
UFC 公式サイトより
今月26日、アメリカの格闘技団体・UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)の日本大会「UFC JAPAN」がさいたまスーパーアリーナで開催され、会場に集まった約2万人のファンを熱狂させた。
「同団体の最大の特徴は『オクタゴン』と呼ばれる八角形の金網で戦うルールで、リングでの戦いを見慣れた日本の格闘技ファンにとっては刺激的。1993年11月に第1回大会が開催され、今回で144回目の大会。日本では97年から00年に4回開催されているが、01年に運営会社が変わってからは初の大会となった。米国ではチケットが入手不可能な人気ぶりで、トップファイターのファイトマネーは1試合で1億円を超えるなど、これまでの格闘技団体とは規格外の規模に成長した」(格闘技ライター)
同大会を後援したのは米国大使館・日刊スポーツ、そして大会を独占生中継したWOWOWで、「当初はチケットの売れ行きは伸びなかったようだが、大々的なプロモーションが功を奏し、ほぼ完売」(同)という盛況ぶり。しかし、同団体の人気が日本に根付くかどうかはかなり微妙だという。
「日本の格闘技界が一番盛り上がったのは、暴力団関係者との"黒い交際"を一部週刊誌にすっぱ抜かれ、現在のUFCを運営するズッファ社に買収され消滅したPRIDEの全盛期。PRIDEの消滅とともに日本の格闘技人気も衰退。負の相乗効果で、格闘技界で人気を二分していたK-1も資金繰りが悪化し、開催ができなくなってしまった。3月に前田日明のリングスが復活するものの、国内の総合格闘技はもはや死に体に近い」(格闘技団体関係者)
そんな中、開催されたUFCの日本大会だったが、運営の不備が目立った点も多かったという。
「開場時には入場ゲート前に長蛇の列ができていて、開始予定時間の午前9時半になってもまだ会場の外に人があふれていた。ところが、米国での有料PPV放送が正午からで、その時間までに前座カードを終えなければいけないので、会場がガラガラのまま第1試合がスタート。試合中も売店やトイレには長蛇の列ができ、待っている間に1~2試合見逃したファンも少なくなかった」(観戦した格闘技団体関係者)
おまけに、会場を訪れたファンはいまだに根強い"PRIDE幻想"を抱くファンが大半だったようだ。
「会場の声援が大きかったのは日本人では五味隆典、山本"KID"徳郁、外国人ではマーク・ハント、ランペイジ・ジャクソンでKID以外はPRIDEでスターになった選手。五味が勝ってマイクアピールした時とランペイジがPRIDEのテーマ曲で入場してきた時に場内のテンションが最高潮に達していた。その反面、メインのライト級タイトルマッチ、フランク・エドガーVSベンソン・ヘンダーソンは攻防のレベルが高いこともあったが、場内はシーンと静まり返り、ヘンダーソンの勝利に盛り上がっていたのはほとんど外国人。UFCを独占放送しているWOWOWの加入者は現在約250万人ほどだが、その中でUFC目当ての契約者はそんなに多くないはず。UFCに興味のないプロ格闘家も多いだけに、今回の日本大会を支えたのがPRIDE人気だったのは疑いようのない事実」(同)
ズッファ社のダナ・ホワイト社長は日本大会の成功に満足げで、終了後にメディアのインタビューに答え「また日本に来たい」と次回大会開催も予告していたが、PRIDE出身選手たちの現状は厳しいだけに、"ファン離れ"が懸念されているという。
「ランペイジは今回、生粋のUFCファイター、ライアン・ベイダーに判定負け。今回は日本人対決を制した五味も外国人相手だと厳しい。次々とUFCに参戦したPRIDEファイターのうち、ミルコ・クロコップは連敗を重ねてUFCのリングを去り、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラは前回、関節技で一本負けし負傷欠場中。ハントも打撃しかないので生き残りは厳しい。一方、日本人選手でも日本人トップの成績を残し、前回はタイトル戦もこなした岡見勇信が今回、伏兵にまさかのKO負け。秋山成勲も今回負けてUFC4連敗となり契約を解除される可能性が高い。事実、日本人ファイターと外国人ファイターのレベルが雲泥の差。PRIDEファイターが減り、日本人のスターもいなければ日本での人気は根付かない」(格闘技ライター)
格闘技人気が衰退した日本にいわば"黒船"のように侵攻してきたUFCだが、PRIDEほどのブームを巻き起こすにはまだまだ長い時間がかかりそうだ。
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"不良の格闘技大会"『THE OUTSIDER 第20戦』もやっぱり熱かった!!
乱闘続発! 骨折続発! 新王者誕生!──前田日明主催の不良系格闘技イベント「THE OUTSIDER(アウトサイダー)第20戦」が12日、東京・ディファ有明で開催された。2,046人(超満員札止め)の大観衆、その約8割が不良で占められた会場では、この日もアチコチでトラブルが勃発し、時には乱闘に発展するケースも。そんな中、行われた試合では、元チーマーにして元自衛官という異色の経歴を持つケンカ屋が、強豪弁護士を骨折させて新チャンピオンに。また、イロモノ系ファイターが、勝って勢い余ったのか、前田日明を「お前」呼ばわりするなど、なんともスリリングな大会となった。当日の主な出来事を追った──。 ●ケンカ、乱闘 「やんのか、コラ!」。巻き舌の怒声が、会場ロビーに響き渡った。声の主は、パーカーを着た短髪男。眉間に皺を寄せ、怒り肩でどこかへ突進しようとしている。それを制止する者、逃げ惑う女性客らで、あたりは緊迫したムードになった。 第15試合、"黒石魂継承 横濱義道会二代目総長"寺内芳彦(23歳・神奈川県)と、"天下無双 和神会の暴君"高森茂之(25歳・栃木県)の戦いが、終わった直後の出来事である。
パーカー男はどうやら寺内サイドの人間、すなわち「横濱義道会」の関係者らしく、寺内の対戦相手だった高森に対し、怒っているようである。
事情を聞く仲間に、「あの野郎、コレモンで(肩で風切って)歩きやがってよ」と説明。どこかでスレ違う瞬間に、高森がよけなかった、あるいは肩が接触したことなどが、トラブルの原因である様子。
周囲にいさめられたパーカー男、いったんは笑顔を見せたものの、遠くに隔離された高森とまた目が合ったのか、「この野郎!」と再びスイッチが入る。

この日は脇役の黒石。存在感は抜群だ。
●"リアルアマプロレスラー"
シバ仁田厚(26歳・神奈川県)
その前田日明を「お前」呼ばわりしたのが、このシバ仁田厚である。背中に大きく「邪道」と書かれた革ジャンを羽織って、リングイン。わずか8秒で試合を片付けると、勝利者マイクを握りしめ、「オイ、前田さん! お前にその器量があるなら、次はロシア人か佐野哲也とやらせろ!」と命令口調で吠えたのだ(前田は苦笑)。「さん」を付けてしまうあたりに、ビビリも感じられたシバ仁田だが、大会終了後の単独インタビューでは、さらなる暴言を連発。客が散り、閑散とした会場に、威勢のいい声が響き渡った。

試合はわずか8秒!
──試合の冒頭で見せた、浴びせ蹴りが印象的でした。
「バカ野郎! あれはフライングニールキックだよ!」
──ヒットしましたか?
「あれは作戦だよ! 誘い込むための! 俺の『地を這う空中殺法』だよ!」
──元ネタである大仁田厚って、フライングニールキックの使い手でしたっけ?
「細かいことはどうでもいいんだよ!」
──最後の逆十字、あれはガッチリ入った?
「あれで相手の腕をヘシ折ってやった! あれ、完全に折れてたぞ! オイ!」
──容赦ないですね。
「そりゃそうだよ! それがプロレスだよ! オイ!」
──プロレスは折っちゃいけないのでは?
「プロレスは折っちゃいけない? じゃあ折れてねえよ!」
──脳機能学者の苫米地英人さんから賞金をもらいましたね。
「苫米地? 俺、苫米地からカネもらうの2回目なんだよ! あいつ、俺のことが好きで好きでしょうがねえみたいだな、この野郎、オイ!」
──今回で4度目の出場ですが、いつも控え室では一人でポツンとしている印象ですね。
「それ言うなよ! オイ! 孤高の、孤高の存在なんだよ! プロレスラーは孤高なんだよ!」

リング上では佐野を挑発。
●"神速"
ソルジャーボーイ一樹(24歳・愛知県)
元チーマーゆえストリートファイト経験は豊富だが、「格闘技の練習は一切していない」と語るソルジャーボーイ。ムキムキマッチョな肉体は、自衛官時代のトレーニングによって培われたという。その剛腕から繰り出される重くて速いパンチを武器に、デビュー以来、破竹の4連勝。そしていよいよ今回、70-75kg級のタイトルマッチ(初代王者ベルト返上による二代目王者決定戦)に駒を進めた。
対するは、ホリベンこと堀鉄平弁護士(35歳・東京都)。アウトサイダーですでに、10勝(4敗)している寝技の達人である。
売り出し中の打撃系選手が、寝技系選手にあっさり負けてしまう場面は、これまでのアウトサイダーでも、幾度となく見てきた。果たしてソルジャーボーイは、その一線を乗り越えることができるのか? 試合前に、ソルジャーボーイを直撃。
──堀選手の研究は?
「どう研究したらいいのか、よくわからないんで......。でも寝技は絶対やらないほうがいいんで、倒れないようにしたいです」
──ソルジャーボーイさんは、払い腰からパウンドアウトという勝ち方が多いですが、今日は終始、スタンドで勝負を?
「基本、組むつもりはないです。タックル来たら、すぐ切ります。でも、もし先に相手の腰を浮かすことできたら、組みに行くかもしれません。でも、万が一、マウントポジション取れてもやっぱり寝技が怖い。だから立ちで勝負します」
試合は、作戦通りの展開になった。堀の執拗なタックルをこまめに切り、粘り腰でテイクダウンを許さないソルジャーボーイ。やむなく打撃で前へ出た堀に、カウンターパンチを見舞い、TKO勝ち。これで無傷の5連勝。見事、70-75kg級の二代目チャンピオンに輝いた。なお、堀は最後の一撃で、右目の上を骨折した。
試合後のソルジャーボーイに話を聞く。
──フィニッシュブローはフックですか?
「フックというより、チョップですね。狙ってません。たまたま親指の付け根が当たってくれただけ」
──堀選手の印象は?
「もうやりたくないです。苦手です。勝ったからよかったけど、たまたまだから、完全に」
──次は誰と?
「誰ともやりたくないです」
──てことは、もう試合には出ない?
「これ(お金)が絡んできたら、僕は動きますよ」
以下、前田日明の記者会見。
──ソルジャーボーイ選手の戦いはどうでした?
「この子はね、初参戦のときから体幹がしっかりしてるしね、見るたび確実にレベルアップしてる。注目株ですよ。ただね、アウトサイダーの選手は、褒めるとすぐ違う方向いっちゃうんで(笑)、『コイツいいな』って子は褒めないことにしたんだよ。だから、今まで何も言わなかっただろ? でもこないだ本人に聞いたら、プロでやりたい気持ちもあるみたいなんで、期待してます」
──こうすればもっと強くなる、というアドバイスがあれば。
「どんな技でもね、いろんな解釈があるんですよ。同じ関節技にしても、決め方がいろいろある。今までできてた技も、もっとよく考えて、どういう原理でどういう風になってるのかをよく理解した上で、ひとつひとつ技を分解していくと、また違う解釈が見えてくる。格闘技も馬鹿では強くならない。必要な脳みそってのは、ここ(頭)だけじゃない。神経の末端まで使う。それが格闘技の脳。そういう感覚を大事にしてほしいですね」
追う立場から追われる立場になった、新王者のソルジャーボーイ。床にヒザを付き、真剣な顔をして、前田の言葉に聞き入っていた。
次回アウトサイダーは5月13日(日)、東京・ディファ有明で開催予定だ。
(取材・文=岡林敬太/撮影=長谷英史)
ジ・アウトサイダー 2011 vol.1 完全版 技術より闘志!
3.9復活の総合格闘技「リングス」に元K-1ファイター小比類巻太信が参戦
3月9日に東京・後楽園ホールで10年ぶりの復活興業を行う総合格闘技「リングス」の前田日明代表が都内で会見を行い、当日の対戦カードを一部発表。K-1などで活躍したキックボクサー・空手家の小比類巻太信が参戦することを明らかにした。 小比類巻は、K-1 MAX日本代表トーナメントで3度の優勝を誇り、「ミスターストイック」のニックネームで人気だったファイター。この2年ほどはリングから遠ざかっていたが、今回のリングスで現役復帰、総合初参戦となる。 「もともとリングスと前田日明さんに憧れて格闘技を始めた。去年、そのリングスが3月に復活するという話を聞いて、自分が総合をやるべきタイミングなんじゃないかと思った。打撃を生かして、総合の中でも一発で倒す試合をしていきたい」(小比類巻)

決意を語る小比類巻。
RINGS 1991-2002 [DVD] これからも。
「もうリングには立てない……?」ヒョードルにKO負けの石井慧、脳障害で引退危機か
昨年大みそかの格闘技イベント『元気ですか!!大晦日!!2011』で、エメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦、1R2分34秒でKO負けした北京オリンピック金メダリスト・石井慧。その石井が格闘家引退の危機にさらされているという。
「ヒョードル戦でKOされ病院に直行した石井ですが、どうやら脳に大きなダメージが残ったようなのです。一説には『脳浮腫』ともいわれています。すぐに命の危険があるというものではないようですが、もう1回脳に大きな衝撃があると命にかかわるため、もうリングに上がれないのではないかと推測されているんです」(格闘技事情通)
その情報が流れたころ、スポーツ新聞で「石井、3月にブラジルで再起戦」と報道されたのだが、直後に海外サイトで対戦相手とされたヒカルド・アローナがその情報を否定。結局、次戦は決まっておらず、前述の情報に信憑性を持たせる結果となった。
「石井は日本格闘技界に残された唯一の希望の星だっただけに、ウワサが本当なら残念。マネジメントを担当していた芸能事務所ケイダッシュの戦略が失敗したのもあって、格闘技マニアにはなぜか"ヒール扱い"されてしまったが、アマ実績が申し分ない上に、若くしてプロ転向。もともと練習の虫だし、ケイダッシュの手を離れる海外では小さな大会に出てコツコツ経験をを重ねてきた。確実に強くなっているし、ヒョードル戦前は『判定に持ち込めばひょっとして勝てるんじゃないか?』ともささやかれたほどです。今の日本格闘技は、体格もネームバリューも小粒な選手しかおらず、石井は最後の砦だった。その矢先に、このハプニングですからね。弱り目に祟り目ですよ」(別の格闘技ライター)
経緯からいって、柔道界に戻ることもできなさそう。かといって、タレントとしても旬は過ぎてしまった感は否めない。今は驚異的回復を願うばかりだ。

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石井魂 「金メダルを捨てた男」が明かす"最強"への道 お大事に。
「さらば、愛しのアウトロー」カリスマ・瓜田純士引退試合 雄々しき華の散った夜(後編)
■前編はこちらから
さて、控え室には黒人のSP以外にもコワモテがふたりいて、瓜田の身辺警護にあたっていた。ワンターレンとタイソン。いずれも瓜田の弟分である。
彼らはなぜ、瓜田を慕い、ついて行くのだろう? ワンターレンに話を聞いた。
──瓜田さんとはどれぐらいの付き合いですか?
「知り合ったのは、17年ぐらい前になりますね。2コ上の、地元のお兄ちゃんって感じですね」
──どこで知り合ったんですか?
「地元は一緒だけど、中学は別で。僕、台湾人なんですけど、僕の友達の台湾人の中学の先輩が瓜田君だったんですよ。当時の僕はケンカばっかしてて、瓜田君もそうだったから、名前だけは聞いていた。ただ瓜田君は、気安く近付ける存在じゃなく、新宿の不良の間では『この人には触れちゃいけない』っていう存在の方だった。でもその時代に、ひょんな縁からお会いすることになり、すぐに意気投合しまして。以来、苦楽を共にしてきたというと大げさかもしれませんけど、ずっと背中を見てきましたね。途中、仕事の関係とかでずっと会わない期間もありましたけど、半年前に久々に再会して、今に至るという感じです」
──久々に会ったときの瓜田さんの印象は?
「良くも悪くも昔と変わらないな、相変わらず子どものように純粋な方だな、と。昔から男の生き方の美学の体現者みたいな方なんで、懐かしくも感慨深いものがありましたよ」
──弟分は通常、兄貴分に振り回されることが多いですが、ワンターレンさんはどうでしょう?
「いや、逆に僕が迷惑をかけてばかりですね。詳細は言えませんけど、瓜田君の現役時代にも、かなり迷惑をかけましたね。手打ちが済んだのに、水面下で僕が勝手に襲撃しちゃったり......。そういう手打ち破りとかで、随分ご迷惑をおかけして、よく瓜田君に怒られました。僕も当時は若かったので、瓜田君の背中を追いかけるがゆえに、過激になりすぎてしまうというか。追いつけないんですけど、追いつけないなりに背伸びするという。ケンシロウの背中を追っかけるバットみたいなもんですね。で、そのケンシロウがまた、ケンカをいちいちすべて拾うんですよ(笑)。売られたケンカは全部買うスタイルだったんで、瓜田君は。見て見ぬ振りすればいいのに見過ごせない、見たからにはやる、みたいな。それがいいところでもあるんだけど、疲れるでしょうね、本人は。小さな頃からそのように生きているので。サムライですよね。生まれる時代を間違えたのかもしれませんね」
もうひとりの弟分であるタイソンも、瓜田のことを「不器用だけど熱い男。その魅力は会って話せば分かる」と評した。
では、対戦相手の内藤裕は、瓜田のことをどう思っているのだろう? 内藤はかつて"人刺し裕"の異名を取った千葉の伝説的チーマーで、ストリートファイトはもちろんのこと、キックボクシング経験も豊富な猛者である。試合前に話を聞いた。
──瓜田さんと面識は?
「あるよ。1回飲んだことあるし、気も合うし、ブログも読んでる。ああいうメチャクチャな奴は大好きだね」
──今回はどういう経緯で、瓜田さんの引退試合の相手を務めることに?
「去年の大みそかに、猪木の格闘イベントを見に行ったら、たまたま渋谷(莉孔/BERSERKERの関係者)と会ったんだよ。で、『もうすぐ瓜田の引退試合があるみたいだけど対戦相手は決まったの?』って聞いたら、『まだ決まってないんですよ』と言う。だから俺、渋谷にこう言ったんだ。『あいつとは気が合うんだけど、あいつの引退試合だから、相手がいないんだったら俺がやってもいいよ。その代わりノールールで、ガチンコの殺し合いをするよ。瓜田がそれでよかったらやるよ』って」
──気が合う相手をガチンコで殺せるものですか?
「気が合うからこそ、本気で殺れるんだよ。あいつがアウトローの世界、ヤクザの世界を辞めてカタギになるって決めたなら、そこまでの意思があって最後の戦いって決めてるなら、じゃあ俺と本気で殺し合いしようぜ、って」
──大みそかに渋谷さんと偶然会っていなければ、今日のカードは実現していなかったわけですね。
「そうだね」
──思い起こせば、3年前。瓜田さんを挑発するなど生意気盛りだった渋谷さんに、格闘技の厳しさを教えたのは、内藤さんでしたね。そして今回、その渋谷さんとばったり再会したのをきっかけに、こうして内藤さんと瓜田さんが戦うことになるとは、人の縁の不思議さというか、宿命じみたものを感じます。
「エキシビションだの馴れ合いだの言ってる客もいるみたいだけど、まったく違うよ。これは殺し合いだから。内藤と瓜田っていう人間の、今までアウトローの世界の中で生き残ってきた俺らの、ガチンコの殺し合いだから。遊びじゃないよ」
その言葉に偽りはなかった。「1分1ラウンド・ノーグローブ・判定ナシ」で行われた試合は、まさに殺気に満ちた、壮絶な戦いとなった。試合経過は以下の通り。
ゴングと同時に瓜田は前進しながらワンツーパンチを繰り出すが、いずれも空振り。ノーガードの瓜田の頭部へ、内藤の右ストレートがヒット。両者もつれ合うようにマットに倒れる。内藤はすかさず瓜田を脇から固め、パウンドをラッシュしようとするが、瓜田が激しく暴れるため捕え切れず、いったんブレイク。
再開後、「来い来い」と挑発しながら、瓜田が右ミドルを放つ。これをかわした内藤が、左、右、左と連続で大振りのパンチを放つと、アゴにヒット。瓜田は大きくのけぞり、後頭部を金網に打ち付けながらダウン。倒れた瓜田の頭部を抱え込み、顔面、ボディ、後頭部めがけ、ほぼ無呼吸状態で鉄槌の雨アラレを降らせる内藤。あまりの一方的な展開に客席から悲鳴が上がる。
ラスト30秒のアナウンスが流れたところで、レフリーがいったんストップをかけ、瀕死の瓜田を抱き起こす。瓜田が戦闘意思を示したため、リスタート。


瓜田、右ストレートを放つも当たらず。一方、内藤の放った右、左、右、右の連打は立て続けにヒット。金網にぶつかりながら瓜田はダウン。その瓜田を背後から押さえ込み、渾身の力を込めて左右の拳を狂ったように振り下ろす内藤。瓜田の抵抗が徐々に弱まり、いよいよヤバいというところで試合終了のゴング。
マットを叩いて悔しがる瓜田。あれだけ殴られてもまだ意識があるとは、恐るべし精神力。内藤が放ったパンチの数はなんと、60秒間で77発だった。
ゆっくり起き上がり、自らの頭に水をかけた瓜田。内藤に歩み寄り、ガッチリ抱き合い、何度も握手。互いの健闘を称え合った。
試合後の瓜田にインタビュー。
──試合の記憶はありますか?
「3回ぐらい飛びかけたかな。でも、何がなんでも最後まで、って気持ちが強かったから。倒れてガガガガガッて攻められてる最中も、我龍君(レフリー)は、俺が必死でもがいてるのを見て、止めたくても止められなかったみたいだね。『最後までやらせたかった』って。正直、手も足も出ないほど力の差はあったけど、俺自身、最後まで気持ちは折れなかった。1回記憶が飛んだあとに立ち上がったときも、自分から『来いよ、オラ!』って言えたから、そこで自分にまた喝が入って、どうにか最後までやり切ることができました」
──痛みは?
「ないですね。あとで痛くなるのかなぁ」
──引退試合を終えた感想は?
「最後抱き合ったときに内藤選手が、『俺は瓜田君の応援者だよ。俺は格闘技しかできないから格闘技を続けるけど、瓜田君は本とか映画とか音楽の世界で絶対頑張ってよ。すげえ応援してっから』っていうのを客の目を気にせず言ってくれたのが、うれしかったし、その言葉を聞いて、ああ俺、いよいよ違うステージに行くんだなってことを実感しました。最後の相手が内藤選手で本当によかった。すげえいい男でしたね」
──最後に一言。
「たぶん今日の試合で、今の若い子たちに伝わったと思いますよ。アウトローってのはこうなんだな、魂なんだな、意地ってのは張り通さなくちゃいけないんだな、ってことが。無様さらしても何さらしても素手でリングに上がって、ボコボコにされても何度も立ち上がって、最後は相手と称え合う。そんな俺の姿を見て、きっと何かを感じてくれたお客さんもいると思う。弱くてすいません、って思いもあるけど、今後は違うステージに行きますから、引き続き応援をよろしくお願いします」
まるで憑き物が落ちたような柔らかい表情で、そう語る瓜田であった。
(取材・文=岡林敬太/撮影=オカザキタカオ)
泥だらけのありがとう アウトローのカリスマ44のメッセージ
おつかれさまでした!

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対戦相手の内藤裕。

試合は序盤から一方的な展開。

気力を振り絞り、立ち上がった瓜田。

内藤の的確なパンチが次々とヒット。

弱った瓜田に、情け容赦ないパウンド。

試合後の両者。内藤も感極まる。

本気で殴り合うことで友情が深まった。

試合後の控え室では、ご覧の笑顔。
「さらば、愛しのアウトロー」カリスマ・瓜田純士引退試合 雄々しき華の散った夜(前編)
"アウトローのカリスマ"こと瓜田純士(32歳)が、アウトローの世界に別れを告げた。
1月15日、ディファ有明で行われた地下格闘技イベント『BERSERKER(バーサーカー)旗揚げ戦』に参戦した瓜田は、この日を境にリングを離れ、アウトローの看板を下ろすことをブログ上で事前告知。瓜田の最後の勇姿を見届けようと、会場には多くのファンが詰めかけた。キックボクシング経験のある猛者を相手に、あえてまったく練習せぬまま、ノーグローブの金網デスマッチを行った瓜田。結果、コテンパンにやっつけられたが、おかげで過去の自分とは綺麗さっぱり決別できたようだ。痛々しくも清々しい、引退試合ドキュメント!
試合前の瓜田陣営はピリピリしたムードだった。瓜田専用の控え室となった会場応接間の入口には、黒人のSPふたりが門番のように立ち塞がり、部外者の侵入を断固として拒む。そして瓜田が動くたびに、SPがゾロゾロついて回る。
年末から年始にかけて、瓜田が各所とモメていたため、万が一の事態に備えて、主催者側が厳戒態勢を敷いたようだ。

黒人のSPを従えて会場を歩く瓜田。

喫煙・飲酒しながらインタビューに応じる瓜田。

開会式の様子。
「さらば、愛しのアウトロー」カリスマ・瓜田純士引退試合 雄々しき華の散った夜(前編)
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試合前の瓜田陣営はピリピリしたムードだった。瓜田専用の控え室となった会場応接間の入口には、黒人のSPふたりが門番のように立ち塞がり、部外者の侵入を断固として拒む。そして瓜田が動くたびに、SPがゾロゾロついて回る。
年末から年始にかけて、瓜田が各所とモメていたため、万が一の事態に備えて、主催者側が厳戒態勢を敷いたようだ。

黒人のSPを従えて会場を歩く瓜田。

喫煙・飲酒しながらインタビューに応じる瓜田。

開会式の様子。
セクシー過ぎるXmasプレゼント!「THE OUTSIDER第19戦」ラウンドエンジェルが繚乱!!
"不良の格闘技大会"「THE OUTSIDER」開催のたびに、観客席とモニターの前を興奮の渦に巻き込む麗しのラウンドエンジェル。今回はXmas前ということで、サンタコスプレも大公開! ほしい! プレゼントに君たちがほしいよ!!(試合の様子はこちらから)
「暴力団抜きでは興行も打てない!?」ボクシング界の重鎮による実名暴露の余波
ボクシング界が暴力団問題で大揺れとなっている。暴力団排除条例(暴排条例)の全国施行に伴い、業界執行部が暴排の動きを強める最中に、突如、業界の長老が、暴力団と業界との歴史的なつながりを週刊誌誌上で赤裸々に暴露したからだ。 都内の中堅ジム会長が「この時期、実名であんな暴露話をする意図がまったく分からない」と戸惑いを隠せないのは、JPBA元会長で業界の重鎮として知られる新日本木村ジムの木村七郎会長の独白に基づいて、「週刊現代」(講談社)が11月28日発売号までの3週にわたって連載したスクープ記事「ボクシングと暴力団 その真実」についてだ。 この連載で木村会長は、業界と暴力団との、これまでのつながりについて、渡辺二郎や亀田兄弟、辰吉丈一郎、薬師寺保栄といった歴代の世界王者にまつわる裏話などを語り、それに関わっていた暴力団幹部の実名まで多数明らかにした上で、「ボクシング界は、あの人たちに何十年と世話になってきたんだ。チケットの販売なんかで。なのにいきなり暴力団と付き合うなでしょ。それはやっぱり申し訳ない」などと、まるで暴力団を擁護するような姿勢を見せたのだ。 JPBAや東日本ボクシング協会は、10月の暴排条例の全国での施行を受け、これまであいまいな部分も残されていた暴力団対応について「違反をしたら一発でアウト(業界追放)になる」(業界関係者)という厳しい規約を定める準備をしている。それに対し、木村会長は「今の理事はみな若いので、歴史を分かっていない」などと憤った。 この余りにも"掟破り"な暴露に驚いた東日本協会は、連載途中で木村会長を理事会に呼んで事情を聞いたという。ところがその際、木村会長は連載の内容には「自分の意図とは違うところや事実無根な部分もある」などと弁明し、記事を書いたノンフィクションライターに「抗議する」とまで話していたという。 にもかかわらず、その後に発売された連載3回目では、連載の余波に戸惑う業界の様子に触れたうえで、木村会長が自らの告白について「ボクシング界がこれからどうしていけばいいのか、それを考える上で、誰かが言わねばいけないことと自負しています」などと、改めて言い切っている。業界関係者は「何を考えているのか、まったく分からない」と戸惑い、「木村会長に何らかの責任をとってもらわないと混乱は収まらないのではないか」と語るジムの会長まで出てきているのだ。 とはいえ、木村会長が"本当のこと"を語ったからといって、JPBAなどが木村氏を処分をするのもおかしな話。今の業界は想定外の暴露に困惑し、身動きできずにいるのが実情だ。あえて業界側の本音を要約すれば「木村会長、あなたの言う本音も分かる。けれど、それを今言っちゃおしまいでしょう......」ということのようなのだ。 今の業界執行部は、建前として暴力団排除を厳格に進めざるを得なくなっており、今年中には、違反が判明したら即ライセンス停止や業界追放にするといった厳しい規約を定める方向で動いている。JPBAでは、年末に臨時総会を開いて規約の改正など行う見通しになっているという。 ただ、厳格な規約を作っても、木村会長が暴露したように暴力団と浅からぬつき合いがあるジムが、いきなりすべてを断ち切れるのか疑問視する声もある。実際、木村会長の暴露話のなかで、かつての世界戦では、チケットを1,000万円単位で引き取ってくれていたという暴力団を完全に排除した場合、ヘタをすれば興行ができなくなるジムさえ出てくる可能性はあり、ある老舗ジムの関係者は、厳罰化の動きに「付いて来られないジムも必ずある」と指摘。今後、違反が発覚することも含めて「業界にとっての本当の嵐はこれから来る」と話している。 一方、厳しい規約を作るなかで、新たな懸念材料も見えてきているという。 それは暴排条例そのものの問題でもあるが、業界が弁護士らとも相談をしながら話を進めるなかで、誰を暴力団関係者や、その密接交際者と見なすべきのか、暴排条例には厳格な線引きがあるわけではないため、実際に問題が発覚したときに、どう判断し、処理すべきなのか、事前に決められない部分が多々あるのだという。 たとえば、あるジム会長は、こう疑問を投げかける。 「ここ数年でも業界は暴力団とのつき合いを極力排除してきていた。それでいまどき、あからさまに自分が暴力団だといって近づいてくる人などいない。たとえば、どこかのジムで、健全で有力なスポンサーだと思っていた企業が、後で暴力団のフロント企業だと発覚したようなときまで一発で業界を追放していいものなのか」 このため、ある業界幹部は「厳しい規約が作られても、それがどう運用するか、実際に何か問題が起こってみないとわからない」とつぶやいている。 結局、長老が業界に投げつけた本音の爆弾は、業界が抱える矛盾を、より表面化させることになっており、そうした矛盾がある以上、そう簡単に業界の混乱は収まらないと見られる。 (文=ジャーナリスト・杉原章一)写真はイメージです
遺恨もリングで昇華する!『THE OUTSIDER 第19戦』血まみれ舞台裏レポ!!
リングで遺恨にケリをつけろ!──リングス主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第19戦』が13日、横浜文化体育館で行われた。3階級のタイトルマッチのほか、対ロシア・対ブラジルの交流戦や、ブログ上のケンカに端を発する遺恨マッチもあったため、バックステージはいつも以上にピリピリムード。不満、怒り、殺意、後悔......さまざまな感情が交錯する舞台裏で、主役たちの声を拾った。
●"相模の金狼"
山田史博
VS
"焼津の暴力マリア"
宮永一輝
アウトサイダーファン、大注目の一戦がこれ。規定体重を守れずに欠場を繰り返す山田に対し、宮永がブログで苦言を呈したことから軋轢が生じ、そして実現した因縁の対決だ。が、試合を組まれたはいいが、果たして山田は体重を守るのかどうか、そして会場に来るのかどうか、宮永のみならず観客までもがヤキモキさせられた。
試合1週間前のインタビューでは、「減量はバッチリ」と答え、記者を一安心させた山田。しかし試合当日、舞台裏では、とんでもない出来事が起きていたようだ。
以下は、宮永への戦前インタビュー。
──今日は大注目の一戦になりましたね。
「今回、向こうが体重をオーバーして来たから、急きょ無差別級で組まれることになったんですけど、まあとりあえず、体重とか関係なく、負けられないんで」
──えっ!? 山田選手は結局、体重オーバーだったんですか?
「75キロ契約なのに、82キロで来ました」
──7キロオーバー! それでも試合を受けるんですか?
「キツいっちゃキツいけど、もともとオーバーして来ることは想定していたし、相手が何キロであろうが俺はやるつもりでいたから。ただ、計量のとき、山田君が体重計にちっとも乗ろうとしないで、『あとであとで』言い続けて、ドクターがいなくなった隙に、自分で『75キロ』って書こうとしたのにはあきれました(苦笑)。そんな不正を働いてまでやりてえのか、と」
──そんなことがあったんですか......。
「で、そのあと、向こうが謝りに来ました。謝られたからといって、そのままの体重で受け入れちゃうと向こうの思うツボなので、『時間いっぱい落とせるだけ落として』とこっちからも注文をつけました。で、75キロには全然達しなかったけど、何キロか落としてくれたみたいないので、受けることにしました」
──そもそも、ふたりの因縁はどこから生まれたのでしょう?
「5大会連続でバックレてて、前回の対ロシア戦もバックレたくせに、山田君のブログを見たら『俺ならロシア人に余裕で勝てる』とか書いてあったんで、出てもないようなヤツがそんなこと言うなよ! と頭に来て、『それは違うだろ』って俺のブログに書いたら、話がどんどん大きくなっていった。俺は、山田君が嫌いなわけじゃなく、人として筋が通ってないことが嫌いなんですよ」
試合前の場内アナウンスでもそうした経緯が説明され、最終的には山田の4キロオーバーで試合が行われることに。
まずは、宮永が入場。観客の大多数は当然のごとく宮永贔屓になり、温かい拍手と歓声が起きる。
続いて、四面楚歌の状況下、山田が入場。悄然としているかと思いきや、さにあらず。威風堂々と花道を進み、カラスマスクを颯爽と披露するパフォーマンスも。突貫で減量したせいもあろうが、山田の目つきは飢えた狼のように鋭く、それが「反省の色ナシ」と映ったか、花道の脇にいた宮永の応援団から怒声が飛ぶ。
しかし結局、体重の優位性を生かせず、山田は敗北。試合途中、足にダメージを負い、立ち上がれずにドクターストップ。宮永がTKO勝ちを収めた。
試合後の宮永に話を聞く。
──相手が重くてやりづらかったのでは?
「ぶっちゃけ重かったですけど、無差別級で組んでもらって、これで倒せたらおいしいなと思ってたんで、勝ててよかったです。でも試合内容には、全然納得いかないですね。絶対にKOか一本で勝ちたかったんだけど、終わり方が......(笑)。山田君も、もともと足をケガしてたみたいだし、体重も頑張って落としてくれたのは買うけど......痛くてももうちょっと頑張れよ、とも思うし。やっぱああいう終わり方は俺も気持ち良くない。倒し切れなかった部分は心残りですね」
──試合後に山田選手と会話は?
「さっき話しました。向こうから『ありがとうございました』とあいさつに来ました。俺からは『試合出てない人間がロシア人に勝てるとか言うのはおかしいよ、みんなに失礼だし、そのへんは勘違いしないでね』と伝えました。そしたら素直に『すいませんでした』と謝ってくれました」
──遺恨は解消?
「ああいう終わり方だったんで、できればふたりともケガのない完璧な状態のときに、それこそ80キロなら80キロでもいいから、始めからオーバーしないような体重で組んでもらって、もういっぺんやってみたい気持ちはありますね」
山田の契約違反や不正行為は、言語道断だ。しかし、非難囂々を承知の上で堂々と入場してくる胆力はたいしたものだし、ナチュラルヒールとしての魅力も捨てがたいものがある。
アウトサイダーのテーマは、不良の更生。宮永も再戦を望んでいるので、山田の再起に期待したい。
●"寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝"
幕大輔
「もう文句ないでしょ! もう誰にも文句を言わせないよ!」と叫びながら控え室に引き上げてきたのは、60-65キロ級のタイトルマッチに完勝した王者の幕だ。厳しいトーナメントを勝ち上がってきた沖縄の強豪・安谷屋智弘を破っての初防衛とあって、「もう強いヤツから逃げてるだのなんだの言わせない」というわけだ。
試合後の勝利者マイクでは、家庭の事情により格闘技から身を引くことを示唆した幕だが、「言い残したことがある」とのことなので、控え室で続きを語ってもらった。
「勝った直後、リング下にいる娘と嫁と目が合ったもんだから、先日娘が入院したことを思い出して、嫁ばかりに負担をかけるんじゃなく、やっぱ俺も家にいなきゃダメだな、格闘技は家庭を犠牲にしてまで続けることじゃねえなと思って、ああいうこと(引退の可能性)を口走りましたけど、実はもうひとつ、考えがありまして......」
──それは何でしょう?
「今度(11月23日)、武井勇輝君がZSTで試合するじゃないですか。そこでもし、武井君が仮面ライダー(清水俊裕選手)にリベンジできたら、武井君と、このベルトを賭けて戦いたいな、って考えてます」
──その理由を。
「武井君も本当はアウトサイダーのトーナメントに出る予定だったし、もし彼が出ていたら、今日の相手は彼だったと思う。彼はプライドが高いから、同情するなって思うかもしれないけど、もし仮面ライダーに勝てたなら、そのときはこのベルト賭けてやってやりたいかな、と。また燃えるような戦いをしたいので、頑張って勝ってくれ、と武井君には伝えたいです」
嫁泣かせの日々が、もうしばらく続くかもしれない。
●"リアルアマプロレスラー"
ザ・シバター・テイカー
毎回、プロレス的なパフォーマンスで会場を沸かせるシバター。今回の対戦相手は、プロレスの間合いを一切無視して突進して来る、巨体のブルファイター。ゆえに、モンゴリアンチョップをやろうとして大きく振りかぶった隙に強烈なカウンターを食らったり、という笑えるピンチも続出したシバターだが、最後は電光石火の腕十字で勝利。ガチな強者を相手にしても、遊びをネジ込み、試合をどうにかまとめ上げてしまう懐の広さを見せつけた。
試合後のシバターにインタビュー。
──お話をおうかがいしてよろしいですか?
「ああ、なんでも聞いてくれ」
──まず、白目を剥くパフォーマンスについて。あれが上手くできているかどうかは、黒目が完全に消えているため、自分で確認することは難しいと思うのですが、一体どのように練習したのでしょう?
「くだらないことを聞くんじゃないッ!」
──では、試合内容についてお聞きしますが、今日の相手は相当デカかったですね。
「プロレスでは無差別級は珍しくない。だから、まったくもって問題なかったな」
──客席からは「シバターを殺せ」という野次が飛び、試合ではまともに打撃を食らう場面もありました。勝つには勝ったが、今回は精神的にも肉体的にもダメージが残ったのでは?
「ハッハッハッハッ! すべて、俺の力になっている。ブーイングも、相手の打撃も、全部受けて、それ以上のパワーで返す。それがプロレスだ!」
──第1回目のテーマが「面白さ」。第2回目のテーマが「強さ」。第3回目となる今回のテーマは何だったのでしょう?
「面白さと強さの融合だ!」
──見事に体現したと言えそうですね。
「そう思ってくれればうれしいな」
──でも残念ながら、今回のリングネームや、白目を剥くパフォーマンスの元ネタ(WWEのジ・アンダーテイカー)を、大半のお客さんは知らなかったようですね。
「......そうだな。アメプロは意外とみんな知らないようだな」
──白目は単純に面白いからウケてましたが、その他の演出では、ポカーンとしているお客さんが多かったです。
「うむ。次回はもうちょっと、メジャーなネタを用意する必要がありそうだな」
──ところで、アウトサイダーに出るようになってから、街角で女性や子どもからサインや握手を求められたりは?
「そういうのは、まったくないな」
──寂しいですね。
「たぶん、みんな、俺のことが怖いんだろうな」
そう言ってシバターは白目を剥いた。
●"横浜義道会初代総長 濱の狂犬"
黒石高大
大会直前に、対戦予定だった相手がケガでドタキャン。そのことに対し、ブログ上でブチギレた黒石。地元開催の大会だけに、試合に賭ける思いが、それだけ大きかったのだろう。
幸いにして大会3日前に代わりの対戦相手が見つかり、一度は切れかけたテンションを取り戻すことができたようだ。試合前のバックステージをのぞきに行くと、鬼気迫る表情でミット打ちする黒石の姿が。かつては開始2秒でKO負けし、「濱のチワワ」と揶揄されたこともある男だが、いまやその当時の面影はない。胸板が厚くなり、顔つきも精悍さが増した。そして何より、打撃の威力が増した。
「今日はミドルがキレキレだから、それでアバラを折っちゃえ!」とセコンドから太鼓判を押された黒石。「ハイッ!」と答え、いざリングへ。
そして開始早々、そのミドルでダウンを奪い、最後は三角締めで一本勝ち。
試合後の黒石に話を聞く。
──最初のミドルキックで決まったかと思いました。
「あのミドル、効いたとは思うけど、ちょっと引きが甘かったかな。打撃を教えてくれた先生には本当に申し訳ないけど、1ラウンドで疲れちゃいまして、三角にいっちゃいました」
──それにしても、強くなりましたね。
「いやいやいやいや、恥ずかしい試合をできないから、俺は弱いから、才能ないから、練習を人の倍やるしかないんですよ。それに、今日は勝って当たり前。相手の選手は3日前になってオファーが来て、俺は1カ月前から毎日練習してきたんで。いやぁ、だけど、オーバーワークだな。疲れちゃいました。今日は体が重かったですね」
──最近は俳優業も忙しそうですが、格闘技は顔に傷がつくので、反対されませんか?
「大丈夫です。現場の人も分かってくれているので。傷も味だから、ってことで、どうにか(笑)」
──今後の抱負を。
「またやるんで! これまで負けた分を、これから一個ずつ取り返すんで、応援よろしくお願いします!」
技術的にも精神的にも成長著しい黒石。いったいどこまで伸びるのか、今後も目が離せない存在である。
なお、次回のアウトサイダーは、来年2月12日(日)、東京のディファ有明で開催される。
(取材・文=岡林敬太/撮影=オカザキタカオ)

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●"相模の金狼"
山田史博
VS
"焼津の暴力マリア"
宮永一輝
アウトサイダーファン、大注目の一戦がこれ。規定体重を守れずに欠場を繰り返す山田に対し、宮永がブログで苦言を呈したことから軋轢が生じ、そして実現した因縁の対決だ。が、試合を組まれたはいいが、果たして山田は体重を守るのかどうか、そして会場に来るのかどうか、宮永のみならず観客までもがヤキモキさせられた。
試合1週間前のインタビューでは、「減量はバッチリ」と答え、記者を一安心させた山田。しかし試合当日、舞台裏では、とんでもない出来事が起きていたようだ。
以下は、宮永への戦前インタビュー。
──今日は大注目の一戦になりましたね。
「今回、向こうが体重をオーバーして来たから、急きょ無差別級で組まれることになったんですけど、まあとりあえず、体重とか関係なく、負けられないんで」
──えっ!? 山田選手は結局、体重オーバーだったんですか?
「75キロ契約なのに、82キロで来ました」
──7キロオーバー! それでも試合を受けるんですか?
「キツいっちゃキツいけど、もともとオーバーして来ることは想定していたし、相手が何キロであろうが俺はやるつもりでいたから。ただ、計量のとき、山田君が体重計にちっとも乗ろうとしないで、『あとであとで』言い続けて、ドクターがいなくなった隙に、自分で『75キロ』って書こうとしたのにはあきれました(苦笑)。そんな不正を働いてまでやりてえのか、と」
──そんなことがあったんですか......。
「で、そのあと、向こうが謝りに来ました。謝られたからといって、そのままの体重で受け入れちゃうと向こうの思うツボなので、『時間いっぱい落とせるだけ落として』とこっちからも注文をつけました。で、75キロには全然達しなかったけど、何キロか落としてくれたみたいないので、受けることにしました」
──そもそも、ふたりの因縁はどこから生まれたのでしょう?
「5大会連続でバックレてて、前回の対ロシア戦もバックレたくせに、山田君のブログを見たら『俺ならロシア人に余裕で勝てる』とか書いてあったんで、出てもないようなヤツがそんなこと言うなよ! と頭に来て、『それは違うだろ』って俺のブログに書いたら、話がどんどん大きくなっていった。俺は、山田君が嫌いなわけじゃなく、人として筋が通ってないことが嫌いなんですよ」
試合前の場内アナウンスでもそうした経緯が説明され、最終的には山田の4キロオーバーで試合が行われることに。
まずは、宮永が入場。観客の大多数は当然のごとく宮永贔屓になり、温かい拍手と歓声が起きる。
続いて、四面楚歌の状況下、山田が入場。悄然としているかと思いきや、さにあらず。威風堂々と花道を進み、カラスマスクを颯爽と披露するパフォーマンスも。突貫で減量したせいもあろうが、山田の目つきは飢えた狼のように鋭く、それが「反省の色ナシ」と映ったか、花道の脇にいた宮永の応援団から怒声が飛ぶ。
しかし結局、体重の優位性を生かせず、山田は敗北。試合途中、足にダメージを負い、立ち上がれずにドクターストップ。宮永がTKO勝ちを収めた。
試合後の宮永に話を聞く。
──相手が重くてやりづらかったのでは?
「ぶっちゃけ重かったですけど、無差別級で組んでもらって、これで倒せたらおいしいなと思ってたんで、勝ててよかったです。でも試合内容には、全然納得いかないですね。絶対にKOか一本で勝ちたかったんだけど、終わり方が......(笑)。山田君も、もともと足をケガしてたみたいだし、体重も頑張って落としてくれたのは買うけど......痛くてももうちょっと頑張れよ、とも思うし。やっぱああいう終わり方は俺も気持ち良くない。倒し切れなかった部分は心残りですね」
──試合後に山田選手と会話は?
「さっき話しました。向こうから『ありがとうございました』とあいさつに来ました。俺からは『試合出てない人間がロシア人に勝てるとか言うのはおかしいよ、みんなに失礼だし、そのへんは勘違いしないでね』と伝えました。そしたら素直に『すいませんでした』と謝ってくれました」
──遺恨は解消?
「ああいう終わり方だったんで、できればふたりともケガのない完璧な状態のときに、それこそ80キロなら80キロでもいいから、始めからオーバーしないような体重で組んでもらって、もういっぺんやってみたい気持ちはありますね」
山田の契約違反や不正行為は、言語道断だ。しかし、非難囂々を承知の上で堂々と入場してくる胆力はたいしたものだし、ナチュラルヒールとしての魅力も捨てがたいものがある。
アウトサイダーのテーマは、不良の更生。宮永も再戦を望んでいるので、山田の再起に期待したい。
●"寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝"
幕大輔
「もう文句ないでしょ! もう誰にも文句を言わせないよ!」と叫びながら控え室に引き上げてきたのは、60-65キロ級のタイトルマッチに完勝した王者の幕だ。厳しいトーナメントを勝ち上がってきた沖縄の強豪・安谷屋智弘を破っての初防衛とあって、「もう強いヤツから逃げてるだのなんだの言わせない」というわけだ。
試合後の勝利者マイクでは、家庭の事情により格闘技から身を引くことを示唆した幕だが、「言い残したことがある」とのことなので、控え室で続きを語ってもらった。
「勝った直後、リング下にいる娘と嫁と目が合ったもんだから、先日娘が入院したことを思い出して、嫁ばかりに負担をかけるんじゃなく、やっぱ俺も家にいなきゃダメだな、格闘技は家庭を犠牲にしてまで続けることじゃねえなと思って、ああいうこと(引退の可能性)を口走りましたけど、実はもうひとつ、考えがありまして......」
──それは何でしょう?
「今度(11月23日)、武井勇輝君がZSTで試合するじゃないですか。そこでもし、武井君が仮面ライダー(清水俊裕選手)にリベンジできたら、武井君と、このベルトを賭けて戦いたいな、って考えてます」
──その理由を。
「武井君も本当はアウトサイダーのトーナメントに出る予定だったし、もし彼が出ていたら、今日の相手は彼だったと思う。彼はプライドが高いから、同情するなって思うかもしれないけど、もし仮面ライダーに勝てたなら、そのときはこのベルト賭けてやってやりたいかな、と。また燃えるような戦いをしたいので、頑張って勝ってくれ、と武井君には伝えたいです」
嫁泣かせの日々が、もうしばらく続くかもしれない。
●"リアルアマプロレスラー"
ザ・シバター・テイカー
毎回、プロレス的なパフォーマンスで会場を沸かせるシバター。今回の対戦相手は、プロレスの間合いを一切無視して突進して来る、巨体のブルファイター。ゆえに、モンゴリアンチョップをやろうとして大きく振りかぶった隙に強烈なカウンターを食らったり、という笑えるピンチも続出したシバターだが、最後は電光石火の腕十字で勝利。ガチな強者を相手にしても、遊びをネジ込み、試合をどうにかまとめ上げてしまう懐の広さを見せつけた。
試合後のシバターにインタビュー。
──お話をおうかがいしてよろしいですか?
「ああ、なんでも聞いてくれ」
──まず、白目を剥くパフォーマンスについて。あれが上手くできているかどうかは、黒目が完全に消えているため、自分で確認することは難しいと思うのですが、一体どのように練習したのでしょう?
「くだらないことを聞くんじゃないッ!」
──では、試合内容についてお聞きしますが、今日の相手は相当デカかったですね。
「プロレスでは無差別級は珍しくない。だから、まったくもって問題なかったな」
──客席からは「シバターを殺せ」という野次が飛び、試合ではまともに打撃を食らう場面もありました。勝つには勝ったが、今回は精神的にも肉体的にもダメージが残ったのでは?
「ハッハッハッハッ! すべて、俺の力になっている。ブーイングも、相手の打撃も、全部受けて、それ以上のパワーで返す。それがプロレスだ!」
──第1回目のテーマが「面白さ」。第2回目のテーマが「強さ」。第3回目となる今回のテーマは何だったのでしょう?
「面白さと強さの融合だ!」
──見事に体現したと言えそうですね。
「そう思ってくれればうれしいな」
──でも残念ながら、今回のリングネームや、白目を剥くパフォーマンスの元ネタ(WWEのジ・アンダーテイカー)を、大半のお客さんは知らなかったようですね。
「......そうだな。アメプロは意外とみんな知らないようだな」
──白目は単純に面白いからウケてましたが、その他の演出では、ポカーンとしているお客さんが多かったです。
「うむ。次回はもうちょっと、メジャーなネタを用意する必要がありそうだな」
──ところで、アウトサイダーに出るようになってから、街角で女性や子どもからサインや握手を求められたりは?
「そういうのは、まったくないな」
──寂しいですね。
「たぶん、みんな、俺のことが怖いんだろうな」
そう言ってシバターは白目を剥いた。
●"横浜義道会初代総長 濱の狂犬"
黒石高大
大会直前に、対戦予定だった相手がケガでドタキャン。そのことに対し、ブログ上でブチギレた黒石。地元開催の大会だけに、試合に賭ける思いが、それだけ大きかったのだろう。
幸いにして大会3日前に代わりの対戦相手が見つかり、一度は切れかけたテンションを取り戻すことができたようだ。試合前のバックステージをのぞきに行くと、鬼気迫る表情でミット打ちする黒石の姿が。かつては開始2秒でKO負けし、「濱のチワワ」と揶揄されたこともある男だが、いまやその当時の面影はない。胸板が厚くなり、顔つきも精悍さが増した。そして何より、打撃の威力が増した。
「今日はミドルがキレキレだから、それでアバラを折っちゃえ!」とセコンドから太鼓判を押された黒石。「ハイッ!」と答え、いざリングへ。
そして開始早々、そのミドルでダウンを奪い、最後は三角締めで一本勝ち。
試合後の黒石に話を聞く。
──最初のミドルキックで決まったかと思いました。
「あのミドル、効いたとは思うけど、ちょっと引きが甘かったかな。打撃を教えてくれた先生には本当に申し訳ないけど、1ラウンドで疲れちゃいまして、三角にいっちゃいました」
──それにしても、強くなりましたね。
「いやいやいやいや、恥ずかしい試合をできないから、俺は弱いから、才能ないから、練習を人の倍やるしかないんですよ。それに、今日は勝って当たり前。相手の選手は3日前になってオファーが来て、俺は1カ月前から毎日練習してきたんで。いやぁ、だけど、オーバーワークだな。疲れちゃいました。今日は体が重かったですね」
──最近は俳優業も忙しそうですが、格闘技は顔に傷がつくので、反対されませんか?
「大丈夫です。現場の人も分かってくれているので。傷も味だから、ってことで、どうにか(笑)」
──今後の抱負を。
「またやるんで! これまで負けた分を、これから一個ずつ取り返すんで、応援よろしくお願いします!」
技術的にも精神的にも成長著しい黒石。いったいどこまで伸びるのか、今後も目が離せない存在である。
なお、次回のアウトサイダーは、来年2月12日(日)、東京のディファ有明で開催される。
(取材・文=岡林敬太/撮影=オカザキタカオ)
ジ・アウトサイダー 2011 vol.1 完全版 技術より闘志!





















