金型屋兼プロレスラーで、“最強プレゼンター”!? 「スーパー・ササダンゴ・マシン」って?

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撮影=河野英喜
 人気プロレス団体、DDTプロレスリング(以下、DDT)で、パワーポイントを駆使してプレゼンを披露する異色のマスクマン、スーパー・ササダンゴ・マシン。『アフロの変』(フジテレビ系)、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などのバラエティ番組にも出演し、話題を集めているが、本業は家業である新潟の金型工場・坂井精機株式会社の専務取締役だ。  そんな謎に包まれたこのスーパー・ササダンゴ・マシンがこのたび、なぜか『スーパー・ササダンゴ・マシンによるコミュ障サラリーマンのためのプレゼン講座』(ポニーキャニオン)なるDVDをリリースした。一体どんな人物で、何が目的なのか――。その実像に迫る。 ――バラエティ番組などへの露出も増えて、認知度が上がった一方で「スーパー・ササダンゴ・マシンって何者?」という疑問を持つ人も多いと思います。金型工場とプロレスラーと芸能活動、どれが本業なんでしょうか? スーパー・ササダンゴ・マシン(以下、ササダンゴ) 今は金型工場がメインですよ。プロレス活動や芸能活動でもらったギャラは、すべて坂井精機株式会社の口座に入るようになっていますから。完全にビジネスマンです。資本主義の豚です。 ――すべては、金儲けのためにやっていると。 ササダンゴ それと、承認欲求を満たしたい、自己実現をしたいから、マスクをかぶってプロレスや芸能活動をしているようなもんです。 ――今は松竹芸能に所属していますけど、なぜ松竹に? ササダンゴ 今のマネジャーに「我々と一緒に手を組みましょう、一緒に儲けましょう」と声をかけられまして。「一緒に面白いことをしましょう」はいろいろと言われますけど、ストレートに「手を組んで儲けましょう」と言われたのは初めてだったので、「ここだ!」と。 ――そっちのほうが、ビジネスマンとしてはわかりやすいですね。今回リリースしたDVD『スーパー・ササダンゴ・マシンによるコミュ障サラリーマンのためのプレゼン講座』は、どんなきっかけで制作することになったんですか? ササダンゴ 『アフロの変』のプロデューサーに、私がDDTでやっている「煽りプレゼン」(編注:プロレス会場でササダンゴが客に向けて、相手とどのような試合を行うかをパワーポイントを使ってプレゼンする定番パフォーマンス)を、別の方法で形にしたいと言われまして。 ――DVDでは老舗プロレス雑誌「週刊プロレス」(ベースボール・マガジン社)編集部への自分自身のプレゼン、ケンタッキーフライドチキン(日本KFCホールディングス株式会社、以下KFC)への新商品の、焼肉店でどのように注文を組み立てるかという「孤独の焼肉」プレゼンの3本立てになっていますが、KFCがこの企画を受けてくれたのが、失礼ながら意外でしたね。 ササダンゴ そうなんですよ! あのKFCさんが! 企画段階で、上場企業にもプレゼンしようということになっていまして。まぁ、ぶっちゃけ、私くらいになると大企業のトップにも知り合いがいるわけですよ(本当に)。でも、それは「使っちゃダメ!」というルールを設けられまして。それやっちゃうと、実際にプレゼンするときの緊張感がなくなっちゃいますから。それで、スタッフが100社以上の企業、具体名は出せませんが、KFCクラスの有名企業なんですけど、そこにオファーを出しまして、唯一OKしてくれたのがKFCさんなんですよ。 ――KFCに新たなメニューをプレゼンしていましたが(詳細、結果はDVDをご覧ください)、やはりプロレス会場で行うものと違いますよね。 ササダンゴ ちゃんとした偉い人も出席してくれましたからね。プロレス会場とは、真逆ですよ。プロレスは客層がわかっていて、そこに合わせて雰囲気を作っていくんですけど、今回は偉い人もいて、しっかりしたプレゼンの現場に私が放り込まれ、果たしてどうなるか!? という内容ですからね。 ――DVD内でのプレゼンの内容も、実際に見るとわかりやすいというか、親しみやすい感じで、すごく好感が持てました。 ササダンゴ 構成がどうだとか、こういうテクニックを使って効果的に魅せるとか、そういった技術的な話はしていないですからね。そこは、マイクロソフトとかアップルの仕事だと思うんで、私はただ実験して検証してるといった感じです。
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――そういったアプローチの仕方が、逆に現役のサラリーマンには新鮮に映るんじゃないかと思います。本業でも、プレゼンしたりする機会は多いんですか? ササダンゴ 本業では一切やっていません! ――え!? ササダンゴ 金型産業は基本的に受注生産ですし、もともと仕事で得意げにプレゼンしてる奴が大嫌いですから。 ――え!? ササダンゴ ドラマとか見てても、プレゼンする奴ってだいたい嫌な奴じゃないですか。老舗旅館を買収しに来た外資企業の奴で、最終的には東京から帰ってきた若女将にやっつけられたり。 ――まぁ、ドラマとかのイメージだと、そうかもしれませんね。 ササダンゴ プレゼンする奴は悪役なんですよ。でも、それがプロレスラーだったら、成立するじゃないですか。 ――なるほど。では、実際にちゃんとしたプレゼンをしてみて、いかがでしたか? ササダンゴ 手応えしかないですね。 ――ちょろいもんだと! ササダンゴ 感覚的な話になりますけど、プレゼンって魔法、黒魔術みたいなもんで、人の心を簡単に魅了してしまうんですね。だから私くらいのレベルになると、安易に使っちゃいけないなと。ここぞというときに使うべきだということを実感しました。 ――では、いずれ本業で発揮するときが来るということですね? ササダンゴ いや、やりません。やっちゃうと忙しくなっちゃうから! ――忙しいのは、喜ばしいことじゃないんですか? 芸能活動も、あまり忙しくしたくないんですか? ササダンゴ はい、あまりやりたくありません。 マネジャー いや、やりますよ!? やりますからね!? ササダンゴ ……。はい。やっぱりやります。 ――(笑)。芸能活動でいえば、『NHK高校講座』の「社会と情報」(4月28日放送スタート、全20回)でプレゼンターを務めますよね。 ササダンゴ 今の高校って、“社会と情報”という授業もあってですね。現代の高校生は生まれたときからインターネットやSNSがあって、「どうやったら炎上しないか」や「ネット上の画像を二次使用するときのルールとエチケット」なんかも教えているんですよ。そのカリキュラムに「プレゼンテーションの仕方」も入っていて、今は“プロレスラーもプレゼンができる時代”ということで声をかけられたみたいです。 ――2008年に刊行した著書『八百長★野郎』(エンターブレイン)の中で、ミスター高橋さん(編注:元新日本プロレスのレフェリー。2001年にプロレスの舞台裏を語った著書『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』(講談社)で物議を醸した)と対談してて、その中で「今の高校生はプロレスをまったく見たことがない」という話をしていましたよね。今の高校生もプロレスは見ないのかなと思ってしまうんですけど、感触としてどうですか? ササダンゴ どうなんでしょうかね。でも、私は高校生にプロレスを見てほしいとは思ってないですから。 ――え!? そうなんですか!? ササダンゴ うちの団体(DDT)でも、小学校~高校の間にプロレスしか見ていないような奴、飯伏幸太はじめみんな頭おかしいですから。人としてどうかしてるんで、若いうちは見ちゃダメだと思います。映画やライブやテレビ番組を見て、部活、恋愛をちゃんとするべきですよ。
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――意外ですね。プロレスラーの方は「若い人たちにも見てほしい」と、口をそろえて言いますけど……。 ササダンゴ 高校生にプロレスを見せようとしている大人たちは、全員悪魔ですよ! 真面目に「若年層を取り込もう」と言っている奴は、たいていクズ野郎です。 ――僕も子どもの頃からプロレスを見ているので、いささかショックです。 ササダンゴ あなたもクズですよ! 若年層を取り込もうとするな! 金のある奴をしっかり押さえろ! ということですよ。プロレスファンに若い女の子が増えていると言いますが、では「30~40代男性が、金を払って見てくれているか?」というのが私のテーマです。その世代が金を払って見たいものをちゃんと作れていますか? と。若い女の子に人気なのもいいですが、その世代のおじさんたちが楽しめるものを、私はちゃんと作りたいんです。 ――ちなみに僕もそうですが、この「日刊サイゾー」の読者層っていうのが、ちょうどその世代、30~40代男性なんですよ。 ササダンゴ 女の子にキャーキャー言われているプロレスラーは、かっこいいですよ。でもね、男として、彼女や女友達に「プロレス面白いから一緒に見に行こうよ。かっこいいんだよ」って誘われても嫌でしょう? 女の子が騒いでいるのを見て楽しんでくれるおじさんファンもいるけど、それはそれで変態の部類でしょう。 ――ま、言わんとしていることは、なんとなくわかります……。今の30~40代って、もともとプロレスが好きで、でも今はプロレスから離れてしまった人も多いんですけど、そういったファンが戻ってきていると思いますか? ササダンゴ 思わないです。みんなアイドルに行って、戻ってこないですよ。プロレスや総合格闘技を見ていた人は、ハロプロやAKBに行き、マッスル(編注:DDT内で行われていたエンタテインメント性の高いプロレス興行)を見ていた人は、BiS(2014年に解散)とか過激なほうに行って、そこを卒業したら今度は、生ハムと焼うどんに行ってますよ。DDTのスタッフたちですら「生ハムと焼うどん、いいよね!」って言ってますから。 ――そのアイドルに奪われたファンを取り戻すには、どうすればいいですかね? ササダンゴ もう戻ってこないですよ。戻ってこないくていい! いま私が考えているのは、そういったファンから、アイドルそのものを奪うしかないということです。アイドルの貞操を奪うしかない! 復讐ですよ! 共存共栄はないですから! ――……。ちょっと過激になってきたので話題を変えます。ずばり、今後の展望は? ササダンゴ 当然、ありますよ。 ――お! なんですか? ササダンゴ 2020年の東京オリンピックに、照準を合わせています。 ――突然、壮大になりましたね。 ササダンゴ 開会式や競技のすべてに、演出で総合格闘技でやっているような“煽りVTR”が導入されるんじゃないかとにらんでいるんですよ。それとプレゼンをセットにして、世界に発信すればいいんじゃないかと。 ――実現したら盛り上がりますね。 ササダンゴ あとは、開会前と開会後にスポーツニュースに呼んでもらえるように、仕掛けていきたいですね。フジテレビの『すぽると!』あたりが……。 ――『すぽると!』は終わりましたよ……。 ササダンゴ ……。じゃあ『Going! Sports&News』(日本テレビ系)で……。 ――では、そういった番組にも、ぜひプレゼンを。期待しています! (取材・文=高橋ダイスケ) ●DVD『スーパー・ササダンゴ・マシンによるコミュ障サラリーマンのためのプレゼン講座』 発売元:フジテレビジョン 販売元:ポニーキャニオン 価格:3,240円 好評発売中 ●マッスル坂井Twitter @abulasumasi

愛知県で坂上忍の「ザ・黒歴史」発見! 謎の広告ビデオが物語る、元天才子役の迷走期

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パッケージからしてツッコミどころ満載だが、注目すべきは協賛・協力企業の多さ!
■坂上忍の代表作ってなんだよ!?  フジテレビお昼のバラエティ番組『バイキング』の司会を務めるなど、テレビで見ない日はない状態となっている坂上忍。  毒舌・潔癖キャラでブレークして以降、バラエティ番組への出演が増え、すっかり司会者、コメンテーターという役回りが定着した坂上だが、本業は一応役者さんだ。……でも、役者としての代表作って何? 「天才子役」ということで子ども時代にはメチャクチャ活躍していたらしいけど、大人になってからは……ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)で変な鬼の役をやっていたのくらいしか記憶にないよ!?  妙に大物俳優感を出しているけど、実体がよくわからない坂上。そんな彼のザ・黒歴史的な主演作を発見したので紹介しよう。  それが、オリジナルビデオ作品『天界戦士ファンタジー伝説<レムリアの陰謀>』!  有名俳優がくすぶっている時期にB級映画やVシネマで変な役をやっていたなんて話はよくあるけど、このビデオはVシネですらない。……というか、おそらく流通にすら乗っていないシロモノだ。だって、バーコードがついてないんだもん。  じゃ、コレはなんなのかというと、愛知県蒲郡市で変なテーマパークやお土産屋、レストランを運営していた「(株)蒲郡フラワーパーク」(倒産)という会社が企画し、地元企業やホテル、観光協会などが協賛して作られたオリジナルドラマ+観光地紹介といった感じの謎ビデオなのだ。おそらく、制作に関わったお店や観光協会のみで売られていたのだろう。  パッケージにもエンドロールにも制作年度が書かれていないが、消費税がまだ3%であること、出演者の活動期間、ビデオの終わりに収録されているCMに森高千里の「気分爽快」が使われていることなどから推測するに、1994年頃に作られたビデオだと思われる。  坂上が天才子役と呼ばれていた時期はとっくに過ぎ去って、中途半端に大人になってしまい、迷走していた時期だ。 ■メチャクチャなストーリーとステマで理解不可能!  坂上のキャリア以上に、ビデオの内容も迷走しまくっている。  周りの友達にいじめられている車椅子の少女・雪(そそぐ)からのヘルプミー電波を受信した天界に住む暴れん坊・タケル(坂上)が、人間界にやってきて雪を救うというストーリーなのだが、まず根本的な問題として、主演であるはずの坂上が途中で出てこなくなっちゃうのだ。  ギャラの折り合いがつかなかったのか、スケジュールが押さえられなかったのか……。  雪を助けにきたはずのタケルが、開始15分くらいでキチガイおじさん風の敵キャラ・魔神土蜘蛛の攻撃を受けて寝込んでしまう。しかも、呪いを解かないと、あと7日で死んじゃうという状態に!  その後は、助けられるはずの車椅子女子・雪が、兄&その彼女と一緒にタケルを助けるという話にすり替わっていく。
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坂上が、このメガネっ娘を助けにきたはずが……
 車椅子生活をしていた少女が、なんの前触れもなくいきなり立ち上がっちゃうわ、敵と激しいバトルアクションを繰り広げるわ……「クララが立った!」の10倍は衝撃的な展開だ。そもそも、タケルが来る必要なかったんじゃないの?  タケルの呪いを解くため、なんだかんだで魔神土蜘蛛の居場所を突き止めた雪たちだったが、兄の彼女は土蜘蛛に腹を食い破られちゃって、それを見ていた兄は失神。そして雪も、せっかく立てるようになった足を食われちゃうという……エグすぎるクライマックス!  しかし、ラスト3分で唐突にタケルが復活、敵を倒してめでたしめでたし。……とまあ、こんなストーリーなのだ。
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兄は失神、その彼女は腹を食いい破られ、雪は足を食われ……という阿鼻叫喚のクライマックスをパッケージに載せちゃってるのもスゴイ
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ご丁寧に「クライマックス」と書かれているのもさることながら、このスチル写真、日付入っちゃってない?
 こう書いちゃうと(メチャクチャだけど)単純な話っぽいのだが、実際にビデオを見ていると全然ストーリーが理解できないのもまたスゴイ。 ……というのも、このビデオはただのオリジナルドラマではなく、いろんなスポンサー企業の思惑が渦巻くプロモーションビデオでもあるからだ。  たとえば、天界から人間界に降りてきたタケルが、まず向かうのが、なぜか「ウォッチマン」(当時、愛知県を中心にチェーン展開していた時計屋)。  もちろん、こんなのストーリー的にはまったく必要のないシーンなので、店内をひととおり見回して「人間界にも面白いところがあるじゃないか……」と言うだけ。  そんな感じの、今でいうステマ的なシーンがやたらと多い。  企画をした「(株)蒲郡フラワーパーク」が運営しているテーマパークやお土産屋、レストランにも当然意味なく訪れるし、観光協会が推してきたと思われるホテルや観光地もキッチリ訪問&紹介。   さらに、各スポットで、そこの社長さんや社員さんがチョイ役で登場するという(スポンサーへの)サービスっぷり。  そのたびに本筋のストーリーが中断されてしまうため、話の展開を覚えていられないのだ。   ■社長の愛人を出演させてないか?  プロットだけ見れば単純なはずの本筋に、余計な要素をガンガン詰め込んでしまっているのも、話が理解できない要因のひとつ。  坂上演じる主人公がタケルで、アマテラスやスサノオも出てくるということで、『日本書紀』をモチーフにしているのかなと思いきや、敵たちが住んでいるのはレムリア(海に沈んだとされる伝説上の大陸)だし、そいつらが狙っているのはラ・ムー(ムー大陸)。さらに、古代シュメール文明のペトログリフの謎うんぬんまで絡んできて……。  いろんな神話が出てくるくせに、そのほとんどがストーリー上なくてもいい要素。ただ単に「レムリア」とか「ラ・ムー」とか言いたかっただけでしょ!?  明らかに必要ないのに、やたらと登場人物が多いのもややこしい。  主演の坂上とその付き人である武井情(武井壮の兄)、あと何人か以外は、おそらく完全な素人! 高校演劇部でも、もうちょっと演技できるだろうという、信じられないような大根役者が次々と登場するのだ。
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この青い人が武井情っぽいけど、確証持てず
 各スポンサー企業の社長あたりが「飲み屋のねーちゃんに『ドラマ出してやる』って言っちゃったから、役を作ってやってくれよ~」みたいな感じでムリヤリねじ込んできたんじゃ……と勘ぐりたくなるレベル!  そんな素人役者の滑舌が悪すぎて、ますます話が見えなくなってくるのだ。  ボクもストーリーを理解するまでに3回も見直したもん。メチャクチャ苦痛だった……!  このほかにも、剣でバトルしているはずなのに、コツンコツンと木がぶつかり合う音がバッチリ入っていたり、90年代の洋楽PVかと思うような変すぎるCGが多用されていたり、伝説の魔除けの呪符に書かれている文字がヘタすぎたりと、90分間ツッコミどころが満載で頭がクラクラしてくる。  Amazonでもヤフオクでも売られていないけど、倒産した「(株)蒲郡フラワーパーク」から引き継いで運営されている「竹島ファンタジー館」というところで投げ売りされているので、ぜひそこまで行って購入&見てもらいたいビデオだ。 ■監督は詐欺師でした  最近、ネットでは「ネイティブアド」とかいって「広告なのにこんな変なことやっちゃいました~」的な記事や動画がはやっているようだけど、そんなもん、この『天界戦士ファンタジー伝説』の足下にも及ばないよ!  観光協会や地元企業など、地域を挙げての広告ビデオなのに、ここまでクレイジーなものを作っちゃってるんだもん。しかも90分も。  異常な映像とはいえ、なんだかんだでCGやセット、衣装など、かなりの費用がかかっていると思われ、バブルの残り香を感じさせてくれる。  ちなみに、こんなモンを作ったスタッフはどんな人なのかと、エンドロールで流れてくる人名をひとりひとりググッてみたところ、ほとんどのスタッフは消息不明だったものの、唯一、監督の小佐内直哉さんだけ情報を発見できた。  ……なんと、2003年に起こしたWeb技術関連の特許詐欺で、一部Web界隈で有名な人らしいよ(「NAOシフト詐欺」でググろう!)。  坂上忍にとってホントに忘れたい……もしかしたらリアルに忘れちゃってるかもしれない黒歴史でした。 (文=北村ヂン)

祝15周年! バッファロー吾郎が語る「大喜利暗黒期と、ダイナマイト関西の“引き寄せ力”」

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今大会のテーマは「目黒のさんま祭り」!(撮影=名鹿祥史)
 「大喜利」がここまで世に認知された原動力として、ダイナマイト関西が果たした役割は計り知れない。1999年、大喜利ブーム黎明期にバッファロー吾郎が企画した小さな大会は、今では他事務所他ジャンルを巻き込み、芸人なら誰もが憧れる巨大イベントへと成長した。プロデューサーとして、出場者として、バッファロー吾郎の2人はこの15年に何を見て、何を感じてきたのか――。 ――ダイナマイト関西、ついに15年目に突入ですね。 バッファロー吾郎・A(以下、A) 正直、ここまで続くとは思っていなかったので「もう15年なんや」という感じですね。ダイナマイト関西によっていろいろな出会いがあって、その人たちにいろいろな話を聞けて、それがすごく大きいと思う。芸人のみならず、漫画家さん、プロレスラー、格闘家……この企画に携わっていただいた人たちに、育ててもらったんやなと思っています。 ――15年で、企画自体がどんどん大きくなっていったと。 A 芸人の世界ではこうかもしれないけど、格闘技の興行ではこうですよとか、漫画家の世界ではこうですとか、面白い話をたくさん聞いて、使えるものは全部使っていきました。シフトチェンジっていうんでしょうか。細かくバージョンアップされています。 ――発足当初、大喜利に対する観客の反応はいかがでしたか? バッファロー吾郎・竹若(以下、竹若) そうですね。僕らはダウンタウンさんの大喜利がすごく好きでよく見ていて、「僕らも、ああいう答えを出したいな」っていつも思っていたんですね。でも、実際に舞台で大喜利のコーナーをやると、全然反応がないんですよ。大喜利好きなメンバーが出す答えが、特にウケない(笑)。一方で、全然そんなこと気にしない、内輪向けの答えを出すほうがドカンとウケたりする。ええ? こっちのほうが全然いい答え出してんのに……っていう、やりきれない思いはずっとありました。そうやってモヤモヤした思いを持っているメンバーを見た館長(A)が、よりストイックな大喜利イベントをせえへんかというのをポンッと提示してくれたんですよ。その趣旨に賛同する人がどんどん集まって、イベントも肉付けされていった感じですね。でもそれくらい、大喜利に対する世間の反応は、ひどいものがありましたよ。

「出したい答え」「言いたい答え」を出したかっただけなんです

――先ほど「シフトチェンジ」という言葉が出ましたが、逆にこれだけは変えないでいこうと思ったところはどんな部分でしょうか? 竹若 「出したい答え」「言いたい答え」を出すというところですね。それまでは反応をうかがうために、よりマイルドというか、お客さんに歩み寄って歩み寄っての答えを出して、なんとかその場をつなぐということもあったりしたんですよ。ここではそういうことは抜きにして、本当に自分が面白いと思った答えを出す。それが一つの大きな目標でもありました。それをお客様に伝えるためには、大会としてどういう演出をしたらいいのか。それが常に課題で、いつもみんなで話し合っていたことです。
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――出したい答えを出せないジレンマがあったと。 竹若 大喜利自体が何か分からないお客さんと、お客さんが何を喜ぶのか分からない芸人と、うまく交わることができない時代が確かにあったと思います。ただ、回数を重ねるにつれて、着実にお客さんの見方が変わってきた。演者もやりたいことを、よりシャープにできるようになりました。初めの頃は近しいメンバーでやっていましたが、ダイナマイト関西のコンセプトでもある「ごちゃごちゃ言わんと、誰が一番おもろいんか決めたらええんや」に基づいて、よしもと以外の事務所だったり、他ジャンルの人だったり、なんだったら一般の方々にも参加してもらったことが一つの転機だったとは思います。よりダイナマイト関西が競技らしく、スポーツっぽくなった。 ――今回はワールドカップにちなんで、リーグ戦で勝ち点を争うという形でしたね。 竹若 これも、言うたら初めての試みです。だから僕らも、どういう反応になるかまったく確証を持てないまま走りだしまして。でもいいように転んでくれたし、思いがけないドラマも生まれたので、やってよかったと思います。 A 今回、浅草公会堂で行われた決勝リーグで、オープニングのVTRをPRIDEの煽りVを作っている佐藤大輔さんにお願いしたんですね。しかし、ちょっとアクシデントがありまして、予定していたロケができなくなってしまったんです。急遽、新しいネタが必要になったんですけど、1週間しかない。僕は大輔さんの作るVが大好きだから、どうしてもそこは譲りたくない。そうしたら大輔さんから「話し合いましょう」と言ってくださり、なんとなんと、あの大輔さんと僕が一緒にオープニングVを作るという運びになってしまったんですよ!! 僕からしたら、憧れの料理人と一緒に料理作らせてもらうみたいなもんで、それは自分の人生にとっても衝撃的な出来事でした。 ――「60億分の1の煽りVアーティスト」と称されるお方と!! A そうですよ。とはいえ、じゃあどういうふうにやっていきましょうかと。僕は半年間のリーグ戦をずっと見てきたので、そこから想起するキーワードを大輔さんに投げます。その中で大輔さんのアンテナに引っかかるものがあったら、取り上げていってくださいと提案しました。僕があれやこれや言うのを大輔さんがうなずきながら聞いてくださり、お互いの思いが交差したところでストップ、そこから具体的な形をイメージして……あんな素晴らしいオープニングが完成しました。 ――ちなみに、2人の思いが合致したキーワードとは……。 A はい、「目黒のさんま祭り」です。 全員 (爆笑) A 「今回僕の中では、目黒のさんま祭りが大きなテーマで」と言ったら、「いいですいいです、そこに着地させましょう!」と。 ――なんとクリエイティブな!! A ロケができないというアクシデントがなければ、こんな経験はできなかったと思う。とにかくダイナマイト関西はいろいろな人同士を出会わせ、結び付けてくれるイベントなんですよ。
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――出場者の面々にも、ダイナマイト関西というイベントの“引き寄せ力”のようなものを感じます。 A ずんのお2人は前から知っていたし、好きですし、「週末の大人会」というおっさんらが集まっての普通の飲み会でも定期的に会っていたんですけど、そこでふとね、「よかったら出てくれませんか?」って聞いてみたんですよ。そうしたら、即答で「ぜひ」と。普通こうはなりませんよ。忙しい人らですし、事務所通してスケジュール調整してってやってたら、アウトだったかもしれない。そして飯尾さんのブロックには昔から出てくれている麒麟の川島とか(伊藤)修子とか(田村)亮がいて、なんかもう感慨深いんですよ。今回はリーグ戦なので、決勝で見られるか分からないから、まずは同じリーグで戦わせようとか、ちょっとした狙いもあったんですよ。たとえば、ロバート秋山とインパルス板倉を一緒にしたり。 ――お2人が見たい組み合わせを。 A 放送作家のせきしろさんと(ピース)又吉、せきしろさんと(オードリー)若林というのも、2人がブレークするずっと前から一緒にライブを作ってきた師弟みたいな関係ですからね。 竹若 もしかしたら、決勝よりも予選のほうがドラマチックだったかもしれない(笑)。お互いの思いが強くて。 ――予選リーグの、あのせきしろさんの涙も……。 A そこまでの経緯を知ってるから余計にこっちもね、泣きそうになります。せきしろさんは正直、あの2人とは一緒にやりたくなかったでしょうが。 竹若 こっちが見たいと(笑)。 A あとは、15年間とことん付き合ってくれたコバ(ケンドーコバヤシ)とか……もう挙げたらキリがないですけど。 ――すべてに思い入れがあるのですね。 A だから決勝で飯尾さんと若林が対戦したというのが、逆にすごく新鮮だった。完全に一観客として見てました。このイベントが、ここに着地したんやな~と。

どんな人気芸人でも、負けたら悔しい

――竹若さんはプレイヤーとしても参加されていますが、舞台上ではどんなことを考えていましたか? 竹若 (博多)大吉君が、久しぶりに悔しそうな顔をしていたのが僕は印象に残っていますね(笑)。大吉君は昔から出てもらってるんですけど、当時はまだお客さんも大吉君の人となりが分からないから、良い答えを出しても反応が薄いことが多くて。そういうときは苦虫をかんだような表情をしてたんですよ。でも、大吉君の名が浸透するに従ってもともと面白かった部分も受け入れられて、2013年の大会では優勝もしてね。そんな大吉君が見せたあの表情。ファイターとしての一面が、チラッと覗いたんでしょう。 ――あのクールな大吉先生が。 竹若 どんな人気芸人になっても、負けたら悔しいねんなっていうのがどの芸人さんにも見えて、すごく気持ちが引き締まりましたね。たとえ一発勝負じゃないとしても、やっぱり芸人にとってはどんな相手でも負けたくない。そういう気持ちがないと、リーグ戦は成立せえへんとも思いました。
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――大喜利がここまで認知されると、芸人さんにとって武器になる一方で、自分の弱さが露呈してしまうのではないかという、恐怖心に近いものを感じる人もいるのでは? 竹若 そう考えている人も、もしかしたらいるかもしれないですけど、それは別もんやと思いますよ。大喜利力は、ただ単に大喜利力。それが若干、今はその人のキャラクターも踏まえた大喜利力みたいになってしまってるので、人となりが出てしまうことはありますが。大喜利力が高くても、舞台で起こったアクシデントを一瞬で笑いに変える力があるかと言われれば、それはまた別の話ですし。散々滑り倒すことで、笑いになる人もいるじゃないですか。そんなこと誰にでもできることじゃないですし、芸人にしてみたらものすごいリスペクトなんですけど、それがお客さんからのリスペクトにはつながりにくい。フィーチャーされると「大喜利力=芸人力」みたいにされてしまうけど、大喜利力は芸人の力のある一部分でしかないということは、たぶんダイナマイト関西に出てる誰もが思っていることだと思います。 ――お客さんとしては「素直に楽しむ」のが一番なのかもしれませんね。 竹若 そうしてもらえるようにどう演出するのかが、僕らの仕事です。 ――これからのダイナマイト関西は、どのような道を進んでいくのでしょう? A これはずっと言っていることですけど、ダイナマイト関西オリジナルのスターが欲しい。それは新人なのかベテランなのか、はたまた他ジャンルの人なのかは分かりません。残念ながら、僕らが作り上げることはできないんですよ。生まれるのを待つしかない。あと、これはコバや飯尾さんに提案されていることですが、事務所の対抗戦。各事務所から5人ずつくらい呼んでね。でもこれは物理的に一日じゃ不可能ですし、スケジュール調整が恐ろしくしんどいでしょうね。 竹若 フフフ(笑)。 A でもやりたいな~、どこの事務所が一番おもろいんか。どういうシステムがいいのか、まったく答えは出てないんですけどね。とりあえず浅井企画と人力舎にはラインがあるので(笑)。ずん飯尾スカウトマンと、キンコメ高橋スカウトマンに一任します。 ――両事務所とも全力を注いでくれそうですね。飯尾さん、(イワイガワ)ジョニ男さん連れてきてくれないかな…… 竹若 事務所によっては、ちゃんと予選をするところもあれば、ただ仲いい人集めましたみたいなところもあっていいですよね(笑)。それは事務所の色なので。意外とテキトーに集めたほうが強かったりしますからね。 ――今回のDVDでは関根勤さんが副音声で解説されていますが、関根さん、ほぼ出場者の感覚で回答されていましたね。 A 関根さんには長年出ていただきたかった。今回副音声でその夢がかないました。しかも、まさか解説しながら自分で答えを考えてくださるとは……。最初は、あまりの僥倖に僕ら戸惑ってしまいましたよ。 竹若 「好き勝手にしゃべってください。いくらでも脱線していただいて大丈夫です」とは言いましたけど、回答なんてとてもとても……。あれは本当にうれしかったですね。 ――ファイターとしての本能なのでしょうか? A 後から飯尾さんに「(あんなに答えていただいて)大丈夫でしたか……?」って聞いたら「関根さんは生涯現役のファイターなので」と。ですので、一度普通に見てから、次に副音声にしてもらえると、さらに深く面白がれると思います。僕らが戸惑っているのも、たぶん分かっちゃう(笑)。 竹若 本戦もちろんですが、恋愛大喜利やら女性だけの大喜利やらエキシビションマッチもかなり熱いです。新しい可能性が、ここから広がるという予感がある。スピンオフとして、本家ダイナマイト関西を食ってしまうような成長を遂げるかもしれないと感じています! (取材・文=西澤千央) ●DVD『ダイナマイト関西2014』 発売日:2014年12月3日(水)  価格:4,860円(税込) 発売元:よしもとアール・アンド・シー HP:<http://www.randc.jp/artist/d-kansai/> ●『ダイナマイト関西15th Anniversary ~2014DVD発売記念大会~』 【日時/会場】 2014年12月12日(金)開場18:30 開演19:00/ルミネtheよしもと 2014年12月13日(土)開場19:00 開演19:30/ルミネtheよしもと 2014年12月25日(木)開場19:00 開演19:30/なんばグランド花月 ※18歳以上 【チケット料金】前売3,300円 / 当日3,600円 ※発売中 【お問合わせ】チケットよしもと:0570-550-100(10:00~19:00) 【HP】<http://www.d-kan.net/>

ゾンビアイドル小明が『Miss ZOMBIE』主演の小松彩夏にジェラシー爆発「呼んでくれれば……!?」

IMG_2118.jpg  『蟹工船』『うさぎドロップ』などで知られる鬼才・SABU監督がメガホンを取った異色のゾンビムービー『Miss ZOMBIE』のDVD発売記念イベントが秋葉原で行われ、主演の小松彩夏と、ゾンビアイドルの小明が出席した。小松はこの日、2月23日に行われる東京マラソンへの参加も表明。「完走します。あと1カ月くらいしかないのですが、2月23日は、ぜひみなさん応援しにきてください」と客席へ呼びかけた。  今年の正月は実家に帰り、「わりとゆっくり過ごしてました」と話す小松。だが、「食っちゃ寝食っちゃ寝で、マネジャーに少し怒られました」と反省の弁も。「今年で28。もうアラサーなんですが、ちょっとふわふわしてる部分が多いので、今後はもう少ししっかりしていきたいと思います」とコメント。理想の女性像は「芯の強い女性」であるといい、子どもっぽさが抜けないところが目下の悩みだと明かした。 IMG_1742.jpg  マラソンについては「お正月、食べすぎたので今(ウエイトを)調整しているところ。走る前にウエアをブログにアップしますので、それを目印にぜひ応援にきてください」と客席へアピール。「去年の11月にニューヨークマラソンに出場しまして、6時間1分で42.195キロ、なんとか完走しました。今回はその6時間1分を切る、と宣言します」と、意気込みも見せた。  映画『Miss ZOMBIE』については「海外の映画祭にたくさん出展されて、多くの人に見ていただけた思い出深い作品」と紹介。「最初に台本をいただいた時はコメディ映画かと思いましたが、読んでみると正反対で衝撃を受けました」と振り返り、セリフなしで挑んだゾンビ役については「セリフがあればセリフで説明できるけど、セリフがない分、動きひとつで見せていかなければいけなかった。目線とか、そういった部分をすごく意識しながら演技しました」と述べた。  撮影については「たった5日間。その分、みんなが集中してすごくメリハリがある現場でした」と話し、作品の見どころについては「わたしがゾンビでありながら自分の母性を思い出して、ナイフを持って走り始めるシーンがあるんですけど、そこかな。すごくかっこいいので、注目してみてほしい」と笑顔を見せた。 IMG_2033.jpg  この日、ゾンビつながりでゲストとして登壇したアイドルライターの小明は「この映画は素晴らしかった。初めての母性あふれるゾンビ映画。美しかった」と本作を絶賛。「不必要に血を流していないのに怖い。ゾンビが何より健気でね、かわいいんですよ。そしてナイスバディ。グロいとか気持ち悪いとかいうのはよくあるんですけど、こういう作品は珍しい」と感想を述べ、小松の魅力については、「なんといっても、このかまぼこ型の目ですよ。みんなその目になりたくて、必死にアイラインを引いたりするんですけど、ナチュラルであれですからね。CGかと思いますよ。二の腕にがしっとかじりつきたい」とコメント。 IMG_2132.jpg  また、ゾンビ映画に主演した小松を、「呼んでくれれば、わたしも出演したのに。出たかった!」とうらやんでもいた。 IMG_2065.jpg (取材・文=名鹿祥史)

園子温、入江悠に続く“第三の男”鈴木太一監督、キンコメ今野が明かす性格破綻ぶりがすごすぎる!

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『くそガキの告白』の主演俳優・今野浩喜と鈴木太一監督が1時間にわたってトークセッション。映画の話題からどんどん脱線して、人気監督への妬みが爆発することに。
 1本の映画を完成させ、劇場公開を果たしたことで人生が大きく変わった男がいる。『くそガキの告白』(12)でデビューを飾った鈴木太一監督だ。低予算ながら映画製作への狂おしい情熱をブチまけた荒削りな内容が評判となり、「2012年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で史上初となる4冠受賞、さらにテアトル新宿での公開初日は大入り満員でスタートした。『くそガキ』の評判は業界で広まり、鈴木太一監督は人気ドラマ『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系)で園子温、入江悠に続く3番手のディレクターに抜擢されるに至った。一介のフリーターから大出世ではないか。『くそガキ』に主演したキングオブコメディの今野浩喜も俳優としての力量を認められ、テレビドラマや舞台に引っ張りだこ。映画を撮ったら人生変わった!? 『くそガキ』のDVDリリースにあたり、鈴木太一監督とキンコメ今野が『くそガキ』がもたらした現状を赤裸々に語った。 ──本日は鈴木太一監督とキンコメ今野さんに、“映画を撮ったら人生変わった!?”というテーマで語り合ってもらおうと思います。 鈴木 どこかで聞いたことのあるフレーズですね。映画を撮ったら人生変わったか? う~ん、何も変わってませんね。 今野 もう結論出しちゃうの(笑)。対談、1分足らずで終わっちゃったじゃないですか。 鈴木 あぁ、そうか。じゃあ、今日はじっくり語り合いましょう! 『くそガキ』が公開された2012年は、僕にとって最高の1年でしたね。「ゆうばり」で賞をもらって、テアトル新宿で劇場公開されて。僕の映画監督としてのピークだったと思うので、あとはもうそこから落ちていくだけです。 今野 なるべく、ゆるやかにね(笑)。でも太一さん、2013年は仕事がバンバン入ったんでしょ? 鈴木 2013年はね。忙しくて、バイトに行けなくなっちゃった。 ──バイト生活からの卒業。人生変わったと言っていいんじゃないですか? 鈴木 2013年は忙しかったけど、2014年の予定はまるで決まってない。『くそガキ』の劇場収益は僕がひとり占めできるものでもないし。バイトはせずに済んでいるけど、相変わらずギリギリの生活だよ。 今野 『くそガキ』を撮るために、親から借りた借金は返したんですか? 太一 母親から借りたお金は返したけど、ほかにも借金があって、まだ20万円くらい残ってる。だから、DVDが売れてくれないと困るんだよ。 ──今野さん、実績のない無名監督のデビュー作によく出演OKしましたねぇ。 今野 太一さんのこと知らないし、どういう映画なのか分からずに出演してしまったんです。事務所に「映画主演の話がきてるよ」と言われて、とりあえずどんな内容なのかプロットを送ってもらったんです。『ニコニコキングオブコメディ』の収録のときにプロット渡されて、読むのが面倒くさかったんで、番組の女性スタッフに「読んで感想聞かせて」って頼んだんです。そうしたら「今野さん、キスシーンがありますよ!」って。それが決め手でしたね(笑)。あと、もうひとつ理由を挙げるとすれば、自分のプロフィール欄に「主演男優賞受賞」って欲しかったんです。 ──なんと、賞狙いでの出演だった! 今野 えぇ、まぁ。主演男優賞をもらうには、まず映画に主演しなくちゃいけませんからね。
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『くそガキ』のラストシーンは撮影当日の朝、修正台本が渡された。「セリフが多くて、僕も田代さやかさんも大変だった。でも、太一さんが徹夜で粘って書き直してよかった。キスを振りに使った、斬新なコメディシーンに仕上がったと思います」と今野は振り返る。
──今野さんは『ちょんまげぷりん』(10)や『高校デビュー』(11)で脇役ながらイイ味を出していましたが、主演となると背負うものが違った? 今野 そうですね。『くそガキ』に主演するまでは、お笑い界の人間が映画の世界にゲスト出演しにいくって感じで、自分でも軽さを意識していたんです。でも、『くそガキ』では主演の重荷を一度背負ってみようかと。いや、しかし想像以上に大変な現場でした、『くそガキ』は。 ──太一監督は、撮影現場をまるで仕切らなかったそうですね。 鈴木 いやいや、俺に仕切らせたら大したもんですよ。俺が本気で現場を仕切ったら、大変なことになりますよ。 今野 それ長州力のマネですか? ちゃんと仕切ってから言ってくださいよ! 残念なことに、自分のことだけ考えていればいいっていう現場じゃなかったんです。こんな現場は他ではちょっとないですねぇ(苦笑)。 鈴木 今野さんが主演じゃなかったら『くそガキ』は完成してなかった。というか、映画そのものが存在してなかったと思う。 今野 とか言いながら、実は、僕は第一候補じゃなかったんですよね。知り合いの俳優にみんな断られたから、僕のところに持ってきたんでしょ? 鈴木 いやいや、最初はもっとこぢんまりとした自主映画のつもりで、知り合いの役者に声を掛けたんだけど、2人続けて断られてしまって。ほんと今野さんが演じてくれてよかった。誰も引き受けてくれなかった場合、フェイクドキュメンタリーとして、自分がカメラ持って出るつもりでしたから。 今野 じゃあ、自分で主人公を演じて、ヒロイン役の田代さやかさんにキスを迫るつもりだったの? 鈴木 いやいや、それは違う! 違う! フェイクドキュメンタリーとして考えていたときは、まだラストはキスシーンにしようとは考えてなかったから。自分が演じてのキスシーンは気持ち悪いですよ。キスシーンを思いついたんで、ちゃんとしたプロに演じてもらおうと考え直したんです。今野さんと田代さんに出てもらって、本当によかった。2人に出てもらったことで自主映画ではなく、外に開かれた映画になりましたからね。 ■園子温は憧れの存在、入江悠は嫉妬する存在 ──『みんな!エスパーだよ!』では、田代さんが第5話でゲスト出演していましたね。田代さんともう一度仕事をしようと太一監督から声を掛けたわけですか? 鈴木 『くそガキ』で熱演してくれた主演の2人には、どちらにも出てほしかった。今野さんにも、出てもらうつもりだったんです。第5話で、『みんな!エスパーだよ!』の舞台となっている愛知県豊橋市に高倉健級のスーパースターがやってきて、女子高生みんなでパンチラを見せるシーンがあったんですが、そのスーパースター役に今野さんを考えていたんです。でも台本が長くなってしまって、物語と関係ないシーンなのでカットせざるを得なかったんです。 今野 そんな無理やりなシーン、そりゃカットされるでしょ(笑)。 鈴木 う~ん、スーパースター役は誰かということは、台本では伏せてたんだけど。 ──そもそも『みんな!エスパーだよ!』に園子温、入江悠に続く“第三の男”として呼ばれた経緯を教えてくださいよ。 鈴木 第三の男……。まぁ、そうか。プロデューサーに以前、『くそガキ』がきっかけで携帯ドラマの仕事に呼んでいただいたんです。それが好評だったということなんですが、やっぱり1本、長編映画を撮っていることで映画監督という肩書ができたのは大きかったです。そうじゃなかったら、ただのフリーターでしたから。『みんな!エスパーだよ!』では、園監督にいろいろお世話になりました。ロケハンの際に一緒にお酒も飲めたし、第1話とかの撮影現場も見せてもらった。園さん、酒を飲んで暴れる人かと思っていたけど、すごく気を配る人だった。あれだけオリジナリティーのある脚本で常に挑戦していて、ヒットもする。今の日本の映画界にあって、園さんは特別な存在ですね。 今野 園監督が特別な存在なら、太一監督は特殊な存在(笑)。
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実家暮らしのフリーター生活が続いていた鈴木太一監督だが、『くそガキ』の劇場公開後、『みんな!エスパーだよ!』のディレクターに抜擢された。「ずっとバイトを休んでいたら、行けなくなってしまった(苦笑)。2014年は何とか新作を撮りたい」と語る。
──特別 vs.特殊。ある意味、いい勝負ですね。「俺も将来は女優を嫁にするぞ~!」とか野心に火が点いたりした? 鈴木 いや、園さんに対しては素直に「ご結婚、おめでとうございます!」と言えますけど、ほかの監督たちが女優と結婚したなんて話を聞くと、印象悪いですね。なんかスカした感じがするんですよね。監督は女優を狙っている、みたいな目で自分も見られているかと思うと、イヤになりますよ。 今野 自分だって女優と付き合うことがあるかも知れないんだから、あんまりほかの監督のことを口撃しないほうがいいんじゃない? 鈴木 いや、自分は絶対無理だから。でも、気になるじゃないですか。一体、どういうタイミングで女優と仲良くなったのかなぁとか……。 ──やっぱり気になるんですね(笑)。『SRサイタマノラッパー』(09)の入江悠監督も気になる存在? 鈴木 まぁ、言ってみれば僕がもっとも憧れる存在が園さんで、最も嫉妬する存在が入江悠ですね。映画監督として悶々としている自分の状況を、『SRサイタマノラッパー』という映画に全部込めて一気にブレークした。入江悠という存在にはやっぱり刺激を受けます。最近の日本映画界で自主映画から最も成功した男なので、自主映画出身の若手はみんな、心のどこかに「打倒! 入江悠」があると思いますよ。 今野 『SRサイタマノラッパー』の宣伝方法を、『くそガキ』はまんま真似しましたしね。『くそガキ』のちらし配りまで手伝ってくれたし。 鈴木 『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)と『くそガキ』の公開時期が近かったんです。それで『SR』のボランティアスタッフだけでなく、主演のマイティー(奥野瑛太)も一緒に『くそガキ』のちらしを配ってくれた。そのときは、入江悠はいなかったけど。 ──年下の入江監督のことを、めちゃめちゃ意識してますね。 鈴木 彼はね、作品だけじゃなくて、普段からかっこいいんですよ。『みんな!エスパーだよ!』で入江組の撮影が終わり、続けて僕が撮影に入ったこともあって、若い俳優たちと一緒に飲む機会があったんですが、彼は若い俳優たちの分まで飲み代をサッと出すんですよ。それが、すごくかっこいいんですよ。こっちは財布にあんまりお金が入ってなくて……。「あっ、支払いは?」と聞いたら、「もう、入江さんが払ってくれましたよ」とか助監督に言われると、俺は一体どんな顔をすればいいんだと思ってしまうわけですよ。 今野 映画じゃなくて、いつの間にか飲み会の支払いが話題になってますよ(笑)。 ■ダメ監督が愛されるその理由とは……? ──今野さんは『くそガキ』に主演したことで、人生変わりましたか? 今野 『くそガキ』に主演した後、テレビドラマや舞台の仕事が確実に増えましたね。それで現場に行くと、『くそガキ』見たよって声を掛けられるんです。何気に太一監督がマメにプロモーション活動してきたのが、今になって効いてきてますね。映画をつくっている時間より、ちらし配っていた期間のほうが長かったですもんね。 鈴木 そうね。撮影は1週間だったけど、ちらしは劇場公開の1カ月前から配り続けてきたから。主要な新聞社には直接、売り込みに行ったし。まぁ、記事にしてくれなかった新聞社も多かったけど。 今野 田代さんの所属するホリプロに出演交渉しただけじゃなくて、AKB48の仲川遥香さんも太一監督が自分でキャスティングしたわけでしょ。素人の怖いもの知らずのパワーはすごい。 鈴木 仲川さんの事務所からは作品内容じゃなくて「お金は出るんですか?」と疑われてしまった。 今野 そりゃ、疑われますよ。それが普通のリアクションだと思いますよ。でも仲川さん、今はJKT48のセンターでしょ。『くそガキ』のDVD、ジャカルタに持っていけば売れますよ~。 鈴木 そうか、ジャカルタかぁ。インドネシアなら、まだ進出の余地がありそう。早く行ったもんがちだな。 今野 DVDのジャケットを作り替えて、仲川遥香主演作と称すればすっごい売れるんじゃないですか(笑)。 ──では最後に、DVDリリースされる『くそガキの告白』のPRで締めてください。 今野 DVDはまだ見てないんだけど、特典とかあるんですかね? 鈴木 今野さん、田代さん、撮影の福田陽平さん、俺の4人でやった裏話満載の副音声に、メイキング映像、ラストのキスシーンのロングバージョンが付いてくる。それに初回限定として、『くそガキの告白』という題名になる前の初稿段階のシナリオ『俺』が封入される。 今野 あぁ、最後に一方的にキスを迫るひどいエンディングのやつだ。 鈴木 うん、完成された最終形のシナリオは読む機会あると思うけど、いちばん最初の原型のものを見る機会はそうないんじゃないかな。 今野 こんなシナリオで見切り発車しても、どうにかなるもんだといういい見本でしょうね。ほんと、太一監督って、みんなに生きる勇気と希望を与えていると思いますよ~(笑)。 (取材・構成=長野辰次) 『くそガキの告白』
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(c)SUMIWOOD FILMS&Taichi Suzuki
園子温監督が「本気で嫉妬した!」と評した恋愛コメディ映画がついにDVD化。いつまでも映画が撮れずにいるダメ男・馬場大輔(今野浩喜)と売れない崖っぷち女優・桃子(田代さやか)との伝説のキスシーンが甦る! 監督・脚本/鈴木太一 撮影/福田陽平 主題歌/太陽族「YOU」 出演/今野浩喜、田代さやか、辻岡正人、今井りか、仲川遥香、高橋健一、石井トミコほか http://kuso-gaki.com ■ 12月3日よりDVDリリース。発売元:日活 販売元:ハピネット 価格:3990円 特典映像:メイキング映像「今野の告白」、キスシーンのロングバージョン、劇場予告編 初回限定封入特典:鈴木太一監督の初期脚本『俺』 ■NEWS! 2013年12月10日(火)、『くそガキの告白』DVDリリース記念イベント『キンコメ今野浩喜の誕生日会!~くそガキメンバーでハッピー・バースデイーを祝っちゃおう!~』が19時30分(開場18時30分)よりお台場・東京カルチャーカルチャーで開催。12月12日(木)に35歳の誕生日を迎えるキンコメ今野を『くそガキ』を見た人も見てない人も一緒になって祝おうというイベント。キンコメ今野、田代さやか、鈴木太一監督、太陽族の花男らが出演。料金:前売りチャージ券1800円 ●こんの・ひろき 1978年埼玉県生まれ。スクールJCA6期生の同期・高橋健一と「キングオブコメディ」を2000年に結成。M-1グランプリに2002年、2003年出場し、準決勝進出。2010年には「キングオブコント」で優勝。コントで培った演技力を活かし、俳優としても活躍中。『ちょんまげぷりん』(10)『高校デビュー』(11)などに出演。『くそガキの告白』(12)に初主演し、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」にて審査員特別賞、シネガーアワード、ベストアクター賞、ゆうばりファンタランド大賞人物部門の4冠をもたらした。 ●すずき・たいち 1976年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、ENBUゼミナールに入学し、篠原哲雄監督の講義を受講する。オリジナルビデオ『怪奇!アンビリーバブル』シリーズの演出・構成でキャリアを積み、『くそガキの告白』(12)で長編監督デビューを果たす。『くそガキ』は「ゆうばりファンタスティック国際映画祭」で史上初となる4冠を受賞。2013年は深夜ドラマ『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系)の第4話、第5話の脚本&演出を担当した。

続編ものも意外としょっぱい!? パッケージ商品の売り上げ本数で見る、続編ものアニメの明暗

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『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000% 4』(キングレコード)
 人気アニメの続編。それは勝利を約束された鉄板コンテンツです。さまざまなタイトルが乱立し、限られたパイの奪い合いといった様相を呈している昨今のアニメ業界。折からの不況も相まって、アニメファンの財布のヒモも固くなってきたことから、まったくゼロから新規企画を立ち上げることは、なかなかリスキーな行為だといえます。それに比べて、かつてヒットした作品の続編なら、ある程度の売り上げは予測可能。大ヒットとはいわずとも、少なくとも大コケすることはないはず!  そんなビジネスライクな思惑と打算、そしてファンからのラブコールで作られる続編ものアニメですが、単純にBlu-ray&DVDといったパッケージの売り上げの動向を見ると、必ずしもそうではないようです。そこで今回は、2013年に入って放送された続編、リメイクもののDVD&Blu-ray第1巻の売り上げを前作と比較し、果たして続編ものは本当に勝利を約束されたコンテンツなのかどうかを検証してみます! 【パターン1・大躍進型】  続編が前作以上に大ヒット。パッケージ商品も、前作を上回る売り上げを達成するという、メーカーとしては一番うれしいのがこのパターンです。実はこのタイプは万に一つの特殊パターンで、2013年放送作品に限れば、約2万5,000枚から約6万5,000枚とダブルスコア以上の大躍進を達成した『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000%』(うたプリ)。そして『ちはやふる2』の2作品のみ。  なお、『ちはやふる2』に関しては、前作が全9巻を別売りする通常のパッケージ販売の形態でしたが、『2』では上下巻のBOX仕様で販売となっています。その結果、約2,100枚から約3,400枚と一商品あたりの売り上げ本数は増加しています。また、『うたプリ』第1巻にはライブイベントの先行抽選コードが封入されていたということもあり、複数買いしたファンも少ないと思われます。それを踏まえても、驚異的な数であることは変わりがないわけですが。 【パターン2・横ばい型】  前作とほぼ変わらない、もしくは7~8割程度の売り上げ枚数を維持するパターンです。 とりあえず、多くの作品がこのラインを目指すのではないでしょうか。このパターンも意外と少なく、ここに分類できるのは、『僕は友達が少ない NEXT』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』『とある科学の超電磁砲S』の3タイトル。  こうしてみると、いずれも根強い固定ファンを持つ漫画、ライトノベル原作ものばかりですね。実際には各作品とも売り上げ枚数自体に差はあるものの、前作ファンを満足させられるクオリティを維持できれば、パッケージ商品の売り上げも維持できる、といったところでしょうか。 【パターン3・激減型】  実は、このパターンが一番多かったりします。前作の40%程度の売り上げとなってしまった『百花繚乱 サムライブライド』。ストーリーを仕切り直して再スタートした『ローゼンメイデン』は、約1万1,000枚から約2,000枚へと急降下。人気漫画の続編をアニメ化した『げんしけん二代目』は、前作の約2,600枚から約800枚に減少。『gdgd妖精s』は、約3,900枚から約1,900枚に半減。  昨年、日本全国に「(」・ω・)うー!(/・ω・)/にゃー!」旋風を巻き起こした『這いよれ!ニャル子さんW』は、約9,200枚から約5,100枚と6割弱に減少。はやり廃りのサイクルの速さを痛感せざるを得ません。  最も驚きなのが、『よんでますよ、アザゼルさん。Z』です。前作同様、今回も小野坂昌也、浪川大輔、神谷浩史といった人気男性声優が出演するイベントへの参加券を全巻購入者特典として封入しましたが、Blu-ray&DVDの売り上げ枚数は約9,600枚から約4,300枚へと半分以下に激減。人気声優の力をもってしても、作品の売り上げを維持することは難しいということなのでしょうか。 【パターン4・複合型】  これはパターン2とパターン3のハイブリッドともいえる分類で、シリーズ当初から大きく売り上げ枚数を減少させながらも続編が制作される長期シリーズもの特有のパターンです。シリーズ第4期となる『みなみけ ただいま』は、第2期で大きく売り上げを落としつつも、その後もシリーズ続行。シリーズ第1期では約9,000枚を初動で売り上げた『ハヤテのごとく!』は、第2期に約6,000枚の売り上げを記録。パターン2の動きを見せながらも、第3期は約1,000枚に急落。現在放送中の第4期『ハヤテのごとく! Cuties』は約700枚とさらに売り上げを落としており、パターン3的な動きも見せています。 ***  こうして見ると、続編アニメは思ったよりもヒットが約束されているわけではないことがわかりますね。もちろんパッケージ商品の売り上げが、アニメの面白さに比例するわけではありません。いちアニメファンとしては、今後も新作、続編問わず、面白いアニメが見られることを願うばかりです! (文=龍崎珠樹)

NHK、あまちゃんビジネスの儲けはどこに?受信料・高給体質の裏で多額剰余金プールか

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
CD「連続テレビ小説『あまちゃん』オリジナル・サウンドトラック」(ビクターエンタテインメント)
 6月に発売されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のオリジナル・サウンドトラックはオリコンチャート初登場5位をマークし、ドラマの中で天野春子役の小泉今日子が歌う『潮騒のメモリー』(7月発売)は同2位と売り上げ絶好調。ドラマの中で歌われた劇中歌すべてを集めたCD『あまちゃん 歌のアルバム』も8月28日にリリースされる。また、今年1月に放送した『NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ』が好評だったことを受け、NHKはダイオウイカをテーマにしたコンテンツを続々と展開中だ。  大河ドラマや特集番組をDVD化したり、ヒットしたドラマの劇場版映画(『セカンドバージン』『ハゲタカ』など)を製作するなど、NHKのコンテンツ2次利用ビジネスは以前から行われてきた。そして、その都度問題視されてきたのは、NHKが特殊法人で公共放送局であるため、その商業化・肥大化はどこまで認められるのかということだ。 つづきを読む

吉田沙保里応援中の江頭2:50が“全裸でダイブ”週末のタワレコが地獄絵図に!

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「お前らDVD買えーー!!」
 DVD『江頭2:50のピーピーピーするぞ! 8 逆修正バージョン~お台場人民狂和国~』(アミューズソフトエンタテインメント)の発売記念イベントが25日、都内のタワーレコード新宿店で行われた。  江頭2:50(47)は、ロンドンオリンピックにてレスリングの吉田沙保里選手を応援した際の「エガソック」のコスチュームで登場。「オリンピック除外候補のレスリングをアピールしに来た! このDVDをIOCに送るぞー!」とロビー活動に意欲を見せた。
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エガちゃんの撮影会と化す会場。
 また、事前に会場スタッフから撮影禁止のアナウンスがあったにもかかわらず、「お前ら俺を撮れー! 写真を拡散しろ!」と観客に撮影を強要。慌てる大人たちをよそに、「スタッフの言うことなんか聞くな! 俺がルールだ!」と、やりたい放題であった。  さらに「DVDの売り上げが上がるように、そしてレスリングがオリンピック正式種目に決まるように、これから『ブリーフ重量挙げ』を行う!」と宣言すると、おもむろに衣装を脱ぎ、ブリーフ一丁に。
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得意芸「ブリーフ重量挙げ」。
 目を閉じて精神統一したのち、「(80歳でエベレスト登頂に成功した)三浦雄一郎に負けてたまるかー!」と叫んだ次の瞬間、肩にかけたブリーフはビリビリに破け、生まれたままの姿に。そのまま客席にダイブすると、ファンは嫌がるどころか“チ○ココール”と共に江頭を胴上げ。異様な盛り上がりを見せたが、イベントは強制終了となり、江頭はスタッフに連れられステージ裏へと消えていった。
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エガちゃんのチ○コが宙を舞う。
 同DVDは、江頭がレギュラーを務めるインターネット番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』(「Mopal」にて毎月第1金曜配信)の、過去2年間の名場面を収録。好評発売中(同作に関する江頭2:50のインタビューはこちら)。

“美しすぎる○○”シリーズ仕掛け人に聞く、ホンモノの見分け方

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 “かわいすぎる中国語講師”として、一部のネットユーザーから熱狂的な支持を受けている女性をご存じだろうか? 彼女の名前は段文凝(だん・ぶんぎょう)。中国・天津市出身で、2009年に来日。11年4月よりNHK・Eテレ『テレビで中国語』にレギュラー出演する傍ら、早稲田大学大学院でジャーナリズムを勉強している。昨年は初のエッセイ『日本が好き!』(PHP研究所)の出版や、TECC(中国語コミュニケーション能力検定)のイメージキャラクターを務めるなど、少しずつ活動の幅を広げている。そんな彼女の初のイメージDVD『段文凝 私的探究旅日記』が3月1日、ポニーキャニオンより発売される。仕掛け人は、“美しすぎる市議”こと八戸市の藤川優里議員、“元祖カーリング娘”こと本橋麻里の「美しすぎる○○」DVDシリーズを生みだしてきた敏腕プロデューサー・土屋正樹氏。今回のDVDの見どころと、「美しすぎる○○」シリーズの極意について、話を聞いた。 ――まず、今回のDVD『段文凝 私的探究旅日記』のテーマを教えてください。 土屋正樹氏(以下、土屋) 段さんはもともと旅行が好きで、沖縄は一度訪れてみたいと思っていた憧れの場所。その夢を叶えてあげようと、沖縄旅行記というスタイルで彼女の魅力に迫りました。 ――「美しぎる○○」の第3弾として、段さんを選んだ理由は? 土屋 尖閣諸島問題で日中関係が危ういころに、『日本が好き!』というタイトルの本を出すなんて、すごく勇気があるなと思ったんです。本を読んでみると、これまで僕が手掛けてきた藤川さんや本橋さんのように、なかなかストーリー性がある人生を歩んでいらっしゃる。彼女は天津で生まれて、天津テレビでアナウンサーをしていた。レギュラーを何本か持ち人気もあったのに、そのキャリアを捨てて、2009年に一人で日本に来たんです。来日したばかりの頃はまったく日本語ができなくて、中華料理店とか免税店でアルバイトしながら日本語学校に通い、その2年後には早稲田の大学院に合格する。なかなかすごいですよね。 ――水着やメイド服、セーラー服、エイサー姿といったコスプレシーンのほか、はにかみながらインタビューに応えているシーンも印象的でした。 0138.jpg 土屋 このシリーズは、ただ単にイメージDVDというわけではなく、人となりがわかるインタビューも見どころなんです。一昨年の東日本大震災後、毎日のように両親から「帰ってこい」と電話がかかってくる中、彼女は“ジャーナリストを志す人間が、災害が起こった場所から逃げることはとてもできない”と、頑として日本に残ったんです。もちろんルックスはバツグンですが、人間的にも芯があって、非常に魅力的な方。そこをしっかり知ってもらえるとうれしいですね。 ――これまでに藤川さん、本橋さんと「美しすぎる○○」シリーズを手掛けられてきた土屋さんですが、とくに藤川さんの『藤川ゆりDVD love navi 八戸』は、イメージDVDとしては異例のヒット作となったそうですね。このシリーズの素材選びの基準は、どんなところなのでしょうか? 土屋 “美しすぎる”とか“かわいすぎる”というのは、結局のところ見る側の主観に寄ってしまうので、その部分はあまり重視していないんです。一番重要なのは、下の○○の部分。仮にDVDを出したりして状況が変わったとしても、その○○の部分が絶対に揺るがない、と確信が持てた人だけなんです。藤川さんの場合も、実は最初にお会いしたときに、一度断られているんです。彼女は八戸市の市議会議員で、この先も国政に打って出てやろうという野心はない。なので、自分自身をPRするのは、八戸市の有権者だけでいいと。それ以外の人に自分自身をPRしたくない、とおっしゃったんです。その時に、これはホンモノだと思ったんです。この人だったら、たとえDVDが売れて脚光を浴びても、それを踏み台にして国政に進出したり芸能界に行ったりしないだろうと確信が持てたので、そこから食い下がって、彼女のパーソナルDVDではなく八戸市をPRするためのDVDとして出ていただいたんです。 ――コスプレはまだしも、素人の女性が水着になるのは抵抗があると思いますが、どうやって口説き落としているんですか?  土屋 藤川さんの場合は、八戸市のPRのためのDVD。本橋さんの場合はバンクーバー五輪前だったんですが、カーリングはすごくマイナーなスポーツでスポンサーが少なく、合宿も海外遠征も資金難だった。そんな中、本橋さんはバンクーバーに向けて、自分がチーム青森の広告塔になり、スポンサーを獲得しようという覚悟があった。この2人に共通するのは、結局DVDを出したとしても、売れなかったらPRにならないという点。ですから、水着があるとないので販売枚数が1ケタ違う、というのをきちんと説明した上で、「それなら……」ということで快諾してもらいました。 0509.jpg ――最近では、“美しすぎる”という形容詞は食傷気味になりつつありますが、このシリーズはまだまだイケますか? 土屋 ニーズ自体はありますが、それに応えられるコンテンツが圧倒的に少ないとは思いますね。“美しすぎる”一般人ならなんでもいいというワケではなく、○○の部分に価値があり、さらにそこからDVDを出してもOKだという人は本当に少ない。常に探していますが、なかなか見つかりませんね。 ――今までやりたかったけど、できなかった人はいますか? 土屋 お会いした人は数知れずいるんですが、会ってみたらそうでもなかった人はけっこういますね。そこまでかわいくなかったとか、まぁいろいろ……。そういう意味では、こちらがやりたかったのに断られたのは一人だけですね。それが、美しすぎる海女さんで話題になった大向美咲さん。海女という仕事を18歳でやろうとしたのもすごいけれど、けっこう骨もあって、実際ルックスもかわいかったんで、3回くらい(岩手県)久慈市に足を運んだのですが、「嫌です、恥ずかしいです」って。結局、実現しませんでした。 ――それでは最後に、段さんのDVDのPRをお願いします。 土屋 彼女は親日家で、ゆくゆくは日中の懸け橋になりたいと勉強に励んでいます。いま日中関係が微妙な中で、彼女のような存在は本当に貴重ですし、なにより本当にかわいらしい子なので、絶対損はさせませんよ!

「外国のエッチな映画は結構燃えちゃうんです♪」人気AV女優・加藤リナは洋モノがお好き!?

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(撮影=岡崎隆生)
 ウォーターテーマパークを舞台に、凶暴なピラニアたちが所狭しと暴れまわり、人間たちを襲う恐怖のパニックムービー『ピラニア リターンズ』。世界中を恐怖に震えさせたこの作品のDVD&Blu-rayがリリースされる。これを記念して、応援団長に抜擢されたのが、いまやAV女優として向かうところ敵なしの“カトリナ”こと加藤リナちゃん。人気絶頂のAVクイーンも、人喰いピラニアの餌食となってしまった……!? ――『ピラニア リターンズ』応援団長就任おめでとうございます! 加藤リナ ありがとうございます。頑張ります! ――映画をご覧になった感想は? リナ 実は、普段パニック映画は全然見ないので、『ピラニア リターンズ』はトラウマの一作になりました。まさか、こんなに怖い映画だとは……。さすがに、そこまでグロテスクではないだろうと油断して見始めたんですが、冒頭からグロいシーンの連続でびっくりでした。 IMG_7601.jpg ――確かにショッキングな作品ですが、まさかトラウマになるほどとは……。 リナ 怖いのが嫌なので、朝一番に見たんです。もし夜に見ていたら、怖くて絶対眠れなくなっちゃっていましたよ。かわいらしいお魚は大好きなんですが、ピラニアだけはもう絶対に無理! ――『ピラニア リターンズ』の中で、一番印象に残っているシーンは? リナ 人喰いピラニアが現れた時、泳げない男の子が湖に飛び込んで好きな女の子を助けるシーンかな。実はショッキングなシーンばかりじゃなく、とても素敵な純愛ストーリーにもなっているんです。 ――パニック映画には欠かせないエッチなシーンもたくさん盛り込まれていますね。 リナ 出演している女優さんが、みんなスタイル抜群でグラマラスですよね。身体のラインもとてもきれいだし、「うらやましいな~」って思っちゃいました。 ――抜群のスタイルのリナちゃんでも憧れちゃうの!? リナ 洋モノのAVが大好きなので、外国のエッチな映画は結構燃えちゃうんです。機会があれば、ぜひ外人さんともエッチしてみたいですね~。どんな感じか友達に聞いたことがあるんですが、「アソコは大きいけど、あんまり固くないよ」って教えてもらいました。その友達によれば「日本人のほうがいい」って。 ――日本男児としてはすごく安心しました(笑)。ところで、リナちゃんは最近、パニックになったことはある?
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リナ 先日、近所の路地裏でおばさんがうずくまりながら、「痛い、痛い」と呻いている場面に遭遇したんです。どうしたらいいかわからなくて、その時はパニックになりましたね。結局、ほかの通行人が通りかかって救急車を呼んでくれました。 ――それはパニックになっちゃいますね。AVの撮影現場でも、パニックになることはあるんでしょうか? リナ 『リナ汁100%』という作品を撮影した時、汗まみれにならなきゃいけない設定だったんですが、全然汗が出なくて大パニックでした。暖房をつけてもらったり、お風呂に入ったりしながらなんとか撮影できたんですが、あの時は焦りましたね(苦笑)。
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――AVのほかに、テレビやラジオにも引っ張りだこなリナちゃん。今後挑戦してみたいお仕事はありますか? リナ ラブグッズや化粧品のプロデュースをしてみたいです。もともと学生の頃は美容師を目指していたので、友達の髪の毛や化粧をいじったりするのが好きなんです。だから、自分が表に出るよりも、ほかの人のサポートをする仕事のほうが向いているのかもしれないですね。 ――リナちゃんが裏方なんてもったいなさすぎる! 女優として本格的な演技の仕事なんかはどうでしょうか? リナ それが、セリフを覚えるのがすごく苦手なんです……。普段のAVの現場では、「こういうことをしゃべって」と指示されて、自分の言葉でしゃべるから大丈夫なんですが、台本になると「覚えなきゃ」って緊張してしまって、全然うまくできないんです。以前Vシネマに出たことがあるんですが、セリフでとても苦労しました。 ――じゃあ、もしも『ピラニア リターンズ』に出演するならどの役に挑戦してみたい? リナ 主人公の役に挑戦してみたいですね。ピラニアに襲われたり、男の子との純愛を経験したり、そのドキドキ感を味わってみたいです。 ――でも、主人公だったら苦手なセリフをたくさん覚えなきゃならないですよ。 リナ えっと……口パクでなんとかならないですか? ――無理です!
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