「あなたがいてくれたから」AKB48・小野恵令奈が卒業、海外留学を決めた真相

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小野恵令奈オフィシャルブログより
 7月10日、11日、アイドルグループ・AKB48のコンサート『サプライズはありません』が国立代々木競技場第一体育館で開催された。大阪・なんばで11月に始動するNMB48の発足、じゃんけんでシングル選抜メンバーを決める「19thシングル選抜じゃんけん大会」を9月21日に日本武道館で開催するという発表が行われる中、最大のサプライズとして、チームK所属の人気メンバーである"えれぴょん"こと小野恵令奈が海外に留学し、女優への道を目指すため卒業することが発表された。小野はブログで改めて次のように卒業への決意を明かした。 「本日、コンサートにて卒業を発表させていただきました。みなさんを驚かせてしまいましたがバカはバカなりに考えて出した答えです。留学を考えておりますが改めて詳細がわかりましたらご報告させていただきます。5年の間みなさんありがとうございました。海外へ行ってもキラキラパワー全開でがんばります。決して今日で最後ではないので今後もこんな私ではありますが小野恵令奈をどうぞよろしくお願いします!」  AKB48きっての妹キャラとして人気を集め、映画『さんかく』では、姉とその恋人を翻弄する桃を演じ、その小悪魔的な魅力が高い評価を受けた小野。彼女が卒業に至る背景をあるアイドル雑誌のライターは次のように語った。 「2006年、小野は12歳でAKB48チームKに加入。愛くるしいルックスから"天使"と称され、ロリ嗜好のファンから絶大な人気を獲得していました。しかし、08年ごろから急激にバストが成長。すると"つるぺた"好みのロリ嗜好ファンは、小野に似ていることで加入当初から話題だった5期生の石田晴香に次々と"推し変"。華奢で小柄な石田に、かつての自分のファンが流れたことで小野は傷心します。小野の胸はさらに成長し、巷ではFカップあるともささやかれる中、小野にHey! Say! JUMPの有岡大貴との関係がウワサされました。証拠はないままでしたが、彼女は09年後半ごろからAKB48内で干されるようになり、音楽番組出演時も端に追いやられる始末。ついにシングル『桜の栞』では、彼女がデビュー曲『会いたかった』から選ばれ続けてきたシングル選抜からも外されてしまいます。そんな自らのアイデンティティを失いかけたときに彼女が出会ったのが『さんかく』。演技を認められた彼女は女優こそ自分の天職だと思い、改めて自分を見直すために留学を決めたとも考えられます。『選抜総選挙』では昨年が11位、今年は15位と4位後退し、メディア選抜から漏れたことも原因の一つでしょう。メンバーたちは常に壮絶な競争原理にさらされ、極度のプレッシャーを日々感じているはずです」  AKB48ファンのバイブルとも言われる書籍『48現象』(ワニブックス)で、小野はファンとメンバーの関係性について言及。「私はファンの人はみんな好きです。どんなタイプの人も好き」と明言する小野に、書籍のインタビュアーは「あなたのお父さん以上の年齢の人が『えれぴょぉぉ~~ん』とか来るわけでしょう? ぶっちゃけ......キモくない?」といぶかしげに質問。すると、小野は激怒し、学校の友人にも同じことを言われると告げ、「自分を応援してくれてる人をそんなふうに言われるのって、ほんとガマンできないんですよ」と吐露。当時13歳ながら「ファンの人がいなかったら今絶対ここにいない」「お客さんの応援があるとツラくても笑顔になれるし、ヤル気が出てくるんです」と言い放った。  取材相手に激昂するほど、本心からファンへの感謝を語る彼女のその姿勢は、グループ関係なく、アイドルを応援するすべてのアイドルファンの存在を肯定し、その背中を押す一筋の光となる言葉だった。だが、時は経ち、かつて幼さの象徴とも言えるツインテールにしていた髪を潔いまでにバッサリと切り、ショートカット姿となって卒業を明かした小野。安住の地のはずだった人気絶頂のAKB48を自ら離れ、新たな一歩を踏み出す彼女の前途が洋々なることを切に祈りたい。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
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ずさんな上に隠蔽体質も発覚!? AKB48運営が4度目となる新公演の遅延を発表

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AKB48公式サイト
 4年にわたって同じメンバーで絆を紡いだチーム体制を一度"解散"させて、新たなチームを3つ"再編成"させる一大プロジェクト"メンバー大シャッフル新内閣組閣"を行うアイドルグループ・AKB48。遅延に次ぐ遅延で、当初の予定より5カ月遅れてようやく新チームKが3月12日に、新チームBが5月26日に新体制を始動させる中、"ずさんの極致"と評される無軌道な放漫体質で知られるAKB48運営サイドが、またしても手痛い失態をさらしてしまった。  新チームA公演の"初日"を6月19日と設定しながら7月15日に延期し、さらに7月27日に再び延期するという不手際を発表。当初は新体制開始を昨年10月の発足としながら、12月に延期し、新チームK発足を2月28日に設定したものの、3月12日に延期した過去があり、通算4度目の延期についてAKB48運営サイドは公式ブログで次のように発表した。 「今月の15日に予定しておりました新チームA公演初日ですが初日を7月27日(火)に変更させて頂かなくてはいけなくなりました事をファンの皆様にお伝え致します。前回、初日遅延のブログをあげた際に予定していました初日のスケジュールでは、楽曲制作、振り入れ等の公演製作を完成させることが出来なかった為です。選挙後、更に過密になるであろうスケジュールを想定した上での日程変更だったのですが、今回、こうした発表をファンの皆様にしなければならなくなってしまう結果になってしまった事心よりお詫び申し上げます」  6月9日に行った『選抜総選挙』でさらにマスコミ露出が増え、多忙を極めたことを理由に遅延することを発表。さらに、「早めのスケジュールの発表も含めて、運営・制作チーム共々『優先順位』を守れるよう、努力して参ります」と今後の体制見直しを語った。この件について、あるアイドル雑誌のライターは次のように明かした。 「昨年8月の武道館公演で発表された"メンバー大シャッフル"。4年に渡って築き上げてきたチームA、K、Bの絆を一度リセットし、メンバーに新たな刺激を与え、さらなる成長促進をもたらす一大プロジェクトです。当初は新体制は昨年10月からの予定でしたが、ミュージカル『AKB歌劇団』により断念。次に12月発足とするも、『紅白歌合戦』(NHK総合)など年末の音楽番組出演ラッシュで、これも中止。そして、新チームKを2月28日開始とするも、ドラマ『マジすか学園』(テレビ東京系)の収録により延期していました。新チームA公演も6月19日と設定しながらメディア出演が相次ぎ、延期。さらに、7月15日としていましたが、この日程は無理だと思っていました。チームAとKの主力メンバーは6月29日から7月4日まで『Anime Expo 2010』のためにロサンゼルスに渡航。さらに7月10日、11日には国立代々木競技場第一体育館で『サプライズはありません』と題した計3公演もあり、大規模ライブでは毎公演別のセットリストを行うAKB48は、リハーサルにも時間がかかりますからね。AKB48はメンバーが多いだけにフォーメーションが肝要で、公演のレッスンには全メンバーがそろう必要があり、前田敦子、篠田麻里子ら露出が多いメンバーを含むチームAは、レッスン時間の調節が難しいです」  AKB48劇場での公演は一度に16曲もの新曲を覚えることになるので、レッスンにも時間がかかり、メンバーの負担は大きいため時間を割く必要があるという。さらに、今回の遅延を発表したタイミングに運営のあざとさを感じると明かすのが、AKB48劇場通い4年8カ月の"古参ヲタA氏"だ。彼は次のように明かす。 「当初は昨年10月発足だったので、新チームAに至っては、実に7カ月もの遅延ですね。7月15日に遅れた際には、話題を呼ぶことが確実の6月9日の『選抜総選挙』の前日にひっそりと発表。翌日になれば、『選抜総選挙』の話題でもちきりになり、遅延の話はうやむやになるのは確実ですからね。そして、今回の遅延も代々木コンサートの前日。大規模ライブの度にサプライズ発表をしてきたAKB48だけに、『サプライズはありません』のタイトルは、むしろ期待を煽り、ファンは今回、何を発表するかでもちきりですからね。あえて、ビッグイベントの前で遅延を発表する狡猾さに、運営の"隠蔽体質"を感じます」  新チームK、新チームBはすでにスタートし、1期から7期まで最長4年の加入時期の違いがありながら、新体制ではその先輩・後輩の区別をなくし、互いの公演への主張をぶつけ合い、切磋琢磨を行っている。特に、石田晴香、内田眞由美ら苦節2年にわたる研究生生活を経て、正規メンバー昇格を果たしたメンバーは新公演初日に涙を見せ、今後の飛躍を誓った。また、チームKでは板野友美、小野恵令奈、仁藤萌乃というかつてない豪華な組み合わせのユニット曲「制服レジスタンス」も披露されるなど、ファンの間でも新体制は成功だったと絶賛する声も多い。"糞運営"を自称しながら、握手会の運営体制などには進展が見られるものの、大規模イベントの前に続けて、遅延を発表する姿勢は、隠蔽だと疑われかねないだろう。運営にはクレームを正面から受け止め、ピンチをチャンスに変えるような度量を持っていただきたいものだ。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
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元AKB48でAV出演決定の中西里菜を盟友・成田梨紗が応援 自身のAV出演疑惑は否定!!

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成田梨紗オフィシャルブログ「Let's go ナタリー」より
 元AKB48中心メンバーだった中西里菜が、やまぐちりこ名義で8月27日にAVデビューすることが判明。ほかの卒業メンバーにもAV出演の可能性がウワサされる中、中西と同じく結成当初から活動し、AKB48歴代最高の91cm・Fカップのバストを持つ成田梨紗がAV出演の可能性を否定。次のように自身のブログで明かした。 「日本では元仲間の件が話題になっていたようですね。あたしの事務所にも色々問い合わせがきたり、ネットやブログ上でもあたしの名前が上がったりしていたようですがはっきり言いますね。私、成田梨紗はみなさまの期待を裏切るようなことは絶対しません。女優として頑張っていくつもりです。色々なみなさんのご意見もあるとは思いますが、あたしは今までしてきた仕事に関してなんら自分に恥じるところはありません。DVDに関しても10代のうちの記念としてやってるつもりです。AKBで学んだことを生かしてこれからも様々なことに挑戦していきますが、あくまでも仕事の中心は演技であり、地味でも存在感のある女優を目指して努力していくつもりです!」  "夢も大きく胸も大きく"のキャッチフレーズで知られ、2008年11月のAKB48卒業後、そのわがままなボディを生かしたイメージビデオも発売している成田。だが今回、女優志向を改めて宣言し、イメージビデオDVDの発売も「10代のうちの記念」と語った。だが、中西を"元仲間"と決別するかのような表現をしたことに一部のファンから非難のコメントが寄せられ、成田は改めて中西に対して次のようなメッセージを残した。 「私は元仲間という言い方をしてしまいましたが、彼女とは初期メンバーとして最初から辛いときも、楽しいときも一緒に頑張ってきて強い絆に結ばれているのはもちろんのこと、今も仲間に変わりはありません。そんな彼女を批判するつもりも中傷するつもりも全くありませんでした。彼女が考えて決めたことは私も理解し応援したいと思っています。ただ連絡もとれなくなり、話もすることができない状況になり、悲しい気持ちでいることは事実です。早い時期から色々と噂が流れたり、記事になったりして、正直落ち込み悩んでいました。だから私は私を応援して下さるファンのみなさまに心配をかけたくなかったので今回こういうブログを書いたのです」  同じ初期メンバーであり、同時に卒業した仲間として中西に絆を感じている成田。同じく同時に卒業した大江朝美は、DokiDoki☆ドリームキャンパスとして再びグループアイドルとして活動。駒谷仁美は8月に舞台「バリューな時間」を控え、戸島花はフリーとなりながらも、ニコニコ生放送で囲碁の番組に出演するなど独自の道を歩んでいる。現在のAKB48の手本となれるように、卒業メンバーには、それぞれの夢を叶えてほしいものだ。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
成田梨紗 Let'sナタリー このボディ、けしからんッ!! amazon_associate_logo.jpg
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やっぱり、中西里菜だった! 元AKB人気メンバーが全裸ヌード披露、AVデビューへ

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「FRIDAY」7月9日号(講談社)
 8月28~29日放送の『24時間テレビ33 愛は地球を救う』(日本テレビ系)に番組パーソナリティーとして出演することが決定したAKB48。その初期メンバーで、2008年11月に卒業した"元爆推されメン"中西里菜が、"やまぐち りこ"名義で6月25日発売の「FRIDAY」(講談社)でヌードグラビアを披露。8ページにわたる袋とじで、Fカップの美乳とアンダーヘアもあらわにした。さらに同日、AV制作レーベル・アリスJAPAN公式ホームページ(http://www.alicejapan.co.jp/top.php)で8月27日にやまぐちがAVデビューすることが発表された。6月21日発売の「週刊大衆」(双葉社)が元AKB48メンバーがAVデビューを果たすことを独占スクープし、日刊サイゾーでは、ライターで"AKB48評論家"である筆者・本城零次が、そのメンバーを中西と予想(記事参照)。その予測がズバリ"BINGO!"となった。  AVデビューを明かしたホームページによると、やまぐちは1990年12月12日生まれの19歳で、バスト88cm・ウエスト59cm・ヒップ85cmのFカップとされている。一方、中西は1988年6月26日生まれの21歳で、バスト85cm・ウエスト59cm・ヒップ80cm。やまぐちは、事実上2歳年齢を若く設定し、ボディもさらにグラマラスになっているようだ。この"ギミック"は、AKBサイドとの契約上の問題と推測されるが、詳細は明らかにされていない。また、7月13日には、AVデビューを前にヌードをさらに満喫できる写真集『DEPARTURE』(双葉社)が発売されるという。 「FRIDAY」の袋とじでは、AKB48在籍時には"片えくぼチャームポイント"がキャッチコピーだった彼女が、あどけなさの残る"片えくぼ"を光らせながら、水着のブラジャーを外し、バストの位置に"元「AKB48」独占! 超特大スクープ! 初期メンバーが衝撃ヌード"のロゴが浮かぶ。袋とじを開けると、たわわに実ったFカップ美乳とヘアを大胆披露。"桜の花びらたち"を思わせる美しいピンク色で大き目の乳輪が、見る者を釘付けにするはずだ。同誌を見たAKB48劇場通い4年7カ月の"古参ヲタA氏"は次のように語った。 「言葉にできないほど、ショックですね。なぜ彼女がここまでに至ったのか、本人の意思なのか、何か事情があるのか早く知りたいです。しかも、『FRIDAY』は、AKB48の連載"友撮(メンバーがメンバーを撮影する見開き2ページ)"が掲載され、今回はSDN48も3ページ載っており、メンバーも確実にこの姿を見るはずです。特に、中西とはソウルメイトとも呼べる間柄で、ガラスのハートを持つ高橋みなみがどう反応するかも気がかりです。また、中西は高校を辞めてAKB48に人生を賭けて、大分県の実家から上京していましたが、彼女の父親は学校の教師だったと記憶しています。ご両親にどのように説明したのかも知りたいですね」  中西はAKB48在籍時には、初期からエース級で活躍。人気メンバーの証であるシングル選抜にも起用され続け、クリスタルボイスと評された清楚な歌声と、曲ごとに多彩に表情を変えるパフォーマンスで当時は、前田敦子や篠田麻里子らも凌ぐ人気を獲得。AKB48初の3人組スピンオフユニット・Chocolove from AKB48でもセンターポジションを務めるも、持病の喘息と腰痛の悪化により、08年11月にAKB48を卒業。今年6月6日には、ブログで地元・大分県へ帰郷することを明かしていた。ホームページには、清楚な制服を着た画像のみが掲載されているが、彼女の新たな"出発"がどのような作品として結実するのか、注目だ。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
BINGO! 零次BINGO!!! 3列目センターの黄色いコです。 amazon_associate_logo.jpg
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吉田恵輔監督の溢れ出すフェチ感覚!「焼肉を焼く女子の髪の匂いに惹かれる」

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塚本晋也組で長年、照明を担当していた吉田恵輔監督。
「塚本監督には鍛えられましたね。塚本監督はロケハン段階から、すごく厳しい。
その影響で、ボクも現場ではうるさい人間なんです」
 すべての男子が気になって気になって仕方がない存在、それは"女子校生"! 日本映画界期待の新鋭・吉田恵輔監督は、仲里依紗と宮迫博之がW主演した『純喫茶磯辺』(08)、ゆうばりファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリを受賞した『なま夏』(06)、劇場デビュー作『机のなかみ』(07)と、どの作品も見事なほど"女子校生とオジさん"がモチーフになっている。最新作『さんかく』はAKB48の小野恵令奈が初ヒロインを飾った、ちょっと痛い恋愛コメディ。小悪魔的な魅力を振りまく女子中学生・桃(小野恵令奈)に翻弄される30男・百瀬(高岡蒼甫)と桃の姉・佳代(田畑智子)の3人が織りなす恋愛トライアングルストーリーなのだ。"えれぴょん"こと小野恵令奈のピチピチした健康的なお色気には、百瀬ならずとも男なら誰しもバタバタと悶え苦しむはず。エロ目線で女子校生を追いかけつつ、ダメダメな人々の生態をチャーミングに描く天才・吉田監督のユニークなフェティッシュ観を聞きほじったぞ。 ──『なま夏』『机のなかみ』『純喫茶磯辺』、そして新作『さんかく』と、どの作品も傑作コメディですね。自分の才能が怖くなりませんか? 吉田恵輔監督(以下、吉田) まぁ、それは観た人によって印象は違うんじゃないですか(笑)。でも、自分では気に入った作品が作れているなとは思います。人様の評価は分からないけど、まず自分が恥ずかしくないものを作れればいいなと思ってます。この間、『崖の上のポニョ』(08)を撮った宮崎駿監督のドキュメンタリー(『宮崎駿の仕事』)を観ていたら、宮崎監督がまったく同じことを言ってたんです。「とにかく、恥ずかしくないものを作りたい」と。「その通り!」と思いました(笑)。 ──気分は、もう巨匠・宮崎駿と同レベル? 吉田 宮崎監督と言えば、神様みたいな存在だと思ってたんですが、意外とちっちゃいことで悩んでいるし、スタッフに八つ当たりしてる。「あぁ、自分と変わらないなぁ」と思ったんです。
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中学・高校時代はヤンキーだったという吉田監督。
「200万円かけてバイクを改造しました。自分
はカッコいいつもりだったけど、ご近所は
うるさくて大迷惑だったでしょうね」
──巨匠の偉大さではなく、器の小ささに共感した? 吉田 そうです。でも同時に不安にもなりました。自分は小さなことで悩んでいるけど、いつかは解消されるのだろうと思ってたんですが、日本でいちばんの巨匠が小さいことで悩んでいる。あぁ、これはダメだなぁ。悩みは一生付いてくるんだなぁと。 ──宮崎監督と同じように、吉田監督も一貫して少女を撮り続けているという共通項が......。 吉田 いや、ボクは別に狙っているわけじゃないんです。女子校生以外のシナリオもいろいろ書いているんですよ。まだ映画化されてないだけで。でも、なぜか映画化されるのは少女とオジさんの話ばかりなんです(苦笑)。『純喫茶磯辺』の後に違った路線のものを撮る予定だったんですが、映画会社のムービーアイが倒産してしまって、『さんかく』が先に完成したんです。いくつかあった企画の中で、本当は『さんかく』が映画になるかどうかいちばん危ない内容だったんですけどね。 ──下手したら、カン違い野郎の犯罪ストーリーになりかねないストーリー。 吉田 そうそう(笑)。脚本だけ読むと、百瀬はいくらでも変態っぽい気持ち悪いキャラになっていた。けっこう賭けでした。高岡蒼甫くんが百瀬を演じてくれたことで、映画として悪くないぞというものになりましたね。 ──ひとつ屋根の下で暮らすことになった桃に対する百瀬の目線が妙にエロいですよ。 吉田 最初はそんなにエロいものを考えてなかった。もっとコメディコメディしたものになるはずだったんです。でも、小野(恵令奈)ちゃんが妙に肉々しい感じがして、撮るものが変わっていったように思いますね。そのつもりがなくても、何となくそうなってしまった(笑)。
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30歳のダメ男・百瀬(高岡蒼甫)と恋人・
佳代(田畑智子)とその妹・桃(小野恵令奈)
の恋愛トライアングル。笑えるけど、当事者の
立場に立つと「こりゃ、辛いわ~」とシミ
ジミしてしまうディープな人間ドラマでも
あるのだ。(c)2010「さんかく」製作委員会
──風呂上がりの桃の髪の匂いを嗅いだり、足の裏に刺さった画鋲を取ってあげたり、百瀬のフェティッシュさが満載じゃないですか。 吉田 確かにそうですね。なんで、そんなシーンばっかり自分は書いたんだろう? よく分からないですけど(笑)。でも、焼肉屋に行くと、よく女の子が「いやーん、髪の毛が焼肉臭くなっちゃったぁ」なんて自分の髪を嗅ぐ仕草を見ると、「あぁ、オレにも嗅がせてくれれば、ときめくのになぁ」と思っちゃいますね。まぁ、実際には嗅がせてもらいませんけど(笑)。百瀬のやってることは、日頃、自分が考えていることですね。 ──これまでの吉田監督作品の主人公は、監督の分身のようですね。 吉田 まったく、その通りです(笑)。でも百瀬だけじゃなくて、田畑智子さんが演じた桃の姉・佳代も自分の分身ですね。『純喫茶磯辺』で言えば、宮迫さんもそうだし、仲里依紗もボクの分身。2人を振り回す麻生久美子さんの役が今回の場合は小野ちゃんですね。 ──AKB48の小野恵令奈が生き生きとした立ち振る舞い。吉田監督からの"小悪魔"的な演出もあった? 吉田 いや、「今回の桃は、こういうキャラクターに」みたいな演出はほとんどしてないですね。演出したというより、キャラクターに合った女の子を見つけてきたって感じですね。ふだんから、小野ちゃんは生々しい感じがするように感じたんです。あまり芸能人っぽくないというか。仲里依紗のときもそうでしたが、こーゆータイプの女の子はネコと同じで、向こうからエサを食べにくるのをじっと待つみたいな感じですね。 ──あぁ、仲里依紗も小野恵令奈も、キレイなお人形さんタイプじゃなくて、奔放な生命力を感じさせるタイプですね。 吉田 そうなんです。撮影中はそりゃ楽しかったですよ。もう完全に百瀬目線になっていましたから。順撮りで撮影していたんですが、百瀬と佳代が同棲するアパートを桃が去るシーンを撮った後は、監督であるボクがしばらく焦燥感に駆られていましたから(苦笑)。ほんと、桃ちゃんみたいなタイプの子がいたら、ボクはときめくし、でも執着心の強い佳代みたいな女性も「めんどくさいな」と思いつつも、やっぱりいいかもと感じている部分があるわけなんです。 ──めんどくさいんだけど、そこがまたちょっと愛らしいかも、という吉田監督の独特の恋愛観が作品の後半で展開されていきます。 吉田 うん、何故かよく当たるんですよ、そーゆー女性に(笑)。なんか、プライベートで面倒くさい女の子、仲間うちの評判の良くない女の子と付き合ってしまうんですよ。どうもダメな人が寄ってきてしまう。ボクも相当ハズレだと思うんですけど、ハズレ同士でクジを引き合ってしまうんですかね(笑)。
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田舎で暮らす中学3年生の桃(小野恵令奈)
は、姉・佳代が恋人・百瀬と同棲する
東京のアパートでひと夏過ごすことに。
桃の放つフレッシュなお色気がたまらんです。
──噂の女の子と付き合ってみて、「あれ、噂とは違うじゃん」みたいな意外な一面に惹かれる? 吉田 いやー、「やっぱり噂通りだ、いや噂以上だな」ということが多いですね(笑)。でも、それさえも、愛おしく感じる時期があって、次第に「うーん、やっぱり無理!」となってしまう(苦笑)。多分、元カノがボクの映画を観たら「あっ、これって私のことじゃん」と思うでしょうね。名前も使ったりしています。まぁ、映画に出てくるキャラクターは何人かの集合体なんですけどね。 ──『純喫茶磯辺』は宝くじが当たって店を開いたけど、あっという間に潰れてしまった実在のカフェのエピソードがベースだそうですね。『さんかく』も現実のエピソードが織り交ぜてある? 吉田 えぇ、さすがに付き合っている彼女の妹に手を出したことはないですけど、彼女の女友達に興味が向いてしまうなんてことはありますよね。そういうボク自身の実体験がベースですかね。彼女がいるのに、女友達に気持ちが行くなんてサイテーなヤツですよね。まぁ、今はもうボクも大人になりましたから(笑)。そういう自分自身に対する反省の気持ちを込めて撮った作品なんです。 ──どーゆー反省の仕方なんですか(笑)。 吉田 ははは。なんかボクの周りって、ネタになる知り合いが多いんです。佳代がマルチ商法の健康食品にハマるのも、友達の実話ですね。台所に健康食品がどんどん山積みになっていくんですよ、誰も買わないから。その光景がとても切なくて、「いつか映画にしよう」と考えていたんです。佳代が別れた百瀬に追いすがって待ち伏せ行為をしてしまうのも友人の話。携帯電話の番号を変えて連絡のとれなくなった元カノのことを心配して、アパートの前で待っているんですよ。ボクもそれに付き合ってるわけです(笑)。傍から見れば立派なストーカーなんですが、本人は純真そのもので連絡が取れなくなったことを本気で心配してるんです。そーゆー思い込みの激しい友人が多いんです。面白いなと思ったことはメモしてます。ネタ帳のストックがすごくたくさんありますよ。ネタ帳を開いて、「あっ、これ今度のシナリオに使えるな」とかやってます。 ──悲劇と喜劇が同時に存在する、吉田監督ならではの世界。 吉田 どうでしょう? 自分では作品のスタイルとか気にしてないんです。でも、観た人によって印象が違うのって好きですね。同じシーンを観て、泣く人もいれば大笑いしてる人もいるみたいな作品は面白いなと思います。今回の『さんかく』も、モデルになった人たちは自分のイヤな部分を見せつけられるみたいで落ち込むかもしれませんけど、その一方では「超ウケる~!」って大笑いする人もいるでしょうね。 ──ちなみに少年時代の吉田監督は、どんな子だったんですか? 吉田 すごいフツーの子ですよ。と、自分では思ってたんですが、最近になって周囲に言われて、どうもそうじゃないことが判明しました(笑)。社宅に住んでて自分では友達がいっぱいいたつもりだったんですが、実はボクと一緒に遊ぶ子がいなかったんで、姉が「うちの弟とも遊んであげて」と頼んでいたらしい(苦笑)。友達がいっぱいいたつもりだったけど、みんな姉と遊びたくて集まっていたんです。「えっ、実はオレ、嫌われていたの?」って最近になって気づいたんです。そういえば、小学校でもクラスのみんなは休み時間にいつも全員でサッカーやってたんですが、自分だけひとり遊びに夢中になって6年間を過ごしてたんです。自分ではすごくフツーのつもりだったんですけどね。 ──誰の視点で見るかで、まるで世界が変わってくる。まさに吉田監督作品そのものですね。さて、"期待の星"吉田監督は今後、どのような道を進むんでしょうか? 吉田 何でもいいんですけどねー。面白ければ、何でもいい。自分に恥ずかしくない作品を作れればね。宮崎駿監督みたいな巨匠にはなれませんよ。宮崎監督のドキュメンタリーを観たばかりなんで、100m走の世界記録保持者ボルトの走りっぷりを見せられたようなもんです。世界は無理。国内でとりあえず、がんばりま~す。  と、謙遜しまくる吉田監督。ちなみに吉田監督はスタンリー・キューブリック監督の『ロリータ』(62)、キム・ギドク監督の『弓』(05)といった"少女とオジさん"の作品が好きらしい。『ロリータ』が公開されたのはキューブリック34歳のとき、『弓』はキム・ギドク45歳のとき。吉田監督は現在35歳。吉田監督がこれからどんな傑作を残していくのか、楽しみではないか。6月26日公開の『さんかく』も"巨匠"への片鱗ぶりが充分に堪能できる超傑作ですぞ。 (取材・文=長野辰次) 『さんかく』 監督・脚本・照明/吉田恵輔 出演/高岡蒼甫、小野恵令奈、田畑智子、矢沢心、大島優子、太賀、大堀雅秋 配給/日活 6月26日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国順次公開 <http://www.sankaku-movie.com> ●よしだ・けいすけ 1975年埼玉県出身。東京ビジュアルアーツ在学中から塚本晋也監督の製作現場に参加し、『バレット・バレエ』(99)、『六月の蛇』(02)、『悪夢探偵』(07)などの照明を担当する。自主製作作品『なま夏』(06)はゆうばりファンタスティック映画祭オフシアター部門でグランプリ受賞。『机のなかみ』(07)で劇場デビュー。『純喫茶磯辺』(08)に主演した仲里依紗にヨコハマ映画祭最優秀新人賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞をもたらした。深夜ドラマ『BUNGO 日本文学シネマ』(TBS系)では梶井基次郎原作『檸檬』の演出を担当。
純喫茶磯辺 愛しきダメ親子。 amazon_associate_logo.jpg
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「週刊大衆」独占スクープ AKB48卒業メンバーからAVデビュー報道の真相を大胆予想!

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「週刊大衆」7月5日号(双葉社)
 8月18日発売の17thシングル選抜メンバーを決定する"選抜総選挙"が巷の話題をさらい、さらにこの夏、コンビニチェーン最大手・セブン-イレブン・ジャパンとの大型タイアップも決まった国民的アイドルグループ・AKB48。結成4年半で栄華を極める彼女たちだが、これまでに正規メンバーで26人(SDN48移籍含む)、4期生以降の研究生から36人(辞退者含む)の合計62人もの卒業・脱退メンバーを輩出している。そんな中、このAKB48卒業生の中からAVデビューを果たすメンバーが決定したことを6月21日発売の「週刊大衆」(双葉社)が独占スクープした。  記事では、現時点ではメーカーは未公開ながら、そのAVデビュー計画に一時は関わったとされる人物のコメントを掲載。それによるとAKB48として"かなりの活躍をしていた"メンバーで、名前は変えてデビューする予定だという。すでに複数作品の撮影を終えて、年内はリリースが続くという。ある週刊誌記者は次のように明かす。 「アイドルからAV女優になった例では、近年では高樹マリア、範田紗々、板垣あずさなど数々の例があります。また、人気アイドルグループ出身のAV女優といえば、東京パフォーマンスドールの島津志穂が2007年に瑞紀志穂名義でAVデビューしたほか、ねずみっ子クラブの山崎亜美、『おはスタ』(テレビ東京系)出身のフルーツポンチから石川エリ(七色あん名義)もAV出演。モーニング娘。は、オーディション落選者が次々にAVに出ており、04年9月の7期メンバーオーディションで最終選考まで残った香坂美優が『ギリギリモー●ング娘。MIYU DEBUT』としてAVデビューし、現在はみずほゆき名義で活躍しています。また、江藤ひな(後に桃咲あいに改名)も『モー●ン●娘。最終予選までイキました』を発売。そのほか、芸能人専門レーベル・MUTEKIからは女優・吉野公佳、Winkの鈴木早智子も作品を発売していますが、今回のAKB48卒業生のデビューはMUTEKIからではないそうです」  一方、AKB48では、チームB候補生だった大塚亜季が、"元AKB48"として雑誌でセミヌードを披露。また、2009年に"国民的超有名アイドルユニット出身"として、うさぎつばさがAVデビューしたが、彼女は単にAKB48のオーディションを受けたことがあるだけで、一切所属はしていなかった。では、AKB48卒業生からAVデビューを果たすのは一体、誰なのか? AKB48現場を黎明期から身銭を切ってウォッチし続け、今回の「AKB48選抜総選挙」でも各メディアが順位を予想する中、大島優子が1位という"党首交代"を唯一ズバリ的中させたメンズサイゾーの記事(記事参照)を執筆した筆者、ライターで"AKB48評論家"の本城零次の予想は......中西里菜だ。  AKB48の1st公演の1曲目「PARTYが始まるよ」でセンターポジションに立ち、以降シングル選抜にも起用され続け、常に人気上位ベスト3に君臨して劇場握手会での人気や、かつてのAKB48劇場の名物・ガチャガチャ当選で可能な2ショットポラ撮影回数でも前田敦子や篠田麻里子を凌駕した中西。彼女は、AKB48初の3人組スピンオフユニット・Chocolove from AKB48でもセンターを務めながらも、持病の喘息と腰痛により、2008年11月にAKB48を卒業。その後、写真集1冊、DVDを1枚発売しながらも、目立った活動はないまま、地元の大分へ帰郷することを6月6日に発表したばかり。この絶妙なタイミングはAVデビューのフラグにしか思えない。また、中西は同時に卒業した4人のメンバーとAKB48劇場で行った"謝恩会"で「有名になりたいんですよ」と爆弾発言。大分から単身上京し、AKB48に賭けてきた思いが強いだけに、最後に東京で一旗上げたいという不屈の野心や女としての情念も持ち合わせているはずだ。一方、楽曲の歌詞に合わせて、時に可憐に、時に物憂げに、また時に艶っぽく表情を変える表現力も、アダルトの世界に飛び込めば、新たな形でその才能を開花させる可能性もある。  "かなりの活躍をしていた"という話から、1期メンバーでCD選抜常連だった可能性が高く、巨乳で知られるほかのメンバーも思い当たるが、事務所との契約など諸条件や、芸能活動休止を発表したタイミングなどを考慮した結果、中西の可能性が高いと大胆予測。ファン心理としては複雑な思いも抱えつつ、国民的アイドルグループからの史上空前のスキャンダルともいえるAVデビューの真相が明かされる日を心して待ちたい。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
中西里菜1st.写真集―AKB48 Graduation これが、芸能界。 amazon_associate_logo.jpg
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姉貴分SDN48も"総選挙"開催 メジャーデビューできるのは誰だ!?

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「SDN48」HPより
 エースに君臨し続けた"女帝"前田敦子が2位に陥落し、大島優子がトップ当選する逆転劇で、世間の耳目をさらったAKB48選抜総選挙。一方、その姉貴分で"18禁"のアダルト公演を行っているSDN48もメジャーデビューを前に選抜メンバーを決定する総選挙を行っている。  昨年8月に公演デビューし、春からAKB48だった大堀恵、野呂佳代、浦野一美、佐藤由加理、小原春香が完全移籍し、さらに2期生16人が加入して、37人となったSDN48は6月から初のレギュラー番組『すっぽんの女たち』(テレビ朝日系)がスタート。この番組と連動して番組ケータイサイトからできる人気投票、メンバー37人が個別に開始したGREEブログの各閲覧数、ケータイ待ち受け画像のダウンロード数をメンバーたちが競いあっている。その中間発表が行われ、現時点での"SDN48総合ランキング"が発表された。その順位は以下の通りとなった。
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 AKB48メンバーが上位を占める順当なランキングとなったわけだが、3部門の合計から選ばれた今回の結果を受けて、SDN48公演にも足繁く通う、AKB48劇場通い4年7ヶ月の"古参ヲタA氏"は次のように分析する。 「シングル『ポニーテールとシュシュ』(キングレコード)通常盤CDに封入された投票券を買えば買うだけ投票でき、『"実弾"が飛び交った』と週刊誌に書かれたほど、現ナマがモノを言ったAKB48総選挙と異なり、SDN48の今回の投票は金は一切かかりません。人気投票は、1台の携帯電話から1日1回投票が可能で、SDN48に興味がない友人などに投票を依頼しているヲタもいます。そんな水増し可能な人気投票で、15位に三ツ井裕美が入ってるのがうれしいですね。ダンススキルが高くAKB48の振り付けも手伝うほどの彼女ですが、劇場での人気のバロメーターの一つである自己紹介MCの際のヲタからの声援は正直、彼女が一番少ない。でも、この順位ということは、小数のヲタが毎日マメに投票し、時に友人に頭を下げて投票した姿が浮かんできます。2期生のKONANが高いのも、『おねがい!~』『おねだり!!~』『ちょいとマスカット!』(テレビ東京系)に出続けている彼女だけにコアなファンが票を投じたものだと思われます」  また、待ち受けダウンロードでは、『キャバクラのようだ』と評されている公式サイトのプロフィール写真の出来、不出来が大きく順位に関与しているという。前出のヲタは次のように続ける。 「1位の穐田和恵は、大阪にいた頃に『GIZA studio newcomer audition 2003』でグランプリを獲得し、ビーイング系アーティストとしてデビューする可能性もあっただけあって、ヴィジュアルと歌は抜群で写真写りもバッチリ。しかも、大阪人だけあって気さくな性格で、彼女がよく使う関西弁の『ほんまにぃ~?』がAKB48の篠田麻里子にもマネされていることで知られています。ブログ閲覧数は大堀恵、野呂佳代がツートップ。この2人は元々GREEでブログを書いていたので、アドバンテージがありましたね。SDN48では、公演のポジション的には、元百貨店販売員でSDNと平行して演劇の学校にも通う加藤雅美がセンターになることが多かったのですが、"夜の帝王"こと大堀が1位を獲得。『今回だけは、頂点に立ちたいです! 頂点目指したい』とブログで告白した大堀が中間発表では、悲願を果たしました。でも、最終的な順位は、AKB48出身メンバーが上位に来て、順当すぎますね。SDN48の面白いところは、今までまったく違う人生を歩んできたメンバーがそれぞれの夢を持ってステージに立っている点。その中でも、秋元康総合プロデューサーから"日本のスーザン・ボイル"と称えられる圧倒的な歌唱力を持つ西国原礼子、慶応大学出身の元秘書でバイリンガルの近藤さや香、中国・瀋陽出身のチェン・チューのキャラが立った3人が選抜から漏れているのが残念でなりません」  胸の谷間もあらわな衣装や、「セックスをしたくなるの」という刺激的な歌詞、束の間だがステージに降り、着けていたガーターを投げる、そして珠玉の名バラードなどAKB48の公演とは異なるステージの演出の限界に挑むSDN48。今回は、人気投票となってしまったために、キャリアや容姿の良さが優先され、SDN48ならではの強烈な個性やバックボーンを持つメンバーが排除された傾向が総選挙の中間発表結果から浮き彫りになった。見果てぬ夢を追い掛ける女たちが集まり、アグレッシブなダンスに身を捧げるニューヨークの実在のクラブを描いた映画にちなみに"日本の『コヨーテ・アグリー』"を標榜する彼女たちだけに、表層的な人気だけでは推し量れない人間的な魅力を加味して最終的なメジャーデビューメンバーを決定してほしいものだ。携帯電話さえあれば誰でも投票できる企画だけに、最終発表までに順位がどう変動していくのか注目だ。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
最下層アイドル~あきらめなければ明日はある!~ その「明日」に、いま、立っている。 amazon_associate_logo.jpg
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『もしドラ』とAKB48の相関関係 岩崎夏海が明かすAKB48大ブレイクの真相(後編)

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岩崎氏も大島優子の逆転Vにはビックリ!?
前編はこちら ――AKB48の人気の重大なファクターの一つが握手会。やはり、ブレイクしてもなお、"会いに行けるアイドル"であることにこだわって、幕張メッセや東京ビッグサイトの会場を借りてまでも行うのは驚異です。 岩崎 握手会がこれほど受けるとは実は思っていなかったんですよ。開催しているうちにファンの受けがいいというのが分かって、握手会の役割が強まっていったんですね。そもそも、秋元さんは"握手会"なんて言葉も知らなかったと思いますね。握手のためにCDを100枚買うなんてスタッフもレコード会社も想像だにしたことがなかったと思いますよ。1人で2枚買うことすらも考えてなかったかのではないですかね。 ――活動初期の花やしきイベント、「軽蔑していた愛情」発売当時の水泳大会のほか、最近のチームシャッフル、移籍先が決まってなかった正規メンバー全員の所属事務所発表など、さまざまな仕掛けや"サプライズ"もAKB48の話題性の一つだと思います。 岩崎 既成概念を作らないのを心がけていましたよね。"AKB48らしさ"ができた瞬間に終わる、と。それは、ほかの歌手の方とお付き合いしていく中で、秋元さんの歌詞に「これは私が歌うべき歌詞じゃないわ」とおっしゃる方もいる。それでも秋元さんは手直しするんですが、そういう言い方をする歌手はつぶれていきますね。AKB48は変化していくこと、らしさを作らないことが大事。「あれは止めておいたほうがいい」と周りが言うことがよくあるんですが、それで失敗があっても、失敗を恐れてはすぐ飽きられる。終わるのは早いですからね。常に細心の注意を払って、裏切りを続けていかなきゃいけないという脅迫観念にも似た思いがあると思います。意外なことですが、おニャン子クラブは2年半しか活動していない。AKB48はすでにその倍やってますからね。長く続けることにこだわっている。 ――では、そのサプライズの中でも、特に「選抜総選挙」はエポックメイキングで、世間を圧倒しました。初めてこの企画を聞かれた時はどう思われました? 岩崎 まさに、秋元さんらしいなと思いましたね。ファンの間でメンバーをランク付けする"AKB48ソート"があるのを秋元さんはご存知なんですよ。アンケートサイトにメンバー人気ランキングのような投票があるのも知っていると思います。そんな中、選抜が固定していることに批判が多く、「なんで前田敦子がセンターなんだ?」という声があるのも把握していて、秋元さんもファンに委ねた場合の順位を見てみたかったのでは。そのため、昨年の選挙で、運営が選んだ選抜と大差なくて秋元さんが一番ほっとしたんじゃないでしょうかね。 ――今年の「選抜総選挙」はまさかの大島優子1位という波乱の展開となりました。感想を教えていただけますか? 岩崎 優子の1位は2位からの躍進ですから、一般的に言えば「まさか」というほどではないかと思いますが、それでもやっぱり「まさか」という思いはありますね。というのも優子はどちらかというとマイナー志向というか、野球で言えば"月見草"と言われた野村克也さんみたいな魅力を持っている存在。僕にとってもそれが魅力なのですが、"ひまわり"と言われた長嶋茂雄さん的な魅力を持っている前田には、人気では敵わないだろうと思っていたからです。だから、僕は今でもなぜ優子が人気があるのか、1位になったのか、本当のところは分からないくらいなんです。それでも、優子が「アイドルの仕事というのは人気を得ることもそのうちの一つ」と考え、昨年の2位のという順位を受け、1位を目標にあらゆる努力を惜しまなかったことは想像に難くありません。今回の結果は、その努力のたまものと考えると、彼女の生き方には心から頭の下がる思いです。また、AKB48全体にとって今回の選挙は、「不動の1位に変動があった」という意味でとても歓迎すべき事態だと思います。変化していくこと、成長していくことが、AKB48のみならずあらゆるものにとって大きな魅力の一要素でありますから、今回の順位変動は、さらに多くのファンの関心・興味を引きつけることになるのではないでしょうか。 ――前田と優子はライバル同士でありながら同じ太田プロ所属で、仲も良く、信頼関係があります。その点はどう見ていらっしゃいますか? 岩崎 前田と優子は何から何まで全く違うので、"ライバル"というのはピンと来ません。でも、2人とも女優志望だし、1位2位を2年連続で争うところだけ共通しているのが面白いですね。その意味では、強烈な刺激を与え合っている存在だとも思います。違うけど競い合う部分があるというのは、同じ事務所の同僚としては、理想的な関係ではないでしょうか。2人が同じ事務所というのは、もちろん秋元さんはそれを考慮してそうしたのだと思いますけど、とても運が良かったことだと思います。 ――さて、今後のAKB48はどのようになっていくと推察されますか? 岩崎 中興の祖というか、現状を大きく変化させる新メンバーが出てくると、もっと変わっていくと思いますね。現時点では、女優の堀北真希さんのような映画、連続ドラマで主演を張れるような存在が出てきていない。今なら前田でそれができるかもしれないけど、それよりも新メンバーでそのぐらいの人気・実力のある子が出てきてほしい。今のAKB48の状況は、上がつかえていますからね。その序列を秋元さんは本当に崩したくてしょうがないと思いますよ。 ――『マジすか学園』(テレビ東京系)の「世代交代は近いぜ!」ですね。やっぱり、渡辺麻友か松井珠理奈あたりが次世代のセンターになるんでしょうか? あるいは、最近では、9期研究生が前座ガールズや、「プレイボーイ」「ヤングジャンプ」(集英社)の表紙に起用されています。 岩崎 渡辺は一番特別な存在かな。秋元さんは、珠理奈を前田を追い抜かすぐらいの存在にしたかったけど、現時点では、まだファンがそこまでのいい反応していないようですね。前田もいきなりトップに立たされて、苦労もしていたと思います。でも、チャンスがあれば、秋元さんは本当に序列が崩れることを期待していますよ。 ――最後に改めて、ここまで人々を魅了し、そして、魅きつけて離さないAKB48とは一体なんなんでしょうか? 岩崎 AKB48は、言うなれば、子どもたちのリアリティー。AKBには、本当に人間的にいい子が多い。これほどよくできた子たちが同時多発的に集まるって信じられないぐらい。学級委員になるような子が、AKB48には10人ぐらいいる。そこが現代の時代を反映してるように思います。今の子どもたちは家庭や社会のさまざまな状況の中で、"いい子"であらざるを得ない。特に高橋を見ている中で、今の時代が何かということを学ばせてもらいました。現代の世相を反映した、世相を映す鏡とも言えますね。 ――メンバーたちは、歌手、女優、モデル、タレントなど異なる夢を持っていて、将来なりたい方向性は異なるけれど、共に歌い、踊る中で絆を深め、切磋琢磨される姿に魅かれるファンも多いと思います。 岩崎 それは初めから意図していたわけではなく、結果的にそういう子たちが集まってきて、特に優子は、「AKBに入ったら刺激的なメンバーがたくさんいて、抜けられないなと思った。ここでがんばろうと思った」と話していました。切磋琢磨しようと思って入ってきたわけじゃないけど、結果的にそうなる状況になって、それに揺るがない子たちが残ってますね。高橋は人間的にできている反面、負けず嫌いで、コンペティティブ(競争心が強い)。前回の総選挙のベスト10の選抜メンバーで負けず嫌いじゃない子は一人もいないですよ。絶対自分が一番だと思ってるけど、だからといって他人を蹴落とそうとは思っていない。蹴落とそうとしたら、自分も足引っ張られますからね。 ――そんなメンバーたちが『もしドラ』の"マネジメント"の発想に触れれば、さらに成長できると思います。『もしドラ』は、AKB48へのメッセージでもあるのでしょうか? 岩崎 峯岸を始めとして、何人かは本を読んでくれているみたいですね。スタッフとして近くにいた僕が作家として世に出られたのは、彼女たちのおかげでもある。僕自身が高橋、優子、秋元才加らを見ていて、「負けられない」と思って奮起して書いた部分もあります。僕もAKB48のライバルでありたい。このままだと抜かされそうで、偉そうなことが言えなくなるぐらいの危機感すら抱いていますね。 (取材・文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>) ●岩崎夏海(いわさき・なつみ) 1968年7月生まれ。東京藝術大学美術学部建築科卒。大学卒業後、作詞家・秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)などテレビ番組に制作に参加。AKB48のプロデュースにも携わり、ゲームやウェブコンテンツの開発会社を経て、2009年4月、株式会社吉田正樹事務所に入社。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』出版を機に、現在は所属作家として活動中。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら AKBとドラッカーがつながるとは......。 amazon_associate_logo.jpg
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『もしドラ』とAKB48の相関関係 岩崎夏海が明かすAKB48大ブレイクの真相(前編)

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師匠はあの秋元康氏!
 高校野球の物語に"経営の神様"ピーター・ドラッカーの"マネジメント"の概念を巧みに織り込んだ大胆な発想で、60万部を超えるベストセラーとなった『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(ダイヤモンド社)の著者・岩崎夏海氏。作詞家・プロデューサーの秋元康氏の事務所にかつて所属し、放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)などにも参加した彼だが、アイドルグループ・AKB48に立ち上げ当初から2007年までプロデュースに携わっていたことを知る人は少ないだろう。そこで今回、3作連続でシングルチャート1位を記録し、"時代の寵児"となったAKB48の大ブレイクの真相を岩崎氏に直撃。秋元氏のそばにいたからこそ語れるヒットまでの道程、AKBメンバーたちの知られざる素顔、さらに話題をさらった選抜総選挙の印象、『もしドラ』とAKB48の関連性も語っていただいた。その模様を前後編に分けてお届けする。 ――岩崎さんはAKB48に関わられていた当時は、AP(アシスタントプロデューサー)としてクレジットされていましたが、具体的にどのようなことをされていたのでしょうか? 岩崎夏海(以下、岩崎) 秋元さんの補佐役ですね。秋元さんは、総合プロデューサーなので、その仕事は多岐にわたっていて、作詞はもちろんのこと、公演の楽曲の選定、衣装のアドバイス、振付師に踊りのイメージを伝える、レコード会社とのプロモーションの打ち合わせ、事務所との折衝、コンサート、テレビの打ち合わせなど、すべて一度は秋元さんが目を通します。その全般で、秋元さんの側近として現場にはすべていましたね。特に僕は、ネットに強かったので、ファンの公演の感想やリアクションを、ブログや2ちゃんねるにどんなことを書いているかをリサーチして伝えていました。その後、07年の年末に秋元康事務所を辞めることになったのですが、その12月31日、AKB48初の『紅白歌合戦』(NHK総合)出演を果たしました。最後に『紅白』によって、AKB48が一つ先のステップに進んだ瞬間を目撃できたのは非常に印象的でしたね。 ――秋元先生の事務所には17年在籍されたそうですが、改めてその間に見た秋元先生の人物像とは? 岩崎 秋元さんは顧客指向が強い方ですね。作詞家、プロデューサーとしての力量は、世間では評価されていますが、僕からすればまだまだ評価が低いぐらい。アイドルを女の子中心に見るのは当然ですが、アイドルを輝かせるために、歌詞がどれだけの役割を果たすのか考えると、秋元さんの力が大きいはずです。 ――秋元先生は現在、AKB48の3チーム、さらにSKE48、SDN48があり、各公演が16曲で合計80曲、さらにノースリーブス、渡り廊下走り隊など別働ユニットもあり、年間100曲程度AKB48関連の作詞をしていますね。そこまでの原動力は何だと推察されますか? 岩崎 秋元さんは、例えるなら競走馬。競争心がものすごく強いと思います。実は、長年ヒットアイドルを作れなかったことに忸怩たる思いがあり、いつかそれをやり遂げるようとされていたのでは。80年代のおニャン子クラブ以降、推定少女(秋元氏が作詞を担当)、チェキッ娘(秋元康事務所として番組制作に参加)があっても、おニャン子に匹敵するものが作れなかった。だから、直接聞いたことはありませんが、モーニング娘。がヒットしていた状況に悔しい思いはあったと思いますよ。 ――では、今回の本題であるAKB48がここまで大ブレイクを成し遂げた理由は一体何なんでしょうか? 岩崎 理由は、いくつかあると思いますが、窪田さん(AKB48運営会社・AKSの窪田康志社長)というパートナーの存在が大きいと思います。AKB48は、秋元さんが資金を出すわけではないので、やはりパートナーが必要。パートナー次第で秋元さんのクリエイティブを生かすも殺すもできるんです。そのためこれまでに、パートナー次第で失敗したプロジェクトも多々あります。でも、窪田さんは基本的に制作にはノータッチで、秋元さんに全幅の信頼を置いて、お任せになっている。なかなかそう割り切ってできる人はいないですよね。お金を出す人は自分の意見を反映させたがるし、秋元さんもスポンサーには強く出れないので、その方のご意見をお聞きしてモノ作りをする。そうすると、混じりっけのあるものができてしまう。 ――やはり、スポンサーになると口を出したくなりますよね。 岩崎 秋元さんはクリエーターとしては超一流で歴史に残る方だと思いますが、失礼ながらプロデューサーとして秋元さんは一流ではあるけど、超一流ではないと思います。自分で資金を調達する部分は苦手なところがあると思います。それを一緒にやってくれるパートナーが参加したのが非常に大きい。 ――そのほか、やはりAKB48は常時1,000曲あるとされているストックの中から選んでいるという楽曲の良さもほかのアイドル、アーティストと一線を画す点では? 岩崎 そう。楽曲のすばらしさ。やはり歌詞がいいので、メンバーたちは歌詞の意味を感じ取って、その歌詞に影響されて、テンションが上がったり、感性が研ぎ澄まされていったと思います。特に「夕陽を見ているか?」(名曲の呼び声高い07年10月発売の6thシングル)は、『もしドラ』のモチーフにもしたメンバーの峯岸みなみの当時の心境とシンクロしていて、峯岸は「歌うたびに涙が出た」と言ってましたね。涙を流しながらAKB48劇場の公演で歌うというのは、観ているファンに対しても何らかのインプレッションを与えたでしょうし、そんな感情の連鎖がメンバーの感性をさらに研ぎ澄ませて、成長させたと思います。チームB3rdの「初日」もすばらしい楽曲。当時、菊地あやかが「先輩たちには負けたくない」と話していて、普段そんなこと言う子じゃないので、どうしたのかと思っていたら、初日の歌詞にその内容があり、やはり秋元さんの歌詞はメンバーに多大な影響与えるようです。それから、チームKの3rd公演『脳内パラダイス』がチームKに与えていた影響は計り知れないですね。 ――K3rdは、楽器ができるメンバーが多いことから生まれたバンド形式の「友よ」で始まり、ユニットでも「泣きながら微笑んで」「MARIA」「君はペガサス」など各メンバーの個性を多大に反映した楽曲が次々に生まれましたね。 岩崎 あの公演から特に、Kは体育会系の特別なチームワークを持ち、Kのスタンスが確立されたことで、チームA独自のカラーが生まれて、チ-ムBは"末っ子だけど元気"という路線も生まれたと思います。『脳内パラダイス』がAKBに与えた影響は大きかったですね。各チームの公演によって印象は違いますが、それもAKBの一つのドラマを作っています。秋元さんはいろんな可能性を試されるので、間口を広げるための狙いの一つですね。 ――メンバーそれぞれの個性もAKB48の大きな魅力だと思います。 岩崎 僕が一番尊敬するメンバーは高橋みなみですね。高橋がいなかったら、AKB48ってどうなっていたんだろう? と考えるんですよ。高橋の役割を担うメンバーはいたのかもしれないけど、高橋ぐらいの高いレベルでリーダーシップを発揮できたかはわからない。AKBの濃いファンならわかると思いますけど、彼女の存在がAKBというアイドルに与えた意味は大きい。僕自身が芸能界を見ていて、「この人には敵わない。イメージの遥か上を行く」と思ったのは、とんねるずの石橋貴明さんと高橋だけしかいない。それほどスゴイ存在。ひまわり2nd公演で、当時研究生として加入したばかりだった宮崎美穂が高橋のアンダーで、最初宮崎は踊れなくて、高橋がミラーになって(自分の踊りを左右反転させて)、振り付けを教えていたんです。あの姿は壮絶でしたね。そこまで熱心に後輩の練習に付き合うのは高橋ぐらい。それは「今、AKBの公演を成立させるためには、宮崎をちゃんと踊らせるしかない」「ファンにAKB48として恥ずかしいものを見せるわけにはいかない」という高橋の強固な使命感が集約された行動だったと思います。 ――高橋の存在は『もしドラ』にも、影響を及ぼしたそうですね。 岩崎 これはインタビューでも初めてお話するんですが、前田敦子が握手会で嫌なことがあって、一人で、控え室で泣いているときがあったんですよ。そこに、遅れて高橋が入ってきて、泣いている前田を見つけると、隣に座って、何をするでもなく、何か聞くわけでもなく、前田の髪をただなでていた。女の子は泣いている女の子を見ると、こうやって慰めるんだと強いインプレッションになりました。それを今回、『もしドラ』で、夕紀が文乃を慰めるシーンで使いました。まさに前田と高橋を見なければ、書けなかったシーンですね。その文乃は実は、渡辺麻友がモデル。渡辺は今でこそ堂々としていますが、AKB48加入当初は、子鹿のようにビクビクしていて、誰かに何か言われると「え? あ? ハイ」みたいな調子。それが印象的で。実は渡辺は誰よりも負けず嫌いだと思うんですが、それなのにそんなオドオドした面も持っているのが面白いなと思っていました。 ――これは、渡辺のファンには衝撃だと思います。今ではアニヲタキャラ全開で、総選挙でも向上心むき出しのコメントが印象的でしたが、「僕の太陽」「夕陽を見ているか?」では、チームBから彼女だけが選抜に選ばれて、確かに子鹿のようになっていましたね。ほかにも、メンバーがモデルになっていたりするんでしょうか? 岩崎 夕紀は大島優子がモデル。優子は、ダンスの面でも病気になるようなギリギリのところまで自分を追い込むんですよね。力の加減を一番知らない。その部分がファンに魅力として映ってると思うけど、本人はそんなことは意識してはいない。彼女も競走馬みたいなものですね。やるからには一生懸命やらざるを得ないという特性を持っている。秋元才加も高橋も努力家で知られていますが、リミットを越えてまでは、がんばりはしない。優子だけが限界を軽々と超えて、あとでバッタリ倒れる。彼女のそこまで命を完全燃焼させるかのような生き方にも感銘を受けましたね。火の玉が飛んでいくような優子の生き方そのもの。主人公・みなみは峯岸みなみの弱いところに共感を抱いて描いていて、その3人だけはメンバーから『もしドラ』のモチーフにしました。  * * *  『もしドラ』とAKB48の意外な関係性も次々につまびらかになっていった岩崎氏のインタビュー。さらに、後半では、AKB48名物のサプライズの真相、"政権交代"が実現した総選挙から見る今後の展開、そして、岩崎氏だから知るメンバーたちの真の魅力にも迫っていく。AKB48ファン必読の後半をお楽しみに。 (後編に続く/取材・文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>) ●岩崎夏海(いわさき・なつみ) 1968年7月生まれ。東京藝術大学美術学部建築科卒。大学卒業後、作詞家・秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)などテレビ番組に制作に参加。AKB48のプロデュースにも携わり、ゲームやウェブコンテンツの開発会社を経て、2009年4月、株式会社吉田正樹事務所に入社。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』出版を機に、現在は所属作家として活動中。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら すげぇよ、AKBって。 amazon_associate_logo.jpg
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AKB総選挙で名古屋娘がみせた快進撃 注目の"W松井"に直撃インタビュー!

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(c)SKE48
 今年5月25日~6月8日までの2週間に渡って行われていた「AKB48 17thシングル選抜総選挙『母さんに誓って、ガチです』」。これは8月に発売予定のAKB48の17thシングルで表題曲を歌う選抜メンバー、並びにカップリング曲を歌う「アンダーガールズ」をファンによる人気投票で決定するといったAKBグループを挙げての催しで、昨年に続いて2回目の選抜総選挙となる。  その開票イベントが、去る6月9日に東京・JCBホールにて行われた。AKB48の正規メンバーと研究生、さらに"AKBの妹分"として名古屋・栄を拠点に活動しているSKE48の正規メンバーと研究生、総勢104名もの候補者たちが一堂に介し、選抜メンバー(1位~21位)とアンダーガールズ(22位~40位)に当選したメンバーの名が、司会の徳光和夫氏によって次々と読み上げられていった。その中で、昨年の選抜総選挙で1位に輝き、今年の2連覇も確実視されていた"AKBの顔"ことチームAの前田敦子が、まさかの2位陥落。代わりに昨年2位だったチームKの大島優子がトップ当選を果たすという衝撃の展開があったことは、各所の報道でご存じの方も多いだろう。  そうしたAKBの政権交代劇とともに、会場にいたファンを大きくどよめかせたのが、SKEメンバーの大健闘ぶり。中でもAKBの人気メンバーを差し置いて、メディアプロモーションに参加できる上位12位以内に当選したチームSの松井珠理奈(10位)と松井玲奈(11位)の快進撃には、目を見張るものがあった。そこで、なんと今回日刊サイゾーでは、そんな今注目の"W松井"の選挙後インタビューを独占キャッチ! どこよりも早く、2人の生声をお届けしちゃいます。
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●松井珠理奈 ──選抜メンバーの当選、おめでとうございます! 選挙前に自身をアピールする政見放送で目標に掲げていた通り、見事10位以内に入ることができましたね。 松井珠理奈(以下、珠) ありがとうございます! まさか本当に10位以内に入れるとは思っていなかったので、10位に決まったときは「ウッソ!?」って、自分でもすごくビックリしました(笑)。昨年は19位だったので、今年はもっと上位になりたいという気持ちはあったんです。それで速報が18位で、中間発表が15位と、どんどんランクアップはしていたものの......最後までどうなるか分からないので、ずっと不安だったんですよ。 ──速報と中間発表では、松井玲奈さんのほうが上位でしたよね。  速報では玲奈ちゃんと大きく差がついてしまっていて、正直「どうしよう」って思いました。昨年は逆の立場だったので......。だからといって、選挙の期間中に、玲奈ちゃんとピリピリしたムードにはならなかったんですよ。私と玲奈ちゃんだけでなく、SKE48のメンバー全員、選挙のことを考えると緊張してきてしまうので、あえて考えないようにしていたんです。 ──最終結果で松井玲奈さんに大逆転しましたが、そのときのお気持ちは?  正直......ちょっとだけホッとしたところはありました。でも、それよりも2人揃って10位、11位という、素晴らしい順位をいただくことができて、これからもっと多くの方々にSKE48を知っていただくために頑張らなきゃ......という気持ちのほうが強かったですね。 ──チームSの大矢真耶さんと矢神久美さん、さらにチームKIIの高柳明音さんがアンダーガールズに入り、今年はSKEの中から計5人のメンバーが当選しましたが、個人的に「次回は入ってほしい!」というメンバーは、ほかにもいますか?  う~ん、誰かを挙げろと言われると難しいですね......。でも、同い年で、チームKIIのエースポジションを任されている向田茉夏ちゃんかな。私たちは、13~14年間しか人生経験を積んでいないから、年上のメンバーにはどうしても勝てないところがあったり、なかなか理解できないことも多いんですよ。壁にぶつかったとき、どう対処したらいいのか分からなくて、ただがむしゃらに頑張るしかなかったり......。そういう気持ちが分かるので、一緒に選抜に入って、もっと多くのことを一緒に学んでいきたいです。 ──ところで、今年はAKBのエースである前田敦子さんが2位に陥落し、大島優子さんが1位になるという大逆転劇もありましたね。  ほんっとうにビックリしました! 一瞬、夢かと思ったくらい......。前田さんがステージに上がって「私は去年AKBを引っ張っていく立場だったのですが......私にはうまくできなかったみたいです」と話したとき、旧チームAのメンバーの方々が、泣きながら首を横に振っていたんです。それを見たら、私も涙が出てきてしまって......。そのときに「もし玲奈ちゃんのほうが上位だったら、私はどう思ったんだろう」って考えましたね。やっぱり玲奈ちゃんは、私の一番のライバルです。同じ「松井」ですし(笑)。負けないように頑張らなきゃ! ──もし来年も選抜総選挙が行われるとしたら、どの順位を目指しましょうか?  1位!......と言いたいところなんですが、まだそれが宣言できるほど自分は達していないと思うので、1ケタの順位を目指したいです。3位くらいに入れたらいいなぁ......というか、入れるように頑張ります!
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●松井玲奈 ──選抜メンバーの当選、おめでとうございます! しかも昨年の29位から大きくランクアップしましたね。 松井玲奈(以下、玲) ありがとうございます。とてもうれしいです! 今年はSKE48のメンバーが5人も当選することができたので、この1年間、SKE48が頑張ってきたことが多くの方々に認めていただけたのかなと思うと、本当にうれしいですね。......ただ、個人的には速報が8位、中間発表が10位と、順位がだんだん落ちていってしまったので、正直、悔いも残りました。まだまだ私に足りない部分がある証拠なので、これからはそこをカバーしていかなければと思っています。 ──速報(5月26日)と中間発表(6月2日)の日は、やはり気が気でなかったのでは?  実を言うと、速報の日は、AKBのマネジャーさんから「おめでとう」というメールをいただくまで、発表があったことを知らなかったんです(笑)。反対に中間発表の日は、お仕事をしている最中も、ずっとソワソワしちゃってました。それで10位に落ちちゃったことを知って、正直、「やっぱり1ケタが良かったなぁ」と......。もちろん、11位という順位だって私にとっては快挙ですから、応援してくださったファンの皆さんの期待に応えられるよう、1つひとつのお仕事にもっと丁寧に取り組んでいきたいです。 ──中間発表までは松井珠理奈さんよりも上位をキープしていたのに、最後に逆転されてしまいましたね。  そうですね。やっぱり悔しかったです。昨年の開票イベントで宣言した通り、私は選抜総選挙で、ゆくゆくは1位を獲ることを目標としているので、そのためにはまず、SKE48の中で1位にならないと。だから、珠理奈に負けないくらい多くの経験を積んで、「珠理奈にない部分もカバーしてやる!」くらいの意気込みを持って、努力していきたいと思います。 ──開票イベントで名前が呼ばれたときは、どのような心境でしたか?  ずっと珠理奈の隣に座っていたんですが、「11位、チームS、松井......」まで読み上げられた瞬間、「どっちの松井!?」って緊張が走りました。それは珠理奈も同じだったみたいで、2人とも自分の手をぎゅっと握りしめていましたね。お互いに顔を見合わせたりはしなかったんですけど(笑)。「玲奈」と呼ばれた後は、2人の間で張り詰めていたものが、一気に溶けた感じがしました。 ──そういえば、玲奈ちゃんは政見放送で、ドラマ『マジすか学園』(テレビ東京系)で演じて好評を得た"ゲキカラ"役に扮していましたが、あれはご自身のアイデアだったんですか? のっけから不気味に笑い出して、すごいインパクトでした(笑)。  自分から率先して......というよりは、周囲の方々から「ゲキカラ役良かったよ」とか「すごく印象的だったよ」という言葉をたくさんいただいて、それだけインパクトがあったということかなと思い、それで選んだんです。「ゲキカラがピークだったね」と言われないように(笑)これからも頑張りますので、応援、よろしくお願いします!  * * *  昨年の総選挙では、まだまだ"二番煎じのローカル版"といった印象も強く、ほとんどのメンバーがその土俵に上がることのなかったSKE48。昨年に引き続き、AKB48名義のシングルをもとに投票が行われた総選挙において、結成から2年目の彼女たちは、立派に自分たちの存在をアピールした。"ローカルアイドル"......とは、もはや呼べないのかもしれないが、名古屋から2人の"松井"が見せた快進撃は、今後のSKE48の快進撃の幕開けであると信じたい。 (取材・文=アボンヌ安田)
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