被災地・熊本でのさばる“悪質”土地転がし業者……その正体は「半グレ」だった!

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イメージ画像(「Thinkstock」より)
 大地震に見舞われた熊本県の地価下落が懸念されている。被災者からは「2~3割ぐらい下がるのではないか」という不安の声が聞かれるが、現地の不動産業者によると「これから地盤の安定した地域に移転する人が増え、そこは逆に上昇しますから、県全体で考えれば大きく下がることはない」という。  実際、先の東日本大震災でもそういった現象は確認されている。 「もちろん被災者の中には資産価値が目減りする方もいるでしょうが、福島県のような原発事故の影響がなく、阪神淡路のときのような都市圏でもないので、変動は緩やか。長期的に見れば、大きな不安を抱える必要はないと思います」(同)  そもそも熊本県の公示地価は3月に19年ぶりの上昇が伝えられたばかりだが、都市圏以外の市町では下落傾向にあった。「なので、少々の下げ幅は想定内」と業者。  それでも県民の中には「もう生活拠点にはしたくない」と、できるだけ早く土地を手放したいと考える人もおり、業者によると「熊本県在住の女性タレントが、商業施設を建てる計画で持っていた土地を売却しようとしている」という。  そんな中、弱った被災者に襲いかかるのが、悪質な土地転がし。実際には大きな土地の下落はないのだが、ウソの査定で安く買い叩こうとする者が出没しているという。それがなんと「半グレ」と呼ばれる不良グループが主体となっているというから驚く。  地元のアウトロー事情に詳しい県内出身のフリーライターによると「福岡を中心とした九州は、首都圏に比べて暴力団の勢力が強いので、六本木のように半グレの一大勢力になるということはないけど、暴力団傘下には入らないアウトロー集団が生まれる傾向があり、ヤクザの縄張りを荒らさない程度の詐欺商法が横行しつつある」という。 「中には東京や大阪から出てきて、土地を二束三文で買いあさろうとしている者もいるけど、実際に被害に遭いそうになった人の話では『数百万円を上乗せしてくれれば、もっと良い土地と交換できる』という原野商法のようなものだったとか。大掛かりな話だから、不良グループがやる詐欺にしては効率が悪そうだけど、2012年に六本木のクラブで起きた襲撃事件で関東連合が準暴力団認定を受けてから、半グレ組織のメンバーらは全国に散らばって生き残りに必死。これには警察だけでなく、地元ヤクザも警戒を強めていて、組織間で情報交換がされている」(同)  昨年、NHKでは「東日本大震災の被災者のために大規模な集合住宅が計画されている土地がある。あなたの土地と交換しないか」と誘う詐欺商法が報じられたことがあったが、こうしたグループが新たな被災地にも出向く可能性は高い。  今のところ熊本県内で実際に被害報告はないからか、熊本県警に取材したところ「まだ掌握していない」との返答だったが、いずれにせよパニック時の土地売買には、より一層の注意が必要だ。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

新右翼団体代表の木村三浩氏推薦の雑誌とは? 出版不況の今こそ読むべき「雑誌」の価値

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「サイゾー 2014年 02月号」(サイゾー)
「出版不況と言われて久しい」なんていう言葉が常套句と化したくらい、実際に雑誌と書籍を合計した市場規模は1996年をピークに右肩下がりだという。  これは無料で情報を提供する多くのウェブメディアが台頭したためなのかはさておき、いま読者が目にしているウェブメディアを運営するサイゾーも「月刊誌サイゾー」を発行している。  その同誌上でよく見かけるキーワードが「タブー」や「タブー破り」。2月号の同誌でもこのキーワードは健在だ。1月18日発売「月刊サイゾー2月号」(サイゾー)の第1特集「雑誌の深層」では、雑誌が雑誌を特集している。なかでも「保守系雑誌、宗教、音楽誌……サイゾー的タブー破りの雑誌ガイド」では、猪瀬直樹前東京都知事の医療法人「徳洲会」グループ問題で、両者の間を取り持った人物として名前の挙がった新右翼団体「一水会」代表の木村三浩氏や、世間を騒がせている元関東連合幹部で、『いびつな絆』(宝島社)を上梓した工藤明男氏、さらには宗教学者の島田裕巳氏がおすすめの雑誌を紹介している。  木村氏は「『反中反韓』で気を引くな! 右派系雑誌を選定」という記事のなかで、右傾化していると言われる日本社会や、安倍晋三首相やヘイトスピーチを例に出し「彼らの行為は右翼とは似て非なるもの」「反韓反中を口汚く言挙げしていれば事が足りると考えるなら、それは本来の右翼とはまったく相いれない」と喝破。本来の右翼について「和をもって貴しとなす」の精神に尽きると語っている。そんな木村氏がおすすめする保守系雑誌が「月刊レコンキスタ」(一水会)、「月刊日本」(たちばな出版)、「表現者」(ジョルダン出版)だ。  また六本木のクラブ「フラワー」での撲殺事件や、芸能関連での話題でも多く登場する関東連合元幹部の工藤氏は、「『関東連合』記事の信憑性とタブー破りのアウトロー報道」という記事のなかで、自らのインタビュー記事や、「山口組元幹部・盛力健児氏の独占告白など、タブーにされがちな日本の闇社会の状況が網羅的に取材されている」として「実録! 激変する日本の闇社会」(宝島社)を挙げている。また関東連合についてきちんと記者が取材しているとのことで、「週刊文春」(文藝春秋)や「SPA!」(扶桑社)のウェブ版「日刊SPA!」の「関東連合撲殺事件に、"もう1人のキーマン"が緊急浮上」もすすめている。  さらに島田氏が「タブーなしの宗教誌では幸福の科学を批判してもOK!?」という記事で、オススメしているのが幸福の科学が出している「ザ・リバティ」。なかでも「ガチンコ対談」は、「文字通り"ガチンコ"で対談するという企画で、真正面から幸福の科学を批判してもOK」とのことで、「両者がまったく歩み寄らないまま終わるという、教団にとっては布教にもなんの得にもならなそうな対談」とのこと。また、死者や生者の守護霊を呼び出して本音を語らせる教祖・大川隆法氏の驚愕!? の霊言レポートも毎号掲載されているというから、いますぐ書店に走らなければ、という気になってくる。   「タブー」が大好きなサイゾーが、芸能界で大好きなのがジャニーズ。ジャニーズについては、宣伝以外ではなかなかマスメディアでは報じられないので貴重だ。「キムタクじゃもう売れない!?"ジャニーズ表紙"禁断の実売事情」という記事では、ジャニーズが表紙を飾った雑誌の実売部数を解明しちゃおうという内容。ジャニーズ事務所所属のタレントが「雑誌に出る一番の理由は"パブリシティ"、つまり宣伝が主である。CDのリリースや出演映画の公開、番組の放送など、宣伝事項ができたタイミングで雑誌出演を果たすことがほとんど」だという。  それではジャニーズのなかでもどのグループが人気があるのか。13年発行の雑誌の表紙への登場率がもっとも高いのが、いまや国民的グループに成長した嵐。メンバー全員が表紙を飾った「Hanako」(マガジンハウス)の売り上げ部数は平均の約3倍だったという。しかしメンバー単体で、表紙を飾るとそれほどでもないとも。やはり、嵐は5人揃って価値があるとのことなのか。  そして、かつてキムタクが表紙を飾れば雑誌が売れると言われたSMAPはどうなのか。昨年、木村拓哉が「UOMO」(集英社)や「婦人公論」(中央公論新社)の表紙に登場したが、売上は年間平均とさほど変わらずだったという。さらに、リーダーの中居正広が出演映画『ATARU』公開時に複数の雑誌に登場。しかし、「オトナファミ」(KADOKAWA)は売上で年間平均を上回ったものの、付録付きの前号に完敗したとも。  その他にも2月号のサイゾーの雑誌特集では、「ヤクザジャーナリズムのすべて」という記事があるかと思いきや、「ビジネス誌記者座談会」「カチコミに耐える音楽専門誌」「刺激的な世界のファッション誌」と幅広くカバー。これであなたも世界の雑誌がわかるかもしれない!? (本多カツヒロ)

ヤクザにお願いして当選する政治家も!? 暴対法強化でも絶てない裏社会との関係

【サイゾーpremium】より ――政治家が反社会的勢力との交際を暴露されれば、一大スキャンダルとなり、閣僚が辞任に追いこまれたり、有力な議員が失脚する例は多い。一方で、これだけスキャンダルになるのだから、珍しいことなのか? と思われるが、どっこい彼らは日常的に”お付き合い”があるようだ。新政権に変わったことで、こうした不適切な関係に変化はあるのだろうか?
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『橋下徹のカネと黒い人脈』(宝島社)
 民主党政権末期の2012年秋、立て続けに閣僚の暴力団との交際が取り沙汰された。 「週刊新潮」(新潮社)10月18日号では、田中慶秋元法務大臣が、指定暴力団稲川会系の組長が参加する宴席であいさつしていたという証言を写真付きで紹介。続いて、「週刊文春」(文藝春秋)10月25日号では、城島光力元財務相が09年の衆院選挙の際に、稲川会系暴力団のフロント企業から応援を受けていたと報じている。  田中元法相の件に関しては、30年も前の話がなぜ今? とも思えるが、「田中氏に近い裏社会関係者が、なんらかの揺さぶりをかけるためにリークした。『こちらにはまだ手はあるぞ』という脅しでしょう」(某誌政治記者)という。  結局、田中元法相は辞任したが、政治家と裏社会の交際に関する疑惑はこれに限ったことではない。  例えば新政権の首相、安倍晋三氏に関しても、「週刊ポスト」(小学館)が10月26日号で、”山口組の金庫番”と呼ばれる人物との交際を報じている。  暴対法や、暴力団排除条例などもあり、その交際が指摘されるだけでスキャンダルとなる今、政治家が裏社会とつながることには、デメリットのほうが大きいだろう。だが、利権と複雑な人間関係が絡み合うのが政治の世界。そこで政治家と裏社会は、世間からは隠れつつも、関係を持ち続けてきた。 ■日本社会に根付く裏社会組織の歴史  歴史を見れば両者のつながりは60年代頃まで、ヤクザの葬式に政治家が花を出すなど、ある程度は公然と行われていた。  例えば、戦前の二大政党制の中では、「院外団」という裏社会とつながったフィクサー集団があり、野党議員の法案成立妨害を潰すなどしていた。もちろん戦後でも、安保などの左翼闘争の中では、右翼やそれに連なる裏社会組織が、運動を抑える役を担っていた。  日本社会や経済には、歴史的にヤクザや右翼、一部の同和、在日系反社組織など裏社会が根付いている。大物フィクサー許永中を追いかけた『許永中 日本の闇を背負い続けた男』(講談社)の著者でジャーナリストの森功氏は語る。 「山口組がなぜ大きくなったかといえば、港湾荷役をさばいていた荒くれ者を使いこなしたからです。地方行政は、彼らの”力”で、港湾荷役事業を統率していた」  現在でも裏社会は、公共事業の入札で行われるという談合の仕切り役を果たしているという。  また「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」と呼ばれる三バンの影響もある。 「地方行政の議員などは、不動産所有者や地域企業の社長など、その土地の有力者の場合が多い。彼らが計画した土地開発が、住民の反対運動が盛んになって、開発が進まないこともある。そこで裏社会に頼り、スムーズに進めてきたんです。彼らを使い利益を共にしてきた政治家は、暴対法が厳しくなっても、そうしたつながりをなかなか絶てないでしょう」(森氏)  また、政治家が裏社会と付き合う際に間に立つのが、児玉誉士夫や笹川良一、そして許永中など、フィクサーと呼ばれるつなぎ役。彼らは、政治家と裏社会との関係を駆使して暗躍してきた。また、こうしたパイプ役を政治家の秘書が担っている場合も多い。 「裏社会の人間は、自身の息がかかった企業や関係者を政治家の秘書として送ることも多い。政治家も、彼らの支援が欲しいので、なかなか断ることができないんです。亀井静香の秘書は、裏社会人脈と日常的に渡りあうために髪形をパンチパーマにしたり、彼らと飲み歩く姿を目撃したこともある。しかし、大物の政治家ほど、こうした人物が間に幾人も入っているので、裏社会と政治家のつながりが直接見えにくいことも多く、追及しづらい面もある」(前出記者) ■政権を離れた民主党のヤクザ交際疑惑を暴露!?  また、選挙においてもさまざまな場面で政治家は、裏社会の”お世話”になることがある。 「選挙期間中に事務局運営のボランティアを出すこともありますが、やはり大きいのは”票”でしょう。極端な話、山口組の六代目司忍組長に頭を下げれば、構成員・準構成員だけで、それなりの票が集まるわけです。市議や県議レベルならその支援で当選できるでしょう。もちろん傘下組織をすべて動かすことはめったにないだろうけど、選挙の中で、どうしても票が足りないって時には、お願いすることもある」(同)  同記者は、今回の衆院選挙でも「20軒以上の選挙事務所を回りましたが、すべてに裏社会の人物はいた。彼らは、選挙で恩を売るために入り込んでいるんです」と証言する。  では、安倍政権になって、彼らはどのような見返りを受けるのだろうか? 今回取材した人々は口を揃えて「基本的には、裏社会は政治家個人とのつながりだから、政権が変わったからといって利権が増えるというわけではない」という。  その中で森氏は「東日本大震災の復興事業は大きな利権となる可能性がある。95年の阪神淡路大震災の時にも、ヤクザを使い早急に復興を進め、結果、山口組がその利権を得た。自民党なら地方ヤクザの使い方もわかっているでしょう」と観測する。  また、安倍首相に関しては、間に複数人を介して住吉会とのつながりが噂されている。その一方、安倍氏が総理を務め大敗した07年の参議院議員選挙の際に、山口組が小沢一郎氏の支持に回ったため、安倍氏との仲は良好ではない。これを見て「住吉会の勢いが増すのでは?」という推測もあるようだ。  さらに、前出の政治記者は 「政権与党から離れたので、民主党議員の交際がさらに暴露される可能性もある。例えば、かねてから総会屋や地元裏社会との関係が指摘される仙谷由人民主党副代表ですが、支持を受けている全国建設労働組合総連合の関連で、裏社会との交際が明るみに出るかもしれません」とも話していた。  政治と裏社会の切っても切れない関係は、自民党に与党が移ってもまだ変わることはなさそうだ。  最後に森氏は、こう指摘する。 「裏社会は、違法行為を行っているからアウトロー。法律外の世界で動いており、法治国家としては認めてはいけない存在です。日本の成り立ちの中で、一定の役割を果たしてきたことは事実ですが、社会が成熟していく中で、排除されるべきもの。一方で、社会にゆがみがある状態では、裏社会に身を置く者はゼロにはならない。厳しく締め付けるのではなく、もっと彼らをどう扱っていくかの議論を進めていくべきでしょう」  政治家にとって裏社会は”必要悪”なのかもしれないが、安倍政権には、しがらみを絶ち切り、社会のゆがみを正してほしいが……。 (構成/黒崎さとし) 「サイゾーpremium」では他にも政治と裏社会のタブーに迫った記事が満載です。】"学校では教えてくれない!? 政治と裏社会のニュースを読み解くための"あいうえお"現役暴力団幹部が証言 狙い目シノギは金融と海外事業 ヤクザは自民党政権を大歓迎や!父と総連の密接交際を隠すのに必死!? 安倍内閣と北朝鮮が抱える時限爆弾
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寺・法律事務所・ヤクザがグル!?倒産物件転売で大儲け?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 石田東尾ダウン症告白に見る、高齢出産賛美の裏で中絶激増 がんの恐れに、精子減少......携帯電話は使ってはいけない!? ロンドン五輪に向けた各メーカーの思惑とは? ■特にオススメ記事はこちら! 寺・法律事務所・ヤクザがグル!?倒産物件転売で大儲け? - Business Journal(6月22日)
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悪徳弁護士を描いた高視聴率TVドラマ
『リーガル・ハイ』。(「フジテレビHP」より)
「ブラック企業アナリスト」として、テレビ番組『さんまのホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、「週刊SPA!」(扶桑社)などでもお馴染みの新田龍氏。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、あらゆる企業の裏の裏まで知り尽くした新田氏が、ほかでは書けない、あの一流法律事務所と有名寺の"闇"を暴く!  もう昨年末のお話になるが、小さく報道されたこの事件をご存じの方はいらっしゃるだろうか。  元警察官の組幹部に名義貸し=詐欺容疑で住職ら逮捕―警視庁 - Newsweb(2011年12月8日)  概要としては、江戸川区にある「広済寺」という寺の住職が、暴力団幹部に名義を貸し、車のローン契約を結んで逮捕されたのだ。実際には暴力団組員が使う車なのに、この寺の名義で購入するよう偽ったことが問題となった。  仏教界と暴力団。一見縁遠い関係のように見えるが、実際には一部で密接な関係を築いて、利益を分け合っている構図がある。大手メディアでは決して触れられることがない、「日本の暗部」とでもいえる話である。公になれば、かなりの問題になるはずなのだ。まず、こういった事件があったことを念頭においていただきたい。  そして今回の主役である「森・濱田松本法律事務所」(以下:森濱田)に話は移る。同事務所は前回の記事で紹介のとおり、法曹の道を目指す人にとっては憧れの一流ブランドだ。  前回記事では、大企業が「産業医」という切り札を使って、自社に都合が悪い社員をクビにする生々しい実態を報道したが、今回はもっとタチが悪い。何しろ、法を守るべき存在である「法律事務所」が、自らの利益のために、率先して「限りなくブラックに近い、きわめてグレーな仕事」をしているからだ。  本題に入る前に、ひとつだけ用語の解説をしておきたい。「破産管財人」という存在についてである。会社を破産させる手続きの中で、破産会社の財産を管理したり、処分したりする権利を持つ者のことだ。一般的には、弁護士が担当することが多い。皆さんも企業倒産関連のニュースなどで、この言葉をお聞きになったことがあろうかと思う。今回は、この管財人にまつわる話だ。 大手法律事務所が不動産転売ビジネスにも進出?  さっそく本題に入ろう。企業の破産に際して森濱田に所属する「とある弁護士」がA社の破産管財人になると、その権限をフルに活用し、A社の不動産などを激安価格で「とある組織」にまわす。その組織は闇社会とつながっており、「市価では到底ありえない安値」で物件を入手する。そしてその「とある組織」の人間は、不当に安く入手した物件を一般的な市場価格で転売して、莫大な金を得る。そして最後に、森濱田の管財人弁護士が「とある組織」から収益のバックマージンを得るという、「破産ムラ」とでもいうべき利権が形づくられているというのだ。  ちなみに、あるファンドの関係者からは、「この利権のために、つぶす必要がない健全な会社まで、つぶしているケースも多い」という声もあがっている。  ここで、話は冒頭のニュースにつながる。お察しのとおり、闇組織とは全国規模の反社会的勢力であり、そのフロント企業として物件の売買を仕切っているのが、「とある宗教法人」=「寺」なのである。  こんな怪しい動きをしている森濱田であるが、不思議と裁判所で問題になることはない。なぜなら、裁判所にとって森濱田は一種の「利権」だからだ。 法律事務所は裁判官の天下り先  その利権とは何か?  すなわち、裁判官にとっての「天下り先」である。  この実態は、実は百科事典サイト「ウィキペディア」などでも簡単に調べることができる。同サイトによると、森濱田には、最高裁裁判官から検事総長まで天下っているということが実名で書いてある。自分自身の将来の人生が気になる裁判官なら、あえて天下り先に不利になるようなことはしないはずである。  法律事務所と裁判所、そして闇社会の利権が絡み合った、ドス黒い金の流れ。この魔の手に、健全な大手企業がいつ狙われるかもわからないという状況になっているのだ。  本来、悪を裁くべき存在であるはずの司法が、こんな状態でいいのだろうか?  もちろん、今回お伝えしたのは、破産管財人を務める一部の弁護士の行動である。全部が悪質というわけでは毛頭ない。むしろ大部分は、倫理観を持ってきちんと仕事をしてくれていることを補記しておく。 (文=新田龍) ■そのほかの「Business Journal」の人気記事 石田東尾ダウン症告白に見る、高齢出産賛美の裏で中絶激増 がんの恐れに、精子減少......携帯電話は使ってはいけない!? ロンドン五輪に向けた各メーカーの思惑とは? 1年でたった3店"苦戦"フォーPHO24、浮上のカギは男? 日産・ゴーン社長は報酬10億円! 外国人経営者天国ニッポン ブラック転職先とグル..."悪徳"人材紹介会社に用心! 大阪市職員語る「橋下市長は手柄横取りで、ミスは職員のせい」

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悪徳弁護士を描いた高視聴率TVドラマ
『リーガル・ハイ』。(「フジテレビHP」より)
「ブラック企業アナリスト」として、テレビ番組『さんまのホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、「週刊SPA!」(扶桑社)などでもお馴染みの新田龍氏。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、あらゆる企業の裏の裏まで知り尽くした新田氏が、ほかでは書けない、あの一流法律事務所と有名寺の"闇"を暴く!  もう昨年末のお話になるが、小さく報道されたこの事件をご存じの方はいらっしゃるだろうか。  元警察官の組幹部に名義貸し=詐欺容疑で住職ら逮捕―警視庁 - Newsweb(2011年12月8日)  概要としては、江戸川区にある「広済寺」という寺の住職が、暴力団幹部に名義を貸し、車のローン契約を結んで逮捕されたのだ。実際には暴力団組員が使う車なのに、この寺の名義で購入するよう偽ったことが問題となった。  仏教界と暴力団。一見縁遠い関係のように見えるが、実際には一部で密接な関係を築いて、利益を分け合っている構図がある。大手メディアでは決して触れられることがない、「日本の暗部」とでもいえる話である。公になれば、かなりの問題になるはずなのだ。まず、こういった事件があったことを念頭においていただきたい。  そして今回の主役である「森・濱田松本法律事務所」(以下:森濱田)に話は移る。同事務所は前回の記事で紹介のとおり、法曹の道を目指す人にとっては憧れの一流ブランドだ。  前回記事では、大企業が「産業医」という切り札を使って、自社に都合が悪い社員をクビにする生々しい実態を報道したが、今回はもっとタチが悪い。何しろ、法を守るべき存在である「法律事務所」が、自らの利益のために、率先して「限りなくブラックに近い、きわめてグレーな仕事」をしているからだ。  本題に入る前に、ひとつだけ用語の解説をしておきたい。「破産管財人」という存在についてである。会社を破産させる手続きの中で、破産会社の財産を管理したり、処分したりする権利を持つ者のことだ。一般的には、弁護士が担当することが多い。皆さんも企業倒産関連のニュースなどで、この言葉をお聞きになったことがあろうかと思う。今回は、この管財人にまつわる話だ。 大手法律事務所が不動産転売ビジネスにも進出?  さっそく本題に入ろう。企業の破産に際して森濱田に所属する「とある弁護士」がA社の破産管財人になると、その権限をフルに活用し、A社の不動産などを激安価格で「とある組織」にまわす。その組織は闇社会とつながっており、「市価では到底ありえない安値」で物件を入手する。そしてその「とある組織」の人間は、不当に安く入手した物件を一般的な市場価格で転売して、莫大な金を得る。そして最後に、森濱田の管財人弁護士が「とある組織」から収益のバックマージンを得るという、「破産ムラ」とでもいうべき利権が形づくられているというのだ。  ちなみに、あるファンドの関係者からは、「この利権のために、つぶす必要がない健全な会社まで、つぶしているケースも多い」という声もあがっている。  ここで、話は冒頭のニュースにつながる。お察しのとおり、闇組織とは全国規模の反社会的勢力であり、そのフロント企業として物件の売買を仕切っているのが、「とある宗教法人」=「寺」なのである。  こんな怪しい動きをしている森濱田であるが、不思議と裁判所で問題になることはない。なぜなら、裁判所にとって森濱田は一種の「利権」だからだ。 法律事務所は裁判官の天下り先  その利権とは何か?  すなわち、裁判官にとっての「天下り先」である。  この実態は、実は百科事典サイト「ウィキペディア」などでも簡単に調べることができる。同サイトによると、森濱田には、最高裁裁判官から検事総長まで天下っているということが実名で書いてある。自分自身の将来の人生が気になる裁判官なら、あえて天下り先に不利になるようなことはしないはずである。  法律事務所と裁判所、そして闇社会の利権が絡み合った、ドス黒い金の流れ。この魔の手に、健全な大手企業がいつ狙われるかもわからないという状況になっているのだ。  本来、悪を裁くべき存在であるはずの司法が、こんな状態でいいのだろうか?  もちろん、今回お伝えしたのは、破産管財人を務める一部の弁護士の行動である。全部が悪質というわけでは毛頭ない。むしろ大部分は、倫理観を持ってきちんと仕事をしてくれていることを補記しておく。 (文=新田龍) ■そのほかの「Business Journal」の人気記事 石田東尾ダウン症告白に見る、高齢出産賛美の裏で中絶激増 がんの恐れに、精子減少......携帯電話は使ってはいけない!? ロンドン五輪に向けた各メーカーの思惑とは? 1年でたった3店"苦戦"フォーPHO24、浮上のカギは男? 日産・ゴーン社長は報酬10億円! 外国人経営者天国ニッポン ブラック転職先とグル..."悪徳"人材紹介会社に用心! 大阪市職員語る「橋下市長は手柄横取りで、ミスは職員のせい」

金本と暴力団の繋がりは氷山の一角!? スポーツ界で暗躍する危険人物たち

──気になるあのニュースをただ読む以上に、さらなる知識を知りたいそんなアナタのために、話が100倍(当社比)膨らむ" プレミアム"な記事をサイゾー目線で厳選レビュー!
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『大相撲は死んだ』(宝島社
新書)。
 今月17日発売の「週刊文春」(文藝春秋)と「週刊新潮」(新潮社)にて、阪神タイガースの金本知憲選手が投資会社社長(文春ではファイナンシャル・アドバイザー)を恐喝したとして刑事告訴されたと報じられました。記事によると、金本選手が広域暴力団の名前を出しながら、社長を脅迫したとのことでした。これに対し、球団側は両記事を事実無根のものとしてコメントを発表しています。  スポーツ界と裏社会とのつながりは、過去にも数多く指摘されています。2009年7月、大相撲の名古屋場所にて、広域暴力団「弘道会」の幹部が現役親方が手配した特別席の入場券で観戦していたことが発覚。さらに、10年に表沙汰となった大相撲野球賭博問題など、スポーツ選手にまつわる醜聞は後を絶ちません。  今回の「レベルアップ案内」では、そんなスポーツ界を取り巻く危険な話を徹底的に洗い出します! 野球界の女性関係やパトロンの真実から、スポーツ紙記者が語る角界の闇、K-1の立役者・石井館長が明かしたヤクザとのかかわりまで──人々を感動させるスポーツの裏には、金とオンナとヤバい人たちの影が......。ドキュメンタリー番組よりもありのままのアスリートたちの姿をご覧あれ。 【プレミアムな関連記事】 [レベル1:アスリートを食い物にするあんな人こんな人] ハンカチ王子・佑ちゃんも"食べられた"!? 野球選手に迫る女子アナたち 2011年5月31日付(日刊サイゾー) 野球チームを全員"兄弟"にしちゃう女子アナ......。 一番ダークなスポーツは野球!? 切っても切れないスポーツと闇社会 2011年9月号(プレミアサイゾー) 大相撲、野球、格闘技はズブズブ!? 大相撲問題に立ちはだかる壁と当局がマークする"ヤミの紳士" 2010年9月号(プレミアサイゾー) 誰もが知ってる有名大学の理事長をとりまく黒い疑惑。 暴力団から一流企業社長まで、芸能人、スポーツ選手"裏の後見人"の素顔 2011年3月号(プレミアサイゾー) 北島康介や清原和博といったビッグネームも......。 相撲協会と警視庁の癒着も!? 麻布署が朝青龍を現行犯逮捕しなかった裏事情 2010年2月4日付(日刊サイゾー) スポーツ界は警察とも仲良しだった!? [レベル2:スポーツ記者が語る業界の内幕とは] 東スポは日本が誇る一流紙!? 現場記者らが内幕を暴露する紙面には乗らない五輪報道の裏 2008年8月号(プレミアサイゾー) トップアスリートのバッシングはタブーに? 朝青龍問題から高橋大輔のアノ噂まで スポーツ記者が語る熱戦の裏 2010年4月号(プレミアサイゾー) 八百長、暴力団、自殺......角界にまつわる黒すぎる噂 [レベル3:人気凋落で野球はどうなる!?] 「野球がパクッた!?」とサッカーファン騒然 プロ野球独立リーグ呼称発表の余波 2009年10月15日付(日刊サイゾー) 人気があるものをパクるのは、よくあること。 CSよりもヒートアップするプロ野球選手の醜聞裏事情 2009年11月号(プレミアサイゾー) 野球で盛り上がるのは試合よりも女性関係!? [レベル4:決して表には出てこないスポーツの裏側] 朝青龍からヤクザとの関係まで 独占告白! 石井館長、K-1を憂う 2010年5月号(プレミアサイゾー) 当事者がズバリと語るヤクザとの付き合い方 もうひとつのニッポンスポーツ史"血と骨"の在日アスリート列伝 2009年1月号(プレミアサイゾー) 在日スポーツ選手という英雄は差別によって作られた? プレミアサイゾー http://www.premiumcyzo.com/

一番ダークなスポーツは野球!? 切っても切れないスポーツと闇社会

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『野球賭博と八百長はなぜ、なくなら
ないのか』
(ベストセラーズ)。
──西武ライオンズの若きエース・涌井秀章選手が、自身の所属するエージェントと裁判沙汰になっていることが報じられたが、そこで問題になっているのは、涌井とエージェントをつないだ元暴力団員の存在。比較的少なくなってきてはいるが、ほかにもコワモテとアスリートのつながりは指摘されている──。  日本中の注目を集め、莫大な年俸を稼ぐプロアスリート。彼らの活動を支えるのは、それぞれが所属するチームやスポンサー企業だが、そのほかにも公私にわたって彼らの面倒を見るグレーゾーンの後援者たちがいることはよく知られている。そして彼らが時に、裏社会の人脈につながっているケースも少なくない。  典型的なのが、ここ数年で野球賭博や八百長といったスキャンダルが立て続けに発覚した大相撲だろう。  本誌3月号でも詳しく解説しているが、もともと相撲界には食事から"女"まで、かなりの部分をタニマチに頼る「ごっつぁん体質」がはびこっており、ご祝儀などの名目で、力士の小遣いから日々の飲み食い、さらに地方興行では各部屋の宿泊所から稽古場まで、地元の有力者が面倒を見るといった構造が出来上がっている。そこには裏社会の住人たちが付け入るスキが、いくらでもあった。  一連のスキャンダルによって、こうした構造の問題点が浮き彫りになったわけだが、大相撲のスキャンダルはスポーツ界全体にも衝撃を与えており、どの競技団体も、少なくとも表面上は、タニマチを名乗る暴力団関係者などの裏社会との関係には神経質になっているようだ。 「かつてはスポーツ興行に暴力団が介在していた時代が、確かにありました。ただ現在は競技団体やチームのコンプライアンス上、簡単には許されなくなっている。選手個人も彼らと付き合うことのデメリットを理解するようになっており、『ヤクザをバックに持っても、ロクなことはない』という若い世代の選手も増えてきています」(スポーツジャーナリスト)  一時期は、裏社会とは兄弟分のような付き合いをする豪快な選手がゴロゴロいたプロ野球界も、すっかり様変わりした。 「球界入りするルーキーは、NPB(日本野球機構)の新人研修などでも口を酸っぱくして暴力団との接点を注意されるし、球界のドンこと読売ジャイアンツの渡邉恒雄や楽天イーグルスの三木谷浩史といった実質的な球団トップからも『(暴力団が集まる)怪しい会合には、絶対に顔を出すな』と厳しい通達が出ているそうです」(スポーツ紙記者)  かつては「ヤクザ以上にヤクザっぽい」といわれた江夏豊や張本勲、東尾修といったレジェンド・クラスから、コワモテが絡んだ車庫トバシ(違法に車庫を確保すること)に関係していた篠塚和典、暴力団組長との飲み会写真が流出し登板日漏洩疑惑も囁かれた桑田真澄など、裏社会との関係が報じられた選手は枚挙にいとまがない。 「ここ数年だと、2004年に発覚した元中日ドラゴンズの立浪和義が起こした女性トラブルに、現役の暴力団幹部が乗り出してきたという醜聞が目立つ程度。現役選手では、ほとんど聞かなくなりました。ただ『食肉の帝王』の異名を取ったハンナンの浅田満会長と関係があった現楽天監督の星野仙一など、監督・コーチクラスには、裏社会との接点がある人物はゴロゴロ残っています」(同) ■芸能プロが入り込む スポーツ界のユルさ  もっとも、表立っての交際がなくなっただけで、現在も裏社会との交流は形を変えて続いているとの指摘もある。 「人気球団のスター選手は、芸能プロやマネジメント会社と契約するケースが増えており、怪しげなタニマチは減っている。ただ、そのマネジメント会社や芸能プロが裏社会につながっている場合も少なくない。例えば日ハムのダルビッシュ有や阪神の金本知憲が所属するエイベックスにしても、社長の松浦勝人には暴力団員を同席させて株主を監禁・脅迫したという疑惑が報じられていますからね」(芸能プロ関係者)  その意味で、現在のプロ野球界で最も注目を集めているのが、西武ライオンズのエース・涌井秀章投手に関するスキャンダルだろう。  これは、写真週刊誌「フライデー」(講談社/11年7月15日号)が報じたもので、表面上は涌井の個人事務所が契約していたマネジメント会社「スピードエージェンシー」(「フライデー」ではイニシャル)とのトラブルだが、実際は、涌井のプライベートに食い込んでいる元暴力団組員・Kとの関係に球団側が難色を示したことがトラブルになったきっかけだという。 「スピード社も実質的にKの会社といわれていますからね。涌井も球団の手前、一応はビジネス上の関係を解消する方向で動いていますが、先日、熱愛を公表したフリーアナ・杉崎美香を紹介したのもKといわれており、今後もプライベートでの関係は続きそうです」(前出・スポーツ紙記者)  多くのスポーツ興行に絡んできたKの経歴は当特集【2】を参照してもらうとして、その人脈は水泳の金メダリスト・北島康介や、ロッテからメジャーに移籍した西岡剛選手など多岐に及んでおり、今後の動向が注目されている。  同様に注目を集めているのが、野球評論家の清原和博や日本ハムの中田翔、テニスのクルム伊達公子や格闘家の山本"KID"徳郁、プロゴルファーの加賀崎航太といった有名選手を筆頭に、バスケ、スノーボードなど50人以上の選手が所属するスポーツマネジメント会社「JSM」だ。  JSMはパチンコ・パチスロの大手販売会社「フィールズ」のスポーツマネジメント部門。フィールズのトップは、あの押尾学の庇護者としても名前の挙がった山本俊英会長である。 「山本会長は以前から、元横綱の千代の富士(現・九重親方)や、その弟子で元大関の千代大海(現・年寄佐ノ山)の後見人として知られていますが、現在のプロスポーツ界では"最大のタニマチ"といえる存在です。ただJSMは選手を抱えすぎて、ほとんど商売にはなっておらず、近いうちに金になりそうな数名の選手を残して縮小するともっぱらです。清原だけは、山本会長のポケットマネーで個人事務所を作るともいわれています」(前出・スポーツジャーナリスト)
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主戦場はフィリピンから中国へ移動──臓器売買ブローカーは本当に儲かるのか?

──6月末、日本国内で久しぶりに、不正な臓器移植事件が発覚した。暴力団関係者の仲介により生体腎移植が行われた本事件だが、ドナーとなった青年は借金のカタに腎臓を売ったことが明らかになっている。その額、300万円。これは安いのか高いのか? 闇の臓器市場を真面目に分析する。
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『中国臓器市場』(新潮社)。
 今年6月、都内の開業医・堀内利信容疑者が、住吉会系暴力団組長・坂巻松男容疑者に計1000万円を支払ってドナーの仲介を依頼し、生体腎移植を受けていたことが発覚、その後臓器移植法違反により関係者が逮捕される事件が起きた。手術に際し、堀内容疑者はドナーと養子縁組をして倫理指針に反しない偽装を施していたことがわかっており、現在はドナー側とレシピエント(患者)側それぞれの執刀医が、偽装縁組・金銭授受の事実を知っていたのか、自身も不当に報酬を得たのではないか、という点で捜査が進められている。また、ドナーとなった青年は組関係者に100万円の借金があり、その帳消しと報酬200万円(実際に支払われたのは10万円)を提示されて引き受けたことが明らかになっている。  日本では、1997年制定の臓器移植法第11条で、「移植に使用されるための臓器を提供したり、提供を受けたりしたことの対価、もしくはその斡旋の対価として財産上の利益供与を受けてはならない」「係る規定に違反することを知って、当該臓器を摘出・移植術に使用してはならない」と臓器売買を明確に禁止している。要は、移植において金銭授受があった場合、ドナーもレシピエントもブローカーも、それを知りつつ執刀した医師も罪に問われるということ。事件を受けて7月31日には、臓器移植をめぐる指針・法制度を整備研究する日本移植学会が「親族を装った生体移植が疑われる事例については、移植を実施する医療機関だけでなく、当学会も審査に加わる」と、倫理指針をより厳重にする方針を発表した。生体移植においては現在、提供者になれる範囲を6親等以内の親族、または3親等以内の姻族、その他の場合は個別に判断していくという倫理指針が定められている。  国内で臓器売買事件が発覚するのは2回目だ。万波誠──この名前を覚えている読者もいるだろう。腎臓病患者が、金を借りていた女性に、「腎臓を提供してくれたら借金200万円に300万円を上乗せして返す」と持ちかけて移植を実行した宇和島徳洲会病院事件(06年)の執刀医だ。この事件の調査過程では、同氏が、病気のため摘出された腎臓を移植に使用していたことも発覚。片や「患者第一の赤ひげ先生」、片や「病気腎でもお構いなしの移植狂」と、患者からもメディアからもさまざまな見方が存在し、疑惑や批判が飛び交った。その彼が今回レシピエント側の執刀医として登場したことから好奇と疑いの目が注がれているが、ほかの医師からは、彼の所業や今回の事件はどうとらえられているのだろうか? 「個人的には、移植に関する法律やシステムがザルなのが問題であって、万波医師個人の問題ではないと思いますね。臓器移植に関しては、そのための偽装結婚や偽装養子縁組は表沙汰にならないだけで、結構な数がありますよ。そんなこと、マトモな人は仲介しないから、当然ヤクザなどが絡んでくる。でも普通、そこまで医師は介入しないです。知ってても知らんふりというか、怪しいと思っても突っ込まない。なぜならキリがないから、というスタンスが大半だと思います」(30代外科医)  現行ルールを無視して移植を進める医師と、どうしても臓器移植を受けたい患者、お金を必要とするドナーの三位一体によって成立することとなった日本での臓器売買事件。その背景にあるものを、臓器売買問題を追ってきた記者はこう分析する。 「ここには2つの側面があります。ひとつは、いつまでたっても改善されない臓器移植の国内事情。規制が厳しく、脳死・心停止患者からの腎移植に関しては、待機患者1万2000人に対し、実際行われる移植は毎年150件前後。移植を受けられるまでに実質5〜15年はかかるといわれ、待機解消は進みません。親族にドナーが現れなかった患者は絶望的です。09年の法改正で、脳死・心停止患者本人がドナーカード等での意思表示をしていなくても、家族の同意があれば提供できることになりましたが、大幅な改善は見込めない。  もうひとつは、暴力団の資金源になっているという側面。今回の事件のように、借金を回収する手段として臓器を売らせるわけです。今までは債権の回収といえば、犯罪に使用する銀行口座やケータイの名義貸しだったのですが、こちらも規制が厳しくなり、臓器売買に手を出すようになったわけです」
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アウトローには板野友美が大人気!? 瓜田純士、元ヤクザたちの推しメンとAKB48論

──今をときめくAKB48は、裏社会とのつながりもたびたび報道されている。では、そうした裏社会の人々、あるいは裏社会に通じた人々は、逆にAKB48をどのように見ているのだろうか? 推しメン、推し曲、そして彼らが語る「AKB48」論とはいったい──? 『板野は根性据わってる。トップに立ってやろうってやつの顔です。』 ■16歳で東京を制したアウトロー 瓜田純士(32) 推しメン/板野友美(20歳、チームK) 推し曲/「会いたかった」(06年)
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(写真/江森康之)
 AKB48劇場の管理を担当している「オフィス48」の社長を務める芝幸太郎氏は元ヤミ金業者で、詐欺まがいのことをやっていたと「週刊文春」(2011年7月7日号)が報じた。同誌ではほかにも、AKB48(以下、AKB)の運営会社AKSの社長・窪田康志氏が、お気に入りの篠田麻里子を自分と同じ高級マンションに住まわせ、家賃も負担している(10年2月18日号)、さらには野球賭博の常習者だった(11年8月11日・18日号)などとも報じている。 「篠田の握手会の列には、ダブルのスーツを着た、40代くらいの"そっち系"の方ではないかとおぼしき男性がよく並んでいます。初期から現場に通っている古参ヲタの中にも、金髪でB系ファッションの人、チョイ悪なヒゲ面の人など、裏稼業系と思しき人もいました。そういう人たちはやたら金があって、ファンクラブ枠をいくつも持っています。握手会でも何度もループして、『鍵閉め』【編註:握手会で最後のひとりになること。その時点でまだ握手券を何枚も持っていれば、その分長く話せる。握手券を大量に持っていれば、この「鍵閉め」になる確率は当然上がる】によくなっていました」(アイドルライター) 「鍵閉め」はファンにとってのステータスであり、ファンの中にはこうした資金力にモノを言わせる裏稼業のファンも少なからずいるようだ。  かように、華やかなショービジネスに裏の顔があるのは古くから伝えられていること。では、逆に社会の裏側を知る人々は、AKBの人気をどう見ているのだろうか? みなさんの推しメンは誰なんでしょう? 「AKB商法は汚ねぇ」とか思ってませんか?  ということで、まずは、16歳で東京を制覇し、現在は作家、音楽活動など多ジャンルにおいて活躍する、本誌でもおなじみアウトローのカリスマ・瓜田純士氏に聞いた。 「AKBは、最初、前田敦子と前田日明を間違えてて、そのあとキックボクサーの岡田敦子と間違えてた」という瓜田氏。あまり興味がないのかと思いきや、 「板野友美はいいよね。まだAKBが『次世代の......』と言われてた頃から、板野だけ別格だと自分のブログにも書いてましたよ。そしたら今、ソロで活躍している。顔も、少女時代やKARAと並んでもまったく引けを取らない。韓国の芸能人を『整形がどうのこうの』と揶揄している日本人はバカ。美容先進国では、整形はピアスと同じ感覚なんですよ。板野は、もっと背が高くてスタイルが良ければ、少女時代にいてもおかしくない。前田敦子? どうしようもないね。1位だって言ってるからみんな知ってるけど、今もしAKBをまったく知らない状態で誰がいいかって聞かれたら、全員目が行くのは間違いなく板野。確信できる。で、その次は指原莉乃だな」  と、かなりお詳しい様子。瓜田氏によれば、板野は「アウトローに好かれそうだし、レディースにいたとしても活躍できる」とのこと。そのほかのAKBメンバーで、ウラ社会でも活躍できそうな者を、当特集【3】で登場する瓜田氏以外の"裏側の方々にも聞いた結果が、当特集【2】である。コワモテの皆さんがAKBファンだというのは、かなり意外な気もするが、 「不良は流行ものが好きですよ。今なんて、ヤクザの親分がAKBのコンサートに行きたいんだけど、若い衆の手前恥ずかしくて言えないから、若い衆にチケットを取らせてるなんてこともある。娘もいないくせに『うちの娘がサインくれって言うからよ、なんとか前田敦子のサイン手に入んねえか』って、ケツ持ってる芸能プロダクションに電話を入れて、サインをもらったりチケットをもらったりとか。もしかしたら、ヤクザの親分が劇場でふつうのオタクの格好をして紛れてる可能性はありますね。国民的アイドルですから、ヤクザだろうが政治家やってようが、男である以上好きですよ」  と瓜田氏は語る。では、総選挙やじゃんけん大会を催し、メンバー同士を競わせるなどのAKBのシステムについてはどう思うのだろうか?
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中国組織もがれき撤去に参入 復興利権に食い込む反社会勢力

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不法投棄ビジネスの真相を告
発した『産廃コネクション』
 福島第一原子力発電所近くの街、福島県南相馬市をチャイニーズ・ギャングスターが訪れた──6月15日付のイギリス・ガーディアン紙はこのように報じた。記事によると、この人物は「中国犯罪組織」の一員であり、震災後、日本の政治家を伴って南相馬市の市長を訪問したが、市長は、その男が闇社会とのつながりを持っていることを知らなかったという。この「チャイニーズ・ギャングスター」の目的とは一体何だったのか。  この人物、表向きは日本名で知られている、いわゆる帰化中国人である。仮にAとしよう。Aは日本人の妻を持ち、結婚ビザで日本に滞在している。とはいえ、中国との関係は深い。対中国の輸出業務を行う会社を経営しており、同時に、ある在日中国人労働組合の代表を務めている。Aが被災地を訪れたのは、表向き、この労働組合の代表としてである。ところが、Aには裏の顔があった。ある捜査関係者が話す。 「Aは国際捜査に携わる捜査官の中では有名人。彼は紛れもない『中国マフィア』だ」  反社会的な行為を厭わず、一部暴力団ともつながりがあるといわれる中国マフィアグループ。Aは都内を中心に活動するグループの幹部であり、実質的なナンバー2だという。  ガーディアン紙によれば、Aは被災地の「復興利権」を狙っているという。現在、被災地にあふれるがれきの総量は2000万トン以上と見られている。これらのうち、福島第一原発付近のがれきはいわゆる「放射性廃棄物」であり、処分が難しい。実際、福島県郡山市で、小中学校の校庭で放射性物質を含む土が削り取られたが、埋立処分場付近の住民の反対に遭い、汚染された土は行き場を失った。その後、土は校庭に穴を掘って「仮置き」されている。放射性物質が漏れ出さないよう、何重にもシートで覆って埋めたというが、いまだに最終処分の方法は決まっていない。  国や自治体が放射性廃棄物の処理に頭を抱える中、民間の産業廃棄物処理業者が動きを活発化させていた。膨大な量のがれきを処理する利権を手にすれば、未曾有の利益が見込める。だが、民間の業者はどのようにがれきを処理するというのか。 「実は、Aの本業は貿易会社ということになっているが、実態は産廃業者。日本のゴミを中国に持っていっている」(前出・捜査関係者)  つまり、行き場を失った日本の放射性廃棄物が、海を渡り、中国に埋め立てられることになるかもしれないというのだ。  被災地における中国マフィアグループの動向を報じたのは、ガーディアン紙だけではない。6月16日付のインド・ザ・ヒンドゥー紙も、ガーディアン紙の記事を転載する形で報道。また、同日付の韓国・聯合ニュース紙も、ガーディアン紙の記事を引用しながら、「復興利権」を狙う中国マフィアグループの様子を伝えている。  ところが、こうした中国マフィアグループの動きを、日本のテレビ・新聞はまったくといっていいほど伝えていない。ある日本の夕刊紙は、Aが南相馬市を訪れたことを報じたものの、Aの「表の顔」による活動のみを取り上げており、被災地の復興に中国マフィアグループが食い込むことになるかもしれないという点には踏み込んでいない。それによれば、Aはボランティア活動として現地を訪れており、代表を務める労働組合の組合員や中国人留学生らと共に避難所を訪れ、餃子を振る舞ったのだという。もちろん、事情を知らない被災者たちは、Aらに対し好意的だった。  しかし、これをガーディアン紙は、「被災者に食べ物を振る舞うことで、 地元住民に取り入ろうとした」と報じている。つまり、積極的なボランティア活動は、地元との「パイプ」をつくるためのパフォーマンスにすぎず、「復興利権」獲得のプロセスの一部だったというのだ。
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