「安全性より金儲け」“IQレスラー”桜庭和志(46)は年末「RIZIN」で引退できるのか

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RIZIN公式サイトより
 格闘技関係者の間で“IQレスラー”桜庭和志の引退がささやかれている。桜庭は元PRIDE関係者が開催する12月29、31日の新イベント「RIZIN」の初日で46歳にして4年以上のブランクがある総合格闘技復帰戦を行うが、密かにこれがラストマッチになる可能性もあるのではないかといわれているのだ。  年末に桜庭が対戦する予定の相手は、32歳の「ONE FC」世界ライト級王者、青木真也で、ウェルター~ミドル級で戦ってきた桜庭は体格差でこそ上回るが、多くの関係者が不利予想を立てている。 「青木は主にPRIDE後継団体のDREAMで活躍した日本のトップ選手で、現在はシンガポールを主戦場にしています。アメリカのメインストリームでやっているわけではないですが、3年半前にKO負けして以降は8連勝中。寝技で圧倒的な強さを見せています。対して桜庭は、そのDREAMで4連敗となった2011年9月の試合以来の総合格闘技戦で、近年はプロレスのみ。4年前の時点でかなりの衰えが見えていて、その状態は関係者間でも知れ渡っています。さらにブランクがあるので、青木の圧勝だと思います。青木は桜庭戦の2日後にはプロレスの予定も入れているほど余裕の様相」(格闘技誌編集者)  桜庭は今から15年ほど前に柔術ファミリーのグレイシー一族を連破して日本の総合格闘技人気を大きく盛り上げた功労者だが、10年5月には、そのグレイシー家の新世代ハレックに判定負け。翌戦では中堅選手のジェイソン・“メイヘム”・ミラーにわずか2分強で人生初の一本負けを喫してしまった。同年の大みそか、階級を下げてタイトルに挑んだ試合でもこれまた2分強で右耳がちぎれてのレフェリーストップ負け。そして、11年9月にブラジル人のヤン・カブラルに2ラウンド、肩固めで再び一本負け。  本人は「一気に減量して体調が悪かった。また頑張ります」と引退を否定したが、誰の目にも衰えは顕著で、これ以降は総合格闘技戦をしていなかった。 「青木戦で目も当てられないほどの惨敗を喫したら、桜庭もさすがに『これで最後』とするのでは」(前出編集者)  ただ、桜庭を担ぎ出した主催者側はそうは見ていない。「RIZIN」の記者発表では、ズバリ桜庭の引退を聞いた記者がいたのだが、大会主催の榊原信行代表は「それはないです」と代わりに否定。本人でもないのに即答したのは、知名度のある桜庭を今後も使いたいからだと編集者。 「この世界は本人の肉体がボロボロになろうが、安全性より金儲けが優先ですからね。それに榊原代表は35歳か40歳以上の『マスターズクラス』を作る予定で、その中心に桜庭を据えたいんですよ。一番狙っているのは無敗神話を保った55歳のヒクソン・グレイシーのブッキングで、桜庭との試合を組みたいようです」(同編集者)  総合格闘技の世界には、一般競技のようなライセンス制度もないため、年齢制限もない。それだけに青木戦以降も団体側が桜庭で商売をしたいのは当然だろう。  編集者は「もし桜庭が格闘技を引退するとしても、それはそれで別途、引退記念興行で、またひと儲けできるので、現実的には青木戦で即終了ということにはなりにくい」と話す。  高齢者枠で試合を続けるのか、それとも今回がラストマッチになるのか、戦う前からネガティブな目で見られてしまう桜庭、一番いいのはファンを驚かせるような奇跡の勝利を果たすことだが……。 (文=和田修二)

ついに一本拳が世界に炸裂──! 地下格闘技出身・渋谷莉孔の才能が完全開花した!!

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(c)2015 ONE Championship
 必殺技の“一本拳”が、ついに炸裂した!――地下格闘技出身の渋谷莉孔(30)が10月9日、マレーシア・クアラルンプールで行われたアジア最大の総合格闘技イベント『ONE Championship』に二度目の参戦。フィリピン人ストライカー、ユージーン・トケーロ(34)を圧倒し、念願の海外初勝利を掴んだ。日刊サイゾーでは、無傷で凱旋した渋谷を直撃取材するとともに、コーチの大沢ケンジ(38=和術彗舟會HEARTS代表)もゲストに招き、当日の戦いぶりや勝因を分析してもらった。前回の善戦と今回の勝利で国内外のトップファイターたちから一目置かれるようになり、ファン層も広がった渋谷。さらなるステップアップを目指すべく、年内に次戦を行い、ファン交流イベントも開催するという。地下から世界に殴り込みをかけた元アウトサイダーは、果たしてどこまで成り上がるのか? * * *  完勝だった。5分3ラウンド、ほぼすべての時間帯を寝技で支配し続けた渋谷が、3–0の判定でトケーロを下し、海外初勝利を挙げた。  帰国した渋谷を都内の飲食店に招き、インタビューを行った。減量の反動で食欲が増しているのか、はたまた元から大食いなのか、彼が迷わずオーダーしたのは「厚さ7センチ、重さ720グラム」のマグナム・ステーキ! これをひとりでたいらげながら、淡々とした口調で自身の試合を振り返る。そこに客観的な戦評も加えるべく、所属ジムの大沢代表にも同席してもらった。
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――海外初勝利、おめでとうございます。スタンドのヒジ打ちを得意とするトケーロを警戒して、もっと様子見をするかと思いきや、しょっぱなから積極的に距離を詰めて行きましたね。 渋谷 もっと全体的に競ると思ったんですけど、1ラウンドの開始早々、相手からローキックを何発か入れられたときに、「コイツ、たいしたことねえな。行けるな」と思いました。蹴られてカッとなったわけじゃないけど、「ぶっ殺してやる」って感じで、絶対に打撃を当てる自信を持って前に出たら、案の定コンビネーションがヒットした。そのあとタックルしてからは、勝手に体が動いてくれました。 ――タックルした直後、頭部にヒジ打ちを何発か食らっていましたが。 渋谷 反則覚悟で後頭部を打って来るというのは想定済みだったから、別になんとも思わなかったです。痛くもなかったし。 ――大沢さんは、序盤の戦いをどう見ていましたか? 大沢 イメージ通りだな、と。そんなに寝技ができそうな相手じゃないから、打撃で勝負しながら組めたら組んで、寝技で仕留めようという作戦だった。最初に打撃をバチンバチンって当てたとき、相手が圧力で負けたというか、ひるんだ感じがあったから、「あ、行けるな」と。ひるんだところでタックルに行って寝技に持ち込む。ここまではもう、イメージ通り。ただ、そんなに上手く行くわけないとも思った。上手く行くわけない、行くわけない……と思っているうちに、試合が終わっちゃったんですけどね(笑)。
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――相手にほとんど何もさせなかったですね。 大沢 寝技って実力差があると、相手は何もできないんですよ。何もさせないだけの差があったんだな、と。 渋谷 相手が弱かったというより、自分のレベルが予想以上に上がっていた感じっすね。やりながら「あぁ俺、強くなってんなぁ」って思いました。 大沢 課題はフィニッシュだな。KOするか、キメるかしないと、勝っても観客の印象に残らない。 渋谷 そこが心残りですね。年に何回かしか出られない大舞台で、せっかく絵を描いたのに、最後、額に入れられなかった、みたいな。僕は試合をアートとしてとらえているんですよ。もっとヒザとかを真上から落としたほうが作品の完成度が上がって、もっと客席も沸いたのかな、という悔いはあります。 ――客席を沸かせるために、スタンドで打撃戦をすることは考えなかったですか? 渋谷 2ラウンドは打撃でやっちゃおうかと思っていたんですけど、意外なことに、相手のほうからタックルを仕掛けてきて、僕が倒されちゃった。それでムキになって、2ラウンドも3ラウンドも寝技で攻めたんですけど、仕留め切れなかったですね。 ――大沢さんにお聞きしますが、今回みたいな相手を完全に仕留めようと思ったら、どう戦えばよいのでしょう? 大沢 マット・ヒューズ・ポジション(横四方固めの体勢から自分の足と腕を使って相手の両腕を固定して)から、もっと激しくヒジやパウンドを落とし続ければ、TKOを取れたはず。 ――サイドポジションからヒジを顔面にグリグリ押しつけつつ、ヒザで側頭部を蹴る場面が続き、けっこう効いているようにも見えましたが。 渋谷 あれで終わるかな、と思ったんですが……。練習でヒザを使うと相手に大ケガをさせちゃうから、ヒザの使い方に関してはあまりシミュレーションできていなかったですね。 ――2ラウンドの終了間際にパウンドを数発、思い切り振り下ろす場面がありました。あそこは見ていて興奮しました。 渋谷 さぁこれから! ってときに、ちょうどゴングが鳴っちゃいましたけどね。 大沢 でも、判定とはいえ勝ったのはデカイよ。勝つと負けるとはでは大違いだから。どんなに善戦しても負けたら評価されないのが格闘技の世界だから。 渋谷 ですね。あと今回は、一本拳(別項参照)をきれいに決められたのがうれしかったです。最初に左フックを当ててトケーロを流血させましたけど、あれ、一本拳なんです。2戦目にして、ようやく必殺技が炸裂しました。 大沢 ようやく決まったな(笑)。
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一本拳とは、中指もしくは人差し指だけを突き出して、そこにパワーを一点集中させる殴り方。自分がケガをするリスクもあるが、当たれば相手に与えるダメージも大きい。渋谷は今年3月の海外初進出のときから、この一本拳を必殺技として使うと予告していた。もちろんルール上、反則ではない。
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(c)2015 ONE Championship
――クアラルンプールで戦うのは二度目でしたが、客席の反応はいかがでしたか? 渋谷 入場のときからヤバかったっす。ハンパじゃなかったっす。特に現地の中学生くらいの少年ファンがたくさんいて、ものすごい声援を送ってくれました。 ――前回のアドリアーノ・モラエス戦を見て、渋谷選手のファンになった少年が多いのかもしれませんね。ちなみに前回はメインイベントでしたが、今回は12試合中7試合目でした。現地での人気を考えると、もっと終盤の試合順でもよかったような気もしますけど。 大沢 格闘技の場合、人気だけじゃなく、結果も見られちゃうんですよ。前回は確かにいい試合だったけど、負けは負け。今回は勝ったけど、この1勝だけでは、そんなに扱いは変わらないんじゃないかな。次も勝って、本当にファンを引きつけたら、扱いも変わってくるはずです。 ――次戦の予定は? 渋谷 今年の12月にやることだけは決まりましたが、詳細はまだ言えません。 大沢 渋谷にはいずれ『ONE Championship』でベルトを取ってほしいですね。そうすればますます面白くなる。今年から大晦日の格闘技興業(RIZIN)も復活するし、日本の総合格闘技は再び盛り上がりつつあります。そんな中、正規の路線じゃないところから這い上がってきた渋谷みたいな存在は面白いし、テレビ的にも使いやすいし、活躍できる力もある。アウトサイダー(前田日明主催の不良の格闘技大会)出身で、地下格闘技の世界でも戦っていた渋谷は、最初こそ色眼鏡で見られがちだったけど、いまや国内外のトップファイターたちからも、うるさ型の格闘マスコミからも、その力量を認められつつありますからね。 ――大沢さんから見て、「格闘家・渋谷莉孔」の最も優れている点はどこでしょうか? 大沢 「気持ち」でしょうね。正直、日本じゃたいした戦績を挙げていないし、トップファイターと試合をやった経験もほとんどないんですよ。なのに、ああいう海外の大舞台で、ビビらず前に向かって行ける。こないだの対戦相手のトケーロは、打撃も強いし圧力もすごいという評判を関係者から聞いていたから、僕は試合前、「打撃勝負はキツイだろうから、組み技中心で考えたほうがいいんじゃないか?」と提案したんですけど、渋谷は「打撃でもしっかり勝負できるようにしておきたい」と言ったんです。で、実際、開始直後に打撃のコンビネーションで相手を飲み込んじゃった。その前のアドリアーノ・モラエスとのタイトル戦のときも、相手は格上なのに、打撃の真っ向勝負でひるませていたから、やっぱ、気持ちがつえーんだな、と。
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(c)2015 ONE Championship
――気持ちの強さは、どこから来ていると思いますか? 大沢 不良魂じゃないですか? 格闘技って、ケンカが強い奴じゃないと最後の最後に勝ち切れないんですよ。ケンカって、諦めない奴が最終的に勝ちますから。……お前、ケンカ強かっただろ? 渋谷 (ステーキを口に運ぶ手を止めて)……あ、強かったです。でもぶっちゃけ言うと、アウトサイダーのときも地下格のときも、そんなに本番に強かったわけじゃないんですよ。どうやったら本気を出せるのか? ということを、1年半ぐらい前にいろいろ考え直した結果、本番に強くなったんです。 ――どうやったら本気を出せるんですか? 渋谷 これは悪口じゃないんですけど、いろんな人の試合を見ていて、「みんな練習では強いのに本番では弱いな」と思うことが多くて。バックステージではけっこう弱気っていうか、空元気な選手がすごく多いんですよね。9割ぐらいの選手がそう。 ――空元気とは? 渋谷 めっちゃノッてる風に見せているけど、たぶんノッてないんだろうな、みたいな。 大沢 ハッハッハ(笑)。弱気を隠すために強がったり、緊張を怒りに見せかけたりな。 渋谷 昔は自分も空元気野郎だったんですけど、最近は、特にこないだの試合なんかは、楽しい感情しかなくて。バックステージにいるときから、本当に楽しくて、ただのパーティー野郎だったんですよ。入場のときも観客の顔が全員見えて、コイツらの前でどう格好つけてやろうか、とか、そんなことしか考えていなかったんですよ。格好つければ結果的にいいポジション取りができるし、いいフォームでパンチやキックも打てるし、パフォーマンス全体がアップする。倒すとか倒されるとかを考えるよりは、格好つけることを第一に考えたほうがいいということに、あるとき気付いたんですよね。 ――かつて渋谷選手のセコンドを務め、先日「ROAD TO UFC JAPAN」を勝ち上がった石原夜叉坊選手に、考え方が近いですね。 渋谷 夜叉坊は「女子にモテるため」に全精力を注いで、結果を出していますよね。でも、客席が全員男だったらどうすんねん? と夜叉坊には問いたい(笑)。格闘技は男のファンも多いんで、自分の場合は「老若男女全員にどんだけ格好つけるか」ってことを考えます。そうすると蹴りとかパンチとかも、練習以上のものが出せるんです。練習したことを100パー出すっていうよりは、自分を1000パー、2000パー出す、っていう感覚。そんぐらい出るもんだと思っているんで。本番では。 大沢 その出し方を細かく教えるセミナーでも開くか(笑)。
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――ところで、720グラムのステーキを完食しましたね。次戦は12月なのに、そんなに食べて大丈夫ですか? 渋谷 まだ軽い減量段階だから、大丈夫。それに、肉はタンパク質と水分だから、食べてもそんなに太らないんですよ。 ――渋谷選手はいつも、「試合前の数カ月間で約30キロ落とす」と言っていますが、そういう大幅かつ急激な減量って、格闘技の世界では当たり前なんですか? 大沢 渋谷の場合、やり方が普通じゃない。元がデブだから(笑)。 渋谷 もともと超デブで、中学で90キロあったんで。けっこう太りやすい体質なんです。 大沢 太りやすいんじゃなくて、食生活が悪いんだろ? 渋谷 悪いですね。詰められるだけ詰めちゃうし、食いながら寝るのも好きだし。 ――そういう人は、30キロ落とすのもラクなんですか? 渋谷 ラクではないです。でも、何度もやってコツを学んだし、慣れましたね。 大沢 そのへんのノウハウも、興味ある人が多そうだな。ファン交流イベント的なセミナーを開いたら、マジで面白いかもね。
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 というわけで、以下のイベントを開催することが正式に決まったらしいので、最後に告知しておこう。 ★渋谷莉孔セミナー開催決定! 「不良のパンチは当たるんです。組みつく奴からの逃げ方を教えます!」 「試合もケンカもやることは一緒」という考えのもと、強いパンチの打ち方や、負けないメンタルの作り方、女性にもできる簡単護身術、減量やダイエットのコツなどを、渋谷莉孔がオリジナリティ溢れるロジックでわかりやすく指導。質疑応答コーナーや、記念撮影コーナーもあり。希望者は渋谷のパンチやキックを体感できるかも!? 日時/2015年12月12日(土曜日)19時00分〜20時30分 会場/和術慧舟會HEARTS http://www.hearts-mma.com/    東京都渋谷区代々木2-20-12呉羽小野木ビル1FA号    TEL:03-6383-4057 定員/先着20名。年齢・性別不問。格闘技未経験者も歓迎。    参加者はトレーニングウェアをご持参ください。 料金/前売り……4500円(振込先はメールにてご案内します)    当日券……5000円(前売りで定員に達した場合、当日券の販売は行いませんのでご注意ください) 応募/E-mail:contact@hearts-mma.com    メールの件名に「渋谷莉孔セミナー参加希望」と明記し、    本文欄に、氏名・年齢・住所・電話番号をご記入の上、    上記アドレスまでメールをお送りください。    折り返しのメールにて、振込先等をお伝えします。 (取材・文)岡林敬太

ダルビッシュ弟逮捕に野球賭博問題、さらには行方不明!? “闇”が支配するプロ野球の浄化はムリなのか

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兄も大変よ
 今、プロ野球界には、かつてないほどの不穏な空気が立ち込めている。  27日、MLBテキサスレンジャーズ所属の投手・ダルビッシュ有の弟ダルビッシュ翔容疑者ら8人が、賭博開帳図利容疑で逮捕された。翔容疑者らは大阪・生野区のマンションなどで、大リーグや日本のプロ野球を対象に、知り合いに金を賭けさせていたとのこと。つまりは「野球賭博」の“オヤ”である。  プロ野球といえば、読売巨人軍の福田聡志、笠原将生、松本竜也の3投手が、野球賭博に関与していたことが明るみになったばかり。裏にはいわゆる“反社会的勢力”の存在も取りざたされているが、翔容疑者らは賭博を“仕掛ける”側として、1口1万円、計1,850口の申し込みを受けて賭博を開催していた疑いがある。  なんとも悪質な翔容疑者の行動だが、ネット上では「あまり驚かない」「本当に愚弟だな」「いつも逮捕されてない?」など、驚きはさほどない様子だ。 「若い頃から相当なワルで、学生の頃にサッカーをやめてから夜遊びや暴力で警察ざたになり、2011年には一般女性への暴力と大麻所持で逮捕されている、とんでもないやつですよ。ネットユーザーの“賢兄愚弟”の表現も当然です。13年には『不良の更生』をテーマにしたアマチュア総合格闘技大会『THE OUTSIDER(アウトサイダー)』にも出場したんですが、全く効き目はなかったようですね。兄の有がいよいよ“縁切り”を考えても不思議ではありません」(スポーツ記者)  過去の教訓を生かせない日々が続く翔容疑者だが、最近は野球がらみの“黒い側面”が表に出ることが多い。巨人の野球賭博に関してもそうだが、翔容疑者逮捕と同じ27日、プロ野球がらみの問題がもう一つ生じている。 「事件かはまだ判断できませんが、阪神タイガースで投手コーチを務めていた中西清起(きよおき)氏が数日前から連絡が取れなくなっていることが報じられました。家族が兵庫県警に相談し、すでに無事が確認されてはいますが……。中西氏は2004年からコーチの職についていましたが、阪神は中西氏と来季の契約を結ばないことを発表していることから、タイミング的にも非常に心配されたんです。とりあえずは無事で何よりですが、こういった不安なニュースが次々と降ってくるあたり、プロ野球界の“暗部”ばかりが目立ちますね。これではますます人気が落ちますよ」 スター選手の弟の逮捕、野球賭博に行方不明……ついでに日本シリーズの視聴率は1ケタ連発と、ロクなニュースがない最近のプロ野球界。それだけ当局が捜査を強めている証拠かもしれないし、今まで表に出てこなかっただけなのかもしれない。昔はそういった“裏稼業”が、さらに多かったという話もある。 日本人の娯楽として確固たる地位を保ったプロ野球も、ついにメッキがはがれきった。カネと欲望と不法行為に支配される球界が“浄化”されるには、相当な時間がかかりそうである。

出頭した格闘家チェ・ホンマン、最近まで日本に潜伏か「金に困っていた様子で……」

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『美女と野獣(シングル)』(韓国盤 Import)
 指名手配となっていた元K-1選手の格闘家、チェ・ホンマンがソウル警察に出頭したが、つい最近まで日本で逃亡生活を送っていたという話だ。  10月26日、韓国メディアで詐欺容疑により指名手配されたことが伝えられたチェは、2年前、知人2人にに計1億2,500万ウォン(約1,330万円)を借りたが返済せず、警察に告訴されていたという。チェは2,300万ウォン(約250万円)ほどの返済をして一方の告訴を取り下げてもらえたが、検察からの再三の出頭要請に応じなかったため、逮捕状が出たとされる。  身長218センチ、体重140キロ、隠れる場所はない超大男が、実は10月中旬まで日本の大阪で、たびたびその姿が目撃されていた。 「10月16日、道頓堀のパチンコ店に入ったらチェ・ホンマンがいてビックリしました。パチンコ台で遊んでいたかはわかりませんが、もうひとりの日本人男性らしき人と一緒に店内を見て回っていましたよ」と目撃者男性。  ほかにも、9月ごろから大阪市内の各所でチェの姿が目撃されており、最新の情報では「10月18日にドラッグストアで見た」という人がいる。  韓国相撲のチャンピオンだったチェは、2005年に日本のK-1でプロデビュー。ボブ・サップに勝つなどして活躍し、その後は総合格闘技にも進出すると、06年の大みそかにはタレントのボビー・オロゴンをわずか16秒でノックアウト。エメリヤーエンコ・ヒョードルやミルコ・クロコップといったトップファイターとも戦った。  その後、09年の試合を最後にリングから遠ざかり、10年に放送された日本テレビ系ドラマ『怪物くん』にフランケン役でレギュラー出演するなど、タレント活動をしていた。  最近はソウルでナイトクラブを経営していたが、泥酔した女性客に暴行を振るったとされて書類送検されたことなどがマイナスイメージとなり、経営難の末に閉店。今年7月、5年半ぶりに都内の格闘技大会で試合復帰したが、43歳の相手に1ラウンドでアッサリKO負け。格闘技関係者の間で「金に困っている様子だった」という話がささやかれていた。 「チェは、とにかくすぐに現金が欲しいと、主催者に伝えていたと聞きました。それに試合後すぐ帰国せず、そのまま日本に滞在して、ホテルではなく日本の友人宅に泊めてもらっているという話も聞きました。伝え聞いたところでは、特に仕事をしている様子もなく、食費もその友人が出しているという話でしたから、少なくとも金に余裕はないのでは」(格闘技関係者)  もしかすると返済の手から逃れるための来日だったのかもしれないが、チェを知る韓国の人物によると、一時は「政治家を目指すから資金が必要」と、出資を求めてくるようなこともあったという。  また、大阪では有名な元空手家と行動を共にしているともいわれるが、別の格闘技関係者からはこんな話も聞かれる。 「以前、その空手家がチェを連れ回して格闘技関係の出資を募っていたことがありました。それで宮崎県に住む実業家が大金を出したのですが、事業は行われずトラブルになったんです。実業家の持っていた高級車のハマーをチェが乗って壊してしまったなんて話も浮上したんですが、今夏にも、その空手家がまたチェを帯同して別の実業家などに投資話を持ちかけたというウワサがあったんです。チェは復帰戦でボロ負けして、商品価値がなくなってしまいましたけどね」(同)  日本テレビの関係者からは「これで有罪になったら『怪物くん』の再放送を流しにくくなる」なんて話も聞かれるが……。

ボクシング亀田三兄弟の父・史郎氏、何も変わっていなかった……試合中に暴言連発!

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亀田史郎オフィシャルブログより
 日本のプロボクシング業界から追放された亀田3兄弟の父、史郎氏が、長男・興毅の引退試合となったシカゴでのタイトルマッチでも“暴言”を吐いていたことがわかった。 「コラァ~河野!河野!ええかげんにせいよ!」  アメリカの会場なのに聞こえた関西弁。10月16日のWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者・河野公平と挑戦者・興毅の試合中、史郎氏とみられる人物の怒声が響いた。過去の亀田兄弟の試合でもよく耳にされてきた、おなじみの叫び声。声を発した瞬間の史郎氏の姿こそ映っていないが、ファンから「また暴言」といった指摘が相次いだ。  史郎氏はこの試合でセコンドとして登場。試合が始まると「上半身!」など当初は技術的な指示を飛ばしていたが、興毅がダウンを奪われ、2度の反則減点をとられた上に劣勢に立たされると、その声もヒステリックなものに変化。9ラウンド、対戦相手のチャンピオン・河野の名前を何度も呼び「ええかげんにせいよ!」と罵声を浴びせたのが、録画放送でも確認できた。しかし、これは「やってはいけないこと」とボクシング関係者。 「試合中に対戦相手に呼びかけ、それも罵声なんか飛ばしたら大問題。仮に相手選手が気を取られてパンチをヒットされたら、試合への妨害行為になります。日本のボクシングルールでも、セコンドがボクサーに対して刺激を与えることは禁じられていますし、厳密に言えば自分の選手にさえ指示することもダメ。指示はラウンド間のインターバル中に限られるんです」(都内ボクシングジムトレーナー)  それだけに、日本のボクシングファンからも「あのオヤジ、相変わらずだ」と呆れる声が続出。中には、よく聞くと「興毅、足引っかけろ!」と反則を指示していたとするものもあったが、ハッキリと聞き取れるのは「河野! ええかげんにせいよ!」の部分だ。  そもそも史郎氏は2010年3月、興毅が世界タイトルマッチで判定負けした試合後、判定に不満を持ってボクシング関係者に「オレを怒らしたらどないなるか、覚えとけよ! おのれのクビ、とったるぞ、コラ!」などと恫喝。当時現場にいた関係者によると「三男・和毅とともに、近くにあった机を蹴ったりもしていた」というほど大荒れだったというが、ライセンスを管理する日本ボクシングコミッションから「資格取り消し」を下され、再申請も受け付けない形の事実上の永久追放を課された。これにより試合運営はもちろん、兄弟の試合ではセコンドに付くことも許されなくなり、以降は観客席に座って檄を飛ばすようになっていたが、海外ではその効力が及ばないとあって、堂々とセコンドを務めたわけだ。  ただ、罵声を浴びせられた河野本人は、そんな史郎氏の言動も想定内だったのか、一切無視。試合に集中して興毅の顔面に右ストレートを連発し、判定勝ちを収めた。河野サイドの関係者によると「試合中、史郎さんが『ケンカでええぞ』と次元の低い精神論を飛ばしているのが聞こえてきて、こっちはむしろ優勢を確信した。技術で対抗する術がなかったということでしょう」と痛烈な一言。試合中の罵声で勝てるほど甘くはなかったようだ。

『THE OUTSIDER』から世界へ!5対5対抗戦に注目せよ!!

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左から渡辺竜也、RYO、前田日明代表、堀鉄平
 22日、リングスを主催する前田日明が都内で会見を行い、12月13日に開催される“不良の格闘技大会”『THE OUTSIDER~大田区総合体育館SPECIAL~』の追加カードを発表した。  数々の伝説を残してきた同大会。第38回となる今回の目玉は、韓国の総合格闘技団体「ROAD FC」Young Guns選手を迎えての5対5対抗戦だ。  不良少年の更生を目的としてきた『THE OUTSIDER』だが、自身も18歳の新日本プロレス入門寸前まで保護観察処分が4年間付いていたという前田は「あのまま大阪にいたらどうなっていたかわからない」と語り、プロスポーツとの出会いが人生に及ぼした影響に言及。2008年のスタートから7年間にわたる大会の意義を振り返ると共に、海外進出目覚ましい「ROAD FC」の選手とマッチメークすることで、今後同大会出身の選手たちを世界に向けて輩出していきたい意向を明かした。  今回の対抗戦に参戦する『THE OUTSIDER』側の選手は、Ryo、渡辺竜也、伊澤寿人、朝倉海、堀鉄平の5人。大会に向け、Ryoの呼びかけで5人で合宿を行うといい、その費用を現役弁護士でもある堀が一手に引き受ける男気を見せた。
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今回はガンバレ☆プロレスの今成夢人も参戦する
 さらにもうひとつの追加カードとして、ガンバレ☆プロレスの今成夢人の参戦も発表。現役プロレスラーとして『THE OUTSIDER』に参戦する今成には前田からも厳しい視線が向けられたが、「今のプロレス界で生きている人間として、プロレスを背負いたい。(今のガンバレ☆プロレスは)前田代表のおっしゃっているプロレスとは違ったプロレスになっていると思うが、今のプロレスにきちっと“闘い”があるかどうか、僕の戦いに現れると思うので、全身全霊で戦いたい」と決意を述べた。 ●THE OUTSIDER 大田区総合体育館 SPECIAL 開催日時 2015年12月13日(日) 開場/13:00(予定) 開始/14:00(予定) http://www.rings.co.jp/ 開催会場 大田区総合体育館

チェ・ホンマンが詐欺容疑で指名手配! 過去には契約不履行、ドタキャン、暴行事件も……

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「美女と野獣」
 K-1選手として人気を博したチェ・ホンマン(34)が、指名手配されている。  ソウル東部地検は26日、チェ・ホンマンが度重なる出頭要請に応じなかったため、裁判所に逮捕状を請求、裁判所は20日にこれを発付したと発表した。現在、所在を把握中だという。チェ・ホンマンは2013年から昨年にかけて、知人から約1億2,500万ウォン(約1,300万円)を借りたが、返済しなかったとして詐欺で告訴されていた。  チェ・ホンマンについてはこれまでもたびたび、きな臭いウワサがささやかれていたが、それについてまとめた記事を、以下に再掲する。 ***********************  チェ・ホンマンを覚えているだろうか? 韓国の伝統格闘技シルム(大相撲)で日本の横綱に匹敵する“天下壮士”まで上り詰め、その実績を引っ提げて2005年、当時日本で大人気だったK-1に参戦。身長216cmの長身から繰り出すパンチでボブ・サップやセーム・シュルトに勝利して “進化する大巨人”と称され、とぼけ顔でテクノダンスを踊ったりするその愛嬌あふれるキャラクターも受けて人気者に。08年には『特命係長 只野仁 最後の劇場版』で映画デビューし、10年にはドラマ『怪物くん』でフランケンを演じるなど、芸能界でも引っ張りダコだった。  ただ、09年10月に日本の総合格闘技イベント『DREAM.11』でミノワマンと対戦して敗れて以来リングを離れ、韓国で芸能活動に専念。日本ではすっかりその名を聞かなくなったが、本国では12年10月に大統領選挙に出馬したパク・クネ支持を表明してセヌリ党に入党するなどして話題を集めた。  そんなチェ・ホンマンが最近、詐欺容疑で告訴されていることが明るみになった。ソウルの広津警察署が5月20日に発表した情報によると、チェ・ホンマンは13年12月に香港から知人の携帯電話に「急用で金が必要だ」とショートメールを送り、1億ウォン(約1,100万円)相当のお金を香港ドルで借りながらそれを返済していないという。14年10月にはほかの知人に同じような手口で2,500万ウォン(約275万円)を借り、それもまだ未返済。計1億2,500万ウォン(約1,300万円)相当の返済義務を怠っているとして、告訴されたのだ。  チェ・ホンマンは金を借りたことは認めているものの、「経済状況が悪くて返せていないだけ。詐欺を働こうとしたわけではなく、今後返していく計画だ」と弁明しているそうだが、メディアやファンの目は冷ややかだ。  というのも、チェ・ホンマンには近年、この手の金銭トラブルが絶えないのである。  例えば08年12月には、韓国で彼の歌手活動をマネジメントしていた芸能事務所から「2億ウォン(約2,200万円)の専属契約金を支払ったにもかかわらず、10回予定していたテレビ出演を4回しかせず、ナイトクラブでの営業活動も履行しなかった」として1億ウォンの損害賠償を請求されているし、14年9月には韓国の総合格闘技イベント『レボリューション』でリング復帰する予定だったが、「前払いを約束したはずのファイトマネーが支払われていない」として試合当日にリングに上がることを拒否。さらに翌年10月には、自宅インテリアの撤去費用1,220万ウォン(約135万円)を支払わなかったとして民事訴訟を起こされて敗訴もしている。和解はしているが、11年には自身が経営する飲食店で客だった女子大生に暴行を加えたとして書類送検されたこともあった。このように、何かとトラブルが絶えないのだ。  それだけに前述の借金トラブルが明らかになっても、「またか」と呆れた反応が多く、むしろ一部では、さらなるトラブルが起こるのではないかと懸念する声もある。その懸念材料となっているのが、4月27日に発表されたチェ・ホンマンの格闘家復帰だ。  チェ・ホンマンは韓国の総合格闘技団体『Road FC』と契約し、5年ぶりにリングに戻ってくることを表明している。しかも、その復帰戦は同団体初の海外進出となる日本大会。7月25日に有明コロシアムで予定されているが、果たしてチェ・ホンマンは再びリングに立つのか? 金銭トラブルで、日本でもドタキャンとならねばいいのだが……。

ボクシング井岡戦で挑戦者一行を激怒させた“Fカップマネジャー”セクハラ報道連発の裏事情とは

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『今をブレない。』(講談社)
「とても公平に報じると聞いていた日本のマスコミに、ガッカリしました」  プロボクシングの世界タイトルマッチで、挑戦者として来日したアルゼンチンの選手や関係者の一行が口にしていたのが、日本のスポーツ紙記者に対する不満だった。 「選手でもない人間の胸もとを盗撮して新聞に掲載して、本当にひどいと思いました」  通訳を介して聞こえてきた陣営の不満は、スポーツ紙が「推定Fカップの美人」と報じた27歳のマネジャー、ナタリア・リベロさんの扱いについてだ。  9月27日に大阪で行われたWBA世界フライ級タイトルマッチ、チャンピオンの井岡一翔と、挑戦者の同級10位・ロベルト・ドミンゴ・ソーサの試合では、戦前23日あたりからウェブ版も含めて掲載された、各紙の記事の見出しがやたらとナタリアさんについてのものだった。 「井岡に“ハニートラップ”の危機、会長『セコンドにつかれたらヤバイ』」(23日、サンケイスポーツ) 「井岡に“最胸の刺客”!F乳ハニートラップに会長KO寸前『汗かくわ』」(23日、同) 「井岡、悩殺刺客 ソーサ陣営に巨乳美女」(24日、デイリースポーツ) 「井岡陣営、F乳美人マネージャーに色々仕掛けられた!」(27日、同) 「井岡“ドキドキ計量”相手ソーサ美人マネに心拍数異変!?」(27日、スポーツニッポン) 「Fカップ・マネジャーのナタリアさん、大胆衣装も大差での敗戦にがっくり」(27日、スポーツ報知)  各紙が示し合わせたかのように「Fカップ」と胸のサイズを書き、その写真も大々的に掲載。スポーツ報知などは彼女が前かがみになったところを狙った“谷間ショット”も掲載していたが、ナタリアさんはタレントでもなんでもない一般人。父親がボクシングプロモーターであることからマネジャー業を行っているが、年末には母国で結婚を控えているだけに、日本の過熱報道には不快感を示したわけだ。  ただ、こうした記事を書いた記者のひとりに話を聞くと「そもそも挑戦者が格下すぎて、他に話題がなかったのが原因。これを煽ったのも井岡サイドだ」と反論した。 「挑戦者ソーサはもともと世界ランカーではなかったのに、井岡との試合が決まって世界ランクに入った急造ランカーで、どう見ても井岡の防衛は間違いなかったでしょ。そんな試合をどう煽れというの。そこで井岡の父親である、一法会長が『向こうのマネージャーが凄い美人や。色気でやられてしまうわ』って言い出して我々もネタにしただけ。Fカップと言い出したのは会長ではなく記者のひとりだったけどさ(笑)」  要するに、一般人女性の胸の谷間を載せて「Fカップ」と書き立てたボクシング記者たちは、勝敗の見えた試合の行方よりもこっちの方が気になっていたということか。実際、試合は井岡が余裕をもった試合運びを見せ一方的な展開で、ジャッジひとりがフルマークをつける大差の判定決着だった。 「試合後、記者のひとりが落ち込むナタリアさんをしつこく追って宿泊先まで行ったけど、さすがにアルゼンチン男性のスタッフに『やめろ』と一喝されたそうだよ(笑)。TBSの視聴率(関東平均10.8%)がいまいち伸びなかったらしいけど、美人マネジャーを特集していたら、あと3%は伸びたんじゃないの?」と前出記者。  ボクシングファンなら記者の追跡力を別の方向に生かしてほしかったと思うだろうが「美人○○」というカテゴリーが大好きなスポーツ紙に、そんな話は馬の耳に念仏か。

地下格闘技出身の「希望の星」渋谷莉孔の“ケンカ道”にアウトロー界からエール続々!

 “地下格の星”にエール続々!――地下格闘技から世界進出を果たした渋谷莉孔(30)が10月9日、マレーシア・クアラルンプールのスタジアム・プトラで開催されるアジア最大の総合格闘技イベント『ONE Championship』に再び参戦する。今年3月に同地で行われた海外デビュー戦では、敗れはしたもののチャンピオン相手に堂々たる戦いぶりを見せ、マレーシアの観衆から“出待ち”“おっかけ”をされるほど鮮烈な印象を残した渋谷。今回の対戦相手は、ストリートファイト経験が豊富なムエタイベースのフィリピン人だという。国境を越えたケンカ屋対決は、果たしてどんな展開になるのか? 決戦を目前に控えた渋谷にインタビューを行うとともに、地下格時代の仲間たちが寄せてくれた「渋谷への応援コメント」を紹介しよう。
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――海外2戦目が、ついに決まりましたね。今回はフライ級のノンタイトルマッチで、対戦相手はユージーン・トケーロという名のフィリピン人。通算成績は7勝1敗とのデータがあります。 渋谷 動画でトケーロの過去の試合をチェックしましたが、ムエタイ系のフィリピン人ですね。サウスポーで、体が柔らかくて、バネがあるタイプ。寝かされてもすぐ反発して起き上がってくる。パワー系じゃなくて、身体能力系ですね。格上ではないけど、安パイでもない。 ――渋谷選手自身も、サウスポーで体の柔らかい選手。また、トケーロ選手の紹介記事を読むと「ストリートファイトの経験が豊富」とあり、渋谷選手との共通点が何かと多いですね。 渋谷 いろんな意味で、似たタイプかも。 ――サウスポーとの試合経験は? 渋谷 ないっすね。いや、アマのとき、1回だけやったかな? とにかく、ほとんど経験がない。 ――やりづらさを感じますか? 渋谷 どこまでハングリーか、によりますね。あのへんの国のヤツらの怖いところって、ハングリーさじゃないですか。あとは、ヒジに要注意っすね。過去の動画を見ると、けっこうヒジ一発でKOしてる。ホント、ヒジの使い方が上手い。 ――渋谷選手自身は、ヒジ打ちは得意ですか? 渋谷 組んでからヒジを使うのは今のMMA(総合格闘技)では当たり前なんですけど、組んでない状態でヒジを当てる、ってのは不慣れ。それができるのはタイ人かフィリピン人だけ。ムエタイで育ってる選手のほうが断然上手いっすね。 ――それらこれらを踏まえて、今回はどのような戦い方を心がけますか? 渋谷 真っ向勝負をしつつも、上からスカすような、相手を小馬鹿にするようなテクニックを織り交ぜることになると思います。 ――前回のようにノーガード戦法を取り入れる可能性も? 渋谷 そればっかりはリングに立ってみないとわからない。当日の気分で決めますね。
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――減量は順調でしょうか? 渋谷 前回の試合後にいったん85kgまで増えたけど、今は67 kgだから、残り1カ月弱であと10 kg落とせばOK(規定体重は57.1 kg)。全然、余裕っすね。 ――3月のアドリアーノ・モラエス戦から半年ほど経ちましたが、その間、技術的な上積みは? 渋谷 レスリングも、打撃も、体力も、かなり上がったっすね。“たられば”の話になりますけど、3月に今のコンディションだったら、アドリーノに勝てたっすね。半年前の自分の試合動画を見て、ああ弱いな、って思う。半年前の自分とやったら楽勝だと思います。 ――コーチの大沢ケンジさんからの評価は? 渋谷 レスリングが特に伸びたと言ってくれます。これは前回の試合の反省点なんですけど、金網に押し込まれてる時間と寝かされてる時間が長かったから、判定で不利になった。今回はその時間を減らすため、休んでから返すんじゃなく、休む間もなく返せるぐらいの瞬発力、爆発力を発揮できるよう鍛えてます。 ――最近はどのような練習を? 渋谷 オリンピックチームとかと合同練習する機会が増えたんで、心肺機能も上がりましたね。もともとスタミナはあるほうですけど、もっと爆発力を高めたいってことで、ちょっと体を変えたんですよ。 ――試合まで残り1カ月を切りましたが、ここからの過ごし方は? 渋谷 ムエタイ対策をするか、体を作るかで迷ってます。たぶんもうすぐ、アジアのどこかに数週間行って、最終調整に入ると思います。 ――会場が前回と同じというのは、心理的にラクなのでは? 渋谷 味方も多いから気分的にラクだし、体重を落としやすいという利点もありますね。前回行ったときに落とす場所とか見つけてあるんで、アタフタする要素がないです。 ――今の気分は? 渋谷 初出場で0のものを1にするのは、空想の中での戦いも多くて暗中模索って感じだった。それに比べて、1から2とか3に展開するのはある程度内容がわかってるものに挑むんで、ラクっちゃラクなんですけど、そのぶん怖さもわかってるので緊張感はありますね。でも自分は緊張感があってもいい結果を残せるタイプなんで、問題ないです。 ――前回の試合に善戦したことで、周囲の反応は変わりましたか? 渋谷 だいぶ変わったっすね。スポンサーが集まりやすくなったし、選手としては「本番に強いんだな」っていう評価がさらにワンランク上がった感じ。逆にアドリアーノの評価は下がりまくったんじゃないですか。自分とやったヤツって、みんな評価が下がるんですよ。力を出せないから。 ――地下格時代はハイペースで試合をこなしていましたが、今は年間約2試合ペースで、試合日程や対戦相手も急に決まることが多いようですね。その度に大幅な減量をしながらコンディションを整えていく作業は、つらくないですか? 渋谷 つらくはないですね。試合が趣味ならバンバン出たいでしょうけど、趣味じゃなく、稼ぐためにやってるんで。練習でさんざん人をブッ飛ばしてるから、ストレスもないっすね(笑)。  本番でも相手をブッ飛ばし、今度こそ海外初勝利を掴んでほしいものである。
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アマチュア時代より一回り太くなった腕を組みながら、落ち着いた口調でインタビューに応じた渋谷。すっかりプロ格闘家の風格が漂っていた。
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■“元アウトローのカリスマ”瓜田純士(35)  よぅ、莉孔。今回の相手はフィリピン人か? だったらゴングが鳴る直前、相手と向き合ったときにマウスピースを外して、「今日はバロット食って来たか?」って英語で聞いてやれ。バロットってのは、ふ化直前のアヒルのタマゴを茹でたフィリピンの屋台料理。「庶民のバイアグラ」とも呼ばれ、フィリピン人なら誰もが知ってる精力剤だ。つまりさっきの言葉は、「ちゃんと角砂糖を舐めてきたか? 山登りはキツいぞ」「俺とやるんだったらしっかり精をつけておかないと、試合後に腰を振れなくなるぞ」みたいなニュアンスの、相手を貧弱扱いした挑発文句になる。この言葉を試合前にかまして、相手がカッカしてる間に打撃を入れて、ブッ倒してやれ。    勝ち負けにこだわらず全力を出し切って頑張って来い!……というエールはゴマンとあるだろうが、勝負は勝たなきゃ意味がないぜ。ルール上の勝ちなのか、自分の中での勝ちなのか、それはどっちでもいいから、とにかく勝って来い! 瓜田流に言うなら、試合に負けても名前を残せば勝ちだからな。相手や観客に対して見せ場という爪痕を残せば、それは勝ち。リングの上だから殺してもいいし、逃げてもいいし、相手の不戦勝にしてもいい。「相手に花を持たせてやった」っていう一言が勝ちになるかもしれないしな。まぁいろんな勝負のつけ方があるけど、とにかく勝って来い! 俺はお前の数段先を行ってるぞ。もっと死ぬ気で頑張って、しっかり俺について来い!  あと、その日を人生最後の日と思って戦えよ。お前は前回の試合に負けたあと、リングの上で「王者をここまで追い詰めたのは世界で俺だけ。俺はいつでもどこでもケンカできるから、また呼んでくれ!」みたいなことをマイクで叫んでたが、じゃあなんで目の前にまだ相手がいるのにハイキックを入れなかったんだ? なぜ試合後に相手に噛み付かなかったんだ? 「次に繋がる」とか言ってるうちは、まだまだひよっこだぜ。次は無いと思ったほうがいい。戦場にいる兵士は次のことなんて考えないだろ。次を考えてるうちは、次を考えてない相手に負けるぞ。  もし結果的に生きて日本に帰って来られたら、お前はラッキーだな。なんでかと言うと、10月30日に俺の新刊『國殺』が竹書房から発売されるからだ。死ぬのはそれを読んでからでも遅くない。わかったか莉孔? まぁいろいろ偉そうに言ったけど、俺はお前のことが好きだぜ!
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■“リアルプリズンブレイク”江田雄一(35)  何? シブリクがまた試合すんの? どこで? マレーシア? 遠いな(笑)。見に行けないよ。まぁでも一緒に練習して来た仲だから、「元アウトサイダーの意地を見せろ!」って応援しちゃうよね。俺? 相変わらずフラフラしてるよ。格闘技はまた気が向いたらやるかもな。

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■“闘える放送作家”大井洋一(38)  渋谷選手は僕よりだいぶ年下ですけど、アウトサイダーでは僕の先輩にあたります。最近ではいつも練習に誘っていただいて、技術的な指導もしてもらっています。間近で見ていて思いますが、渋谷選手は「センスの塊」ですね。吸収力が高く、気持ちが強く、進化のスピードがとにかく早い。次の試合は、あっさり勝ってほしいですね。ここで苦戦するレベルの人じゃないと思っています。僕も12月のアウトサイダーに出る予定。渋谷選手に負けじと頑張りたいと思います。
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2009年の対戦時。右が大山で、左が渋谷。
■“Asiato代表”大山勇樹(39)  自分は今から6年前にアウトサイダーで渋谷と試合をしたことがあって、そのときは判定で負けたんですが、正直彼の何が強いのか、いまだによくわからない(笑)。力があるわけでもないし、見た目もああいう感じじゃないですか。でもいざ試合をすると、不思議と結果を出せるヤツなんだよなぁ。今では渋谷のことを、一ファンとして応援していますよ。地下格ファイターの代表のつもりで、思い切り暴れてきてほしいですね。 ちなみに自分は今、『Asiato』というボランティア活動団体の代表をやっています。10月4日には新木場1stRINGでチャリティーファイトを行い、収益金を恵まれない子供たちのために寄付します。よかったらみなさん、見に来てください。
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■“池袋 弐双龍の龍帝”SHIN(32)  相手、ヒジ打ちが得意なの? じゃあヒジ折っちゃえばいいじゃん。そんで、噛み付いちゃえよ。噛み付きはダメなの? あっそう。でも余裕じゃない? 絶対勝つよね。グッチャグチャにしてほしいよね。日本ナメんなよ、って感じだよね。渋谷は昔、俺のことをブログで挑発してきたことがあって、「誰だお前? 殺すぞ!」って本気で思ってた時期もあったよ。でもいつの間にか親しくなって、今じゃ焼肉を一緒に食いに行く仲。こないだなんか、隣に並んで焼肉食って、一緒にかき氷食って、そのあと一緒にマッサージしに行ったもんね。端から見たら完全にゲイカップルだよね(笑)。ヤバいよね。最近は俺、東京を拠点に札幌でもビジネスを始めて忙しい。ストレスけっこうたまってきたから、そろそろ俺も格闘技再開すっかな。
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■“人刺し裕”内藤裕(38)  おい渋谷、自分の信念を曲げるんじゃねえぞ。俺からは以上だ!

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■“アウトサイダー俳優”中澤達也(36)  渋谷がまさかここまで強くなるとは、思ってもいなかったですよ。だって自分と試合をした6年前、アイツはそこまで強くなかったし、おまけに変なキャラしていたじゃないですか(笑)。当時は「ガキだなぁ」と思って見ていたけど、それが今じゃ世界を舞台に戦っている。普段は可愛い弟みたいな存在だけど、格闘家として見た場合は自分らの星。「地下格闘家の鑑」だと思っています。思い切りブチかまして、今度こそ勝ってほしいですね。自分は今、俳優業を続けながら、格闘技興業を主催しています。9月14日にはホストの格闘技大会『宴–Utage』を満員御礼で成功させたばかりで、11月8日にはBumB東京スポーツ文化館で新格闘技連盟の大会『益荒男WARU』を開催します。タイトルマッチも行われるので、是非見に来てください。
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■“Mr.フルボッコ”ヒロ三河(35)  「ずっちーな」って感じっすね(笑)。だって、世界を舞台に戦えるなんて、俺ら地下格闘家からしたら、最高にうらやましい話じゃないですか。「シンデレラボーイ、頑張って!」って感じっすよ。まぁ俺も今、MONDO TVで『ヒロ三河の世界をフルボッコ!』って番組をやらせてもらって、世界を舞台に戦ってはいるんだけどね(笑)。あと俺、10月4日には新木場1stRINGで、大山勇樹さん主催のチャリティーファイト『Asiato』にも出るから、時間あるヤツらは見に来てくれよ。
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■“漢塾代表 千葉の不動明王”前田島純(34)  渋谷とは、いろんな地下格の会場で何度か顔を合わすうちに意気投合した感じだね。「ブッ飛んだヤツだなぁ」というのが第一印象だけど、格闘技に対しては真面目なヤツ。近くに住んでた時期もあって、当時はよく一緒に練習したな。渋谷には俺らの代表として世界で頑張ってもらって、日本の格闘界全体を引っ張って行ってほしいよ。  渋谷が世界で戦ってる間、日本は俺に任せとけ! って感じだね。俺、今も地下格でバリバリ戦ってるから。ワケあって10カ月ほどいなかった時期もあるけど(笑)、戻ってからも5〜6試合やって、全部勝ってる。10月11日には福岡で『戦~IKUSA 』って大会に出るので、応援よろしく!
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■“アウトサイダー60-65kg級元王者”幕大輔(31)  渋谷君とはアウトサイダー時代にベルトを争った仲で、決勝で当たると思ってたんだけど、彼がケガして準決勝を欠場。結局、彼と公式の試合をする機会は一度もなかった。  渋谷君はもともと強いわけじゃない。ぶっちゃけ何が強いのか、いまだに謎(笑)。でも、いきなりものすごい上の世界に行っちゃった。当然、僕らの知らないところで、彼なりに血のにじむような努力をしていたんだと思います。  実は今だから言える話なんですけど、さっき言った“幻の決勝戦”の件がお互い心残りだったので、ある日、某所で渋谷君と、非公式の試合をしたことがあるんですよ。「5分1ラウンド、決着はKOか一本のみ」っていうルールで、戦ってみた。結果はドロー。そういういきさつがあるだけに、僕は彼に対してものすごく思い入れがある。ちょっと名前は出せないけど、共通の尊敬してる人のためにも、10月のマレーシアの試合には絶対に勝ってほしい。めちゃくちゃ応援してるからな! (取材・文=岡林敬太) 『ONE Championship〜TIGERS OF ASIA』 会場……スタジアム・プトラ(マレーシア・クアラルンプール) 日時……2015年10月9日(金)午後7時開始 ※現地時間 http://www.onefc.com/

新格闘技イベント『巌流島』フジテレビ放送“直前中止”の裏に「キックバック問題」の可能性

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『巌流島』公式サイトより
 新格闘技イベント『巌流島』が揺れている。7月18日に両国国技館で行われた第2回大会を生中継で放送予定だったCS放送のフジテレビNEXTが、大会2日前になって異例の放送中止を発表。その理由をフジ側は「編成上の都合」としたが、一方的に通達されたとする主催者側は訴訟を起こすとして猛抗議した。ネット上では、この放送中止には別の理由があるのではないかと騒ぎになっている。  『巌流島』は国会議員の馳浩氏が実行委員長を務め、タレントの千原ジュニアや元K-1の魔裟斗、元柔道家の篠原信一らによって同局のバラエティ番組『千原ジュニアのニッポン格闘技復興委員会』と連動してスタートしたが、その試合ルールはかなり実験的だ。  ロープのない円形マットで戦う3ラウンド制で、寝た相手への打撃は可能でも寝技は15秒以内に制限、さらに相手を3回、場外に押し出せば勝ちという決着方法もある。  このルール専門の選手は育成されておらず、コンセプトはあくまで異種格闘技。2月の第1回大会では元ボクサーや元力士、セネガル相撲や中国拳法など雑多な選手が寄せ集められ、中にはパンチから逃げて自ら場外へ逃避する選手もいた。第2回大会も同様で、元プロレスラーの田村潔司らルール未経験な選手が多数出場。これに格闘技ファンの受けは鈍く、8,000円のチケットがネット上で2,000円以下で投げ売りされていた。  その知名度を押し上げたのは、皮肉にも今回の放送中止の騒動だ。主催者側はその理由を「大みそかに決まった別の格闘技イベント開催」との兼ね合いだと推測したが、スポーツ番組を手掛ける他局のテレビプロデューサーに聞くと「そんなことで直前での中止発表は考えられない」という。 「主催者との契約問題のほか、CS局は有料放送なので、『巌流島』目当てに契約した視聴者との問題もある。そんなリスクを負ってまで、費用を注いで作った番組企画自体を放り投げるのは、よほどの事情があったはず。他イベントが立ち上がるなら、今回の放送後に終了させればいいだけ」(他局のプロデューサー)  過去、フジでは人気格闘技イベント『PRIDE』に暴力団との関係が報じられた際、「契約違反にあたる事象があった」として放送を打ち切ったことがあり「一番考えられるのは、コンプライアンスの問題」とプロデューサー。 「ほかに考えられるのは、業界では“キックバック”といわれるイベント側と番組サイドで不正な金銭のやり取りなどがあった可能性。それならば中止もあり得る」(同)  いずれにせよ、前日の宣伝番組や翌日の録画放送までもが中止。当日の生中継枠は、重要と思えないビーチサッカーW杯試合の再放送となった。『巌流島』自体は次回、12月開催を予定するというが、テレビありきのイベント企画だっただけに前途は多難だ。最近、衰退の一途をたどる格闘技界を象徴するような迷走ぶりだった。 (文=ジャーナリスト・片岡亮)