毎回豪華キャストの出演が話題を呼ぶ人気アクションアドベンチャーゲーム最新作『龍が如く6 命の詩。』(PS4専用ソフト)の記者発表会が秋葉原UDX THEATERで行われ、先行公開されていたビートたけしの出演に加え、宮迫博之、藤原竜也、真木よう子、大森南朋、小栗旬ら豪華キャスト陣の出演が発表された。発売日は12月8日。巨大歓楽街を舞台に金、女、暴力、欲望の渦に翻弄されながらも生き抜く男たちの姿を描いた本シリーズで、桐生一馬を主人公にした物語の“最終章”が展開されるという。 総合監督の名越稔洋は「今回は血のつながりや人間関係を考えて『命の詩。』というタイトルにしました」とサブタイトルを説明。物語の舞台はおなじみの東京・神室町と、新たに広島・尾道仁涯町が加わった。広島を舞台に選んだ理由については「都会と反対のコントラストを見せたかったので田舎町を選んだ。いろんな田舎がある中で広島は、戦争という暗い過去の歴史の中で這い上がってきたようなバックボーンのある街。ドラマを作る上ではいろんなものを生み出しやすい環境だし、ポテンシャル自体を土地自体が持っている場所だから」と紹介。 キャストについてはたけしが広島のヤクザ、広瀬一家の総長・広瀬徹役を演じ、宮迫はその広瀬一家の若頭・南雲剛役。藤原も若衆・宇佐美勇太役で出演する。たけしの役所については「極道なんだけどユーモアもあり、人間的な魅力を持ち、そして物語の中のキーマンとなる役」だといい、共に本シリーズ2度目の出演となる宮迫、藤原についてはそれぞれ味のある田舎ヤクザ役を熱演。名越も「抜群に演技がうまい」と太鼓判を押した。撮影:山本宏樹/deltaphoto
真木は地元・広島の街でマドンナ的存在のスナック清美のママ・笠原清美役。大森は実業家でありながらもいろいろな企みを持つ、造船会社巌見造船の社長・巌見恒雄役。小栗は新興勢力、染谷一家の総長・染谷巧役で出演する。 豪華キャストの登用は「シリーズのブランド力が上がっている証拠」と名越。「シリーズ最初の頃は(有名な俳優に)オファーをかけてもなかなかOKをもらえなかった。今回は逆オファーを頂いた人もいて、11年かけてここまできたんだなと思います」とにっこり。「前作より確実な進化を遂げていると思います。作品の中身は原段階ではまだサプライズも残っております。その続報を楽しみにお待ちください」と胸を張って最新作をアピールしていた。
●龍が如く6 命の詩。 http://ryu-ga-gotoku.com/six/
























物語のあらすじは以下の通り。
藤重政孝演じるなまず太夫(超シブい!)にさらわれたさくら姫を救うべく、じゃじゃ丸くんが旅に出る!
以上!
原作通りのシンプルなストーリーなのだが、ポイントはここに肉付けされるミュージカルならでは設定だ。例えば、本来ならじゃじゃ丸くんの兄・忍○くん(大人の都合で自主規制)が姫を救出に向かうべきなのだが、現在行方不明。そこで、ジャレコ流忍法の後継者となったじゃじゃ丸くんが、兄の代わりに旅立つことになる、という設定はゲーム開発の裏事情を知っているレトロゲームファンならニヤリとせざるを得ないだろう。また、ゲームに2プレイヤー用キャラとして登場する予定だったという没キャラ・かげ丸が、じゃじゃ丸のライバル的存在として登場するなど、とにかくネタがいちいち濃いのである。重箱の隅をつつくような表設定・裏設定を盛り込み、それをちゃんとエンタテインメント的にまとめあげていくシナリオには感心するばかりだ。
また、中盤に差し掛かるあたりで、毎回日替わりのゲストが登場。初日はミュージカル『テニスの王子様』に出演した河原田巧也が先輩忍者役として登場。ニンテンドー3DS用ソフト『忍者じゃじゃ丸くん さくら姫と火竜のひみつ』で、じゃじゃ丸くんたちとステージ上でゲーム勝負を披露してくれた。
このようにコミカルなノリで展開した前半だが、中盤を越えたあたりから物語は急にシリアスな色彩を帯び始める。序盤にちりばめられていた小ネタの数々を伏線として回収していく、後半の怒涛の展開は圧巻。さらに序盤やゲーム勝負で見せた人懐っこい笑顔が印象的な服部翼の眼光も俄然鋭さを増し、舞台狭しと繰り広げられる複雑な殺陣や、忍法ガマパックンのシーンで再現される圧倒的なカタストロフは必見である。そしてゲームシステムを逆手に取った反則技スレスレのオチには、スタンディングオベーションを送るしかない。
結論として、ミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』はレトロゲームへのリスペクトと、同時に原作を破壊することを恐れない勇気に満ちた、一流のエンタテインメント作品だったと言える。
上演終了後、観客に感想を聞いたところ、

「ゲームは知らなかったけど、普通に楽しかった! ファミコンをやってみたくなった」(20代・女性)
「ネタが細かくて、懐かしかった。お話もよくできていて、最後まで飽きることなく楽しむことができた」(40代・男性)
という答えが返ってきたことからも分かるように、ゲームを知らなくても熱いアクション伝奇ミュージカルとして楽しめるし、ゲームを知っていれば懐かしさと原作の世界観とのギャップを味わうことができて、より一層ディープにストーリーを楽しめるはずだ。このように、一つの作品でも異なる価値観を持つ者が見れば、全く異なる印象を与えるミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』は、実はかなり複雑な計算の上に成り立っているのかもしれない。
そういえば、渡部紘士演じるクロベエも劇中でそんなことを言っていたっけ。
「ともあれ“価値観”を揺さぶるミュージカル。それが『忍者じゃじゃ丸くん』なのだ」
なお、本作は6月30日まで東京・新宿シアターブラッツにて毎日上演される予定。まだ当日券も手に入るとのことなので、気になる人はぜひともその目でミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』のすべてを確かめてみてはいかがだろうか。
(取材・文=有田シュン)
●ミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』
6月22~30日まで、東京・新宿シアターブラッツにて上演中。
・企画:三澤友貴
・演出/脚本:吉谷光太郎
・主催:レトロゲームシアター <