
「手術室が映画のセットに見えた」末期がん克服した『ミラーマン』石田信之、不屈の役者魂


先日、特撮好きで知られる男性声優・鈴村健一と神谷浩史が、映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦feat.スーパー戦隊』に出演することが発表され(配役はシークレット)、声優ファンを驚かせましたが、実は特撮モノでは、声優が顔出しで出演することが多いというのは特撮ファンの間では周知の事実! 特に今回の映画でフィーチャリングしている「スーパー戦隊」シリーズ、大御所からアイドル声優まで出演者は多種多様。そこで今回は、「スーパー戦隊に顔出し出演した声優」を振り返ってみましょう! スーパー戦隊シリーズに顔出し出演する声優は大別すると、「後に声優に転向、もしくは声優としても活動するようになる俳優」「登場キャラクターに声を当てている声優」の2パターンに分類できます。前者のパターンでいうと、古くは『バトルフィーバーJ』に声優転向前の日高のり子が伊東範子名義で出演していたエピソードや、『電磁戦隊メガレンジャー』メガブルー/並樹瞬役でデビューを果たした松風雅也をはじめ、『特捜戦隊デカレンジャー』にデカピンク/胡堂小梅役として菊地美香が、デカイエロー/礼紋茉莉花役として木下あゆ美が出演していたことを覚えている特撮ファンも少なくはないでしょう。 最近は、『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンブルー/池波流ノ介役の相葉裕樹、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイシルバー/伊狩鎧役の池田純矢が、それぞれアニメ『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』の主役キャラで声優デビューを果たしたほか、同じく『海賊戦隊ゴーカイジャー』ゴーカイイエロー/ルカ・ミルフィ役の市道真央も、後にM・A・O名義で声優活動を開始しています。 後者も伝統的に多いパターンです。普段はスーツアクターが中に入って演じる着ぐるみキャラが、人間の姿に変身して街に繰り出す……みたいなシーンは特撮ドラマではよくあるエピソードですが、その際に声を当てる声優が「中の人」として出演することが多いのです。つい先日まで放送されていた『獣電戦隊キョウリュウジャー』でも、賢神トリン役の森川智之、キャンデリラ役の戸松遥、ラッキューロ役の折笠愛がバッチリ顔出し出演し、声優ファンを歓喜させました。(特に戸松遥は、ブルーとの恋愛エピソードや、最終話のエピローグでも出演するなど、たびたび出演するという破格の扱い!) そのほかにも、『炎神戦隊ゴーオンジャー』ではそれまで味方のメカや敵を演じていた浪川大輔、江川央生、梁田清之、真殿光昭が別キャラとして顔出し出演したほか、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』にて『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流アスカ・ラングレー役でおなじみの宮村優子が速瀬京子役で、『秘密戦隊ゴレンジャー』『電撃戦隊チェンジマン』などスーパー戦隊シリーズ黎明期から複数タイトルのナレーションを担当した田中信夫が『激走戦隊カーレンジャー』で床屋の親父役で出演。 また、『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん、『ドラゴンボールZ』のフリーザ様などで知られる中尾隆聖が、歌手・吹雪豪役で出演した『電子戦隊デンジマン』も忘れられません。劇中で歌った「銀河ハニー」は名曲です! 中でも、個人的にイチオシなのが『侍戦隊シンケンジャー』では敵キャラクター・薄皮太夫の声を演じていた朴ロ美が、化物になる前の人間態を演じたシーンです。恋人に裏切られ、怒りと絶望に狂う花魁という業の深いキャラを熱演する朴の姿は、舞台で鍛えられた役者としての本気ぶりがひしひしと感じられます。 さて、そこで先日から放送がスタートした『烈車戦隊トッキュウジャー』ですが、キャストを見てみると、チケット君役に山口勝平、ワゴン役に堀江由衣、ネロ男爵役に福山潤、ノア夫人役に久川綾、グリッタ嬢役に日高のり子が登板しています。今年は彼らの中から誰が顔出し出演するのか? はたまた、ゲストキャラとしてそれ以外の声優が出演するのか? 今から期待が高まりますね。 思えばもともと声優は、俳優の仕事の一部でした。そう考えると、声優が顔出しで出演することはなんら不思議なことではありません。むしろ、アニメやゲームなどでは味わえない、声優たちの役者としての生身の演技を見られるということで、こういった顔出し出演は非常に貴重なものといえるでしょう。今後も特撮ドラマは要チェックです! (文=龍崎珠樹)『特捜戦隊デカレンジャー オリジナルアルバム キャラクターソングス』(コロムビアミュージックエンタテインメント)
今、最も邦画界で熱い”アメリカ人監督”坂本浩一。我が国を代表する3大特撮ヒーロー『仮面ライダー』『ウルトラマン』『スーパー戦隊』のすべてのシリーズでメガホンを取った稀代の男である。 坂本は、これらに香港・ハリウッド映画並みのテンポとリズムのいいアクションを取り入れ、高い評価を得ている。例えば今冬公開の『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』での主人公による追跡シーンは、香港アクションもかくやという大胆かつ緻密なカット割りと圧巻のスピード感で一気に魅せた。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年)では、ミニチュア特撮を排し、グリーンバックによるCG合成に、ワイヤーアクションも交えて、縦横無尽なバトルを披露し、新たな方向性を提示した。そんな革新性が、子どもだけではなく、特撮ヒーローで育った大人にも支持されているのだ。 「僕の人生を変えた作品は、9歳の頃に観たジャッキー・チェンの『ドランクモンキー 酔拳』(78年)。それまでは、特撮ヒーローとかアニメが大好きだったんですけど、ジャッキーを知って、『自分で演じて、撮れる人間になりたい』と。そこから格闘技をやり始めて、まっすぐ来ちゃった感じです(笑)」 坂本少年は肉体を鍛えつつ、父親のビデオカメラで、親戚の子を起用しながら、映画を撮り始めた。 「高1の時、『君もジャッキー・チェンにならないか?』という文句で、倉田プロモーションが募集をかけていて。そこで、スタントマンとしての修行を始めたんです」 高校を卒業すると、アクションの仕事をしながら、映画制作を勉強したいと考えて渡米。ジェフ・ウィンコット主演の『アンダーカバー/炎の復讐』(91年)などにも出演する中、大きなチャンスがやってくる。『スーパー戦隊』をアメリカ放送用にリメイクし、人気を博していた『パワーレンジャー』シリーズにかかわることになったのだ。 「知人の紹介で『パワー~』のプロデューサーに会ったら、『日本風の戦隊の動きができる人がいないんだ』と言われ、僕自身がポーズを取ったり、立ち回りなどを披露したら、『それ! それが欲しいんだけど、アメリカにいないんだよ』と言われて」 それが縁で坂本は、同シリーズのスタント・コーディネイトに始まり、アクション監督、監督、プロデューサー、果ては製作総指揮まで務め、アメリカに骨を埋めるつもりで米国籍まで取った。 が、そんな坂本を、日 本の特撮界が放っておくはずがない。09年に『パワー~』シリーズが一時休止したことを機に、国内の要請に応えて、坂本は帰国、映画『大怪獣バトル~』を監督する。『仮面ライダーW』(10年)のテレビ版や劇場版の監督も務めた。 「まさか自分が子どもの頃に憧れていた『ウルトラマン』を撮ることができて、『次に、仮面ライダーを撮れちゃうの!?』という想いはありましたね」 さらに、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年)、『仮面ライダーフォーゼ』(同)を監督。わずか3年で、3大ヒーローを制覇した。 香港アクション、そしてハリウッド映画技法を全身で吸収した坂本の体当たりともいうべき演出法は日本で開花した。現在、社会の第一線で活躍する、子育て世代と多感な時期の”共通体験”を持つことも、親子で楽しめる作品を生み出せる強みだ。そんな坂本の新たな挑戦が、現在OA中の『獣電戦隊キョウリュウジャー』である。 「今回は、僕らが子どもの頃に観て育った”戦隊のカッコ良さ”を再認識してもらう形で、決めポーズやセリフなどのお約束を省略せずにきちんと見せていこうと。昔のものを今風にアレンジして、どう子どもたちにアピールしていくか? というのがテーマです」 ヒーローたちと共に、坂本も進化を続けている。 (文/岩佐陽一) 坂本浩一(さかもと・こういち) 1970年、東京都生まれ。90年2月、『アンダーカバー』でアシスタント・アクション・コーディネイターとしてハリウッドデビュー。92年に倉田アクションクラブの同士と共に、スタントチーム「アルファスタント」を設立。監督としては、映画『大怪獣バトル~』ほか、『仮面ライダーW』のテレビ・映画・Vシネ、『仮面ライダー・フォーゼ』のテレビ・映画、テレビ『海賊戦隊ゴーカイジャー』などを手がける。4月13日からは、台・日合作の新作映画『トラベラーズ 次元警察』が公開される。(写真/早船ケン)
『獣電戦隊キョウリュウジャー』 太古の時代、宇宙の暗黒種、デーボスが地球を襲った。対して当時の地球の覇者の恐竜たちは、賢神トリンに機械の体を与えられ獣電竜となり、敵を封印した。だが時を越え現代、デーボスが復活し再び人々を襲い始めた。そこに立ち上がったのがトリンに選ばれし5人の若者だ。彼らはキョウリュウジャーとなり、恐竜の魂が宿る”獣電池”を駆使して、獣電竜と共に戦う! スーパー戦隊シリーズ第37弾。テレビ朝日系列/毎週日曜7時30分。 【「サイゾーpremium」では他にも特撮ヒーローの魅力に迫った記事が満載です!】 ・『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』──夢の共演映画から考える、特撮モノの歴史と未来 ・【ご当地ヒーローの特撮的真価】── "ご当地ヒーロー"は、イロモノか? ヒーローの新世代か? ・仮面ライダー出演中!【奥仲麻琴】女優開眼のPASSPO☆まこっちゃん、「朝ドラ目指します!」(c)2013テレビ朝日・東映AG
・東映
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TOKYO MX『琉神マブヤー』
公式サイトより
TOKYO MXで10月1日から放送が始まった、特撮ヒーロー番組『琉神マブヤー』。9つのマブイストーンを狙う悪の軍団マジムンと正義のヒーロー・琉神マブヤーが沖縄の平和をかけて戦うというストーリーなのだが、この特撮ヒーロー、なんだか少し変っている。
<沖縄1,400年の歴史が生んだ初めてのヒーロー『琉神マブヤー』! 沖縄で空前のブームを巻き起こしたマブヤーが本土上陸!>
と公式ページには仰々しく書かれているが、主人公はちっともイケメンじゃないし、「マブイグミ」やら「たっぴらかす」やら「ウチナーグチのマブイストーンがデージなってる!」やら、沖縄の方言がいたるところに散りばめられ、全体的にゆるいというかなんというか。
そもそもこの『マブヤー』、2008年10月から沖縄・琉球放送でスタートし、09年に『マブヤー外伝』、10年からは『琉神マブヤー2』、そしてこの10月からは『琉神マブヤー3』が放送されている。ロケ地はもちろん、スタッフから役者まですべてが"純・沖縄産"。沖縄で知らない人はいないというほど大人気のヒーローで、シリーズ最高視聴率は17.6%を記録。年間260回ものショーが開催されているという。
今月12日にはDVD BOXが全国発売され、来年1月には劇場版も公開とじわじわ盛り上がりを見せているようだが、ここ数年の特撮ヒーローものと比べるとかなり異彩を放っている。なぜいま『マブヤー』なのか。TOKYO MX編成部に話を聞いた。
「ローカル局の特撮ヒーローものを取り扱うというのは初の試みだったんですが、MXでは、プロ野球の中継もホークス戦を中心に放送していたり、地方のコンテンツを積極的に取り入れ、東京で盛り上げていこうという方針があるんです。東京には沖縄出身者や沖縄料理店も多く、沖縄に旅行する人も多いということもあり、『マブヤー』の知名度もそれなりにあるのではないかと思い、放送を決定しました。実際、先日うちが後援したDVDの発売記念イベントでは、放送前にもかかわらず、250組500名の枠に2,000通以上の応募があり、立ち見が出るほど大盛況でした」(編成部副部長・北澤氏)
この『マブヤー』、MXの放送では沖縄の方言に標準語字幕が入るという、ユニークな演出を行っている。
「もちろん沖縄で放送しているものは字幕は入っていませんが、MXではあえて、DVD版で使用されている字幕を使っています。本当に何を言っているのか分からない部分を補う意味はもちろんですが、非常に絶妙なタイミングでバラエティ―のテロップのような感じで入っているというのが、面白いところですね」
確かに、日本のドラマなのに字幕が入っているというこの感覚、なんだか新鮮だ。この字幕以外に、『マブヤー』の魅力って、どんなところなのだろうか。
「沖縄の方言や風習、文化が色濃く出ているというのがひとつのフックになっているというのはもちろんですが、悪役がお笑い芸人のような感じで、正義が悪を倒すのではなく、相手を許すという構造が今までのヒーローものにはなかった要素だと思っています。言い過ぎかもしれませんが、三谷幸喜やクドカン(宮藤官九郎)好きな人にもウケるんじゃないかと」
シーズン1の全13話は12月いっぱいの放送だが、早くもシーズン2の放送も検討しているという。「ウチがブームを作るくらいの勢いで考えています!」とのことだが、とぼけたヒーローの今後の活躍に期待したい。
(文=編集部)
●TOKYO MX『琉神マブヤー』公式サイト
<http://www.mxtv.co.jp/mabuyer/>
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