ウェスティンのJ稲本&田中美保Twitter暴露騒動 損害賠償請求の可能性も?

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『HAPPY! 田中美保』(集英社)
 「稲本潤一と田中美保がご来店 田中美保まじ顔ちっちゃくて可愛かった...今夜は2人で泊まるらしいよお、これは...(どきどき笑)」  Twitterで有名人のお忍び愛が報告されたことが波紋を広げている。サッカー元日本代表の稲本とモデルの田中。交際が一切、表になっていない2人が都内・ウェスティンホテル東京で密会したことを、ホテル内鉄板焼店のアルバイト女性が11日に実況中継した。  翌日は田中の誕生日とあって、恋人と見られる稲本が彼女を祝ったのだろうが、世間の矛先は当のカップルではなく、ツイートに書いた女子大生に向かった。店員が客の個人情報を暴露するのはおかしいという批判が噴出したのだ。  さらに、この女子大生は今回だけでなく過去にも常習的に来店者の情報を書いていたことが判明。 「大沢たかおが店に来た...!」 「うちにStevie Wonderが泊まってるらしい!会いたいー笑」 「明日は超超VIPな人が来る。うちのレストランのマネ2人が玄関に迎えに行く程の。警視庁のSPが警備に来るとかどんだけwwwwww」 「日銀の総裁と日産のCEOwwwwwたぶん円高への対応と中国と今後の日本経済についての密談じゃないかな?」 「明日タイガーウッズ来るらしい 背とか何もかもが大きくて迫力ありそう(笑)」 「ていうか今日も日産の社長くるっぽい」(原文ママ)  芸能人どころか財界の密談までも明かしていたことで、上客に対するホテル側の面目は丸潰れだ。これには総支配人がホームページ上で謝罪。 「弊社のアルバイト従業員がお客様のレストランご来店情報をブログ等で流出させていたことが、2011年1月12日に判明いたしました」  と、事実を認めたが、よく見ると「宿泊客」ではなく、あくまで「レストラン」の客としているところが、ホテル側の苦しい立場を物語っている。  同ホテルの関係者を直撃したところ「騒動の影響によって現時点でキャンセルなどがあったかは言えませんが、大きなイメージダウンになったことは事実。何らかの厳しい対応をすることになるでしょう」と憤っており、女子大生への損害賠償請求も示唆した。  支配人の謝罪文の中にも「入社時にお客様情報の守秘義務等に関する研修を行った上、誓約書への署名をしております」と守秘義務違反であることは明言されている。ある弁護士は「数百万円単位の請求を起こすことも考えられる事例です。もし有名人側から損害を求められたら、それこそ女子大生に何もナシというわけにはいかないでしょう」と話している。  当の女子大生はTwitterアカウントこそ削除したものの、既にネット上では名前や大学名、顔写真のほか、日記での上司の悪口など、個人情報が次々と晒されている始末だ。  ある週刊誌記者は「女子大生は卒業後の就職活動がかなり厳しいことになるでしょうね。もし彼女に反論や勤務先への不満、さらなる暴露などがあれば報酬を払ってでも聞いてみたい。いま知人を通じて接触を試みているところ」という。  女子大生もホテルも有名人も総じて大変なことになってしまっているだけに、これ以上の泥仕合にならなければいいのだが。 (文=鈴木雅久)
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ムンバイで一番おいしいものはコカ・コーラ!? インドの今を凝縮『ムンバイなう。』

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『ムンバイなう。』(ブルース・
インターアクションズ)
「今日からインド! 準備ほぼゼロ! どうしよう」 0:05 AM Dec 17th,2009  このつぶやきから始まる、インドの打楽器・タブラ奏者のU-zhaan氏のインドでのタブラ修行。"タブラ"は日本では聞き慣れない打楽器なので知らない人も多いかもしれないが、U-zhaan氏は日本におけるタブラ奏者のオーソリティ的な存在だ。本場インドのタブラ奏者で人間国宝のザキール・フセイン氏や、オニンド・チャルタジー氏に師事し、毎年インドへ出かけている。その様子を昨年末から今年3月にTwitterでツイートしたところ、音楽業界人を中心に「面白すぎ!」と話題騒然に。このほど、『ムンバイなう。』という一冊の本になった。 「タブラ奏者だというおっさんが僕に"ミュージシャン、とりわけタブラプレイヤーはヨガをやるべきだ"と強く勧めてきた。なんのためにやったほうがいいのか訊いてみたら"いや、オレはヨガとかしないからよく分からないけど"と言われた」 8:09PM Dec 18th,2009 「部屋にアリが大量発生したので、大家になんとかしてくれと頼んだ。彼は奥からチョークのようなものを出してきて"これで自分の周りを引けば、その中にはアリが入って来ない"と言った。僕が望んでいるのはそんな結界みたいな対処法ではない」 3:25PM Mar 7th,2010  もちろん、タブラの修行もしようとするが、上手くいかず......。 「ザキール・フセイン氏が"2/1にレッスンをする"というので、カルカッタ行きの飛行機を変更してムンバイ待機していたのだけど、今日連絡してみたら"グラミー賞の授賞式でアメリカに行ったよ。2/2の夜に帰ってくるよ"とのこと。オレもうカレー教室行こうかな」 11:24PM Jan 30th,2010 「カルカッタの先生から、約一年ぶりにタブラのレッスンがあった。言われたことはただ一つ。"音が小さいから、肉を食べたりミルクを飲んだりするといいよ☆"オレ、うまくなれるかな」 2:24PM Feb 8th,2010  本書では出発直前、消えたパスポートを探す場面から、多くの人がインドからのツイートを待ち望むあまり「帰ってこなければいい」、「帰ってくるのが残念です」と、惜しまれつつ帰国するまでの約3カ月間のツイートをまとめている。 「俺はただタブラの練習がしたかっただけなのに」というインドでの生活は、タブラの修行をするはずが、先生はどこかへ行ったまま帰ってこず、戻ってきたと思ったら、練習する間もなく一緒にライブに出演することになったりと、毎日予想もつかない出来事や現地のインド人との出会いばかりが巻き起こる。  滞在中、もっとも頻繁にTwitter内でやりとりをしていた、七尾旅人氏が「ユザーンがインドをとらえる目線っていうのは、すごい優しいっていうか、この本にはインド人のキュートさや魅力がよく出てる」とコメントしているように、上からでも下からでもない目線で見た、単純に笑えるインド人の魅力がたっぷり詰まっている。  巻末には、七尾氏とハナレグミの永積タカシ氏とのそれぞれの対談が収録されていて、音楽ファンもインド好きもどちらも楽しめる。  ツイートに合わせた写真がどれもこれも絶妙にマッチしていて、どのページをめくっても、「インド人面白すぎ!」と、ついつい声を出して笑いたくなる一冊だ。 (文=上浦未来) ●U-zhaan(ユザーン) 1977年埼玉県川越生まれ。インドの打楽器、タブラ奏者。2000年から、東京スカパラダイスオーケストラを脱退したASA-CHANGとギタリスト、プログラマーの浦山秀彦が組んだバンド、ASA-CHANG&巡礼に加入し、『花』『影の無いヒト』など4枚のアルバムをリリース。2004年にはヨシダダイキチ、2008年にはL?K?Oとユニットを組み、それぞれアルバムを発売。2010年ASA-CHANG&巡礼を脱退し、現在はU-zhaan×rei harakami名義で配信限定リリースした『川越ランデヴー』を発売中。
ムンバイなう。 インドで僕はつぶやいた なかなか悪くない。 amazon_associate_logo.jpg
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消極配信から積極配信へ Twitter、USTREAMが変えた音楽の新しいあり方

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七尾旅人氏(左)と津田大介氏(右)。
 池尻のPUBLIC/IMAGE.3Dにて月1で行われている「PUBLIC/IMAGE.SESSION」。毎回さまざまなクリエーターを招き、ジャンルを超えた熱いトークが展開されているが、5回目のゲストとして、ミュージシャンの七尾旅人氏とメディアジャーナリストの津田大介氏が登壇した。  今回のテーマはミュージシャン、ジャーナリストそれぞれの立場から見た、音楽業界とデジタルの話。今年に入り、ネット上でリスナーに直接楽曲を販売するミュージシャンが注目を集めているが、その先駆けとも言える「DIY STARS」というウェブ配信サービスを今年4月に立ち上げた七尾氏。一方の津田氏は、著書『Twitter社会論』(洋泉社)などで知られるTwitterの代名詞とも言える人物だ。  DIY STARSは七尾氏とダウンロードサイト「TUNK」が共同開発したウェブ配信サービスで、音源のアップから売り上げの管理までミュージシャンがすべて責任を持って行う。そのため通常の配信サイトとは違い、マージンはゼロ。売り上げのほぼ100%がミュージシャンに入るシステムとなっている。iTunesのように"売り場"を提供するのではなく、個々のミュージシャンのウェブサイトに決算システムを貼りつけ、それぞれのサーバーで運営してもらうというコンセプトだ。  そもそもDIY STARSのアイデア自体は2003年ころからあったというが、昨年からTwitterやUSTREAMといった新しいコミュニケーションツールが急速に盛り上がってきたことが、DIY SATRSをスタートさせる大きなきっかけになったという。 七尾「昨年の冬に、ひょんなことからUSTREAMでのライブ演奏を体験したんです。月曜の朝方だったにもかかわらず、みんなからリアルタイムでリアクションが来るのが面白くて、『これはちょっとした革命だな』と感じた。僕がやっていることってオーソドックスな表現で、アコギを持って歌うだけなんですが、それがこういう最新の技術と出会った瞬間に、いままでになかった新しい"距離"を獲得した。何万年も変わらない伝統的な表現方法だけに、それが際立っちゃったんです。肉声だったらすごく近距離にしか届かない歌というものが、数十年前にマイクロフォンが発明されてフェスができるようになって、それが2010年にいきなり海外の友達とリアルタイムでやり取りしながら弾きがたりができるようになるなんて、これはある意味では音楽の勝利だと。90年代までのテクノロジーって、僕みたいな機械音痴にはすごく敷居が高かったんですけど、最近はインターフェイスがすごく生っぽく、アナログっぽくなっているんですよね」 naano02.jpg  津田氏が「DIY STARSは本当にいいタイミング」と言うとおり、TwitterやUSTを通してミュージシャンとファンの間でコミュニケーションが生まれ、ミュージシャンをサポートしたいという気持ちがファンの中に芽生え始めたなかで、ある種の必然として生まれたのがDIY STARSなのだ。 七尾「DIY STARSの実現っていうのは、ホント偶然だと思うんです。今年に入ってから、これは早急にシステムを作っちゃったほうがいいんじゃないかと思う場面がいくつかあったんです。機械音痴の自分にその役目が回ってくるとは思っていませんでしたが(笑)」 ■消極配信から積極配信へ  4月にスタートしたDIY STARSだが、その第一弾として七尾氏が配信した「検索少年」に限って言えば、「レーベルからシングルCDを出すのと同じくらい売れた」(七尾氏)という。インディーズではCDの印税は非常に低く、音源だけで食べていくという考えはまったくなかったという七尾氏だが、DIY STARSを始めてから、ライブ収入だけでなく音源も十分に収益源になりえるという感触を得たという。  DIY STARSは誰でも導入できるシステムにすることを目的としつつも、オープンには慎重になっているのが現状で、いまのところは七尾氏が自ら声をかけた個性的なミュージシャンたちが参加している。システムを導入するには、サーバーと暗証認識のサイトを持っているということが最低条件。自分が借りているサーバーなら、音楽に限らず、動画や漫画などどんなファイルでも自分の判断で配信できる。これまでCDでは出せなかったライブ音源やリミックス素材といった、新しいコンテンツを届けることができるというわけだ。 七尾「いままでの配信サイトって、基本的に消極配信だったと思うんですね。要するに、パッケージが売れなくなったからその穴を補てんするためにデータも売っていこうという再利用的な配信だった。でもそうではなくて、データでしかできない新しい配信があるんじゃないかと思ったんです。現状、β版のDIY STARSでは、選りすぐりの天才たちに、これまでは実現出来なかった新しい創作をしてもらおうと思ってます。でも、DIY STARSが決定版だとは思っていない。いろいろ手段があるなかでの選択肢のひとつなんです。DIY STARSでやりたいことの一つとして、昔は町にいっぱいあった小さな中古レコード屋みたいなものを復活させたいっていうのがあるんです。そういうのって利便性とかそういう話じゃなくて、全然売れなくても面白ければいいんです。結果的になにかしらのアンチテーゼになる」  七尾氏が15歳の時に作った、めちゃくちゃ恥ずかしい音源を7万円くらいで売るという計画もあるそうだが、DIY STARSにはiTunesにはないコミュニケーション、そして音楽に対する新しい考え方というものがある。 suzuki03.jpg 津田「Twitterによって現実の切り取られ方が変わってきているけど、DIY STARSに音源を置くってことは、同じように切り取るタイミングを変えることで、音源の商品としての価値が変わってきていると思いますね」 ■デジタルと人間の新しい関わり方  対談も中盤に差し掛かり、デジタルと人間との関わり方が新しい段階に来ているという話に。 七尾「デジタルってまるで人間を遠ざけていくかのように思われがちだけど、最近のテクノロジーって、人間を新しいアングルから見せてくれる。知っていたはずの人の違う一面というか。だからもっと人間が愛おしくなったし、音楽への考え方も少し変ってきましたね」 津田「Twitterの本を出したりいろいろやっていると、『Twitterなんかやっている暇があったら、もっとリアルを大事にしろよ」とか言われることもあるんですよ。でもその逆で、Twitterでの発言とかをみているとその人に対する興味がすごく増すので、実際会ってみるとすごく打ち解けるのが早くて濃密なんですよね。だから、リアルを楽しくするのがTwitterなのかなと思う」 ■いま、そしてこれからの音楽業界  CDの売り上げが激減し、市場の縮小に歯止めが利かない音楽業界ではあるが、七尾氏はそこまで悲観的には捉えていないという。 七尾「僕はいまの状況をすごくポジティブにとらえていて、楽しくてしょうがない。音楽業界と呼ばれていたものがどんどん衰退しているけど、才能がある若手がどんどん出てきていて、日本の音楽は活気づいていると思う。10年前、20年前にはどんなに努力しても消えて行かざるを得なかったミュージシャンがいたけど、いまは違う。努力次第で音楽を続けていくことができる。僕のキャリアってデビューしてからずっと、業界が沈んでいる時期とぴったり合致しているんです。なので、苦しさになれてしまっている。だから今まことしやかに囁かれているネガティブな言説って、僕はあんまりピンとこないんです」  しかし一方で、才能を持った若手をフォローできていないということが、音楽業界の元凶になっているという指摘も。 七尾「一番の問題は、昔のレコード会社やメディアのような、彼らをバックアップして応援していく機能が弱まっているということ。そのため、彼らはチャンスをつかめないまま溢れている。そこに対してはなにか活路を開いてあげなきゃいけないんだけど、俺にできることっていったら、ネット上やイベントの場で好きな若手をプッシュしたり、DIY STARSを作ってみたりすることくらい。いまの若い子はMySpaceとかTwitterで頑張っているけど、それだけではなかなか決め手にはならない。よっぽど『神聖かまってちゃん』くらいモノがよく見えていて、新しいメディアをうまく使ってれば別だけど。でも基本的にミュージシャンは自己宣伝苦手ですから、そういう人たちは、やっぱりまわりの助力がないと出てこられないですよね」  TwitterやUSTREAMという新しいツールが生まれたことで、音楽のあり方自体が見直されはじめてきた2010年。七尾氏をはじめとした、新しい感覚を持ったミュージシャンたちの今後の活躍を応援したい。 (取材・文=編集部) DIY STARS <http://diy.tunk.jp/> PUBLIC/IMAGE.3D <http://public-image.org/3d/> ●ななお・たびと 1979年生まれ。シンガーソングライター。弾き語り独演会「歌の事故」や、全共演者との即興対決を行う「百人組手」といった自主企画ライブ活動を不定期に開催。各地のフェスやイベント、USTREAM中継などで伝説的なステージを生み出し続ける。約3年ぶりとなるアルバム『billion voices」を7月にリリース。8月20日には渋谷O-EASTにてワンマンライブが行われる。 公式ブログ <http://www.tavito.net/> Twitter <http://twitter.com/tavito_net> ●つだ・だいすけ 1973年生まれ。メディア・ジャーナリスト。インターネットや音楽をはじめとするデジタルコンテンツに関する記事を雑誌やウェブで多数執筆。「tsudaる」でおなじみ。 Twitter <http://twitter.com/tsuda>
ビリオン・ヴォイシズ この歌声! amazon_associate_logo.jpg
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"知の暴君"日垣隆氏がサイゾーに降臨 Web3.0時代を語る!

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『ダダ漏れ民主主義 メディア強者に
なる!』(講談社)
 USTREAM、YouTube、スマートフォン――。情報ツールの進化と普及で時代は100年に一度の激変期を迎えている。あらゆる情報が縦横無尽に回線を飛び回る中、人は「メディア強者」になるための生き方を強いられ始めた。『ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!』などの著者、日垣隆氏は、23年前のパソコン通信時代からネットを駆使し、13年前から自身の著作物を電子書籍で販売している「メディア強者」の一人だ。一方、過激な言葉で周囲を挑発し、Twitter上では時に著名人らにもケンカを売りまくる"暴れ者"の一面も合わせ持つ。そんな「知」と「暴」の顔を持つ日垣氏に、メディア強者になるための「ダダ漏れ情報」との接し方、自身と電子書籍との関わり、さらにはTwitterでのケンカ必勝法(?)を聞いた。 ――タイトルの『ダダ漏れ民主主義』は、時代を言い表す象徴的な言葉だと感じます。 日垣隆(以下、日) 密室で審議されている話が一次情報として一般へ直接伝わる時代です。議員会館の食堂で、鳩山邦男さんと与謝野馨さんの会話を、裏で聞いてる上杉隆さんがTwitterでダダ漏らすとか(笑)。密室談合の情報に個人がオンデマンドに接することができる時代ですから、それ自体は是としたいですね。当然、そこにはウソも混じっているわけですが。 ――ウソも混じる大量のダダ漏れ情報を制覇して「メディア強者」になるには、著書『ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!』の中で「情報の断片を正しく構造化し、自己も日本も世界も相対化する力量」が必要と書かれています。  知識として知っているだけでなく、どこから突かれてもその問題を矛盾なく、平易な表現で説明できるように、問題を自分の中で完全に解き終えておくことです。状況が変化すれば新たな仮説を立てて再度調べ、修正して吸収していく。そういう柔軟な情報の構造化が必要ということです。そのためには自分を絶対化せずに相対化していくことも求められる。それが、タイトルにもある「メディア強者になる」というところにつながるんじゃないでしょうか。 ――メディア強者と言えば、日垣さんはインターネットが日本に普及する前の80年代から、すでにパソコン通信のニフティで情報検索を始めていたとお聞きしています。きっかけは何だったのでしょう。  僕がライターになったのが1987年なんですが、その年にノンフィクションライターの千葉敦子さん(故人)が、『ニューヨークの24時間』(文藝春秋)という本を出された。在米ジャーナリストとしての生活日記なんだけど、彼女はまず朝起きて、パソコンを使い、ワシントンポストやニューヨークタイムスを電話回線を通じて読み、それから国立図書館にアクセスして調べものをして執筆する、なんて書いてある。「なに? 新聞が宙を舞うの?」と思ったわけです(笑)。23年前だから僕も具体的にはイメージできなかったんですが、少なくともそういう事実があることは分かった。 ――事実として知り、具体的にどうされたのですか。  すぐに翌日、ニフティでワシントンポストのサイトにつないで「White Gate」ってキーワード入れたら検索結果がバーっと出てきた。もう、涙が出るくらい感動した(笑)。そうか、こういう時代になるのかと。すべて英語なんだけど、いずれ日本もこうなる。であれば、書いた記事を無料で読まれたら商売が成り立ちませんから、課金をどうするかが第一の課題だなとか、まぁ、暇だった23年前にそんなことを考えていたわけです。 ――その10年後にはすでに電子書籍をビジネスとして展開されています。  13年前に著作物をPDFに乗せて配信を始めました。まだPDFのバージョンが1.0で、作成ソフトが当時は7万円くらいしたと思いますが。メディアとして残るかどうかさえ読めなかったけど。今はiPadやiPhoneでも当たり前に使われていて、こんなに一般化するとは正直思いませんでしたね。 ――『ダダ漏れ民主主義』の中で、「(自身の著作物の)二割はすでに電子書籍になっている」「本にするつもりのない『変わった』ドキュメントをいくつも電子書籍化し、(略)毎日数十点が売れている。自サイト(編集部注:公式サイト『ガッキィファイター』http://www.gfighter.com)での販売なので、印税は一〇〇%」(本文P85)と書かれています。著作物を版元まかせでなく自分で直接売るという発想はいつから?  20年くらい前に同窓会で帰郷したときに、友達と話したら、誰も私が書いた本を知らなかった(笑)。すでに20冊程出していたんですけどね。こりゃダメだと。で、東京に戻ったその日に、往復ハガキで同窓生400人くらいに注文とったら、義理でけっこう買ってくれた(笑)。版元も「紀伊國屋より売れた」と喜んでくれて。それで、著者自身も売らなきゃダメだなと思うようになりましたね。 ――日垣さんの著書は、時代を経ても読み続けられる"寿命"の長さが特徴です。『情報の技術』(97年刊、朝日新聞出版)を最近PDFで配信したところ、10万部以上売れたお話は有名です。拝読しましたが、まだ導入されたばかりの「DNA型捜査」を徹底取材し、大手新聞でさえ犯人と報じていた足利事件の容疑者を「冤罪」と科学的に主張したり、湾岸戦争における衛星の取材を通してカーナビの出現を予言したりと、内容がすべて今、現実化しています。  湾岸戦争は90年7月にブッシュが開戦を宣言するんだけど、実際に戦争が始まったのが半年後なんです。それまで何の動きもなかった。その動きにすごく疑問を持ったので、戦争が終わってから科学技術庁の付属図書館へ行ってデータベースから米軍関係者の論文をかたっぱしから読んだ。そこで分かったのは、ナブスター衛星って最低でも12基上げないと機能しなくて、全機揃わないと夜中に砂漠で米軍が一カ所に集まれないんですよ。そのために12基上がるのを半年待っていたわけです。そういう謎解きをしていく過程で、「動く地図」が実用化できることが分かる。で、「10年、20年先にはナビの中に入っていない街の商店は存在しない日が来るだろう」というようなことを書いたわけです。 ――膨大な取材から導き出された真実というわけですが、日垣さんと言えば妥協のない取材を重ねる完璧なジャーナリストという顔と、やたらケンカを売る"暴君"の顔が浮かびます。  浮かばないでしょ(笑)。そもそも自分からは売らないですよ。売られたら買いますけど。 ――いや、最近は特にTwitterでいろんな方に。しかも勝間和代さんとか佐々木俊尚さんとか、あまり普通の人がケンカを売らない相手にからみますよね。勝間さんには「鼻に正露丸を詰めてる」とかなんとか。  あれはほんの冗談です。ケンカを売ったわけじゃないので。 ――佐々木さんに対しては「2011年にテレビも新聞も崩壊しなかったらジャーナリスト辞めるか」とか、今回の本の中でも、同氏の著作を指して「一冊一冊の賞味期限が半年程度と短く、オリジナリティのなさが特徴」(本文P60)なんて書いてあります。  (微笑みながら)売ってますね(笑)。だって、『電子書籍の衝撃』で「2011年に新聞とテレビが消滅する」って書いて話題になったわけですけど、さっきの"賞味期限"の話で言えば、2012年にその本がはたして読まれているのかって話で。彼は出身母体の毎日新聞に対するルサンチマンがマグマのようにあるみたいで、こと新聞に対しては冷静さを失う。それだと分析も見誤りますよと。勉強になる部分はありますけどね、分かりやすく書いてありますし。 ――ああいうケンカは何か意図があるのですか。また、ケンカの勝ち方みたいなものは? Twitterでは「論争の訓練は今も毎日怠っていません、言論の格闘技プラス科学的根拠のフェアな組み立てと、笑いも重要かと」(7月5日)なんてつぶやいてますが。  意図というか、楽しいので。てか、よく探してきたね(笑)。まぁ、論争というのは智恵を磨く大きな一つの手段なんですね。やってみると自分の弱点に気づくし、そしたらそこを強化する。勝ち方という意味では、笑いという要素はけっこう重用です。笑わすとけっこう勝つ(笑)。Twitterって話題がどんどんズレてくでしょう。ギャラリーも乱入してきて、スピードも速い。15分もすると、経済学者の金子勝さんの議論が"ハゲ問題"に変わってる。ブログや2ちゃんと違って論争の場にもなりにくい。だったら、見世物とは言わないけど、わりとどうでもいいことをせっかく全国規模でやってるんだから、過敏にならずに楽しめばいいんじゃないですか(笑) ――最後に月並みな質問ですが、電子書籍の将来について。ご親交のあるアルファブロガーの小飼弾さんは「紙の雑誌類は10分の1くらいに減る」とおっしゃっています。日垣さん的には?  トレンドとしては弾さんの言う通りだけど、人間の習慣というのは意外にあなどれないと思ってます。今日も銀行に行ったら、窓口に人がたくさん座って待ってる。ATMで全部できるのに。ATMなんて誕生からそろそろ30年経つんですよ。人って便利だからといって一斉に飛びつくものではないですよね。私がネットに触れてからも、普及するまで20年以上は待った。合理性とは違う習慣の部分で、想像以上に時間はかかるという気はしています。 (文=浮島さとし)
ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる! そういう時代です。 amazon_associate_logo.jpg
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北川悦吏子、またもTwitterで問題発言 人気漫画ドラマ化のガセ情報に見事に釣られた?

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「北川悦吏子 (halu1224) on Twitterより」
 『愛していると言ってくれ』(TBS系)、『ロングバケーション』(フジテレビ系)で知られ、現在はTwitterをテーマにした『素直になれなくて』(同)の脚本を担当している北川悦吏子。放送中のドラマを脚本家自らTwitterで"実況"するなど、奔放な行動が物議を醸している彼女だが、またしてもTwitterで問題発言を連発。ネット上で一騒動を巻き起こした。北川はTwitterで次のようにつぶやいた。 「『よつばと!』がドラマ化。すごく好きなマンガ。そして、すごく複雑な思い。テレビはこれでいいのか? よそから、才能借りて来て、ドラマ化してて、それでいいのか、ということを初めて思った。今までは思わなかった。それほど思い入れのある原作が、なかったから。この焦る感じは、きっといいこと」 「 私、これ、ドラマになるよ、ドラマになるよ、と局の人に会う度に言ってんだよね。いざ、マジでそうなると、思うと、複雑なのは何だろう。すごく負けた気がする。漫画に。漫画はすごいのすごいけどさ。確かに。がんばろうぜ。テレビチーム!(今、全局、全脚本家、全プロデューサーに呼びかけ!)」  漫画家・あずまきよひこの人気コミック『よつばと!』(アスキー・メディアワークス)がドラマ化されると発言し、同漫画への敗北感までも宣言。さらに、ドラマ制作スタッフを鼓舞する言葉まで綴った北川だが、その情報ソースはネットだったと告白した。そんな中、あるユーザーがその情報は5年前に流行した画像であったことをTwitter上で指摘。すると、北川は「これ5年前なの? 私、これ、二日前に見つけて、マジに受け取ってしまって」と明かし、さらに次のように反省の弁を述べた。 「すみません。もう、リツイートがすごい勢いで。私の間違いでした。『よつばと!』ドラマ化情報。誠にすみませんでした。ガッツリ鵜呑みにしましたガセネタを。そして、私の二日間の苦渋もなんだったんだろう。私のよつばを誰が...みたいな」 「『よつばと!』ドラマ化、ウソでした。間違えました。すみません。今、方々から、ものが飛んで来て、体じゅうに当たってます。ただ、他にも間違えてた人がいたみたいで、その人には有益な情報でした。いや、でも、すみませんでした。謹慎処分。しばらくツイッターおやすみします」  謝罪の言葉を述べ、自ら謹慎を誓ったが、これらの発言をすべてTwitterから削除し、さらに謹慎はわずか6時間ほどで、再びtweetを始めてしまった。ある週刊誌記者は次のように明かした。 「エンタテインメント界に関わる人間で、礼儀・作法よりも前にわきまえなければならないのが、"情報解禁"。特にテレビ局は、ドラマの情報解禁日はシビアに考えていて、局、芸能プロダクション、広告代理店などさまざまな関連各所と調整して決めています。スポーツ紙も、タレントの恋愛スキャンダルはスッパ抜きを競い合いますが、ドラマの情報解禁は遵守するのが紳士協定となっています。これを反故にするとその後、情報を出さないなどのペナルティが課されるケースも過去にはありました。北川は、脚本家でありながら、ネットで見たガセの情報を鵜呑みにして、しかも、不特定多数の人が閲覧できるTwitterで発言。一般人のユーザーから指摘されて、初めてガセだと気づくという最悪のケースです。『素直になれなくて』も視聴率10パーセント前後の低空飛行ですし、こんな破天荒な発言ばかりする脚本家をテレビ局は今後、使いたがらないでしょうね」  ネット上のガセに軽々と"釣られ"、投稿を削除する浅はかさを見せた北川。以前にも「これから問題発言をします」と記し、「ツイッターができることを、なんでそんなに人は自慢するの? できないことをなんで、そんなに下に見るの? 最初にツイッタードラマを書こうと私がしたときに そういう人が何人もいた」とTwitter上でマジギレするなど、醜態をさらしている。長年、第一線で活躍してきた人気脚本家ならば、もう少しエスプリを利かせた含蓄のある言葉をつぶやいてもらいたいものだ。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>) ◆北川悦吏子 (halu1224) on Twitter <http://twitter.com/halu1224>
よつばと! 9 いやいや、悦吏子が敵うレベルではない。 amazon_associate_logo.jpg
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「ツイッターは合法だけど自粛」ってどうなの!? メールは? ニコ動は?

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Twitter議員の代表格・藤末健三氏。
 いわゆる「ネット選挙の解禁」へ向け、与野党はこの26日に各党協議(民主党、自民党、社民党、公明党、共産党)を行い、これまで禁止されていたインターネットを利用した選挙運動を、夏の参院選から解禁することで最終合意した。これにより、政党や候補者自身のホームページ(HP)やブログの選挙期間中の更新が可能になる。2002年に総務省の研究会が容認を求めてから9年越しの"悲願"が結実することになる。  一方で、ここ数年利用者が爆発的に増えているツイッターについては、法律上ではHPやブログと同じ扱いとなるものの、他人のコメントを引用する「リツイート」により、「ブログのトラックバックと比較して極めて操作が簡単で、なりすましの被害が起きやすい」(協議に参加した慎重派議員)との慎重論により、夏の参院選ではひとまず「自粛」する方向で決着した。また、メールについても「誹謗中傷に使われる」との理由で解禁は見送られることになった。従って、期間中のメルマガ更新も違反となるため、情報発信は基本的にHPとブログに限定されることになる。  これを受けて、ネット上では「一番マストなツールを見送ってどうすんだ」「ユーストで討論会観たかった」など、中途半端とも言える形で終わった今回の"解禁"に、一部では失望の声も出始めている。また、「メールなんて監視できんの?」「法律違反じゃなきゃツイッターやれちゃうしww」と、事実上、抜け穴だらけの制限に疑問視する声も上がっている。ネット選挙解禁へ向けて早くから取り組み、自らもブログやツイッターを活発に利用していることで知られる民主党の藤末健三参院議員に、今回の一連の動きについて聞いてみた。 ──ツイッター自粛に関連して各党の実務者が28日までにガイドラインをまとめると報じられましたが、具体的なものは出来上がったのでしょうか。 藤末議員(以下、藤末) いや、まだ完全には出来上がっていないようです。当面は各党内で「自粛していこう」と、周知を徹底していくことになると思います。 ──参院選公示日を仮に6月24日と想定すると、周知期間の確保も含めてタイトなタイムリミットとなりそうです。遅くともいつ頃までに国会提出をする必要がありますか。また、沖縄基地問題などで国会が紛糾した場合、最悪は先送りされる可能性もありますか。 藤末 あくまで仮定ですが、公示日がもし24日なら周知期間を勘案して4日には公布しないと間に合いませんから、そうなると国会提出のタイムリミットは6月1日の週冒頭になると思います。先送りについては絶対ないと信じたいですがね。それはあってはだめ。やっと与野党が最終合意できて法案提出寸前まできて、国民の皆さんの期待度も高まっているわけですから。 ──これまでも選挙期間中にHPやブログの更新をしていた議員がいたと言われていますが。 藤末 いわゆる泡沫政党の中にはそういう方が若干いたと聞いていますけどね。民主党内では一人もいないはずです。いたら問題ですよ。 ──ツイッターが自粛ということはユーストリームもNGなわけですが、ニコニコ動画による討論会のような方法はどうなんでしょうか。 藤末 現状では不透明と言わざるを得ません。しかし、私見ですが、ガイドラインに従って常識的におかしくないことならば、是非ともやっていくべきではないでしょうか。せっかくネット選挙を解禁したわけですから、みなさんにどんどん盛り上がっていただかないと意味がないですよね。 ──メールの利用は「誹謗中傷に使われるから」との理由で今回は見送られましたが、複数の代議士から話を聞くと、現状でも怪文書などによる"紙爆弾"は日常的に横行しているそうですが。 藤末 僕もそう思いますよ。ようするに"反対派"の方々が、反対するための理由としてあげているだけなんじゃないですか。合理的な理由とは言えませんよね。 ──反対する議員は、なぜネット解禁に反対するのでしょうか。 藤末 「なりすまし」や「誹謗中傷」の危険性を理由にはしていますけどね。実際にはネットを日常的に使えていない方も多いんですよ。HPさえ立ち上げていなかったり、去年のお花見の写真をいまだにアップしていたり(笑)。そういう方にとっては、今解禁されてしまうと、ネットをうまく使いこなす議員と比較して不利になりますから。そのためのスタッフも新たに確保しなければならないし。 ──総務省によれば昨年末のネット利用者数は9,000万人です。老人や子どもを除けば、ほぼ全国民が利用していると言ってもいい。そんな時代に「自分がネットを使えないから自分のレベルに合わせてちょっと待ってくれ」という考えは、国会議員の対応としていかがなものかと。 藤末 まさにそうなんです。そういうことをメディアの皆さんが大きく報じてください(笑)。私もまったくそのとおりだと思いますよ。 ──ツイッターは、法的にOKということは、仮になし崩し的に更新されてしまっても法的に罰せられないことになります。それで実際に自粛が守られるでしょうか。また、メールについても現実に監視できると思われますか。 藤末 実は、26日の与野党合意とは関係ないところに存在する無所属議員などもけっこう多いんですよ。まずはそういう方々に自粛が徹底できるかは非常に難しいというのが正直な感想です。特にメールについては、膨大な情報がネット空間でやりとりされていますから、これを一つひとつすべて取り締まる方法は現実にはないでしょうね。 ──その中で今回の法改正の意義を。 藤末 いずれにせよ、桜井政審会長(今回の与野党協議の座長)がおっしゃっているとおり、第一歩を踏み出せたのは非常に大きいと思いますよ。これまでは、選挙期間中に大きな出来事が起きても、それに対する政治家としての声を発信することすらできなかったわけですから。今回の実績が次の選挙へ向けてつながることは間違いない。それより、せっかく解禁になるのですから、皆さんも各候補者のブログやHPをしっかり監視してください。自分の意見を持っている候補者は、ブログでもしっかりとしたメッセージを発信しているはずです。 (文=浮島さとし)
なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか なぜなぜ? amazon_associate_logo.jpg
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谷垣ツイートは発展途上!? 「ネット選挙」解禁へ向けて永田町ツイート人口増殖中!

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谷垣禎一 on Twitter
 いわゆる「ネット選挙」の解禁へ向けて動きが加速している。民主党では今年夏の参院選での解禁を想定し、5月の大型連休明けにも「公職選挙法改正案(ネット選挙解禁法案)」を議員立法として提出する方向だ。解禁になれば、公職選挙法で禁止されている選挙期間中のブログ更新やメールでの情報提供が可能になる見込み。ここ最近、急激に広がりを見せているツイッターも強力な武器になりそうだ。  たとえば、街頭演説を「明日の午後1時に日比谷交差点で」「応援演説にあの△△さんが来ます!」と"つぶやき"で告知をし、iPhoneが一台あれば、テレビクルーなどいなくてもユーストリームによるネット中継が可能だ。また、選挙期間中に起きるさまざまな世の中の動きに対し、候補者が考えを発信することは極めて重要だが、実は現在その術はない。解禁になれば、ブログやツイッターで素早く情報発信できるというわけだ。  「ネット選挙」が解禁になれば、こうしたネットツールをいかに効果的に使えるかが当落の鍵を握る可能性は高い。実際、現役議員の間にもツイッターは徐々に広がりを見せている。犬塚直史参議院議員の外交政策担当の私設秘書を務める勝見貴弘氏はこのほど、『Twitter議員のTwitter利用実態』(http://ow.ly/1BbUK)を発表した。これによると、4月21日現在のツイッター利用国会議員は84名。政党別内訳で見ると民主が50人と圧倒的で、次いで自民20人、公明7人と続く。当選回数別では1回生が47人と、やはり若手議員が圧倒的に多いのが特徴のようだ。  さてそんな中、「私はつぶやかない」と"ツイッターしません宣言"をしていた自民党の谷垣禎一総裁が考えをあらため(?)、4月20日午後4時13分にツイッターデビューを果たした。もともと、鳩山首相がツイッターを始めたことに対し「つぶやきは好きな方がすればいいこと」と皮肉ったことで「反ツイッター宣言」(朝日新聞)などと報じられてしまったが、頑なに拒否する理由があったわけでもなさそうだ。今回の"転向"の理由も、自民党でツイッター議員として知られる世耕弘成衆院議員らが説得した結果だと噂されている。  さて、満を持して船出をした谷垣ツイッター。野党に転落した自民への注目度に比例するかのように、総裁のツイッターの注目度も、現段階ではいまひとつとの声もある。おりしも、自民党のツイッター議員として知られる山本一太議員は、谷垣氏がツイッターを始めることに際し、「谷垣総裁の手による、谷垣総裁のための『本音のメッセージ』でなければ、ダメだ! 逆に言うと、そこが鳩山首相と違う、谷垣ツイートの魅力になる!」と熱く語ったものの、そのつぶやきを見かけたユーザに「どうでもいいけど、何の興味も湧かない。鳩も同様」とリツイートされてしまい、さらにそれにも「同意」「まったくその通り」と多数のリツイートがつく結果に。「谷垣さん、まじめすぎてツイッターに向かないんでは?」なんていう意地悪なつぶやきも見うけられた。  そのあたりについて、山本一太議員にあらためて聞いてみた。 ――谷垣さんはマジメすぎてツイッターも期待できない? 「いやいや、逆ですよ。あの性格のよさが出るのがいいんだから。だって、本当にチャーミングな方なんですよ(笑)。それがなんとかたくさんの人に伝わるといいんだけど」 ――谷垣ツイートをはっちゃけさせる秘策は......? 「私ね、たまに20分間という枠を決めて僕に対する全部のリプライとかリツイートにかたっぱしから答える『弾丸ツイート』というのをやるんですよ。それをちょっと変えて、谷垣さん向けの企画で『谷垣総裁激励&注文ツイート』みたいなのやろうかなと(笑)。国会とかで疑問に思ったことを、毎晩『谷垣さん、あれはなんでですか?』って、返事が来るまで10分くらい公開で突っ込み続けるの。なんかそういうことから面白い形が生まれるんじゃないかな。フォロワーもすぐ5万、10万と増えますよ」  発足1週間を過ぎた「谷垣ツイート」を覗いてみると、フォロワーは早くも3万人を突破。第一声で「つぶやきはしないと申し上げましたが、多くのみなさんから『なまごえ』をうかがう有効なツールとの熱心な勧めがあり......」と極めて丁寧に"説明責任"をはたしたうえで、「鳩山由紀夫総理をフォローしました(4月21日)」「党首討論が終わりました。(略)一言で言うとむなしさを感じております(同)」「今日昼過ぎに舛添要一議員が離党届を提出されました。大変残念なことです(4月22日)」と、淡々とした表現ながら自民党総裁ならではのけっこうコアなつぶやきが続く。一般ユーザからのリツイートも「なんか、いがいにいいかも」「癒し系だなww」と好意的な声もチラホラ。今後の進化が楽しみだ。  そんなユルい動きを他党ではどう見ているのか。ネット選挙解禁法案作成の中心となって動き、民主党のツイッター隊長の異名を持つ藤末健三参院議員に「谷垣ツイッターなんて脅威にもなりませんよね?」と聞いてみた。 「いやいやいや、何言ってんですか(笑)そんなことないですよ。やっぱりガンガン感情に訴えるつぶやきが来ると手強いことになるんじゃないですか。どうしたって鳩山総理との対比もされるだろうから、相乗効果もあるので遠慮なくやっていただきたいですね」  永田町に急速に広まりつつあるツイッター。夏の参院選に突入する頃には、国会のツイッター事情は激変している可能性が高そうだ。谷垣総裁が「スタジオなう。ポスター撮影なう」なんてつぶやく日が来るのかもしれない。 (文=浮島さとし) ◆谷垣禎一 on Twitter <http://twitter.com/tanigaki_s>
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ブレイク間近!?  Twitterで話題のウェブ漫画『クラブDJストーム』に注目せよ!

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(c)原作:DJイオ/作画:パリッコ
 今、Twitterでジワジワ人気を集めているウェブ漫画「クラブDJストーム」。正体不明の流しのDJ「ストーム」が、DJ仲間のメガネ、UFO、プリティらとともに熱きDJバトルに挑む青春漫画だ。DJと言うと、「なんだかカッコつけちゃって、オサレ気取ってるんじゃないの?」と敬遠する向きもありそうだが、この漫画はそのイメージの真逆をゆくB級ギャグ漫画。お金はないけど、心から音楽を愛するストームのDJ魂をはじめ、友人想いの心優しいメガネなど、ジャンプ世代ド真ん中の「友情・努力・勝利」が存分に盛り込まれている。  原作はDJイオ氏、作画はパリッコ氏。2人はLBTというインディーズレコードレーベルを主宰しており、普段はDJとしてイベントを開催している。そんな"現場"を知る2人だからこそ描けるリアルなDJ事情や音楽に対する情熱が、音楽ファンたちの間で話題となっているのだ。
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(c)原作:DJイオ/作画:パリッコ
DJ×漫画家――。Twitterを味方に付け、ウェブ漫画というジャンルで新たな挑戦を続ける作者とは、一体どんな人物なのか? 原作者のDJイオ氏に直撃した。 ――制作を始めたのはいつ頃なんですか? DJ イオ氏(以下、イオ) 2006年です。LBTのイベントの打ち上げで、パリッコと『こんなDJいたら面白いよね』と話していたら盛り上がって、せっかくなら作ってみようということで作り始めました。3カ月くらい期間が空くこともありますが、だいたい月2回くらいのペースでアップしています。僕がストーリーを考えて、パリッコがイラストを書いています。彼はふだん編集やデザインの仕事をしているんですが、漫画を描くのは今回が初めて。でも想像以上に上手くて、僕もびっくりしました。 ――『ドラゴンボール』や藤子・不二雄、「コロコロコミック」(小学館)などを彷彿とさせる、80年代テイストですよね。20代後半~30代にはたまらないのではないかと思いますが。
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(c)原作:DJイオ/作画:パリッコ
イオ はい。僕もパリッコも1978年生まれで、中学生の頃がちょうど"ジャンプ黄金時代"だったんです。僕は『ドラゴンボール』、パリッコは『ジョジョの奇妙な冒険』が大好きで、やっぱりそういう好みが出ちゃうんですよね。「絵が気に入って見てる」という人もいて、そういう部分で多くの方に受け入れられているのかもしれません。 ――ストームたちがDJ修行をするDJ SENNINはモロに亀仙人だし、DJ ROSANJINは『美味しんぼ』の海原雄山にしか見えませんが、それぞれのキャラクターに実際のモデルはいるんですか?
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(c)原作:DJイオ/作画:パリッコ
イオ 主人公のストームはパリッコで、僕はメガネですかね。メガネがクラブでメガネ割っちゃうシーンとか、僕の実体験に基づいています。ほかのキャラも友達や有名DJをモデルにしていることもあります。 ――そもそも、なぜウェブという媒体を選んだのですか? イオ たくさんの人に気軽に見てもらいというのと、ウェブが一番身近だったというところですかね。ただ、やっぱりジャンプ世代なので、いつか紙にまとめたいという野望はあります。 ――『DJストーム』の魅力といえば、漫画内に出てくるDJミックスが実際に聞けるという点もありますね。 イオ DJミックスは読者の方にご好評いただいています。またiPadが出てきたり、電子書籍も面白くなりそうなので、漫画と音楽で面白いことができないかと新しい展開も考えているところです。 ――ここ最近で急に人気に火がついたような気がしますが、何かきっかけがあったのですか?
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(c)原作:DJイオ/作画:パリッコ
イオ 1、2カ月前にミュージシャンの七尾旅人さんがTwitterで紹介してくれて、それをきっかけに一気にアクセス数が伸びました。他にも野外フェスの「メタモルフォーゼ」を主催しているDJ MAYURIさんも紹介してくれたみたいで。読者の方も、趣味でDJをやっている方や音楽が好きな方が多いです。 ――現在、"天下一武道会"ならぬDMT(ダンスミュージックトーナメント)に出場しているストームたちですが、今後のストーリー展開はどうなっていくのですか? イオ DMTが進んでいくなかで、徐々に闇のDJ集団「アンダーワールド」の全貌が明らかになっていきます。今はまだ全体の構想の前半部分くらいなので、これからの展開をぜひ楽しみにしてください! (取材・文=編集部) ・『クラブDJストーム』http://djstorm.blog49.fc2.com/
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