“キャッチコピー”の時代は終わった!?  テレビ局CMに見る最新広告事情

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YouTube フジテレビ公式サイトより
 CG化された芦田愛菜がテレビ画面いっぱいに広がっていく、フジテレビの夏のキャンペーンCM「ドバドバ!フジテレビ」が6月末から放送され、ネット上などの一部では「怖すぎる」と話題になっている。  思えば、フジテレビのキャッチフレーズといえば、90年代の「きっかけは、フジテレビ。」をはじめ、かつては時代の最先端を行く印象があったもの。  だが、2000年代以降、02~05年に「きっかけは、フジテレビ。」を復活させているように、新しい表現はほとんど生まれていないように思う。近年のものを見ても、「生みます。」(10年秋)、「ミトカナイトフジ!」(11年春夏秋)、「ピカる★フジテレビ」(12年春)など、どうもパッとしない。  また、他局においても、たとえばTBSのキャッチコピー「それ、TBSがやります。」は、80~90年代のノリのよう。  テレビ朝日の場合は、キャッチコピーを用いず、11年より「エクスパンダ星からやってきたパンダ王子」なる「ゴーちゃん。」を公式マスコットキャラクターとしているが、これも昔からの手法ではある。  かつては広告表現の先端を行っていたはずのテレビ局CMが、なぜ古い印象になっているのか。  広告関係者は言う。 「『キャッチコピー』を使うという手法そのものが、やや古くなっている気はします。今は『ラッピングカー』などが街を走り、それを見た人たちが写メを撮って、Twitterなどで一気に広めていくという時代。とにかく口コミ効果が非常に大きなものになっているので、宣伝方法としても、お金をかけてテレビCMを打つよりも、イベントなどを行って、一般の人に口コミしてもらう仕掛けを考えることが増えているんです。スポンサーとなる企業が、広告媒体としてテレビを一番に考えていないということはあると思いますよ」  ただし、同関係者によると、「口コミ狙いのイベントの乱立によって、疲弊している広告関係者も少なくない」そうだ。  キャッチコピーによって「イメージ」を売る広告手法は、もはや過去のものとなりつつあるのだろうか。テレビの世界も、広告の世界も、楽な仕事はさせてもらえない時代になってきているようだ。

「どうなってんだ! なんとかしろ!」芦田愛菜主演ドラマ視聴率ひとケタで“芸能界のドン”が不機嫌モード

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『ビューティフルレイン』公式サイトより
 人気子役・芦田愛菜主演の連続ドラマ『ビューティフルレイン』(フジテレビ系/日曜午後9時)が大苦戦している。同枠の前作、オダギリジョー主演『家族のうた』は初回6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とゴールデンらしからぬ低視聴率でスタートし、第8話で打ち切りに……。全話の平均視聴率は、わずか3.9%だった。  そんな不穏な空気を払拭するため、切り札として投入されたのが、昨年、同枠の主演ドラマ『マルモのおきて』で大ブレークした芦田だった。  『ビューティフルレイン』は若年性アルツハイマーと診断された父(豊川悦司)と娘(芦田)の物語。1日放送の初回こそ12.9%となかなかの滑り出しを見せたが、8日の第2話で早くも9.5%とひとケタ台に突入。15日放送の第3話では8.6%まで下がってしまった。  その要因について、テレビ関係者は「以前どこかで見たようなストーリーで新鮮味がないことと、強引なまでの“愛菜ちゃん推し”が挙げられます。若くして喜怒哀楽の演技ができることは素晴らしいですが、逆を言えば、どこか子ども離れしていてドラマに感情移入ができない。主題歌も愛菜ちゃんですし、局のあるお偉いさんは『このドラマは芦田愛菜のプロモーションビデオだから~』と話していました(笑)」と明かす。  今後も数字は下げ止まらないことが予想されるが、これにひときわピリピリしているのが“芸能界のドン”ことバーニングの周防社長だ。  「周防社長が愛菜ちゃんを孫のようにかわいがっていることは有名な話。それだけに視聴率低迷に対するイライラはMAXで、局側に『なんとかしろ!!』と猛ゲキを飛ばしているとか。初回の視聴率が出た時は御用マスコミに『マルモを超えた』とヨイショ記事を書かせておきながら、2話目でひとケタに下落するや『ネガティブな話題は書くなよ』と猛烈にプレッシャーをかけるわけですからね。まさに、愛菜ちゃんに一喜一憂していますよ」(週刊誌デスク)  今後の数字次第でさらに大荒れしそうな周防社長だが、同氏のご機嫌で記事内容を左右されてしまう御用マスコミにとっては、たまったものではないだろう。

「好きな料理は野菜炒めと筑前煮」愛菜ちゃんが"愛菜の日"をキュートにPR

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 野菜飲料などを販売するカゴメが、野菜の摂取量が少なくなりがちな冬に、野菜をおいしく食べて健康的な食生活を送ってもらいたいとの思いから1月31日を、「愛=1(あい)」「菜=31(さい)」の語呂合わせで「愛菜の日」と制定。そのPRイベントが28日、都内で開催された。  スペシャルゲストとして登場したのは、昨年の夏から展開しているカゴメ「教えて! みんなの愛菜家族大作戦」キャンペーンのイメージキャラクターを務める芦田愛菜ちゃん(7)。白いドレスに野菜をあしらった帽子、ネックレス、指輪を身につけ、かわいらしさを振りまいた。 mana_yasai0.jpg  本物の野菜で作られた巨大なベジタブルアートが披露されると、「うぁー、すごい! これみんな野菜ですか?」と驚きの様子。さらに、自分の名前をあしらった「愛菜の日」について聞かれると、「もうひとつ誕生日ができたみたいです」と笑顔で語った。  実際、愛菜ちゃんは野菜が大好きで、「キュウリが好きです。カリカリしているところが好きで、ドレッシングをかけてサラダにして食べるのも好きですし、お漬物、それからモロキュウも」とのこと。  好きな料理は「野菜炒めと筑前煮」と、これまた大人びたコメント。「野菜炒めも筑前煮も、お野菜がいっぱい入っているところが好きです。お母さんがよく作ってくれます」と、本当によく野菜を食べている愛菜ちゃん。  さらに、試食したミネストローネに入っている6種類の野菜を当てるクイズでは、見事全問正解して大喜び。  イベントの最後には「1月31日は愛菜(あいさい)の日です。愛菜の日には野菜をたくさん食べましょうね」と元気にアピールしてくれた。 (文・写真=シン上田)
たくさん作って明日もおいしい ひと鍋おかず 次は料理番組狙ってるの? amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・芸能界の実力者もメロメロにする芦田愛菜ちゃん(7)のスーパー処世術大人気子役・芦田愛菜ちゃん 撮影現場では「芦田さん」と呼ばれている!?愛菜ちゃんも要注意? 安達母娘に見る子役ブレークの落とし穴

芸能界の実力者もメロメロにする芦田愛菜ちゃん(7)のスーパー処世術


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恐るべし!
 もはや、国民的人気子役といっていい芦田愛菜ちゃん。昨年は鈴木福くんとのコラボ曲「マル・マル・モリ・モリ!」(ユニバーサル)で大ブレークを果たした。年末のNHK『紅白歌合戦』では、ミッキーマウスと一緒に階段を下りる際に足を滑らせヒヤっとさせる場面もあったが、愛くるしいスマイルで周囲の心配を吹き飛ばした。  だが、その舞台裏ではとんでもない光景が目撃されていたという。紅白関係者が明かす。 「愛菜ちゃんの"後ろ盾"が芸能界の実力者X氏であることは知られた話ですが、孫のようにかわいがっているというウワサは本当でした。毎年、本番前にちらっと顔を出すだけだったX氏が、昨年はかなり前からNHK入りし、愛菜ちゃんのステージを見届けていました」  恐るべきは愛菜ちゃんだ。本番前、多くのスタッフに囲まれる中、背伸びしてX氏を発見した愛菜ちゃんは人垣をかきわけX氏の元に駆け寄り、「よろしくお願いします!」と頭を下げてあいさつしたというのだ。 「これにX氏は満面の笑みで『頑張ってね~』と(笑)。その場にいた全員がその光景に度肝を抜かれました。ある人は『あの歳で......愛菜ちゃんは分かってるな~』と感嘆の声を上げていましたよ」(目撃した音楽関係者)  もともと愛菜ちゃんは礼儀正しく、7歳ながらにして"プロ意識"を持っていることで有名。 「X氏もかわいいだけでなく、頭のいい愛菜ちゃんだからこそ、あそこまで本気でサポートしているんです。決して金儲けのためだけではないようです」(芸能プロ関係者)  今年も愛菜ちゃんフィーバーは続きそうだ。
Happy Smile! 将来が心配です。 amazon_associate_logo.jpg
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大コケのTBS『南極大陸』主演のキムタクは「まあ、しょうがないよね」と開き直り中!?


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TBS日曜劇場『南極大陸』公式サイトより
 30日に放送された『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の第8話が平均視聴率29.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど、今期好調なテレビドラマ界にあって、ひとり取り残された形になっている『南極大陸』(TBS系)。27日の最新話も13.4%と、製作費に20億円をかけたTBSとしては非常にコストパフォーマンスの悪いコンテンツとなってしまっている。  TBS局員は「子役の芦田愛菜ちゃんの露出を増やすなど、なりふり構わぬ作戦に出ましたが、視聴率低迷を食い止めることはできなかった。打開策? 今のところないですね。キムタク主演ということで、1話カットというわけにもいきませんし......」と頭を抱える。  別の関係者も「初回放送は20%を超え、浮かれたジャニーズサイドはキムタク本人の喜びコメントを御用マスコミに流しましたが、今となっては恥ずかしい限りですよ。プロデューサーは大ヒットドラマ『JIN-仁-』(TBS系)と同じ人物で、このドラマもヒットさせれば将来の幹部は約束されたも同然でしたが、この状況では出世はおろか、他の部署に飛ばされるかもしれませんよ」と話す。  一方、"視聴率神話"が崩壊し、大ショックを受けているかと思われたキムタク本人は、意外なほどあっけらかんとしているという。 「ドラマで共演した香川照之さんとは連絡を取り合う仲で、厳しい現状にも『まあ、しょうがないよね』と他人事なんだとか。むしろ、撮影が終了しても、ヒロインの綾瀬はるかさんの天然ボケや過酷なロケ話をネタにして大盛り上がりしているそうです。開き直っているとしかいいようがありませんよ」(ドラマ関係者)  長年、日本の芸能界のトップに君臨するキムタクだからこそ、失敗した時の対処法も熟知しているのかもしれないが......。
木村拓哉語録 キムタク語録に入れておこう。 amazon_associate_logo.jpg
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「これなら来年も安泰?」芦田愛菜 "芸能界のドン"バーニング周防氏の異常な寵愛ぶり

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人生まだまだ長いよ。
 「今年最も活躍した芸能人」と言っても過言ではないのが、ドラマやCMなどで大ブレークした天才子役・芦田愛菜だ。浮き沈みが激しい芸能界だが、業界内では「愛菜ちゃんは来年も安泰」という声が聞こえてくる。一体どういうわけなのか?  今年の芦田の活躍はとにかくすごかった。4~6月クールで放送されたドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)が高視聴率を獲得したのをはじめ、NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』にも出演するなど引っ張りダコだ。  さらに現在でも、木村拓哉主演のドラマ『南極大陸』(TBS系)に出演中。その上、鈴木福と一緒に歌った『マルモのおきて』の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」(ユニバーサルミュージック)も大ヒットした。  これだけ活躍すると来年どうなるか心配になるが、芸能プロ関係者は「"芸能界のドン"の寵愛がすごいですからね。今でも愛菜ちゃんのいる現場にはよく顔を出している。いつも笑顔で、まるで孫を見るような柔らかい表情をしているんですよ」と証言する。  "芸能界のドン"と言えば、言わずと知れたバーニングプロダクションの周防郁雄社長だ。 「周防社長の後ろ盾で『NHK紅白歌合戦』も早々と当確。今年は『暴力団とつながりのあるアーティストを出せない』とNHKは頭を抱えているが、子どもは関係ないですから」(テレビ局関係者)  周防社長は昨年、「トイレの神様」(キングレコード)でブレークした歌手・植村花菜を猛プッシュしたことで知られる。植村は『紅白』にも出場したが今年はヒット作に恵まれず、今回の出場は絶望的と見られている。 「確かにブレークした昨年に比べ、今年の植村は落ち目になった印象がある。ただ、植村の場合、周防さんは『トイレの神様』という歌に惚れ込みプッシュしただけで、植村自身をプッシュする気はなかったようだ。一方の愛菜ちゃんは、本人を気に入っているから、来年以降もプッシュし続ける気満々ですよ」(音楽関係者)  "ドン"がいかに芦田をかわいがっているのか、こんな話もある。 「愛菜ちゃんの来年のカレンダーが先日、発売されたんですが、何月にどの写真を使うのか、周防さん自ら選んでいたんです。周囲にいる関係者に『どれがいいと思う?』なんて聞きながら、うれしそうに何枚かの写真を見せていたそうです」(前出の芸能プロ関係者)  来年のカレンダーの写真を"ドン"自ら選んでいるという現状を見る限り、芦田の人気はまだ続きそうだ。
芦田愛菜 [2012年 カレンダー] これがうわさの......。 amazon_associate_logo.jpg
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大人気子役・芦田愛菜ちゃん 撮影現場では「芦田さん」と呼ばれている!?

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この人気、いつまで続く?
 春のフジテレビ系ドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)で大ブレークした人気子役・芦田愛菜の勢いはとどまることを知らない。先日放送された同ドラマのスペシャル版は平均16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率をマーク。改めて愛菜ちゃんが数字を"持っている"ことが分かった。  SMAP木村拓哉主演のTBS系ドラマ『南極大陸』にも、愛菜ちゃんは人気に陰りの見え始めるキムタクサイドから三顧の礼を持って迎え入れられたという。  子どもを使って視聴率を稼ぐという行為は古くからの手法ではあるが、現場での愛菜ちゃんの振る舞いは意外にも大人顔負けなのだという。 「愛菜ちゃんは以前から劇団に入っており、小さいのに役者としてのプロ意識は人一倍。現場で笑顔を振り撒き、キムタクをトリコにする一方、スタッフやADが露骨に子ども扱いするとムスっとするんです」(テレビ関係者)  台本も前日までにちゃんと読むなど勉強熱心。にも関わらず、スタッフが「ちゃんと(台本)覚えてきたかな?」とでも言おうものなら、愛菜ちゃんは「覚えてきたよ!」と語気を強めるという。 「現場で彼女のことを『愛菜ちゃん』と"ちゃん付け"で呼べるのは、共演する役者さんだけ。事情を知っているスタッフは『芦田さん』と呼んでいますよ。これは本人だけではなく、彼女の両親の意向も働いているそうです」(芸能プロ関係者)  愛くるしい姿とは対照的に、愛菜ちゃんの心はすでに"大人"なようだ。
パンダのゆめ のんちゃんのことも忘れないで! amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「すべてはドンのため?」芦田愛菜とK-POPをめぐる芸能利権の力学とは 子役ドラマ豊作は「ギャラが安い」から? キッズ系芸能事務所のしたたかな現実 芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』

芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』

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松山ケンイチが珍しく普通のサラリーマンを演じた『うさぎドロップ』。
撮影時6歳だった芦田愛菜は完成された女の子走りを見せる。
(c)2011『うさぎドロップ』製作委員会
 SABU監督作品の主人公たちは、とにかくガムシャラに走る。ヤクザから逃げるため、自分に付きまとう悪運を振り払うため、『弾丸ランナー』(96)の田口トモロヲも、『アンラッキー・モンキー』(98)の堤真一も、『トラブルマン』(テレビ東京系)の加藤成亮も、みんな走りながらアドレナリンを噴出し、ランナーズハイになって、さらに走り続ける。前作『蟹工船』(09)でちょっとコサックダンスにも挑戦してみたが、新作『うさぎドロップ』の主人公・ダイキチ(松山ケンイチ)もやっぱり全力で疾走する。これまでのSABU作品は後ろを振り返らずに自分の息が切れるまで走り切ればよかったが、今回はそうはいかない。6歳の女の子・りん(芦田愛菜)を連れて、もしくは抱っこしながら走らなくてならないのだ。自分のペースで走れない分、これまで以上にキツい走りだ。でも、ダイキチがりんの手を握ると、相手は手を握り返してくれる。シンドイけれど、ダイキチは笑いながら走り続ける。  物語の中心となるりんを演じるのは、ただいま日本でいちばんの売れっ子女優・芦田愛菜。ファーストシーンは喪服姿での登場だ。6歳児に喪服とは反則技ではないか。製作陣は初々しい演技を求め、子役経験の浅い子を探していたそうだが、『Mother』(日本テレビ系)に出演していた芦田愛菜の実力がズバ抜けており、2,000人の中からオーディションで選ばれている。おねしょして、「これは汗!」と言い訳する仕草、髪を結んでもらって喜ぶ表情、内緒でお遊戯の稽古をする姿......。目に入れても痛くないほど、かわいい愛菜ちゃんのオンパレードだ。ダイキチの家に来て初めての朝、オニギリを作る場面は母性すら感じさせる。姉さん女房の小雪と入籍して間もない松ケンも、育児を体験中のSABU監督も、愛菜ちゃんの演技と思わせない役への自然な溶け込みぶりにゾッコンだったようだ。6歳にして恐るべき魔性の女である。
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祖父の隠し子・りん(芦田愛菜)を引き取ったダイ
キチ(松山ケンイチ)。年下の叔母の面倒を見
るため、それまでの独身生活が一変する。
 原作は宇仁田ゆみの同名コミック(祥伝社)で、前半部分にあたる第1部の映画化。突然6歳の少女と暮らすことになった普通の独身サラリーマンのドタバタ&成長を描いている。主人公のダイキチ(松山ケンイチ)が祖父の葬式に出るために実家に戻ったところ、祖父に隠し子がいたことが発覚する。そのワケありな少女・りん(芦田愛菜)を親戚一同誰も引き取ろうとしないので、一本気な性格のダイキチは思わず、りんに「オレんちに来るか」と声を掛ける。りんに毎朝起こされ、ダイキチの生活は激変。ダイキチはりんを保育園へ連れていき、それから猛ダッシュで会社に向かう。丁度、仕事が面白くなってきた時期だったが、残業はスルーして、ダイキチはりんの待つ保育園へと走る。それまでの気ままな独身生活は吹っ飛び、りんの送り迎えだけで体はクタクタ。合コンにも行けないし、自宅でエッチなサイトにもアクセスできない。でも、これまでのひとりぼっちのダラダラした生活よりも、温かみのある今の暮らしがそう悪いものにはダイキチには感じられない。  それまで仕事中心の生活を理由にして、彼女も作れずにいた不器用な男・ダイキチに子育てが可能なのか。ダイキチの母親(風吹ジュン)は「子育てで、どれだけ自分の人生を犠牲にしたことか」と愚痴っていた。ダイキチは、りんの母子手帳を手掛かりにりんの母親を探し当てる。りんの母親・正子(キタキマユ)はダイキチの祖父の家政婦で、駆け出し中の漫画家だった。その後、漫画家としての勝負作を描くチャンスが巡ってきたため、りんの育児を放棄したのだ。ダイキチの会社の先輩・後藤さん(池脇千鶴)も妊娠・出産を機に、閑職へ異動した。結局、ダイキチも上司に相談して、出世コースの営業職から残業の少ない倉庫での在庫管理へと異動することになる。子どもの面倒を見ることは相当なエネルギーを使うことは、すでに実感できた。でも、子育てとは、自分の時間や人生を犠牲にすることなのか。男であり、女性との付き合いもそう多くない普通のサラリーマンのダイキチには、よく分からない。とりあえず、りんに毎朝起こされ、保育園まで走るのが日課となる。  やがて、保育園でダイキチに頼りになるママ友ができる。りんと仲良しの腕白坊主・コウキ(佐藤瑠生亮)の母親ゆかり(香里奈)だ。ゆかりは夫を早くに亡くし、女手ひとつでコウキを育てている。りんが熱を出して、ダイキチがおろおろしていると、「保護者が落ち着いて」と適切なアドバイスをくれる。父親の記憶がほとんどないコウキはダイキチになつく。家は別々だが、ダイキチとりん、ゆかりとコウキの4人はひとつの"疑似家族"のような存在になっていく。ダイキチの妹(桐谷美玲)も気になるらしく、電話をちょくちょく掛けてくる。あれだけダイキチの子育てに反対していた母親だが、ダイキチがりんを実家に連れていくと、りんの前では絵に描いたようなニコニコ顔のおばあちゃんとなる。ダイキチはいろんな人に自分たちは支えられていることに気づく。
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保育園で知り合ったゆかり(香里奈)はシングル
マザー。育児経験のないダイキチにとって頼り
になる存在となる。
 『うさぎドロップ』では父親は終身雇用の職場に勤め、母親が専業主婦として育児を担当するという、従来の家族モデルとは大きく異なった新しい家庭の姿が描かれる。1999年に放映された内館牧子脚本によるドラマ『週末婚』(TBS系)では平日は別々に過ごし、週末だけ一緒に暮らすことでアツアツの男女関係を保つ新しい夫婦像が提案された。結局、"週末婚"は「夫婦として熟成されない」と内館牧子自身が結論づけたが、家族の在り方が多様化してきていることを感じさせた。  では『うさぎドロップ』で描かれる、新しい"疑似家族"の形態は成功するのかと言えば、やはりそう上手くはいかない。全9巻の原作コミックでは第2部となる5巻から、りんとコウキは高校生に一気に成長し、無邪気だった保育園児時代とは異なるややこしい関係が待ち受けている。兄妹同然の仲良しで育ったために、りんとコウキは辛い目に遭う。ゆかりに恋心を抱いて独身を続けていたダイキチも、手痛い経験をすることになる。でも、それはコミックで描かれる、もっと先の話。映画の中のダイキチには未来のことは分からない。将来になって後悔しないよう、そのときのベストの選択をするしかない。  朝になり、ダイキチはりんの手を取って保育園へと走る。横を見ると、ゆかりもコウキの手を引いて走っている。視線を広げれば、他の人たちも同じようにハンド・イン・ハンドしながら走っている。子ども手当はどうなるのかとか、もっと企業側は子育てに理解を示す職場にならないのかとか、ダイキチにはすぐにはどうしようもならないことが多い。それでも慌ただしく走りながら、この世の中はそんなに悪いことばかりではないんじゃないかと思えてくる。育児よりも仕事を選んだ正子は、りんの手の温かさを知っているのだろうか。まだ数か月しか経っていないはずなのに、りんの握り返す手の力が前より強くなったようにダイキチは感じる。 (文=長野辰次) usagidrop004.jpg 『うさぎドロップ』 原作/宇仁田ゆみ 脚本/林民夫、SABU 監督/SABU 出演/松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、桐谷美玲、キタキマユ、佐藤瑠生亮、綾野剛、木村了、高畑淳子、池脇千鶴、風吹ジュン、中村梅雀  配給/ショウゲート 8月20日(土)より渋谷シネクイント、新宿ピカデリーほか全国公開 http://www.usagi-drop.com (c)2011『うさぎドロップ』製作委員会
弾丸ランナー SABU監督流疾走映画の原点。 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! 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『マルモ』大健闘でも業界視聴率トップは『鈴木先生』!? 春ドラマ総まとめ

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テレビ東京『鈴木先生』公式サイト
 大震災の混乱ムードを引きずりながら4月にスタートし、先日、最終回の視聴率が出そろった2011年春ドラマ。メディアの多様化により、見たい番組しか見ない視聴者のハートをいかに掴むかが各局の課題となっているというが、『ハンチョウ~神南署安積班~ シリーズ4~正義の代償~』『渡る世間は鬼ばかり』『JIN-仁-』(全てTBS系)、『ハガネの女 season2』(テレビ朝日系)、『BOSS 2ndシーズン』(フジテレビ系)と、ある程度の初動が見込める人気シリーズが目立つプログラムであった。そんな春ドラマをあらためて振り返ってみたい。 ■トップはあの国民的SF時代劇!  次点の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(NHK総合、平均17.9%)に大差を付け平均視聴率トップに輝いたのは、20.61%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した『JIN-仁-』第二期。現代と過去が入り組んだ複雑なストーリー故に、ネットでは「どうしてもつじつまが合わない......」と細部の矛盾を指摘する声も上がっているようだが、それをも吹き飛ばす猛進ぶりで視聴者を魅了した。特に"最終回54分拡大スペシャル"は平均26.1%をたたき出し、主演の大沢たかおの株はますます上昇。文句なしで今クールを代表するドラマと言えるだろう。  ちなみに平均視聴率上位は以下の通り。 1位『JIN-仁-』第二期(TBS系) 20.61% 2位『江~姫たちの戦国~』(NHK総合) 17.9% 3位『マルモのおきて』(フジテレビ系) 15.48% 4位『BOSS』2ndシーズン(フジテレビ系) 15.05% 5位『遺留捜査』(テレビ朝日系) 14.27%  3位の阿部サダヲ&芦田愛菜主演『マルモのおきて』は、"子ども&動物"とテッパンを重ねながらも初回は11.6%とおとなしめだった。しかし、主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」(ユニバーサルミュージック)の一人歩きも手伝って、視聴率が急上昇。最終回では平均23.9%という高視聴率をマークした。この、主題歌先導の"ポニョ的ヒット"は、最近のドラマでは珍しいケースではないだろうか。 ■月9は「SMAP×婚活」にリベンジするも、悪夢再び  今クールの月9は、香取慎吾、黒木メイサ、綾部祐二(ピース)と、何だかやけにワイルドな褐色肌が脳裏に焼きついた『幸せになろうよ』(フジテレビ系)。月9史上最低視聴率をたたき出した中居正広主演『婚カツ!』の悪夢から2年の時を経て、再び「SMAP×婚活」に挑んだ同作。しかしネット上では、「黒木メイサの役がムカツク!」「慎吾の性格が暗すぎてイライラする」などキャラクターを愛せないという意見も多く、平均11.69%とリベンジならず。この月9ブランドの衰退を食い止めるためにも、次クールの新垣結衣主演『全開ガール』に期待したいところだ。  また、視聴率が伸び悩んだドラマと言えば、吉瀬美智子が小学校教師を演じた『ハガネの女 season2』。深夜枠で放送されていた『season1』の好評を受け21時台に格上げされたものの、数字は深夜時代より低い平均7.33%。これに追い討ちをかけるように、"アスペルガー症候群の転入生を受け入れるか否かをクラス投票で決める"という展開に視聴者から批判が殺到。同じく異論を唱えたドラマの原作者である漫画家が原作者を降り、ビデオグラム化やネット配信の反対を表明するなど、少々後味の悪い作品となってしまった。 ■低視聴率ながら「今期No.1」の呼び声高い『鈴木先生』  中学教師と思春期の生徒たちの成長を描いた長谷川博己主演『鈴木先生』(テレビ東京系)。1話目からいきなり「中2と小4の性交は許されるか」という内容だったり、最終回では結婚前に彼女を妊娠させた鈴木先生を生徒が疑似裁判にかけたりと、過去の学園ドラマとは一線を画す展開と妙にリアルな描写に"実験的ドラマ"と評されることも多かった。ドラマウォッチャーらの評価は高く、「この春のNo.1ドラマ」「『JIN-仁-』にも負けない神ドラマだ」など賞賛の声が上がるなか、視聴率は1~2%台をゆらゆらと漂い、方々から"高評価と視聴率不振のギャップ"に違和感を抱かれ続けた不思議な作品であった。  この他にも、ママ友の恐ろしい交友関係を描いた『名前をなくした女神』(フジテレビ系)、高齢出産をテーマにした『生まれる。』(TBS系)、相武紗季が特殊メイクに挑戦した『リバウンド』(日本テレビ系)など、いつもに増してバラエティー豊かに私たちを楽しませてくれた春ドラマ。  ちなみに7月クールのラインナップを見てみると、前田敦子が男のフリをして男子校に通う『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~2011』(フジテレビ系)、瀧本美織が男のフリをしてイケメンバンドに加入する『美男(イケメン)ですね』(TBS系)、川口春奈が男のフリをして大金返済に勤しむ『桜蘭高校ホスト部』(TBS系)、福田沙紀がインターセクシャルとして生まれた主人公を演じる『IS[アイエス]~男でも女でもない性~』(テレビ東京系)と、なぜか男装系ドラマが流行りの模様。この夏は、旬の若手女優のボーイッシュっぷりを比較してみるのも面白いかもしれない。 ※クールをまたぐドラマの平均視聴率に関しては、4~6月放送分から算出。 (文=林タモツ)
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「すべてはドンのため?」芦田愛菜とK-POPをめぐる芸能利権の力学とは

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『愛菜学』(講談社)
 5月31日、日本でも大人気の5人組男性アイドルグループ「BIGBANG」のメンバーであるテソン(D-LITE)が韓国・ソウルの永登浦区揚花大橋で交通事故を起こした。もともと倒れていたバイクの運転手を見つけたタクシー運転手が停車して、そこへテソンの車が突っ込んでしまうという複雑な事故だけに、現段階では状況を精査しないとどこまで責任が問われるかは不明だ。  「テソンが事故を起こして、それが原因かはともかく、バイクの運転手が死亡したことだけは事実ですからね。BIGBANGにとっては最悪の事態を迎えていますよ」と音楽関係者も嘆く。  実は、6月に入ったらBIGBANGは現所属レコード会社「ユニバーサルミュージック」から「エイベックス」へ移籍することが内定していた。ところがこの事故発覚で「移籍話は頓挫してしまったようだ」(前出関係者)。なぜエイベックス移籍話が出たかは後述するとして、それを説明する前に芦田愛菜に触れておかねばなるまい。まったく関係のない話のように見えるが、業界力学的には密接な関係があるのだ。  芦田愛菜といえば、TBS系人気ドラマ『JIN-仁-』に視聴率で肉薄してきたフジテレビ系ドラマ『マルモのおきて』だろう。芦田と共演の鈴木福が歌う「マル・マル・モリ・モリ!」(ユニバーサルミュージック)がエンディングにかかると数字が跳ね上がるのだから、すさまじい人気だ。  「BIGBANG」「芦田愛菜」の共通項について、事情に詳しい芸能プロダクション関係者はこう指摘する。  「すべて芸能界のドン絡みですよ!」  詳細は割愛するが、昨年末に勃発した日本音楽事業者協会(音事協)の会長である尾木徹(プロダクション尾木社長)氏とユニバーサルミュージックの顧問S氏がK-POP利権を独り占めしていたことを、芸能界のドンことバーニングプロダクションの周防郁雄社長が激怒した件は知る人ぞ知る話。その手打ちの一環として、ユニバーサル所属になることが決まっていた芦田の音楽出版権を「S氏が周防氏に譲渡したそうです。それで大ブレークするんですから、ドンの威光はすさまじいですよね。あとBIGBANGのユニバーサルからエイベックスへの移籍も、K-POP利権を少しでもドンに分け与えようという配慮だったんです。エイベックスはドンの子会社のようなもんですからね。ただBIGBANGのエイベックス移籍は契約書を交わす直前の事故だったので、今はまだユニバーサル所属となっていますから、この先一体どうするんですかね?」(中堅芸能プロマネジャー)  また、AKB48のユニットも、フレンチ・キスやDiVAといった比較的新しいユニットはエイベックスからCDを出しているが、これもドンへのおすそ分けと言われている。  「昨今のAKB48ブームで一人勝ちしている秋元康氏へ攻撃の矛先が向かわないように、あらかじめAKBサイドがドンに権利を少しでも......ということなんでしょう。SKE48のエイベックスへの移籍も、何か関係があるのかもしれません。つまり、この業界は誰が売れようが、結局ドンへ貢物を献上しなければ成り立たない世界なんです。キレイごとだけでは成り立たないんです、これが現実ですよ」と前出のマネジャーは明かした。  三者三様、一見、何の共通点も見当たりそうもないが芸能界の力学に組み込まれている点では、みんなバーニングプロのグループということか!? (文=スーパー芸能記者X)
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