
南三陸町復興ドキュメンタリー『ガレキとラジオ』公式サイト

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現在発売中の「AERA」(朝日新聞出版)に掲載された記事が、ネットユーザーらを中心に波紋を広げている。 「韓流スター、相次ぐ入国拒否 始まりは菅政権から」と題されたその記事は、竹島、慰安婦問題で悪化の一途をたどる日韓関係が、両国の文化交流にも影を投げかけているというもの。昨年秋、都内で予定されていた韓国の人気アーティスト数組が出演するイベントが開催2週間前に突然中止になったのだが、入国ビザに関するトラブルが原因だったという。 当然ながら韓国人に限らず、海外の芸能人が日本国内で興行活動を行う場合、興行ビザを取得しなければならない。記事によると、興行ビザには4種類あって、プロモーション活動などを行う際には通常「興行4号」のビザを申請するのだが、このときは会場規模が大きく有料イベントだったので、コンサートと見なされ、取得するのに時間と手間のかかる「興行1号」で申請し直すよう、入国管理局から求められた。だが、ビザの審査には数カ月かかり、イベントに間に合わない可能性があるため、やむなく中止を決めたというのが事の顛末。 「要は、目的にかなったビザを取らなかったから、入国できなかったというだけの話。なのに、『AERA』は日韓関係の悪化を理由に、あいまいな入国審査基準で日本側が“嫌がらせ”をして、韓流スターの入国を阻んでいると主張しているのです」(韓流エンタメ誌編集者) こうした入国拒否は今回に限ったことではないと、「AERA」は指摘する。記事中で取り上げられているのが、アイドルグループBEASTとロックバンドCNBLUEのケースだ。前者は日本で開催される映画試写会のイベントに参加予定だったが、羽田空港で入国を拒否され参加できなかった。後者も同時期に、日本で記者会見などを予定していたが、やはり羽田で入国を拒否されて、そのまま韓国へとんぼ返りという憂き目に。所属事務所によると、ビザの不備が原因だったという。このBEASTの事件が契機となって、韓流スターの入国拒否が相次ぐようになったというのが、同誌の言い分だ。 「しかし、BEASTとCNBLUEの入国拒否が起きたのは、3年も前の2011年のことですよ。確かに、当時は竹島問題が激化していた時期だったし、それまでは報酬の伴わないプロモーションなどの短期間の活動であればビザなしでも入国できていたので、うがった見方をする向きもあるかもしれません。でも、その後、両グループとも問題なく何度も来日していますからね。当時、入国できなかったのは、単に手続き上の問題だったと考えるのが妥当でしょう。昨年秋の出来事を3年前の入国拒否騒動と強引に結びつけて、あたかも今、日本での“嫌韓ムード”のせいで韓流スターの入国拒否が相次いでいるかのように報じるなんて、噴飯ものの記事と言うしかありません」(同) さらに、「AERA」はNHK紅白歌合戦で韓流勢の出場が2年連続でゼロだったことを批判し、外国人に対する入国審査基準が不透明だと断じている。そして、そこに横たわるのは、日本人の人権意識の薄さや差別意識。“悪いのは、いつも日本”――結局、紙幅を費やして言いたかったのはこれだけ。いつもの“朝日”の言い草である。「Sad Movie/クルスマスキャロルの頃には」(ユニバーサル ミュージック)
20日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、総支配人・戸賀崎智信氏の“脱法ハーブ常習”が報じられたAKB48。いまや300人以上となったAKBグループを束ねる人物の衝撃的なスキャンダルに芸能マスコミも大わらわかと思いきや、ワイドショーやスポーツ紙各紙は、まるで何事もなかったかのように静まり返っている。 みのもんたの次男逮捕や矢口真里の離婚騒動では各局挙げての報道合戦を繰り広げた大手マスコミの、この不自然な“沈黙”には、当然理由があるのだという。 「いまやテレビ、ラジオはもちろん、スポーツ紙から週刊誌まで、ありとあらゆるメディアがAKBグループの“利権”に浴しています。先日、発足したばかりの『AKB48マラソン部』では、最後まで“完オチ”しなかった、あの老舗夕刊紙まで取り入れられてしまいましたよ」(週刊誌記者) 「AKB48マラソン部」は島田晴香、高城亜樹をはじめ、グループ総勢23名で構成。来年4月13日に国際陸上競技連盟公認の「グアム・インターナショナルマラソン2014」に参戦することが発表されている。 「メンバーのほとんどは二線級。ただ、島田や高城を入れておかないと、企画的にもスポンサー的にも成立しないから、とりあえず入れておいたという形。普段から、激しいダンスを踊る彼女たちにとっては、持久力勝負のこの企画は案外楽にクリアしそうな雰囲気すら持っています」(芸能関係者) この発足イベントでマスコミの間で話題になったのが、新たに“餌食”となったその夕刊紙のことだった。 「この企画の公式本と連載を、日刊ゲンダイが担当することになったんです。もちろんファンは買うでしょうし、公式本も売れれば、それだけ実入りが新聞社サイドにも入る。ただ、スポーツ紙などと違って、ゲンダイなど夕刊紙はAKBグループのスキャンダルを糾弾してナンボの商売のメディア。そんなところさえ懐柔されたのですから、相当なマネーが動いているとみていいでしょうね」(在京ワイドショースタッフ) ではなぜ今回、戸賀崎氏の“脱法ハーブ常習”を報じた「文春」は、AKBグループのスキャンダルを追い続けることができるのだろうか? 「実は、昨年の東京ドーム公演の公式本が文春の発行元である文藝春秋社から出版されたんです。AKBにとって東京ドーム公演は、デビュー当時からの目標ですからね。その大舞台で手を組むことになったわけですから、“いよいよ文春も陥落か”とウワサになったんです。しかしこの本については、主要メンバーを抱える大手事務所が協力を拒んで、写真の提供を拒否したり取材をドタキャンしたりしたそうです。そんなこともあって、売り上げもまったく伸びず。以来、文春の過激な報道姿勢には拍車がかかったようですよ」(同) 巨大利権に守られるAKB陣営を相手に、文春の“孤軍奮闘”はまだまだ続きそうだ。撮影=岡崎隆生
20日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、総支配人・戸賀崎智信氏の“脱法ハーブ常習”が報じられたAKB48。いまや300人以上となったAKBグループを束ねる人物の衝撃的なスキャンダルに芸能マスコミも大わらわかと思いきや、ワイドショーやスポーツ紙各紙は、まるで何事もなかったかのように静まり返っている。 みのもんたの次男逮捕や矢口真里の離婚騒動では各局挙げての報道合戦を繰り広げた大手マスコミの、この不自然な“沈黙”には、当然理由があるのだという。 「いまやテレビ、ラジオはもちろん、スポーツ紙から週刊誌まで、ありとあらゆるメディアがAKBグループの“利権”に浴しています。先日、発足したばかりの『AKB48マラソン部』では、最後まで“完オチ”しなかった、あの老舗夕刊紙まで取り入れられてしまいましたよ」(週刊誌記者) 「AKB48マラソン部」は島田晴香、高城亜樹をはじめ、グループ総勢23名で構成。来年4月13日に国際陸上競技連盟公認の「グアム・インターナショナルマラソン2014」に参戦することが発表されている。 「メンバーのほとんどは二線級。ただ、島田や高城を入れておかないと、企画的にもスポンサー的にも成立しないから、とりあえず入れておいたという形。普段から、激しいダンスを踊る彼女たちにとっては、持久力勝負のこの企画は案外楽にクリアしそうな雰囲気すら持っています」(芸能関係者) この発足イベントでマスコミの間で話題になったのが、新たに“餌食”となったその夕刊紙のことだった。 「この企画の公式本と連載を、日刊ゲンダイが担当することになったんです。もちろんファンは買うでしょうし、公式本も売れれば、それだけ実入りが新聞社サイドにも入る。ただ、スポーツ紙などと違って、ゲンダイなど夕刊紙はAKBグループのスキャンダルを糾弾してナンボの商売のメディア。そんなところさえ懐柔されたのですから、相当なマネーが動いているとみていいでしょうね」(在京ワイドショースタッフ) ではなぜ今回、戸賀崎氏の“脱法ハーブ常習”を報じた「文春」は、AKBグループのスキャンダルを追い続けることができるのだろうか? 「実は、昨年の東京ドーム公演の公式本が文春の発行元である文藝春秋社から出版されたんです。AKBにとって東京ドーム公演は、デビュー当時からの目標ですからね。その大舞台で手を組むことになったわけですから、“いよいよ文春も陥落か”とウワサになったんです。しかしこの本については、主要メンバーを抱える大手事務所が協力を拒んで、写真の提供を拒否したり取材をドタキャンしたりしたそうです。そんなこともあって、売り上げもまったく伸びず。以来、文春の過激な報道姿勢には拍車がかかったようですよ」(同) 巨大利権に守られるAKB陣営を相手に、文春の“孤軍奮闘”はまだまだ続きそうだ。撮影=岡崎隆生
「スケバン恐子」で知られる桜塚やっくんが5日午後4時50分ごろ、山口県美袮市東厚保町の中国自動車道下り線で、ワゴン車を運転中に中央分離帯に衝突する単独事故を起こし、車から降りた際、後続車にはねられ死亡した。享年37。死因は心臓破裂だった。 やっくんは『エンタの神様』(日本テレビ系)などに出演し、竹刀を持つセーラー服姿の女装キャラでブレーク。その後は歌手、俳優としても活躍。しかし、2010年10月に大手プロを離れてから、不遇の時代を過ごした。 11年3月には、ホテルで女子大生に乱暴した準強姦容疑で書類送検されていたことが明らかに。桜塚は「清廉潔白」を主張していたが、イメージはガタ落ちで仕事は激減。畳み掛けるように、今年2月には資産家夫婦殺害事件の際に桜塚の名前が浮上。夫婦の愛犬の誕生日パーティーにゲスト出演していたことが明らかになった。 そんなやっくんの“素顔”について、芸能関係者は「とにかく話がうまいし、頭の回転も早い。半面『あの人は今』みたいな扱いをされるのを嫌がっていて、常にいろいろなことに挑戦していた」と話す。 そうは言っても、スキャンダルが相次いではテレビ局はおろか、新聞や雑誌などの活字媒体もあまりいい顔はしない。 「そういう時は、彼が自ら新聞社に『こんなネタありますけど、どうですか?』と営業電話を掛けてくるんです。それも、企画書まで作って。仕事に対しては、ほかに類を見ないほど貪欲でしたね」 そう明かすのは、某スポーツ紙記者だ。レイプ疑惑が発覚し、その影響を拭いきれないでいた時には、やっくんから「スケバン恐子のキャラで編集部にお邪魔していいでしょうか?」と電話があったという。聞けば「“レイプ疑惑の真相を語るだけではつまらないし、記事にならないでしょうから”と。“だったら、木刀を持って『アンタらのせいで仕事がなくなった!』と編集部に乱入したあと、別室で取材に応じるのはどうですか?”と。マスコミの特性を熟知していましたね」(同)。 早すぎる死に、マスコミ関係者も驚きの色を隠せない。『ゲキマジムカツク』(ユニバーサルJ)
女装キャラで一世風靡した桜塚やっくん(37)がバンド活動で九州へ向かう途中、中国自動車道で事故死。これを報じた10月6日付日刊スポーツの見出しが物議を醸している。 「高速道ではねられ 桜塚やっくん 死んじゃった」 意味合い的には「死んでしまった」の口語体だが、一般的にくだけた表現と捉えられるため、訃報に適当とは言いがたく、ネット上ではこれに対する批判が集中。日刊スポーツの編集部にも、クレームの電話が多数入ったという話が伝わっている。 記事の内容は、まだ誰が運転していたかはっきりしていない段階の速報で、桜塚さんの経歴や最近の活動をなぞったもので、いかにも急に仕上げた記事という印象だが、同紙のネット版の見出しは「桜塚やっくん高速ではねられ心臓破裂」と変えられており、批判に対応したようにも見える。 電話で抗議したひとりである桜塚さんファンの女性、福岡在住の坂本麻紀さん(33)は「スポーツ新聞の見出しひとつで文句を言いたくもないんですが、あまりに悲しい事故に対して、それはないんじゃないかと思わずにいられませんでした」と話した。 また、週刊誌記者からは「事務所の後ろ盾がないから、見出しに気を使われることもなかった」と、不謹慎な見出しが躍った背景を語る。 「桜塚さんはジャニーズJr.出身ということで、この業界だとむしろハンデを抱えていたようなものでした。そのせいか、器用でありながら劇団員として下積みがあったり、ブレークするまでかなり長かったんですよ」(同) 1998年のTBS系ドラマ『SCANDAL』では植田浩望名義で出演。美容師役で演技力を見せつけたが、ジャニーズから脱退したタレントを使いたがらない業界とあって、俳優としてのスムーズな成功はなかった。 11年3月に女性への準強姦事件が報じられ、仕事が激減したこともあったが、所属事務所を辞めても自主活動が続けられたのは「過去の経験によるものが大きい」と記者は話す。 「横浜市議を目指す一方、ローカル活動中心の女装バンドをやっていたのも、コネに頼らない、彼なりに描いた成り上がりロードがあったはず」(同) しかし、バックアップのないタレントに対しては遠慮しない傾向が強い一部メディアは、最後まで冷たかった。「死んじゃった」の見出しについて、当の日刊スポーツは取材に対し「お答えできません」とノーコメント。これではスケバン恐子風に「日刊スポーツにはガッカリだよ!」と言われてしまいそうだ。 (文=鈴木雅久)『艶桜~桜塚やっくんヴィジュアルフォトブック』(日本テレビ放送網)
4月、「原因不明」の家宅捜索で注目を集めたコアマガジン(記事参照)だが、今週になって同社の編集者が逮捕・拘留されていることが明らかになった。当サイトに入った情報によれば、逮捕されたのは、休刊となった実写投稿雑誌「ニャン2倶楽部」の編集者。明日25日にも、検察に身柄を送致される予定だという。 4月に家宅捜索を受けたのは、コアマガジンが発行する「コミックメガストア」と「ニャン2倶楽部」の編集部。これを受け、両誌は休刊へ追い込まれている。また、「本命はエロマンガのほう」というウワサも根強く、6月に発行された人気マンガ家・月野定規氏の単行本『残念王子と毒舌メイド』が「前代未聞の消し」を余儀なくされる事態(記事参照)にも追い込まれてきた。 そうした中「ニャン2倶楽部」の編集者が逮捕されたということは、もはや警察当局の目的は、特定の雑誌をターゲットにしたものではなく、業界全体に向けた“見せしめ”という可能性も考えられる。 「今回の逮捕は、本庁の主導で行われています。そのため、警察当局が“出版社による自主規制では生ぬるい”と考えているのではないかと見ることもできます」 と、警察事情に詳しい大手新聞の記者は語る。 やはり、警察当局の目的は出版社の自主規制への介入なのか? 謎は深まるばかりだ。続報が入り次第、順次お知らせしていく。 (取材・文=昼間たかし)警視庁
4月、警察による家宅捜索を契機として成人向け漫画雑誌「コミックメガストア」を休刊したコアマガジン。5月に入り、同社が発行した成年マーク付き単行本の消しがひどすぎるという風評がネットを通じて広まっている。 それが、人気マンガ家・月野定規氏の単行本『残念王子と毒舌メイド』だ。購入した読者からは、性器の修正が「白いキノコと白いアワビのオンパレード」と、評されている。 家宅捜索を機に、難を避けるために、そこまでひどい修正を余儀なくされたのか? その修正の具合を確かめようと、筆者も購入してみることに。 この単行本は、帯のキャッチによれば「ヌキ特化型濃厚エロス最強短編集」だという。つまり「実用性」を重視した作品が収録されているハズなわけで、修正によって「実用性」が損なわれているのなら、大変なことである。 秋葉原の書店では平積みになっている本書だが、ネットの風評によって「今回はスルー」という読者も増えているのは間違いない。作者と出版社の不運に同情しながら、恐る恐るページを開いてみた。 「あれ……」 意外にもフツーである。てっきり、腰から下腹部のあたりが真っ白になっていて、“インク代が安く済んだ”みたいになっているのかと思いきや、あまり違和感がない。もともと作品に力があるせいなのだろうが、気にすることなく楽しめるのだ。さほど実用性が低下しているとも、思えない。 しかし、それはあくまで筆者の主観だ。確かに、昨今の性器の修正からすると、18禁の単行本にもかかわらず「ものすごい修正」だと感じる読者のほうが、多数派だろう。そうした人たちにとっては「ふざけんな」のレベルになっていることも、また真実である。 いやいや、この問題の本質は、消しがどーのという部分ではない。出版社が家宅捜索を受け、自主規制の強化を「余儀なく」されていることにある。出版社が、自主的に消しのレベルを調整するのであれば、なんの問題もない。だが、この消しの背景には、国家権力の圧力がある。そのことこそが、問題なのだ。 エロマンガが国家やらなにやらの圧力に屈する形で表現を萎縮させる例は、これまでにも数多く見られてきた。「有害」コミック騒動が苛烈を極めた1990年代半ばには、当時、多くの読者を獲得していた「ペンギンクラブ」で、エロマンガ雑誌のハズなのに、エロいページがないなんて椿事も起こった。 今回の単行本での事例を普遍的に扱うわけにはいかないが、国家権力の圧力、逮捕されるかもしれないという恐怖は、極めて過激な萎縮効果への道を作り出すことを明らかにしている。消しの強化の先にあるのは、表現手法やストーリーそのものへの規制だ。 いま、国会での議論が始まっている児童ポルノ法改定案でも、マンガやアニメに与える萎縮効果は最も危惧されている問題のひとつだ。この法律への危機感とリンクする形で、今後エロマンガ業界で消しが厳しくなるのみならず、表現手法やストーリーそのものの自粛が始まる可能性は大いにある。 もちろん、18禁とはいえ、世間に向けて作品を発表する以上、作者や出版社が自身の倫理観や信念を基準にして自主規制を行うことは、大いに結構である。だが、国家権力による規制、あるいは弾圧を恐れてというのであれば、大問題だということを忘れてはならない。 それにしても、消しの濃淡で売上が大きく変化するなんて、エロマンガは不可思議なジャンルである。 (文=昼間たかし)『残念王子と毒舌メイド』(コアマガジン)
民主党への期待の裏返しと、自民党への長らくの不信感……離党するあまたの議員や、乱立する政党など、複雑すぎる昨今の日本の政治。元国会新聞編集次長の宇田川敬介氏が、マスコミ報道という観点から、異論・反論交えて解説するーー。 「日本の報道は歪んでいる」 これは、日本のテレビ報道やネット掲示板の書き込みなどを見た韓国人の言だ。ネットはともかく、普段NHKくらいしか日本のテレビ番組を見ない彼らが、もし民放のワイドショーなどを見たらなんと言うだろうか? 私は、最も「ミサイルが飛んでくる危険がある」と報道されていた太陽節の翌日、4月16日に訪韓した。その前日の4月15日、北朝鮮では「太陽節」と呼ばれる建国の父・金日成同志の誕生日であり、それをお祝いする国民による熱気があふれていたようだ。 一方、日本のテレビ局では、その太陽節に合わせて北朝鮮がミサイルを飛ばすのではないかとし、「緊迫の韓国」と報道。「保存食を買いあさるソウル市民」として、カップラーメンなどに群がる買い物客の映像もあれば、幼稚園児が避難訓練しているものもあった。その報道は苛烈さを極め、私と一緒に行くはずであった人が「危険だと周囲に止められるので、今回は延期する」といってキャンセルになったほどである。 さて、まずはソウルの金浦空港。もちろん、戦争が間近ならば、空港に戦闘機などが駐機されているはずだが、残念ながらいつもの警備用の軍用機が数機置かれているだけで、それらもかなり注視しなければ発見することはできない程度の状況である。それほど厳重な警戒はされていない様子だ。 空港内部もまったく同じ。羽田空港では「空港ではテロの危険がある」として、かなり警備が厳重であったが、金浦空港は「まったくいつもどおり」。荷物が出てくるターンテーブル周辺も、警備員が1人しかいない。あとは出口に2人。これでは何か事件が起こっても、どうにもならないのではないか。 空港を出てソウル市内に向かう道すがらも、何もない。あえてタクシーで移動をし、車上から市街などを見た。遠回りしてもらって国会や青瓦台の近くを回ったが、残念ながら「軍服」を見ることさえできなかったのである。要するに、ソウル市内において「戦争の気配」は何もなかった。 韓国の案内をしてくれた人に「北朝鮮の関係で緊迫した韓国と言われてきたのですが」と日本の報道で見た話を聞いたところ「韓国のどこが緊迫しているのですか? 最も殺気立っているのは、韓流スターの周りの日本人のオバサンですよ」と笑われてしまった。 例えば危機に備えて食料を買いあさっている人々の報道に対しては「カップラーメンに関しては、最近、韓国のイーマートというスーパーマーケットでカップラーメンとインスタントラーメンのセールをしたので、その映像を使ったのではないですか? それが保存食を買いあさると報道されるのですか。いやいや、テレビ局も話を作るのは大変ですね」という。 また、避難訓練に関しても「韓国は、何もなくても月に一回、避難訓練や空襲に対する講座などを行って啓蒙しています。平和ボケをしないためと、やはり一応戦争中ですから。韓流スターたちだって軍役に行くのです。それでも30年前までは33カ月の軍役でしたが、現在は18カ月に短縮。かなり平和になっています。日本のテレビは、その定期避難訓練を映したのでしょう。韓国のことをあまり知らない人が報道をしたのでしょうね」というのである。 夜の街も当然に平和の中である。特に外出禁止令もなく、夜中に1人で外を歩いていても危険はない。当然市中に軍隊もいない。たまにヘリコプターが空を飛ぶ程度である。 翌日、「ソウルだけが平和と思われてもよくないので、北朝鮮を見に行きましょう」と誘われ、38度線にも赴いた。 ソウルから約1時間車に乗って北へ。ピョンヤンまでつながる道を漢江に沿って北上すると「烏頭山統一展望台」がある。この展望台では、日本の観光地にもよくある有料の望遠鏡で北朝鮮を覗くことができる。そして北朝鮮の解説ビデオが流される。外国人専用フロアでは、日本語による解説ビデオも存在するのだ。 「ここから見える北朝鮮の村は、宣伝村ですが、天井が崩落している建物が多く……」 北朝鮮の宣伝村の宣伝があまり成功していないとする内容であり、なかなか興味深い。「ここから見える街にはほとんど人の姿が見えず、トンネルか何かで移動しているかのように思われます」など、軍事的にも興味をそそるような内容の日本語解説に、思わず苦笑してしまうのである。 烏頭山統一展望台周辺は、北朝鮮まで最も距離の短いところで460メートル。普通に泳げる距離で北朝鮮に到達する。性能が良いものであれば、狙撃用ライフル銃でも狙える距離だ。その場所は、さぞかし「緊迫」しているだろうと考えていたのだが、その予想はすっかり裏切られたのだ。 同地の駐車場には観光バスが8台も駐車してあり、一般の国民が山周辺に咲いている桜で花見をしているのである。韓国の花見は日本のように酒を飲むのではなく、歩いて花を愛でるのが主流とのことであるが、小さな子供連れも見られるほど「平和」「のどか」な光景であり、とても日本の報道などは信じられる状態ではないのである。 烏頭山のあるパジュ市内にはさすがに兵士がいたが、それは基本的には米韓軍事演習によるものか、国境の警備のための交代要員であり、臨戦態勢にはない。所持している銃も背中から下げている状態で、引き金に指がかかっているほど緊迫した状態とは程遠い。若い兵士がふざけ合っている姿さえ何回も目撃したほどである。 「緊迫する韓国」の実態レポートとして、少々長めに書いたが、結局、日本での報道はなんだったのか? 韓国のテレビ局関係者は、「日本のテレビ局は、何もないときにニュースを作って映像を流さなければならないから大変なのですね。ちょうどボストンマラソンで爆弾事件があったから、北朝鮮の報道はなくなるでしょう。まあ、北朝鮮からミサイルが飛んでくる可能性よりも、はるかに影響が少ないアメリカのテロのほうが大きなニュースになるということは、日本はミサイルの危険がないということを知っていて、それまで報道していたのでしょう。報道することのない時期の報道担当者が、ニュースを作ってしまうものなんです」と、日本のテレビ局の「危機の捏造」をあまり快く思っていない口調であった。 一方、現地の観光関係者は「NHK(韓国では衛星放送でNHKを見ることができる)が、韓国が危険だと言ったので、日本人観光客が激減した。もともと2012年夏、李大統領の『竹島関連』の言動により日本人観光客は減ってしまい、アベノミクスでまた減り、そして今回の北朝鮮報道によって、以前の10分の1になってしまった。明洞では、道で日本語を聞くことがなくなった。これは、NHKによる、日本人観光客を韓国から離れさせて韓国経済を疲弊させる、陰謀ではないのか」と怒り心頭であった。 もちろん、韓国そのものが朝鮮戦争勃発以来、いまも戦時中であることは間違いがない。しかし、今回のように危機を煽る報道は、実際に韓国に行ってみれば、間違いでしかないことは明らかである。物事を正確に伝える、ニュースを捏造しないというのは放送法上当たり前であり、これは日本の報道機関が、またその禁を破った例である。そして、「韓国寄りの報道」などと言われる一方、当のその国に「陰謀的」と言われてしまう。日本の報道機関は、主観的な報道をしない、そしてニュースを捏造しないということを、いつになったら学習するのであろうか。この記述が間違っているという人があるなら、ぜひ現場に行って見てきてはいかがであろうか? (文=宇田川敬介/国会ジャーナリスト) ■おすすめ記事 “不遜な女”主演連ドラ対決、説得力と激痛溢れるNHKが、フジ・日テレに勝利? 岡村隆史、新作映画で仲里依紗とエロシーン? 資生堂64年間で初の減配 赤字転落の背景に負の遺産“タコ配”と自然化粧品の失敗 外国人のコンビニ店員は法令違反が多い!? それでも増える外国人労働者受け入れの実態 お金をかけず女性にモテる経済的テクニック〜メール、iPhone、小物…烏頭山統一展望台から臨む北朝鮮の宣伝村
「いったい何が理由なのか?」 老舗アダルト系出版社・コアマガジンが原因不明の家宅捜索を受けた。背景にはやはり、今国会での審議が予定されている児童ポルノ法改正案が密接に絡んでいるのではないかとの説が浮上している。 今回、家宅捜索の目的が判然としない理由は、捜索の対象となったのが「ニャン2倶楽部」と「コミックメガストア」だったこと。前者は素人投稿系雑誌、後者はエロ漫画雑誌。当局は容疑をワイセツ図画頒布としているが、実写とエロ漫画の捜査が一度に行われたために、具体的にどの描写、あるいは消しが問題だったのかをわからなくしている。 結局コアマガジンは両誌の休刊を発表したが、そうした中で警察当局の“本命”は「コミックメガストア」であり、「ニャン2倶楽部」はオマケだったという話も浮上している。 出版業界の消息筋は語る。 「昨年、コアマガジンでは『PETA ぺたっ!』というタイトルのロリ漫画専門ムックを3号まで発行しています。このムックには、当局が気にするとされる“消す意思を感じられない”作品、あるいはほぼ修正がないような漫画も掲載されていたんです」 コアマガジンは昨年、関連会社が常習賭博容疑で捜索された件をはじめ、過去には暴走族の暴走行為を煽ったとして家宅捜索を受けたこともあったりと、警察当局からは厳しい目を向けられている側面がある。また、ロリ関連では2006年に、出版社とし初めて児童ポルノを製造した容疑で家宅捜索を受け、編集長が逮捕される事件も起こっている。 そうした「実績」もあるため、警察当局は同社に対して、見せしめ的な行動に出たのではないかと考えられている。 それでは、なぜ警察はこの時期に動きだしたのか。別の消息筋は、まもなく法案審議が始まる予定の児童ポルノ法改正問題が原因だと話す。 「与党の動きと連動しているかは分からないが、警察当局としては、ひどいロリ漫画が氾濫しているという状況をアピールすると共に、警察の権限を拡大することを狙っているフシもあります。コアマガジンは、その見せしめとして利用されたのでしょう。“この出版社には、何をやっても構わない”といったスタンスでね」 多くのアダルト系出版社では、今回の事件を対岸の火事とは見ていない。「次はウチも狙われるのではないか」と、戦々恐々としている出版社もある。これまで一部のアダルト系出版社では「18禁の枠内ならば、すべて架空の表現なので問題ない」という意識が蔓延してきた。今回の事件は、警察当局は刑法175条という伝家の宝刀を握っていて、たとえ18禁マークがついていても安穏とはしていられないことを、あらためて明らかにした。警察当局が逮捕まで含めた強硬な措置に出るかは分からないが、今後、さらなる締め付けが起こりうる可能性は十分にある。 (取材・文=昼間たかし)
「PETA (ぺたっ! ) Vol.3」
(コアマガジン)
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