流通規制に地域振興、さらには秋葉原事件まで オタク文化から見通す日本社会

──「日刊サイゾー」で話題のあの記事をただ読む以上に、さらなる知識を知りたいそんなアナタのために、話が100倍(当社比)膨らむ" プレミアム"な記事をサイゾー目線で厳選レビュー!
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「文化庁メディア芸術プラザ」HPより。
 今月の2日に当レベルアップ案内でもご紹介したように、現在"非実在青少年"問題が再び注目を集めています。(参照)加えて、20日、21日にはアニメやマンガなどのコンテンツを対象とした「コンテンツ文化史学会」が開催されるなど、連日オタク文化に関する話題が尽きることはありません。  2000年代から国際的な競争力を持っているとして取りざたされたオタク系コンテンツ。"クールジャパン"という言葉でも形容され、文化庁がCG-ARTS協会と共にメディア芸術祭を主催し、2009年には国立メディア芸術総合センターの設立が計画されるなど(同年予算執行停止)、政府も積極的にコンテンツ立国・日本を目指す動きを見せていました。  このように徐々に市民権を得つつあるオタク文化。ただただ楽しむのもいいですが、日本独自の進化を経たそれらは、この日本社会について考えるうってつけの教材となるのです。そこで今回のレベルアップ案内では、「オタク文化から見通す日本社会」と題して、「産業」「社会」「文化」の3つのテーマに沿った注目記事をラインナップ。『けいおん!』の経済効果検証からマンガ・アニメの違法アップロードの現状、大学で積極的に運用されるオタク系学部のワケ──などなど。アニメやマンガの話から、さらっと日本社会について語れれば周りから一目置かれること請け合い!? 二次元から見える世界をご堪能あれ。 【日刊Pick Up記事】 オタクのゴールは大学教授? いまコンテンツ文化史学会が熱い! (2010年11月16日付) 再び動き出した「東京都青少年健全育成条例」改定案に民主党も反対しない可能性 (2010年11月17日付) 『ラブひな』赤松健が漫画無料公開 絶版マンガ図書館構想を佐藤秀峰も応援 (2010年11月20日付) オタク文化を見れば今の日本が見えてくる!? プレミアムな記事紹介はこちら↓ 【プレミアムな関連記事】 【産業】 [オタク産業の裏側を概観する] オタク産業【裏】レポート 2010年11月号(プレミアサイゾー) アニソン特集では、サイゾーにまさかの水樹奈々登場。 [地域振興としてのオタクビジネス] 第二のアキバとなるか!?埼玉県がオタク文化で観光PR 2008年5月30日付(日刊サイゾー) アトムが埼玉県に住んでたとは......。 [爆発的ヒットコンテンツの経済効果はいかほどか] 1週間で1年分売れる!? アニメ『けいおん!』経済効果を徹底検証(前編) 2009年6月25日付(日刊サイゾー) "神搾取"で有名な『けいおん!』の実力は!? [作家自身が変革する流通制度] 佐藤秀峰が漫画『海猿』全話を無料公開 漫画界の新たなスタンダートとなるか? 2010年9月19日付(日刊サイゾー) ただの"お騒がせ漫画家"じゃないんですよ。 【社会】 [中国依存の思わぬ余波] レアアースだけじゃなかった! 尖閣問題がもたらすオタク産業大変動の可能性 2010年11月14日付(日刊サイゾー) 気がつけば"made in China"の文字。 [ネット普及によって頻出する著作権問題] 「やったもん勝ち」なんて当たり前! 海外マンガ・アニメ違法投稿サイトの実情 2010年9月7日付(日刊サイゾー) 放送翌日にはすでに字幕つきでアップされてたり......。 誰がそんなに頑張っているのだろうか。 [海外で発生した表現と規制の衝突] ゲーム業界を揺るがしたレイプレイ事件と業界癒着 2009年10月号(プレミアサイゾー) "非実在青少年"問題を占っている? [東 浩紀氏、宮台真司氏、神保哲生氏が語る秋葉原事件] 秋葉原事件の根底にある政策の無策とネットの包摂 2008年8月号(プレミアサイゾー) なぜ事件は"アキバ"で起こったのか。 【文化】 [ディシプリン化するオタクコンテンツ] 大学でサブカルを学ぶ!? 明治大学がマンガに接近! 2010年5月号(プレミアサイゾー) 教科書がマンガなんて夢のよう! [隆盛するアニメの未来を憂うシンポジウム] 誰がアニメを変えたのか? 世代論で切るオタク文化の10年、そして50年 2009年12月14日付(日刊サイゾー) 厨二病の人が大集合!? [著名人らが語る国民的作家の本当の価値とは] 日本人は、「宮崎駿」を、まったくワカッテナイ!? 賛否評論な宮崎作品の正当性を批評家たちが問う 2008年11月号(プレミアサイゾー) 可愛い女の子以外にも見るところがたくさんあるんです。 [喧伝されたクールジャパンの現在] 《連載》宇野常寛の批評のブルーオーシャン クール・ジャパノロジーの可能性 2010年10月号(プレミアサイゾー) クールジャパン(笑)。 プレミアサイゾー http://www.premiumcyzo.com/

リアルのゆくえ──おたく/オタクはどう生きるか あなたのリアルは二次元? それとも三次元? amazon_associate_logo.jpg

オタクのゴールは大学教授? いまコンテンツ文化史学会が熱い!

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コンテンツ文化史学会公式ページより
 日本国内の産業空洞化の波は止まらない。もはや、国内で製造した製品を海外へ輸出することで利潤を得る時代はひとまず終わったと言える。  そうした中で、新たな産業として注目を集めているのがマンガ・アニメ・ゲーム・映画・音楽といったコンテンツ産業である。この分野(特に、マンガ・アニメ・ゲーム)の、特異な文化的成長が、諸外国から注目を集めているのは既に知られている通り。  そうした世の中の動きに対応するかのように、大学の場でマンガやアニメ、ゲームを扱う研究者は急増中だ。  この新しい研究者が集う学会の一つ「コンテンツ文化史学会(http://www.contentshistory.org/)」は、昨年4月に立ち上げられた学会だ。その第2回大会が11月20、21日の両日開催される。  研究発表のタイトルを見ていると、「新聞記者時代の久留島武彦と子ども向けジャーナル―中央新聞『ホーム』のデジタル化保存と分析を中心に―」と、一見スタンダードな学問研究風のタイトルがあるかと思えば「コンテンツ産業化が進む鉄道産業に関する一考察」、「歴史コンテンツの受容に関する実態調査―「新撰組」コンテンツに関する調査報告」と、どことなく趣味と実益(研究)の一致が、垣間見えるようなものまで多種多様。  さらに注目したいのは「メディアミックスの歴史と展望」と題されたパネルディスカッションの登壇メンバー。『爆れつハンター』『らいむいろ戦奇譚』をはじめ、オタク業界では今や大御所となった作家・マンガ原作者のあかほりさとる氏。アニメ化もされた『迷い猫オーバーラン!』の作家・松智洋。そして、角川書店社長の井上伸一郎氏という構成。我々が通常考える「学会」とは、ちょっと違う雰囲気だ。 「コンテンツ文化史学会の委員の顔ぶれを見ても、歴史学、社会学、経済学、文学など、さまざまな分野の研究者がおります。また、本学会の例会や学会誌にも、民俗学、宗教学、観光学、政策論など、多様な研究者にご参加いただいております。これまで「コンテンツ」は、学術研究の対象としては否定的に捉えられ、とりわけ伝統的な学問分野の研究の俎上にはなかなかのりにくかったのですが、今後はそういった状況も薄れていくと思いますし、そのような状況を生み出すためにも本学会がより成果をアピールしていかなければいけないと考えております」  と、話すのは同学会の会長を務める吉田正高さん。吉田さんは、東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム特任講師を経て、現在は東北芸術工科大学デザイン工学部メディア・コンテンツデザイン学科准教授の職にあるのだが、その授業も興味深いものだ。  昨年には、講義の一環として学生を対象とした一日かけて11作品を鑑賞する授業を行っている。朝から晩まで延々とアニメと映画を見続けるというのもなかなか過酷だが、そのラインナップもすごい。『獣人雪男』にはじまり『超人バロム1』があるかと思えば、『魔法のプリンセス ミンキーモモ』『幻夢戦記レダ』、最後は日が暮れてから『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』を観賞したそうだ。  こう記していくと、少々オタク色が色濃い気もするが、扱う素材とは対照的に研究内容は硬派だ。 「私はもともと江戸の文化史を学び、日本独自の文化の進捗について考えてきましたので、戦後の日本文化を左右するまでに成長したコンテンツの歩みを包括的に研究したいと思うのは、とても自然なことでした。コンテンツ文化史を学ぶことで、これまでとは違った視点で戦後日本の文化の流れや動向を見ていければ面白いと思っています。まあ、「江戸の鎮守の研究者」だった私が、「『俺妹』っていろいろ考えさせられるね」とか言ってるのは奇異にみえるでしょうが(笑)、根本的な興味の所在にはほとんど変化がないと思っています」  職業としてマンガやアニメを研究対象にするには、歴史学なり社会学なりの基礎的な知識が欠かせない。なんだかんだ言っても、大学という場は非常に保守的なところ。時代に即した「新しい」研究を行うにも、学問の基礎ができていなければ批判されてしまう。  ただ「自分の好きな物」が研究対象ならば、より価値のある成果が出せるのは、間違いない。 「今年の大会では、プロ・アマチュアなどを含めて、変貌し、融合し、拡大を続けているコンテンツを正面からとらえる意味で大会テーマを「拡大するコンテンツ」として、パネルディスカッションも企画しました。大会初日は、日々変化を続けるコンテンツやそれを取り巻く状況の中で、クリエイタ―やプロデューサーといったコンテンツ関連の人材育成を実施している大学の教員の皆様、とりわけ自身も業界でのご実績のある方をお招きして、これからの大学におけるコンテンツ教育の在り方を討論します。2日目は、インターネットの本格的な普及や、電子書籍やデジタル・デバイスの進化などの状況を受け、すでに一般用語になった感のある「メディアミックス」を改めて取り上げ、その変遷や戦略、現状の課題などを踏まえ、2010年代におけるコンテンツの創作や流通の展望を討論します」  さまざまな大学にマンガやアニメ関係の学部ができたり、これから先、コンテンツ文化が学問として成熟していくことは間違いない。いつまでも消費者でいることに疑問を感じている諸君、研究者になるのも悪くはないぞ。もちろん、専門書を読んだりアニメを見たり、寝る時間は今よりも少なくなりそうだが......。    筆者は昨年も参加したのだが、同人ゲームの研究者やガールズファッションの研究者(ちなみに男性)から、クリエイターまでが集う、カオスな空間。好きな物を趣味だけで終わらせたくないなら参加してみるしかない。参加申込みは、公式サイト(http://www.contentshistory.org/2010/10/26/824/)で受付中だ。 (取材・文=昼間たかし)
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【関連記事】 レアアースだけじゃなかった! 尖閣問題がもたらすオタク産業大変動の可能性 「やっぱり、騒いでいるのはネットだけ!?」あまりに空虚な『アイマス2』918事件 「ここであったが百年目」 現代マンガ図書館館長から見た『化物語』原画盗難事件

レアアースだけじゃなかった! 尖閣問題がもたらすオタク産業大変動の可能性

 尖閣諸島問題に端を発して、コジれまくっている日中関係。ハイテク製品に欠かせないレアメタルの輸出規制は、広く注目を集めている。レアメタルに限らず、今や中国はあらゆる産業にとって不可欠な生産拠点。もちろん、オタク産業も例外ではない。微妙な日中関係にオタク産業の現場はどうなっているのか?  日本向けのレアアース輸出停止がマスコミを騒がせた、9月下旬。中国にオタク向けグッズを発注している業者にも、騒動が起きていた。何の前触れもなく、一部の荷物が輸入されなくなってしまったのだ。原因は、中国側で通関業務が停止してしまったこと。 「中国ではこれまでも、突然理由なく通関が止まってしまうことは、何度かありました。なので、いつものことだとは思う反面、長引けば冬のコミックマーケットあたりに影響が出るのではないかと、不安な声も流れていました」(オタク向けグッズを扱う業者)  現在、輸入は再開されているものの、仮に停止状態が続けば冬のコミックマーケットで扱われる同人誌以外のグッズが姿を消し、企業から同人サークルまで大きな打撃を受けたことは間違いない。  ただ中国では、突然、税関が輸出品にストップをかけるのは「時々、起こりえること」。話を聞いた業者も、以前にキャラ物のトートバックを中国現地の工場に発注した際、輸出段階で突然、現地の税関にストップをかけられ困惑したことがあるという。 「後から分かったのですが、麻薬の密輸に利用されているのではないかと、疑われていたようです。ところが、理由も教えてもらえないので、注文主に満足いく説明ができず困りましたね」(同)  このあたりが、日本とは大きく違うところ。日本側の税関の場合、何らかの疑いで水際でストップさせても、理由はある程度説明してもらえるもの。非常に官僚主義的な対応なのだが、一方で「ある程度のことはカネを握らせればなんとかなる場合も......」と言われるのだから、不思議な国である。  もう一つ気になるのは、尖閣諸島問題は現地の業者とビジネスを行う上でなんらかの障害となっているのではないか、ということ。 「それはまったくありません。中国人はビジネス面では非常にドライ。もちろん、内心では"尖閣諸島は中国の領土だ"と思っているかも知れませんけど、自分のビジネスには無関係の問題だと思っているし、商売の相手(日本人)には、そんな話題は持ち出しませんよ」(同)  日中双方で「愛国心」を錦の御旗に騒いでいる人々が注目されているが、所詮、彼らは外野で騒いでるだけ、ということだ。  とはいえ、尖閣諸島問題が今後のビジネスに、まったく影響を与えないとは限らない。そもそも、他国とのビジネスには商習慣から政治体制の相違まで、さまざまなリスクがあるもの。これまで「近い」「安い」で持て囃されてきた中国はリスクの高い部分もあることに、多くの人々が気づいてしまったからだ。 「人件費の面では、特定の技術職を除けば、中国の人件費は未だに安く押さえられている。とはいえ、輸入がストップしてしまった一件で、一国に依存すると危険だということを、多くの人が知ってしまった」(同)  これは、中国に取って大きなダメージ。もちろん、すぐに生産拠点をごっそり移動させることは不可能だ。とはいえ、今回の騒動以前から既に中国以外に生産拠点を求める動きは進んでいる。その一つが近年、経済発展が目覚ましいインドだ。 「フィギュアなどの金型を成形する技術は高い。それ以上に、コストが安く製品の質が高いのが布製品です。オタク産業に限らず、世界的に布製品の生産の中心はインドになりつつあります」(同)  そのうち、インドに抱き枕の巨大な生産工場が立ち上がったりするのだろうか。  現在、オタク向けグッズは安価な海外工場で生産するものの、主な市場は日本国内。方やテレビゲームの場合は、もはや日本企業が世界各国に拠点をつくり、市場を築いている。工場が中国から、他国へ拡散することでオタグッズも海外市場が生まれることになるかも知れない。 (取材・文=昼間たかし) 
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目指したのはオシャレサブカル! 自主制作DVDマガジン『NICE IDOL(FAN) MUST PURE!!!』

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『NICE IDOL(FAN) MUST PURE!!!』
 世はまさにアイドル戦国時代。8月7日、8日には、東京・品川において、アイドリング!!!をはじめ、ももいろクローバー、東京女子流など、総勢40組近いアイドルグループが出演する、史上初のアイドルフェスティバル「TOKYO IDOL FESTIVAL 2010」が開催された。  こうしたイベントの成功やAKB48の隆盛など、歌ものアイドルユニットが中心となっている現在のアイドルブームだが、ドラマや映画に主演する若手女優や、雑誌の表紙を飾る多くのグラビアアイドルたちもまた、入れ替わりの速度を日増しに上げている。  一方で、「美し過ぎる○○」などとしてアイドル的活動を始める素人女性がいるかと思えば、オタクであることをアピールするアイドルたちも存在し、さらには、ネット上で"一億総アイドル評論家"のごとき分析を繰り広げているアイドルオタクたち──。   こうして、メジャーとマイナー、プロとアマチュアの間でカオス化とボーダレス化が進んだ現在のアイドルシーンに一石を投じるような、興味深いDVDがリリースされた。  そのDVDとは、『NICE IDOL(FAN) MUST PURE!!!』。ジャケットにある「アイドルファンのアイドルファンによるアイドルファンのためのインディペンデントDVD-MAGAZINE」というコピーが示すように、アイドルシーンの"今"を切り取ったこのDVDは、自主制作ながらAmazonのアイドルDVDランキングで最高位で3位を獲得し、現在もヒットを続けている。  制作したのは、アイドル関連ものを中心にライターとして活躍しているアイドルライターの、エリンギ氏と岡島紳士氏の2人だ。いったいなぜこのようなDVDを制作したのか? その目的は? 2人に話を聞いた。 ──DVDを制作したきっかけはなんだったんですか? エリンギ(以下、エ) アダルト系ライターの安田理央さんが『No1 in HEAVEN』というDVDマガジン(紙ではなく、DVD1枚に収録された映像のみで表現された"雑誌")を制作され、しかもそれが売れているということを知ったんです。同じライターとして、「こうしたDVDマガジンは、この出版不況を乗り越えるひとつの突破口になるのでは?」と、ガラにもなくやる気を出してしまいまして(笑)。ライターと兼業で簡単な動画編集の仕事もしていたので、ちょうどいいかなと考えたんです。 岡島紳士(以下、岡) 僕は僕で、趣味的な動画制作はそれまでもぽつぽつとやっていて、ちょうど、もう少し本格的にやってみようかというタイミングだったんです。それなら、それに「DVDマガジン」っていう付加価値をひとつ乗っけてみてもいいのかなと。
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エリンギ氏(左)と岡島紳士氏(右)。
 自主制作で雑誌を1冊作るより、DVDのほうが簡単にできそうだっていうのも、安田さん(記事参照)に直接話をうかがってわかったので。 ──なぜ、アイドルをテーマに選んだのでしょう?  アイドルのことが好きすぎるから。2人でやるなら、それしかないだろうと。 岡 あと、今までのメディアにおけるアイドル文化の切り取り方に、画一的なものを感じていたんです。だから、やるべきことも大きく残っているだろうと。  完全に自由にやるには、自主制作という選択肢しかなかった。 岡 アイドル文化っていうのは、アイドルに対するファンの側のおどろおどろしい思い、というものが重要なポイントなんですが、そこには、あまり正当な形ではスポットライトが当たってこなかったように思うんですね。  その部分を表現することに対する時代のニーズも来ているのかなとも感じて。それと、アイドルファンの間には昔からミニコミ文化があったので、自主制作DVDという形式にも、アイドル文化への親和性が十分にあるんじゃないかと思いました。 ──それぞれの役割分担は?  それぞれ個人で勝手に作ったコンテンツもありますが、基本的には、僕が出したアイディアを2人で話し合ってまとめて、出演を希望するタレントさんの所属事務所などにオファー。取材、撮影は2人で行いました。  編集は、すべてを自分たちだけでやるのは技術的にも労力的にも厳しかったので、一部仕上げを業者に頼みました。それ以外は2人で分担しましたが、取材までの事務作業を岡島が担当した分、僕の編集量が多い、というバランスでしたね。 ──こだわった点はありますか?  デザインですね。とにかくシャレオツ(オシャレの意)にしようと頑張りました!  ファンの側に力点を置いたアイドル文化を表現しようとすると、どうしたって気持ち悪くなるので、パっと見だけでも誤魔化さなければならないと思いました。目指したのは、90年代後半の渋谷系サブカルです。「あ、アイドルオタクってカッコイイんだ!」という誤解を与えようと。バックに流れる音楽も、クラブミュージックっぽいものを使ったりして、精一杯カッコつけました。 Still0624_00003.jpg  中身に関しては、我々は名もないアイドルライターでしかないので、限られた人脈の中で、なるべく有名な人に出てもらおうとしました。人気コスプレイヤーのうしじまさん、日テレジェニック2009の小泉麻耶さん、掟ポルシェさん。それから、「サイゾー」でも活躍しているアイドルライターの小明さんと、"藤川優里後援会会長"で、「ブブカ」(コアマガジン)などでも活躍中の「佐々木会長」。アイドルユニット・ももいろクローバーのイベントに参加してもらう、「"ハニカミ"ももクロイベントデート」という企画も作りました。  それと、自分たちからはアイドルに対する評論・分析はしない、ということ。そこを避けた表現に落とし込むほうが、結果として、ダイレクトに現在のアイドルシーンを切り取ることができると考えたので。  あとは、とにかく企画の面白さで勝負しようと。「(アイドル)ライターという仕事は、このまま続けていくことができるのか?」というのもテーマのひとつではあったので、ドキュメンタリー的に自らをさらけ出すことによっても成立するようなコンテンツを作りました。予算もなく、当然広告費もないわけで、今でも、採算は取れるのかと不安でしょうがないです。 ──現在、Amazonで販売されていますが、今後、ほかでの流通は考えていますか?  自主制作系の商品が多数置いてある東京・中野のショップ「タコシェ」には置いてもらう予定です。今後、ほかのDVDショップにもかけあっていきます。  あと、基本的に我々はアイドルオタクなので、アイドルのイベント会場にいる時なんかに声をかけてもらえれば、手売りで即売します。そのあたりは、随時Twitterなどで告知していきます。 ──今後の展望は?  CSのアイドル専門チャンネル『エンタ!371』『PigooHD』を運営するつくばテレビさんから声をかけてもらったので、そこで何か企画がやれればと。現在検討中です。  やりたいことはたくさんあるんです。「最強オタ決定戦」と題して、ある特定のアイドルのオタクたちに相撲で戦ってもらったりとか。  「なんのオタクが最強か?」という戦いも見たいですね。「アニオタvsアイドルオタで、料理対決」とか。「玉子焼き、どっちがうまく焼けるかな?」みたいな。アイドルオタクの親へのインタビューもやりたい。  それと「顔をさらせるアイドルライター募集」ですね。一緒にものを作って、「我々と一緒に夢を見ませんか?」と言いたいです。悪夢かもしれませんけど。  あとは、アイドルをテーマにしたショートフィルム・アニメなどの、アートっぽいコンテンツを入れたいので、作れる方を募集中です。  そして、先に挙げた『No1 in HEAVEN』で話題になった安田さんと同じく、「DOMMUNE」(映像作家・宇川直宏氏による、Ustream配信プログラム)にたまらなく出たいです。とにかく、もっとオシャレなサブカルだと思われたい!  まあでも、次号が出るかは今号の売れ行き次第なので......。とにかく、たくさんの方に観てもらえればいいなと思っています。 ・オフィシャルブログ <http://nifmp.blog57.fc2.com/>  ・Twitter <http://twitter.com/nifmp>
NICE IDOL(FAN) MUST PURE!!! 雑誌媒体を中心にアイドル記事を寄稿する、エリンギと岡島紳士の2人の若手アイドルライターが発起人となり、新たなるアイドル文化の可能性を模索すべく制作した、自主制作のアイドルDVDマガジン。Amazonのほか、中野ブロードウェイのサブカルショップ・タコシェでも販売中。 出演/うしじまいい肉、小泉麻耶、掟ポルシェ、小明、佐々木会長、柚原凪、tofubeatsほか 価格/1500円 販売元/NI(F)MP編集部 時間/117分 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「No1 in HEAVEN」責任編集・安田理央が語る自主制作DVDマガジンの可能性 閉塞した出版業界の中で、掟破りのインディーズ・レーベルが勃興する! 9年前の蒼井優も登場! "最強"子役ミニコミ誌の正体

アニメキャラに恋することはできるのか? ロリコン気質を内在しつつあるオタクをよく知ろう!

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真実の愛を求め2次元に旅立つのだ
──「日刊サイゾー」で話題のあの記事をただ読む以上に、さらなる知識を知りたいそんなアナタのために、話が100倍(当社比)膨らむ" プレミアム"な記事をサイゾー目線で厳選レビュー!  アニメやゲームをこよなく愛し、"アキバ系"とも称される日本の"オタク"たち。彼らのよりどころである二次元作品には、外見が幼く描かれたキャラクターがしばしば登場してきます。そのためか、ロリコン気質を持った人も多いのだとか。そして、キャラクターを愛するがゆえに「オレは三次元の女なんかに興味ない。オレの嫁はアニメキャラ!」と主張する人も少なくはありません。しかし、普通の女性に興味が持てなくなるなんてことが本当にあり得るのでしょうか?   これについて精神科医のゆうきゆう先生は、オタクがアニメキャラに恋をするのは「自分自身の意志でキャラクターが好きなケースと、三次元に相手にされないため代償的にキャラクターを愛しているケースがあります。前者は、仮に現実で美女にアプローチされてもきちんと断りますし、そもそも『興味ない』なんてわざわざ宣言しないでしょう。ですので、自分から『三次元なんかに興味ない』と言う人は、ほぼ確実に二次元を三次元の代償とみなしていると思われます」と分析していうます。  三次元ではなかなかうまくコミュニケーシがとれない。ならばと、二次元にその代わりを求める。しかし、最近では「アニメ・マンガの表現規制」から「ロリコンが社会から理解されない」など、そんな彼らの趣味はどんどん脅かされているのです。そこで今回は、ディープなオタクたちの世界にちょっと切り込んだ"プレミアム"な記事をご紹介。「あまり良く知らないから」「理解出来ないから」と敬遠するのではなく、少しずつ歩み寄ることはできないでしょうか。オタクへの不条理な偏見を持っている方も、オレもうとっくにオタクだよ! という方も、これを読んでいただければ、オタクたちが失うものの大きさが分かってもらえるかもしれません......。 日刊Pick up記事 どこまでが個性でどこからが病気? 人には聞けないオタクな悩みを精神科医に直撃! 2010年7月8日付 オタクってそんなに悪いもんじゃないよ!? プレミアムな記事紹介↓ [レベル1:「YES!ロリータ NO!タッチ」] 「マナー守って楽しいロリータ」 内省するロリコン誌の主張! 2008年6月26日付(日刊サイゾー) 仲間にさえ集まったら面倒と言われている点が問題 [レベル2:暴走するオタクたち] この世は処女かビッチだけ!? 急増する「処女厨」のメンタリティ【1】 2009年10月号(プレミアサイゾー) 自分の妄想、自分が思い描くセカイを大事にしたいだけ? [レベル3:表現規制が進む現状] テレビアニメでパンチラはタブー!? 各テレビ局の表現規制対応は? 2010年1月号(プレミアサイゾー) パンチラNG、ブラチラは? [レベル4:焚書坑儒に匹敵する悪法?] 石原都政が 目指しているのは純潔教育!? どうなる? "非実在青少年"問題 2010年5月号(プレミアサイゾー) 東京都が目指している"健全な青少年"ってなんだ!? [レベル5:終りの見えない恋愛ゲーム] 空前のブームを巻き起こす『ラブプラス』開発 チームを直撃!(前編)(後編) 2009年10月10日付(日刊サイゾー) やっぱり素敵な女の子に「好き」って言われたいよね [レベル6:"彼女"同伴で会場へ] "恋人たちの祭典?"「ラブプラス」同人誌即売 会潜入レポ 2009年11月3日付 (日刊サイゾー) 自分の彼女役が他人とキスしているのってイヤじゃない? [レベル7:実際に体験してみた] もはや麻薬か? 生粋のハロヲタが2週間『ラブプラス』をやってみた! 2009年9月号(プレミアサイゾー) 美女からモテモテの主人公、こんな学園生活送りたかった...... [レベル8:オタク受け研究の第一人者!?] ライブハウスオーナー"喪服ちゃん"の夢は、秋葉系芸能界の黒幕! 2009年11月号(プレミアサイゾー) オタクたちの好みは彼女に把握されている!! [レベル9:妄想力で突き抜けろ] 精神科医・ 斎藤環氏、かく語りき「ロリコンたちよ、アニメで大いにヌキなさい!!」 2009年6月号(プレミアサイゾー) 日本にはロリコンという概念がなかったという事実 [レベル10:ロリコンで何が悪い!] ぶっちゃけナニがしたいんです!! 世界一キケンなロリコン座談会【1】 2009年6月号(プレミアサイゾー) 後ろめたさは感じるが、罪悪感は余りないようです プレミアサイゾー http://www.premiumcyzo.com/
オタク学入門 正しく学ぼうオタク学 amazon_associate_logo.jpg

どこまでが個性でどこからが病気? 人には聞けないオタクな悩みを精神科医に直撃!

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『マンガで分かる心療内科 1』
(少年画報社)
 インターネットやメール、携帯電話......世の中はどんどん便利になっているハズなのだが、それに反して心を病んでいる人がどんどん増えているような気がする。  ネットの世界を見渡せば「うわ......この人、頭大丈夫かな?」というようなキ○ガイ丸出しな書き込みをいくらでも見つけられるし、アニメの女子高生キャラに本気で恋をしちゃって「俺、おかしいんじゃないか」と悩んだり、会うたびにリストカット痕が増えていく友人に対して「何か言ってあげた方がいいんだろうか......」と困惑している人も少なくないだろう。  そもそも、どこまでが"個性"でどこからが"病気"なのか。知り合いには相談しづらいし、病院に行くのもハードルが高い。  そんなメンタルの問題について、異色の心療内科(ギャグ)マンガとして話題となっている『マンガで分かる心療内科』の原作者にして精神科医のゆうきゆう先生に、いろいろと気になるメンタルの病気について訊いてみた。 ――アニメやゲームのキャラには、見た目がかなり幼く描かれた女の子などがよく登場することもあり、オタク男子の多くがロリコン気質を持っているような気がします。ズバリ、ロリコンって病気なんでしょうか。 ゆうきゆう先生(以下、ゆうき) ロリコンは病気ではありません。精神医学的に病気とされる小児性愛(ペドフィリア)は「0~13才の小児と"性的な交渉"を持つこと」と定義されています。ですので、中学生や高校生など、いわゆるロリータに分類される少女に萌えるのは社会的にはアウトであっても、13才を超えてさえいれば精神医学的には病気ではないのです。嗜好は本当に人それぞれなので、自信を持って生きてください。
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ゆうメンタルクリニックHPより
 成人が13~17才の異性に対して"性的興味を持つこと"は、米国ではエフェボフィリアと呼ばれ、精神異常ではないとするのが通説です。セーラー服を着ているキャラクターは確実に13才以上なので、セーラー服に萌えるのは精神医学的には異常ではありません。 ――なるほど! じゃあ、セーラー服で欲情したり、スク水をクンクンしてても大丈夫ってことですね! ゆうき ただし、社会的な立場や道徳を守らない場合は、条例になどにより罰せられることはありますよ。 ――最近話題の"非実在青少年"が登場するようなロリコン漫画などが規制されることは社会的にプラスとなると思いますか。 ゆうき たしかにロリコンは、漫画やアニメによる社会的な影響は大きいでしょう。米国の調査によると5~8才の子どもに暴力的なテレビシーンを見せた直後は暴力的な遊びをしやすいことが分かっています。幼いうちは、テレビやゲームなどで触れた内容が人格に影響することもあるのですね。しかし、きちんと人格が形成されたあとの大人なら、テレビや漫画が適度な欲求不満解消になることもあります。また、心理学には「心理的リアクタンス」という言葉があります。これは禁止されるとよけいに見たくなる心理のこと。厳しい規制が必ずしもプラスに働くとは限らないのではないでしょうか。 ――オタクの中には「オレは三次元の女なんかに興味ない。オレの嫁は長門!」などと言う人がいますが、三次元に興味が持てなくなるなんて本当にあるのでしょうか。 ゆうき 一口にロリコンと言っても、子どもに強い性的欲求を覚えるタイプと、大人が好きなのに相手にされず、代償的に子どもに関心が向けられるタイプがあります。同じように、アニメの中の女性が大好きな人も、自分自身の意志で長門が好きなケースと、三次元に相手にされないため代償的に長門を愛しているケースがあります。前者は、仮に現実で美女にアプローチされてもきちんと断りますし、そもそも「興味ない」なんてわざわざ宣言しないでしょう。ですので、自分から「三次元なんかに興味ない」と言う人は、ほぼ確実に二次元を三次元の代償とみなしていると思われます。 ――一方、三次元の女性とは言え、常軌を逸したレベルでアイドルにハマリまくってしまう(CDに100万円つぎ込むetc.)ような人もいますが......。
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ゆうメンタルクリニックHPより
ゆうき アイドルは三次元と言うよりは2.5次元ですね。「三次元の女性」には優しい部分もあればワガママであったり厳しい部分もあり、付き合う上でさまざまな問題を乗り越えなければなりません。ただお金と時間を投入するだけでは解決出来ない不条理な問題も多々ありますよね。大金を投入すれば確実に感謝してもらえて、(順位など)女性に影響を与えることが出来る、という関係にハマるのは、ある意味女性との関係における面倒な部分からの逃避とも言えるのではないでしょうか。 ――「ロリコンアニメだーい好き! ......でも、このままじゃいつか罪を犯しちゃうんじゃないか」と不安に思っている人が、心がけるべきことはありますか。 ゆうき 「Yesロリータ! Noタッチ!」という言葉があるように、ロリータを愛でるのは問題ありませんが、実際に少女に声をかけたり接触を持とうとするのは避けましょう。少女には少女の人格がありますし、ただでさえ多感な思春期なのです。恋心を伝えたい気持ちもあるとは思いますが、相手のこれからの人生を考えれば、不用意な接触は控えるべきでしょう。  アメリカで行われた統計で、「自信に溢れている人は大人びた人を好み、不安を感じている人は幼い人を好む傾向がある」と判明しています。このことから、誰でも「強い不安を感じると、ロリコンになる可能性がある」と言えます。それでも「ロリコンには興味ない!」という人もいるかもしれませんが、よく考えてみてください。あなたにも、ふと「子どものころに戻りたいな......」と思う瞬間があるでしょう。心理学ではこれを「退行」といいます。現在の自分では解決できない問題が起きたときに働く防衛機制の一つで、子どもの頃の心理状態に戻ることで自分を守ろうとするのです。簡単に言えば「赤ちゃんがえり」です。こうした「赤ちゃんがえり」をはじめ、「駄々をこねる」「甘える」などの幼児的な行為や、幼い子どもを見て懐かしさを覚えることも一種のロリコンの表れなんですよ。  「子どもの頃に戻りたい」と思ったり、ロリコン的な兆候が表れたときは、何か不安を抱えている証拠です。そんなときは、握った左手を「退行」する自分の象徴として、開いた右手で優しくなでてみてください。右手は母親の象徴であり、「退行」する自分を認めて包み込んでくれるような存在です。こうするだけでも、母親の優しさを思い出し、深い安心感を覚えるものですから試してみてください。 ――一般的には、オタクやサブカル人などインドア系の人ほど"うつ病"になりやすく、スポーツをやっているアウトドア系の人はなりにくいといったイメージがありますけど、それって本当なんでしょうか。 ゆうき 運動をすると、男性ホルモンであるテストステロンが多く分泌されるという説があります。テストステロンが多い男性はより活動的になると考えられています。また、ノルウェーの精神科医マーチンセン氏の実験によると、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を1日1時間、週に3日行った場合、うつ病の症状が大幅に改善されることが分かっています。食事、運動、睡眠は身体だけでなくメンタルにとっても、とても大事な役割を果たしていると言えそうです。 ――あ、関係あったんですね......ボクも気をつけよう。個人的に、コスプレイヤーやメイド、地下アイドルなど、人前に出るオタクの中にリストカッターが多いような気がするのですが(実際、知り合いに多い)、自傷系の人は他人に見られたがる、というような傾向があるものなのでしょうか。 ゆうき リストカットなどの自傷行為は、境界性人格障害の方に多く見られます。必ずしも死ぬために手首を切るのではなく、辛い気持ちのあらわれとして自分を傷付けるのです。複数回繰り返してしまうのもリストカッターの特徴ですね。
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ゆうメンタルクリニックHPより
 周りから見えるような位置に傷を付けたり、リストカット痕を見せようとする人は、他人との関わりに関心が強い外向的なタイプなので、コスプレイヤーなど人前に出るタイプのオタクに多いのでしょう。内向的なタイプはリストカットをしても他人から見えないように隠しています。 ――ちなみに昔の彼女が思いっきりリストカッターで、家に帰ったら手首と腿をビッキビキに切っていたことがありました。そんな時、どうすればよかったのでしょうか。ボクはなんだか、いかんともしがたい気持ちになってしまい、無視してプレステをはじめてしまったのですが......。 ゆうき 一番いけないのは「なんでそんなことするんだ!」と強く非難すること。「どうしたの?」と心配して、辛い気持ちに共感出来ればベストかもしれませんが、あまり真正面から受け止めすぎるとあなたまで病んでしまう危険もあります。彼女が落ち着くまで無反応で待つ、というのは間違ってはいないのではないでしょうか。 ――それでは最後に、これからも清く正しくオタク・サブカル人を続けていくためにアドバイスをください! ゆうき ロリコンでもオタクでも、自分の幸福を追求する権利があります。しかしそれも、他人を尊重して、迷惑をかけないように生活したらの話。一部の心無いロリコンやオタクのせいで山狩りに遭っては、大多数のオタクが迷惑を被ることになります。自分達自身のために、マナーを守ったオタクライフをおくるようにしましょう。 ***  メンタルの問題って、「歯が痛い!」とか「腹痛い!」みたいに分かりやすいモノじゃないので、いつまでもウジウジと悩みをためこんで症状を悪化させてしまっている人も多いと思う。そんな時に専門家からズバリとアドバイスをもらえると、だいぶ楽になるんじゃないだろうか。  ボク的にはリストカッター彼女への対応について「間違ってはいない」と言ってもらえたのが、ものすごーく救われました。ま、その彼女はそれからしばらくして、完全にボクの手に負えないほどメンタルが悪化し、浮気はするはネット上にどーかしてる書き込みをしまくるはで、最後はザ・地獄絵図状態で別れたんだけど......(トホホー)。  みなさんも、そこまで心がヒドイ状態になる前に『マンガで分かる心療内科』を読んでみてはどうだろうか。少しは問題解決の手がかりがつかめるかもしれないぞ! ......それでも解決しなかったらメンタルクリニックへ! (取材・文=北村ヂン) yukiyu01.jpg ●ゆうき・ゆう 精神科医。心安らげるクリニックとして評判が高い「ゆうメンタルクリニック」院長。医師業の傍ら心理学関係のサイトを多数運営、関連著書も多い。主な著書に『マンガで分かる心療内科』(少年画報社)『ココロの救急箱』(マガジンハウス)などがある。 ゆうメンタルクリニック< http://yucl.net/> 上野院 TEL:03-6663-8813  池袋院 TEL:03-5944-8883
マンガで分かる心療内科 1 著:ゆうき ゆう/イラスト:ソウ うつ、ED、認知症、幻聴、小児性愛......。現役の精神科医による、心療内科の病気の全てを笑いながら学べる異色の心療内科漫画! 定価680円。絶賛発売中。 amazon_associate_logo.jpg
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フランス人は日本のアニメがお好き? パリで「ジャパン・エキスポ」開催

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こんなところにマリオが!? 任天堂キャラは人気高だという。
 日本のアニメやマンガ、ゲームなどのポップカルチャーを一堂に会した『第11回 ジャパンエキスポ(JAPAN EXPO)』が、フランス・パリのノール・ヴィルパント展示会会場で7月1日~4日まで開催された。 「会場ではマンガやアニメDVD、グッズなどの販売や、ゲームの試遊、ゲスト作家のサイン会、コンサート、ファッションショー、プロレス、柔道・剣道などのデモンストレーション、書道の体験コーナーなど、日本に関するさまざまな内容、催し物が開催」(公式サイトより)されたとのこと。まさに、ヨーロッパ最大規模の日本フェスティバルだ。フランスをはじめとするヨーロッパ各国から毎年たくさんのアニメフリークらが訪れ、昨年は16万5,000人の入場者(主催発表)を記録。今年も「550のブースに18万人の入場者」(関係者)が訪れたという。以下、パリ在住の自称「オタク・ド・ジャポン」なフランス人、ファブリスによる現地レポートをお届けする。 ***  ここフランスにおける日本のアニメやマンガ・コンテンツの人気は非常に高い。今年も例年通り、初日から長蛇の列を目視できるほどの大盛況。休日となる会期末の3日(土)、4日(日)は特に多くの入場者でにぎわった。中でもひときわ人目を引いたのは、日本のアニメやゲームのコスプレをした入場者。我々フランス人は「ニンジャ」や「サムライ」の香り漂う『NARUTO』や『BLEACH』を「トレビアン」と感じ、自らキャラに扮して心からイベントを楽しんだ。  アニメキャラ以外にも、着物やゴスロリ、さらには女子高生の制服姿というコアな日本オタクも見かけた。ゲームキャラではFFシリーズやドラクエシリーズ、マリオなどの任天堂キャラが人気高。共通するのは、誰もが自前のド派手な衣装で心から楽しみ、女性レイヤーは総じて露出が高いという点だ。よく見ると「ジェダイ」や「ジャックスパロウ」、はては「プレデター」といったジャパン・コンテンツと無関係なキャラが混ざっていたのはご愛嬌だ。
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出展ブースは550。入場者数は18万人が見込まれ
ている。
 こうした「レイヤー文化」はここ数年、パリで急速に浸透している。我々が仲間同士でコスプレパーティーを開くときは、日本のキャラクターがやはり一番人気だ。会場でもフランス人レイヤーがオランダやドイツの入場者から記念撮影を頼まれて、セクシィポーズを決めている場面にしばしば遭遇した。  入場者の年齢層は10代から30代、家族連れまで幅広いが、「中心層は20代後半の女性」(某出展企業)というから、日本人がフランスへ来て女性を口説くには、日本のコミックをお土産にするのが得策かもしれない。  ちなみに、アニメやマンガ以外に人を集めていたのが、柔道や空手といった武道の組手。弓道や剣道のデモンストレーションにも、常にカメラを持つ人だかりができていた。アメリカ人と違い、他国の伝統をリスペクトできるヨーロッパ人にとって、アニメやコミックでしか知らない日本武道をリアルで見られる貴重な機会なのだ。  現地にいて日本の関係者からよく聞いたが、「イベント会場の通路がすごく広くてゆったりしている」という声。「東京のゲームショーやコミケは狭い中に人がぎっしりで、満員の通勤電車のよう。ここはそういう殺伐とした空気がない」という。もっとも、そのギチギチで殺伐とした空間で汗をかきながら、お目当てのコンテンツを捜し求めるのも、我々「OTAK(オタク)」の醍醐味だろう。 ***  日本の出版事情は今、非常に厳しい時代を迎えているという。「日本のアニメは世界に冠たる文化だ」と言ったのは大島渚氏だ。彼が監督した映画『愛のコリーダ』(日仏合作のハードコアポルノ)は、『L'Empire des sens』の仏題で今もフランス人に愛されている。ジャパン・コンテンツのポテンシャルの高さを示す例の一つだ。日本が誇るゲームやアニメ、キャラクターといったコンテンツ産業をこれからも世界へ発信し、我々ヨーロッパの「OTAK」をこれからも楽しませて欲しいものだ。 (構成=浮島さとし)
ル・オタク フランスおたく物語 いつまで続くのかな? amazon_associate_logo.jpg
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