
「週刊ポスト」11/28号(小学館)

「週刊ポスト」11/28号(小学館)
またやらかしてしまった! 東京都は10日、大手出版社・光文社が発行する写真週刊誌「FLASH」の増刊号(9月22日発行)について「著しく性的感情を刺激する」として、青少年健全育成条例に基づく「不健全図書類」に指定する方針を固めた。 都は公報で告示する14日以降、書店などで18歳未満が購入できないように成人コーナーへの区分陳列を義務付ける。問題になったのは、市販のアダルトビデオを再編集した付録のDVD。「セクシーアイドル10人のクライマックス映像80分」として、小林ひとみ、桜樹ルイなど、往年のAV女優の作品が収録されていた。 「FLASH」といえば、今年9月にも回収騒ぎを起こしている。その時は、ネット上に流出した米女優のハレンチ写真を許可なく8ページにわたって計18枚掲載する予定でいたが、直前に上層部が事の重大さに気付き、急きょ回収することになった。 「米国ではFBIも動くほどの流出騒ぎですからね。それを商業利用すれば、巨額の賠償金を請求される可能性も出てくる。FLASHのもくろみが甘かったとしか言いようがありません。雑誌を回収したことで、同社は億単位の損害を被ったそうです」とは出版関係者。 それだけに、今回の「不健全図書指定」のダブルパンチは痛すぎる。スポーツ紙記者は「話題になったことで、増刊号の売り上げはいいかもしれませんが、イメージダウンは深刻。ただでさえ部数減で厳しいというのに、広告も入りづらくなる。業界では『3年以内に潰れる』と予測する人もいます」と話す。 リストラの嵐も吹き荒れそうだ。前出の出版関係者は「フリーの記者やカメラマンは、次の更新時にかなり厳しい条件を突きつけられそうです。会社のミスなのに、フリーの自分たちにしわ寄せが来ることに、記者たちは反発していますよ」と明かす。 その一方で「光文社は、昔から、お金関係がユルいことで有名。例えば、フリーの記者の中には社員以上に経費を使いまくり、それを水増し請求して一部を自らのフトコロに入れている男もいた。会社のピンチに乗じてこうした不届き者を一掃し、経営健全化を図る動きを歓迎する向きもあります」(同社関係者)という。 光文社は、生まれ変わることができるか――。「FLASH」増刊号(光文社)
今週の注目記事 第1位 「いつか日本が爆発しそうな日銀『黒田バズーカ』」(「週刊新潮」11/13号) 第2位 「12・14総選挙緊急予測」(「週刊文春」11/13号) 第3位 「ミス東洋英和が日テレの女子アナ内定を取り消された理由」(「週刊現代」11/22号) 第4位 「安倍総理『世論はネットの書き込みを見ればわかる』」(「週刊現代」11/22号) 第5位 「『香川の奇跡』独立リーグから18人プロ入りさせた男」(「週刊文春」11/13号) 第6位 「あえぎ声の正体がわかった」(「週刊ポスト」11/21号) ポストは「磯山さやか 真昼のホテル」と「私の職業はヌードモデル 七菜乃」の2本立て。現代は格闘技家の中井りんという女性の肉体美グラビアと、女優・大谷直子が1981年に一冊だけ出したという写真集『直子──受胎告知』(集英社)からのカットを袋とじにしている。 それほど露出が多いわけではないが、やはり大谷の貫禄勝ちだ。意外に、中井のはち切れんばかりの肉体がセクシーである。だが、この女性に「挑む」には、こちらも相当鍛えていないと太刀打ちできないだろうと思わせる体である。このところ、ややセクシー度が足りないポストを、今週は現代がノックアウトした! グラビアでは負けたポストだが、「死ぬまでセックス」シリーズの延長であるセックス記事には見どころありだ。 今週は、セックスの時の女性の「あえぎ声」に注目した。生物学的な研究では、あえぎ声は人間特有のものとされているそうだ。動物行動学研究科の竹内久美子氏はこう話す。 「人間以外にあえぐ動物というのは聞いたことがありません。唯一、アカホエザルがオーガズムを感じた時に“ホォ~”という声を出すくらいで、同じ霊長類のチンパンジーでも、交尾中には声を出しません。(中略)動物のなかで、人間だけが隠れて性行為を営むことが関係しているのではないかと考えます。(中略)白昼堂々、公然と交尾をする他の動物と違って、人間は隠れてセックスする。必然的に精子競争の機会が失われてしまいます。そのため本能的に、良い精子を求めようと声を発しているのではないか。男性にあえぎ声を聞かせることで興奮させることはもちろんですが、他のオスと続けて性交し、精子競争を引き起こさせようとする動物的本能の名残ではないかと考えます」 女は声を出すが、男はあまり声を出さないのはどうしてなのか? 脳科学者の塩田久嗣氏はこう解説する。 「感覚を司る右脳と思考を司る左脳を結ぶ神経の束である『脳梁』は、一般的に女性の方が太い。男性は感情を抑制する前頭葉の底の部分が女性より大きい。その結果、刺激や快楽の信号を多く受け取る女性が感情を表出させやすい一方で、男性は気持ちいいという感情を抑制するという傾向があります」 よく女性のあえぎ声は、本気の時と演技している時では声音が違うといわれる。本気のあえぎ声を見分けるには、どうしたらいいのか? 女性たちがこう話す。 「最初に乳首を舐められた瞬間には自然に声が出ちゃう。下着の上からクリトリスをなでられた時とか、挿入の瞬間とか。その時に出るのは本物だと思います」(既婚OL、33) 「顔を見ればいいんですよ。すごくよがっていれば、眉間やおでこにしわが寄って決して美しくはない(笑い)。“見られる”ための顔を作っていたら間違いなく演技でしょう」(主婦、42) 官能小説評論家の長田守弘氏によれば、時代によってもあえぎ声は違うという。江戸時代の枕絵(春画)には、あえぎ声も添えられていたそうだ。代表的なものを紹介しよう。 「あれよあれよ」 「スーハー、スーハー」 「ソレソレ」 「きくきく」 「まちやんせ、わたしもアレアレ」 と、実に多彩である。国によっても違うというのは『体験ルポ 在日外国人女性のセックス 51カ国、5000人を“制覇”した男の記録』(光文社)の著者で、フリーライターの出町柳次氏。 「例えばタンザニア女性とセックスした時、彼女は“サンクス!サンクス!”と“ウォー”という絶叫を繰り返していました。日本での男性経験がなくて感謝されただけかもしれませんが(笑い)、絶叫するのはアフリカの女性に多かったですね。ロシア系も最初はロシア語で静かに、自己暗示にかけるように“気持ちいい”“もう少しよ”などと呟いていましたが、そのうち“ワーッ!”とか“オオ~ッ!”とこちらも絶叫系になり、思わず口を手で塞ぎました。(中略)イスラム系の女性は唇を噛んで快感を抑える傾向がある。インドネシアのバツイチ40代女性は“ハン…ハン…”とため息を漏らす程度でした。アジア系では中国人が控えめ。20代の中国人留学生との経験がありますが、“アーン”“気持ちいい”と日本人をオブラートに包んだ感じでした」 今度いたすときは、これを参考に「本気か演技か」をしっかと見定めようではないか、ご同輩! ところで、フライデーが創刊されたのは84年11月9日。今年で30周年を迎える。先週号から「創刊30周年!」と銘打って、創刊号からのスクープを年ごとに掲載している。創刊号の目玉は当時「天才投資家」と謳われた「投資ジャーナル」の中江滋樹会長と、人気アイドル倉田まり子のツーショットだ。これ以外にも三島由紀夫の切腹現場というのが、確か巻頭にあったと記憶している。 次の年は「カメラの前で悪徳商法の親玉メッタ刺し 豊田商事会長 血まみれの末路」、翌年は「日航機墜落 地獄の事故現場から12歳少女が奇跡の生還」。いま見ても迫力のある写真だ。 私が編集長時代の「雲仙・普賢岳大噴火!」(91年)、山口組系の鉄砲玉がフライデー編集部を襲って、副編集長の頭部を強打して逃げたときの現場写真なども取り上げられている。 やはり一番すごいスクープだと思うのは、今週号に載っている「小渕恵三首相(当時)の病床写真」(00年)である。当時の青木幹雄官房長官らは、小渕氏が「次は森喜朗だ」と言ったとして強引に森政権を誕生させてしまうのだが、この写真を見れば小渕氏が後継を口にできる状態でなかったことは一目瞭然である。 草創期の写真週刊誌は、私から見てもプライバシー侵害などやりたい放題で、ビートたけし軍団がフライデー編集部を襲撃したことをきっかけに写真誌批判が巻き起こり、部数が急落していった。 だが、あの頃の写真には、今はなくなってしまった「熱気」がこもっていたことは、いま見ても感じられる。読者よりも編集部員がこれらの写真を見て、写真誌の原点とは何かをもう一度考えてほしいと思う。 フライデーは、先週も今週も特大号だから430円! そのために今週も袋とじが5本もあるが、「美川憲一が夜な夜な自宅に招くカレ 伝説のオカマ」まで袋とじにする必要があるのだろうか? この中では「関根恵子」の未公開ヌードと、「東欧の素人娘7人純真ヘアヌード」がいい。だが、張り込みネタを含めてほかには見るべきものが、巨大な木彫りの「男根」にまたがってうれしそうに笑っている菊田真紀子衆議院議員(宮沢洋一経産相がSMバーに政治資金を支出していたことを「汚らわしい」と言った人)の写真だけというのは、寂しすぎはしないか。 プロ野球はシーズンオフでFAなどの話題が紙面をにぎわしているが、ちょっと変わった球団を文春が取り上げている。これが今週の第5位。 この球団は国内独立リーグの「香川オリーブガイナーズ」で、四国アイランドリーグplus(四国IL)で総合優勝を5回している強豪である。だが、日の当たらない独立リーグ。そのチームに、今年のドラフトで小さな奇跡が起こった。東京ヤクルトが四巡目指名で、このチームの寺田哲也投手の名を挙げたのだ。 寺田はもう一つの独立リーグ、北信越BCリーグのチームに所属しMVPを獲得したが、どこの球団からも獲得の意思表示である「調査書」は届かなかった。今年香川に移り、43試合に登板して6勝4敗6セーブ。防御率2.91でリーグ10位と平凡で、しかも27歳。それなのに、寺田のもとにはドラフト前に5球団から「調査書」が届いていたという。 それは、香川を8年連続で率いている「一風変わった元天才打者」西田真二(54)の存在があるからだという。西田はPL学園で78年夏、エースで4番として全国制覇し、法政大学でも日本一、ドラフト1位で広島カープに入団した。現役13年で規定打席に達することはなかったが、4番をまかされることもあり、セ・リーグタイ記録となる4連続代打本塁打を放っている。 練習はしないし自分勝手に振る舞うが、その打撃には山本浩二も衣笠祥雄も一目置いていたという。その西田が率いる香川は2007年から8年連続、ドラフトで17名(プラス外国人選手1名)の指名打者を輩出している。多くは育成枠だが、この数は国内のあらゆる名門チームと比べても抜きんでている。 西田の選手指導は変わっている。ひと言、ワンポイントアドバイスだけなのだ。だが、昨年のドラフトで中日ドラゴンズから2位指名を受けた又吉克樹投手は、西田の「もっと真っ直ぐを投げろ」というアドバイスで、140キロ前後だった球速が148キロまで伸びたそうだ。 西田のすごさはそれだけではない。電話魔で、売り込みがうまい。各球団のスカウトへ選手のことを売り込むのはもちろん、落合博満や星野仙一にも物怖じしないで直接売り込む。 抜け目なく、なかなかの食わせ者だと筆者の中村計は書いているが、そうでなくては独立リーグの監督は務まらないのだろう。今のプロ野球にはいなくなった、痛快な男である。 さて、最近、安倍晋三総理が国会など公の場で感情を露わにすることが増えている。11月4日の予算委員会では、07年9月に現代が報じた記事をもとに、安倍の過去の脱税疑惑を持ち出した吉田忠智社民党党首に対して、「まったくの捏造です! まるで犯罪者扱いじゃないですか!」と激高し、議事を中断してしまった。 だが現代によれば、この記事に対して「一切抗議や問い合わせはない」という。 現代は安倍が世論の動向を広く見ようとしないで「世論はネットを見れば分かる」と、自分に都合のよい、狭い「世論」にしか目を向けていないと書いている。 特に、安倍のFacebookに支持者が毎日書き込んでいる文言は、一国のトップがこれを放置しているとは到底信じがたい、目を疑うような罵詈雑言ばかりだという。 「〇〇議員を血祭りに!」 「(反対勢力は)売国奴以外の何物でもない。きっと在日だよ」 「朝日なんて便所の落書き程度です。さっさと廃刊に追い込み土下座させましょう」 「密漁を行っている中国船を早く撃沈してください」 「中国朝鮮3国もろとも殲滅でいきましょう」 「早く核武装しましょう」 「野生動物 北京原人を射殺してください」 現代は「一刻も早く安倍総理はネット依存の政治から脱しなければならない」と結んでいるが、同感である。 安倍はAPECで習近平国家主席とようやく首脳会談を行えるようになった。だが、共同宣言を前もって公表するという異例の事態で、双方の考え方の隔たりが大きく、腹を割って話し合うというものにはならないはずだ。 それに、嫌中・嫌韓の安倍のネット支持者たちに、首脳会談についてどう説明するのだろう。「習のやつを懲らしめてやった」などと事実を“捏造”するようなことは書かないだろうが、書き方ひとつでネトウヨが離れるかもしれないし、中国側を激怒させることにもなりかねない。 ネットをやっている暇があったら、「隣人とうまく付き合う方法」という本でも読んだほうがいいと思うが。 今週の第3位は、現代の「ミス東洋英和が日テレの女子アナ内定を取り消された理由」。NHKの朝のドラマ『花子とアン』でも注目を集めた東洋英和女学院大学の4年生、笹崎里菜さん(22歳)が内定していた日テレから内定取り消しを受け、提訴したというのである。 彼女は平成25年9月12日に日テレから、平成27年度のアナウンサー職の採用内定を受けた。 この笹崎さんの存在は、「女子アナ通」の間ではすでによく知られていたそうだ。彼女は「2011年ミス東洋英和」に輝き、ファッション誌の読者モデルとしても活躍していた。 その彼女がなぜ、日テレの内定を取り消されたのだろうか? 今年3月、すでに内定者として研修を重ねていた笹崎さんが人事担当者に電話で告げたことが騒動のきっかけになった。 「以前、母の知り合いの関係者が経営している銀座の小さなクラブで、お手伝いを頼まれて短期間アルバイトをしていたことがありますが、そういうものは大丈夫なのでしょうか」 こうしたことを言わずに女子アナになる者が多いのに、彼女は正直に「過去」を話したのだ。だが、日テレの人間は笹崎さんにこう告げたという。 「(アルバイトのことを)上に上げたら問題になってしまった。明日は人事部の部長、部次長から話がある。ホステスのバイトをしていたことがバレたら、週刊誌には好きに書かれる。笹崎は耐えられるか。これまで研修でがんばってきたことは知っているけど、それはいったん置いて、よく考えてほしい」 さらに週刊誌などで騒ぎになったら、父親のところにも取材が殺到して、父親が会社を辞めなければならなくなるかもしれないとも言ったそうだ。父親にそのことを話したら、心配するなと言われた。当然である。 しかし4月2日、日テレの部長から内定取り消しが伝えられた。 彼女がホステスのアルバイトをしていた銀座のクラブというのは、スナックのようなこじんまりとした店で、彼女の母親の知人もカウンターの中で働いていた。 特定社会保険労務士の今中良輔氏が疑義を呈する。 「この裁判は彼女一人のものではなく、社会に対する問題提起の側面を持っています。ホステスのアルバイトをしていた過去は、女性の将来を塞ぐことがあっていいのか。個人的にはあってはならないと思う。司法がどのような判断を下すか注目しています」 一読して、何をバカなことを日テレは言っているのかと思わざるを得ない。氏家斉一郞氏が生きていたら、こんなことはなかったに違いない。 今どき、ホステスやキャバクラのアルバイトをしていたから入社させないというのは、そうした職業を差別しているからではないのか? 夏目三久(日テレ→フリー)のように、入社してからコンドームの箱をもった写真が写真誌に載り、騒ぎになったトラウマが日テレにはあるのだろうが、ケツの穴の小さいテレビ局である。 笹崎さんは、アナウンサーになる夢をあきれめることはどうしてもできないと言い、こう続ける。 「この裁判は世間の皆さんに、女子アナという仕事について考えていただく機会にもなると思っています。大学時代にホステスのバイトをしていた女子アナは、受け入れてもらえないのでしょうか? 私の経歴は、裁判によって公になります。その上で、もし私が女子アナになれたとしたら、批判も含めて、過去はすべて引き受けるつもりです」 裁判は11月14日から始まる。これだけ強い意志を持った女性なら、いい女子アナになると思うがね。 ところで、見かけだけの「好景気」を作り出している安倍はさぞ鼻高々かというと、そうではないようだ。12月にも判断しなければいけない消費税10%増税を断念し、解散総選挙へと舵を切るという見方が強くなっているのである。 私は安倍の動向を知るには、大新聞の奥歯にものが挟まった書き方ではなく、週刊ポストの「長谷川幸洋の反主流派宣言」と週刊文春の「飯島勲内閣参与の激辛インテリジェンス」を読むのが一番いいと思っている。この2人は安倍のブレーンで、おそらく安倍の意向を汲んで、ときどき安倍の本音を流すからである。 先週の長谷川氏のコラムにこうある。安倍政権は再増税をあきらめて、11月の解散総選挙を考え始めたのではないか? それを強く感じさせたのは、10月22日の菅義偉官房長官の会見だったという。 これまでは改定値を見て判断すると言い方だったのに、長官は消費税を引き上げるかどうかは国内総生産(GDP)の7~9月期の「速報値」を見て判断すると言ったのだ。 改定値と速報値では発表時期が異なる。改定値は12月8日、速報値は11月17日。速報値なら臨時国会が開かれている。衆院解散は国会会期中が原則になっているから、改定値を待っていては国会が幕を閉じてチャンスを失ってしまう。 それに増税の凍結延期なら、増税は規定路線だと思っている国民にとって前向きのサプライズ効果もあるはずだとしている。 大新聞も解散・総選挙があるという見方がやや主流になってきた。そこで今週の文春は「12・14総選挙緊急予測 120激戦区の最新データ付」という特集を巻頭でやってきた。自民党の現有議席は295だが、選挙でどうなるのか? 小渕優子、松島みどりのダブル辞任に加えて、ほかの官僚のスキャンダルが止まらない。それに来年は集団的自衛権、原発再稼働と国論を2分する政治課題が控えている。野党の選挙準備が整わないうちに解散せよという声は、自民党内からも上がっているという。 解散の大義名分は消費増税の先送りだ。先のように、11月17日には7~9月のGDP速報値が発表されるが、当初の想定よりかなり厳しい数字が予想されている。そこで安倍は、消費増税の先送りを決断。前回の衆院選の公約とは異なるため、国民に信を問うとして解散するというのだ。その場合、投票日は12月14日しかない。これなら、予算編成の遅れを最小限に抑えられるからだ。 文春によれば「前回衆院選と比較して、二つのトレンド変化がある。一つは、自民党への追い風が前回ほどではないこと。そして、維新の党をめぐる状況の変化である。 こうしたトレンドを加味した上で、前回衆院選、参院選のデータをもとに、全小選挙区の議席予測を行った。比例区については不確定要素が大きいため、前回の獲得議席のままとした」という。 その結果、民主、維新、みんなの党、生活の四党が候補を一本化する“野党結集”の成否が獲得議席を左右する。野党の候補一本化ができなかったケースでは、自民党は37議席減らすものの、258議席を獲得して自公で290議席に迫る。野党結集が実現した場合、前回、民主、維新、みんな、生活の候補が獲得した票の合計が、勝利した自民党候補を上回った選挙区を抽出して分析したそうだ。 シミュレーションは2パターン。1つは、自民党に逆風が吹かない場合。野党4党の合計惜敗率が140%以上の場合に逆転できると想定した。このケースでも自民党は257議席となる。自民党に逆風が吹いた場合は、野党4党の合計惜敗率が120%以上でも逆転できると想定し、この場合、自民党は63ものを選挙区で逆転を許し、232議席にとどまるという。自公で過半数は維持できるものの、自民は単独過半数を失う形になる。 野党が結集しないように、策士・菅官房長官はこういう手を打っていると自民党選対幹部が明かしている。 「菅義偉官房長官は、野党結集を阻止することが自民党勝利に直結することを見据えて、ずっと楔を打ってきました。橋下徹共同代表、松井一郎幹事長の維新、渡辺善美前代表のみんなの党の二つのルートがあります」 対する民主党も、結集の流れを強めているそうだ。民主党議員がこう話す。 「民主党は候補者の決まっている百三十の選挙区以外は、どんな協力でもやるというスタンスです。岡田克也元代表が担当となり、選挙区調整を進めている。原理主義で知られる岡田氏ですから、党内の抵抗を押し切って一本化を進めると見られています。政権追及で野党の足並みが揃っているのは、その先の選挙協力を見据えているからでしょう」 私は、安倍の思惑や菅官房長官の根回しが「凶」と出るのは間違いないと考える。なぜなら国民の大多数は、憲法九条を蔑ろにした戦争のできる国への重大な進路変更、大企業への目に余る優遇措置、盲目的なアメリカ従属という安倍路線に対して堪忍袋の緒が切れかかっているからだ。 安倍が解散に踏み切るのなら好機である。これまでの安倍政権のやり方に「ノー」を突きつけようと考えている国民は、彼らが想像している以上に多いこと間違いないのだから。 野党結集に期待はしていない。自民党以外のどの政党でもいいから一票を入れる、それだけで先にあげた国民を無視したやり方も原発再稼働も止められるのだ。いずれにしても次の総選挙は、われわれ国民には千載一遇のチャンスである。 安倍が解散をしようという気になっているのは、このところの株価が急上昇している、冬のボーナスが2年連続で上がるなど、見せかけの景気のよさが背景にある。 新潮はそれを「黒田のバズーカ」のおかげだと書いている。これが今週の1位。 「黒田(日銀=筆者注)総裁が記者会見を行った日、日銀内で機関投資家らに対する説明会が催されました。そこで、機関投資家らは説明にあたる日銀幹部に対して、口々に黒田総裁への不満をぶちまけたのです。日銀が国債の実質的な“買い占め”を進めていることについて、“債券市場を壊す気か!”との怒号も上がったといいます」(全国紙経済部デスク) 11月6日午前11時時点で、円相場は約7年ぶりに1ドル=115円台まで下落した。これは、10月31日に日銀の黒田総裁が次のことを発表したからである。 【1】長期国債の買い入れを年30兆円増やし、年80兆円にする。 【2】株価指数に連動する上場投資信託(ETF)の買い入れ額をこれまでの3倍、年3兆円にする。 【3】上場不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ額をこれまでの3倍、年900億円にする。 威勢のいい黒田総裁の発表を受けて市場は沸いた。その上、会見に先立ち「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」は運用資産の割合の基準を変更することを正式に発表し、国内株式と外国株式による運用比率を共に12%から25%に、国内債券は60%から35%に下げるというのである。 追加緩和決定後から日経平均株価はぐんぐん上昇し、今年最大の上げ幅を記録して一時は1万7000円を超えた。円安も進み、このままいくと年内にも1ドル=120円に届くかもしれない。 今回の日銀の金融政策を決定する政策委員の「採決結果」は、5対4という僅差だった。反対が多かったが、黒田総裁がごり押しした形で決定したのだ。エコノミストの中原圭介氏は、この決定が家計に及ぼす影響は計り知れないという。 「現在、原油価格は安いのですが、円安のせいで国内のガソリン価格はどんどん上がっている。今回の追加緩和のせいで今後は円安がもっと進んでガソリン価格はさらに上がるでしょう。地方は車社会ですから、ガソリン価格は家計に直結する。ガソリンが高ければ買い物に行く回数やお店で使う金額も減ります」 株価の恩恵を受けるのはごくごく一部の人間だけだが、円安は国民の大多数の食卓を直撃する。これほどの円安では海外旅行もままならない。その上、この後に待っているのは国債の大暴落という「悪夢」だと経済学者の田代秀敏氏はいう。 「問題は、これによって日銀が出口を失ってしまったことです。今後も日銀は国債を買い支えなければなりませんが、どこかの時点で“もう買わない”と発表するのは危険です。最大の国債購入者である日銀が市場から去ることになれば、機関投資家などはそうなる前に売ろうと考え、国債価格が大暴落するのは目に見えています」 今朝(11月10日)のasahi.comに、こんな記事が載った。 「朝日新聞が8、9日に実施した全国世論調査(電話)で、今の日本の景気は消費税を引き上げられる状況かどうかを尋ねたところ、71%が『引き上げられる状況ではない』と答えた。『引き上げられる状況だ』は16%だった。安倍内閣の支持率は42%で、女性2閣僚辞任に伴う10月25、26日実施の全国緊急世論調査(49%)より下がった。第2次安倍内閣発足以降では、集団的自衛権行使容認の閣議決定後の7月と8月に実施した全国世論調査の最低と並んだ。不支持率は36%で、同じく7月に記録した最高と並んだ」 安倍の悩みは、ハムレットのそれよりも深いはずだ。解散すべきかすべきでないか。消費税を10%に上げるべきか上げるべきではないか。そうした国内の悩みに加えて国外では、北朝鮮に軽くあしらわれ、習近平と首脳会談が実現しても、尖閣諸島問題があることを認めさせられ、靖国参拝も断念せざるを得ないだろう。 まさに内憂外患。これだけストレスがたまったら持病が悪化しないかと、安倍支持者でなくとも心配になるのだが。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」11/13号 中吊広告より
今週の注目記事 第1位 「衝撃スクープ 巨人阿部慎之助が堕ちた“アイドル女優”不倫地獄」(「週刊文春」11/6号) 第2位 「海猿は陸でもスゴかった! 伊藤英明 ハワイでナンパ→乱痴気3P 衝撃写真」(「フライデー」11/14号) 第3位 「ポテトチップスで『がん』になる!」(「週刊現代」11/15号) 第4位 「殺人・エボラ大流行 日本は絶対に防げない」(「週刊現代」11/15号) 第5位 「体調悪化安倍首相『電撃辞任』か『年内解散』本心はこっちだ!」(「フライデー」11/14号) 第6位 「大臣就任で100万円を義姉に渡した『西川公也農水相』の叩けば埃」(「週刊新潮」11/6号) 「遵法精神は皆無『小渕優子前経産相』がバッジを外す日」(同) 「小渕優子『ワイン疑惑』を告発した中曽根支持者」(「週刊文春」11/6号) 第7位 「佐世保同級生殺害少女A『殺すのが楽しい。猫より人間のほうが昂奮する』」(「週刊ポスト」11/14号) 第8位 「47都道府県おっぱいランキング」(「週刊ポスト」11/14号) 第9位 「『難民』歴6年 財産1500円」(「AERA」11/10号) 2014年1月から6月までのABCの「雑誌販売部数」が発表された。 この欄で取り扱っている総合週刊誌は軒並み部数を落とし、サンデー毎日がわずかに7,547部伸ばしたが、それでも5万1,062部にしかならない。週刊朝日は約2,000部落として11万561部。AERAも約4,500部落として6万7,839部と精彩がない。週刊プレイボーイが約2,200部伸ばして11万7,879部。週刊アサヒ芸能は約5,000部落として9万7,584部。 フライデーは約3,700部伸ばして15万5,468部とやや健闘。週刊ポストは約4万部落として27万8,904部。週刊新潮も約2万1000部落として32万9,415部。週刊現代も約1万4,000部落として35万2,521部。ダントツ1位だが、週刊文春も約1万8,000部落として45万383部。国民雑誌といわれる文藝春秋も、約2万8,000部落として27万7,042部である。 週刊誌全体で前期比95.4%、月刊誌全体で前期比92.7%。依然として、雑誌の部数減に歯止めがかからない。 さて、今週は盛りだくさんである。まずは、AERAお得意のネットカフェ難民の記事。 都心から電車で約30分の埼玉県南部にある街のネットカフェを、記者が6年ぶりに訪ねた。ビルの2階と3階を占めるこのネットカフェは、総部屋数が約70。6年前より、部屋数は倍近くに増えていたという。店の棚には漫画が置かれ、飲み物は無料で、シャワーも完備している。一見、普通のネットカフェだが、夜ここで過ごす人たちが「住民登録」できる、日本で数少ない店だそうだ。 定職に就きたくても住所不定だと面接すら受けられないが、そんな人たちを支援するため店舗側が市役所と協議し、ネットカフェで1カ月以上長期滞在すれば、住民登録することができるようにした。店長によれば、現在の「住民」は約30人。30代後半から50代後半の男性が中心だという。 ここで暮らして約6年になる男性(51)にインタビュー。東京出身の男性は、高校卒業後に都内で大手居酒屋チェーンに就職した。いつか自分の店を持つのが夢だった。しかし必死で働いたが、お金は貯まらない。 10年近くたった時、知り合いに「儲かる」と誘われ、北陸の都市で派遣社員として工場の製造現場で働くようになったが、ここでもやはり貯金もできない生活が続いた。そんな日々が嫌になり6年ほど前、当てもないまま東京に戻ったそうだ。 「それからがこの人生です」と、その男性は言う。両親はすでに亡くなった。ネットカフェで暮らしながら派遣会社に登録し、倉庫での荷物の仕分け作業などをして生計を立てている。年収は150万円ほど。 ここでは、安倍第二次政権が誕生し、アベノミクスで2億円近いマンションが完売したり、資産が1億円以上ある「富裕層」が増加しているという話は、まったく他所事である。今を生きることで精いっぱいだ。ネットカフェは3月まで1泊2,400円だったが4月に消費税がアップしたので、その分、家賃が1日72円上がって、2,472円になった。「1カ月2,160円の出費増は、死活問題です」「全財産は財布の中の1,500円だけ」と彼は打ち明けた。 「先のことですか? 恐ろしくなるので、考えないようにしています」(同) 先日発売された「G2」(講談社)にジャーナリスト・安田浩一氏による、中国から来た「外国人技能実習生」の実態ルポが掲載されている。 中国黒竜江省から来て福井県坂井市の縫製工場で働いていた22歳の女性は、考えられないような長時間労働と低賃金で働かされ、人権無視の「契約」によって解雇される。彼女の姿を通して、「人身売買」ともいえるこの実習制度のひどさを告発している。ぜひ読んでもらいたい。 いまや格差社会などという悠長なものではなく、ごく一部の富裕層を太らすためにこの日本は「総ブラック社会化」している。こうした資本主義の終焉ともいえる日本社会の歪みきった現実を、週刊誌はもっと追及するべきである。 日本人の一番いけないところは、なんでもかんでも忘れてしまうことだと、私は思っている。佐世保で起きた、むごたらしい同級生殺害事件も3カ月が過ぎただけだが、人々の記憶から薄れていっているのではないか。 ポストは、A子が凶行におよぶ3日前、継母に生々しい殺人願望を語っていたメモを、継母の知人から見せてもらったという。A4用紙8枚にわたるメモには、A子が病院に向かう車の中で継母に語った言葉が書かれていた。 「A子 この話は父さんとか他の人にはいわないでほしいんですけど。 継母 わかった。2人の間にとどめておく。 A子 猫のことなんですけど、正直、楽しみを奪われるのは嫌ですね。 継母 そっか、(A子にとっては)楽しみなんだね。 A子 そうです。楽しいですね 継母 猫を殺すことが楽しいの? それともその後の解体の方が楽しい? A子 後者は付随的なものです。あくまで前者がメイン。 継母 猫で満足できずに、攻撃の対象が人に向かうのではないか、という考え方もあるよね。A子 猫より人間のほうが興奮する、楽しい」 自殺したA子の父親の弁護士が、こう話している。 「前妻の死後間もない再婚で父親はバッシングを浴びましたが、彼は真剣そのものでした。A子を心から愛していたし、それゆえA子を傷つけはしないかと真剣に悩んでいた。2月にA子を祖母と養子縁組させたのも、A子により多くの財産を残してやりたいという弁護士ならではの親心でした。バット殴打事件後、A子を一人暮らしさせたことも、もともとはA子の希望であったし、留学予定だった秋までの半年間の賃貸契約だったんです」 ポストは「父親もまた事件のもう1人の被害者だった」と書く。こうした悲劇を繰り返さないためにも、この事件を風化させてはいけないはずである。 お次もポストの記事。ガラッと変わっておっぱいの話だ。調査したのは老舗下着メーカー「ダイアナ」である。 サンプル数は約50万人。トップ(乳首)を基準に測った胸囲と、アンダー(バストの付け根)で測った胸囲の差が約10センチならAカップ。そこから2.5センチ刻みで大きなカップになり、12.5センチならBカップ、15センチならCカップ、17.5センチならDカップとなる。 トップとアンダーの差が最大だったのは香川県で、15.602センチだったという。これは、少し大きめのCカップだそうだ。一方、最小は和歌山県の11.326センチで、Bカップに近いAカップ。2つの県の差は2カップも違うのだ。 「ダイアナ」の広報も「女性の体型と向き合ってきた弊社内でも“地域によってこんなに差があったとは”と驚きをもって受け止められています」と話している。 1位から10位までを見てみよう。順に香川県、島根県、高知県、栃木県、愛媛県、滋賀県、福島県、茨城県、青森県、宮城県。 おっぱいが大きいのは食べ物(大豆)や睡眠、それにセックスとの関連があるのではないかといろいろ調べたが、これといった根拠はないようである。 4位の栃木県は別だが、1位の香川県、2位の島根県、3位の高知県、5位の愛媛県は海に面している土地である。おおらかな大海原を眺めていると、おっぱいが大きくなるのだろうか? さて、小渕優子前経産相の政治団体をめぐる不明朗な資金処理問題で、東京地検特捜部が10月30日に、小渕氏の元秘書で前群馬県中之条町長の折田謙一郎氏の自宅などを家宅捜索した。 小渕氏には明治座に支払ったカネの問題以外にも、選挙区内の人間に自分の写真がラベルに付いたワインを贈った問題や、新潮では、選挙区内の男性がある公的な役職に就いたとき、小渕の事務所の秘書がやってきて「小渕優子からです」と言って白い蘭の花を持ってきたと報じている。それ以外にも数々の「違法」があると各誌が書いているが、いちいち挙げると切りがないのでこの辺にとどめておく。 これらを読む限り、小渕が議員バッチを外さなくては事態が収まらないように思うが、要職に就いている議員たちの週刊誌による「身体検査」はこれだけでは終わらない。 中でも一番追及されているのは、西川公也農水相(71)だ。まずは新潮から。 「西川大臣が代表を務める自民党栃木県第二選挙区支部の政治資金収支報告書によると、2010年~12年の間に『NA企画』なる会社に対し約33万円の支出がある。費用は『土産代』や『お歳暮』などだが、『NA企画は、西川さんの政策秘書を務める長男が社長の親族企業です。法人登記では、事業目的は釣り堀やレストラン経営など。事務所は西川さんの後援会連絡所と同じだし、『お土産』になるようなものを販売しているとは思えません。(中略)政治資金の親族企業への環流、と批判されるのも当然でしょう」(社会部記者) また、西川大臣の知人によると、十数年前、実家に住む義理の姉の照子さん(79)と、グループ企業の代表権争いで泥沼の裁判をしていたこともあるという。 また文春で西川氏が県の職員時代に、収賄で逮捕されていたことも暴露されている。 「一九七一年九月八日、地元紙・下野新聞にこんな見出しが踊った。〈新たに技師一人を逮捕 千振ダム汚職事件 現金二万円受け取る 工事監督 指導に便宜図る〉実は、この『技師』こそが、県庁職員として現場監督をしていた、若き日の西川大臣なのである」(文春) 「西川氏の上司と業者は起訴され、『公務員の権威失墜させた責任は重い』と断罪され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。一方、西川氏はまだ若く、金額も高額ではないとして、起訴猶予処分となり、県職員として仕事を続けた」(同) カジノ担当政務官の大塚高司衆院議員(50)にも、あるまじき献金があると文春は書いている。 この大塚氏、昨年8月に不倫関係にあった北新地のホステスに暴力を振るってケガを負わせ、書類送検(結果は不起訴)されたこともあるそうだ。 そんな勇ましい大塚氏に、新たなスキャンダルが勃発したというのだ。 「在日韓国人男性から外国人献金を受けていたのだ。大塚氏が支部長を務める自民党大阪府第八選挙区支部の政治資金収支報告書によると、Aという男性が〇七年に三十万円、〇八年に六十万円、〇九年に二五万円、三年間で合計百十五万円を献金している」(文春) このAとは、済州島に本籍を持つ在日韓国人でパチンコ店経営をしていたが、今は介護や人材派遣をやっているそうだ。カジノと利害関係の深いパチンコ業者では、カネは返したでは済まされない。 また政治資金規正法では、外国人からの献金の受け取りを禁じており、違反すれば3年以下の禁固、もしくは50万円以下の罰金を科せられ、故意に受け取っていた場合は公民権停止になるほど重いものである。 お次は江渡聡徳防衛相(59)。 文春によれば、直近3年分の報告書を見ると「政経福祉懇話会」なる任意団体から、毎月25万、年間で300万円の献金が記載されているというのだ。 文春記者が報告書に記載された同会の住所を尋ねると、そこは江渡氏の地元事務所だった。つまり、江渡事務所に本拠を置く「任意団体」が、同じ住所にある江渡氏の支部に献金していたのだ。これなども、政治資金の授受を透明化しようという規制法の趣旨を逸脱する違法献金の疑いがあると、上脇博之神戸学院大学法科大学院教授は言う。 新潮で政治アナリストの伊藤敦夫氏が「政党交付金などいらない」と憤る。 「自民党が政治改革の一環としてこの制度を議論し始めた80年代末、世の中はリクルート事件で騒然としていました。国民の政治不信は頂点に達し、ここで“政治とカネ”を断ち切らなければ自民党が崩壊してしまう。そうした強烈な危機感の下、故・後藤田正晴や羽田孜、若手では石破茂などが本気で議論を重ねたのです。(中略)結果、政党助成法は細川政権下の94年に成立します。ただ、その現状を見るに、当時の苦労は忘却の彼方に置き去りにされているとしか思えません。(中略)日本の政党交付金は政治家の“生活費”になっています」 政党助成金も、われわれの血税である。そのカネを国民のために使わず、貯め込んで私腹を肥やすことばかり考える政治屋が多すぎる。こんな輩に助成金をくれてやるのは、ドブに捨てるより腹が立つではないか。 5位は安倍首相についての記事。閣僚たちの政治とカネの問題が続出する中、ここへきて安倍首相の体調不良情報が多くなってきている。 フライデーは10月26日、茨城県の航空自衛隊百里基地で開催された航空閲覧式で、オープンカーに乗っていた安倍首相が、突然しゃがみ込んでしまったと報じている。 「本来ならば、安倍総理は立ったまま車上から自衛隊員を激励するはずなのに、ヘナヘナと座席に座り込んでしまったんです。SPから促されても、また立っていられなくなってしまう。よほど体調が悪かったのでしょう。この日はずっと顔色が悪く、訓示の声も張りがなかった」(防衛省担当記者) 自民党幹部もこう話す。 「最近の安倍さんの様子は明らかにおかしい。官邸と公邸では防衛医官による24時間の勤務態勢が敷かれていますが、外遊から戻った後、10月23~25日は、公邸で防衛医官によって安倍首相の体調管理がされていたようです。定期的に官邸で点滴を受けているという話もあります」 為政者の体調情報がこれほど出てくるのは、単なる政局がらみではないのではないか。安倍が倒れれば次は麻生だ、いや谷垣だと喧しいが、各誌の報道を見ていると、安倍首相の病状は確実に悪化していると見るほうがいいだろう。 4位と3位は共に現代の記事。エボラ出血熱が世界中で蔓延する恐れが出ているが、現代は「日本は絶対に防げない」と警鐘を鳴らしている。 なぜか? 東京・新宿の国立国際医療研究センターに勤務する看護師の女性はこう指摘する。 「いまの日本の態勢では、エボラ出血熱の本格的な治療・研究はできません。患者さんから採取した血液から、エボラウイルスを分離して、その性質を調べたり、どんな薬が効くのか調べたりすることができないからです」 エボラ感染の疑いのある患者が出た際、患者の血液などの検体を受け入れ、ウイルスの有無を確認するのは、国立感染症研究所村山庁舎になるという。 だが、ここは住民の反対などで、ほとんど使えないのだそうだ。そのためにBSL(バイオ・セーフティ・レベル)4の施設として国の指定が受けられていないのだ。 昔ここがつくられたときは周りは畑ばかりだったが、その後、周りに住宅ができ小学校や小児療育病院などもあるため、住民の反対運動で検査もできないという。住民の不安を考えたら、無理もないというしかないのだろう。 日本人の特徴は忘れっぽいと同時に、何か起きるとすぐにパニックを起こすことである。 エイズの1号患者が出たときも、日本中にエイズが広がるという風評のためパニックが起こったが、今度も一番怖いのは社会の混乱だと医師がいっている。ひどい人は報道を見ただけで過換気症候群になり、息ができなくなる人もいるそうだ。 ウイルスの権威であるカリフォルニア大学サンフランシスコ校のチャールズ・チウ博士が語る。 「エボラの初期症状はインフルエンザに極めてよく似ている。咳はあまり出ませんが、発熱、嘔吐、筋肉痛、疲労感、下痢など。特徴的なのはしゃっくりが出ることですが、それが出始めると残念ながら死亡率は高くなってしまう」 日本には高度な感染症に対応できる指定医療機関は、厚労省の定める特定感染症指定医療機関、第一種感染症指定医療機関を合わせても全国で45機関88床しかないのだ。 航空機が発達した現在、西アフリカで発生したエボラウイルスは48時間で世界中に広がる可能性がある。空港での渡航者検疫などの水際作戦だけでは到底防ぐことはできない。最悪の事態を想定して、厚労省はエボラなどの感染症対策を大至急、本気で取り組む必要がある。 同じ現代で「ポテトチップス」は、がんになると警告している。私は気付かなかったのだが、この10月に内閣府の食品安全委員会は、ポテトチップスなどに含まれる化学物質アクリルアミドは遺伝毒性を有する発がん物質だと、正式に発表したというのだ。 食品安全委員会の姫田尚事務長が言う。 「我々は'11年から、ポテトチップスやフライドポテトに含まれる化学物質アクリルアミドについて調査を行い、その結果アクリルアミドには『発がんの可能性がある』という判断を下しました」 アクリルアミドとはどんな物質なのか? 現代によれば、本来は地下工事の際に使われる土の凝固剤、ガラス繊維などの接着剤、アクリル系塗料の原料などに使われる化学物質で「劇物」に指定されているそうだ。 2002年にスウェーデン政府が、ストックホルム大学と共同で行った研究の結果、ジャガイモなどの炭水化物を多く含む食品を高温で揚げたり焼いたりした際に、アクリルアミドが生成されると発表し、世界中に衝撃を与えたそうだ。 すでに動物実験では、アクリルアミドを摂取し続けたラットに高確率で甲状腺がんや精巣がんが発生することが確認されているという。これにより、ヨーロッパではポテトチップスの売り上げが激減した。 ポテトチップスの場合180度℃以上の高温で揚げないと、食感や旨味が出ないという。だがアクリルアミドは高熱であればあるほど生成されやすいそうだ。 ポテトチップスの大手メーカー「カルビー」の総売上の約34パーセントをポテトチップスが占める。 日本スナック・シリアルフーズ協会の担当者がこう語る。 「低減措置をやりすぎると味や風味が落ちてしまい商品が売れなくなってしまうという問題もメーカー側は抱えているんです」 映画鑑賞や野球観戦にポテトチップスは欠かせない。さて困った。タバコのようにポテトチップスにも「あなたの健康を害する恐れがあります」と記載されるようになるのだろうか。それとも、そんなことは気にせず食べ続けますかな。 フライデーの袋とじ「伊藤英明 ハワイでナンパ→乱痴気3P」は、迫力があるぞ。 伊藤英明(39)は映画『海猿』で有名な俳優で新婚ホヤホヤだそうだが、この写真が撮られたのは約2年半前のこと。 休暇でハワイのオアフ島を訪ねたとき。アラモアナショッピングセンターで女性グループをナンパした後、そのうちの2人と、彼が泊まっている高級コンドミニアムで飲むことになったという。気がつくと部屋には女性2人と伊藤だけになった。酔ってハイテンションになった伊藤が、彼女たちのおっぱいにタッチを開始。 ここまではよくある話の運びである。最初彼女たちは伊藤の行為を拒否していたらしいが、そのうち伊藤が「君とやりたいんだ!」と雄叫びを上げ、服を脱ぎ始めたというのだ。 「しばらく『ヤラせて』『ヤラせない』の押し問答があったそうですが、女性の体調の問題もあり、最終的には一人は口で奉仕、もう一人とは合体ということになったそうです。合間を置かずの2連発でした」(芸能関係者) この袋とじのすごいのは、伊藤のお尻が丸出しの向こう側に女性らしきものがいて、何やらご奉仕しているような写真や、伊藤が女性に抱きついてキスしている写真など迫力満点なのだ。3人しかいない部屋で、写真を撮ったとすれば、代わりばんこに女性が撮ったのであろう。伊藤も撮られていることを知っているのは間違いない。 2年以上もたってからこの写真をフライデーに出したのは、どういう意図があるのだろう? 彼女たちはこの日をきっかけに、伊藤のことが好きになってしまった。そのため、伊藤が結婚したことが許せないと怒ってのことだろうか? 写真を眺めながらそんなことを考えた。こんな写真を新妻に見られたら伊藤はどうなるのだろう。 フライデーにはAKB48の人気メンバーだった23歳女性のヘアヌードが袋とじになっている。2009年「13thシングル選抜総選挙」で22位だったそうだ。幼顔にもかかわらずヘアを出してあえぐ姿は、なかなか色っぽい。 こうやって元AKB48という肩書でヌードになったり、AVに出たりする娘たちがこれから続出するのだろう。 今週の文春の巻頭スキャンダルは、巨人の阿部慎之助(35)と女優・小泉麻耶(26)の複雑な不倫関係を報じている。これが今週の第1位だ~ッ。 今年の巨人はリーグ優勝しながら、CSでは阪神にまったく歯が立たなかった。そんな不甲斐ない負け方をした巨人の「戦犯」は原辰徳監督と主力の阿部だったと、私は思っている。 中でも、シーズンを通して精彩を欠いた阿部の責任は重いはずだ。12年は捕手史上最高となる打率3割4分をマークし、首位打者に輝いたが、今期の通算打率は2割4分8厘。4月には26打席無安打という不名誉な自己ワーストも記録し、4番の定位置どころか正捕手のポジションすら脅かされる始末だった。 その理由を、首の故障がさらに悪化してバットを振り切れなかったと本人は言っているが、それだけではないと文春は追及する。 次のコメントは、この間の事情を知る関係者の話だ。 「実は、阿部はいま私生活で大きなトラブルを抱えています。シーズン中には『野球に集中できない』などと口走ることもあった。二年前から深い関係になった女優が、阿部に金銭トラブルや、警察沙汰の相談を持ちかけ、結果的に彼を巻き込んでしまっているのです。いくら周囲が忠告しても、阿部は聞く耳を持たず、今もズルズルと関係を引きずっています」 阿部には、06年に結婚した元タレントの夫人との間に幼い3人の子どもまでおり、子煩悩な父親としても知られていた。だが、女が阿部を変えてしまったようである。 小泉麻耶との仲は2年前の夏に、週刊ポスト(12年8月17・24日号)が、段ボールを抱え宅配便業者に扮して小泉の自宅マンション訪れる様子をスクープしているが、まだ続いていたのだ。 9月26日、巨人が3年連続、36度目のリーグ優勝決めたその日、小泉は巨人軍がDeNAとの試合の時の宿舎にしていた「ホテル横浜ベイシェラトン」へと向かった。 小泉の存在は巨人の番記者の間でも有名で、陰では第二夫人と呼ばれているそうだ。実際、今年正月のグアムキャンプでは、阿部は前半、家族を呼び寄せて一緒に過ごし、後半は入れ替わりで小泉と過ごしていたという。 阿部は試合後、人目を避けて彼女の部屋に入り、28日までホテルに泊まっていたそうである。先のコメントの中にある「金銭トラブルや、警察沙汰」についても小泉は阿部に相談していたというのだが、これが超ド級のスキャンダルなのだ。 発端は昨年の冬。小泉にまつわる「黒すぎる噂」が芸能界で飛び交い、大手の芸能プロダクションの幹部が震え上がる大騒動が持ち上がったという。有名女優や人気モデルを多数手がける大手芸能プロのA氏が、あろうことか所属タレントだった小泉と性行為に及んだビデオが存在するというのである。テレビ関係者がこう話す。 「小泉はA氏からたびたび性行為を求められ、仕事のために応じていたが、その後も待遇が良くなることはなく、ろくな仕事を与えてはもらえなかった。いわゆる“枕営業”ですが、性奴隷のように扱われたことに怒り狂った小泉が、復讐のために部屋に隠しカメラを仕掛けた、というのです」 その後、A氏との間でいろいろあり、彼女が警察に被害届を出す事態になった(後に小泉が取り下げた)。そんなトラブルを小泉から聞かされた阿部は、彼女から遠ざかるようになったというのだが、男と女の関係はそう簡単には切れない。 これを取材しているうちに文春は、小泉スキャンダルの真相にたどり着いたという。文春によれば「入手した数枚の写真──そこには衝撃的な光景が収められていた」そうだ。 「雑居ビルの一室のような殺風景な部屋。白いベッドの上に横たわっているのは、胸元も露わなキャミソール姿の小泉。隣に腰掛けているスーツ姿の男性は、間違いなく件のA氏だ。(中略)写真が撮影されたのは昨年の春から秋にかけての時期だと言う。そこには、これまで噂の域を出なかった“性接待”の現場がはっきりと写されていた」(文春) さすがに阿部も懲りたのか、「今では『もう(不倫は)終わった。これからは、まっとうな生活を取り戻したい』と話していると、先の関係者が語っている。 だが、不思議な記事である。阿部と小泉の不倫を暴くだけの記事ではない。これまで芸能界でたびたびウワサされてきた「枕営業」の証拠写真入手は大スクープである。写真もぼかしてはあるが、3枚載っている。こっちのほうがニュースバリューは大きいと思うのだが、文春はこちらのほうはさほど追っていない。小泉側は取材に対して、A氏と性的な関係はないと否定している。 阿部が小泉と手を切りたくて写真を渡したとも思えない。この記事が出たことで一番ダメージを受けるのは阿部だろうか、それとも大手芸能プロのA氏だろうか? この記事には、まだまだ裏があるように思えてならない。 (文=元木昌彦)「週刊文春」11/6号 中吊広告
今週の注目記事 第1位 「『小渕優子前経産相』裏金と裏帳簿の元凶」(「週刊新潮」10/30号) 第2位 「『老後破産』はこうして防げ!」(「週刊文春」10/30号) 第3位 「巨人“CS戦犯”坂本&澤村が4連敗の夜に六本木で『ハイタッチ』合コン」(『週刊ポスト』11/7号) 第4位 「美智子さまが憂慮される愛子さま『独りぼっちの特別授業』」(「週刊文春」10/30号) 第5位 「『好きな女子アナ』『嫌いな女子アナ』」(「週刊文春」10/30号) 第6位 「彼女が創造する『動く女性器アート』を見よ!」(「週刊ポスト」11/7号) 第7位 「日本一高級ソープランドで人生観が変わった!」(「週刊現代」11/8号) 今週は、順位をつけるほどの記事が見当たらない。よって、7本の注目記事を並列に選んだ。 このところの週刊誌を見ながら考えるのだが、小渕優子などの告発ものは新潮、文春がときどきスクープを飛ばしてくれるが、読んでいて楽しい記事が少なくなってしまったのはなぜだろうと。 特に、締め切りの関係で企画ものが多くなる現代やポストに、浮き世の憂さを忘れさせてくれるちょっといい読み物や、バカバカしいが面白い記事がめっきり少なくなってしまった。 年金だ、老後破産だ、と身につまされる話題には事欠かないが、面白くてためにはならないが読んで楽しい記事も週刊誌には大切だということを、失礼だが忘れているのではないだろうか。各週刊誌の編集部に、ぜひ考えてもらいたいものである。 今週も、競馬の愚痴から入ることをお許しいただきたい。日曜日(10月26日)は菊花賞。 ダービー馬のワンアンドオンリーをどう考えるかが、馬券のポイントだった。前走の宝塚記念の走りがイマイチだったため不安はあったが、休み明けと並んでからまたひと伸びした根性を買って馬単でトウホウジャッカル、サウンズオブアース、長距離のよさそうなゴールドアクター、ショウナンラグーン、サトノアラジンへ流す。 ワンアンドオンリーは外枠が響いて外々を回された不利はあったが四角で上がってきたときは「いける」と思った。だが、直線で失速してまさかの9着。内枠から出てインをついたトウホウジャッカルがレコードタイムで優勝して、2着にサウンズオブアース。いわゆる立て目で馬券は紙屑に。 それにしても、昨年の夏に生死をさまようほどの病気を患ったため、デビュー戦はダービーの日の未勝利戦。それも、惨敗している。ようやく500万を勝って宝塚記念で菊花賞の出走権を手に入れ、デビューから149日の史上最短で菊花賞を制覇したのだ。 トウホウジャッカルがジャパンカップや有馬記念出でてきたら、どちらかをもぎ取るかもしれない。それぐらいの底力を持った馬と見た。それにしても、ワンアンドオンリーの負け方は気に入らないね。 今週もまず、現代とポストのグラビア比べから。といっても、両誌ともにセクシーグラビアには力が入っていない。それならばヌードではないが、現代の「綾瀬はるか 女優の休日」が断然いい。 イタリアのヴェネチアで撮影した写真集のパブだが、綾瀬の表情がとてもいい。中でも、ゴージャスなベッドに座ってこちらを見ている写真は、はるかファンでなくても抱きしめたくなる。ぜひ買ってご覧あれ。 お次は現代の「お家芸」といえる風俗記事、高級ソープランドの体験記だ。吉原の高級店でも120分8~10万が相場だという。だが、このソープは200分で17万円。 私が驚くのは値段もそうだが、3時間20分という時間の長さである。そんなに長い間、保つのかいな。それも、このセックス担当記者は52歳だというのに、だ。 だが、そんな心配も女優・新垣結衣似の美女の至れり尽くせりのサービスで杞憂に終わる。何しろ、会ったとたんに「即尺」(説明は省く)、別の部屋に行って服を脱がされ、全身を舐め舐めされ、挿入して1発。一息ついて体を隅々まで洗ってもらっているうちに、ムラムラときて2発目。ビールを飲んだりしながら、ローターと小型マッサージ器で彼女をコーフンさせて3発。マッサージが得意だという彼女に揉まれているうちに、モコモコしてきて4発目。 行き帰りは送迎付きだそうだが、この記者氏、帰宅後に彼女のことを思い浮かべて一人でもう1発したというのだから、計5発。この御仁、相当な性豪ではある。 読んでいるこっちが疲れ果てる。いやはやご苦労さん。 確かポストで以前にも取り上げたと思うが、スイス人の全裸アーティスト、ミロ・モアレさん(31)を紹介している。彼女は美人で、プロポーションも抜群である。何が悲しくてこんなことをするか? 彼女いわく「私のアートは、人々の感情や刺激と共につくられます。だから私はアトリエにこもるだけでなく、街に出て人々の前でパフォーマンスをするのです」 彼女、物心ついたとき、女性器を見せることに恐怖感を抱くのはなぜかという疑問を抱き、この恐怖を克服することが彼女の挑戦であり、アートになったというのだ。 少し前に話題になった展覧会場での全裸パフォーマンスを始め、全裸で電車に乗り込んだりするのだ。満員の電車の中で、胸に「BRA」、おなかに「SHIRT」、下半身に「PANTIES」、脚に「PANTS」と書いただけで、素っ裸で乗っている彼女の写真があるが、回りの乗客たちは無関心を装っているのがおかしい。 みんなの見ている前で女性器から絵の具を挿入した卵を産み落とし、下に敷いた紙に描く「プロット・エッグ」というパフォーマンスも、エロティックである。 恥ずかしくないという。「卵を膣から落とす瞬間、私の集中力は最高潮に達しています。ギャラリーは目に入らないし、心の中は真っ白なのです」 単なる目立ちたがりという評もあるが、彼女はめげていない。こんな美人が全裸で電車に乗ってきたら、私だったらどうするだろう。知らん顔をしながら、目線の端で舌なめずりしてチラチラ見るだろうな。日本でも現れないかな、こういう美人全裸アーティスト。 お次は、文春恒例の「好きな女子アナ」「嫌いな女子アナ」。好きなほうを、ベスト5まで紹介しよう。 1位は水卜麻美(日テレ)、以下、大江麻理子(テレ東)、夏目三久(フリー)、加藤綾子(フジ)、田中みな実(フリー)となる。中でも水卜はダントツで、106票の大江を倍以上上回り、248票である。飾り気がなく、自然体。ニュースも読めるし、朗読も美しいという評価だそうだ。 激動したのは、嫌いな女子アナのほうだという。長らく田中みな実と高橋真麻の2強時代が続いたが、今回大躍進して頂点に立ったのはフジのエース・加藤綾子だ。 したたか、服装、メイクが派手で、タレントやアイドルに見えるというのが嫌われる理由だそうだが、2位に田中みな実、3位に高橋真麻と“健闘”している。夏目三久も5位に入っているから、好きと嫌いが紙一重ということだろう。 ところで、文春と新潮は皇室についての記事が多いことは、みなさんよくご存じだと思う。これまでは雅子妃バッシングが中心だったが、ここへきて愛子さん批判も目につくようである。 まだ中学1年生なのだから、温かく見守ってあげればいいのに、と私などは思うのだが、文春は巻頭で美智子皇后も愛子さんに「セラピーが必要」ではないかと漏らされたと報じている。 文春によれば、2学期が始まった9月6日以降でも、遅刻が4回、欠席が2回、9月26日以降は3週連続で午後から登校したという。しかも、登校してもクラスでほかの生徒と一緒ではなく、特定の科目ではマンツーマンで授業を受けているというのだ。 こうしたことを知った美智子皇后が、千代田関係者にこう口にしたというのである。 「十月に入り、皇后さまは愛子さまについて、セラピーが必要な段階に来ているとはっきり仰いました。(中略)愛子と話していても、愛子にとって適切な対応が取られているようには思えない、ということでした。皇后さまからご覧になって、愛子さまのお側には適任と思われる臨床心理士や児童や思春期の問題に詳しい専門家はいらっしゃらないというお考えなのです」 このようなことを皇后が漏らしたのだとすれば憂慮すべき事態だとは思うが、雅子妃の病状回復もなかなか進まない中で、あまり騒がないほうが愛子さんのためにもいいのではないか。 いつもこうした記事を読んで感じることだが、われわれ国民ができることは、温かく皇太子一家を見守ることしかない。どこの家庭でも、少なからず問題はある。皇室とて、例外ではないのだから。 さて、私が由緒正しい巨人ファンであることは、この欄でも何度か書いた。私はCS(クライマックスシリーズ)廃止論者だ。長いシーズンを戦ってせっかくリーグ優勝を果たしても、今年の巨人のようにCSで負ければ日本シリーズに出られない。これでは、なんのためのペナントレースなのか。目の肥えた野球ファンなら、シーズン後半の見物は3位4位争いになるはずだ。 大リーグと違って6チームしかないリーグで3位までがCSに出られるというのでは、やっている選手はともかく、野球ファンは熱が入らない。パリーグも、ソフトバンクがリーグ優勝しながら、CSで涙をのんだことがある。 昔、広岡達朗氏に話を聞いたことがあった。彼は名選手だったが、監督になっても名監督とうたわれた。その広岡氏が、日本シリーズのような短期決戦は、監督の頭脳が試合の行方を左右するのだと言っていた。 短期決戦だからといって初戦からしゃにむに総力戦で戦おうとすると、後半までもつれたときやりようがなくなってしまうというのである。第1戦を勝つことは重要だが、もし負けても2戦から7戦までをどう戦うかを組み立て、落としてもいい試合は戦力を温存して戦うのが、優れた監督だという。 今年の巨人はリーグ優勝しながら、CSでは阪神にまったく歯が立たなかった。原辰徳監督というのはあまりほめられた監督ではないと、私は思っている。それは、チームが不調の時、どう戦うかという戦略がないからである。 バッティングは水ものだから、アテにはできない。投手のローテーションを綿密に組み立てることができなければ、短期決戦は勝てない。 ここ数年、ペナントレースはほとんど見ないが、CSと日本シリーズは見るようにしている。巨人が出ていなくも、である。 それは、試合が真剣勝負になるからだ。巨人が惨敗したから言うのではないが、阪神とのCSはつまらなかった。投手の不出来はいうに及ばず、打者に相手投手に向かっていく闘志が感じられなかったからだ。野村克也氏の言う通り、勝ちに不思議の勝ちはあるが、負けに不思議の負けなしである。 そんな不甲斐ない戦いをした巨人の中心選手が、ポストによれば、CS敗退の夜に六本木のクラブに現れ、VIPルームで女の子たちと合コンをしていたと報じている。 あの日、私はあまりの情けない負け方に酒を飲む気にもならず、ふて寝してしまった。なのに、である。巨人ファンには許しがたい「蛮行」である。 その2人とは、坂本勇人内野手と澤村拓一投手である。その上、阪神の選手も一緒だったというのだから、何をか言わんやである。 坂本選手はVIPルームから出てこなかったというが、澤村投手は「ガンガン飲んで酔っ払った勢いで店内中央のダンスフロアに向かい、一般客に交じって踊りまくっていました」(常連客) 澤村は今年二軍落ちするなど戦力にならず、CS第2戦でも先制点を与え、5回には危険球を投げて退場になっている。 私のような巨人ファンがその場にいたら、なんという無様な負け方だとひとこと言ったかもしれない。巨人軍は球界の紳士たれという教えも、この連中は聞く耳持たないのであろう。 巨人とヤンキースがあまり強すぎて、「くたばれ!」とののしられた昔が懐かしい。 このところ、「老後破産」という言葉が週刊誌で目につく。嫌な言葉である。 私を含めて、長い付き合いのあるフリーライターの多くがこうした事態に直面しているから、なおさらである。 私事で恐縮だが、私が講談社に入社して週刊現代編集部に配属されたのは1973年の春だった。当時の現代のライター(データマン)の多くは大学時代に学生運動にのめり込み、除籍や退学になった強者たちだった。 テーマが決まれば取材先に飛び出していって、締め切りの夜は「馬に喰わせるほどのデータ原稿」を書きまくった。当時はペラ(200字)1枚いくらという払い方をしていたから、内容はともかく、多く書いたほうがカネになった。 取材力よりも腰の軽さが買われ、私の給料の何倍も稼ぐ若い記者たちがいた。だがこの商売、歳を重ねると収入が増えるという仕組みにはなっていない。大宅賞などを受賞した書き手でも、大御所過ぎて使いにくいと敬遠されて仕事がこないこともままあるのだ。 60歳を超えると、さらに仕事は激減する。私と同年代でなんとかやっているのは、奥さんが公務員など現役で働いている人が多い。若いころ稼いだカネを貯めていて、老後の暮らしを立てているというライターはほとんどいないと思う。 東京近郊に住んでいる某ライターは、電車賃がないといって都内に出てこないし、某先輩ライターは、家で倒れて救急車を呼んだところ、救急隊員に「カネがないから、病院には行かない」と、苦しい息の下で言い張った。 こんなライター残酷物語は枚挙にいとまがないから、この辺で今週の文春の「老後破産」の記事について触れよう。 文春では、千葉市郊外に住む65歳になる山田清志氏(仮名)のケースが紹介されている。山田氏は上場企業にいて、年収が1,000万円近くまでいったという。それに妻が働いていて、月収が40万円あったそうだ。 94年、44歳の時に二階建ての建て売りを購入。頭金を1,000万入れて3,900万円の35年ローンを組んだという。月々12万円でボーナス時に30万円。住宅ローンが払えなくなるとは、夢にも思わなかったという。 だが、定年を迎えるころに退職金が減額されて1,000万円に届かず、再雇用の条件も悪くなった。そして、定年を迎えてから人生が暗転する。妻が病気になり、医療費はかさむが収入は大幅に減り、貯金を取り崩して5年頑張ったが、とうとうボーナス時の30万円が払えなくなってしまったのだ。 やむなく自宅を売却したが、600万円もの借金が残ってしまった。債権者と交渉して月3万円の返済にしてもらったが、それでも月20万円の年金だけでは、いずれ自己破産するしかないかもしれないと話している。投資もギャンブルも浮気さえしたことがないのに、と肩を落とす。 全国住宅ローン救済・任意売却支援協会の佐々木延彦代表によれば、破綻の相談は今年に入って、昨年の倍の1,000件に達する勢いだという。破綻に至る理由は、高額購入、退職金の減額、リストラ、病気、離婚などさまざまだが、相談に来る人たちに共通するのは、ローンを組むときに破綻を想像した人は一人もいないということである。 ほかのケースも山田氏と似たり寄ったりで、年収や退職金が右肩下がりになることを、ローンを組む時点では想定していなかった。 佐々木代表は「住宅ローンは、頭金を用意して、返済額は月収の20%に抑えるべき」だとアドバイスをするが、われわれの世代ではもはや手遅れである。 この中にも、住宅ローンの滞納で裁判所の強制競売にかけられたケースが出てくる。妻が今いる家から離れたくないと言い張ったため、売る時期を逸してしまったのだが、競売を待つのではなく、債権者と交渉して裁判所を通さずに売却して借金を整理する「任意売却」というやり方もあると書いている。 これも、私の友人のライターの話だ。彼は私より少し上で、事件ライターとしては一流の人間である。その彼がしばらく前に私を訪ねてきて「悪いけど600万貸してくれ」といきなり切り出した。 そんな大金を右から左に出す財力もないが、事情を聞いてみた。彼は女房と離婚して湘南のほうで一人暮らしだったが、なかなか書いた本も売れず、サラ金に手を出したのだ。それが積もり積もって600万になり、家が競売にかけられるというのだ。 競売にかけられれば、彼の手元にはほとんど残らない。なんとかしてくれというのだが、私にもいい知恵が浮かばない。そこで不動産に詳しい私の友人に相談し、不動産を手広く扱っている若い友人にも相談したが、競売の時期が迫っているので打つ手は限られていた。 そこで一か八か、友人が競売に入札しようと言い出した。ライターの家はやや立地に難があるものの、資産価値は1,500万ぐらいあるという。そこで競売と同時に1,200万円ぐらいで入札し、運がよければそれを越える買い手が現れるかもしれない。もしダメだったら、友人の不動産屋が買い取ってくれると言ってくれた。その狙いは見事にあたり、1,400万円ほどで落札されたのである。 彼の手元には6~700万円ほどが残ったのではないか。もちろん大変な喜びようで一夕、中野駅近くの日本料理屋で歓待してもらって、深夜までカラオケも一緒に唄った。 神奈川県の厚木のほうに家を借り、これから心置きなく執筆に専念すると笑顔で別れた。 だがそれから2週間後、酔って帰ってきたのだろう、家に入って何かにつまずき、硬いものに頭をしたたか打ち付け、大家が発見したときは死んでかなりの時間がたっていた。 「老後破産」という言葉を見るたびに、彼のことが思い出される。 新潮がスクープした政治資金規制法違反疑惑で小渕優子氏はあえなく経産相を辞任したが、それだけで収まらないようである。 辞任の記者会見で自分の監督責任と言いながら、「私自身わからないことが多すぎる」「何でこうなっているのか」「すべてを見通せない」と、自分は関与していない、スタッフが勝手にやったことだと言い逃れようとしていた。 だが新潮は今週号で、毎年行われている地区ごとの新年会でも同じようなことをしていると追及している。 「出席するのは地方議員や後援会メンバーで、いずれも会費制。両団体とも、会場に支払った飲食代については、組織活動費の『行事費』などとして計上しています。ところが、なぜか参加者から集めたはずの収入の記載が一切ないのです」(小渕氏の地元の政治団体のさる幹部) これも先に報じた明治座のケースと酷似しているが、報告書通りだとすると有権者への寄付にあたり、それが集票目的と見なされれば公選法221条の「買収」に該当するのではないかと、新潮は指摘している。 要は、父親の時代からいた古株の秘書が、若くて何も知らないお嬢ちゃんに知らせずに、これまで通りにやってきたということだろう。何か聞かれても「私たちにお任せを」というだけで、報告義務を果たしていなかった。親の地盤を引き継いだ二世、三世議員にはよくあることだが、何も知らされなかった彼女は悔しかったのだろう。だが政治家としては脇が甘すぎるというしかない。 」 では、そうしたことをやってきた人間は誰なのか? 小渕氏の関連政治団体のうち3団体について報告書を実質的に取り仕切っていて、現在、中之条町町長になっている折田謙一郎氏(66)ではないかと新潮は見ている。 折田氏は小渕恵三の時代から30年以上にわたり私設秘書として仕え、いわば国家老のような存在だと、彼をよく知る町政関係者が語っている。 折田氏は小渕氏辞任と同じタイミングで町長の職を辞し、姿を消しているそうである。折田氏は「ひとえに私の不徳のいたすところ。小渕大臣は政治資金には全く関与しておらず、収支の齟齬に疑念を持たれたのは当然のこと」と、辞職にあたってコメントを寄せているそうだが、自分がすべてを引っかぶろうという覚悟なのだろう。 支持者の観劇や野球観戦だけではなく、地元の名産品や姉のブティックから政治団体が大量の買い物をしているのも「公私混同」だという批判が出ている。 10月16日付の毎日新聞が、小渕氏が9月に経産相に就任した際の資産を報じている。 「資産総額はTBS勤務の夫と合わせて2,804万円で、女性閣僚5人中2位だった。その大半は東京都渋谷区と地元群馬県内の土地や建物だが、ゴルフ会員権2口と絵画2点も持つ。父の故小渕恵三元首相が暮らした都内の自宅を昨年12月に売ったことで前回衆院選再選後の公開時より、本人の不動産は減ったが、売却益で2013年の所得は前年を5500万円上回った」 元総理を父に持つ彼女にしては、意外なほど資産が少ないのではないか。小渕元総理は気前がよく、カネがない人には誰彼かまわずぽんとカネをあげたというエピソードが残っている。また、中曽根康弘と福田赳夫の大物がいる大激戦区だったから、自ら「ビルの谷間のラーメン屋」と自嘲していたように、当選するためにカネを使い果たしていたのかもしれない。 そうしたやり繰りの大変さから、古参秘書である折田氏がこうしたことに手を染めたのかもしれない。 彼女は本来、原発再稼働に疑問を呈しており、親中国派議員としても存在感を高めつつある。ここは一兵卒に戻って、危険な方向へと舵を切っている安倍首相に党内から異を唱える存在になってはどうだろうか。 地元でうちわを配った松島みどり法相も同時に辞任したが、すんなり受け入れたわけではなく、相当安倍首相に抵抗したと新潮が報じている。 「菅官房長官は直接、松島さんに引導を渡してはいませんが、派閥を使って説得したようです。彼女は“この問題は事件性がない”とか“立件できない”などと強気に主張して辞任に抵抗したみたいです」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏) 政治家スキャンダルはまだある。週刊ポストが追及し、会でも疑惑を質された塩崎恭久厚労相がそれだ。彼の疑惑は地元でオープンするはずだった特別養護老人ホームが、スタッフ不足のため市から開設許可が下りなかったため、地元市議から相談を受けた塩崎事務所の秘書が、厚労省の課長補佐と「相談」して市へ働きかけてもらって、部分開設が認められたというものである。 これが事実なら「厚労相の職務権限を背景にした利益誘導」ではないかと、ポストは前回書いた。塩崎厚労相は「記憶にない」「秘書がやったこと」を繰り返し、秘書から塩崎氏に宛てたこの件の報告メールを「私信だから公開できない」と答えている。 その上、このメールは不正アクセスして盗まれたものと主張した。だが、もしそうだとしたら「一国の大臣がやりとりしているメールサーバーがハッキングされたということは、国家機密に触れる情報や国民生活に関わる情報が漏洩している可能性がある」(ポスト)。 重大事ではないか。 塩崎氏は一刻も早く警察に相談して、被害の詳細を調べて国会で報告すべきだ。それができないのは、警察に相談できない理由が塩崎氏にあるのではないかと、ポストは衝いていた。 小渕氏の次に就任した人間に早くもこんな疑惑があると、23日と27日のasahi.comが報じている。 「宮沢洋一経済産業相の資金管理団体『宮沢会』が2010年、広島市内の『SMバー』に交際費の名目で約1万8千円の政治活動費を支出していたことがわかった」 「宮沢洋一経済産業相は27日、外国人が株式の過半数を持つ広島県の企業から、2007年と08年に計40万円の寄付を受けていたことを明らかにした。26日に全額返金したという。外国人からの寄付を禁じる政治資金規正法に違反する可能性があり、今後、野党などから批判が出そうだ」 第一次安倍政権が潰れたのも、閣僚の不祥事が次々に表面化したためである。同じような道をたどって、第二次政権も崩壊していくのであろう。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」10/30号 中吊広告より
今週の注目記事・第1位 「『小渕優子』経産相のデタラメすぎる『政治資金』」(「週刊新潮」10/23号) 第2位 「松島みどり先生『私は東大』『私は特別』イヤミな全言動」(「フライデー」10/31号) 第3位 「ノーベル賞学者中村修二『名誉もカネも』」(「週刊文春」10/23号) 第4位 「オックスフォード大学が認定 あと10年で『消える職業』『なくなる仕事』」(「週刊現代」11/1号) 第5位 「竹野内豊と朝ドラヒロイン超超厳戒『深い愛の現場』初中継!」(「フライデー」10/31号) 第6位 「乃木坂46松村沙友理 嘘がバレちゃう親密会話と抱擁動画」(「週刊文春」10/23号) 日曜日(10月19日)は、東京競馬場へ行った。友人の版画家・山本容子さんが、11月3日まで行われている英国ジョッキークラブが所蔵する絵画やジョッキーたちの服などを展示している展覧会の記念トークイベントをやるため、招待されたのだ。 絶好の秋日和。私は競馬場へ行くと、最初のレースはゴール前で見ることにしている。パドックでよく見えた馬を中心に買った、第3レースが的中。幸先のいいスタートだった。メモリアル60のスタンド7階に上がり、山本夫妻に挨拶して席に着く。すでに友人たちは、ワインやビールを飲んでいる。 お昼の休み時間を使って「競馬博物館」で、トークと波多野睦美さんの歌。何度となく競馬場に来ているが、博物館へ入るのは初めて。入り口は、英国によくある庭園の雰囲気。終わって、いよいよ馬券に集中するぞ。メインレースまでは、なかなか快調。いよいよ目当ての「秋華賞」。 ヌーヴォレコルトとレッドリヴェールを中心に、パドックの映像を見る。ヌーヴォの調子はいいようだ。2歳女王のレッドは馬体を絞ってきたが、やはり全体に寂しい。ヌーヴォレコルトの頭と決めて、馬単でショウナンパンドラ、タガノエトワール、オメガハートロック、リラヴァティなど7頭に流す。レースは平均ペースで淡々と進む。追い込みのショウナンパンドラが早めに前に行く。ヌーヴォは出負けしたのがたたって、中団より後ろで待機策。 3コーナーから外へ出して、ヌーヴォが脚を伸ばす。4角を回ったところで、ヌーヴォの脚色が断然いい。鞍上の岩田も、自信を持って追う。だが、内ラチいっぱいを回って、先頭に立ったショウナンも粘る。ヌーヴォが首差まで追い詰めたところがゴールだった。3着がタガノエトワール。ほとんど正解だったが、馬単ではカネにならない。 メインが終わって容子さんに挨拶して新宿へ出て、私のオフィスのある早稲田大学へ向かう。大学が、卒業してから45年たつ卒業生を招く「ウェルカムデー」があり、クラス仲間の集まりがオフィスの前にある「東寿司」で開かれるのだ。 1人直前欠席で12人。そこで2人の仲間の訃報を聞く。70近いのだから当然かもしれないが、やはりツラいものだ。欠席した人間は沖縄に住んでいるが、彼から泡盛が2本届けられた。35度の、ほんのり甘みのあるいい泡盛だった。 終わって4人が残り、オフィスの裏にあるカラオケスナックへ行って爆唱。泡盛の酔いが回ってきて、何を歌ったのかわからなかった。オフィスへ戻って、そのまま爆睡。気がついたら4時だった。 昼間、早稲田の大隈講堂のあたりはすごい人だったが、その時間に歩いている人間はほとんどいない。秋風が身に染みる。45年前、学生だった私の面影が頭をよぎる。若き我あり……そんな言葉が口をついて出てきた。 今週は新潮の小渕優子スキャンダルが群を抜いていて、ほかに見るべきものがない。現代、ポストのセクシーグラビアも気合いが入っていないので、今週は取り上げない。 先週、文春が乃木坂46松村沙友理の男との路上チュー写真を掲載した。それに対して松村がラジオで弁明したが、文春はそのことごとくは「ウソ」だと証明してみせる。 集英社の編集者と知り合ったきっかけはわからないが、その写真を撮られた日、松村は酔っていたと言っているが、文春はその店ではほとんど呑んでいなかったと「証言」する。また彼氏の仕事についても、松村が何をやっている女の子なのかも、お互いよく知っていたともいう。それに男のほうが、前回は呑みすぎて彼女といた時間の記憶がおぼろげだと話しているところなどから、「誰が見ても男女の仲」(文春)だと言い切る。 現在、松村は「処分保留中」だそうだが、文春は今週のグラビアページでも、乃木坂46のメンバーの「未成年飲酒」や、男性と一緒に消えて行く姿をバッチリ撮っている。これだけ情報があるということは、乃木坂46の内部の人間が情報を出しているとしか思えない。AKB48同様、ここも崩壊の危機を迎えているようである。 10月17日の各スポーツ紙には、フライデーの張り込みネタが大きく取り上げられていた。永遠のモテ男といわれるそうだが、竹野内豊(43)が17歳年下の女優のマンションに通っているというのだ。これが今週の第5位。 このスクープ、袋とじである。「超超厳戒 深い愛の現場 初中継!」とタイトルを打ち、竹野内がマスク姿で食料の入ったビニール袋を持ってこちらをにらんでいる。「この中に1年分の恋物語が入っています!」と書いてあるが、この引き文句なかなかいい。 このところ浮いたウワサがなかったという竹野内だが、愛車の助手席に彼女を乗せているそうだから、本気度がうかがえる。 彼女は女優の倉科カナ(26)で、06年の「ミスマガジン」グランプリ。NHK朝ドラの『ウェルかめ』でブレークしたそうだ。彼女は妹と同居しているそうだが、竹野内はそんなことはお構いなしに逢瀬を重ねているという。こういう場合、逃げ口上としてよく使うのが「妹と3人だったから」だが、事務所も交際を認めているようだから、結婚の可能性は高そうだ。 第4位は現代の記事。コンピューター技術はすさまじい勢いで進んでいるようだが、英国の名門大学・オックスフォードでA.I.(人工知能)などの研究を行っているマイケル・A・オズボーン准教授が、同僚研究員と共に著した『雇用の未来──コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、世界中で話題になっているという。 この論文のすごいところは、702の職種すべてについて、コンピューターに取って代わられる確率を子細に試算したところにあるそうだ。 くだんのオズボーン氏は、こう語る。 「各仕事に必要なスキルはどのようなもので、そのスキルを機械がどれだけ自動化できるのかを、テクノロジーの発展のトレンドを考慮して詳細に調べ上げました。具体的には、コンピューター化の障壁となりうる9つの仕事特性を抽出して──たとえば、手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力など──、702の職種を評価したのです。(中略)経済の歴史を見ると、技術的な進歩といえば、たいていは身体を使う手作業を機械化することを表していました。しかし、21世紀の技術的な進歩は、これまで人間の領域とされてきた認知能力を必要とする幅広い仕事を機械化することを意味するのです」 オズボーン氏は、今後、より複雑な作業まで機械化できるようになるという。 コンピューターが発達し、ロボットが人間に代わって自動車の運転や介護の手助けをしてくれるようになるとは思うが、彼がいうにはもっと複雑で、人間でさえも手に負えないことまでロボットが取って代わるというのである。これまでの産業革命は、新たな仕事を生み出してくれた。だが、IT化やコンピューター化は、仕事を人間から奪って省力化する方向へと進んでいくのだ。 オズボーン氏は、近い将来人間の行う仕事の半分は機械に奪われると言っている。確かに「銀行の融資担当者」「金融機関のクレジットアナリスト」「訪問販売員、路上新聞売り、露天商」までロボットに取って代わられるというのだから、人間がやることなどほとんどなくなるのかもしれない。 氏は、その空いた時間を使って芸術やクリエイティブな仕事をするようにすればいいというが、そうしたことに向いていない人間はどうしたらいいのだろう。逆に、知的な作業はロボットに、単純作業は人間を使って安く働かせる。そんな時代が来るような気がするのだが。 ノーベル物理学賞を受賞した3人のうち、中村修二氏は歯に衣着せぬ発言で物議を醸す異端の研究者として知られている。 徳島県の蛍光材料メーカー・日亜化学工業の技術者として、1988年から青色LEDの研究に着手し、93年に量産する独自の技術を確立したが、中村氏は研究の対価として日亜化学工業相手に200億円請求訴訟を起こし、05年に同社が約8億4,000万円を支払うことで和解した。 文春によれば、中村氏はアメリカに渡り、サンタバーバラの地に2億6,000万といわれる大豪邸を建てて住んでいるそうである。だが前妻とは離婚し、数年前に別の女性と再婚しているという。その中村氏はこう語っている。 「新聞、テレビは、『青色LEDは赤崎、天野両氏が発明し、中村氏は量産化する技術を確立した』と紹介する。こんな認識は日本だけですよ。世界では『青色LEDは中村が発明した』というのは、共通認識です」 やはり、相当な自信家であることは間違いない。 この青色LED、大発明には違いないが「青色LEDが発するブルーライトは目に悪影響を及ぼすことが指摘されてきました」(岐阜薬科大学薬効解析学研究室の原英彰教授)という。それに「身体の老化を進める活性酸素が、緑の光を当てた細胞で一・五倍に増加したほか、白が二倍、青が三倍に増えました」(原教授)と、マイナスの面もあるようだ。LEDは便利で消費電力も少ないが、目に対する影響はまだ研究の余地があるのかもしれない。 ところで、一時私が親しくお付き合いした赤坂料亭「佳境亭」の女将・山上磨智子さんが亡くなった。享年87歳。ここは政治家や官僚だけでなく、東郷青児や森繁久彌も通ったと新潮の「墓碑銘」に書いてある。ここで、村山富市首相誕生が話し合われ、小渕恵三が総裁選出馬を決断したといわれる。 私に、『知ってるつもり?!』(日本テレビ系)の司会で有名だった関口宏さんを引き合わせてくれたのも女将だった。待ち合わせの相手が来るまで、女将と差し向かいで思い出話を聞くのが好きだった。うどんを目の前で練り上げ、食べさせてもらったことも楽しい思い出である。 酸いも甘いもという言い方があるが、なんでも飲み込んでくれる大人の女性だった。三木武夫元総理との恋愛が有名だが、その子どもだとウワサされていた息子さんが赤坂に開いたバーにも何度か足を運んだ。上にはカラオケ部屋があり、官僚たちと歌い合ったこともある。政界の奥座敷を仕切っていた証人が、また一人いなくなってしまった。 さて、昨日(20日)2人の大臣が辞任した。どちらも、週刊誌が報じたことがきっかけだった。 安倍首相にとって内閣改造の目玉として指名した小渕優子と、そのデング熱ならぬテングのような振る舞いでひんしゅくを買った松島みどり法相である。 今週のフライデーが、松島の「イヤミな全言動」を報じている。この記事が辞任に追い込んだわけではないが、松島という人間性がよく出ているので取り上げてみた。 松島氏が批判されたのは、以下のようなことである。自らの選挙区の祭りでうちわを配ったことは公職選挙法に触れる。都内に住んでいるのに赤坂の議員宿舎に入居し、週末には自宅に帰っている。襟巻き着用が認められていないのに、ストール着用で参院本会議に出席した。 フライデーいわく「あの非常識の塊のようなアントニオ猪木ですら、議場ではトレードマークの赤いマフラーを外す」というのに、だ。 ご本人は東大出というのが誇りだそうだが、滑り止めで受けた早稲田大学政治経済学部には落ちている。しかも、あの朝日新聞出身だ。 失礼な言い方になるが、もともと法務大臣にはあまりいい人材が配されたことはないが、この人は、歴代の中でもワースト3に入るのではないか。女性登用と意気込んだ安倍首相だが、しょせんは男女問題ではなく、能力あるなしを見極めることが肝要なのだ。 「松島氏をめぐっては、今月7日の参院予算委員会で、民主党の蓮舫氏が松島氏の政策が書かれたうちわを選挙区内のお祭りで配っていたことを『寄付にあたり違法だ』と追及。松島氏は『うちわのような形をしているが、討議資料だ』と反論したが、選挙区内の有権者への寄付を禁じた公職選挙法違反の疑いがあるとして民主党が刑事告発していた」(朝日新聞10月20日付より) 安倍首相、に人を見る目がないことがよくわかる。 さて今週、堂々の第1位は、将来の総理候補と持ち上げられている小渕優子経産相(40)に、週刊新潮がスキャンダルの洗礼を浴びせた巻頭特集である。 それも「政治資金規正法」の疑いありというのだから、読んですぐに、彼女にとっても安倍政権にとっても国会対応は苦しいものになりそうだと思った。 まずは、新潮の内容を紹介しよう。10月8日朝、日本橋浜町にある「明治座」に「小渕優子後援会女性部大会」のご一行様が、次々にバスを連ねて到着したという。その数ざっと1,000人超。 この観劇会は毎年行われていて、明治座側は切符代を3分の2ほどに値下げして出していると話している。S席は通常1万2,000円だから1枚8,000円ほどになる勘定だが、たとえば2010年分の政治資金報告書で、小渕後援会が群馬県選挙管理委員会に届けたのは「観劇会」として372万8,000円だけ。これでは1人あたりの切符代は3,700円程度にしかならない。 「一方で支出を見ると、組織活動費の『大会費』扱いで、844万円余りが『入場料食事代』として明治座に支払われたことになっている。その結果、実に470万円もの差額が生じているのだ」(新潮) 小渕は政党支部として「自民党群馬ふるさと振興支部」という団体があり、そこからも10年10月1日の日付で約844万円が支払われている。新潮が領収書のコピーを取り寄せたところ2枚の領収書は連番だから、合計1,688万円の支出を二等分して届けたとわかる。 これにより、収入との差額は1,316万円に広がってしまうことになるのだ。地元の支援者の票がほしいために送り迎えして観劇させ、飲み食いまでさせて手土産のひとつも持たせることは、昔なら地方のどこでも見られた光景だった。 だが、今は政治資金の使い方に厳しく網がかけられ、政党助成金制度までできているのである。これについて新潮で、神戸学院大学法科大学院の上脇博之教授がこう話す。 「1~2万円なら会計ミスで通るかもしれませんが、これだけ巨額では見逃すわけにはいきません。報告書の不記載ないし虚偽記載にあたり、それを行った者や、場合によっては団体の代表までも罰則を受ける可能性があります」 それ以外にも新潮によれば、実姉のやっているブティックから、10~12年にかけて小渕の各団体から330万円の支払いがなされている。そのほかにも、地元の農業協同組合や地元農家から大量の下仁田ネギやこんにゃくを購入しているが、これらも「組織活動費」や「交際費」に計上されているそうである。 先の上脇教授は「小渕大臣の使い方は、どうも政治資金を私物化しているような印象を受けるのです」と言っているが、これでは先頃話題になった「大泣き兵庫県議」のやっていたこととあまり違いはないのではないか。 とまあ、小渕恵三元首相の忘れ形見のお嬢ちゃんとはいえ、卑しくも現役の議員、それも経産相という重責についている大臣のやることじゃござんせんな。 新潮が小渕大臣を直撃したところ「事務所がお答えすると話しています……」と、我関せずという態度だったそうだ。 現代では松田賢弥氏が、まだほかにもあると、こう語っている。 「小渕氏の地元の群馬県吾妻郡中之条町では、彼女の母親の千鶴子さんが01年10月に約132坪の土地を取得し、2階建てのビルを建てています。この土地はもともと、千鶴子さんの親族が経営していた木材工場の一部。問題は、このビルに事務所を構える『小渕優子後援会』が、不可解な家賃を計上していることです。直近の過去3年間の収支報告書によれば、このビルは千鶴子さんが所有するものであるにもかかわらず、小渕優子後援会が毎月6万3000円の家賃を支払っています。1年間で75万6000円、10~12年の3年間では総額226万8000円。しかも、家賃の受取人は母親ではなく、小渕本人になっているのです」 これでは小渕の後援会が母親のビルを通して、小渕本人に献金をしていたのではないのか、という疑惑である。 蝶よ花よと大事に育てられてきた深窓育ちのお嬢ちゃまが初めて遭遇するスキャンダルだったが、あえなく辞任ということになってしまった。 小渕氏は辞任記者会見で「長年、私が子どものころからずっと一緒に過ごしてきた、信頼するスタッフに管理をお願いしてきた。その監督責任が十分ではなかった」(asahi.com10月20日より)と、悔しさをこらえて話したという。 父親の時代からいたスタッフが、若くて何も知らないお嬢ちゃんに知らせずに、これまで通りにやってきたということだろう。何か聞かれても「私たちにお任せを」と言うだけで、報告義務を果たしていなかった。親の地盤を引き継いだ二世、三世議員にはよくあることだが、何も知らされなかった彼女は悔しかったのだろう。 だが、この程度の人間を「将来の総理大臣」と持ち上げてきた永田町や新聞は、反省すべきである。安倍首相は小渕経産相と松島法相の辞任について「任命したのは私で、任命責任は私にある。こうした事態になったことを国民に深くおわびする」と首相官邸で記者団に語ったというが、当然である。 第一次安倍内閣が潰れたのも、閣僚の不祥事が次々に表面化したためである。同じような道をたどって、第二次も崩壊していくのかもしれない。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」10/23号 中吊広告より
今週の注目記事・第1位 「日本人3人の『絶妙な受賞』『微妙な関係』」(「週刊現代」10/25号) 第2位 「朝日新聞現役記者“真相”座談会」(「サンデー毎日」10/26号) 第3位 「『消費税10%にすべき』と唱える政府調査メンバー“有識者”26人の言い分」(「週刊ポスト」10/24号) 第4位 「乃木坂46初スキャンダル撮った! “熱烈路チュー”のお相手」(「週刊文春」10/16号) 第5位 「『円は急落』の予言的中で経済評論家『藤巻健史』の語る1年後」(「週刊新潮」10/16号) 第6位 「『逸ノ城』九州場所の危機はダイエットを阻む怪物的な食欲」(「週刊新潮」10/16号) 第7位 「女優・男優CMギャラ 大手広告代理店2014秋版『極秘生データ100人』スッパ抜き」(「週刊文春」10/16号) 第8位 「スポーツ紙は奥歯にモノが挟まった『森田理香子』の略奪半同棲」(「週刊新潮」10/16号) 第9位 「宮沢りえ 息を呑む『四十路セックス』シーン」(「週刊現代」10/25号) 今週は、大スクープはないが小ネタに読ませるものが多く、秋の夜長を楽しませてくれる。 まずは、恒例のセクシー袋とじ採点。ポストは「misono・30歳の記念セクシー」。彼女は、2002年にday after tomorrowのボーカルとしてデビューした女性。化粧気のない目が印象的な子だが、ファンではない私にはセクシーさが物足りない。 現代は「山陽放送元リポーターが脱いだ! 完熟ヘア・ヌード」。こちらは胸を揉みしだいたりの熱演で、男をそそるかわいい表情の女性。こんな女性がそばにいたら「短命」だろうなと思わせる。 今週はアサヒ芸能が「1億人の妹が35年ぶりにビキニ公開! 大場久美子 54歳のデカプリン、再び!」で参戦。この年になってもぶりっこしているのが、なんともかわゆい。だが、セクシーさはないね。 それよりSEXYクイーン吉沢明歩の「女王さまの秘宮」がいい。メチャかわいいし、ヘアも愛らしい。2015年版のカレンダーを売っているというから、買ってみようかな。 今週は吉沢明歩のかわいさがプラスしたアサ芸の勝ちじゃ~ッ。 順位に入る前に、気になる動きに触れておきたい。シリアに渡り、中東のイスラム過激派組織「イスラム国」に入ろうとした北海道大学の男子学生(26)が「私戦・陰謀」(ポストによれば、外国に対して私的に戦闘行為をする目的で準備や陰謀をする罪)容疑で警視庁公安部に事情聴取された。 こんな罪があるのを初めて知ったが、さらに警視庁は、学生の渡航を手助けしようとしたイスラム法学者とジャーナリストの事務所を家宅捜索したのだ。 これって、何かおかしくないか? イスラム国を敵視して空爆しているのはアメリカ・オバマ大統領だが、中東の中にはイスラム国を支持しているところもある。それに日本にとっては、今のところイスラム国は敵でも味方でもないはずだ。アメリカの植民地だから、アメリカが敵と見なすところは日本も敵と思わなければならないとでもいうのだろうか。シリアへ行って何十人も殺して帰国したわけでもないのに、こんな罪状でパクろうとするのは行きすぎである。 怖れていたように、権力にとって不都合なことを考える輩は、片っ端から引っ括って檻に入れてしまえという「権力の暴走」が始まったとしか思えない、理不尽な警察のやり方である。メディアはもっと、この問題を追及すべきである。 今週の9位は、41歳になった宮沢りえが体当たり演技を披露しているという、映画『紙の月』の濡れ場シーン。 「薄暗がりの中、全裸にバスタオル姿の宮沢がベットに移動し、二人は濃厚なディープキスを交わす。そこから、池松の舌が宮沢の肉体を這い回る。首筋にゆっくり舌を這わせていく池松。首筋に息づく、大きな生きぼくろがエロスを掻き立てる。舌はさらに全身を探り、鎖骨から、二の腕、胸、尻へと進み、徐々に秘部へと迫っていく。その間にも池松の手は、宮沢の形のいい、柔らかそうな乳房へと伸びる。乳房を揉みしだきながら、徐々に息づかいも荒くなっていく二人。やがて宮沢の股間に池松の舌が伸びる。そのまま顔をうずめて、ゆっくりとした舌使いで『クンニ』を繰り返すと、我慢できなくなったのか、たまらず『アッ、アッ、アアッ』と喘ぎ声を発する宮沢。その瞬間、暗闇の中に美しいバストが見え隠れする。そのまま彼女は小刻みに痙攣しながら悶え、エクスタシーを迎えるのである」 ポルノ顔負けのコーフンシーンじゃないか。彼女は、りえママがいなくなって何かが吹っ切れたのかもしれない。これは見に行かなくては。 お次は新潮。昨年、賞金女王に輝き、164センチの長身と美形で注目を集めているのが、女子プロゴルファー森田理香子(24)である。今季は大きく調子を落としているが、新潮によれば「実は、女子ゴルフ界にはこんな定説があるという。『男ができるとダメになる』」。森田も、スポーツトレーナーの安福一貴氏(38)との密会が報じられている。 新潮によれば、安福氏はNHKの一柳亜矢子さんと結婚していたが、昨年離婚したそうである。森田と出会ったのは昨年半ばだから「略奪半同棲」ではないかと新潮は書き、スポーツ各紙は「森田、トレーナーと交際宣言」(スポーツニッポン)などとソフトに報じていることに疑問を投げかける。 人気者にそっぽを向かれたら取材ができないからという、ゴルフ記者の悲しい性からなのだろう。 横峯さくらもそうだったが「一般社会と接点の少ない女子ゴルフ選手は、“半径5メートルの恋愛”が多く、森田が夢中になってしまったらしい」とゴルフ雑誌記者が話している。男を喰らい尽くして勝ちまくってやるという気迫が、横峯にはあるが森田には感じられないのが心配だ。 7位は芸能界の男優・女優のCMギャラの「大手広告会社の極秘生データ」をすっぱ抜いている文春の記事。 最高額はジャニーズ事務所の嵐とSMAPで、嵐の松本潤が5,000万円、キムタクが4,500万円だそうだ。急上昇したのが北川景子、沢尻エリカ、新垣結衣、佐藤健、斎藤工、西島秀俊。 5年ほど前、4,000万円クラスだといわれていた宮崎あおい、井上真央、長澤まさみ、新垣結衣の中で、新垣は一度落ち、『リーガルハイ』(フジテレビ系)のヒットで回復したそうだが、後の3人は厳しいそうだ。 米倉涼子は2,500万円、仲間由紀恵は4,000万円。江角マキコは、ママ友騒動や長嶋一茂邸への落書き問題で「今後、出演しているCMの契約更新や新規契約は難しいでしょうね」(広告代理店幹部)だそうだ。 無理な要求かもしれないが、私が知りたいのはキムタクに4,000万円が払われて、どれくらいが実際にキムタクの懐へ入るのかということである。そこのところも調べてくれないかな、文春さん。 このところ、大相撲が注目を集めている。遠藤はやや頭打ちの感があるが、新入幕でいきなり優勝争いを演じた逸ノ城(21)は本物かもしれない。新番付では一気に関脇に昇進するそうである。 順風に見える逸ノ城だが、新潮によれば、深刻な事態が進んでいるという。それは体重がどんどん増え続けていることだ。本人がいうにはベスト体重は175キロだが、公式には199キロ、実際には200キロを超えているそうである。 本人は「食べても飲んでも増えていく」と嘆いているそうだ。酒も半端ではない。担当記者によれば「“昨日は少し飲みました”と言うので量を尋ねると、あっさり“ビール11杯”と言うからケタが違います」。昔の力士の中には場所中でも二日酔いで相撲を取るのがいたそうだから、驚くには当たらないが、心配なのは太りすぎによる腰や膝への負担やケガである。 白鵬をはじめとする三横綱に衰えが見える今、もしかすると最速で横綱になる可能性のある逸材だから、食べるのは仕方ないが、稽古を手抜きしないことだ。来場所もこの勢いが続くか楽しみにしたい。 どこまで続く円安ぞ、と言いたくなる、このところの円の急落である。新潮で円急落を予言した、経済評論家で参議院議員の藤巻健史氏が、円安はこのまま続き、年末には1ドル=120~130円まで下落すると見ていると話している。これが5位。 今のような状態が続けば、世界中の金融関係者に、これはマネタイゼーション(政府が必要とする紙幣を日銀が刷り続けて、渡すこと)ではないかと見透かされ、国債マーケットで日本国債の投げ売りが始まり、同時に円の信用がガタ落ちになり、1ドルが500円や1,000円になってもおかしくないというのだ。 そうなれば、3年間の累積インフレ率が100%近いハイパーインフレになり「国民は耐え難き地獄の苦難を強いられる」(藤巻氏)という。 だから彼は、資産防衛するため「ドル資産」にしろと勧めるが、そこは省略。間違いないことはアベノミクスが破綻しているのに、この上消費税を10%に引き上げれば、庶民生活はどん底まで堕ちるということである。 最近の文春は、フライデー顔負けのグラビアスクープが多い。今週も女優・杏と熱愛中の東出昌大がそろって、信頼する「親戚のおじさん」とフレンチレストランで会食している写真、お笑い芸人の狩野英孝がコソコソ不倫デートをしている現場の盗み撮り、極めつけきはAKB48の公式ライバル乃木坂46の人気メンバー・松村沙友理(22)が、路上でチューしている瞬間をバッチリ捉えているグラビアである。 私は松村なる女の子には興味ないが、チューしている相手が「集英社の編集者」だというのが気になった。編集者ってそんなにモテるのかよ~、オレってそんなこと一度もなかったのに~。そういうやっかみからではあるが。 この乃木坂46もAKB48と同じように、否、それ以上に「恋愛禁止」規制が厳しく、ファンや芸能記者たちは口をそろえて「あの子たちはAKBと違って、心も体も清らかなんです」と言っているそうな。ホントかいな? 相手の男は30代で結婚しているというではないか。今年の春まで「ヤングジャンプ」にいて、グラビアを担当していたそうだ。しかも文春は、路チューの前から2人を追っていて、繁華街のお洒落な焼き鳥屋での会話まで聞いているのだ。その会話から、男が彼女の部屋を「訪問済み」なこともチェックしている。 8日にラジオ出演した松村は、出会いは街中でナンパされたことがきっかけ、身分を隠して付き合っていた、相手に妻子がいることは知らなかったと涙ながらに謝罪した。 こんなことがバレたら指原莉乃がHKT48へ島流しになったように、どこかへ飛ばされないだろうか。それとも、こんなことでいちいち怒っていたら秋元康の身体がもたないから、今回はお咎めなしか。 以前から言っているが、ポストの安倍政権批判、中でも経済政策への批判は新聞を含めた全メディアの中でも最右翼にあると、私は思っている。だが惜しむらくは、こうしたところへ注力するあまり、肩の凝らない楽しく読めるページに見るべきものが少ない。部数を伸ばすならそっちにも目配りがほしいものである。 さて、ポストは冒頭、新聞などは触れなくなってしまった「政党同士のごまかし」を追及している。 「臨時国会冒頭の代表質問。消費増税をめぐる安倍晋三・首相と海江田万里・民主党代表の『談合質疑』には耳を疑った。海江田氏はこう質問した。『消費税率引き上げの増収分の2割程度の金額を社会保障の充実に使うことは政府と国民との約束です。来年10月に消費税率を10%に引き上げる場合には、社会保障の充実分として2割相当の予算を必ず確保すると約束してください』安倍首相が答えた。『税率を10%に引き上げた場合には、2015年度は(増収分の)2割程度の約1兆8000億円を社会保障にあてることになる』──2人とも、国民を馬鹿にするにもほどがある。民主、自民、公明の3党合意で消費税増税法案が成立した日、時の野田佳彦・首相は『増税分はすべて社会保障として国民に還元される』(2012年8月10日の記者会見)と約束した。安倍首相も昨年10月1日、8%への引き上げを表明した会見でこう断言した。『消費税収は、社会保障にしか使いません』」ポストは、国民の社会保障費を勝手に8割も横領し、それを与野党で、元々そういうことだったととぼけようとしているのだと憤る。当然である。「新聞・テレビはその国民への裏切りを一切報じないどころか、再増税の旗を振っている。日本経済新聞は10月5日付朝刊の1面で『10%』への引き上げを促す記事を打った」(ポスト) 安倍首相は昨年、8%への引き上げを決断する前に「集中点検会合」を開き、日本経団連や全国銀行協会、連合などの団体トップや学者、エコノミストなど60人から意見を聞いた結果、76%にあたる44人が増税に賛成論を唱えた。そうやって、有識者という安倍首相の言いなりの御用学者たちを使って増税に踏み切ったが、結果は、急激な円安、実質賃金の低下、輸入品の価格上昇と、庶民の生活を苦しくしているのである。 だが、賛成派の土居丈朗・慶応大学経済学部教授は一向に反省せず持論を展開し、実質賃金の低下にはこう反応する。 「それは全労働者平均で見たものに過ぎない。大企業の正社員の実質賃金は上昇傾向に転じており、実質賃金が下げ止まらないことを理由に引き上げに反対したり延期を主張したりすることは、森を見て木を見ない議論で事実誤認である」 圧倒的多数の中小企業や非正規雇用の連中の賃金低下など知ったことかである。こういう意見を聞いて腹が立たない奴を、腰抜けというのである。ポストは怒る怒る。 「現実には増税分のほとんどは社会保障に使われず公共事業にバラ撒かれているのだから、『世代間格差の是正』など机上の空論だ。まして『木=大企業正社員』が良ければ『森=国民全体』は悪くても良いとは、なかなか思っても言えない“見識”である」 ポストに挙げられた10%の消費税引き上げ賛成派26人の名前は、いつでも見られるようにポストのネットに上げておいたほうがいい。 さて、今週の第2位は、サンデー毎日が朝日新聞の現役記者を集めた座談会。それほどの本音を語っているわけではないが、他の新聞社が出している週刊誌に出て、自社の問題点を指摘するというのは、新聞社間ではこれまでなかったと思う。そうした意味では、画期的な企画である。 木村伊量社長に対する批判には目新しいものはない。だが東電の吉田所長のスクープを、記事まで取り消すとしたことには、現場の相当な反発があることがわかる。いくつか発言を紹介しよう。 「記者D だから木村社長が会見で『記者個人の思い込みと取材不足が原因』と、個人に責任を帰するようなことを言ったのは、一記者として悔しかった」 「記者E 池上コラム問題が起きた直後に『お前らは吉田調書の担当から外れろ』と通告され、以後は取り調べのような聴取を何度も受けて『誤報だったことを認めろ』と責められたようだ。しかも9月11日に木村社長が会見するまで、記事自体を取り消すということを全く知らされていなかったらしい。記事取り消しという当事者にとって致命的な決定を、執筆した記者に通告もせず、いきなり会見で発表するというのは、どう考えても異常だ」 「記者C 一連の事態に関しては、木村社長が悪い、という声もあるが、正直言って社長だけの問題じゃない。今の朝日は、時の政権と対峙し、仮に圧力がかけられても闘うような組織になっていない。上層部の判断も含め、一種のブランドとして『闘うイメージを残しておきたい』という程度の思いはあっても、どこまで本気なのか、しっかりしていない。朝日が今後どうなるのか、相当な危機感を抱いている」 社のイメージをどん底まで落とし、現場の記者たちの自信を失わせた「大誤報事件」は、まだまだ収束には時間がかかる。そのためには上層部への信頼回復が不可欠だろうが、今の朝日新聞のトップたちにそれを求めても無理だ。 ここまで来たら、人心一新しかない。それとも朝日新聞新社でも作ったらどうか。出版社はそうやって生き延びてきたところがたくさんあるのだから。 日本国憲法がノーベル平和賞を取れなかったのは残念だったが、パキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)に決まったことは納得である。 12年10月、スクールバスで下校途中、武装した男に銃撃されたマララさんは意識不明のまま英国に搬送され、奇跡的に回復した。そして昨年7月、16歳の誕生日に国連で演壇に立った時のスピーチが素晴らしかった。 「私は誰も憎んでいない。タリバーンの息子や娘たちに教育を受けさせたい。本とペンを手に取ろう。一人の子ども、先生、本とペンが世界を変える」 本とペンが世界を変える、そう言い切れる日本人がいるだろうか? かつてペンは剣よりも強いといわれていた。だがペンの力は落ち続け、力の強い者やカネを儲ける者が大きな声を上げ、我が物顔に世界を跋扈する。 花森安治が言ったように、ペンが剣よりも強くあるためには日々研鑽を積まなくてはいけない。そうしたことをあらためて考えさせてくれたマララさんの受賞だった。 ところで、ノーベル物理学賞を受賞した3人の日本人をメディアは絶賛して方々で取り上げているが、今週の現代はひと味違った角度から切り込んでいるのが面白い。これを今週の第1位とした。 ノンフィクション作家の山根一眞氏が、LED(青色発光ダイオード)の発明の偉大さをこう解説する。 「LEDとは電気エネルギーを通すと光を発する半導体の結晶のことで、それ自体は'62年に発明されています。'60年代に赤と緑のLEDは開発され、早い段階で実用化ができていました。そこに青色が加われば『光の三原色』が揃い、組み合わせることで白色の照明が可能になる。そうすれば、LEDの用途が大きく広がることはわかっていた。しかし、青色LEDの開発は困難を極め、『20世紀中の実用は難しい』というのが大方の意見だったのです」 赤崎勇名城大学終身教授は松下技研で開発に取り組み、その後、名古屋大学に移って研究を続け、天野浩氏も赤崎氏とともに名古屋大学で研究を続けた。 だが、一方の中村修二氏は徳島県の蛍光材料メーカー・日亜化学工業の技術者として、88年から青色LEDの研究に着手。93年に量産する独自の技術を確立した。 これまで自然科学分野のノーベル賞を受賞した日本人19名(米国籍日本人を含む)のうち、名古屋大学関係者は今回の受賞で6名になる。京都大学と比べても遜色がないばかりか、東京大学を上回っている。その理由は何か? 「名古屋大学というのは旧帝国大学の中では最後にできた大学で、一番規模が小さいんです。中部地方の拠点校ではありますが、あまりエリート志向がない。(中略)名古屋大学は、地を這いながら真実を追求するのに向いた環境なのかもしれません」(名城大学上山智教授) この2人に比べ、中村修二氏は、歯に衣着せぬ発言で物議を醸す異端の研究者として知られている。研究の対価として日亜化学工業相手に200億円を請求し、勝訴する。05年に同社が約8億4,000万円を支払うことで和解したのである。 「中村先生が脚光を浴びたときは正直、とても悔しい思いをしましたよ。先行していたのは赤崎先生たちで、その研究があってのものなのに、敬意が微塵も感じられない。それでいて日本の研究風土の批判ばかり。赤崎先生、天野先生とは対極の方で、両者の関係はよくありません」(中堅研究者) そんな「微妙な関係」が決定的になったのは、ある訴訟が原因だったという。 赤崎氏と天野氏の発明をもとに、トヨタ自動車系列の藤田合成が青色LEDを95年に商品化する。すると、すでに中村氏の開発を基に青色LEDの製品を販売していた日亜化学工業が、豊田合成を特許侵害で訴えたのだ。しかも当初、特許庁は豊田合成側の特許を認めなかったという。その後、双方が約40件も訴え合う泥沼の訴訟合戦に発展し、和解するまで実に6年を要した。その間、赤崎、天野両氏と中村氏は事実上、対立し続けていたことになる。 やはり赤崎氏に指導を仰いだ平松和政三重大学工学部教授が、中村氏についてこう話す。 「あれほど強烈な個性を持っている人は珍しいですが、私は大好きですよ。会うと彼はいつも言うんです。『教授で一生懸命やっても儲からないでしょ? 辞めて米国に来たほうがいいよ。成果を出せば、給料は3倍にも4倍にもなる』って。あんな人だから、学会でも敵は多かったでしょうね。でも、敵味方を考えず、自分のやりたいことを突き詰めて、今回ノーベル賞を取った。受賞後の会見でもまた『怒り』という言葉を使っていましたが、ああいうおめでたい場では、『機会をくれてありがとうございました』くらい言っておけばいいのにね(笑)」 どうして、こうした三者三様の確執と和解に焦点を当ててテレビや新聞はやらないのかね。ノーベル賞というありがたい賞の裏には、人間くさいドラマがいっぱいあるに違いないのに。現代の週刊誌らしい切り口はほめてあげたいが、もっと辛口でもよかったな。 (文=元木昌彦)「週刊現代」10/25号
今週の注目記事・第1位 「りえ生き別れ弟が初告白 姉さんに会いたい」(「週刊文春」10/9号) 第2位 「迫りくる富士箱根破局噴火から目を背けるな」(「週刊ポスト」10/17号) 第3位 「本人直撃! 安倍総理に『腹違いの弟』がいた」(「週刊現代」10/18号) 第4位 「在特会報道 本誌を捏造呼ばわり山谷えり子大ウソ粉砕テープ公開」(「週刊文春」10/9号) 第5位 「吉永小百合『百年残る作品を作っていきたい』」(「週刊文春」10/9号) 第6位 「日経新聞記者はAV女優だった 70本以上出演で父は有名哲学者」(「週刊文春」10/9号) 第7位 「『堺雅人』はなぜ大ヒット確実な『続・半沢直樹』をやらないのか?」(「週刊新潮」10/9号) 第8位 「宮里藍『ヘソ出し写真厳禁』大パニック」(「週刊ポスト」10/17号) この原稿が遅れたことをお詫びしたい。私用でハワイのオアフ島で1週間ばかり遊んできた。いつもハワイに行くときは読みたい本を3~4冊持っていくのだが、1冊も満足に読めたことがない。青い海と心地よい風に吹かれていると、本を読むことはもちろん、ものを考えなくなる。困ったものだが、たまの休みなのでまぁいいかと、自分を許している。ただのナマケモノですね。 私が滞在したのは、ワイキキからクルマで1時間ほど離れたコウリナというところだ。この名前を聞いてピンときた人は、相当の嵐ファンだ。そう、私の泊まっている部屋から嵐がコンサートをやった、今は何もない広い空き地が見える。その隣には、ディズニーの作ったリゾートがある。地元の人間に言わせれば、何もない広大な更地に建物を建て、工事の音とコンサート時の騒音は相当なものだったという。おまけに、普段は静かなところに3万人以上の人間が集まったから、地元は潤ったかもしれないが、バケーションに来ている人たちはかなりの“迷惑”を被ったらしい。 コンサートは私の部屋からもよく見え、よく聞こえたはずである。残念だとは思わないが、よくこんなところに会場をつくろうとしたものだと、今はなにもない更地を見ながら考えた。 ハワイには巨大なスーパーマーケットが多くあるが、そのひとつに行ってみたら、韓国の人たちがビビンバを無料で提供するという「イベント」をやっていた。私ももらって食べてみた。コチジャンの味が濃すぎたが、本場の味だった。店の中にはキムチが何種類も置かれ、いろんなキムチを売るコーナーもあり、カクテキとニラキムチを買って食べたが、なかなかのものだった。 ハワイでは日本語を話す人が多くいる。最近では、案内板に日本語とともに中国語やハングルが書かれている。ワイキキには焼肉専門店もある。ハワイにも、中国はもちろんのこと韓国パワーがジワジワと進出していることを実感した。 さて、少し日本を離れている間に朝日新聞バッシングは少し下火になってきたようだ。新潮が今週担いできたのは朝日新聞の天敵ともいえる石原慎太郎だが、今までと同じことの繰り返しである。ほんのさわりだけをを紹介しよう。 タイトルは「国を貶めて新聞を売った『朝日』の罪と罰」。新潮らしくない平凡なタイトルに、中身のなさが表れている。 「(中略)珊瑚事件でも、慰安婦記事でも、ちゃちな英雄主義なのか知らないが、国と民族を貶めてまで新聞を売ろうとするのが、彼らのいつものやり方だ。日本人のモラル低下を嘆く前に、自分たちの下劣さを嘆いたらいい。(中略)朝日新聞はもともと、時流や権力になびくという体質を持っています。特に戦時中は、軍部に非常に協力的な報道をし続け、終戦間もない45年9月19日から2日間、GHQによって発禁処分を受けたことがあるほどです。そうしたら彼らは、それまでの右寄りから、一気に左寄りに転換したんです。その後は、中国の文化革命を評価し、それを主導した江青ら四人組を礼賛するような記事を書いてきたわけだ。どういうわけか日本のインテリは、その手の記事が好きなんですな。(中略)これからも、朝日新聞は言を左右して、自分を、そして自分の主張を守ろうとするでしょう。これまでも朝日はそういう会社でした。今また慰安婦報道において、一部の誤報は認めても、残りは守ろうと必死になっている。我々日本国民が今なすべきことはなにか。それは、売国奴の朝日新聞は買わない、読まない、ということです。もっとも、私がわざわざ言うまでもなく、もう始まっているようだが」 どうです? 朝日新聞叩きのネタがなくなってきたことがよくわかるでしょう。同じことの繰り返しのバッシングばかりで、読者が飽き飽きしていることを早くわかったほうがいい。 それに万が一朝日新聞が潰れるような事態になったら困るのは、朝日新聞叩きで売ってきた週刊誌のほうではないか。朝日新聞は生かさず殺さず、程のいいところで止めるのが大人っていうものではないのか。 今週の現代とポストのグラビア対決だが、現代の「柏原芳恵」の圧勝である。写真家・佐藤健が撮り続けてきた秘蔵写真とあるが、往時の迫力満点のボディを眺めていると、皇太子がファンだといった気持ちがわかる。 それにしても、最近のギャルのヘア・ヌード写真で話題になるものがないのは寂しいね。宮沢りえのヌードが朝日新聞に載ったときは息を呑んだものだが、それだけのタマがいないということだろう。 今週の第8位は、ポストの「宮里藍のヘソ出し写真は使うな」という宮里のマネジャーからの要求で、ゴルフ界が大パニックに陥っているという記事。 私のような女子ゴルフファンは、近年とみにきれいになってきた彼女たちのセクシーな姿を見るのが楽しみだが、最近、人気女子プロゴルファーの宮里藍(29)の姿がゴルフ雑誌の表紙から消えているという。 その理由を、ゴルフ誌編集者がこう話す。 「きっかけは一昨年の秋頃、宮里側からのメールによる通達です。表紙に藍ちゃんの写真を使う際は、どの号でどのような写真を使うかを事前に申告してほしい、というものでした。送り主は藍ちゃんのマネージャーを務め、恋人とも噂されるA氏でした」 A氏は、使うなというのではなく、せっかく使ってくれるのであればいい写真を使ってほしいからだとインタビューに答えているが、雑誌の性格上、時間との勝負になることが多いから、多くの雑誌は納得していないようである。 ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏はこう語る。 「海外のトッププロはメディアに非常に協力的です。それはゴルファーがギャラリー、スポンサー、メディアの3本柱で成り立っており、特に選手と持ちつ持たれつのスポーツメディアに協力することは競技の活性に繋がることを知っているからです。今回の件に他の選手が追従して、ゴルフ人気の低迷につながらないかが心配です。選手はメディアに使われているうちが華なんですけどね」 今の宮里藍に、以前のような勢いは感じられない。だが彼女は、ゴルフを辞めてもいろいろな生き方ができる子だと思う。そのためにメディアとどう付き合っていくのか、マネジャーととっくりと相談したほうがいいだろう。 第7位はどうということのない話だが、ちょっと気になる堺雅人の話である。なぜ彼は大ヒット確実な続・半沢直樹をやらないのか? 「昨年9月、『半沢』の終了直後、続編の製作がほぼ内定していた。ところが、堺の方からは色好い返事がもらえませんでした。あれほど大ヒットすると、続編が前作を超えるのは至難の技と言います。コケれば、せっかくの人気を失う可能性もある。意外とリスクが大きいのです」(民放幹部) お金の問題もあると、TBS関係者が語っている。 「堺さんのギャラは前回、1回200万~250万円だった。これを1回400万円に上げるという破格な提示をしたそうです。それでも『リーガルハイ』へ行ってしまったということは、彼の『半沢』への意欲はかなり削がれているのかもしれない」 さらに堺は、再来年のNHK大河ドラマ『真田丸』の主演が決定している。 「撮影は、来年夏から始まり、ほぼ1年間拘束されます。堺には、その後も映画の仕事が入っており、次に彼のスケジュールが空くのは2~3年先と言われている」(先の民放幹部) 人気が出るのも大変だが、その人気を持続させるほうがもっと大変である。事務所側はあまり同じ役で色が付くより、大きな役を選んで堺を出すほうが得策と考えているのであろう。TBSにはお気の毒だが。 文春に元日経新聞記者はAV女優の経歴があり、70本以上に出演し、父は有名な哲学者だという記事がある。 佐藤るりは04年にデビューし、単体では12作をリリース。自分で企画したものも含めると70本以上に出演した人気女優だったそうだ。ジャンルはロリコンからSMまでと幅広い。しかし、その後、佐藤るりは業界から忽然と姿を消した。 そして最近、日経の社内でAV出演していた女性記者がいるとウワサになったそうだ。 彼女は慶応の環境情報学部を卒業後、東大の大学院に進学する。09年に日経新聞に入社後、東京本社地方部に所属し、都庁クラブに長く出入りしていた。13年に整理部に移動し、1年半勤めた今年9月末に突然退社したと文春はいう。 日経新聞在籍中の2013年6月、鈴木涼美のペンネームで『AV女優の社会学』(青土社)という本を出している。またWebに連載した『お乳は生きるための筋肉です~夜のお姉さんの超恋愛論~』をまとめた本も近々刊行されるという。 AV女優になった経緯について、彼女はこう振り返っている。 「私、ちょっと軽率なところがあるんです。横浜でスカウトされて面白そうと思って、後先考えずに飛び込んでしまいました。入ってみると想像以上にキラキラした世界で夢中になりました。『佐藤るり』という女優を売り出していくのが楽しかった。自分で監督や脚本を担当した作品もあります。もちろん、お金という見返りも大きかったですよ。二年間で二千万円くらいは稼げましたね。全部、パアッと使っちゃいましたが(笑)。ただ二年続けると飽きてしまい辞めました」 そして選んだのが日経だったという。この女性ただものではない。日経も辞めてこれからは、 「自分が見てきた夜の世界や女性が働く現場などをテーマにもっと書いていきたいと思ったのです。ただ、日経出身をネタに暴露本のようなものを書くことに興味ありません」 ここには載ってはいないが、父親は哲学者の鈴木晶氏、母親は児童文学の翻訳家の灰島かりだそうである。 父親は、娘がAV女優だったことを知った時はビックリしたらしいが、今はこう話す。 「娘の方が私よりずっと文才がありますね。今も娘とはよく食事に行きます。いい関係ですよ」 こういうところから才能は生まれるのだ。鈴木涼美に注目だ。 吉永小百合が小さなブームである。彼女が初めて共同プロデューサーを務めた『ふしぎな岬の物語』が、モントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞の2つを受賞したことでクローズアップされている。 それに私は由緒正しいサユリストだから、小百合の出ているものはなんでも読む。文春の「原色美女図鑑」は小百合。記事中でもインタビューをしている。 小百合は『朝を呼ぶ口笛』で映画デビューして、今年で55年。映画出演は今作で118本目になるという。数の多さに比べて代表作が『キューポラのある街』(62年)ぐらいしかないというのが寂しいが、私にはそんなことはどうでもいい。 彼女も女優を続けようかどうしようかと悩んだ時期もあったという。田中絹代の半生を描いた『映画女優』に出演したときのことだ。 「その時、私は四十一歳。これは原節子さんが引退したのとほぼ同じ歳なんです。田中さんのように一生女優を続けるのがいいか、原さんのように幕を下ろすのがいいか、と」 そして吉永は「表現するのが好きだから」と女優を続ける道を選んだという。 「田中さん(が亡くなった歳)を越えてしまいました。でも、突き進みたいという気持ちは全然ないんですよ。まあ、一応、普通に台詞が喋れて、自分の中に映画が好きという気持ちがあるなら、自然な形で出演していきたいと思っていますけど」 すでに、119作目の話もすでに進行しているという。 しかし、彼女も70近い。新潮では、ご当人は女優を引退、プロデュースに専念するのではないかと書いている。その理由は、モントリオールでの公式上演後に「俳優としての道が終わったら、スタッフでも何でもやらせてもらえたら」と発言した。 さらに凱旋会見の席上でも「もう少ししたら、足腰も衰えて、セリフもしゃべれなくなるかもしれない。その時は引退するしかない」などと引退をにおわせているというのだ。 映画評論家の白井佳夫氏はこう話す。 「彼女の代表作と言えるのは、清純な少女を演じた1962年の『キューポラのある街』だけ。目立った作品を持たないなかで、国民的女優かつ日本の女の典型と世間では捉えられている。要するに、吉永小百合は神話なのです」 私は『吉永小百合の悲劇』という本を、少しずつだが書いている。彼女ほどの才能を持った女優が作品に恵まれず、両親との泥沼の葛藤劇を演じ、本当に恋した男とも結ばれなかった。 最も悲劇的なのは、田中絹代のように娘から女、老女へと変身できず、いつまでたっても“小百合ちゃん”を演じ続けなくてはいけないことであろう。 彼女の苦しみや寂しさをわかってあげられるのはオレしかいないと思っているのだが、彼女には伝わらんだろうな。 在日特権を許さない市民の会(在特会)幹部と写真に収まっていたことが、文春の報道で発覚した山谷えり子国家公安委員長。写真もさることながら、取材に対して山谷氏が「ザイトクカイってなんですか?」と答えたことが、担当大臣としての資格の欠如ではないかと大きな問題に発展している。 しかも、山谷氏は記者会見でこのやりとりを「捏造」と主張しているのだから、怒った文春はWebの文春でこのやりとりを流すと宣言。さあ大変。国会では拉致問題よりも在特会との関係を追及され、しどろもどろになっている。 現代では北朝鮮労働党幹部がインタビューに答え、拉致問題の交渉が進まないと日本が批判するが、悪いのは日本側だと開き直っている。だが、ここの言い分だけはわかる。 「誠意がないのは、むしろ日本の側だ。9月3日に内閣改造した際、安倍首相が、ゴリゴリの右派の論客である山谷えり子参議院議員を、拉致問題担当大臣に据えたのはどういうことだ? 山谷大臣は、わが民族の女性を日本は慰安婦に強制連行した事実はないと言い張っている。また、自身はむろんのこと、安倍首相の靖国神社参拝を熱心に説いている。それに最近は、在日朝鮮人の排斥を訴える『在日特権を許さない市民の会(在特会)』の連中と記念写真におさまっていた事実を暴露された。こんな民族の仇敵のような政治家を拉致担当大臣に据えて、安倍首相は拉致問題を本当に解決しようという意思があるのか?」 山谷問題は、拉致問題にも影響を与えているのだ。早く変えたほうがいいと思うがね。 久々に、ジャーナリストの松田賢弥氏が大スクープの予感。安倍首相に、腹違いの弟がいるというのである。 それは、およそ30年前にさかのぼる。安倍首相の父親・安倍晋太郎氏と深い仲になったある料亭の女将がいて、彼女が産んだ男の子が晋太郎氏の隠し子だというのだ。この話が事実なら、晋三氏には腹違いの弟が存在するということになる。 かつて都内有数の繁華街の一隅で、こじんまりとした料亭を営んでいた女性、伊藤秀美(仮名)。その料亭には、晋太郎氏をはじめ、彼を慕う通産官僚らも数多く出入りしていたという。 その秀美が、30代後半だった80年頃に1人の男の子を産んだ。その頃、晋太郎氏はまだ自民党政調会長で、息子の晋三氏は神戸製鋼の新入社員だった。男の子は龍太(仮名)といい、彼女は女手一つでこの子を育てた。 この龍太は現在、東京の大学で教鞭を執っている。私もだいぶ前にこの大学で教えていたことがある。少し前に松田氏から、誰か大学の人間を紹介してくれないかという連絡があった。だが残念なことに、私の知り合いはみな退職していて役には立てなかったが、松田氏は執念の取材で本人に直撃している。 本人は驚き慌ててはいるが、自分が晋太郎の子どもだとは言っていない。また、秀美にも質問しているが、言質はとれていない。 晋太郎氏はすでに鬼籍に入っているため、確証を取るのは容易ではない。今回もハッキリした裏付けはないが、龍太氏の顔が晋太郎氏によく似ていると書いている。松田氏はこう結ぶ。 「龍太は、晋三のように将来を保証されて育ったのではない。ちょうど、父母と死別した晋太郎が独力で戦後を生き抜いたように、彼は自らの力で道を開いていくのだろう」 息子の晋三氏より、父親の晋太郎氏のほうが人間味があるように感じるのは私だけではないようだ。 御嶽山の噴火による死者はおびただしい数になってしまった。ご冥福を祈りたい。 ポストは「迫りくる富士箱根破局噴火から目を背けるな」と警鐘を鳴らしている。日本には多くの火山が存在し、そのどれが噴火してもおかしくないといわれている。 だがその予知というのは、多額の金を投入しているにもかかわらず、まだまだのようだ。ポストはこう憤る。 「今回の噴火に際して、国民をあ然とさせたのは気象庁の諮問機関である火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣・会長(東京大学名誉教授)の会見だった。『予知に失敗したというかもしれないが、ある意味では仕方のない状態。われわれの火山噴火予知に関するレベルというのはまだそんなもの』」 この連絡会が設置されたのは1974年からで、国土地理院に事務局を置く地震予知連絡会(68年設置)と並んで、国策として金が注ぎ込まれてきた。火山と地震を合わせた研究関連予算は年間約217億円(13年度)に上り、特に東日本大震災が発生した11年度は約459億円と大盤振る舞いされ、この20年間の総額は4,000億円を超えるという。 それなのにこの程度では、予算の無駄遣いといわれかねない。その中で、今回の御嶽山の噴火を予知していた学者がいたという。 海洋地質学者の木村政昭・琉球大学名誉教授は数百の火山噴火をサンプリングし、過去50年以上にわたる気象庁の地震データをもとに噴火リスクを算出し、昨年3月に上梓した著書で御嶽山の噴火時期を「2013年±4年」と予測し、ピタリと的中させたというのである。木村氏はこう話す。 「富士山は1707年の宝永大噴火を最後に活発な活動を休止しているが、関東大震災(1923年)の頃から再び地下で活動が始まっていると見ている。地下の地震の回数やその深さからマグマの位置が関東大震災の後に上昇してきたと推定できるからです。また、富士山周辺では、洞窟の氷柱が25年ほど前からだんだん短くなっており、富士五湖の水位低下(06年)、大量の地下水が地上にあふれ出して床下浸水などの被害をもたらした湧き水の異常(11年)といった本格的な噴火の前兆現象がいくつも見られる。 世界の噴火を分析すると、火山の周辺で地震が増加した時期から35年ほど経ったところで噴火が起きています。富士山周辺の地震の回数は1976年を境に増加している。諸条件を勘案して計算していくと、富士山は『2017年±5年』で噴火する可能性があるとみています」 富士山が噴火すれば、季節にもよるだろうが、大量の死者が出ることは確実である。世界文化遺産が死の山になるなど想像もしたくないが、いつ起きても不思議ではないようである。 さて今週の第1位は、文春の宮沢りえに生き別れた弟がいて、姉さんに会いたいと告白しているインタビュー記事。 先頃亡くなった宮沢光子さん(65)とりえは、一卵性母娘と呼ばれていた。だが、光子さんに息子がいたことはほとんど知られていないそうだ。 光子さんはオランダ人男性との間にりえをもうけた後、ピアニストの後藤徹(仮名、71)さんと結婚していた。そして1977年7月に男の子が生まれ、りえの弟にあたる。しかし、4カ月後に光子さんはりえを連れて家を出て、以来音信不通だという。 弟の後藤聡さん(仮名、37)は20歳になったころ、祖母が伝えたいことがあるといい、あなたの本当の母親は宮沢光子で、女優の宮沢りえのお姉さんだと教えられたという。 聡さんは精悍な顔つきで、くっきりとした目元は姉のりえにそっくりだそうだ。母が亡くなったことを知ったのは「2ちゃんねる」だった。姉に会いたいと接触したことがあるという。 「四年ほど前に池袋の東京芸術劇場で姉さん主演の舞台があって、再会を希望する趣旨の手紙を祖父がしたため、それを父親が持参し、関係者に渡したのですが、結局連絡はなかった。僕は会って話してみたいけど、向こうはそうでもないのかなと思いました」(聡さん) あまり知られていない光子さんの人生というのは、どういうものだったのか。芸能記者がこう語っている。 「光子さんは留学目的で渡欧した船中で船乗りだったオランダ人と知り合って結婚。七十三年にりえが誕生しましたが、生後四ヶ月で破局。その後、光子さんが保険外交員や飲食店で働きながら、シングルマザーとしてりえを育てた。一方、りえは十一歳からモデルを始め、十四歳で『三井のリハウス』のCMに出演し大ブレイク。その陰には光子さんの凄腕のプロデュース力があり、アイドル絶頂期のふんどしカレンダーや篠山紀信撮影のヘアヌード写真集『サンタフェ』も彼女なくしては成功しなかった」 その後、92年に日本中が沸いた貴花田(現貴乃花親方)との婚約が発表されるが、その直後に破局。 「結婚して、部屋のおかみさんになったら芸能界を引退するという条件だったのが、光子さんが反対して破談。その後も、自殺未遂や激やせなど、りえの波瀾万丈の人生の背景には、光子さんとの濃密な親子関係があった」(同) りえは、2年前に元プロサーファーの夫と離婚協議中であることを発表し、現在、5歳になる娘と2人きりで生活しているそうだ。 聡さんの父で、光子さんの夫だった後藤徹さんが、別れて30年以上経っているが全く連絡を取っていなかったと語る。 「初めて出会ったのは、一九七四年頃。私は銀座のクラブでピアノを演奏していて、彼女はモデルをやりつつ、お店で働いていました。同じ職場ということで、僕は毎日演奏して、彼女も週に何回か来ていました。彼女はオランダから帰ってきたばかりで、娘のりえがいて、生活のためにクラブで働いていました。平日は仕事があるので、娘を彼女のお姉さんの家に預けて、週末になると一緒に過ごしていました。最初の印象は、背の高い女性。身長が一六六センチくらいで、スリムな体型でした。お酒が好きで、煙草も吸っていた。酒はすぐに酔うタイプ。『ウチの後藤はいるか?』と酔っ払ってお店に来ることもありました」 2人は出会ってから1年ほどして一緒に暮らすようになり、正式に入籍する。しかし、結婚生活はわずか2年で破綻したという。 「彼女はりえに対しては何でも尽くしたと思います。そう、彼女は冗談で『将来、りえはハーフできれいだからホステスでもさせよう』と言っていました。結婚当時は芸能界なんて考えていなかったと思います。別れた後にりえが三井のリハウスのCMに出ることになったという電話があった。この仕事もりえは、母親の考えに従っていたと思います。でも息子には一度も連絡してこなかった」 徹さんは、最後にこう心情を漏らしたという。 「私は彼女に対して、自分の分身を作ってくれたことに本当に感謝しています。そして、いつか、りえと息子が出会える機会があればいいなと願っています」 りえの演技は、こうした人生の浮き沈みが磨き上げてくれたのであろう。りえが弟に会わない理由はなんなのだろう。そこのところをぜひ知りたいね、文春さん。 (文=元木昌彦)「週刊文春」10/9号 中吊広告より

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今週の注目記事・第1位 「涙撮! 番長・清原和博離婚発表前日 ベッピンの嫁・息子と『別れの現場』」(「フライデー」10/10号) 第2位 「世界が見た『安倍政権』と『朝日新聞問題』」(「週刊現代」10/11号) 第3位 「『拉致の安倍』が大恥をかいた金正恩『被害者はいなかった』嘘報告」(「週刊ポスト」10/10号) 第4位 「神戸女児生田美玲ちゃん殺害事件 なぜ警察はこの男に気づかなかったのか」(「フライデー」10/10号) 第5位 「『宇津井健』未亡人と長男が揉める相続」(「週刊新潮」10/2号) 第6位 「銀座に高級クラブ開店で伝説の芸妓『佳つ乃』は一旗揚げるか?」(「週刊新潮」10/2号) 第7位 「嵐ハワイ3万人コンサート」(「週刊文春」10/2号) 第8位 「夏の甲子園『女友達に記者証』事件を隠蔽していた卑劣」(「週刊文春」10/2号) いやはや、面白いことを考える人がいるものだ。コンドームで作る料理のレシピ本『作ってあげたいコンドームごはん』が電子書籍で発売されたというのだ。「コンドームところてん」や「コンドーム肉詰め」などの簡単な料理から「コンドームのエスカルゴバター焼き」などの応用的な料理、「コンドームアイス チョコレートソースかけ」といったデザートまで、幅広く11種のレシピを用意しているという。 架神恭介氏とプロモーションプランナーのおぱんぽんによる企画で、料理研究家の遥野ユカ氏が監修を務めている。遥野氏によれば、同書は「コンドームの伸縮性・耐久性を活かして調理道具・器として活用し、コンドームの可能性を広げることに成功しています」とのことだ。 この本を作る動機は、日本の男性のコンドーム装着率が世界ワースト3位というデータから、このことが日本の性病や中絶問題に影響を与えているのではないかと考え、普段の生活からコンドームの存在を身近に感じてもらおうと作ったそうだ。 電子書籍ならではの独創的で実験的な本作りである。私がeBook Japanでやっている電子書籍「e-ノンフィクション」も、頑張らなあかんな。 今週のグラビア対決は、ページを開く前に勝負が決まっていた。ポストは「笛木優子──淑女のエロス」と「マナミという名の実」で、力が入っていない。 現代は、半井小絵(なからいさえ)というNHK『ニュース7』の元お天気お姉さんのセクシーショットと、「完全未公開ヘア・ヌード 関根恵子」はグラビアと袋とじのダブルである。 先日のポストの「林檎ヌード」のように懐かしの女優の話題になったヌードだが、恵子はいいね。団塊世代には胸キュンの写真である。今は“カツラ”のCMなどで見かけるが、齢60を超えてもまだまだ色香は健在である。目つむれば我が青春甦る。美ババ、バンザイ! 今度は十朱幸代の袋とじをやってくれないかね。できえば「発掘セクシー」を探してくれるとうれしい。 今週は現代の圧勝だ~ッ! 朝日新聞について書くのは気が重いが、甲子園で高校野球が見たいという女友達に自分の記者証を貸していたという「事件」は、残念ながら朝日はここまで堕ちていたのかと思わせるものだった。 文春によれば、この記者は横浜総局の入社2年目のN。元高校球児だそうだ。この彼女、ただ見ているだけではなく、撮影禁止の場所で嬉々として写真を撮っていたため、大会関係者に「御用」となり、不正使用が発覚した。大会本部に横浜総局長とN記者が呼び出されて謝罪し、N記者は記者証を没収されたという。この件は公になることはなかった。 だが、隠しおおせるものではない。主催が朝日新聞ということがあるのだろう、この処分は甘すぎる。 「もし他社が同じようなことをやれば、顛末書で済む話ではなく、会社ごと記者証が剥奪されます」(スポーツライター) この気の緩みが朝日新聞に蔓延しているとしたら、必ずこれなど比べものにならない大不祥事が起こること間違いない。そのときは、朝日が崩壊するときである。まずは木村伊量社長が辞任して、緊張感を社員たちに持たせることだ。一刻も早いほうがいい。 7位も文春。9月19日と20日、嵐がデビュー15周年を記念した3万人コンサートをハワイで開催した。会場は、ワイキキからクルマで1時間ほどのコオリナというところ。コンサートは大成功だったらしく、地元紙によれば経済効果は約22億円だそうだ。だが文春は、チケット付きの旅行代が高すぎるのではないかとクレームを付けている。 確かに高い。この時期、ハワイは閑散期だから安いチケットがあるはずなのに、3泊5日が27万円台。4泊6日だと55万円以上。いずれもエコノミーで、機内食だけ。 文春によると、旅行代を除いたコンサート代金は10万円以上になるという。日本に住んでいる人間は「ジャニーズファミリークラブ」からしか買えないのだが、韓国や台湾からのツアーもあり、そこで販売されたチケットの値段は、税込み165ドルだという。2万円弱だ。しかも9月半ばになると、ワイキキのスーパー白木屋でも同じ値段のチケットを売り出したというのである。 安いツアーで来て現地でチケットを買えば相当安く抑えられるのに、これでは「ボッタクリ感」は否めないと文春はいう。 まあ、ファンにとってはどんな値段であろうと、ハワイで嵐が見られればいいのであろう。私には興味ないが、大昔、エルヴィス・プレスリーがハワイ公演をするという新聞記事を読んだとき、行きて~なと思ったことがあることを思い出した。 まだガキで、カネもなかったから行けるはずもなかったが、社会人になっていたらなんとかカネを工面して行っただろうと思う。若さというものはそういうものだし、興行というのは、そうした連中からカネをふんだくるのが商売である。そう考えれば腹も立たないが、それにしても高いね。 さて、佳つ乃という名前を久々に見た。だいぶ昔になる。確か、ダービーの日だったと記憶している。作家の伊集院静氏が、当時付き合っていた祇園の名妓・佳つ乃を連れて競馬場の貴賓室に来たことがある。 すぐ近くで見た着物姿の彼女は、大輪の花が咲いたような美しさだった。不思議に伊集院氏への嫉妬の感情は湧かなかった。自分とは縁遠い世界の人間、という感じがしたからだろう。その後、時々名前を見かけたが、ここしばらくは聞くことがなかった。伊集院のほかにも郷ひろみや高橋克典などと浮き名を流した佳つ乃も御年50歳。 その彼女が、銀座に高級クラブを開くというのである。祇園ではクラブをオープンしたり、和風ラウンジを開いたりと順調だったようだが、一昨年に芸妓を引退して、最初のクラブも閉店したそうだ。 新しい店は銀座8丁目にあり、銀座でも1、2を争う賃料が高いところだそうだ。月100数十万になるというが、佳つ乃は夏前から家賃を払い、クラブへの挨拶回りをしているそうだ。このクラブは祇園と同じように「一見さんお断り」。移転するのはもともと東京からの財界人や芸能人が多かったからで、東京に出てくれば客とのつながりは強くなるからだそうである。 佳つ乃は新潮の取材に対して、こう“はんなり”と答えている。 「お稽古事に礼儀作法と、祇園町でご指導いただき学んできました経験を、東京で少しでも活かせられるようにと思っています」 彼女見たさの客も行くだろうから当座繁盛は間違いないとは思うが、東京は何かと口うるさいし、メディアも京都のようにほっといてはくれない。それにいくらキレイでも、女の盛りは過ぎつつある。意外に苦戦するかもしれないと思うのは、そんな高級な店に行けるわけがないこちとらのひがみかね。 第5位の新潮が報じている「宇津井健未亡人と長男」の相続をめぐる争いは、人生の後始末の付け方を考えさせてくれる。 名古屋の高級クラブ「なつめ」の名物ママ・宇津井文恵さん(旧姓加瀬・80)は、長い間同棲していた俳優・宇津井健(享年82)が亡くなる5時間前の死の床で入籍した。文恵さんは渋っていたが、宇津井のたっての頼みだったため、互いに遺産相続放棄を約束して了解したという。 だが、やはり宇津井の死後、財産目当ての結婚ではないかと言われだし、息子夫婦と揉めているというのである。宇津井のお別れ会の案内状にも彼女の名前が入ってなかったことなどもあって、彼女は、「私はもう、遺産を放棄するとは、絶対、言わない。これは女の意地なのよ」と言いだしている。 彼女が遺産などアテにしないという根拠のひとつに、クラブ経営でためたカネで名古屋に2棟のビルを所有しているから、「私の方が、財産があると思います」と語っている。だが新潮が確認したところ、ビルはすでに売却されており、彼女には更地の160平方メートルの土地があるだけだそうだ。 彼女の言い分もだいぶ怪しくなってくるのだが、所属事務所や宇津井健の息子の反論を総合するとだいたいこうなる。 宇津井健との同棲は、死ぬ最後の半年だけ。婚姻届を出すための戸籍謄本や住民票をスタッフが宇津井の病床へ届けると、すでに酸素マスクを付けて虫の息だったという。息子は今後できるだけ本人と直接会い、話し合いを進めていくと答えている。 問題の宇津井の財産は土地と建物で、大手不動産会社によると実勢相場で2億~2億5000万円近くだという。財産を息子と文恵さんで相続するとなると、それなりの金額を息子側が彼女に支払わなくてはならない。 宇津井と40年来の付き合いがあった橋田壽賀子さんはこう言う。 「お別れ会は、彼女と宇津井さんの結婚報告会じゃないんだから。それにしても本当に、“渡る世間は鬼ばかり”ねぇ。ただ、この場合の鬼は、加瀬さんでも息子さんでもなく、お金そのもの。そして厳しいようだけど、一番悪いのは、お金を遺して、こういう亡くなり方をされた宇津井さんだと思います」 私のように遺すものとてほとんどない身でも、死んだ後に災いを残さないために「遺言」は書いておいたほうがいいのだろうと、読後、そう考えた。 さて、神戸市長田区で起きた小学1年生・生田美玲ちゃん(6)行方不明事件が最悪の結末を迎えてしまった。殺されただけでなく、遺体はバラバラにされ、ポリ袋に入れられ、美玲ちゃんの自宅近くの雑木林に捨てられていたのだ。失踪から13日がたっていた。 これほどむごい猟奇事件は聞いたことがない。しかも、殺したことをなんとも思わないのであろう、病院の診察券や煙草の吸い殻がポリ袋の中に入っていた。DNA鑑定から、遺体が捨てられた現場から30メートルしか離れていないアパートに住む君野康弘容疑者(47)が浮上、逮捕された。 これほど異常な罪を犯す人間は、普段から不審な行動を起こしていることが多く、警察の要注意人物になっているはずである。 やはりそうだった。美玲ちゃんの後をつける君野の姿を防犯カメラが捉えていて、9月16日の失踪から5日後、君野の自宅を警察が尋ねているのだ。だが、犯行につながる手がかりをつかめず帰ってしまっていた。行動不審者から洗っていけば、もっと早く逮捕に結びついたかもしれない。君野容疑者が犯人だと確定されれば、警察の大失態になることは間違いない。 フライデーで近隣住人が、君野容疑者についてこう話している。 「四六時中酩酊している様子で、夏場は常にハダカ。(中略)ベロベロに酔って、『電車賃が高いんじゃ!』と神鉄『長田駅』の壁を殴りまくっていました。(中略)彼のアパートの近くでは、首をちぎられたハトや猫の死骸が散乱していたこともあります。近所の人間は警戒していたのですが……」 だが、猫好きでもあったようだ。美玲ちゃんも猫が好きで、この住人によると1年ほど前から彼女に似た女の子が遊びに来ていたというのである。 これほどの情報がありながら、なぜ警察は事件直後から君野容疑者の周辺を捜索しなかったのか。 「君野容疑者は、これまでも何度も警察の厄介になっていたのに、地域課の情報が捜査一課まで届いていなかったため、捜査線上に上がっていなかったんです」(全国紙社会部記者) しかし、防犯カメラに捉えられたことがわかった時点で君野のデータを調べれば、これまでのトラブルや、猫好きという美玲ちゃんとの共通点などが浮かび上がってきたはずである。 残忍だが、犯行を隠すほどの知恵もなかったこの男を逮捕できなかった警察の失態は、美玲ちゃんが殺された日時が特定されれば明白になるはずだ。だから個人情報はすべて国や警察がつかんでいる必要がある、という意見には与しないが、不審者情報を地元警察と県警が共有することを早急に考えないと、こうした犯罪を防いだり迅速に解決することはできないだろう。 ポストの安倍首相批判は見事な「芸」になってきている。今週も拉致問題解決の執念を燃やしていると「公言」している安倍首相がまんまと北朝鮮に騙されたと、鋭い突っ込みを入れている。これが今週の第3位。 9月に拉致被害者の第1次報告を北朝鮮から受け取ることになっていたはずだったが、なんのことはない、現時点ではまだ調査が続いていて、1年ぐらい延びると一方的に告げられたのである。 それもポストによれば、8月に行われたマレーシアの協議で「北朝鮮側は『第1次調査報告』の概要を伝えていた」というのだ。そして、そこには「現時点での拉致被害者の生存はゼロ、よって中間報告での回答にも拉致被害者は含まれない」とあったと、外務省関係者が話しているのである。 生存者ゼロという報告が出されれば安倍首相の面子は丸つぶれになる。かといって、一部経済解除して日朝交渉に前のめりになっているのだから、ここで経済制裁を解除するわけにはいかない。そんなことをすれば、外交判断の大失敗を認めることになる。慌てた安倍首相は北朝鮮に、「中間報告を公表しないでくれ」と泣きついたというのだから情けない。 安倍首相は制裁解除すれば何人かの拉致被害者が帰ってくると、根拠のない思い込みで突っ走り、北朝鮮の若い指導者・金正恩にナメられてしまったのである。 中国、韓国との首脳会談を何としても実現したい安倍首相は、なりふり構わず岸田文雄外務大臣を使って機会を探っている。だが、中国も韓国も日本に対する嫌悪感を隠そうとはしていないから、もし実現しても表面的なものか、安倍首相が相当の譲歩をすることになるはずだ。 金正恩にもいいようにあしらわれている安倍首相は、このままでいくと、中・韓・北に“土下座”してもいいからすり寄る屈辱外交へ大転換するかもしれない。そう思わせる拉致問題外交の大失敗ではある。 先ほども触れたが、朝日新聞についての批判は「ヘイトスピーチ」のようなものまであり辟易していたが、ようやく現代が本来持っていたはずのリベラルらしさを出して、この問題にひとつの視点を提供してくれている。必読だ。 海外のメディアやジャーナリストがこの問題を見る目は、日本の右派系の新聞や週刊誌が朝日バッシングしている方向とはだいぶ違っている。いくつか紹介しよう。 「アメリカ人投資家たちは、ますます右傾化していくアベは、日本を右翼国家にしていくのではないか、再び戦争の道へ走るのかと、強い危惧を抱いているのです」(ニューヨークの日系ライオンズ・クラブのマイク・アイダ氏) 「日本のナショナリストたちは長年、朝日新聞が歪んだ『マゾ的な』歴史観を伝えていると非難してきたが、その声は、安倍首相のバックを得て、最近さらに大きくなっている。そんな中、安倍首相は、日本の過去の歴史にプライドを吹き込むことを、自らの重要な使命と考えている……」(『フィナンシャル・タイムズ』9月12日付) 「周囲の朝日新聞の記者たちは、いまやすっかり意気消沈していますが、逆に朝日問題にかこつけて、言いたい放題なのが安倍政権です。朝日の報道がウソだったからといって、慰安婦問題自体がウソだったことにはなりません。そもそも慰安婦問題で世界が日本を非難したのは、朝日の報道によってではなくて、元慰安婦の女性たちが証言を始めたからです。韓国ばかりか、フィリピン、オランダ、オーストラリアからも同様の証言が出てきています。朝日を執拗に非難する安倍政権や右派の人々と、世界との乖離を感じます」(「ニューヨーク・タイムズ」のマーティン・ファクラー氏) 「私は1967年から、ジャーナリストとして政権とニュースメディアとの関係を注視してきましたが、今回組織的な朝日叩きのようなことが起きた時は、政府が危険になるときです。ヒステリックな朝日批判が、日本政府のトップレベルから発せられていることが問題なのです。ワシントンから見ていると、安倍首相は従軍慰安婦問題そのものを無きものにしているように映る。それによる国際社会の日本に対するイメージ悪化を考えると、日本は早く次の健全な首相の登場を待つべきかもしれません」(ワシントンの著名なジャーナリストのクリス・ネルソン氏) 「安倍首相は『積極的平和主義』を唱えていますが、EUから見れば『積極的右翼主義』にしか見えません。EU市民が安倍首相に評価を下すなら、ABEの頭文字の『A評価』ではなく、最後の文字の『E評価』(不可)です」(ドイツの高級紙『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の元東京特派員・バーバラ・オードリッチ氏) 「今回の朝日叩きは、政府によるメディアリンチですよ。これは大罪です。そのうち、『慰安婦を組織したのは朝日新聞だった』などと言い出すのではないでしょうか。それくらい馬鹿げたことをやっていると思います」(フランス『フィガロ』東京特派員のレジス・アルノー氏) さらにアルノー氏はこう続ける。 「安倍首相を始めとする日本の右傾化した政治家たちは、『朝日新聞は国際社会における日本のイメージを損ねた』と声高に叫んでいますが、事実は正反対です。仮に、日本の全メディアが、産経新聞のように報道してきたなら、今頃日本は国際社会において、世界のどの国からも相手にされなくなっていたでしょう」 今の日本のメディアは朝日新聞と東京新聞を除けば、週刊誌も含めて産経新聞化してしまっている。これこそ、恐ろしいことである。 多様な言論の意義を忘れ、われこそ正義なりと安倍首相の尻馬に乗り朝日を責める右派メディアには、メディアに必要な恥じらいというものがないのだろうか。 日本が産経新聞と読売新聞、文春、新潮、Willだけになったら……私は日本を脱出する。ようやく取り戻した現代の立ち位置を大切にしてもらいたい。外国メディアの人間を使うのではなく、現代編集部の見解を巻頭で発表してみてはどうだろうか? よくやったで~、フライデー! フライデーといえば、番長・清原和博(47)との付き合いは長い。あの「ワイはの~」という番長言葉はフライデーの編集者が考えたもので、相当誇張した物言いになってはいるが、清原のキャラクターとぴったり合っていたし、本人も気に入っていたという。 そうでなくては、講談社から本まで出すことを認めなかっただろう。その清原だが、少し前に薬物疑惑を報じられたが、今回は自ら報道陣へFAXを送り、カミさんと離婚したことを発表した。 女癖の悪さと薬物ときては、どんなに惚れている亭主であっても愛想尽かしするのは当然であろう。この亜希夫人(45)はメチャメチャきれいなので、清原の哀れさがいや増すのである。 この2人には12歳と9歳の息子がいるが、カミさんが一緒に連れて行ってしまったそうだ。 離婚発表の前日、レインボーブリッジに近い野球場にいた亜希夫人は、試合が終わった次男と一緒に近くの路上に止めてあった愛車ポルシェ・カレラの中で弁当を食べようとしていたらしい。 ポルシェで弁当? なんと優雅なことか。そこへ黒いワンボックスカーが走ってきて、反対側に止まる。息子がポルシェから飛び出して道を横切り、クルマから出てきた清原に「パパ~ッ」と飛びつく。清原は抱き上げて「おそらく涙を浮かべながら」(フライデー)高い高いをしていた。泣かせる写真だが、その間わずか5分。息子は母親の元へと走り去ってしまった。その後、長男の試合を亜希夫人も見に行き、清原もそこにいたのだが「二人の距離は20m。目を合わせることすらなかった」(同) 離婚発表で親権も奪われたことを明かした清原は、こう語った。 「今は自由に子どもに会えへんのが一番ツライ。毎日、子供の写真を眺めてはひとりで泣いてんねん……」 落語の「子別れ」を地でいくような噺である。落語では心を入れ替えた父親がカミさんに詫びを入れて元の鞘に戻るのだが、亜希夫人ほどの美人で生活力のある魅力的な女性を周りが放っておくはずはない。 カネも底をついたといわれる清原の後半生は、栄光とは無縁の厳しいものになるかもしれない。西武で大活躍した頃を知っている巨人ファンとしては寂しい限りだ。 (文=元木昌彦)「フライデー」10/10号(講談社)
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