又吉イエスと一触即発も!「極左過激派から支援」の山本太郎が当落ラインに?

taromatayoshi.jpg
山本太郎オフィシャルホームページより
 参院選東京選挙区から出馬している俳優の山本太郎氏が「極左過激派」と目される中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)から支援を受けているとして、一部メディアに報じられている。  2013年7月8日発売の週刊の機関紙「前進」紙上では、「原発再稼働とTPP、大失業攻撃と改憲に突き進む日帝・安倍への怒りを込めて、東京選挙区から立候補した山本太郎さんの必勝へ総力決起しよう」という記事が掲載。7月15日発売の同紙でも「渋谷ハチ公前を数千人が埋めた(7月6日)」として、選挙演説の模様を伝えている。この記事によれば「選挙活動を支える大勢のボランティアスタッフも目を輝かせて「一緒にスタッフをやりませんか」と訴える。たちまちスタッフ登録に長蛇の列。山本さんの演説に心を打たれ、泣きながら登録に来る人もいる」としている。この記事は同派のサイトでも公開されており、山本氏は妙な注目を集める結果となっている。  ところが、事情をよく知る人々の間では「なにを今さら……」という反応ばかりだ。  「前進」のバックナンバーを見れば一目瞭然だが、山本氏が昨年12月の衆院選に立候補した際も「前進」紙上では支援を表明。2013年1月1日発売号では「都革新とNAZENは12月16日投開票の衆院選で、東京8区(杉並区)で立候補した山本太郎さんの選挙戦をともに闘った」と、傘下の組織を通じて支援したことを、まったく隠していない。これまで本サイトで取材してきた学生運動で中核派と行動をともにしている法政大学文化連盟のTwitterは、選挙初日あたりから、半ば山本太郎広報アカウントに変貌し、一日中、山本氏の演説の場所や様子を伝えている。  そうした中で7月15日には、秋葉原で街頭演説中に、名物候補者として知られている又吉イエス氏と遭遇し 又吉 「山本太郎! 腹を切れ!!」 山本太郎 「腹を切る前にやることがある。敵を間違えるな」  と、やり合うなどカオスな雰囲気が、どんどんと激しくなっている。  山本氏の立候補する東京選挙区の定数は5人。山本氏は当落ラインにたどり着くのが困難ではないかとも思われていた。ところが、ここにきて、情勢が彼に味方しつつある。 「ただでさえ先行きが危ぶまれていた民主党が、直前に候補者のひとりの大河原雅子氏の公認を取り消したことで、さらに票を減らしています。また、社民党の支持層の票も、山本氏に流れ込んでいるといいます」(ある政治記者)  山本氏は、既存政党に失望した左派リベラルの受け皿として機能しており、想定外の票を集めるのではないかと見られているのだ。現状では、最下位の5位で当選するのが、山本氏か共産党から立候補している吉良よし子氏のどちらかになりそうな情勢である。  なお、児童ポルノ法改定問題については 「児ポ法単体での発言は聞いてませんが、表現規制に関しては明確に反対しています」(法政大学文化連盟・談)  とのことである。 (取材・文=昼間たかし)

薬ネット解禁は甘利大臣の力業!? 選挙直前官邸秘レポ

――ただ今無料キャンペーン中「サイゾーpremium」から、本日公開の最新号をいち早くお届け!! ■月刊サイゾー8月号ニュース 『薬ネット解禁は甘利大臣の力業!? 選挙直前官邸秘レポ』(2013年8月号「NEWS SOURCE」より) 参院選でねじれ国会解消なるか?……2012年12月26日に発足した安倍晋三内閣。株価上昇機運は弱干弱まりつつも、基本的には追い風の中で7月の参院選を迎えられそうだ。参院選直前の官邸内外の動きはいかに……!? 【座談会参加者】 A:全国紙経済部若手記者  B:全国紙政治部中堅記者 C:全国紙経済部デスク D:経済誌中堅記者
1308_az_seiji.jpg
『池上彰の 政治のニュースが面白いほどわかる本 』(中経出版)
A 安倍晋三政権の発足から半年、官邸に変化はありますか? B とりあえず、官邸記者クラブで経済部の記者を見ることが増えたっすね。安倍政権は経済政策を重視しているから、6月12日に安倍内閣としての「成長戦略」を取りまとめた産業競争力会議とか、岡素之・住友商事相談役が議長をやってる規制改革会議とか、経済関係の会議が官邸で頻繁に開かれていて、経済部の記者がしょっちゅう取材に来てる。政治部は閣僚人事や派閥抗争といった政局取材が中心だけど、安倍政権は政権基盤がしっかりしているから党内抗争がまったくなく、政治記者の仕事は開店休業状態(苦笑)。 C 確かに政治部のやつらは政策に興味がないよなぁ。安倍政権になってから政治部の記者だけでは手に負えない話題が多くて、経済部の記者を官邸に常駐させる新聞社が増えた。経済部は忙しくてたまらねえよ。 D それはそうと、安倍政権の経済運営で気になるのはやはり株価の動き【1】。日経平均株価は、野田佳彦前首相が衆院解散を表明した12年11月14日に8664円だったのが、5月23日には1万5942円までつけましたが、そこから下落に向かって6月末には1万3000円前後にまで落ち込みました。アメリカの株式市場の下落や中国経済の悪化懸念という外部要因があるけど、参院選前の安倍政権にとっては痛いですね。 A 知り合いの為替ディーラーが「市場は快感にすぐ慣れる年増女と同じ」なんてヒドイこと言ってましたけど、最初は新味のあったアベノミクスにも、欲求不満を感じ始めたのがこの時期でしたね。成長戦略にしても、6月5日に素案を発表した際に市場から「インパクト不足」と烙印を押されてしまったから、6月14日の閣議決定までに、薬のインターネット販売解禁への異論を押し切りました。 B 成長戦略の素案を発表しても株価が意に反して上がらなかったもんだから、成長戦略を仕切っている甘利明・経済再生担当大臣が相当焦ったらしいっすね。薬のネット販売に抵抗していた厚生労働省に「とにかくやれ!」と激しい剣幕だったとか。 C でも安倍政権も、最強官庁・財務省には及び腰のようだな。成長戦略でも市場や企業が最も強く求めていた法人税減税には触れず、最終案でも設備投資や研究開発の減税拡充などでお茶を濁した。これは税収減を嫌う財務省が最後まで首を縦に振らなかったからで、官邸も財務省と真っ向から戦うのはやめたんだろう。 A それでも読売新聞なんかは、6月13日付の朝刊1面で「成長戦略 投資減税を追加」と大きな見出しを付け、記事も実質的な法人減税をするような書きっぷりでした。 C 読売さんの安倍政権シフト【2】は露骨だよ。安倍首相が6月5日に成長戦略の第3弾を発表した際にも、1面トップで「民間活力の爆発」なんていう見出しを掲げていて、客観報道を是とする日本の新聞とは思えなかったよ(笑)。安倍政権の最大のサポーターと思われている産経新聞なんかは、この成長戦略第3弾について1面で「乏しい新味『4の矢』催促」なんて見出しを付けていて、むしろ読売より距離感を感じるよな。産経は安倍政権となんかあったのかと勘ぐりたくなるよ(笑)。 ■村木事務次官人事に厚労官僚は反発!? C それはそうと参院選後、安倍政権の経済運営はどうなるんだ? A とりあえず成長戦略を進めていくために税制改正論議を前倒しで始めると宣言していたり、話題になりそうな政策の弾を込める準備をしています。官僚たちは「参院選までに休みを取らないと、夏休みがなくなる」なんて焦っていますよ。 B 産業競争力会議もまた議論を再開させる予定ですが、民間議員のメンバーを入れ替えるかどうか検討しているみたいっすね。というのも、ご存じ三木谷浩史・楽天会長兼社長が「事務局に民間人を入れろ」とか「薬のネット販売解禁もできないようなら辞任する」といった発言で政府を引っかき回していて、自民党サイドからは「いつから三木谷のポチになったんだ!」と批判が激しくなる一方らしいっす。 C そうなると、三木谷を強力にプッシュしていて、麻生太郎・副総理兼財務大臣には嫌われてる竹中平蔵・慶応大学教授はどうなるんだ? B 竹中さんは、三木谷氏の陰にうまく隠れて批判を受けないようにしていますね。国家戦略特区構想にからんで4月に行った会見で記者から「競争力会議への不満は?」と問われても、「今は前に向かって動いているので評価は避けたい」と模範解答でかわしていました。 D ところで、官僚たちの安倍政権への評価はどうなんですか? B 6月に決まった幹部人事で官邸主導の強引な人事が行われたことで、かなり不満が高まってきてる。厚生労働省では、冤罪事件で有名な村木厚子社会・援護局長が事務次官に昇格して話題を呼んだけど、最初は大谷泰夫・厚生労働審議官が本命とされていたのに、女性活用を打ち出す官邸サイドが覆したとみられてる。 A 経産省でも、朝日新聞が高原一郎・資源エネルギー庁長官の事務次官昇格を報じましたが、結局は立岡恒良・官房長が昇格することになりました。朝日は完全な誤報でしたが、検討段階で官邸サイドが、原発を推進する資源エネルギー庁長官がトップになることで反原発派の反発が強まることを避けるため、早い段階で候補者リストから高原氏の名前を外したみたいです。 C 参院選をうまく乗り越えても、安倍政権には株価下落と官僚の反抗という難題が待ち受けていそうだな。 (構成/月刊サイゾー編集部) 【1】株価の動き 安倍政権は7月の参院選に勝利してねじれ国会に終止符を打つことを至上命題としており、そのために一貫して株価を上げるための政策を投入し続けてきた。というのも、無党派層は景気が良ければ政権与党を支持する傾向があるからだ。実際、報道各社の世論調査を見ても、株価がピークだった5月の調査以降は徐々に内閣支持率が下がってきている。参院選直前に成長戦略を仕上げ、そこで株価をピークに持っていって参院選に突入するという流れが安倍政権にとってのベストシナリオであったろうが……。 【2】安倍政権シフト 官邸サイドは、安倍政権に友好的な産経や読売よりも、朝日新聞を重視している模様。2月には安倍首相が朝日の木村伊量社長と会食、6月にも曽我豪政治部長からの単独インタビューを受けたりと、蜜月そのものなのだ。というのも、菅義偉官房長官が06年からの第1次安倍内閣は朝日新聞によるネガティブキャンペーンで潰されたと気にしているからだとか。実際、官僚が菅官房長官に政策を提案しても、「これだと朝日新聞に悪く書かれるだろ」と懸念を示すことが多いという。 【ただ今絶賛無料キャンペーン中「サイゾーpremium」では他にも最新号の記事を続々配信中!】音事協会長選で画策する芸能界重鎮の思惑とドンの体調不良日本IBMで横行中"恐怖の"クビ切り! 雇用規制緩和先取り!?!【月刊カルチャー時評】『進撃の巨人』──圧倒的な破壊のファンタジーから人間ドラマへ、人気作はなぜジャンルを跳躍したのか
1lineimg.jpg
「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円読み放題!ただ今無料キャンペーン中! (バックナンバー含む)

「EXILE、河村隆一、古田敦也……」参院選前にNHK“放送禁止著名人リスト”公開で広がる波紋

usa0719.JPG
伊藤洋介オフィシャルサイトより(左がUSA)。伊藤氏はほかにも大塚愛や、EXILE・HIROとの写真を掲載している。
 21日の参議院選挙を前に、NHKが「政治的公平性への配慮」を理由にリスト化しているという「放送禁止著名人リスト」の内容を、18日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が掲載した。  NHKの過敏な動きについては、自民党候補・伊藤洋介とのツーショット写真がネット上に掲載されていたとして、EXILEのパフォーマー・USAの出演番組『Eダンスアカデミー』(Eテレ)が12日、急きょ放送中止となったことが話題となり、注目が集まっている。  リストには、USAのほかにも民主党候補の鈴木寛を応援している歌手の河村隆一、元プロ野球・ヤクルト監督の古田敦也、元サッカー日本代表監督の岡田武史、なでしこジャパンの大野忍、楽天会長の三木谷浩史のほか、小沢一郎氏らとの対談を収録した書籍『永田町大好き! 春香クリスティーンのおもしろい政治ジャパン』(マガジンハウス)を発売したばかりのタレント・春香クリスティーンなどが名を連ねているという。  今回に限らず、同様のリストは以前から作られており、昨年12月の衆院選でも、脱原発を訴える特定候補を応援したとして、大江健三郎や坂本龍一も出演NGであったようだ。記事中のNHK職員は、「NHKの選挙報道に対する神経の使い方は尋常ではない」とし、「政治家に予算を握られているNHKの体質の問題」と分析する。 「視聴者や、専門家からは『気にしすぎ』『強引なやり方は、若者の政治離れが加速する要因になりかねない』などと賛否が飛び交っている。また、春香クリスティーンが所属する大手芸能事務所のスタッフも、『NHKの判断基準が不明確』などとぼやいていたそうです。  ネットでの選挙活動が可能となり、候補者も今後ますますタレントを使ったイメージ戦略を考えるでしょうから、NHKも明確な判断基準を提示するべき」(芸能誌記者)  著名人の影響力が多大なのは分かるが、USAがダンス中に自民党の話を始めるとは思えない。このNHKの対策が、もし結果的に“思想の自由”を妨げているとしたら問題だ。

「次の選挙では必ず……」南海キャンディーズ・山里亮太を“ある政党”が担ぎ出す!?

yamazato0719.jpg
『山里亮太の「たりない」英語』(ロングセラーズ)
「今回の参院選も何人かタレント候補が出馬していますが、実はあるお笑い芸人が、その候補に挙がっていたというんです。確かに、最近やたらと“政治色”を出しているなと思っていたんですが、まさか政治家転身の話まで出ているとは」(芸能事務所関係者)  そのお笑い芸人というのが、先日、『ニュースの読み方教えます!』(ヨシモトブックス)という“政治本”を上梓した南海キャンディーズの山里亮太だ。 「ここ最近、相方のしずちゃんがボクシング関連で仕事をすることが多く、コンビでの活動が減ってきています。ピンでの活動が増え、MCをやったり、アイドルに精通している部分を出したり、ダイエットに挑戦したりと、生き残りをかけて必死になってやっていますよ」(テレビ局関係者)  そんな山ちゃんが、次に目をつけたのが“政治”だったというのだ。 「吉本と政治家というのは、切っても切れない関係ですからね。古くは横山ノックや西川きよしといったあたりから、最近だとロンドンブーツ1号2号の田村淳が『政治家になりたい』という発言をしていたこともありましたね。ただ、彼の場合は口だけで何もしていなかったようですが、山ちゃんは実際にいろいろと行動に移しているそうですよ」(前出・芸能事務所関係者)  政治本を出すくらいなので、週刊誌や政治関係の雑誌は定期購読し、ニュース番組もチェック。また、個人で勉強会やディベート会を開いたりしているという。 「そこに目をつけたある党が、彼を参院選に担ごうとしましたが、時間がなかったので見送ったようです。ただ、次の選挙では必ず声がかかると思いますよ。若い層にも知名度はありますから、比例で当選する可能性は十分ありますよ」(全国紙社会部記者)  ボクサーと政治家のコンビも見てみたい!?

どこか宗教じみたワタミの渡邉美樹氏背後に女性占い師!?

――ただ今無料キャンペーン中「サイゾーpremium」から、本日公開の最新号をいち早くお届け!! ■月刊サイゾー8月号トップニュース 『どこか宗教じみたワタミの渡邉美樹氏背後に女性占い師!?』(2013年8月号「NEWS SOURCE」より)
1308_news_01.jpg
(写真/江森 康之)
■ワタミ女性社員過労死問題 2008年に、居酒屋「和民」の女性従業員が入社2カ月後に自殺。この従業員は、7日間連続の深夜勤務を含む長時間労働など過酷な労働環境に置かれていたことが明らかに。これを踏まえ、裁判所は12年2月に女性の死亡に労災適用を認定した。同社元会長の渡邉氏は、SNSで謝罪の言葉を述べたが、遺族との話し合いには応じていない。  ブラック系企業とそしりを受けながらも7月21日に投開票が行われる参議院選挙に、自民党から公認を受けて出馬を表明したワタミの元会長・渡邉美樹氏。  出馬表明をした同氏は、ブラック企業報道に対して「間違ったこと」と否定し、「『正義は勝つ』と思っています。心は揺れていません」と選挙に向けて強気の姿勢をアピールしている。  だが28日には、同社に勤めていた娘が過労死した遺族が公認撤回を要請するため、自民党本部に乗り込み、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)では、同党の平沢勝栄衆議院議員が渡邉氏公認の是非について「やめたほうがいいと思う」と発言するなど、党内でも揉めに揉めていたことがわかる。
1308_news_01b.jpg
ワタミ経営の老人ホーム「ワタミの介護」にも随所に“祈り”が。
「実際、アベノミクスでインフレを目指す自民党が、デフレの中で成長してきたワタミと組んでは、政策的に矛盾しているといった印象を支持者に与えてしまうこともあり、党内でも反対意見はあった。ただし、今回公認を取り付けるに当たっては渡邉氏側からなんらかの見返りがあったという話もあり、これが本当なら党執行部としては公認を取り消すワケにはいかないだろう」(自民党関係者)  そして、参院選公示日の7月4日、晴れて渡邉氏は自民党公認候補として出馬が認められた。  本稿執筆時は投票前ゆえ結果は定かではないが、そんな彼が、信奉するという女性占い師の存在が漏れ伝わってきた。 「その人物は、もともと平沼赳夫衆議院議員が信奉していた占い師。渡邉氏は、平沼氏とともに『たちあがれ日本』の代表を務めていた与謝野馨氏から紹介を受けたという。その人物が、彼の政界とのパイプを担っており、自身も相当ご執心なようです」(同)  この占い師の影響は強く、渡邉氏は彼女の広報役としても動いているようだ。  確かに、そのブラックな実態と反して、あまりにキレイ事な「地球上で一番たくさんの ありがとう を集める」などのワタミの社是にも、どこか宗教めいたものが感じられる。果たして、占い師はどんな選挙結果を予言しているのだろうか? (編集部) 【ただ今絶賛無料キャンペーン中「サイゾーpremium」では他にも最新号の記事を続々配信中!】【山本譲二】が語るタブーな演歌!『“パンティー頬ずりしてる”吉幾三が貫いた東北訛り』【石橋杏奈】「ひいき球団とのゲーム差は要チェックです」清純女優はガチ野球ファン!【岸明日香】昭和の歌が好きなんです。
1lineimg.jpg
「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円読み放題!ただ今無料キャンペーン中! (バックナンバー含む)

プーチン"ペーペー時代"を知るアントニオ猪木が外交問題に卍固め!!

――月刊サイゾーがウェブで読める「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をご紹介!  21日に投開票が行われる参院選に向け、各党候補者の選挙活動も活発化しています。そんな中、注目したいのが日本維新の会から比例代表で立候補したアントニオ猪木氏(70)。「サイゾーpremium」では過去に猪木氏へのインタビューを行っています。当時、外交問題について熱く語っていた猪木氏ですが、国会議員になった暁には悪化の一途をたどる日中、日韓外交にも闘魂を注入してくれるのでしょうか……。 ■今回のピックアップ記事 『プーチン"ペーペー時代"を知るアントニオ猪木が外交問題に卍固め!!』(2011年1月号「NEWS SOURCE」より)  プロレスラーとしてその名を全世界に轟かし、時には政治家として、時には実業家として活躍の場を変えてきたアントニオ猪木が、プロレスデビュー50周年を迎えた。モスクワや北朝鮮で興行を行い、同国に独自のパイプを持つアントン、今回はマジメに外交問題を聞いた!
1011_inoki.jpg
軟弱な政策にカツを入れる猪木氏。
(写真/ほりぐちあや)
──デビュー50周年おめでとうございます!! 早速ですが、各国に独自のパイプを持つ猪木さんに、昨今の外交問題を伺いたいと思います。まずは尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では、中国に対する姿勢をはじめ、民主党の及び腰の外交が続いています。この状況はどう見ていますか? 猪木 結局、政治家に余裕がないんでしょうね。自分たちの政権が安定していない中で、そこまで目が向いていかないというか。それと、外交を知っている政治家が本当に少ない。オレは湾岸戦争最中の1990年12月、イラクで人質となった日本人を救出したこともあったけど、そこで学んだことは、日本のモノサシで測るんじゃなくて、相手の立場に立った外交もあるってコト。中国の民主化についても知人の同国要人からは「日本の10倍も国民がいて、民衆に言論の自由を与えると、国家そのものが崩壊してしまう」という声もある。国によって政治の在り方は違いますから、そこは理解した上で話し合うことが大切ですよ。

──北朝鮮も日本にとっては大きな火種です。韓国領土への砲撃が世界中で非難を浴びましたが、95年に北朝鮮で「平和の祭典」を行ったこともある猪木さんは独自のパイプをお持ちとか? 猪木 10月に、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、まあ、金正日(キム・ジョンイル)にとって一番の側近で外務大臣的な役割の方に会ったんですよ。こう言うと北朝鮮の太鼓持ちのように思われるかもしれないけど、彼らは「拉致問題の生存者を2週間で帰国させるという約束を反故にされた」という気持ちが非常に強い。日本には北朝鮮幹部と独自のパイプを持つ人がいないことも問題なのでしょうが、オレが北朝鮮に行くときに与野党問わず政治家先生にも「一緒に行きましょう」って言ったんだけど、誰も来なかった(苦笑)。今後、北朝鮮は、ますます中国に寄っていくと思うよ。10月の訪朝で見たマスゲームに、獅子が出てきたりパンダが出てきたり、非常に中国に気を使っていることがわかりますから。 ──一方、北方領土問題ではロシアのメドベージェフ大統領が11月に国後島を強制訪問し、マスコミを賑わせました。そういえば、猪木さんは冷戦末期、モスクワで興行も行っていますよね? 猪木 89年のコトだけど、そのときはプーチン首相なんて、KGBの"ペーペー"だった(笑)。そもそもロシアは、表と裏の世界が表裏一体で、裏の世界を通さないと政治家は国政を動かせないんですよ、かつての日本の政治がそうであったようにね。  まあ、東アジアの諸問題にしても、北方領土問題にしても、今の政治家には"体験"がないから。プロの営業マンなら、交渉相手をどうやって切り崩していこうかというポイントがわかるわけじゃないですか。でも、何も経験していない新人は、そのポイントがまったくわからない。それと同じでね、日本の政治家には外交の"プロ"がいないんです。それが一番の問題ですね。 (構成/大貫真之介)
1011_inoki_dvd.jpg
『アントニオ猪木デビュー50周年記念 DVD-BOX』 20枚組、約62時間収録のボックスセットを発売。格闘史に残る名バウトからマサ斎藤との巌流島決戦を初映像ノーカット収録! 発売/ビデオ・パック・ニッポン、販売元/TCエンタテインメント、価格/10万5000円(税込) 「サイゾーpremium」では他にも選挙に斬り込む記事が満載です!】衆院選が浮き彫りにした現行選挙制度の瑕疵参院選に向けて議連の動きが加速……してない!? 「食と政治」打算的な関係学会員、党員、番記者に聞く公明党"禁断"の選挙戦略
1lineimg.jpg
「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円読み放題! (バックナンバー含む)

聞け、“泡沫候補”と呼ばれる男の魂の叫びを! 闘う父親たちのエレジー『立候補』『選挙2』

rikoho_1.jpg
京大卒、伊藤忠勤務を経て貿易会社設立という経歴を持つマック赤坂。大阪府民をスマイルにするために府知事選に出馬する。『立候補』より。
 世間から嘲笑されても、マスコミから無視されても、巨大な組織を相手に無謀な闘いを挑む男たちがいる。“泡沫候補”と呼ばれる人々だ。彼らは本気〈マジ〉だ。負けるとわかっていても、彼らはリングへと向かう。闘わなくてはならない、どうしようもない何かに突き動かされているらしい。その何かとは何か? ドキュメンタリー映画『立候補』(現在公開中)と『選挙2』(7月6日より公開)は政党に組みすることなく、自分の信念に従って猪突猛進する現代のドンキホーテたちの姿をそれぞれ追っている。  「結局、選挙では何も変わらないんだよ!」「所詮、選挙は多数派たちのお祭りに過ぎないッ」。YouTubeの画面の中で外山恒一はそう叫ぶ。山口県在住の藤岡利充監督による初めてのドキュメンタリー映画『立候補』は、外山恒一、羽柴誠三秀吉、マック赤坂ら、いわゆる泡沫候補たちを題材にしたものだ。2011年の大阪府知事選の様子を中心にカメラは収めていく。天下分け目の大阪の陣だというのに、何かが足りない。そう、羽柴誠三秀吉の姿がないのだ。カメラは青森へと飛び、彼が病床にあることを伝える。肺ガンらしい。それでも出馬しようとするのを、周囲が懸命になだめた。泡沫候補にとって選挙は遊びではない。高額な供託金と共に、自分の命をも賭けた真剣勝負の場であることが分かる。羽柴誠三秀吉不在の中、府知事選の候補者たちがそれぞれの選挙活動を始めるが、カメラは次第にひとりの男をクローズアップしていく。スマイル党の党首・マック赤坂である。
rikoho_2.jpg
2011年11月に行われた大阪府知事・大阪市長のW選挙の中心人物・橋下徹。巧みな弁舌で聴衆を盛り上げる。『立候補』より。
 「スマイル、してまっか?」「10度、20度、30度!」。NHKの政見放送で、街頭演説で、暴走するマック赤坂。公職選挙法に守られたマック赤坂に、警察もうかつに手が出せない。『立候補』の主演スターがマック赤坂なら、助演男優賞級の好演を見せるのがマック赤坂の息子・健太郎氏。伊藤忠退職後に貿易会社マックコーポレーションを立ち上げ、レアメタルの輸入でひと儲けしたマック赤坂だが、今は会社経営を息子に任せ、スマイル選挙に全力投球中だ。父親の見事な壊れっぷりと対照的に息子の健太郎氏は常にクール。「スマイルだけじゃ、会社は経営できません」「選挙は手伝いません」と父親とは一定の距離を置いている。かといって父親を軽蔑しているのではない。「目立ちたいから立候補したと思っていたけど、最近は違うのかなって。逆に道楽だったら失望しますね」と健太郎氏はカメラに向かって語る。父親の中には闘わずにはいられない、荒々しい業が渦巻いていることを息子は感じ取っている。  ドラマではありえない、予想外のシーンが飛び出すのがドキュメンタリーの魅力だろう。『立候補』のクライマックスはダブルでやってくる。最初のクライマックスは、大阪府知事選最終日の難波。当選が確実視される松井一郎と前府知事・橋本徹がツーショットで並ぶ選挙カーへと、マック赤坂はゲリラ兵のごとく襲い掛かる。だが哀しいかな、その場を盛り上げるテクニックに秀でたタレント政治家の舌先によって、簡単に手のひら上で弄ばれてしまう。チキショー、マック赤坂はこのまま負け犬で終わってしまうのか!? 2012年10月に新潟で試写会を開いたものの、「何かが足りない」と感じた藤岡監督は追加撮影を敢行し、2012年12月の東京都知事選の様子を2度目のクライマックスとして挿入した。秋葉原に現われたマック赤坂は「恥ずかしいよ!」「帰れ!」と罵声怒声が投げつけられる中、安倍晋三らが演説する自民党の集会へと突撃していく。このとき、カメラは奇跡の瞬間を収める。自民党という巨大政党を相手に、マック赤坂が『ロッキー・ザ・ファイナル』(06)のロッキー・バルボアのようにほんの一瞬だけまばゆい輝きを放つ。
senkyo2_1.jpg
前作『選挙』で選挙関係者にはすっかり有名になった山内和彦前川崎市議。1枚120円の手づくりポスターを張っていく。『選挙2』より。
 『立候補』を撮った藤岡監督が参考にしたのが、NYに拠点を置く想田和弘監督の観察映画第一弾『選挙』(07)だ。2005年の川崎市議会の補欠選挙の様子を映し出したもので、想田監督の大学時代の友人である“山さん”こと山内和彦が自民党公認の落下傘候補としてドブ板選挙を展開し、初当選を果たすまでをつぶさに記録している。日本の民主主義の実状を伝える秀作ドキュメンタリーとして世界各国で高く評価されると同時に、日本国内でも選挙関係者たちにとって選挙のノウハウが学べる貴重なテキストとして知られている。『選挙2』は同じく山さんを主人公にした続編なのだが、2011年4月に行われた統一地方選挙に急遽再出馬を決めた山さんを取り巻く状況は前作とは大きく変わった。  前作は小泉自民党公認という大きな後ろ盾を得ての選挙だったが、今回の山さんは無所属での闘いなのだ。2011年4月の統一地方選は東日本大震災と福島原発事故後の初めての選挙だった。それなのに、選挙に臨むメジャー政党の候補者たちは原発問題についてまともに触れようとしない。原発を推進してきたのは自民党だったはず。原発事故に対応しているのは民主党ではないのか? 補欠選挙での穴埋め要員として用済み扱いされていた山さんは自民党と完全決別して、インディーズ候補として出馬することを決意する。ドブ板選を経験し、選挙に無駄な大金が掛かることを反省した山さんの2度目の選挙活動はとっても斬新。ガソリンを食う選挙カーは使用しない。選挙事務所も借りない。ボランティアスタッフとの打ち合わせはもっぱらファミレス。映画『選挙』の宣伝用のビジュアルを選挙ポスターに借用し、“脱原発”を中心に訴えたスローガンをポスターの隙間にびっちり書き記す。名前を連呼し、握手するだけの街頭活動も無意味なのでやらない。今回の選挙にかかった費用は、自作のポスター代とハガキの印刷代のわずかに8万4720円のみ。  山さんが自民党ではなく、完全無所属での出馬となった他にも、いろんな面で『選挙』から『選挙2』は状況が変わった。妻・さゆりさんとの間に息子・悠喜くんが生まれた。そして大震災と原発事故が起きた。それらに加え、『選挙2』では被写体となっている人々がみんな前作と違ってカメラを意識するようになった。山さん夫婦に前作のような派手な夫婦喧嘩はもう期待できない。だが、山さん夫婦とは別なところでバトルが勃発する。山さんだけでなく、他の候補者たちも想田監督のカメラを充分に意識している。その中で最も過敏に反応を示したのが自民党所属の現職議員たちだ。『選挙』では同じ自民党である山さんにエールを送る立場だった浅野文直市議、山さんの選挙対策本部長を務めた持田文男神奈川県議が想田監督のカメラに対し不信感を示し、「撮影拒否」を通告してきたのだ。想田監督はそのときの状況をこう振り返る。 想田 「撮影拒否には驚きました。ボクは彼らに対してまったく敵対心を持っていなかったのですが、どうやら先方の支援者側から『選挙』に対するクレームがあったみたいですね。自分たちが展開するドブ板選挙を笑いものにされたと感じたのかもしれません。でも、選挙は税金が使われた公的な活動であり、拡声器で演説している候補者たちは公人なわけです。それを「撮るな」なんて発言が飛び出したことが意外でしたし、「撮るな」と言われてこちらも引き下がれなかった。選挙活動の様子を取材できないということは、民主主義の基盤である重要なプロセスが取材不可能だということ。それを容認することは、民主主義にとって自殺行為に等しいですよ」
senkyo2_2.jpg
投票日前日、防護服姿で街頭演説をする山さん。古代進のコスプレも披露したが、残念ながらそちらの映像はお蔵入り。『選挙2』より。
 “観察映画”を謳っている想田監督だが、監督自身がカメラごと現実の中に呑み込まれてく。そして、呑み込まれながらも想田監督はポスターでは爽やかな笑顔を振りまく現職議員たちがカメラを睨むコワモテな一面を切り取る。このシーンもまた台本のないドキュメンタリーならではの醍醐味である。 想田 「『選挙2』は2011年4月に撮影したものですが、2012年12月の衆院選の結果を眺めながら編集へのインスピレーションを得るまで、ずっと編集できずにいたんです。今思えば、撮影時に目撃したことが、あまりにも異常な光景に感じられ、なかなか消化できなかったんでしょうね。原発事故直後の日本は、映画に例えるならゴジラが来襲してきたような状況だったはず。自分たちの暮らしている町に放射能が降り注いでいるわけで、映画ならみんな『キャーッ』と逃げ出すのが定番でしょう。でもボクが見た光景はゴジラがノッシノッシと歩いているのに、いつもと同じようにサラリーマンたちが通勤列車に乗り込み、主婦は買い物をし、子どもたちが公園で遊んでいる様子だった。そして、いつもと同じように選挙カーが走り、候補者たちが駅前で自分の名前を連呼しながら、通行人と握手している姿だった。そして、あれだけの事故の直後であるにも関わらず、原発問題はタブー視されて誰も争点にしない。そんな状況を山さんは『おかしい』と訴えていたわけです。今回の山さんの選挙活動は異色すぎて“泡沫候補”と言われても仕方ないものでしたが、山さんにはちゃんとした主張があった。だけど、ちゃんとした主張があったから、日本の社会では浮いてしまった。異常な社会の中で正しいことを言うと、異常な扱いをされてしまう。そういう類いのことが起きていたんじゃないでしょうか」  『立候補』と『選挙2』の両作品に共通するのは、どちらも“親子のドラマ”という点だ。『選挙2』のラスト、投票日の前日に山さんは想田監督へのサービスか本来のコスプレ好きな性格のためか、白い防護服にガスマスクというスタイルで街頭演説を駅前で行う。フードを被っているため顔はほとんど見えず、ノボリは風に煽られてよく読めない。通行人の多くはスルーしていく。最初は父親のコスプレ姿にはしゃいでいた息子の悠喜くんはすぐに飽きて、ひとりカンフーごっこに夢中だ。それでも山さんは懸命に訴える。「私に一票入れてくださいとは言いません。投票率が50%を下回っている現状では、正しい形で選ばれているとは言えません。選挙にだけは行ってください。そこから民主主義は始まるんです」。  子どもたちよ、父親が闘う姿をその目に焼き付けてほしい。かっこ悪くても、笑いものになっても、父親は決して逃げず、最後の最後まで闘い抜いたことをいつの日か思い出してほしい。お父さんは、いつか君が投じる一票のために今、こうして身を挺して闘っている。愛とは平和ではない。愛とは闘いであることをお父さんは君に伝えたい。 (文=長野辰次) rikoho_3.jpg 『立候補』 監督/藤岡利充 製作総指揮&撮影/木野内哲也 音楽/田戸達英、岩崎太整、佐藤ひろのすけ 出演/マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一、高橋正明、中村勝、岸田修、櫻井武 配給/ポレポレ東中野、明るい立候補推進委員会 6月29日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開中 (c)2013word&sentence <http://ritsukouho.com> senkyo2_3.jpg 『選挙2』 監督・製作・撮影・編集/想田和弘 製作補佐/柏木規与子 配給/東風 7月6日(土)より渋谷イメージ・フォーラムほか全国順次公開 ※前作『選挙』も6月29日よりイメージ・フォーラムにて上映中 (c)2013 Laboratory X,Inc. <http://senkyo2.com> ◆『パンドラ映画館』過去記事はこちらから

2013年参院選 本当に「表現の自由」を守ってくれる、信頼できる政党はあるのか?

kyousanto.jpg
日本共産党中央委員会
 参院選の前哨戦ともいえる東京都議選は、59人の候補全員が当選する自民党の圧勝に終わった。対して、民主党は43議席から15議席へと勢力を大幅に後退させた。  都議会民主党は、2010年の東京都青少年健全育成条例改定問題の際に反対の声を上げた政党のひとつだ。その後、同年12月、2度目に都が改定案を提出した際には、一部の議員の反対を押し切って賛成に回り、批判も浴びた。その際、最後まで反対を掲げながらも党の総意に屈せざるを得なかった松下玲子氏は、今回の選挙では落選。2度目の改定案提出に際して行われた改定反対集会に登壇し、賛成に回ることを表明するとともに「批判するなら、選挙で判断してほしい」と述べていた浅野克彦氏は当選と、明暗が分かれた。  また、民主党から日本維新の会へ移籍して立候補した吉田康一郎氏も落選と、都議会で表現の自由を守る声を拾い上げていた多くの都議が落選するという事態になった。これを受けて7月に行われる参院選では、「表現の自由」に理解を示す国会議員が軒並み落選してしまうのではないか、という危惧も出てきている。  さて、そうした中で注目されているのが、得票数を増やし、議席数を8議席から17議席へと倍増させた日本共産党だ。民主党を上回り、都議会の第三党に躍り出た共産党もまた、2010年の都条例問題では改定反対を主張し、国会では児童ポルノ法改定に反対の声を上げている。現状、都議会でも国会でも、党を挙げて表現規制に明確に反対を掲げているのは、共産党だけといってよい。民主党、みんなの党は、いずれも個々の議員が反対の声を上げている状態である。そのため、都議選の渦中では、規制に反対する人々の中には「投票する人がいなければ共産党に」という主張が数多く流れた。  実際、都議会の議席数が倍増した背景には、ほかの政党に対する不信感とともに、いわゆる「オタク票」が投じられたことも一つの要素として考えられる。参院選では、与党の圧勝により再び児童ポルノ法改定案が提出される危惧から、ほかに表現の規制に反対する候補者がいない場合の選択肢として共産党に票を投じる人々も出てくるだろう。  Twitterなどでは「仕方なく」とか「この問題だけは」といった枕詞をつけながらも、都議選で共産党に投票した人々、参院選で共産党に投票しようとしている人々のつぶやきを、いくつも見つけることができる。  だが、表現規制に反対しているという理由だけで、ほかに候補者がいないからと共産党に投票して本当によいのだろうか。  2010年の東京都青少年健全育成条例問題では、熱心に都の改定案に反対をしていた民主党が方針を180度転換してしまう場面も見られた。同様のことを共産党が行わないという保証はまったくない。もちろん、どの政党にも言質や担保を取って回るわけにはいかない。それでも、共産党が本気で言論や表現の自由を保障する気のある政党かといえば、甚だ疑問である。  戦後の社会運動の歴史に精通している人ならば半ば常識だが、戦後のさまざまな政争や社会問題の中で、共産党の「裏切り」は幾度となく見られた(ホントに「裏切り」かどうかは、各々の判断で)。  古い記録を掘り起こしていけば、いくつもの事実は浮かび上がってくる。1960年の安保闘争の際に樺美智子が死亡した事件では「樺の死には、全学連主流派の冒険主義にも責任がある」と当局と共に全学連を非難するのに回った。67年、成田闘争の初期に空港建設予定地の外郭測量のための杭打ちが強行された。座り込む農民たちが機動隊にごぼう抜きにされているのに「道路交通法違反になるから座り込みを解きましょう」などと呼びかけ、離れたところで「がんばろう、突き上げる空に~」と歌って踊り、当事者の農民たちを唖然とさせた。  古い事例ばかりではなく、外には「表現の自由」の擁護者として振る舞いつつ、内では真逆の行動を取っている事実は、今でも変わらない。昨年、本サイトでも報じた、東京大学教養学部自治会が全学連(全学連といってもいくつもあるが、ここでは共産党系の全学連である、念のため)を脱退するという事件が起こった。  この過程では、学生の自主的な活動であるはずの自治会に共産党の東京都委員会が直接指導を行っていること、それに対する批判を封殺している事実が次々と浮かび上がっている。  ところが、取材に対して共産党本部は「適切な指導を行っているだけ」と、言論や表現の自由を内部の権力で押しつぶしている事実を認めようとはしなかった。  空恐ろしかったのは、その後別の取材場所で出会った共産党の杉並区議・原田あきら氏に、この問題について聞いたところ「はあ、全学連ってなんですか?」とうそぶいた。……共産党系全学連の拠点校である東京学芸大学出身の原田氏が、全学連を知らないというのは、あまりにも無理がある演技だ。そんなことをできるのも、党にとって都合の悪いことはないものとして扱うことを、当たり前のように繰り返してきた結果だろう。そうした行為を過去から現在まで繰り返してきた政党が、いま「児童ポルノ法改定反対」を掲げて、表現の自由を守ると主張しているからといって、おいそれと信用してよいのだろうか。  もちろん、規制を進める側に投票したくない中で苦渋の選択もあるという意見も否定はできない。だが、本当に表現の自由を守りたいなら、何が最良の方法かをいま一度考えるべきではなかろうか。 (取材・文=昼間たかし)

阿鼻叫喚のネット選挙解禁間近!「大量の公職選挙法違反者が出ることは確実」

netsenkyokaikin.jpg
総務省「インターネット選挙運動の解禁に関する情報」より
 ネット選挙が解禁される参院選が近づいてきた。しかし、ネット選挙がなんなのか、何ができて何ができないのかがまったくわかっていない人が多い。中には、インターネットで投票できるようになると勘違いし、投票会場に行かなくてもいいと思っている人もいるようだ。  ネット選挙解禁とは、ウェブサイトや電子メールによる選挙運動が解禁される、ということ。今までもTwitterやFacebookで意見などを発信していた政治家はいるが、これとは異なる。政治理念の表明などではなく、選挙期間中に票を入れてもらうために活動することができるようになったのだ。今まで禁止されていたのが不思議なくらいだが、この規制緩和で、無駄にポスターを貼りまくらなくてもよくなるし、無料の動画投稿サイトを利用して有権者にアプローチすることも可能になる。もちろん従来どおり、投票は会場で行う。  ただし、無制限に解禁するとユーザーの混乱を引き起こすため、ネット選挙には制限がかけられている。例えば、選挙運動メールを送信できるのは「自ら通知」してくれたアドレス宛のみとなる。「自ら通知」とは、名刺を直接交換したり、後援会の入会申込書に記入するといったことを指す。つまり、名簿屋からメールアドレスのリストを購入して、大規模に送信することはできないのだ。電話番号の一部を利用するSMSでも駄目なのだが、実はメールシステムを使っていないSNSのメッセージ機能ならOK。そのため、TwitterやFacebook、LINEといったSNSが抜け道的に活用されると考えられる。ちなみに、メールで選挙活動ができるのは政党や候補者だけ。一般の有権者が、誰かを応援するためにメールを配信するのはNGなのだ。  メールひとつ取ってもこれだけの違いがある。そのほか、例えば有料のネット広告は政党のみ利用できるが、候補者や有権者は利用できないといった細かい規制はたくさんある。もとより、未成年者は選挙活動ができないのだから、特定の候補者に関するツイートを行ったり、シェアしたりすることはできない。候補者から届いたメールを転送したり、印刷して配布したりするのもNGだ。  当然のことながら、これでまともに選挙が終わるわけがない。数え切れないくらい細かい違反が起きるし、政党や候補者も微妙なラインを攻めてくるはず。もちろん、なりすましや誹謗中傷といった、ネットのダークサイドも現れるだろう。国会では、なりすましや誹謗中傷について、名誉毀損罪や虚偽表示罪で対処するとしているが、監視カメラのないところでポスターにイタズラするのと同様、ネットで身元を特定されない方法などいくらでもある。また、ネットに詳しい人たちが、候補者からの報酬を求めて動き出すに違いない。  候補者の情報をネットで得られるとなれば、みんなネットを見るようになる。そこに、スキャンダルを流されたら被害甚大だ。当然、ライバルと接戦状態にある候補者は期待することだろう。今回も、候補者とは関係ないという建前の人たちが、いろいろな候補者のネガティブキャンペーンを打つことは必至。2ちゃんねるなどの掲示板にもスレが立つだろうし、TwitterやFacebookではいかがわしい投稿がシェアされまくることだろう。  情報が有権者に浸透していない状態でのネット選挙は、阿鼻叫喚の修羅場になることは間違いなし。筆者としては、ネット選挙に反対するレガシーな候補者の誘導にさえ思える。どちらにしても、有権者はうそはうそであると見抜かないと、間違った情報に踊らされてしまう。刺激的な情報でも、ひとつの情報源だけを見て脊髄反射しないようにしたい。 (文=柳谷智宣)

『TVタックル』に出ると選挙に勝てる?テレビ政治家と“視聴率優先”テレビ局の罪

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) パナソニック、責任を取らない中村邦夫は兵士を犬死させた日本軍総司令官と全く同じだ! ソフトバンクの孝行息子!? 宮坂ヤフーが爆速経営で最高益更新! 慢性的な肩こり・腰痛をもたらす「骨格のゆがみ」をチェックする方法 ■特にオススメ記事はこちら! 『TVタックル』に出ると選挙に勝てる?テレビ政治家と“視聴率優先”テレビ局の罪 - Business Journal(6月26日)
「Thinkstock」より
 テレビ視聴率至上主義の弊害についてはこれまでも問題点が指摘されてきたが、『テレビが政治をダメにした』(鈴木寛著/双葉新書)は政治の現場とテレビとの関係を描いた内容としては、画期的なものだろう。 「テレビから干される覚悟で書いた」と話すのは民主党参議院議員の鈴木寛氏だ。そういった覚悟があるだけに、本書に出てくるエピソードは考えさせられる。  例えば、2011年3月の福島第一原発事故直後に文部科学省で副大臣をしていた鈴木氏は、テレビメディアにとある要望をする。  福島第一原発事故直後から、文科省は福島県を中心とした放射線量のモニタリングの数値を、最高値のほかに中間値、最低値も公表していた。ところが、テレビメディアが取り上げるのは水素爆発の映像と最高値のみ。これでは「福島には近寄らないほうがいい」という風評被害が広がってしまう。燃料を運ぶタンクローリーも薬を運ぶMRも福島県内を避けるようになり、物流がストップ。二次被害を生み出してしまうという懸念から、鈴木氏はテレビメディアに対して、風評被害を加速させる映像ばかり流さないようにしてほしい。せめてデータを公表する際には高い数値ばかりではなく、安全な数値も出してほしいという要望を出したのだ。  しかし、あるテレビ局のプロデューサーからは耳を疑うような返事が返ってきたのだ。 「水素爆発の映像のほうが数字(視聴率)が取れる。繰り返し流していても数字が取れる」といい、テレビは最高値だけの放送を継続し、燃料や薬品が行き渡らないために二次被害が続出した。  こうした視聴率至上主義のテレビ局に対して、視聴率が自らの得票率に結びつくものとして媚びへつらう政治家たちも現れる。  消費税増税をめぐる民主党内の議論の時には、テレビメディアに使われる映像のために、形だけ議論に参加する政治家も現れた。とりまとめという段階になって、初めて会合に現れ、テレビカメラが回っている頭撮りの10分間だけ、反対演説をぶち、退出する。  この頭撮りの10分間は、通常、執行部の挨拶、政調会長の発言の時間で、議論も何も始まっていない段階だ。にもかかわらず、進行を無視して反対演説を行い、実際の議論が始まると、会場の外でぶら下がり取材を受けて、民主党執行部批判を繰り出す。こうした執行部批判の映像は、直後のテレビ朝日の『報道ステーション』で流される。テレビでは消費増税を進めようとする執行部とそれに対し反対している政治家という構図の映像が氾濫する。しかも、党内はバラバラという枠組みのなかで、報道されてしまうのだ。 「政治には、政策決定と選挙という2つの側面があります。政策決定とはさまざまな課題に優先順位をつけ、利害関係の複雑な問題を政治責任で解きほぐすこと。その一方、今の選挙はテレビの影響が非常に大きい。だから与野党で熟議を重ねても、芸能事務所に所属するような『テレビ政治家』が人気取りの発言で協議を壊してしまう。そうして政策決定が行き詰まった場面ばかりが放送されるから、政治不信が広がっていく」(鈴木氏) ●テレビで競う政治家たち  こうした現象は、00年代の小泉ワイドショー政治からエスカレート。政治家は、テレビメディアが喜ぶような映像を提供する競争を始めたのだ。  そのきっかけとなったのは、テレビ朝日の『ビートたけしのTVタックル』だ。高い視聴率に、出演する政治家はこぞって人気者になる。自民党からは大村秀章、平沢勝栄、山本一太、民主党からは安住淳、上田清司、河村たかし、原口一博、松原仁といった面々が頻繁に登場している。上田は埼玉県知事に(03年9月)、河村は名古屋市長に(09年1月)、大村は愛知県知事(11年2月)に。09年の政権交代後には、原口は鳩山内閣で総務大臣に、安住は11年に野田内閣で財務大臣に、山本は12年に安倍内閣内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当等)に就任している。  何より選挙に強くなる。  平沢は09年の総選挙(東京17区)では、自民党に猛烈な逆風が吹き荒れるなか、5選を果たす。東京都の25の小選挙区で、唯一民主党の候補が敗北した選挙区となったのだ。96年の初当選以来、6選(小選挙区6勝)を果たす盤石ぶりだ。  松原も2000年に初当選以来、東京3区で総選挙のたびに自民党の対立候補・石原慎太郎の三男・宏高とデッドヒートを繰り広げているが、小選挙区で負けても、比例で必ず復活している。12年12月の総選挙でも、石原に2016票の僅差で敗れたが、重複立候補していた比例東京ブロックで復活し、5選を果たしている。政治家の間ではいつしか「『TVタックル』に出れば選挙に強くなる」といった声が出てきているほどだ。 「郵政解散以来の逆風となった12年12月の総選挙では、民主党に猛烈な逆風が吹き荒れ、東京都の小選挙区で議席を獲得したのは、民主党では長妻昭、長島昭久の2人だけでした。比例復活は、海江田万里、松原仁、菅直人の3人でした。政権に就いたあとは、テレビの効果だけで議論をするのは無理があるので、直近の総選挙に関しては現在、分析中だとだけ申し上げておきますが、一度確立した知名度が左右することは間違いがないでしょう。郵政解散以来、テレビに出よう、『TVタックル』に出ようという動きが政治家の間で強まっているのです。こうしたテレビ番組では、テレビ局は党を通さずに政治家を一本釣りするために、テレビに出たい政治家は、党よりもテレビ局が喜ぶような執行部批判を繰り出すのです」(同)  自民も民主もテレビに振り回されてきた。その事実を知ってほしいという鈴木氏。マスメディアへの問題意識から、鈴木氏は12年前からインターネット放送に取り組んでいる。今年7月の参院選ではネットを使った選挙活動が解禁される。「ネット選挙で僕個人の主張を届ける方法が増えました。この逆風下で、ネットを使ってどこまで戦えるか。悪くいえばモルモットですけど、それが僕の存在意義だと思うんです」(同) (構成=松井克明) ■おすすめ記事 パナソニック、責任を取らない中村邦夫は兵士を犬死させた日本軍総司令官と全く同じだ! ソフトバンクの孝行息子!? 宮坂ヤフーが爆速経営で最高益更新! 慢性的な肩こり・腰痛をもたらす「骨格のゆがみ」をチェックする方法 「警告文送付」またブラック企業報道のユニクロ、ワタミと、超ホワイト企業はなまるうどん 増え続ける奇形児…中国の汚染食品が招く最悪のシナリオ