米トランプ大統領就任で、日本の“裏社会”もザワザワ……「YAKUZA全面撤退の可能性も」

trump1116.jpg
 大富豪のドナルド・トランプ氏が接戦の末に民主党のヒラリー・クリントン氏を破ってアメリカの次期大統領に選ばれたことで、全世界に衝撃が広がっている。  アメリカ国民の一部は、すでに拒絶反応を示し、各地で抗議デモを繰り広げているが、今となってはあとの祭りで、政治経験のない実業家に国の命運を託す博打に出た形だ。  その反応は日本の裏社会でも見られ、アメリカからの撤退を早々に決める暴力団関係者もいるのだという。ヤクザの動向をメインに伝える実話誌の編集者に聞いた。 「もともとオバマ政権の2011年に日本の暴力団“YAKUZA”を国際犯罪組織と認定していて、経済制裁も発動されたので締め出し傾向は強まっていました。山口組や住吉会など日本の有力組織が、武器や薬物の密輸のためのマネーロンダリング(資金洗浄)にも関与していると指摘されたんです。それでヤクザは、現地のメキシコ人、中国人など移民マフィアに協力を仰ぎ、裏の連携で守ってもらおうとしていたんですが、トランプ氏の移民排除政策は、移民ごと一掃しようという話。資産を凍結される前に出たほうがいいんじゃないかと、早くも動いている日本のヤクザがいるんです」  アメリカでは、日本の暴力団がオリンピック関係者とつながっているとする報道もあった。2年前、「VICE」誌が「日本でいま最も危険で、最も代償の高くつく写真」と題し、山口組の司忍六代目組長とJOC副会長だった田中英寿・日大理事長のツーショット写真を掲載。以降、巨大なオリンピック利権の一部に、日本の暴力団が絡んでいるという疑惑が広まり、東京五輪自体にも疑いの目が向けられている。 「それだけに、悪評を払拭したい日本政府が摘発に協力するんじゃないかというウワサもあるんです。トランプ氏はアメリカ国内にいる海外マフィアを徹底排除して、自国の裏社会までもオールアメリカンにして支持を得ようとする気配があるので、利害は一致。暴動を起こしているのはアメリカ人でも、ネットで扇動していたのがチャイニーズマフィアだという疑いもあって、もはや現地はめちゃくちゃですが」(同)  トランプ氏がこうした混乱の拡大の中で、ヘタすればフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領のような強硬手段に出てもおかしくないという見方もある。 「アメリカの警察官は国民にとってヒーローなので、彼らがドンパチと外国人マフィアを撃ち殺す図は、貧困層の白人のストレス解消にもなるんじゃないかと。もし日本の暴力団関係者がアメリカで逮捕されれば、日本と比べ物にならないぐらいの怖い環境の刑務所が待っていますから、逃げ出すのも当然ですよ」(同)  裏社会に詳しい作家の影野臣直氏も「アメリカに巣食っていた日系マフィアが、続々と帰国してくるのではないか」と見ているひとりだ。 「フィリピンではドゥテルテ政権になってから、現地の性風俗や密輸で勢力を伸ばしていた日本のヤクザたちが帰国してきていますよ。アメリカでも、同じことが起こってもおかしくはないでしょう。そうなると、表面上は一般人に見える半グレ系の連中をアメリカに送り込んで代用することも考えられますが、そこはヤクザの知恵の絞りどころですね」  一説には、日本のヤクザが海外に持っている資産は総額4兆円ともいわれ、これを知るトランプ氏が没収を狙っているというウワサも飛ぶ。 「どっちにしても、これからは頭の良いヤクザしか生き残れない時代だということ。フィリピンでも、インテリヤクザは政府役人に取り入って生き残ってます。アメリカ自体に劇的変化がなくても、警戒される側の人間の動きは早いですよ。どんな国の政府にも利権に食い込む方法はあるので、裏社会では国際的な知恵比べが始まっているかもしれません」と影野氏。  今回の米大統領選の結果で世界的に「得する人」、「損する人」それぞれ明暗が分かれそうな気配だが、日本のヤクザは内心、反トランプのデモ行進に加わりたいぐらいかもしれない。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

換金率は一般店の5倍! 1日の儲けは20万円! マンガ喫茶感覚でファンが集う裏スロ潜入記

shinjuku0420.jpg  1990年代後半、“一撃万枚”という言葉が飛び交うほど隆盛を極めたパチスロ業界。多くの“スロッター”がストック機能やAT機能、大量獲得機能を搭載し、史上まれに見る爆発力を持つ4号機や裏モノに魅せられてスロット漬けの日々を送っていた。  その後、多くの中毒者を輩出した4号機はその爆発力が原因でホールから排除され、代わって登場した玩具のように“ユルい”5号機は、かつての猛き戦場を知る者たちを大いに失望させ、スロッターたちは自然とホールから足が遠のき、今に至る。だが、その裏でかつての甘美の時を忘れられないスロッターたちが集う、もうひとつの戦場が“裏スロ”である。  新宿、渋谷、池袋。華やかな街から少し外れた路地にある雑居ビル。その重い扉の奥に裏スロは存在する。  昨今のパチスロ業界では、射幸心を煽りすぎるという名目でギャンブル性の高い機種はことごとく姿を消し、射幸性の高さを楽しみに通常のパチンコホールに通っていたサラリーマンや、近所の飲食店で働く店員などがひっきりなしにお店を訪れている。  裏スロの換金レートはおおむね1枚あたり20円から100円。100円となると、正規のパチスロに換算すると5倍に相当し、ボーナスを引き当てることができれば、あっという間に10万~20万円相当を手にすることができるのも人気の秘密である。  20台ほどの遊技機が並ぶ店内には、コインサンドやドル箱といった通常パチンコホールにあって当たり前の物は存在せず、遊技者はさながらゲームセンターのようにデジタルカウンターで自身のメダル獲得枚数を知ることができる仕組みになっている。何より普通のパチンコホールやスロット専門店と異なるのは、台移動のみならず掛け持ち遊技が可能なことだろう。 「スロットでの掛け持ち遊技とは?」とスロット経験者でも不思議に思うかもしれないが、裏スロには「オート機能」が搭載されており、直接レバーを叩いたり、リールのストップボタンを押さなくても遊技が可能となっているのだ。  そういう意味では極めて効率的な鉄火場となっており、このシステムに慣れた者の中には、平然と3台、4台同時にプレーを続ける猛者も存在する。  また、マンガ喫茶などと同じようにフリードリンク制で、遊技者は好きなタイミングで好きなだけドリンクを飲むことができるほか、お弁当やカップ麵などの軽食も無料となっている。さりとて、ほとんどの遊技者は一心不乱に台を愛でて、ドリンクや軽食の存在すら眼中にはないのだが……。  機種のラインナップを見ると、4号機のストック機やART機といった波の荒い台が人気を集めており、「南国育ち」や「北斗の拳」などといった機種はどの店に行っても存在する。そんな中、常連客の中ではほとんど目押し不要で、シンプルでありながら爆発力は桁ハズレの、裏モノとして一部の店で人気を誇っていた「ビッグシオ30 GOD ver」などの沖スロの改造台が一番人気を誇っているのが実状だ。慣れてしまえば普通の4号機では我慢できず、次々と刺激が欲しくなるのはスロッターの気質だろう。  店によってはイベントなどの日に最高設定の6(註:段階の設定の中でボーナス確率が一番高い)を投入し、客が抽選のため雑居ビルに200人近く並ぶことも。確かに設定6を打てば、理論上ほぼ間違いなく勝つことができるが、そこは“裏”の世界のこと。実際には店側が大当たりを遠隔操作していることもままある。とはいえ、これは裏スロを打つ客側も周知なのだが……。  無論、勝ち続けることは難しい。  だが、店側も客から回収してばかりでは、客離れを招き、結果的には自分で自分のクビを締めることになるのが現状だ。最終的には、そういった遊技者と店側との駆け引きも含めての勝負となるのだが、店側と良好な関係を築けば、つまるところ常連となれば、自然と高設定の台をつかむことにつながるため、店とのお付き合いが裏スロ一番の醍醐味なのかもしれない。ホスト側との関係性を大切にすることは、裏スロに限らず、あらゆるギャンブルの原点なのだ。 人生という最大のギャンブルにおいても、おごりすぎるものは決して真の勝者にはなれない。そういう意味でも、ここはまごうことなき人生の鉄火場とも言えよう。 今日も人通り少ない繁華街の外れで、誰かが万札を握り締め重い扉を開いている。スロットを心から愛する者たちの楽園は、規制という野暮な網を抜けて、今後も危うくも色あせない輝きを放ち続けることだろう。 (文=音無鈴鹿)

裏総合商社、売春の相場、末端価格……“アングラマネー”の秘密を解きほぐす『図解 裏ビジネスのカラクリ』

karakuri.jpg
『図解 裏ビジネスのカラクリ』(イースト・プレス)
 凶悪事件をニュースで知るとき、我々が注目するのはその凄惨な内容や当事者たちの心理、あるいはその後の顛末であったりする。事件の渦中にある特定の人物たちの内面にクローズアップしたルポルタージュは、いつでも我々の関心の的になる。  しかし、世の中にあまたある犯罪や逸脱行為は、特定の個人が凶悪だったから、異常者だったからという理由だけで起きているわけではない。落ち度のない人間が被害者になり、食い物にされる事件が絶えないのは、その搾取のメソッドが我々の見えないところで確立されているためだ。そんな裏ビジネスのしくみを、あたかも一般社会のビジネス解説書のように明快に図解しながら説明してくれるのが、丸山佑介著『図解 裏ビジネスのカラクリ』(イースト・プレス)である。ヤクザや半グレといった人々についてなんとなく想像することはできても、それらが集団としてどのような「業務」を行っているのか、彼らのやっている「事業」はどんなふうに回っているのか、そこまではなかなか見ることができない。そんな「裏のしくみ」をわかりやすくまとめた、裏社会の現場に身をおいてきた著者だからこその裏ビジネス解説書だ。  この本が特徴的なのは、結果として凶悪犯罪につながってしまうような裏社会のしくみを、一般社会のシステムになぞらえたり具体的な数値を示したりすることで、基本的にはあくまでビジネスの流れとしてレクチャーしている点である。  非合法ドラッグが日本社会のどこかに流通していることだけは知っていても、その詳細な道筋についてはどうにも現実味がなかったりする。しかし本書であらためて原産地から卸問屋、小売業、消費者までを一般の物流ルートのように図解で解説されると、これらの犯罪行為もまたごく一般のビジネスと同じように社会に根を下ろしたシステムになっていることがよくわかる。  また山口組や住吉会、稲川会といったヤクザ組織の代表的な名前は聞いたことがあっても、それがどのような大きさの組織なのか、詳しいイメージをつかむ機会はあまりない。本書ではこれらヤクザ組織の規模と、三井、三菱など「表」社会の商社の規模とを比較し、その巨大さを数値で簡潔に把握させてくれる。「裏総合商社」であるヤクザ組織と、「表」社会の総合商社とを対比する視点は新鮮である。言われてみればヤクザは警備業から貿易、販売、金融、不動産業などまでを手がける総合商社なのだ。もちろんそれぞれは非合法なビジネスに根ざしている。だからこそ「裏総合商社」なのだが。  図解の中に盛り込まれている、裏ビジネスの相場価格表も本書のポイントだろう。密造銃の種別価格や各種ドラッグの末端価格まで、数値として示されるから、そのビジネスの規模や客単価の相場も見当がつきやすい。これらの数字も、非合法ビジネスの悪質性を強調するためではなく、あくまで解説のための資料として載せられているのがこの本の特徴である。  売春の年齢別の基本価格からオプション価格までがわかりやすく載せられた項目には、素人が簡易的に売春に参入しやすくなったために「市場」が荒らされ、管理買春がその立場を脅かされている現状が解説される。こうやって紹介されると、表社会と何一つ変わらないような、裏ビジネスの商業としてのダイナミズムや悲哀がうかがえるようで面白い。  もっとも、人身売買のしくみや人体売買のパーツごとの相場価格までが同様に解説されるくだりなどを読むと、その明快さゆえに静かな怖さにも触れることになる。簡潔にメソッドが解説できるほどにマニュアル化されているということは、我々の住んでいる社会を一枚めくれば、そこにはこうした裏のビジネスシステムが張り巡らされているということの証しでもある。「表」に見えていないだけのことなのだ。  本書ではまだ記憶に新しい近年の凶悪事件についても、その背後にある裏ビジネスの組織や、裏ビジネスのどのようなメソッドがそこに息づいていたのかを説明してくれる。北九州や尼崎の監禁殺人事件で、首謀者が駆使していた裏ビジネスに必須のスキルとはどのようなものか。六本木のクラブ「フラワー」での撲殺事件でニュースにもたびたび取り上げられた関東連合とは、いかなるつながりで形成された集団なのか。ニュースを流し見していては一件一件の事件でしかないものが、裏ビジネスのシステムという補助線を引くことで立体的に見えてくる。ニュースの背後をいかにして考えていくかの一助にもなるだろう。  次々と新手の方法があらわれる詐欺の手口や、いつの世も絶えない“下半身”つまり性欲をめぐるビジネスなど、非合法ビジネスを広範に解説している本書は、アンダーグラウンドの住人たちの興味深さとそら恐ろしさを同時に伝えるものになっている。付け加えて言うならば、この手広い裏ビジネス解説書は、裏を返せばそのようなアンダーグラウンドの犠牲者にならないための対策マニュアルにもなるのだ。なにしろ、我々の住んでいるこの世界は、ちょっとひっくり返せば周到にマニュアル化された闇にあふれているのだから。 (取材・構成=香月孝史/http://katzki.blog65.fc2.com/

路上刺傷事件から2カ月──“元アウトローのカリスマ”瓜田純士と“人刺し裕”内藤裕が怪気炎!

urita_naito_01.jpg
瓜田純士(左)と内藤裕(右)
 10月14日の夜、千葉県千葉市美浜区内の駐車場で腹部などを刺されて重傷を負った“元アウトローのカリスマ”こと瓜田純士(34)が先ごろ、同じ現場で首を刺されて生死の境をさまよった“人刺し裕”こと内藤裕(36)とともに日刊サイゾーの独占取材に応じ、事件を振り返った。  「瓜田が千葉で刺されたらしい」という噂がネット上を駆け巡ったのは、10月中旬のこと。現場周辺での聞き込み調査や捜査関係者への取材などから、噂が真実であることはすぐに確認できたのだが、肝心要の瓜田本人とは連絡が取れない状態が続いていた。  しかし、事件から2カ月過ぎたころ、瓜田からようやく折り返し電話があり、「ほとぼりが冷めたので、事件について語れる範囲で語ってもいい。当事者の一人でもある兄貴分の内藤裕と共に取材に応じる」という言葉をもらった。  指定された都内某所に駆けつけると、瓜田、内藤ともすでに酔っぱらっており、かなりご機嫌な様子であった。  内藤は開口一番、挨拶代わりにこんな暴露話を始める。 「純士の野郎、さっきAV女優とディープキスしてやがった。それも客席のド真ん中でだぜ」  つい先ほどまで、瓜田と内藤は後楽園で格闘技の興行を観戦していたらしく、その会場で声をかけてきた瓜田ファンのAV女優に対し、瓜田が速攻で手を出したエピソードを笑いながら話す内藤。しかしその首には、痛々しい傷跡が……。
urita_naito_09.jpg
内藤の首に残る傷跡。
 一方の瓜田もシャツをめくると、新しい傷跡があちこちに。  今は両者とも元気そのものだが、2カ月前には相当な修羅場があったのだろう。居酒屋へ場所を移し、さっそくインタビューを開始した。 ──10月14日の夜、誰との間で、いったい何があったのでしょう? 瓜田 「階段から転げ落ちた、ということにしてもらえるとありがたいんですが(笑)」 ──一部報道では「目が合ったためトラブルに」とありましたが、本当ですか? 瓜田 「酔ってたから細かいことは覚えてませんが、天の声によると、この事件は突発的に起きたんじゃなく、計画的に起きたみたいですね。相手はたぶん殺す気で来ていた。といっても我々を殺しに来たわけじゃなく、我々と一緒にいた別の人間を殺しに来た。僕と内藤の兄貴は、その刃物を持った男を止めようとしてケガをしたと、天の声が言ってます」 ──当日、現場にいたメンバーは誰ですか? 内藤 「僕と、僕の舎弟と、純士と、純士の舎弟と……」 瓜田 「(遮るように)あとは記憶にないですよね?」 内藤 「うん、記憶にない」 ──刺された記憶はありますか? 内藤 「ありますね。僕が相手をパンチでぶっ倒して、倒れた相手にのしかかろうとしたときに、刺されたって感じですね」 瓜田 「僕は駐車場の隅っこにいて、パッと見たら、どう見ても不良とわかる人間がいきなり兄貴に向かって光りモノを抜いたから、止めなくちゃと思って本能的に飛びかかった。で、グチャグチャに揉み合ってる間に何回か刺されたという流れですね。その間、こっちも何発かパンチを入れましたが」
urita_naito_03.jpg
瓜田の腹の傷跡

urita_naito_04.jpg
肩口

urita_naito_05.jpg
腕の傷は貫通した
──相手の正体は? 瓜田 「忘れました」 ──相手の凶器は? 瓜田 「ナイフじゃなく、ドスですね」 ──どこを刺されたのでしょう? 瓜田 「僕はよくオマ×コに刺すんですけど……あ、違うか(笑)。僕はたかだか知れてますけど、腹2カ所と、左手首を貫通したのと、肩2カ所の、計5カ所。全部で30針縫った程度ですね。ま、階段から落ちた程度のケガなんで、たいしたことないです」 内藤 「僕は首を刺されて3日ほど意識不明になりました。もう痛みはほとんどないけど、まだちょっと声が出しづらいかな」 ──逃走した犯人は捕まったのでしょうか? 瓜田 「さぁ。こっちも相手を痛めつけてるから、痛み分けってことで、もうどうでもいいです」 内藤 「意識が回復したあと、刑事から『相手を訴えろ』と言われたけど、僕はこう言い返しましたね。『お前バカか? 俺が誰だかわかってんの? 俺は内藤裕だぞ。携帯を刑事に没収されて事件のことを右も左もわかんない状態で、なんで相手を訴えなきゃいけねえんだ? お前、頭イカレてんな』って。まあ、僕がイカレてるんですが。ぶはははは」  ここで瓜田の携帯が鳴る。先ほどのAV女優から「会いたい」という電話が入ったようだ。瓜田が長電話を始めたため、引き続き内藤に話を聞く。 urita_naito_07.jpg ──かつてKGBというギャングに所属し“人刺し裕”の異名を取った内藤さんが、皮肉にも刺されて死にかけたわけですが、今回の一件をどのようにとらえていますか? 内藤 「よくあるケンカの一つ。刺したり刺されたりは、ガキのころからしょっちゅうあること。全然特別なことじゃないし、これしきのことで僕の心は折れませんよ。普通は、刺されたり、さらわれたりすると心が折れるもんですけど、僕は一切折れないですね。心さえ折れなきゃ、誰にも負けない。そういう考えで、KGBのときから命かけて戦ってきました。やられたらやり返せばいいし、徹底的な暴力で相手に何も言わせなくすればいい。それが僕のケンカです。きっと関東連合のメンバーは関東連合が一番と思ってるだろうけど、自分は自分らが一番と思って生きてます」  ここで電話を切った瓜田が会話に加わってくる。 瓜田 「そんな男っぽい話をしてる最中にあれですけど、さっきのAV女優、最初のうちは『どこにいるんですか? 会いたいから今すぐ行きます』とか言ってたくせに、途中から急に『ごめんなさい、××××のスポンサーに呼ばれちゃったのでそっちに顔を出します』だって……」 内藤 「ぶはははははは!」 瓜田 「今でこそ、こうして元気に笑ってる兄貴だけど、ぶっちゃけ、あのときは死んだかと思いましたよ。出血量がハンパじゃなかったから」 内藤 「俺、23人分の輸血をもらったんですよ。普通は血液が3分の1なくなったら死ぬって言われてるけど、俺は半分以上、3分2なくなったけど生きている!」 瓜田 「僕は打たれ強いせいか、3分の1で済みました」 内藤 「はははは」 urita_naito_02.jpg urita_naito_08.jpg ──内藤さんは「よくあるケンカの一つ」と言いましたが、瓜田さんは今回の一件をどうとらえていますか? 瓜田 「『喧噪』ですね。修羅場とか危ないやりとりとか殺し合いとかをすべて含めて『喧噪』と僕は言うんですけど、ちょっと最近、喧噪から離れてたから、言い訳はできないけど、思うように動けなかった。思うように動けてたら兄貴にこんな傷を負わすことなく終わらせる自信があったんですけど……。やっぱ人間って、場面から離れてる時間が長いと、鈍りますね。僕もなんやかんやで、最近はぬるま湯につかってたんですね」 内藤 「それはわかる。俺もそうだもん。現役時代はチャカや日本刀でバチバチやってたけど、そこから長く離れちゃうと、どうしても感覚が鈍るよな」 瓜田 「でも、どれだけ場数を踏んでいようが、秋葉原の加藤の事件じゃないけど、本気で命を取る気の人間が急に襲いかかって来たら、5~6人でどうこうできる問題じゃないですよ」 内藤 「相手は殺されると思って来てるからね」 瓜田 「と同時に殺してやろうって気持ちで、覚悟を決めて来てますから。人間、死ぬ気になったらなんでもできるっていうけど、僕はそれって嘘だと思う。死ぬ気になったら自殺するだけ。殺す気になった奴がなんでもできる」 内藤 「ちなみに俺はいつでもその覚悟があるよ。俺は“勝ち負け”に100パーだから。勝つまでやる。死ぬときは死ぬけどね」 瓜田 「兄貴は『負けるんだったら自分も死ぬ、気絶するまで殴り合う、勝つためなら手段を選ばない』という考えで生きていて、とにかく勝ちに徹底している人間ですね。僕は、どれだけ根性を見せるかに徹底している人間です。でも今回は、自分だけが的になれば良かったのに、たかだが5~6カ所刺されたぐらいで足がヒヨっちゃって、兄貴の首にまでドスをいかせちゃった。そのことをものすごく反省しています。『人間、骨は折れても心は折れない。精神は肉体を超越する』僕はそういう根性論だけで生きてきたんですけど、今回だけは本当に、生き死にの場面になってしまった。だからやっぱ、日頃の鍛錬も大事かなって思いましたね。生きるか死ぬかって場面は、いつ訪れるかわかならない。大事なのは、いかにそのときに『思いと行動が一致するか』だと思うんですよ。思いだけ強くて足が動かないんじゃ意味がない。その点、今回の僕は、ほとんど何もできなかった。相手のほうがすごかったって話。もっと一万倍、強くならないと」 ──瓜田さんが事件現場で、内藤さんを介抱しながら泣いていたという目撃談もあったのですが、それは本当ですか? 瓜田 「血まみれになりながら、抱きついて介抱したのは本当です。『兄貴!』つって。でも、兄貴の出血量があまりもひどかったから、“あ、この人死んじゃうんだ。嘘でしょ? これだけ好きな人が目の前で死んじゃうんだ”っていう気がしちゃったんですよ。当然、そのときは感情的になってましたから、泣いたかもしれません。それにしても兄貴とは、不良格闘技の『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』で知り合ったご縁で、僕の引退試合の対戦相手まで務めて頂いた間柄ですが(記事参照)、その二人がお互い血まみれになって同時に死にかけるとは、まさに血を分けた兄弟だなって思いましたよ」 内藤 「俺は気を失ったあと、ずっと夢を見てたんだよ。暗い場所をずっと歩いてる夢。わけわかんないまま暗闇をずっと歩いてたら、ふと光が見えて。暗いところはイヤだから、ふら~っと光に向かって歩いて行ったら意識が戻った。で、だんだんいろいろと思い出してきて、ああ、そういえば俺は刺されたんだな、ああ、俺は生きてんだな、って」 瓜田 「生意気言いますけど、兄貴は生かされてるのかもしれませんね。僕はもう痛い目に遭うのが趣味ですから(笑)、今回の切った張ったも全部笑い話にして、終わりにしたいですね。まあなんにせよ、酒飲んでこういう話をできるっていうのは、お互い生きてるからこそですよ」 urita_naito_06.jpg 内藤 「人間、生きてりゃ、なんでもできるもんな」 瓜田 「兄貴、格闘技はもうやらないんですか?」 内藤 「36歳だし、目が飛蚊症だからなぁ……」 瓜田 「そんなこと言わずに、もういっぺんリングに上がってくださいよ」 内藤 「俺はさておき、純士はまだいけるだろ」 瓜田 「生きてりゃ、なんでもできますからね。ってことで、さっきから僕、あのAV女優のことが気になって気になって仕方がないんですけど、どうにかなりませんかね?」 内藤 「それはもう諦めたほうがいいよ(笑)」  女性関係はさておいて、今後は4冊目の著書の出版のほか、格闘技復活も視野に入れつつ、表現活動を本格化させていく予定だという瓜田。とりわけ来春発売予定の新著は「関東連合にも言及した命がけの作品」になるとのことだ。  一方の内藤は「当面はカタギとして生きていくつもり」と語ったが、「最近の地下格闘技界は偽物ばかりでつまらない」という不満を抱えているため、自身が格闘家として再始動する可能性もゼロではなさそうだ。  修羅場から生還した両雄の、次なる“戦い”に期待しよう。 (取材・文=岡林敬太)

汚れてでも勝ち抜け!――ヤクザに学ぶ最強ビジネス本『ブラック・マネジメント』

blackman_01.jpg
『ブラック・マネジメント』(双葉新書)
 昨今、『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』(漆原直行/マイナビ新書)、『ビジネス書大バカ事典』(勢古浩爾/三五館)などといったビジネス本批評のビジネス本が売れている。それほどまでにビジネス本は玉石混交のジャンル。そんなビジネス書の世界に異色な書籍が登場した。  それが丸山佑介氏の著書『ブラック・マネジメント』(双葉社)である。  このタイトルからおそらくまっとうな手段をまとめたものではないことは容易に想像ができる。実際、ヤクザやアウトローたちの裏稼業のビジネス手法を取り扱った本であることは間違いない。ただし、そんな裏社会の中でも「マネジメント」に特化して使えるところを取り上げたことが、この本のこれまでにないビジネス本としての特色となっているのだ。  著者の丸山氏は元々ジャーナリストとして裏社会を取材しながら、昼間はビジネス書系の出版社で一般企業の経営者などのビジネス書の編集をしてきたという。そんな著者だからこそ、冷静な視点で表社会でも役立つブラック・マネジメントを抽出できたのだろう。  本文に散りばめられたノウハウの数々を見ると、ヤクザの取材をしながら、「将来これ、ビジネスノウハウ本に使えるな」なんて思って情報を集めていた著者のツワモノぶりも相当際立つが、それ以上にそれぐらいのしたたかさがないと今のビジネスシーンは渡っていけないのだという厳しさも垣間見ることができる。では、そのしたたかなマネジメントとはどのようなものなのだろうか? ■「命がけ」の現場から生まれる究極の手法  ヤクザの仕事って何?  そう聞かれると北野武監督作『アウトレイジ』で繰り返された「バカヤロー」と怒声を張り上げたり、腕力を振るったり拳銃を撃ちまくったりすることをイメージする人も多いだろう。もちろん暴力的な側面は否めないが、その一方で巧妙な駆け引きも彼らの重要な仕事だ。  彼らは組という鉄の掟で結ばれた組織の中で、時に一人で、時にチームを組みながらシノギ(事業)を行うプレイヤーであり、その中で自らのブランディング法やポジショニングや交渉術を磨いていく。これは一般企業で働く人とまったく変わらない。さらに、彼らのビジネスは文字通り「命がけ」(!)の現場から生まれるだけに、さまざまな技術が駆使されている。そんな気合いと本気が詰まったノウハウが役立たないわけがないと著者の丸山氏は主張する。  例えば普段何気なく築いている社内の人間関係も、ヤクザ組織の中で捉え直すと、誰を支持するかや誰を味方につけるかがどれだけ大事かということがお分かりいただけるだろう。下手な兄貴分につけば、自分の命すら危うい世界なのだ。  そんな中で彼らがどのように立ち回り、どのように取り入り、どのように人を魅了するのかを、本書では実例と綿密な取材とインタビューで仕入れた情報をビジネススキルと融合して解き明かしていく。 ■なめられないためのブランディングとは?  『ブラック・マネジメント』の序盤でページを割いているのは、ブランディングである。例えば自分がその場で下位の人間だと思われて「お前なんかに仕事を任せられない!」と言われ、仕事をうまく進められなくなってしまう、という場面に遭遇したことはないだろうか。  本文では「個人をブランドにするためのセルフプロデュース」の手法として、若くして風俗店の統括を任されることになったヤクザが、職業を明かすことが許されない中、どのように百戦錬磨の風俗嬢たちを束ねたか、という実例を挙げている。そこで彼が取った手法は、風貌を野暮ったく演出し、髪形と髭で年齢を上に見せ、敬語を使わない、と言うよりもあまり言葉を発しないキャラ演出だったという。  さすがにこれを一般企業で真似すると上司から怒られそうだが、この手法を表社会でどう活用すればいいのかをちゃんと指南しているところがこの本の特色といえるだろう。特にビジネススキルと融合したノウハウに昇華させる際に何が重要か、自分をどういったキャラクターに設定すべきか、その設定を数年後にどのように変化させていくかなど、読んでいると自分でもできそうに思えてくるから不思議なものだ。 ■「汚い手段」と言われても勝ち抜け!  ディズニースタッフにキャビンアテンダント、果てはAV女優まで。ビジネス書では他業種の実体験に基づいた成功ノウハウ本が多く刊行されている。ある道を極めた人間の成功体験であれば、そこには必ず何かしら読者にフィードバックできるような含蓄が語られているだろうと皆が期待するからだ。  しかし、ビジネスが扱う最大の要求が「金(利益)」である以上、綺麗事や遠慮は無用だ。「笑顔で人のために」「いつかあなたの努力に気付く人が」みたいな上滑りの言葉で綴られたノウハウなんて役立つはずがない。  もちろん、ブラック・マネジメントだけに違法すれすれの手法も中にはある。しかしながら、今の厳しいビジネスシーンを勝ち抜くためにはある程度手を汚すことも必要だ。 本書を読むと、今属している会社生活が安穏とした場ではなく、シノギを削る戦いの場だということに改めて気付かされるだろう。しかし、表社会でタマ(命)を取られるようなことはないから、覚悟が決まったらどんどんブラック・マネジメントを実践すべし! (文=七井恵理)

なぜ発売されなかった? 知られざる事実が明らかになった『封印されたアダルトビデオ』

igawa001s.jpg
『封印されたアダルトビデオ』彩図社
 実話誌で一年に一度は必ず見かけるネタ、「発禁AV」。様々な理由で発売できなくなった作品、店頭から回収された作品、刑事事件になってしまった作品等々、いずれも「発禁」「封印」といった文字が読者の興味を引くのだろうか? そんなAVの数々をまとめたのが『封印されたアダルトビデオ』が出版された。収録されたのは19の作品。しかも、単にウワサを書き連ねるのではなく、綿密な取材もしているではないか。「いったい、どれだけAVが好きなんだ?」と、思いつつ著者の井川楊枝氏を訪ねた。  井川氏は今回の執筆の動機を「実話誌では、内容が薄っぺらすぎる」と思ったことだと話す。これまでも実話誌ライターとして、数多くの分野で活躍している井川氏は、封印されてしまった原因の表現そのものよりも「その向こうにある話」のほうが面白いと気づいたという。 「AVを一本制作するのに数百万円がかかるから、発売できなくなったら制作会社にとっても大変な事態です。ですので、ビデ倫などの審査機関と大げんかしたとか、プロダクションと揉めているといった話をたくさん聞くんですよ。そうした人間模様を書いたら面白いんじゃないかなと思ったんです」  本書の執筆にあたって井川氏は、とにかく関係者から直接話を聞くことを第一に考えて取材を進めたそうだ。とはいえ、扱っている作品からして取材が楽でなかったことは容易に想像がつく。  本書で掲載されているのは、障害者を出演させたことでビデ倫の審査を落とされた『ハンディキャップをぶっとばせ』。自衛隊の駐屯地でロケを行い、隊員たちも盛り上がったのに、突然自衛隊側が「撮影許可を出していない」と手のひらを返して封印された『戦車とAVギャル』。アイドル育成ゲーム『アイドルマスター』を本気でパロディにしたらゲームのファンが元ネタの会社に通報して発売中止になった『アダルトマスター』。さらに、アイドルDVDとは名ばかりの「児童ポルノ」で、児童ポルノ法違反で摘発された『少女のうた』、さらに、ネットでもお騒がせの片桐えりりかまで、硬軟とりまぜた様々な作品だ。そんな作品の知られざる実態に迫るわけだから、取材は困難を極めた。 「際どい取材が多かったですよ。どの作品のエピソードでも、話したくない関係者はいますからね。監督から“これは出さないでくれ”といわれることは多かったですし、メーカーからはもっと強くね……」  結果、どのエピソードを読んでも、当事者にかなりディープなことまでを話させることにも成功。中でも所属事務所の10代の少女を次々と「児童ポルノ」に出演させた「藤軍団事件」の摘発のきっかけとなった『少女のうた』のエピソードでは「ジュニアアイドル業界の片親率はかなり高い」とか、かなり踏み込んだ部分まで語った上で、逮捕された「藤軍団」の人物への取材にも成功している。 「事件が取りざたされていた時にも取材していたのですが、さらに深く取材したいと思い、被害に遭った女優を手当たり次第にあたって、なんとか当時のマネージャーの連絡先を聞き出したんですよ」  かなり熱のこもった取材を行った本書だが、井川氏は、犯罪に関わるものを除けば封印されたAVには真摯に制作されているものが多いと話す。 「審査で落とされた作品の当事者からは、“今でも納得ができない”という言葉をよく聞きました。せっかく制作したのだから、世に出したいのは当然なんでしょう」  まさに「足を使った」という言葉がよく似合う取材の結晶といえる本書。単にキワモノAVを並べただけではない、生の声を知ることができる貴重な資料となるだろう。 (取材・文=昼間たかし)

なぜ発売されなかった? 知られざる事実が明らかになった『封印されたアダルトビデオ』

igawa001s.jpg
『封印されたアダルトビデオ』彩図社
 実話誌で一年に一度は必ず見かけるネタ、「発禁AV」。様々な理由で発売できなくなった作品、店頭から回収された作品、刑事事件になってしまった作品等々、いずれも「発禁」「封印」といった文字が読者の興味を引くのだろうか? そんなAVの数々をまとめたのが『封印されたアダルトビデオ』が出版された。収録されたのは19の作品。しかも、単にウワサを書き連ねるのではなく、綿密な取材もしているではないか。「いったい、どれだけAVが好きなんだ?」と、思いつつ著者の井川楊枝氏を訪ねた。  井川氏は今回の執筆の動機を「実話誌では、内容が薄っぺらすぎる」と思ったことだと話す。これまでも実話誌ライターとして、数多くの分野で活躍している井川氏は、封印されてしまった原因の表現そのものよりも「その向こうにある話」のほうが面白いと気づいたという。 「AVを一本制作するのに数百万円がかかるから、発売できなくなったら制作会社にとっても大変な事態です。ですので、ビデ倫などの審査機関と大げんかしたとか、プロダクションと揉めているといった話をたくさん聞くんですよ。そうした人間模様を書いたら面白いんじゃないかなと思ったんです」  本書の執筆にあたって井川氏は、とにかく関係者から直接話を聞くことを第一に考えて取材を進めたそうだ。とはいえ、扱っている作品からして取材が楽でなかったことは容易に想像がつく。  本書で掲載されているのは、障害者を出演させたことでビデ倫の審査を落とされた『ハンディキャップをぶっとばせ』。自衛隊の駐屯地でロケを行い、隊員たちも盛り上がったのに、突然自衛隊側が「撮影許可を出していない」と手のひらを返して封印された『戦車とAVギャル』。アイドル育成ゲーム『アイドルマスター』を本気でパロディにしたらゲームのファンが元ネタの会社に通報して発売中止になった『アダルトマスター』。さらに、アイドルDVDとは名ばかりの「児童ポルノ」で、児童ポルノ法違反で摘発された『少女のうた』、さらに、ネットでもお騒がせの片桐えりりかまで、硬軟とりまぜた様々な作品だ。そんな作品の知られざる実態に迫るわけだから、取材は困難を極めた。 「際どい取材が多かったですよ。どの作品のエピソードでも、話したくない関係者はいますからね。監督から“これは出さないでくれ”といわれることは多かったですし、メーカーからはもっと強くね……」  結果、どのエピソードを読んでも、当事者にかなりディープなことまでを話させることにも成功。中でも所属事務所の10代の少女を次々と「児童ポルノ」に出演させた「藤軍団事件」の摘発のきっかけとなった『少女のうた』のエピソードでは「ジュニアアイドル業界の片親率はかなり高い」とか、かなり踏み込んだ部分まで語った上で、逮捕された「藤軍団」の人物への取材にも成功している。 「事件が取りざたされていた時にも取材していたのですが、さらに深く取材したいと思い、被害に遭った女優を手当たり次第にあたって、なんとか当時のマネージャーの連絡先を聞き出したんですよ」  かなり熱のこもった取材を行った本書だが、井川氏は、犯罪に関わるものを除けば封印されたAVには真摯に制作されているものが多いと話す。 「審査で落とされた作品の当事者からは、“今でも納得ができない”という言葉をよく聞きました。せっかく制作したのだから、世に出したいのは当然なんでしょう」  まさに「足を使った」という言葉がよく似合う取材の結晶といえる本書。単にキワモノAVを並べただけではない、生の声を知ることができる貴重な資料となるだろう。 (取材・文=昼間たかし)

裏社会のドンが赤裸々に語る『憚りながら』! さらに深く読みとくためのサイゾー的ヤクザの世界徹底ガイド

──「日刊サイゾー」で話題のあの記事をただ読む以上に、さらなる知識を知りたいそんなアナタのために、話が100倍(当社比)膨らむ" プレミアム"な記事をサイゾー目線で厳選レビュー!  発売当初からアマゾンの書籍販売ランキングの上位を走っている『憚りながら』(宝島社)。 著者は、武闘派団体・後藤組の元組長後藤忠政氏です。後藤氏は、イケイケの武闘派ヤクザとして知られ、伊丹十三監督・襲撃事件などで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? 本書には、山口組直参組長として日本裏社会を歩んでこられた、伝説的ヤクザ、後藤氏の生い立ちや関わった事件、ヤクザとしての生き方などが赤裸々に書かれています。  ヤクザには、"荒らくれもの"や"怖い"といった印象を抱いている人が多数を占めることでしょう。しかし、自分の意見を曲げることなく貫き、理由さえあれば国家権力とさえ争う、そんな生き方に憧れる気持ちは多少あるのではないでしょうか。『山口組三代目田岡一雄自伝』の前書きには、「荒っぽい半生と思われるかもしれませんが、わたしはわたしなりに一日本人として精いっぱい生きてきたつもりであり、今後も男としての本当の死地を見つけるまで、微力を尽くして働きたいと考えております」と書かれており、素直にカッコイイと思ってしまいます。そう、ヤクザって格好イイんです。  しかし、やはり裏社会を生き抜いているヤクザ。実際は、どのような組織で、どのような稼ぎ方をしているのかなど謎に包まれているその実態を知りたいと思いませんか? 『憚りながら』でも書かれていた、企業との関係。政界への関与の噂。宗教とのつながり......挙げればキリがありません。そんな社会の裏側を歩いている男たちをこっそりのぞいてしまった"プレミアム"な関連記事を一読してみれば、裏社会の関係性がよ~くわかっちゃうかも!? 【日刊Pick Up記事】 闇社会の勢力図と今後の展開 そしてそのキーパーソンとは!? 2009年3月14日付 裏社会を徹底的に暴き出す! プレミアムな記事紹介はこちら↓ レベル1 まずは知ろう、ヤクザって何? 構成員も警察官も愛読してる!? 山口組とヤクザ社会がわかる本 2009年1月号 (プレミアサイゾー) これさえ読めば君もヤクザマニア!? レベル2 マンガでも分かるヤクザの仕組み 急変するコンビニコミックの隠れヒット『任侠マンガ』の世界 2008年10月28日付 (日刊サイゾー) 入門編としてどうでしょう? レベル3 男より詳しいかも <ヤクザ×警察官、用心棒×組長......腐女子たちは"裏社会"に激萌! 2010年6月号 (プレミアサイゾー) 腐女子にはタブーなんてないのかも...... レベル4 海外でも人気の任侠映画 ガチでタブーなドキュメンタリー映画『ヤング・ヤクザ』を知ってるか? 2010年2月号 (プレミアサイゾー) 『極道の妻』だけじゃない レベル5 食い込まれたら最後? 企業とヤクザは切れない関係!? 裏社会の"会社への食い込み方" 2009年11月号 (プレミアサイゾー) 彼らの仕事の仕方がわかるかも!? レベル6 インテリヤクザのススメ ハバを利かせるのは一流大卒 ゼロ年代"ヤクザ就職読本" 2009年11月号 (プレミアサイゾー) 就職難もこれで解消? レベル7 ちょっとずつ怖い話 マスコミと 裏社会が手を握る不適切な関係の仰天実話 2009年11月号 (プレミアサイゾー) サイゾーは繋がっていない。キリッ。 レベル8 やはり黒いか芸能界 任侠団体な くして、今の芸能界はない? こんなに密接だった「山口組と芸能界」 2009年11月号 (プレミアサイゾー) 現代の基盤を築けたのは彼らのおかげ。 レベル9 裏に潜んでいる 吉本興業を悩ませる"お家騒動"の歪みと中田カウス事件の裏に見える"警察の怠慢" 2009年7月号 (プレミアサイゾー) 笑顔の裏にはどんな顔が...... レベル10 ヤクザの秘密教えちゃいます 現代経営 論のカリスマもビックリ!? 理論で見る"最強ヤクザ"山口組、強さの秘密 2010年6月号 (プレミアサイゾー) 姐さんがドラッカーを読んだら プレミアサイゾー http://www.premiumcyzo.com/
山口組三代目 田岡一雄自伝 伝説の三代目はかく語りき amazon_associate_logo.jpg