PC遠隔操作事件・片山容疑者に冤罪の可能性が浮上「真犯人は別にいる!?」

aera0226.jpg
「AERA」3月4日号 中吊り広告より
注目記事1位 「『真犯人は別』の根拠」(「AERA」3月4日号) 注目記事2位 「危ない輸入食品472品目一挙公開」(「週刊朝日」3月8日号) 注目記事3位 「郷ひろみ不倫発覚!」(「週刊文春」2月28日号) 注目記事4位 「フジ『温泉特番』出演者が“やらせ”告白」(「週刊文春」2月28日号) 注目記事5位 「今井メロ 至高のヌード!!」(「フライデー」3月8・15日号) 注目記事6位 「水素水論争に最終結論!誌上実験でわかった『本物』と『偽物』」(「週刊文春」2月28日号)  アカデミー賞が決まった。1979年に起きた、在テヘラン・アメリカ大使館占拠事件を題材とした映画『アルゴ』が、第85回アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞した。この作品は、事実に基づいた緊迫感のある佳作ではあるが、人質救出のクライマックスがご都合主義(実際、いろいろな幸運が重なったのかもしれないが)に見えて、私は少し減点していたが、大方の予想通り受賞した。  今回、気になったのは、この映画以外に国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビンラディン暗殺作戦『ゼロ・ダーク・サーティ』のように、アメリカの国威発揚映画が多く候補に挙がっていたことである。しかも、作品賞の発表をオバマ大統領のミシェル夫人がホワイトハウス(だろうと思うが)から発表した。  映画はその時代を映す鏡である。CIAなどの非合法な活動まで賞賛し、強いアメリカ、善きアメリカ(『リンカーン』等がそれに当たる)を再び、のようなアメリカの風潮に危険なものを感じるのは私だけだろうか?  今週もグランプリ対象作は見当たらない。そこで下手な鉄砲で、数を集めてみた。    まずは文春の記事。水素水というのは、日本医科大学大学院太田成男教授らが米国の医学雑誌「Nature Medicine」に発表して話題になったそうだ。美肌、メタボからセックスにまで効果のある「夢のアンチエイジング」なのだそうだ。 「とりわけ糖尿病予備軍とも言われる耐糖能異常では血糖値の改善が見られました。ガンの放射線治療の副作用である痛みの軽減や、関節リュウマチによる炎症の軽減についても、特筆すべき効果が報告されています」(シンポジウムに参加していた医療関係者)  私はこういう話を聞くと、ほんとなんかい? と疑ってしまう質だが、文春が昨年報じて大きな話題になったようだ。認知症や動脈硬化、肥満、認知症にも動物実験段階だが一定の効果があったといわれている。こうなれば、水素水でひと儲けと考える人間が出てきて不思議はない。  太田教授はこう話す。 「私たちが医学的利用を研究している水素は、水素ガスとして知られる分子状の水素(H2)です。空気中にも僅かですが存在しています。あくまで、この分子状水素が、体内の活性酸素、なかでも一番の悪玉活性酸素である『ヒドロキシルラジカル』に反応し、体内で化学変化を起こすことで水に変化するのです」  ところが、この分子状水素が入っていない水や、発生しないサプリが「水素商品」として販売されているというのだ。そこで文春は独自に検証して、本物と偽物の判定を試みた。記事中には市販されている水素水の「水素濃度」が一覧で出ている。中にはペットボトルなどに入っていて、ユーザーの手元に来るまでにほとんど水素が抜けてしまっているものもある。アルミ缶も注意したほうがいい。サプリも要注意だそうだ。    この中では3つの製品が水素の濃度が高かったと太鼓判を押されているが、1つだけ紹介してみよう。「水素たっぷりのおいしい水」(メロディアン)がそれだ。Amazonで調べてみたら、300ml×20本で5,350円と出ていた。これを高いと思うか、安いと思うか。もし、ここに書いてあるような効能があるとすれば安いのかもしれないが、効能のほどは私にはまったくわからない。  次はフライデーの袋とじ。トリノ五輪のスノボー代表だった今井メロ(25)の「至高のフルヌード」とある。週刊現代もグラビアではなく活版だが、「今井メロのオールヌード」と表紙の一番目立つところに置いているから、話題性はあるのだろう。    ヨーロッパ系の血が流れているという彼女は、日本人には珍しい濃い顔と、スノボで鍛えた迫力ある肢体がなかなかのものである。セクシーさはないが一見の価値はある。    4位は、文春のテレビ告発もの。私もたまたま見ていたのだが、2月5日に放送されたフジテレビ『全日本温泉宿アワード2013』という番組があった。これが「やらせ」だったと報じているのだ。    生放送で視聴者による電話投票でナンバー1の温泉宿を決定するというものだが、この制作過程で旅行評論家A氏は、制作会社から“やらせ”の依頼を受けたというのである。制作会社からお薦めの温泉宿を教えてほしいと言われ、3軒の宿を書いて返信したそうだ。何度かやり取りをした後に、「蟹御殿」というのを知っているか、というメールがきた。そこの紹介者になってほしいという内容だったので、行ったこともないし、聞いたこともないと返事をし、その話はなくなった。  しかし、番組の選考場面に出演したカメラマンの立木寛彦氏はこう話している。 「最後に、番組スタッフから台本を手渡され、この通り喋ってくれと言われた。その時、初めて自分が蟹御殿(佐賀県・太良獄温泉)の推薦者になっていたことを知ったのです。杉本(圭カメラマン=筆者注)さんは行ったことがあるとのことでしたが、私はありませんでした。ただ、風景の素晴らしい温泉だとネットなどで知っていたので台本通り話しました。正直、スタッフに騙されたという気持ちです」  蟹御殿は番組に登場することが決まっていて、推薦者を必死に捜していたのであろう。しかも、視聴者の推薦によって「日本一」を決めると謳っているのに、アナウンサーが「蟹御殿に決定しました!」と発表するだけで、獲得投票数も発表されず2位以下の順位の発表もなかった。  イカサマではないか、という声があがったのも無理からぬことであろう。この蟹御殿は、温泉が21度と低く、源泉掛け流しの湯と比べるといい湯だとは言えないと、温泉評論家の郡司勇が言っている。テレビの効果は絶大で、蟹御殿は2カ月先まで予約が一杯になっているそうだ。フジテレビ側は当然ながら“やらせ”を否定しているが、これだけ批判が出ているのだから、BPO(放送倫理・番組向上機構)で検証してもらったほうがいいのではないか。  BSにもよく見られるが、宿に便宜を図ってもらう番組作りが多すぎる気がする。忘れ去られていたタレントを使って、安く番組を作るテレビ東京的やり方が横行してはいないか。レストランやコンビニとの広告抱き合わせのような番組作りも目立つ。こんなことをやっていると、テレビ離れはますます進むはずだ。  3位は、これまた文春の郷ひろみのお騒がせスキャンダルである。 ひとみ(仮名)という、郷と不倫関係にあった女性の知人(こういう場合は、本人が語っていることが多い)がこう語っている。 「郷さんが泊まっていたのはとても広い部屋で、ツインルームだと思っていたら、扉の先に、さらにもう一つ大きなベッドルームがあった。  郷さんは、ガウンの下は素肌で、柄の入ったお洒落なボクサーパンツが印象的だったそうです。  郷さんが、ベッドにうつぶせになったから、ひとみが肩や腰をほぐしていると『気持ちいい~』って言うんだけど、マッサージは二、三分したらもう終わり。そのまま自然に寝かされて‥‥。二人ともシャワーを浴びていなかったから、彼女はエッ? と驚いたそうです。いつの間にかスルスルと服を脱がされ、キスされたと。  郷さんってテレビで見るとすごく若く見えるけど、キスのときに口を突き出すクセがあって、そのとき顔に皺が何本も現れるそうなんです。それに上半身は凄く鍛えているのに、下半身はあまり筋肉がついておらず、おじいちゃんのようだったと。(中略)    でも、加齢臭とかは全然ない。避妊はきっちりしていて、知らないうちにどこからか黒いコンドームを取り出して付けていたと言ってました」  それにしても、女性が好きな男である。98年に二谷友里恵と離婚発表したとき、郷が『ダディ』(幻冬舎)という本を出し、赤裸々な不倫告白をしたことが話題になった。「友里恵以外の数人の女性と、肉体関係を持ったのだ」と書いたが、友里恵から「『数人』の間に『十』も『百』も入っていない?」と皮肉られた。  私が週刊現代編集長時代、ヒット企画に「衝撃の告白」というシリーズがあった。本来は、それなりの女優やタレントが男とのベッドの上でのナニの話をするというものだが、そうした女優やタレントがそう多くいるわけではない。    そこで考えた編集部員は、六本木などのキャバクラへ出撃し、そこのかわいい女の子たちを手なずけ、もとい、取材先としてコネを付け、彼女たちが付き合った芸能人たちとの「寝物語」を聞いてまとめたのだが、これが大評判になった。    合計すれば100回以上もやったが、その中で3回ほど登場したのが郷ひろみだった。最多登場でトロフィーでもあげたいくらいだった。たしか自宅に連れて行って、妻・友里恵の寝室でコトをいたしたという女性の告白もあったように記憶している。    今回の浮気は時期がまずかった。二回り下の元OL利奈と、3度目の華燭の典を挙げたのが1月19日。主賓の挨拶では「アチチな家庭を築いてください!」という言葉もあったようだが、新婦との婚約中に今回の不倫が進んでいたのでは、アチチというのは新妻のほうであろう。  ひとみは「けっきょく、自分がやりたいときに呼ぶだけ。気が済んだらお茶も出さずにサヨナラです」と怒っているようだが、そんなのは当たり前であろう。読む限り、郷が愛情を持って彼女と付き合っていたとは思えない。そこが新妻には救いだろうが、この男の女好きは、もはや病だとあきらめるしかないのではないか。  2位には、朝日の危ない輸入食品総点検もの。  厚生労働省のまとめによると、2011年度に輸入食品の届け出件数は1991年度に比べると、約3倍の72万950件、総重量は1000万トン近くも増えている。中国からの冷凍ギョーザ中毒事件から5年が経ったが、日本の食品衛生法に違反した輸入品の数は減ってはいるものの、体に危ない食品は後を絶たないというのだ。  昨年6月には中国産蒲焼きから合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が検出され、菓子類や油脂からは防腐剤「TBHQ(ブチルヒドロキノン)」、冷凍コハダや健康食品から発ガン性が疑われ、日本では約40年前に使用が禁止された人工甘味料「サイクラミン酸」が検出されている。  熱帯、亜熱帯で生息するカビ毒の一種「アフラトキシン」は、1960年にイギリスで10万羽以上の七面鳥が死んだが、米国産のトウモロコシなどから59件も見つかっている。東南アジアを中心に、養殖水産物から抗菌剤や抗酸化剤、抗生物質などが摘出される例が多いという。生食用と謳ってある韓国産のヒラメから、寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」が見つかった。  日本人の好きなチョコレートも、原料となるカカオ豆から「イミダクロプリド」などの基準値を超える殺虫剤がたびたび検出されている。  また、輸入される野菜サラダやレトルト食品に使われるカット野菜は、次亜塩素酸ナトリウムやお湯で丁寧に洗浄されているため、本来の栄養分が流出してしまっているから、栄養面でも気を遣ってほしいと、NPO法人「食品と暮らしの安全基金」の小岩順一が話している。  TPPが締結されれば、さらに大量の輸入食品が日本に入ってくるはずである。食品の安全という点でも、十分な議論が必要であろう。  今週の注目記事の1位は、パソコンの遠隔操作事件で威力業務妨害の疑いで逮捕された片山祐輔(30)容疑者が、真犯人ではない可能性があるというAERAの記事。  片山容疑者の弁護を務める佐藤博史氏は、足利事件で菅谷利和さんの弁護を担当し、冤罪を晴らした人物である。佐藤弁護士が、警察が決定的な証拠があるといっていた「決定的なる証拠」に疑問ありというのだ。  これは、1月3日に江ノ島で片山容疑者が映っていたという、防犯カメラの映像のことだ。当初、実際に片山容疑者がネコに首輪を付けている映像があると報じられたが、そうした決定的な場面を、警察は持っていないのではないかというのである。    もちろん、仮に映像があっても警察や検察がすぐに証拠を開示する必然性はないのだが、片山容疑者は江ノ島へ行き、ネコに触り、スマートフォンで写真を撮ったことは認めているのだが、肝心のネコに首輪を付けたかという質問には「つけてない」と答えているのだ。また、遠隔操作ウイルス「iesys.exe(アイシス・エグゼ)」に使われたプログラミング言語「C♯」を、片山容疑者は「自分は使えない」と話しているというのである。    これが本当なら、根底からこの捜査は崩れる。彼が勤務していたIT関連会社の社長は、片山が「C♯」を使ったことはあるが、ウイルスの設計コードをいじるほどのレベルではないのではないかと話している。    4人の冤罪者を出したこの事件。もし今度もまた犯人を間違えたなら、現代で魚住昭と青木理が対談しているように、「刑事も記者も全員クビです」な。 (文=元木昌彦)
motokikinnei.jpg
撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 

「常軌を逸している」遠隔ウイルス片山容疑者の“逮捕”をテレビカメラ撮らせた警察の暴挙

18a0ung7.jpg
「週刊新潮」2013年2月21日号中吊り
注目記事1 「中国人9割は『日本と戦争』『東京空爆』」(「週刊新潮」2月21日号) 「中国からの『宣戦布告』」(「週刊文春」2月21日号) 「中国『宣戦布告なき開戦』の一部始終」(「週刊ポスト」3月1日号) 「『狙いは首都・東京』習近平の中国は本気だ」(「週刊現代」3月2日号) 注目記事2 「北朝鮮『国連脱退』へ」(「週刊現代」3月2日号) 注目記事3 「学習院中高出身のネコ男を新聞・テレビに『売った』警視庁」(「週刊現代」3月2日号) 注目記事4 「告発された『高知県警』組織的隠蔽工作」(「週刊新潮」2月21日号) 注目記事5 「本当は同僚も知らなかった 人気女子アナの年収」(「週刊ポスト」3月1日号)  まるで日中戦争が勃発したかのような週刊誌のタイトルが並んでいるが、それについては後で触れる。  性懲りもなくポストは小沢一郎をインタビューしているが、終わってしまった男の愚痴でしかないと思わざるをえない。  唯一読めたのは安倍晋三総理について触れたこの部分。 「──安倍(晋三首相)は、今は自信満々にアベノミクスと呼ばれる政策で予算をバラ撒いている。 小沢 安倍さんは総理大臣に2度なったんだから幸運といえば幸運だけれども、内外に問題を抱えて、非常にしんどい立場だと思います。よっぽど心してやらないと、そんな楽な政権運営にはならない気がします。  アベノミクスは本質的に、昔の自民党と同じやり方なんです。一つは最気が悪くなったから公共事業をやる。もう一つは、小泉・竹中路線も同じたったけれど経済全体のパイを大きくすれば国民の所得レベルも上がるという考え方です。けれども、『小泉改革』でわかったように、パイが大きくなっても、国民所得は下がる一方です。だから格差はどんどん拡大した。アベノミクスは、そうした二重の過ちを再び犯しているんじゃないかと思います。加えて、官僚支配の弊害がますます強く出てくるはずです。それがやっぱり大間題だと思います」  現代お得意の外性器シリーズ、今週は「『私の外性器を見てほしい』自画撮り公開する20代女子たち」。飽きずにやる根性がすごい!  ネットで「自画撮り女子」と検索すれば出てくるとあるので、やってみたらあるある。1日1万枚が投稿されるというのだ。  座談会に出席している26歳のリナが、自画撮りをする本音をこう語っている。 「いつまでも美しくいるために、私たちは大勢の人の目に、あえて裸や性器を晒すんです」  こちとらそうですかと頷くしかないね。  注目記事の最初はポストの「女子アナの年収」の記事。一部のスポーツ紙がフジテレビの人気女子アナ加藤綾子(27)について、こんなことを書いたという。 「入社5年目のカトパンが大出世して、6年目のショーパンの上司になるらしい」  フジの最年少の管理職になり、現在の年収1,700万円が一気に3,000万円になるというのだ。  だがこれがまったくのデタラメで、年収も1,000万円か1,200万円程度だと、フジの現役アナウンサーに語らせている。  それでもフジの給料はいいと思うが、端が羨むほどではないというのだ。  悲惨なのは日テレの女子アナで、看板アナの石田エレーヌ(30)でも約900万円程度ではないかと推定している。  TBSも低くて、人気ナンバーワンの田中みな実(26)や枡田絵理奈(27)でも年収900万円がやっとだそうだ。  NHKはどうかというと、2月12日に経営陣が抜本的な給与制度の改革案をぶちあげ、基本賃金の10%カットや各種手当の廃止、勤務地によって給与を引き下げるというのだ。  給与水準は民放の7~8割程度で、昨年の紅白歌合戦で司会を務め課長待遇の有働由美子アナ(43)で1,300万円程度ではないかという。  結婚式などの司会が副業としておいしかったのだが、フジテレビやテレ朝などは、副業がやりにくく、局として仕事を受けるので個人へのバックはないようだ。  それではみんながフリーになるのではと心配になるが、フリーで成功を収めるのもほんの一握りで、独立も茨の道なんだそうだ。女子アナもつらいのですな。  新潮と現代が警察批判をしている。まずは新潮の高知県警に組織ぐるみの隠蔽工作があったのではないかと告発している記事から。  軽犯罪法違反で起訴された小松満裕(63)被告の罪状は、加藤晃久(50)の悪口を大声で言ったためだというのだが、そんなことで起訴するのはおかしいと、元最高検検事の土本武司筑波大学名誉教授がいっている。  実は、その加藤なる人物は高知県警本部長で、小松被告は7年前に起きたある事件を告発していたのだ。  2006年3月3日、仁淀川町立仁淀中学校のスクールバスが駐車場から国道に出た際、右側から高知県警交通機動隊の白バイが衝突し、死亡した。白バイ隊員はそのとき時速60キロで走行しており、すべての過失は運転手にあると認定された。  しかし、バスの運転手は一貫してバスは停止していたと主張し、バスに乗っていた生徒や教師、バスのすぐ後ろにいた校長などもそう証言している。  さらに白バイの速度は60キロどころではなかったとも証言しているのだ。  だが高知地裁は現場検証の申請も最後まで無視し、最大の証拠として認定されたスリップ痕の写真についても、科学的な検証をまったく行わないまま判決を下し、確定してしまった。  バスの運転手は10年10月に高知地裁に再審請求し、弁護団は専門家に調べてもらってスリップ痕写真が捏造であったことを突き止めている。  小松被告は、この事件を高知県警によるでっち上げだと以前から告発していたので、取るに足らないことで起訴されてしまったというのである。  検察や警察がぐるになってかかれば無実の人間を有罪にすることなど容易いことは、これまでいくつも事例がある。  新潮は以前にもこの事件の判決を取りあげ「おかしい」と詳報している。  これからも再審請求の行方や小松被告の裁判など、目が離せない。  現代は「PCなりすまし事件」で逮捕された片山祐輔容疑者について、警察が事前に犯人情報をメディアにリークしたのはおかしいと難じている。  全国紙社会部記者がこう話す。 「逮捕2日前には捜査関係者が各メディアに容疑者の素性や住所などをリークしていました。逮捕前に捜査情報がここまで漏れてくることはありえませんから、極めて異例です。逮捕直前の未明に自宅前にメディアを集合させることなどは、常軌を逸していますよ。連行する際には、事前に『(容疑者の顔を)撮らせるから』と約束し、警視庁の広報官がカメラマンたちに『撮れたか?』と確認をしている始末です。これでは警察によるメディアのコントロールと言われても仕方ありません」  たしかに逮捕時の映像が撮られ、容疑者の顔を隠さず、カメラに撮らせていたのには違和感を感じたが、そういうことだったのか。  4名の冤罪被害者を生んだことで警察も焦っていたのだろうが、まだ真犯人と決まったわけでもないのに住所、氏名をリークし、顔を晒すのは明らかに行き過ぎである。  メディア側も多くの冤罪者を生んだことへの反省もなく、警察組織に取り込まれ、警察の広報機関と堕していることへの疑問もない。  事件へのもう一つの視点を指摘した、いい特集である。  ポストでカレル・ヴァン・ウォルフレン・アムステルダム大学名誉教授とマーティン・ファクラー・ニューヨーク・タイムズ東京支局長が安倍政権について対談しているが、そこでウォルフレン教授がこんなことをいっている。 「ウォルフレン 私はそのシステムを打破する鍵を握っているのは『市民とメディア』だと思います。これまで日本では、市民による真の大きな反メディア・キャンペーンは起きていませんね。  私は、日本の改革はそれによって起きるのではないかと期待しています。メディアは閉塞的な日本という現状を生み出すその片棒を担いでいないか? ただ習慣的に政治家を批判し、政局だけを報じていないか? 新聞は国民を導くガイド役を放棄しているのではないか? と具体的な例示を持ってキャンペーンする。そうしたことが起きれば、有能なジャーナリストも現われ、物事を変えていく力となりうる。メディアが変わらなければ、投票に行かなかったけれど改革を求めている人たちを動かすことはできません」  マスメディアが信用されない時代にこそ、小メディアが活躍できる余地があるのだ。がんばれ週刊誌。  注目記事の2位は現代の記事。かって日本が満州国承認を受けられなかったことで国際連盟を脱退し、これを機に戦争へと突き進んだ道を、北朝鮮も国連がイラン並みの非難決議を決めたら、同じ道を進むかもしれないというのだ。  この中で読み所は中国共産党幹部へのインタビューである。  1月22日に国連安保理で北朝鮮への5度目の非難決議を採択したが、そのとき中国は賛成に回った。  今度の核実験をどう見ているのかという問いに、こう答えている。 「習近平総書記の心情を察して言えば、『金正恩よ、もう許さないから覚悟せよ!』ということだ。  核実験をした前日夜に、北朝鮮から『明日、実行する』と、ぶっきらぼうな連絡が入った。『中国は強く反対する』と告げたところ、『今回は前日に連絡したのだから、わが国の誠意をありがたく思うべきだ』と言ってきた。こんな非礼な国が、どこにあるか?」  さらに習近平が金正恩に冷めている理由をこう述べている。 「考えてもみるがいい。わが国は北朝鮮に対して、食糧、重油、肥料を毎年大量に援助し続けている。それなのに、わが国が援助した食糧を朝鮮人民軍が喰い、わが国が援助した重油で朝鮮人民軍が核兵器を作っている。そしていくら警告しても、耳を貸そうともしない。こんな『流氓(リウマン)国家』(ヤクザ国家)を、なぜこれ以上支援し続けなくてはいけないのだ?」  今週の注目記事の1位には、あたかも日中が戦争を始めたのかと見紛うばかりのタイトルが踊る各誌の特集を選んだ。  安倍政権は大政翼賛政治だと批判しているはずのメディアが、こと中国や韓国のことになると無批判に相手国を非難し、中国撃つべしと挙って反中を掲げて思考停止してしまうのは、今に始まったことではないが、辟易する。  新潮の以下の発言が週刊誌全体の空気をよく表している。 「戦争が始まれば、東京を空爆することを考えなければならない」  これは羅援という人民解放軍少将の発言だという。驚くべき発言ではあるが、新潮は、中国人の9割が日本との戦争を望んでいるという驚くべきアンケートがあると書いている。  『環球時報』という人民日報系の新聞が「尖閣空域で巡視活動を行う中国機に対し、日本の戦闘機が射撃を行うと思うか」というアンケートを実施した。  3万人ほどが回答し、その9割近くが「日本は開戦への第一弾を発砲するだろう」と答えたというのである。  さらにメディアに解放軍の幹部たちが登場して「我々は瞬間的に日本の戦闘機F15を撃墜する力を持ち、開戦から30分で日本を制圧し、始末することができる」という過激な発言を繰り返しているというのだ。  先の羅援人民解放軍少将の発言もその一つだが、この人物は習近平の小さい頃からの友人で、「彼の発言は、習総書記の意向を汲んだものとの可能性が捨てきれない」(矢板明夫産経新聞中国総局特派員)という見方もあるようだ。  もし日中戦かわばどうなるかという特集も多い。大方の見方は日本有利と見ているが、中国が最終兵器を持ち出してきた場合は、すべてが水泡に帰す恐れもあると武貞秀士延世大学教授は新潮でこう語っている。 「中国の軍事力で危惧すべき点は、中国が東風21などの中距離弾道ミサイルを東京や大阪に向けて発射、それが着弾した場合、それらの都市は瞬時に焦土と化します」  ここまでいけば間違いなく第3時世界大戦の始まりだ。いくら中国内部に好戦的な空気が横溢しているからといって、ここまでやるとはとうてい思えない。  それよりも目下の最大の危機は北朝鮮である。日米関係も大事だが、北朝鮮を押さえつけるためにはどうしても中国の力が必要なのだ。  それなのに安倍総理は中国との関係改善の糸口さえ見つけられないでいるではないか。今メディアがやるべきは日中関係をさらに悪くする方向へ世論を煽ることではなく、安倍に「日中関係改善を最重要課題とせよ」と諭すことではないのか。  海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」がレーダー照射(ロックオン)されたのは1月30日である。  ロックオンはミサイルを撃ち込まれても不思議ではない危険な行為だそうで、文春で作家の麻生幾が、1月19日に尖閣諸島から北へ約百数十キロの海域で起きた、海上自衛隊の海上哨戒用ヘリコプター「SH-60K」に対する、中国のフリーゲート艦「ジャンカイ1級」からの射撃管制レーダー照射の模様を緊迫感のある文章で描いている。 「神経をかき乱す音が、海上哨戒用のヘリコプターSH-60Kの狭い機内に鳴り響いた。 “強烈に耳障りな音”を聴いた機長ほか三名の搭乗員たちは、その音が意味することをすぐに悟った。  SH-60Kをターゲットにして向かってくるミサイルが自ら放つ終末誘導レーダーか、軍艦が射撃を行うためのレーダーか、そのどちらかを探知したのだ。(中略) “強烈に耳障りな音”は止むことはなかった。しかも回避行動を取りながらその海域を離脱するSH-60Kの背後へも、フリーゲート艦は十分近くもしつこく照射し続けたのである。 “強烈に耳障りな音”を十分近くも聞き続けたヘリコプター搭乗員の精神状態はいかばかりであったか──『至急報』を受けた海上自衛隊幹部は、ゾッとする想いに襲われた」  週刊ポストは、こうしたレーダー照射などの危険な中国側の行為は頻発していたと報じている。  取材で明らかになったのは2010年4月8日に「中国艦艇の艦載ヘリが護衛艦『すずなみ』に接近飛行」。4月13日には「P-3C哨戒機が中国艦艇から速射砲の照準を向けられる」など、1月の2件を入れて8件あるという。  こうした人民解放軍の一触即発の危険な行為は、習近平総書記がまだ軍を完全に掌握できていないための「軍の暴走」だと捉える見方が多いようだが、いつ現場で小競り合いが起きないとも限らない。  日本人は後先を考えず短慮に物事を進める気質が強くある。そうした空気が大きくならないようにするのも報道する側の責任であるはずだ。中国側の好戦的な雰囲気より、日本の中の「中国撃つべし」とい雰囲気の広がりのほうが心配である。 (文=元木昌彦)
motokikinnei.jpg
撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

内柴正人被告と同罪? 安倍内閣・徳田毅代議士“未成年女性”泥酔姦淫で訴えられていた!

motoki0212.jpg
「週刊新潮」2月14日号 中吊り広告より
グランプリ 「『徳田毅代議士』が慰謝料1000万円の『未成年女性』泥酔姦淫」(「週刊新潮」2月14日号) 注目記事1 「ロックオン挑発にドタバタ安倍官邸の『勝算』」(「週刊朝日」2月22日号) 注目記事2 「AKB柏木由紀 Jリーガーとの『深夜合コン』撮った!」(「週刊文春」2月14日号) 注目記事3 「官邸VS.日銀の戦い 白川総裁『怒りの辞任』に官邸「逆ギレ」財務省は冷ややか」(「週刊朝日」2月22日号) 注目記事4 「『殺人スモッグ』PM2.5襲来!」(「週刊文春」2月14日号)  中国の大気汚染は「殺人スモッグ」といわれているそうだが、春節を迎えた中国・北京市内で鳴らされる爆竹が一層汚染を深刻にしていると、多くのテレビが報じている。  文春はそのすごさを、こう伝える。 「北京在住十二年になる、フリーランスライターの小林さゆり氏は、『北京はこの十二年間で最悪の空気』と語る。 『冬の暖房はクリーン化が進んだとはいえ、石炭や練炭を燃やすのも一因でしょう。今年の冬は特に、近隣工場からの排煙が増しているのか、部屋の中で過ごしていても、燻されたような匂いがして、常にけむい。窓を閉めてもダメで、部屋の中でもマスクを二重にしています。街中は、白い靄がかかっていて、まさに五里霧中。バス停でバスを待っていても、数十メートル先も見えず、路線バスの番号も分からない。交通事故も増えていて、先日も高速道路で何十台もの追突事故がありました。うっかりマスクを忘れて百メートル先の店に自転車で買い物に行っただけで気持ちが悪くなり、嫌な空気が肺の中に残る感じが半日、ずっと消えませんでした』  北京大学公共衛生学院などが中心となってPM2.5の健康被害に関する報告書を公表したのは、昨年12月のことだった。そのタイトルは「危険的呼吸」。報告雪にはこう書いてある。 <もし汚染水準が改善しなければ、四都市(北京、上海、広州、西安)でPM2.5が原因で早死にする人は年八千五百七十二人に達し、早死による経済損失は計六十八億元(約一千億円)に上る>  だがこれに対し、米・ハワイ大学の環境研究家・薫良傑氏は、 『これはまだ控えめな統計といえる。中国では一年間に、大気汚染により三十五万人以上が早死にしているといわれている』  と、21CN新聞のインタビュー(一月十七日)で答えている。  PM2.5は黄砂よりも微細な物質のため、気道上部や鼻だけではなく、肺や血管にまで入り込む。そのため、瑞息の悪化だけでなく、呼吸器疾患、脳卒中、心筋梗塞の死亡率も悪化させる」(文春)  大気汚染、砂漠化は北京だけの問題ではない。中国の大都市が抱える重大な健康被害問題は解決の方法があるのだろうか。  安倍晋三総理は、何もしないうちから株価が上がり円安が進行する「タナボタ」景気で浮かれているようだが、これは日銀の白川方明総裁を政治力でねじ伏せたことが発端である。  渋々2%の物価目標を飲んだ白川総裁だったが、2月5日、突然任期途中で辞任すると表明したから、官邸は「逆ギレ」していると朝日が書いている。  日銀内部では、こういう見方が広まっているという。 「『白川さんは怒っているはず。日銀も怒っていると言っていい。政治が職権を越えて他人の城に手を突っ込み、強引に横車を押したんですから。それでも公には口にしないところが、白川さんらしい』(日銀幹部)  途中辞任は怒りの表現、すなわち『無言の抵抗』だと受け取ったわけだ。中央銀行(日本では日銀)は政治から独立し、通貨や物価の安定を図る組織だ。そのトップが政権と対立し、任期をまっとうできないのは、金融界から見れば、かなりの異常事態なのだ」  朝日は、後任総裁は財務省OBの武藤敏郎・大和総研理事長か黒田東彦・アジア開発銀行総裁と見ているが、文春では岩田規久男学習院大教授(70)が最有力で、自身「日銀総裁の覚悟ある」と話している。以下は岩田教授の“覚悟”のほどである。 「今は経済戦争の最終決着の時なんです。  デフレ派に聞きたい。バブル以降のデフレで、財政は再建できたのですか? 景気は良くなったのですか? 株価は上がったのですか? 十五年間の壮大な『デフレ経済実験』の結果 はすでに明確に出ている。デフレでは、駄目なんです。  インフレ二%というと『ハイパーインフレが来る』『九百八十三兆円の財政赤字の利払いで日本は破綻する』と彼らは言う。では、どうしろと言うのか? これからの十五年も、またデフレの実験を続けるのですか?  インフレで経済を立て直せるかどうか、確かにこれはやってみないと分からない。ただ、やる前から『絶対成功する根拠を示せ』という議論は無理がある」  金融政策を実現するためには、日銀法の改正が必要だと続ける。 「先月の、日銀金融政策決定会合でも、二%のインフレ目標の責任が日銀に全てあるのか、政府も一翼を担うのか曖昧なままでした。ここを改善しなくては機動的な金融政策は不可能です。  日銀には『目的の設定権利はなく、手段選択の権利は持たせる』。そして目標に対する全ての責任を負わせることです。要するに、『言い訳を許さない』。  これまでの経済の低迷の原因はデフレにあり、デフレにした責任は日銀にある。日銀が全て悪いのかと聞かれれば、私は『その通り』と答えます」  この御仁が日銀総裁になったら、この発言との整合性はどう取るのだろうか。財務省OBか大学教授か、アベノミクス第一の試金石である。  今週、文春のターゲットになったのは、メンバー随一の清純派“ゆきりん”こと柏木由紀(21)。若きJリーガーたちとの、朝まで続いた合コンである。これが注目記事の2位。 「『彼女は「アイドルの中のアイドルを目指す」と公言する“処女キャラ”です。キャッチフレーズは「寝ても覚めてもゆきりんワールド! 夢中にさせちゃうぞ!」。握手会では目線を逸らさず、ファンの手を両手で包み込む“十秒握手”でファンの心を掴んできた』(AKB担当記者)」  総選挙では常に上位に食い込み、一昨年、昨年と3位だった。  合コンが行われたのは、皮肉にも柏木主役のドラマが放送された初日の深夜0時過ぎだった。  場所は目黒のダイニングバー「S」。文春が先週報じた峯岸らAKBメンバーが参加したパーティーが開かれたのと同じ店である。柏木を誘ったのは、やはり峯岸だという。 「柏木が仲が良いのは、峯岸や指原。峯岸は一期生。柏木にとっては年下でも先輩にあたるんです」とAKB担当記者が話している。  午前0時30分。柏木に遅れて峯岸、その後からカリスマAV女優の明日花キララ(24)も参戦した。今回のお相手はロンドン五輪にも選ばれたセレッソ大阪の扇原貴宏(21)と杉本健勇(20)ら。  峯岸が酔ってフラフラと引き上げたのが午前3時過ぎ。柏木と明日花は男性陣とカラオケルームへ入り、ご帰還は朝の7時過ぎ。  ちとハメを外しすぎではないかね。不祥事続きのAKBだが、元メンバーたちが「恋愛禁止条例」についてこう語っている。 「もともとあってないようなルールだし、バレたら終わり、バレなければOK。それだけですよ」  バレた峯岸や柏木は運が悪いということか。秋元さん、また坊主にしますか?  注目記事1位は、一つ間違えれば日中戦争勃発になりかねなかった、中国フリーゲート艦から照射された火器管制レーダー“事件”についての朝日の記事。  海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」がレーダー照射されたのは1月30日。安倍総理は毅然としながらも、中国側の挑発には乗らなかったことが評価されているが、舞台裏ではいろいろあったようだ。 「与党関係者によると、レーダー照射の詳細な情報が小野寺五典防衛相から安倍首相に伝えられたのは、5日の発表直前だったという。  報告が遅れた理由には、1月19日、海事のヘリ『SH60』が中国海軍の艦船からレーダー照射を受けたと疑われる事案を巡る“疑心暗鬼”があった。 『このとき防衛省の事務方が小野寺氏と外務省に報告しました。すると、小野寺氏が『これは大事なことだ。すぐ安倍首相に報告しよう。きちんと声をあげないとダメだ』などと言い出した。事務方は仰天し、 『疑いの段階で公表すれば日中関係が大変なことになる。ウラかとれるまで待ってください』と押しとどめました』(官邸関係者)(中略) 『大臣に綴告すると、また「公表する」と騒いで情報が漏れかねないと制服組が警戒した。防衛省は2010年の尖閣沖の漁船衝突事件などで民主党政権の対応に不信感があり、今でも政治家に情報を上げるのを極端に避ける傾向にありますから』(防衛省関係者)  ようやく報告が上がったのは5日の昼ごろだった。小野寺氏はすぐに官邸に乗り込んだというが、慌てていたため菅義偉官房長官や岸田文雄外相に根回しせずに、安倍首相に「中国の暴挙を国際社会に発表したい」と直談判したという。  本来は公表前に、外交ルートで中国側に正式に抗議をしなくてはいけないのに。  この件は、中国政府側は本当に知らなかったという見方があるが、習近平が総書記に就任以来、こうした軍部の“暴走”が続いているのは心配である。  現場の一指揮官の誤った判断が、戦争へとつながった歴史は枚挙にいとまがない。そんな悲劇を繰り返さないためにも、一日も早く日中首脳会談が行われることを望みたい。  今週のグランプリは、安倍内閣初のスキャンダルをものにした新潮の記事。  スキャンダルの主役・徳田毅代議士は41歳の若さで安倍内閣の国土交通大臣政務官に抜擢され、ゆくゆくは総理大臣候補かとごく一部ではウワサされていたようだ。彼は新潮に自身のスキャンダルが掲載されることを知り、自らから辞任を申し出て、アッサリ受理されてしまった。  徳田代議士がやったことは、泥酔状態の教え子に乱暴したとして準強姦の罪に問われた柔道金メダリスト・内柴正人被告と同じだと、新潮は難じている。事の経緯を新潮から引用してみよう。 「原告の女性が徳田代議士と知り合ったのは、事件が起こる前年の平成15年10月頃だった。当時、彼女と交際していた男性が徳田代議士と知り合いで、その紹介により、複数のメンバーで会食の機会を持ったのである。その後、徳田代議士から食事の誘いを受けたという。その結果、彼女に何が起きたのか。さらに訴状をひもとき、その顛末を見ていこう。 「<平成16年2月10日、原告は、〈中略)午後10時ころ、地下鉄赤坂見附駅の近くで被告と待ち合わせた。合流した後、被告は原告を和食屋に連れて行った。原告は飲食店の名前等は覚えていないが、忍者の扮装をした従業員が接客する飲食店であった。その店で、被告は原告に食事と酒を勧め、ビールの後に焼酎をボトルで注文し、いずれも原告と一緒に飲んだ。飲食中、被告は自分がいかに金をたくさん持っているかなどを得意になって語り、原告は、(中略)焼酎を多量に飲んでかなり酔った>  食事を終えた後、さらに、 <『今度は自分の知っているバーに行こう』と言ってカウンターバーのような店に原告を連れて行った。そのバーで、被告は原告に強引に酒を飲ませたため、既にかなり酔っぱらっていた原告は、完全に酩酊し、歩くのがやっとの状態になってしまった>  バーを出た後、彼女はフラフラの足で、徳田氏の後をついていく。やがて彼が入っていったのは、赤坂見附の交差点近くにある高級ホテル。しかし前後不覚に陥った女性はその建物をホテルと認識できず、もう一軒、飲食店をハシゴするものと思っていた」  そのホテルで、このようなことに及んだというのだ。 「<部屋はツインルームで、被告は、原告をベッドの1つに座らせ、原告の服を脱がせにかかった。原告は、泣きながら抵抗しようとしたが、酔いが回りすぎていてまともに抵抗することができず、泣きながら『やめてください』と何度も何度も言うだけであった。結局、被告は原告の着衣を脱がせ、自分も服を脱いで、原告の抵抗を抑圧して性行為に及んだ。原告は、そのまま意識を失ってしまった>  平成19年2月、東京地裁に提出された、一通の訴状にはこう記されているという。  登場する原告は、被害に遭った平成16年当時19歳の、事業家を目指す女性。 「被告と書かれた男性は当時32歳で、国会議員公設秘書であり、かつ医療法人グループの関連会社役員、後に国政に打って出て代議士となる徳田毅氏だ」(新潮)  昨年末に平成23年分の政治資金収支報告書が公表されたが、徳田議員は2億5285万円もの資金を集め、収人ランキング上位の常連である亀井静香や「日本維新の会」の平沼赳夫、さらに2年連続首位だった小沢一郎をも抑え、堂々のトップに輝いた。  彼は当選3回の駆け出し代議士だが、彼の実父は全国に280以上の医療施設を経営する医療法人徳洲会の徳田虎雄理事長(74)である。 「鹿児島県・徳之島出身の虎雄理事長は、今から30年ほど前、奄美群島区を含む旧鹿児島l区で自民党の保岡興治議員と、血で血を洗う壮絶な選挙戦を展開したことが語り草となっている」(新潮)  その被害女性は、当時交際していた男性に相談し、損害賠償の訴えを起こしたのである。慰謝料は当初500万円だったが、その後2000万円に増額された。  この一件を、彼はどのように決着させたのか。当時の事情を知る人物が、こう解説している。 「『毅さんが裁判所に提出した答弁書は、要するに、女性が未成年であるとは知らなかったこと、彼女にお酒を勧めた事実はなく、自分で進んで飲んでいたという内容です。男女関係を持ったことは認めましたが、あくまで合意の上だと……。つまりこの前の内柴被告と全く同様の主張ということ。しかし、最後は、事態を収拾しようとして、平成19年に和解。結局、女性とその彼氏だった男性にまで謝罪し、慰謝料として各500万円を支払ったのです』  2000万円の要求に対して計1000万の支払いならば、少なくとも多少の罪の自覚があったればこそに違いあるまい」  この件は徳田理事長にも伝わっているそうだが黙認したと、新潮は書いている。カネで解決したのに、今回政務官になったばかりに、女性と、彼女と交際していた男性の怒りに再び火を付けてしまったのだろうか。  安倍内閣はスキャンダルの宝庫かもしれない。これをきっかけに、これからも大臣、政務官たちのスキャンダルが続々出てきそうだ。 (文=元木昌彦)

「スポーツ紙にタダで“ネタ”を提供するのはおかしい」部数減に悩む各週刊誌が下した決断

fryday0208.jpg
「フライデー」HPより
 これまで特にスポーツ紙の芸能面を中心に、時には大々的に扱われてきたのが、各週刊誌の発売当日、紙面で各紙のスクープネタを紹介する記事だった。 「たとえば、よく掲載されている記事の体裁としては『●日発売の●●(スクープした媒体)によると──』という記事で、実際にスクープした週刊誌を買わなくても、どんな記事の内容か把握できてしまう。しかも、スポーツ紙が朝刊で報じたネタをテレビ各局のワイドショーがデカデカと紹介するものだから、スポーツ紙を読んでいない視聴者にも内容が伝わってしまう。どうしてそういう記事が出るかといえば、各スポーツ紙には各誌の発売前日の午後に印刷所から“早刷り”と呼ばれる、実際に書店に並ぶのと同じものが届けられ、それを元に各誌の編集部に掲載許可の承諾を取って記事を掲載するという、“紳士協定”があった」(週刊誌記者)  ところが、これまで当たり前のように行われてきた各誌とスポーツ紙の同時掲載が、今後なくなりそうだというのだ。 「先ごろ、雑誌各社を会員とする『日本雑誌協会』から『各誌の早刷りをもとにして記事を掲載するのを自粛してほしい』という旨の要望書が各スポーツ紙に届いたようで、各スポーツ紙は渋々それに従っている。なぜそうなったかといえば、昨年11月、度重なるスポーツ紙の“無断引用”に業を煮やした『フライデー』(講談社)の編集部が、各スポーツ紙に早刷りの引用禁止を通達。同誌のみならず、各誌とも部数減の傾向で、それに少しでも歯止めをかけるためにスポーツ紙やテレビでスクープの内容が報じられることをストップされようと、同誌に足並みをそろえて同協会が要望書を送るに至った。ある雑誌の編集長は『こっちは金も時間もかけているのに、スポーツ紙にタダで“ネタ”を提供するのはおかしい』と憤慨していた」(出版関係者)  とはいえ、「フライデー」以外にはまだまだ早刷りをもとにした記事を容認している媒体もあり、完全に足並みがそろったとは言えないようだが、こんな意見も聞こえてきた。 「結局、昔からスポーツ紙と各週刊誌は、持ちつ持たれつの関係。特に芸能やプロ野球を含めた各スポーツは、スポーツ紙の担当記者以外には閉鎖的。週刊誌が記事を作るため、関係者談でより深い情報を得ようと思ったら、スポーツ紙記者からもたらされた内部情報が必須となってしまう。そのため、多くの週刊誌の編集長クラスから記者までそれぞれに、しっかり“お抱え”のスポーツ紙記者がいる」(スポーツ紙デスク)  今回の一件はスポーツ紙サイドの“紳士協定破り”がそもそもの発端のようだが、果たして、各誌の部数増につながるのだろうか?

「men’s egg」の牙城を崩す!?  サワヤカ好青年雑誌「キラリ!」でまさかのハメ撮り指南

menzushi1301.jpg  メンズファッション誌のスゴイ企画を紹介するというコンセプトなのに、ファッションに関する記事は完全スルー。毎回、ウンコチンチンな話題ばかり取り上げてお贈りしているこの連載。  この間、サイゾー編集部に行ったら、編集のK女史から「ネタ切れになったら言ってくださいね(はーと)」って言われたんだけど、アレは「もうちょっとファッション的な面に触れろよな」というプレッシャーだったのかも……とビクビクしている今日この頃。でも、ファッション用語なんて、リーゼントとアイパーしか知らないもん! そんなボクがチョイスした今月のランキング。 【1月発売のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】 1位「モテる! イバれる! メンエグ的HOW TO SEX 2013」(「men’s egg」2月号) 2位「萎えない下半身をもう一度手に入れる!」(「BODiVO」Vol.2) 3位「ボクと彼女の保健室・左手でスマホ右手でオナニー」(「キラリ!」2月号) ■サワヤカ好青年が楽しむスマホ時代のエロ  『仮面ライダーフォーゼ』に主演して注目を集めたサワヤカ若手イケメン俳優・福士蒼汰くんを表紙に起用しているところからも分かるように、狂おしいまでにサワヤカなオーラをビンビンに放っている髪&服マガジン「キラリ!」。どのページを開いても「サイゾー」なんて一度も読んだことなさそうなサワヤカ好青年たちが勢揃いで、メンナク、メンエグなどのチャラ男&ギャル男系メンズ誌とはまた違った意味で、ボクとは縁遠そうな雑誌です。  記事の内容も、女の子にウケるヘアスタイルから始まり、スキンケア、香水などなど……。髪を切る時はいつも1000円カットに直行して「3センチ!」(全体的に3センチくらい切って)と注文し、牛乳石けんでワシワシ洗顔、加齢臭も気にせず放出されるがままにしているボク的には、ほとんど興味の持てそうにないものばかり。  こんなサワヤカな「キラリ!」ですが、ラスト数ページに全然サワヤカじゃない特集がギュギュッと詰まっていました。それが「ボクと彼女の保健室・左手でスマホ右手でオナニー」。タイトルからしてサワヤカ系ファッション誌にあるまじきエロス漂うものですが、内容はもっとすごい。 kirari.jpg  要は「スマホ時代におけるエロの楽しみ方」みたいな特集なんですけど、のっけから「みんなスマホを使ってハメ撮りしてるよね?」とばかりに、彼女とのハメ撮り方法を紹介しております。ハメ撮りに適したスマホの設置方法、ライティング、マンコの撮り方など、撮影面でのノウハウ紹介もさることながら、「ハメ撮りに持ち込むまでにどうやって女の子を説得するか?」という口説きテクニックが興味深い。  「コスプレしたイキオイで」(これはなんとなく分かる)、「好きな人のオカズになりたい女心を利用する」(そーゆーものか!?)くらいはまだ想定の範囲内ですけど、中には「縛っちゃえばこっちのもの」なんていう意見も。「目隠し&手首拘束されてる時に撮影されても抵抗できません」って。だ、ダメだろそれは……。  ハメ撮りのほかにも、スマホで使える出会い系アプリや、スマホで検索してすぐに見られる女優さんのオナニー写真(映画の中などでオナニーしている画像)、スマホ内にたくわえたエロ画像の隠し方、さらにスマホとはもはや関係のない電マやオナホールの紹介まで、エンジョイ・エロスな情報が盛りだくさんでした。  しかし、なんでサワヤカ系ファッション誌なのに、最後の数ページでドエロ本に変貌してしまったのか……。サワヤカ好青年も、エロの誘惑に勝てないということでしょうかね。 ■「LEON」世代はツライ……深刻なED問題  もはやメンズファッション誌じゃないので恐縮ですが、オヤジ向けファッション誌「LEON」の臨時増刊「BODiVO」がなかなか面白かった。  全体のテーマとして、「ファッションだけじゃなくて体型も気にしなきゃモテねーぞ」ということで体を鍛えたり、ダイエットしたりし、モテる体を手に入れようという雑誌なんですが、とにかく「腹筋くらい割れてなきゃ人にあらず」くらいのイキオイで、モデルから素人まで、誌面に登場するメンズはみんなシャツを全面開襟して腹を見せつけまくりで、ブヨブヨメンズを威嚇。  バーッと目次を見ても「体脂肪」「腹」「胸筋&腹筋」「ヤセる」「太らない」「脂肪太り」「ジム」……などの言葉が頻出しまくり。うーん、やっぱりおっさんになると服や髪型云々以前の問題として、中年太りと戦わないとモテないんだなぁ。  そんな「BODiVO」でボクが最も気になったのが、モテるためにこういう雑誌を読んで一生懸命にジムなんかに通っているオヤジたちを絶望の淵に追い詰める企画「萎えない下半身をもう一度手に入れる!」。  ここでいう「下半身」とはもちろん、足や腰のことではなく、ズバリ……チンコ! 「いっくら体がムキムキでも、チンポがフニャフニャじゃ意味ねーだろ!?」っていうことなのだ。……コレは男的にはツライ。中年太りとかは努力次第で解消できるかもしれないけど、インポは自分ではどーにもならない部分もあるじゃない、そうじゃない!?  特集の中では、EDや中折れをしないためのさまざまな対策を紹介している。牡蠣やウナギなどの精力を向上させる食べ物からサプリメント、さらには勃起力をUPするツボやトレーニング、そしてもちろんバイアグラまで……。ジムに通ったりマラソンした上に、チンポのケアまで考えなきゃならないなんて……「LEON」世代もタイヘンですなぁ(あんま人ごとではないが)。 bodio.jpg  ED対策の中でも印象的だったのが「SEXYヨガ」。「古代インドで生まれたヨガには男性力アップに効果のあるポーズもある」ということで紹介されているのが、勃起力が高まるポーズ、中折れを防止するポーズ、早漏を防ぐポーズ、回復力が高まるポーズ……などなど、ヨガはここまで万能なのか!?  でもね、体調の問題もあるし、チンコが勃たなくても仕方がない時もあるでしょ。別に悪いことしてるわけでもないし、EDだって女の子も許してくれるんじゃ……。そんなスイートな考えを粉々に打ち砕く、怖ろしい「女性のホンネ座談会」も掲載されています。「女のコをイカせれば、自分は射精しなくても大丈夫だというのは勘違い」「射精してもらわないと終わった気がしない」「大きさよりも硬さが重要」「硬さは男の身だしなみです(笑)」と、インポ男をズバズバとぶった切りまくり。……こんな特集読んだら、プレッシャーかかりすぎて逆にチンポが勃たなくなっちゃいそうですよ。  ジムに通って腹筋をバキバキに割り、SEXYヨガでチンポもカチンカチン。「これでオレもモテモテだ!」……と思いきや、巻末に「口臭オトコは誰からも愛されない」という特集が。うーん、モテ男への道は果てしなく遠い。 ■指先を褒めたら「手マンして」のサイン!?  そして、今月の1位は、やはり不動の王者「men’s egg」! 今月号もバカ企画ページは飛ばしまくりです。  まず、読モたちが宅飲み感覚でまったりと本音トークを繰り広げる「宅飲み!」は赤フン祭り。参加読モ全員赤フンを着用し、朝日が昇る厳寒の海岸で半裸の宅飲みを開催しています。「……というかそれ、宅飲みじゃねーだろ!」と誰もがツッコミたくなるシチュエーションですが「オレらは地球という家に住んでんだよ」とのこと。……あ、そーっすか。  そして今月の最ヤバ企画は、全21ページにわたる総力特集「モテる! イバれる! メンエグ的HOW TO SEX 2013」。マンコの構造から始まり、女の性感帯、セックスの進行マニュアル、セックストラブルQ&A、48手マスター道場など、コレさえ読めば、いつ何時セックスをすることになっても困ることがないというセックス特集の決定版!  しかし、チャラ男・ギャル男のためのファッション誌におけるセックス特集だけに、童貞気質の文化系男が読むには少々敷居の高い内容です。「ヤレメン・モテメン・ヤレないメン」という企画では、自分がヤレメンなのか、モテメンなのか、ヤレないメンなのか、はたまたキモメンなのか判定できる「キミは何メン? チェックシート」が掲載されているのですが、そのチェック項目がハイレベル過ぎ。  「エッチの経験人数が100人オーバーである」「常に香水を持ち歩いている」「眼力だけで女を濡らせる自信がある」「出会って30分以内の女をホテルや部屋に連れ込んだコトがある」……等々。ちなみに「YES」の数が5つ以下だと「ヤレないメン」、さらに0だと「キモメン」と判定されてしまうんですけど、ボクの結果は……キモメンですよ。こんな質問で5つ以上「YES」といえるヤツなんているのかよ!? menegg.jpg  続いて、メンエグ読モのヤリチン神5が監修したという「ヤレる女発見トリビア」も、ボクらにはほとんど役に立ちそうにありません。「目の前に指を差し出して、すぐに指ナメ(もしくは指かじり)してくる女はヤレる」って、そんな女、今までの人生で会ったことないですよ! 女性側からのヤリたいサインも「指先を見ながらキレイだねって褒めたら『手マンしてもらいたいの』というサイン」とのこと……そんなサイン、受信できないって。  さて、メンエグの特集といえばイケメン読モたちのぶっちゃけすぎなトークも見どころのひとつですが、今月号ではゲスト・ギャルたちのセックス座談会のほうが暴走しています。「複数プレイ好きだから、経験人数が一度に8人とか増えちゃう」「複数プレイ中にチンコの争奪戦になって友情にヒビが入った」「ちっちゃいチンコの人に限って必死に奥まで突こうとするから笑っちゃう」、しまいにゃ「潮を吹くためにSEX前に水を飲んでる」……もう、ピュアな男子中高生が読んだら3年引きこもっちゃうような衝撃的なトークが続出。  さらに彼女たちはメンモ(メンズナックルの読モ)たちともヤリまくっているようで「アイツは手マンが上手い」「チンコでイカせるのが上手い」「チンコが細くて長かった」などとトップレベルの個人情報を名指しで次々に暴露。……自分がモデルとして載っている雑誌で、こんなこと言われて、読モたちはどう思ってるんだろ。女子だけの座談会に途中乱入した、メンナクの誇る変態読モ・たあはむ(マンカス好き)も押されっぱなしで、今月はほとんど活躍できていませんでした。もっと頑張れ、たあはむ!  こんな感じで、今月もチンチンの話題ばかりになってしまいました……。ちょっと気になったのは、これだけエロバカで押している「メンナク」ですら、女子の乳首は載せていないのに、サワヤカ系ファッション誌である「キラリ!」のほうは平気でビーチク丸出しにしているということ。サワヤカな顔して、さらっとハードなことをやっている「キラリ!」。「メンナク」の牙城を崩すことはできるんでしょうか!? (文=北村ヂン)

あの重大事件の犯人たちは今……赤軍、オウム、林真須美ら死刑囚78人の肉筆

bunshu0204.jpg
「週刊文春」2月7日号 中吊り広告より
グランプリ 「桜宮高生徒・保護者が初告白『バスケ部と家庭の真実』」(「週刊文春」2月7日号) 第2位 「死刑囚78人の肉筆」(「週刊ポスト」2月15・22日号) 第3位 「AKB峯岸みなみEXILE弟分ダンサー宅にお泊まり愛!」(「週刊文春」2月7日号)  安倍バブルに、私はいまだに懐疑的である。まだ何もしていないのに期待感だけ膨らますのは、まさに危なっかしいバブル(泡)そのものであろう。  このままいけば宿敵・韓国を再び追い越せると囃し立てるのがいるが、韓国が優位に立っているのは円高だけではない。技術革新と斬新な物作りで日本のソニーやパナソニック、シャープを凌駕したからで、円安で多少競争力は増すだろうが、根本的なところで追いつかないと腰砕けになる。  週刊朝日までが「1カ月後に1割上がる株142銘柄」をやっている。専門家6人に予測させているが、そのうち4人が推しているのが「三菱商事」。2月1日の終値1,890円が1カ月後には1割上がって2,079円になるというのである。銘柄に驚きはない。  ギャンブルの世界の鉄則は「人の行く裏に道あり」である。ガチガチの1番人気でも、来ないことがままあるのだ。「当て事と畚褌は先から外れる」という言葉もある。  みんながいいと言い出したら、その株の妙味は薄れる。「三菱商事」は今から買っても仕方ないのではないか。  朝日には「実は日銀『やる気なし』」という特集もある。安倍に言われて嫌々やっているだけの面従腹背で、物価上昇は日銀の金融政策だけでは難しいとの考えが、日銀の内外にあるというのだ。  今週も「もう止まらない『安倍バブル』あっという間に株価1万2,000円」と、私には悪乗りとしか思えない週刊現代だが、ノーベル経済学者ポール・クルーグマンまで引っ張り出して「1ドル100円越え、アベよ、これでいいのだ」と赤塚不二夫みたいなことを言わせている。だが、クルーグマンもこう言っているのだ。 「残された問題は、今はまだ唱えられている段階の政策が実行された際に、十分強力であることを維持できているかどうかだ。いざ実行に移す際に見かけ倒しに終われば、人々の期待感は一気に消えてしまうだろう」  これから安倍総理の「本物の総理の器かどうか」が試されるのだ。浮かれるのはまだ早い。  今週の第3位は、AKB48スキャンダルがお家芸になった文春のスクープ撮。峯岸みなみ(20)の「お泊まり愛」撮った! だ。  峯岸のキャッチフレーズは「年中無休の反抗期!」だそうだ。  ギョロギョロした目が特徴で、“みぃちゃん”の愛称で知られる峯岸はAKB48の1期生。昨年の十代最後の総選挙では14位に順位を上げ、見事選抜メンバー入りした。 「最近ではダウンタウンの浜田雅功やタモリらお笑い界の大御所にも可愛がられ、多くのバラエティ番組に出演している。『オネエタレントに“ブス!”とイジられながら、いいポジションを勝ち取った。トークも上手い。今では指原にかわる、AKBのバラエティ担当です』(番組制作スタッフ)」  そんな彼女が1月17日深夜、密かに男の家に向かったところをキャッチした。文春によれば、 <相手の男性は白濱亜嵐(19)。人気グループEXILEの弟分、昨年メジャーデビューした「GENERATIONS」の人気メンバーだ。「まだまだ名前も知られていない白濱ですが、昨年はドラマ『GTO』や『ろくでなしBLUES』に出演。秋の深夜ドラマ『シュガーレス』では主役をつとめました」(芸能デスク)  亜嵐が住むマンションは小さなデザイナーズマンション。住人の部屋の入口はどれも目視が可能なつくりになっている。  その夜、黒い帽子に黒パンツ、コートをまとった峯岸が亜嵐の部屋にはいったのは○時九分、部屋の電気が消えたのは三時間後の深夜三時過ぎだった。  寒空のもと、二人が出てくるのを待ちつづけること四時間、最初に出てきたのは亜嵐。黒のニット帽にマスク姿、白黒のチェックのブルゾンを着て、何度も後ろを振り返り、駅方面へ歩いていく。地下鉄に乗り、赤坂のTBSへと向かっていった>  峯岸のほうは三十分後にタクシーを呼び、途中コンビニで朝食の椀物とダイエットコーラを買って自宅へ戻ったそうだ。  この記事が出てから大騒ぎになった。朝日新聞までがこう報じている。 「AKB48の峯岸みなみさん(20)が、動画サイト『ユーチューブ』に丸刈り姿で登場、涙の謝罪をした。一体何があったのか。『たくさんの皆様にご心配をおかけしまして、本当に申し訳ありません』。映像は1月31日午後、同サイトのAKB公式チャンネルで公開された。ロングヘアだった峯岸さんが丸刈り姿で冒頭に謝罪の言葉を述べ、約8秒間頭を下げた。『私がしてしまったことは軽率で自覚のない行動』『まだ……頭の中が真っ白で』と言葉をつなぐ。不ぞろいな額の生え際が生々しい。『いてもたってもいられず(略)誰にも相談せずに坊主にすることを自分で決めました』と、左目から涙がこぼれた。大粒の涙を流し、『AKBをやめたくない』と訴え3分49秒の動画は終わる」  秋元康の演出だろうが、いつまで「AKBは恋愛御法度」などとお題目を唱えているつもりだろう。健全な肉体をもった若い娘が異性と付き合うのはごく自然な行動。なまじ禁止するから、夜陰に乗じて不善を為すのだ。老婆心だが、もっとおおらかにしてやったほうが、彼女たちのためにもなるのではないだろうか。  ポストに載っている死刑囚たちの肉筆を見ている。几帳面な文字、細かい字でビッシリと書かれた文字、自分の思いを一筆書きのように一気に書いているものもある。  中には光市母子殺人事件の元少年のように内容を判読しがたいものもあるが、多くは率直に現在の心境や死刑制度に対する考え方を綴っている。  これは昨年9月から11月にかけて、福島瑞穂社民党党首が法務省に事前に断った上で、全死刑囚を対象にアンケートを実施し、133人のうち78人が回答を寄せたものからの抜粋である。  裁判で死刑が確定すると、拘置所での待遇は大きく変わる。塀の外との交流は遮断され、面会や手紙のやり取りは指定された親族などごく一部に限られてしまう。  以前は運動や集会などで死刑囚同士が顔を合わせる「集団処遇」があったが、今は生活の大半を独居房で過ごす。  福島党首は、外部との交流を極端に制限するのは、死刑に対する情報を閉ざすとともに、死刑囚の精神状態にも悪影響を及ぼしかねないと批判している。  オウム真理教の井上嘉浩死刑囚は「何という恐ろしいとりかえしのつかないことを、しかも救済すると信じてやってしまったのだと、たとえようのない苦悶の波におそわれます。(中略)犯した大罪をどれほど苦しみもだえても、苦しんでいるものまねにすぎないと思い知らされ、ただただとりとめなく悲しみがあふれます」と、悔恨の情がうかがえる文章を書いている。  連合赤軍事件の坂口弘死刑囚のように「過去の過ちを克服して社会に貢献せんとしている姿を伝えたい」と前向きな考えを書いている者もいる。  死刑執行の日に脅える者も多い。 「私のいる舎房は今の所は何も有りません。でも独房の鉄のとびらを急にあけたり、しめたります(ママ)ので、鉄のとびらですので大きな音がして、自分の番がきたと思って、脅えるので有ります」(江東恒・堺夫婦殺人事件)  世の中への怨みを綴る者もいる。 「まじめに働いて安心して生活できるなら犯罪なんて起こしたいとは思わないし……ましてや死にたいなんて考えて事件をなんていうことはありません」(松井喜代司・群馬、交際女性ら3人殺人)  自分に死刑判決を下した裁判官への批判を書いているのもいる。 「私を死刑にした裁判官がバスの中で19歳の大学生の女のパンツの中に手を入れ捕まっています。こんな奴らからしてもないことを信用されずに判決されたのかと思うと」(中原澄男・福岡・長崎、元組長ら殺人)  判決への部分的異議を含めて、78人中46人が再審請求中だという。週刊新潮の「『死刑囚』30人 それぞれの独居房」では、東京拘置所で数年間衛生夫として服役した30代の男性が、彼が見てきた死刑囚の姿を語っている。  その中に「再審請求中は死刑執行のないことは暗黙のルール」だという記述があるが、そういうことが再審請求の多さに関係があるのだろうか。  和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚は、自分は無実だと訴え続けている。 「そんなこと考えたこともない。死刑確定者という法的身分ではあるが、自分では、死刑確定者有実(ママ)人殺し者だとは、全く思い考えたことはない」  中にはこんなのもある。 「世の中には悪い人がいっぱいいる。その一人を私が殺した」(川崎政則・香川祖母・孫姉妹殺人) 「人生は何事においても一発勝負だという事が今頃になってようやく気がつきました。これから残りの人生はオマケの人生として生きていこうと思います」(加賀山領治・大阪2人強盗殺人) 「自民の安倍総裁は改憲論者、この先、世の中どうなるのやら」(早川紀代秀・坂本弁護士一家殺人など)  わずかな楽しみを夢に求める者もいる。 「楽しみは夢の中で娘と逢って会話すること」(神宮雅晴・京都・大阪連続強盗殺人)  死刑制度についても聞いている。 「死刑は残虐な刑罰にはならないと云うのであれば、また8割の国民が制度存続を認めていると云うのであれば、刑を公開すれば良い」(小林正人・大阪・愛知・岐阜連続リンチ事件) 「死刑は都合の悪い者は殺してもいいという殺人を肯定する意識を国民に植え付け、殺人や暴力を助長する」(林泰男・地下鉄サリン事件など) 「死刑囚は被害者でもない刑務官によって殺されるのは頭に気(ママ)ます。被害者の立ち会いで執行ならかまいません」(西川正勝・女性4人殺人)  死後に臓器提供したいのに、そうできない現行制度を批判する者もいる。 「私は自分の臓器などを提供するドナー登録をしているのですが、現行の法律では死刑囚の臓器提供はできないようになっていますので、その点を変えていただけたら」(松田幸則・熊本男女強盗殺人)  ポストはこう結んでいる。 「国家の名の下に人の命を強制的に奪い去る死刑は最高度の権力行使である。だが、この国ではその実態が極度に隠されている。そして、死刑囚たちは単なる凶悪非道なモンスターではない。死刑制度を是とするにせよ、非とするにせよ、本特集のアンケートをじっくり読んで欲しい。議論はそこから始まる」  重い特集ではあるが、多くの人に読んでほしいものである。これが今週の第2位。  今週のグランプリは、文春の桜宮高校の体罰問題を追った巻頭特集。  これまで桜宮高校で起きた自殺問題は、体罰が原因と報じられてきた。橋下徹大阪市長もそう主張してきたが、文春は「日常的に体罰を行っていたというK顧問が処分されるのは当然」としながら、A君は他にも重大な悩みを抱えていたというのだ。  大阪市立桜宮高校で、自殺したA君と付き合いの深かった同級生がこう語っている。 「Aが亡くなったとき、実はバスケ部員たちは、『先生の体罰が原因じゃない』と言っていた。Aには他にもっと悩んでいることがあったから」  桜宮高校関係者はこの問題が起こった後、こんなことが起きていると嘆く。 「市長が『桜宮は腐っている』と煽るので、運動部と関係のない普通科の子までが桜宮というだけでバスに乗せてもらえなかったり、通学途中に罵声を浴びたりしておるんです。校舎の窓には投石され、自転車も嫌がらせでパンクさせられるといういわれのない差別がある現状を知ってほしい」  橋下市長はワイドショーなどに出て「この学校では暴行が常態化していて、それが原因で一人の生徒が自殺している。こんな学校をそのまま継続させるような価値判断はやっちゃいけない」という主張を繰り返しているが、どこまで桜宮高校の実情を知っているのか、これを読むと疑念が湧いてくる。  バスケット部のOBは、こんなことを語っている。 「A君のお母さんはバスケ経験者で、K先生の一種の信奉者でした。保護者の間で、K先生の指導法を一番と言っていいほど容認していました。他のお母さんが『一発でも、手を出したら体罰じゃないの』とK先生に抗議しようとしたとき、『桜宮のバスケ部に入ってきた以上、覚悟があるはずでしょう』『厳しい指導は承知で入部してきたんじゃないの』などと先頭に立って諌めたこともあります」  バスケット部の関係者もこう言う。 「先生は『勝利至上主義』みたいに言われていますが、実際は『たかがバスケ』という考えの人。『僕はバスケを教えたくて教師になったんじゃない。教師になりたいから教師になったんです』が口癖で、どちらかと言えば自主性を重んじるタイプの指導者です。試合ではベンチ入りメンバーも選手同士で決めさせたりするし、テスト前になると『勉強も頑張らなアカン』って言って、放課後の練習時間を割いて皆で勉強させられます」  きっかけは、昨年10月にA君がバスケット部のキャプテンに自ら立候補したときからだというのだ。  A君はレギュラーになるのには苦しい実力だったが、どうやらキャプテンになれば大学進学に有利になると考えていたようだと、先の同級生が話している。  しかし、キャプテンにはなってみたものの、なかなか部内でうまくいかないため、本人もキャプテンを辞めたいと考えていたようだ。  練習試合中にK先生から注意され、十数発のビンタを両頬に食らったA君は、その後、キャプテンを辞めたいとK先生に告げに行き、衝撃的な事実を告げられてしまう。 「その日、A君は初めて先生に『もう無理です。キャプテンを辞めたい』という旨を伝えた。K先生はA君に『じゃあBチーム行きやで』と、這い上がって来いという親心を込めて言ったんです。でも本人はBに落ちたらいやですよね。『じゃあやっぱりキャプテン続けます』って言った。先生が『お前、どうしてそこまでキャプテンにしがみつくねん?』って聞いたら、『大学進学のためです』と漏らした。先生が『そんなこと誰に言われたんや?』って聞いたらA君は無言だったみたいなんですけど、先生が『お母さんに言われたんか?』って聞いたら『そうです』と。それで先生は『キャプテンをやったからといって、大学には行けない』という現実の話をして、A君はそれにショックを受けたようなんです。桜宮から指定校推薦の枠は無い。でもA君はその時まで、バスケで進学できると信じて疑っていなかった。目標があったからこそ、嫌々ながらもキャプテンを必死にやっていたのに……」  A君が遺書を書き、自宅の寝室で首を吊ったのは、その日の深夜から翌日の未明にかけてと見られているようだ。  思春期の子どもは多感である。それを「体罰は反対」というだけで学校に介入し、問答無用で桜宮高校を解体しようというのはおかしいと、「桜宮を応援する会」の伊賀興一弁護士が語っている。 「生徒を主人公にして、職員と保護者が学校の問題点を忌憚なく言えるような場にしていかなければならないのです」  橋下市長は、主人公である生徒たちの声を真摯に聞くところから始めなくてはいけなかったはずだ。今からでも遅くない。生徒たちと車座になって、自分も受けてきたという体罰の思い出を話し、生徒の生の声を聞いてみたらいい。  そういえば、『スパルタ教育』(光文社)という本をベストセラーにし、生徒への体罰によって死者を出した戸塚ヨットスクール戸塚宏校長とも親交のあった石原慎太郎共同代表は、この問題でなぜ発言しないのだろう。  本の中の100か条に「子どもをなぐることを恐れるな」とあるはずだが、橋下市長と「いい体罰と悪い体罰」とでも名付けて公開論争をしたらいいのに。  蛇足だが、ポストの袋とじ大型ピンナップ「YURI 顔」がいいよ! (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

まるで茶番劇……桜宮高校事件「入試中止」の暴挙の裏で発覚した、維新の“変態教師”

nakazurasagei13-0131-big.jpg
「週刊アサヒ芸能」新聞広告より
佳作1 「中国に“宣戦布告”した『安倍論文』の過激すぎる挑発全容」(「週刊アサヒ芸能」1月31日号) 佳作2 「橋下徹『入試中止』の暴挙を許すな『体罰&セクハラ』の常習犯“変態教師”だった維新幹部の実名」(「週刊文春」1月31日号) 佳作3 「安倍バブルの賢い踊り方」(「週刊文春」1月31日号) 佳作4 「忘年会で『ベサメムーチョ』を歌った『長嶋茂雄』奇跡の回復」(「週刊新潮」1月31日号) 佳作5 「『栄光の日々』の後にあった『大鵬』悲惨な晩年」(「週刊新潮」1月31日号) 佳作6 「YURI 着信履歴」(「週刊ポスト」2月8日号)  アルジェリアのイナメナスで起きたイスラム武装勢力による人質事件は、悲しい結末を迎えてしまった。総勢40名近い犠牲者が出た模様で、日揮社員の日本人17名のうち生存を果たせたのは7名だけだった。  人命よりもテロ殲滅を優先したアルジェリア政府のやり方には憤りを覚えるが、そのような地へ行って、長年プラント建設をしてきた日揮社員たちの無念さはいかばかりであろう。  新潮によると、アルジェリアが民主化されたのは1989年。イスラム法による統治を目指す「イスラム救国戦線」が誕生したが、イスラム原理主義に反対する世論が高まって軍がクーデターを起こし、臨時政府ができてしまった。  それをきっかけに、「イスラム救国戦線」を支持してきたイスラム過激派との間で衝突が起こり、内戦状態になった。  90年代にテロによる犠牲者は15~20万人ともいわれる。  日揮は1928年創業の石油や天然ガスプラント建設の大手である。新潮には高校を卒業して長年建設関係の仕事に従事し、アルジェリアへ行って今回の災難に遭って殺された60代半ばの渕田六郎さんがフェイスブックに綴った文章が載っている。 「燦燦と降り注ぐ星空を目指し世界各地で仕事をしている。現在はサウジ勤務。日本には3~4ヵ月の休暇を利用し一時帰国。次はアフリカ大陸に位置するアルジェリアに行き砂漠で星空を眺める事に期待を込めて!!」  卑劣なテロ集団が次に狙うのは、アルジェリアはもちろんチュニジアやニジェールといった周辺国のようだが、テロ集団は西アフリカ・マリ北部へのフランスの軍事介入に反対しているから、フランスもテロの対象になるという。実際、パリの街には自動小銃を持った3人組の兵士が大勢いて、厳戒態勢だというる。  憎悪の連鎖は、またどこかで新たな悲劇を生むことは間違いない。そうなれば再び日本人が巻き込まれることもありうるが、それを防ぐためにはどうしたらいいのだろうか。  アルジェリアの日揮の悲劇は各誌扱ってはいるが、新聞、テレビを抜く情報はない。週刊現代が「駐在手当は月50万円」と書いているが、これだけの物騒なところ行くのだから、それぐらいでも高くはないはずだ。  そんな緊迫した世界情勢などどこ吹く風と、中国へ行き「日本列島は日本人だけのものじゃない」と脳天気なことを嘯いた鳩山由紀夫元総理に、新潮は「超法規『国賊罪』で鳩山由紀夫を逮捕しろ!」と憤慨している。  1月15日から18日まで、「中国人民外交学会」の招きで訪中した鳩山元総理は、尖閣諸島が係争中だと認め、南京大虐殺記念館でお詫びをしたというのだ。  これは中国側の思うつぼで、案の定、中国メディアは鳩山を賞賛し、1月18日付の「京華時報」はこう書いたそうだ。 「鳩山氏の姿勢は日本政界の理性の面を反映しており、安倍氏の姿勢は理性がない面を反映している」  政界を引退して一市民になった人間が、中国に利用されることもわからず動き回っていることに、新潮は我慢ならないようだ。  日本政府は尖閣諸島には領土問題は存在しないと言っているのに、中国に領土問題があると認めると、日中で交渉せざるを得なくなるかもしれず、そうなれば中国側は尖閣諸島の共同管理案を出し、「日本は尖閣に対する主権だけでなく施政権も失い、日米安保が尖閣に機能しなくなります。そのとき中国は堂々と尖閣を占領できる」(評論家の石平)というが、考えすぎではないか。  日本でまともに相手にされない、ましてや議員でもない人間が中国で何を言おうと、日本政府が動じることはない。中国だって、鳩山元総理の力をそこまで評価しているとは到底思えない。国賊で逮捕などと騒げば、“ルーピー”鳩山元総理を喜ばすだけではないのか。  ところで、われわれ世代にとって嬉しいニュースは、75歳の黒田夏子の芥川賞受賞である。  史上最高齢。それも初の横書き原稿だ。文春で黒田はこう話す。 「横書きは、アルファベットでも数字でも何でも入れられる、機能的ないい書き方だと思います。(中略)教科書まで横書きに変わったのに、国語の教科書と文学作品だけに縦書きが残っている。縦書きにまとわりついた文学臭や情緒がすごく嫌だったんですね。ですから、そういうものを取り払い、白紙に戻したくて、横書きを使ったんです」  さあ、おれも書いてみよう。そう思わせてくれる快挙である。  さて、私たちオジサン族にはうれしい「YURI」のカムバックである。  新しい写真ではないのだろうが、ポストが3号連続「未公開写真」の第2弾「YURI 着信履歴」を15ページもやってくれている。  彼女は電話に答えて、あちこち外国へ行っていたと話している。清純そうな表情や着こなしと、迫力ある胸と大胆なセクシーポーズは、見ているだけで胸がキュンとなる。写真集は出ていないのかしら? 出たら真っ先に買うからね。これが今週の佳作6位。  佳作5は、「巨人・大鵬・卵焼き」と謳われた大鵬の記事。柏戸とともに柏鵬時代を築いた大横綱の死は、私のような世代に少年時代の相撲が熱かった時代を思い起こさせてくれた。  1971年に31歳の若さで引退し、部屋を開くと多くの弟子が集まり第二の人生も順風満帆かと思われたが、実際はそうはならなかった。  77年に脳梗塞で倒れ、左半身麻痺などの後遺症が残ってしまう。さらに、長女と作家・田中康夫とのスキャンダルが起こり、続いて妻のスキャンダルも噴き出したのだ。 「『男性週刊誌が3週にわたり、「かつて一世を風びした大力士がデンとひかえる超有名部屋」のおかみさんが、複数の弟子たちを次々と誘惑し、ただならぬ仲になっているという記事を掲載したのです』(別の協会関係者)  記事中では“A部屋のB子サン”が、若い弟子たちに宛てたラブレターを公開。錦糸町のホテルで逢引を繰り返しているという証言まで紹介している。当のB子サンは取材に『手紙を渡したのは私』と認めながらも『ただのイタズラ。若い人に親身になって相談にのってあげるから、他の人が邪推している』との“弁明”を展開。これを写真週刊誌が後追いし、果ては『大鵬部屋の夫人』と特定して報じるに至ったのだ。  こうした一連の騒動が、病身に応えないはずがない。現役時代、その負けない相撲を指して『コンピューター』と称えられた親方の人生には、少しずつひずみが生じ始めていった」  三女が二子山部屋の貴闘力と結婚するが、貴闘力の博打好きに悩まされ、大獄親方になってからは野球賭博問題で協会を解雇され、二人は離婚してしまうのである。  人は心の上に刃をのせて生きている。忍の一文字が好きだった大鵬の晩年は、まさに忍そのものであった。そのためか、最近は「夢を持て」と書いていたという。大鵬の老後の夢はなんだったのだろう。  佳作4は新潮のうれしい記事。昨年の忘年会で長嶋茂雄が「ベサメムーチョ」を唄ったというのだ。  12月29日に東京のホテル西洋銀座で開かれた『長島さんを囲む忘年会』で、新人歌手が桂銀淑の「ベサメムーチョ」を唄い、3番のサビの部分に来たところで、歌手が長島にマイクを向けた。  するとミ、スターが曲に合わせて「ベサメ、ベサメ、ベサメムーチョ」と歌ったのだ。  長嶋のようなタイプの脳梗塞は一番重症化しやすいのだが、それが歌を歌えるまで回復したのはすごいと、医者もビックリしている。  過酷なリハビリに取り組む長嶋の夢は「始球式で投げること」だという。早く見てみたいものだ。  さまざまに評価が分かれる安倍バブル。その真贋を見極めることこそ、上昇相場の「売り時」を見抜く秘訣のようだ。  新潮はややシニカルに「上げ潮経済でも必ず損する『失敗パターン』の研究」というタイトルで、こう警鐘を鳴らしている。 「実力以上に膨らんだ株はいつかはしぼむ。そのタイミングを知ることは難しいが、投資家の間では、意外な経験則があるという。『株の世界では“一般の主婦が株に手を出したら危ない”と言われます(中略)』(岩崎氏=博允・経済ジャーナリスト・筆者注)そして、BRICs経済研究所の門倉貴史氏によれば、そんなリスクを回避するためには、ある鉄則があるという。『株取引で一番の敵は自分の主観です。人は得てして株が下がっているのに都合のよい情報だけを信じて持ち続け、逆に買い増しをしたりする。それを避けるためには、はじめから売値を決めておくことです。一般的には儲かっても損しても10~20%で強制的に手仕舞いしてしまう。“損切り”と“益出し”のルールを厳格に守ることが大事なのです』」  ルール厳守ができればいいが、プロでもそれを守ることは難しいようだ。  私見だが、週刊誌が上がると騒ぎ出したら、株価は天井に近いと思ったほうがいいのではないか。  これまで幾度となくデフレからの脱却を試みてきたのに果たせなかった。民主党が唱えていた政治主導も結局は官僚の言いなりになるだけで終わってしまった。経済に疎い安倍総理も、掛け声だけで終わるのではないのか。そのとき残されるのが、小泉政権の時より厳しい生活苦と社会保障の切り下げだけであってはならないはずである。  メディアはバブルに浮かれるより、しっかりと安倍政権を監視することこそ役割だと心してもらいたい。  現代は安倍バブルで本当に儲かるのはこれからだと、自ら安倍応援団の切り込み隊長を任じている。  だが、安倍総理のブレーン元財務官僚の高橋洋一嘉悦大学教授が「景気とは、結局は“気”なのです。景気が上向けば賃金は上がり、雇用も増えていく」と言っているように、また現代自らが「投資などしない人にとってみれば、大事なことは日経平均株価ではなく、給与や収入がアップしていくことだが、『すぐに』というのは難しい」と書いているように、安倍の経済政策はまだ海の物とも山の物ともわからないのである。  中野の駅前で、民主党の長妻昭議員が朝立ちをしていた。安倍の政策を批判し、一般会計総額を過去最大規模の92兆6100億円とし、防衛費は11年ぶりに400億円増にした一方で、生活保護費は670億円減らすやり方は、大企業や軍事には優しいが、貧しい者には冷たい政権だと訴えていた。  現代を含めて、弱者の視点をどこへ置いてきてしまったのだろうか。週刊誌は変節したといわれても仕方ない。  安倍バブルについては文春が世代別に資産運用チャートを載せるなどやや丁寧な作りなので、こちらを佳作にしてみた。  株価が上がれば必ず反動で下げの局面が来るが、個人投資家はどのような投資行動をとればいいのだろうか。岡三証券シニアストラテジストの石黒英之がこう語る。 「私は調整が来るのは四月頃だと見ていますが、下げの局面ではいっぺんに手放さず、”分けて売る“のが鉄則です。もし一気に処分してすぐに相場が戻れば目も当てられません。  今回、こうした局面でまず売られるのは、他のセクターと一緒に上がってきたが業績の伴っていない株、例えば海運や鉄鋼株と見ています」  下げの局面は絶好の“買い場”にもなりうるからと、こう続ける。 「『丸亀製麺』を運営する外食のトリドールや、ファッションセンターのしまむら、病院経営のシップヘルスケアホールディングスなど、好業績でも安倍相場で株価が止まっていた小売やサービス関連。また、ソフトバングやKDDIなどの情報通信、コンピュータネットワークシステム販売の伊藤忠テクノソリューションズなどが物色されるのではないでしょうか」  株価に影響を与える為替の先行きについては、元大蔵省財務官で”ミスター円“と呼ばれた榊原英資・青山学院大学教授がこう語る。 「為替相場はこれまでの一ドル七十八~八十七円の値幅から、安倍政権発足後に八十三~九十三円のレンジまで切り下がり、円安の進行はいったん収束したという印象です。今後、百円をどんどん超えていくような展開にはならないと見ています。為替も株価と同じで、今は外国人投資家たちが金融緩和への期待で円を売っているが、彼らは動きが素早いから、その流れがそろそろ逆転する可能性があると見ています。従って、株価上昇もそこまでで終わりでしょう」  安倍政権の経済政策については、こう見ている。 「さらなる金融緩和や財政の機動的な出勤など、かなりの部分で共感していますが、二%のインフレターゲットには異論があります。○二年から○七年に金融緩和と公共事業を行った際も実質GDPは約二%成長しましたが、物価は下がった。グローバリゼーションにより新興国との競争に晒されている今、金融政策によるデフレ脱却は難しいのです。  日本はもはや成長国家ではなく『環境』、『安全』、『健康』の三つでトップを走る成熟国家です。自民党は経済財政諮問会議を復活させましたが、民間の豊富な知恵 も借り、いまこそ国の将来に向けた戦略を熟慮するときではないでしょうか」  文春は、あらゆる世代の共通認識として「年金給付の確実な目減り」があることを考えなくてはいけないという。 「今年十月分から一%、二○一四年四月分からはさらに一%、一五年四月分から○・五%、給付が減額されることが決まっている。一%は平均すると約二千七百円と言われており、今後三年かけて一人当たりの給付額は『約六千八百円』減っていくことになる。 『消える年金』はこれだけに留まらない。  年金給付額はインフレ率(消費者物価指数)からスライド調整率を差し引いた金額が支給される。安倍政権が掲げ、日銀にものませたインフレ率二%が実現した場合、現行の○・九%のスライド調整率を当てはめると、給付額は、『二-○・九=一・一%』として算出されるのだ。モノの価格は二%上昇するのに、年金給付額の伸びは一・一%に留まる。つまり『実質的に、毎年約一%ずつ年金が減る』ということだ。  定年退職後、年金をフローの中心として設計した『第二の人生プラン』は早急に見直す必要がある。備えが必要なのは現役世代も同じだ。たとえアベノミクスで景気が好転したとしても、給与やボーナスに反映されるには時差があるからだ。年収五百万円のサラリーマンを例に取ると、『五百万円×二%=十万円』、つまり十万円分が『インフレ分』として家計を圧迫することになる」  30代独身女性は「7月の参院選まではリスクをとって株投資」、40代夫婦で子どもありならば「妻のパート収入は130万円未満に」、50代夫婦で持ち家ありならば「自宅買い替えで『自分年金』を作る」など世代別の資産運用をアドバイスしている。  大阪市桜宮高校の体罰問題は、橋下徹大阪市長の政治パフォーマンスの場となり、本質的なことが議論されずに終わってしまいそうである。  文春は橋下市長が「教育の場を一瞬にして自己の政治的アピールの場に変えてしまった」と批判している。  1月21日の朝、桜宮高校を訪れ、在校生に持論をまくし立てた橋下市長に保護者の一人はこう憤っている。 「子供によると、市長は教育委員会、教員、保護者を責める論に終始したそうです。最後に、生徒会長と女子ソフトボール部の主将が『勝利至上主義じゃなく、それ以外のこともきちんと教えてもろてるし、新入生と一緒に学校をよくしていく』という意見を言った。在校生から拍手が湧くと、市長は『その考えが間違ってる!』とバッサリ。いったい何のための場ですか」  文春の「日本維新の会」の幹部に、「体罰&セクハラの常習犯だった者がいる」と実名を挙げて告発している記事が佳作2である。 「『実は維新の会所属の府議、中野隆司氏(55)は中学校教師時代、体罰やセクハラで何度も問題を起こしているのです』(府政関係者)  中野氏は鳥取大農学部を卒業後、府立高校講師から中学校の正教員に転じた。八尾市と柏原市の四中学で理科の教鞭を取り、○七年に民主党の公認で府議選に初出馬して当選し、一昨年四月の選挙で「維新」に鞍替えして二期目に当選した。ところが、以前から関係の深い岡本泰明柏原市長(73)が「禅譲」する形で中野氏は柏原市長選(二月三日告示)に出馬表明。市長選準備のため、昨年末に府議を辞職したばかりだ」  だが彼には、頭に血が上ると逆上して何をするかわからなくなる傾向があるというのだ。 「『学年教官室で、中野がある女子生徒を、学校中に響き渡るほど怒鳴り上げたことがあった。後で本人は「あいつションベン漏らしよったわ」と、女生徒を失禁させたことを自慢していました』(元同僚教員)  こんな証言もある。 『中野に激昂しとった教員がおったんです。理由を聞くとある女生徒から「中野先生にヤらせろと言われた」と相談されたというんです』(柏原市の教育関係者)」  中野が教師を辞めるきっかけになったのは体罰事件だった。柏原市の別の教育関係者がこう語る。 「○二年の秋、文化祭と体育祭の団体演技の演目で、三年生の男子がソーラン節をやることになり、中野がその指導をしていたんです。その際、ある生徒がふざけていたのを中野がドついたんですわ。しかも、騒ぎを収めようとした生徒まで青タンが出来るほど殴つたんです」  以下は中野との一問一答。 「──○二年の体罰は事実か。 『それは一応体罰として。捉え方は別ですけど、生徒さん、学校ときっちり話したうえでお互い納得して終わった話です』 ──当初は承服できず、自ら辞職を申し出たと聞いているが。 『言ってない。そんなことで辞められないでしょ』 ──セクハラ疑惑の二例がある(具体的に質す)。 『ないないない。そんな覚えはありません』 ──今でも体罰は正しいことと思っているか。 『体罰はあってはならん。法律で決まってる』 ──矛盾していないか。 『世間ではわからん教育現場の時代があったわけです。それは社会通念上理解されていることです。昭和五十年代とか、学校の荒れとかで。禁じ手というのか、それがなければ学校がどうにもならんという部分』 ──これは十年前の話だが。 『私は二十三年やっていたから遡れば。平和な時代のクラブ活動とは別に考えてください』」  文春はこう結んでいる。 「維新内部にこんな人物を抱え込んでおきながら、桜宮高校事件で“正論”を振りかざし、自己ピーアールに余念がない橋下氏。まさに茶番劇である」  アサヒ芸能の骨太な記事が、今週の佳作第1位である。。  これは昨年12月27日付でチェコに本部を置く国際言論NPO団体「プロジェクト・シンジケート」のウェブに掲載された安倍総理の英語の論文のことだ。  このシンジケートは日本を含む150カ国以上の新聞社や通信社と提携し、世界的な投資家ジョージ・ソロスやマイクロソフトのビル・ゲイツらが寄稿者として名を連ねる。  だが、この安倍総理の論文は内容が中国を挑発していて過激すぎたためか、日本のメディアはほとんど取り上げていない。それならばと、アサ芸が取り上げたのだ。  ブログ「剣kenn諤々」(http://kennkenngakugaku.blogspot.jp/)にこの論文の全文翻訳が載っている。大意は同じようなので引用させてもらう。 「アジアの民主主義セキュリティダイアモンド  2007年の夏、日本の首相としてインド国会のセントラルホールで演説した際、私は『二つの海の交わり』─1655年にムガル帝国の皇子ダーラー・シコーが著わした本の題名から引用したフレーズ─ について話し、居並ぶ議員の賛同と拍手喝采を得た。あれから5年を経て、私は自分の発言が正しかったことをますます強く確信するようになった。  太平洋における平和、安定、航海の自由は、インド洋における平和、安定、航海の自由と切り離すことは出来ない。発展の影響は両者をかつてなく結びつけた。アジアにおける最も古い海洋民主国家たる日本は、両地域の共通利益を維持する上でより大きな役割を果たすべきである。  にもかかわらず、ますます、南シナ海は「北京の湖」となっていくかのように見える。アナリストたちが、オホーツク海がソ連の内海となったと同じく南シナ海も中国の内海となるだろうと言うように。南シナ海は、核弾頭搭載ミサイルを発射可能な中国海軍の原潜が基地とするに十分な深さがあり、間もなく中国海軍の新型空母がよく見かけられるようになるだろう。中国の隣国を恐れさせるに十分である。  これこそ中国政府が東シナ海の尖閣諸島周辺で毎日繰り返す演習に、日本が屈してはならない理由である。軽武装の法執行艦ばかりか、中国海軍の艦艇も日本の領海および接続水域に進入してきた。だが、このような“穏やかな”接触に騙されるものはいない。これらの船のプレゼンスを日常的に示すことで、中国は尖閣周辺の海に対する領有権を既成事実化しようとしているのだ。  もし日本が屈すれば、南シナ海はさらに要塞化されるであろう。日本や韓国のような貿易国家にとって必要不可欠な航行の自由は深刻な妨害を受けるであろう。両シナ海は国際海域であるにもかかわらず日米両国の海軍力がこの地域に入ることは難しくなる。  このような事態が生じることを懸念し、太平洋とインド洋をまたぐ航行の自由の守護者として、日印両政府が共により大きな責任を負う必要を、私はインドで述べたのであった。私は中国の海軍力と領域拡大が2007年と同様のペースで進むであろうと予測したが、それは間違いであったことも告白しなければならない。  東シナ海および南シナ海で継続中の紛争は、国家の戦略的地平を拡大することを以て日本外交の戦略的優先課題としなければならないことを意味する。日本は成熟した海洋民主国家であり、その親密なパートナーもこの事実を反映すべきである。私が描く戦略は、オーストラリア、インド、日本、米国ハワイによって、インド洋地域から西太平洋に広がる海洋権益を保護するダイアモンドを形成することにある。  対抗勢力の民主党は、私が2007年に敷いた方針を継続した点で評価に値する。つまり、彼らはオーストラリアやインドとの絆を強化する種を蒔いたのであった。  (世界貿易量の40%が通過する)マラッカ海峡の西端にアンダマン・ニコバル諸島を擁し、東アジアでも多くの人口を抱えるインドはより重点を置くに値する。日本はインドとの定期的な二国間軍事対話に従事しており、アメリカを含めた公式な三者協議にも着手した。製造業に必要不可欠なレアアースの供給を中国が外交的な武器として使うことを選んで以後、インド政府は日本との間にレアアース供給の合意を結ぶ上で精通した手腕を示した。  私はアジアのセキュリティを強化するため、イギリスやフランスにもまた舞台にカムバックするよう招待したい。海洋民主国家たる日本の世界における役割は、英仏の新たなプレゼンスとともにあることが賢明である。英国は今でもマレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドとの五カ国防衛取極めに価値を見いだしている。私は日本をこのグループに参加させ、毎年そのメンバーと会談し、小規模な軍事演習にも加わらせたい。タヒチのフランス太平洋海軍は極めて少ない予算で動いているが、いずれ重要性を大いに増してくるであろう。  とはいえ、日本にとって米国との同盟再構築以上に重要なことはない。米国のアジア太平洋地域における戦略的再編期にあっても、日本が米国を必要とするのと同じぐらいに、米国もまた日本を必要としているのである。2011年に発生した日本の地震、津波、原子力災害後、ただちに行なわれた米軍の類例を見ないほど巨大な平時の人道支援作戦は、60年かけて成長した日米同盟が本物であることの力強い証拠である。  私は、個人的には、日本と最大の隣国たる中国の関係が多くの日本国民の幸福にとって必要不可欠だと認めている。しかし、日中関係を向上させるなら、日本はまず太平洋の反対側に停泊しなければならない。というのは、要するに、日本外交は民主主義、法の支配、人権尊重に根ざしていなければならないからである。これらの普遍的な価値は戦後の日本外交を導いてきた。2013年も、その後も、アジア太平洋地域における将来の繁栄もまた、それらの価値の上にあるべきだと私は確信している」  ジャーナリストの森省歩は、安倍諭文に書かれなかったもう一つの戦略について、こう解説している。 「中国を軍事的に抑えつければいいという話ではなく、第一次安倍政権で言及した『戦略的互恵関係』、すなわち中国をつけあがらせないようにして経済協力を引き出すことです。表向きは殴り合いつつも、水面下では首脳同士がしっかりキンタマを握り合う。いわゆる『政冷経熱』の状態にしようとしているのです」  アサ芸はこう結んでいる。 「中国は、安倍論文の挑発に反応したのか、1月14日の軍機関紙『解放軍報』によれば、総参謀部が『2013年全軍軍事訓練指示』の中で『戦争にしっかり備え、軍事訓練の実戦化を大いに強化せよ』『戦争能力を高めよ』と指示したという。  森氏の言うように日本を牽制するための、中国お得意のパフォーマンスなのか。『宣戦布告』に対する中国のさらなる反応が注目される」  asahi.com(1月26日)は「中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記は25日、公明党の山口那津男代表と北京の人民大会堂で会談し、安倍晋三首相について『2006年(の第1次安倍内閣の時)に中日関係の改善、発展に積極的な貢献をしたことを高く評価している。再び首相になられ、新たな貢献を期待している』と語り、日中関係の改善に期待感を示した」と報じている。  だが、こうした論文を書いた安倍総理に中国は、本当に心を開いて会談をすることができるのか。メディアは両首脳の建前ではなく本音に斬り込む取材をして、これからの日中関係を考えるための材料をもっと提供してほしいものである。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

みんなの党・渡辺喜美の愛人は、あの民放女性記者? “選挙中”極秘離婚の真相に迫る!

motoki0124.jpg
「週刊文春」1月24日号 中吊り広告
グランプリ 「AKB大島優子 封印された『児童ポルノ』の過去」(「週刊文春」1月24日号) 佳作1 「渡辺喜美は選挙中に極秘離婚していた」(「週刊文春」1月24日号) 佳作2 「渡辺えりに“飼育”された27歳年下のイケメン俳優」(「週刊文春」1月24日号)  今週は文春が独占したが、他誌に見るべききものがなかっただけである。  週刊新潮は「男の顔は履歴書 女の顔は請求書」というワイドをぶっ通しでやっているが、話が細切れで読みごたえがない。  現代は相変わらず「安倍バブル 株も土地もこんなに上がるぞ!」と、はしゃいでいる。政権交代という4文字だけで民主党政権ができたばかりの頃、これで世の中があっという間にいい方向に変わると各週刊誌がはしゃいでいたのを思い出すね。  ニューズウイーク日本版(1月22日号)の「日本経済を救う? アベノミクス」でダニエル・グロス記者が「日本株『根拠なき熱狂』の根拠」で書いているように、今の株高、円安は理屈の通らない出来事なのだ。  週刊ポストも「利益を最大化するための安倍バブルの『売り時』」という特集をやっているが、現代ほどは浮かれていない。読み比べてみよう。まずは現代から。 「失われた20年と呼ばれる、長く続いたデフレ不況の間に、日本人が失った最も大きなものは『自信と誇り』だろう。  かつてジャパン・アズ・ナンバーワンと称された製造業が韓国や中国勢にボロボロにやられ、汗水流して働いてきたサラリーマンが会社からあっけなくリストラされる様を見て、多くの国民が気力を失った。  しかし、今、潮目は完全に変わった。  昨年末に政権交代で誕生した安倍政権が矢継ぎ早の経済政策を打ち出すと、つい先日まで8000円台に低迷していた株価が一気に1万円を突破、自動車・電機といった日本経済を牽引してきた製造業が息を吹き返し“反転攻勢”に打って出始めた。分厚く空を覆っていた閉塞感が消え、明るい光が日本経済全体に差してきたのだ。  慶応大学経済学部教授の塩澤修平氏が言う。 『ここへきて日本人が誇りと自信を取り戻し始めています。今回の政権交代でこうした心理的な側面が経済を好転させるのにいかに重要な意味を持つのか、改めて示された形です。様々な新しい経済政策が表明される度に、人々が期待感を膨らませている。さらに今後、人々の期待感が安心感に変わっていけば、それがいっそう経済の好転を後押ししていくでしょう』 『大幅な金融緩和をすればハイパーインフレの懸念が出てくる』などと、したり顔で説き始めている。それはまっとうな経済理論としては『正論』かもしれないが、そんな批判をいくら並べても経済がひとつも良くならないことを、日本人はこの20年で嫌と言うほど味わってきたのではないか。  早稲田大学政治経済学術院教授の若田部昌澄氏もこう言う。 『1930年代初頭の昭和恐慌から日本が脱却する過程で、大手メディアなどが唱えていた主流派の経済政策は不況を深化させるばかりだった。当時も政局が動き、新内閣が誕生して“奇策”といわれていた政策に舵を切ったことで初めて、デフレ不況から脱することができたのです。  いま日本経済は株価の上昇が人々の期待感を高め、これが投資行動を変え、さらに株高を演出している。今後、安倍首相自身が言う「インフレ目標2%を断固たる決意で確実に実行できる人」を日銀総裁に選ぶことができれば、期待感はさらに膨らみ、株高・円安がさらに加速、消費や生産、雇用の増加が始まるでしょう。そうなれば日本経済は10年以上に及んだデフレから脱却することができるのです』」  ポストはこうだ。 「安倍政権の新政策効果ではなく、突如出現したチャンスに乗り遅れたくないという人々の心理が、今の株高の真相ではないか。  そう分析し、アペノミクスを真っ向から否定するのは、同志社大学大学院ビジネス研究科教授の浜矩子氏だ。 『アベノミクスは、期待感を煽っているだけで、実際の景気回復には直結しないで終わると見ます。日本は、10年このかた、金融緩和をこれだけ繰り返しても、何らプラス効果は出ていません。それなのに、規模だけやたら大きくすればプラス効果が生じると考えているのは時代錯誤です。  安倍首相のアナウンスに踊って、今がチャンスだから株を買おうとか、リアクションが出ているだけ。雇用が増える、賃金が上がる、生活が楽になるといった本当の効果は望めません』  それどころか、円安誘導のゴリ押しを続ければ、企業の輸入コスト、ひいては生産コストが上がる。にもかかわらず激しい価格競争を続けようとすれば、輸入コストの上昇分は給料を抑えることで調整せざるを得なくなるという。 『さらにいえば、今の株高.円安で庶民は本当に儲けることができるのでしょうか。投資資金のない非正規雇用者などにはまったく関係のない話でしょう。それでも、安倍政権は7月の参院選までは、必死に株高・円安策を打ち続け、投資家もそう読んでいるため、そこまでは上昇相場は続きそうです。  そしてその時点で潤沢な投資資金を持つ海外投機筋や日本の富裕層が売り逃げて儲かるだけの結果になる可能性が高い。投資資金を持たない人々はインフレなのに給料が下がるという最悪の状況に追い込まれることさえ考えられます』  様々に評価が分かれる安倍バブル。その真贋を見極めることこそ、上昇相場の「売り時」を見抜く秘訣のようだ」  私には、浜教授の言うことのほうが正論だと思うのだが。  読み比べではなく見比べになるが、いまや“セクシーグラビア・アイドルナンバー1”といわれる壇蜜のグラビアを現代がやっていて、ポストは昨年人気を集めたのに突然消息不明になってしまった「YURI」の未公開カットを「音信不通」(タイトル付けがなかなかセンスがいい!)として特集している。  私の好みもあるのだろうが、「YURI」のほうが断然いい。品があってセクシー。ぜひ見比べていただきたい。  ポストにはこんな記事が載っている。 「広島県南西部に位置する人口25万人の静かな港町・呉市。温暖な気候に恵まれ、漁港に近いこともあって、エサを求める野良猫と住民が優しく触れ合う町に、今はピリピリとした緊張感が張りつめている」というのだ。それは、 「昨年10月22日午後4時頃、呉市役所に近い和庄公園を散歩していたお年寄りが、公園のど真ん中に何かが放置されていることに気づいた。近寄ってみるとネコの死骸であることがわかったが、それは明らかに異常な姿だった。 『頭と前足のみ、つまり上半身だけの死骸でした。公園の隅には、そのネコのものと思われる後ろ足があった。しかもこの公園ではその3日後にも、鋭利な刃物で切断されたネコの頭と内臓だけが放置されているのが見つかっている』(県警関係者) (中略)実は呉市では、昨年に入ってから猟奇的なネコの虐殺事件が相次いでいる。昨年3月、西惣付町で上半身だけの死骸が見つかったのが発端。その後も8月に1件、10月6件、11月2件、12月4件と続き、今年に人っても、1月8月に農家の畑で頭部だけの死骸が見つかるなど、計15件発生している。  呉署では、器物損壊と動物愛護法違反の疑いで捜査を始めた。 『いずれも鋭利な刃物で惨殺され、骨や内臓を抜き取ったり、胴体や頭部を切断するなど残虐な方法で殺されている。発見場所に血痕はなく、別の場所で殺されて現場に遺棄されたようです。公園や路上などわざと人目に付きやすい場所に置いているなど共通点が多く、同一犯の可能性が高いと考えています』(捜査幹部)」  動物虐待と凶悪事件は関連するといわれているようだから、心配である。  週刊朝日は、安倍総理とネトウヨ(ネット右翼)との強すぎる蜜月に対して「訣別せよ」と保守の論客たちが直言している。  ゴーマニズム宣言の小林よしのりは「もうネトウヨに媚びを売る必要はない」として、こう話している。 「安倍は野党時代に自分を癒やしてくれたネトウヨにもたれかかっているわけだ。一方、ネトウヨ側も『安倍に頼られている』ということで、自分に価値を見いだし、安倍にもたれかかっている。この両者の関係は、中国で起きた文化大革命の際の、毛沢東と『紅衛兵』の関係と似ていると思う。(中略)  だからこそ安倍は選挙前、『尖閣諸島に公務員を常駐させる』とか、『「竹島の日」式典を開催する』とか、あれだけ威勢のいい発言をしてネトウヨに媚びを売っていたが、首相になってからは、タカ派的な発言を控え、現実路線をとるようになった。(中略)  じゃあ仮に自民党が参院選挙に大勝したらどうなるか。(中略)恐らく何もできない。尖閣に公務員なんて無理だし、河野談話だって日米同盟を考えたら絶対に否定できない。靖国参拝は必ずどこかでやると思うけどね。となると、ネトウヨたちの不満は募るばかり。もしかしたら、自民党本部にデモをかけるかもしれない」  小林は安倍がダメなら、ネトウヨたちは橋下へ行くのではないかと読んでいる。ネトウヨの深情けほど怖いものはないということか。  まずは佳作2から。女優としても評価が高く、劇団を主宰し、時事問題にも積極的に発言する渡辺えり(58)のスキャンダルである。  彼女、渡辺えり子だったのを07年に改名したそうだ。97年に映画『Shall We ダンス?』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、今春からはNHKの朝ドラ『あまちゃん』にも出演が決まっている。  日本を代表する女優は、自分が主催する『劇団3○○(さんじゅうまる)』に所属する13歳年下の俳優・土屋良太と96年に結婚している。  どうやら、年下の男をかわいがるタイプのようだ。  その夫との仲も最近はうまくいっていないようだが、同じ劇団の若い男を長年愛人にしていたというのだ。  元劇団員が絶対匿名を条件にこう打ち明けているが、よほどこのオバサンが恐いのだろう。 「えり子さんは、Yくん(本文では実名=筆者注)という若い劇団員とずっと特別な関係にありました。Yくんを自分が買ったマンションに住まわせたり、他に引っ越すとその家賃を払って上げたり。運転手などの名目で給料を与えたりもしていました。他の劇団員でえり子さんの運転や荷物持ちをしたからといって、給料をもらった人はいません」  これでは、夫婦仲が悪くなるのは仕方あるまい。  名指しされた若手俳優は渡辺の27歳年下でほぼ無名だというが、11年に再演された『ゲゲゲのげ』では主役級の役を与えられた。  渡辺は自著で、高校の授業の作文にこう書いたと明かしている。 「上京したら美少年を押し入れの中に閉じこめて同棲し、炊事洗濯を皆やってもらって仕事に励みたい」  夢を実現させたということだろうか。  愛人といわれる俳優も、渡辺の夫は劇団の大先輩だし、ほかの劇団員から疑惑の目で見られることで精神的にバランスを崩したり、劇団を辞めようとして渡辺に止められたこともあったという。  Yの友人が彼のこんな言葉を聞いている。 「オレは籠の中の鳥だ」「(渡辺の)おもちゃだ」  しかし、11年に2人の関係に変化が生じた。Yに舞台で共演した若手女優の恋人ができたのだ。 「最終的には渋々2人の交際を認めたそうですが」(元劇団員)  Yは劇団を去り、渡辺も気力がなくなり劇団は昨年解散したという。  渡辺は文春の取材に対して、若手俳優との関係を否定し、ニュースキャスターをやっているから、彼女を番組から降ろしたい人間言いふらしているのではと、記者に話したそうだ。   まあ、昔の大女優には男を喰ってのし上がっていったのがいっぱいいたのだから、今回のスキャンダルは渡辺えりが大女優への道を確実に上っているということの証なのかもしれない。  佳作の2も文春。みんなの党・渡辺喜美代表のスキャンダル(?)。昨年暮れ、総選挙の公示された翌日に、まゆみ夫人と離婚していたというのだ。  夫人は結婚前は銀座の有名クラブのホステスをしていたそうで、渡辺の父・美智雄がなかなか結婚を許さなかったため、子どもまで作って既成事実を認めさせて結婚したという。  なかなか情熱的な2人だったが、みんなの党結成あたりから夫婦関係に変化が出てきた。もともと結党を迫ったのは妻のほうだったが、党運営にまで口を出すようになって、党本部の中でも夫婦喧嘩をするようになっていったという。  それから渡辺代表は自宅に帰ることが少なくなり、現在では、大半はホテル暮らしのようだ。  長きにわたって別居を続けてきたのに離婚を決意したのは、亭主の女性関係にあるのではないかと文春は書いている。  最近のTwitterでの夫人の発言に、その影が見えるというのだ。  ある政治部記者は、渡辺代表と特に親しいといわれるのは民放の女性記者ではないかと言っている。  この女性記者、昨年8月30日に「大誤報」を流し、ちょっとした騒動を起こしたそうである。みんなの党関係者がこう語る。 「その内容というのが、8月下旬、大阪市内のホテルで渡辺代表が橋下徹大阪市長や松井一郎大阪府知事と極秘会談した際の出席者の発言内容をスクープしたもの。昼のニュースでみずから国会前から中継でリポートし、橋下市長がこの会談の席で『自ら国政に進出する』『市長を辞職する時のセリフも考えた』と述べたなどというものだった。 『当時は橋下市長が衆議院選挙に立候補するかどうかが大きな関心を集めていましたから、マスコミ各社は慌ててウラ取りに動いたのですが、橋下市長は完全否定でした。ただ、そのときに各社の番記者の誰もが、この女性記者は渡辺代表からリークしてもらったんじゃないかと疑っていました』(中略) 奥さんもきっと同じ疑いをもったのではないかと思います」(文春)  夫人のTwitterでの書き込みには、このほかにも渡辺代表のことを指しているこんな言葉がある。 <教訓を得ないバカの一つ覚えみたいな繰り返しをするリーダーは即刻変えろ!経営能力のない失態を犯す経営者は直ぐ首!民間では当たり前!!!!!>  さて、渡辺代表はなんと答えるのか。 「──渡辺代表が昨年12月5日付でまゆみ氏と離婚したのは事実か。 <以前、夫婦喧嘩をした際に署名し妻に預けていたものを、選挙中に妻が勝手に提出したものです。現在は、妻の誤解を解いて元の状態に戻すべく協議中であり、決着がついておりません> ──離婚前から渡辺代表はご自宅には戻らず都内のホテルで生活していたというのは事実か。 <冷静に話し合いが進められるようにするため、距離をおいておりますが、連絡はとっております。夫婦喧嘩の際にこのような対応をすることは以前にもあったことです>」  確かに、国を治めるより女房を操縦するほうが難しいことはわかるが、これではリーダーの資格が問われても致し方あるまい。  今週のグランプリも、やはり文春の記事。  1月11日に講談社発行の漫画誌ヤングマガジンが急遽回収されることが発表された。  グラビアを飾ったAKB48のメンバー河西智美(21)の写真が不適切だとの指摘が出たためである。このグラビアは河西の写真集発売のためのパブだったが、「上半身裸の河西の背後から白人の男児が豊満な胸を手のひらで隠している。いわゆる“手ブラ”の状態である。河西自身はすでに成人しているものの、男児の存在が焦点となった」(文春)のだ。  講談社広報室はこう答えている。 「十二日発売予定だったヤングマガジンは、前日には全国の書店に配本を終えておりました。十一日に社内で見本誌が出回り、社会通念上不適当ではないかと問題になり、発売延期と回収を決めました。発覚が遅れた原因は、件のショットが社内でも隠し玉のように秘匿されていたためです」(文春)  児童ポルノをめぐる法制度に詳しい、甲南大学法科大学院の園田寿教授がこう解説している。 『あの写真は、間違いなく「二号ポルノ」とされる児童ポルノに該当します。児童ポルノ法には「児童が他人の性器等を触る行為」に関する規定があり、「性器等」には乳首も含まれます。児童の身体そのものを対象にしていなくても、そもそも子どもを性的表現の手段、道具として使うことが認められていません。  今回、講談社は発売を延期したために強制捜査されるような事態は考えにくいですが、児童ポルノ法には提供罪だけではなく、製造を罰する規定も設けられている。理論的には、構成要件を満たしています』  なお、『一号ポルノ』とは性行為やその類似行為、『三号ポルノ』とは衣服の一部または全部を着けない児童の写真・映像等を指す」(文春)  警視庁少年育成課は講談社の広報担当者から事情を聞き、写真が児童ポルノに当たるかどうかを調べているそうだ。  だがこの騒動、AKB48の名前を広く知らしめた大島優子にも飛び火したのである。 「『現在、AKBの頂点に立つ大島優子は、子役として芸能活動を行っていました。同時に“ジュニアアイドル”としての顔も持っていたのです』(AKBファン)  今回、小誌取材斑はAKB加入前の大島が出演したDVDを入手した。ジュニアアイドルとは聞き慣れない名称だが、好事家をタ―ゲットとした小中学生の少女たちのことを指す。  帯に、ファーストイメージビデオと書かれた『Growing up!』(心交社)には、当時12歳だった大島が登場する。  冒頭、白い砂浜と青い海をバックに少女が現れる。ロケ地は宮古島である。 『好きなことは寝ること。いっぱい寝てんだけどぜんぜん大きくならなくて困ってるんだ』と自己紹介する大島。そして、わずか四十五分間でビキニ、セーラー服、スクール水着、ブルマとまるで着せ替え人形のように目まぐるしく服装が変わる。  ビキニ姿で海岸の貝殻を拾うシーンでは、前屈みになったところをローアングルのカメラがなめるように胸元を狙う。体操服とブルマに着替えてからは、ロープを股にはさんで無邪気に笑っている」(文春)  業界関係者が、イメージビデオ制作現場の内幕を明かしている。 「裸も性行為もありませんが、実際には書店のエロコーナーに陳列されていることからもわかる通り、大人の性欲を満たすために作っています。白い水着の上にまとったセーラー服を脱がせる。白い水着は、明らかに下着を連想させているわけです」(文春)  こうした撮影は普通に行われていたと元AKB48のメンバーの一人は語っている。 「初期のAKBに加入した際、グラビア撮影などについて特に説明はありませんでした。水着も下着もなし崩し的にやっていたという感じ。篠山紀信さんや蜷川(実花=筆者注)さんみたいに有名な方が撮るときは『芸術だ』って説明されますし、『この人なら脱いでも仕方ないか』って思ってしまう。そうやってエロの対象として見られることに馴れていくのでは」  日本一厳しい児童ポルノ規制条例を作った京都府だったら、大島のイメージビデオを所持していただけで条例違反になりかねない。皆の衆、用心めされよ。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

『烏城物語』と併せて読みたい市井の記録 岡長平『ぼっこう横丁』

bokkou001.jpg
販売されていたものは、こんな箱に。手に入れた時はうれしいのだが、
本棚に並べにくいことこの上ない。
 誰それがこうやって儲けたとか、どこどこの人がこんな妙ちきりんなことを始めたとか、ちまたに現れる奇人変人のことなどなど、毎日さまざまな話が流れては消えていく。挨拶代わりのちょっとした話でも、ちゃんと記録していれば貴重な歴史の史料へと装いを変えることもある。今回は、どんなくだらない話であってもちゃんと記録はしていくもんだと、筆者が思いを新たにした本を紹介する。  過日、限定復刻された森安なおやの幻の名作『烏城物語』を無事に手に入れた筆者。せっかくなので、岡山後楽園をひとまわり。日本三名園のひとつ後楽園の入り口は、空襲で焼け残った町並みが残る出石町を抜けて、鶴見橋を渡る正門と、岡山城の下から月見橋を渡る南門の2つがある。門前にはそれぞれ随分と昔からある、お茶も食事もできる店がある。どちらのお店もなかなか商売以外にも才があるのか、正門のほうの某店のご亭主(今は代は変わったかも)は偕成社からジョロウグモの写真集を出しておった。はたまた、南門のほうの某店の息子は、ミリオン出版の伝説の雑誌「GON」のライターから編集者になり、サブカル業界で一世を風靡しておった。後者のほうは、今は家業を継いでいるとかで、通りがかりにのぞき込んではみるが、以前、ミリオン出版の編集者が訪問したところ「今は一般人ですから」と取材を固辞されたと聞く。  静かに暮らしている人のところに、土足で踏み込むのも無粋だと、そのまま素通り。  後楽園も、岡山県が吉備高原都市やら倉敷チボリ公園やらで借金まみれになったしわ寄せか、大人400円も取るようになっている。もっとも、時間制限があるわけでもなし、暖かい季節なら400円でごろりと横になって一日過ごすなら、割安といえる。  さて、岡山城のほうは天守閣があるのだが、これは素通りだ。別に入場料をケチったわけではない。空襲で焼けてしまった岡山城は、市民の願いで再建。中は鉄筋コンクリートのエレベーター付きの立派なビルである。わざわざ展望台へ登ってみるのもアホらしいことこの上ない。むしろ、面白いのは石垣だ。元は、戦国時代に宇喜多直家・秀家親子が居城としたことから始まる岡山城。石垣は自然石を積み上げたものから、きっちりと形を揃えて積み上げたものまでもが揃っておる。この石垣を見ているだけで、天守閣まで登らずとも楽しめる。
bokkou002.jpg
箱を開けるとさらに箱が出現。厳重すぎる!
■図書館で見つけた本が欲しくなり倉敷まで  さて、本題である。お城を抜けて、県庁のほうへ降りるとある目新しい建物が岡山県立図書館だ。昔の県立図書館は、天神山のところにこぢんまりとあるだけだったが、1999年に丸之内中学校が生徒数減少で廃校になった跡地に移ってきた。  駐車場はあるし、県庁の向かいなのでバスは放っておいても次々来る好立地のためか、いつも賑わう図書館。近年は、何度も貸出率日本一を達成している。もとより岡山は「教育県」を自負していたこともあってか、地方出版が盛んな地域。こちらの図書館も、郷土資料は大変に充実している。  どんなものかとのぞいてみた筆者は、ある本を見て驚いた。「こ、この本は、ぜひ手元に置いておきたい!」――。早速、古書の探求に欠かせないサイト「日本の古本屋」で検索してみれば、倉敷駅近くの古書店にあるという。  古書との出会いは瞬間である。一瞬躊躇すれば、どこの馬の骨とも知れぬヤツに奪われてしまう。時計を見れば夕方4時半を回ったばかりだ。まだ時間は十分ある。
bokkou003.jpg
中身はこんな感じ。なぜか、懐かしの山陽相互銀行(現・トマト銀行)の
チラシらしきものが同梱。
 そこで筆者は走った。県庁通りをまっすぐに、電車道を横断して、天満屋の前を過ぎて、電話局のところを、まだまっすぐに西川を越えて岡山駅へと。  運よく岡山駅のホームで待っていたのは、福山行きの快速サンライナー。庭瀬も中庄もすっ飛ばして、倉敷駅までノンストップである。倉敷駅からは、岡山方面へ旧2号線を戻って10分あまり。目指す古書店・長山書店はあった。  店に駆け込めば、レジにいた可憐な女性店員は、郷土史関係は2階だという。早速、駆け上がって本棚を探すが……ない! ない! ない!  これは大変だと、2階のレジにいた、ご店主らしき人に聞いてみれば、 「いや、展示会に出しているんで、美観地区のほうに持っていっとるんじゃ。今日は、もう閉まっとるなあ~」 と、明日来るように言われてしまった。ここで初めて値段を聞いたら(サイトで見るのを忘れたんじゃ!)「正・続合わせて9000円じゃ」という。ままよと、1万円をレジに叩きつけ「明日、取りーくるから、今日はいぬるわ」ということに(東京から来たといったら、消費税分まけてくれた。さすが備中倉敷。商人は転んでもただでは起きぬという備前岡山とは違う)。
bokkou004.jpg
分厚い! 全編にわたって、歴史作家やミステリー作家が
話の種にできそうな記事が満載だ。
■やはり岡山は奇人変人の産地だったのだ  そんな苦労をしながら手に入れたのが、岡長平『ぼっこう横丁』正・続である。  もとより、奇人変人しかいない岡山なのだが、この人物はなかなか興味深い。生まれは明治23(1890)年。当時、慶応大学を卒業しているというから、なかなかのエリートだ。本業では岡山電気軌道に勤めて市会議員にもなったが、昭和45(1970)年に死去するまで、岡山の郷土史の史料を集めに集めた。単に集めるだけでなく、人の話もたくさん記録した。著書は多いが、その中の一つである本書はまさに民衆史の史料。活躍していた年代からして、江戸時代末期のことを知っている人も存命だったろうから、明治・大正と日本が変わっていく中で、地方都市でどんな出来事があったのかが生き生きとした筆致で綴られている。奇人変人に、町の粋人、繁盛した店のこと、さまざまな事件のことも、克明に記録されている。冒頭でも触れた、森安なおやの『烏城物語』は、森安の記憶の中に残っていた、空襲で焼ける前の町が描かれているわけだが、この本を読めば、さらにそこで暮らしていた人々の姿が伝わってくるのだ。  正・続に分かれた本書。正篇では、岡山市の各地域の有職故実や事件、噂話を。続篇では、空襲の時のことを中心に戦後の混乱期の出来事が綴られている。  例えば、岡山のカフェーの第1号は、大正2年にできた「カフェー・パリー」という喫茶店兼酒場であるという項目では、女給の第1号は、お玉という人物で「はやく死んだが、美人でも利巧でも、才女でもなった。しかし、女給の岡山第1号なので、人気者だった」と記す。  万事がこんな具合で、だいたいすべて実名と人となりとを記しながら書かれている。とにかく、奇人の多いことといったら。  明治時代に、岡山で山陽英和学校(現在の山陽学園大学などの前身)の設立に関与した、中川横太郎なる人物がいた。この人物、学校の規模が大きくなったので資金が必要と、寄付金を集めて回ったがどうも芳しくない。そこで、この中川は新聞に自分の死亡記事を出稿して「香典ノ儀は、成ル可ク多額ニ願上候」と書いた。これは「中川の生葬礼」として、評判になったのだとか。  「ことり」が出た話もこれまた面白い。「ことり」は「子獲り」と書くそうで、西日本あたりでは、親が夕方になっても遊びに行って帰ってこない子どもをしかる時に、必ず出る言葉だ。なんでも、夕闇に紛れて子どもをさらって、軽業師などに売るらしい……。
bokkou005.jpg
右ページでは洋傘店という言葉に「こうもりがさや」とルビが振ってあったり。
『烏城物語』に描かれた光景が浮かび上がってくる。
 都市伝説かと思ったら、江戸の末期か明治の初めあたりに「ことり」が出た話が載っている。誘拐された子どもは、売れなかったの大阪で捨てられて、無事に家に戻れたのだが、「神隠しじゃ」と思った町の人々の行ったことが面白い。「当時の迷い子さがしの定法」とサラッと書いてあるが「親類のものから、出入者を集め、それぞれの隊をつくって、一升枡の底を、火吹き竹で叩いて“喜太郎(誘拐された子どもの名)戻せ”」と叫びながら、市中の寂しげなところを探して歩いたのだとか。おそらくは、全国のあちこちにこんな失われた民間習俗があるに違いない。  岡山の定番(?)、猟奇な事件の記述もちゃんとある。大正4年に起こった「大供の串刺し事件」がそれ。これは、女学校裏の田んぼで、「十五歳の可憐な少女」が竹切れで局部を串刺しにされた死体で発見されたという事件。なんと哀れな少女と思いきや「ところが、この娘は、名代の不良少女で、浅黄衿組という一団を組織し、その団長になって、浅黄の衿をして飛び歩き、不良少年との交際も広い……ということも、わかって来た」。  事件は、交際していた不良少年に秋風を吹かしたら、嫉妬で殺害されたというものだった。ところが、この時に警察が不良少年少女グループの検挙を始めたところ「赤手団や幻会などでは、四天王・八天狗などと幹部に名称をつけ、組織的な制度を設けているし、少女の、紫衿組の親分なんかは、か細い腕に刺青をしているのを、自慢そうに見せつけた」のだとか。ううむ「幻会」のネーミングが格好よすぎる。  このような話を生涯をかけて集めまくった岡長平という人物は、まさに奇人というよりほかない。集めている当時は「なにしょうんなら、あんごうが」と見る向きはあっただろう。本人もその自覚があったのか、中島の遊郭の噂話をまとめた『色街ものがたり』という本では、あとがきで、需要がないので、中島の遊郭の資料を処分してしまったという記述がある。なんてもったいないことを……。  今では絶版になっていて、でーれー値段はするけれども、どんなくだらない話でも、記録しておけば、いずれは貴重な歴史となることを、本書は再確認させてくれる。 (文=昼間たかし) 「100人にしかわからない本千冊」過去記事はこちら

もう業種自体がオワコン──完全崩壊も間近! エロ、実話誌系出版社が大苦戦!

otakara_girls_l.jpg
「お宝ガールズ 2013年 01月号」
(コアマガジン)
 エロ、実話誌系出版社の崩壊が始まっている。  2010年、アダルト系出版社の老舗・東京三世社が事業を停止し注目を集めたが、それから3年あまりを経て、アダルト系雑誌や実話誌を主力に置いてきた出版社の凋落はとどまるところを知らない。編集部では契約社員やアルバイトは次々とリストラされて手が足りず、雑誌自体のクオリティも落ちていく、負のスパイラルに陥っている。  アダルト系出版社の老舗・サン出版は、所有する自社ビル2棟のうち1棟を売却することを決めた。  同社は昨年、アダルト漫画誌「コミックBugBug」を創刊するも、瞬く間に休刊。担当編集者は「単行本で利益を回収するので、それまでグラビア誌の利益を当て込んでいたが、グラビア誌が売れないので……」と、姉妹誌「BugBug」で告白。業界関係者の間では「衝撃」よりも「やっぱり」と思う者が多かった。  アダルトから実話誌まで広く取り扱うコアマガジンも、惨憺たるありさまだ。同社の実話誌「実話マッドマックス」は、昨年「実話レイジ」に大幅リニューアルするも“大方の予想通り”休刊。「お宝ガールズ」「TATTOO BURST」「劇画マッドマックス」と、怒濤の休刊ラッシュが続いている。実話誌系編集部ではリストラの嵐が吹き荒れており、3月までに編集部員の大半は退社することになっているという。  また「実話ナックルズ」のミリオン出版も昨年、名物編集者の久田将義氏が退社。「漫画実話ナックルズ」が廃刊と、先行きは明るくない。  転職活動を余儀なくされる編集部員たちだが、先行きはまったく明るくないようだ。 「20代はまだ潰しが利きますが、30歳オーバーの編集部員は困難です。不本意ながら、フリーでライターかデザイナーをやるしかなさそうです」(某編集者)  雑誌が次々と消えていく中で、フリーライターやデザイナーは、もっと苦境に立たされているという。 「待っていれば仕事が来る時代が終わって久しいが、営業に回っても仕事がもらえることは少なくなってきました。そろそろ、実家に帰ってパン屋を継ごうと思っています」(中堅のフリーライター)  多くの人材がこぼれ落ちていく、アダルト・実話誌業界。その受け皿は、今の出版界には存在しないようだ。