日本人最多得点更新! 鈍足のFW・岡崎慎司がたどり着いた「エゴイスト」としてのサッカー

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『鈍足バンザイ!』(幻冬舎)
アスリートの自伝・評伝から読み解く、本物の男の生き方――。  「足が遅い」「背が低い」「テクニックがない」、その上「ネガティブ思考」……と、岡崎慎司ほどスター性からかけ離れたサッカー選手もいない。香川真司と並んで立っていたら、香川ファンから「お友だちの方ですか?」と声をかけられてしまったというトホホなエピソードからも、彼のキャラがわかるだろう。日本代表のFWという立場にありながら、およそサッカー選手としてのきらびやかさとは無縁の選手だ。  そんな「スター性のなさ」はともかくとしても、足の遅さやテクニックのなさは、サッカー選手としては命取りになるはず。そんな欠点を抱える彼は、いったいどうして欧州1部リーグでの日本人最多得点記録を塗り替えるプレイヤーになることができたのだろうか? 彼の著書である『鈍足バンザイ!』(幻冬舎)から、その秘密をひも解いてみよう。 「今のお前はただの石っころだ。でも、磨けばダイヤになる可能性がある」 高校時代、岡崎に向かってコーチはこのように檄を飛ばした。サッカーの名門校である滝川第二高校に入学した岡崎は1年生の頃からレギュラーの座を獲得し、全国大会でベスト4に進出する活躍を見せていた。  そして、高校を卒業すると清水エスパルスに入団し、晴れてプロサッカー選手の肩書を得た。しかし、与えられたポジションは、FWの8番手控え。テクニック、俊足、高さなど、FWとしての必須要素を、岡崎は持ち合わせていなかったのだ。同期のチームメイトが公式戦デビューを果たしても、彼にはそのチャンスは回ってこなかった……。  このままでは、永遠にデビューできない。そこで、岡崎が行ったのは、自分の足の遅さを徹底的に認めることだった。 「足が遅いと認める行為は、自分はダメな選手だ、と受け入れること。そこからすべてはスタートした。ダメな自分だからこそ、サッカー選手として成長するために、考え抜いてきた」(『鈍足バンザイ!』)  足が遅いからこそ、その欠点をカバーしようと全力でトレーニングに取り組んだ岡崎。その結果、一瞬でDFラインの裏に抜け出す出足の早さを身に付け、2008年には目標としていた年間10得点を達成。さらに、日本代表にも選出された。  そして10年、念願だったサッカーW杯南アフリカ大会への出場を果たした。しかし、この戦いは岡崎にとって、苦い経験として記憶されている。予選ではレギュラーとして戦ってきたものの、戦略の変更から、大会前に控え選手に降格。日本代表が戦った4試合すべてに途中出場し、デンマーク戦ではゴールを飾ることもできたが、味方の支えなしではプレーできない自分のスタイルにいら立っていた……。パラグアイに負けた後、彼は涙を流すことなく、こう語った。 「負けた悔しさというよりも、試合で自分が何もできなかったという無力感のほうが強かった」(「サムライサッカーキング」12月号増刊/講談社)  このW杯を経て、清水エスパルスから独ブンデスリーガ・シュトゥットガルトに移籍した岡崎。サッカー選手なら誰もが憧れるヨーロッパでの選手生活だが、このチームで過ごした2年半は彼にとって葛藤の連続だった。守備に奔走するため、なかなか得点を決められない日々。当初打ち立てていた「日本人にしかできない気の利いたプレーを」という目標がチームに受け入れられず、出場機会も減少した。迷いと苦しみにもがきながら、岡崎は異国の地で過ごしていたのだ。  だが、13年のコンフェデレーションズ杯で、彼はある成長を遂げた。 「実は、あの大会に僕はある決意を持って、臨んでいた。周りの様子を見ないで、ひたすら『ゴールだけを見る!』ということだ。視野の狭い僕は、いろいろなものを見ようとして失敗していた。また、大会前のシーズンに余計なことを考えたり、いろいろなところを見ようとして上手くいかず、不本意な1年を送っていたことも、その決意を後押しした。『思い切って、ゴールだけを見よう。エゴイストになってみよう』と」(『鈍足バンザイ!』)  その結果、イタリア、メキシコという強豪国からゴールを奪うことに成功。さらには、トゥヘル監督の目に留まり、マインツへの移籍をももぎ取ったのだ。  「エゴイスト」として、自らのスタイルを見つけ出した岡崎は、今季14得点を挙げ、いまやマインツの主軸選手として活躍している。日本代表としても、W杯ブラジル大会での活躍に最も期待がかかる選手の一人だ。  4年前、日本代表がパラグアイ戦に敗れた夜、岡崎の部屋を盟友である本田圭佑が訪ねてきた。U-23代表として北京五輪に出場して以来、同じ日本代表のユニフォームを着続けてきた2人。それは、久しぶりにゆっくりとサッカーについて語り合いながら過ごす時間だった。そして見えてきたのは、超守備的に戦った南ア大会の「悔しさ」だ。 「あのとき、守備的なサッカーをすることになったのは仕方がない面もあった。でも、あのようなサッカーでは限界があるなと大会を通して感じていた。僕たちなら、もっと攻撃的なサッカーで世界を驚かせることができるはず、とも。その悔しさが、大会以降の僕たちの心のよりどころというか、原動力となっていると思う」(同)  「世界を驚かせるサッカー」を。4年間の時を経てエゴイストへと進化した岡崎は、再びW杯のピッチに立とうとしている。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])

好調のマインツ岡崎慎司が最多得点記録更新も、日本のマスコミは香川・本田ばかり……

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 独ブンデスリーガ、マインツに所属するサッカー日本代表FW岡崎慎司が、4月26日の第32節ニュルンベルク戦で今季14点目となるゴールを挙げ、欧州主要1部リーグでの日本人最多得点記録を塗り替えた。  1トップで先発した岡崎は、前半30分に2戦連発となる先制点をゲット。チームを2-0の快勝へ導いた。今季通算14ゴールは、2011-12シーズンにボルシア・ドルトムントに在籍していたMF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド=イングランド)が記録した13ゴールを上回るもの。 「岡崎は昨季まで、同じブンデスリーガのシュトゥットガルトに所属していて、昨季はリーグ戦2ゴールしか挙げられませんでした。そうした状況を打開すべく、今季からマインツに新天地を求めたのですが、これが大当たり。14ゴールはチーム最多得点ですからね。岡崎の好調に引っ張られて、チームも来季EL出場権獲得が視野に入ってきています。いまや、マインツの紛れもない主力選手ですね」(サッカージャーナリスト)  岡崎の好調は代表戦でも際立っており、昨年は代表戦14試合に出場し7ゴールを記録している。その中にはコンフェデレーション杯のメキシコ戦とイタリア戦、欧州遠征のベルギー戦といった強豪相手から奪ったゴールも含まれているから、その実力は本物と言っていいだろう。 「欧州でプレーする日本人選手の中で、断トツの活躍と言っていいでしょうね。日本の報道だと、香川真司や本田圭佑(ACミラン=イタリア)らばかりクローズアップされていますが、岡崎はもっと注目されていい。香川は監督交代で希望が見えてきたとはいえ、今季は出場機会もままならないですし、本田は本田で先日リーグ戦初ゴールを決めたものの、低調なプレーが続いてイタリア国内で酷評されていますからね。その意味では、岡崎は今、日本代表の中で最も“計算できる”選手ではないでしょうか」(同)  リーグ戦も残すところあとわずかだが、岡崎にはさらなるゴールの上乗せが期待される。そして6月のFIFAワールドカップブラジル大会まで、その好調を持続してほしいところだ。

J1・サガン鳥栖「韓国旅客船事故に対する募金活動」わずか1日で打ち切りになった背景とは?

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サガン鳥栖 公式サイトより
 「JAPANESE ONLY」「ファックサイン」と問題が続いたJリーグに、今度は「募金詐欺疑惑」が持ち上がっている。  4月29日に行われたJ1リーグ戦後、サガン鳥栖は「韓国旅客船事故に対する募金活動」を実施。公式サイトでは、ユン・ジョンファン監督をはじめ、多くの韓国籍の選手・スタッフが在籍していることから、今回の募金活動を行うことになったと経緯説明しているが、なぜか翌30日に急遽中止を発表。「目標募金額に達したため」としているが、募金額はたったの12万9,336円。また「『多くの方々に、サッカーを通して夢や希望を与えていきたい』という願いから、サッカーボールの寄付等の資金に役立たせて頂きます」という運営側のコメントに、「募金の送り先が被害者ではなく韓国サッカー協会って、募金詐欺だろ?」 といった批判が相次いだ。  「サッカーボールの寄付等の資金」にしては十分な金額かもしれないが、大々的に行った活動の目標金額が10万円というのは考えにくい。また、ネット上では、中央日報の「犠牲者の遺族対策委員会が同意していない寄付・募金を直ちに中止してほしい」という記事を受けて募金活動を中止したのでは、とサガン鳥栖のフライングを勘繰る声も多い。 「実は、韓国旅客船沈没事故の直後に行われたアジアチャンピオンズリーグでも、出場しているJリーグクラブから、“何かアクションを”という支援の声があったんです。ただ、韓国側の体制も整っていないこともあり、日本サッカー協会からはストップの声がかかったと聞いています」(サッカー関係者)  実際、Jリーグの試合では、韓国出身選手の在籍するチームが喪章を付けている。それもあり、サガン鳥栖は募金活動に動いた。 「サガン鳥栖は、韓国出身のユン監督のおかげで持っているといっても過言ではない。日本代表候補である豊田陽平が横浜F・マリノスの高額オファーを断ったのも、ユン監督がいたから。ユン監督は韓国のスター選手だったので、彼の心情や体面を察して、サガン鳥栖はすぐに募金活動に動いた。ただ、それがこんなに早く終了となるのは考えられません。クラブ単体での動きだったために各方面から批判を受け、早めに終了せざるを得なかったと考えるのが妥当でしょう。当初は被害者家族に寄付金を送る予定だったのも、仕方なく“韓国サッカー協会へのボール寄付”としたのでは」(同)  株式会社佐賀スポーツクラブ、そして株式会社サガン鳥栖が運営していた頃、サガン鳥栖といえば悪いウワサばかりだった。佐賀へのホームタウン移転がうまくいかず、観客の水増しでごまかすなど、ずさんな経営から一度は解散。02年に就任した女社長は、チームを政治や宗教活動に利用するなど混迷を極めた。幾度となく経営破綻寸前まで追い込まれたのは必然という声が多い。  そんな難局にあったチームを立て直したのが、現在の株式会社サガンドリームスである。プロの経営者といえるクリークアンドリバー社の井川幸広氏が、“ロマンとソロバン”の意識を植え付け、安定したクラブとなる基盤を作った。そんな生まれ変わったサガン鳥栖だけに、今回の騒動については多くのサッカー関係者が「勇み足だったと思ってほしい」と擁護していた。どうやら、単にサガン鳥栖の善意によるフライングだったようだ。

サッカーW杯、グループリーグ最大の敵はギリシャ!? 恐怖の「アンチョビ投げ込み事件」とは

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ギリシャ・スーパーリーグ公式サイトより
 来るFIFAワールドカップブラジル大会で、日本が所属する「グループC」。優勝候補の一角と目されるコロンビア、アフリカ最強のコートジボワールよりも、欧州の中でも中の下といわれるギリシャが“あること”で「最もヤバい」と騒がれている。 「ギリシャリーグは、『世界で一番遊びに行きたくないリーグ』といわれるほど、近年サポーターが暴徒化している。スタジアムは、基本的に火の海。興奮したサポーターが発煙筒を焚いたりすることはほかの国でもあるものの、直接何かを燃やすのが日常茶飯事なのは珍しい。しかも、その煙で『試合が見えない!』と、チーム運営に逆ギレするサポーターまで現れる始末。もう無茶苦茶ですよ」(スポーツライター)  また、応援しているチームの選手にまで、被害が及ぶことも珍しくないという。 「とあるギリシャのチームが大事な試合で負けてしまい、選手がロッカールームに引き揚げたんです。そうしたら次の瞬間、大勢のチームスタッフがロッカールームになだれ込んできて、机やイスでバリケードを作って、封鎖したんです。どうやら、負けたことに怒ったサポーター数十人が、スタッフに凶器で暴行しようとしたらしい……。結局、バリケードが壊される前に、警備員が催涙弾で騒ぎを鎮めました」(同)  さらに、チームの勝利のため、相手選手への嫌がらせのパターンも豊富だ。 「大音量のブーイングや、物を燃やすことも相手チームにプレッシャーを与えますが、一番驚いたのは、今月16日のギリシャ杯準決勝2ndレグ、PAOK対オリンピアコスの一戦。PAOKサポーターは何を思ったのか、相手チームのベンチに、およそ数キログラムの“アンチョビ”を投げ入れたんです。その生臭いにおいで、オリンピアコスの選手の集中力が切れたのか、見事に試合は1対0でPAOKの勝利。あんなもの、よく用意したなって思いましたね(笑)。現在、ギリシャは経済難にあるため、国民も唯一の娯楽として、サッカーに期待している部分がとても大きい。今度のW杯も心配ですね」(同)  過去のW杯では、サポーター同士の乱闘や、オウンゴールをした選手が射殺される事件など、善良なサポーターが震え上がるような事件が発生している。6月19日に行われる日本対ギリシャ戦では、“アンチョビ事件”のようなことが起きなければよいが。 (文=沢野奈津夫)

香川の天敵、マンUを去る 日本代表にもあった「監督と選手の確執」

kagawa0429.jpg  香川真司の天敵がマンUを去った。監督のディヴィッド・モイーズである。モイーズ監督は10年間、エバートンの監督を務め、決してビッグでないクラブにもかかわらず、年間最優秀監督を3度受賞した。モイーズが作り上げたのは、フェアで、スピーディーなチームだった。それが認められ、マンUの監督、「the chosen one(選ばれた男)」になったのだが、1年を待たずして解任となってしまった。多くのファンが歓喜の声を上げる一方、元マンUのキャプテンであり、歯に衣を着せぬ物言いをするロイ・キーンは、「モイーズには的確なサポートがなかったし、もっと時間を与えるべきだった。何人かの選手は彼ら自身を恥じるべきだし、彼らは監督を裏切った」と擁護する。 「実は、モイーズ監督とエースFWであるロビン・ファン・ペルシに、戦術上の意見の相違をめぐる確執があったんです。日本代表でも、岡田武史監督の思惑と違うプレーをし続けた小笠原満男が、ハーフタイムに叱責されたということがありました。その後、小笠原は日本代表復帰を熱望したものの、W杯メンバーには選出されず。こういった戦術的確執は、サッカー界ではよくあることなんです。だからこそ、監督にはそれを埋める人心掌握術が求められるんです」(サッカー関係者)  モイーズ監督が志向したサッカーは、ボールを高い位置から奪うために、全体のポジションを固定化する。そして奪ったら即サイドに展開し、クロスボールを入れて、得点を目指す。ポジションを固定化するため、ファーガソン前監督時よりも流動性が減少。そのためイングランドでは「守備的かつ後ろ向き」と批判されていた。それでも、そういったサッカーが悪いわけではない。だが、その体制転換に時間がかかり、プレミアリーグ、欧州チャンピオンズリーグ共に早々と優勝の可能性がなくなり、今回の解任となってしまった。しかし、これは予見できたことだと前出の関係者は言う。 「モイーズ監督に悪評がつきまとっていますが、むしろ無能なのはフロントですよ。分かりやすく言えば、マンUはロングボールを多用しない静岡学園やセレッソ大阪のようなサッカーから、ロングボールを多用する国見高校やサガン鳥栖のサッカーに変更しようとしたわけです。すぐに結果が出ないのは当然です」(同)  つまり、モイーズ監督が本来の力を発揮するためには時間が必要だった。さらにいえば、手元にいた選手が、目指す戦術と合致していなかった。その最たる例が、香川である。モイーズ監督がオフェンシブの選手に求めたのは、サイドを独力で突破できる力や何度もスプリントできるパワフルな選手。香川のように、距離感を近くし、狭いスペースをこじ開けられる“バルセロナ型”の選手は重宝されなかった。それを物語るように、今季リーグ戦出場は16試合と、出場機会に恵まれていない。  さて、日本代表発表まであと2週間。今のところ、ザッケローニ監督と特定の選手の確執は聞こえてこない。ただし、戦術的理由から、待望される中村俊輔や闘莉王の代表選出はないという声が多い。

サッカーW杯、外国人選手の体に刻み込まれた「神家庭」「あな」「安東尼奥」……って何!?

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F.C.INTERNAZIONALE MILANO 公式サイトより
 いよいよ6月に迫ったサッカーブラジルW杯。ここ日本でも、本田や香川、長友など主力選手のコンディションが毎日のように報道され、熱気を帯び始めている。そんな中、外国人選手のある“奇妙なもの”が、サッカーファンの間で話題だ。 「外国人選手の体に刻み込まれた、日本語のタトゥーです。特にここ数年、“変わり種”が目立ち、サッカーファンの楽しみの一つとなっています」(スポーツライター)  オリエンタルな雰囲気が“かっこいい”として、外国人から人気の日本語タトゥー。たいがい、「愛」や「力」といった漢字一文字や、「精神」「努力」といったスタンダードな熟語、さらに、家族の名前を漢字で当て字にするパターンなどが一般的だが、サッカー選手の変わり種には、いったいどんなものがあるのだろうか? 「最もインパクトがあるのが、グループステージで日本と戦うギリシャ代表のテオファニス・ゲカスの右腕に掘られた、『寒冷殺人拳』というタトゥー。どうやら“クールな点取り屋”という意味を持たせたかったらしいが、ファンの間では『なんとも不気味な日本語だ』と話題になっている」(同)  また、グループリーグで日本と当たるコロンビア代表のフレディ・グアリンの右腕には、“意味不明”なタトゥーが確認できるという。 「彼の腕には、『丹尼宗』という文字が彫られている。これに関しては、読み方も意味も謎。ファンの間でも、臆測が飛び交っている。また、イタリア代表のアントニオ・カッサーノの左腕には『安東尼奥』と、自身の名前の当て字を入れている。悪童で知られるカッサーノにしては、なんともほほえましいタトゥーだと、日本人ファンからも人気。さらに、シャルケで内田篤人のチームメイトとしても知られるガーナ代表、ケビン・プリンス・ボアテングの右ワキ腹には、『家族 健康 愛 成功 信任』の文字が。こちらは、プリンスの名に恥じない誠実なタトゥーとして称賛されています。ちなみにボアテングは、ゴールを決めて興奮すると、ユニフォームを脱いで右腕を振り回すことが多いので、その時に確認できますよ」(同)  ほかにも、ベルギー代表のエデン・アザールが左胸に刻んでいる「ジャンニス」をはじめ、出場できるかは微妙だが、ブラジル人MFのチアゴ・ネーヴィス・アウグストの「神家庭」、アルゼンチン人FWディエゴ・ガルバンの「あな」など、奇妙な日本語タトゥーは数知れず。もし、試合に飽きてしまったら、選手の体を注視してみてはいかがだろうか? (文=沢野奈津夫)

1トップ候補筆頭も“8戦連続不発スランプ”の柿谷曜一朗に、ファンから「今こそ阿波踊りを!」の大合唱!?

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「Sports Graphic Number」2014年3/27号(文藝春秋)
 日本代表FW・柿谷曜一朗に対し、「柿谷には、阿波踊りが足りない! 柿谷に阿波踊りを!」という声が、一部ファンの間で広がっている。  昨シーズン公式戦では、通算42戦24得点を決めた柿谷。しかし今年は、開幕8試合ノーゴールと、6月にブラジルW杯を控える日本代表にとって相当な痛手。このまま不調続きだと、ザックとしても本大会に召集しづらい状況だろう。  そもそも柿谷は、デビュー以来“天才”と呼ばれながらも、長らく不遇の時代を過ごしてきた。 「実は、J1で結果を残したのは、2シーズンだけ。2006年、セレッソ大阪のクラブ史上最年少でプロ契約を結び、U-17W杯で大会No.1ゴールに選出されるなど、最高のプロ生活スタートを切った柿谷ですが、快進撃は長くは続かず……。07年、1歳年上の香川真司にポジションを奪われ、翌年には、横浜F・マリノスから移籍してきた乾貴士の台頭で、シーズン後半はベンチ外にまで追いやられてしまった」(スポーツライター)  天狗の鼻をへし折られ、ふてくされた柿谷は、練習への遅刻を繰り返すように。ついには、徳島ヴォルティスにレンタル移籍を言い渡されてしまう。 「徳島ヴォルティスには、サポーターとの交流を深めるために、地元の阿波踊りに参加するイベントがあった。まだ10代で尖っていた柿谷は当然、同イベントに否定的だった。しかし、新参者のため断れず、嫌々ながらも参加。初めは身を隠すように踊っていた柿谷だったが、翌年には少しずつ前に出ていくようになり、3年目には最前列で踊り狂っていた。『同じアホなら踊らにゃ損々』という言葉が素直に受け入れられるようになった柿谷は、阿波踊りで前に出るにつれ、サッカーでも結果を出すようになった」(同)  当時、阿波踊りによって、つまらないプライドやプレッシャーを跳ねのけることに成功した柿谷。現在、不振続きの彼に必要なのは、すべてを忘れて自分を解放できる、阿波踊りなのかもしれない。 (文=沢野奈津夫)

村井チェアマンへのけん制か? Jリーグ・新たに発足した「マーケティング委員会」の狙いとは

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Jリーグ公式サイトより
・会議が多くなる ・同じやり方が3カ月以上続く ・取締役が営業しない ・文書が多い ・ケンカをしない ・社員が急に増える ・横文字が増える ・意味不明な部署が増える  これらの項目が当てはまる企業は“弱っていく”、つまり倒産する可能性があるといわれているが、そんな項目が5つも当てはまってしまうのが、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)である。  先日、Jリーグが新たに「マーケティング委員会」を発足させた。「リーグマーケティング、スポンサー契約、テレビ・ラジオ等放送権、商品化事業、その他権利ビジネスに関する事項の検討・立案」を所管事項としているが、それはすでにあるJリーグエンタープライズやJリーグメディアプロモーションなどの仕事に思える。もちろん、今までJリーグ幹部と関わりのなかった有識者を外部から招聘しているならば話は別だが、委員は委員長の中西大介氏をはじめ、おなじみのメンバーばかり。  サッカー関係者の間では、「2ステージ制を推し進めたメンバーの集まりでは?」という声が上がっており、仰々しく委員会にする意味が感じられず、まさに「会議が多くなる」「横文字が増える」「意味不明な部署が増える」が当てはまる。  そもそも、なぜ「マーケティング委員会」は発足されたのだろうか? これが政治の世界ならば、委員の力の誇示以外に考えられないし、委員の面々からもそれが垣間見える。というのも、浦和レッズの“JAPANESE ONLY”問題が起こった際、記者団からその話を伝え聞いた村井満チェアマンは、「調査して、厳正に臨まなければいけない」と不快感をあらわにした。記者たちは当然、村井チェアマンが即座に動くものだろうと思った。ところが、Jリーグチェアマンとして公式発表をしたのは5日後。その間に何があったのか?  ここからは、あくまでも想像である。  村井チェアマンを言いくるめようとしたグループがいたのではないだろうか? そのグループは当然、Jリーグに長く居座る幹部たちである。Jリーグは、お役所並みに縦割りで、幹部がチェアマンを操っても、下の職員が幹部を突き動かす風土はない。ケンカをしない体質は有名である。だが、村井チェアマンは屈しなかった。その結果が、浦和レッズへの処分であり、村井チェアマンの動きは十分に評価できるものだったと、サッカー関係者たちは口をそろえる。  この一件から、リクルート時代に幹部に大ナタを振るった村井チェアマンが、Jリーグ内部で力を持ちすぎるのは恐ろしいと感じ、マーケティング委員会を発足させ、“Jリーグの運営は我々で決めます”とけん制したのではないだろうか? 「今のところ、両者に対立は起きていません。ただ、村井さんは、チェアマン就任前に決まった2ステージ制には反対だったと聞いています。両者の考えるJリーグの方向性に、齟齬があるとは思います」(サッカー関係者)  イレブンミリオンキャンペーン(「2010年シーズンに年間1100万人の観衆を集めよう」という目標を掲げ、07年シーズンから大々的に展開)での損失、Jリーグの地上波放映減少、2ステージ制への逆行。間違った方向に舵取りしてきたJリーグ幹部たちを、村井チェアマンが正せるかどうか。期待しているサッカー関係者たちは多い。

サッカーW杯、選手の性処理問題やいかに? 結果を左右する「夜の戦術プラン」

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『ザッケローニの哲学』(PHP研究所)
 開催まで残り2カ月を切ったサッカーW杯。今大会はサッカー王国・ブラジルでの64年ぶりの開催ともあり、サッカーファンの熱も高い。  200を超える国と地域から激しい予選を勝ち抜いた32カ国の監督たちは、チームが最高の成績を残すために、ピッチの外においても万全な準備を整える。  例えば、いつでも慣れ親しんだ料理が食べられるよう、自国の食材と一流のシェフを呼び寄せるのはもちろん、士気を高めるためにキャンプ中のホテルに自国のスターを呼び、ディナーショーを開かせる監督も。  また、性欲の管理においても同様。選手はいずれも、若くして成功を収めた、いわゆるモテ男たち。放っておくと、女性関係の不祥事を起こす可能性もあるため、選手の性欲も監督が管理することが多い。 「監督が定めるルールは、選手があらかじめ指定したガールフレンドや配偶者のみ、ホテルへの出入りを自由にするものや、選手の自己管理に任せるものなどさまざま。また、チームが指定した売春婦のみがホテルを出入りできるケースも多く、特に海外のスター選手や黒人系の選手は、複数人をホテルに呼び寄せ、プレイに興じることも。今大会でも、多くのチームが大会中に女性と遊べるように配慮しているとみられますが、選手のお遊びが度を過ぎ、監督の機嫌を損ねると、試合に使ってもらえないことも往々にあるようです」(スポーツライター)  今大会では、イングランドのロイ・ホジソン監督が、すべての女性との個人的接触を禁止にすると発表。選手からは不満の声が噴出しているが、禁欲生活によりたまったパワーを、試合で“爆発”させることも狙いだという。 「この禁欲作戦は1986年のメキシコW杯で、アルゼンチンのカルロス・ビラルド監督が採用。準々決勝のイングランド戦で、マラドーナが“神の手ゴール”や“5人抜きゴール”を決め、決勝戦では当時最強といわれた西ドイツを下すという、W杯史に残る大成功を収めています。ちなみに、当時のチームの合言葉は、『優勝すれば、この国の女すべてとヤレる!』だったそうです」(同)  選手の下半身事情にまで、指揮棒を振る代表監督。日本を牽引するアルベルト・ザッケローニは、いったいどのパターンを採用するのだろうか? (文=沢野奈津夫)

「JAPANESE ONLY」の次は「ファックサイン」 問題行動続くJリーグは大丈夫か

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問題のシーンのキャプチャ画像。
 J2第7節、栃木SC対松本山雅FC戦で、テレビ中継画面に衝撃の映像が映った。  スカパー!では試合前、審判員から、スパイクのポイントやネックレスなど装身具の確認を受ける選手たちの姿が映されるのが恒例になっている。そこでは、顔見知りの選手たちが握手を交わすシーンや、主審との会話などが映し出され、ピッチでは見ることのできない選手たちの意外な一面が垣間見える。  この試合でも、いつもと同じように、選手たちが挨拶を交わす様子が映し出されていた。そんな中、松本山雅FCの10番・船山貴之に、栃木SCのスタッフが声をかけた。すると、船山が中指を立てたファックサインを送ったのだ。もちろん、冗談ではあったのだが、テレビカメラに気付いたスタッフが「やめなさい」と船山を制する。  しかし、時すでに遅し。この場面はそのまま放送。獲った鬼の首は晒されるこの時代、すぐにキャプチャされ、ネット上で拡散されてしまう。さらに悪いことに、カメラに背中を向けた姿勢だったため、スポンサー名がバッチリ映ってしまっていたのだ。  いったい何があったのだろうか? サッカー関係者に話を訊いた。 「選手とクラブの間に遺恨があるケースもありますが、試合前に中指を立てたり、罵ったりということは、まずないです。船山選手と栃木FCに何か揉めごとがあったという話も、聞いたことがないですね。船山選手は栃木FCに所属していたこともあり、単純に仲の良かったスタッフだからこそ、“今日、勝つのは俺らだ”みたいな、悪ふざけをしていただけだと思いますよ」  とはいえ、テレビカメラがあり、さらにエスコートキッズがいる前で、そのような行動をとるのはいただけない。キャプチャされた画像だけを見ると、まるで格闘技界の悪童のようだ。船山とはいったい、どのような選手なのだろうか? 「船山は柏レイソルユースでストライカーとして活躍し、その後、大学を経てJリーガーになった選手で、悪いウワサは聞いたことがないです。Jリーガーには、Tのようなギャンブル依存症もいれば、IやMのような唯我独尊系の選手が多くいますが、船山は違う。別次元の問題ですが、根本は浦和レッズの一部サポーターが掲げた『JAPANESE ONLY』の垂れ幕と同じです。こういう行動をとったら問題になるという意識が、希薄だったんです」(同)  Jリーグは、新人選手たちを対象とした“Jリーグ新人研修”を行い、Jリーグのビジョン、メディア対応を含むPRコミュニケーションなどを行っている。ここで選手たちは「自分たちはアマチュアではなく、スポンサーや観客がいて初めてプロとして活動できている」ということを認識する。当然、船山もこの研修を受けており、実際にこれまで問題行動を起こさず、プロとして活動してきた。それだけに、この軽率な行動には、前出のサッカー関係者も驚きを隠せない。  唯一の救いは、松本山雅FCが早急に、ホームページに船山の謝罪文を掲載したこと。「JAPANESE ONLY」や「ファックサイン」など、問題行動が続くJリーグ。アジアチャンピオンズリーグでの活躍など、華々しい話題を提供してほしいものだ。