DV、虐待、援助交際から垣間見える、沖縄の現実『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』

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『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版)
 沖縄県の1人当たり県民所得は47都道府県中最下位の210.2万円と、全国平均306.5万円に対して大きく落ち込んでいる(内閣府・平成25年度県民経済計算)。失業率、DV発生率なども高く、離婚率も全国ワースト。統計が見せる沖縄の姿は、牧歌的な南の島のイメージから遠く隔たっている。  この島で育った教育学の研究者・上間陽子は、2012~16年まで、風俗業界やキャバクラなどで働く女性たちの実態をリサーチするために、継続的なインタビューを実施。4年間のリサーチの成果として『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版)を上梓した。本書に収録されたさまざまな女性たちのインタビューを読めば、DV、虐待、援助交際など、この島が抱える現実が見えてくる。 「私たちの街は、暴力を孕んでいる。そしてそれは、女の子たちにふりそそぐ」  上間は、自身が育った島の姿を、このように表現する。  では、その「暴力」とは、いったいどのようなものだろうか? 本書の中から2つの例を見てみよう。  兄からいつもひどく殴られて育ってきた優歌(仮名)は、16歳で妊娠して結婚、17歳で男の子を出産した。しかし、子どもが生まれると、夫は優歌に対して暴力的になる。目の前で作った食事を捨てられ、仕事着を洗うと舌打ちされ、洗い直しを命じられる日々。そんな生活に嫌気が差し、優歌は夫と離婚した。優歌がひとりで子どもを育てていたにもかかわらず、ユタ(霊能者)の「一族に問題が起こる」というお告げから、8カ月になる子どもは夫の家族に引き取られた。  実家に戻った彼女は、キャバクラの体験入店などを行いながら暮らしていく。しばらくして、5歳年上の恋人ができたが、男はDVの常習犯だった。周囲の反対を押し切り付き合った優歌は、些細なことで怒鳴られ、殴られながらも男との子どもを妊娠。しかし、男は働いていた店の金と模合(もあい/メンバーが一定のお金を出し合い、順番に給付し合う頼母子講のようなシステム)の金を持ち逃げして、街から消える。男は、ほかの女も孕ませていたのだった。優歌は、再びキャバクラで働きながら、ひとりで子どもを産んだ。  街に戻ってきた男は、優歌の兄に謝罪し、5万円を詫びとして支払った。男にとって、謝罪する相手は、孕ませた優歌ではなく、優歌の兄のほうだった。優歌は今も、ひとりで子どもを育てている。  優歌よりもさらに悪質な暴力にさらされているのが、翼(仮名)だ。彼女が幼いころに両親は離婚。母親に引き取られた翼は、スナックのママを務める母から、ネグレクト(育児放棄)されて育った。ご飯も作ってもらったことのない彼女にとって、「母親の味」の記憶はない。  高校に進学しなかった彼女は、友達の誘いでキャバ嬢になる。16歳になった頃、7歳年上のボーイと付き合うようになり、2カ月で妊娠。不安はあったものの、彼女は結婚し、出産することを決意する。しかし、結婚すると、夫はその態度を一変させる。生活費を家に入れず、翼が不満を言えば、暴力を振るい、馬乗りで殴る蹴るの暴行を加えた。その暴力は、鼻が折れて、目が開かなくなるという壮絶なものだった。出産後、翼はすぐにキャバクラに戻ったものの、夫からの暴力で顔に傷ができると、仕事を休まなくてはならない。そんな翼を見て、男は「お前が悪い」と自分の行為を棚に上げて罵った。  親からの虐待、夫からのDVのほか、レイプ、援助交際など、少女たちが直面する暴力の数々は、想像をはるかに超えるものばかりだ。彼女たちにインタビューをした経験を、上間は「予想していたよりもはるかにしんどい、幾重にもわたる困難の記録」だったと振り返っている。唯一の救いは、本書に登場する少女たちがみな、自分の子どもを愛していることだろう。せめて彼女たちの子どもは、そんな暴力とは無関係に育つことを願ってやまない。そのためには、多くの人々が、この暴力の実態に目を向けることが不可欠だ。 (文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●うえま・ようこ 1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学部研究科教授。専攻は教育学、生活指導の観点から主に非行少年少女の問題を研究。1990年代後半から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの調査・支援に携わる。共著に『若者と貧困』(明石書店)。

DV、虐待、援助交際から垣間見える、沖縄の現実『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』

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『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版)
 沖縄県の1人当たり県民所得は47都道府県中最下位の210.2万円と、全国平均306.5万円に対して大きく落ち込んでいる(内閣府・平成25年度県民経済計算)。失業率、DV発生率なども高く、離婚率も全国ワースト。統計が見せる沖縄の姿は、牧歌的な南の島のイメージから遠く隔たっている。  この島で育った教育学の研究者・上間陽子は、2012~16年まで、風俗業界やキャバクラなどで働く女性たちの実態をリサーチするために、継続的なインタビューを実施。4年間のリサーチの成果として『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版)を上梓した。本書に収録されたさまざまな女性たちのインタビューを読めば、DV、虐待、援助交際など、この島が抱える現実が見えてくる。 「私たちの街は、暴力を孕んでいる。そしてそれは、女の子たちにふりそそぐ」  上間は、自身が育った島の姿を、このように表現する。  では、その「暴力」とは、いったいどのようなものだろうか? 本書の中から2つの例を見てみよう。  兄からいつもひどく殴られて育ってきた優歌(仮名)は、16歳で妊娠して結婚、17歳で男の子を出産した。しかし、子どもが生まれると、夫は優歌に対して暴力的になる。目の前で作った食事を捨てられ、仕事着を洗うと舌打ちされ、洗い直しを命じられる日々。そんな生活に嫌気が差し、優歌は夫と離婚した。優歌がひとりで子どもを育てていたにもかかわらず、ユタ(霊能者)の「一族に問題が起こる」というお告げから、8カ月になる子どもは夫の家族に引き取られた。  実家に戻った彼女は、キャバクラの体験入店などを行いながら暮らしていく。しばらくして、5歳年上の恋人ができたが、男はDVの常習犯だった。周囲の反対を押し切り付き合った優歌は、些細なことで怒鳴られ、殴られながらも男との子どもを妊娠。しかし、男は働いていた店の金と模合(もあい/メンバーが一定のお金を出し合い、順番に給付し合う頼母子講のようなシステム)の金を持ち逃げして、街から消える。男は、ほかの女も孕ませていたのだった。優歌は、再びキャバクラで働きながら、ひとりで子どもを産んだ。  街に戻ってきた男は、優歌の兄に謝罪し、5万円を詫びとして支払った。男にとって、謝罪する相手は、孕ませた優歌ではなく、優歌の兄のほうだった。優歌は今も、ひとりで子どもを育てている。  優歌よりもさらに悪質な暴力にさらされているのが、翼(仮名)だ。彼女が幼いころに両親は離婚。母親に引き取られた翼は、スナックのママを務める母から、ネグレクト(育児放棄)されて育った。ご飯も作ってもらったことのない彼女にとって、「母親の味」の記憶はない。  高校に進学しなかった彼女は、友達の誘いでキャバ嬢になる。16歳になった頃、7歳年上のボーイと付き合うようになり、2カ月で妊娠。不安はあったものの、彼女は結婚し、出産することを決意する。しかし、結婚すると、夫はその態度を一変させる。生活費を家に入れず、翼が不満を言えば、暴力を振るい、馬乗りで殴る蹴るの暴行を加えた。その暴力は、鼻が折れて、目が開かなくなるという壮絶なものだった。出産後、翼はすぐにキャバクラに戻ったものの、夫からの暴力で顔に傷ができると、仕事を休まなくてはならない。そんな翼を見て、男は「お前が悪い」と自分の行為を棚に上げて罵った。  親からの虐待、夫からのDVのほか、レイプ、援助交際など、少女たちが直面する暴力の数々は、想像をはるかに超えるものばかりだ。彼女たちにインタビューをした経験を、上間は「予想していたよりもはるかにしんどい、幾重にもわたる困難の記録」だったと振り返っている。唯一の救いは、本書に登場する少女たちがみな、自分の子どもを愛していることだろう。せめて彼女たちの子どもは、そんな暴力とは無関係に育つことを願ってやまない。そのためには、多くの人々が、この暴力の実態に目を向けることが不可欠だ。 (文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●うえま・ようこ 1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学部研究科教授。専攻は教育学、生活指導の観点から主に非行少年少女の問題を研究。1990年代後半から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの調査・支援に携わる。共著に『若者と貧困』(明石書店)。

ガレッジセール・ゴリ“普天間発言”でオファー激減中……中立意見でも「配慮」するテレビ局の弱腰ぶり

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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐる新しい基地の建設で、沿岸部を埋め立てる護岸工事が25日に着工された。  そんな基地問題が、芸能界にも飛び火。沖縄県生まれのお笑いコンビ・ガレッジセールのゴリ(44)にも、大きな影響を与えているという。 「ゴリさんは、米軍の移設に関して、賛成と反対で激しく対立している現状に不満を持っているようなんです。基地問題ばかりがクローズアップされることで、愛する沖縄のイメージや、観光産業に悪影響が出ると憂えているみたいで。昨年には、日刊ゲンダイのインタビューで『反対派の声があまりにも大きくてマスコミもそこを取り上げるので、そこばかり目立っている』と発言。行きすぎた反対運動やその報道姿勢に、警鐘を鳴らしていました」(芸能関係者)  そもそも辺野古移設といえば、1996年に日米両政府が普天間飛行場の返還に合意したことから始まった。それから21年がたち、沖縄県民の猛烈な反対を受けながら、やっと埋め立て作業が始まり、移設問題は大きな節目を迎えた。  工事は今年度中には護岸内に土砂を投入して埋め立てていく予定で、5年をめどに完了を見込むが、翁長雄志沖縄県知事が対抗措置を取る考えを示しており、まだまだ問題は長期化しそうだ。  そんな沖縄の現状を憂う発言をゴリがしたことで、なんとゴリ自身の仕事が減りつつあるという。 「ゴリさんは客観的、中立的に発言するよう心がけていますが、それがテレビ局や広告代理店などには『政治的発言をしている』と受け取られてしまい、バラエティ番組やイベントなどのオファーをかけづらくなっているようです。昨年、ある地方局ではゴリや中堅芸人らを起用する企画を進めていたんですが、局の上層部の意向で白紙になってしまったこともあったようです」(同)  基地問題は非常にセンシティブな事柄なだけに、テレビ局の配慮も一部で必要なのかもしれないが……。あまり弱腰になってしまうと、芸能人の発言権すらも奪いかねない。

日本にも徴兵制が……? トランプ次期大統領“米軍撤退”実行後のシナリオとは

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「Make America Great Again! | Donald J Trump for President」より
 沖縄県の翁長雄志知事は、アメリカ大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏について、祝電を送るほど大歓迎の姿勢を見せている。トランプ氏が日本に対して駐留米軍の経費負担増額を求め、応じなければ日本から撤退することを公約していたからだ。  ただ、本当に撤退した場合、手放しで喜べるかといえば、そうでもなさそうだ。大統領選前、軍事ジャーナリストの青山智樹氏は「トランプ氏が大統領になって米軍が撤退したら、日本でも徴兵制が必要になる!」と本サイトでも明言しているからだ。  掲げた公約の多くが実現可能なのかは実際のところ半信半疑ともいわれるトランプ氏だが、ともあれ日本政府は在留米軍にすでに巨額の費用を払っていることを伝えて考えを改めてもらうよう説得する意向で、政府関係者からは「日本の基地があることでアメリカが受ける恩恵はかなり大きいはず」と自信の声すら聞かれるのだが、アメリカ国民の前でタンカを切った手前、トランプ氏がそうやすやすと撤回するとも思えないのが現実。 「その権限で負担金の増額を求めてきた場合、これに日本が応じれば国内世論の猛反発は避けられず、かといって撤退となれば、日本は独自に戦力を構築しなければならないので、徴兵制の実施は不可欠」と青山氏。 「自衛隊の総兵力は24万人で、在日米軍は約3万7,000人なので駐在人数は多くはないんですが、内訳を見ると、おおよそ陸軍2,500人、海軍7,000人、空軍1万2,500人、海兵隊1万5,000人で、大きく不足するのは空・海となります。さらに陸上自衛隊に関しても15万人の人員はあるものの、極東有事に米軍が出撃した後の留守番役としての機能しか持たず、すべてが有事の際に即戦力となるわけでもないんです。米軍の撤退で必要になる国防規模は現在の2~3倍にのぼると思います」  国防費はGNP(国民総生産)の2%が世界標準だとされるが、アメリカの加護にあった日本は0.9%程度で、世界的に見て格段に低い。アメリカ5%、ロシア3.5%、中国2%に及ばないため、この数値からみても「2倍以上」は必要となる。青山氏は「予算と兵員数が正比例するわけではないが、かなり大きな動員が不可欠」と見る。 「この見立て通りなら、18歳から26歳の若者を今の倍、30万人を集めなければならなくなります。幸い陸自の候補生試験の募集倍率は3.6倍で、すぐ徴兵制を検討しなければならないほど切迫しているわけではないんですが、少子高齢化を考えると将来的には徴兵制以外に手立てはないでしょう。その前段階でまず採用年齢枠を広げ、女性の採用を増やして賄うでしょうが、ゆくゆくは徴兵は避けられません」  ただ、アメリカが撤退を決めても、直後に米軍のすべてがいなくなるわけではなさそうだ。 「米海軍横須賀基地は世界有数のメンテナンス基地ですし、三沢基地には核ミサイルの監視システムがあります。そもそも国際条約である日米相互安全保障条約をトランプ大統領が一方的に破棄することはできません。安保条約は10年に一度、見なおす協定が結ばれていて、次回は2020年まで待たなければなりません。来年1月、トランプ氏が大統領に就任して、すぐに日米間で事前協議が開始されたとしても、破棄できるのは4年後、つまりは次の大統領選の年になってしまうんです」(青山氏)  現実的にはすぐに米軍撤退となることはまず難しそうだが、だからといって不可能とは言い切れない。この勢いで4年後もトランプ氏が再選確実となるぐらい支持を得ていれば、その方針は堅持されるとみるべきだ。 「いずれにせよ、こうしたことを踏まえて日本の国防の在り方も考えるべきだろう」と青山氏は語っている。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

嫌韓・嫌中から“嫌沖”へ!? 沖縄基地問題をめぐり、ネット上でくすぶる「沖縄ヘイト」

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Wikipediaより/Sonata
 普天間基地の辺野古移設をめぐり、国と沖縄県の対立が続いている。昨年、翁長雄志沖縄県知事が、辺野古沖の埋め立て承認を取り消すと、国が県を訴えるという事態に発展。その後、和解が成立したが、菅義偉官房長官が「埋め立て承認に瑕疵はない」とした発言に翁長知事が反発するなど、国と県の溝は埋まらない。  そんな中、「沖縄県民にとって、内地が住みづらくなりつつある」と話すのは、都内在住歴7年、沖縄出身の飲食店従業員男性(32)だ。昨年夏ごろ、都内の居酒屋で隣り合った初対面の酔客相手に自分が沖縄出身だと話した途端、基地問題における県の態度を非難され、「前回の知事選で、まさか翁長に投票してないだろうな?」などと絡まれたのだという。男性はそれ以降、出身地を明かす時は身構えるようになったそうだ。  3月20日付の琉球新報に掲載されたコラムによると、同紙東京支社に勤務する記者が賃貸住宅に入居しようとしたところ、“右寄り”の大家から「琉球新報には貸さない」と拒絶されたという。  神奈川県に住む沖縄出身の女子大生(21)にこの話をすると、「そのうち『沖縄県民には貸さない』という大家も現れるかもしれない」と不安がった。沖縄県民に対する厳しい意見を、ネットで目にしたばかりだったからだ。  4月1日、辺野古移設に反対する抗議活動をしていた沖縄出身の芥川賞作家の目取真俊氏が、制限区域に立ち入ったとしてキャンプ・シュワブの米軍警備員に長時間拘束された。 「沖縄出身なのに、基地問題についてはあまり考えたことがない」と苦笑する前出の女子大生だが、この一件を伝えるネットニュースのコメント欄を見て、違和感を覚えたという。 「米軍の基地に勝手に入って捕まるのは仕方ないのでしょうが、『中国あたりのスパイだ』とか『銃殺してもいい』とか『そんなに基地が嫌なら引っ越せば?』とか、そこまで批判するかという書き込みがびっしり並んでいた。あの時はさすがに『沖縄って、嫌われているのかな』と思いました」(同)  ネット上では嫌中や嫌韓になぞらえた、「嫌沖」というワードも散見される。「反日沖縄人」「振興費たくさんもらってるくせに」と、沖縄県民自体を非難するような投稿とともに、多くは、国と県の対立が鮮明になる中で書き込まれたものである。  さらに、沖縄返還に際して設けられた酒税やガソリン税の優遇策を「沖縄特権」と批判する書き込みもある。在日コリアンを対象としたヘイトデモの根拠とされた「在日特権」を彷彿とさせる。  にわかに高まる嫌沖の根底に、「ベースには沖縄県民に対する偏見がある」と話すのは、東京に10年在住した後、5年前に沖縄に帰郷したという男性(56歳)だ。 「内地では沖縄出身というだけで、『酒飲み』とか『時間を守らない』とか、ステレオタイプなイメージを持たれることは昔からあった。半分、外国人みたいに見られているのではないか」  排他意識が、根拠のない非難や憎悪に結びつくのは、嫌韓・嫌中の例を見ても明らかである。   ちなみに与党が提出したヘイトスピーチ規制法案は、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動」を対象としたものであり、沖縄県民に対する言動については想定されていない。

嫌韓・嫌中から“嫌沖”へ!? 沖縄基地問題をめぐり、ネット上でくすぶる「沖縄ヘイト」

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Wikipediaより/Sonata
 普天間基地の辺野古移設をめぐり、国と沖縄県の対立が続いている。昨年、翁長雄志沖縄県知事が、辺野古沖の埋め立て承認を取り消すと、国が県を訴えるという事態に発展。その後、和解が成立したが、菅義偉官房長官が「埋め立て承認に瑕疵はない」とした発言に翁長知事が反発するなど、国と県の溝は埋まらない。  そんな中、「沖縄県民にとって、内地が住みづらくなりつつある」と話すのは、都内在住歴7年、沖縄出身の飲食店従業員男性(32)だ。昨年夏ごろ、都内の居酒屋で隣り合った初対面の酔客相手に自分が沖縄出身だと話した途端、基地問題における県の態度を非難され、「前回の知事選で、まさか翁長に投票してないだろうな?」などと絡まれたのだという。男性はそれ以降、出身地を明かす時は身構えるようになったそうだ。  3月20日付の琉球新報に掲載されたコラムによると、同紙東京支社に勤務する記者が賃貸住宅に入居しようとしたところ、“右寄り”の大家から「琉球新報には貸さない」と拒絶されたという。  神奈川県に住む沖縄出身の女子大生(21)にこの話をすると、「そのうち『沖縄県民には貸さない』という大家も現れるかもしれない」と不安がった。沖縄県民に対する厳しい意見を、ネットで目にしたばかりだったからだ。  4月1日、辺野古移設に反対する抗議活動をしていた沖縄出身の芥川賞作家の目取真俊氏が、制限区域に立ち入ったとしてキャンプ・シュワブの米軍警備員に長時間拘束された。 「沖縄出身なのに、基地問題についてはあまり考えたことがない」と苦笑する前出の女子大生だが、この一件を伝えるネットニュースのコメント欄を見て、違和感を覚えたという。 「米軍の基地に勝手に入って捕まるのは仕方ないのでしょうが、『中国あたりのスパイだ』とか『銃殺してもいい』とか『そんなに基地が嫌なら引っ越せば?』とか、そこまで批判するかという書き込みがびっしり並んでいた。あの時はさすがに『沖縄って、嫌われているのかな』と思いました」(同)  ネット上では嫌中や嫌韓になぞらえた、「嫌沖」というワードも散見される。「反日沖縄人」「振興費たくさんもらってるくせに」と、沖縄県民自体を非難するような投稿とともに、多くは、国と県の対立が鮮明になる中で書き込まれたものである。  さらに、沖縄返還に際して設けられた酒税やガソリン税の優遇策を「沖縄特権」と批判する書き込みもある。在日コリアンを対象としたヘイトデモの根拠とされた「在日特権」を彷彿とさせる。  にわかに高まる嫌沖の根底に、「ベースには沖縄県民に対する偏見がある」と話すのは、東京に10年在住した後、5年前に沖縄に帰郷したという男性(56歳)だ。 「内地では沖縄出身というだけで、『酒飲み』とか『時間を守らない』とか、ステレオタイプなイメージを持たれることは昔からあった。半分、外国人みたいに見られているのではないか」  排他意識が、根拠のない非難や憎悪に結びつくのは、嫌韓・嫌中の例を見ても明らかである。   ちなみに与党が提出したヘイトスピーチ規制法案は、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動」を対象としたものであり、沖縄県民に対する言動については想定されていない。

沖縄に巨大チャイナタウンを!? “独立論”を支援する実業家・有名女優の存在

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沖縄・国際通り
 沖縄独立……まさかとも思える話を、超人気女優や大物実業家が後援しているというウワサだ。  6月23日、戦後70回目の「慰霊の日」を迎えた沖縄では、今年に入って県内各地でシンポジウムなどの集会が増えているが、沖縄の独立論を持ち出す向きが目立った。  4月に那覇市内で開催されたイベントでは、約600人の聴衆を前に、龍谷大学の教授が「琉球は誤った国家戦略の犠牲になる危険性がある。基地問題の解決には完全独立がもっとも有効」と訴え、一部から拍手が起こった。  5月16日、琉球民族独立総合研究学会の開催したシンポジウムでも沖縄大学の准教授が「植民地が独立するのは自然な流れ。独立するかしないかは私たちの判断であってヤマト(本土)の人がどうこう言うことではない」と話し、沖縄を日本の植民地と位置づける過激な主張を飛ばした。  こうしたイベントの主催者は、もともと沖縄の独立を目標に掲げてきた過激派が多く、中には「国連監視下で住民投票して独立を宣言し、最終的に中国をはじめとする有力国に支持を取り付けて国家承認を求める」という独立までの具体的な方策を小冊子にまとめて配布している団体もある。  もっとも、5月末に琉球新報がまとめた世論調査では、独立を支持する県民はわずか8.4%で、他での調査ではこれが0.8%という結果もあった。「あくまでも一部の過激思想を持つ人々の意向」とは沖縄在住のカメラマン。 「なので、揺れ動く基地問題を独立論に置き換えているだけという印象。現実問題として、沖縄が独自に国としてやっていけるとは、ほとんどの県民が思っていないでしょう。ただ、一部の独立活動には資産家や芸能人が、名前を隠して大きな支援をしていると聞くので侮れない」という。  その後援者として目されているひとりは、海外で会社設立し、わずか4年で年商300億円のビジネスに成長させた30代の実業家のK氏。学生時代から琉球語を使うことにこだわり「そのほか英語と韓国語はペラペラなのに日本語の標準語を話せない」という身上で、沖縄独立を訴える団体に巨額の資金を出しているという。 「Kさんのビジネスパートナーが中国の大手企業で、ともにアフリカでの商売を成功させているんですが、沖縄にチャイナタウンを建設する目標があるそうです。そこを独立運動の拠点にしたいと考えていると、Kさんのもとで働く人に聞きました。実際、昨年から広大な土地を持つ所有者に土地の売却を交渉する動きもあるんですよ」(カメラマン)  一説にはこの沖縄チャイナタウンを阻止すべく、政府筋がユニバーサル・スタジオ・ジャパンの沖縄新設プランを持ってきているというが、そんな中で、もうひとつ驚くべきウワサが、沖縄出身の超人気女優の独立後援という話。 「民族系団体に年間数千万円だかの巨額の寄付をしているらしい」  実際に、それが事実かは確かめられていないが、この女優は現在の人気を確立する前、公式ホームページの日記欄で琉球独立の夢を書いていたことがあり、「沖縄県を琉球王国にしてくれる人と結婚する」「琉球を沖縄と呼ぶことが大嫌い」とまで記述していた、筋金入りの独立支持派だった。  前出カメラマンによると「後援を受けているというウワサのメンバーみんなが、やたらこの女優を神様みたいに崇めている」というから疑惑は深まるばかり。  本土の人間からすれば「パスポートなしでいける南国リゾート」というイメージの沖縄。基地問題が深刻なのはわかるが、さすがに独立話はあまりの極論で、有名人が名前を伏せて支援しているのも、その表れといえそうだ。 (文=ジャーナリスト・片岡亮)

百田尚樹氏が批判した沖縄2紙は『ナイトスクープ』っぽい!? 意外な読み応えに、軍事マニアも太鼓判!

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6月16日付琉球新聞のトップニュースは、具志堅用高の国際ボクシング殿堂入りがトップニュースに
 作家の百田尚樹氏が自民党若手議員の勉強会で「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」などと発言したことに、当該の琉球新報と沖縄タイムスをはじめ、各メディアから非難の声が相次いでいる。一方、保守層からは2紙の報道姿勢を疑問視する声はいつにも増して高まっており、左右の対立は深まるばかりだ。  だが、その沖縄2紙を深読みすると、全国紙とは一味違った記事が多く、なんだか面白い。軍事マニアからは「潰れたら困る!」という意外な声も出るほどだ。  この2紙を郵送で購読しているという東京都に住む軍事マニアのAさんは、「通常、ミリタリー系の雑誌は月刊誌なので、2~3カ月以上前の情報が掲載される。一方、沖縄の新聞は米軍基地への飛来機や配属部隊の動向など、動向をすばやくキャッチして写真入りで報道する。米軍への執念を感じさせる」と、その報道姿勢を高く評価する。
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6月17日付の琉球新報
 たとえば6月17日付の琉球新報1面には「外来機7機、嘉手納に」という見出しで、米バーモント州空軍所属のF16戦闘機7機が飛来する記事があり、沖縄タイムスも飛来時間を詳報。両紙ともF16の着陸シーンをばっちり撮影している。「嘉手納だけでなく、普天間基地、那覇空港にも目を光らせている。スゴいのは機体が搭載する爆弾の種類まで割り出したり、米軍が公表しないトラブルも写真入りで報道するなど、こと米軍への取材は徹底している」とAさん。彼は両紙で米軍の動きをチェックし、東京から沖縄に向かう撮影旅行の判断材料にしているという。 「日本政府への批判、活動家が行う平和系イベントや講演会といった記事が多いが、社会面は全国紙にない面白さがある。特に辺野古にいる“市民”の動きを徹底マークしている。この攻防がアツい」(同)
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6月11日付琉球新報の社会面は、米軍花火の苦情
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辺野古カヌー隊の攻防を伝える、6月11日付の琉球新報
 琉球新報は「辺野古 強行の現場から」という辺野古問題取材班が建設現場に張り込み、時系列で“市民”の動きを詳報。工事の進捗状況とともに、抗議のカヌー隊が突入し、海保が拘束するという騒動を、日々報道している。Aさんいわく、このカヌー隊 VS海保の果てしなき戦いの記録がたまらないのだという。また、「中2の2人窃盗容疑 『じじがり』中高年狙いか」といった治安の乱れや、駐留米兵の暴力や飲酒運転といった犯罪行為など、全国紙に載らない細かい事案まで網羅している。飲酒運転で逮捕されたドライバーの年齢や職業一覧があったり、10人以上の同じ苗字が連なる死亡広告やら「軍用地売ります」といった不動産広告も、全国紙に慣れた目で見ると驚きの連続だ。  一部報道では2紙を「ほとんど読んでいない」と答えた百田氏に、実は『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)っぽいネタだらけの紙面を、ぜひ一読いただきたいものだ。

沖縄の男はなぜ働かない!?「別れた妻にガソリン代を借りに…」

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) AKB“女王様気取り”河西智美、黒い噂絶えない運営元社長とお泊り愛!? 股間でものを考える「LEON」「GQ」の神髄!セックスパーティに参加経験ある男は60%!? 要介護者になる前に!! 「メタボ」よりキケンな「ロコモ」を解消せよ!! ■特にオススメ記事はこちら! 沖縄の男はなぜ働かない!?「別れた妻にガソリン代を借りに…」 - Business Journal(4月24日)
サービスカット。(「Thinkstock」より)
ーー『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』(共にテレビ東京)『情熱大陸』(TBS)などの経済ドキュメンタリー番組を日夜ウォッチし続けている映画監督・松江哲明氏が、ドキュメンタリー作家の視点で裏読みレビュー! 今回の番組:4月14日放送『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ) 「沖縄の男は働かないし、ダメなのさ。絶対、結婚なんかしない」と沖縄の女性から聞いたことがある。あの暑さと独特の気候が働く意欲をなくしてしまうらしい。僕は数度行ったことがある程度だが、確かに飲食店に入っても一生懸命働く姿は女性の方が多い……ように見える。  今回の『ザ・ノンフィクション』はこの言葉を立証するかのような、「あちゃー」と何度も声が出てしまう回だった。   数年前に放送された『上京物語』を見た記憶がある。沖縄から東京の寿司屋に修行に出た仁君(22)が厳しい指導にもめげず、生活する姿を追っていた。今回はその特別版とも言える『母との再会編』だ。彼はいまだ一人前とは言えない。休日も余った酢飯を持って帰り、割り箸を具材の代わりにのり巻きの練習をする。そんな一生懸命な仁君が久々に沖縄に帰ることになった。  仕事もせず、ダラダラを過ごす父を叱りに行ったのだ。  求人そのものが少ない沖縄で仕事を見つけるのは大変なのかもしれないが、「なんくるないさOKINAWA」とプリントされたTシャツを着てゴロ寝して、スナックのママに対して「アタックしてもう4年か5年になるかな」なんて惚けているようじゃダメだ。壁に折り目のついたアイドルのポスターを貼っているのもダメさに拍車がかかる。仁君は怒りを隠さず「もし家賃が払えないから出てってくれ」と言い切る。そりゃそうだ。父が働かないことが理由で母親が家を出たのだから。  しかし、その母から19年ぶりに連絡が来た。前回の放送を見たことをきっかけに「息子に会いたい」と。母子手帳にも名前が消されるほどに関係性が切れてしまっている母に対し、捨てられたと思っている息子は「話すことはないね」と語る。しかし父は「今会っておかないと一生後悔する」と伝える。その言葉が後押しになったのか、二人は車を走らせた。  ここから番組は一気にロードムービーの雰囲気となる。  空撮で撮られた海に、走る車。周囲の人を訪ね、家を探す。が、母はあっさりと見つかった。茶髪の長い髪が印象的で、息子のお下がりのような派手なシャツにジーンズ姿。母は番組を見たこと、今は息子がいること、好きな音楽、趣味、自炊、酒は飲むのか、といったことを聞く。仁君も答えはするがどこかよそよそしい感じ。父は少し離れて、そんな様子を見る。番組スタッフは気を利かせて夕日の沈む絶好のロケーションを狙っていたが、母と息子の時間はわずか30分程度しか保たなかった。  しかし、この出会いをきっかけに、仁君は母とメールを交わすようになる。東京に送られてくる派手なシャツを「外では着れないな」と苦笑いする姿が微笑ましい。この出来事は仕事にも良い影響を与えることになった。仕事に対し積極的になり、例えば常連さんには煮付けを出すようにまでなった。上司も「以前と違って男らしくなった」と褒め、この調子ならあと半年か一年で厨房に立てると太鼓判を押す。気持ちひとつで人は変われるし、仕事にも良い影響が出るものなのだ。沖縄の母からは恋人を紹介されるまでになり、仁君は明らかに成長をしている。  一方、父はこの再会をきっかけにダメ一直線。「本当に沖縄の男ったら!」と僕は声を出してしまうが、仁君は立派に働いている。この父が特別なのかもしれない。しかし、別れた妻にガソリン代を借りに行った、なんて誰が聞いても呆れてしまう。仁君は沖縄に帰った際に開かれた食事会にも父を誘うことはなかった。自分が母と再会したことで、父が彼女にも甘えるようになったことを後悔しているようだ。  だが、そんな父も「自分も負けてられない。相手を捜さないと」とお気に入りのなんくるないさTシャツを着て「詫びながら手酌酒~」と例のスナックで熱唱するが、そういうことではないでしょう(苦笑)。遂に父はスナックのママに告白をする。  散髪をして、正装して海岸で告白するが、当然玉砕。「ずっと友達でいいさ」とママは流すが、父は「その気になるまで待つ」と苦笑い。ここで『ザ・ノンフィクション』も終了の時間となった。  全然ハッピーエンドじゃないが、仁君との回想シーンを交えて、貫地谷しほりのナレーションで「応援と夢」で締めた。光る砂浜に立つ親子の姿は美しいが、僕は誤摩化されないぞ。しかし、この強引さこそが日曜の昼には相応しい。さすがです、『ザ・ノンフィクション』。 (文=松江哲明/映画監督) ■おすすめ記事 AKB“女王様気取り”河西智美、黒い噂絶えない運営元社長とお泊り愛!? 股間でものを考える「LEON」「GQ」の神髄!セックスパーティに参加経験ある男は60%!? 要介護者になる前に!! 「メタボ」よりキケンな「ロコモ」を解消せよ!! 野村HD、損失隠し加担の疑いで伊検察が捜査へ 利益没収、損害賠償請求も 黒田日銀・異次元金融緩和に潜むワナ…物価急上昇・国債暴落の可能性は?

平和運動家にケンカを売った!? 「幸福の科学」沖縄支部を直撃!

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資金は普天間も軍用地主?
 先日、当サイトに掲載した記事で、辺野古の"テント村"で座り込みを続ける「ヘリ基地反対協議会」に殴りこみをかけたらしい幸福の科学教団。「いちゃもんをつけられた」一人である同協議会事務局の言い分は既報の通りだ。しかし、どんな喧嘩も双方の言い分を聞くのが傍観者(?)たるサイゾーの役割。ということで、今回はもう片方の当事者である幸福の科学教団沖縄支部を直撃。28日に投開票が行われる沖縄県知事選に、幸福実現党から立候補を表明している金城タツロー氏が対応してくれた。以下、その一問一答。 ――先日、辺野古でテントを張って座り込みをされている方にお会いしたら、「幸福の科学が来て文句を言って帰った」と話していましたが。 金城氏(以下、金城) 幸福の科学といいますか、幸福実現党の役員のことですね。私は少し離れたところにいたんですが、ちょっとやり合ってましたね(笑)。うちが「本当にジュゴンなんているのか?」と聞いたら、ジュゴンの写真を出してきたんですが、オーストラリアの海のようにも見えるんですよ(笑)。これは辺野古の写真じゃないだろうと言ったら「おまえらは誰だ、どっから来たんだ」と。それで少し言い合いになったみたいです。 ――ジュゴンがいるかどうかは議論が分かれているようですが、いる可能性も否定できません。 金城 ですのでそこをしつこく聞いたんですが、そのうち「自分らはジュゴンの命じゃなくて、人間の命を守るためにやってるんだ」と話が変わってきた。人の命を守るなら中国の脅威から国民の命を守るために基地が必要なんじゃないかという話をしたんですが、「中国とは貿易もしてるし、あの国がそんなことをするわけない」と話にならない。彼らは資金提供をどこから受けているんでしょうかね。一説には普天間の地主が資金提供してるなんて話もありますが。幸福の科学の信者さんの息子さんの同級生の子が「うちの親はテント村に金を出してるよ」と言ってたそうですから。移転先を県外だ、国外だ、と言えば言うほど普天間が固定化される。そのために言ってるのではないかと勘ぐらざるを得ませんよね。(注:「テント村」を運営しているヘリ基地反対協議会は「全国からのカンパによる」との説明。関連記事参照) ――辺野古区の住民の声はお聞きになっていますか?
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金城氏。
金城 もちろん辺野古には何度も足を運んでます。「代替施設安全協議会」で活動されている市議ともお話をしてきましたが、辺野古区の7~8割は条件付き容認だと明言されていました。辺野古区はもともと、名護町(現名護市)に隣接した「久志(くし)村」という自治体で、キャンプシュワブを誘致したために水道や電気などのインフラ整備が進んだんです。それをうらやんだ名護町の要望で合併して今の名護市になったという歴史がある。ですから、一律に「名護市の民意」といっても単純に一体化できないんです。ほとんどの名護市民は辺野古区に行ったこともないはずで、どんなところかも知らないはずです。そういう人たちが反対している例だってあるわけです。 ――辺野古区にも反対している方は多いと思いますが。 金城 ただ、地元の声を聞くと反対の理由は「基地ができてもメリットがないから」と言うんです。実は今すでに基地の付帯施設の建設が数百億ほどの予算で始まっているんですが、4、5社ある請負業者はすべて名護市中心部にある企業で、辺野古区の建設会社は使っていません。つまり、辺野古区の反対派も、きれいな海を守りたいという理由で反対しているわけじゃないんですね。 ――在日米軍専用基地の75%が沖縄に集中している現状への批判もあります。 金城 誤解している県民が多いのですが、辺野古に移転すると基地負担は減るんですよ。辺野古沖に2014年までに飛行場を建設した後は、嘉手納から南はほとんど返還されますし、8千人の海兵隊はグアムに移るわけです。これこそまさに基地負担の軽減じゃないですか。他の候補者はこういう事実を言わないから県民も知らない。私はメディア側の世論の誘導の仕方に問題があると思っています。米軍基地に関するネガティブな報道は山のようにされていますが、アジア地域の危機とそれに伴う基地の必要性について十分な報道がなされているとは言えません。 ――具体的にはどういうことでしょうか? 金城 あくまで一例ですが、中国では06年頃から、北京大学の教授らが「琉球(沖縄県)は中国の領土だ」という論文を20本くらい発表していますし、中国国内の教科書には「尖閣は中国のもの」と記載されているそうです。また、沖縄のメディアは報じませんが、「道の駅かでな」(嘉手納飛行場が一望できる展望台付き施設)で「リムピース」という反戦平和団体がテレビカメラで嘉手納基地を撮影していたことが産経新聞で報じされました。ちょうど北朝鮮で地下核実験が行なわれたときで、WC135大気収集機(通称コンスタントフェニックス)という放射能探知するアメリカの軍用機を嘉手納に駐機していたんですが、彼らはそれを撮影していたんですね。「リムピース」はなぜ北で地下核実験があることを知っていて、さらにフェニックスがあると分かったのか。 ――「リムピース」が北朝鮮側と通じていたということですか? 金城 そう考えるのが妥当でしょう。中国からも観光客に混じって米軍基地監視団が頻繁に沖縄入りし、米軍基地に詳しい沖縄のある人物と接触しています。その人物は、県内の革新系の政治団体によく出入りしている人物です。ということは、中国とその革新系団体とはつながりがあると考えるしかない。そういう危機的状況を沖縄メディアはまったく報じず、米軍のネガティブキャンペーンばかりをしている。私は、沖縄における反米闘争というのは、中国による日米離間作戦の一つだと思っています。中国は安倍内閣時代に、従軍慰安婦問題で徹底的なロビー活動をしました。アメリカのロビー会社100社以上に何十億円という国家予算を投じ、「日本は中国へ謝罪すべし」と働きかけました。そういう日本とアメリカをかい離させる作戦を、いま沖縄というステージで工作員が行っているわけです。こうした事実を県民はもちろん、国民はもっと知るべきではないでしょうか。 (文=取材・浮島さとし) 【関連記事】 「辺野古テント村」運動家が語る中国への過剰な期待と基地計画の真実? 裏切られ続けてきた男・喜納昌吉氏が"沖縄ナショナリズム"を激白 「サポーター投票は憲法違反」!? 自民党・平沢勝栄議員が民主代表選に疑問符