2012年6月から始まったこの連載「テレビ裏ガイド」。「面白いテレビ番組を真正面から面白いと紹介する」というコンセプトで毎月2~3本のペースで更新し続け、今回でなんと100回目を迎えます! 面白いテレビ番組だけを取り上げているので、よく直接お会いした人から訊かれることがあります。「ネタは尽きないですか?」と。けれど、3年あまり連載してきて、一度もネタで困ったことはありません。もちろん、自分の書き手としての能力的な問題で、この面白さをどう文章で伝えられるのかと、書くのに困ってしまうことは多々ありますが、取り上げる候補が何も思い浮かばないということはこれまで皆無でした。それだけ「テレビは今も面白い!」と、胸を張って言うことができます。 昨今はテレビがつまらなくなったなどといわれますが、僕の実感はまったく異なります。むしろ、2014年以降のテレビは、ここ十数年の間で最も面白いと言っても過言ではありません。 そこで、100回記念企画として、今回から3回に分けて、民放キー局5局とNHKの各局についての現状を私感たっぷりに語っていきたいと思います。 *** 現在最も元気なのは、NHKとテレビ東京だろう。ともにテレビ局としては、ある意味で異端だ。NHKは公共放送であり、スポンサーを獲得する必要がないため視聴率に縛られることはない。一方、テレビ東京は、キー局としては最後発であり、視聴率最下位は当たり前という状況だった。だから、最低限の視聴率獲得目標基準が各局よりもはるかに低いといわれている。過剰に視聴率にとらわれていない両局が好調なのは、皮肉な話であるのと同時に、そこに何かヒントが隠されているのではないか。 ここでキーワードになるのは、「らしさ」だ。いわゆる「NHKらしさ」「テレ東らしさ」である。例えば、テレ東の人気番組『Youは何しに日本へ?』。 この番組は、空港を訪れた外国人(=You)にタイトル通り「Youは何しに日本へ?」と尋ね、その答えが面白い人に密着するという番組である。低予算ゆえ、大物芸能人をそろえることができないという弱点を補うため、テレ東は「素人」参加番組を数多く手がけてきた。また、タイアップがつきやすいという理由もあってか、旅番組も多い。そんな得意分野を組み合わせた、実に「テレ東らしさ」全開の番組だ。この番組の成功で、『家、ついて行ってイイですか?』や『逆向き列車』など派生番組も生まれ、素人密着ドキュメントバラエティとでも呼べる新たなジャンルを確立したといえるだろう。 テレ東の現在の好調の理由を端的に言い表すならば、それは「できないことはやりません」精神だ。これは、同局の看板プロデューサーである佐久間宣行(『ゴッドタン』『ウレロ』シリーズなど)の著書のタイトルだが、できないことを無理にやっても仕方ない。逆に、できることとは何かを考え抜き、工夫して、できることを増やし、それを確実に実行していくということだ。テレ東の予算では、幅広い層が満足するような番組を作るのは難しいかもしれない。だったら、特定の層に向けて作る。そうすれば、視聴層がハッキリしているため、視聴率争いで負けていても、スポンサーはつきやすい。「固定客」ともいえる、熱烈なファンも生みやすいのだ。ド深夜番組のいち企画だった「キス我慢選手権」が2度も映画化された『ゴッドタン』は、その最たるものだろう。 NHKもまた、「NHKらしさ」が色濃く反映される局だ。だが、時にその「NHKらしさ」が足かせになってしまうこともあった。たとえば、昨年3月の中田宏衆院議員による「コント番組批判」だ。あるコント番組を名指しし、「ドタバタ暴れて人の頭を叩いて笑いを取るようなものではなく、地域性や日本の歴史文化をひもとき、若い人が関心を持てるような番組にしてほしい」などと、「NHKらしさ」を盾に批判したのだ。 これに笑いで対抗したのが、現在もシリーズを重ねている『LIFE!~人生に捧げるコント~』だ。座長である内村光良自らがNHKの古株ディレクター・三津谷寛治に扮し、「非常に低俗な雰囲気、これはまずいですね。NHKなんで」「NHKには『日本各地の地域性や、さまざまな歴史や文化をひもとくような番組』を放送する義務がある」「いくら怒ったからといって、人の頭をバコバコ叩くのはやめていただきたい。NHKなんで」などと、明らかに中田議員の発言を下敷きにした注文をしていくというコントを演じたのだ。 現在民放では、定期的に放送されるコント番組はほとんどなくなった。時間的、予算的コストに、視聴率が合わないからだ。しかし、NHKは違う。民放のように、毎分の視聴率にとらわれる必要はない。逆に、民放のように多くの芸人がひな壇に座るバラエティ番組や多くのタレントを使ったゲームのような企画は、NHKの雰囲気には合わない。だが、お笑いを“作品”のように作るコントなら、NHK的な価値観を保持しつつ、思いっきりふざけられるのだ。一見NHKらしくない『LIFE!』のようなコント番組こそ、実は「NHKらしい」お笑い番組の形なのだ。 一方、『ブラタモリ』は、一見して「NHKらしさ」全開の番組である。毎回テーマとなる土地をタモリが歩きながら、その地形などから歴史の痕跡を探るという極めてターゲットの狭い地味な教養番組。しかし、それを行うのがタモリだという一点で、一気にポップになっている。 『ブラタモリ』には、独特な演出が隠されている。それは、タモリのパートナーであるアナウンサーに「勉強するな」という指示がされているのだ。なぜなら、そのほうがタモリが自由にしゃべれるからだ。実際、『ブラタモリ』では、専門家が出す問題を即座にタモリが答え、アナウンサーがまったく理解できないまま置いてけぼりになっている場面がよく見られる。そんな時、タモリは生き生きと解説し始めるのだ。 進行を任されたアナウンサーが、事前の勉強をしない。それは、NHKの番組ではこれまで考えられなかったことだ。しかし、それがタモリの魅力を最大限生かすための演出なのだ。一見NHKらしい『ブラタモリ』は、実はNHKらしからぬ演出によって支えられているのだ。 テレ東は「テレ東らしさ」を追求することで、唯一無二の存在感を発揮している。『LIFE!』は「NHKらしさ」にとらわれなかったことが、結果的に「NHKらしさ」を生んだ。また『ブラタモリ』は「NHKらしい」番組を作っていく中で、「NHKらしさ」から脱却した演出で成功している。 「らしさ」は、決して自分たちを束縛するものではない。より自由になるための道具なのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから
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これはドキュメンタリーなのかドラマなのか? 『廃墟の休日』で交差する日常と非日常
またテレビ東京で、変な番組が始まった。思わずそうつぶやいてしまうような、異色すぎる番組が『廃墟の休日』(テレビ東京系)だ。これは旅番組なのか、ドキュメンタリーなのか、それともドラマなのか。どんなジャンルと呼ぶべきか、さっぱりわからない。 「超帰りたいッス」 「廃墟を巡るんじゃなかったの? ジャングル探索じゃん」 そんなふうに愚痴りながら、生い茂る草むらをかき分け、山頂へ向かう2人。第1話から第3話の旅人はTEAM NACSの安田顕と、その友人でディレクター・ライターの野口照夫である。2人は、兵庫県の摩耶観光ホテルから長崎県の軍艦島といった有名な廃墟を巡り、最終目的地である中ノ島にたどり着いた。その山頂にある、公園跡を目指しているのだ。 『廃墟の休日』は、SNSで知り合った、廃墟に詳しい「ジョン・T」に誘われ、俳優とその友人のクリエイター2人が、指定の廃墟を訪れるという設定だ。そこで、即興の芝居を撮影するまでを描いている。 番組の公式ホームページによると、「廃墟を訪れる俳優らの素顔が見られる<ドキュメンタリー>と、彼らが道中や廃墟で 繰り広げる<エチュード(即興芝居)>という2つの要素から成る、ロードムービー的ドキュメンタリー×ドラマ」とある。ちなみに4話目以降は、田辺誠一とスミマサノリに交代し、アメリカの廃墟を訪れると発表されている。 第2話では、前述の通り、軍艦島(端島)を訪れている。廃墟ファンならずとも、有名な日本有数の廃墟。「これぞ、廃墟」と呼べるような島だ。その美しい光景に圧倒されながら、2人は“廃墟”とは何かと考えを巡らせていく。「廃墟と遺跡の差って、なんなのだろう?」と。 そんな中で、安田は「廃墟」の思い出を聞かれ、学校の旧校舎に入ったことがあると語り始める。 「女子トイレって、廃墟じゃなかったら入ったらいけないところですよね。廃墟ってことは誰もいないわけだから、女子トイレに入れる。だから僕は初めて旧校舎で、大手を振って女子トイレに入りました」 真面目な顔で、いかにもヤスケンなエピソードを披露するのだ。 もともと「ジョン・T」の指示は、“廃墟の王様”である軍艦島ではなく、その隣に浮かぶ中ノ島だった。「海が荒れていると上陸できない」ことから、2人はいったん軍艦島に上陸したのだ。中ノ島は、その軍艦島から船で5分程の無人島である。軍艦島があまりにも有名なため注目されないが、「忘れられた」という意味では、より廃墟度が高い。「また夕方に来るけんね」と船頭が言い残し去って行くと、安田は「夕方に来てね!」と念を押す不安げだ。それもそのはず、島はジャングルのように自然が生い茂った、文字通りの無人島なのだ。足元を動き回る数多くのフナムシなどの虫を目の当たりにして、安田はひとつの結論を下す。 「生活の名残を感じさせるのが廃墟。再生が始まって、虫とかいきものが住み始めるのが遺跡」 なのではないかと。 かつて、この島には火葬場と公園があったという。軍艦島の住民の憩いの場であり、死後、ここで火葬されていたのだ。 「なんで軍艦島に火葬場を作らなかったのだろう?」と野口が疑問を口にすると、安田は朽ち果てた火葬場の跡を眺めながら言った。 「軍艦島で生まれて亡くなった時に、ここで魂になった時、これ(この風景)を見せてあげたかったんじゃないか」 確かに、そんな想像力を喚起させるほど、中ノ島から見える軍艦島の姿は美しかった。朽ち果てた廃墟の姿は、あまりにも非日常だ。しかし、かつてそこにも、確かに日常があった。廃墟に残された断片から、その日常を想像することができる。 『廃墟の休日』は、廃墟をただ歩くドキュメンタリーと、廃墟を背景にエチュードを繰り広げるスケッチが交差する構成だ。それはまさに日常と非日常が交差し、ないまぜになっているかのようだ。この番組のジャンルが一体なんなのかが曖昧なように、非日常と日常の境目が曖昧になっていく。いわば、『廃墟の休日』は日常と非日常、フィクションとノンフィクションの境界を巡る旅なのだ。 「すげえ非日常だな……」 神秘的な廃墟の光景を眺めてそうつぶやいた安田は、わずかに沈黙した後、 「ブッ!」 と、豪快におならの音を廃墟に響かせた。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから廃墟の休日:テレビ東京
『27時間テレビ』に“大コケ”フラグ!? 仕込み企画の『めちゃイケSP』が、テレ東『国道の旅』下回り民放最下位
25~26日に生放送を控える『FNS27時間テレビ めちゃ×2ピンチってるッ!本気になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん!!』(フジテレビ系)が、早くもピンチに見舞われている。 今年の『FNS27時間テレビ』は、ナインティナインが司会を務める同局のバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』がベース。「本気」をテーマに、大久保佳代子による88kmマラソン、めちゃイケメンバーによる水泳大会、体力測定のほか、全国から集まった“ちびっこダンサー”によるダンスバトル「FNSちびっこホンキーダンス選手権」などが予定されている。 放送に先駆け、4日に放送された『めちゃ2イケてるッ!2時間SP』では、EXILEも参加したダンスバトルの地方予選を中心に放送。さらに、大久保のマラソントレーニング風景や、体力測定企画のためにダイエット中の岡村隆史の密着映像なども公開され、『FNS27時間テレビ』への期待感を煽る内容であった。 しかし、平均視聴率は6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大コケ。これは、裏番組で2ケタを記録した『池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル』(テレビ朝日系)や『ジョブチューン★日本の名医が集結!医者ぶっちゃけSP』(TBS系)、さらに、宍戸開や大鶴義丹らが日本のスポットを紹介する『知られざる国道(酷道)の旅4』(テレビ東京系)をも下回り、同時間帯の民放最下位。過去の『めちゃ2イケてるッ!』のスペシャル放送は、15%前後と安定した数字が続いていたため、今回は視聴者のダンス企画への関心の低さが際立ってしまった。 「『FNSちびっこホンキーダンス選手権』は、子どもたちへのダンス指導に力を入れているLDH(EXILEの所属事務所)に、フジが乗っかった形。しかし、近年、ダンス番組は数字が取れないとされており、関係者の間では『盛り上がらなさそう』と見る向きも。それでもフジは、ゴールデン帯の2時間を割いて地方予選を放送する強気の姿勢をみせている。目玉企画として、なんとか盛り上げようと躍起なのでしょう」(テレビ誌記者) また、ダンスバトルを盛り上げないとならない理由があるという。 「『FNS27時間テレビ』では毎年、同局の人気番組とコラボした企画を盛り込んだ構成をとっている。しかし、最近のフジは改編が激しく、“看板番組”と胸を張れるような人気番組が少ない。そのため、放送作家陣も27時間を埋めるのに必死。結局、今年もSMAPや明石家さんまに頼った企画が多くなりそう」(同) 早くも不穏な空気が漂う『FNS27時間テレビ』。「FNSちびっこホンキーダンス選手権」は、視聴者の関心を集められるだろうか?フジテレビ公式サイトより
モー娘OGで輝きを放った紺野あさ美に「入社は間違いだった」の大合唱
6月24日に生放送された『テレ東音楽祭(2)』に、テレビ東京の紺野あさ美アナがモーニング娘。OGとして“一夜限り”で復帰し、矢口真里、辻希美、石川梨華、吉澤ひとみら元メンバー9人で出演した。 司会のTOKIO・国分太一から「これはもうテレ東じゃないと見られないですね」と振られると、紺野アナは「アナウンサーとOGを兼務で働かせてもらえるのは、テレビ東京ぐらいだと思うので、入った会社は間違ってなかったなと思いました」と笑顔で語り、自ら「それでは歌っていただきましょう。私も歌います」とアナ兼OGとしてヒット曲SPメドレーを熱唱した。 去年は、ストレスからか会社を長期間休んだり、最近は過食症がささやかれ、19日発売の「フライデー」(講談社)では、電車内でむさぼるようにタイ焼きをほお張ったり、同僚と鉄板焼きを食べた後、ひとりで豚骨ラーメンを食べている姿をキャッチされている。 「担当していたスポーツ番組『neo sports』を通して、年下の広島カープ・野村祐輔投手との遠距離恋愛が発覚したものの、その後DeNAベイスターズの三嶋一輝投手との浮気がバレて破局。モー娘時代にはジャニーズをはじめ、数々の浮名を流してきましたが、奔放ぶりは今も健在のようです」(女性誌記者) 女子アナとしては、いまひとつ伸び悩んでいる紺野アナ。初めての冠番組『紺野、今から踊るってよ』が話題になったものの、深夜に美女を従えて踊る姿には、「あれでは女子アナなのかアイドルなのかわからない」という声が持ち上がっていた。 そこにきての今回のモー娘。OGとしての歌番組参戦。ネット上では「やっぱりアイドルのほうが合っている」「女子アナのときよりも明らかに生き生きしていた」「改めて見ると可愛すぎる」と絶賛の嵐。かつてのファンが紺野に言いたかったことは、「入社は間違っていたと思いました」だったようだ。『紺野あさ美写真集「See you again」』(ワニブックス)
狙うは『元祖!大食い王決定戦』!? テレ東“元モー娘。”紺野あさ美アナが大迷走中!

「紺野あさ美のコンな気持ち」より
テレ東・鷲見玲奈アナ、推定Fカップの“パイニング競馬”に夜の騎乗依頼が殺到中!?
春のG1も、残すは6月28日の「宝塚記念」だけとなったが、女子アナ界の人気レースでも思わぬ伏兵が大穴をあけようとしている。現在『ウイニング競馬』(テレビ東京系)でMCを務める、鷲見玲奈(すみ・れいな)アナだ。 「入社3年目の鷲見アナは岐阜市出身で、首都大学東京都市教養学部都市教養学科を卒業。特技は3歳から始めた詩吟という、シブい一面もあります。番組では、ムチムチの太もも露わなショートパンツと二の腕が露出するノースリーブを着ていて、男性ファンが急増しています。特にすごいのが、テーブルに乗っかるように突き出ている推定Fカップの“鷲見パイ”です。左側から映し出されるけしからん横乳は、先輩の大橋未歩アナを軽く上回るボリューム感。眼鏡をしているのも、明らかに萌えと巨乳のギャップを狙っている演出でしょう」(競馬ライター) 先日放送された回では、胸元に馬のピンバッジをつけられ、VTR明けにそのバッジがドアップになり、画面いっぱいに爆乳がドーン。男性視聴者の股間を馬並みにさせた。 「ジョッキールームに潜入した回では、騎手が訓練で使う木馬に体験騎乗。美脚でまたがり、お尻を突き出したまま手綱をシゴくと、そのたびに“鷲見パイ”がブルンブルン揺れまくっていました。ムチを取り出すと、本職の騎手さながらにクルッと回転させながら木馬のお尻をペチペチ叩いていましたが、実に手慣れていましたね(笑)。その様子をVTRで見た武豊騎手からは『キレイな脚ですね。競輪やってた?』とからかわれていましたが、ムチさばきについては、『うまいですね。あ、そっち?』と、ドS疑惑の目を向けられていましたね」(前出・競馬ライター) これには、競馬ファンから「俺にも騎乗してくれ」「素股に見えた」「どこのSMクラブだ」「今度は三角木馬でお願い」と“調教依頼”が殺到。今後は馬券を買わない人も、番組に釘付けになりそうだ。『鷲見 玲奈 | Announcer Park(アナウンサーパーク) | テレビ東京』より
「選挙特番と双璧で……」好調・テレビ東京を『三匹のおっさん2』が救う日

『三匹のおっさん』テレビ東京
これが“テレ東流”ジャニタレの使い方『トーキョーライブ22時』が起こした化学反応
「テレビ東京は、スターの扱い方がわかりません」 そう堂々と宣言して始まったのが、第一線で活躍するジャニーズアイドルをMCに配した『トーキョーライブ22時』(テレビ東京系)だ。 もともとは今年3月、テレビ東京開局50周年企画として『トーキョーライブ24時』の名前で放送されたのが始まり。2週間限定で平日深夜に10回生放送されたこの番組は、その月の「ギャラクシー賞月間賞」に輝くなど、大好評だった。 その結果、10月から『トーキョーライブ22時』と名前を変え、日曜夜のレギュラー番組として帰ってきた。内容もフォーマットも、ほぼ深夜時代そのまま。MCももちろん変わらない。TOKIOの松岡昌宏、KinKi Kids・堂本剛、嵐の相葉雅紀、関ジャニ∞・安田章大、NEWSの小山慶一郎の5人が週替りで務める。ちなみに水曜深夜には、Hey!Say!JUMPとジャニーズWESTが隔週でMCに挑戦する弟分的番組『リトルトーキョーライブ』も放送されている。 「最も大事な新番組の冒頭がぬいぐるみの1ショットという……訳の分からないことになっております」 10月19日に放送された初回『トーキョーライブ22時』のオープニングは、テレビ東京のマスコットキャラクター「ナナナ」の1ショットで始まった。このナナナ、LINEのスタンプが出るや否や、初日だけで290万ダウンロードを達成するほどの人気ぶりだ。 その要因のひとつは、間違いなくこの番組だ。ジャニーズのMCのパートナー役として起用されると、抜群の安定感で番組を支え、ネット上には「ナナナ名言集」なども作られた。それもそのはず。声を担当しているのは博多大吉。ほのかに毒を忍ばせつつ、軽妙洒脱に進行。豊富なキャリアで生放送のハプニングにも動じない。かわいらしいパペット人形の動きと相まって、オープニングの1ショットもうなずける番組の顔となっている。 だが、なぜナナナの1ショットから始まったかといえば、初回MCの小山がスタジオにいなかったからだ。『トーキョーライブ24時』時代、東京タワー内に特設スタジオが作られ、そこから生放送されていた。しかし、放送時間が早くなったことで、それが困難に。結果、テレビ東京社内の受付横に特設スタジオを常設することになったのだ。だが小山は、“連絡ミス”で東京タワーに行ってしまっていた。そこで番組のオープニングは、小山が東京タワーからテレビ東京までの道のりを自転車で走り、その模様を中継しながら、ナナナがつなぐという形式になったのだ。 小山が走る姿はヘリで中継され、ジャズバンドが応援。そのヴォーカルはマライヤ・キャリーのバックコーラスを務めた歌手……と、何もかもが「お金をかけるところを間違えている」感じで進んでいくが、それだけでは終わらなかった。 「東京を巻き込んだサプライズ企画」と用意されたのは、東京タワーをナナナ色(黄色)に変えるというものだった。 まずは、小山の合図で東京タワーの照明を切るという流れだったのだが、中継を呼ぶと、アナウンサーが概要を説明しているうちに、後ろの東京タワーの灯りが静かに消えてしまった。なんと、担当者のテンションが上がりすぎて、中継が来た瞬間、ボタンを押してしまうというあり得ないミスをしてしまったのだ。 スタッフが慌てふためく中、「ナナナ、こういうこと大好物ですよ、おいしく頂きまーす」と、ハプニングを楽しむスタジオ。 ハプニングはさらに続く。いよいよナナナ色に東京タワーを点灯。だが、「これはどのくらいイジっていいの……?」と小山が戸惑ってしまうほど、どうひいき目に見ても、ナナナ色とは言えない微妙な照明だったのだ。 こういったハプニング満載の「生放送感」はこの番組の最大の魅力であり、特長だ。テレビ東京らしいユルい感じを漂わせながらも、どこか懐かしい生放送の危うさとワクワク感にあふれている「生放送らしい生放送」なのだ。 この、何が起こるかわからない感じや、メイン企画である「みんなでお悩み解決トーヒョーライブ」などでの視聴者との「生電話」、データ放送やLINEを使った「投票」システムなどは、プロデューサーの佐久間宣行が「ボクのラジオへの執着が、怨念となって吹き出した番組」(『続・お笑いラジオの時間』綜合図書)と言うように、深夜のラジオ番組を彷彿とさせる。 深夜ラジオの魅力のひとつは、パーソナリティとリスナーの“近さ”だ。 この番組もまた、MCのジャニーズアイドルと視聴者の“近さ”が魅力だ。とかくジャニーズのアイドルたちは、ファン以外の人からは「ジャニーズ」というイメージで型にはめられがちだ。だが、この番組はいわば「1対1」。むきだしだ。だからこそ、パーソナルな部分が色濃く出てしまう。5人のMC、それぞれが“あぁこんな人だったんだ”と、この番組で初めてその魅力に気づいた人も少なくないだろう。 イジられまくるみんなの弟分のような小山、「堂本寂聴」などとナナナに言われる達観した生真面目さと笑いのバランスが絶妙な堂本剛、「大阪のゲイバーのママ」感がすごい安田、ナナナを溺愛し、ちょっと天然な相葉など、力の抜けた素に近いそれぞれのキャラと魅力が浮き彫りになっていく。 中でもTOKIOの松岡昌宏は、やはりキャリアも一番ということもあり別格だ。 「名言を残しているつもりはないんですけどね」などと言いつつも、ナナナをして「名言製造機」と言わしめるほど毎回、名言を連発。 『24時』時代も、「野郎はフラれる動物」「叩かれて強くなって男らしさが出てくる」「いくつになっても女性は"女性"」「女に奢ってもらったらTOKIOでいられなくなる」「男は黙って鳥羽一郎」「鳥羽一郎の『兄弟船』を歌えて初めて男」など男臭い名言を生み出していたが、『22時』になっても「恋は涙の幕開け」と早速名言を披露し、“兄貴”っぷり全開。圧倒的安定感と絶対的な信頼感を見せつけている。 「スターの扱い方がわからない」からと、“スター”であるジャニーズアイドルをあえて雑に扱い、すべてを任せると放り投げた『トーキョーライブ22時』。そして、「視聴者とつながる」をコンセプトに、生電話や投票などで、これまでなかなか直接接することのできなかったアイドルと視聴者の距離を近づける。さらに、生放送で起こるハプニングに対する新鮮な素のリアクションを捉える。すべては、ジャニーズアイドルたちの虚飾を排した、生身の人となりを映すための装置だ。 テレビ東京×生放送×ジャニーズ。一見、食い合せが悪いようだが、シンプルにそれぞれの特長を追求していった結果、彼らの魅力を最大限引き立てる、幸福な化学反応を起こしているのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから
テレビ東京『ウイニング競馬』の植田萌子アナが寿退社へ「ビッチさがバレず、ホッとしているかも?」
テレビ東京の植田萌子アナウンサーが、来春にも寿退社することがわかった。海外勤務する一般男性との結婚が理由のようだが、同局関係者の間では「ビッチさがバレずに、本人はホッとしているかも……」という声が上がっている。 2011年に同局に入社した植田アナは現在、土曜日に放送されている『ウイニング競馬』ほか、『なないろ日和!』『ネオスポーツ the documentary!』などを担当。退社に伴い、『ウイニング競馬』は後輩で2年目の鷲見玲奈アナウンサーにバトンタッチ。そのほかの番組も順次、年内に卒業。有休消化などを経て、3月末で退社する模様だ。 これまで、植田アナといえば、いつも強力なライバルの陰に隠れていた。 「同期入社は、紺野あさ美アナです。元モーニング娘。の人気メンバーが女子アナに転身ということで大きな話題になり、注目されるのはいつも紺野ばかり。一時は本人も腐りかけていましたが、その間に彼女を支えていたのが、今回結婚を決めた男性のようです」(同局関係者) その一方で、こんな話も浮上している。 「彼女は大学時代から派手な交際が多かったようで、それは局アナになってからも変わらなかった。多くの男性と親密な関係になっている、というウワサも絶えなかった。むしろ、紺野アナを隠れみのに、プライベートは充実させていた感じ。画面上の印象とはかけ離れたビッチな一面が最後までお茶の間にはバレずに済み、本人は正直、ホッとしていると思いますよ」(芸能関係者) 26歳でキー局の女子アナの仕事をポイと捨てるあたり、肝の据わった女性であることは間違いないようだ。テレビ東京公式サイトより
テレ東『ラスト・ドクター』続編決定か 寺脇康文「『ブランチ』も『相棒』も低視聴率だった」
今月9日、東京・六本木のレストランで『ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~』(テレビ東京系)の打ち上げが行われた。 「会場には、主演の寺脇康文さんをはじめ、出演者の方はほとんど来ていました。みなさん挨拶が上手で、会場は笑い声に包まれて盛り上がっていましたよ」(芸能事務所関係者) この“金曜20時枠”のドラマでは、1月クールに放送された北大路欣也主演の『三匹のおっさん~正義の味方、見参!!~』が平均10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得するなど話題を集めていたが、その後の名取裕子主演『マルホの女~保険犯罪調査員~』が平均7.0%と低迷し、今作も数字上では平均6.0%と、この枠の最低視聴率を記録してしまった。 「ただ業界内では、作品の“質”は高かったと評判です。実際、同じクールで監察医がテーマの武井咲主演『ゼロの真実~監察医・松本真央~』(テレビ朝日系)よりは中身がしっかりしていたと、監修の方がおっしゃっていました。数字では惨敗ですが、そう言っていただくだけでも作った甲斐がありますよ」(ドラマスタッフ) 極めつきは、主演の寺脇の発言だったという。 「寺脇さんが挨拶の場で、“僕が以前出ていた『王様のブランチ』(TBS系)も、『相棒』(テレビ朝日系)も、最初は低視聴率だったんです。だから、この作品も続ければ、視聴率が上がりますよ!”と会場を盛り上げていました。自虐的な発言でしたが、本人はシリーズ化したいと意気込んでいるようですよ。上層部も内容が悪くなかったので、もう一度チャンスを与える、という方向で進んでいるようです」(テレ東関係者) どうやら、“ラスト”主演とはならなそうだ。『ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~』テレビ東京






