【TGS2011】SCEJ・PlayStation Vitaは国内コンシューマ市場に新しい波を起こすか!?

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うわさのVita、実際どうなの!?
 14日に開催された「SCEJ Press Conference」にて、発売日が12月17日(予約開始が10月15日)、3G通信キャリアがdocomoと発表されたPlayStation Vita。15日から18日まで開催の東京ゲームショウでも注目度は高く、80台以上の試遊機が備えつけられ、SCEJブースの大半を占めている。  取材時には2階特設プレーラウンジで『王と魔王と7人の姫君たち~新・王様物語~』を遊ぶことができたが、まずは基調講演の様子からお伝えしよう。
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SCEJブースの様子
 「みなさんを現実の体験と連動するような、革新的な遊びをぜひ提供していきたい」と吉田修平ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイドスタジオ プレジデントが言うように、PS VitaはAR(拡張現実)を志向し、感覚的なユーザーインターフェイスを備えている。  15日に行われた基調講演の第2部「PlayStation Vitaの全貌」では、VTRを見ながらの口頭による説明と実機を使ったデモプレーでこれらの機能を提示していった。  5インチの有機EL(エレクトロルミネッセンス。蛍の発光を電気的に再現するロジックで低電力高輝度が特長。バックライトが存在しない)ディスプレイ、前面タッチスクリーン、背面タッチパッド、モーションセンサー(3軸ジャイロセンサー、3軸加速度センサー)を採用し、PSPではアナログパッドだったところに左右ふたつの新しい専用アナログスティックを導入したことで操作性が向上したと、松本吉生ソニー・コンピュータエンタテインメント SVP兼第2事業部長は豪語する。  コンテンツの部分ではFacebook、Twitter、foursquare、Skypeと4つのソーシャルネットワーキングサービスを利用できるが、PS Vitaの軸はやはりゲーム機、純粋に操作機能の面で勝負してきた点が気になる。PSPよりもはるかに向上した画質≒処理速度、インターフェイスの工夫、ネットワーク常時接続によるコミュニケーションツール化と、和田洋一CESA会長が言うコンピューターゲームが進化する際の手順をまっとうに踏んできている印象だ。  FPS『レジスタンス』シリーズの最新作、PS Vita版『レジスタンス バーニングスカイ』のデモプレーを買って出たのは吉田プレジデント。暗闇に浮かぶスクリーンに、スタート画面から順にPS Vitaを操る様子を映し出していく。
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『レジスタンス バーニングスカイ』を紹介する
吉田プレジデント
 起動して最初に現れるのはすべてのゲームに共通の「ライブエリア」。ここではユーザーが必要とする情報が一覧できるという。このデモプレイでは、レジスタンスのオンラインコミュニティサイトに接続するブラウザが立ち上がり、ユーザーのプロフィールが示され、『レジスタンス』シリーズのPSP版を売っているPlayStation Storeのメニュー、トーナメント開催のお知らせ(出場者ロビーへのリンクともなっている)などがあることが確認できた。  ゲームデモンストレーションでは吉田プレジデントが、舞台となっているニューヨークのMAPを駆け抜けていく。プレーヤーは「キメラ」を相手に斧または銃器で戦う消防士だ。  武器は画面右のあるアイコンに触れることで持ち替えることができ、またもうひとつのアイコンをタップすることで手榴弾を投げることもできる。これらを吉田プレジデントは直感的だと評価している。  マシンが魅力的ということになると、後はその操作性を活かしたをゲームデザインができるか否か。  たとえばスーパーファミコンで『スーパーマリオカート』のスタートダッシュが決まったときのような、入力に対する出力結果の感触が生理的に納得でき、つまり「手応えがある」ゲームソフトを生み出せるかどうかが成功の鍵を握るだろう。  ローンチタイトルではないがプレーアブルロムが出展されていた『王と魔王と7人の姫君たち~新・王様物語~』は、一種のシミュレーションRPG。プレーヤーが配下の者に隊列を組ませ、自分と隊を同時に操り、敵を倒す。配下の敵への突撃は、従来のゲーム機のように右側のボタンを押してもよいが、タッチスクリーン上で直接標的となる敵に触ることでも実行できる。そのほうが「直感的」だ。タッチスクリーンの反応については実機の性能、反応速度の調整といった要素が絡んでくる。短い時間のプレーだったのでシビアなところへの言及は避けるが、タッチスクリーンそのもののレスポンスは悪くないように思えた。ある出展社の人間にも尋ねてみたが、おおむね「よい」という評判だった。
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実際に遊んでみた

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背面タッチパッドはこんな感じ
 反応がよすぎると背面タッチパッドに触れることでの誤操作が起きそうな気もするが、それは背面タッチパッドに何を割り振るかというゲームデザイン、反応範囲と速度をどこまでにするかという調整次第だろう。  画質と操作性の点で期待の持てるゲームマシンだ。  基調講演の後半ではARの説明に時間が割かれた。「何もないところに絵が立ち上がる」デジタル手品的な利用法が多いARだが、たいていはターゲッティングとデータ再生のためにARマーカーを必要とする。しかしPS VitaはマーカーレスARという、マーカーを用いないARが可能になるという。先を行っているのだ。
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マーカーレスAR。未来っぽい!
 人々がPS Vitaに慣れ、普遍化し、陳腐化するまでにかかる年月を延ばす仕込みがなされていることは確か。長く使ったときにどういう感想を抱くことになるのか。発売まであと3カ月だ。 (取材・文・写真=後藤勝)
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