やっぱり合成だったAKB48・江口愛実 "騙された"ファン激怒でグリコ不買運動も

 AKB48の12.5期生として注目を集めた新メンバー・江口愛実。6月13日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)で表紙を飾り、江崎グリコ「アイスの実」のCMでセンターに起用されるなど一躍"時の人"となり、"平成の江口グリコ事件"とまで騒がれていた。江口のあまりの美しさにCG説も飛び交う中、6月20日売りの「週プレ」で"ネタばらし"されていることが明らかになった。 「ウワサがあったように、前田敦子の目、大島優子の髪形と体型、篠田麻里子の口、渡辺麻友のまゆ、高橋みなみの輪郭、板野友美の鼻を合成した顔でした。そして声は、5月に加入したばかりの12期研究生・佐々木優佳里の声とも掲載されています。江口愛実の存在は、朝のニュース番組やワイドショーなどでも次々に報じられ、宣伝効果は絶大だったようです」(スポーツ紙記者)  「アイスの実」特設サイトには江口のオーディション時の応募用紙とされる画像も掲載。「AKB48のみなさんの良いところを少しずつ盗んで、今までにない新しいアイドル☆を目指します!!!」と記述。まさにその言葉通り、メンバーのチャームポイントを合成した"究極のAKB48"だった江口。また、AKB48・菊地あやかが14日付のブログで「私も撮影したんですが、果たして私の顔のパーツいつ使われるのでしょうか(笑)」と書き込み、即削除。16日付のブログで改めて謝罪し、秋元康総合プロデューサーから「おまえは悪くない。だから普通のままでいいんだ」という激励のメールをもらったことも明かされた。宣伝効果は高かったものの、意外なところで江崎グリコは、被害をこうむったようだ。 「騒動が発覚してから江崎グリコの株価が下がっています。13日には860円ほどあった株価が、16日から下がり、17日には、824円まで下落。江口愛実の存在は話題にはなったものの、一部では反感を買っており、AKB48ファンの間では『アイスの実不買運動』も起きているというウワサです」(同)  AKB48の公式サイトとAKB48劇場には、研究生として江口の顔写真が掲載され、AKB48運営会社AKSは「実在しますよ。12期生のオーディションで取れなかったので、急きょ採用しました」(デイリースポーツ)と答えたとされている。いったいAKSは、何をもって「実在」と述べたのか。いずれにしろ、大手スポーツ紙やキー局のニュース番組までもが"全乗り"で報道した大掛かりな企業広告は、これで一区切りとなりそうだ。
AKB48×週刊プレイボーイ べったり。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 AKB48の新メンバー・江口愛実 やはり「アイスの実」タイアップのCG合成か 【AKB48総選挙徹底分析 Vol.01】「努力は必ず報われる!?」柏木3位・板野8位の衝撃 AKB48の未来を担う「チーム4」誕生 その裏にある壮大な構想の真相

夏ドラマ主演にCGアイドルまで登場──メディアが大騒ぎするAKB48狂想曲の裏側

screaming_akb48.jpg
『泣けるAKB』(小社刊)。
──気になるあのニュースをただ読む以上に、さらなる知識を知りたいそんなアナタのために、話が100倍(当社比)膨らむ" プレミアム"な記事をサイゾー目線で厳選レビュー!  今月9日、「AKB48第3回選抜総選挙」が行われ、各メディアが大々的にその模様を取り上げました。この総選挙では日刊スポーツが号外を出すわ、日本テレビではニュース速報を流すわで大きな盛り上がりを見せるも、いちアイドルグループの去就をさも本当の「総選挙」かのように扱う報道には、批判も数多く噴出しました。  そんな中、AKB48(以下、AKB)はさらなる話題を提供しつづけ、今月13日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)には、「AKB48独占スクープ! 6・9総選挙を超えるサプライズ必至!」という見出しとともに、江口愛実という新メンバーが衝撃の表紙デビューを飾っています。彼女は江崎グリコの「アイスの実」のCMでもセンターポジションで出演するなど、まさに破格の扱い。しかしながら、「"江"崎グリコの"アイ"スの"実"」でセンターを飾るなど、なんとも都合の良い大型新人の登場に、「人気AKBメンバーたちをCG合成して作りあげたバーチャルアイドルではないか?」と疑念の声もあがっています。しかし、前出の「週刊プレイボーイ」では彼女のインタビューも収録されており、彼女が実在しなければインタビューは完全な捏造。万が一そんなことになれば、結局はこの騒動もまんまと宣伝に乗せられた格好になってしまいます。  そんなどうでもいいことが大きく騒がれていることからわかるように、現在、AKBはその一挙手一投足に注目が集まっています。そこで今回のレベルアップ案内では、サイゾーが追い続けたAKBの裏側がわかる記事をご紹介。前田敦子主演の夏ドラマの話から、板野友美ソロデビューにまつわる悲劇、AKB商法の温床・アイドル握手会の戦略分析まで──これを読めば、猫も杓子も食傷気味のAKBの最新動向がわかる!? 小社刊行の「泣けるAKB」と併せてお読みください! 【日刊Pick Up記事】 【AKB48総選挙徹底分析 Vol.01】「努力は必ず報われる!?」柏木3位・板野8位の衝撃 2011年6月10日付(日刊サイゾー) 【AKB48総選挙徹底分析 Vol.02】「絶対に夢をあきらめません」それぞれの人生劇場 2011年6月13日付(日刊サイゾー) AKB48の新メンバー・江口愛実 やはり「アイスの実」タイアップのCG合成か 2011年6月14日付(日刊サイゾー) 週刊誌、スポーツ新聞には載らないAKBの真実 プレミアムな記事紹介はこちら↓ 【プレミアムな関連記事】 [レベル1:AKB"ニュース"の裏側] AKB48の未来を担う「チーム4」誕生 その裏にある壮大な構想の真相 2011年6月9日付(日刊サイゾー) 1チーム16人編成で4つ目ってもう"48"なんの関係もないんじゃ......。 総選挙1位も確定か!? AKB48前田敦子が人気ドラマ『イケ♂パラ』続編に主演決定 2011年5月6日付(日刊サイゾー) 堀北真希と比べるのは禁止! 電通と大手芸プロが用心棒になった──相次ぐAKB48ゴシップのつくり方 2010年12月号(プレミアサイゾー) なぜか週刊誌でもめったに出てこないAKBゴシップの不思議。 [レベル2:AKB"評価"の裏側] ショック! AKB48・板野友美がソロデビュー曲熱唱もメンバー全員無表情 2011年1月12日付(日刊サイゾー) 総選挙も8位だし、ともちんのファンはどこにいるの? AKB48ファンでなければ見る価値なし!? 『桜からの手紙〜AKB48 それぞれの卒業物語〜』 2011年5月号(プレミアサイゾー) AKBファン以外で見たい人なんていたの? [レベル3:AKB"戦略"の裏側] AKB48から演歌歌手誕生!! 大手事務所移籍でAKB48と音事協はさらに蜜月に 2011年5月18日付(日刊サイゾー) 着々と芸能界での権力を強化中! ファンサービスか? それともCD販促戦略にすぎないのか? 盛況のアイドル握手会はファンを呼ぶ"エサ"なのか? 2011年5月号(プレミアサイゾー) 今では"会いに行けない"アイドルのほうが珍しいかも。 雑誌に登場した回数から"潜在人気ランキング"も集計! 雑誌とAKB48の"ただならぬ"関係 2010年11月号(プレミアサイゾー) 雑誌で見る人気メンバーランキングは必見! 人気の栄枯盛衰がわかるかも。 ポッキーのあの子からAKB48まで! 忽那汐里、護あさな、仲里依紗、Cica、秋元才加&宮澤佐江(AKB48) 2011年1月号(プレミアサイゾー) AKB人気メンバーがサイゾーに登場! 本物です。 AKB48 vs 少女時代──何から何まで全然違う! 日韓女子アイドル錬成法 2010年9月号(プレミアサイゾー) K-POPとAKBの5つの違いとは? プレミアサイゾー http://www.premiumcyzo.com/
『泣けるAKB』 イイハナシダナー amazon_associate_logo.jpg

【総選挙8位】板野友美 最強ツインテーラーからギャルのファッションアイコンへ

akb_itano_bk.jpg
AKB48評伝本『泣けるAKB48 メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』発売を記念して、その一部を抜粋して紹介する。今回は第3回選抜総選挙で、柏木由紀、指原莉乃などの躍進を遂げたメンバーがいた一方、8位という結果がサプライズとなった板野友美。が、それは彼女がAKB48を代表する存在であったからこその驚きだった。ツインテールアイドルから、ファッションに目覚め、自らの信じるスタイルを世間に浸透させた板野の生き様に肉薄する。  板野友美は大阪の千里ニュータウンで生まれ、幼稚園の頃は、当時大人気だったSPEEDが好きになり、すでにダンスの練習をしていたという。さらに、小学校低学年の頃は、週6日で習い事に通う日々を送る。 「ダンス以外でも、エレクトーンや水泳、学習塾。あと全然身についてないけど英語も習ってました(笑)。水泳はベストスイマーっていうクラスまでいかないとダンスを習わせてくれなかったので(笑)、背泳ぎ、平泳ぎ、クロール、バタフライを個人メドレーで合格できるまで続けました」(ウェブサイト「4B」)  小学校4年生で大阪から神奈川県に転校して以降もダンスを習い、2004年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)では、EXILEのキッズダンサーを務めた。その後、『AKB48オープニングメンバーオーディション』に合格。14歳でAKB48として活動を開始する。当時は黒髪のツインテールで、自己紹介では「お耳がピョンピョン、元気なバンビちゃん」と名乗っていた板野。現在のギャルのカリスマとは正反対の、愛らしいルックスで笑顔を振りまいていた。  2nd公演では「嘆きのフィギュア」「ガラスのI LOVE YOU」、3rd公演では「投げキッスで撃ち落せ!」など、キュートなユニットに参加する。06年10月25日発売のメジャーデビューシングル「会いたかった」の選抜にも選ばれ、この頃には髪型がサイドテール風に変貌。また、06年11月から『からだであそぼ』(NHK教育テレビ)で、小野恵令奈、奥真奈美、増山加弥乃ら年少メンバーと4人で、「ほね組fromAKB48」として「ほねほねワルツ」に参加するなど、清純なアイドル路線を進んでいた。だが、板野は、当時は少しキャラを"作って"いたようだ。 「最初の頃は"アイドルにならなきゃいけない!"っていうのがすごくあったんですよ。ちょっとツクってたんですよ(笑)。しかもなぜか気に入ってたんですよ、自分でも!! "アイドルはこれだ!?"とか思ってて。でも、2ndの時に秋元先生に"その髪も飽きてきただろう"って言われて......。で、じゃあどうしようってメイクさんと相談して、まずはツインテールから一つにしよう! で、こないだの3rdステージもあの髪型なんですけど。なんか~、ちょっとキャラも変えちゃおうかなって、色も茶色にしたんですよ。思い切って」(『48現象』)  07年8月からの3rd公演の途中から茶髪になり、4月から高校生になったことも後押しして、彼女のファッションへのこだわりが覚醒していった。4th公演では、そんな彼女が求めていた、ちょっとオトナのダンスナンバー「Faint」でセンターを務め、新たな路線を開拓していく。5月には、大島麻衣、河西智美とともに、ホリプロへ移籍を果たし、一時期は芸能人女子フットサルチーム・XANADUloves NHCにも所属。「すかいらーくグループCUPinザ・冒険王2007」の決勝戦でゴールを決めるなど活躍する。また、07年7月からはチームAとKのシャッフルによるひまわり組として公演を行い、ここでもR&B系のダンスが冴える「愛しさのdefense」に参加。続くひまわり組2nd公演では、秋元才加、大島優子、篠田麻里子とゴリゴリのロックナンバー「Confession」に挑戦。秋元、大島らチームKのメンバーのパフォーマンスに刺激を受けたようだ。08年4月18日の千秋楽では、ひまわり組での10カ月を振り返り、秋元に対して「近寄りがたかった」と爆弾発言をしながらも「ひまわりを通して大好きになりました」と告白。秋元がメンバーそれぞれにクッキーを焼いてきた話に板野は「ひとりひとりにメッセージが書いてあって、感動したんですよ。みんな、手紙読んで、泣いてました」と絆を深めたようだった。 ■板野友美と河西智美 同い年・同音異字で生まれた"ともとも"の絆  板野と絆が深いといえば、同じホリプロである河西で、この時期から2人はラジオ『ともとものヤギさん、おいで~♪』(TBS RADIOpodcasting954)をスタート。08年11月16日の河西の誕生日には、板野がサプライズ企画を仕掛けた。河西のブログによると、15日の夜に河西は、仕事の打ち合わせだとマネジャーから呼び出され、ディズニーシーにあるホテルミラコスタに向かうと、板野が入口におり、「お誕生日おめでとう♪ サプライズだょ!!!」とプレゼントを渡される。さらに、部屋に通されると、ほかに友人たちもおり、そこから日付を越えてのお祝いパーティーが行われた。板野が自らホテルを手配し、友人にも声をかけて開催したのだった。友人が帰った後も板野は河西と語り合い、河西は「すっごく幸せで2人で語り明かした...本当に感動した」と感無量だったようだ。板野は「私たちってタイプは全然違うんですけど、気が合うんです」(『memew』)と二人の関係を語っている。河西とは、その後も、09年7月に「ナットウエンジェル」としてユニットに参加したほか、『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)にそろって出演し、10年3月31日に役名のQueen&Elizabeth名義でシングル「LoveWars」をリリースするなど、共に活躍の場を広げていった。08年9月からは『Cawaii!』のモデルとしてデビューを飾り、ここから待望のファッション関連の仕事が次々に舞い込むのだった。 (文=本城零次)  その後の、板野のファッションへのこだわり、前田敦子との友情、ソロデビューの真相に迫っていく――。続きは現在発売中のAKB48評伝本『泣けるAKB48~メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』(サイゾー)に掲載。 bk_bk.jpg ■『泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』 劇場公演を900回以上(『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』含む)見続けている"AKB48評論家"が紡ぎだすAKB48「圧倒的成功」の真相。本書の詳細はこちら。 http://www.cyzo.com/2011/06/post_7538.html

泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 今こそ必読。 amazon_associate_logo.jpg

AKB48の新メンバー・江口愛実 やはり「アイスの実」タイアップのCG合成か

eguchiaimi.jpg
 選抜総選挙の興奮冷めやらぬAKB48が新たな一手を繰り出した。現在12期生まで在籍するAKB48に新たに12.5期生として江口愛実なるメンバーが加入し、6月13日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)で表紙デビューを果たしたのだ。 「『週プレ』は6月7日発売号の次号予告でAKB48の独占スクープの掲載を発表。メンバーの卒業発表かともウワサされる中、判明したのは新メンバーの加入でした。秋元康総合プロデューサーをして『彼女こそ究極だ!』と言わしめた江口が表紙と巻頭6ページぶち抜きで掲載。6月11日にはネット上に画像が流出し、江口のあまりの美しさに騒然。インタビューも掲載され、『うまく踊れない自分に対して"悔しい!"って思ったりします』という新加入したAKB48メンバーらしい初々しいコメントもありました」(週刊誌記者)  実は、AKB48の姉妹グループ・NMB48の2期生のオーディションを行い、その模様に密着した番組『スター姫さがし太郎』(テレビ東京系)の5月28日放送分で、秋元氏が「SKE48で松井珠理奈を見たときのような衝撃」と語る新メンバーの存在が判明。顔や容姿は明かされぬまま、その言葉だけが先行し、ファンの間では「そのメンバーが江口で、NMB48からAKB48に移籍させたのでは?」という憶測まで飛び交った。そんな中、6月13日に「週プレ」の表紙が続き、江崎グリコ「アイスの実」の広告に江口が起用されたことが判明。渋谷駅に広告が掲載されたほか、アイスの実の特設サイトに江口のプロフィールなどが掲載された。  だが、この江口に対してネットの掲示板などでは「顔が不自然すぎる」「合成写真では?」という疑問が相次いで書き込まれ、前田敦子の目や板野友美の鼻、篠田麻里子の口、大島優子の髪形と江口との比較画像がアップロードされるなど、大きな騒ぎになった。  「アイスの実」特設サイトには江口のオーディション時の応募用紙とされる画像も掲載され、「AKB48のみなさんの良いところを少しずつ盗んで、今までにない新しいアイドル☆を目指します!!!」と記述されており、またAKB48・菊地あやかが14日付のブログで「ついに噂の人が完成したんだねっ」「私も撮影したんですが、果たして私の顔のパーツいつ使われるのでしょうか(笑)」と書き込むなど(現在は削除)、"CG疑惑"に拍車がかかっていた。そんな江口について、ある出版関係者が耳打ちする。 「まぁ、ネットでのウワサ通りですよ。一体いくらの金が動いたのかは知りませんが、AKB48、江崎グリコ、集英社による大規模な広告展開ということです。『週プレ』は来週にもネタばらしをするようですが、エープリルフールでもないのにこんなネタを打ってしまえば、ファンや一般読者からの反感も大きいでしょう。それにしても、あのインタビュー記事は誰が書いたんでしょうね(笑)」  まずは「週プレ」の"言い訳Maybe"に注目したい。
泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 売り切れ店続出中。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 【AKB48総選挙徹底分析 Vol.02】「絶対に夢をあきらめません」それぞれの人生劇場 【AKB48総選挙徹底分析 Vol.01】「努力は必ず報われる!?」柏木3位・板野8位の衝撃 「目には目を!?」B'z新曲がAKB48顔負けの"複数枚商法"で連続1位記録死守へ

【総選挙9位】指原莉乃 ヲタク少女からヘタレクイーンへ! 指原クオリティ覚醒!!

akb_bk_sashiko.jpg AKB48評伝本『泣けるAKB48 メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』発売を記念して、その一部を抜粋して紹介する。今回は、第3回選抜総選挙で、前回の19位から、9位と大幅ランクアップとなった指原莉乃。生粋のアイドルファンだった彼女が、ヘタレキャラを確立して冠番組を持つまでのサクセスストーリーを検証する。  小学生の頃からモーニング娘。のファンになり、そこからBerryz工房、℃-uteなど、ハロー!プロジェクトにドップリとハマっていた指原莉乃。ヲタ活動を充実させながらも、中学校では吹奏楽部に所属し、トロンボーンを担当。だが、「教室にあんまり居場所がなかったんです。今では、誰も信じてくれないんですけど、指原暗いんですよ。地味だったんです」(『SWITCH』)と語るほど、切ないローティーン時代を送る。やがて彼女のアイドル熱はハロプロからAKB48にも広がり、2007年3月、福岡国際会議場メインホールで行われた『春のちょっとだけ全国ツアー』コンサートをファンとして鑑賞する。そこから佐藤由加理(現・SDN48)推しとなった指原に転機が訪れる。アイドルに憧れる彼女は自らAKB48の第2回研究生(5期生)オーディションに応募し、見事人生初のオーディションで1次審査に合格したのだ。母と一緒に上京し、次なる審査を受けることになるが、当時中学3年生の彼女は、都会の喧騒に圧倒されてしまった。 「(オーディションは)渋谷が会場だったんですが、田舎から出てきて、とにかく人が多いのにビックリして本番前からすごく緊張しちゃって......。面接では明るくしゃべれなかったし、歌の審査でも声が裏返っちゃって、でもそれが逆にインパクトを与えて合格できたのかなって思っています」(『Audition』)  アイドルに憧れる情熱が評価されたのか、合格を果たした指原。上京後の08年2月からは、それぞれ地方出身者である4期生の大家志津香、中西優香(現在・SKE48)のほか、5期生の北原里英、冨田麻友(09年卒業)と合宿所生活を送ることになる。 「レッスン場で出るお弁当をなんとかして多めにもらって、それを合宿所に持って帰ってきて夜食にしてたんだけど、だいたいお弁当は豚肉の生姜焼きとかの4種類ぐらいを繰り返していたからね」(『AKB48×プレイボーイ』)  東京に出てきたばかりで右も左もわからない中、同じ弁当を1日に2回食べながら、レッスンに励んだ指原。実はアイドルとは、非常にストイックなものだということを、この生活を通して痛感したことだろう。そんな努力を重ねながら、ようやく研究生としてステージに立つことになる。チームB3rd『パジャマドライブ』公演で、ユニット曲「純情主義」のバックダンサーとして、公演デビューを果たしたのだった。 ■指原が語った「推しメン論」とチーム昇格&初選抜の裏側  指原は、チームA4thリバイバル『ただいま恋愛中』公演では、板野友美のアンダーを担当。研究生のみによる同公演では、指原から「推しとは変えるものではなく、増やすもの」という発言が飛び出し、ファン心理を理解した言葉がファンの話題を集める。推しメンを変える"推し変"ではなく、推しを増やす"推し増"をアイドル本人が推奨するのはエポックメイキングで、早くもファンと同じ目線で話せるトーク力の片鱗を見せつけたのだった。  そんな中、8月2日、指原がチームBに昇格することになる。その日はチームB3rd公演で、公演の最後に浦野一美が「チームBに新しいメンバーが入ることになりました!!」と発表。その日、劇場には来ていたものの、私服のまま楽屋で耳かきをしていた指原は、突然呼ばれ、急きょ、耳かき用の綿棒を持ったまま舞台に登場。まさに寝耳に水のサプライズで、チームB正規メンバーとしての一歩を踏み出したのだった。  それから間もなく、指原は、10月22日発売のシングル「大声ダイヤモンド」で初めて選抜メンバーに起用される。ハイスピードでの選抜起用に、彼女は「初選抜で、周りが豪華だから緊張の連続です。大分の友達にPVを見せたいです。ちょっとしか映ってないけど(笑)」(『B.L.T』)と、その栄誉の喜びを語った。 (文=本城零次)  その後の、ヘタレキャラ確立の真相、秋元康総合プロデューサーも感動させた"さしこ力"に肉薄していく――。続きは現在発売中のAKB48評伝本『泣けるAKB48~メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』(サイゾー)に掲載。 bk_bk.jpg ■『泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』 劇場公演を900回以上(『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』含む)見続けている"AKB48評論家"が紡ぎだすAKB48「圧倒的成功」の真相。本書の詳細はこちら。 http://www.cyzo.com/2011/06/post_7538.html

泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 今こそ必読。 amazon_associate_logo.jpg

【AKB48総選挙徹底分析 Vol.02】「絶対に夢をあきらめません」それぞれの人生劇場

akb_senkyo_02_01.jpg
(c)AKS
 AKB48"涙の祭典"第3回選抜総選挙「AKB48 22ndシングル選抜総選挙『今年もガチです』」が6月9日に幕を閉じた。今回は,、惜しくもメディアに優先的に出演できる「メディア選抜」は逃したものの、選抜メンバーの地位を獲得したメンバーたちの言葉を独自の分析を交えてレポートする。DiVAの秋元才加、増田有華の飛躍、昨年圏外から19位に躍り出た横山由依のメッセージなどメンバーの胸に去来した思いの真相に迫る。 【AKB48総選挙徹底分析 Vol.01】1~12位についてはこちらから ■13位 27,957票 AKB48 チームB 北原里英(09年13位、10年16位) akb_senkyo_02_02.jpg  "脱ネガティブ"を誓った北原が、昨年より3ランクアップし、一昨年とタイに。「去年よりもたくさんの票を獲得できたことがうれしくて、私のことを応援してくれる方がこんなにいるということが幸せです。13位という順位を胸に、13位以上の活躍ができるよう頑張っていきます」とコメント。じゃんけん大会の裏側に密着したドキュメンタリーDVD『リアル』で見せた感受性の強さも人気を後押しした。 ■14位 27,804票 SKE48 チームS 松井珠理奈(09年19位、10年10位) akb_senkyo_02_03.jpg  SKE48の若きエースに突き付けられた順位は年齢と同じ14という数字だった。そんな彼女の口から出たのは4回もの「感謝」という言葉。「総選挙が近づくにつれて不安になったり、去年よりも1つでもいいから上に行きたいという気持ちが大きくなっていきました。それよりも順位じゃなくて、私を応援して支えてくれているみなさんに感謝の気持ちを笑顔でお伝えすることができたらすごく幸せだなと思いました」と決意の弁。総選挙で初めて順位で松井玲奈に敗れたが、ブログで「れなちゃんも10位だしね! メディア選抜として、私ができないぶんまで、SKEの魅力をアピールしてきてほしいです!」と思いを託した。SKE48の看板を背負う14歳のその双肩に託された重責をはあまりに大きい。だが、チームSの円陣の掛け声にも登場する「感謝」の気持ちがある限り彼女は、これからもどんな試練にも打ち勝っていくはずだ。 ■15位 26,070票 AKB48 チームK 峯岸みなみ(09年16位、10年14位) akb_senkyo_02_04.jpg  「総選挙ではこの順位ですが、私のことを『一番だよ』『応援してるよ』という人たちがいるという何よりも大切なことを教えてくれたので、その大切なことを忘れずに頑張ります」とコメント。ノースリーブスとしての峯岸のソロ曲「私は私」の歌詞のように、自分らしさを大切に、テレビに出る機会を増やしていってほしい。 ■16位 22,857票 AKB48 チームB 河西智美(09年10位、10年12位) akb_senkyo_02_05.jpg  この1年は理由はあったとしても握手会への遅刻が目立ってしまった河西智美。だが、彼女が歌やダンスに高い志を抱いていることは知られている。「私は、本当にAKBが大好きだし、メンバーもスタッフさんも、そして皆さんが本当に大好きです。だから私は絶対に夢をあきらめません。これからも私を応援していてください」と語り、彼女の夢である「ステージで歌い続ける」をことを強調した。河西は総選挙で「選抜に入ったら初のソロ写真集を出したいなと思っています」と明かしている。倉持明日香から『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で「歩くエロス」と評された彼女の小悪魔っぷりが発揮された写真集の発売に期待。 ■17位 17,154票 AKB48 チームK 秋元才加(09年12位、10年17位) akb_senkyo_02_06.jpg  この1年は試練の年だった秋元才加。だが、速報23位から6ランクアップで選抜復帰を果たした。チームKキャプテンながら選抜メンバーからは漏れることが多い秋元才加だが、過去2年総選挙のたびに選抜に復帰しており、それは今年も継続された。「昨年は本当にいろんなことがあって、AKB48としても皆さんに迷惑や心配を掛けてしまった。でもそんなときでも、メンバーやファンの皆さんがすごく支えてくれて......この1年間本当に皆さんに支えられているんだなとあらためて実感することができました」とコメント。確かに彼女には誤解を受ける出来事があったかもしれない。だが、それを自ら受け止め、謝罪し、傷つきながらも自分の信じる道を進んでいく彼女が、人を魅きつける力があるのだろう。速報23位での1,502票から17位での17,154票と、その伸びは11.42倍という今回のメンバー最高の伸び率を示した。 ■18位 16,574票 AKB48 チームB 佐藤亜美菜(チームB:09年8位、10年18位) akb_senkyo_02_07.jpg  09年は8位で初選抜となり「テレビや雑誌で見るAKBの子たちみたいにキラキラできないから、貢献できてないと思ってて......」と大号泣した亜美菜。昨年18位を経て今年は笑顔で壇上に上がることを宣言。「18位という素晴らしい順位をもらって選抜に入った今、自分がやらなければならないことを一生懸命やって、皆さんに『亜美菜に投票してよかった』って思っていただけるよう頑張っていきます」と晴れがましい笑顔で堂々と宣言し、その成長をうかがわせた。 ■19位 16,455票 AKB48 チームK 横山由依(09年未加入、10年圏外) akb_senkyo_02_08.jpg  チームK昇格、Not yet参加とメディア出演の増加というプッシュによってファンと同時にアンチも急増した横山由依。壇上で倒れそうになりながら、「たくさんのチャンスを頂いて、この場では伝えきれないくらいうれしくて......。19位という順位にふさわしい人になれるよう、投票してくださった皆さんに恩返ししていけるように頑張っていきたいと思います」と語った。号泣しながら絞り出したその一言一言には、彼女のAKB48への思いの深さをうかがわせた。 ■20位 14,137票 AKB48 チームB 増田有華(09年25位、10年25位) akb_senkyo_02_09.jpg  昨年10月の『AKB48秋祭り』でのカラオケ大会での1位、DiVAでの活動を経て、歌姫・増田有華が選抜入り。「私はこのステージでトロフィーを持つことに憧れていました。『選抜に入りたい?』と言われると強がりなのでいつも『自分らしくいられればいい』と強がっていました。これからはAKB48、そして新しく誕生したユニットのDiVAの一員として皆さんの心に響くような歌を届けられるように、自分をそして皆さんを信じて頑張ります」と決意表明。歌のポテンシャルは高いものの、これまで決して恵まれた状況にいたとは言い難かった彼女が、演技を経験したことで、歌にさらなる表現力を増し、新たなファンを増やした。 ■21位 12,387票 AKB48 チームA 倉持明日香(09年21位、10年23位) akb_senkyo_02_10.jpg  選抜当落線上に咲く"AKB48のくびれの女王"が再び選抜入り。「正直この時期になると毎年すごく不安で、ファンの皆さんから『僕たちがついている』『心配しないで』と温かい言葉を頂いて、本当に幸せでした。この21位という順位を私は誇りに思って、また明日から1年皆さんのために、自分のために精いっぱい頑張っていきます」とコメント。体調を崩せば怒る厳しい父・元プロ野球選手の倉持明氏から厳しいしつけを受け、総選挙後には、「ファン1号」として激励のメールをくれた優しい母に支えられ、7月には初の主演舞台に挑む。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 売り切れ店続出中。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 【AKB48総選挙徹底分析 Vol.01】「努力は必ず報われる!?」柏木3位・板野8位の衝撃 「目には目を!?」B'z新曲がAKB48顔負けの"複数枚商法"で連続1位記録死守へ AKB48メンバーの汗と涙の軌跡に迫る評伝本『泣けるAKB48』登場!

【総選挙3位】大躍進!柏木由紀 アイドルにこだわる使命感、謙虚な彼女がキャプテンの理由

bk_kashiwagi.jpg AKB48評伝本『泣けるAKB48 メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』発売を記念して、その一部を抜粋して紹介する。今回は、第3回選抜総選挙で3位になり、いちばんのサプライズを起こしたといっていい柏木由紀。AKB48の"握手会クイーン"として知られ、昨年8位から大躍進を遂げた彼女の知られざる素顔に迫る。  『ひるおび!』(TBS系)のお天気お姉さんの清楚さと、リアクションの大きさが醸し出す親しみやすさが融合した柏木由紀。天性の素質と不断の努力で、現在の地位を確立した彼女の軌跡をたどる。  鹿児島に生まれた柏木由紀は、幼い頃、目が悪く、度のきついメガネをかけていたことから"メガネザル"と呼ばれていた。『じゃんけん選抜公式ガイドブック』によると、小学校入学時には左目の視力が0.01だったが、「悪い目を使いなさい」という医師の指示に従った結果、奇跡的に1.5まで回復したという。その当時からアイドルにハマり、モーニング娘。の石川梨華のファンになる。中学校では吹奏楽部でトロンボーンを担当する中、2005年に『AKB48 オープニングメンバーオーディション』に応募。だが、この時は上京できずに断念。二期生オーディションも、母からダメ出しされてしまう。  だが06年には、『モーニング娘。Happy8期オーディション』に参加。三次選考進出者の25名まで残り、つんく♂に「この透明感......全くディレクション(指導)とかレッスンを受けずにこんだけ歌えるのはすごい」とまで絶賛されるが、あえなく落選。そこでめげずに彼女は、AKB48の『第三期AKB48 追加メンバーオーディション』に参加し、ついに合格を果たしたのだった。  12月9日にチームB候補生としてお披露目され、柏木は、候補生の中から唯一、docomoの携帯電話を利用したテレビ電話で、母親に合格を報告するというサプライズを受けた。鹿児島という、九州でも南端の土地から、アイドルになるという夢をかなえるために上京してきた柏木。母は柏木と共に上京し、父だけが郷里に残ることになる。単に家族が離れ離れになるだけでなく、経済的にも負担をかけることになるだけに、そこに人生を分けるほどの逡巡があったことは想像に難くない。そんな並々ならぬ覚悟を抱いて、AKB48に加入した彼女に、最初の試練が訪れる。07年3月、チームBとしてステージに立つ前に、AKB48によるツアー『春のちょっとだけ全国ツアー』の中で、17日(愛知厚生年金会館)、18日(福岡国際会議場メインホール)のライブに急きょ、出演することになったのだ。それは、映画『伝染歌』の撮影で休演することになった大島優子のポジションでの出演だった。当時を柏木は次のように振り返る。 「明日からレッスンなのでこれ全部覚えてきてくださいってDVD渡されて、見てみたら15曲もある!! 優子ちゃんの位置だから目立つし、どうしよう!? って!! レッスンの期間でなんとか覚えたんですけど。ほんとツラかったし、初日の本番前とかメチャクチャ緊張したんですよ。たぶん人生で一番の緊張」(『週刊ヤングジャンプ』)  スタッフからの突然の発注に応じ、見事自ら与えられた役割を果たした柏木。緊張した初ステージとなったものの、ファンから声援を送られ、幼い頃から憧れていたアイドルになることができたことを実感し、楽しんで公演を終えられたという。 ■チームB公演開幕 "現場人気最強"への軌跡  4月8日、チームBのメンバーとして劇場公演デビュー。チームK2nd『青春ガールズ』を引き継いで行い、柏木はユニットでは「禁じられた2人」を担当。チームKでは大島、河西智美の組み合わせだったこの曲を、柏木は仲谷明香とデュエットした。続いて10月からは、チームA2nd『会いたかった』を行い、柏木はユニットでは「涙の湘南」「恋のPLAN」に参加した。この頃、柏木は私服で黒い服を着ることが多かったことから、菊池彩香(当時)から"ブラック"と呼ばれるようになる。さらに、当時は「夢見る女子♪ 今日もあなたにキュン、キュン、キュン」という乙女チックなキャッチフレーズを持ちながら、ボソっという一言がメンバーから「腹黒い」と言われ、ブラックキャラが定着してしまい、本人も動揺してしまう。  お披露目の際にはチームBから唯一、テレビ電話で母に合格発表をした彼女だったが、その後も試練は続く。シングル「BINGO!」の選抜にこそ起用されたものの、以降、同じチームBの渡辺麻友が「僕の太陽」「夕陽を見ているか?」に起用されたのに対し、柏木は外され、また「ロマンス、イラネ」でも、チームBから起用されたのは渡辺と菊地だった。  当初は"推され"だったにもかかわらず、選抜に入れない現実......。柏木は、アイドルが好きだっただけに、ダンスには定評があり、歌もつんく♂が絶賛したように、透明感のある声を持っている。公演も全力で挑み、MCでは「ブラック」と言われても、それをネタに変えてがんばっているのに......。おそらく、ここで彼女は「自分になにができるのか」を考えたはずだ。そして、彼女が特に注力したのが、ファンとの交流の場である「握手会」だった。長年のアイドルファンである経験から、ファンが何を求めているかがわかる彼女は、ファンの顔、名前を熱心に覚え、ホスピタリティ(もてなしの心)あふれる言葉で感謝を伝え、ファンが求めるアイドル像を自ら体現させていったのだ。すると、彼女の個別握手会の列は自然と伸び、いつしか、彼女は"現場人気最強"と呼ばれるようになる。AKB48では、個別握手会にできる列も人気の指標のひとつとして運営サイドが計算しており、ついに「桜の花びらたち2009」で選抜に復帰。以降、選抜常連メンバーとなっていく。  そして、08年3月1日、チームB初のオリジナル公演となる『パジャマドライブ』が始まる。これまでは先輩チームの事実上の"おさがり"の公演を行っていたチームBだが、自分たちのためだけに書かれたセットリストをもらい、さらに団結を深めていく。柏木は、ユニット曲で「てもでもの涙」を担当。佐伯美香とのデュエットで、往年のWinkを彷彿させる切ない表情のパフォーマンスが話題を呼んだ。柏木の独唱から始まる「Twoyears later」、10代特有の虚無感を歌った「命の使い道」など名曲ぞろいのこの公演でさらに表現力を磨いたのだった。 (文=本城零次)  その後の、浦野一美から送られた手紙、『AKB48歌劇団』で紡いだ宮澤佐江との絆、佐藤亜美菜が評した柏木の真のキャプテン像にスポットを当てる――。続きは現在発売中のAKB48評伝本『泣けるAKB48 メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』(サイゾー)に掲載。 bk_bk.jpg ■『泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』 劇場公演を900回以上(『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』含む)見続けている"AKB48評論家"が紡ぎだすAKB48「圧倒的成功」の真相。本書の詳細はこちら。 http://www.cyzo.com/2011/06/post_7538.html

泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 今こそ必読。 amazon_associate_logo.jpg

【AKB48総選挙徹底分析 Vol.01】「努力は必ず報われる!?」柏木3位・板野8位の衝撃

akb48_senkyo2011_fl.jpg
(C)AKS
 AKB48"涙の祭典"第3回選抜総選挙「AKB48 22ndシングル選抜総選挙『今年もガチです』」が6月9日に幕を閉じた。前田敦子の返り咲き1位、柏木由紀の3位躍進と板野友美の8位転落というドラマを生んだ総選挙に、独自の分析を交えてレポートする。  今回も過去2回同様、順位以上にメンバーたちの信念が集約されたメッセージが胸を打った。昨年誓った雪辱を果たした前田敦子は「私のことが嫌いな方もいると思います。でも1つだけお願いがあります。私のことが嫌いでもAKBのことは嫌いにならないでください」と、再び1位を戴冠したことで出てくるであろうアンチにメッセージを送った。前田に1位の座を明け渡した大島優子は複数投票できる選抜総選挙への批判に対して、「私たちにとって票数というのは、皆さんの愛です」と、総選挙の意義をあらためて問う名言を残した。一方、高橋みなみは「努力は必ず報われると、私はこの人生をもって証明します!!」と宣言。歌手という確固たる夢を持つ高橋が言い放つがゆえに、胸に響く格言が生まれた。また、SKE48チームKIIリーダー・高柳明音は「秋元先生!! 私たちに公演をやらせてください!!」と秋元康総合プロデューサーに壇上から懇願。オリジナル公演の開始が約1年遅れているチームKIIメンバーの焦燥を、自ら"嫌われる勇気"を持って代弁したのだった。  順位について見えた傾向は、派生ユニット参加メンバーの躍進。特にフレンチ・キス、Not yet、DiVA参加メンバーは、ほぼ全員ランクアップ。AKB48だけでなく派生ユニットとしても活動し、雑誌の表紙を飾るなどプロモーションも行ったことで、よりファン層を広げたことが躍進につながったようだ。また、票数は1位から40位で108万1,332票。昨年は、同様の40位までが35万4,074票で、票数が判明している範囲だけでも約3倍となった。1位の票数は今年が13万9,892票、昨年が3万1,448票で、約4倍となりファン層の拡大をうかがわせた。 ■前田敦子と大島優子の涙の抱擁、3位躍進の柏木由紀はアンチに配慮発言
akb48_senkyo2011_01.jpg
1位:前田敦子
 第1位となったのは13万9,892票を獲得した前田敦子。「この1年間はいろんなことを考えて毎日生活をしてきました。こんなに支えてくださっている皆さんがいるのに、どこかで孤独と戦いながら毎日過ごしてきた部分もありました」と昨年のエース陥落からの1年を回顧。大島に対し「ずっとみんなを引っ張ってくれたのは、私じゃなくて優子だと思っています。優子には、今も勝てたところがあると思っていません。私たちをいつも引っ張ってくれています」と敬意を吐露。一方の大島は、「あっちゃんはAKBの顔です。あっちゃんが笑顔で前を向いていてくれればそれでいいです。これからも一緒に前を向いていきましょう」と、センターの重圧を知る両者が気持ちを分かち合い、熱い抱擁を交わした。
akb48_senkyo2011_02ex.jpg
2位:大島優子

akb48_senkyo2011_02.jpg
抱き合う前田と大島

akb48_senkyo2011_04.jpg
3位:柏木由紀
 3位となったのは柏木由紀。昨年の8位から大躍進で速報順位をキープ。グラビア映えする容姿はもちろんのこと、握手会でのホスピタリティー(もてなしの心)あふれる対応でファンを着実に増やした。『AKB48総選挙公式ガイドブック2011』(講談社)で「テレビの特番に出るか握手会に出るかを自分で決めなきゃいけないことがあったんですけど、迷わずに握手会を選んだのでスタッフさんに驚かれた」と語るほど、目の前のファンを大切にする誠実さも人気の理由。過去2年、崩れなかった"神の7人"の牙城を突き崩したが、同時にそれはアンチを増加させることも意味する。だが「こうして3位という素敵な順位を頂いたのですが、まだまだ認めてもらえるとは思っていないので、きっかけを与えてくださった皆さんのために頑張っていきたいと思います」と語り、ここでもその誠実さと配慮をうかがわせた。 ■篠田麻里子の不安、渡辺麻友の達観、小嶋陽菜の"天丼"
akb48_senkyo2011_03.jpg
4位:篠田麻里子
 4位は篠田麻里子。「自分の思っている以上にいろんな仕事が入ってきて、すごいうれしいんですけど、自分にできるかって不安になったり、ひとりぼっちで寂しいなって思ったりすることがあります」と月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)、映画『犬とあなたの物語 いぬのえいが』など女優業も相次ぎ、ソロ仕事で感じるアウェー感を率直に告白。だが、「こんなにたくさんの人たちが応援してくださっているのが、私は幸せだと思います」とAKB48というホームで感じられるファンの温もりに感謝した。
akb48_senkyo2011_05.jpg
5位:渡辺麻友
 5位は渡辺麻友。昨年は「今の現状には満足していません」と泣きじゃくった彼女。順位はキープとなったが「私は順位というただの数字に左右されません。私のことを信じてください」と晴れがましい笑顔で達観したコメントを残した。
akb48_senkyo2011_06.jpg
6位:小嶋陽菜
 6位は小嶋陽菜が速報10位から4ランク上昇。昨年も同様に速報10位から7位となったが「今年も10位用のコメントを客席で考えていたので......」とお笑い用語の"天丼(同じボケを2回繰り返して笑いをとる手法)"を1年越しで行い会場は爆笑。「私はすごくスロースターターなんですけど、本気で頑張りたいと思います」と過去5年半誰も見たことがない小嶋の"本気"を宣言した。 ■高橋みなみの「桜の木」宣言!? 板野友美が8位の理由、指原莉乃の自虐ネタ
akb48_senkyo2011_07.jpg
7位:高橋みなみ
 7位は高橋みなみ。「私はAKB48にいながら夢を叶えたいと思いました。これから増え続けるだろう仲間たち、そしていつか去ってしまうかもしれない仲間たちもいると思いますが、私はメンバーという立ち位置で見守っていきたいと思います」と宣言。自らも歌手への夢を追いながらAKB48に残り、仲間を見守るという生涯AKB48宣言ともとれる内容。「僕はここから動かないよ」と歌うシングル「桜の木になろう」(キングレコード)の歌詞を彷彿させる終身リーダー就任か? そんな彼女は29位の大家志津香以降登壇したメンバーの言葉に瞳を潤ませていたが、自身の順位には昨年より1ランクダウンするも「ラッキーセブン!」と笑顔。自分のことでは泣かず、仲間のために涙を見せるリーダーの資質を見せた。
akb48_senkyo2011_08.jpg
8位:板野友美
 8位は板野友美。その名前が呼ばれると会場各地から「エーッ!」の驚きの声が漏れた。壇上に上がると「投票してくれた方、本当にありがとうございます......」と言ってから約20秒沈黙。「今年は8位ということで順位は下がってしまったんですけど、つらいときも手を振ってくれるファンの方や、『ともちん頑張って』とコメントをくれるファンの皆さんがいるおかげで、5年間こうしてやってこれました。これからもAKBを愛して去年よりもさらに頑張っていきたいと思います」と"AKB愛"を語った。8位の原因は、秋元康総合プロデューサーが語る「人気と認知の差」が出た模様。つまり、「ViVi」(講談社)連載やファッションブランド「サマンサタバサ」のイメージモデルとして女性ファンを増やし、「いってみヨーカドー」のCMでも世間の認知度は向上した。だが、そこからCDを複数枚購入し、「少しでもランクアップさせたい!」と思わせるのまでの人気にまでは着火していなかったというのが真相だろうか? あるいは、メジャー化によりファンの濃度が薄まったとも言える。
akb48_senkyo2011_09.jpg
9位:指原莉乃
 9位は指原莉乃。「ダンスも下手だし、歌も下手だし、かわいくないし......」と自虐発言。だが、それにファンから「かわいいよ」の声が飛び、「本当にかわいくないんですけど」と素でツッコんだ。過去2回の総選挙でも順位のコメント中のファンからの声援にメンバーがインスパイアされた出来事があった(昨年7位の小嶋陽菜への「ラッキーセブン」の声など)。武道館という大会場でもファンとの対話を行ったのが、指原クオリティー。「今まで誇れるものは何もなくて、でも4万5,000票も投票してくれた皆さんが本当に誇りです」と語った。 ■松井玲奈の笑顔、宮澤佐江の決意、高城亜樹の歓喜
akb48_senkyo2011_10.jpg
10位:松井玲奈
 10位は松井玲奈。昨年は記念盾が折れそうになるほど握り締め、その切なる思いを語った彼女。今年はにこやかに順位を受け止め、笑顔で「1人でも多くの方に笑顔になっていただけるよう、清く正しく一生懸命!」と宣誓した。
akb48_senkyo2011_11.jpg
11位:宮澤佐江
 11位は宮澤佐江。「去年は9位というステキな順位を頂いたにもかかわらず、振り返ってみるとうれしかった思い出よりも、悲しかったり悔しかった思い出の方が強い一年でした」と回顧。「これからも『みんなの佐江ちゃん』という感じで頑張っていきます」と語り、男女ともに支持される元気の王様"ゲンキング"の快活さを見せた。
akb48_senkyo2011_12.jpg
12位:高城亜樹
 12位は高城亜樹。昨年18票差で惜しくもメディア選抜から漏れ、13位となった高城。現在、足を靭帯損傷しており、ゆっくりと登壇。「今年は夢だったメディア選抜になれたということで、順位に満足しないでこれから今年1年何をやっていくのかを考えながら頑張っていきたいと思います」と、初の総選挙でのメディア選抜入りを喜んだ。  柏木、小嶋、指原、玲奈、高城が順位を上げた上位12位のメディア選抜。13~40位の分析レポートも近日公開予定。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 今こそ必読。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「目には目を!?」B'z新曲がAKB48顔負けの"複数枚商法"で連続1位記録死守へ 速報は「ファンから運営へのダメ出し!?」AKB48評論家・本城零次が総選挙速報を斬る AKB48メンバーの汗と涙の軌跡に迫る評伝本『泣けるAKB48』登場!

【総選挙2位】大島優子 涙も、笑顔も、変顔も……すべては女優になるために

bk_ohshima.jpg
 AKB48評伝本『泣けるAKB48 メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』発売を記念して、その一部を抜粋して紹介する。今回は、第3回選抜総選挙で2位になった大島優子。7歳から女優として経験を積み、"ラストチャンス"としてAKB48に加入し、センターまで登りつめた彼女の怒涛の半生をたどる。  第2回選抜総選挙で1位に輝き、第3回で2位にとなった大島優子。ダンススキルはAKB48でもトップクラスで、女優という確固たる夢を持ち、バラエティーセンスにも長けたハイスペックを誇る。50m走でもメンバー最速の脚力を持ち、時にメンバーにもガツンとモノを申すフィジカルとメンタル両面の強さを具有している。だが、それは彼女が自らを向上させるべく、たゆまぬ努力を続けてきた成果にほかならない。  大島は、7歳から子役として芸能界で活動し、すでに芸歴は15年目。ゴールデンタイムのドラマにも出演してきた。03年には、バラエティー番組『SDM発i』(フジテレビ系)の企画からTHE ALFEEの高見沢俊彦プロデュースによるアイドルユニット「Doll,s Vox」としてデビューするが、わずかシングル1枚で活動終了。  そこで、大島は当時所属していた事務所を一度辞め、芸能界からの引退を決意する。だが、大島は、夢をあきらめられず"ラストチャンス"として、AKB48の2期生オーディションに応募。docomoとのタイアップにより行われたテレビ電話オーディションに合格して、彼女の最後の夢の扉は開かれる。  その喜びも束の間に、コリオグラファー・夏まゆみ氏の厳しい指導により、レッスン漬けの日々が開始され、ついに06年4月1日にチームK(当初はKチームと呼称)としてAKB48劇場での公演がスタート。当初、AKB48は、メンバーを1軍と2軍に分け、昇格、降格を賭けたサバイバルを行う予定だったが、チームK発足前にその制度は反故となり、それぞれが独立したチームとなることが発表されていた。だが、チームKは、5カ月先に始動したチームAが行っていた『PARTYが始まるよ』公演のセットリスト11曲をそのまま引き継ぐことになる。事実上の"お下がり"の公演となったため、チームKは常にチームAと比較される憂き目に遭う。両者には5カ月の差があるために公演内容に差があるのは歴然で、時に客席からヤジが飛ぶようなあり様となり、「ヤジ禁止」という貼り紙が劇場に掲示されるまでの事態となった。 ■センターは周囲によって"作られた"環境だった  そんな中、大島は当時すでに11年の芸能界のキャリアがあったこともあり、チームKのセンターポジションを任されていた。子役経験やDoll's Voxの活動もあり、アイドルに目の肥えたファンには知られた存在で注目度も高かった分、「できて当たり前」と色眼鏡で見られることも多かった。さらにスタッフからも経験を積んでいるが故に、「伸びシロがない」と思われていたという。大島は当時を振り返り、次のように胸の内を明かしている。 「『伸びないだろう』と言われつつも、芸能界に入っていた経験があるから、とりあえず真ん中に立たせておこうみたいな感じではあったんですよ。公演の前に、夏先生に本を頂いたんです。『いつか本物になってください』って書かれていたんです。最初は意味がわからなくて。でも、公演が始まって、スタッフさんの話も聞いて、私は経験者だからセンターに立てられていたというのがわかって。作られていたというか、立てられていた。立てられていたじゃなくて、自分で立つ。それが『本物になる』ってことなんだって、わかったんですよね。そこからもっともっと、チームKの一員として、大島優子というポジションを確立しなきゃいけないって強く思うようになりました」(「Quick Japan」/一部略)  センターに立ったものの、それが実力で勝ち取ったものではなく、周囲によって"作られた"環境だと知り、絶望にも近いような心理状態に陥ったのは想像に難くない。だが、大島は自ら周囲に認められる"真のセンター"になるべく、研鑽を積んでいったのだった。チームAと比較されたからこそ、チームKは公演を向上させるためのミーティングを常に行い、後に「チームKのKは"絆"のK」と称される固い結束で結ばれていく。 (文=本城零次)  その後の、のどの手術を乗り越えた大島の克己心、『風の谷のナウシカ』への憧れに迫る――。続きは現在発売中のAKB48評伝本『泣けるAKB48 メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』(サイゾー)に掲載。 bk_bk.jpg ■『泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』 劇場公演を900回以上(『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』含む)見続けている"AKB48評論家"が紡ぎだすAKB48「圧倒的成功」の真相。本書の詳細はこちら。 http://www.cyzo.com/2011/06/post_7538.html

泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 今こそ必読。 amazon_associate_logo.jpg

【総選挙1位】「どーでもいい」が口癖だった……前田敦子がAKB48のエースに選ばれた理由

bk_maeda.jpg
 AKB48評伝本『泣けるAKB48 メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』発売を記念して、その一部を抜粋して紹介する。まずは、見事、第3回選抜総選挙で第1位に返り咲いた前田敦子。"絶対的エース"とも評される彼女はいかにして、エースとなりえたのか? その軌跡に迫っていく。  実は前田はAKB48加入前は、極度の無気力少女だったようだ。前田自身が「『どーでもいい』が口癖なほどやる気がなかったんです。でも、ここ(AKB48)に入ってからは、仕事と学校の切り替えもできて毎日が充実。AKB48は私を変えてくれました!」(『密着!AKB48 写真集 Vol.1 the・デビュー』)と語るほどで、秋元康総合プロデューサーも前田について次のように明かしている。 「よく前田が言っていますが、彼女とお母さんが歩いている途中、メンバー募集のポスターをたまたま見かけて、それを前田になんとなく話した。そしたらあの引っ込み思案のコが初めて『これ受けてみたい』と言い出した。それはもう運としかいいようがない」(『じゃんけん選抜公式ガイドブック』)  前田の母が偶然見かけたポスターに「どーでもいい」が口癖だった前田が意外にも反応。まさに運に導かれるようにして、AKB48オーディションを受けたのだった。無事に合格したものの、ダンスも歌も経験のなかった彼女は、レッスンで苦戦を強いられる日々を送る。ついに迎えたデビュー公演で、彼女は最初の自己紹介MCで「とりえが笑顔しかないので、とにかく笑顔でがんばっていきたいと思います」とあいさつした。その"勝負笑顔"は、当時振り付けを担当していた夏まゆみ氏の目に留まる。夏氏は『48現象』で前田について次のように語っている。 「前田はね、今でこそメインでいるのが当たり前になってきてますけど、最初は前を向くことすらできないコだったんですよ。"前を向きなさい。顔を上げなさい"ってずーっと言ってたな。でも、やっぱり最初から何か気になるコだった」  前を向けない照れ屋の前田だったが、次第に客席を見れるようになり、成長を遂げていく。「成長」が一つのテーマであるAKB48において、ゆっくりだが着実に進歩していく前田はその象徴とみなされたようだ。 ■前田メイン曲「渚のCHERRY」 推されることへの恐怖と重圧  前田は2nd公演『会いたかった』では、「嘆きのフィギュア」と「渚のCHERRY」の二つのユニット曲に参加。この公演では、推され、干されが顕在化し、特に「渚のCHERRY」では、前田がメインボーカルとなり、峯岸みなみ、平嶋夏海、増山加弥乃(07年卒業)はバックダンサーと表現しても過言ではない状態だった。前田はそこに多大なプレッシャーを感じていた。『会いたかった』公演の千秋楽で次のように心情を吐露した。 「『渚のCHERRY』を歌うのが決まった時、はっきり言って不安ばかりで、私は歌がうまくないのに、どうしてこんなに歌わなくてはいけないんだろうって......。メンバーが励ましてくれて、お客さんがコールや手拍子をしてくれて、心の支えになりました。私は感情を出すのが苦手で、ぶっきらぼうに見えるかもしれません。『渚のCHERRY』では少しずつ感情が出せるようにがんばりました」  バックダンサーとなったメンバーが自分のポジションで歌いたい気持ちがわかるがゆえに、常に前田は葛藤を抱えていた。ついに、その千秋楽で感情が堰を切ったようにあふれ、大粒の涙を流しながら、不器用な胸のうちを語ったのだった。この告白を通して、それぞれの胸の内を語り、チームAは固い結束で結ばれていった。2007年に入ると前田は、女優業に進出。映画『あしたの私のつくり方』では映画初出演にして、準主役の2番手を務めるという大抜擢となった。この作品では、クラスの人気者から、突如イジメのターゲットとなった日南子という難役に挑み、女優としての足がかりを得たのだった。 ■次世代エース・松井珠理奈の飛躍と秋元康からの苦言  2008年にAKB48の妹分・SKE48が発足する。SKE48から当時11歳の松井珠理奈がエースとして起用され、AKB48のキングレコード移籍第1弾シングル「大声ダイヤモンド」に参加。CDのジャケットにも珠理奈一人が起用されるというサプライズ人事となった。同曲のPVでは、前田と珠理奈がぶつかるシーンがあり、ファンの間ではそこにエース交代をうかがわせるメッセージが込められているともうわさされた(『BUBKA』のインタビューで秋元氏はそれを否定している)。前田は、当時を振り返って珠理奈への印象を次のように語っている。 「別に余裕があったわけじゃないんですけど、年齢も違うし、あんまり意識はしていなかったんです。でも、思った以上にファンの人からすごい言われたというか、比べられていたというか。それを知った時はちょっとびっくりして、焦りましたね。私はどうすればいいんだろうと思って......。秋元さんにもその時期、怒られたことが何度かあったんです。『このままでは松井に抜かされますよ』って言われたこともあったし、私自身も格闘してる時期で。『大声ダイヤモンド』の時から、秋元さんに毎回意識を聞かれるようになりました。『どうしますか?』ってメールが来るんですよ。『どうしますか? 前田はできますか?』って」(「Quick Japan」)  実はこの頃まで「センターにいるけど、でもどうせみんな私のことなんてなんとも思ってないんだろうな」とさえ考えていたという前田。だが、秋元氏の「できますか?」の問いには、前田は「できます! やりたいです!」と返答し、ここから改めてメンバーを引っ張る立場となるセンターの自覚を学んでいったようだ......。 (文=本城零次)  その後、選抜総選挙が前田にもたらしたもの、女優への信念にも肉薄していく――。  続きは現在発売中のAKB48評伝本『泣けるAKB48~メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』(サイゾー)に掲載。 bk_bk.jpg ■『泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』 劇場公演を900回以上(『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』含む)見続けている"AKB48評論家"が紡ぎだすAKB48「圧倒的成功」の真相。本書の詳細はこちら。 http://www.cyzo.com/2011/06/post_7538.html

泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 今こそ必読。 amazon_associate_logo.jpg