ドレスコードはバンドT! ROCKにキメる『ジャケ弁講座』に潜入

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私の作ったジャケ弁、
『季節のナスとこだわりカマボコの高級梅肉和え ~お茶の葉を添えて~』
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  私のコンプレックスのひとつに、"かわいいものを生み出せない"というのがある。昔、図工の授業で作った妖精の置き物は「宇宙人にしか見えない」と評され、今年の年賀状に描いた辰のイラストは「鬼の妖怪かと思った」と散々な言われようだった。かわいい辰を描いたつもりだったのに。  そんなコンプレックスゆえ、近頃続々とママデビューしている同級生たちが、Facebookなどで愛らしいキャラ弁の腕前を披露するのを目にするたびに、胸がキュッと締め付けられるったらない。どうせ私が作っても、ピ○チュウは猫の幽霊に、アンパ○マンはただの顔付きまんじゅうになるだろうしね。そこで今回行ってきたのが、「オトトイの学校」で開講された『オバッチ先生のジャケ弁講座 ~ジャケ弁の半分は愛情でできている~』。CDジャケットをお弁当で再現する技を伝授してくれる人気講座で、2012年4月からも新規講座の開講が予定されている。オバッチ先生は、「オバッチのJacket Lunch Box」(http://jakeben.blog111.fc2.com/)というブログで日々ジャケ弁を公開しており、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)にも出演するなど、その道の達人! 同じお弁当アートといえど、キャラ弁よりもジャケ弁のほうが、かわいく作れなくても許されそう!
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講座のドレスコードはバンドT(任意。着用しなくても可)。
作るCDジャケットとバンドTを同じアーティストでそろえている人ほど、
ジャケ弁の完成度が高かった。愛ゆえか。
 まずは、ジャケ弁にするCDジャケットを選定。悩んだ末、「色がシンプルなほうが簡単そう」「人が写ってるほうができあがりが面白そう」「思い入れのあるCD」の3つの基準から、初めて買ったCDであるSPEEDの『ALL MY TRUE LOVE』にすることに。
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ジャケ弁作りに必要な道具とCD。私はその昔、女の子4人で、
「私、絵理子ちゃん!」などとSPEEDごっこをした世代。
思い出すと小っ恥ずかしいですが。
 使う食材は、基本的には持参。生で使えないものは、事前に家で調理して持っていくのだが、面倒なのですべてそのまま食べられる食材のみを使うことにした。『ALL MY TRUE LOVE』のジャケットを見るに、必要な色は、白バックにメンバーが並び、その服装は紺、白、緑。顔の部分は、黒髪に赤い唇、肌色、といったところ。そこで、バックの白は白米、紺はナスの漬物、緑はお茶っ葉、黒は海苔、赤は梅肉、肌色はちょうどいい食材が思い付かなかったため、白いカマボコで代用することにした。少々、色白すぎるSPEEDに仕上がるかもしれないが致し方ない......。  ジャケ弁講座の授業が開始し、講師のオバッチ先生から簡単な説明を受けたのち、各々自由に作り始める。まずは、ジャケットサイズの四角いお弁当箱に入れた白米を押し潰し、できる限り平らにする。こうすることで、食材を上からのせやすくするのだそう。そして、ジャケ写をトレースし、トレースした紙と海苔を重ねてカットしていく。ちなみに、海苔はジャケ弁ではほぼ必ず使う材料で、海苔に慣れるのが第一の関門。思った以上に切りづらく、ジャケ弁作り初心者が最初につまずくポイントなのだ。
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使っているのは眉切りハサミ。
今朝、まさに眉をカットしてきたばかりのハサミで海苔を切ったため、
不思議な気持ちになった。
 トレースした紙からはみ出ないように、美しく、そして細かく海苔を切っていたら、「そんな細かく切らなくていいのいいのー!」と各テーブルを巡回していたオバッチ先生が登場。細かく切っても、海苔が徐々にフヤフヤになり、白米の上にのせる際にはヨレて結局汚くなってしまうため、ざっくりとしたシルエットが再現できていればいいのだそう。
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細部まできっちりとトレースしたのに、無駄だったようです......。
 またポイントは、上の写真のように、最初の段階で海苔で全身の形を作っておく点。そうすれば、この海苔がガイドとなり、あとはCDを見ながら対応する箇所に色付きの食材を海苔の上にのせるだけでよく、失敗が少ないとのこと。つい、色のパーツごとに切って組み合わせたくなるが、そうすると全体の大きさのバランスが崩れ、このジャケットの場合だと、大きさが合わず4人全員入らない、という事態になる。  ともかく、先生の「適当でいいよ!」に開き直り、丁寧さゼロでカマボコを顔型にくりぬき、海苔を小さく切って目や眉をつけ、薄く切ったナスの漬物を貼りつけて、口元に梅肉を塗った。やはり、カマボコが白すぎて、メンバー全員、故・鈴木その子みたくなったけど、気にしない。
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海苔で顔の個性を出すには限界が。メンバー中、上原多香子のみ眉毛が
釣り上がっていないため、海苔の角度にこだわってみた。
 ほぼ完成したところで、ふと周りを見ると、チキンライスや卵焼き、茹でたほうれん草など、当たり前のようにおいしそうな調理済み食材を使っている人がほとんど。ほうれん草を茹でるのが面倒だからと、緑色の代用品としてお茶っ葉を持ってきた人など私くらいのものだった。調理ナシで簡単にできることにばかりこだわっていて、お弁当になった際の味は度外視していたことに今頃気付いた。何しろ、使用食材は米、海苔、ナスの漬物、梅肉、カマボコ、お茶っ葉。しまった......このジャケ弁、全然おいしくないかもしれない。そんなことを思って落ち込み始めているうちに作業時間は終了。生徒ひとりひとりの作品をみんなで見て回りつつの講評タイムが始まった。  結果からいうと、他の人々のジャケ弁を見れば見るほど、己の不器用さ加減にしゅんとするのだった。  本物とは色が多少違っていても、しっかり特徴を捉えた力作。
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何より、どう見ても他の人々のジャケ弁のほうが色とりどりでおいしそう......。
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こちらは、海苔で作られたPerfume。特に、かしゆかの再現度はお見事。
近くにCDがなくても、Perfumeだと一目で分かる。
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DSソフトのジャケ弁を作っていた子どもですらこのクオリティー。
 対して、私の作ったジャケ弁、タイトル『季節のナスとこだわりカマボコの高級梅肉和え ~お茶の葉を添えて~』は冒頭の写真。そもそも今はナスの季節じゃないし、カマボコにこだわってもいなければ、梅肉も特に高級ではないし......。  先生からの評は、「アヴァンギャルドなジャケ弁ができあがりましたね!」。  帰宅後、すっかりご飯の冷えたジャケ弁『季節のナスとこだわりカマボコの高級梅肉和え ~お茶の葉を添えて~』を晩御飯代わりに食べたところ、これでもかと激しく主張するナスの漬物の味の合間に、ときどき、お茶っ葉のジワッとくる苦みが口いっぱいに広がった。見た目通り前衛的な味だったのは言うまでもない。  ......もう、ナスの漬物は一生食べたくない。 ●アヴァンギャル度 ★★★★★ 筆者の作ったジャケ弁がアヴァンギャルドだったのはさることながら、大勢でCDを見つめながら海苔を眉用ハサミで切る様子はちょっと異様な光景だった。講師のオバッチ先生は、さぞ料理が得意なのかと思いきや、「私は料理上手なわけでは全然ないんですよ。ただもう、音楽が好きすぎてライブ代でいつも金欠。節約のために楽しくお弁当を作る方法を模索したらこうなりました」と語る。料理下手でも音楽狂なら、ジャケ弁作りで隠れた才能が開花するかもしれない。 (取材・文=朝井麻由美) ●『オバッチ先生のジャケ弁講座 ~フジロック編!ジャケ弁の半分は愛情でできている~』 < http://ototoy.jp/school/event/info/41 > 次回講座は4月8日、5月20日、6月10日の全3回、いずれも14時~16時。「IID世田谷ものづくり学校」にて開催される。3回通しての参加のほうが、よりジャケ弁作りをマスターしやすいが、単発の参加でも可。受講料は8,500円(全3回分/1回のみの場合は3,000円/世田谷区民割引あり)。現在、『オトトイの学校』HPにて申込み受付中。
ROCK! ジャケ弁スタイル ROCK!  amazon_associate_logo.jpg
【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.10】かわいいメイドさんの正体はガンマニア!? シューティングメイドカフェ 【vol.9】ドヤ顔からてへぺろまで!? 自分にそっくりな石像が見つかる「五百羅漢」 【vol.8】ドラクエ好き女子ライターが教える、ドラゴンクエスト展のマニアな楽しみ方 【vol.7】麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる! 【vol.6】「舌の上でプチプチと......」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

かわいいメイドさんの正体はガンマニア!? シューティングメイドカフェ

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特別な日にだけお店で撃てる『チェイタックM200』。
全長140cmほど。ほふく前進の格好で撃つ。
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  ヲタの聖地・秋葉原に、メイドさんと射撃ごっこができるカフェがあるという。その名も『シューティングめいどCafé&Bar ふれんどりぃふぁいぁ』。店内では、「お帰りなさいませご主人様、お射撃の準備ができました」「ご主人様のハートをエアガンで撃ち抜いちゃうゾ☆」といったプレイが繰り広げられているのでしょうか。オラ、ワクワクしてきた!  ......と、思ったのですが、どうも様子が違うよう。店の入口や店内の至るところには、射撃におけるさまざまな規約・注意書きがベタベタと貼られ、入店時にはメイドさんに「規約に同意いただけますか?」と問われる徹底ぶり。心なしか、他のメイドカフェの店員さんよりも、眼光が鋭いような気すらしました。お店で扱っているのはエアガンとはいえ、銃は銃。ゆるふわッとしたおっとりメイドさんでは務まらないのかもしれません。"撃ち抜いちゃうゾ☆プレイ"は期待できなさそう。無念。
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メイドさんお手製の張り紙。女の子のイラスト付きで
「守ってね」と書かれているが、
そのイラストも若干ゴツい。
 聞けば、その日お店にいたメイドさんたちは誰も彼もが「もともと趣味でエアガンを集めてた」「海外で実弾射撃の経験がある」と、見事なまでにガンマニア系女子! これでは、ゆるふわ成分が薄くなるのも無理ありません。店員さんは業務時間外に射撃の練習にいそしんでいる模様で、店長の青木政志さんによると「お客さんもメイドも、日々この店で腕を磨いているので、ちょっとした部活のようなものですね」とのこと。どうやったら正確に的に当たるかを常に試行錯誤するストイックなタイプほど、上達は早いそう。それにしても、"部活"とな。どうしよう、普通のメイドカフェに毛が生えた店程度に思っていたのに(失礼)、メイド要素よりも射撃要素のほうがずっと濃いようです。
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飲食スペースの奥にある射撃場。銃マニア垂涎の超レアモノ
もあるらしいが、筆者にはよく分からず。
 ここまででも十分この店の射撃への本気度はうかがい知れますが、メニューを開いて確信しました。分厚いメニューの半分以上はガンカタログ。ああ、この人たち、本気です。ドイツ連邦軍や米軍で正式採用されているモデルから、映画『あぶない刑事』シリーズやアニメ『GUNSLINGER GIRL』など、なんらかの作品に登場した銃まで、実に22種類の銃を借りることができます。しかし、それぞれの銃の写真とともにスペックの詳細が書かれているメニューをパラパラめくったところで、見たこともない専門用語の嵐に何がなんだかちんぷんかんぷん。仕方がないので、「とりあえずレアな銃と、打ちやすい銃を撃たせてください」とボンヤリしたオーダーをすることに。かわいいメイドさんとエアガン持ってキャッキャウフフできるカフェだと軽い気持ちで入店した私が悪うございました......。 ■32万円相当の銃で的がボロボロに  まず、"レアな銃"としてお勧めされたのが、『M134 Minigun』(レンタル料・2500円~)。1秒間に約70発も発射する暴れん坊で、買おうとすると約32万円もする高級品とのこと。例によって私にはその価値がサッパリ分かりませんでしたが、本来32万円の銃を2,500円で触らせてもらえてると思うと悪い気はしません。
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非常に重いため、台に置いて撃つ。
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的は人の上半身のような絵が描かれたA4サイズの紙。
 銃を準備してくれたメイドさんの、「撃った際の衝撃が相当強いので、しっかり踏ん張って立ってください」の言葉におおいに怯えつつ引き金を引くと......ドガガガガガと轟音をたててBB弾が大量に発射。的に当てるのは思った以上に難しく、壁や床に弾がそれて、ヒョウが降ってきたような音でバチバチ弾が飛び散りました。いやはやしかし、この豪快な撃ち心地は、なかなかに爽快。射撃、楽しいじゃないの。
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射撃後。的は見るも無残な姿に......。ベテランが撃つと、
紙の原型をとどめないほどにまでなるそうだ。
■拳銃はトレイで運びます  32万円相当のじゃじゃ馬を手なずけて気が大きくなったところで、次はメイドさんに対戦を申し込むことに。 対戦相手のメイド・ゆうなさんは、初心者でも打ちやすい銃として、拳銃の『ベレッタM92F』を持ってきてくれました。なんと、トレイにのせて。拳銃をトレイで運んでくるシュールなパフォーマンスには少しテンションが上がります。そこは"メイドカフェ感"をしっかり出していくのね。
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「こちらの銃でよろしいでしょうか?」と、
あくまで生真面目なメイドさん。
よろしいんだけど、拳銃をトレイにのせるそれ、変だよ。
 そして、ゆうなさんの案内に従って射撃スペースへ移動、銃の弾込め等の準備もしてくれます。
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「お嬢様が戦場に向かわれます。ゆうな(メイド本人の名前)、同行します!」
 安全確認の方法や照準の合わせ方をゆうなさんから教わり、対戦開始。先に5個の的を倒せた方が勝ちというルールで撃ち合うのですが、先ほど撃たせてもらった1秒間撃てば70発も弾が出る『M134 Minigun』と違い、一回撃つにつき一発しか弾が出ないため、狙いを定めるのに苦心。まごまごしているうちに、ものの20秒程度でゆうなさんは的を撃ち尽くしてしまいました。......容赦ない。
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瞬殺。手加減のての字も見当たりませんでした。
 ほとんど的を撃てずじまいでションボリしていた私をよそに、ゆうなさんは対戦に使った『グロック18C』を触りながら、「このエアガン、私の手の形に合っていてお気に入りなんです。それに、撃ったときの反動が強くて、充実感があるんですよ」とウットリしていました。  あくまでもストイックに、射撃のみを愛するメイドさんたち。たとえ相手が客だろうと、手加減は一切なしのガチ対戦。ふわっとメイドさんにもてなしてもらおうなどと甘っちょろいことを考えてる"ご主人様&お嬢様"は、撃ち抜かれちゃうゾ☆ ●メイド度 ★★☆☆☆ "メイドカフェ"の名前に惹かれて行くと痛い目を見るので若干の注意が必要。「シューティング」「メイド」「カフェ」の3要素の割合は、それぞれ65%、20%、15%程度と、メイド成分はやや低めだ。お店では毎日、射撃のスピードを競うシューティングマッチを開催。また、気まぐれ不定期で設定される「ミリタリーDay」には、メニューに載っていないレアな銃を撃たせてもらえる。本記事の冒頭の写真『チェイタックM200』もそのひとつ。 (取材・文=朝井麻由美) ●『シューティングめいどCafé&Bar ふれんどりぃふぁいぁ』公式ブログ < http://ameblo.jp/friendly-fire-akihabara/ > 射撃場のレンタル料は500円/10分~。マイ銃の持ち込みも可能で、常連さんのほとんどはマイ銃で射撃を楽しむ銃マニア。この店がきっかけで射撃にハマったお客さんも多い。お店の銃を借りる場合は、500~3500円でレンタルできる(値段は銃の種類による)。お店主催のサバイバルゲームもあり、次回は2月26日(日)に千葉県で開催予定。 ※お店でミリタリー衣装の貸出は行っていません。 ※射撃の際には、必ずゴーグルを着用します。
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【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.9】ドヤ顔からてへぺろまで!? 自分にそっくりな石像が見つかる「五百羅漢」 【vol.8】ドラクエ好き女子ライターが教える、ドラゴンクエスト展のマニアな楽しみ方 【vol.7】麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる! 【vol.6】「舌の上でプチプチと......」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

ドヤ顔からてへぺろまで!? 自分にそっくりな石像が見つかる「五百羅漢」

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ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  事の発端は、知人男性に言われたこの一言だった。 「朝井さん(=筆者)は地蔵に似てる。地蔵顔だ」  褒めているのかけなしているのかよく分からないこの宣告をどう受け取っていいものやら、私は答えに窮してしまった。どう考えても容姿を称賛してくれているとは思いにくいが、ご利益のある地蔵を引き合いに出すあたり、ありがたがってはもらえているのだろうか。同時に、幼いころから母に言われ続けている言葉を思い出していた――「あんたはいつも地蔵のような顔して寝てる」。......自分で思っている以上に、私は地蔵顔なのかもしれない。  そんな経緯があり、かねてより気になっていた、「川越大師 喜多院」(埼玉県川越市)の「五百羅漢」へ行ってみることに。ここは、500体以上の"羅漢さま"が鎮座している施設。自分と似た顔の像がいたり、亡くなった親の顔に似てる像の頭をなでると、ほんのり温かく感じたりするのだという。そればかりか、笑う像に泣く像、怒る像に照れる像までと、見ていて飽きない像が並んでいると聞く。
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施設内の羅漢さまの頭をひとつ残らずなでてみたが、
ほんのり温かいものはひとつもなかった。
いつか、両親が亡くなった際に再訪したら、温かく感じるのだろうか......?
 施設内に鎮座していた羅漢さまたちは、想像以上に表情豊かだった。  苦しそうに足を抱える像に、歯を見せて笑う像......。
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「ヒザが、ヒザがぁ!」
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小さな歯までしっかり彫られていて芸が細かい。
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欲しがりすぎ。
 受け皿を手にしている像には、小銭がお供えされているほか、お皿いっぱいに松ぼっくりが詰められているのも。  「五百羅漢」の像はみな、表情豊かなだけでなく、ポージングも個性的。中でも特にぐっときた羅漢さまは以下の5体だ。
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「てへぺろ!」
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あっ、鼻ほじってる!
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心臓を自慢げに見せる羅漢さま。
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キャー! 羅漢さまのエッチ!
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一体彼の身に何が......?
 そして、念のため探してみたところ、ドヤ顔の羅漢さまも、やっぱりいらした。
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ドヤァ!
 この他にも、隣同士でひそひそ話をしてる羅漢さま、お酌をする羅漢さま、マッサージをする羅漢さまと、羅漢さまの珍プレー好プレーは枚挙にいとまがない。羅漢さまの表情はどれも人間臭いが、それもそのはず彼らは仏様ではなく人間。このような石造りの像を見ると、"地蔵"と言いたくなってしまうが、道路などでよく見かけるお地蔵さまは、街の人々を救うためにいる"仏様"。一方、羅漢さまはお釈迦様のお弟子さん(修行僧)のことで、あくまで人間を模した石像なのだそう。  もちろん修行僧ゆえ、普通の人間よりも徳が高いことには変わりないが、建立から長年の月日を経た結果、耳の穴に小さなコケを生やした羅漢さまもいたのにはたまげた。他にいくらでもコケを生やす場所はあっただろうに、わざわざ狙ったかのように耳の穴に生やすだなんて。耳掃除をしてあげたい、と石像相手に母性すら刺激されてしまったのだった。羅漢さま......おそろしい子!
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最も自分の顔に似てると思った羅漢さまはこれ。
せっかくなのでポーズも真似してみた。
●心躍る度 ★★★★★ 本来近寄りがたい印象の修行僧たちが見せる、親しみやすい表情や珍ポーズ。そのギャップに心をわしづかみされてしまった。「川越大師 喜多院」の「五百羅漢」は、1782年から1825年にわたって建立されたもの。羅漢さまの中にも位の違いがあり、施設の中ほどにいるお釈迦様の近くにいる像ほど、高位なのだとか。 (取材・文=朝井麻由美/撮影=田所英一郎) ●『川越大師 喜多院』公式HP <http://www.kawagoe.com/kitain/> 拝観料は大人400円、小人(小・中学生)200円。団体割引あり。拝観時間は、3/1~11/23は8:50~16:30(日祝は16:50まで)、11/24~2/末は8:50~16:00(日祝は16:20まで)。休みは年末年始・お盆ほか。詳細はHPまで。
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【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.8】ドラクエ好き女子ライターが教える、ドラゴンクエスト展のマニアな楽しみ方 【vol.7】麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる! 【vol.6】「舌の上でプチプチと......」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

ドラクエ好き女子ライターが教える、ドラゴンクエスト展のマニアな楽しみ方

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魔法使いの帽子と、ホイミスライムは筆者の私物。
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  『ドラゴンクエスト展』(以下、DQ展)が10月8日から期間限定で開催されている。筆者は、全シリーズはもちろん、『ドラゴンクエストモンスターズ』等までやり込んだほどDQ好き。今回は、マニアならではのDQ展の見どころを紹介したいと思う。  まずは、入口付近に設置された"ダーマの神殿"で、戦士・武闘家・僧侶・魔法使いの中から好きな職業を選択。幼いころから「メラ」を唱えてみたいと願ってやまない私は、迷わず魔法使いを選んだ。  "ダーマの神殿"を出ると、"旅立ちの町"に入る。ここには、1~9の歴代勇者たちがズラリ。"町"だけに、ちゃんとゲーム内に出てくるようなタルや扉が再現されている。
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このタルを割ればアイテムが出て......
こないので悪しからず。
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歴代勇者たちの間に扉があるが、残念ながら開かない。
民家のタンスを漁って"ちいさなメダル"を探したかったのに。ちぇ
 町を出ると、"勇者の大地"が広がっていた。ここでは、壁いっぱいに貼られたDQ1~9の名シーンのパネルを堪能できる。
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 会場内で流れる歴代のフィールド曲を聞きながら、苦労したあのシーンから名(迷)シーンまで眺めているだけであっという間に時間が経ってしまう。
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>ローラ姫を抱えて宿屋に泊ると聞ける名ゼリフ
「ゆうべはおたのしみでしたね」。
大きなお世話だ。
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あの「ぺぺぺぺぺ」のふっかつのじゅもんも。
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愛妻ネネのおべんとう、毎日売り飛ばしていたなぁ。
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持参したmyホイミンを並べてみた。
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私はチロル派でした。
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ここは"まさゆきの地図"でしょうか?
 これらのゲームシーンは、スタッフの方々がDQ展オープン直前まで徹夜でせっせとゲームを進めてキャプチャをとったのだとか。なんてイイ話なんだろう。 また、シーンのパネルが並ぶ壁には、各シリーズの説明書きも掲示されているのだが、『ドラゴンクエスト2』のキャッチ部分には、なぜか「いやー さがしましたよ」が使われていた。作品を代表するセリフが、サマルトリア王子の迷言とはこれいかに。
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 また、"勇者の大地"という名前よろしく、ところどころでモンスターに遭遇!
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ドラキーが あらわれた! メラ!
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おおきづちの こうげき! つうこんの いちげき!
 "勇者の大地"を抜けると、"竜王の城"へ辿り着いた。ここは、他の来場客と一緒に竜王を倒すアトラクションだ。このアトラクションをこなすと、最後にDQ展限定の勇者の証がもらえる。
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"ダーマの神殿"で魔法使いの職を選んだ私は、「ベギラマ!」と叫......ぶ
のは恥ずかしかったので、モジモジと「ベ、ベギラマ......(ぼそっ)」。
 ここまででも充分DQ尽くしだったが、本番はここから。"竜王の城"からさらに奥に進んだ"歴史の洞窟"は、この展示でしか見られないお宝資料が満載のブースなのだ。堀井雄二氏が、DQの構想段階でファイルに書き留めた設定や、地図のラフ画など、ゲーム作りの裏側が垣間見える資料が所狭しと並べられている。もちろん、複製品ではなくすべて本物の手書き資料だ。
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58冊に渡るDQ7の企画書・仕様書
のファイルが丸ごと全部置かれた
スペースも。
 ちなみに、堀井氏の設定資料の中で私が最も気になったのは、DQ5の主人公の草案だ。ざっくりとしたイメージ画の横に、書かれていた主人公のスペックが、"地味"、"いなか者風味"......。父を目の前で亡くし、石像にされ、妻はさらわれ、シリーズ一の運の悪さを誇るDQ5の主人公、どこまでかわいそうなんだ。  また、鳥山明氏のモンスター原画の展示に、
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 すぎやまこういち氏の作曲術コーナーまで。
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ここでは、すぎやま氏の直筆楽譜を発見!
 その他、DQ1~4をリアルタイムでプレーした世代が懐かしくなること間違いなしの、"畳ファミコン部屋"を再現したスペースも。部屋に置かれているのは昔の「週刊少年ジャンプ」(集英社)にファミコン攻略本と芸が細かい。
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クイズ:机の上のノートに書かれているのはなーんだ?
 さらに奥へ進むと、初代から最新作までのDQシリーズをプレーできるスペースや、ドラゴンクエストオフィシャルグッズなどの展示、そして、次回作『ドラゴンクエスト10』のキャラクター設定や世界観などの情報ブースも用意されている。
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DQ5をプレーしてみたら、ちょうどビアンカかフローラを選ばなければ
ならない結婚前夜から始まった! 来場客がちょっとずつプレーしていくので、
どこのシーンから始まるかはそのときのお楽しみ。
 そして、DQ展の最後を飾るのは、ミュージアムショップとカフェスペース。スペースの名前はそれぞれ"どうぐや"と"LUIDA'S BAR(ルイーダの酒場)"と、最後までDQらしさの演出に抜かりはない。
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ドラキーが なかまに なりたそうに こちらをみている!
 "どうぐや"で売っていたドラキーを1800G(1G=1円の設定)で仲間にし、"LUIDA'S BAR(ルイーダの酒場)"でスライム肉まんをほおばり、六本木を後にした。この記事で紹介した展示は、ほんの一部にすぎない。DQを愛する皆様は、ぜひとも細かいところまで展示をじっくり見尽くしてほしい。12月4日までの期間限定開催なので、急いで! ●あと30回は行きたい度 ★★★★★ ああ、もう、仕事なのにこんなに楽しくていいのだろうか......。DQオタクの筆者としては、あと30回くらい行ってもいいとすら思った。ちなみに、すべての展示を全力で楽しんだところ、かかった時間は2時間弱。混み合う休日だと、もっと長丁場になることが予想される。平日の夜は比較的空いていて、狙い目だとのことだ。 (取材・文・写真=朝井麻由美) ●誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展  公式HP <http://www.dq25ten.jp/> 2011年10月8日~12月4日まで、六本木ヒルズ森タワー52階 森アーツセンターギャラリーにて開催。11~22時(金・土・祝前日は23時)まで開館。最終入館は閉館30分前まで。入館料は一般1,800円、学生1,300円、子ども(4歳~中学生)800円。予約不要。
ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III あのころの気持ち、再び。 amazon_associate_logo.jpg
【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.7】麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる! 【vol.6】「舌の上でプチプチと......」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる!

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チキンラーメンを手作りしたよ!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  9月17日、横浜に「カップヌードルミュージアム」がオープンした。はやる気持ちを抑えられず、取材当日まで3日に1度は「カップヌードル」をすすって今か今かと待ちわびていた。この施設で楽しめるのは「カップヌードル」だけではない。「チキンラーメン」を手作りできたり、世界の麺を味わえたりと、全国の麺ファンのハートを鷲掴みにすること間違いなしのスポットなのだ。  「カップヌードルミュージアム」でできるのは、大きく分けて4つ。 ・アスレチックで遊ぶ(4階・カップヌードルパーク) ・麺を作る(3階・マイカップヌードルファクトリー/3階・チキンラーメンファクトリー) ・麺を食べる(4階・ワールド麺ロード) ・展示を見る(2階・安藤百福ヒストリー、クリエイティブシンキングボックスほか) ■麺の気持ちになれるカップヌードルパーク  麺を食べたり作ったりする前に、まずはアスレチックではしゃいでお腹をすかせよう! と意気揚々と4階の「カップヌードルパーク」に足を踏み入れるも、なんと3歳以上小学生以下限定(未就学児は保護者同伴)だとのこと。ガーン......! ここでは、子どもたちがカップヌードルの麺の気持ちになって油で揚げられたり、パッキングされたり、製麺から出荷までの工程をアスレチックで疑似体験できるのだ。なんて楽しそうだこと! ちなみに私は148cmかつ童顔、当日ここで大はしゃぎしていた小学生たちに充分まぎれ込める自信はあるけど、ダメですかね? ダメですよね......グスン。
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特殊な仕掛けが施された床。ジャンプすると、まるで油で揚げられている
かのように床がジュワッとなる。小学生に戻りたい! 
私だって麺の気持ちになりたいよ!
■カップヌードルを好みの味にカスタマイズ!  気を取り直して、3階の「マイカップヌードルファクトリー」にて、自分だけのオリジナルカップヌードルを作ることに。
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まずは、専用のカップに油性ペンで絵を描くなり色を塗るなりデザインする。
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カップ内に麺をセットしてもらい、好きな具材とスープを選ぶ。
 選べるのは、スープは4種類の中からひとつ、具材は12種類の中から4つ。定番のコロ・チャーやたまごを入れるか、キムチやチェダーチーズなどの変わり種を入れるか迷いどころだ。  あとは、スタッフの人がパッキングしてくれて、あっという間にでき上がり!
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保護用の空気入りビニールで包んで持って帰れるので、お味は家に帰ってからのお楽しみ。
■小麦粉をこねてチキンラーメンを作る  いよいよ施設で一番人気のアトラクション、3階の「チキンラーメンファクトリー」へ。配布される"チキンラーメンファクトリー"のロゴが入ったエプロンと、ヒヨコちゃん三角巾をキュッとしめると、調理実習を思い出して、テンションは最高潮に!  スタッフの指示のもと、味付け用のスープと小麦粉を混ぜてこねる。充分に混ざったら、麺棒でおさえる。そして、生地が形になったら、専用の機械に入れると、「ここからちょっとハードですよ! 準備はいいですか!?」とスタッフさん。  機械のハンドルを手回しして生地を薄くなめらかにする動作を連続で10回も繰り返すので、終わったころには息が上がるとのこと。何のこれしき! ハンドルごときが! と余裕ぶっていたのだが......。
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生地を小さな製麺機に入れ、ハンドルを回す!
 運動不足の筆者は回し疲れてヘトヘトに。麺作りの道は厳しい。  ハンドルを回して伸ばすことで、0.7mm程度の薄さになった生地を、今度は麺の形に切る。
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極薄でツルツルと気持ちいい手ざわりになった生地を機械で縦にカット。
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ちょうどよい長さのところで、ハサミで切る。この麺をハサミで切る感覚が
何とも言い難い面白さ! プチプチプチっと切れる不思議な感触に
思わず顔がほころぶ。
 カットした麺を蒸して、ごま油とスープをかけて麺そのものを味付け。あとは施設スタッフに油で揚げてもらって完成!
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写真の左と中央が、お手製の麺が揚がりゆく様子。
写真右端は完成した麺を入れる袋。自分だけのチキンラーメンのでき上がり
に思いを馳せながら、油性ペンでデザインする。
■8カ国の麺を食べ尽くせる!  麺作りで食欲が刺激されたところで、4階の「ワールド麺ロード」で腹ごしらえ。
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一歩足を踏み入れると、アジアな雰囲気たっぷりの空間に、
各国の屋台が並んでいる。
 ここでは、「蘭州牛肉面」(中国)、「ミーゴレン」(インドネシア)、「フォー」(ベトナム)、「トムヤムクンヌードル」(タイ)、「冷麺」(韓国)、「パスタ」(イタリア)、「ラクサ」(マレーシア)、「ラグマン」(カザフスタン)の8種類の麺を食べることができる。ちなみに、「カップヌードル」と「チキンラーメン」を開発した、故・安藤百福氏は、麺のルーツを探し求めて世界を巡り、ここで出されている8カ国の麺を含めた何種類もの麺に出会ったのだそう。百福氏の麺への溢れんばかりの愛を感じつつ世界の味を堪能するのもまた一興。  この他にも、1958年に発売された世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」から2011年に至るまでの、インスタント麺商品パッケージをズラリと並べた「インスタントラーメンヒストリーキューブ」(2階)に、安藤百福がチキンラーメン発明に使った小屋を再現した「百福の研究小屋」(2階)といった展示スペースも充実している。
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左端が「インスタントラーメンヒストリーキューブ」、写真中央と
右が「百福の研究小屋」。天才的な発明を成し遂げた安藤百福にあやかれる
ありがたい小屋......かも。
 午前中から施設内を駆け足ですべてをまわっても、帰るころには日が傾き始めていた。「カップヌードルミュージアム」は、まさに"麺界のテーマパーク"といったところ。朝から晩まで、麺にまみれた濃厚な時間を過ごすのに打ってつけだ。 ●五感で堪能する度 ★★★★★ 展示を見て、ラーメンを手作りして、世界の麺を食べて、と五感が麺に支配される、麺フリークにとっては昇天モノなスポット。ただ、欲を言えば、大人だって「カップヌードルパーク」で童心に返りたい。いつか、施設内に大人用の麺アスレチックができるのを願い続けます。この思い、君に届け! (取材・文・写真=朝井麻由美/撮影=林健太) ●カップヌードルミュージアム 公式HP <http://www.cupnoodles-museum.jp/ > 開館時間は10:00~18:00 (入館は17:00まで)/火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始休館。入館料は大人(大学生以上)500 円、高校生以下は無料。チキンラーメンファクトリーのみ要予約。詳細はHPまで。
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【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.6】「舌の上でプチプチと......」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

「舌の上でプチプチと……」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ

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私、"虫食系女子"です......。
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  虫を料理して食べる人が、この世の中に一定数存在することは知っていた。だが、まさか自分が虫を口にする日が来るとは夢にも思っていなかった。これから、先月都内某所で開催された1日限定イベント「蝉酒場 むしくい」にて、ヒドイ目に遭った話をしようと思う。  現場に到着すると、主催のムシモアゼル・ギリコさんが店奥のキッチンで蝉を調理中だった。今日食材として使われる蝉はアブラゼミとニイニイゼミ。中野区、世田谷区、千葉県等の首都圏各地で、虫取り網で捕まえてきたらしい。
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蝉を素揚げしているムシモアゼルさん。
この美人が虫を食べるのだ。
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蝉、調理前。手前が成虫、奥が幼虫。うわぁぁぁああああん!
 今回のメニューは主に蝉を使った料理が中心だが、ムシモアゼル女史は蝉どころか、自宅でマダガスカルゴキブリを養殖しているのだとか......! もちろん、食用として。ゴキブリ......、その名前を聞くだけで心の平穏が奪われる。 ムシモアゼルさん 「朝井さん(=筆者)は虫が苦手でいらっしゃるのですね(笑)。それならなおさら、今日はたくさん虫料理を召し上がるとよいですよ! 私も昔は部屋にゴキブリが出るとそれなりに驚いていましたが、虫を日常的に食べるようになってから、まったく怖くなくなりました。他の虫についても同様です。蝉食いで、虫恐怖が薄れますように(笑)」  毒をもって毒を制する、ということだろうか。お客さんに振る舞う蝉のディナーコースが着々とでき上がるにつれ、笑顔の輝きを増すムシモアゼルさんと反比例して、私の顔は引きつっていくばかりである。本日のメニューの一部を以下に紹介する。 【本日のメニュー】(一部) タガメオリーブオイル(パン付き)       300円 蟻の子小鉢                  350円 せみくん(蝉の燻製)             400円 蝉コンフィ                  400円 蝉の素揚げ                  400円 蝉味噌(野菜スティック添え)         450円 食虫天ぷら(蝉+ネペンテス・ダイエリアーナ) 900円 【本日の虫スイーツ】 蝉の蜂蜜仕立て                500円 ミールワームチーズケーキ           500円 【本日のお飲物】 グサーノロホ(芋虫入りテキーラ)       650円 タガメ焼酎                  550円 蟻酒                     650円 ウツボカヅラ酒                1,000円
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写真左が「タガメオリーブオイル」、中央が「蝉味噌」、
写真右が「蝉の蜂蜜仕立て」(手前)、「食虫天ぷら」(奥)。
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この日は、食虫植物の"ウツボカヅラ"
(ネペンテス・ダイエリアーナ)も食材として登場。
これは「ウツボカヅラ酒」。でかい。
 そうこうしているうちに、本日の蝉フルコース(タガメ、蟻、芋虫もあり)がテーブルに用意された。さて、役者はそろった。これでいつでも虫宴会を始められる。だが、同じテーブルに座った面々は、誰ひとり、目の前の食べ物(?)に手をつけようとしない。私もまたしかり。みんな、虫を食べにココに来たんじゃないのかよ!? 自分のことは棚に上げて、向かいに座っている男性ふたりに「食べないんですか?」と聞いてみた。 男A 「いえいえ、食べますよ、ええ」 男B 「食べます食べます。後で食べます」 男A 「まぁ......、虫の形をしているから食べる気になりづらいってところはありますけどね。でも、珍味を発見した昔の人は、こうやって未知の食材にチャレンジしてきたわけで。例えばウニだって、外側がイガイガしていて、中身は茶色っぽい粒々した物体だし、最初に食べた人は偉いよね」 男B 「それに、何を食べるか食べないかで、人種が分かりますしね。オーストラリアなんかは虫を食べますし。そういう意味では、虫を食べても死にはしないわけで。と、偉そうなこと言いつつ、僕まだ一口も食べてないですが(笑)」
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食べたくない......。
 ウジウジしていてもらちがあかないので、おそるおそる、蝉の成虫の天ぷらの、羽の部分をむしり取ってかじってみた。羽1枚程度なら、あまり味もせず、天ぷらの衣で包まれているので見た目のグロテスク具合も気にならない。自分に甘い私は、蝉の羽ひとかけらで満足していたら、すでにムシャムシャ蝉料理をうまそうに食べていた両隣の人に、「そんなチョビっとじゃなくて、丸ごと食べなさいよ!」と、蝉の幼虫の天ぷらを無理やり口に入れられた......。ジーザス! 私が何をしたと言うのだ!
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見ず知らずの人に、蝉の幼虫を口に詰め込まれるの図。
 咀嚼した瞬間、舌の上で幼虫の中身がプチプチと広がった......すかさず口直しを、と思ったが、食卓に並んでいるのは虫ばかり。唯一、虫ではないウツボカヅラ(ネペンテス・ダイエリアーナ)の天ぷらを口にしたら、生き返るような心地だった。本来、ウツボカヅラも日常的に食べるような食材ではないのに。  そして、ようやく心が落ち着いてきたころ、私に蝉の幼虫を詰め込んできた隣の女性は、デザートの虫スイーツ「ミールワームチーズケーキ」に手を出していた。ミールワームとは、ペットのエサなどとして売られている甲虫(ゴミムシダマシ)の幼虫のこと。 女性 「ミールワームのチーズケーキはプチプチしている食感で、案外クセのない味ですね。私、塩辛のようないわゆる珍味系ってあんまり好きじゃないんですけど、今日の虫料理は食べやすいです。ミールワーム、食べてみます? ほら、あーん」
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普通のレアチーズケーキの中に芋虫が埋め込まれている......。
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はい、あーん(芋虫)。
 "はい、あーん"のおかげで、芋虫が私の口中を不快にさせたのは言うまでもない。芋虫さえ入っていなければ、最高においしいレアチーズケーキだったのに!  18時の開始から2時間がたった頃には満席、立ち飲みスペースも身動きがとれないほどの大盛況になっていた。
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Twitter等のネットで虫食の情報を得て来た人多数。
 食べた感想を聞いてまわったところ、「エビみたい」「燻製は濃厚でおいしかった」と、ほとんどの人が蝉料理に好印象を抱いていた。もしかして、最初から最後までしかめっ面をしていた私の方が少数派? 中には、「今後、蝉を食べたいと思っても、どこに行けば食べられるのかが分からない」とボヤく人も。これは、主催のムシモアゼルさんも日々同じことを思い悩んでいるよう。彼女にとって、普段の生活で手軽に手に入らない虫は、"ご馳走"だという。その価値観を微塵も理解できないまま、1日限定イベント「蝉酒場 むしくい」は幕を閉じた。  今後、蝉の鳴き声を聞くたびに、私はこの日のことを思い出すのだろう。今日もまた蝉が鳴き、夏の終わりを告げている。彼らは知らない、一部の人間にとって、蝉がご馳走であることを。アーメン。 ●鳥肌度 ★★★★★ 蝉や芋虫に恐れおののく私を尻目に、「うちで飼っているマダガスカルゴキブリは、成虫サイズ(食べごたえのあるサイズ)になるまで2年ほどかかるので、とっておきの時にしか出せないのですよ(笑)」と笑うムシモアゼル女史。そうだった、このヒトは、蝉どころかゴキブリをもおいしくいただくのだった。この日、地球上で最も鳥肌を立てていたのは、間違いなく私だ。 (取材・文・写真=朝井麻由美) ●昆虫食ポータルサイト「むしくい」 <http://mushikui.net/> 今回行ってきた「蝉酒場 むしくい」を主催したムシモアゼルギリコさんが運営する昆虫食のホームページ。ディープな虫食情報が詰まっている。
日本産セミ科図鑑 白飯のお供に。 amazon_associate_logo.jpg
【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談

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悩みを聞いて下さった野坂さんと。
ひたすら励まされ続けた1時間
お坊さんは励ましのプロでした。
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  このところ、にわかに仏教旋風が巻き起こっています。「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)7月2日号では「仏教・神道 大解剖」の大特集を、「週刊SPA!」(扶桑社)7月19日号でも「ブームの[仏教プチ修行]をやってみた!」の特集が組まれていました。ならば私も流行に乗っかって、何らかの仏教に触れたい! 煩悩を振り払いたい! ご利益にあやかりたい! そしてゆくゆくはバラ色の人生を送りたい! そんな不純な動機から今回の"散歩場所"に選んだのは「日蓮宗大本山 池上本門寺」。お目当ては、誰でも無料で受けられるという「人生相談」です。  早速、意気揚々と電話予約を入れようとしたところ、"取材"と伝えた途端、先方の声色が変わり、しぶられてしまいました。 お寺の担当者 「私どもの"人生相談"を、面白おかしく記事という形で多くの人に広められるのはいかがなものかと思いまして。というのも、"人生相談"には、みなさん深刻に悩んだ末にいらっしゃるので」  ......ごもっとも。ぐうの音も出ません。「そこをなんとか!」と、もう少し食い下がってみたところ、 お寺の担当者 「そうですね、あなた自身に本当に相談したい悩みごとがあるのであれば、お断りすることはできませんし......。なので、いらっしゃるからには冷やかしではなく、ちゃんと悩みを相談して下さいね」  どうにかお許しを得られて一安心。言いつけ通り、本気で悩みを相談してきます!
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この大きな門をくぐって人生相談をしに行く、のではなく、
門の前の道を右に進み、お寺に併設されている施設「朗子会館」で
お坊さんが相談に乗って下さいます。
 人生相談の会場である「日蓮宗大本山 池上本門寺」の「朗子会館」に足を踏み入れると、学校の教室のような部屋に通されました。祭壇や仏具に囲まれて正座をしながら粛々と悩みを語る、といったイメージを抱いていたのですが、良くも悪くも"お寺らしさゼロ"の空間です。
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放課後の教室を彷彿とさせる部屋。
この懐かしい感じのする空間は、悩み相談には最適かも?
 さて、今回ガチで相談する悩みのテーマは、"ライターをやっていて悶々としたこと"です。「冷やかしではなく、ちゃんと悩みを相談して下さいね」とのお達しをいいことに、自分の中のヘタレで気弱な部分をこれでもかとぶつけてしまいましょう。この気持ちを受け止めて、お坊さん!
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流行りのTwitter日本語ハッシュタグ風に言えば、
「#ライターあるある」な内容です。
――えーと、仕事柄、書いた記事に辛らつな批判コメントをいただくことがたまにありまして......。紙媒体だとそうでもないですが、Webの記事だと特に。 池上本門寺・野坂法行さん(以下、野坂) 「なるほど。でも、あなたが書いた記事は、あなたの持ってる感性が捉えたことだから、人にとやかく言われるものではないでしょう。批判されるのは、それだけ注目されてるってことなんだから、喜べばいいんじゃない?」 ――手放しで喜べるほどメンタルがタフではないんです(泣)。しかも、私は有益でジャーナリスティックなことを書いているわけではなく、お気楽なエンタメ系の記事を担当することが多いので、例えば、「コイツこんなの書いて金もらってるのかよ」という類のコメントを書き込まれると、かなりグサッとくるんですよ。 野坂 「お気楽なエンタメ系と言っても、書くからには読者を楽しませようと思いながら書いてるわけでしょう?」 ――それはもちろんです! 野坂 「そういった批判コメントの中にも、悪意を持って書き込まれているものとそうでないものがあるはず。前者は、ただ単に読み手が感情的になって批判しているだけだから、それはスルーしてしまえばいい。でも、中には「痛いところ突かれた!」という鋭い意見もあるかもしれないね。そういう意見は素直に認めて、それを栄養として、人間的に成長していけるわけだから、『いい指摘をくれてありがとう』と大きい度量を持って受け止めればいいんです」 ――そうですよね......。ただ、自分の名前を出して書いてる分、乱暴な言葉を浴びせられたときの落ち込みもまたひとしおで。 野坂 「でも、編集部の人が『あなたに書いてほしい』と思ってあなたに依頼しているわけだからね。自信を持っていい。特に、インターネットは顔が見えない分、人間の悪意や凶暴性が表出しやすい特性があるから」 ――はい......。とはいえ、批判コメントを書き込む方々は、私の書いた記事の何らかの部分が気に入らなかったわけですよね。批判をスルーするばかりで、そういう反対意見や相容れない考え方を無視してはいけないな、とも思うのです。 野坂 「まあ、だからって、書いた記事に対して、100%の人が同意してくれるってことはあり得ないよね。何をやっても、どんなものを書いても、反対意見を持つ人は必ず出てくる。結局、朝井さんはあなたらしく書いて、あなたらしく生きる、それしかないですよ。自分が心から思うこと、心から納得してることを書けばいい。それが、あなたという人間なのだから」  ライターに限らず、ネット上で何かを発表する人にとって、この悩みはつきものかもしれません。私も、"ライター"を名乗っているからには、ウジウジと悩まずに、日々、筆を進めてゆきたい所存です。グスッ。 ●自信回復度 ★★★★☆ 終始イジイジとヘタレ感満載の今回でしたが、お坊さんに話を聞いていただいた直後の気持ちの軽さときたら! 野坂さんは「お坊さんは檀家さんの愚痴や悩みを普段から聞いているので、名カウンセラーなんですよ(ドヤッ)」と豪語していましたが、まさしく。御見それいたしました。 ●日蓮宗大本山 池上本門寺 <http://honmonji.jp/index.html> 人生相談を受けたい場合は、HPに記載されている電話またはフォームから予約。その際に、大まかな相談内容を伝えた上で、日程の調整を行う。相談の内容によって、最も適任なお坊さんをあてがってくれる。 ※今回は、記事にする都合上ライター朝井自身の悩みの内容を公開しましたが、本来、ここの人生相談で話した内容には秘匿の義務があるため、外部に流出することは一切ありません。 (取材・文・写真=朝井麻由美)
哲学としての仏教 こんなご時世、頼るべきは宗教? amazon_associate_logo.jpg
【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 

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いざ、出陣!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  今回足を踏み入れたのは、ノンフィクション誌「レポ」presents「フリーライター大募集!公開!ライター売り込みナイト!生ライブ!ライターオーディションイベント」。仕事がほしいライターや、駆け出しライターが登壇し、1人5分の持ち時間で企画をプレゼンして、審査員が評価。「レポ」(http://www.repo-zine.com/)編集長の北尾トロさんの目にとまれば、「レポ」から執筆依頼が舞い込む、というイベントです。また、観客には、書き手を探しているメディア関係者もたくさん見に来るとのこと。  「『レポ』で書きたい」という下心と、「観客として来ているメディア関係者から新規の仕事をもらいたい」という下心と、「当連載のことをプレゼンで宣伝してPVを上げたい」という下心、そして、「壇上に上って目立ちたい」という下心――とにかくこれ以上ないたっぷりの下心ばかりを引っ提げて、会場の「東京カルチャーカルチャー」(運営:ニフティ/http://tcc.nifty.com)へ向かったのでした。  出場者13人中8人が女性と、意外にも女性が多いことに驚きました。控えスペースは隅っこに数人の男性陣、真ん中に女性たちが陣取り、高校の文系クラス状態。表面上は「普段なんのお仕事されてるんですか~?」と仲良さげに振る舞う女性陣ですが、あくまでもライバル同士。キャッキャと楽しく談笑しつつも、内心で腹の探り合いをするような、微妙な空気が流れていました。
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写真右奥にひっそりと写っている2人が男性。あとはすべて女性。
 そんな中、一人、また一人と壇上でプレゼンをしていきます。そのプレゼン内容も、「昔、彼氏(現・旦那)が出家しました。私、"お坊さん萌え"してます」「私の周りには変なおじさんばかりが寄ってくるんです」「私、ノーブラで就活しています!」等、"ワタシ変でしょ! 個性的でしょ! ね? すごいでしょ?"と言わんばかりのツワモノ揃い。  前のめりな出場者に反して、審査員は容赦なく手厳しいコメントを連発。審査員席に座っていたのは、北尾トロさんの他、「レポ」執筆陣の乙幡啓子さん、下関マグロさん、えのきどいちろうさん。  専門的な内容を分かりやすくプレゼンした出場者に対し、 「それは"企画"ですか? 今プレゼンしていただいて、知らなかったことばかりで、すごく勉強になったなー、と思っただけだったので......」  彼氏が出家したという「お坊さん萌え」プレゼンには、 「出家した彼氏は、今の旦那さんなんだよね? あなたそれ、ノロケ?(笑)」  また、非常に練られていて上手なプレゼンに対してさえも、 「企画の立て方はうまいけど、それ、本当に実現できるの?」  さらには、「ノーブラで就活していた」と渾身のカミングアウト、もとい、プレゼンをした美人現役女子大生の企画も、 「『レポ』で書くなら、"ノーブラ"程度では全然ダメ。パンツ一丁で生きていくくらいじゃないと」  と一蹴されてしまいました。......キビチイ。
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歯に衣着せぬ審査員のみなさん。女子大生の
「ノーブラ発言」にもまるで動じません。
 そして私も檀上でプレゼンするも、例に漏れず、完膚なきまでにたたきのめされたのでした。
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恥を捨てて、"ロリ顔ライター"アピールを
必死に繰り返したのです......。
 「あの、日刊サイゾーで、"ロリ顔ライター"として『散歩師・朝井がゆく!』という顔出しの冠連載を持たせていただいてまして。他に、男性誌を中心にお仕事しています」 審査員・下関マグロさん 「あなた、僕よりも全然ライター経験おありですね(笑)」  「えっ、とんでもない! えーと、企画なのですが、昔、児童劇団に所属していた経験があるので、経験者しか知らない子役オーディション事情などの裏話を語れます」 一同 「......。」  「(くっ......)あと、私、実はコラムニストの泉麻人の娘です。私しか知らない家での父の姿についてを書けます」  と、ズルいことを承知で切り札を出してみたものの、客席・審査員席ともにさほど盛り上がらず。中央線カルチャー臭がぷんぷん漂う「レポ」と親和性の高いネタかと思ったんだけど、......ダメ?
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しーん。
 審査員の北尾トロさんは、「面白い企画だとは思うけど、『レポ』じゃなくて、もっとギャラの高い媒体で書いた方がいいでしょう。『レポ』なんかギャラ安いんだから」と苦笑。さすがは"ノーブラ女子大生"にも陥落せぬコワモテ審査員です、取り付く島もありませんでした。
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シビアなコメントに、ちょっぴり泣いた。
 この厳しい審査の中、見事大賞の座を射止めたのは「私の周りには変なおじさんばかりが寄ってくるんです」と、今まで寄ってきた変なおじさん遍歴を自作の紙芝居で発表した中島とうこさん。
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左端に立っている女性が、中島とうこさん。
 審査員による決め手は、「中島さんは、Mとか、不幸体質のような印象を与えるから、変なおじさんが寄ってくるのかな? そのあたりの事件遭遇率の高さに、"ライターっぽさ"を感じた」とのこと。実際、出場者でただ一人、谷間と生脚を見せつけるようなミニスカワンピに、バッチリフルメイク。控えスペースではやや離れたところで煙草をくゆらす中島さんの姿は、最初からどこか異様な雰囲気を醸し出していました。しかし、ライター未経験の中島さんが"ライターっぽい"と言われ、曲がりなりにもプロとして数年やってきた私は華麗にスルーされたわけです。この先、私はどうすれば......? 廃業の危機?  審査員曰く、中島さんの"変なおじさん引き寄せ"や"不幸体質っぽさ"然り、「書き手自身が大変な目に遭っているような、汗臭さを感じるものを読者は読みたい。普通の人が持っている普通の生活や、仕事、家庭、そういったものを捨てる覚悟が必要」だそう。著名なエッセイストの方々の多くが、散々な目に遭っているプライベートを切り売りして、読者にウケていることを考えても、とても納得のいくお言葉。  大賞授与を終えて、控えスペースに戻ってきた中島さんに対して、「すごいですねー! おめでとうございます♪」と素直に称賛の辞を浴びせる出場者たち。え、みんな悔しくないの? もっと、歯ぎしりとかしないの? そんな心が美しい彼らを尻目に、私は端の方でブスッとしながらこの日交換した名刺の枚数を、1枚、2枚、と数えていました。プレゼンを見て気になった人がいたら、観客が各々、出場者控えスペースに赴いて名刺交換にやってくる、という仕組みの中、私に名刺交換を求めにきてくださった人数は、実は、全出場者中、最多だったのでした(たぶん)。
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某版元編集者さんとの名刺交換。大賞は取れなくても、
一応、地味にモテてはいたんです!(負け惜しみ)。
交換した名刺の束だけが、私の心のオアシス。
 さらに後日、雑誌「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)の編集者さんから、「イベント当日は私用で名刺交換できずに帰ってしまったのですが、ぜひ朝井さんにお仕事をお願いしたい、と直感的に思ってご連絡差し上げました」とのメールが! わざわざ人づてに私の連絡先を調べてくださったようです。カルチャー好きにとっての憧れの雑誌「ダ・ヴィンチ」様からじきじきにラブコールをいただけるとは! なんだ、モテるじゃん、私。女としての自信......じゃなかった、ライターとしての自信を喪失しつつありましたが、これでどうにか面目を保てそうです。やれやれ、めでたしめでたし。 (写真=永利彩乃/取材・文=朝井麻由美)
ライターになるための練習問題100 名乗ったモン勝ちですが。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱!

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「もってけ!セーラーふく」のイントロが始まった。き、緊張する!
左から、そらさん、桃月かすみさん、朝井(=筆者)、
盛り上げ役のちーさん。図らずも、全員黒ニーハイの
絶対領域をちらーり。
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  "散歩師"などとおそれ多い冠を付けていただいている当連載だが、職業柄、どうしてもインドアに偏りがちなきらいがある。ライターなんてそんなものだ。いつものようにネットサーフィンにいそしんでいたある日、気になるスポット「アニソンバー」を発見。世界初のアニメソング専用カラオケバー、ここではアニソンしか歌ってはいけないのだそう。今こそ、日々、パソコンの前に張り付いている成果を出す時! 意気揚々と、上野の「ANI-SON BAR あにすた!」へ足を運んだ。  扉を開けると、迎え入れてくれたのはツインテール美少女。もちろん、フリフリのアニメコスプレ衣装を身にまとっている。奥の方では、男性サラリーマン客がロボットアニソンをステージ上で歌うのに合わせて、スレンダーな茶髪美女と、メガネっ娘がタンバリンをたたいていた。あまり深く考えずにここまで来てしまったが、こ、この店って、つまり見ず知らずの人たちの前でアニソンを熱唱しなければならないのね......。は、恥ずかしくて、私、とてもじゃないけどそんなこと......!
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タンバリンとマラカスでノリノリの店員さん。
 私が隅の方でモジモジしているのをよそに、ひっきりなしに曲が入り、お客さんが入れ代わり立ち代わりで歌う。この日のお客さんは全員一人で来ていたようで、友達同士で一緒に歌ってやり過ごす人など皆無。どうしよう、早く私も歌わないと、このままでは何しに来たのか分からない。  ひとしきりモジモジして心の準備ができたところで、『らき☆すた』の「もってけ!セーラーふく」を3人の店員さんと一緒に歌ってお茶を濁すことにした。この店では、一人で歌うだけでなく、店員さんと歌うこともできるのだ。
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歌ってみると意外に楽しい。
 歌い終わってみると、いわく言い難い高揚感に包まれ、いい具合に体が火照ってきた。歌い始める前はあれだけグズグズともたついていたのに、人前で歌うのも案外悪くない。何だろう、この気持ち。  そして何より、店員さんたちの完璧な歌いっぷりには舌を巻いた。店員さんを選ぶ際には、歌唱力テストなどがあったのだろうか。メガネっ娘店員の桃月かすみさんと、店長のおやぶんふくださんに聞いてみた。
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店長のおやぶんさん。お客さんが歌ってるときは、
店長も盛り上げ隊をやってくれるんだゾ☆
――皆さん、アニメ声だし、お上手ですね。 おやぶんふくださん(以下、おやぶん)「うちの店員は、応募者130人中、10人の精鋭ですからね」 ――面接でアニソンを歌わせて上手な子を選んだのですか? 桃月かすみさん(以下、かすみ)「いや、店長が嫁にしたい子を選んだんですよね?(笑)」 おやぶん「そうそう(笑)。いえ、マジメに答えると、歌唱力テストは特にしていないのですが、僕がアイドルとしてプロデュースして人気が出そうだな、と思った子を選びました。実際、ほとんどの子が現役の地下アイドルや声優をやっています。店員の女の子それぞれ全員のCDを出す企画も進行中なんです」
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(写真上)入口もカラオケのような
様相を呈している。
(写真下)店内にはフィギュアが
敷き詰められている。ファンには
たまらない。
かすみ「店長は、もともと『Little Non』という、アニソン系のバンドメンバーとして活動していたんですよ。カラオケにもバンドの曲が入ってるので、おやぶんのファンの人もお店によくいらっしゃいます」 ――そんな人気バンドメンバーのおやぶんさんが、なぜアニソンバーの店長に転身? おやぶん「2月にバンドが解散になって路頭に迷っていたときに、アニソンカラオケバーのお店を開くっていうアイデアがわいてきたんです(笑)」 ――なるほど。でも、なぜ秋葉原ではなく、上野なのでしょう? おやぶん「うちの店では、お客さんと女の子がデュエットをするから、法律的に"風俗店"の扱いになってしまうんですよ。もちろん、当店ではいかがわしいことは一切ありませんよ!(笑) アキバよりも上野の方が、"風俗店"の許可を取りやすい、という理由でここに店を構えています」 ――女の子とデュエットできるとはいえ、さっきから見てると、皆さんお一人で歌われる方が多いですよね? 一人で歌うの、恥ずかしくないんですかね......? かすみ「恥ずかしがる人はいないですねぇ。もともと、人前で歌うことを前提でお店にいらっしゃってるわけですし......」 ――うっ......、そうですよね。ぐうの音も出ません。  筆者のような恥ずかしがり屋には肩身が狭いお店なのかと思いきや、単純に人が歌うアニソンを聞きたいから来る人や、店長や店員さんと話すのを楽しみに来てる人も少なくないのだとか。アニソンを愛する気持ちさえあれば、問題なさそうだ。ステージ上で我先にと歌うもよし、店員さんとキャッキャウフフと戯れるもよし、隅でモジモジしてるもよし。アニソンの聖地「ANI-SON BAR あにすた!」は、実に懐の深い店であった。 ●体中が火照っちゃう度 ★★★★★ 人前で歌えば、火照る。かわいい店員の女の子と談笑すれば、火照る。ドキマギする要素満載の空間だった。 ●「ANI-SON BAR あにすた!」http://anista.net/index.html> お客さんの年齢層も20代から50代までと幅広い。ガンダム等の定番ロボットモノから、最近の萌えアニメまで歌われる曲も日によってさまざま。料金は、最初の1時間は飲み放題2,000円~。「おんなのこ料金」もあり。システム詳細はサイトまで。 (取材・文・写真=朝井麻由美)
みんなアニメが好きだった ある意味、ソウルミュージック。 amazon_associate_logo.jpg
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ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」

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マッチ売りの少女じゃありませんよ!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  電車を乗り継いで、"トルコ"へ行ってきた。東京の中にあるトルコ、それが「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」だ。トルコといえば......ねばねば伸びるトルコアイス、トルコ行進曲、青っぽいオブジェやデザインが多い国。こんな申し訳程度のトルコ知識ながら、ひと目で「トルコだ!」と思わず駆け寄ってしまったくらい、「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」はトルコ的な建物である。
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どう見てもトルコ。代々木上原駅から徒歩約5分、
車通りの激しい大通りに、唐突にトルコが現れる。
 "ジャーミイ"とは、アラビア語で「1日5回礼拝する場所、大きな礼拝堂」の意。英語で言う"モスク"のこと。  ここへ来たからには絶対にやってみたかったのが、冒頭の写真。トルコ風コスプレ。  イスラム教信者の女性は、外に出るときはこのように、髪の毛を隠すようにしてスカーフを頭に巻くのがしきたりなのだ。  また、男性向けには、礼拝のときにかぶる白い帽子がある。施設スタッフのアブドゥーラ・サットさんに「これは男性がかぶるものです。普通は、女性はかぶらないのですけど......」と止められるのを、「そこをなんとか!」とゴリ押ししてかぶってみた。
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ナースキャップのように見えなくもない。
 女性用スカーフと男性用帽子でトルコ人気分をひとしきり味わって満足したところで、施設内の見学を開始。  トルコ名物のひとつでもあるじゅうたん売り場に、前出のスカーフや帽子、その他小物を売る物販コーナー。 toruko04.jpg  2階の礼拝堂内部は青と白が基調になっていて、本格的なトルコの雰囲気が味わえる。毎週金曜日の礼拝の時間には、堂内を埋め尽くすほどの人が集まり、聖地メッカのカアバ神殿に向かって、アッラーに祈りをささげるのだとか。
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 噴水付きの、トルコの伝統的な応接間も。
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「トルコの昔の家には必ずこのような部屋があります。噴水は付けない地域もありますが」(前出・アブドゥーラさん)
 最近のトルコではこういった伝統的な家屋は減っているとのことで、日本でいう古民家の囲炉裏部屋のようなものだろうか。  そして、建物内のいたるところに書かれている"カリグラフィ"。アブドゥーラさんによると、「"カリグラフィ"は、アラビア語をすごく美しく書いたものです。日本の書道に近いかもしれません」だそう。
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これは「すべてはアッラーの御心のまま、(本当に)アッラー以外には何の力もございません」
(クルアーン第18章39節)と書いてある。
 右も左もトルコ、トルコ、トルコ。ものの1時間程度で、すっかりトルコに詳しくなれた(ような気がした)。日常の喧騒から逃げ出したいけど、海外旅行へ行くほどのエネルギーはない、という、筆者のようなモノグサ出無精にはおあつらえ向きの施設かもしれない。  ちなみに、取材後おいとまする前にトイレをお借りしたところ、トイレまでもがトルコだった。脱帽。 (取材・文・写真=朝井麻由美) ●にわかトルコ旅行度 ★★★★★ 唯一の難点は、施設内でトルコアイスを売ってないところ。アイスどころか、食べ物は一切ないので注意。 ●「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 <http://www.tokyocamii.org/publicViews/home/lang:jp/> 今年、8/1~8/29の断食期間には、日没後に施設内1階の多目的ホールでお食事会を開催する予定。なんと、誰でも無料で参加可能。詳細はHPにて。
どんどるまん・トルコアイス1Lパック ブームだったな。 amazon_associate_logo.jpg
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