原点回帰の大乱闘も!『THE OUTSIDER第14戦』鮮血の舞台裏密着レポート

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THE OUTSIDERでは久々となった場外乱闘。
今回はいろんな意味で熱かった!
 新顔続々! 原点回帰!──本年度ラストの『THE OUTSIDER(アウトサイダー)14戦』(4日・ディファ有明)は、"谷間の大会"との前評判を覆し、非常に面白い大会となった。中でも特筆すべきは、イキのいい新参者の活躍と、顔役の奮闘、そして初期アウトサイダーを思い出させる"どツキ合い"が目立った点。各試合の詳細は他媒体の報道にお任せして、日刊サイゾーでは今回も、主立った選手の肉声を拾った! tos1402.jpg tos1403.jpg ●"最強セキュリティーチーム・3POUNDの一撃天使" MASATO(25歳・静岡・初出場)  鋭い眼光、短く刈り込んだ金髪、研ぎ澄まされた褐色ボディー。見るからに強そうなオーラを漂わせながら入場してきたMASATO。ゴングが鳴ると、余裕綽々ノーガードで距離を詰めながら、キレのいい打撃を次から次へと打ち込んで、相手を圧倒!  鮮烈なデビュー戦勝利を飾ったMASATOに話を聞いた。 ──強かった。そして、試合が面白かった。 「どうもどうも。正直な話、寝技が面白いのは、やってる人だけなんで。ぶっちゃけ、そうですよね? 見てる人はやっぱ、殴り合いのほうが楽しいに決まってる。そういうバチバチの試合が最近のアウトサイダーにはなかったので、俺が出ちゃおうかな、と思ったんですよ」 ──戦い終えた感想は? 「中途半端な終わり方(レフェリーストップ)だったんで、もっと気持ちよく終わりたかった。余力をだいぶ残したまんま終わっちゃった感じ。体力的には、まだまだ全然余裕でした」 ──普段は何をしてますか? 「クラブのセキュリティーをやってます」 ──学生時代は? 「バリバリ高校球児ですよ。めっちゃ甲子園目指してました。1番サード。ホットコーナーです」 ──高校時代に喧嘩は? tos1405.jpg 「やったら出場停止になっちゃうでしょう(笑)。というか野球一筋で、そんなのやってる余裕もなかった」 ──なぜ、そんなに強い? 「野球の動きと格闘技の動きは、相通ずるものがあるのかも。どっちも腰を入れて回転するでしょ? あとは高校卒業後、関谷(勇次郎)さんとずっと一緒に練習してたのが大きいですね。斬刃拳で」 ──武勇伝は? 「残念ながら、ないっすよ。僕、そういう意味では全然面白くない選手なんですよ。だけど、試合は一番面白いんじゃないかな」 ──今後、戦いたい選手は? 「うーん......特にいない。ぶっちゃけ誰とやっても、打撃で負けることはないと思う。いつもはもっと速いんですよ。今日は半分遊んでたんで」  セコンドについていた関谷にも話を聞いた。 ──関谷さんから見て、MASATO選手の強さの秘訣は? 「俺と練習してるからだね(笑)。でもマジで、地元で俺とまともにスパーできるのはアイツぐらいしかいない。格闘技を始めたのはほぼ同時期だけど、打撃は相当強いね」 ──今日の試合を見た感想は? 「スロースターターなので、上がるのが遅いんですよね。今日もあと1ラウンドあったら、もっといい動きができたと思う。遅いですね。あんなもんじゃない」  あれで遅いなら、本調子のときはどれだけ速いのやら......。次戦を見てみたい選手である。
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MASATO、勝利のトンボ!
tos1406.jpg ●"濱の勇二" 高垣勇二(26歳・神奈川・出場10回目)  華があり人気もある看板選手でありながら、ここ最近は4連敗。そんな高垣だけに、この日の勝利は格別だったのではないだろうか。試合中ヒザに手をついて休むおなじみの仕草を何度も見せつつ、手数を減らさず戦い続け、最後はフラフラになりながらも渾身のカウンターパンチで劇的なTKO勝ち!  会場裏でうまそうに煙草をくゆらせながら、勝利の余韻に浸っていた高垣を直撃だ。 ──実に「らしい」勝ち方でしたね。 「やっと自分の喧嘩スタイルに戻ってこれた。戻せたよ。格闘技、格闘技ってみんなに言われて、できなかったの。でも俺のスタイルに今日は戻そうと思ったら、できた。やっぱこれが俺のスタイルなんだな。だから練習しねえ、オレ(笑)。スタミナだけ付けるよ」 ──年を追うごとにスタミナは? 「上がってるよ。煙草やめてないし酒も飲んでるけどね。昨日も飲んだし」 ──ここ数試合、連敗中ということもあり、迷いがあった? tos1407.jpg 「迷った、迷った。パンチを打てなかったんだ、怖くて。でも、今日で戻ったね。もう大丈夫。手ぇ出せば当たるんだなってことに、今日気付いたよ」 ──今日は試合も格好よかったが、入場も最高に格好よかった。 「ありがとう。あのガンガンガンって叩くところが、好きなんだ(笑)。ダンスは我流だよ」 ──今後の抱負は? 「前田さんに『あしたのジョー』って、自分しか言われてないじゃないですか。言わなきゃよかった、って思われたくない。コイツに言ってよかったな、って絶対に思わせたいよね。だから、まだまだ出るよ」  原点回帰で自信回復。そんな高垣にサイゾー賞を贈呈だ!
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疲れたポーズもおなじみのパフォーマンス?
tos1409.jpg ●"大阪の喧嘩どツキ空手王" 鷹亜希(24歳・大阪・初出場)  大阪出身のアウトサイダーは少ない。その点でも鷹亜希は目立ったが、ファイティングスタイルもノーガードの"どツキ"主体で、試合後のマイクパフォーマンスも爽やかで堂々としていたため、初出場で観客の心を掴んだ様子だ。試合後にインタビュー。 ──いい試合でした。客席も大いに沸いてましたよ。 「ホンマですか。おおきに」 ──プロフィールによると、吉永啓之輔選手(アウトサイダー65-70㎏王者)のところへ道場破りに行ったことがあるそうで。そのときの話を詳しく聞かせてください。 「プロアマ含めいろんな格闘技を見とって、一番格好いいなー、思ったのが吉永クンやってん。ほんで、こないだアウトサイダーに応募したけど無理(書類審査落ち)やったんで、これはもう吉永クンとこ直接行かなアカンわ、思って。で、行って、スパーリングしてください、ってお願いしたんですわ」 ──いきなりアポなしで行ったんですか? tos1410.jpg 「一応、電話は入れましたよ。『大阪の鷹亜希ですー、スパーしてくれー』いうて(笑)」 ──大胆な行動しますね。 「そうですね。やっぱ大阪人やし。せやけど、行ったら思い切り遊ばれて(笑)。僕、空手しか知らんかったし、寝技もからっきしやったんで、まあ子供扱いされましたわ。ほんで大阪帰ってすぐ総合のジムに通い始めて、今回やっと、念願かなってアウトサイダーに出させてもらえたというわけです」 ──吉永選手のどういうところが格好いいと思ったのでしょう? 「戦うスタイルと、そんなにしゃべらんところかな。俺自身は無口やないけど、ああいう無口で強い人には憧れますね。大阪からわざわざ栃木まで会いに行くぐらい、俺が惚れ込んだ人ですわ」  もちろん最終的には、その吉永を倒すのが目標だそうだ。
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前田日明氏も絶賛!
tos1412.jpg ●"杉並の黒い三連星 大嶽ブラザーズ" 大嶽伸次(34歳・東京・出場2回目)  第2回大会MVPの大嶽が、約2年半ぶりに、アウトサイダーのリングに戻って来た。かつて杉並で暴れ回っていた大嶽三兄弟の次男坊。地元応援団の大声援を浴び、鬼気迫るファイトを見せたが、善戦むなしく判定負け。試合後の大嶽に話を聞いた。 ──結果は残念でしたが、最後までものすごい気迫でした。感動して泣いてるお客さんもいましたよ。 「杉並を代表して、どうしてもこの試合には勝ちたかったんですけどね......。まあでも勝ち負け関係なしに、この試合で感動してもらえたなら、それはよかったですね」 tos1413.jpg ──2年半ものブランクを設けた理由は? 「本当は継続参戦したかったんですけど、カミさんの許可がなかなか下りなかったもんで......」 ──現在34歳。今回がラストチャンス? 「......のつもりでしたが、やっぱりもう1回かな。また兄弟で力を合わせて、出直すかもしれません。どうせなら勝って終わりたい。負けて泣くより勝って泣くほうがいいですからね」  蘇れ、杉並魂!
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客席に深々と頭を下げる大嶽。
tos1415.jpg ●"元・守山駐屯地第35普通科連隊第4中隊 神速" Soldier Boy 一樹(24歳・愛知・初出場)  元自衛隊員のSoldier Boy 一樹が、初出場ながらフルスロットルで大暴れ。常連組の菱沼郷を、パワフルな打撃の連打で完全鎮圧してみせた。プロフィールによると、過去には別の大会で、あの剛腕で知られる学金狗を撃破したこともあるというからただ者ではない。  試合後に話しかけると、終始笑顔で口調も穏やか。しかし、語られる過去はまさに「アウトサイダー」そのものであった! ──その強さはやはり、自衛隊仕込み? 「いや、自衛隊はあまり関係ないと思いますね(笑)。もともと自分、気性が荒かったし、まわりの人たちも荒い人ばっかりで、揉めごとがあれば飛んで行くみたいな生活をずっと送っていたんで。そういう地元の環境で鍛えられた部分が大きいと思います」 ──暴走族に所属していたんですか? 「いや、チーム的なもんですね。うちのチームは、強い頭だけを集めて、一つに統括するようなチームだったんですよ」 ──現在は? 「夜は名古屋のクラブでセキュリティーやってます。外国人の客が多くて、日本人のセキュリティーは馬鹿にされがち。特に僕は背が低いから(171㎝)、馬鹿にされてカッとなって、向こうもカッとなって喧嘩になることも」 tos1416.jpg ──外国人と戦っても負けない? 「喧嘩でやられたことはないですね」 ──自衛隊に入ったのはなぜ? 「どこも就職するところがなくてプラプラしてたら、自衛隊から運動神経のよさを買われて勧誘されたんですよ。片親なんで公務員になれるなら親孝行できるかな、と。それまでいろんなことで親には迷惑かけてきたんで」 ──その自衛隊をなぜやめた? 「ま、言えない事情がありまして(笑)。やらかしました!」 ──失礼ですが、現在は更生していますか? 「自分、移動の足が原付なんですよ。なので、たまに車に煽られたりして、カッとなって信号で止まってから......とかはありますね。直さないといけないと思うんですけど......。ちなみに今、セキュリティーの仕事以外に、昼間はパチンコ屋の店員もやってるんですけど、これは心を抑えるトレーニングも兼ねているんですよ(笑)」 ──それにしても、すごい筋肉ですね。相当、肉体的なトレーニングも積んでいるのでは? 「いや、何もしてないんですよ。今日の対戦相手は本格的に格闘技やってる人だったんで、練習してない自分が勝っちゃっていいのかなって、ちょっと申し訳ない気持ちです」 ──じゃあ、練習したらとんでもないことになりそうですね。 「自分でも、練習したらどんぐらい強くなれるんだろう? っていう興味がありますね。まあ仕事が忙しいんで、なかなか練習できませんが」 ──今後、戦いたい選手は? 「CRSの、誰でしたっけ? えーっと.........」 ──山田史博選手ですか? 「あ、そうそう。その人がこないだ益荒男の会場で僕の試合を見て、『自分だったら楽勝』と言ってたみたいなので、ぜひやってみたいですね」
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古豪・菱沼を蹴りまくった!
 その山田だが、18日開催の「KRUNCH」でヒロ三河戦を終えた直後(結果は山田の判定勝利)、涙ながらに格闘技引退を表明したという。多くの選手から対戦を望まれる地下格闘技界のキーマンだけに、復帰を期待したいところだが、果たして......。  次回アウトサイダーは、来年2月13日(日)にディファ有明で開催。チケット販売、選手募集などについての詳細は、リングスオフィシャルサイト(http://www.rings.co.jp)でご確認あれ! (取材・文=岡林敬太/写真=長谷英史)
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【関連記事】 『THE OUTSIDER第13戦』伝説の横浜決戦、舞台裏密着レポート!! 「ボコボコにしてから、ブスッと」"アウトローのカリスマ"瓜田純士が吼える! 『THE OUTSIDER第12戦』リングの上も観客席も怒号の嵐! 舞台裏完全密着レポ

『THE OUTSIDER第13戦』日米対決を彩る恍惚のラウンドエンジェルたち

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 リングス・前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第13戦』が11日、横浜文化体育館で開催された。今回は「アウトサイダー×在日米軍」「アウトサイダー×ZST」という豪華対抗戦の2本立てで行われ、血沸き肉踊る激戦が繰り広げられる中、一抹の清涼剤のごとくリングを華麗に彩ってくれたラウンドエンジェルズを大航海します!
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ヤンキー女子高生3~埼玉最強伝説~ リングを降りたらこうならないよね? amazon_associate_logo.jpg
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『THE OUTSIDER第13戦』伝説の横浜決戦、舞台裏密着レポート!!

os1301.jpg  リングス・前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第13戦』が11日、横浜文化体育館で開催された。今大会の目玉は、それぞれ5対5で行われた「アウトサイダー×在日米軍」「アウトサイダー×ZST」という豪華対抗戦の2本立て。結果は、対米軍が4勝1敗、対ZSTが1勝4敗に終わった。各試合の詳細は他媒体の報道にお任せして、日刊サイゾーでは、沖縄からはるばるやってきた在日米軍ファイターを中心に、舞台裏の選手たちの言動をレポート!
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大会に先立って、故・山本小鉄氏に黙祷が捧げられた
●対米軍・先鋒戦 三枝美洋(千葉)  vs ザ・グレート(キャンプフォスター・海軍) os1303.jpg  三枝はその昔、千葉の有名暴走族で頭を張っていた男。今でこそ更生したが、かつては札付きのワルだった。外国人との喧嘩経験もあるそうで、今回の対米軍にも臆する気配はまるでなし。  一方のザ・グレートは、果たしてどんな男なのか。自らを「偉大」と名乗るぐらいだから、相当な自信家なのだろうか。試合前の選手控え室で、ザ・グレートを直撃した。 ──ちょっとお話を聞かせてください。 「OK、構わないよ」 ──相手の三枝選手の印象は? 「ビデオで2回ほど見たけど、正直、よく分からないな。まあ、グッド・ファイターなんじゃないか」 ──三枝選手は元暴走族。グレートさんも立派な刺青が入っていますが、さてはギャングのメンバーだった? 「ノー! 僕もバイクは好きだけど、集団で走ったりはしてないなぁ。なんせ僕が育ったのはノースカロライナの片田舎。人口800人程度の小さな街だから、ギャングなんか組みようがないんだよ(笑)。バイクの他には、釣りやレスリングに夢中になった活発な少年ではあったけど、僕は決して悪ガキじゃないね」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「そんなガキみたいなことやらないよ」 ──今日はお客さんがいっぱい入りました。この中で戦う心境は? 「イッツ・ナイス! 素晴らしい雰囲気だ。結果はどうなるか分からないけど、まあ、ぶっ倒すよ!」  しかし、試合開始早々、ザ・グレートは拳の骨折を訴えてリングから退散。  これには勝者の三枝もガッカリ。「下らない試合」と吐き捨てた。 os1304.jpg ●対米軍・次鋒戦 山田史博(神奈川)  vs ザ・ビースト(キャンプシュワブ) os1305.jpg  身長は162cmと小ぶりだが大胸筋の発達ぶりがハンパじゃない、ザ・ビースト。"アメリカン武勇伝"を期待して試合前にインタビューを試みたが......。 ──見るからに強そうですね。どういう少年時代を送ってきたのでしょう? 「7歳のときから、ハウス・クリーニングやペンキ塗りなど、いろんな肉体労働をやってきたよ。だから体が強いんだ」 ──少年時代はバッド・ボーイ? 「ノー。アイム・グッド・ボーイ」 ──本日の対戦相手の山田選手は、神奈川の暴走族の元リーダーですが。 「俺はイリノイ州のただの男さ。でも、暴走族だろうがなんだろうが、恐れることは何もないね」 ──見るからにビーストって感じの体型ですが、街で喧嘩を売られたことは? 「アイ・ウォーク・アウェイ。街で絡まれたら、相手にしない。無視して立ち去るよ(笑)」 ──ビーストさんの強さを象徴するエピソードは? 「ないね」 ──火事場から子どもを救ったとかは? 「アイム・ノット・ヒーロー。残念ながら、そんな話は一つもないよ」  受け答えは終始淡々。米軍に帯同している通訳からも「彼はチームの中で一番クール」と評された、ザ・ビースト。  しかし、いざ試合が始まると興奮状態で大暴走。力任せのスープレックスで山田をブン投げたまではいいが、禁止されている頭部へのヒザ蹴りを見舞ってしまい、あっという間の反則負け(山田は眼窩底骨折)。試合には敗れたが、ビーストという看板に偽りがないことを証明した。
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勝者・山田に笑顔なし......。
●対米軍・中堅戦 黒石高大(神奈川)  vs サンボ(嘉手納基地・空軍) os1307.jpg  黒石は大会直前の記者会見でこう語っていた。「米軍や外人が強いというのは単なる幻想。あんなの全然強くない」と。この言葉をそのまま伝えたら、対戦相手はどのようなリアクションをするだろう? 試合前のサンボを直撃! ──対戦を控えた今の心境をお聞かせください。 「リラックスしているよ。とても楽しみ」 ──昨晩は何をした? 「米軍チームのみんなでダーツバーに行ったよ。楽しかった」 ──今日の対戦相手の黒石選手は横浜のギャングのリーダーだが、彼と戦う恐怖心は? 「別に。ギャングは見慣れてるから」 ──というのは? 「俺はメキシコ系アメリカ人3世なんだけど、まわりにギャングのメンバーがいっぱいいたんだよ。俺は一味じゃないけどね」 ──ご出身は? 「テキサス。正直、あまり治安のいいエリアじゃなかった。俺も高校時代ぐらいまではしょっちゅう喧嘩していたよ」 ──喧嘩の戦績は? 「ほとんど負けたことがないな。俺、フットボールやってたから、背は低い(173cm)けど強いんだよ」 ──「米軍なんか強くない」と黒石選手は言ってますが。 「ハハッ。いいんじゃない? 人にはそれぞれ意見があって」  と、サンボは余裕綽々の構え。  一方、試合直前の黒石はというと、バックステージの椅子に腰掛け、鬼気迫る表情で精神集中。声をかけられる雰囲気ではなかった。会場の横浜は黒石の地元であるため、絶対に負けられないというプレッシャーと戦っているように見えた。  その気迫の差が勝敗を分けたのだろうか。ゴングが鳴ると黒石は、膝蹴りの連打でサンボを秒殺KO。爽快極まりない形でアウトサイダー軍の勝ち越しを決めた。 os1308.jpg  続く副将の庵野隆馬(神奈川)もメイヘム(嘉手納基地・空軍)を下し、「完封なるか」という期待も高まったが、最後の最後にアメリカの怪物が待ち受けていた......! ●対米軍・大将戦 出田源貴(福岡)  vs ライオン(キャンプフォスター・海軍) os1309.jpg  自らを「百獣の王」と名乗るだけのことはある。なにしろゴツい。そして怖い。控え室でのオーラは別格だ。  試合直前、米軍の大将・ライオンに恐る恐る近付いてインタビューを試みた。 ──いやはや、とんでもなく太い腕をしてますね。 「腕周りは20インチ(約51センチ)。ちなみに胸囲は54インチ(約137センチ)だ」 ──その見事なボディーはどうやって手に入れた? 「フロリダで3年間やったパワー・リフティング。それがベースだね。あとはプロテイン」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「アメリカにいたころは、しょっちゅうやったな」 ──結果は? 「オール・ウィン! 全勝さ」 ──さすがライオン。今日の抱負は? 「ボクシングでぶちのめす!」 ──出田選手の情報は? 「相手が誰だろうが関係ない。ぶちのめす!」  一方の出田は試合前にこう語った。「外国人とやるのは初めて。正直、怖いです」。とかなんとか言いつつ勝ってしまうのがいつも出田なのだが、この日はまったく勝負にならず、ライオンの餌食となってしまった。一方的に殴られ続け、立ったまま失神状態に追い込まれた出田は、タンカで運ばれ病院送りに......。  弱肉強食の掟に従い出田をたいらげたライオンは、試合後、涼しい顔でこう語った。 「出田はパンチが遅すぎる。柔道のテクニックはあるのかもしれないけど、打撃がダメだな」  この男を倒せる日本人アウトサイダーは果たしているのだろうか......?  米軍との対抗戦は4勝1敗に終わったが、パワーの差をまざまざと感じる場面も多く、手放しでは喜べない団体戦勝利となった。 os1310.jpg ●対ZST・副将戦 アパッチ小次郎(福岡)  vs 島村裕(ZST) os1311.jpg  アウトサイダーのエース級を惜しみなく投入した、プロ団体ZSTとの対抗戦。結果は1勝4敗。唯一、プロに土をつけたのは、「勝っても負けてもアウトサイダーは引退」と宣言していた34歳のアパッチ小次郎だ。自らもフラフラになりながら、三度のダウンを奪う劇的勝利。精も根も尽き果てたのか、試合後のアパッチは歩くのもままならず、客席の床に倒れ込んだまま号泣した。  待つこと10分。泣きやんだアパッチに話を聞く。 ──すごい試合でしたね。 「......(相手が)強かった。でも勝てた」 ──涙のワケは? 「セコンドの声、リングサイドの選手の声、お客さんの声が試合中ずっと聞こえてきたから......。何度も心が折れそうになったけど、みんなの声があったおかげで、なんとかやれました」 ──「今日でアウトサイダーは最後」とのことですが、勝ったから続けたくなるのでは? 「いや、勝っても負けてもやめると決めてました。格闘技そのものはやめませんが」 ──今日はこのあとはどうするんですか? 「飛行機で九州に帰ります。いま何時ですか? ヤバい! 急いで帰らないと!」  本当に急いで帰ってしまったらしく、表彰式には不参加だったアパッチ。サイゾー賞を含む4賞は代理人に手渡された。おめでとう! そして、さようなら!
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アパッチの雄たけびに場内総立ち!
 次回アウトサイダーは12月4日(土)、東京・ディファ有明にて開催決定。チケット購入、選手募集などの詳細はリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)にてご確認あれ! (取材・文/岡林敬太)
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【関連記事】 不良vs.米軍、不良 vs. ZST──11日開催の「THE OUTSIDER第13戦」が熱すぎる! 「ボコボコにしてから、ブスッと」"アウトローのカリスマ"瓜田純士が吼える! 『THE OUTSIDER第12戦』リングの上も観客席も怒号の嵐! 舞台裏完全密着レポ

『THE OUTSIDER第13戦』伝説の横浜決戦、舞台裏密着レポート!!

os1301.jpg  リングス・前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第13戦』が11日、横浜文化体育館で開催された。今大会の目玉は、それぞれ5対5で行われた「アウトサイダー×在日米軍」「アウトサイダー×ZST」という豪華対抗戦の2本立て。結果は、対米軍が4勝1敗、対ZSTが1勝4敗に終わった。各試合の詳細は他媒体の報道にお任せして、日刊サイゾーでは、沖縄からはるばるやってきた在日米軍ファイターを中心に、舞台裏の選手たちの言動をレポート!
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大会に先立って、故・山本小鉄氏に黙祷が捧げられた
●対米軍・先鋒戦 三枝美洋(千葉)  vs ザ・グレート(キャンプフォスター・海軍) os1303.jpg  三枝はその昔、千葉の有名暴走族で頭を張っていた男。今でこそ更生したが、かつては札付きのワルだった。外国人との喧嘩経験もあるそうで、今回の対米軍にも臆する気配はまるでなし。  一方のザ・グレートは、果たしてどんな男なのか。自らを「偉大」と名乗るぐらいだから、相当な自信家なのだろうか。試合前の選手控え室で、ザ・グレートを直撃した。 ──ちょっとお話を聞かせてください。 「OK、構わないよ」 ──相手の三枝選手の印象は? 「ビデオで2回ほど見たけど、正直、よく分からないな。まあ、グッド・ファイターなんじゃないか」 ──三枝選手は元暴走族。グレートさんも立派な刺青が入っていますが、さてはギャングのメンバーだった? 「ノー! 僕もバイクは好きだけど、集団で走ったりはしてないなぁ。なんせ僕が育ったのはノースカロライナの片田舎。人口800人程度の小さな街だから、ギャングなんか組みようがないんだよ(笑)。バイクの他には、釣りやレスリングに夢中になった活発な少年ではあったけど、僕は決して悪ガキじゃないね」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「そんなガキみたいなことやらないよ」 ──今日はお客さんがいっぱい入りました。この中で戦う心境は? 「イッツ・ナイス! 素晴らしい雰囲気だ。結果はどうなるか分からないけど、まあ、ぶっ倒すよ!」  しかし、試合開始早々、ザ・グレートは拳の骨折を訴えてリングから退散。  これには勝者の三枝もガッカリ。「下らない試合」と吐き捨てた。 os1304.jpg ●対米軍・次鋒戦 山田史博(神奈川)  vs ザ・ビースト(キャンプシュワブ) os1305.jpg  身長は162cmと小ぶりだが大胸筋の発達ぶりがハンパじゃない、ザ・ビースト。"アメリカン武勇伝"を期待して試合前にインタビューを試みたが......。 ──見るからに強そうですね。どういう少年時代を送ってきたのでしょう? 「7歳のときから、ハウス・クリーニングやペンキ塗りなど、いろんな肉体労働をやってきたよ。だから体が強いんだ」 ──少年時代はバッド・ボーイ? 「ノー。アイム・グッド・ボーイ」 ──本日の対戦相手の山田選手は、神奈川の暴走族の元リーダーですが。 「俺はイリノイ州のただの男さ。でも、暴走族だろうがなんだろうが、恐れることは何もないね」 ──見るからにビーストって感じの体型ですが、街で喧嘩を売られたことは? 「アイ・ウォーク・アウェイ。街で絡まれたら、相手にしない。無視して立ち去るよ(笑)」 ──ビーストさんの強さを象徴するエピソードは? 「ないね」 ──火事場から子どもを救ったとかは? 「アイム・ノット・ヒーロー。残念ながら、そんな話は一つもないよ」  受け答えは終始淡々。米軍に帯同している通訳からも「彼はチームの中で一番クール」と評された、ザ・ビースト。  しかし、いざ試合が始まると興奮状態で大暴走。力任せのスープレックスで山田をブン投げたまではいいが、禁止されている頭部へのヒザ蹴りを見舞ってしまい、あっという間の反則負け(山田は眼窩底骨折)。試合には敗れたが、ビーストという看板に偽りがないことを証明した。
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勝者・山田に笑顔なし......。
●対米軍・中堅戦 黒石高大(神奈川)  vs サンボ(嘉手納基地・空軍) os1307.jpg  黒石は大会直前の記者会見でこう語っていた。「米軍や外人が強いというのは単なる幻想。あんなの全然強くない」と。この言葉をそのまま伝えたら、対戦相手はどのようなリアクションをするだろう? 試合前のサンボを直撃! ──対戦を控えた今の心境をお聞かせください。 「リラックスしているよ。とても楽しみ」 ──昨晩は何をした? 「米軍チームのみんなでダーツバーに行ったよ。楽しかった」 ──今日の対戦相手の黒石選手は横浜のギャングのリーダーだが、彼と戦う恐怖心は? 「別に。ギャングは見慣れてるから」 ──というのは? 「俺はメキシコ系アメリカ人3世なんだけど、まわりにギャングのメンバーがいっぱいいたんだよ。俺は一味じゃないけどね」 ──ご出身は? 「テキサス。正直、あまり治安のいいエリアじゃなかった。俺も高校時代ぐらいまではしょっちゅう喧嘩していたよ」 ──喧嘩の戦績は? 「ほとんど負けたことがないな。俺、フットボールやってたから、背は低い(173cm)けど強いんだよ」 ──「米軍なんか強くない」と黒石選手は言ってますが。 「ハハッ。いいんじゃない? 人にはそれぞれ意見があって」  と、サンボは余裕綽々の構え。  一方、試合直前の黒石はというと、バックステージの椅子に腰掛け、鬼気迫る表情で精神集中。声をかけられる雰囲気ではなかった。会場の横浜は黒石の地元であるため、絶対に負けられないというプレッシャーと戦っているように見えた。  その気迫の差が勝敗を分けたのだろうか。ゴングが鳴ると黒石は、膝蹴りの連打でサンボを秒殺KO。爽快極まりない形でアウトサイダー軍の勝ち越しを決めた。 os1308.jpg  続く副将の庵野隆馬(神奈川)もメイヘム(嘉手納基地・空軍)を下し、「完封なるか」という期待も高まったが、最後の最後にアメリカの怪物が待ち受けていた......! ●対米軍・大将戦 出田源貴(福岡)  vs ライオン(キャンプフォスター・海軍) os1309.jpg  自らを「百獣の王」と名乗るだけのことはある。なにしろゴツい。そして怖い。控え室でのオーラは別格だ。  試合直前、米軍の大将・ライオンに恐る恐る近付いてインタビューを試みた。 ──いやはや、とんでもなく太い腕をしてますね。 「腕周りは20インチ(約51センチ)。ちなみに胸囲は54インチ(約137センチ)だ」 ──その見事なボディーはどうやって手に入れた? 「フロリダで3年間やったパワー・リフティング。それがベースだね。あとはプロテイン」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「アメリカにいたころは、しょっちゅうやったな」 ──結果は? 「オール・ウィン! 全勝さ」 ──さすがライオン。今日の抱負は? 「ボクシングでぶちのめす!」 ──出田選手の情報は? 「相手が誰だろうが関係ない。ぶちのめす!」  一方の出田は試合前にこう語った。「外国人とやるのは初めて。正直、怖いです」。とかなんとか言いつつ勝ってしまうのがいつも出田なのだが、この日はまったく勝負にならず、ライオンの餌食となってしまった。一方的に殴られ続け、立ったまま失神状態に追い込まれた出田は、タンカで運ばれ病院送りに......。  弱肉強食の掟に従い出田をたいらげたライオンは、試合後、涼しい顔でこう語った。 「出田はパンチが遅すぎる。柔道のテクニックはあるのかもしれないけど、打撃がダメだな」  この男を倒せる日本人アウトサイダーは果たしているのだろうか......?  米軍との対抗戦は4勝1敗に終わったが、パワーの差をまざまざと感じる場面も多く、手放しでは喜べない団体戦勝利となった。 os1310.jpg ●対ZST・副将戦 アパッチ小次郎(福岡)  vs 島村裕(ZST) os1311.jpg  アウトサイダーのエース級を惜しみなく投入した、プロ団体ZSTとの対抗戦。結果は1勝4敗。唯一、プロに土をつけたのは、「勝っても負けてもアウトサイダーは引退」と宣言していた34歳のアパッチ小次郎だ。自らもフラフラになりながら、三度のダウンを奪う劇的勝利。精も根も尽き果てたのか、試合後のアパッチは歩くのもままならず、客席の床に倒れ込んだまま号泣した。  待つこと10分。泣きやんだアパッチに話を聞く。 ──すごい試合でしたね。 「......(相手が)強かった。でも勝てた」 ──涙のワケは? 「セコンドの声、リングサイドの選手の声、お客さんの声が試合中ずっと聞こえてきたから......。何度も心が折れそうになったけど、みんなの声があったおかげで、なんとかやれました」 ──「今日でアウトサイダーは最後」とのことですが、勝ったから続けたくなるのでは? 「いや、勝っても負けてもやめると決めてました。格闘技そのものはやめませんが」 ──今日はこのあとはどうするんですか? 「飛行機で九州に帰ります。いま何時ですか? ヤバい! 急いで帰らないと!」  本当に急いで帰ってしまったらしく、表彰式には不参加だったアパッチ。サイゾー賞を含む4賞は代理人に手渡された。おめでとう! そして、さようなら!
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アパッチの雄たけびに場内総立ち!
 次回アウトサイダーは12月4日(土)、東京・ディファ有明にて開催決定。チケット購入、選手募集などの詳細はリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)にてご確認あれ! (取材・文/岡林敬太)
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不良vs.米軍、不良 vs. ZST──11日開催の「THE OUTSIDER第13戦」が熱すぎる!

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在日米軍との対抗戦には"Mrアウトサイダー"黒石高大も出場!
 喧嘩自慢の不良たちが、米軍、ならびにプロ格闘家とファイト!──10月11日(月・祝)に横浜文化体育館で開催される、リングス主催のアマチュア格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第13戦』は、非常に見どころの多い大会となりそうだ。暴走族やギャング上がりのアウトサイダー選抜軍が、沖縄在日米軍の現役軍人や、ZSTのプロ格闘家と対抗戦を行うなど、刺激的なカードが目白押し。アウトサイダーの選手にとっては初の対外交流戦となるが、物怖じする気配はなし。先立って行われた記者会見では、不良ならではの向こうっ気の強さで、対戦相手を挑発してみせた。  まずは、アウトサイダー選抜軍 vs.沖縄在日米軍、5対5対抗戦の記者会見の様子から。「日米安全保障条約改定50周年記念 友好試合」と銘打たれているが、会見に参加した日本人選手からは友好的なムードは微塵も感じられず、喧嘩腰なコメントが相次いだ。  "横濱義道会初代総長 ハマの狂犬"こと黒石高大は、「みんな米軍とか外人のことを強いと思ってるみたいですけど、俺から言わせれば同じ人間。みんな幻想でビビってるだけ。はっきり言って、あんなの強くないっすから」  と巻き舌で豪語。実際、過去に何度か路上でアメリカ人と揉めたこともあるらしいが、「殴り合いにはならなかったっすね。向かい合った瞬間に、向こうが自分の気迫に負けて、『クレイジーボーイ』と言ってどっか行っちゃう。だいたい気合いで勝っちゃう感じっすね」  "茅ヶ崎連合第十二代総長"の庵野隆馬は、アメリカに住んでいた時期もあるため、外国人とのストリートファイトは数え切れないほど経験済みだという。 「勝ち負けはケースバイケースです。ストリートだと道具も出てくるし、そのときの勢いとか人数にもよる。アメリカ人は基本的にはデカいイメージがあるけど、気合いは日本人のほうが強いと思う。気合いで喧嘩したいですね」  大会主催者のリングス・前田日明代表は、米軍選手の顔ぶれと、日米対抗戦の開催意図についてこう語った。 「軍人は命を的にする職業柄、基地内外で格闘技クラブ、道場、ジムなどに自主的に通って訓練する人が多く、なおかつ自分のレベルアップを図るためにいろいろな大会に出るそうです。今回も彼らは、軍事訓練の一環としてアウトサイダーに参戦してくる。米軍といってもレベルはピンキリですが、今回はその中でもまあまあ普通というか、一般レベルの軍人が出てきます。アウトサイダーの日本人選手には、外国人の馬力を経験させたい。日々訓練している軍人と手合わせすることが、経験的にプラスになるはず」  将来的には、韓国、中国、ロシア、オランダ、リトアニアとの対抗戦も考えているというから楽しみである。  さて、続いて行われたのは、アウトサイダー対ZST、5対5対抗戦の記者会見。  アウトサイダーからは、65-70kgトーナメント初代チャンピオンの吉永啓之輔と、"川口連合第十代総長"の武井勇輝の2名が会見に臨み、ふてぶてしい態度でZST陣営を挑発した。  まずは、吉永。対戦相手となる"ミニ・ホンマン"こと奥出雅之の印象を聞かれると、「興味なし!」と吐き捨てた。吉永はかねてからZSTの"戦うフリーター"こと所英男との対戦を熱望していたため、今回のマッチメイクに不満がある様子。 「まあ、これに勝てば、所選手もアウトサイダーに出て来てくれるのかなと思ってます」  とぶっきらぼうに付け加え、あくまで奥出戦は、所戦に向けた踏み台であることを強調した。
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ZSTに挑む"不良"代表の武井(左)と吉永(中央)。
 対するZSTの奥出は、舌戦にはあえて応じず、丁寧な口調でこうコメント。 「プロとかアマとか上とか下とか関係なく、僕は勝つために最善の努力をするだけですね。当日はアウトサイダーに来てくれたお客さんが、僕らの試合を見ることによって、ZSTにも興味を持ってもらえるように頑張りたいと思います」  吉永の提案により、アウトサイダー対ZSTの対抗戦は、後方視覚外からのパウンド攻撃あり、バックドロップあり、ジャーマンスープレックスあり、パイルドライバーあり、という過激なルールが採用されたが、これについて奥出は「僕もそのほうがやりやすい。ルール的にはありがたいです」と歓迎の意向を示した。  不機嫌な吉永と、紳士的な奥出。会見時の態度は対照的だったが、ともにアグレッシブなファイトスタイルが持ち味。不良の意地とプロの意地が真正面からぶつかり合う、面白い一戦になりそうだ。  この日の会見で、吉永よりも傍若無人だったのが、武井である。 「相手がプロだとかプロじゃないとか、そんなの全然気にしない。まあ、倒しますよ。1ラウンドで」  笑顔でそう宣言すると、対戦相手の"ZSTの仮面ライダー"こと清水俊裕に向かって「頑張ろうぜ!」となれなれしく挨拶。急に話しかけられてキョドる清水に対し、「人と話すときは目を見て喋れよ」と説教。しまいには、いたずら書きした紙を清水の顔に押し付けたりと、やりたい放題の展開に......。  会見ではおちょくり倒された清水だが、プロでの試合経験が20戦以上ある実力派。得意のライダーパンチとライダーキックで、悪(武井)を倒せるかどうか。当日の戦いぶりに注目したい。  この5対5対抗戦について、アウトサイダーを率いる前田代表は「ウチが全勝すれば一番いいけど、最低でも勝ち越したい」と抱負を語り、ZSTを率いる上原譲代表は「全勝と言わなきゃならない立場ですが、そうはならないんじゃないか......」と危機感をにじませた。  米軍対抗戦、ZST対抗戦のほか、通常のシングルマッチ、さらには70-75kgトーナメントの準決勝・決勝も行われる『THE OUTSIDER第13戦』。出場選手や対戦カードの詳細はリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認あれ。 (取材・文/岡林敬太) ★『THE OUTSIDER第13戦』緊急増席決定!★ 10月11日(月・祝)に横浜文化体育館で開催(開場15:00、開演16:00)される今大会。完売となったS席7,000円が、追加販売されることが緊急決定した。購入希望者は下記までお電話を。SRS席15,000円、RS席10,000円も、わずかながら残席あり。急げ! チケット購入窓口/ 03-3461-6698(リングス事務局) 03-5728-7232(臨時ダイヤル/10月10日まで有効)
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「ボコボコにしてから、ブスッと」"アウトローのカリスマ"瓜田純士が吼える!

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 「そいつ、生かして帰しませんから」──フォト&メッセージブックの出版、自伝的映画の公開、アメブロ退会騒動など、このところ話題の絶えない"アウトローのカリスマ"こと瓜田純士(30歳)が先月9日、東京・高円寺のライブハウス『ROOTS!』でトークライブ&サイン会を行った。"アンチ瓜田"による襲撃予告があったため、当日の会場は厳戒ムード。そんな中、カリスマはいったい何を語ったのか?──戦々恐々の現場レポート!  瓜田にとって3冊目の著書となる『泥だらけのありがとう』(武田ランダムハウスジャパン)の出版を記念して行われた今回のイベント。カリスマの肉声を聞けるとともに、サインも貰えるチャンスとあって、熱心な瓜田ファン数十名が会場に詰めかけた。客層は大人しそうな男性が中心だったが、会場の隅々にはコワモテのセキュリティーが配置され、何やら物々しいムード。"アンチ瓜田"のブロガーが当日、襲撃をほのめかす書き込みをしたため、万が一に備えて警戒態勢を敷いたようだ。  そんな中、ビール瓶片手にステージに現れた瓜田。 「なんでサイン会なのにセキュリティーがいるんだろう、ってビックリした人もいるかもしれないけど、何が狙いかといったら、瓜田純士の裏ブログ(アンチブログ)をやってるヤツを探そう、と。今日、もしかしたらこの中にいるんじゃないですか?」  と言って、鋭い目付きで客席全体をグルリと見渡す。 「もしいたら、すいません。そいつ、生かして帰しませんから。ボコボコにしてから、ブスッといきます。マジで」 urita_sub.jpg  物騒な脅し文句に会場は一瞬静まり返ったが、「......ま、それは冗談。というか、冗談と本気のハーフ&ハーフです」  と付け加えると、客席から安堵の笑いが起きた。アウトローならではのツカミで聴衆を釘付けにした瓜田。ステージ上でビールを飲みながら、時にユーモラスに、時にシリアスに、自らの過去・現在・未来を語り始めた。  「12歳のころにはもう青龍刀や偽造テレカが身近にあった」という不良少年時代の話や、「お袋にチャカを向けたこともある」という極道時代の話も強烈だったが、意外な一面を覗かせたという意味で印象深かったのは、刑務所を出てから物書きになるまでの苦労話。 「僕みたいな過去を持つ人間が日の当たる場所に出ようとすると、必ず最初は足を引っ張られる。その世界にいた人間にしかわからない、その人たちのやり方ってのがあるんですよ。かつての僕自身が、『あの野郎、なんで途中でハネたくせにその辺の道歩いてんだよ。確実に生け捕って来い!』とか言ってた兄ちゃんだったので、自分も同じ目に遭ったらどうしよう、確実にヤバい、と怯えてました」  そんな危機感を抱きつつも、地元から逃げたくないという思いもあり、出所してから2年近くは「毎日ビクビクしながら新宿を歩いていた」と明かす瓜田。剛胆に見えて、実は繊細なタイプのようだ。 「日常においても、今日はこの人に迷惑をかけたかも、今日はあの人を傷付けたかも......なんて、人とのちょっとした会話やメールのやりとりがあとあと気になり、あれこれ悩んで反省することが多い。そんなふうに生活の中であまりに神経が細いもんだから、その葛藤がブログに全部出てしまう。僕のブログには、怒ってるときも不安定なときも悔しいときも、全部の感情がそのまんま吐瀉物のようにまき散らされてしまうんです」  新著『泥だらけのありがとう』は、そうした瓜田の人間臭い部分が凝縮されたフォト&メッセージブックだという。 「ブログと違って活字は少ないけど、思い切り魂を打ち込みました。掲載された写真にも、僕の喜怒哀楽がすべて出ている。飾ってないし、気取ってない僕。泣いてるとこも、笑ってるとこも、怒ってるところも、全部出ている。そこにうまく活字がハマって、最高の本ができたと自負してます」  この本の出版直後には、自伝的映画『ドブネズミのバラード』を公開。また、societyという音楽ユニットも本格始動させるなど、表現者として多角的に攻め続ける瓜田。知名度が上がり応援される機会も増えて「今は非常に強気」と語るが、ファンが増えればアンチも増えるのが世の常だ。 「ネット上の誹謗中傷など、バッシングの数もハンパじゃない。だけど、叩かれたもん勝ちだと思ってるし、それをはねのけるだけのエネルギーがないとダメだと思ってます。中途半端な気持ちで背伸びするとケガをするけど、間違いなく俺はやれるんだ、という確たる自信さえあれば、アンチもファンにひっくり返せる。瓜田純士クラスになれば、そんなの全然余裕ですから。知れてる」  ブログでおなじみの瓜田節が炸裂すると、客席からは大きな拍手。結局、乱入や襲撃は最後まで起きることなく、無事にイベントは終了した。  なおこのイベントの数日後、ブログの反社会的表現が原因でアメブロを退会することになった瓜田。今後、日常の言論発表の場をどこに求めるのか、その動向が注目される。 (取材・文=岡林敬太) uritahon.jpg ★直筆サイン入り! 瓜田純士『泥だらけのありがとう』を2名様にプレゼント★ 新宿・歌舞伎町で生まれ育ち、圧倒的なカリスマ性で東京を制圧した瓜田純士が、第二の人生を歩みだした今、伝えたい44のメッセージとは?──著者・瓜田純士の直筆サインが入った『泥だらけのありがとう』を2名様にプレゼントいたします。応募の〆切は10月8日(金)23時59分とさせていただきます。なお、当選の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。 ご応募はこちらから 【個人情報】 ■ご応募にあたり、ご提供いただく個人情報は『サイゾー』にて厳重に管理を行います。また、お客様の同意なしに守秘義務を負う業務委託先以外の第三者に開示、提供いたしません。 ■ご提供いただく個人情報は、『サイゾー』からの、お客様がご希望の場合の商品、キャンペーン等のご案内、アンケート等の発送に使用させていただきます。また、個人を特定しない方法で、マーケティングの統計データとして活用させていただきます。 ■今後、『サイゾー』からの商品の送付や媒体に関するご案内等をご希望されない場合は、下記連絡先までご連絡願います。 ■『サイゾー』が保有するお客さまの個人情報について、訂正・利用停止等をご希望される場合には、下記連絡先までご連絡願います。サイゾー  03-5784-0790 個人情報管理責任者まで
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『THE OUTSIDER第12戦』浴衣姿で激闘に一抹の冷涼感を与えるラウンドエンジェルズ大公開!!

outsider0620_01.jpg  6月20日に東京・ディファ有明で開催された前田日明主催の"不良の格闘大会"『THE OUTSIDER第12戦』。熱い激闘の最中、僕らの視線をリングに釘付にしたラウンドガールたちを大公開!! 今回は水着だけでなくミニ浴衣姿も披露してくれました! 和洋入り乱れる色気をご堪能ください。足フェチ要チェック!
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花魁系SEXY着物 次回はコレもありかと。 amazon_associate_logo.jpg
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『THE OUTSIDER第12戦』リングの上も観客席も怒号の嵐! 舞台裏完全密着レポ

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 場内沸騰、場外騒然──6月20日(日)東京・ディファ有明にて行われたリングス主催の不良系格闘技大会『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)第12戦』は、60-65kgトーナメントの準決勝・決勝のほか、70-75kgトーナメントの1回戦・2回戦も行われるなど、実に見どころの多い大会となった。熱気ムンムンの会場では、応援団同士の乱闘も続発。見かねた主催者の前田日明が「おまえらいいトシこいて恥ずかしくないんか!」と怒鳴る一幕も。試合結果は他媒体の報道にお任せして、日刊サイゾーでは今回も、目立っていた選手と暴れていた観客にインタビュー! outsider12_02.jpg "国士舘のリアルジャイアン" 剛田武  70-75kgトーナメントの1・2回戦を勝ち上がったジャインアンこと剛田に話を聞く。 ──前回、前々回と連敗でしたが、めげずに這い上がってきましたね。トーナメント本戦で2連勝! 「今日は調子よかったっす! 自分、今まで立って勝とうとしてたんですけど、それだとダメだったんで、寝ても勝てるように、このところずっと寝技の練習ばっかしてました!」 ──以前、ジャイアンさんに判定勝ちした堀弁護士もベスト4に勝ち上がりました。決勝で再戦する可能性もありますね。 「堀さんだろうが誰だろうが、自分が全員ぶっ倒します!!!」 outsider12_03.jpg  そう叫ぶなりジャイアンは立ち去ってしまったので、セコンドの"のび太"に話を聞く。 ──ジャイアンの調子はどうでしょう? 「彼と毎日スパーリングをしてて感じますが、原石だったジャイアンが、磨かれたダイアモンドになりつつありますね。ジャイアンの最強は揺るがないでしょう。あの体重だったら、おそらく世界一。両足さえ地面に着いてれば、マヌーフにも勝てるんじゃないですかね。堀弁護士? あっという間にボコボコにしますよ。お客さんごめんなさい! ってぐらい、すぐに試合が終わっちゃうんじゃないですかね」  のび太のくせに生意気だぞ、と言いたくなるほどビッグマウス。しかし、そんな大口叩きも許されるほど、この日のジャイアンは強かった! outsider12_04.jpg outsider12_05.jpg "法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士" 堀鉄平  「不良更生」を旗印に、アウトサイダーで着々と勝ち星を重ねる堀弁護士。そのエリート然とした佇まいゆえ、かつては登場するだけでブーイングも起きたが、現在はその強さを不良層からも認められつつあり、勝てば拍手が起きる存在に。この日も70-75kgトーナメントの1・2回戦を難なく突破。ベスト4へ駒を進めた。 ──準決勝の相手は谷博幸選手に決まりました。 「谷選手の試合をさっき見ましたけど、打撃の間合いがすごく上手いなぁ、と思いますね。付かず離れずの距離感が上手い。ま、僕は寝技だったら誰にも負けない自信があるので、その距離感の中で、いかにタックルに持ち込むかがカギですね」 ──決勝で当たる可能性のある剛田陣営が「ボコボコにする」と言ってますが。 outsider12_06.jpg 「ハハハ。もし剛田選手と当たることがあったら、打撃で勝負したくないですね(笑)。単発で終わらないし、フックの返しがとても上手い。彼の打撃は強烈ですよ。だからまともに殴り合いたくない(笑)」 ──今日は2試合とも快勝でした。顔も無傷ですね。 「今日は体調も絶好調で、最初から勝てるだろうな、と思ってました。実際、試合もそんなに苦しくなかったです。あ、そうそう。僕が経営するスポーツジムの話をしていいですか? 六本木にあるんですけど、現在、会員を募集中でして......(以下略)」  ちょっとした隙を狙って宣伝を始めた堀弁護士。タックルが上手いのも頷ける気がした。 outsider12_07.jpg outsider12_08.jpg "寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝" 幕大輔  60-65kgトーナメントを制したのは、この男。幕大輔だ。かねてから「優勝賞金100万円という具体的な形を手にして、これまで迷惑をかけてきた妻に恩返ししたい」と語っていた幕。減量苦、後輩との決別......いろいろあっただたけに、その喜びはひとしおだろう。表彰式が終わった直後に話を聞いた。 ──優勝おめでとうございます。本日、奥さんは? 「来てます、来てます。泣いて喜んでました。ホント、妻が支えてくれたから優勝できたんだと思います」 ──優勝賞金100万円の使い道は? 「まずは道場の若い子たちにご飯をいっぱい食べてもらって、あとは妻と子どものために、って感じですかね」 ──確執のあった比夏璃選手(準決勝で敗退)との対決は実現しませんでしたが、本日、彼とは会いました? 「会っていろいろ話して、今度飲もうぜ、ってことになりましたよ」  大願成就、大金獲得、夫婦円満、因縁解消。この日の幕はいいことだらけ! outsider12_09.jpg outsider12_11.jpg 《番外編》 "アウトローのカリスマ" 瓜田純士  会場のロビーが一時、騒然となった。飛び交う怒号、群がる野次馬、駆け寄るセキュリティー。騒動の中心いたのはこの男、"アウトローのカリスマ"こと瓜田純士だ。第1回、第2回大会に選手として出場し、話題をさらった瓜田だが、この日は応援団の一員として会場入りし、なんらかのトラブルに発展したようだ。  騒動が沈静化してから、瓜田に話を聞いた。 ──いったい何があったのでしょう? 「すいません、さっきは興奮しちゃって。主催者に『立って見るな、座れ』って言われたもんですから、頭に来ちゃって。こっちはアウトローで売ってますし、『瓜田純士』って名前がありますから、みんなが見てる前で『瓜田座れ』なんて言われたら、ふざけんなこの野郎、おまえは俺の親分か、って話になりますよ。まあでもさっき、主催者の前田氏とタイマンで話し合って、お互い気持ちをぶつけ合って、一件落着しましたよ。お騒がせしてすいませんでした」  ここで、試合を終えたばかりの"鋼鉄のプリズナー"こと江田雄一が、横から割り込んできて秘話を明かす。 「むかし俺、瓜田君に刺されそうになったことがあるよ。まだ瓜田君が80kgぐらいあっていかついとき、俺、頭にハイキック食らって、そのあと刺されそうになった(笑)」  そんな江田のことを「おまえが来るとガラが悪くなるから向こう行ってろ! おまえは勝ったんだからロサ会館のキャバクラでも行ってろ!」と追い払う瓜田。時に恐ろしく、時に愉快なアウトローである。 outsider12_12.jpg "東久留米の武将龍" 樋口武大  前回出場時は、勝利者マイクの最中に客席の野次に応酬するなど、向こうっ気の強さを見せた樋口。今回はなんと、「失神しながら勝つ」という離れ業をやってのけた。印象に残る勝ちっぷりで注目度を上げつつある樋口に話を聞く。 ──試合後、意識朦朧としていましたね。 「自分の中では、KO負けした感じなんですよ。目が覚めたら、まわりに人が集まってて、『あ、負けたんだ』と思っていたら、『腕十字で勝った』と言われて驚きました」 ──腕十字をキメた記憶はない? 「まったくないです。入場してきて、相手とグローブを合わせたぐらいまでしか記憶がないですね。もつれて倒れたとき、相手のヒザかパンチが目の上に当たって、脳しんとうを起こしちゃったみたいです」 ──そんな失神状態にありながら、技をキメて離さないとは、恐るべき執念ですね。 「練習でずっとやってきたことが無意識に出ただけでしょう」 ──これでシングルマッチ3連勝。しかも前回は高垣勇二選手、今回は関谷勇次郎選手と、強敵を連続撃破してますが、昔からケンカが強かったんですか? 「僕、中学時代はイジメられっこだったんですよ。で、高校で自分を変えたくて、ボクシング始めて、そこから道を誤っちゃった感じですね」 ──どのように道を誤った? outsider12_13.jpg 「ケンカして捕まったりだとか、鑑別所に送られたりだとか......。まあ、最終的には因果応報っていうか、極める道の人が出てきちゃって大変な思いをしたから、もうケンカはやめようと。で、ケンカをやめると同時にボクシングもやめたんですけど、アウトサイダーを知ってから、再び格闘技に目覚めました。今は週5~6回道場に通って、寝技も覚えて、って感じですかね」 ──アウトサイダーは何で知りました? 「先輩が出てたんですよ。小森(信綱)さんが」 ──黒石高大選手に試合前に殴られて、ノーコンテストになってしまった選手ですね。 「あの一件、後輩の僕としては、まだちょっと許せないんですよ。黒石選手は小森さんと、もういっぺんちゃんと試合をやってほしいですね」 ──小森選手がもし負けたら、樋口選手が敵討ちを? 「いや、小森さんが負けることはないので、僕が出るまでもないでしょう。僕はリングスさんが『やれ』という相手とやるだけです」  黒石が聞いたら怒りそうなことをサラリと言う樋口。腕力もさることながら、胆力も相当ありそうだ。  次回アウトサイダーは10月11日(月・祝)に、黒石、高垣らの地元でもある横浜文化体育館で開催。ZSTとの対抗戦、米軍との対抗戦、70-75kgトーナメントの準決勝・決勝、シングルマッチの豪華4本立てが予定されており、かつてないほど話題性の多い大会となりそうだ。 (取材・文=岡林敬太)
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