帰化しても消えない在日コリアン差別…韓国籍を選んだ女優・韓英恵

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 西川史子、不倫疑惑で雲隠れ中の矢口について「認めてるとしか思えないし、もう遅い」 西川史子、破局発表蒼井優擁護のミッツに苦言「メールで別れ告げる蒼井は常識ないだけ」 “良質な”睡眠術…仕事で忙しい人のためのコツ、やってはイケナイこととは? ■特にオススメ記事はこちら! 帰化しても消えない在日コリアン差別…韓国籍を選んだ女優・韓英恵 - Business Journal(6月23日)
ザ・ノンフィクション
「ザ・ノンフィクション 公式サイト」(フジテレビ HP)より
ーー『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』(共にテレビ東京)『情熱大陸』(TBS)などの経済ドキュメンタリー番組を日夜ウォッチし続けている映画監督・松江哲明氏が、ドキュメンタリー作家の視点で裏読みレビュー! 【今回の番組】 6月19日放送『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系) (テーマ:ハナエゆれる ある家族のゆくえ)  ハナエと同じく、僕も揺れていた頃を思い出しながら見ていた。家族と韓国籍から日本籍に帰化をした幼い頃のこと、「柳君」と呼ばれていたのが「松江君」に変わった時のこと、映画学校の卒業制作として『あんにょんキムチ』というドキュメンタリーを制作し、韓国の親戚から「どこに行っても、住んでも韓国人なんだ」と言われた時の違和感。  先日、『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で放送された『ハナエゆれる』は、韓国人の父と日本人の母を持つ22歳の韓英恵を追ったドキュメンタリーだ。  僕は彼女のことは『ピストルオペラ』『誰も知らない』『マイ・バック・ページ』といった映画で見ていた。繊細かつ大胆な、スクリーンに合うお芝居をする女優さんだな、と思っていた。もちろん名前から韓国の血を引くことは知っていたが、二重国籍で悩んでいるということは知らなかった。彼女の父は韓国と日本を行き来し、母とは友達のような関係で仲が良く、大学を休学しプラプラしている弟はトラブルメーカーとのことだが、僕には円満で幸福な家族と映った。しかし彼女は、あと半年の間に、韓国か日本かどちらかを決めなければいけない。その決断までを、ナレーションを担当する小泉今日子の視点を軸に、カメラが密着する。その優しい声が『あまちゃん』(NHK)のキャラクターを想起させて、日曜の昼なのに、平日の朝を思い出させてくれた。  英恵は国籍の問題を家族で話し合う。母は「こっちで育っている以上は(韓国籍を)消滅させるしかないですね」と言い、父は「捨てることではないと思う、多分」と躊躇を隠さない。大学の同級生と酒を交わしながら相談もするが、悩みは深まるばかり。韓国に行って祖母と相談をするが、「本来なら父親の家系に入るべきだ」と強い言葉で言われる。その一方で「先の短い私が、これが正しい、あれは間違いと論じても何の意味もない。自分らしく人生を歩んでくれれば」と話し、英恵の気持ちも酌んでいる。  ワールドカップの日韓戦を「テーハミング(大韓民国)!」と盛り上がる韓国サポーターに囲まれながら観戦するが、表情が晴れるはずもない。そこに重なる「日本にいても韓国にいても溶け込めない気がする」という英恵のインタビュー。その気持ち、僕にはよく分かる。  僕の父は「帰化をすれば日本人になるのだから問題はない」と言ったが、そんなことはなかった。番組で英恵と家族が話すように、2002年のワールドカップと北朝鮮の拉致問題以後、在日コリアンに対する罵詈雑言は大きくなった。  その前に盛り上がった韓流ブームの時は「文化は一気に国の距離を縮めてしまうんだな」と驚かされたが、その反動も大きかった。また、先日も韓国のタクシードライバーに「韓国語を勉強しなさい」とインチョン空港に向かう中で言われた。もう何度も経験していることなのでショックも受けない。在日コリアンとして生まれた限り、そこは問い続けられるのだ、と僕は覚悟を決めている。  英恵は自分が住む町の役所へ言って「なぜ日本では二重国籍はダメなのか」と問う。しかし当然ながら「法律で二重国籍は認められませんよ」と返答される。納得ができないといった表情でその場を後にし、小泉今日子も「そんなことは分かってるんです、でも……」とフォローをする。  ほかの国では認められていることなのに、なぜ日本ではダメなのか。そんなことは役所で聞いても意味がないのかもしれない。単なる悪あがきでしかないことも分かっている。それでも彼女は「日本人でもないし韓国人でもない」という自分のアイデンティティを知ってほしかったのだと思う。そして自身でも確認したかったのではないか。その気持ち、よく分かる。そして、どうにもならない、ということも。  両親の予想に反し、彼女は韓国籍を選んだ。「これまでも(在日である)デメリットを糧にしてきたし、これからもそうしたい」と言う。父は「Welcome to my country」とあえて英語で喜びを表現し、母親は「賛成というよりうれしい」と応える。過去にいじめられた経験を持ち、「バレないように生きてきた」と語る英恵だったが、彼女の言葉は強かった。  僕は以前、彼女が出演した『アジアの純真』という映画のことを思い出した。双子の姉を日本人に殺された在日コリアンの少女が少年と共に毒ガスを手にし、テロを行うという内容だった。キャッチコピーにもなった台詞「見て見ぬフリはもうヤメた」という言葉は、彼女の人生観に大きな影響を与えたそうだ。僕もこの映画を見ているが、正直違和感の残る内容だった。  凶暴な日本人と暴力で返答する在日の少女という構造は、フィクションの設定が低すぎないか、と思った(しかし、2年前と今の状況はまた違うな、とも思っている)。  しかし、声を出せない人の想いを代弁し、表現するのがインディペンデント映画のやるべきことだと思っているし、彼女の熱演は素晴らしかった。  見て見ぬフリができないのが「在日」なんだと思う。彼女のように時期が迫れば国籍の選択を問われ、社会からも様々な視線を浴びせられる。自意識過剰とは思わない。やはりネットやテレビで北朝鮮のことが話題となり、最近では過激なデモを見ると(ちょうどこの番組が放送されていた頃に、新大久保でも逮捕者が出る事件にまで発展していた)、不快を超えた恐怖心さえ感じてしまう。  僕は英恵に対応した役所のように、日本の社会が変わることはないと思う。ならば個人が覚悟を決めなければいけない。そんなマイノリティとして日本で生きる覚悟を、一つの家族を通して見せてくれた。僕にとっては清々しくてどこか懐かしい「ゆれる」だった。 (文=松江哲明/映画監督) ■おすすめ記事 西川史子、不倫疑惑で雲隠れ中の矢口について「認めてるとしか思えないし、もう遅い」 西川史子、破局発表蒼井優擁護のミッツに苦言「メールで別れ告げる蒼井は常識ないだけ」 “良質な”睡眠術…仕事で忙しい人のためのコツ、やってはイケナイこととは? 1カ月半で体重4キロ減…お金と時間をかけない、仕事で多忙な人のためのダイエット術 X JAPANの曲が町中に流れる?YOSHIKIの出身地、新しい町おこしの試み

ボクシング王者・井岡とソンミの熱愛報道に見る“在日コミュニティ”のしたたか政略

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ソンミ オフィシャルブログより
 プロボクシング2階級制覇、井岡一翔が超セレブタレントのソンミと交際していることが報じられた。16日発売の東京スポーツには、両者の親密ぶりが分かるツーショット写真も掲載された。  記事では2人が知り合ったのは昨年8月、フジテレビ『ネプリーグ』での共演がきっかけだったとされているが、実は井岡の関係者からは番組出演前から顔見知りだったという話も出ている。 「知っての通りソンミは在日韓国人4世で、在日韓国人たちが集うコミュニティから応援されてきたタレントさん。井岡選手はジムの会長で叔父でもある元世界王者の井岡弘樹さんの代から、そうしたコミュニティと付き合いがありましたからね。弘樹さんは大阪の桃谷高校出身。この学校は韓国語コースがあり、在日コリアンの高卒資格取得校としても有名。また、日本で初めて韓国に修学旅行に行ったことでも知られている。そのため、韓国選手との世界戦も多かったんです」(2人を知る人物)  ‟在日ネットワーク”とも呼ばれる在日韓国人のつながりは、特に人気商売の有名人の間で強く、例えば韓国から来日するタレントをバックアップしていることでも知られる。  ソンミもまた在日ネットワークの支援を受けてきたひとりで、仲間内での食事代もそうした面々が支払っていたとする目撃談もある。父親がマカオのカジノ王、これまで小銭で買い物をしたことがないと公言するほどの超お嬢様タレントのソンミだが、過去に私生活では彼氏ができても父親がSPにガードさせて強引に破局させられたというエピソードもあった。前出関係者によると「今回はそういった妨害は何もなかった」という。  何しろ井岡は、大みそかに国内最速で世界2階級制覇を成し遂げたボクシング界のスーパールーキー。さすがの父親も“娘にふさわしい大物を釣り上げた”といったところかもしれない。  ただ、年が明けて早々に出た熱愛スクープには“両サイド”の思惑が見え隠れすると語る芸能記者もいる。 「記者が話をキャッチしたのは昨年のはずで、本来なら大みそかにやった井岡の試合前のほうが話題になったはず。まるで試合の邪魔にならないよう配慮しているのは、日ごろボクシングと付き合いのあるスポーツ紙らしいやり方で、井岡サイドと合意の上で出たものに違いない。ソンミのほうも、金持ち話以外に売りがなく人気は伸び悩んでいたが、一躍知名度アップ。これならソンミのお父さんも納得でしょう。一説には、お父さんが今後、娘の彼氏の世界タイトルマッチ興行を支援しようか、という話まで出ているそうですから」(週刊誌記者)  井岡の有力後援者は過去「4階級を制覇するまで、女性ファンが離れる結婚はするな」と井岡にきつく言い渡していたというが、前出関係者によると、意外にも井岡本人は「僕の試合を見てもらえればファンは減らない。試合に集中できるから、早く結婚してもいい」というような話を周囲にしていたという。これはソンミ側も同様で、所属事務所の関係者も「もともと男性ファンを狙っていない。彼女は歌唱力がズバ抜けていて、知名度が上がったら歌手デビューさせたい。井岡の妻として彼を支えるような歌なら、多くの人に共感してもらえるはず」と早婚に障害なしといった風だ。  電撃入籍があれば、まるで政略結婚。WIN・WINの関係を築きそうなカップルだ。 (文=鈴木雅久)

姜尚中の耐えられない軽さ!? 在日をウリにする進歩的文化人の功罪とは

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鄭大均氏。
 『在日の耐えられない軽さ』(中公新書)などの著書で知られる鄭大均(ていたいきん)首都大学東京教授が、政治学者・姜尚中(かんさんじゅん)氏の批判本『姜尚中を批判する―「在日」の犠牲者性を売り物にする進歩的文化人の功罪』(飛鳥新社)を上梓した。岩手県で在日二世として生まれ育った鄭教授は、2004年に日本に帰化。その立場から、犠牲者性を軸にした多くの「在日論」に一貫して批判的なメッセージを発信してきたひとりだ。在日外国人地方参政権に批判的なことでも知られる。一方、姜氏といえば、東京大学教授にして『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系)などの人気メディアにも多く露出し、在日コリアンの被害者性を強調した『在日』(講談社)などの著書でも知られる著名文化人のひとりだ。岩手県出身の在日二世・鄭教授が、熊本出身の二世・姜氏を批判する理由はどこにあるのか。鄭教授に執筆の背景と「姜批判」のポイントを聞いた。(聞き手/浮島さとし) ――鄭大均教授も在日二世であるわけですが、この手の批判本を書くと「在日同士のけんか」という好奇の目で見られることも多いと思います。 鄭氏(以下、鄭) 当然それは考えました。この歳になって他人の批判なんて本当はしたくない。そういうことは誰か他の人がやってくれたらいいと思ってました。しかし、どうやらそういうことをきちんとやれそうな人はいない。ならば自分でやるしかない。やらなかったら、後で後悔するだろうと考えたわけです。本でも記していますが、「在日犠牲者論」というのはけっこう、影響力が強いんです。在日の犠牲者性を同語反復する愚直さが、韓国や北朝鮮の発信する反日論とコラボレートして、実は世界的な影響力を発揮している。パリに行ったって、ニューヨークに行ったって、在日だというと、強制連行について言及する人間がいる。もう少し情報通になると、姜尚中という名前を語り始める。その発信地は日本なわけで、それを野放しにしていいのかという問題です。 ――鄭教授も、若かりしころは韓国民族自主統一青年同盟のメンバーとして民族運動に携わっていたとお聞きしています。在日として、姜尚中さん的な被害者意識にのめり込まなかった理由は何でしょうか。  わたしにも、被害者意識に憑依してものを語る、そういう時期がありました。我々は日本で生まれた二世であって、文化的にも社会的にも日本人と変わるところは何もないんだとか、韓国に帰属意識があるわけでもないのに韓国籍を持ち続けるのはおかしいんだとか、そういうことが明瞭になるまでには、けっこう時間がかかりました。比較的若いころにアメリカを体験したことと、韓国で長く暮らしたのがよかったんでしょうね。あとは嗜好の問題でしょう。自分の被害者性を語ることのおこがましさに慣れることができるかどうかの問題ですね。わたしはそんな気持ち悪い役割は担いたくないと思った(笑)。 ――1965年に朴慶植が記した『朝鮮人強制連行の記録』(未来社)という書物が当時の在日のバイブル的な存在になり、今の「在日論」を形成したとされています。  いや、あれは日本人のバイブルになったんでしょう。コリアンに歴史道徳的な負い目意識を持つ日本人の中に、あの本に出会って啓示を受け、それから「強制連行」の調査なんかを始める人間が出てくる。在日の場合は少し違うでしょう。もしあの本を当の在日一世が読んだら、それが自分たちのことを記した本だとは信じられないでしょう。一世の多くは、この国で一旗あげるためにとか、半島での貧しさから逃れるために故郷を離れ、日本にやってきたことを承知しているわけで、彼らの立場からすれば、自分らが日本にいることを「強制連行」のせいにするようなお話が、作りものであることは明らかですからね。 ――今回の『姜尚中を批判する』では、姜氏の自伝的作品『在日』などをサンプルとして読み進めながら人間像を浮かび上がらせる形をとられています。例えば『在日』の中の次の一文。<わたしは、一世たちの思いを後世に伝えねば、と思う。わたし自身の半生を振り返ることによって、その思いを少しでも感じてほしい。在日二世、姜尚中を知ることによって......>  ずいぶん奇怪な文ですね。一世といったって、いろんな一世がいますし、「思い」といったって多様でしょう。どう考えても一元化できるはずのない多様な「思い」を自分の半生を振り返ることで後世に伝えるというんですから、これはでたらめか妄想か。さもなくば、ある種の戦略ということになるのでしょうが、わたしの見るところ、これはなかなか戦略的に書かれた本で、怖い本だと思います。バカにはできません。 ――姜尚中氏はテレビで見る限りソフトな語り口が印象的ですが、こうして本を読み解くと、強引なことが書かれていることに気づかされます。  『在日』にはこういう記述があります。姜氏にはナイーブな部分とふてぶてしい部分が同居していて、こうした「分裂質的なわたしの性格が、父母とわたしを取り巻いてきた『在日』の環境からなにがしかの影響をこうむったことは間違いない」と。自分の「分裂質的」な性格を「在日」との因果関係で語るのですが、これはずいぶん強引な文章ですね。にもかかわらず「なにがしかの影響」などという婉曲話法が用いられているためにソフトな印象を与えてしまう。だから彼の文章は、疑念をもって何度も読み直さないとだまされやすい。 ――ちなみに、その後の記述でも「分裂質的」な性格は母親にもあり、なぜかそれも「在日」という環境が原因だと書いています。  お母さんが突然ヒステリックになるところがあると記した上で、<母もまた、明らかに分裂質的な正確な持ち主なのかもしれない。わたしの勝手な解釈かもしれないが、母がそうなったのは、先天的な要因というよりも、やはり「在日」という環境の影響が大きいと思わざるをえない」>と続ける。しかし、分裂質的な性格を説明したいなら、「在日」などというわけの分からない環境因子に触れるより、母の兄弟に似たような事例はないのかとか、姜家の遺伝因子でも調べた方が科学的でしょう。在日に分裂質的な人間が多いなどという証拠があるわけではないんですから。しかしそうした点には一切触れず、「わたしの勝手な解釈もしれないが」とか「思わざるをえない」などという婉曲話法を用いて、結局は在日の犠牲者性や被害者性を語ってしまう。 ――お行儀よく丁寧な文章に見えますが、どう客観的に読んでも、言っていることは身勝手で恣意的であるとの印象を強く受けます。  上辺は丁寧でソフトだけど中身は極めて身勝手。彼は中学生のころに友人の吃音を真似ているうちに自分も吃音になってしまったというが、これも「在日」のせいだというわけです。 ――その記述があります。<小林秀雄は日本人とは日本語という母胎にくるまれた存在で、その母胎を通じて日本的な美意識の世界を形づくってきた(略)わたしはある意味でその母胎となる共同体から拒絶されている感覚を持ち続けざるを得なかったのである。そのはじき出されるような違和感が、身体化され、吃音となって表出したのではないか>。......こうなると、オカルトですね。  自らの吃音を語るのに小林秀雄を持ち出すのは知的なセンスですね(笑)。しかし、「在日」という言葉をなんの定義もないまま使い続けるのは知的というより魔術的です。「在日(コリアン)」という場合、わたしなら戦前から日本に住み続ける朝鮮半島出身者およびその子孫のうち、現在でも韓国・朝鮮籍を有する特別永住者を指して原則的には使う。ということは、その多くが二世や三世によって構成される40万人弱の特別永住者を指すもので、これは法的なカテゴリーです。そこに文化的ないしは社会的性格なぞ何もない。ところが、彼に言わせると「在日」という集団には、どうやら犠牲者性という性格が共有されているらしい。 ――最後にお伺いします。先に批判された『朝鮮人強制連行の記録』と姜氏の『在日』を、同じ「在日論」というカテゴリーにおいてどう比較されていますか?  荒唐無稽という点では甲乙つけがたいですが、姜氏の『在日』は読者を魅了する仕掛けにおいては、大きな進化を見せています。武骨で読みにくいジャンルであった「在日論」に、情緒性やロマンチシズムの魅力を加味し、在日論の大衆化に大きく寄与したといえるでしょう。在日論は、日本人の心に歴史的負い目を植えつけるとともに、国際社会では日本を否定的に語るときに手軽に使えるアイテムとなっています。姜氏の『在日』は、数ある在日論の中でも、その犠牲者性がほとんど究極まで高められたような作品で、しかも氏は時代の寵児ですから影響力もある。黙っているわけにはいきませんね。 ●ていたいきん 1948年、岩手県にて韓国人の父と日本人の母の間に二世として生まれる。アメリカや韓国、日本で多角的に学びながら、2000年代に入り「在日論」に取り組む。首都大学東京・人文科学研究科教授。専攻:東アジアのナショナル・アイデンティティー、エスニシティー。著書に『増補版 韓国のイメージ』『在日の耐えられない軽さ』(いずれも中公新書)、『在日韓国人の終焉』『在日・強制連行の神話』(いずれも文春新書)『韓国のナショナリズム』(岩波現代文庫)など。
姜尚中を批判する 「在日」の犠牲者性を売り物にする進歩的文化人の功罪 "カン様"はどう反論する? amazon_associate_logo.jpg
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