AKB48、少女時代、KARAを牛耳る音事協トップ・プロダクション尾木の"実力"

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尾木プロダクションHPより
 仲間由紀恵、布施明のほか、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜らAKB48の人気メンバーが所属する芸能プロダクション・プロダクション尾木(以下、尾木プロ)。その社長・尾木徹氏は日本芸能界の最大派閥といえる音事協(日本音楽事業者協会)の会長を務めている。そんな同事務所所属のAKB48のメンバーによるイベント「Team Ogi祭」が11月15日・16日に開催された。そこには、尾木プロの力を誇示するような豪華ゲストが出演した。 「韓国のSMエンターテインメント所属の男性グループ・SHINeeが登場しました。高橋みなみらとのトークで、尾木氏からいつも豪華な差し入れをもらっていることをアピールしました。また、少女時代、KARAがコメントVTRで登場。両者はそれぞれSMエンターテインメント、DSPメディアと別の事務所所属ですが、日本でのマネジメントに尾木プロが関わっており、番組出演のブッキングなどを担当しています。今年1月に放送されたKARAの連続ドラマ『URAKARA』(テレビ東京系)放送の裏には尾木プロの影響力もあったはずです」(週刊誌の記者)  実は業界ではよく知られた話だが、AKB48とK-POPの少女時代、KARAなどは尾木プロを通じて交流があり、渡辺らAKB48メンバーがそろって少女時代のライブを見に行って一緒に写メを撮るなど、蜜月を続けているのだ。   Ogi祭では、観客の前でK-POPとの親密な関係をアピールしたのに加えて、業界の実力者も訪れていたという。 「フジテレビのバラエティー制作センター担当局長の港浩一氏が来ていましたね。同局の『夕やけニャンニャン』『とんねるずのみなさんのおかげでした』で知られる名物テレビマンです。同局は尾木プロと蜜月関係にあり、『新堂本兄弟』では、かつて仕事がなくなった華原朋美(07年まで尾木プロ所属)を起用し続け、現在は高橋みなみが同番組に出演中。Team Ogi祭内でも同番組レギュラーの槇原敬之、浅倉大介が登場し、メンバーとコラボ。また、渡辺麻友がCS・フジテレビONE TWO NEXTで『GIRLS' FACTORY』にレギュラー出演するなど、番組起用が続いています」(同)  尾木プロにはAKB48、SDN48のメンバーが計12人が所属しており、これは所属事務所が分かれているAKB48内では最大派閥となっている。仲間由紀恵以降人気タレントを育成できていなかった同事務所だが、AKB48とK-POP利権で再起したようだ。  尾木氏が実行委員長となり、俳優・杉良太郎が続けている日本とベトナムを繋ぐ「第2回日越友好音楽祭」にはAKB48の尾木プロメンバーらが参加し、10月25日に首相官邸で藤村修官房長官から感謝状も授与されるなどその名声は高まるばかりだ。  人気のAKB48だが、各所属事務所の影響力によってソロ活動に差があるのは周知の事実。結局、芸能界は大手芸能プロダクションだけが幅を利かせるのが実情のようだ。
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「EXILEの辞退は想定内」AKB48の大賞が"確定"したTBS『日本レコード大賞』のデキレース

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『フライングゲット』KING RECORDS
 19日付けの各スポーツ紙によると、『第53回日本レコード大賞』(主催日本作曲家協会)の各賞が18日に発表され、最優秀歌唱賞は坂本冬美に決定。優秀作品賞に選ばれたAKB48の「フライングゲット」など10曲の中から大賞が、新人賞4組の中から最優秀新人賞が12月30日に決まるという。各賞ノミネートは以下の歌手となった。 ●優秀作品賞 西野カナ「Esperanza」、KARA「GO GOサマー!」、AAA「CALL」、JUJU「この夜を止めてよ」、水森かおり「庄内平野 風の中」、氷川きよし「情熱のマリアッチ」、FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」、AKB48「フライングゲット」、東方神起「Why?(Keep Your Head Down)」、いきものがかり「笑ってたいんだ」 ●新人賞 伊藤美裕、SUPER☆GiRLS、2NE1、Fairies  事前の予想では、大賞は昨年までV3を達成しているEXILEが有力視されていたが、今年は主催者側に所属レコード会社を通じて「本年度は『日本を元気に』をテーマに活動して参りました。そんな活動指針や日本の音楽文化のさらなる発展と向上を鑑み、受賞候補となることを辞退させて頂きます」と申し入れたためノミネートされなかった。だが、彼らの辞退は関係者にとって"想定内"だったという。 「今年のEXILEはヒット曲がなく、浜崎あゆみのV3を更新するV4達成となると、かなり厳しいのが現状。とはいえ、ノミネートされないのも不自然なので、辞退という形で決着した。かつて、浜崎もV4が厳しくなった2004年に今回のEXILEと同じように辞退したから、完全なデキレース」(レコード会社関係者)  EXILEの辞退により、大賞はほぼ100%、AKB48に決定したというのだ。 「ご存じの通り、レコ大の受賞者を差配しているのは芸能界の"ドン"ことバーニングプロ・周防郁雄氏で、もともとAKB48の総合プロデューサーをつとめる秋元康氏とはあまり距離が近くないと言われていた。そのため、昨年もAKB48が大賞を逃した。しかし、AKB48の所属レコード会社はバーニング傘下と言っても過言ではないキングレコード。今や、バーニング系列はがっぽり稼げるタレントが少ない中、AKBはミリオンヒットを連発し莫大な利権を生んだ。そこで、最近は周防氏が秋元氏にすり寄り、"大人の話し合い"が成立しAKBの大賞が決まった。この勢いだと、来年のV2もほぼ確定」(芸能プロ幹部)  ちなみに、新人賞の方は、「EXILEの事務所からデビューした『FLOWER』を推す声もあったが、大して売れてもいないのに"政治力"でFairiesに決定。ほかのK-POPグループを押しのけて2NE1が入ったのはバーニング関係者のごり押し」(先のレコード会社関係者)  毎年、同じような"裏工作"が繰り返され、早々と大賞が決まってしまう『レコ大』、「そろそろ本格的に存在意義を見直す時期に来ている」(同関係者)という業界内の声も少なくないというが......。
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「YOUたち、なんで2位なんだ!?」AKB商法を丸パクリのジャニーズSexy Zoneが大ピンチ


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Sexy Zone公式サイトより
 ジャニーズ事務所期待の新グループSexy Zoneが11月16日、デビューシングル「Sexy Zone」(ポニーキャニオン)を発売した。同日はAKB48の派生ユニットNot yetの3rdシングル「ペラペラペラオ」(日本コロムビア)の発売日でもあり、音楽業界ではどちらのグループに軍配が上がるかに大きな注目が集まった。  その結果は、発売初日のCDシングルデイリーランキング(オリコン調べ)でSexy Zoneの推定売上枚数は5万7,888枚、Not yetが7万669枚と発表され、ジャニーズの新グループが、AKB48派生ユニットに敗北を喫する形となった。  Sexy Zoneはジャニーズの出世コースである「バレーボールワールドカップ2011」のスペシャルサポーターを務め、デビュー曲は同大会のテーマソングである。事務所の威信を賭けて華々しくデビューしたにもかかわらず、厳しい滑り出しとなった。この結果はジャニーズの新人アーティストとしては異例の事態だと関係者は語る。 「例外はありますが、ジャニーズのデビュー曲といえば1位を取って当たり前。さらに、Sexy Zoneは現在のジャニーズJr.内でもトップクラスの人気メンバーが集められ結成されました。デビュー曲が初登場1位は確実......のはずでしたが、ジャニーズサイドはAKB48の勢いを完全に読み違えていたんでしょう。AKB48本体ではなく派生ユニットですが、それでも握手券の力はすさまじいものがあります」(音楽業界関係者)  この結果を受け、Sexy Zoneは18日に公式サイトで緊急握手会の開催を発表。15日のデビュー記念サプライズ握手会に引き続き、19日にも追加で握手会を行うことが決定した。ここで売上枚数を大量に稼ぎ、週間ランキングで1位にさせるという目論見だ。 「ジャニーズのアーティストさえも、握手会という"AKB商法"に走ったという事実は、CD不況と同時にジャニーズブランドの没落を感じさせます。AKB48と同じ土俵に上がって戦うことで、"握手会のせいで負けた"という言い訳もできなくなりました」(同関係者)  デビューから大苦戦を強いられたSexy Zone。飛ぶ鳥を落とす勢いのAKB48勢が相手とはいえ、デビュー曲が2位ではジャニー喜多川社長が許すはずがない。かつてSMAPのデビュー曲も2位という残念な結果に終わったが、その時にジャニー御大が言い放ったという「YOUたち、なんで2位なんだ」が2011年の今、再現されてしまうかもしれない。 (文=佐々木智花)
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"握手会改善"ハロプロ・モベキマスと"低俗番組"AKB48派生・Not yet シングル同日対決の行方

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(左)『週末Not yet』(日本コロムビア)/
(右)『ブスにならない哲学』(UP-FRONT WORKS)
 アイドル界の2大勢力がガチンコ対決する――。11月16日、モーニング娘。らハロー!プロジェクトのユニット・モベキマスと、AKB48の大島優子率いるユニット・Not yetが同日シングルを発売。オリコンチャートの行方が注目を集めている。 「モベキマスのシングル『ブスにならない哲学』(UP-FRONT WORKS)には、モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージが参加。10月29日には、メンバーが全国5カ所に分かれて予約握手会を開催。これまでハロプロの握手会は、メンバーの前に来たファンが握手した瞬間に剥がす"投げ飛ばし会"といわれていましたが、今回はメンバーと一往復程度は会話ができるように是正。11月12日にも東武百貨店池袋店などで予約握手会を行います。また、シングル発売後の11月23日には、CDに封入されている握手券で参加できる握手会をよみうりランドで開催。なりふり構わぬ握手会戦法に出ています」(週刊誌の記者)  「許してニャン」の"ウザキャラ"から、「クセになる気持ち悪さ」として事務所がマスコミにプロモーションを仕掛けているBerryz工房・嗣永桃子も話題のハロプロ。そんなハロプロのガチヲタである指原莉乃も所属するNot yetはAKB48の派生ユニットの中でも最強ユニットとの呼び声も高い。 「Not yetは、デビューシングル『週末Not yet』(日本コロムビア)、2nd『波乗りかき氷』(同)もチャート1位を記録。今回リリースの『ペラペラペラオ』(同)も、AKB48名物の通常盤と劇場盤を発売。通常盤には抽選でイベント参加できる応募券、劇場盤には通販サイト『キャラアニチャンス』のみで販売されるメンバー個別指定の握手券などが封入され、楽曲は新曲4曲が収録されています。ただ、Not yetは4人の番組『ヨンパラ』(TBS系)が激しく不評。多忙な4人がスカイプで話すという内容ですが、足の指でじゃんけんしたり、スカイプの回線が切断されて収集がつかなくなるなど、現在のAKB人気に甘んじた低俗な内容で、一部ファンからは『公共の電波の無駄遣い』とののしられています」(同)  つんく♂氏らしい独特な譜割りとアレンジの「ブスにならない哲学」と、メンバーのコスプレも話題の「ペラペラペラオ」。発売される11月16日は、ジャニーズ事務所の新グループ・Sexy Zoneのほか、GLAY、GReeeeN、2NE1なども控えている。チャートの順位が音楽性を語る上でのすべてでないのは無論だが、事務所の威信を懸けたハロプロと、AKB48派生ユニットの対決、どちらに軍配が上がるのだろうか。
ペラペラペラオ こっちかな? amazon_associate_logo.jpg
ブスにならない哲学 いや、こっち? amazon_associate_logo.jpg
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リアルより魅力的かもしれない虚構はリアルが旬のうちに味わうべし『AKB49~恋愛禁止条例~』

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『AKB49~恋愛禁止条例~(4)』講談社
 AKB48がアニメになる!? 何ソレ? 今時「ピンクレディー物語 栄光の天使たち」デスカ! と思わずプチ切れたナガヤマです。  というのは冗談として、アニメ化するなら週マガで連載中の『AKB49~恋愛禁止条例~』(漫画:宮島礼吏、原作:元麻布ファクトリー・講談社)でしょう! と思ったのは俺だけではない(Twitterでつぶやいたら2~3人の賛同者がいた)。『AKB49~恋愛禁止条例~』ならば、選抜9人(アニメ48はメンバーからオーディションで声優を選ぶらしい)なんてケチなことは言わない。中心メンバーが次々とそれぞれの個性を活かした美味しい役で出てくるからだ。秋元康は何故、俺に相談しにこない(当たり前か)。  正直な話、最初の頃は『AKB49』なんて鼻で笑っていた。おいおい今時タイアップかよ。前世紀の「週刊明星」かよ。ピンクレディー物語かよ(しつこい)。  芸能界ものってツマンネェのが相場。唯一の例外が『シャイニング娘。』(師走の翁、ヒット出版社)だ。あれは面白いし、抜けるし、ファンとアイドルの共感幻想、共犯関係まで踏み込んだ傑作だ。成年コミックなので、お子様たちは18歳になったら読むといい。きっと一皮剥けるぞ。  というノリだったのに、なんとなく読んでるうちに、だんだん、面白くなってきたのである。  最近の男性向けマンガ誌。特にヤング○○系の雑誌の表紙とグラビアに注目すれば、AKB48の露出度が異常に高いことに気づくだろう。  いや、こないだ見たのはNotYetとかいうグループだったぜというオトーサン、それもAKBのユニットですから。  単体で、ユニットで、NMB48みたいな地方バージョンとかYN7とかYJ7とか雑誌企画のユニットとかAKB48にあらずんばアイドルにあらずという世界。しかも、総選挙だの、ジャンケン大会だので、人気(露出度とプレゼン力に左右される)と運という芸能界の力関係を透明化してしまうという面白さも。  おかげさまで全く興味がなかったはずなのに、いつの間にかものすごく気になっているのだ。  洗脳力がタダゴトではない。  どのくらいタダゴトでないのかといえば、先日とあるコンテンツ系のシンポジウムに潜り込んだらパネラーの先生が何を語っても最後がAKB48の分析になってしまって頭を抱えていたが、プロのメディア研究者が「ミイラ取りがミイラになる」くらいタダゴトではないのである。  もちろん、いい歳ぶっこいたオッサンである俺様がこともあろうに『AKB49』を面白く読めるようになったも、洗脳の賜物であろう。 「特定の情報を集中的に与えられた脳は否応なしに、その情報のレセプターを発達させ、脳内辞書(データベース)を充実させていく」  というのが俺の持論だ。大昔、中森明菜をネタに記事(「自宅でできる芸能レポーター」みたいなネタ記事)を書こうとずーっと調べたり、歌番組を見てるうちにホントに好きになって困ったことから思いついた仮説である。  ただ、そうした洗脳分をさっ引いても良くできた面白い漫画であることは保証しよう。  どんな漫画が全然説明してなかったので、ざっくり説明する。  同級生の女の子がAKBに憧れてて、オーディションを受けるってんで、応援してやろうと女装してオーディションに混ざっちゃったら自分も合格しちゃって、男のなのにAKBの研究生! というお話。  実際にAKB48の研究生になるには、それなりの手続があるはずだし、いくら女顔だって無理のある設定だが、そこはまあドリームということだ。  さっさと逃げればいいのに、主人公・浦山実は片想いの吉永寛子を見守るため、研究生・浦川みのりとして、ムリヤリな二重生活に突入する。  コミカルな要素はあるがコメディではない。ラブコメではあるが、キモはそこにはない。  吉永寛子をサポートするという理由は、男の子をAKB48に入れるための作られた必然でしかない。そもそも同性の「みのり」は寛子の恋愛対象たりえない。2人の間に友情は育っても、最初から「恋愛」の門は閉ざされている。「実=みのり」も当初の目的は堅持しつつも、研究生である自分にハマッていく。AKB48のすごさに痺れ、他の研究生との仲間意識とライヴァル意識が芽生え、チームの一員として、いやそれどころか、先輩方から見れば新世代リーダーと目されるほどの存在になっていく。  秋元康の理不尽とも言える試練、即ち「期限までにチケット1万円の研究生講演を満員にできないと全員クビ」とか、最近だと、みのりたちのユニット「GEKOKU嬢」を1カ月間工事現場で働かせたりとかの無理難題や、公演中の事故、急病、寛子の親バレなどなどを乗り越えて、みのりと研究生たちは成長を遂げる。  これは作画担当の宮島礼吏も認めるようにスポ根ものである。  元々芸能界は体育会体質だからスポ根的文脈に違和感はない。厳しい監督・コーチ(秋元康)がいて、厳しいけど優しい先輩(AKB48の正規メンバーたち)がいて、試練と成長と団結がある。  しかも、虚構のAKB48の美化が巧妙に行われている。単純に「可愛くて、根性があって」ではなく、ネガティブな部分も折り込んで美談に換える。例えば秋元才加の過去のゴシップも、「いくら謝っても謝りきれない」と練習に打ち込む才加の描写で昇華される。  リアルのAKB48をベースにした虚構のAKB48、すなわち漫画のキャラとして自立したAKB48はリアルよりも魅力的だ。  元麻布ファクトリーの虚実のコントロールが効いた脚本は見事だし、さらにその背後でGOサインを出しているあろうリアル秋元康の黒幕感も流石だと思う。  では、主人公は女装少年ではなく、弱いくせに一本筋が通っていて実は根性がある古典的なヒロインである寛子でもいいではないか?  『ガラスの仮面』アイドル・バージョンでいいじゃないか?  なんでわざわざ女装なのか?  もちろん、アイドル志願の女の子がヒロインでも、飛ぶ鳥を落とす勢いのAKB48である。それなりにアンケートは稼げただろう。  だが、寛子では週刊少年マガジンの想定する男子読者にとっては自己投影の度合いが低くなる。  本当は男である「浦川みのり」というアイドル候補生を置くことによって自己投影はたやすくなる。しかも「みのり」は女性っぽくふるまおうとはしない。ガサツだし、言葉遣いも「浦山実」と大差ない。ノリもまさに部活の新人なのだ。  ここでは、例えば『プラナスガール』のような男の娘漫画的な感覚、つまり異性装のエロチックな愉しみ、女装者に自己投影する倒錯的な快楽はない。  キモはあくまでもAKB48を魅力的に演出することに尽きる。  みのりは「研究生=未来の正規メンバー」に読者が自己投影し、最終的にはリアルAKB48と自己同一化とまでは行かなくとも、きわめて近しい位置にいるという幻想を持たせるための回路なのである。  すでに忘れられているかもしれないが、第1巻のプロローグでは近未来にビートルズを超え、世界的スターとなったAKB48の姿が描かれている。  しかし、そこには浦川みのりの姿はない。「あなたは知っているだろうか、彗星の如く現れ、彼女たちを世界のスターダムへと押し上げた 伝説の49人目......"神に推された"メンバーがいたことを──」と書かれている。  身も蓋もなく言ってしまえば、世界進出しようにも浦川みのりは正体をバラさないかぎりパスポートを取れないからだが、そうでもなくても、この作品を成功させ、リアルAKB48の人気に寄与することができれば回路の役目は終わる。  どこかで浦川みのりは消失しなければならない。  それを考えるとちょっと切なくなる俺は、かなり洗脳の度合いが進んでいるのだろう。困ったことだが。 (文=永山薫) ●永山薫(ながやま・かおる) 1954年、大阪府大東市出身。80年代初期から、エロ雑誌、サブカル誌を中心にライター、作家、漫画原作者、評論家、編集者として活動。1987年、福本義裕名義で書き下ろした長編評論『殺人者の科学』(作品社)で注目を集める。漫画評論家としてはエロ漫画の歴史と内実に切り込んだ『エロマンガ・スタディーズ』(イースト・プレス)、漫画界の現状を取材した編著『マンガ論争勃発』シリーズ(マイクロマガジン)があり。現在は雑誌『マンガ論争』(n3o)共同編集人、漫画系ニュースサイト『Comics OH』(http://oh-news.net/comic/)編集長を務める。
AKB49~恋愛禁止条例~(4) オーディション受けてみようか。 amazon_associate_logo.jpg
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岡島紳士×本城零次「ガチヲタの声をもっと伝えた方がいい」(後編)

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 『AKB48最強考察 岡島紳士と18人のヲタ』(晋遊舎)の著者・岡島紳士氏と、『泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』(サイゾー)の著者・本城零次氏の対談の続編。 <前編はこちらから■これは僕のヲタ芸です ――AKB48の楽しみ方、ファンとメンバーの関係性などは今までのアイドルとたいぶ違うわけで、それを伝えるメディア側も、今までとは違った伝え方が必要になってくると思うんですが、そのへんはどう工夫してますか? 岡島紳士(以下、岡島) このあいだ、TwitterでTRiCKPuSH(ライターの松谷創一郎)さんが2000年の日経新聞に載った秋元康さんのこんなコメントを紹介していました。「これからはインターネットのように『最小公倍数の原理』が支配するパーソナルなメディアが流行の拠点になる。こだわりを持つ少数が面白いと思うものが核になり、それに共感する人々の輪がドミノ倒しのように広がっていくような現象が主流となっていくだろう」。  この読みはその通りになったわけだし、AKBの面白さのひとつに、そうしたこだわりを持った個人の物語が無数にあることが挙げられると思います。秋元さんは、これら無数の物語が口コミから広がっていって、最終的に大きなメディアが食いつくという流れが主流になっていく、ということを言っているんですね。  アイドルをどのようにメディアで紹介するかですが、それはライターがどのようにそのアイドルと関わりたいかによって変わってくると思っています。例えば09年の夏、ももクロが(mihimaru GTの)「ツヨクツヨク」や(moveの)「words of the mind ~brandnew journey~」のカバーを始めたとき、僕はアイドルの歴史において、ももクロが「グループアイドル最強」になったと思ったんですよ。でも、ももクロの所属事務所はスターダストプロモーションなので、このままではスナッピーズやロンチャーズなど、過去に同社が展開したアイドルグループみたいにバラ売りに移行して、グループとしては終わってしまう可能性が非常に高いなと感じて。  それで、お世話になっている「BUBKA」(コアマガジン)と「サイゾー」の編集者さんに熱く語って記事にしてもらったりした。とにかく、名前をメディアに出して認知してもらうことがまずは必要だと考えた。これは自分の個人的な思いで動いた、僕のヲタ芸ですよね(笑)。 ■ガチヲタの声をもっと伝えた方がいい ――ひと昔前は、「自分はこんなに熱くハマってるんだぜ、だからこのアイドルはすごいんだぜ」といったような、ロッキンオン系の自分語りをするアイドルライターが多かったじゃないですか。でもAKB以降、それが通用しなくなってきているように感じます。 岡島 だから『グループアイドル進化論』(毎日コミュニケーションズ)では、どのアイドルがかわいいとかどの楽曲が好きかという個人的な思い入れを極力排して、売り方やシステム論を中心にしたんですよね。なぜAKBはブレークしたのかという過程を丁寧に解説することの方が、よりAKBや今のグループアイドルの魅力が世に伝わるのではないかと。 本城零次(以下、本城) 僕自身も、ガチヲタな自分と評論家としての自分、冷静と情熱の狭間で常に悩んでいて、"AKB評論家"を勝手に名乗っていますけど、それが正しいのかどうかは分からない。  AKBの人気の真相や総選挙の順位変動の理由などは、冷静に分析して伝えるようにしています。と同時に、特定のメンバーへの熱い思いを語るとか、BUBKA的な自分語りもできるならやりたいと思いますよ。  ただ、1冊本を出すとしたら、まずは事実の積み重ねによって成立した本を出したかったんですよ。だから『泣けるAKB』では、読者に損をさせないような、検証性が高い、密度の濃い本を作るように心がけました。そんな思いが読者の方にも伝わったのか、本の感想をブログに書いてくれている方を検索して読むと、「学校の読書感想文にする」「(学校の)読書の時間に読む」「6回泣いた」とあって、著者本人がエゴサーチしながら泣いてます。 岡島 僕はアイドル文化全般が好きなんですよ。特に、発信する側ではなく、アイドルを受容する側に興味があるので、話を聞きにいくとヲタばかりになる。だから『NICE IDOL (FAN) MUST PURE!!!』という、アイドルのファンカルチャーに特に焦点を合わせたDVDマガジンを自主制作で作ってるんです。 ■ここまでできるのはAKBだけかもしれない 本城 僕はアイドルだけではなく、エンタメ系全般についても 書いているのですが、例えば今はニコニコ動画やボーカロイド、pixivや価格.comなど、CGM文化(消費者生成型メディア)がどの分野でも流行ってますよね。で、AKBにもCGMな部分がものすごくある。ファンがメンバーを育てて、グループ自体を雪だるまを転がすように動かしてきたという経緯がある。 ――AKBだけではなく、初期のPerfumeやももクロなども、ファンとのコミュニケーションを重視し、ファンコミュニティーの力で育てられたCGM文化と似たような側面がありますよね。 本城 でも、Perfumeやももクロはライブやイベントはやるけれど、ファンサービスを止めてしまった(ももクロは握手会の回数が激減した)。AKBは、100万枚売っても握手会を続けているのが画期的。AKB48劇場支配人・戸賀崎智信氏の「握手会だけは絶対に妥協するな、と秋元康先生からキツ~く言われてますからね」(映画『DOCUMENTARY OF AKB48』パンフレットより)という言葉もあるように、握手会には覚悟を決めてやっていると思うんです。  大会場を借りる費用もかかるし、1日10時間を要する場合もあるのでメンバーの負担もハンパない。そのため、メンバーが休んだら、その握手券はCDごと返品に応じたりして、そこまで公明正大にやっているのはすごいなと。これからもAKBは、握手ができる親近感は大切にしていくと思います。いわば、握手会は"AKBという名の愛の矢をファン一人ひとりに突き刺していく作業"。握手会を止めると、矢が抜けるんですよ(笑)。 岡島 エンタメ業界全般に、コピー可能なデジタルデータではなく、コピー不可能な体験の価値が大きくなっていくという流れがありますよね。もう一度バブルでも来ない限り、どの業界もお金が回っていかないから、狭く深くいくしかない。 本城 ただ、それをやることでファンとの間の絆が生まれているし、ここまでできるのはもしかしたらAKBだけかもしれないですね。ももクロがもっと売れたとして、じゃあ全国握手会をドームクラスの会場でやるかといったら、難しいでしょう。ぱすぽ☆も当分は続けると思うんですけど、今後、どうなっていくのか......。  マドンナがレコード会社指導のビジネスからから脱却して、ライブ運営企業と契約したように、アーティストがライブとグッズの物販で稼ぐのは世界的な潮流。"アイドル戦国時代"の象徴ともいえる"会いに行ける"という体験の重要性を、ほかのグループも含め、今後アイドルがどう扱っていくのか、ものすごく注目しています。 (構成=岡田康宏) ●おかじま・しんし アイドル専門ライター。雑誌やウェブで、アイドルに関する原稿を中心に執筆。2010年7月に自主制作したDVDマガジン『NICE IDOL(FAN)MUST PURE!!!』はAmazonアイドルDVDランクで3位を記録。近著『AKB48最強考察』(晋遊舎)。 ●ほんじょう・れいじ フリーライター・編集者。作家。AKB48を黎明期から目撃し、劇場公演を900回以上(『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』含む)見続けている"AKB48評論家"。近著『泣けるAKB48』(サイゾー)。 ブログ <http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>
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岡島紳士×本城零次「ガチヲタの声をもっと伝えた方がいい」(前編)

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 今夏開催された第3回選抜総選挙以降も、常に話題を提供し続けるAKB48(以下、AKB)。そんなAKBの6年近くに及ぶ歴史を踏まえ、分析を加えた2冊の本が、6月に相次いで発売された。  アイドル専門ライター・岡島紳士氏著『AKB48最強考察 岡島紳士と18人のヲタ』(晋遊舎)と、エンタメライターで"AKB48評論家"を名乗る本城零次氏著『泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡』(サイゾー)だ。  発売から少々時間は経ってしまったが、両著の発売を記念し、書き手の2人に、AKB以降のアイドルと、アイドルファンについて対談してもらった。 ■AKB48は、マンガでたとえれば50巻まで出ている長期連載 ――まずは、お互いの本を読んでどう感じましたか? 岡島紳士(以下、岡島) 『泣けるAKB』は今後、メディアの人がAKBメンバー個人の情報や個性が知りたいというときに参照する際のスタンダードになる本だと思いますね。AKBに関するこれまでの膨大なインタビューやコメントなどが参照されていて、それが客観的にまとめられている。資料として価値があるものだと思います。 本城零次(以下、本城) AKBは6年のハイコンテクストな歴史と数々のシステム変更があって、たとえると、50巻くらいまで出ている長期連載マンガなんですよ。だから、途中参戦がしづらい部分がある。歌とダンスは見れば分かりますが、50巻分の歴史の中で紡がれてきたメンバー同士の友情、各メンバーが歩んできた道のりは、パッと見ただけでは分からない。例えば、柏木由紀は選抜に入れなかった時期があり、峯岸みなみは"干され"と"推され"を経験して円形脱毛になった過去がある。そこからそれぞれの転機があり、葛藤と苦悩を経て現在がある。そんな重層的な物語を、新規ファンでも分かるようにちゃんと解説してあげるのが、自分の使命だと思って書きました。  逆に岡島さんの『AKB48最強考察』は、ヲタのインタビューが読みどころですね。"手紙厨"(熱心にファンレターを送るファンのこと)のエピソードは泣けますよ。こういうガチヲタの声はAKBの一番面白いところだし、もっと伝えていくべきだと思います。 岡島 僕はヲタの話が大好きなんですよ。『AKB最強考察』は、制作開始当初から全国のコンビニにも並ぶというのを聞いていたので、アイドルヲタのことを深く知らない層にまで、ヲタの声が届けられれば面白いなと思ってました。実際、AKBにとってヲタの存在が占める部分はとても重要だと思うので、そこは強調して作ったんです。 ■AKBは握手会に行かないと真価が分からない ――今、AKBのブームでアイドル界はものすごく活況を呈しています。ただ、では「AKBがなぜこれだけ受けているのか?」をきちんと解説できているメディアは意外と少ない。AKBをアイドルブームの柱として見ている本城さんは、その理由をどこにあると思いますか? 本城 AKBは、握手会に行かないと真価が分からないと思うんです。それが、AKB以前のアイドルと一線を画すところですね。ビジュアルだけを見れば、ハロー!プロジェクトの方がよく見えるかもしれない。だけど、AKBのファンは握手会に行って、メンバーに認知(顔と名前を覚えてもらうこと)されることで、ファンとメンバーとの共同幻想が生まれてくる。一般のファンにとって、アイドルと友達のように話せるのはありえないこと。メディアの人は取材などでタレント本人と普通に話せてしまうから、その部分の価値に気付きにくいんです。そうした理由によって、ファンの熱気とメディアでの扱いとの間に温度差が出てくるのだと思います。 岡島 今年1月に出した『グループアイドル進化論』(岡田康宏との共著/毎日コミュニケーションズ)を書くときに念頭に置いたのは、ネットとヲタには勝てないということです。スピードでも情報量でも、ライター個人の力ではそこには絶対かなわない。だから、分からないことは僕より詳しい人に聞くし、『AKB最強考察』でも、著者名は「岡島紳士と18人のヲタ」になっています。  今は、「この文化さえ押さえておけば、アイドルシーン全体が分かる」といった、かつてあったような状況は完全に崩壊していて、それぞれ趣味が違っていて交わらない無数のアイドルシーンがある。それぞれが、ゆるく交わりつつも、基本的には単独で成立しているんです。  AKBでも、ももいろクローバーZでも、ぱすぽ☆でもいいですけど、それぞれのヲタは、そのグループには詳しくても、ほかのグループに関してはまったく知らなかったりする場合が少なくない。だから、状況に合わせて臨機応変に、その分野、そのグループについて詳しいいろいろな人に話を聞きにいく。  それは、アイドルを仕掛けている側についても同じです。僕はそういうやり方で、よりよい記事を作っていければいいかなと思っています。もちろん、僕自身もアイドルが大好きなので、常日頃から、あらゆるジャンルのアイドルについて、できるだけ「広く深く」見ていこうと思ってはいますが。 本城 僕は、初めてAKBを見に行ったときに、そのどうしようもないくらいの近さに衝撃を受けて、AKBを支えるシステムの面白さに興味を持ちました。さらに握手会や"ガチャの権利"(ガチャガチャで当たれば2ショットポラ撮影などが可能。09年5月に廃止)など、現場に行かないと分からない、ファンとメンバーの絆を深めていくシステムがある。待ち時間には仲間としゃべったりして、そういう時間も含めて思いを連ねていくきっかけになる。  認知されているファンとされていないファンとでは、メンバー側の対応が全然違うわけで、最初は普通にお客さんとして接していたのが、ファンレターを書くごとに名前を覚えてくれるようになる、回を重ねるごとにメンバーの対応がどんどんフランクになっていく。例えば、08年10月の「大声ダイヤモンド」くらいまでの握手会であれば、ちょっとした相談とかができたわけですよ。ファンが「今、進路に迷ってるんだ」とか、「会社でこんなことがあって」「でも、いつも励まされてるよ」みたいな。逆にファンがメンバーから相談を受けたり、そういうヒューマンな触れ合いができていたんです。  僕も含めてですけど、ヲタは人と触れ合うのが苦手じゃないですか(笑)。クラスの女子とは全然話せないけど、メンバーとはバンバン話せるというピンチケ(中高生のファン)もいたりするわけで。そうやって生まれた人と人との絆が、こうやってAKBをブレークに導いたんじゃないでしょうか。 ■メンバーが入れ替わったときに人気が維持できるのか 岡島 今後のAKBを考えるとき、今の人気メンバーが卒業していったらどうなるのか、その下の世代が育っているのかという点が気になります。モー娘。は、人気メンバーの卒業、そしてその後ゴタゴタが連続したことが、今の人気低迷の理由のひとつになっている。世間の多くの人は、今の人気メンバーこそがAKBだという印象を持っていると思うので、そのメンバーが入れ替わったときに人気を維持できるのか、そこが興味深いところですね。 本城 そこはいろいろ考えていると思いますけどね。 岡島 代替わりしない手もありますよね。篠田さんが、30歳になっても制服を着ている、という。 本城 それは、実際にライブでも言ってるんですよ。武道館ライブのときに「私30まで卒業しないかも」って(笑)。ネタとしてですけど。SKE48やNMB48なども含めて、育てる側のノウハウは蓄積されつつあるので、あとは代替わりをどうするか。世代交代は今、運営も各レギュラー番組などでものすごく力を入れて頑張ってやっているところで、もし世代交代が完璧にできたとき、AKBは宝塚歌劇団やジャニーズみたいな不動の地位を築けると思いますね。  実は宝塚には生徒(団員)と触れ合える「お茶会」があって、AKBより濃いファンサービスがある。でも、それが叩かれないのは、それがもう伝統になっているから。相撲のタニマチも同じですよね。だからAKBの握手会や総選挙も、このまま続けていけば、伝統になっていくと思いますよ。  マンガでもロックでも、新しい価値観が世間に受け入れられるまでは、必ず一定の期間、有識者と呼ばれるような人たちが顔をしかめる時期がある。今、まだAKBの握手会を否定している人は、かつて、手塚治虫の漫画を"禁書"として燃やしたPTAと同じ。  アイドリング!!!やももクロZを見るまでもなく、アイドルが握手会を行うのはもはやスタンダードで、最近はK-POP歌手や三代目J Soul Brothersもハイタッチ会などを普通に行う時代ですから。生産者(アーティスト)が消費者(ファン)と感謝の交流を行うのは、少なくとも悪いことではない。射幸心を過剰に煽るのはよくないとは思いますけどね。  * * *  それぞれの見地から、AKBへの印象を語った両氏。「ファンとアイドルの正しい関わり方」などについて語った後編も、近日公開する。 (後編に続く/構成=岡田康宏)  ●おかじま・しんし アイドル専門ライター。雑誌やウェブで、アイドルに関する原稿を中心に執筆。2010年7月に自主制作したDVDマガジン『NICE IDOL(FAN)MUST PURE!!!』はAmazonアイドルDVDランクで3位を記録。近著『AKB48最強考察』(晋遊舎)。 ●ほんじょう・れいじ フリーライター・編集者。作家。AKB48を黎明期から目撃し、劇場公演を900回以上(『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』含む)見続けている"AKB48評論家"。近著『泣けるAKB48』(サイゾー)。 ブログ <http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>
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AKB、ももクロ……群雄割拠のアイドル界から次世代の篠原涼子・永作博美は生まれるか

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『バトル アンド ロマンス』(キングレコード)
 チャートだけにとどまらず、テレビ番組でもAKB48の席巻が続く。その一方で、AKB48系以外の女性アイドルグループも、テレビで目にする機会が増えてきている。ももいろクローバーZ、スマイレージ、Fairies、Berryz工房、bump.y......。  『HEY! HEY! HEY!』(フジテレビ系)や『カミスン!』(TBS系)といった音楽番組では、こういったアイドルグループを集結させた特集が組まれ、9月に放送された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)でも、「AKB48以外」とわざわざ銘打った上でアイドル運動会が開催され盛り上がるなど、バラエティー番組の登場頻度も増えてきている。  アイドル事情に詳しい雑誌編集者が言う。 「モー娘。登場前夜の90年代前半、いわゆる"アイドル冬の時代"に、グループアイドルが続々と台頭していたのを彷彿させますね」  90年代は、三浦理恵子が在籍したCoCo、永作博美のribbon、篠原涼子の東京パフォーマンスドールほか、Qlair、Cotton、制服向上委員会など、大きなブレークこそしなかったものの、人気アイドルグループが乱立した時期が確かにあった。その時代に似た、群雄割拠状態が訪れているというが、 「大きく違うのは、AKB48という、大きな軸となるグループがいるというところですね」(同編集者)  しかし、テレビ界でグループアイドルが多く見られるようになったのも、AKB48がいてこその側面もあると、あるテレビ関係者は語る。 「AKB48もそうですし、KARAや少女時代といった韓国のガールズグループが次々ブレークしたことで、女の子グループの需要が全体的に高まった感はありますね。歌番組なんかはそんな流れに乗っているため、各事務所が力を入れています。クイズやバラエティーの場合にも基本的に女の子枠は必要なんですが、2000年代は、どちらかというと単独のグラドルが主流でした。それが、AKB48やKARAによって、女の子が集団でいるという空気に好感が持たれるようになってきているところはあります」  意地悪な見方をすれば、本音を言えばAKB48に出てもらいたいけれど、忙しくてなかなか出てもらえない。それで代わりに同じような若い世代のアイドルグループに出てもらっているということはないのだろうか。前出の関係者は言う。 「それはないとは思います。ただAKB48も、やっぱり人気メンバーが誰もいない状態で出されると、『これじゃない』感が途端に出てしまうところがありますしね。そこそこのAKB48メンバーよりも売り出し中のグループの方が、新鮮さは感じるかもしれませんね。さらに、ドラマやバラエティーも、AKB48が出れば必ず視聴率に結びつくというわけではないところもありますし、いろんなパターンを試すということはあると思います。MCとのからみ方やトークの力があったりしたら、この中からAKB48や少女時代に並ぶグループが抜け出てくるかもしれないですね」  そして、次の時代の篠原涼子や永作博美も、この中にいたりするのかもしれない。
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気の毒すぎた『イケ☆パラ』AVのような『ろくでなしBLUES』……夏ドラマ総決算!

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フジテレビ系『花ざかりの君たちへ
~イケメン☆パラダイス~2011』
公式サイトより
 思い返せば、前田敦子主演『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』(以下、『イケメン☆パラダイス』/フジテレビ系)ばかりがネタにされていた印象の今夏の連ドラ。前クールの『マルモのおきて』(同)のような突発的なブームも起きず、正直「どんなドラマやってたのか分かんない」なんて人も多いかもしれない。  しかし、慢性的な低視聴率傾向に悩むテレビ局様が、暑い中、汗をかきかき作り上げたドラマの数々。もったいないので、風化する前に数字と共に振り返っていきたい。 ■4人に1人が観ていた「えなりかずきの披露宴」  視聴率トップは、NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(NHK総合/平均16.2%/ビデオリサーチ調べ、関東地区 ※以下同)。7月24日放送分では、平均視聴率18.9%を叩き出すなど、さすがの安定感を見せた。  そこに続くのが、刑事ドラマ『新・警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系/15.83%)。2006年にスタートした同シリーズは、これで6シーズン目。渡瀬恒彦&井ノ原快彦のコンビは、『相棒』(同)同様に固定ファンを獲得しているという。  さらに刑事ドラマのパイオニアであるテレ朝は、黒木メイサと多部未華子が事件解決に挑む『ジウ 警視庁特殊犯捜査係』(テレビ朝日系)を放送。黒木メイサが城田優を相手に初濡れ場に挑戦した効果もあってか、最近の深夜帯ドラマにしては大健闘の平均8.6%を記録した。  視聴率の上位は以下の通り。 1位『江~姫たちの戦国~』(NHK総合)16.2% 2位『新・警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)15.8% 3位『渡る世間は鬼ばかり』最終シリーズ(TBS系)14.9% 4位『ブルドクター』(日本テレビ系)13.1% 5位『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)13.1% 6位『チーム・バチスタ3アリアドネの弾丸』(フジテレビ系)12.8%  コメディ要素の強いものや、若手俳優が多数出ているような派手な作品は上位に見当たらず、「刑事もの」や「医療もの」といったマジメなテーマに人気が集中。若者のドラマ離れを示唆する結果といえるかもしれない。  3位の『渡る世間は鬼ばかり』最終シリーズは、全10シリーズ通算500回を迎えた最終回で、22.2%を記録。瞬間最高視聴率は25.0%に達し、夏ドラマ唯一の20%超えとなった。  ちなみに最終回の山場は、えなりかずき演じる"眞"の結婚披露宴。しかしおめでたい雰囲気のまま終わるかと思いきや、最後の最後で角野卓造、赤木春恵、泉ピン子のスター選手が食卓に集結。3人は静かにお茶をすすり、泉ピン子のアップからそのまま画面はフェードアウト。橋田壽賀子は、実に『渡鬼』らしい素朴なラストシーンを見せてくれた。 ■前田敦子vs瀧本美織vs川口春奈、男装ドラマ対決の行方は!?  『イケメン☆パラダイス』、『美男ですね』(TBS系)、『桜蘭高校ホスト部』(TBS系)と、なぜか3作品も重なった"男装系ドラマ"。「主人公が男装していることを隠している」「周囲はイケメンだらけ」といった設定が同じであり、ネットでは各主演女優(前田敦子、瀧本美織、川口春奈)の男装姿を並べ、「前田が一番男に見える」「美織ちゃんのショートカット最強かわいい!」「川口はヅラかよ......」などと、ドラマの新たな楽しみ方とも取れる盛り上がりを見せていた。  ちなみに『イケメン☆パラダイス』は、夜9時台の放送にも関わらず平均視聴率は6.9%と惨敗。前田敦子含めいろいろと気の毒なドラマであった。  一方、この中で唯一ジャニタレが出ていた瀧本美織主演『美男ですね』(TBS系)は、夜10時台の放送で平均9.9%。良いとも悪いとも言えない数字だが、『イケメン☆パラダイス』のような悲劇は免れた。 ■「AVに出てくる高校生みたい」、劇団EXILE版『ろくでなしBLUES』  全ての原作ファンに衝撃が走った『ろくでなしBLUES』(日本テレビ系)。森田まさのりの超有名ヤンキー漫画を原作に、主要キャストを劇団EXILEとEXILEのメンバーが務め、主題歌を三代目J Soul Brothersが担当するという、まさにEXILE版『マジすか学園』(テレビ東京系)とも言える作品であった。  同作は「原作を現代風にアレンジ」したというが、外見の面影はなく、キャラクターを判別させる為の配慮からか、劇中に原作イラストがカットインするという演出が施されていた。  中分けヘアの"大尊"をはじめ、鼻の小さな"米示"、気の強い"千秋"など原作からかけ離れた登場人物たちに、原作ファンは困惑。ネットでは「『ろくでなしブルース』ってこんなにチャラい漫画だっけ?」「森田先生は何でOKしたの?」「AVに出てくる老けた高校生みたいだ」などといった意見が飛びかっていた。  視聴率を見ると、一時は1.1%まで落ちたものの、やはり全国に所狭しとひしめき合うEXILEファンがしっかりチェックしていたようで、全話平均で2.4%。深夜1時台の放送にしては決して悪くない結果となった。  平均視聴率が15%を超える作品が、大河ドラマと『新・警視庁捜査一課9係』のみという寂しい印象の夏ドラマ。小栗旬が河童の特殊メイクで出演した『荒川アンダー ザ ブリッジ』(TBS系/平均2.0%)や、激しいいじめが衝撃的なケータイ発ドラマ『金魚倶楽部』(NHK/2.2%)など、趣向をこらした作品も多々あったが、世間的にはさほど話題にならなかった。  なお今月からは、高視聴率確定の『相棒 season10』(テレビ朝日系)をはじめ、香里奈、吉高由里子、大島優子が共演する『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)、亀梨和也主演の『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)、榮倉奈々や菅野美穂が濃厚で官能的な恋愛劇を繰り広げる『蜜の味~A Taste Of Honey~』など秋ドラマが順次スタート。今のうちにラインナップをチェックして、気になるドラマの初回を見逃さないように気をつけよう。 ※クールをまたぐドラマの平均視聴率は、7月~9月の放送分から算出。 (文=林タモツ)
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AKB48評論家・本城零次の「AKB48じゃんけん大会」"名勝負数え唄"大分析!!

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 9月20日に日本武道館で開催された「AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会」。12月7日発売のシングル(タイトル未定)の選抜メンバー16人をじゃんけんによって決める対決は、AKB48最年長・篠田麻里子の優勝という予想外な形で幕を閉じた。参加した68人のメンバーがそれぞれの運命を切り開こうとグー・チョキ・パーの拳に青春を捧げ、"名勝負数え唄"とでも表現すべき名カードが生まれた。優勝すれば研究生でもセンターの地位を奪取できるという大胆不敵なこの企画。人生を賭けた激戦の数々から印象的だった10試合を独自に列挙し、検証する。
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対戦カードはこちらから(クリックで拡大します)
<1回戦> ○菊地あやか vs 柏木由紀× 宿命のライバル(!?)対決 akbjnkn003.jpg  ゆきりん、あやりんの"りんりん対決"だが、それしか表現できないメディアは"ド新規"の証。実は、08年のシングル「ロマンス、イラネ」では菊地が選抜入りし、柏木が落ちるなど同期の3期生でチームBから選抜入りを競った"宿命のライバル"である2人。チョキ2回のあいこに続き、柏木がパーに変え、チョキを出し続けた菊地が勝利。片山陽加、仲谷明香と「チームひかえめ」を自ら名乗り、相手に勝利を譲ってしまうのが柏木クオリティ。地獄の底からカムバックした菊地が、握手会の女神を打ち負かした。 <2回戦> ○鈴木まりや vs 松井咲子× 彩にんぐがーるず対決  同期の7期生で、埼玉県出身で"彩にんぐがーるず"を名乗る両者。2人で3時間カラオケに行くなど友情は深く、研究生のころから、AKB48劇場の往復で幾度となく他人に言えない悩みを相談しあった仲だと想像に難くない。松井は昨年のコンサート「サプライズはありません」でピアノの演奏を披露した際に着たドレス、鈴木はまりやだけに「MARIA」の衣装で運命の対決。昨年のじゃんけんで選抜に入った松井が鈴木に敗れ、「負けちゃった。おめでとう!」と仲間の勝利を労った。 ○梅田彩佳 vs 米沢瑠美× 新旧アンダーガールズ・センター対決  米沢が身に纏ったのは「飛べないアゲハチョウ」の衣装、梅田が袖を通したのは「抱きしめちゃいけない」の衣装。それぞれ第1回、第3回総選挙でアンダーガールズのセンター即ち、ギリギリでそれぞれ選抜に入れなかった苦い経験を持つ同じくチームKの2人。運命を切り開いたのは、「じゃんけん大会公式ガイドブック2011」(光文社)での優勝予想でSDN48・佐藤由加理から「今絶好調」と指摘された梅田。そのまま勝ち抜き「Baby! Baby! Baby!」以来の選抜入りを記録した。 ○大家志津香 vs 小林香菜× 目指せバラエティセンター対決  昨年はまさかのビキニトップとG短パンで参戦し、選抜入りを果たした小林。今回はバスタオル&シャンプーハットという「入浴スタイル」で登場。そんな小林を実はAKB48加入前からファンだったという大家志津香は鮮烈なバニーガール姿を披露。ミュージカル「DUMP SHOW!」でポールダンスを経験してさらにあか抜けた大家が、「くるくるぱー」が代表曲な小林に突きつけるようにパーを出し、圧勝。そのまま選抜入りを果たし5位を獲得。AKB48随一の苦労人が今、グイグイ来てます。 ○藤田留奈(NMB48) vs 佐藤実絵子(SKE48)× SKE48×NMB48対決  今回唯一のSKE48とNMB48の対戦で、SKE48最年長の佐藤は25歳、藤田はNMB48の2期生で13歳と年齢差は実に12歳という世代間抗争でもあった。SKE48の1期生でシンガーソングライターを志し、音楽的素養はありながらSKE48でも選抜には入れない佐藤に千載一遇のチャンスがやってきた。だが、6月にお披露目されたばかりの13歳・藤田がグーで勝利。涙を呑んだ佐藤だが、その大会の翌日、佐藤の所属するチームKII初のオリジナル公演「ラムネの飲み方」の初日が10月1日と決定。実にチーム発足から2年5カ月を経て"お下がり"ではないチームKIIのために書き下ろされた公演が開始される。"チャンスの順番"は愚直な努力を続けてきた人を見放さなかった。 ○小嶋陽菜 vs 高橋みなみ× 赤い彗星VS白き翼対決 akbjnkn004.jpg  ノースリーブスであり今回唯一の神7対決。小嶋陽菜は、昨年に引き続き真紅のドレスに加え、占い師のラムメス氏に指摘された黄色の小物として、彼女の頭の中に存在するという「ちっちゃいニャンニャン」を描いたブローチを着けて参戦。高橋みなみは自身の代表曲の一つ「Bird」衣装で応戦する。昨年は"遅出し"気味で敗れた高橋だが、今回はジャストタイミングでチョキを出すも、小嶋がグーで一発勝利。実は「ノースリーブスでいる機会が多いので、(事前に)ふざけてじゃんけんしてたんですけど、勝ってたんですよ。まさか今日負けるとは......」と明かした高橋だが、本番では完敗。赤い彗星のニャンニャンに、νガンダムのフィンファンネルのごとき白き翼を纏った高橋が敗れた。その後、小嶋は高城亜樹に勝利し、選抜入り。AKB48唯一の全シングル選抜入りをキープ。 ○指原莉乃 vs 内田眞由美× へたれVS女王の5期メン同窓会 akbjnkn005.jpg  同期の5期で、へたれVSじゃんけん女王の注目戦。ここまでで最長の3回のあいこが続き、会場はヒートアップ。4回目で指原がパーで勝利をもぎ取った。内田はその場に崩れてしゃがみこむが、「さっしーに負けるとは思わなかったです。さすが愛すべき、へたれ。最高です!」とエールを送った。指原は「ここまで勝つまでに今日会った全員に『お前は負ける』と言われました。勝てて嬉しいです。ウッチーありがとう」とドヤ顔!! 昨年の大島優子に続き"大物食い"を果たした指原だが、2回戦で前田亜美に完敗。1回戦で運を使い果たすのが指原クオリティ。昨年は選抜に入れなければ辞める覚悟を持って挑んでいた内田だが、V2の夢は初戦でついえた。だが、今回はイベント前に、彼女のソロによるサビのスローバージョンから始まる「チャンスの順番」を披露。この曲を歌うときは、これからも君がセンターだ!! <3回戦> ○河西智美 vs 野中美郷× 裸にYシャツ×スーツ対決  Twitterでの「エロて言われすぎて病んだ」発言が物議をかもした河西。にもかかわらず今回は明石家さんまが愛好することで知られる"裸にYシャツ"風衣装で参戦。他人から指摘されるエロはイヤだけど、自発的に露出すればセクシーになる......というメンタリティは男には未来永劫、理解不可能な女心と秋の空。一方、野中は「AKB歌劇団」で着用し、当時高校生にもかかわらずオトナの魅力を見せた美人秘書風黒スーツ姿で登場。Yシャツとスーツの対戦は、結果グーで河西が勝利し、昨年に引き続いてのじゃんけん大会での選抜入りを果たした。 ○山口夕輝(NMB48) vs 増田有華× 大阪"ゆっぱい"対決 akbjnkn006.jpg  SKE48、NMB48、AKB48研究生はそれぞれの"予備戦"をくぐり抜けての本戦進出であり、山口はすでに3回の勝利して武道館へ。NMB48の1期生だが研究生となるも一番に昇格、2ndシングル「オーマイガー!」にも参加が決まった山口。90度のお辞儀の角度を引っさげて、初戦はチーム4・竹内美宥を撃破。続いて、浪速が生んだAKBの歌姫・増田有華と対戦。グラビア界も注目の夕輝と有華の"ゆっぱい"対決でもある。だが、パーで山口が勝ち選抜入り決定。同じくNMB48では柏木由紀に憧れる研究生・肥川彩愛も選抜入りを果たした。 <決勝> ○篠田麻里子 vs 藤江れいな× AKB48最高峰の美脚対決 akbjnkn007.jpg  ついに迎えた最終対決。メイド服にニーハイソックスの藤江、トラッド柄の私服にストッキングの脚を出したの篠田というグループ有数の"美脚対決"が実現。パー、チョキ、パーで3回のあいこが続き両者譲らず、4回目で篠田がグーで"勝利のゴールドラッシュ"。今回は、1回戦からグーで勝ち抜ける者が多く、最後もやはりグーで勝利が決まった。実は昨年も内田がグーで優勝しており、AKB48にはグーの握りこぶしが有効のようだ。篠田は、勝ち抜ける度に相手に対して「ごめんね」と侘び続けてきた。「新しい子に譲ってあげたいって気持ちだったんですけど、2回勝って選抜入りって決まった瞬間に『これは1位を獲るしかない』と思った」と明かしている。一方、癒しの握手と懇切丁寧なブログとモバメ(モバイルメール)で、"藤江旅館の若女将"と一部で評される藤江は、2位を獲得。「10年桜」「涙サプライズ!」以来の選抜起用。初主演映画「縁切り村~デッド・エンド・サバイバル~」の公開も10月15日に控え、さらなる飛躍が期待される。 akbjnkn008.jpg  早速だが気になるのは24thシングルの楽曲。昨年の上位二人、内田眞由美、石田晴香は歌唱力にも自信がある二人メンバーだったが、あえてはっきり言えば篠田は、これまで歌唱力の面でイニシアチブを取ってきたことはない。だが、彼女の身長168cmを生かしたダンスはやはり人目を魅く。今回は、篠田、藤江というスタイルの良さに提供のある美脚揃いで、その点を生かしたK-POP路線もいいかもしれない。小生意気なふとももで知られる3位の峯岸も後押ししてくれるだろう。  高橋みなみが大会最後に指摘したように昨年よりも、ここ一番でのあいこの回数が目立った今回。総選挙の上位3人が1回戦で敗退したように、じゃんけん大会での勝利に向かう執念が強い方が勝ったと言っても過言ではない。高橋、柏木由紀、宮澤佐江ら生粋の気遣い屋は2年連続、初戦で敗退しているのも、ガチならではの特徴だ。秋元康氏は語る。「成功とは98%の運と1%の汗と1%の才能」と。これは努力を否定しているのではなく、人生においてそれだけ運や人との縁が重要だという比ゆだ。じゃんけんという運に身を委ね、大家志津香、山内鈴蘭、小林茉里奈、桑原みずき、山口夕輝、肥川彩愛はAKB48として初の選抜入りを果たした。この経験を糧に彼女たちがどれだけ自身を成長させられるのか? 戦いは始まったばかりなのだ。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>/写真=(c)AKS)
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