『Woman』好調の満島ひかりに“すれ違い離婚”のウワサも、関係者は「周防監督夫妻のように……」

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日本テレビ『Woman』
 満島ひかり主演の日本テレビ系ドラマ『Woman』第4話の平均視聴率が、同時間帯横並びトップの13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。 「ドラマの評判は非常に高いですね。リアルに作り込んでいますから、それが評価されているのだと思います。もちろん、それも満島さんの演技あってのものですけどね」(ドラマスタッフ)  その演技力はネット上でもさまざまな話題として上っていて、女優としての地位はさらに向上しているそうだが、一方で彼女のプライベートについての話題はほとんど聞かない。 「ネット上では、彼女がスッピンでユニクロにいて、ファンにサインしたとか話が出ていますが、基本的に彼女は仕事とプライベートは完全に分けるタイプ。現場の空き時間には、仕事の話をしているか、本を読んでいるかのどちらかですよ。旦那の話もしないですしね」(芸能事務所関係者)  3年前に映画監督の石井裕也と“電撃婚”した満島だが、その結婚生活もほとんど公にはなっていない。最近、夫の石井監督が多忙になってきたこともあり、“すれ違い離婚”もあるのでは、というウワサもちらほら聞こえる。 「石井監督は、今までは単館系の作品を中心に撮っていましたが、近作『舟を編む』でメジャー入りしました。今年、来年にかけて、すでに複数の作品を撮るようですし、大きな賞も獲れるんじゃないかってもっぱらの評判です。子どもができるまでは、お互い仕事に没頭しようというスタンスなのでは?」(映画関係者)  となると、2人が今のペースで仕事を続けられるのは、子どもができるまでか。 「まあ、満島さんはお子さんができても仕事が減ることはないでしょう。石井さんも、自分で脚本から書ける人だから、満島さんを主演に書けばいいんですよ。ほら、周防正行監督と草刈民代さんや伊丹十三監督と宮本信子さんのように、妻を作品に使うことで夫婦の時間を共有するということもできますからね」(同)  映画界の“ベスト夫婦”となれるか――。

満島ひかりの性格良すぎ! アノ「演技派女優」とは雲泥の差?

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(「キネマ旬報 2010年 5/1号」キネマ旬報社)
 主演ドラマ『Woman』(日本テレビ系)での熱演で、さらに評価を上昇させている女優・満島ひかり(27)が、プライベートでも「いい人すぎる!」と話題になっている。発端は、25日夜に2ちゃんねるに立てられた「満島ひかり優しすぎワロタwwwwwwww」というスレッド。  それによれば、満島をユニクロで発見し、声をかけた一般人が「大ファンです」とサインを求めるもその場でサインを書ける紙などを持ち合わせていなかったところ、満島は自分の財布からレシートを取り出し、そこにサインをしたのだという。プライベートタイムにもかかわらず、ファンからの声かけに嫌な顔ひとつせず、「スッピンなのによくわかりましたね」と微笑んだとか、別れ際に「今度ドラマやるので良かったら見てください」と一礼するなど、満島の「いい人っぷり」が書き込まれている。 つづきを読む

「不幸、不幸、不幸……」それでも満島ひかり主演ドラマ『Woman』を見てしまうワケ

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日本テレビ『Woman』公式サイトより
 満島ひかりが主演を務める連ドラ『Woman』(日本テレビ系)の第4話が24日に放送され、平均視聴率13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前回の11.4%から2.5ポイント上回ったことが分かった。  一方、同じ時間に放送中の『ショムニ2013』(フジテレビ系)は9.9%まで下降。これまで『ショムニ』が勝ち続けていた同枠のドラマ対決は、『Woman』の逆転勝利となった。  『Woman』は、夫の信(小栗旬)を事故でなくした主人公・小春(満島)が、2人の子どものために、貧しいながらも力強く生き抜く物語。初回では、夫が電車にひかれシングルマザーとなり、貧困と疲弊の連鎖でボロボロになっていく主人公の姿が淡々と描かれ、「息が詰まりそうで、来週も見られる自信がない」「いいドラマだとは思うけど、重すぎて見てられない」と脱落者が続出。  この頃は、今後もシングルマザーの過酷な現実ばかり描かれると思われていたためか、第2話、第3話は11%台まで落ち込んでしまった。しかし、そんな予想に反して、ストーリーは思いもよらぬ方向に展開。さまざまな要素が加わり深みが増すにつれ、「どんよりするのに、つい毎週見てしまう」「夜眠れなくなった。でも来週も見てしまうのだろう」といった中毒者が増えているという。  第4話では、4歳の息子に“言葉の遅れ”の疑いが浮上したほか、小春が重い病気であることも発覚。また、小春と父親違いの妹・栞(二階堂ふみ)が、信の死に自分が深くかかわっていることを告白。泣きじゃくる二階堂の演技に、「引き込まれた」「満島と並んで演技がうますぎる」と視聴者から称賛の声が上がった。 「不幸の連鎖がすさまじく、それは回を追うごとに加速。決して昼ドラ的なわざとらしさはなく、どこまでもリアリティを追求しているところが高評価につながっているのでは? また、これまであまり目立たなかった二階堂さんが、このドラマにおける重要人物だったことが分かり、視聴者の注目度も上昇。重い内容と、満島さんと二階堂さんの鬼気迫る演技のダブルパンチは、視聴者側の精神力も試されそうですね」(テレビ誌ライター)  主人公の病が発覚し、さらなる不幸を予感させる『Woman』。3年前に同じスタッフが制作した社会派ドラマ『Mother』(日本テレビ系)も、初回視聴率11%台から徐々に数字を伸ばし、最終回では16%台まで上昇しただけに、『Woman』もさらなる好調ぶりが期待できそうだ。

「重すぎる」「つらくて見てられない」満島ひかり主演ドラマ『Woman』に視聴者ドン引き

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日本テレビ『Woman』公式サイトより
 3日にスタートした満島ひかり主演ドラマ『Woman』(日本テレビ系)の初回平均視聴率が13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。  夫(小栗旬)を事故でなくした主人公(満島)が、2人の幼い子どものため、貧しいながらも生き抜く物語。現代社会が抱える非婚化や、若年貧困問題などを背景に、シングルマザーに突きつけられる現実や、親子愛を描いていくという。  初回では、主人公と亡き夫との出会いから、シングルマザーとなり貧困と疲弊の連鎖でボロボロになっていく主人公の姿が、足早に描かれた。  役所に助けを求めるも、生活保護の申請が通らないシーンでは、「家に子どもを置いて働きに出てるんです! 今の仕事の時給が900円で、託児所の1時間の料金が800円なんです!」と訴え、20年ぶりに会った母親には「お金で買えない幸せもあるっていうけど、そういうこと言う人はお金持ってて、私はとにかくお金で買える幸せが欲しい」と言い放つ。主人公の口からは、そんなリアルで痛々しいセリフが次々と飛び出した。  好意的な視聴者からは、「同じ子を持つ母として、見ていて涙があふれた」「暗いストーリーに、満島ひかりや、二階堂ふみといったキャストがぴったり」「このドラマをきっかけに、行政が動いてくれることを期待したい」といった声が上がっているようだ。  一方、胸を締め付けられるようなシーンの連続に、脱落者も続出。「息が詰まりそうで、来週も見れる自信がありません」「いいドラマだとは思うけど、重すぎて見てられない」「やっぱり、明るくて笑えるドラマがいい」といった感想も飛び交った。 「『Woman』は、芦田愛菜をスターダムに押し上げた『Mother』(同、2010年)のスタッフが再集結したドラマ。『Mother』も、初回から芦田演じる幼女がゴミ袋に入れられ、捨てられる幼児虐待シーンがあったりと、相当暗い内容。しかし、初回こそ11.8%でしたが、評判が口コミで広がり、後半は16.3%まで上昇しました。『Woman』も今後の展開次第では、同じ道をたどる可能性があるでしょう。  ただ、来週から真裏で江角マキコ主演の『ショムニ2013』(フジテレビ系)が始まります。こちらは気軽に見られるコメディですから、『Woman』の脱落者が大量に流れることも考えられますね」(テレビ誌ライター)  次週、『ショムニ2013』という強敵に、『Woman』はどこまで持ちこたえられるのだろうか? “水10対決”が見ものだ。

「映画界の“レジェンド”吉永小百合を前に……」我が道をゆく満島ひかりの大物っぷり

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(C)2012「北のカナリアたち」製作委員会
 映画『北のカナリアたち』で数々の映画賞の主演女優賞を総ナメし、先日は自腹で1,000名分以上の映画チケットを購入して被災地の人たちを招待した、女優の吉永小百合。すでに高倉健と並んで日本映画界では“レジェンド”扱いされているが、実際に現場を共にした人によると、それは想像以上だったという。 「見た目が若いので時折忘れてしまうのですが、吉永さんはすでに67歳なんです。それでも、毎日腕立てをしたり、水泳をしたりで“美”を維持しているようです。今回のロケは長期間にわたるものでしたが、真冬の撮影は氷点下30℃近くで、みんなガタガタ震えながら撮影をしていました。そんな中、吉永さんはシャドーボクシングをして体を暖めていましたね」(映画関係者)  また、吉永と並んで“レジェンド”と評される高倉健には、撮影期間の間は一度もイスに座らないという“都市伝説”があるのだが、 「何を思ったのか、吉永さんも『私も健さんみたいに、イスには座りません』と言って、撮影期間中はほとんど立ちっぱなしでしたよ。吉永さんが立っているのにスタッフは座れないから、みんな極寒の中、かなり大変な思いをしたみたいですよ。もちろん、共演者の人も座りづらいのか、立っていることが多かったですね。あっ、でも、ひとりだけ座っている人がいましたね。満島ひかりさんです。彼女は、ほかの人とあまり話さずに、ずっと本を読んでいました。周囲は、“あの吉永さんを前にして堂々とした態度だな”って感心していましたよ。大物女優の雰囲気がありましたね」(同)  何を思って座らなかったのかは分からないが、その吉永を前にして我が道を行った満島もすごい。 「まあ、映画自体はヒットしていますし、低迷する映画界としては、もう少し吉永さんに頑張ってもらわないといけないですね」(同)  第二の吉永小百合の誕生は、いつになるのか──。

「事務所はCMを入れたいけれど……」オファー殺到中の満島ひかり 仕事選びの基準とは

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「キネマ旬報 」2010年 5/1号
(キネマ旬報社)
 今、最もスケジュールを押さえにくい女優は誰かご存じだろうか? 宮崎あおいでも蒼井優でも堀北真希でもなく、満島ひかりだという。 「彼女のもとには、常に7~8本のオファーが来ていると聞いています。本人がそれらすべてに目を通して、やるやらないを決めているそうです。連ドラだからとか、映画だから、というのはまったく関係なく、本人が面白いと思うかどうかが判断基準なんだそうです。事務所的には、連ドラをやって知名度をもっと上げて、CMを取ってきてもらいたいみたいですけどね。あまり大きな事務所じゃないだけに、CMの仕事があれば事務所は助かりますから」(芸能事務所関係者)  月9にも出演し、ドラマ『モテキ』(テレビ東京系)や映画『悪人』などの話題作にも出演するなど、女優としてのキャリアを着実に重ねていっている満島。それだけに、もっと大作に出演してもよさそうなのだが……。 「現在、彼女が優先して選んでいるのが、舞台だそうです。本人はとにかく、“演技力”を磨きたいみたいですよ。聞いたところによると、『Folder5』以降の下積み時代に、話題作に出てはすぐに消えていく人たちを見て、ちゃんと実力をつけないといけないと思ったそうです。また、その頃に出会ったある俳優との共演が、今の彼女のスタンスに大きな影響を与えているようですよ」(舞台関係者)  その俳優というのが、森山未來だという。 「彼もさまざまな話題作に出演して賞なども取っていますが、すべて台本を読んでから出演するかどうかを決めているそうです。監督とも演技についてとことん話し合いますしね。何より、彼のバックボーンには舞台がありますから、その影響を受けているんでしょうね」(同)  今後、女優としてどんな活躍ぶりを見せてくれるのか、ますます満島から目が離せない。

日本映画界期待の新鋭・石井裕也監督「今の時代は、面白いだけじゃダメ」

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1983年生まれの石井裕也監督。
「"中の下"って、バブル以降に育ったボクらの世代に共通する意識。
思った以上に、共感してくれた人が多かった」
 上がる上がるよ消費税、金持ちの友達一人もいない 来るなら来てみろ大不況、そのときゃ政府を倒すまで 倒せ倒せ政府~♪  シジミ工場の社歌とは到底思えない、アナーキーかつ本音むきだしな歌詞で各地の劇場で爆笑を呼んだ石井裕也監督の商業デビュー作『川の底からこんにちは』。劇中でヒロインが口にする「どうせ、中の下ですから」という台詞は、長引く不況にあえぐ今の日本社会の気分とマッチして、本作はスマッシュヒットに。現在28歳の石井監督は本作で「第53回ブルーリボン賞」監督賞を最年少で受賞。さらに、昨年10月にはヒロインを演じた満島ひかりとの入籍を発表したことでも話題を呼んだ。2月26日(土)に『川の底からこんにちは』がDVDリリースされるのを記念して、日本映画界期待の石井監督が日刊サイゾーに登場。気になるあのことも聞いちゃいました。 ――石井監督、この度は入籍に受賞、おめでとうございます! 石井裕也監督(以下、石井) ありがとうございます。
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石井裕也監督の作品では"疑似家族"が描かれる
ことが多い。「ボクは血の繋がりはさほど気に
しない。でも、人と人との繋がりには興味が
ありますね」。
――大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』(05)がPFFグランプリを受賞して注目されていた石井監督にとって、『川の底からこんにちは』は念願の商業デビュー作。PFFスカラシップ作品として、企画をプレゼンして製作費を獲得したわけですね。 石井 そうです。ボクの場合は、企画書ではなく、完成した脚本をプロデューサーに読んでもらったんですが、最初の脚本はお蔵入りしました(苦笑)。どん底状態の主人公が開き直ってスゴ味を発揮するというストーリーは『川の底――』と同じだったんですが、最初の脚本では39歳のグラビアアイドルが主人公で、かなりヤバい人という設定でした。生理的にエグい描写もあり、プロデューサーから「これはヤメてくれ」とダメ出しされましたね。けっこう時間をかけて書いた脚本でしたが、今考えるとお蔵入りして良かったと思います(笑)。その後、主人公が男になったり、女になったりして、今の形に収まったんです。 ――39歳のグラビアアイドルのサバイバルものとは強烈ですね(笑)。"中の下"というモチーフは最初からあったんですか? 石井 いえ、最初は考えていませんでした。その後、東京で派遣OLやっていたヒロインが故郷でシジミ工場を建て直すというストーリーに落ち着いたんですが、脚本を書きながらプロデューサーと「何かが足りないよね」という話になったんです。「今は面白いだけじゃ勝てない時代だよね」「面白さに、+αが必要じゃない」と。そこで、すでにヒロインの「私、中の下ですから」という台詞は脚本に書いていたので、これじゃないかと。「これをフックにしていけば、ただの面白いだけの作品じゃなくて、もうひとつ上のステージに行けるんじゃないか」と話したんです。それから"中の下"という価値観を前面に押し出した形ですね。プロデューサーからの指摘は重要でした。 ――これまでも独特なパワーとテイストを放っていた石井作品を、より際立たせたのがヒロイン・佐和子役の満島ひかりさん。おふたりの出会いは? 石井 最初は、この作品の顔合わせですね。主演俳優のキャスティングはプロデューサーに頼んでいたんです。それでプロデューサーから「この人、主演にするから」と言われ、じゃあ一度会おうと。 ――初対面の場で満島さんから「私を使わないと後悔しますよ」と言われたそうですね?
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流れに流されて生きてきた佐和子(満島ひかり)
は父の入院をきっかけに、倒産寸前のシジミ
工場を継ぐことを決意。ひと癖ふた癖ある従業
員たちを束ねられるか?
石井 はい、言われました(笑)。顔合わせの席は、ちょっとお互いにケンカ腰でしたね。いや、ケンカ腰という表現は良くないなぁ(苦笑)。でも、まぁ、フツーじゃねぇなぁと。他の作品でも俳優と顔合わせしましたけど、フツーは初対面から、そういう暴挙に走る人はいませんよね。さすがに、開口一番の言葉が「後悔しますよ」じゃないです。それじゃあ、まんまドラマですよ(笑)。 ――日刊サイゾーでも『愛のむきだし』(09)で満島さんをインタビューしましたが(参照記事)、非常にユニークな方ですね。いつも、あんな感じなんですか? 石井 いや、逆にボクは取材の場で彼女がどんな感じなのかは知りませんから(笑)。 ●石井作品はコンテなし、カット割りもなし! ――ヒロイン・佐和子を演じた満島さんの「中の下ですから」とつぶやく前半のイケてない感じから、社歌をきっかけにシジミ工場を建て直そうとする開き直りぶりへの跳躍がお見事。前半のダメダメ感を漂わせている細かい仕草は、石井監督の演出? 石井 そうですね。前半のキャラクターづくりに関しては細かく演出しました。後半のブチ切れ演技は彼女が得意なことは分かっていたので、東京でのOL生活を前半に撮影して、彼女のテンションをなるべく抑えるように細かく演出しました。逆に後半は、演出はラフなものにしています。前半と後半で演出の仕方は変えましたね。前半抑えていた彼女が後半に感情を爆発させるシーンは、狙い通りに行ったと思います。でも、彼女が開き直る朝礼の場面はこの作品のキモになるものだったので、うまく撮影できるかどうかものすごく心配で、怖くて怖くてたまらなかったんです。 ――満島さんはハードルとなるシーンを鮮やかにクリアして、石井監督の期待に応えてみせたわけですね。佐和子がやる気のない従業員たちに啖呵を切る朝礼シーンは名場面ですが、必ずしも石井監督のイメージの通りではないんでしょうか? 石井 もちろん違います。でも、自分のイメージを強要するのは違うとボクは思うんです。映画って、やっぱりみんなで作るものですから。ボクのイメージと違うから、ここはこう直してくれと言うのは違うんじゃないか。こうした方がもっと面白くなるから、こうしてくれという言い方ですね。ボクはコンテを描かないし、カットも割らないし、脚本の読み合わせもしない。とりあえず、現場に行ってから1回やってみようと。そこから、「あぁ、やっぱりダメか」と悩みながら、細かく細かく撮り直して、現場でできるMAX状態に持っていくんです。朝礼のシーン、ボクはすんなりと2テイクぐらいで撮り終えたつもりだったんですが、DVDの特典のメイキング映像を見ていたら、かなりテイク数を重ねているのが分かって、自分でも驚きました。あんまり細かくテイクし直しているので、彼女(満島ひかり)は退屈しかかってましたね(苦笑)。
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叔父さん(岩松了)から連絡をもらい、5年
ぶりに故郷に帰ってきた佐和子(満島ひかり)。
工場の跡取りと知り、バツイチ子持ちの恋人
(遠藤雅)が強引に付いてきた。
――DVDの特典映像も要チェックですね。石井監督が作詞した「木村水産 新社歌」が大変なインパクト。あの社歌はどのようにして生まれたんですか? 石井 普段はダメな人たちが一生懸命になる姿を描きたかったんです。ボクとしては有意義なことを一生懸命やるよりも、どうでもいいことを懸命にやることのほうが尊いように思えるんです。歌詞はすんなり書けました。歌詞の内容が反体制的であるとも言われましたが、ボクとしてはもちろん風刺的な意味合いはありますが、ナンセンスの範疇に入るものだと思っています。意味のないことをみんなが集まって、熱中していることが感動を呼ぶんじゃないでしょうか(笑)。個人的に社歌とか校歌とかって好きなんです。無意味なものが好き。それに映画なら、歌ったり踊ったりしたほうがいいなと。楽しいじゃないですか。まぁ、下手にやると映画そのものを壊してしまうので、あの社歌がギリギリのレベルだったと思います。あの社歌に振り付けを入れたらアウトだったでしょうね。 ●シンボルとしての汚物、そして疑似家族について ――無意味なことへの情熱が感動を呼ぶ、ですか。石井監督の作品と言えば、『剥き出しにっぽん』もそうでしたが、肥だめやウンコがよく出てきますよね。 石井 はい(笑)。自主制作時代のボクの作品に出てきたウンコは、すべて小児趣味的なものでしたね(苦笑)。海外の映画祭などでも、記者会見や質疑応答などで、「お前の作品に出てくるウンコにはどんな意味があるんだ?」とよく訊かれます。そのときは、まぁ、ボクもマジメに答えるようにしているんですが、さすがにもう短絡的にウンコを出すことはやめようと考えています(笑)。でも、今回の場合は、小輪廻というか、湖とシジミの関係、人間の生と死の関係を含めて、すべては循環しているという意味付けがあったんですけどね。ある種、人の嫌悪感を煽るウンコをまき散らしながらも、ひとつの希望に結実する物語を思い付き、これで行けるなと思ったんです。言葉を換えれば、クソみたいな世の中にも、ほんのちょっとした希望を見つけることができる映画にしたかったんです。 ――自主制作時代は無意味にウンコを出していたけど、商業作品ではきちんと辻褄のあったウンコを出すようになったわけですか。 石井 そうです(笑)。普段は目を背ける人間の汚い部分に目を向けることで、それでも"人間って、やっぱりいいじゃん"と思えるものにしたかったんです。ウンコは言わば、そういう人間の汚い部分のメタファーですね。今回はうまくシンボルになったと思います。でも、まぁ、もういい加減、汚物ネタは本当にやめようと思います(笑)。 ――でも、そういう泥臭さ、人間臭さは、熊切和嘉監督や山下敦弘監督らを輩出した大阪芸術大学出身者のいわば芸風でもありますよね? 石井 そうですね。ボクは熊切監督や山下監督のことは知らずに大阪芸術大学に入ったんですけどね。でも、ボクに"ダイゲイ論"を語らせると、ウルサイですよ(笑)。大阪芸術大学のある南大阪って、遊ぶ場所がなくて、物づくりに励むしかないんですよ。また、地理的に閉鎖的なこともあり、縦の繋がりが強くて、校風というか"ダイゲイ精神"みたいなものが脈々と受け継がれているのは確かですね。それに大学の近くの街で16mmカメラを回していたら、外部の人間が見たら似たような作品にどうしてもなってしまう。ちょっと退廃的でブルージーな感じになるんです(苦笑)。
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工場の経営だけでなく、父親の忠男(志賀
廣太郎)の看病や血の繋がらない加代子の世話
にも追われる佐和子だが、逆に忠男や加代子
に励まされている自分に気づく。
――なるほど。もう少し、石井監督の作風について聞かせてください。『川の底――』のヒロイン・佐和子は寄る辺なき存在から、疑似家族、そして最後には拡大家族の中心へと成長していきます。石井監督の作品は、駆け落ちや血の繋がらない人たちが疑似家族を形成していく物語が多いように思いますが......。 石井 ボクは昔から幼友達や同級生たちでグループを作っちゃうんです。けっこう家族的な繋がりを持つグループで、誰かが他のヤツにバカにされたら、みんなでやり返しに行くみたいな感じなんですよ。ボクが子どもの頃に母親が亡くなり、片親で育ったというのがあるのかもしれません。「石井は疑似家族を作ろうとしているんじゃないか」と友人に指摘されたことがあって、それって当たっているかもしれないなと思いましたね。自分では自分のことを分析したりしないので、自分のことは分からないもの。映画の中でも無意識に描いているのかも知れません。家族の在り方を問う、みたいなことは考えてないですけど、人と人の繋がりに興味あるのは確かですね。駆け落ちに関しては、2つ興味があるんです。1つは駆け落ちに失敗してしまった人に興味が湧くんです(笑)。それと2つめは、理想論なのかもしれませんが、恋とか愛のために、それ以外のものを全部捨てられる心意気ってスゴいなぁと。自分は大切なものを1つだけ選ぶことすら難しいのに、それ以外のものは全部捨ててしまうなんて到底無理。憧れますね。 ――石井監督は、実生活で新しい家庭を持ったわけですね。満島さんとの馴れ初めについて、少し聞かせてください。『川の底――』の製作期間中にどちらかからアクションがあったんですか? 石井 製作中は一切、そういうことはありませんでしたよ。う~ん、その件は『川の底――』の売りにはしてないので、ノーコメントってことにしてもらえませんか(笑)。 ――では今後、満島さんを起用した作品の予定は考えています? 石井 いやいや、それはないんじゃないかと思います。一緒に仕事......、というのは今はちょっと考えられないですね(苦笑)。  石井監督、プライベートな部分にまで踏み込んでスミマセン。でも、作品論に関しては雄弁な石井監督が、奥さまの話題になるとしきりに照れているのが印象的でした。石井監督の言葉をそのまま受け取ると、新鋭監督と話題のミューズとのコラボレーションが満喫できるのは『川の底からこんにちは』だけということに当面はなりそう。数々の奇跡を生み出した『川の底からこんにちは』、見逃すと後悔しますよ! (取材・文=長野辰次) kawanosoko_sub4.jpg ●『川の底からこんにちは』 監督・脚本/石井裕也 出演/満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松了、稲川実代子、菅間勇、猪股俊明、牧野エミ 発売元/IMAGICA TV 販売元/紀伊國屋書店 2月26日(土)DVDリリース 作品公式サイト <http://kawasoko.com> ●いしい・ゆうや 1983年埼玉県出身。大阪芸術大学の卒業制作として『剥き出しにっぽん』(05)を監督。PFF2007グランプリ&音楽賞を受賞。長編第2作『反逆次郎の恋』(06)はゆうばり国際ファンタスティック映画祭などに入選。大阪市の映像文化振興事業として、長編第3作『ガール・スパーク』(07)を制作。長編第4作『ばけもの模様』(07)は香港国際映画祭アジアン・デジタル・アワードにノミネート。さらに香港で開催されたアジアン・フィルム・アワードにて、アジアで最も期待される若手監督に贈られる第1回エドワード・ヤン賞を受賞。ロッテルダム国際映画祭、および香港国際映画祭にて、上記4作品の特集上映も行なわれ、反響を呼んだ。第19回PFFスカラシップ作品として『川の底からこんにちは』が2010年に公開。同年、『君と歩こう』(09)も公開された。『川の底からこんにちは』(09)はブルーリボン賞監督賞、ヨコハマ映画祭新人監督賞&主演女優賞、モントリオールファンタジア映画祭最優秀作品賞&最優秀女優賞など多数受賞。新作『あぜ道のダンディ』(10)は2011年公開予定。
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2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を

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『川の底からこんにちは』『悪人』『モテキ』でも好演した満島ひかりの主演作『カケラ』。旬の女優・満島の今まで見せたことのないフェティッシュな魅力が詰め込まれている。
(c)ゼロ・ピクチュアズ
 年の瀬ということで今回は趣向を変えて、2010年に映画界で活躍したミューズたちをプレイバック。現在もっとも目が離せない若手女優といえば、『愛のむきだし』『プライド』(09)でブレイクした満島ひかり。2010年も潰れかけたシジミ工場を建て直す『川の底からこんにちは』、桜沢エリカ原作のガールズムービー『カケラ』の2本に主演、賞レースの本命『悪人』では事件の鍵を握る性悪女・石橋佳乃役を好演、さらに大根仁監督の深夜ドラマ『モテキ』(テレビ東京系、DVDリリース中)では神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」を絶唱するという弾けっぷりを見せた。もう、満島ひかりが止まらないって感じですな。『川の底から』では「どーせ、私は中の下ですから」と自己否定しながら、川の底でキラリと光る。うざいけど、チャーミング。むかつくけど、ベリキュート。満島ひかりは、面倒くさい女を演じさせたら日本一! 謹んで満島ひかりさんに、日本映画"面倒くさい女"大賞を進呈します。  12月22日にDVDリリースされた『カケラ』は、女子大生・ハルちゃん(満島ひかり)とメディカルアーティストのリコ(中村映里子)との親友以上、レズ未満の微妙な関係を描いた作品。奥田瑛二の長女で、ロンドン&NY留学を経験した安藤モモ子の監督デビュー作だが、表参道近辺を舞台にした桜沢エリカの原作コミック『ラブ・ヴァイブス』(祥伝社)を思い切って脚色。大塚・早稲田近辺に舞台を置き換え、70~80年代のATG作品を思わせる邦画テイストな作品に仕立てている。満島は得意としているハイテンション演技を封印して、「好きになるのに男も女も関係ない」と公言するリコの積極さに戸惑う地味めな女子大生・ハルちゃんをフワフワと演じている。満島の付けるブラとパンティーは上下バラバラだったり、最後に着るワンピースも満島に絶妙に似合わないようにデザインするなど、安藤監督の繊細な演出が見どころ。  実は安藤監督がもうひとりのヒロイン・中村映里子を現場で付きっきりで演出していたため、あえて放置状態にされていた満島ひかりは撮影後半で蓄積したモヤモヤが爆発し、安藤監督とマジでケンカを始めたそうだ。「もう撮影やめよ。いいよ、帰って。映画も終わり」「そんな無責任な監督でいいんですかッ」と安藤監督と満島の間でガチな言葉がぶつかり、胸ぐらをつかまんばかりの迫力だったらしい(本人たちの談)。もっとも、近くでケンカを見守っていたスタッフの「その感情を溜め込んだ感じが、ハルちゃんじゃない?」のひと言で2人はピタッとケンカを止めたそうだが。劇中でもヒートアップしたハルちゃんとリコが居酒屋で激ビンタし合うシーンがあり、女同士のケンカの壮絶さを伺わせる。本気モードで怒っている女性に、男は迂闊に近づけませんよ。
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ボーイフレンドのいる大学生のハル(満島ひか
り)だが、ミステリアスなリコ(中村映里子)
に引き寄せられていく。満島はてっきりリコ役
を演じると思っていたそうだが、ふだんと真逆
のフワフワした役に挑んだ。
 また、『カケラ』で話題を呼んだのが、劇中で満島ひかりがワキ毛を無防備に見せているシーン。安藤監督いわく「優柔不断そうに見えるハルちゃんだが、実はしっかり生きている芯の強い子」という演出意図らしいが、人気女優の脇からヘアが伸びているシーンはインパクト大。ネットで"満島ひかり"と検索すると、もれなく"ワキ毛"が関連キーワードとして出てくるので、本人的にはけっこー気にしている様子。でもまぁ、『川の底から』の新鋭・石井裕也監督との入籍、おめでとうございます。新藤兼人&乙羽信子夫妻のように今後も二人三脚で日本映画史に名作を残してください。  2010年の上半期を猛ダッシュで駆け抜けたのは、仲里依紗。実写版『時をかける少女』(DVDリリース中)で母親想いの健気な高校生を演じた直後に、三池崇史監督の『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』(DVDリリース中)で"悪の化身"ゼブラクイーンに変身し、レディー・ガガばりのセクシーダンス&ボーカルを披露した。本人に聞いたところ「自分じゃないみたい。撮影中は役に集中してて、記憶が全然ないんですよ~」というからスゴい。"多重人格女優"と呼んでいいですか。大竹しのぶが四重人格者を演じたNHKドラマ『存在の深き眠り』(96)をリメイクする際は、ぜひ仲里依紗主演作としてお願いしたい。"最多出演女優賞"を贈りたいのは谷村美月。青春ボクシング映画『ボックス!』(DVDリリース中)でぽっちゃりした女子マネジャー、三池監督の時代劇『十三人の刺客』では稲垣吾郎演じるバカ殿に手込めにされる人妻、阪本順治監督の『行きずりの街』ではスーパーマーケットのお勤め品を漁るどんよりした女の子。さらに秋以降にはクリクリの坊主頭を披露した実録闘病もの『おにいちゃんのハナビ』、業界コメディ『明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。』、現在公開中の文芸オムニバス『海炭市叙景』と3作連続で主演。よく働くなぁと感心していたら、「大阪の実家にいたときのほうが、高校に通いながらだったので大変でした。今は仕事に専念できるから楽なんです」とニッコリ微笑むのだった。ええ子やなぁ。
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『カケラ』でも微妙なレズシーンがあるので、満島
ひかりファンは見逃せません。
 "エロス系アカデミー賞"があればノミネート確実なのが、『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』の佐藤寛子、『アウトレイジ』(DVDリリース中)と『nude』の渡辺奈緒子。『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』は、『花と蛇』(04)、『花と蛇2 パリ 静子』(05)の石井隆監督からのオファーに脱アイドルを図る佐藤寛子がしっかり応えたもの。佐藤寛子をインタビューした際に「杉本彩は『花と蛇2』に主演したときに、"肉体をさらせない者に、魂をさらせるわけがない"という名言を残したけど......」と振ると、「脱げば、魂をさらせるわけではないと思うんです」とさらりと返答。大胆ヌードを披露しながらも、インテリジェンスを感じさせる女優ですな。石井隆監督に続いて、彼女の魅力を存分に引き出す骨のある監督が現われて欲しいところ。渡辺奈緒子主演の『nude』(1月17日DVDリリース)はAVから引退したみひろの自伝小説の映画化。演技力はまだまだ発展途上中の渡辺奈緒子だが、『nude』ではAV女優みひろに少しでも近づくためにフルヌードで男優との3Pなどの過激シーンに体当たりで挑んだ。メイキング映像を見ると、AVに出演するかどうかで悩むシーンをリアルに撮るために、小沼雄一監督が「渡辺さんの演技はまったくなってない。本当に主演でいいの?」と厳しい言葉を浴びせている。監督の愛のムチに、奥歯を噛み締めた演技で応える彼女のガッツに思わずもらい泣き。『nude』『アウトレイジ』で見せた度胸の良さで、これからの飛躍を期待してます。  最後にもうひとり、2010年の活躍を特筆したいのが中村ゆり。ホラー映画『恐怖』(DVDリリース中)ではマッドサイエンティストの母親(片平なぎさ)からオカルト手術のモルモットにされる長女、佐藤純彌監督のシリアス時代劇『桜田門外ノ変』では主人公(大沢たかお)の身代わりで拷問死する芸者、公開中の『ばかもの』では新興宗教の教祖に全財産を貢いでしまう信者。身内から利用され、裏切られ、見捨てられるという、美人なのに幸せに縁遠い役ばかり。これまで木村多江、麻生久美子が十八番としていた"幸薄き女"のポジションを、今では中村ゆりが受け継いだ感がある。世の中の不条理を一気に引き受ける"身代わり地蔵"みたいで神々しいじゃないですか。ありがたや、ありがたや。  年末のドサクサに好き勝手なこと言って、女優のみなさんごめんなさい。映画ファンを魅了した女優の方々のさらなるご活躍を楽しみにしています! (文=長野辰次) 『カケラ』 原作/桜沢エリカ 監督・脚本/安藤モモ子 撮影/石井浩一 音楽/ジェームズ・イハ 出演/満島ひかり、中村映里子、津川雅彦、かたせ梨乃、光石研、根岸季依、志茂田景樹、大堀恵 発売・販売元/アミューズソフト DVDレンタル&発売中 <http://love-kakera.jp>
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●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第98回] 大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

アナーキーな”社歌”で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』

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「来るなら来てみろ大不況 その時ゃ政府を倒すまで♪」と勇ましい歌詞が踊る新時代の社歌。
佐和子(満島ひかり)は自分からにじみ出る負のオーラを反転させ、世間への逆襲に挑む。
(c)PFFパートナーズ2010
 満島ひかりはシジミのような女だ。そんなことを言うと、今をときめく若手実力派女優に失礼だろうか。モデル出身の高身長女優が闊歩するイマドキの芸能界にあって、162cmの満島ひかりは小柄な部類だろう。ルックス的にも整った顔立ちゆえ、逆に派手さがない。『モスラ2 海底の大決戦』(97)に子役で出ていた頃の満島ひかりは沖縄の少女らしく浅黒で、本当にシジミのよう。その後、アイドルグループ「Folder5」として売り出されるも、鳴かず飛ばずで自然消滅。しみじみと地味なプロフィールの持ち主である。しかし、そのシジミちゃんが大ブレイク中なのだ。渋谷ユーロスペースで公開中の最新主演作『川の底からこんにちは』が連日の盛況ぶりを見せている。シジミ入りの味噌汁が疲れた体にジワジワと効くように、満島ひかりという女優の存在は疲弊した日本映画界においてサプリメント的効果を発揮している。  Folder5消滅後は、『ウルトラマンマックス』(05~06年、TBS系)に美少女アンドロイドとしてレギュラー出演していたが、感情表現が許されない、女優としてはしんどい役だった。しばらくは、園子温監督のホラー映画『エクステ』(07)、深夜ドラマ『帰ってきた時効警察』(07年、テレビ朝日系)などにちょこちょこと出演し、雌伏の時間を過ごす。しかし、川の土手からは見えないだけで、川の底では恐ろしいまでの潮流が渦巻いていたのだ。ヒロイン・ヨーコを演じた『愛のむきだし』(09)で園監督に徹底的に鍛えられ、自分自身をむき出しにすることで、女優開眼を果たす。固く閉じていた二枚貝がパカッと開いたごとく。以後、女優・満島ひかりの快進撃が始まる。  『ウルトラマンマックス』のチーフ監督だった金子修介監督に抜擢され、オペラの世界を舞台にした『プライド』(09)では歌手のステファニーとダブル主演。演技経験のないステファニーが不憫に思えるほどの怪演。ふてぶてしい女の怖さ、嫌らしさを発揮してみせた。『クヒオ大佐』(09)では実在した結婚詐欺師プリンス・ジョナ・クヒオに騙される地味な博物館の学芸員役。ここでも松雪泰子ら他の女優陣がかすんでしまうほどの"痛い女"ぶりで場面をさらう。『食堂かたつむり』(10)は満島ひかりが目立ちすぎないように出番が削られたのではないかと勘ぐりたくなった。おいしい話や男にころっと騙されるダメ女を演じさせたら、今の満島ひかりに敵う女優はいないだろう。今秋公開の東宝映画『悪人』にもキーパーソン役でキャスティングされている。不景気で世知辛い世の中、満島ひかりの出番はますます増えそうだ。
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オバさんたちに新社歌を歌唱指導する佐和子。
劇中で歌われる「木村水産 新社歌」は反響
が大きく、現在エイベックスにCD化を打診している。
 大阪芸大卒の俊英・石井裕也監督作『川の底からこんにちは』で、満島ひかりは十八番としているダメ女ぶりに磨きを掛けている。主人公の佐和子は田舎を飛び出して5年。職場を5回変え、男も今の職場の先輩社員・健一(遠藤雅)で5人目。健一はバツイチの子連れ。「どーせ、自分は"中の下"ですから」と佐和子は自嘲気味に呟く。高望みする気力もなく、流れに身を任せ、テキトーな生活を送っていた。そんな折、田舎でシジミ工場を経営していた父親(志賀廣太郎)が倒れ、やむえず実家に戻ることに。そこへ、「工場経営の父が危篤。佐和子はひとり娘」ということに俄然着目した健一が娘の加代子(相原綺羅)を連れて強引に押し掛けてくる。しかし、工場は倒産寸前。健一は工場に勤める若い女子社員に早速手を出し、加代子を残して失踪。どーする、佐和子? 今まで流れに流されるままに生きてきた佐和子は、人生のどん底にぶち当たり、ついに腹を括る。  逆襲への合図となるのが、シジミ工場「木村水産」の新社歌。毎朝、形だけみんなで斉唱していた社歌だが、覚悟を決めた佐和子はアナーキーさを極めた歌詞を体から吐き出し、世にも奇妙な新社歌が誕生する。他に職場がなく、仕方なくシジミ工場に勤めていたオバさんたちも佐和子と同様に長年溜め込んでいた体内毒素を新社歌斉唱をきっかけに吐き出していく。デトックスが進み、佐和子とオバさんたちの顔色が変わっていく。川の底からこんにちは。どん底からの女たちの反撃が始まる。  それにしても満島ひかりは世間への怨念に満ちた役がぴたりとハマる。『プライド』で自分に冷たく当たる副社長秘書(新山千春)に対し、「私、イヤな思いをすると力が湧くんですよ」と恨みの言葉を投げ掛けるシーンは、『リング』(98)の貞子、『呪怨』(03)の伽倻子ばりの迫力だった。  「キネマ旬報」(キネマ旬報社)5月上旬号で、金子修介監督がブレイク前の満島ひかりにまつわるエピソードを明かしており、非常に面白い。10代の頃の満島はオーディションですっかり落ち癖が付いており、『ウルトラマンマックス』に落ちたら、もう沖縄に帰るつもりだったそうだ。その直前に落ちたオーディションが『ニライカナイからの手紙』(05)。沖縄を舞台にした作品だが、福岡出身の蒼井優に負けてしまったのだ。また、金子監督の大ヒット作『デスノート』シリーズ(06)では、金子監督は弥海砂(あまね・みさ)に推すつもりで満島をオーディション会場に連れていったところ、戸田恵梨香も会場に来ており、あれよあれよという間に戸田恵梨香が海砂に選ばれてしまった。そのオーディションの帰り、満島は「私、駄目ですよね。あぁ、世界が変わってしまえばいい!」と呟いたという。怨念に満ちた演技がリアルなはずである。今、スクリーンの中で研ぎ澄まされた負のオーラを放つ満島ひかりだが、これからヒット作に恵まれ、多くの人の目に触れることで、陽性のオーラに転じていくに違いない。  『川の底からこんにちは』で地味な仕事のイメージで描かれているシジミ工場、およびシジミ漁だが、近年はシジミに含まれるオルニチンは肝臓にいいということで大評判。シジミ漁はかなり賑わっているらしい。もとよりシジミ大好きな自分は、シジミの醤油漬けでビールを飲むのを楽しみとしている。そのうち、すっかり人気女優としてテレビに出ている満島ひかりを眺めながら、「昔はダメ女役で光ってたんだよなぁ」とビール片手にシジミを突つきながら独りごちることだろう。そのとき、自分は冒頭の"満島ひかりはシジミのような女だ"という言葉を訂正するはずだ。"満島ひかりは真珠貝のような女だ"と。 (文=長野辰次) kawanosoko03.jpg『川の底からこんにちは』 監督・脚本/石井裕也 出演/満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松了ほか 配給/ユーロスペース+ぴあ 5月1日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中 <http://kawasoko.com>
愛のむきだし すげーよ。 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学