どこか宗教じみたワタミの渡邉美樹氏背後に女性占い師!?

――ただ今無料キャンペーン中「サイゾーpremium」から、本日公開の最新号をいち早くお届け!! ■月刊サイゾー8月号トップニュース 『どこか宗教じみたワタミの渡邉美樹氏背後に女性占い師!?』(2013年8月号「NEWS SOURCE」より)
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(写真/江森 康之)
■ワタミ女性社員過労死問題 2008年に、居酒屋「和民」の女性従業員が入社2カ月後に自殺。この従業員は、7日間連続の深夜勤務を含む長時間労働など過酷な労働環境に置かれていたことが明らかに。これを踏まえ、裁判所は12年2月に女性の死亡に労災適用を認定した。同社元会長の渡邉氏は、SNSで謝罪の言葉を述べたが、遺族との話し合いには応じていない。  ブラック系企業とそしりを受けながらも7月21日に投開票が行われる参議院選挙に、自民党から公認を受けて出馬を表明したワタミの元会長・渡邉美樹氏。  出馬表明をした同氏は、ブラック企業報道に対して「間違ったこと」と否定し、「『正義は勝つ』と思っています。心は揺れていません」と選挙に向けて強気の姿勢をアピールしている。  だが28日には、同社に勤めていた娘が過労死した遺族が公認撤回を要請するため、自民党本部に乗り込み、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)では、同党の平沢勝栄衆議院議員が渡邉氏公認の是非について「やめたほうがいいと思う」と発言するなど、党内でも揉めに揉めていたことがわかる。
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ワタミ経営の老人ホーム「ワタミの介護」にも随所に“祈り”が。
「実際、アベノミクスでインフレを目指す自民党が、デフレの中で成長してきたワタミと組んでは、政策的に矛盾しているといった印象を支持者に与えてしまうこともあり、党内でも反対意見はあった。ただし、今回公認を取り付けるに当たっては渡邉氏側からなんらかの見返りがあったという話もあり、これが本当なら党執行部としては公認を取り消すワケにはいかないだろう」(自民党関係者)  そして、参院選公示日の7月4日、晴れて渡邉氏は自民党公認候補として出馬が認められた。  本稿執筆時は投票前ゆえ結果は定かではないが、そんな彼が、信奉するという女性占い師の存在が漏れ伝わってきた。 「その人物は、もともと平沼赳夫衆議院議員が信奉していた占い師。渡邉氏は、平沼氏とともに『たちあがれ日本』の代表を務めていた与謝野馨氏から紹介を受けたという。その人物が、彼の政界とのパイプを担っており、自身も相当ご執心なようです」(同)  この占い師の影響は強く、渡邉氏は彼女の広報役としても動いているようだ。  確かに、そのブラックな実態と反して、あまりにキレイ事な「地球上で一番たくさんの ありがとう を集める」などのワタミの社是にも、どこか宗教めいたものが感じられる。果たして、占い師はどんな選挙結果を予言しているのだろうか? (編集部) 【ただ今絶賛無料キャンペーン中「サイゾーpremium」では他にも最新号の記事を続々配信中!】【山本譲二】が語るタブーな演歌!『“パンティー頬ずりしてる”吉幾三が貫いた東北訛り』【石橋杏奈】「ひいき球団とのゲーム差は要チェックです」清純女優はガチ野球ファン!【岸明日香】昭和の歌が好きなんです。
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教育改革は宗教から始まった? 歴史から見る宗教と教育の深〜いカンケイ

――月刊サイゾーがウェブで読める「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をご紹介!  昨年12月に行われた都知事選に立候補し一部で話題となった尖閣ロッカー(?)トクマ氏(幸福実現党)が、21日に投開票が行われる参議院議員選挙にも立候補! 今回はどのような結果になるのか果たして。宗教ウォッチャーの一面も持つ「サイゾーpremium」では過去に幾度も「幸福の科学」をはじめとする宗教のあれやこれやを取り上げています。今回はその中から「宗教」と「教育」を巡るこんなネタをピックアップしてみました。 ■今回のピックアップ記事 『教育改革は宗教から始まった? 歴史から見る宗教と教育の深~いカンケイ』(2010年4月号「"宗教と教育"最前線」特集内より) ──現在、宗教団体を母体とする教育機関が数多く存在しているが、歴史を振り返ってみても宗教と教育は密接な関係がある。だが、それぞれの団体が打ち出している宗教教育の方針は、多種多様だ。ここでは、新しく学校法人を設立する幸福の科学と、幼稚園から大学までを備えた創価学会を中心に、宗教と教育の"今"を考察してみたい。
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(絵/花くまゆうさく)
 今年4月、宗教法人「幸福の科学」の系列学校「幸福の科学学園」が開校する。同校と幸福の科学の関係については、当特集【2】の学園理事長のインタビューに詳しいが、これに限らず、現在の日本の教育機関には、キリスト教系のミッションスクール、創価学会、PL教団、天理教など、宗教団体、もしくはその創始者が創立し、各宗教団体の教義を取り入れたものは多い。さらに、伝統宗教として仏教系、神道系の学校を加えると、その数は相当数にのぼるだろう。  こうした中、「歴史を振り返ってみても、一般に開かれた教育機関の広がりに、宗教が果たした役割は大きい」と語る、国学院大学神道文化学部教授の井上順孝氏に宗教と教育のつながりについて解説してもらった。 「教育の重要性に早くから気づいていたのが宗教です。日本の場合、16世紀半ばにカトリックの宣教師がヨーロッパからやってきました。彼らは宣教を兼ねた一般人の教育に関わり、中でも若者を中心に教育して、キリスト教の理念を広めようとしたわけです」  平安時代にも、貴族の子息や仏教僧を対象にした教育機関的なものは存在したが、近代になって、一般庶民に宗教的理念に基づく教育をはじめたのは、プロテスタントの宣教師だったのである。彼らは、教育を行いながら、キリスト教の布教のために教会を建てた。その中には、私塾的なものから、学校へと発達したものも多い。  こうした状況に脅威を感じたのが仏教界だ。 「キリスト教の宣教師による教育への取り組みを見て、『若い人の多くがキリスト教を信仰するようになってしまうのではないか』と仏教僧は危機感を感じたのです。仏教には近世に僧侶を育てるための教育の機関(『学林』などと称された)がありましたが、これはあくまで僧侶になる人を対象としたもの。一般の人に広く門戸が開放されたキリスト教系の学校のあり方を見て、一般の人にも仏教的な理念に基づく学校の設立が重要だと考えるようになりました」  世界に広がったキリスト教には、中世より教育の場を通じて、一般の人に信仰を伝えていくためのノウハウが蓄積されており、聖書もしばしば教材として用いられた。一方、仏教系の学校も相次いで設立され、キリスト教と競うようにして教育に取り組んだ。その傍ら、このような道を取れなかったのが神道である。 「(宗教に含まれないとされる意見もあるが)神道は古代よりの土着の信仰です。しかし、近代教育においては、仏教やキリスト教のように一般の人に対する体系だった教育法を確立できなかった。寺や教会といった人々が集まれる建物、宣教師や牧師、僧侶といった、人々への教化に比較的慣れていた人の存在など、学校教育に必要なインフラ整備が十分でなかったし、また仏教やキリスト教のように中世以来続いてきた教育のノウハウを持っていなかったからです」 ■神道は、なぜ教育で後れをとったのか?  だが、明治時代には、国家神道【註1】が推し進められるなど、国策と密接にかかわってくる。 「維新当初、神道による国民教化を図ろうとした政府は、試行錯誤をへて、神道の中でも特に、神社は宗教ではなく"祭りごと"であるという方針をとるに至りました。このことで教育によって人々を神道教化する道は大きく狭まりましたが、他方で、神社崇敬は日本人なら当たり前という、現在も一定程度保たれている共通の認識を広めることには成功しました」  戦後すぐに、宗教法人令が公布され、神社も宗教法人のひとつとなった。現在、神道系の大学としては、国学院大学と皇学館大学の二つがあるが、「その数がほかの宗教系の学校に比べると圧倒的に少ないのは、こうした背景が影響しているため」だという。  さて、敗戦後、GHQによって国家神道は解体され、宗教は自由競争時代に入る。キリスト教、さらに新宗教も、戦前に比べると遙かに自由に布教することができるようになった。
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学校法人・創価学園 宗教法人・創価学会系列の学校法人。19
67年に創価学会会長(当時)・池田大作氏
により設立。当初は創価中学・高等学校の
みだったが、71年には創価大学が設置され、
現在では幼稚園から大学までの機関が、
東京、大阪、札幌にある(写真は東京都
八王子市にある創価大学)。
「しかし、教育を通しての布教という点では、キリスト教は以前ほど熱心ではなくなりました。社会的に認知を得たこともあってか、受験校や進学校として有名になったり、父母が躾を期待して入学させたりということが目立ってきます。キリスト教の布教の意欲が、戦前ほど強くないことも関係しているでしょう」  戦後という混乱する時代の中に、人々の抱える問題に対し、伝統宗教よりも積極的に人々に向かいあうことで組織を拡大したのが新宗教【註2】である。  都市化、産業化など急激に発展した社会情勢の中で生まれた新宗教は、都市部を中心に信者を増やしていった。こうした中、学校法人を持つ代表的な新宗教としては、すでに戦前に金光教(1897年に金光中学設立)、天理教(1908年に天理中学を開設)の例があるが、戦後は創価学会(68年に創価高等学校を開設)、立正佼成会(56年に佼成学園中学・高等学校を開設)、PL教(55年にPL学園高等学校を開設)など一気に数が増加した。では、なぜ新宗教に教育機関が必要になるのだろうか? 「大きくいうと、その理由は2つあります。社会的な認知に関係することと、後継者の育成をすることです」  創価学会を見てみると、前身である創価教育学会を設立した牧口常三郎は教育者だった。 「牧口氏は独自の教育論を展開し、小学校教員などを中心に会員を増やしました。実際に会を大きくしたのは、2代目の戸田城聖氏、3代目の池田大作氏ですが、10代で信念を固めれば生涯信仰を持ち続ける割合が高くなると、牧口氏は教育の重要性を自身の体験から感じ取っていたと思われます。この考えは戸田氏以降にも引き継がれ、教育機関を持つ前の50〜60年代の初期の段階から、若い人を積極的に折伏しました。教団が社会的に認知され、信者が一定数に達し、お布施などによる財源もある程度安定的に得られるようになると、信者育成の面でも宗教教育を手がけ、学校を持つというのは当然生まれてくる発想ということになります」  かといって、宗教系の教育機関すべてが、熱心に宗教教育を施しているかといえば、そうではない(創価学会の教育については、当特集【3】を参照)。確かに、天理教のように教団の教義を取り入れ、積極的に信仰を育む学校もあるが、特別な宗教教育を行わない学校も少なくはないのだ。 「それは信者の割合を見れば明らかです。天理大学は、生徒や先生の多くが天理教関係者ですので、天理教に根ざした教育に力を入れています。また、創価学園は宗教教育を行なっていないと表明していますが、実際の教育環境からするなら、学生のほとんど、また教授の多くは信者ですから、実質的に宗教教育がなされているとみなせます。  一方、信者以外の生徒が多数いる学校として、立正佼成会の佼成学園や、霊友会の明法学院などがありますが、これらの学校の授業に宗教色はほとんどありません」  こうした違いは、宗教上の理念や規模によるという。一般の人から見ると新宗教は、まったく新しい宗教と思えるかもしれないが、教義や実践内容は、基本的に伝統宗教をふまえている。 「新宗教には、自分たちの独自性を前面に出すタイプと、それほどでもないタイプがあり、これが教育への関わりにも影響していると考えられる。一般社会の教育理念とあまり変わらないなら、宗教教育はそれほど推進しなくても、儀礼への参加などを通して、宗教的情緒を養うといったことでもそれほど問題はありません。しかし、その教団の理念がかなり特徴的である場合には、教育もまた独自にほどこす割合が高くなると考えられます」 ■新宗教の排他性と高度成長期の潮流  この点はほかの宗教に対する寛容性とも関係がある。寛容性が高い新宗教ほど、信者以外の生徒が多くなる傾向を見てとれる。立正佼成会は開祖である庭野日敬の精神が反映され、新宗連(新日本宗教団体連合会)への加盟など、積極的にほかの宗派や教団との連携に取り組んでいる。一方、こうした思想面で大きく異なるのが創価学会だ。最近は他宗教批判があまり見られなくなってきたが、かつての創価学会は、他宗教を邪教として強く批判していた。この排他的な性格には、日蓮の教えが強く関係している。 「現在では破門されていますが、もともと創価学会は日蓮正宗の在家の信徒集団です。そもそも日蓮がほかの仏教宗派を強く批判していました。『真言亡国、禅天魔、念仏無間、律国賊』(四箇格言)という有名な言葉が示すように、ほかの宗派を信じると、とんでもないことになるという意味のことを言っているわけです。しかし、そういう宗教団体は、実はごく一部で、大半はむしろ神社や伝統的仏教信仰との共存を前提としています」
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学校法人・幸福の科学学園 宗教法人・幸福の科学系列の学校法人。2009年12月
設立。創立者は幸福の科学・大川隆法総裁。2010年
4月に幸福の科学学園中学校・高等学校が栃木県那須
町に開校。男女共学、全寮制を採用。16年には、大学
も開校予定。初代校長には元CMプランナーの喜島克明
氏が就任。
 こうした中、70年代、80年代あたりから、日本の伝統的宗教に根ざさない教団が増えているという。この時期に活動を活発化させ、社会的に注目を集めた宗教としては、GLA総合本部、オウム真理教、法の華三法行、幸福の科学などがあるが、宗教社会学者の中には、これらを新新宗教と呼んだり、またハイパー宗教という特徴づけがされることもある。こうした教団が設立された背景として、情報化社会、グローバル化など社会の変化が考えられる。 「高度成長期はある意味で、近世との最終的断絶が進行する時期ともいえます。このとき、伝統的な宗教についての知識も急速に薄れていきました。神棚も仏壇もないという家が増えているのが、ひとつの例です。原因のひとつとして、核家族化が進んだことが考えられますが、地域ごとのしきたりというのも薄れていき、いわゆる日本的なものをきちっと守るというような感覚は乏しくなってきました」  こうした時代の変遷を前提条件とすると、あらゆる価値観が溢れる現代だからこそ、宗教は教育機関を持つことで、信者を育成し、布教をしていく必要性を感じているのではないだろうか。冒頭で触れた、幸福の科学による「幸福の科学学園」の開校は、ある意味、時代に合致している動きなのかもしれない。  さて、次の記事からは新新宗教の中でも、公称信者が1000万人を超える幸福の科学の教育機関「幸福の科学学園」学園理事長、そして、新宗教の中でも公称入会世帯数800万世帯とされる創価学会が母体の創価大学のOB・OGらに、宗教および、信仰と教育の関係について話を聞いた。  普段は思索をめぐらすことがないであろう、キリスト教や仏教系列の教育機関との相違について、また、現代における宗教と教育のつながりについて考える機会となれば幸いである。 (構成・文/水口真介) 【註1】 現在もその定義については議論が分かれるが、広義に解すなら、「宗教ではない」としながらも、実質的には国教の創設とされている。明治政府は西欧の近代化に対応するため、天皇を中心とした国民強化を目指したが、そのために天皇の不可侵性を神話的に基礎付け、天皇国家のイデオロギーとしての機能を果たした。 【註2】 単に新しい宗教ではなく、近代社会の特徴に影響され出現した宗教のこと。近代新宗教という言い方もされる。その定義の仕方は諸説あるが、本稿では幕末維新期以降に台頭してきた宗教のこととする。主な団体は創価学会、立正佼成会、真如苑、生長の家、天理教などである。また1970年代以降に台頭した宗教を新新宗教と呼ぶ研究者もいる。 「サイゾーpremium」では他にも「幸福の科学」の関連記事が満載です!】幸福の科学学園理事長が目指す教育改革「ライバルはラ・サール!」“エル・カンターレをナメるな!!!”元ブルーハーツ・河口純之助×都知事選候補者TOKMAが吠える!ジャーナリスト森達也の要チェック宗教団体――オウム事件の動機とは?幸福の科学に通底する危険性
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首都圏の大学でカルト新聞4000部を無断配布

tokyou02.jpg 宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  新聞といえば、契約を取るためには押し売りや悪徳商法まがいのことすらする悪名高き「新聞拡張団」の存在なしには語れません。新聞社とは別に、新聞の定期購読のための訪問販売を行う勧誘員集団です。有名新聞すらも「インテリが作ってヤクザが売る」と揶揄されるゆえんです。  しかし筆者が主宰する「やや日刊カルト新聞」は、トークイベントやコミケでお客様を待ち構える“受け”の販売しかしてきませんでした。新聞を名乗るからには、新聞拡張団のような“攻め”の姿勢も見せたいところ。というわけで、今年4月の約1カ月間、首都圏の大学を回って無断で新聞を配りまくるという活動をやってみました。  春先の大学では、大学生活のダークサイドをまだ知らない無垢な新入生を狙って、一般的な学生サークルに紛れてさまざまなカルト団体が勧誘攻勢をかけます。そこで大学生に向けて、カルト団体の名称や手口を伏字なしで掲載しまくった「やや日刊カルト新聞 2013年新入生歓迎特別版」を配りまくってやろうというわけです。 ■限界への挑戦  近年、全国の大学でカルト対策の機運が高まっています。2009年に設立された「全国カルト対策大学ネットワーク」には160以上もの大学が参加し、相互にカルト情報を交換しています。各大学で対策内容は違いますが、学生に注意を呼びかける掲示や配布物は基本中の基本。中には、学生向けにカルト問題に関する講義を開催したり、ガイダンスなどでカルト問題の専門家の講演を入れたりする大学も。カルト団体のダミーサークルに対して大学の公認を取り消した大学もあれば、サークルによる勧誘活動を届出制にしたり勧誘活動期間を定めてそれ以外の勧誘を許さないようにしつつ、大学職員が監視の目を強めたり。  とにかく、多くの大学が、カルト対策を頑張っています。  しかし限界はあります。ちょっとディスるとすぐ抗議してくるカルト団体のこと。大学側も警戒して、団体名を名指しして学生に注意を促すなどの対応はなかなかできません。  そこで、「やや日刊カルト新聞 2013年新入生歓迎特別版」では、統一教会、摂理、顕正会、親鸞会、ヨハン教会連合(ヨハン早稲田キリスト教会)、オウム真理教(アレフ)、幸福の科学、創価学会を名指し。大学での活動の問題を指摘し、学生に注意を呼びかけるため、無料で配布することに決めました。しかもカルトが大学に抗議することがないように、大学には無断で、カルト新聞の責任において勝手に配布することにしました。 tokyou01.jpg ■国公立大学ではやりたい放題  最もやりたい放題だったのは、東京大学駒場キャンパス。1限目が始まる前に、新入生の授業がある教室の机に新聞を置きまくりました。それが終わると、今度は構内の路上で「やや日刊カルト新聞」ののぼりを掲げ、授業に出席するためにやってきた学生たちに新聞を手渡し。最後は、学内の掲示板に勝手に新聞を貼りまくりました。  これだけやっても、大学の職員も教員も警備員も、誰も何も言ってきません。そりゃあ、カルト勧誘もやりたい放題になるわけです。  同じように警備が緩かったのは、首都大学東京や一橋大といった国公立大学です。私立大学は、あからさまに警備員が巡回していたりして、敷地内での配布は困難でした。早稲田大学や明治大学などでは、校門前の公道で配布を中心に行いました。基本的に複数人で配布していた上に、週刊誌やテレビの人が新聞配布の様子を取材しに来たりするなどしていたので、はた目にはずいぶん賑やかだったのではないかと思います。 syutou.jpg  明治大学では、大学職員たちが何人も出てきて、遠巻きにこちらを見守っていたりしました。  「カルト新聞」とでっかく書かれたオレンジ色ののぼりを立てて、謎の新聞を配る集団。そりゃあ大学関係者も怪しむでしょう。しかし学生の反応は案外よく、そこいらの資格の専門学校のティッシュなんかより、よっぽどたくさん受け取ってもらえました。通り過ぎた後、新聞を受け取るためにわざわざ引き返してくる学生もいました。筆者が悪ふざけして、 「カルト新聞だよ! 呪いのカルト新聞だよ! 読まないと地獄に落ちるよ!」 「恐怖新聞です!」 「日本一怪しい新聞配ってます!」 などと叫んでいたものだから、我々のことをカルトだと思った学生も多かったようです。しかし、それはそれで学生たちは喜んでくれました。通りがかった大学の先生が、「私の授業で学生に配る」と言って、ごっそり持って行ってくれたこともありました。「カルト新聞(のウェブサイト)読んでます!」とか「藤倉さんの本読みましたよ!」という学生もちらほらいて、中にはサインを求めてくる新入生まで…… ■創価大学前で警察沙汰に soukau02.jpg  この新聞配布活動は、「やや日刊カルト新聞」のウェブサイト上で予告したのですが、「○○大学で配ってほしい」という匿名のリクエストがいくつか寄せられました。その中に創価大学もありました。  創価大学の学生自体が、そもそもカルト信者じゃないのかという声もあるかもしれません。しかし創価大学の学生だって、統一教会などの街頭勧誘に出くわすことはありますし、某カルト団体が創価大学でビラまきを行ったことがあるという情報もありました。創価学会の信者とはいえ、彼らが他のカルト団体の勧誘に引っかかるのを見て見ぬふりはできません。  創価大学の学生もカルトから守らねば。そんな使命感に燃えて、筆者は八王子にある創価大学の正門前に立ちました。  しかし新聞を配るより前に、のぼりを掲げた時点で大学の職員が飛んできました。あっという間に2~3人の職員に囲まれ、「許可は取っているのか」「迷惑だからやめろ」と威圧されます。構わず新聞を配り始めると、職員たちはビデオカメラでこちらを撮影し始めました。ずいぶん手際がよくビデオカメラが出てくるものです。 soukau01.jpg  筆者と一緒に新聞を配っていた本紙・エイト記者に、職員が詰め寄ります。 「これ、これ! うちの!」  職員が指さす先には、「やや日刊カルト新聞」の「カルト教団」という大見出しや麻原彰晃受刑者、大川隆法総裁に並んで、池田大作先生の御顔が。 「ああ、池田大作さんですね」(エイト記者)  職員は、筆者に対しても「うちのどこがカルトなんだ! 説明してみなさいよ」と詰め寄ってきます。配布している紙面に、他大学に通う創価学会の信者学生が大学祭に偽装出店して宣伝活動をしていることが書かれていました。偽装伝道・偽装勧誘をしている時点で反社会的です。 「どこがカルトなのか、この新聞に書いてあるので読んでください」(筆者) 「読まないよ。あんたが自分で書いたんだろ。だったら説明しなさいよ」(職員) 「だから新聞を読んでください。読んでわからなければ質問してください」(筆者)  こんなやり取りをしながら新聞を配っているうちに、筆者たちを見張る職員の数は5~6人に。道の反対側から遠目に見張っている職員を含めると8人はいそうな勢いです。職員たちはしきりに「警察呼んだから」「警察まだ来ないな」と繰り返します。  他大学でも同じように新聞を配ったのですが、こんな対応をされたのは後にも先にも創価大学だけです。  そのうち学生の流れも少なくなったので引き揚げようと思ったのですが、「警察呼んだなら、警察が来るまで立ち去らないほうがいいですね」と言って、まばらになった学生たちに新聞を配り続けました。  創価大学の学生たちも、案外と新聞を受け取ってくれました。通りすぎてから引き返してきて新聞を受け取っていった学生もいました。職員が「受け取らないでいいですよ~」と言って、配布活動を妨害していたのですが、あまり効果はなかったようです。 soukau03.jpg  やがて警察が来たので、筆者たちは身分、目的、新聞の内容を全て正直に説明。警察官は「公道であっても、道路を占有するのだから警察の許可がいる」と言うのですが、こちらは道路を占有などしていません。通行の妨害も一切していません。それでも、どのみち引き揚げようとしていた矢先だったので、「とりあえず今日のところは収めてよ」という警察の言葉に従って、配布活動を終え、その場を後にしました。 ■トイレ貸してください  最近、やや日刊カルト新聞の編集部では、カルトの施設を見ると猛烈に尿意を催すという奇病が流行しています。  少し前、筆者が雑誌で書いた記事に幸福の科学が抗議してきて担当編集者を総合本部に呼び出したのですが、記事執筆者である筆者の同席を拒否しました。そこで筆者は、幸福の科学総合本部の前で「幸福の科学 DON'T IGNORE ME(私をシカトしないで)」というプラカードを首から下げて、「私に抗議して」という抗議活動を行いました。  教団広報との話し合いの末、とりあえず抗議活動を終了して撤収しようとしたのですが、その際、同行していたエイト記者を猛烈な尿意を襲います。すぐそばにコンビニは見えません。しかし幸福の科学は昨年末から、やや日刊カルト新聞の記者を全員出入禁止にしています。 「トイレ貸してくれませんか。漏れそうでヤバイんです」(エイト記者) 「仕方ありません。人道的配慮です」(教団広報)  エイト記者は「人道的というか、尿道的に助かった」と、幸福の科学に感謝していました。「幸福の科学総合本部のトイレに入ったら、心が洗われたような気分になった。手を洗うのは忘れた」とも言っていました。  創価大学の前で新聞を配り終え、警察への説明も終えて帰ろうとした時、今度は筆者が尿意発作に襲われました。 「トイレ貸してもらえませんか」(筆者) 「そういうことはしてません」(創価大学職員) 「幸福の科学は貸してくれましたよ」(筆者) 「うちは違いますから」(創価大学職員)  筆者たちは新聞配布後、正門向かいにある富士美術館(設立者:池田大作氏)で絵画を鑑賞する予定だったのですが、まだ開館していませんでした。警備員に「先にトイレだけ貸してもらえませんか」とお願いしましたが、警備員は「ちょっと待って」と言って立ち去り、そのまま開館時間まで筆者を放置しました。  開館後、ダッシュでトイレに駆け込みました。それでなんとか事なきを得たからいいようなものの、創価学会の関連組織は実に非尿道的であると言わざるを得ません。 ■「カルトな新聞拡張団」反省会  結局、この4月は首都圏10大学11キャンパスで計4000部以上を配布しました。新聞のデータをネット上で公表し、読者にも印刷と配布を呼びかけたのですが、ここでは1000部を印刷して配ってくれた読者がいたほか、北海道や愛知県の大学でも配布してくれた読者がいたようです。  中でも東京大学では、3回にわたって計2000部近くを配布しました。大学側の監視がゆるゆるだったという理由のほかに、現役学生の手引きと支援があったことが大きな要因でした。実際、東京大学は実にさまざまなカルトから狙われている(カルトも優秀な学生を欲しがっているのでしょう)ので、実にありがたい支援でした。  その現役東大生との雑談中、こんなプランが持ち上がりました。 「大学内で学生の手による“カルト新聞愛読者の会”のようなサークルを作ってもらい、来年度は学生の手による学内配布を目指してはどうか」 「カルト新聞の関連団体だと思われないように、“カルト新聞を糾弾する会”のほうがよくないか」 そこで6月6日、阿佐ヶ谷ロフトAで、やや日刊カルト新聞主催のトークイベント「カルトな新聞拡張団・営業反省会」を開催することにしました。今回の新聞配布活動に協力してくれた読者有志を招いて配布活動の報告と反省。さらに、来年に向けて、学内サークルの設立や配布活動に協力してくれる学生を大募集しようと思っています。 イベントには学割料金も設定したので、興味ある学生さんの参加をお待ちしています。もちろん単なる冷やかしも大歓迎ですが、「カルトな新聞拡張団」に参加表明してくれた方には、洗剤あげます。 「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。 ●やや日刊カルト新聞社主催「カルトな新聞拡張団・営業反省会」 【日時・料金】 2013年6月6日(木) OPEN 18:30 / START 19:30 前売¥1,500/当日¥1,600/学割¥1,000(全て飲食代別) ※学割料金:高校、高専、大学、短大、専門学校の学生証提示 前売りチケットはローソンチケット【L:39297】、ロフトAウェブ予約にて、5月3日より発売開始!! 問合せTEL:03-5929-3445(阿佐ヶ谷ロフトA) 【会場】 阿佐ヶ谷ロフトA 東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1 JR中央線阿佐谷駅パールセンター街徒歩2分 【出演】 藤倉善郎(やや日刊カルト新聞社主筆) 鈴木エイト(やや日刊カルト新聞社副代表) アンチ創価学会活動家 アンチ民青活動家 ほか交渉中!! これまでネットで書き散らかしたりコミケやイベントで新聞を販売するだけだった「やや日刊カルト新聞」。それがこの4月、突如として首都圏の大学で学生に新聞を無断配布する暴挙に出た。目的は「学生をカルト勧誘から守るため」。首都圏10大学11キャンパスで計4000部以上をばらまき、さらに読者有志が北海道、埼玉県、愛知県で計1000部以上を配布。ところが、やや日刊カルト新聞メンバーが勢い余って創価大学でも新聞を無断配布して通報され警察沙汰になるわ、配達途中の主筆が交通違反で警察に捕まるわ、カルト団体から痴漢冤罪工作を計画されるわ、学生から鼻で笑われるわ。そんな“カルトな新聞拡張団”の大反省会。来年はもっと計画的に大学で新聞を配布するため、学内サークル設立協力者の学生を大募集! 今なら押し紙10部と洗剤差し上げます。

お布施で30億円の大博打!? 優遇税制で金策に走る宗教団体に「堕落」の声

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) マックに聞く、店舗でお客をアルバイト・スカウトの“意外な”真相〜選考基準、方法… 新連ドラ、下らないが繊細さ興味惹くテレ東、エロくないエロドラマで限界露呈のフジ? NECがケータイ事業から撤退へ 11社から5社にまで減少 世界でも出遅れる日本メーカー ■特にオススメ記事はこちら! お布施で30億円の大博打!? 優遇税制で金策に走る宗教団体に「堕落」の声 - Business Journal(4月23日)
空海も激怒りプンプン丸?
(撮影:663highland「Wikipedia」より。)
 高野山真言宗が「金の問題」で揺れているーーそう報じたのは、22日付の朝日新聞だ。お布施や賽銭などの浄財を含む30億円以上が、信者が知らないまま金融商品に投資されていたことが発覚。高野山真言宗の執行部にあたる内局が多額の損出を出しながら、外部監査に虚偽の資料を提出していたとしいて、最高議決機関である宗会が今年2月、内局トップの庄野光昭宗務総長の不信任案を提出した。庄野宗務総長は粉飾の事実はないとして辞職せず、宗会を解散。今月19日に新議員37人が発表された。  今回の不信任案提出を庄野宗務総長は、「私に不満を持つ抵抗勢力が仕掛けた政争です。そこにたまたま金融問題があり、それを利用しようとした」と、日経ビジネス(4月22日発売号)の記事で話している。背景には派閥争いが見え隠れするが、不信任案提出によって明らかになったのは、ずさんな資金運用だった。  高野山真言宗が資金運用を始めたのは2002年。新興宗教の跡地を買い取るために借りた11億円を返済するために、庄野宗務総長の前任者が基金としてためていた試算の一部を運用し始めたという。高野山真言宗の公式サイトによると、高野山真言宗と総本山の金剛峯寺が02年以降に買った金融商品は約34億6千万円。これまでの資産運用実績は利益が約16億円、損失は約6億9千万円。損益は約9億円のプラスだ。  しかし、朝日新聞によれば、08年のリーマンショックなどにより、大きな損失を被り、東日本大震災直後の2011年3月末には15億3千万円の含み損を抱えているという。その後、円安・株高が進んだ今年2月に含み損は7億円まで圧縮されたが、内局が運営する法人は高野山真言宗と金剛峯寺のほかにも3法人あり、さらに含み損が膨らむ可能性もある。  不信任案の投票で賛成票を投じた、前宗会議長の安藤尊仁住職は日経ビジネス(4月22日発売号)のインタビューに、「何かあると思われてもしかたありませんよ。58億円以上の資金を運用しながら、金融商品の細かな売買記録を出さないのも、一般社会の常識では考えられない」と指摘。不信任案の提出も、庄野務総長が危惧しているような、政争や権力争いではないと述べている。  また、22日付の朝日新聞朝刊によると、運用損益が公表された2法人でも、国内株式に連動する金融商品だけでなく、トルコのリラや南アフリカのランド、ブラジルのレアルなど、リスクの大きい新興国の通貨でも取引されていたという。そして、その原資にはお布施や賽銭など、非課税の浄財が多く含まれている。  元朝日新聞記者のジャーナリスト、柴山哲也氏はツイッターで「税が免除の浄財投資は宗教の堕落だ」と強く非難。また、22日付の朝日新聞朝刊には『お寺の経済学』の著者、中島隆信慶応大教授の「お布施を原資にした資産が大きく目減りしたのなら、説明責任がある。こだわりや欲をなくすのが仏教の教えのはず。運用に成功して財産が増えればいいわけではない。身の丈にあったことを考えるべきだ」とのコメントが掲載されている。  ただ、宗教法人が非課税の浄財を投資することは法律などで禁じられてないうえ、会計報告の義務も存在しない。また、株の売却などで得る利益も非課税だ。文化庁が示す宗教法人の「財産の管理・運用の心得4カ条」には、「投機的な資金の運用を図って、宗教法人の財産を減少させたりすることのないように」、「財産の管理者は、経理をきちんとし、会計報告も行って疑念を抱かれないように」とあるものの、罰則などはなく、具体的な規制ではないのが現状だ。 『宗教法人税制「異論」』の著者で、元国会議員秘書の佐藤芳博氏は、SAPIO(2013年3月号)で、非課税特権を逆手にとってボロ儲けする“金満教団”が跳梁跋扈していると指摘。「今こそ宗教法人の優遇税制を見直すべきだ」と提言している。しかしながら、有力な政党に献金を行っている宗教団体も多く、「政治は宗教法人法などの改正に及び腰だ」という声も根強い。  現在、真言宗高野山の内局は大手監査法人に依頼し、公認会計士による監査を受けるとともに、あらためて弁護士による検証を受け、その結果を公表する予定だという。その結果、粉飾決算や不正が見つかった場合には、庄野宗務総長は潔く辞職すると明言している。しかし、宗教法人などの非課税法人団体の税制を見直さない限り、同様の問題はまた起こるのかもしれない。 (文=blueprint) ■おすすめ記事 マックに聞く、店舗でお客をアルバイト・スカウトの“意外な”真相〜選考基準、方法… 新連ドラ、下らないが繊細さ興味惹くテレ東、エロくないエロドラマで限界露呈のフジ? NECがケータイ事業から撤退へ 11社から5社にまで減少 世界でも出遅れる日本メーカー ソニー、新主力事業モバイルで挑む“最後の聖戦”…高機能路線でアジア出遅れ懸念も ブームの散骨葬は法的にOK? 変わりゆく葬式ビジネスと背後にある過疎化問題

偽装勧誘する韓国系カルトの人を勧誘してみた

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ヨハン岡山教会
宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  ヨハン教会連合という韓国系のキリスト教団があります。本部は東京・新宿区にあり、本部がある教会「ヨハン早稲田キリスト教会」という名前でよく知られています。全国に教会を持ち、各教会は所在地名を冠して「ヨハン○○キリスト教会」と名乗っています。一般的にはあまり有名な宗教団体とはいえないのですが、団体名を隠して大学構内で勧誘活動をすることから、全国の大学では統一教会などと並んで「5大キャンパス・カルト」に数えられる、悪名高い教団です。さて、偽装勧誘をするカルト団体の信者を、カルト問題を考えるシンポジウムに逆勧誘してやったら、どうなるのでしょうか? ■大学関係者も頭を悩ます  ヨハン教会は、同じく新宿区にある淀橋教会の韓国人牧師と信者が独立して設立したものです。現在、日本人に対しても勧誘活動を行うほか、日本に来た韓国人留学生などにも勧誘を行っています。  特に問題視されているのは、大学生に対する勧誘です。ヨハン教会の場合、大学内でヨハン教会であることを明示せずにゴスペルコンサートなどを開催して学生を集め、ビラを配って教会のイベントに誘導して勧誘するという手法が問題視されています。また、こうした学内勧誘の際に大学の教室等を利用することもあります。その際、ヨハン教会であることを隠して大学に教室使用を申請したり、部外者による学内イベント開催を禁じている大学において、学生ではない教会関係者を動員してイベントを行ったり。そもそも教室等の利用申請すらもせずに無断で乗り込んできてイベントを行うこともあります。 「あるときは、学生からの通報で、彼らが学内で無許可のコンサートを行っているとわかり、大学職員が現場に駆けつけましたが、すでに逃げた後。学生ではない人間もいたようなので、完全な不法侵入ではないでしょうか。最近は、“ゴスペル”と称してこういうことをやるのはヨハン教会だと大学側にバレバレであることが彼らもわかっているようで、“ゴスペル”という言葉を使わずに音楽演奏などをしてビラを配っています」(ある大学の関係者)  学内サークルなら、代表者の学生でも呼び出して注意することもできますが、部外者が大学に乱入してゲリラ的に“やり逃げ”されると、大学としてもなかなか捕捉しにくいようです。 ■偽装勧誘カルトを勧誘してみた  カルト問題に取り組む弁護士やカウンセラー、宗教者や研究者でつくる「日本脱カルト協会(JSCPR)」という団体があります。この団体でも、大学におけるカルト問題は問題視されており、2012年6月には岡山で同協会主催の公開講座「大学でカルトに入った私たち」が開催されました。大学生時代にカルトに入信した経験を持つ脱会者たちが自らの体験を語る、というものです。  実はこの公開講座の会場から徒歩5分ほどのところに、ヨハン教会の支部である「ヨハン岡山キリスト教会」がありました。同教会もまた、地元岡山の大学で団体名を明示しない勧誘活動を行っています。  そんな団体の拠点のすぐそばで日本脱カルト協会が「キャンパス・カルト」に関する公開講座を行うとは、まさに神のお導き。ヨハン教会の関係者を公開講座に勧誘せよ、との啓示だと考えた私は、公開講座が始まる前にヨハン岡山キリスト教会に行ってみました。代表者は不在とのことで、女性信者が対応してくれました。 ──今日これから、大学でのカルト問題をテーマにした公開講座があるのですが、全国の大学で問題視されている団体としてコメントください。 「ぶしつけですね。私たちは本当の聖書の教えを伝える教会で、カルトではありません」 ──ぶしつけですいません。たまたま会場の近くに教会があったので、もののついでに寄りました。教えが本当かどうかはどうでもいいのですが、団体名を名乗らずに大学生を勧誘したり大学に無届けで教室を使って演奏をしたりしていて、全国の大学で問題視されています。 「私たちは、教会であること、クリスチャンであることはちゃんと言っています」 ──ヨハン教会だと、きちんと名乗っていますか? 「名乗っています。チラシにもきちんと書いています」  後で岡山大学の関係者に確認したところ、信者のこの説明は大ウソでした。 「ゴスペルコンサートがあるとか、韓国料理を作るサークルだなどと言って学内で勧誘していて、ヨハン教会だとは名乗っていません。大学側が彼らの勧誘を見かけたら、すぐ追い出すようにしています」(岡山大学の関係者)  それはそれとして、本題の勧誘です。 ──もしよかったら、これから公開講座があるので、それに来ていただければ大学のカルト問題がどういうものかわかると思います。 「代表はいま人と会いながら食事中なので、伝えておきます」 ■来てくれた!  日本脱カルト協会の公開講座では統一教会、摂理(MS教)、浄土真宗親鸞会の脱会者たちが、カルトの勧誘手口、カルト入信時代の活動、そこで得たものや失ったものなどについて、かなり具体的で率直な内容が語られました。いずれも正体を隠した勧誘によって入信した人々でした。  終了後、受付付近で知人たちに挨拶をしていたところ、2人組の女性が私に声をかけてきました。先ほどのヨハン岡山キリスト教会の女性信者と、岡山教会代表者の韓国人女性です。どうやら、私の勧誘に乗って本当に来てくれたようでした。 ──来てくださったんですね、ありがとうございます。 「いいイベントでした。最後は、宗教は必要だという結論でしたね」  公開講座では、フロアからの「宗教は必要か」という質問に対して、出演者が「自分には必要」「自分には必要ないが、必要とする人がいるのはいいと思う」と答えていました。いずれも「人による」という文脈なのですが、ヨハン教会の人たちは自分に都合のいい部分しか耳に入らなかったようです。 ──さっきヨハン岡山キリスト教会は団体名を名乗って勧誘していると言っていましたが、岡山大学の人にいま聞いたら、名乗ってないと言ってましたよ。 「そんなことないです。名乗っています」 ──ヨハン早稲田キリスト教会が、団体名を隠して勧誘していることも、私自身が直接取材で確認しています。 「東京(の早稲田教会)は人がたくさんいるので、個人がそういうことをしていても教会にはわからないです。それは個人の問題です」 ──個人であっても、ヨハンに人を誘っているわけですよね。ヨハン教会は、信者の指導もできない無責任な教会だということになりますが。 「ただ、私たちは本当のキリスト教を広めるために活動しているので、カルトとは違います」  問題は、「本当のキリスト教」であるかどうかではありません。正体を隠して相手を騙していることが問題なのです。偽装勧誘をするのが「本当のキリスト教」なのであれば、むしろキリスト教はまるごとカルトだという話になってしまうのですが。 ■すんごい抗議が来た  とにもかくにも、大学生を偽装勧誘するカルト団体の人を、こちらが勧誘することに成功しました。というわけで、私は「やや日刊カルト新聞」で「本紙記者らがヨハン教会信者の勧誘に成功!」という記事を書いて掲載しました。  記事を載せてしばらくたってから、ヨハン岡山キリスト教会の代表者が、すごい剣幕で私に電話をかけてきました。 「なぜ勧誘に成功したなんて、まるであなた方が私たちに勝利したかのような記事を書くんですか! やめてください!」 ──勧誘に成功したのは事実ですし。別に勝利したなんて書いてませんが。 「私たちは自分の意思でシンポジウムに行ったのです。あなたから誘われて、それで自分の意思で行きました」 ──いやだから、僕に誘われて来たんだから勧誘されたということでしょう。  どうもヨハン教会の人たちにとって「勧誘」とは相手の意思に反して行うものであり、勧誘に成功するというのは相手に「勝利」することのようです。日頃の彼らが、どういう姿勢で勧誘活動をしているのか、よくわかります。 「とにかく、今後こういうことのないように気をつけてください!」 ──記事にはなんの問題もないので、今後も特に何も気をつける気はありません。これからも同じように、あなた方のことを記事にしたいです。 「どうしてですか! おかしいです! 私たちはただイエスの教えを伝えているだけで………」  とにかくもう話が通じない上に、狂ったような金切り声でまくし立ててきます。面倒くさくなって、こちらから一方的に電話を切りました。  また何か機会があったら、ヨハン教会の人を勧誘しにいこうと思います。 「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。

偽装勧誘する韓国系カルトの人を勧誘してみた

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ヨハン岡山教会
宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  ヨハン教会連合という韓国系のキリスト教団があります。本部は東京・新宿区にあり、本部がある教会「ヨハン早稲田キリスト教会」という名前でよく知られています。全国に教会を持ち、各教会は所在地名を冠して「ヨハン○○キリスト教会」と名乗っています。一般的にはあまり有名な宗教団体とはいえないのですが、団体名を隠して大学構内で勧誘活動をすることから、全国の大学では統一教会などと並んで「5大キャンパス・カルト」に数えられる、悪名高い教団です。さて、偽装勧誘をするカルト団体の信者を、カルト問題を考えるシンポジウムに逆勧誘してやったら、どうなるのでしょうか? ■大学関係者も頭を悩ます  ヨハン教会は、同じく新宿区にある淀橋教会の韓国人牧師と信者が独立して設立したものです。現在、日本人に対しても勧誘活動を行うほか、日本に来た韓国人留学生などにも勧誘を行っています。  特に問題視されているのは、大学生に対する勧誘です。ヨハン教会の場合、大学内でヨハン教会であることを明示せずにゴスペルコンサートなどを開催して学生を集め、ビラを配って教会のイベントに誘導して勧誘するという手法が問題視されています。また、こうした学内勧誘の際に大学の教室等を利用することもあります。その際、ヨハン教会であることを隠して大学に教室使用を申請したり、部外者による学内イベント開催を禁じている大学において、学生ではない教会関係者を動員してイベントを行ったり。そもそも教室等の利用申請すらもせずに無断で乗り込んできてイベントを行うこともあります。 「あるときは、学生からの通報で、彼らが学内で無許可のコンサートを行っているとわかり、大学職員が現場に駆けつけましたが、すでに逃げた後。学生ではない人間もいたようなので、完全な不法侵入ではないでしょうか。最近は、“ゴスペル”と称してこういうことをやるのはヨハン教会だと大学側にバレバレであることが彼らもわかっているようで、“ゴスペル”という言葉を使わずに音楽演奏などをしてビラを配っています」(ある大学の関係者)  学内サークルなら、代表者の学生でも呼び出して注意することもできますが、部外者が大学に乱入してゲリラ的に“やり逃げ”されると、大学としてもなかなか捕捉しにくいようです。 ■偽装勧誘カルトを勧誘してみた  カルト問題に取り組む弁護士やカウンセラー、宗教者や研究者でつくる「日本脱カルト協会(JSCPR)」という団体があります。この団体でも、大学におけるカルト問題は問題視されており、2012年6月には岡山で同協会主催の公開講座「大学でカルトに入った私たち」が開催されました。大学生時代にカルトに入信した経験を持つ脱会者たちが自らの体験を語る、というものです。  実はこの公開講座の会場から徒歩5分ほどのところに、ヨハン教会の支部である「ヨハン岡山キリスト教会」がありました。同教会もまた、地元岡山の大学で団体名を明示しない勧誘活動を行っています。  そんな団体の拠点のすぐそばで日本脱カルト協会が「キャンパス・カルト」に関する公開講座を行うとは、まさに神のお導き。ヨハン教会の関係者を公開講座に勧誘せよ、との啓示だと考えた私は、公開講座が始まる前にヨハン岡山キリスト教会に行ってみました。代表者は不在とのことで、女性信者が対応してくれました。 ──今日これから、大学でのカルト問題をテーマにした公開講座があるのですが、全国の大学で問題視されている団体としてコメントください。 「ぶしつけですね。私たちは本当の聖書の教えを伝える教会で、カルトではありません」 ──ぶしつけですいません。たまたま会場の近くに教会があったので、もののついでに寄りました。教えが本当かどうかはどうでもいいのですが、団体名を名乗らずに大学生を勧誘したり大学に無届けで教室を使って演奏をしたりしていて、全国の大学で問題視されています。 「私たちは、教会であること、クリスチャンであることはちゃんと言っています」 ──ヨハン教会だと、きちんと名乗っていますか? 「名乗っています。チラシにもきちんと書いています」  後で岡山大学の関係者に確認したところ、信者のこの説明は大ウソでした。 「ゴスペルコンサートがあるとか、韓国料理を作るサークルだなどと言って学内で勧誘していて、ヨハン教会だとは名乗っていません。大学側が彼らの勧誘を見かけたら、すぐ追い出すようにしています」(岡山大学の関係者)  それはそれとして、本題の勧誘です。 ──もしよかったら、これから公開講座があるので、それに来ていただければ大学のカルト問題がどういうものかわかると思います。 「代表はいま人と会いながら食事中なので、伝えておきます」 ■来てくれた!  日本脱カルト協会の公開講座では統一教会、摂理(MS教)、浄土真宗親鸞会の脱会者たちが、カルトの勧誘手口、カルト入信時代の活動、そこで得たものや失ったものなどについて、かなり具体的で率直な内容が語られました。いずれも正体を隠した勧誘によって入信した人々でした。  終了後、受付付近で知人たちに挨拶をしていたところ、2人組の女性が私に声をかけてきました。先ほどのヨハン岡山キリスト教会の女性信者と、岡山教会代表者の韓国人女性です。どうやら、私の勧誘に乗って本当に来てくれたようでした。 ──来てくださったんですね、ありがとうございます。 「いいイベントでした。最後は、宗教は必要だという結論でしたね」  公開講座では、フロアからの「宗教は必要か」という質問に対して、出演者が「自分には必要」「自分には必要ないが、必要とする人がいるのはいいと思う」と答えていました。いずれも「人による」という文脈なのですが、ヨハン教会の人たちは自分に都合のいい部分しか耳に入らなかったようです。 ──さっきヨハン岡山キリスト教会は団体名を名乗って勧誘していると言っていましたが、岡山大学の人にいま聞いたら、名乗ってないと言ってましたよ。 「そんなことないです。名乗っています」 ──ヨハン早稲田キリスト教会が、団体名を隠して勧誘していることも、私自身が直接取材で確認しています。 「東京(の早稲田教会)は人がたくさんいるので、個人がそういうことをしていても教会にはわからないです。それは個人の問題です」 ──個人であっても、ヨハンに人を誘っているわけですよね。ヨハン教会は、信者の指導もできない無責任な教会だということになりますが。 「ただ、私たちは本当のキリスト教を広めるために活動しているので、カルトとは違います」  問題は、「本当のキリスト教」であるかどうかではありません。正体を隠して相手を騙していることが問題なのです。偽装勧誘をするのが「本当のキリスト教」なのであれば、むしろキリスト教はまるごとカルトだという話になってしまうのですが。 ■すんごい抗議が来た  とにもかくにも、大学生を偽装勧誘するカルト団体の人を、こちらが勧誘することに成功しました。というわけで、私は「やや日刊カルト新聞」で「本紙記者らがヨハン教会信者の勧誘に成功!」という記事を書いて掲載しました。  記事を載せてしばらくたってから、ヨハン岡山キリスト教会の代表者が、すごい剣幕で私に電話をかけてきました。 「なぜ勧誘に成功したなんて、まるであなた方が私たちに勝利したかのような記事を書くんですか! やめてください!」 ──勧誘に成功したのは事実ですし。別に勝利したなんて書いてませんが。 「私たちは自分の意思でシンポジウムに行ったのです。あなたから誘われて、それで自分の意思で行きました」 ──いやだから、僕に誘われて来たんだから勧誘されたということでしょう。  どうもヨハン教会の人たちにとって「勧誘」とは相手の意思に反して行うものであり、勧誘に成功するというのは相手に「勝利」することのようです。日頃の彼らが、どういう姿勢で勧誘活動をしているのか、よくわかります。 「とにかく、今後こういうことのないように気をつけてください!」 ──記事にはなんの問題もないので、今後も特に何も気をつける気はありません。これからも同じように、あなた方のことを記事にしたいです。 「どうしてですか! おかしいです! 私たちはただイエスの教えを伝えているだけで………」  とにかくもう話が通じない上に、狂ったような金切り声でまくし立ててきます。面倒くさくなって、こちらから一方的に電話を切りました。  また何か機会があったら、ヨハン教会の人を勧誘しにいこうと思います。 「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。

偽装勧誘する韓国系カルトの人を勧誘してみた

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ヨハン岡山教会
宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  ヨハン教会連合という韓国系のキリスト教団があります。本部は東京・新宿区にあり、本部がある教会「ヨハン早稲田キリスト教会」という名前でよく知られています。全国に教会を持ち、各教会は所在地名を冠して「ヨハン○○キリスト教会」と名乗っています。一般的にはあまり有名な宗教団体とはいえないのですが、団体名を隠して大学構内で勧誘活動をすることから、全国の大学では統一教会などと並んで「5大キャンパス・カルト」に数えられる、悪名高い教団です。さて、偽装勧誘をするカルト団体の信者を、カルト問題を考えるシンポジウムに逆勧誘してやったら、どうなるのでしょうか? ■大学関係者も頭を悩ます  ヨハン教会は、同じく新宿区にある淀橋教会の韓国人牧師と信者が独立して設立したものです。現在、日本人に対しても勧誘活動を行うほか、日本に来た韓国人留学生などにも勧誘を行っています。  特に問題視されているのは、大学生に対する勧誘です。ヨハン教会の場合、大学内でヨハン教会であることを明示せずにゴスペルコンサートなどを開催して学生を集め、ビラを配って教会のイベントに誘導して勧誘するという手法が問題視されています。また、こうした学内勧誘の際に大学の教室等を利用することもあります。その際、ヨハン教会であることを隠して大学に教室使用を申請したり、部外者による学内イベント開催を禁じている大学において、学生ではない教会関係者を動員してイベントを行ったり。そもそも教室等の利用申請すらもせずに無断で乗り込んできてイベントを行うこともあります。 「あるときは、学生からの通報で、彼らが学内で無許可のコンサートを行っているとわかり、大学職員が現場に駆けつけましたが、すでに逃げた後。学生ではない人間もいたようなので、完全な不法侵入ではないでしょうか。最近は、“ゴスペル”と称してこういうことをやるのはヨハン教会だと大学側にバレバレであることが彼らもわかっているようで、“ゴスペル”という言葉を使わずに音楽演奏などをしてビラを配っています」(ある大学の関係者)  学内サークルなら、代表者の学生でも呼び出して注意することもできますが、部外者が大学に乱入してゲリラ的に“やり逃げ”されると、大学としてもなかなか捕捉しにくいようです。 ■偽装勧誘カルトを勧誘してみた  カルト問題に取り組む弁護士やカウンセラー、宗教者や研究者でつくる「日本脱カルト協会(JSCPR)」という団体があります。この団体でも、大学におけるカルト問題は問題視されており、2012年6月には岡山で同協会主催の公開講座「大学でカルトに入った私たち」が開催されました。大学生時代にカルトに入信した経験を持つ脱会者たちが自らの体験を語る、というものです。  実はこの公開講座の会場から徒歩5分ほどのところに、ヨハン教会の支部である「ヨハン岡山キリスト教会」がありました。同教会もまた、地元岡山の大学で団体名を明示しない勧誘活動を行っています。  そんな団体の拠点のすぐそばで日本脱カルト協会が「キャンパス・カルト」に関する公開講座を行うとは、まさに神のお導き。ヨハン教会の関係者を公開講座に勧誘せよ、との啓示だと考えた私は、公開講座が始まる前にヨハン岡山キリスト教会に行ってみました。代表者は不在とのことで、女性信者が対応してくれました。 ──今日これから、大学でのカルト問題をテーマにした公開講座があるのですが、全国の大学で問題視されている団体としてコメントください。 「ぶしつけですね。私たちは本当の聖書の教えを伝える教会で、カルトではありません」 ──ぶしつけですいません。たまたま会場の近くに教会があったので、もののついでに寄りました。教えが本当かどうかはどうでもいいのですが、団体名を名乗らずに大学生を勧誘したり大学に無届けで教室を使って演奏をしたりしていて、全国の大学で問題視されています。 「私たちは、教会であること、クリスチャンであることはちゃんと言っています」 ──ヨハン教会だと、きちんと名乗っていますか? 「名乗っています。チラシにもきちんと書いています」  後で岡山大学の関係者に確認したところ、信者のこの説明は大ウソでした。 「ゴスペルコンサートがあるとか、韓国料理を作るサークルだなどと言って学内で勧誘していて、ヨハン教会だとは名乗っていません。大学側が彼らの勧誘を見かけたら、すぐ追い出すようにしています」(岡山大学の関係者)  それはそれとして、本題の勧誘です。 ──もしよかったら、これから公開講座があるので、それに来ていただければ大学のカルト問題がどういうものかわかると思います。 「代表はいま人と会いながら食事中なので、伝えておきます」 ■来てくれた!  日本脱カルト協会の公開講座では統一教会、摂理(MS教)、浄土真宗親鸞会の脱会者たちが、カルトの勧誘手口、カルト入信時代の活動、そこで得たものや失ったものなどについて、かなり具体的で率直な内容が語られました。いずれも正体を隠した勧誘によって入信した人々でした。  終了後、受付付近で知人たちに挨拶をしていたところ、2人組の女性が私に声をかけてきました。先ほどのヨハン岡山キリスト教会の女性信者と、岡山教会代表者の韓国人女性です。どうやら、私の勧誘に乗って本当に来てくれたようでした。 ──来てくださったんですね、ありがとうございます。 「いいイベントでした。最後は、宗教は必要だという結論でしたね」  公開講座では、フロアからの「宗教は必要か」という質問に対して、出演者が「自分には必要」「自分には必要ないが、必要とする人がいるのはいいと思う」と答えていました。いずれも「人による」という文脈なのですが、ヨハン教会の人たちは自分に都合のいい部分しか耳に入らなかったようです。 ──さっきヨハン岡山キリスト教会は団体名を名乗って勧誘していると言っていましたが、岡山大学の人にいま聞いたら、名乗ってないと言ってましたよ。 「そんなことないです。名乗っています」 ──ヨハン早稲田キリスト教会が、団体名を隠して勧誘していることも、私自身が直接取材で確認しています。 「東京(の早稲田教会)は人がたくさんいるので、個人がそういうことをしていても教会にはわからないです。それは個人の問題です」 ──個人であっても、ヨハンに人を誘っているわけですよね。ヨハン教会は、信者の指導もできない無責任な教会だということになりますが。 「ただ、私たちは本当のキリスト教を広めるために活動しているので、カルトとは違います」  問題は、「本当のキリスト教」であるかどうかではありません。正体を隠して相手を騙していることが問題なのです。偽装勧誘をするのが「本当のキリスト教」なのであれば、むしろキリスト教はまるごとカルトだという話になってしまうのですが。 ■すんごい抗議が来た  とにもかくにも、大学生を偽装勧誘するカルト団体の人を、こちらが勧誘することに成功しました。というわけで、私は「やや日刊カルト新聞」で「本紙記者らがヨハン教会信者の勧誘に成功!」という記事を書いて掲載しました。  記事を載せてしばらくたってから、ヨハン岡山キリスト教会の代表者が、すごい剣幕で私に電話をかけてきました。 「なぜ勧誘に成功したなんて、まるであなた方が私たちに勝利したかのような記事を書くんですか! やめてください!」 ──勧誘に成功したのは事実ですし。別に勝利したなんて書いてませんが。 「私たちは自分の意思でシンポジウムに行ったのです。あなたから誘われて、それで自分の意思で行きました」 ──いやだから、僕に誘われて来たんだから勧誘されたということでしょう。  どうもヨハン教会の人たちにとって「勧誘」とは相手の意思に反して行うものであり、勧誘に成功するというのは相手に「勝利」することのようです。日頃の彼らが、どういう姿勢で勧誘活動をしているのか、よくわかります。 「とにかく、今後こういうことのないように気をつけてください!」 ──記事にはなんの問題もないので、今後も特に何も気をつける気はありません。これからも同じように、あなた方のことを記事にしたいです。 「どうしてですか! おかしいです! 私たちはただイエスの教えを伝えているだけで………」  とにかくもう話が通じない上に、狂ったような金切り声でまくし立ててきます。面倒くさくなって、こちらから一方的に電話を切りました。  また何か機会があったら、ヨハン教会の人を勧誘しにいこうと思います。 「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。

統一教会系団体が靖国神社で慰霊祭

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宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  世界基督教統一神霊協会(統一教会)といえば、壺や印鑑を高額で売りつける「霊感商法」で有名ですが、一方で反共産主義活動を展開して日本の保守系人脈とも交流が強いことで知られています。ところが韓国の教団本体は、関連企業を使って北朝鮮で商売をしたり、日本人信者たちが韓国で「(日本の)従軍慰安婦問題」について謝罪してみせるパフォーマンスをするなど、日本での政治的スタンスとは逆のことをしていたりします。そんな統一教会の関連団体が、3月7日に靖国神社で「戦没者と東日本大震災犠牲者」の慰霊祭を行うと聞き、行ってみました。 ■反日カルトが靖国で?  統一教会は1960年代から、勝共連合という関連団体を使って反共運動を展開してきました。その関係から、日本の保守系人脈とも関係が深く、かつて安倍晋三首相などが統一教会の合同結婚式に祝辞を送ったことなど、自民党議員の関係もしばしば指摘されます。  一方で統一教会は、共産主義国家である北朝鮮で関連会社による観光事業や自動車の製造販売を展開しています。また2012年に韓国で、従軍慰安婦問題について「日本人たちが謝罪する」というイベントが行われているのですが、そこで「日本人代表」として謝罪した日本人参加者たちは合同結婚式で韓国人と結婚した日本人妻信者だと韓国メディアから指摘されています。  共産国で商売をし、韓国で反日活動に関わったとされる宗教が靖国神社で慰霊祭をするというのですから、まるで悪い冗談みたいな話です。  東日本大震災についても同様です。震災から半年ほどたった頃、統一教会では信徒組織の代表者(当時)が東日本大震災について、「このくらいしたら日本が本当に悔い改めるはず」「このくらいすれば真の御父母様(教祖・文鮮明夫妻)の入国もさせる」という意図で起こしたものだと講演していました。震災を、自分たちの宗教的な正統性を主張するネタにしているわけです。  また統一教会は、地震発生の数日後には、信者の全家庭に対して1世帯40万円の献金を指示しました。当時まだ存命中だった教祖・文鮮明は、被災地に義捐金1億4000万円を寄付したとされていますが、40万円で割ると350万世帯分です。統一教会でははるかに多くの日本人信者が合同結婚式で結婚していることになっているので、被災地に送ったカネより多くのカネが集まっていそうなのですが。
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■「左翼じゃない」認定もらいました  3月7日に靖国神社で慰霊祭を行ったのは、宗教新聞社と平和大使協議会という2つの統一教会関連団体です。慰霊祭のタイトルは「戦没者並びに東日本大震災犠牲者の追悼慰霊祭」で、今年で2回目。  共産国にすり寄り、韓国での反日活動に関わり、東日本大震災に際して被災者を愚弄した統一教会の関連団体が、靖国神社で戦没者と震災犠牲者の慰霊祭を行う。取材に行くまでもなく無茶なイベントです。  前日に事務局に「取材で入りたい」と電話したところ「会場がもういっぱいなのでお断り」と言われてしまいました。当日、受付でも、一旦は入場を断られたのですが、受付の前で慰霊祭参列者とおしゃべりをしていたら、主催者からこう言われました。 「あ、この人は入ってもらって大丈夫ですよ。左翼じゃないですから。いま下(会場の1階)に左翼がうろついていますが、この人は違います」 「昨日お電話くださった藤倉さんですか? 断ってすいませんでした。左翼の方が中に入ろうとしていたので警戒していたんです」  なんだかよくわかりませんが、私が左翼ではないことは確か(だと思う)なので、ありがたく慰霊祭を取材させていただくことにしました。 ■神道・仏教・キリスト教が揃い踏み  出席者は主催者発表で約100人。司会は宗教新聞代表・前田外治氏です。まずは国歌斉唱。左翼ではない私は、日本国民として日の丸に礼をして君が代を歌いました。  続いて、靖国神社の元宮司・湯沢貞氏が「宗教新聞の立場から」と称して挨拶に立ちました。 「(靖国神社には戦犯が祀られていると言われているが)日本の法律上、“戦犯”というものはありません。日本の政治家の中にも“戦犯”という言葉を使う人がいるが、もっと勉強してほしい。石原慎太郎氏が国会で安倍晋三首相に対して、“靖国に行かなくていいから、陛下に行っていただくように進言を”と言っていた。両陛下に揃って(靖国に)参拝してほしい」  その後、神道、仏教、キリスト教の聖職者が順番に出てきて、慰霊の儀式を執り行いました。  会場では式次第も配られず、慰霊を執り行う宗教者たちの所属・氏名が書かれたものも配られませんでした。慰霊の際に司会が所属や氏名を読み上げたのですが、取材後、筆者は主催者から「個人攻撃を受けるから、個人名や所属宗派などは記事にしないでほしい」と言われました。批判を浴びるであろう自覚はあるようです。  今回の慰霊祭、参列は事前申し込み制で、事前に申し込んで断られた人もいました。一般には公開しない仲間内イベントのようなので、私としても宗教者の個人名を晒すまでのことはないかなと思うのですが、宗派等の所属団体くらいは公にしておくべきだろうと思います。少なくとも会場では所属宗派も読み上げられた上で慰霊を執り行っているわけですから、単なる個人活動ではなく、宗派の看板が統一教会系イベントに並んだともいえるからです。
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【神道】 にっぽん文明研究所3名 茨城県と長野県の神社の神職3名 【仏教】 法華宗真門流1名 真言宗智山派1名 浄土宗1名 【キリスト教】 カトリック1名 日本基督教団1名 ?1名  統一教会を名乗る宗教者はいませんでしたが、カトリックを名乗るキリスト者は、統一教会のネット放送でキリスト教講座を担当していた人物でもあります。 ■祈りの言葉で「中国ガー」「北朝鮮ガー」  慰霊を行った宗教者のうち、キリスト教による祈りが最も扇情的でした。 「全能の父なる御神、慈愛に満ち溢れたもう天のお父様。私たちはここに、先の大戦で戦火に倒れた方々の鎮魂と、東日本大震災で亡くなられた方々の慰霊のために集まりました。これらの方々は、間違いなく日本のために犠牲になられた方々だと思います。先の大戦で亡くなられた方々は、新生日本の布石となられ、その犠牲において戦後日本の67年に及ぶ平和が作られました。感謝いたします。言葉では言い尽くしえぬ感謝です。しかし、その尊い犠牲によってもたらされた平和も、軍事大国の道をまっしぐらに進む中国や核武装を急ぐ北朝鮮、領土的野心を捨てないロシアなどの動きによって、日に日に危ういものとなっています。67年の栄誉栄華に酔いしれた日本には、公徳心を失い、国を守る気概も覚悟も持たない、愚かな民となり、滅びの時をただただ指を咥えて見ている、情けない姿を呈するようになりました。おお神よ、この国を救い給えと祈らざるをえない状況でありました。このような危機的な状況の中で、あなたは日本に覚醒の一撃を与えました。さる3月11日に起こった東日本大震災は、そのようなものであったと信じます……」  靖国神社で日の丸を前にして日本人の公徳心を語り、「中国ガー」「北朝鮮ガー」と神に祈る、憂国のクリスチャン。カッコイイですね。  それにしても、統一教会系イベントにこうやって参加して宗教儀式までやってしまった各宗教者たち、大丈夫なんでしょうか。統一教会が反日カルトだということ以前に、霊感商法や偽装勧誘、多額の献金等で社会問題化している宗教団体なんですが。 「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。

「多額の寄付も……」人気ロックバンド「L」のメンバーが韓国の宗教にハマっている!?

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『21世紀の日本をリードする
新宗教100』(ベストブック)
 大阪出身の人気ロックバンド「L」のメンバーひとりが韓国の新興宗教団体に傾倒し、関係者を悩ませているという。 「信仰は人それぞれ自由ですから制限はできませんが、ちょっと心配なんですよ」  不安な表情でこう打ち明けたバンド関係者の話では、メンバーのひとりが韓国の宗教団体の教祖K氏との親交を深め、1年ほど前からは事実上“入信状態”ともいえるような状況になり、最近では「バンド活動や私生活に至るまで、アドバイスを受けているようだ」という。 「多額の寄付も行っている様子で、彼のご家族からも“洗脳されているのではないかと心配だ”という連絡を受けました。ほかのメンバーはおそらくまだハッキリとは分かっていないと思いますが、そこに割って入るわけにもいかないので、今は何もしていない状況です」(同)  現時点でこの団体による被害などは特に聞こえておらず、「L」の活動自体も順調とあって、メンバーが信者となっていても問題はなさそうだが、関係者は「それでも心配だ」と話す。  というのも、昨年はタレントの中島知子が占い師に心酔するあまり休業に追い込まれ話題となったからだ。また、同じロックバンドではX JAPANのToshl(トシ)が自己啓発セミナーに関わった末に経済的な困窮に陥り、音楽活動も行き詰まるという災難に見舞われたこともあった。  それだけに関係者は「問題になる前に食い止めたい」と、このメンバーの一挙手一投足から目が離せないでいるという。  「L」はこれまで歌詞の内容に強い宗教色が見られることが指摘されてきたバンドだが、特定の宗教団体との関わりが公になったことはなかった。ただ、05年あたりから韓国にもファンを広げており、そのころから各メンバーが韓国の文化やK-POPを称賛するような発言が急増しているという。 「韓国はすごいと思うあまり、現地の宗教団体にまで入れ込んでしまったのではないか」と関係者。  当の新興宗教団体は7年ほど前から信者を増やし続けているキリスト系の一派で、「やすらぎの心」をスローガンに瞑想を取り入れたセミナーを展開。日本でも3年ほど前から東京、大阪、福岡、宮崎で瞑想イベントを行っており、日本で活躍する在日韓国人の現役格闘家が支援集会に参加したことがある。 「ただ、その格闘家も後に支援者と金銭トラブルになり、何千万円もの大金の行方がいまだ分かっていないそうですから、そんな事態にならなければいいのですが……」(同)  この話を別のバンド関係者にしてみたところ「まったくの初耳。問題になるような話は何もない。過剰に心配しすぎて話を大きくしているだけではないか」と、気に留めた様子はなかった。
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池田大作死後の後継者問題と危惧される創価学会の影響力

【サイゾーpremium】より ――長らくその姿を公の場に見せていない池田大作創価学会名誉会長。中には「すでに死んでいるのでは?」という説すら飛び交うが……そのXデー後を予想してもらった。
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『池田大作名言100選』(中央公論新社)
 さて、創価学会にとって現在最もホットなトピックといえば、なんといっても池田大作氏の体調問題である。ここ2~3年は公の場に一切姿を見せず、2011年には一部週刊誌で「脳梗塞で植物状態」という記事が出たほどだ。13年1月で85歳を迎えるという高齢を考えると、そろそろ”Xデー”も近いのでは……という臆測も飛び交っている。  そこで気になるのが、次期会長をめぐる”跡目争い”だろう。前出の古谷氏によると、「猜疑心の塊である池田氏は、部下に対してもまったく信頼を置かず、幹部クラスの会員を一般会員の前で激しく叱り飛ばすことも日常茶飯事だった」とか。そんな同氏の性格ゆえ、次期後継者となる明確なナンバー2が創価学会には存在しない。一時期は、次期会長候補と目された人物もいたというが、過去、彼らに裏切られたことが、より池田氏を頑にするきっかけになったのでは? と元創価学会幹部は話す。 「実は、現在候補に挙がっている人たちの先輩に当たるA氏という会員がいるのですが……彼こそ、『次の会長だろう』といわれていた元副会長です。しかし、『各都道府県の集会所に自動販売機を置いてほしい』と伊藤園の知り合いに頼まれ、承諾する代わりに、自らの懐に数千万円もの大金を収めてしまった。その件が池田氏の耳に入り、左遷されてしまった」(同)  結果、現在最有力視されているのは、理事長の正木正明氏と、学会本部事務総長で、副会長も務める谷川佳樹氏の2人。正木氏は、創価大学卒業後に本部職員となり、男子部部長、総東京長、副会長などを歴任した人物だ。人材育成手腕の評価も高い正木氏が、次期会長としてまとめていくのでは、という見方が一般的となっている。一方、その正木氏の対抗馬である谷川氏は、創価高校から東京大学へ進んだエリート。いわゆる”創価大学閥”ではないため、正木氏とは支持層が異なる。谷川氏は、造反した矢野絢也元公明党委員長攻撃の先頭に立ち、訴訟を提起するなどしたことから、池田氏の評価も高い。しかし、そんな中、乙骨氏は池田氏の子息らの目も否定できないと指摘する。 「池田氏には長男・博正氏と三男・尊弘氏の2人の子息がいます。池田氏の世界に最たる宗教指導者としての権威や地位は創価学会インタナショナル(SGI)会長の座にありますから、その座を継ぐ”神興”として、博正氏がSGI会長に就く可能性が高い。また、正木・谷川両氏が役不足であった場合、組織維持を求む力の”隠し球”として、博正氏ないし尊弘氏が創価学会会長になる可能性も皆無ではないでしょう」(乙骨氏)  Xデー後、これまでの影響力は保てないと言われているだけに、新たな飛び道具として久本雅美が就任……というのも、小誌としては期待したいところだが。 「サイゾーpremium」では他にも創価学会の裏側に迫った記事が満載です。】"エンタメ界の黒幕"民音が操る創価学会とタカラジェンヌの蜜月創価学会員たちが語る公明党総選挙の裏側と池田名誉会長死亡説東大教授・島薗進の要チェック宗教団体――宗教が”公共”に関わる流れに、創価学会は協調できるか
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