プロボクシング村田諒太“疑惑の判定負け”にフジテレビ大喜び!?「再戦なら視聴率20%確実!」

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帝拳公式サイトより
 村田諒太(帝拳)が判定負けを喫したボクシングのWBA世界ミドル級王座決定戦に、壮大な“炎上商法”のにおいが漂ってきた。 「これで再戦になったら誰もがバンザイな流れ。村田本人も高いファイトマネーがまたもらえるし、主催の帝拳ジムも大儲け。フジテレビの高視聴率は間違いないし、WBAも承認料が稼げる。だから関係者の中には『これじゃ、わざと疑惑の採点を演じさせて火をつけたみたいだ』なんてささやかれているんですよ。実際にそうじゃなくても、そう見えちゃう人も結構いるんじゃないですかね」(都内ジム関係者)  5月20日の有明コロシアム、村田はフランスのアッサン・エンダムと対戦し、4ラウンドにダウンを奪って相手を何度もロープ際まで追い込んだ。しかし、判定結果はジャッジひとりが117-110と村田の優勢を支持したが、残り2人のジャッジは111-116、112-115でエンダムとし、1-2で村田が敗北した。2人のジャッジは9ラウンド以降の4ラウンドすべてでエンダムに優勢点を付けており、これにはファンが騒然となった。村田が所属する帝拳ジム・本田明彦会長も激怒。直後にWBAのヒルベルト・メンドーサJr.会長が、「自身のつけた採点表では117-110で村田の勝ちだった」と表明して、再戦を約束した。 「これは、テレビ中継も騒動を広げた一因ですよ。実況アナウンサーが村田のパンチが当たったときだけ、声を上げて伝えていて、採点が公開もされていないのに『明らかに優勢ですね』と言っていたので、視聴者の多くは村田の圧勝イメージになってしまった。亀田兄弟で似たような問題が起きたケースとそっくりです」(ボクシング記者)  ただ、この騒動に大喜びなのが、試合を中継したフジテレビの関係者だ。 「再戦やったら20%は超える。予算3億円出してもいいぐらいの話では」  何しろフジテレビは視聴率が低迷して、30年もグループのトップを務めてきた日枝久会長と、プロデューサーとしてドラマ『踊る大捜査線』シリーズをヒットさせたことで知られる亀山千広社長が責任をとって退任を決めたばかりだ。  特にフジは2013年に亀山社長が就任して以後、業績が悪化するばかりで、年間視聴率(ビデオリサーチ調べ)は13年に7.1%で民放キー局5社の中で3位だったところ、昨年は5.7%の4位に下落している。何をやっても視聴率が取れない負のループに陥っていた中で、村田の試合中継は関東地区で17.8%、関西地区では18.4%、地方によっては20%を軽く超えるエリアもあったほどの高視聴率だった。これまで村田の試合中継の視聴率は1ケタが大半で苦戦していたが、世界戦で一気に跳ね上がった形だ。それが再戦の可能性も出てきたことで「2度おいしい」ということになりそうなのだ。 「昔、亀田興毅とファン・ランダエタで疑惑の採点騒動があったときは、亀田がダウンを奪われて試合終盤にヘロヘロの状態だったのに結果は判定勝ちでした。このときは放送局のTBSにも抗議が殺到する事態になったんですが、視聴率は関東平均42.4%で、気をよくしたテレビやプロモーターはすぐに再戦をマッチメークしたんです。結果は亀田が勝利して関東30.1%の視聴率を取りました。実はあのとき、ランダエタを招へいして興行に関与していたのが、他でもない帝拳ジムだったんです。大手のジムに気を使った“亀田寄りのジャッジ”という見方が出るのを恐れた業界人は、それを隠すためにメディアで『採点は妥当だった』なんて話を振りまいていました。今回も帝拳ジムが怒っているので、誰もそれに異を唱えられない状況が出来上がっています」(同)  また、この記者は「今回の興行はチケットが売れず大赤字だったんですから。回収するならどんな手段でもとるはず」とも明かしている。  ロンドン五輪・金メダリストの村田がプロ転向したのは、フジテレビと大手広告代理店の電通が組んだ「一大プロジェクト」だったといわれ、広告スポンサーが大量に付いた壮大なビジネスだった。  村田をスターにしようと必死のボクシング界。原則的に世界タイトルマッチでの連続した再戦はルールで禁止されているが、「本来は世界戦で調整試合を挟まないダイレクトリマッチは禁止されているのに、タイトルマッチの承認料を稼ぐためにはWBAも喜んで特例をつくるでしょうね。こういうのを業界では帝拳マジックって呼ぶんですよ」と記者。  初の世界タイトルマッチで多くのファンに「勝っていた」と支持され、その実力が世界でも十分通用することを証明した村田だが、周囲の騒音に惑わされず研鑽に励んでほしいところだ。

“女子頼み”の格闘技『RIZIN』が『フルタチさん』並みの爆死で、次回放送に暗雲

女子頼みの格闘技『RIZIN』が『フルタチさん』並みの爆死で、次回放送に暗雲の画像1
フジテレビ系『RIZIN』番組サイトより
 旧『PRIDE』の流れをくみ、2015年暮れに旗揚げした総合格闘技団体『RIZIN』が4月16日、神奈川・横浜アリーナ大会を開催した。同大会の模様はフジテレビ系で同日午後7時より2時間枠でディレード中継されたが、平均視聴率は5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死に終わった。  日曜の同時間帯でレギュラー放送されている『フルタチさん』の視聴率は4~6%台で、前回9日の放送分は6.1%。それと比較しても、『RIZIN』でいつもより数字を引き上げることはできなかった。 『RIZIN』のこれまでのゴールデン・プライム帯での視聴率は、15年12月31日が7.3%(第2部)、16年9月25日が8.5%、同12月31日が7.1%(第2部)で、今回は過去最低だった。  今大会は一般的な知名度のある選手の出場はほとんどなく、中継上の編成は女子選手中心。番組上でのトリは、“ツヨカワ女王”RENAの試合。そのほか、浅倉カンナ、石岡沙織、KING レイナらの試合が流され、完全に“女子頼み”。08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリスト・石井慧や、興行上のメーンイベントに出場した川尻達也の試合は、ダイジェスト扱いされる始末だった。 「今回はミルコ・クロコップ、バルト、山本美憂、クロン・グレイシーといった有名どころの参戦がなく、フジが女子選手中心の編成にしたのは理解できます。もちろん、視聴率的には苦戦を想定していたとは思うのですが、さすがにゴールデン帯で5%台しか取れないのでは話になりません。7%台は欲しかったでしょうね。次回興行は7月30日のさいたまスーパーアリーナ大会ですが、このままゴールデン帯で放送するかどうか、局内でも意見が分かれるのでは? 夕方や深夜帯での放送の可能性もありそうです」(スポーツ紙記者)  とはいっても、レギュラー番組の『フルタチさん』にしても5%前後しか取れておらず、テコ入れ策だった宮根誠司の『Mr.サンデー』との合体企画(3月19日)も、第1部の『フルタチさん』パートでは5.5%にとどまった。現状『フルタチさん』には、数字を上向かせるような手立てがないだけに、次回の『RIZIN』を同時間帯でオンエアしても、視聴率的には『フルタチさん』と大差なさそうだ。 「フジにとって『RIZIN』は、今年も大みそかの『NHK紅白歌合戦』の裏で放送する番組の候補のひとつであることに変わりありません。それであるなら、7月30日もゴールデン帯で放送して、どれだけの視聴率を取れるか見てみる、という考えに落ち着くかもしれません」(同)  いずれにせよ、格闘技ブームは、とうの昔に去っており、一般的な知名度の高い超大物選手でも担ぎ出さない限り、ゴールデン帯で2ケタ台を取るのは至難の業。そんな『RIZIN』に頼らなければならないフジの現状は、情けないというほかない。 (文=田中七男)

“女子頼み”の格闘技『RIZIN』が『フルタチさん』並みの爆死で、次回放送に暗雲

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フジテレビ系『RIZIN』番組サイトより
 旧『PRIDE』の流れをくみ、2015年暮れに旗揚げした総合格闘技団体『RIZIN』が4月16日、神奈川・横浜アリーナ大会を開催した。同大会の模様はフジテレビ系で同日午後7時より2時間枠でディレード中継されたが、平均視聴率は5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死に終わった。  日曜の同時間帯でレギュラー放送されている『フルタチさん』の視聴率は4~6%台で、前回9日の放送分は6.1%。それと比較しても、『RIZIN』でいつもより数字を引き上げることはできなかった。 『RIZIN』のこれまでのゴールデン・プライム帯での視聴率は、15年12月31日が7.3%(第2部)、16年9月25日が8.5%、同12月31日が7.1%(第2部)で、今回は過去最低だった。  今大会は一般的な知名度のある選手の出場はほとんどなく、中継上の編成は女子選手中心。番組上でのトリは、“ツヨカワ女王”RENAの試合。そのほか、浅倉カンナ、石岡沙織、KING レイナらの試合が流され、完全に“女子頼み”。08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリスト・石井慧や、興行上のメーンイベントに出場した川尻達也の試合は、ダイジェスト扱いされる始末だった。 「今回はミルコ・クロコップ、バルト、山本美憂、クロン・グレイシーといった有名どころの参戦がなく、フジが女子選手中心の編成にしたのは理解できます。もちろん、視聴率的には苦戦を想定していたとは思うのですが、さすがにゴールデン帯で5%台しか取れないのでは話になりません。7%台は欲しかったでしょうね。次回興行は7月30日のさいたまスーパーアリーナ大会ですが、このままゴールデン帯で放送するかどうか、局内でも意見が分かれるのでは? 夕方や深夜帯での放送の可能性もありそうです」(スポーツ紙記者)  とはいっても、レギュラー番組の『フルタチさん』にしても5%前後しか取れておらず、テコ入れ策だった宮根誠司の『Mr.サンデー』との合体企画(3月19日)も、第1部の『フルタチさん』パートでは5.5%にとどまった。現状『フルタチさん』には、数字を上向かせるような手立てがないだけに、次回の『RIZIN』を同時間帯でオンエアしても、視聴率的には『フルタチさん』と大差なさそうだ。 「フジにとって『RIZIN』は、今年も大みそかの『NHK紅白歌合戦』の裏で放送する番組の候補のひとつであることに変わりありません。それであるなら、7月30日もゴールデン帯で放送して、どれだけの視聴率を取れるか見てみる、という考えに落ち着くかもしれません」(同)  いずれにせよ、格闘技ブームは、とうの昔に去っており、一般的な知名度の高い超大物選手でも担ぎ出さない限り、ゴールデン帯で2ケタ台を取るのは至難の業。そんな『RIZIN』に頼らなければならないフジの現状は、情けないというほかない。 (文=田中七男)

ケンカ全勝の兄・未来と、読書家の弟・海──総合格闘技界の超新星「朝倉兄弟」に迫る!

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兄・未来(左)/弟・海(右)(c)ROAD FC
「俺たちは、つまらない試合はしない」  そう公言して憚らない総合格闘家の「朝倉兄弟」が、有言実行の“スカ勝ち”を積み重ね、国内外で人気を高めている。あまりの強さに地元ではケンカ相手がいなくなり、プロ格闘技の世界で獲物を探し求めるようになった兄・未来(みくる)。その兄に才能を見出され、プロ格闘家になった弟・海(かい)。性格や特長は異なるものの、「常にフィニッシュ勝利を目指す」というのが、兄弟一致のポリシーだ。  両者とも超攻撃的なファイトスタイルで快進撃を続け、先月韓国で行われた『ROAD FC』では、敵地の観衆をも魅了する圧勝を収めた(下記動画参照)。
 好戦的かつ挑発的な言動が目立つため、時には反感も買うが、すべての批判を「勝つこと」で封じ込めてきた2人。その強さは、いかなる環境で育まれたのか? そして彼らは今後、どこへ向かおうとしているのか? それぞれに電話インタビューを行った。
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(C)ROAD FC
【兄】朝倉未来(24歳) ――『ROAD FC』での完勝、おめでとうございます。対戦相手のオ・ドゥソク選手(韓国)は、ボクシングの元OPBFランカーで、WBOアジア太平洋ライト級の元王者であり、キックでも2団体の韓国王者となっているストライカーですが、戦前にはどういう印象を抱いていましたか? 朝倉未来(以下/未来) 試合動画を1試合見ただけですけど、「総合(格闘技)の打撃に全然対応できてないな」というのが第一印象で、「これは勝てるな」と思いました。 ――韓国の会場で韓国人選手と戦ったわけですが、アウェイ感は? 未来 相手の名前がコールされたときのほうが歓声は大きかったですけど、試合中に攻められた瞬間がなかったので全然気にならなかったし、緊張もまったくなかったですね。強いて不安だった点を挙げるなら、俺、視力が0.02しかないから、入場のときに会場の雰囲気や花道がよく見えなかったことぐらいかな(笑)。試合が始まれば何も問題はなかったです。『ROAD FC』は韓国の地上波でも放映されたので、試合後は韓国のファンが増えましたね。会場ではUFCファイターのカン・ギョンホ(韓国)からも声をかけられました。日本でもYouTubeとFacebookで生中継され、新規のファンが増えました。兄弟ともインパクトを残せてよかったです。 ――視力0.02で、敵のパンチが見えるんですか? 未来 見えますよ。俺、今まで練習でも試合でも一度もダウンした経験がないんですけど、視力は悪くても、たぶん動体視力がいいんだと思います。ほとんどの技にカウンターを合わせられるんで。 ――実際、オ・ドゥソク選手のパンチを食らう場面は、ほぼなかったですね。 未来 総合の打撃とボクシングの打撃って、まったくの別物なんですよ。違う競技と言っても過言じゃないぐらい。相手がボクシングのチャンピオンレベルだとしても、総合の打撃だったら俺は負けない。なんでかというと、総合はキックやタックルもあるし、グローブも小さいから、ボクシングのガード技術がほとんど使えないんです。だから総合は打撃一発で決まっちゃうことも多く、 つまりは“当て勘勝負”になってくる。そこに俺は、絶対的な自信を持ってるんですよ。 ――その自信の根拠を教えてください。 未来 まず、普通の人よりもビビらない覚悟がある。相手の打撃をギリギリまで避けずに見る覚悟です。それと、どの体勢から打っても左右両方のパンチが強いというのも俺の取り柄ですね。だから相手の動きに合わせたカウンターで、KO勝ちをすることが多い。あとは日頃の練習方法でしょうか。あらゆる試合展開を想定し、どういう場面になっても慌てず冷静に動けるように練習しています。 ――未来選手はストライカーのイメージが強いですが、寝技対策は? 未来 実はここ2~3年は打撃よりも、寝技とレスリングの練習に多くの時間を割いてます。テイクダウンを取られないための練習と、倒されてもすぐに立ち上がる練習を延々と繰り返してますから、キメられない自信が強いですね。今は他の仕事もしてるから、1日2時間程度しか練習できないけど、練習時間がもっと増えれば、さらに強くなるでしょう。 ――これでプロとして5戦5勝となった未来選手ですが、もともとは不良の格闘技大会『THE OUTSIDER』で格闘家デビューした経歴からもわかるように、地元の愛知県では有名な不良だったそうですね。 未来 ケンカがとにかく大好きで、毎日のように誰かとタイマンを張ってました。俺のケンカは必ず1対1。弱い奴とやってもつまんないから、強そうな奴をいつも探し求めてました。 ――ストリートファイトでは負け知らずだったんですか? 未来 数え切れないぐらいケンカをしたけど、一度も負けたことがないです。最初は地元・豊橋の強い奴をどんどん倒してって、地元に敵がいなくなったら、隣の市まで遠征したり。 ――どうやってケンカ相手を探していたんですか? 未来 強そうな奴を見つけたらガンガン睨みつけて、かかってきたらブッ倒す。で、そいつに「もっと強い奴を教えろ」と言うと、どんどん強い奴が出てくるんです。 ――格闘RPGみたいですね(笑)。 未来 自分の住んでる街と名前をあちこちに告げながら相手を募集してたから、俺を倒したがる奴らからガンガン電話もかかってくる。1日に2戦したこともありますよ。隣の市に強い奴がいると聞いて、意気込んで行ったのに、一発で終わっちゃってつまんないから、豊橋に帰って来てから地元のクラブに行って、新たな相手を見つけて2戦目をしたり。そんな毎日だったので、何戦やったのかまでは覚えてません。 ――なぜそこまでケンカが好きだったのでしょう? 未来 刺激が欲しかったのかな。真面目に勉強して真面目に就職して、そのままトシ取って死ぬのもつまらんな、と思ってて。当時の俺の趣味は「命をかけること」でした。 ――そんな生活を送っていて、ご両親から叱られませんでしたか? 未来 オヤジは俺と似たタイプなので、「ケンカする前には準備運動をしっかりしとけ」とか、よくアドバイスをしてくれました(笑)。母親は諦めてましたね。怒っても俺が聞かないってことを知ってるんで。
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ケンカ屋だった16歳の頃の朝倉未来
――警察に捕まったことは? 未来 ケンカだけじゃなく、無免許で毎日バイクを乗り回してましたから、マークされてたらしく、ある日、家に帰ったら、四方八方から警官が出て来て、捕まえられました。で、16歳から少年院に1年半入って、出て来てからもちょこちょこ暴れてたんですけど、強くて有名になりすぎてたから、そのうちケンカの相手をしてくれる奴がいなくなり、寂しくなっちゃって……。ちょうどその頃、『THE OUTSIDER』 の存在を知り、じゃあ格闘技の世界で暴れてやるかと思ってジムに通い始めたんですよ。 ――ジムで、ケンカの技術は通用しましたか? 未来 初めて体験に行った日はガスを吸ったまま行ったんで、息ハァハァで、通用しませんでした。打撃では劣ってなかったけど、寝技で押さえつけられたら、もうダメ。ジムには、ストリートの技術だけじゃ勝てない相手がゴロゴロいました。でも、強い奴を見ると倒したくてワクワクする性格なので、熱心にジム通いするようになり、今に至るという感じですね。 ――『THE OUTSIDER』では2階級王者になり、13戦11勝1敗1ノーコンテストという好成績を収めた未来選手。「強いだけじゃなく、試合が面白い」と評されることが多いですが、戦うときに意識していることは? 未来 格闘技って、お客さんありきのものだと思うんです。見る人がいなければただのケンカと一緒で価値がないけど、お客さんや期待する人の数が多ければ多いほど、それに比例して価値が高くなっていく。お客さんが見たい試合をできなければ、選手としての価値はないも同然だし、格闘技をやる意味がないとさえ思います。なぜ今このリングに立てて、何を求められてるのか。そこんところをいつもしっかり考えてます。結論としては、面白い試合をするしかないじゃないですか。 ――弟の海選手も、同様の考えなのでしょうか? 未来 弟も一緒だと思います。ただ、性格は全然違いますね。弟のほうが真面目だし、人付き合いも上手いです。そこが俺とは正反対。 ――プロアマ通じて1敗しかしておらず、その1敗した相手(樋口武大選手)とのリベンジマッチにも勝利している未来選手。勝ち続けることで、「負けられない」というプレッシャーを感じることは? 未来 まったくないですね。実力があるのは自分たちである程度理解してるんですけど、純粋な格闘技ファンからは評価が低いし、批判とかもされるから、逆に今の段階では気持ちがラクですね。 ――「相手が弱いから連勝できる」「川尻や五味レベルの選手になってから大口を叩け」などの批判もありますが、それらに対する反論は? 未来 あの人たちのいつの時代と比べてるのかは知らないけど、俺たち兄弟は今、1日に2時間程度しか練習できてないのに、それでここまでの結果を残してますんで。まだ20代前半だし、1日8時間練習できるようになったら、何倍も強くなれる自信ある。そこから比較して欲しいですね。 ――いつも自信満々ですが、弱点はありますか? 未来 特に思い浮かばないです。視力についても、今後レーシックをする予定だし。寝技の強い人と練習すると、たまにキメられることもある。課題はそれぐらいかな。俺、身体能力がもともと高いんですよ。小さい頃からマラソン大会ではいつも1位だったし、それ以外のどんな運動も得意なんです。総合は全部できないとダメなんで、まさに俺向けの競技と言えますし、伸びしろは無限大と思ってます。 ――今後の目標を教えてください。 未来 『ROAD FC』フェザー級王者のチェ・ムギョム(韓国)を倒したいし、日本の格闘技界を盛り上げたいです。そのためにも、地上波の『RIZIN』に出たい。俺たち兄弟はものすごい可能性を秘めてますんで、チャンスを与えて欲しいです。 ――『RIZIN』で活躍中の山本アーセン選手に対し、Twitterでいきなり対戦要求をしたこともありましたね。アーセン選手は結局、未来選手の挑発には乗ってきませんでしたが。 未来 あぁ、そんなこともありましたね。俺からしたら、面白くない奴だな、みたいな。あれ以上煽っても煽り甲斐がない奴なんで、冷めましたけどね。試合も面白くないのにああいうところで盛り上げられないんじゃもう、格闘家も終わりだな、と思います。 ――今の発言は書いて大丈夫ですか? 未来 書いていいですよ。やるならいつでもやってやるし。 ――『RIZIN』で注目を集めている那須川天心選手について思うことは? 未来 階級は弟と近い選手だけど、俺も注目してますよ。打撃のスピードもあるし、すごく頭もいいし、考えられた戦い方だし、なおかつ動体視力もいい。天才だなと思います。ただ、総合はすぐにマスターできるもんじゃないので、弟とやったらだいぶ差があると思いますね。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。 未来 俺たち兄弟はこれからどんどん活躍して頭角を現していくんで、今知った人も、もとから知ってる人も、目を離さずに応援してくれたらうれしいです。この先、いろんな邪魔者を片っ端からなぎ倒していくんで、楽しみにしててください。
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(C)ROAD FC
【弟】朝倉海(23歳) ――『ROAD FC』でアラテン・ヘイリ選手(中国)を秒殺した海選手。これで何連勝になりましたか? 朝倉海(以下/海) 『THE OUTSIDER』の戦績を入れると、13か14連勝ぐらいですね。プロでの戦績は8戦8勝で、6KOに、2サブミッション。今んとこ全部フィニッシュ勝利です。 ――ヘイリ選手も6連勝中の強敵でしたが、海選手のヒザ蹴りで病院送りに。あの一撃で彼は、アゴの骨が折れたらしいですね。  ヘイリは中国のフライ級で一番強いと言われ、去年の11月には『ROAD FC』の元王者のジョン・ナムジン(韓国)と王座挑戦権をかけた試合で引き分けた、かなり有名な選手です。YouTubeに過去の試合動画がたくさん上がってたので、事前に研究して対策を練ることができたし、冷静に試合することができました。最後のヒザも狙い澄ました一撃です。日頃から階段ダッシュで鍛えてるから、ヒザ蹴りの威力には自信があるんですよ。 ――前回の中国に続き、海外は2戦目でしたが、韓国の空気はいかがだったでしょう?  韓国のファンの方はあったかいな、と感じました。普通に入場時も応援してくれたし、試合後もたくさん声をかけてくれた。韓国の選手やファンから、大会後にFacebookの友達申請がめちゃくちゃ来ましたね。 ――その一方で、複数の選手から宣戦布告もされているようですね。ナムジン選手は、海選手の写真をビリビリに破っている画像をインターネット上に公開しています。  あれ見て、笑っちゃいましたよ。わざわざ俺の写真を検索して、印刷して、破るところを撮影するという一連の作業を想像すると可笑しくて。有名な人なので、すごい宣伝にもなりますし、ありがたいですけどね(笑)。フライ級現王者のソン・ミンジョン(韓国)もFacebookで俺と戦いたいと言ってます。 ――『ROAD FC』における今後の展開が楽しみですね。  次がタイトルマッチになるのか、それとも2番目に強いナムジンみたいな選手とやるのか。まだわかりませんけど、早く強い奴と試合をしたくてたまらないです。 ――過去に話題を移しますが、そもそも海選手はなぜ、格闘家になろうと思ったのでしょう?  始めたのは高校卒業間近の頃です。先に格闘技を始めてた兄貴が、ジム以外で実力を試したくなったらしく、俺に向かって急に「相手をしろ」と言ってきたんですよ。で、俺を庭に呼び出し、グローブを着けさせ、いきなり襲いかかってきた。構え方とか知らなかったけど、俺は目がいいから、兄貴のパンチや蹴りを全部避けたら、「お前、センスあるから格闘技をやったほうがいい」と誘われました(笑)。 ――お兄さんはそのとき、手加減を?  いや、ガチでしたね。
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――海選手のスポーツ経験は?  小学校のときに空手と相撲を。中学時代はバレーボールをやってました。 ――お兄さんは無類のケンカ好きだったらしいですが、弟の海選手は?  たまに盛り場でケンカをすることもありましたけど、兄貴みたく法律に触れるような悪さをやった覚えはないです。兄貴の悪かった姿を見て、俺はそうなっちゃいけないと思ってましたから。性格も兄貴とは真逆だと思います。俺は日常生活でキレることはまずないですから。 ――兄弟仲はいいんですか?  いいですよ。いつも「禅道会豊橋道場」で仲良く練習……というか、ガチで殴り合ってます(笑)。俺も兄貴同様、今はまだ普通の仕事をやってるんで、毎日2~3時間しか練習できませんけど、集中して頑張ってます。 ――いつもポーカーフェイスですが、精神鍛錬法はありますか?  精神鍛錬というほど大げさなもんじゃないけど、本をけっこう読みますね。推理小説とか。推理小説って、読んでるときは集中するし、頭を使うじゃないですか。それを習慣化することによって、格闘技の技を覚える吸収力が上がったり、試合中の集中力が上がったり、ってことにつながってる気がします。ちなみに兄貴も、ああ見えて読書家ですよ。週に1冊ペースでいろんな本を読んでるみたいです。 ――兄弟それぞれの格闘技上の長所を教えてください。  兄貴のいいところは、カウンターの当て勘が特出してるのと、打撃の技が多彩な点です。俺はけっこう自分から攻めるタイプで、一発当てたら、そこから一気に仕留め切るのが兄貴よりも上手いです。 ――海選手に弱点はありますか?  弱点がないように練習してます。自分と戦うのが怖いですね。 ――今、一番戦いたい相手は?  『ROAD FC』フライ級王者のソン・ミンジョンです。 ――『THE OUTSIDER』で海選手に土をつけた渋谷莉孔選手が現在、海外の『ONE Championship』で頑張っていますが、彼と再戦したい気持ちはありますか?  できればやりたいですし、今なら倒せる自信もありますけど、あの敗北は格闘技を始めて日が浅かった頃の話ですから、そこまで執着はしてません。 ――『ROAD FC』で実績を積んだ先のビジョンはありますか?  兄貴と一緒に『RIZIN』に出たいですね。俺たち兄弟で国内の格闘技を盛り上げたいという思いが強いんですよ。あとは、国内の各プロ団体のチャンピオンを倒したいです。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。  判定って、つまらないじゃないですか。俺たち兄弟は相手を絶対倒すし、派手な試合を見せるんで、そこを楽しんでもらえたらと思います。 (取材・文=岡林敬太)

ケンカ全勝の兄・未来と、読書家の弟・海──総合格闘技界の超新星「朝倉兄弟」に迫る!

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兄・未来(左)/弟・海(右)(c)ROAD FC
「俺たちは、つまらない試合はしない」  そう公言して憚らない総合格闘家の「朝倉兄弟」が、有言実行の“スカ勝ち”を積み重ね、国内外で人気を高めている。あまりの強さに地元ではケンカ相手がいなくなり、プロ格闘技の世界で獲物を探し求めるようになった兄・未来(みくる)。その兄に才能を見出され、プロ格闘家になった弟・海(かい)。性格や特長は異なるものの、「常にフィニッシュ勝利を目指す」というのが、兄弟一致のポリシーだ。  両者とも超攻撃的なファイトスタイルで快進撃を続け、先月韓国で行われた『ROAD FC』では、敵地の観衆をも魅了する圧勝を収めた(下記動画参照)。
 好戦的かつ挑発的な言動が目立つため、時には反感も買うが、すべての批判を「勝つこと」で封じ込めてきた2人。その強さは、いかなる環境で育まれたのか? そして彼らは今後、どこへ向かおうとしているのか? それぞれに電話インタビューを行った。
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【兄】朝倉未来(24歳) ――『ROAD FC』での完勝、おめでとうございます。対戦相手のオ・ドゥソク選手(韓国)は、ボクシングの元OPBFランカーで、WBOアジア太平洋ライト級の元王者であり、キックでも2団体の韓国王者となっているストライカーですが、戦前にはどういう印象を抱いていましたか? 朝倉未来(以下/未来) 試合動画を1試合見ただけですけど、「総合(格闘技)の打撃に全然対応できてないな」というのが第一印象で、「これは勝てるな」と思いました。 ――韓国の会場で韓国人選手と戦ったわけですが、アウェイ感は? 未来 相手の名前がコールされたときのほうが歓声は大きかったですけど、試合中に攻められた瞬間がなかったので全然気にならなかったし、緊張もまったくなかったですね。強いて不安だった点を挙げるなら、俺、視力が0.02しかないから、入場のときに会場の雰囲気や花道がよく見えなかったことぐらいかな(笑)。試合が始まれば何も問題はなかったです。『ROAD FC』は韓国の地上波でも放映されたので、試合後は韓国のファンが増えましたね。会場ではUFCファイターのカン・ギョンホ(韓国)からも声をかけられました。日本でもYouTubeとFacebookで生中継され、新規のファンが増えました。兄弟ともインパクトを残せてよかったです。 ――視力0.02で、敵のパンチが見えるんですか? 未来 見えますよ。俺、今まで練習でも試合でも一度もダウンした経験がないんですけど、視力は悪くても、たぶん動体視力がいいんだと思います。ほとんどの技にカウンターを合わせられるんで。 ――実際、オ・ドゥソク選手のパンチを食らう場面は、ほぼなかったですね。 未来 総合の打撃とボクシングの打撃って、まったくの別物なんですよ。違う競技と言っても過言じゃないぐらい。相手がボクシングのチャンピオンレベルだとしても、総合の打撃だったら俺は負けない。なんでかというと、総合はキックやタックルもあるし、グローブも小さいから、ボクシングのガード技術がほとんど使えないんです。だから総合は打撃一発で決まっちゃうことも多く、 つまりは“当て勘勝負”になってくる。そこに俺は、絶対的な自信を持ってるんですよ。 ――その自信の根拠を教えてください。 未来 まず、普通の人よりもビビらない覚悟がある。相手の打撃をギリギリまで避けずに見る覚悟です。それと、どの体勢から打っても左右両方のパンチが強いというのも俺の取り柄ですね。だから相手の動きに合わせたカウンターで、KO勝ちをすることが多い。あとは日頃の練習方法でしょうか。あらゆる試合展開を想定し、どういう場面になっても慌てず冷静に動けるように練習しています。 ――未来選手はストライカーのイメージが強いですが、寝技対策は? 未来 実はここ2~3年は打撃よりも、寝技とレスリングの練習に多くの時間を割いてます。テイクダウンを取られないための練習と、倒されてもすぐに立ち上がる練習を延々と繰り返してますから、キメられない自信が強いですね。今は他の仕事もしてるから、1日2時間程度しか練習できないけど、練習時間がもっと増えれば、さらに強くなるでしょう。 ――これでプロとして5戦5勝となった未来選手ですが、もともとは不良の格闘技大会『THE OUTSIDER』で格闘家デビューした経歴からもわかるように、地元の愛知県では有名な不良だったそうですね。 未来 ケンカがとにかく大好きで、毎日のように誰かとタイマンを張ってました。俺のケンカは必ず1対1。弱い奴とやってもつまんないから、強そうな奴をいつも探し求めてました。 ――ストリートファイトでは負け知らずだったんですか? 未来 数え切れないぐらいケンカをしたけど、一度も負けたことがないです。最初は地元・豊橋の強い奴をどんどん倒してって、地元に敵がいなくなったら、隣の市まで遠征したり。 ――どうやってケンカ相手を探していたんですか? 未来 強そうな奴を見つけたらガンガン睨みつけて、かかってきたらブッ倒す。で、そいつに「もっと強い奴を教えろ」と言うと、どんどん強い奴が出てくるんです。 ――格闘RPGみたいですね(笑)。 未来 自分の住んでる街と名前をあちこちに告げながら相手を募集してたから、俺を倒したがる奴らからガンガン電話もかかってくる。1日に2戦したこともありますよ。隣の市に強い奴がいると聞いて、意気込んで行ったのに、一発で終わっちゃってつまんないから、豊橋に帰って来てから地元のクラブに行って、新たな相手を見つけて2戦目をしたり。そんな毎日だったので、何戦やったのかまでは覚えてません。 ――なぜそこまでケンカが好きだったのでしょう? 未来 刺激が欲しかったのかな。真面目に勉強して真面目に就職して、そのままトシ取って死ぬのもつまらんな、と思ってて。当時の俺の趣味は「命をかけること」でした。 ――そんな生活を送っていて、ご両親から叱られませんでしたか? 未来 オヤジは俺と似たタイプなので、「ケンカする前には準備運動をしっかりしとけ」とか、よくアドバイスをしてくれました(笑)。母親は諦めてましたね。怒っても俺が聞かないってことを知ってるんで。
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ケンカ屋だった16歳の頃の朝倉未来
――警察に捕まったことは? 未来 ケンカだけじゃなく、無免許で毎日バイクを乗り回してましたから、マークされてたらしく、ある日、家に帰ったら、四方八方から警官が出て来て、捕まえられました。で、16歳から少年院に1年半入って、出て来てからもちょこちょこ暴れてたんですけど、強くて有名になりすぎてたから、そのうちケンカの相手をしてくれる奴がいなくなり、寂しくなっちゃって……。ちょうどその頃、『THE OUTSIDER』 の存在を知り、じゃあ格闘技の世界で暴れてやるかと思ってジムに通い始めたんですよ。 ――ジムで、ケンカの技術は通用しましたか? 未来 初めて体験に行った日はガスを吸ったまま行ったんで、息ハァハァで、通用しませんでした。打撃では劣ってなかったけど、寝技で押さえつけられたら、もうダメ。ジムには、ストリートの技術だけじゃ勝てない相手がゴロゴロいました。でも、強い奴を見ると倒したくてワクワクする性格なので、熱心にジム通いするようになり、今に至るという感じですね。 ――『THE OUTSIDER』では2階級王者になり、13戦11勝1敗1ノーコンテストという好成績を収めた未来選手。「強いだけじゃなく、試合が面白い」と評されることが多いですが、戦うときに意識していることは? 未来 格闘技って、お客さんありきのものだと思うんです。見る人がいなければただのケンカと一緒で価値がないけど、お客さんや期待する人の数が多ければ多いほど、それに比例して価値が高くなっていく。お客さんが見たい試合をできなければ、選手としての価値はないも同然だし、格闘技をやる意味がないとさえ思います。なぜ今このリングに立てて、何を求められてるのか。そこんところをいつもしっかり考えてます。結論としては、面白い試合をするしかないじゃないですか。 ――弟の海選手も、同様の考えなのでしょうか? 未来 弟も一緒だと思います。ただ、性格は全然違いますね。弟のほうが真面目だし、人付き合いも上手いです。そこが俺とは正反対。 ――プロアマ通じて1敗しかしておらず、その1敗した相手(樋口武大選手)とのリベンジマッチにも勝利している未来選手。勝ち続けることで、「負けられない」というプレッシャーを感じることは? 未来 まったくないですね。実力があるのは自分たちである程度理解してるんですけど、純粋な格闘技ファンからは評価が低いし、批判とかもされるから、逆に今の段階では気持ちがラクですね。 ――「相手が弱いから連勝できる」「川尻や五味レベルの選手になってから大口を叩け」などの批判もありますが、それらに対する反論は? 未来 あの人たちのいつの時代と比べてるのかは知らないけど、俺たち兄弟は今、1日に2時間程度しか練習できてないのに、それでここまでの結果を残してますんで。まだ20代前半だし、1日8時間練習できるようになったら、何倍も強くなれる自信ある。そこから比較して欲しいですね。 ――いつも自信満々ですが、弱点はありますか? 未来 特に思い浮かばないです。視力についても、今後レーシックをする予定だし。寝技の強い人と練習すると、たまにキメられることもある。課題はそれぐらいかな。俺、身体能力がもともと高いんですよ。小さい頃からマラソン大会ではいつも1位だったし、それ以外のどんな運動も得意なんです。総合は全部できないとダメなんで、まさに俺向けの競技と言えますし、伸びしろは無限大と思ってます。 ――今後の目標を教えてください。 未来 『ROAD FC』フェザー級王者のチェ・ムギョム(韓国)を倒したいし、日本の格闘技界を盛り上げたいです。そのためにも、地上波の『RIZIN』に出たい。俺たち兄弟はものすごい可能性を秘めてますんで、チャンスを与えて欲しいです。 ――『RIZIN』で活躍中の山本アーセン選手に対し、Twitterでいきなり対戦要求をしたこともありましたね。アーセン選手は結局、未来選手の挑発には乗ってきませんでしたが。 未来 あぁ、そんなこともありましたね。俺からしたら、面白くない奴だな、みたいな。あれ以上煽っても煽り甲斐がない奴なんで、冷めましたけどね。試合も面白くないのにああいうところで盛り上げられないんじゃもう、格闘家も終わりだな、と思います。 ――今の発言は書いて大丈夫ですか? 未来 書いていいですよ。やるならいつでもやってやるし。 ――『RIZIN』で注目を集めている那須川天心選手について思うことは? 未来 階級は弟と近い選手だけど、俺も注目してますよ。打撃のスピードもあるし、すごく頭もいいし、考えられた戦い方だし、なおかつ動体視力もいい。天才だなと思います。ただ、総合はすぐにマスターできるもんじゃないので、弟とやったらだいぶ差があると思いますね。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。 未来 俺たち兄弟はこれからどんどん活躍して頭角を現していくんで、今知った人も、もとから知ってる人も、目を離さずに応援してくれたらうれしいです。この先、いろんな邪魔者を片っ端からなぎ倒していくんで、楽しみにしててください。
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【弟】朝倉海(23歳) ――『ROAD FC』でアラテン・ヘイリ選手(中国)を秒殺した海選手。これで何連勝になりましたか? 朝倉海(以下/海) 『THE OUTSIDER』の戦績を入れると、13か14連勝ぐらいですね。プロでの戦績は8戦8勝で、6KOに、2サブミッション。今んとこ全部フィニッシュ勝利です。 ――ヘイリ選手も6連勝中の強敵でしたが、海選手のヒザ蹴りで病院送りに。あの一撃で彼は、アゴの骨が折れたらしいですね。  ヘイリは中国のフライ級で一番強いと言われ、去年の11月には『ROAD FC』の元王者のジョン・ナムジン(韓国)と王座挑戦権をかけた試合で引き分けた、かなり有名な選手です。YouTubeに過去の試合動画がたくさん上がってたので、事前に研究して対策を練ることができたし、冷静に試合することができました。最後のヒザも狙い澄ました一撃です。日頃から階段ダッシュで鍛えてるから、ヒザ蹴りの威力には自信があるんですよ。 ――前回の中国に続き、海外は2戦目でしたが、韓国の空気はいかがだったでしょう?  韓国のファンの方はあったかいな、と感じました。普通に入場時も応援してくれたし、試合後もたくさん声をかけてくれた。韓国の選手やファンから、大会後にFacebookの友達申請がめちゃくちゃ来ましたね。 ――その一方で、複数の選手から宣戦布告もされているようですね。ナムジン選手は、海選手の写真をビリビリに破っている画像をインターネット上に公開しています。  あれ見て、笑っちゃいましたよ。わざわざ俺の写真を検索して、印刷して、破るところを撮影するという一連の作業を想像すると可笑しくて。有名な人なので、すごい宣伝にもなりますし、ありがたいですけどね(笑)。フライ級現王者のソン・ミンジョン(韓国)もFacebookで俺と戦いたいと言ってます。 ――『ROAD FC』における今後の展開が楽しみですね。  次がタイトルマッチになるのか、それとも2番目に強いナムジンみたいな選手とやるのか。まだわかりませんけど、早く強い奴と試合をしたくてたまらないです。 ――過去に話題を移しますが、そもそも海選手はなぜ、格闘家になろうと思ったのでしょう?  始めたのは高校卒業間近の頃です。先に格闘技を始めてた兄貴が、ジム以外で実力を試したくなったらしく、俺に向かって急に「相手をしろ」と言ってきたんですよ。で、俺を庭に呼び出し、グローブを着けさせ、いきなり襲いかかってきた。構え方とか知らなかったけど、俺は目がいいから、兄貴のパンチや蹴りを全部避けたら、「お前、センスあるから格闘技をやったほうがいい」と誘われました(笑)。 ――お兄さんはそのとき、手加減を?  いや、ガチでしたね。
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――海選手のスポーツ経験は?  小学校のときに空手と相撲を。中学時代はバレーボールをやってました。 ――お兄さんは無類のケンカ好きだったらしいですが、弟の海選手は?  たまに盛り場でケンカをすることもありましたけど、兄貴みたく法律に触れるような悪さをやった覚えはないです。兄貴の悪かった姿を見て、俺はそうなっちゃいけないと思ってましたから。性格も兄貴とは真逆だと思います。俺は日常生活でキレることはまずないですから。 ――兄弟仲はいいんですか?  いいですよ。いつも「禅道会豊橋道場」で仲良く練習……というか、ガチで殴り合ってます(笑)。俺も兄貴同様、今はまだ普通の仕事をやってるんで、毎日2~3時間しか練習できませんけど、集中して頑張ってます。 ――いつもポーカーフェイスですが、精神鍛錬法はありますか?  精神鍛錬というほど大げさなもんじゃないけど、本をけっこう読みますね。推理小説とか。推理小説って、読んでるときは集中するし、頭を使うじゃないですか。それを習慣化することによって、格闘技の技を覚える吸収力が上がったり、試合中の集中力が上がったり、ってことにつながってる気がします。ちなみに兄貴も、ああ見えて読書家ですよ。週に1冊ペースでいろんな本を読んでるみたいです。 ――兄弟それぞれの格闘技上の長所を教えてください。  兄貴のいいところは、カウンターの当て勘が特出してるのと、打撃の技が多彩な点です。俺はけっこう自分から攻めるタイプで、一発当てたら、そこから一気に仕留め切るのが兄貴よりも上手いです。 ――海選手に弱点はありますか?  弱点がないように練習してます。自分と戦うのが怖いですね。 ――今、一番戦いたい相手は?  『ROAD FC』フライ級王者のソン・ミンジョンです。 ――『THE OUTSIDER』で海選手に土をつけた渋谷莉孔選手が現在、海外の『ONE Championship』で頑張っていますが、彼と再戦したい気持ちはありますか?  できればやりたいですし、今なら倒せる自信もありますけど、あの敗北は格闘技を始めて日が浅かった頃の話ですから、そこまで執着はしてません。 ――『ROAD FC』で実績を積んだ先のビジョンはありますか?  兄貴と一緒に『RIZIN』に出たいですね。俺たち兄弟で国内の格闘技を盛り上げたいという思いが強いんですよ。あとは、国内の各プロ団体のチャンピオンを倒したいです。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。  判定って、つまらないじゃないですか。俺たち兄弟は相手を絶対倒すし、派手な試合を見せるんで、そこを楽しんでもらえたらと思います。 (取材・文=岡林敬太)

前田日明は、本当にただの「ヘタクソ」だったか……ベテランプロレス記者が読み解く『1984年のUWF』

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『1984年のUWF』(文藝春秋)
 文藝春秋より刊行された単行本『1984年のUWF』が、かつてUWFのファンだった人を中心に話題を呼んでいるという。  著者はスポーツ雑誌「Number」(文藝春秋)の元編集者で、フリーライター転向後、『1976年のアントニオ猪木』(同)、『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(同)、『1993年の女子プロレス』(双葉社)、『1964年のジャイアント馬場』(同)などを執筆した柳澤健氏。 『1984年のUWF』は、序章=北海道の少年(中井祐樹)、第1章=リアルワン(カール・ゴッチ)、第2章=佐山聡、第3章=タイガーマスク、第4章=ユニバーサル、第5章=無限大記念日、第6章=シューティング、第7章=訣別、第8章=新・格闘王、第9章=新生UWF、第10章=分裂、終章=バーリ・トゥードから構成され、全411ページとかなりのボリュームだ。  同書は後のプロレス界、格闘技界に多大な影響を与えたプロレス団体UWFが設立された経緯、内情、分裂のいきさつや、佐山聡(初代タイガーマスク)が設立したシューティング(後の修斗)の成り立ちなどを克明に記している。  ちなみに筆者は、当時の事情を知る元プロレス専門誌の記者であるが、この本で著者がどのようなことを訴えたかったのかを知りたく、興味深く拝読させていただいた。  UWFというプロレス団体をよく知らない方のために書いておくと、第1次UWF(ユニバーサル・プロレス)は、新日本プロレスを追われた“過激な仕掛け人”新間寿氏(元新日本プロレス専務取締役営業本部長)が中心となって設立され、1984年4月11日、埼玉・大宮スケートセンターで旗揚げした。当初は既存のプロレス団体の域を出なかったが、後に佐山が合流したこともあり、“格闘スタイル”を全面に押し出して、プロレス界に新風を吹かせた。佐山のほか、前田日明、藤原喜明、木戸修、高田伸彦(現・延彦)、山崎一夫らが在籍した。だが、85年9月に経営難のため活動停止。  佐山を除く、残った選手たちは、プロダクション化して、新日本と業務提携を結び、同団体のリングに上がることになる。両軍によるイデオロギー対決は注目を集めたが、新日マットで始まった世代抗争にUWF軍も巻き込まれる格好となり、だんだんUWF軍の存在自体も、その闘いのスタイルも形骸化していく。  そんな折、87年11月19日、後楽園ホールで行われた6人タッグ戦で、サソリ固めを決めた長州力をカットしようとリングに入った前田は、防御できない状態で長州の顔面を蹴って、右前頭洞底骨折及び前頭骨亀裂骨折の大ケガを負わせた。「故意に相手にケガをさせるような攻撃を行った」として、前田は無期限出場停止処分を下された。アントニオ猪木には前田を救いたい意向もあったが、翌88年2月に前田は解雇処分となった。  これを契機に、UWF再興への動きが始まり、同5月12日、前田、高田、山崎、そして若手選手らが決起し、第2次UWF(新生UWF)が後楽園ホールで旗揚げした。第2次UWFは、第1次時代の“佐山ルール”をベースに、格闘スタイルを推し進め、既存のプロレスに疑問を感じていたファンを熱狂させ、一大ムーブメントとなった。89年には新日本から藤原、船木優治(現・誠勝)、鈴木実(現・みのる)を引き抜き、大阪球場や東京ドームにも進出し、大成功を収めたかにみえた。しかし、経営面ではひっ迫して下降線をたどっており、フロントと選手間に摩擦が起きる。その結果、90年12月には両者間に大きな亀裂が入り、選手は一致団結をアピール。神新二社長は所属全選手を解雇し、第2次UWFはあっけなく終焉を迎えた。その後、前田が中心となり、新団体設立に動いたが、一部の若手選手が反発したため、前田は解散を宣言。第3次UWF構想は幻に終わり、“UWF”という名の団体は、6年8カ月で幕を閉じた。  結局、UWFは前田一人のリングス、高田がエースとなったUWFインターナショナル、藤原が代表を務めるプロフェッショナル・レスリング藤原組と3派に分裂。さらに、方向性の違いで、藤原組から船木、鈴木らが離脱し、パンクラスを設立した。一方、第1次UWFでプロレスと訣別した佐山は、新格闘技シューティングの普及活動に精を出すことになる。これがUWFのあらましだ。  そういった背景を踏まえて、同書は書かれているが、序章でプロレス、UWFとは何の縁もない中井がいきなり登場して、「何のこっちゃ?」と違和感を覚えた読者は少なくないだろう。中井は佐山が創設したシューティングの元選手で、あの“400戦無敗の男”ヒクソン・グレイシーと対戦したこともある実力者。幼い頃から熱狂的なプロレスファンだった中井は、中学2年のときに誕生した第1次UWFに刺激を受け、学生時代は柔道、レスリングに熱中した。UWFに幻想を抱いた若者だったが、北海道大学1年のとき、89年8月13日、神奈川・横浜アリーナで開催されたUWFの試合をクローズド・サーキットで観戦し、衝撃を受けたという。この日、組まれた高田VS船木戦は、船木が掌底で高田をKO寸前に追い込んだ。ダメージの大きい高田はコーナーマットに寄りかかったままだったが、レフェリーは船木のKO勝ちとみなさず、試合を続行させた。結局、高田がキャメルクラッチ(ラクダ固め)という、UWFらしからぬ技で逆転勝ちを収めた。この試合を見た中井は、「UWFは真剣勝負の格闘技ではなかったのか」との思いに駆られ、プロレスとの訣別を決めたと記されている。  違和感といえば、同書における前田への低評価にも首を傾げる。佐山側から書かれた本であることは明白だが、あまりにも前田に手厳しすぎるのだ。確かに第1次UWFにおいて、佐山が果たした役割は大きく、格闘スタイルのプロレスが築けたのは佐山がいたからこそ。ただ、第1次UWFはマイナーな域を脱せず、社会現象ともいえるブームを巻き起こしたのは第2次UWF。前田は、そのエースであり、ファンの間でも“最強説”が存在した。ところが、同書で前田は、藤原のように関節技がうまくなく、キックも佐山のように強力ではなかったと断定。さらには、「対戦相手にケガばかり負わせるヘタクソなプロレスラー」というのが、同書での前田評だ。  第1次UWFの末期である85年9月2日、大阪で組まれたスーパー・タイガー(佐山)VS前田の一戦は異様な雰囲気の中、進んだ。前田は佐山の蹴りを受けないなど、ある種、ガチンコを仕掛けたような試合だった。最後は前田が急所蹴りを見舞ったとして、反則負けが宣せられた。結局、佐山はこの試合を最後に第1次UWFから去った。一部では、まったくUWF道場での合同練習に参加しない佐山が、リング上では主導権を握っていることに不満を募らせたフロントが、前田をたきつけたとともいわれている。あたかも、前田が佐山を潰すため、急所を狙ったともされるが、実際には通常ではない前田の雰囲気を察した佐山が、早々に試合を終わらせるため、入ってもいないのに急所蹴りをアピールしたとの説もある。  例の長州襲撃事件では、長州のみならず、藤波辰巳(現・辰爾)や外国人レスラーにケガをさせて欠場に追い込む「ヘタクソ」と断罪。これに関して、前田を擁護する気など毛頭ない。ただ、ヘタであっても、その強さはもう少し評価してもいいのではないか? あのデカい体なのだ。上に乗られただけで、対戦相手にとっては厄介な選手であることは間違いない。  第2次UWF時代の89年10月25日、前田は新人の田村潔司と対戦した。田村は負傷欠場した船木の代役だったが、本気で向かってきた田村に激怒した前田は、顔面に強烈なヒザ蹴りを何発もたたき込み、眼窩底骨折の重傷に追い込んだとされる。同書では、この行為を「エースのやることではない」と断罪している。確かに新人相手にムキになって、ケガさせるのはよくないことだ。ただ、格闘スタイルのUWFだ。前田のことを“ぬるい試合”ばかりやっていたと酷評しているが、既存のプロレスのごとく、新人の技を受けて立っていたのではUWFではなかろう。UWFなのだから、団体のエースが新人をボコボコにして勝利するのは当然だろう。  総じて、同書の大部分が、すでにほかの書籍や雑誌で書かれた内容を引用したものであるため、既読感が強く、新たな情報は少ないような気がする。プロレスラーへの取材はほぼなく、UWFの元フロントや関係者に聞いた話が多くの部分を占めているだけに、やや物足りなさを感じる面もなきにしもあらず。やはり、読者としては、当時の真実を知る上で、プロレスラーの話をもっと読みたいと思ったのではなかろうか? とはいえ、UWFのことを、これだけ詳細にまとめ上げるのは大変な労力で、その点には敬意を表するし、一読の価値がある本だといえよう。  同書では、佐山が創設した新格闘技シューティングはリアルファイトで、UWFを含むプロレスはショーだとの表現が盛んに見受けられる。著者が最もいいたかったのは、その部分なのか? 日本で第2次UWFが消滅した後、米国ではUFC、日本ではPRIDEという、いわゆる「何でもあり」の総合格闘技がブームとなった。国内では、プロレスラーVS格闘家の構図に人気が集まり、あくまでも興行の核になったのはプロレスラー。Uインターでは一介の若手選手にすぎなかった桜庭和志が総合格闘技の世界でスターになれたのは、プロレスラーだったからだ。  どの格闘技も同様だが、プロである以上、観客がいてこそ成立するものであり、エンターテインメントだ。国技である大相撲でさえ、長らく八百長が存在していたことが明らかにされた。この時代に、やれリアルファイトだの、ショーだのと論争しても不毛だし、それも含めて楽しむのが、エンターテインメントであり、プロレスだろう。ただ、単に勝った負けただけで、見ておもしろくなければ仕方がない。リアルファイトを追求しても、観客不在であれば、プロとして成立しない。  この本で主役となっている佐山は、シューティングを追われた後、プロレス界に復帰。現在でも、リアルジャパン・プロレスの主宰者として、リングに立ち続けている。衰えたとはいえ、その姿を見て、喜んでいるファンが数多くいるのも事実。  いみじくも、故ジャイアント馬場さんは、「シューティングを超えたものがプロレス」という名言を残した。UWFのスタイルも、総合格闘技での関節技もプロレスの一部分にすぎない。 (文=森岡剛)
1984年のUWF ほんの一部だ amazon_associate_logo.jpg

韓国レジェンドボクサー2人による“竹島ボクシング”は詐欺? 日本ボクシング界から猛反発も

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※イメージ画像 photo by Kristin Wall from flickr.
「韓国人ボクサーは日本で試合できないようにすればいい!」  そう激高したのは、日本のボクシングジム会長だ。昨今の日韓の政治的対立から、韓国への嫌悪を強めていたが「韓国には経済制裁で対抗すべきだ」とまで言っている。その理由は、韓国のボクシング元世界チャンピオンの2人が3月1日、領土問題となっている島根県の竹島で試合を行うと発表したからだ。  主催は、長く竹島を韓国領土として認めるよう活動してきた歌手キム・ジャンフンで、過去、新宿や渋谷の建物などに日本を批判する従軍慰安婦問題のビラ1,500枚以上を無断で貼りまくった反日活動家。今回、韓国の独立運動を記念する3月1日の三一節に、竹島でボクシングマッチを開催し、元WBC世界Lフライ級チャンピオンの張正九と、元WBA同級チャンピオンの柳明佑が対戦すると発表した。  両王者は韓国では伝説的な英雄で、アメリカのボクシング殿堂にも選ばれたことがある。ただ、元武道家で日韓文化研究家であるカン・ヨンヒ氏によると「あんな場所で実際にその日に開催できるかは不透明」だという。 「政府の許可が下りているのかもわからず、現地は天候も不安定だし、ボクシングのリングをあんなところまで運べるのかも疑問。キム氏はボクシング興行に決して詳しくはないし、ブッキングされたチャンピオンも主旨をよくわかっていない可能性もあります。韓国ではボクシング人気がなく、業界が壊滅状態。試合をしても見に行く人はほとんどいないのでは……」(同)  開催の可否はともかく、日韓で互いに領土の主張をしている状態の竹島は、韓国が実効支配中。パク・クネ大統領も含め、これまで多くの韓国議員らが現地にヘリコプターで不法上陸したこともあるが、これらは対日というより、選挙資金を集めたり人気取りの国内向けパフォーマンスである色が強いとされる。そのためカン氏も「今回も、その類いに見える」と見ている。 「キム氏は、これまでアメリカに慰安婦記念館を作るなどといって、ライブ活動で何度も大々的に寄付活動をしてきたんですが、昨年12月に集めた金を寄付していなかったことが報道され、本人も反論をしなかったことから詐欺師呼ばわりされてます。竹島ボクシングも、これを理由に寄付を募っているらしいので、ボクシングのレジェンドがこれに参加するのは、詐欺に加担する危険性もあるんです」(同)  韓国の英雄2人がこれまで反日的だったという話は聞かない。張はかつて大橋秀行、渡嘉敷勝男と、柳は井岡弘樹と試合をしていて、ともに日本のボクシングファンにも知られた有名選手。引退後も、日本のボクシング関係者と親交がある。  ともに53歳でとっくに引退している身だから、試合をするといってもスパーリング程度のことしかできないはずだが、前出会長はこの話に激怒し、「アメリカではアジア人を日系とか中国系とか分けて呼ぶのに、日本はそれをしない。日本でも韓国系ボクサーとか韓国系ジムはそう区別するべきじゃないのか」とまで言い出すほどになり、さらには「協会がこれを黙認するなら動きを起こす」とまで言い出した。  会長が運営するジムはプロ組織の日本プロボクシング協会の所属だが、「同志を集めているところ」と派閥の形成も宣言。 「協会の前会長、大橋は韓国とベッタリで日韓合同大会とかを定期的にやっている。協栄ジムの金平(桂一郎・東日本協会の副会長)も奥さんが韓流グッズショップをやってたぐらい韓国寄りだし、俺としてはそういうのは許せない。合意を平気で破ったような連中に媚びを売ってる奴はボクシング界にいらない。報復として韓国人ボクサーの試合をできないようにするべきだ。それを提案しても協会に却下されるのは分かり切っている。だから狼煙を上げる」(同)  あまりに極端な主張ではあるが先日、この会長は親しいジム会長と集まり、現在の協会内の資金の扱いなどについての不満を意見交換。19年の次期会長選挙に向けた派閥作りまでしていることを明かしている。 「これまで何度も協会の金をきちんとさせようとする話が出たけど、帝拳ジムとか大手が反発してみんな尻込みしてきた。もうそういうのは終わりにしないと」(同)  竹島ボクシングイベントが、日本のボクシング界の内紛につながらなければよいのだが……。 (文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

韓国レジェンドボクサー2人による“竹島ボクシング”は詐欺? 日本ボクシング界から猛反発も

韓国レジェンドボクサー2人による竹島ボクシングは詐欺? 日本ボクシング界から猛反発もの画像1
※イメージ画像 photo by Kristin Wall from flickr.
「韓国人ボクサーは日本で試合できないようにすればいい!」  そう激高したのは、日本のボクシングジム会長だ。昨今の日韓の政治的対立から、韓国への嫌悪を強めていたが「韓国には経済制裁で対抗すべきだ」とまで言っている。その理由は、韓国のボクシング元世界チャンピオンの2人が3月1日、領土問題となっている島根県の竹島で試合を行うと発表したからだ。  主催は、長く竹島を韓国領土として認めるよう活動してきた歌手キム・ジャンフンで、過去、新宿や渋谷の建物などに日本を批判する従軍慰安婦問題のビラ1,500枚以上を無断で貼りまくった反日活動家。今回、韓国の独立運動を記念する3月1日の三一節に、竹島でボクシングマッチを開催し、元WBC世界Lフライ級チャンピオンの張正九と、元WBA同級チャンピオンの柳明佑が対戦すると発表した。  両王者は韓国では伝説的な英雄で、アメリカのボクシング殿堂にも選ばれたことがある。ただ、元武道家で日韓文化研究家であるカン・ヨンヒ氏によると「あんな場所で実際にその日に開催できるかは不透明」だという。 「政府の許可が下りているのかもわからず、現地は天候も不安定だし、ボクシングのリングをあんなところまで運べるのかも疑問。キム氏はボクシング興行に決して詳しくはないし、ブッキングされたチャンピオンも主旨をよくわかっていない可能性もあります。韓国ではボクシング人気がなく、業界が壊滅状態。試合をしても見に行く人はほとんどいないのでは……」(同)  開催の可否はともかく、日韓で互いに領土の主張をしている状態の竹島は、韓国が実効支配中。パク・クネ大統領も含め、これまで多くの韓国議員らが現地にヘリコプターで不法上陸したこともあるが、これらは対日というより、選挙資金を集めたり人気取りの国内向けパフォーマンスである色が強いとされる。そのためカン氏も「今回も、その類いに見える」と見ている。 「キム氏は、これまでアメリカに慰安婦記念館を作るなどといって、ライブ活動で何度も大々的に寄付活動をしてきたんですが、昨年12月に集めた金を寄付していなかったことが報道され、本人も反論をしなかったことから詐欺師呼ばわりされてます。竹島ボクシングも、これを理由に寄付を募っているらしいので、ボクシングのレジェンドがこれに参加するのは、詐欺に加担する危険性もあるんです」(同)  韓国の英雄2人がこれまで反日的だったという話は聞かない。張はかつて大橋秀行、渡嘉敷勝男と、柳は井岡弘樹と試合をしていて、ともに日本のボクシングファンにも知られた有名選手。引退後も、日本のボクシング関係者と親交がある。  ともに53歳でとっくに引退している身だから、試合をするといってもスパーリング程度のことしかできないはずだが、前出会長はこの話に激怒し、「アメリカではアジア人を日系とか中国系とか分けて呼ぶのに、日本はそれをしない。日本でも韓国系ボクサーとか韓国系ジムはそう区別するべきじゃないのか」とまで言い出すほどになり、さらには「協会がこれを黙認するなら動きを起こす」とまで言い出した。  会長が運営するジムはプロ組織の日本プロボクシング協会の所属だが、「同志を集めているところ」と派閥の形成も宣言。 「協会の前会長、大橋は韓国とベッタリで日韓合同大会とかを定期的にやっている。協栄ジムの金平(桂一郎・東日本協会の副会長)も奥さんが韓流グッズショップをやってたぐらい韓国寄りだし、俺としてはそういうのは許せない。合意を平気で破ったような連中に媚びを売ってる奴はボクシング界にいらない。報復として韓国人ボクサーの試合をできないようにするべきだ。それを提案しても協会に却下されるのは分かり切っている。だから狼煙を上げる」(同)  あまりに極端な主張ではあるが先日、この会長は親しいジム会長と集まり、現在の協会内の資金の扱いなどについての不満を意見交換。19年の次期会長選挙に向けた派閥作りまでしていることを明かしている。 「これまで何度も協会の金をきちんとさせようとする話が出たけど、帝拳ジムとか大手が反発してみんな尻込みしてきた。もうそういうのは終わりにしないと」(同)  竹島ボクシングイベントが、日本のボクシング界の内紛につながらなければよいのだが……。 (文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

“松ちゃん共演NG騒動”角田信朗が空手界からもフルボッコ!「実力はない」「空手家ではない」

松ちゃん共演NG騒動角田信朗が空手界からもフルボッコ!「実力はない」「空手家ではない」の画像1
角田信朗オフィシャルブログより
 ダウンタウン・松本人志との共演NG被害を告発するも、逆にドタキャンの非を暴露されてしまった元格闘家の角田信朗には、格闘技界から「ようやく本当のキャラが伝わったか」という声が上がっている  かつて角田が所属する正道会館で活動していた空手家によると「角田さんは、一言で言えば、めんどくさい人。“漢(オトコ)”っぽいキャラで売ってたけど、実際には他人に嫉妬ばかりするし、言動がいちいち女々しい。ちょっと揉めただけで10年は恨まれるから厄介。彼と関わらないようにしている格闘家は少なくない。だから今回の件は、いかにもありがち。むしろ、本当のキャラが、やっと世間に伝わった」とボロクソだ。  そもそも角田は格闘家時代、どのような経歴を歩んだのか? 有名なのは空手家だった1991年、プロレス団体のリングスに参戦したことだ。 「あれで知名度が上がったんですが、プロレスはガチの格闘技と違いますから、エンタメに走ったことに対して、白い目で見ていた同業者は多かった。それに、空手家時代は勝っても負けても泣きだすから、ニックネームは『愛と涙の空手家』でした。そういう演技をして、マスコミに取り上げられようとするんですよ。プロレス時代は同じ正道会館のエース、佐竹雅昭の人気が高く、メディアに引っ張りダコでしたが、角田さんはやたらと嫉妬して『あんなの空手家じゃなく、タレントだ』と悪口を言いまくり、それで佐竹と石井(和義)館長との仲までおかしくしてしまったほど。以来、角田さんと佐竹は犬猿の仲だけど、よく見ればどっちがタレント志向か、一目瞭然でしょ」(同)  プロレス活動後、一度は競技から引退するも、K-1の舞台で復帰。2003年の武蔵戦後に再び引退している。その後は審判として活動していたが、魔裟娑斗寄りの不当なジャッジで処分を受けた後、05年に元大相撲、曙との総合格闘技でまたも復帰。09年にはレフェリングのミスを認め、再び処分を受けている。 「目立ちたがり屋だから、注目される話があると飛びついて復帰する。格闘技ブームのときに注目の舞台にやたらと立っていたから、そこらの空手王者よりずっと有名になったけど、実力的にはまったくトップクラスの選手ではないですよ。最近、肉体改造に凝ってボディビルで活躍しているようだけど、出たがりのナルシストだから、いかにもですよ(笑)」(同)  非常に厳しい角田評だが、かつて後輩の武蔵も、角田について「めんどくさい性格」のため、10年以上も距離を置いているとテレビ番組で告白したことがあった。  今回の松本との確執騒動に対し、双方と面識のあるテレビプロデューサーは「火に油を注いでいる」と、角田の行動を批判する。 「大物タレントが気に入らない人を共演NGにする ことは時々あるけど、そ ういうときは静かに謝罪の機会を待つのが得策。裏の揉めごとを世間にわざわざ広めるなんて、もってのほか。もともと角田さんは『いろいろ出演条件にうるさい人』という印象だったので、僕も関わりたくなくなった」(同)  業界内では、近く出版する自著のプロモーションだとする見方も根強いが、前出の空手家は「ある大先輩が『あいつは空手の選手だったけど、空手家ではない 』と言っていた。変に豪傑キャラを演じず、本来の“泣きべそ角田”のままでいれば、ここまで厳しい見方はされなかったのでは」と話している。 (文=和田修二)

“松ちゃん共演NG騒動”角田信朗が空手界からもフルボッコ!「実力はない」「空手家ではない」

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角田信朗オフィシャルブログより
 ダウンタウン・松本人志との共演NG被害を告発するも、逆にドタキャンの非を暴露されてしまった元格闘家の角田信朗には、格闘技界から「ようやく本当のキャラが伝わったか」という声が上がっている  かつて角田が所属する正道会館で活動していた空手家によると「角田さんは、一言で言えば、めんどくさい人。“漢(オトコ)”っぽいキャラで売ってたけど、実際には他人に嫉妬ばかりするし、言動がいちいち女々しい。ちょっと揉めただけで10年は恨まれるから厄介。彼と関わらないようにしている格闘家は少なくない。だから今回の件は、いかにもありがち。むしろ、本当のキャラが、やっと世間に伝わった」とボロクソだ。  そもそも角田は格闘家時代、どのような経歴を歩んだのか? 有名なのは空手家だった1991年、プロレス団体のリングスに参戦したことだ。 「あれで知名度が上がったんですが、プロレスはガチの格闘技と違いますから、エンタメに走ったことに対して、白い目で見ていた同業者は多かった。それに、空手家時代は勝っても負けても泣きだすから、ニックネームは『愛と涙の空手家』でした。そういう演技をして、マスコミに取り上げられようとするんですよ。プロレス時代は同じ正道会館のエース、佐竹雅昭の人気が高く、メディアに引っ張りダコでしたが、角田さんはやたらと嫉妬して『あんなの空手家じゃなく、タレントだ』と悪口を言いまくり、それで佐竹と石井(和義)館長との仲までおかしくしてしまったほど。以来、角田さんと佐竹は犬猿の仲だけど、よく見ればどっちがタレント志向か、一目瞭然でしょ」(同)  プロレス活動後、一度は競技から引退するも、K-1の舞台で復帰。2003年の武蔵戦後に再び引退している。その後は審判として活動していたが、魔裟娑斗寄りの不当なジャッジで処分を受けた後、05年に元大相撲、曙との総合格闘技でまたも復帰。09年にはレフェリングのミスを認め、再び処分を受けている。 「目立ちたがり屋だから、注目される話があると飛びついて復帰する。格闘技ブームのときに注目の舞台にやたらと立っていたから、そこらの空手王者よりずっと有名になったけど、実力的にはまったくトップクラスの選手ではないですよ。最近、肉体改造に凝ってボディビルで活躍しているようだけど、出たがりのナルシストだから、いかにもですよ(笑)」(同)  非常に厳しい角田評だが、かつて後輩の武蔵も、角田について「めんどくさい性格」のため、10年以上も距離を置いているとテレビ番組で告白したことがあった。  今回の松本との確執騒動に対し、双方と面識のあるテレビプロデューサーは「火に油を注いでいる」と、角田の行動を批判する。 「大物タレントが気に入らない人を共演NGにする ことは時々あるけど、そ ういうときは静かに謝罪の機会を待つのが得策。裏の揉めごとを世間にわざわざ広めるなんて、もってのほか。もともと角田さんは『いろいろ出演条件にうるさい人』という印象だったので、僕も関わりたくなくなった」(同)  業界内では、近く出版する自著のプロモーションだとする見方も根強いが、前出の空手家は「ある大先輩が『あいつは空手の選手だったけど、空手家ではない 』と言っていた。変に豪傑キャラを演じず、本来の“泣きべそ角田”のままでいれば、ここまで厳しい見方はされなかったのでは」と話している。 (文=和田修二)