祝「iPad」発売!! ますます盛り上がる電子書籍ブームはメディアをどう変える?

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「iPad」公式サイトより
­──「日刊サイゾー」で話題のあの記事をただ読む以上に、さらなる知識を知りたいそんなアナタのために、話が100倍(当社比)膨らむ" プレミアム"な記事をサイゾー目線で厳選レビュー!  ついに日本でも「iPad」が発売され、大々的に謳われている「電子書籍元年」は本格的にその幕を開けたといえるだろう。Kindleをはじめ続々と発売される電子書籍リーダーを嚆矢として、電子書籍のニューウェーブは21世紀のガラパゴス・日本をも飲み込もうとしている。電子書籍が本を駆逐するとも言われ、ただでさえ四苦八苦している出版業界は、追いうちをかけるかのごとくやってきた電子書籍に戦々恐々。一方で、新しいメディアの脅威にさらされているのは出版業界に限ったことではない。新聞やテレビなどの既存の大手メディアに対抗するかのようにニコニコ動画やUstreamといった新しいメディアが次々と現れては軒並み人気を博している。  そんな中、ネット上で若い研究者の論文を募集し公開するというプロジェクト「.review」を立ち上げた西田亮介氏が「電子書籍とメディアの関係」について語った記事が注目を浴びている。彼の使命は、自身の媒体を通して"知のハブ"を生成し言論を活性化させること。それは要するに、同人誌やウェブサイトなどの小さなメディアを持つことによって既存の大手メディアには出てこれなかった優れた人を世に送り出そうというシンプルなものではあるが、こうした流れはなにも最近はじまったわけではない。  いわゆるゼロ年代と称される2000年~2009年、血気盛んな若手評論家を中心にオールドメディアをハックするという動きは顕著に見られた。自身のミニコミ誌「PLANETS」で多彩な文化評論を展開している宇野常寛氏や、メールマガジン「SYNODOS」を発行し広い視野で言論をマネジメントすると同時に、自身も闊達に発言する荻上チキ氏などが代表的だ。彼らのようなゼロ年代の論客といわれる人々の議論は、抽象的なものに限らず社会的な問題にも及んでおり、その注目度は今やうなぎ昇りである。それは今年の2月にニコニコ動画で行われた、批評家の東浩紀氏や超人気ブロガーの小飼弾氏などによる「朝までニコニコ生激論 テーマ『ベーシック・インカム(キリッ』」において、述べ来場者数が5万人を超える驚異的な動員を見せたことからもわかるだろう。もはやネット文化は社会を語る上で欠かせないものとなっていることは、今さら言うまでもないだろう。  このように地殻大変動ともいえる大きな変化が訪れているメディア環境。しかし、ネットにあふれる情報を追うだけでは色々な情報があり過ぎてなにがなんだかよくわからない! という人も多いはず。そこで、「電子書籍って何がすごいの?」と素朴な疑問を抱く人も、「最近注目の論者を知りたい!」という知的欲望に満ち溢れる人も、ひとまず"プレミアム"な関連記事を読んでみてはいかがだろうか。今回は佐々木俊尚氏がレクチャーする今さら聞けない電子書籍の基礎知識から、新旧メディアを問わず縦横無尽に活躍する注目の論客たちまでをフィーチャー。広がりを見せる新しいメディア・ランドスケープに備え、知のアップデートをもくろむアナタへ贈ります。 【日刊Pick Up記事】 クラウド・ソーシングの新媒体「.review」発起人が語る、メディアの未来 2010年5月22日付 新しい時代を言祝ぐ福音なのか!? 電子書籍でメディアを読む プレミアムな記事紹介はこちら↓ 【プレミアムな関連記事】 [レベル1:電子書籍とは一体何なのかを改めて] 賑わう 電子書籍リーダー 市場 読書のカタチはどう変わる? 2010年1月号(プレミアサイゾー) でも、iPadって結局でかいiPhoneじゃないの? "Kindle""iPad"電子書籍端末という黒船に対峙する日本出版界最初の一手!! 2010年3月25日付(日刊サイゾー) 現代版・勝海舟? 日本のおじさんたちも出版界のためにがんばってます。 [レベル2:新しいビジネスモデルを考える] 鍵を握るは「ネット」と「個人」新聞以後のメディアが百花繚乱! 2009年3月号(プレミアサイゾー) twitterみたいな新しいメディアが続々と誕生なう。 若手評論家が語る「新聞・雑誌の死後」 2009年7月号(プレミアサイゾー) サイゾー読者にはお馴染みの宇野常寛氏と荻上チキ氏の対談。 舌鋒鋭きお2人が侃々諤々メディアの未来を語り尽くす! 小飼 弾×元「スタジオ・ボイス」編集長 危うい雑誌の未来 2010年1月号(プレミアサイゾー) 私ごとですが、サイゾーも毎日雑誌の未来を憂いてます。 既存のレコード会社はもういらない!? nauが提案する新しい音楽の楽しみ方 2010年6月号(プレミアサイゾー) お金の配分、Amazonが7:3ならこっちは8:2! [レベル3:今後も活躍間違いなし! の論客たちをチェック] "松本人志以降を総括する"インディーズ誌「PLANETS」お笑い批評特集 2009年5月31日付(日刊サイゾー) 昔の「QJ」が好きな人におススメ。 東浩紀&宇野常寛 冬コミ「ゼロ年代のすべて」&「Final Critical Ride 2」 2009年12月29日付(日刊サイゾー) 30分でわかる!? ゼロ年代のサブカルチャー。 批評家・東浩紀が選ぶヤバいくらいためになった本 2010年1月号(プレミアサイゾー) 作家、早大教授としても八面六臂の活躍を見せる彼の人が選んだのは、西田氏の名を一躍広めた"あの"本。 対談 速水健朗×後藤和智 「俗流若者論」にダマされるな! 2009年3月号­­­(プレミアサイゾー) ゆとり、ゲーム脳、草食系男子、全部嘘。 サイゾー本誌では「PLANETS」の連載が7月号より開始します! ご期待下さい!! プレミアサイゾー http://www.premiumcyzo.com/
メディア・ビオトープ 森ガールにもわかるメディア論。 amazon_associate_logo.jpg

「上杉を潰せ」官房機密費追求のジャーナリストに降りかかる恐怖の日々

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「週刊ポスト」5月28日号
伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。  元官房長官だった野中広務の「官房機密費」問題が波紋を呼んでいる。  野中がテレビ番組や沖縄での講演などで、「(官房機密費は)政治評論をしておられる方々に、盆暮れにお届けするというのは額まで書いてありました」「返してきたのはジャーナリストの田原総一朗氏だけ」などと暴露したことが発端だ。  野中発言は一斉に報道されたが、その後評論家の実名などを含め深く追求するメディアはほとんどない。  それは評論家だけでなく大手マスコミ政治部や幹部の多くが、官房機密費という「毒まんじゅう」を食べているからに他ならない。及び腰になるのは当然のことだ。  そんな中ジャーナリストの上杉隆が「週刊ポスト」(小学館)誌上においてこの問題追及を開始した。  上杉といえば、記者クラブ開放の立役者であり、小沢一郎の土地疑惑問題では検察の"違法捜査"などを追及した気鋭のジャーナリストだ。  だが、そのことが上杉の周辺に異変をもたらしているという。 「ここ数カ月、『上杉を黙らせろ』という声は政官界だけではなく、各方面から聞こえてきます。タブーとされる領域に次々と切り込むので目障りだと思っている勢力は多い」(政界に詳しいジャーナリスト)  それはマスコミ界に関しても同様だという。  大手メディアにとって、記者クラブ開放は自分たちの既得権益を侵された忌々しい出来事であり、今回の機密費問題も身に覚えのある関係者にとって、上杉の存在は目障りどころの話ではないだろう。 「某大手放送局では『何でもいい。上杉を潰せ。女でも経歴でもスキャンダルを探して来い』という指令まで出たといいます」(前出ジャーナリスト)  4月に上杉と会った際、最近は断酒して、車で移動していると聞いた。その理由は語らなかったが、今思えば「身辺を警戒」していたのだろう。上杉本人に聞いてみた。 「親しい政界関係者などから『身辺に気をつけろ』という忠告は何度ももらっている。特に『電車に乗るな』とね。それで車で移動し、お酒も飲まないようにしている。夜は自宅に帰らないでホテルを転々としている」  確かに電車は怖い。特に痴漢。男性を社会的に抹殺するには、痴漢が最も効果的な手段である。それをでっち上げるなど奴らにしたら朝飯前だろう。  それでも新幹線には乗らざるを得ない。その際はホームの端ではなく真ん中に立つようにし、盗聴・尾行も想定内とも語っていた。  タブーに切り込むにはこうした警戒は必要だし、卑劣な手で言論を抹殺されないためにも、問題追求の手を緩めないことも肝心だ。  もうひとつ、万引きにも注意した方がいい。買物中にバッグの中に商品を勝手に入れちゃうのは、もっと簡単だろうから。  女性に関しては──トラブルを含め私は知らない。 (文=神林広恵)
ジャーナリズム崩 負けるな、上杉サン! amazon_associate_logo.jpg
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5,000人が注目した「非実在青少年」の行方 東京都は何を隠したか?

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議員、各界の識者が集い持論を展開する
 性描写のある作品のゾーニングは青少年の健全育成のためなのか、それとも表現規制なのか。  今年2月から始まった都議会に、東京都青少年問題協議会の答申案に基づき、石原都知事が提出した東京都青少年健全育成条例の改正案は当初より出版関係者のみならず、一般市民からもその正当性が疑われていた。  問題視されているのは、かいつまむと以下の点だ。 ・インターネット、携帯コンテンツ事業者に対するフィルタリングの強化 ・非実在青少年を相手方とする性交、および性交類似行為を描写したコミック、アニメ、ゲームを含む不健全図書販売についての自主規制の要請 ・児童ポルノの単純所持規制  結局、3月の都議会では審議継続となり、可決は今のところ見送られている形となっているが、6月から始まる都議会において、再び論議されることなる。  規制反対派にとっては、いまだ予断を許さない状況である。  そんな中、5月17日、東京都青少年健全育成条例改正を考える会(以下・考える会)は、豊島公会堂で緊急シンポジウム「どうする!? どうなる? 都条例――非実在青少年とケータイ規制を考える」と題したシンポジウムを開催。代表者である藤本由香里(明治大学准教授)、山口貴士弁護士をはじめ、宮台真司(社会学者・首都大学東京教授)、竹宮恵子(漫画家)、山本直樹(漫画家)、出版業界関係者、モバイル・コンテンツ審査運用監視機構(EMA)、規制反対派の民主党議員など、各方面の識者が集い、多角的に今回の改正案の問題点を論じ合った。  その中でも、「考える会」代表の山口氏による講演は、改正案の問題点、誤解されている点、そして可決した際に考えられうる状況を簡潔にまとめたものとなっており、今後当問題について考える上で参考となる部分の多い有意義な内容となっていた。 ■東京都が隠す都条例改正案の問題点
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開始時刻には、公会堂を囲むように長蛇の列が。
その様子から興味を持った人も大勢いた様子。
「マスコミ側も情報が錯綜している。正しい情報を共有してもらいたい」と前置きをした上で山口氏は講演を開始。まず、4月26日に東京都が作成した「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案 質問回答集」について、 「担当者は誠意を持って回答しているかもしれません。が、この回答集に法的な拘束力はありません。担当者が交代したらあっさり内容が変わるかも知れない。重要なのは条文なのです」  と、都の回答をバッサリ一刀両断。また、今回の条例改正の真の目的は、都が直接規制をするのではなく、市民運動による表現狩りを可能とするというものだとの見解を述べた。 「今回の質問回答集では、改正条例では、現在の条例よりも、成人指定のマークを貼り、ゾーニングしなくてはならない対象が著しく拡大されることを東京都は意図的に隠しています。『非実在青少年』の性的な描写を含む作品はゾーニング、つまり成人指定マークを付けて成人向けコーナーに置くことになる可能性が高いです。とはいえ、形式的には、自主規制を促す条例なので、このルールを守らなくても、直ちに、不健全指定図書扱いされることはありません。が、事実上の拘束力はあります。ルールを作った瞬間から、『ルールを守らない相手をどうするのか』という議論が当然始まるからです。強制力がないとはいえ、青少年に見えるキャラクターによる性表現を含む作品について、成年指定をしてゾーニングをしない限りは、次の条例改正が議論されるときに、やっぱり自主規制が働かないから不健全図書(指定)の対象にしようという流れが目にみえています。また、『非実在青少年』の性的な表現の『まん延の防止』を目的とする官製悪書追放運動による圧力にも晒されます。法的強制力がなくとも、表現者、出版社を萎縮させることに変わりはありません。東京都は、表現の自由という建前がある以上、正面から『発禁』、『作者逮捕』とは言えないことを分かっています。そこで、条例を通じて非実在青少年の性描写が悪いものだという世論誘導を行い、じわじわと表現の場、流通の場を奪おうとしているのです」  つまり、今回の都条例の改正案は形を変えた表現の自由の規制ということが言える。この点について山口氏も 「今回の条例改正は、従来の青少年健全育成条例の範疇を逸脱していると言わざるを得ません」 「青少年健全育成条例というのは、青少年の未成熟さに注目して、国親的な観点から公権力が介入する制度であり、18歳以上の者が特定の表現を受容することについて、阻害したり負の評価をすることは合憲性の前提を逸脱します」  と述べ、条例に潜む根本的な問題点を簡潔かつ的確に指摘した。 ■累計5,000人が注目したシンポジウム
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錚々たる面々が並ぶシンポジウム。性描写がなけ
れば描けないテーマもある、と漫画家の山本直樹。
 その他、各方面の識者による都条例改正案についての問題点が述べられた。特に盛り上がったのは、社会学者・宮台真司による鋭いツッコミ......もとい条例改正案への指摘だ。 「条例改正案は、構成要件が不明確なうえに罰則規定がない。これは市民の悪書狩りを奨励しているのと同じである」 「メディアが子どもの健全な成長を妨げるという学術的な根拠はない。(中略)メディアの受容環境の整備が最善策で、それができない場合に表現規制をすべきである。そうした努力を怠るのは、行政の怠慢だと言わざるを得ない」  と、安易な表現規制、ゾーニングを推進する都の方針に異を唱えた。シンポジウムは、公会堂の使用可能時間ギリギリまで行われ、全ての参加者が当事者意識を新たにした有意義なイベントだったといえる。  なお、同シンポジウム終了後、記者に対して山口貴士弁護士は 「東京都は、パブリックコメントなどの情報を開示して、市民と正面から向き合った議論をして欲しい。規制の根拠の一つとされている内閣府の恣意的なアンケートには、何の意味もありません」  と、都の不誠実な対応に苦言を呈した。  その一方で主催者の発表によると、会場の収容人数800人に対し、来場者は1,000人以上。また、Ustreamによる中継の視聴者は常時1,000人、延べ4,000人以上とのこと。この人数に主催者の藤本由香里氏は「大変心強い」とコメント。、  今回の問題が、多くの人から非常に高い注目を浴びていることが浮き彫りとなった。我々が憲法の下に保障されているの表現の自由が、今後どのように扱われていくのか。全ての国民にとって重要な問題に、これからも注視していくべきであろう。  なお、今後も「考える会」は、廃案を目指して情報の周知と議論を続けていくという。注目の東京都議会、平成22年第2回定例会は6月1日より開始される。 (文=有田シュン)
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忘れてはいけない悲劇「水俣病」その50年目の笑顔が語りかけること

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「週刊朝日」6月4日号
●第45回(5月19日~5月25日発売号より) 第1位 「桑原史成が撮った 水俣の50年」(「週刊朝日」6月4日号) 第2位 「女が嫌いな『鳩山総理』」(「週刊文春」5月27日号) 第3位 「『大関琴光喜』が『口止め料1億円』と脅された!」(「週刊新潮」5月27日号)  いやー、感動した。もちろん、鳩山由紀夫首相が沖縄で謝罪したことではない。「オークス」で、G1史上初の同着1位の瞬間だ。  1番人気のアパパネが直線中程で、先に仕掛けた5番人気のサンテミリオンに並びかけ、抜き去ったと思ったところ、サンテミリオンが二の足を使って差しかえし、鼻面を揃えてゴールに飛び込んだ。  斜め後ろから見ていると、ややサンテミリオンが優勢に思えた。騎乗している横山典は全身で喜びを表し、アパパネの蛯名はややうなだれていた。  10分を超える長い写真判定。私は、馬単で両馬から買っていたから、特にそうだったのだが、できるのなら同着にしてやれよ、そう思っていた。それほど素晴らしいレースだった。  二人の騎手が、お立ち台で抱き合うシーンも感動的だった。女子ゴルフで、約2年ぶりに優勝した不動裕理が、通算47勝目とは思えないぐらいはにかんでインタビューに答えている姿も、印象的だった。  それに比べると、大相撲は一強総弱時代で見るべきものはなく、話題になったのは「新潮」の記事ぐらいだった。記事によれば、大関琴光喜は、5年以上前から野球賭博に手を染め、通算の負け金が数千万円に上っているという。それが暴力団関係者に漏れてしまって、口止め料を払えと脅されているのだ。  仲介役は阿武松(おうのまつ)部屋の元力士で、琴光喜が相談を持ちかけた大嶽親方(元関脇貴闘力)も、長年の野球賭博の上客だったというのだ。相撲協会関係者が、こう語る。 「コトは琴光喜1人の問題ではない。相撲界の"野球賭博汚染"。今回のトラブルをきっかけに、その実態が暴かれる可能性があるのです」  さらに、この騒動に登場する人たちは、今年2月の相撲協会理事選挙で、貴乃花親方を推したグループの関係者ばかりだというのだ。  「ポスト」によると、「情報の出所は、貴乃花改革を快く思わない武庫川理事長側近のPではないか。2月の理事選直前に貴乃花親方や大嶽親方の"暴力団同席パーティ"の写真が暴露されたことがあったが、それと同様の構図だ」。だとすると、今度の件だけは、驚くほど迅速に相撲協会が関係者の事情聴取を始めたのも、貴乃花派を追い落とすためなのか。  またまた相撲界の暗部が、この記事をきっかけに明るみに出るのだろうか。それとも、保身を考える連中が、臭いものには蓋をして、知らん顔をするのか。これからに注目である。  話は変わるが、私は、まさかここまでひどいとは思っていなかった。鳩山首相のことである。普天間基地移設問題で、「少なくとも県外」と繰り返していたのに、何もせず、漫然と日を過ごしたあげくが、この様である。沖縄の負担を軽減するために、アメリカ側と、日米同盟、日米安保条約の見直しを含めて、膝詰め談判してみようという意欲さえ見せなかった。早くその座を辞したほうが、彼のためでもある。  「文春」が、一家言もつ女性3人に、鳩山氏を嫌いな理由を語らせているが、これがすこぶる面白い。  佐藤愛子氏は、「そのうち鳩山さんは友愛ということをいい出した。こりゃアカンと私は思いました。友愛が理念だなんてそんな政治は成り立ちますか? 理想主義の学生ですよ、まるで。政治家はアッチもわかり、コッチもわかる。わかってるんだけれども犠牲に目をつむって断行しなければならないという人間性を越えたところで生きなければならない、たいへんな仕事だと思うんです。きれいごとの世界ではないんじゃありませんか?(中略)鳩山さんは学校の先生になればよかったんです。言葉は丁寧だし優しいし、PTAのお母さんたちには大いにウケると思います。でも校長は無理かもね」  曽野綾子氏はこういう。「説明能力、表現能力ともに、鳩山さんは不足なんでしょうね。(中略)たとえば、『コンクリートから人へ』と一言でおっしゃいますが、渇水で苦しんでいる国が今、この瞬間どれほどあることか。西アフリカのペナンという国へ行ったら、泥水で洗濯したり、さらに内陸では牛のおしっこで人が顔を洗っているんです。それほど水不足の国が、世界中にたくさんあります。日本がそうなっていないのは、先人の努力でダムを作り、国家としての備えができたおかげでしょう。それに対して感謝の言葉もなく、すべてを否定するような言い方は無礼ですね」  中野翠氏は、鳩山氏の奇抜なファッションセンスに突っ込んでいる。「鳩山首相の公務でのファッションで有名なのは金色ネクタイだ。占い好きで知られる幸夫人がラッキーカラーとして選んだといわれる。金色のタイなんて店でめったに見たことがない。どこで買っているんだろう。鳩山夫妻は『政界オカルト夫婦』と呼ばれているらしい。これまた一般国民ならどうでもいいが、一国の運命を左右する立場にある人には、ホドホドにしてもらいたい趣味である」  1位は、写真家・桑原史成氏が、穏やかな不知火海をバックに、37人の水俣病の患者や遺族たちを写した、「朝日」のカラーグラビアである。  桑原さんが、初めて水俣を訪れたのは、写真学校を出たばかりの1960年の夏だった。その頃の報道は、水俣病をほとんどローカルニュースとして扱い、原因企業のチッソ(当時は新日本窒素肥料)に抗議する漁民たちに冷淡ですらあった。  差別と偏見が強く、家族が水俣病になったことを隠す人が少なくなかった。桑原氏は、最初はカメラを持たずに訪ね、信頼関係を築いてからシャッターを切ったという。  こうして撮られた幾多の写真が、水俣病を全国に認知させる大きな力となったのだ。  それから50年。今回の集合写真を撮るために、桑原氏は、患者の家を一軒一軒訪ねて、参加を呼びかけた。  われわれ日本人が、決して忘れてはいけないことがいくつかある。そのなかでも、次世代に語り継いでいかなければならない大きな「悲劇」の一つが、水俣病である。うららかな春の日差しの下、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」が流れるなかで撮られた人たちの表情は、思いの外、屈託なく見える。それは、長い間苦しんできてやっとたどり着いた、一瞬の「安寧の時」を切り取っているからかもしれない。多くの人に見てもらいたい写真である。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ) 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
水俣病の50年―今それぞれに思うこと 終わらない戦い。 amazon_associate_logo.jpg
「政治評論家への"つかみ金"の行方」野中発言を「週刊ポスト」は追及できるか 「ナイフの刃先を向けられた」片山さつきが激白! 元夫・舛添氏の"愛人"と"暴力" Twitterはバカと暇人の集合痴!? 談志も復活の「週刊誌スクープ大賞」

クラウド・ソーシングの新媒体「.review」発起人が語る、メディアの未来

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 2010年1月、『中央公論』(中央公論新社)『思想地図』(NHK出版)などで若手論客として活躍する西田亮介氏がTwitter上で呼び掛けて立ち上げた新媒体「.review」。ネット上の不特定多数の人間を動員して集合的に業務を行うクラウド・ソーシングを採用し、若い書き手や研究者の論文を募集、ウェブサイト上で順次公開している。それらをまとめたもののダウンロード販売も予定するなど、一見、webを中心に独自の活動を展開するインディーズ・メディアに見えるが、5月23日の文章系同人誌即売会「文学フリマ」では約300ページの紙媒体『.review 001』を販売など、複合的な展開を見せている。  メディア環境が劇的な変化の兆しを見せる中、今月28日にはとうとう日本でもiPadが発売される。出版の電子書籍化に拍車をかけるという見方もあるが、実際のところ電子書籍はメディアや言論を一変させ、各メディアがwebに民族大移動を行うことになるのだろうか? オンラインとオフラインを横断して活動を展開する「.review」の西田氏に話を聞いた。 ──「.review」の具体的な方針はなんですか? 西田 「.review」を仕掛ける「project .review」のミッションは2つあります。若い研究者や書き手を社会的に認知させる契機を作ることと、新しい"知のハブ"を作ることです。最近のメジャー媒体は、半ば固定化された執筆陣やコメンテーターに頼むばかりで若手を発掘する「余裕」のようなものがあまり感じられません。そもそも、出版不況で媒体自体が減っている。だから、既存の書き手と若い書き手をシャッフルしつつ「メジャーができないことをやる」ことで、当事者たちで新しい言説のインディーズ・シーンを作っていきたいと考えています。そのためには、一つのメディアの形にはこだわりません。僕らがやりたいのは「本を作る」ことではないので、形態に捉われず、目指すミッションの達成に最適な方法を選びます。 ──紙でも電子でも、必要に応じて対応すると。 西田 ただし、正直なところ、作る側としてはコストがかからない電子書籍のほうがやりやすいですね。今回、紙版を制作して痛感したのは、印刷代に紙代、輸送費など結構な額の元手がかかることです。しかも、取次を介すると中抜きされてしまう。直販で本屋に並べるだけでも6掛けされたりする。正直、やってられないと思うこともあります(笑)。電子書籍はコンテンツさえ用意して、運営側がプラットフォームを作ることができれば、ストックするコストもかからないので、自分たちで100%管理することができます。商品に繋がる導線のちょっとした工夫さえあれば、在庫コストもないのでいつでも売れる契機を持っている。だから電子書籍は、インディペンデントな活動においてはすごくやりやすい形態だと思います。 ──しかし、情報量が多く埋もれがちなweb上で目立たせることは、難しいのではないでしょうか? 例えばリアルの書店であれば、店内をフラフラしていて元々の目的ではないものに出会う機会があります。 西田 その機会はネットのほうが多いのではないでしょうか。例えば、今の僕の知名度であれば、どこかの出版社で本を書かせてもらったとして、初版3000部といったところでしょう。その内のほとんどが都内のブックファーストさんやジュンク堂書店さんなど、大手書店に並ぶことになります。そこに仮に一週間平積みされたとして──平積みされるかも怪しいですが、それで本当にたまたま来た人に訴求できるだろうかというと、入口がたくさんあるネットのほうがはるかに可能性がある。Twitterで僕をフォローしてくれている人が今大体3800人くらいいて、そこに対して繰り返し告知をするほうが、周知効果が見込めると思います。もちろん層が偏ってしまうことはありえるけれど、部数の制約の中で何とか訴求するしか方法がない紙より、誰でもどこでもいつでもアクセスできるネット上で電子書籍を取り扱うほうが広くアピールできるし、偶有性に開かれているといえます。 ──では今後、紙媒体の刊行をやめる可能性もありえる、と。 西田 状況次第です。僕らはいくつかのプラットフォームを設けることを考えています。具体的には、ダウンロード販売のプラットフォームを整備しながら、iPhoneアプリなどで販売できるようにもしたいと考えています。それが軌道に乗れば、将来的には紙媒体はやめる可能性もあります。電子書籍、ダウンロード販売は、単価は下がるが利率は上がる。「単価が低い」という電子書籍への批判がありますが、インディペンデントの場合、小さな機動力でうまく回すのであればやりようはあると踏んでいます。
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メディアの未来を語る西田氏。
──そうして電子書籍に移行した時、メジャー、つまり大手版元などとインディーズは互角に戦えるんでしょうか? 西田 そもそも「.review」は、メジャーとの対立は掲げてません。ジュンク堂書店さんやTSUTAYAさんなど、企業とのコラボレーション企画にも取り組んできましたしね。とは言え、一般論でいえば、ある程度のプレゼンス、存在感も必要になることはあるでしょう。しかし、まともにぶつかったとしたら、やはりメジャーが圧倒的に優位です。資本力でも歯が立たない上、同じ土俵でーー電子書籍ということですが、メジャーが持っているたくさんの商品を並べられたらひとたまりもありません。また、消費者の信頼を獲得できるのはやはり既存出版社のブランド力になるでしょう。だから、そことまともに正面から対抗するのは、僕らが掲げるミッションには適合しないと思っています。むしろ、インディーズ同士が横に繋がってコラボレーションすることで質を高め、メジャーにはない魅力的なコンテンツを増やすことが重要になります。そのための仕掛けを、オンライン/オフラインにまたがって、あらゆる場所に神出鬼没に設けるしかない。現状、「文学フリマ」のような場はありますが、団体やプロジェクト間の密な交流は少ないという認識でいます。それを増やしていきたいですね。23日には「文学フリマ」にも出店しますし、同じ建物内で商業誌の枠に捉われない、『早稲田文学』のプランナーである市川(真人)さんとそういった今のメディア状況についての対談も行います。 ──「.review」としての具体的な到達目標はありますか? 西田 ありません(笑)。なぜなら、新しい書き手は常に出てくるから。ネット的な言い方をするならば、"永遠のβ版"ですね。今は、何かにつけて境界を引くことが難しい環境です。「.review」をひとつのメディアとして捉えることもできますが、試み自体が新しいので取り組み自体をコンテンツとして消費することもできます。また、コンテンツとtwitterのハッシュタグを連動させてインタラクション性を設けているので、コンテンツ自体がメディアになっているともいえます。このように、コンテンツとメディアの境界が曖昧な中で、書き手も読み手も相互的になれる新しい時代です。とはいえ、本当はアメリカには、著名人によるオピニオンや他媒体からのニュースを集約して運営する「ハフィントン・ポスト」などが既にあって、日本は10年遅れくらいなんですけどね。 ──日本ではなぜ遅れたんでしょうか? 西田 「ネット上で実名記述文化が根付かなかった」とか、「ネットに金を払う文化が根付かなかった」といった諸説があります。具体例をあげれば「オーマイニュース」や「JanJan」も失敗してしまいました。しかし、電子書籍はそういったパラダイムさえ変えてしまうかもしれない。電子書籍が普及することで、「ネットのコンテンツが有料なのは当たり前だ」という認識が広まる可能性があるからです。電子書籍にしても、あるいは政策などに関しても、今求められているのは、日本の関連する社会的条件を読みながら、海外の優れたコンセプトを実装するために日本の社会環境に適した方法を探ることです。僕らがやっているような、緩やかに他媒体や既存メディアとも手を組んでやっていく、一見ぬるく見える方法がもしかしたら意外と日本社会と適合的なのかもしれないとも思っています。 ──今、巷では「電子書籍が紙媒体より優位になる」とする論調が多く見受けられますが、今後、紙は亡びてしまうとお考えになりますか? 西田 ユーザー視点でいえば、電子書籍は紙媒体にあらゆる面で勝っているというわけではありません。一長一短といったところでしょう。確かに紙の本はかさばりますし、個人的にはKindleやiPhoneといったメディアを使って、電子書籍を読むことにも抵抗はありません。なので、今のところ趣味の領域での読書は、電子書籍で支障ないと考えています。ただし、仕事で参照する場合には、意外と使いづらいという印象です。電子書籍は検索機能など使い勝手が良い点もありますが、紙の本は、「なんとなくこの辺に重要な論点があったはずだ」といった漠然とした記憶をたどれる点で圧倒的に優れている。ページを越えた文脈の検索もそうです。逆にそう考えれば、本をそこまで徹底的に読む必要がない書籍のライトユーザーにしてみれば、紙にこだわる理由があまりないともいえます。ただ、紙をめくるという身体性が染みついていて変更できない人もやはり一定数いるでしょう。したがって、徐々に紙の本がしめる割合が小さくなりつつも、共存する形に落ち着くと思います。少なくとも、いわゆる"ネオデジタル・ネイティヴ"といった、新しい身体性を持ったさらに下の世代が消費者のメイン層になるにはもうしばらく時間がかかります。そのような理由から、音楽CDからダウンロード販売への変化のように、電子書籍の登場によって直近で全てが置き換わるとは思えません。あえて予測するならば、流動性が高くて、"情報"に近いもの、雑誌・新書・文庫の順に置き換わっていくのではないかと思います。 ──インディーズ・シーンにとっては電子書籍は有利だと。しかしネットに馴染みの薄い層に対しては浸透どころか、電子書籍がさらにデジタル・デバイドという情報格差を広げることにはなりませんか? 西田 そもそも電子書籍自体が、現時点ではイノベーターやアーリー・アダプター層に注目されている、いわば「エッジなもの」なので、「格差」があるのは当たり前。しかし、情報機器の利用はかなり高齢者まで浸透してきています。電子書籍は、地理的制約を越え、さらにいろいろなデバイスやプラットフォームから臨機応変にアクセスできるので、将来的には紙媒体よりも格差を縮める可能性があるのではないでしょうか。 ●にしだ・りょうすけ 1983年生まれ。独立行政法人中小企業基盤整備機構経営支援情報センターリサーチャー。慶應義塾大学政策・メディア研究科博士課程在籍中。東洋大学非常勤講師。専門は地域活性化の分析と実践。既存メディアでの言論活動に取り組む一方で、新しい書き手の発掘とメディアのハブをつくるproject「.review」でも注目を集めている。 <http://dotreview.jp/> ・イベント情報 「第十回文学フリマ」出店 日時:5月23日(日)/午前11時から午後16時まで 会場:大田区産業プラザPiO 『.review001』販売ブース:V-11 『.review』+V-12KAI-YOU合体出店 http://bunfree.net/ 【同日会場内トークイベント詳細】 「〈ミニコミ2.0〉~メディアと流通の機能~」 対談:市川真人(『早稲田文学』プランナー/批評ユニット「前田塁」)×西田亮介 司会:武田俊(KAI-YOU代表) 会場:同6FC会議室 日時:5月23日(日)/午後14時10分から15時30分まで(予定) ※要予約(http://kai-you.net/order/index.html) ※当日券あり 入場料:800円(『界遊004』とのセットの場合は1700円) 定員:55名 ※ニコ生にて同時配信決定!<http://live.nicovideo.jp/gate/lv17471902>
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「政治評論家への”つかみ金”の行方」野中発言を「週刊ポスト」は追及できるか

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「週刊ポスト」5月28日号
●第44回(5月12日~5月18日発売号より) 第1位 「なぜ大新聞・テレビは野中広務氏が暴露した『官房機密費』を追及できないのか」(「週刊ポスト」5月28日号) 第2位 「上海万博『日の丸』を掲揚しない卑屈すぎる『日本館』」(「週刊新潮」5月20日号) 第3位 「お父さんのための『都市伝説』講座」(「週刊現代」5月29日号)  今朝(5月18日)のasahi.comに、「朝日新聞阪神支局襲撃事件をめぐり、週刊新潮に『自分が実行犯だ』とする手記を掲載した島村征憲(まさのり)氏(66)が、北海道富良野市で4月13日に遺体となって見つかっていたことが、道警や親族への取材でわかった。道警は、自殺とみている」という記事があった。  自殺の原因は分からないが、実行犯だとウソをついたために、周囲からも白い目で見られていたに違いない。右翼からの嫌がらせが続いていたのかもしれない。週刊誌の歴史に大きな汚点を残した「誤報事件」は、悲惨な結末を迎えてしまった。  昨年下期の週刊誌発売部数のABC調査が出た。部数ナンバー1は「文春」で、上半期から4万7,349部伸ばして53万4,303部。部数の伸び率では好調が伝えられていた「現代」が、9万7,689部伸ばして32万5,677部と、「ポスト」の29万6,999部を引き離して、第3位に浮上した。  第2位は「新潮」で43万5,916部、第5位が「大衆」で19万7,778部、検察相手に健闘したが、部数は1,826部しか伸びなかった「朝日」が16万8,829部、「アサヒ芸能」は11万8,137部、「AERA」は10万5,403部、「毎日」が7万4,597部。  「現代」はこのところ、快進撃が一段落したと聞いているが、いつまでも高齢者のためのSEX特集では、飽きられるのは当然だろう。次の売り物記事を見つけないと、「新潮」「文春」に追いつくのは難しいと思う。  毎回言っていることだが、週刊誌はいつから、一斉に同じ方向を向く記事ばかりになってしまったのだろうか。どの週刊誌を開いても、普天間基地移設問題で立ち往生している鳩山由紀夫首相への悪口雑言ばかりだ。  週刊誌の持ち味であった、人の行く裏に道ありという精神はどこへ行ってしまったのだろう。「朝日」に至っては、先週「ポスト」でやっていた、「鳩山が握りしめる『普天間県外移設ウルトラC』マル秘計画書を全文公開」と酷似した特集を巻頭にもってきているのは、どういう神経なのだろうか。  今週は、そこから少し離れた話題を取り上げてみた。「現代」の都市伝説は、何気なく読み始めたが、なかなか面白い。例えば、総理大臣になれる名前は、名前の一番最後の母音が、必ず「O(オー)」か「OU(オウ)」の発音で終わっている。橋本龍太郎や鳩山由紀夫首相など、そう言われてみればそうだ。  ワールドカップの優勝国はすでに決まっているというのもある。アルゼンチン→1978+1986=3964、ドイツ→1974+1990=3964、ブラジル→1970+1994=3964、1962+2002=3964で、今年は2010年だから、3964から2010を引くと1954になる。その年のワールドカップ優勝国はドイツだから、ドイツで決まりだというものだ。  さまざまな都市伝説ものは、マニア読者向け雑誌の売り物であるが、暇とご用のない方にはいい読み物である。  2位は、いま開幕中の上海万博の日本館に、日本の国旗が掲揚していないのはけしからんという、「新潮」流の国威発揚記事。  私はそれほどの愛国者ではないから、どちらでもいいとは思うが、自主規制か何か知らないが、日の丸ぐらい立ててもよかろうとは思う。反日感情に配慮してではないかという見方に、評論家の宮崎正弘氏はこういう。 「あの国には反日感情などないということです。一部には反日カルトはいますけど、その数はわずか1万人程度です。もし本当にあったら、中国人がこんなに日本に観光に来ると思いますか。(中略)反日感情は幻想なんです。幻想を鵜呑みにして、刺激しないように、刺激しないようにしているんです。中国に対して日本はノーと言えない、頭が上がらない」  これは、アメリカに対しても言えることだ。先日、NHKBS放送で、土江真樹子さんの作ったドキュメンタリー「沖縄返還と密約」を見たが、佐藤栄作首相は、沖縄返還を焦るあまり、アメリカ側から要求された、莫大な金銭的負担、沖縄の基地使用の固定化、核付き本土並みでない返還条件を、密約も含めて、全部丸呑みしてしまった。  しかし、その当時のアメリカ側の担当者の一人はこういっている。この返還は、アメリカ側にとって100%成功したものだったが、5年か10年すれば、日本側が、これらの条件の変更を求めてくるだろうから、そのとき、再び話し合えばいいと思っていた。だが、これほどまで長く、日本側が何もいってこないとは思わなかったと、驚いていた。  アメリカだって、沖縄返還の時の条件が理不尽なものだったことは、重々承知していたのだ。今回、オバマに代わり、日本も民主党政権に代わったのだから、沖縄の基地問題を含めて、新しい日米同盟関係について、いい機会だから話し合いを始めようといえば、アメリカもイヤとは言えないはずだ。  新聞メディアを含めて、日米同盟は侵してはならない不磨の大典だという書き方ばかりが先行しているが、そうではないはずだ。「文春」で内田樹神戸女学院大学教授がこういっている。 「東アジア全域で米軍が基地縮小に動いている中、日本だけがその流れから取り残されているのは、要するにわが国がアメリカに侮られているからである。『侮られないようになる』ために最初になすべきことは、『私たちは侮られている』という痛苦な現実をまっすぐに見つめることである。そこからしか話は始まらない」  ちなみに、日本館の国旗掲揚問題は、岡田外相が5月14日の衆院安全保障委員会で、「国旗があった方がいい。ぜひそうしてもらいたいと政府からお願いしたい」と述べ、運営主体の日本貿易振興機構に国旗掲揚を要請する考えを示した。「新潮」の記事が岡田外相を動かしたのだ。  今週の第1位は、タイトルこそ仰々しいが、内容はちとがっかりさせる特集だが、その意気を買った。  4月19日にTBSの番組で、野中広務氏が爆弾発言をした。首相官邸がもつ官邸機密費は年間約16億円以上になる。その機密費の中に、歴代内閣から引き継がれるリストをもとに、政権維持に有益と思われるさまざまな人物に「つかみ金」が配られる。そこには国会対策費などとは別に、「(政治)評論をしておられる方々に、盆暮れにお届けするというのは額まで書いてありました。テレビで正義の先頭を切るようなことをいっている人が、こんな金を平気で受け取るのかと思いましたと、言ったのだ。  野中氏は、田原総一郎さんだけは受け取らなかったというだけで、他の名前は明かさなかった。新聞やテレビは、この発言を小さく伝えたが、それ以後、まったく沈黙してしまったのだ。それに怒った「ポスト」は、独自に、上杉隆氏と取材班を組み、「名指しされた言論人を連続直撃!」するのだが、その結果ははかばかしくない。  上杉氏はこう追及する。「記者クラブメディアが、平野博文官房長官の機密費公開に関する『公約違反』を追及しないのも、今回の野中発言の中身を検証しようとしないのも、彼ら自身が、『毒まんじゅう』を食らってきたからではないか」  野中氏はその後、沈黙してしまったから致し方ないが、この追及の手を緩めてはならない。かつて大相撲連続追及をした「ポスト」ならではの、しつこすぎる追及の方法論を甦らせてもらいたいものだ。そうすれば、「現代」に開けられた部数の差を縮め、逆転することも可能になるはずだ。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ) 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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「ナイフの刃先を向けられた」片山さつきが激白! 元夫・舛添氏の"愛人"と"暴力" Twitterはバカと暇人の集合痴!? 談志も復活の「週刊誌スクープ大賞」 総理大臣を目指すワタミ会長・渡邉美樹の不倫騒動に週刊誌が肉薄!

「ナイフの刃先を向けられた」片山さつきが激白! 元夫・舛添氏の”愛人”と”暴力”

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「週刊新潮」5月6日・13日号
●第43回(4月27日~5月11日発売号より) 第1位 「片山さつきインタビュー〈総理期待度No.1〉舛添要一という男の本性」(「週刊新潮」5月6日・13日号) 第2位 「鳩山が握りしめる『普天間県外移設ウルトラC』マル秘計画書を全文公開」(「週刊ポスト」5月21日号) 第3位 「日大『史上最大の個人情報流失事件』はなぜ起こったか」(同)  第3位の「ポスト」の記事は、パソコンのマウスを押した瞬間、自分のプライバシーが世界中に広がってしまう、その恐ろしさを教えてくれる。  4月25日午前8時57分。日大職員A氏は、使っていたファイル共有ソフト「Share」が暴露ウイルスに感染していたのを知らず、自分のパソコンに保存していた彼女のヌード写真やメール、USBメモリにあった大学の極秘情報を流失させてしまったのだ。  インターネット掲示板2ちゃんねるには、こうした流失情報を報告し合い、手分けして、流失した本人を特定するユーザー探偵団がいて、流失発覚から7時間で、「不倫相手と思しき2人の女性のヌードや局部を写した写真なども見つかり、A氏はもちろん彼の関係者の私生活も丸裸になってしまった」(「ポスト」)のだ。A氏の妻のメールアドレスも見つけられ、不倫の証拠画像と流失の状況を妻宛にメールした者までいたという。  流失データには深刻なこうしたものまであった。 「電車内で女子高生に痴漢をし、現行犯逮捕されたD講師の場合は、起訴状全文が流れてしまった。彼は懲戒処分となり日大を離れて久しいのだが、その名前や経歴を元に検索され、現在はケーキ屋を営んでいることが発覚」(同)  嫌がらせの電話をしたネットユーザーもいたことから、4月30日に、その店を閉店してしまったそうだ。  その他にも、公金横領疑惑などのスキャンダラスな校内情報が多くあった。結局、流失から2日後の4月27日、日大は田中英壽理事長らが会見を開き、頭を下げた。  こうした最悪の事態を避けるためには、ファイル共有ソフトを絶対使わない、絶対見られたくないものはハードディスクには保存せず、外付けのハードディスクに保存する、メールはこまめに削除するなどが必要だというのだが、ITの世界はイタチごっこである。防御しても、それを上回るウイルスが作られ、こうした悲劇は際限なく続くのだろう。iPad発売などで盛り上がっているが、ITのセキュリティーの重大さは、あまり語られることがない。考えさせられる特集である。  第2位も「ポスト」の記事。「現代」に水をあけられ、あせるポストが、ページも増やし、やる気を見せてきた兆候かもしれない。期待しよう。  鳩山由紀夫首相が遅すぎた沖縄訪問をして、地元はもちろんのこと、新聞でもけちょんけちょんに叩かれ、今日の読売は世論調査で、ついに内閣支持率が24%になり、66%が、普天間問題は「公約違反」だとしていると書いている。  「現代」は「かくして鳩山政権は終わった」と大見出し。「朝日」の参議院選挙の当落予想では、森田実氏が「民主党35,自民党50」、野上忠興氏が「民主党47,自民党39」で、ともに過半数割れと読んでいる。  では、普天間移設問題は失敗したといってしまっていいのか? 「ポスト」はそれに異を唱える。鳩山由紀夫首相は、目算もなく、場当たり連発ではなく、計算尽くだというのだ。なぜなら、2010年1月12日に作成された「総理私案」があるというのだ。  この私案はシンプルだが、大胆だ。ポイントは3つ。第1は、海兵隊はその大部分を九州、すなわち県外に移転させる。第2は、普天間飛行場は日本側に完全返還され、自衛隊がこれを管理する。第3は、移転した海兵隊の一部を、ローテーションで常時沖縄に展開させることによって、米軍が求めていた有事の地上部隊との一体運用を可能にする。  移転先の第1案は、07年から戦闘機の日米共同訓練が行われている宮崎県の新田原(にゅうたばる)基地。第2案は、大型滑走路を備えている鹿児島県の鹿屋(かのや)基地だというのだ。  さらに「ポスト」は、これまでの誤解と誤報を生んだ鳩山首相の行動が、計算尽くではなかったかと「推察」する。この私案を作成し、鳩山首相の安保理念の柱である「駐留なき日米安保」の考えをサポートしてきたのは、桜美林大学院客員教授の橋本晃和氏だという。  作業に関わった関係者の一人が、こう語っている。 「総理はこの案で腹を決めている。沖縄県サイドにも説明済みで、宮崎県など関連自治体にも根回しはしている。アメリカ側も同意できるとの感触を掴んでいる。あとは閣内や与党内をまとめられるかどうかだ」  元外務省の佐藤優氏は、鳩山首相は「決断の人」だと評価している。優柔不断だと見せかけているのは、敵(野党・マスメディア)を欺くためのカモフラージュなのか。どちらにしても今月中に「結論」は出さなければならない。  私個人としては、沖縄、徳之島、そしてこの案のような、宮崎、鹿児島が基地誘致反対一色に染まれば、その圧倒的な世論をバックに、鳩山首相はオバマ・アメリカに対して、「国民全体が米軍基地はいらないといっている。もう一度原点に戻って、日米安保について話し合おうではないか」と申し入れることを期待している。その交渉が長引いても、国民は辛抱強く待つはずだ。もちろん、普天間基地周辺住民の安全対策として、一時的な緊急避難を含めて、早急に考えることはいうまでもない。  1位は、ゴールデンウイーク中の合併号が精彩を欠く中で、唯一光を放った「新潮」の記事をあげる。自民党を離れ「新党改革」を立ち上げた桝添要一参議院議員の元妻・片山さつき氏が、夫の過去の悪行と、新党を立ち上げたことへの痛烈な批判をしている。  2人は、片山氏が大蔵官僚で、舛添氏が東大の助教授をしていた1986年に結婚した。だが、2年強で破綻。その後皮肉なことに、2人は自民党議員として再会するのだが、お互い口をきいたこともないようだ。  衝撃的なのは、結婚生活が破綻した理由が、夫のDV(家庭内暴力)にあったということだ。 「(中略)『遅く帰ってきやがって!』突然、彼は怒り始めたんです。仕事で遅くなっても終電やタクシーで、日付が変わる前には帰宅しようと努力していたんですが......。いきなりキーッとなって、理由もなく怒る。(中略)その辺にあるものを、手当たり次第に投げつける。(中略)またある時は、サバイバルナイフなどいくつものナイフを私の目の前にズラーッと並べた。彼はナイフの収集が趣味だったんです。そのうちの一つの刃先を私に向けたことまであります。(中略)結局、結婚から3カ月ほどで、弁護士に離婚を相談しました。すると、弁護士の調査で彼には愛人が、そして彼女が妊娠中であることも分かった。でも既にその時は、不倫の事実を知ってもなにも感じませんでした(中略)彼は私にとにかく『暴力的』でした。弱きに強き人」  舛添氏の女性好きは有名だ。彼は、2人の女性に子どもを産ませたが入籍せず、婚約不履行で訴訟を起こされている。その後、彼は別の女性と再婚するのだ。  片山氏はさらに、舛添新党には、郵政族や郵政民営化に反対した人がいることを批判し、政治家としての言行不一致を詰るのだ。 「彼の『本当の顔』を知らされていなければ。民主主義社会においては、時として『小狂気』の政治家が人気を集めることがあるんです。しかし今回、彼は党首になり、注目度と同時に責任も増した。否応なく、いずれ彼の真の姿が明らかになるはずです」  たとえ2年程度でも、裏の裏まで知り尽くした元カミさんからの追撃の狼煙に、「新党改革」党首・舛添氏はどう答えるのか。注目ですぞ! (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ) 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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バター犬がアソコをレロレロ 「Men’s egg」おバカ過ぎる記事掲載で編集長が謝罪

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「men's egg (メンズエッグ) 2010年 05月号」
大洋図書
 益若つばさの夫である梅しゃんこと梅田直樹や、巧みなトークでバラエティー番組に引っ張りだこのJOYなどを擁する、人気男性ファッション雑誌「Men's egg」(大洋図書)。その5月号でありえない特集が組まれているとして、ネット上で話題を呼んでいる。ある週刊誌記者は次のように明かした。 「かわいい犬の代名詞でもあるポメラニアンに、男性編集部員のチ○ポをなめさせるというおバカ過ぎる内容を写真付きで掲載。記事では、"バター犬"よろしく、編集部員の乳首とチン○にバターを塗り、犬になめさせ『舌の動きが激しすぎて、こんな快感今までに味わったことがない』とコメント。『ワォ~ン! この突起物、イカの臭いがするワン☆微妙に糸を引いていて、お腹壊しそうだワン...』という犬の吹き出しまでありました。『決してマネしないでね』という注釈もありましたが、正直やりすぎです」  エロ本も顔負けの"完全アウト"の内容には、苦情が殺到したようで、公式ホームページで同誌編集長の保田和寛氏が謝罪。次のような声明を発表した。 「現在発売中のmen's egg5月号において、非常にモラルに反する企画がございました。多くの方々に不愉快な思いをさせてしまったことを、ここに謝罪いたします。次号のメンズエッグ6月号(5/14売り)の151ページにて謝罪文を掲載させて頂きます。今後は、雑誌制作における社会的責任やモラルを熟考し、真摯に誌面作りに取り組むように編集部一同邁進いたします。本当に申し訳ありませんでした」  イケメンを見るためにギャルも買っていることで知られる「Men's egg」。エッジの効いたネタに挑む姿勢は評価したいが、今回は超えてはいけない一線を超えてしまったようだ。
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Twitterはバカと暇人の集合痴!? 談志も復活の「週刊誌スクープ大賞」

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「週刊現代」5月8日・15日号
●第42回(4月21日~4月26日発売号より) 今週のお薦め1 「新連載 立川談志の時事放談 いや、はや、ドーモ」(「週刊現代」5月8日・15日号) お薦め2 「10年後も『絶対生き残っている』会社 前編」(同) お薦め3 「現代の肖像 漫画家井上雄彦」(「AERA」5月3日・10日号) お薦め4 「AERA表紙 イ・ビョンホン」(同) お薦め5 「いま沸き上がる『ツイッター亡国論』」(「週刊ポスト」5月7日・14日号) お薦め6 「最高賞は『僕の自慢のお母さんへ』」(「週刊朝日」5月7日・14日号)  昔話ばかりで申し訳ないが、一昔前、合併号というのは「お祭り」だった。表紙にはそのとき一番人気のある女優やタレントを起用し、話題になるようなスクープネタを仕込んでおいて、満を持して、部数も通常号の20万から50万部ぐらい増やしたものだった。  そうした目で今年のゴールデンウイーク合併号を眺めると、華やかさもなければ、何週間も取材したであろう重厚な読み物もスクープもないのは、正直、寂しい。  今日のワイドショーは、沢尻エリカ(24)が、夫でハイパーメディアクリエーターの高城剛氏(45)と離婚するらしいと大騒ぎしているが、これほどのインパクトはなくとも、週刊誌発の話題がどこかにないかと隅々まで探したが、残念ながら、見つからなかった。  そこで今回は、小ネタだが、行楽へ出かけるクルマや電車の中で読んでもらいたい、お薦め記事をいくつか選んでみた。  昨年秋から体調を壊して休養していた談志師匠が、ようやく高座に戻ってきた。それを記念してというわけではないが、私が仲介し、師匠にお願いして始めてもらったのが、「現代」の「いや、はや、ドーモ」である。  絵は、名コンビの山藤章二さん。第1回目は、小沢一郎幹事長。誰にも真似のできない師匠の文章は、流れる水の如く、あっちゃこっちゃへ飛翔しながら、日本人の小沢感について書いている。 「談志(おれ)に云わせりゃ、"強い奴にゃあ逆らうな"であります。それなのに、ああそれなのに、それなのに。何でまるで幼稚園の園児の喧嘩の如く、文句を、いや愚痴をいうのかネ。ワカラナイ、いやワカル、駄羅自(だらし)のねえ奴ばかりなのだ」  誰にも書けないリズムの談志調を楽しみながら、コトの本質が見えてくる。  お次は、10年後にも生き残っている会社を「史上初の大調査」したものだが、○5つ以上がほとんどなく、トヨタ自動車でさえ○3つである。映画、音楽、芸能では○3つが吉本興業だけ。学習・情報の中には出版社も含まれるのだろうが、かろうじて○1つが、角川GHD、ベネッセHD、リクルートだけ。「現代」の親会社、講談社は名前も出てこない。  新聞、放送で○が2つは、ジュピターテレコム。新聞では日経だけが○1つで後はゼロ。会社の寿命は30年なんていわれたときもあったが、いまでは10年も危ないようだ。  「AERA」の「現代の肖像」は毎回読んでいる。今回は漫画界の文豪(?)井上雄彦を取りあげている。  吉川英治の宮本武蔵を原作にした「週刊モーニング」(講談社)で連載中の「バガボンド」は、単行本で32巻、累計部数は5,400万部になるという。2008年に開催された上野での井上雄彦展には10万人以上がつめかけた。  井上は、今年で「バカボンド」の連載を終えると宣言している。ラストは武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の戦い」になるそうだが、「でもそれからどうなるのか、というのはわからないですね」(井上)   国民的漫画家は、孤高の人でもある。妻の幸はこう言っている。「『バガボンド』は彼自身の成長がそのまま出ていると思います。本人の成長がないと動かない作品だし、そのために孤独であることも必要だと思います」  これは見逃せない!  「AERA」の表紙はいつも素敵だ。今週は、TBSで放映開始された韓国の大人気ドラマ『アイリス』の主演男優イ・ビョンホンが、なんとも格好いい!  第1回目の『アイリス』を見たが、私は、さほど優れた作品だとは思わなかった。しかし、韓流好きの女性なら、この表紙だけでも一冊買う価値はある。  鳩山首相だけではなく、谷垣自民党総裁も始めたというツイッター。140字が世の中を変えると、一部で騒がれているが、そんなことはないと「ポスト」が噛みついた。  ツイッターの住人は「圧倒的な大多数は『普通の人』か『バカ』なのです。もっというとネットの言説の大半が『バカと暇人』による意見、つまり『集合痴』です」(中川淳一郎氏)  宮脇睦氏は「リツイート信者たちが社会を歪める」と警告し、「ソーシャルメディアの住人たちは、情報を対立構造でみる傾向が強くあります。黒か白か、有罪か無罪かといった善悪二元論ですべてを捉えてしまいがちなので、灰色も推定無罪もない」と言う。  斎藤環氏は「ダダ漏れ中毒『日本人が未熟化していく』」として、こう語る。「ツイッターブームを『ネット文化における退行現象』としてみると、『日本人の未熟化』という大問題がシンボライズされている──そんな一面があることは否定できません」  ツイッターはしょせん、有名人たちと企業の宣伝媒体で、大多数の普通の人たちにとっては、単なる独り言でしかない、と私も考えるのだが。  朝日新聞社が主催した「千の風になったあなたへ贈る手紙」のイベントで、5,056編寄せられた中で、最高賞を受賞した手紙が、「朝日」で紹介されている。西村拓人さんは23歳で、中学2年の時に母親を亡くした。 「有り余りの紙でごめんね。お母さん、56歳の誕生日おめでとう。(中略)まだお母さんが死んだっていう実感がわかないんだよね。いい思い出をありがとうございました。ぼくも一生懸命に生きてるからあんまり心配しないでいいよ。まあ、まだ頼りないからちょっとは見守っててほしいけどね。(中略)今日は雲ひとつないすごくいい天気。お母さんが空から見守っているのかな? ケーキとかないけど、本当に誕生日おめでとう!!最後に、お母さんと歌った曲を書くよ。お母さんもできれば天国で歌ってね。まあ、覚えてる範囲だけどね」  「朝日」が「不倫疑惑を真っ向否定した渡邉美樹ワタミ会長 不可解な『言い分』」で、前号で、不倫を認めたかのような女性と渡邉氏のメールを、渡邉氏が「偽造だ」と言い張ったので、メールの真偽を検証する第2弾をやっている。それによれば、いくら否定しようと、専門家がヘッダー情報を取り出して見るなり、偽造は99・99%不可能だといったそうだ。  このメールが本物であることは間違いないようだが、ここから朝日は、どうするのだろうか。終わり方からすると、この問題の追及はひとまず終わりのようだから、渡邉氏は、ホットしているのではないか。何となく、尻切れトンボのような記事だったな。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ) 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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業界大注目! 「リストラなう」日記が完全暴露する総合出版社・光文社の内情

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たぬきちの「リストラなう」日記より
伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。  最近、マスコミ関係者の間で話題のブログがある。それが『たぬきちの「リストラなう」日記』だ。いや、マスコミ関係者だけではなく世間一般から見ても「かなりのヒット作」といわれるほどの注目を浴びている。  このブログの書き手である「たぬきち」は某総合出版社勤務の45歳という匿名氏だが、注目を浴びている理由は、このブログが出版社を舞台にしたリストラを赤裸々に綴ったものだからだ。  「リストラなう その1」は、この出版社が「このままでは立ちゆかないので、社員を減らします。優遇措置を設けたので希望退職を募りますと宣言した」ことに始まり、退職希望者には退職金なども優遇されることなど、社内の様子やリストラの詳細が日々書かれていくのだ。  当然、「総合出版社」とはどこの会社だ? ということになるのが、「業界売り上げ10位?...くらいかな?」などのヒントで分かる人にはすぐに分かる。昨年の赤字50億円、出版界で最もヤバい会社と言われている光文社を指すことを。  日記によれば、「たぬきち」自身もリストラ対象に入るため(編集を含む全部署の50歳以上、営業・管理部門の40歳以上を対象)、彼も退職を希望する。その後は、会社と条件や再就職斡旋などに話は進むのだが、リアルタイムでのやり取りや、社員たちの動揺が描かれていて非常に興味深い。 「この会社のリストラは世間でいうそれとは大きく異なっている。もともとの給与水準が違いすぎる。また特別措置の割増退職金もべらぼうな額だ」  と書かれたと思うと、「春闘での会社側の第一次回答は夏期一時金 基本給×0・5ヵ月」とリストラ断行中なのにボーナスが出るのかと驚いたりする。  また、出版社が外部から触られたくない社員の高給についても日記は言及していく。 「僕の年齢での基本給は月額596,820。現在は5%オフなので566,979」「昨年は夏・冬併せてボーナスは2,020,730」  そして現在、光文社で進められている基本給や諸手当のカットの詳細にも触れ、「僕の昨年度の総収入(税込み)は11,697,471だった。ここから試算したカット分を引くと、だいたい840万くらいになる」と基本給カット後の給与も試算するといった具合だ。  その他にも電子書籍をめぐる出版社の問題など、出版社のタブーにも触れていて、「かなりの出版関係者が注目している日記」(大手出版社社員)となっている。  このコラムでも何度か取り上げたが、確かに光文社の経営状態は最悪の状態だという。  そもそも大手や中堅の出版社の給与や条件はかなり高く、出版不況が長引くにつれ問題視されてきた。  このブログが注目されているのもそうした理由からなのだろう(明日は我が身というマスコミ関係者の切実さもあるだろうけど)。  ちなみにこのブログではまだ公表されていないようだが、年齢などから考えると「たぬきち」の退職金はおおよそ2,000万円プラス特別割増500万円だというのが業界のもっぱらの推測だ。 (文=神林広恵) ◆たぬきちの「リストラなう」日記 <http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/>
「いらない社員」はこう決まる (光文社ペーパーバックスBusiness) 光文社社員の愛読書? amazon_associate_logo.jpg
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