
Yahoo!オークション
昨今、大人気のネットオークション。「Yahoo!オークション」には現在、2000万件を超える出品があり、多数のユーザーが利用している。一般的な中古ショップやリサイクルショップで買い取ってもらえない商品でも、オークションなら意外な値が付くことがあったり、発売が終わっている商品やそのパーツなどを探すときにも重宝する。しかし、人とカネが集まれば、当然よからぬ輩も集まってくる。
オークション詐欺は黎明期から問題になっていたが、手を変え品を変え、今でも頻繁に起きている。被害に遭わないためにも、オークション詐欺の手口を把握しておくことは大切だ。
一番多いのが、つり上げ詐欺。スタート価格を安く設定し、誰かが入札してきたら、出品者が別のIDで入札して価格をつり上げる方式だ。細かく上乗せして、その人が出せる限界まで価格を上げる。このIDが商品を落札してしまったらキャンセルし、「1番の人がキャンセルしたので、あなたに権利が移りました」と連絡するのだ。喜んで購入してしまう人がいるが、これはれっきとした詐欺行為だ。対策としては、別IDのアカウントをチェックし、落札件数や評価などをチェックすると効果的。とはいえ、今では別IDの履歴まで偽造して良好に見せる輩がいるので、1番がキャンセルしたと連絡が来ても無視するのがベストだ。
商品を誤解させるような詐欺もはやっている。ブランド品の写真を掲載して出品し、落札者にその商品の写真を送るというものだ。よく出品ページを読むと、商品そのものを送るとは書かれておらず、「説明を十分把握した上で入札して下さい」などという注意書きまである。これは、注意深く見れば判別しやすい。また、ブランド品の場合、明らかに相場より安いなら注意が必要。オイシイ話はそう転がっていないものだ。同様に、写真ではなく、偽物を送るケースも多い。この場合は、落札者が偽物だとわかっていて取引していることも多く、評価がよかったりするのも困りものだ。こちらも、相場より大幅に安いために見分けが付く。
商品がなかったり、そもそも発送するつもりがないのに出品し、代金をだまし取るケースもある。多人数からの入金を待つために、可能な限り発送を遅らせようとする。チケット詐欺の場合は、偽造チケットを送付して時間稼ぎをすることもある。最近のオークションサイトは、出品者の身元確認をするサービスが多いので、このような露骨な犯罪は起きにくい。しかし、ソーシャルハッキングで他人のIDを乗っ取り、入金だけは自分の口座に振り込ませるという事例が散見されている。出品者の名前とことなる名義の口座に振り込ませようとしているなら要注意だ。
入札のコメント欄や、落札後のやりとりで、直接取引を持ち掛けることも多い。匿名取引ができるエスクローサービスや代引きサービスなどを使いたくないため、直接振り込ませたいからだ。この時の常套文句は、「すぐに振り込んでくれるなら10%値引きします」というもの。「即発送します」「粗品を付けます」といった手口もある。直接取引は無視する。そもそも、そんな提案が来た時点で、入札からは手を引くべきだろう。また、直接取引を持ち掛ける際、簡単な英語を使うことがある。なぜか、英語だと簡単に引っかかってしまう人がいるが、こちらも同様に無視するといいだろう。
反対に、落札者が出品者を詐欺にかけることもある。商品を先送りしてもらい、代金を振り込まないというものだ。これは、先払いしてもらえばいいだけ。悪質なのは返品詐欺だ。普通に入金して商品を受け取り、その後、破損していたり故障していると難癖を付けて返品する。その際、別の商品を送付するのだ。例えば、自分のスマホを落として壊した場合、同じ製品を落札して、壊れた製品を送り返すのだ。これを防ぐためには、出品物のシリアルナンバーなどをしっかり控えておく必要がある。また、DVDビデオやソフトウェアなどのコンテンツの場合、商品をコピーしてから傷を付けて送り返して返金を要求する手口もある。これも、出品時にきっちり撮影して証拠を残し、トラブルがあったらオークションサイトに連絡するといいだろう。
詐欺に遭うと、いろいろな手続きをしなければならず、とても疲労する。保証サービスがあっても100%返ってくるわけでもないし、時間もかかる。自分の目を鍛え、詐欺に遭わないようにしよう。
(文=柳谷智宣)
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「ニセ高岡早紀に、ニセ高田純次も……」芸能界にも遠隔操作“成りすまし”ウイルス被害が続出中

イメージ画像(「Thinkstock」より)
TBSに犯行声明が届いたことで発覚した遠隔操作ウイルス事件が世間を騒がせているが、似たような犯行が芸能界でもあったことが分かっている。
警視庁の捜査関係者によると「今回、誤認逮捕などが分かったのは同じ犯人によるつながりだけですが、似たような犯行をしていた別の犯人が複数、浮上している。つまり、冤罪事件は現在分かっているものだけでなく、倍増する可能性が出てきた」としているが、そのひとつが今春、芸能界で起こっていたものだ。
4月、一部の週刊誌や実話誌宛テに、女優の高岡早紀を名乗るメールがあり「インタビュー取材を受ける」との内容に釣られた記者が指定の場所に向かったところ、そこは都内のゴミ屋敷だった。
「ひどいイタズラだった」と当時を振り返るのは、騙された実話誌の記者、小林俊之氏だ。
「僕はすぐ帰りましたが、同じように呼び出された週刊誌の記者は、その足で警察に威力業務妨害として被害届を提出したそうです。後日、メールアドレスの送信元を示すIPアドレスから、神奈川県に住む会社員男性Aさんのものと判明したんですが、警察が任意の事情聴取を繰り返した際、“認めてくれたら上申書で罪を軽くできる”などと言ったことが問題となって、起訴はされなかったとか」(小林氏)
この警察の対応に怒った週刊誌記者が独自にAさんと接触したところ、犯行を否認されたため、話のウラをとった。するとAさんにはアリバイがあり、しかも、ひとり暮らしでほかにAさんのパソコンを利用できる人物がいないことが判明。さらにパソコンを専門業者に調べてもらったところ、遠隔操作のできるウイルスに感染していることが分かったという。
「今回、再び調べたら、世間を騒がせているものとは手口が別であることが分かって、同じような犯行をする者がほかにもいることが分かったんです」(同)
また、後日、ニセ高田純次のメールも出回っていたことが判明。こちらは銀座の飲食店に予約を入れるイタズラで、これもまたウイルス経由の遠隔操作の可能性が高いという。
「高田さん本人は“今年になって銀座は2回しか行ってないのに、おかげで常連のようになってしまった”と笑っていたそうですが、もし大事な仕事に被害があったりすれば笑い事ではなくなりますよ」(同)
警視庁ではIPアドレスから犯人を特定した場合、ウイルス感染の検査やメール送信時のアリバイ確認をするべきだが「パソコンに詳しくない刑事だとそういった作業を省いてしまうことが多い。今後も類似犯が続出するのが怖い」と前出捜査関係者。まだまだこの問題は収まりそうにない。
(文=鈴木雅久)
「冤罪の可能性は1,000件以上!?」不正アクセスでの成りすまし犯行に、警察は打つ手なし……

イメージ画像(「Thinkstock」より)
たとえ犯人を逮捕しても、問題は片付きそうもない。
遠隔操作ウイルスを使った成りすましの犯行予告・脅迫メール事件で、警視庁と4都府県警の合同捜査本部は、TBSに送られた犯行声明メールの送信元を特定するため、近く中継サーバーのあるヨーロッパに捜査員を派遣することになった。犯人は海外サーバーを経由しており、その追跡は世界規模に広がってしまうわけだが、この大捕り物で犯人を捕まえても“冤罪”の後始末はそう簡単ではなさそうだ。
「何しろ昨年、摘発したネット犯罪は5,000件以上で、うち不正アクセスや書き込みによるものだけでも数百件。中には逮捕された容疑者が否認していたものも多く、昨年以前のものをさかのぼれば、冤罪の可能性のあるものは1,000件を下らない」
こう話すのは、都内・ネットセキュリティー業者だ。
「当然、再審を求める声もあちこちから上がるでしょうし、司法関係もこれを無視するわけにはいかなくなる。さらに、現在進行形で同様の犯行が続けば、とても人手が足りない状態になるでしょう」(同)
問題はそれだけではない。刑事事件だけでなく、過去に民事で決着がついたネット事件の判決も「疑わしいものがたくさんある」と業者は話す。
「例えば、広島県在住の元作家Aさんは3年前、都内在住の男性からインターネットの掲示板で名誉毀損の誹謗中傷を繰り返されたと訴えられ、東京地裁から数十万円の支払いを命じられる判決を受けたんですが、Aさんはその数年前から認知症を患っていて、パソコンはその進行を防ぐためのリハビリにしか使っていなかったんです」(同)
当然、Aさんは法廷に出ることはできず、別の親族が文書で“身に覚えのない旨”申し立てを行った。さらにパソコンを調べたところ、遠隔操作された疑いのあるウイルスが検出され、成りすましの可能性が出てきたため、そのことも陳述したが「まったく聞き入れてもらえなかった」という。現在、Aさんの親族がこのセキュリティー業者にその証拠となるものを抜き出す作業を行ってもらっているところだ。
「ただ、現状では、よほど明確な証拠でも出さない限り、司法で不正アクセスの可能性を認めることはないんです。その証拠は我々専門家でも抽出が難しく、一般人が自力で立証することはまず不可能」(同)
ネットがらみの犯罪では刑事の冤罪だけでなく、民事で間違った判決が日本中で下されまくっている可能性があり、過去の件の再検証をどこまでやれるかという問題がある。とても犯人逮捕で一件落着する話ではなさそうだ。
韓国”ネトウヨ・ネトサヨ”の真の脅威朴槿恵の大統領就任で反日運動が激化!?
【サイゾーpremiumより】
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
「MB、独島(竹島)を電撃訪問」──。 終戦記念日を目前に控えた8月10日、MB【編註:明博(Myung-Bak)のイニシャルから韓国でこう呼ばれる】こと李明博大統領のとった行動は、韓国メディアにとっても大きなサプライズだった。実効支配している強みから、「日本との間に領土問題は存在しない」との立場を貫く韓国政府は、竹島問題を外交の俎上に載せるのを避けてきたからである。 日本から見ると、竹島の領有権や日本海(韓国では東海)の呼称問題で、韓国は自国の立場を世界に向けて無遠慮にアピールしている印象があるが、実は、そうした活動を担っているのはほとんど民間団体なのだ。 中でも図抜けた行動力を持っているのが、「VANK(Voluntary Agency Network of Korea)」というNGO組織である。 その名は日本のネトウヨなどの間でも知られており、ネットで検索すると、「韓国最大のネット右翼」「サイバーテロ集団」などの言葉にぶつかる。「日本海」「竹島」などと表記された海外の文献や地図を見つけるや、「独島」「東海」への修正を求めるメールを会員が一斉に送付し、それが受け入れられるまで続けるため、「サイバーストーカー集団」などと呼ぶ向きもある。2010年には、日本のネットユーザーが韓国フィギュアスケート界の妖精金姸兒に対する中傷を書き込んだことをきっかけに、「日韓サイバー戦争」が勃発。2ちゃんねるをアクセス不能にさせられた日本側のユーザーたちが、VANKのウェブサイトを主な報復対象にしたこともあった。 こんな説明を受けてしまうと、外国人排斥を掲げ、路上にも繰り出してヘイトクライムまがいのデモを行う日本のネトウヨとイメージがかぶってしまうかもしれないが、その実像は著しく異なる。 そもそも、韓国における右翼・左翼のあり方は、日本とはかなり異なっている。ごくごく大ざっぱに言うと、韓国には日本からの独立以来、「日本支配下の親日派=保守=右翼」、「日本支配下の独立運動勢力=革新=左翼」という流れがあるのだ。そして日本とは違い、破天荒な活動を展開するのは主にネトサヨであり、ネトウヨは”リアルな優等生エリート集団”が頭脳戦を展開させている。 実際、彼らと同様の主義主張を展開する韓国の民族派団体の関係者にVANK会員の評判を問うと、「とにかく礼儀正しく、知識が豊富」(独島博物館李元徽学芸研究士)、「純真でひたむき。彼らを見ていると癒やされる」(民族問題研究所の趙世烈事務総長)などと、まさに学校の優等生に向けられる評価そのものだった。 ただ、そんな礼儀正しく純真な彼らの活動が、きわめて大きな”破壊力”を持っているのも事実である。VANKはナショナル・ジオグラフィック、ヤフー、米国務省、ユニセフ、WHO、グリーンピース、コロンビア百科事典、米中央情報局などに粘り強くメール攻勢を続けており、これまで少なくとも300のウェブサイト、1000点の教科書の表記を「修正」させたという。 そのパワーの源泉としては、伸び続ける会員数が第一にある。竹島問題がヒートアップするさなか、VANKの朴基台団長に直撃した。 「現在の会員数は7万5000人で、ここ約5年間で5倍に増えました。このうち常時500~600人ほどが、オンライン上で独島などの表記修正を働きかける作業や、韓国に関する正しい知識を海外に普及させる広報活動に携わっています。また、学校の夏休み期間には1500人規模のオフライン会合が全国で頻繁に行われていますよ」 現在、VANKは大統領直々の指示により、政府から支援金を得ており、同団体への加入は、学歴社会である韓国の受験戦争にも有利に働くようになってきているという。というのも、彼らは、12段階のテストをクリアした、”エリート”たちのみを正会員として迎えているのだ。 1段階目の設問は「気に入った韓国広報サイトを見つける」「自分の故郷の文化や観光地を紹介した文章を作る」など比較的容易だが、2段階目以降は「英語で自己紹介する」「英語で(表記の)修正要請文を作る」などと、中学・高校生にはハードルが高いと思われるような項目が登場する。さらに段階を進めると「海外に知り合いを何人作ったか」「その時、どのように韓国を宣伝したか」など実践度が増していく。そして、サイバー外交官への最後の難関には「抗議すべきサイトとその発見方法」や「国際書簡(親書、協力要請書簡)を送る」など、本物の外交官顔負けの課題が用意されている。 「会員のうち約5万人が学生です。大学入試の勉強と並行してテストを受ける高校生も多いですよ。外国籍の会員も約1万5000人いて、50人ほどと少数ながら日本人もいます。ですから、韓国語と英語のみならず、世界のほとんどの主要言語に対応できる。今のペースでいくと、会員数は近い将来100万人規模になると思うのですが、そうなれば必然的に、VANKが育てあげた”サイバー外交官”の中から、本物の外交官が生まれる、ということになっていくでしょうね」(朴団長) となれば、100万人のネトウヨが一斉に日本へ攻勢をかける、という事態も起こりうるのだろうか? 「そんなことはありませんよ。私たちは右翼とか民族主義者とかに誤解されがちですが、目的はあくまで韓国について”正しく”知ってもらうこと。東日本大震災のときも、会員たちが義援金を送っていますし。VANKが過激であるかのように言われるのは本意ではありません」(同) ■内閣総辞職させる脅威日本の敵はネトサヨ? 2ちゃんねるの騒動はあったものの、韓国メディアの関係者たちに意見を求めてみても、皆一様に「VANKは悪質なサイバーテロを行うような団体ではない」と答えた。 同国の情報当局者によれば、「何か大きな騒ぎを起こす勢力がいるとすれば、韓国では右翼よりもむしろ左翼のほうだ」という。韓国のネット左翼は、革新派の市民団体や世論と密接な連携を持っている。政界の保守勢力や旧体制派のメディアは、言論関係の法律解釈で彼らの活動を封じようとしたこともあったが、あまり功を奏していない。むしろ、ネット左翼の影響力は、ますます強まっているのだ。 実際、牛海綿状脳症(BSE)問題を受けて停止されていた米国産牛肉の輸入再開を韓国政府が決定(08年4月)した際には、ネトサヨらの呼びかけで大規模な抗議運動が発生。一時は首都機能がマヒ寸前となり、政権を内閣総辞職にまで追い込んだ。 また、03年の盧武鉉政権の誕生も象徴的といえる。前年の大統領選挙において、脱地縁、脱学閥などを訴え、既存の選挙システムに依存しないことを公言した盧陣営だったが、予想通り苦しい戦いを強いられた。ただ、盧武鉉の政策が韓国の構造的な転換につながると支持した勢力は、新しい選挙戦の形を模索する。そこで利用されたのが、インターネットだった。結果、中でも「ノモサ」という団体に所属する左派の若年層が中心となり、ネットをフルに活用してほかの有力候補者を蹴散らすこととなったのである。 そして、そんな勢いに乗る韓国の左翼が最も闘志を燃やすのは反米運動においてだが、それがいつ日本に向かってこないとも限らない。 たとえば、今年末の大統領選で最有力候補といわれている与党セヌリ党の朴槿恵元代表は、父である朴正熙元大統領が旧日本軍の将校出身であることなどから、左翼からは「親日派の末裔」と見られている。韓国人ジャーナリストが言う。 「現在の従軍慰安婦問題のこじれは、朴正熙元大統領の結んだ日韓基本条約に端を発している側面があるため、保守派からの政権奪還を目指す”ネトサヨ”は当然、朴槿恵元代表を親日派として指弾するでしょう。 仮に、朴槿恵元代表が竹島問題で『弱腰』と見られる態度を取れば、ネトサヨによる親日派攻撃はいっそう大きく燃え上がるでしょう。ハッキリ言って、右翼が中心になってきた従来の反日運動はまだまだ甘い。街頭の反米デモで火炎瓶を振りかざし、戦闘警察(機動隊)との流血沙汰を繰り返してきた左翼陣営が本気で反日に転じたら、今までとは次元の違う騒ぎが起きる可能性がある」 ネトウヨ・ネトサヨ、いずれにせよ、韓国社会に大きな影響力を持つ彼らの活動が激化すれば、現在の危うい日韓関係にまでその力が及ばないとも限らない。竹島問題をはじめ、これ以上、トラブルが大きくならないことを願うばかりだ。 (文/河 鐘基) ■ネトウヨ・ネトサヨ 韓国では、ネットの住人を指して「ネチズン=ヌリクン」という。これは、2000年頃、左派=革新派勢力が中心となって形成されたものであり、彼らがネット左翼(ネトサヨ)の源流と言われる。対して、ネット上で旧体制派の保守勢力的な発言をする人たちを、ネット右翼(ネトウヨ)と呼ぶ。 【「サイゾーpremium」ではこの他にも日韓領土問題に迫った記事が満載!】 ・慰安婦問題でも大統領の保身のためでもない! 竹島問題が加熱した本当の理由 ・なぜ国境の島のウェザーニュースを報じないのか?領土問題にはパフォーマンスで応じろ! ・ナショナリストな左翼が選ぶ安直な"右翼"に対処する 懐が深い"左翼"本のススメ『「反日」の正体』(文芸社文庫)
■「サイゾーpremium」とは? 雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
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「たぶん、一生モテないと思います……」“ネガティブすぎるイケメンモデル”栗原類の素顔

イ……イケメン!!
雑誌「MEN'S NON-NO」(集英社)や「POPEYE」(マガジンハウス)をはじめ、数々の雑誌やショー、広告などに出演。17歳の現役高校生にしてファッション業界の第一線で活躍する、日本人とイギリス人のハーフモデル・栗原類。
誰もがうらやむ端正な顔立ちと、抜群のスタイルは、彼がそこにたたずむだけで一流ブランドの広告ヴィジュアルの世界に入り込んでしまったような、ラグジュアリーな感覚に誘ってくれる。
さぞかし女の子にモテモテだろうと思いきや、先日、バラエティ番組『芸能★BANG+』(日本テレビ系)で「ネガティブすぎるイケメンモデル」として、その特異な性格を披露し一躍話題に。また、このインタビュー中も、ホットコーヒーをマドラーで激しくかき混ぜながら、独特の静かな口調で「僕はおそらく一生モテないと思います……」などと後ろ向きな発言を連発。
普通の高校生とは明らかに異なる彼に、ロングヘアーの下に隠された素顔を覗かせてもらった。
――キレイな顔立ちですね。みんなから「カッコいいね」とか……。
栗原類(以下、栗原) (質問を遮って)言われません。
――え、言われるでしょ?

栗原 言われませんし、言われたいとも思いません。自分自身をカッコいいとか、イケメンだと思ったこともありませんし、人からそう言われても喜ぶべきなのか分からないので、別にイケメンと呼ばれなくてもいいです。なぜなら僕はイケメンではないので……。
――なんてもったいない性格! 『芸能★BANG+』放送後、すごい反響だったそうですね。
栗原 もうすごかったです。Twitterでも「この子、ツボだわ」とか「え、マジ?」というようなツイートが続いて、放送前日は300人くらいだったフォロワーが、一気に3,000人になって、今でも増えまくっています。2ちゃんねるでも「これはガチだ、俺には分かる」などと、ヘンなスレッドまで立てられてしまいました。まあ、僕は別にいいんですけど……。
――放送をご覧になって、ご自身の感想は?
栗原 今もそうですが、声が小さかったり、答えが矛盾したりと、“ちゃんとしゃべれない”という反省点もありましたし、皆さんとのカラミを見て“こういうのが面白いんだ”と教わりました。僕は普段、自分のポジティブな面とネガティブな面をノートに書き出して、自分を研究して、私生活で何に注意するべきか、何をしなければ周りに迷惑がかからないかということを考えているのですが、番組に出たことで、自分の知らなかった自分や不注意に話している自分を知りました。
――「ネガティブすぎる」というイジられ方をするのは、平気ですか?
栗原 別に構いません。僕は、生活で大きなことがあっても、人形のように気にしないタイプなので。
――17歳とは思えない冷静さですね。
栗原 おそらく本格的に「MEN'S NON-NO」の仕事が増えた2009年頃から、周りの年上の方々に失礼のないようにするために、より消極的で冷静な性格になったんだと思います。
――現在、高校3年生ですが、学校ではどんなポジションですか?
栗原 基本的に、一匹狼として一人でいることが多いですね。休み時間も常に隅っこのほうで考え事をしたり、本を読んだりしています。最近は、スティーヴン・キングの『ミザリー』や『シャイニング』、ロアルド・ダールの、『ジャイアント・ピーチ』などを読みました。今はとくに、暗い話が好きです。
――携帯メールはどのくらいしますか?
栗原 知人に連絡すること自体がないです。仕事のメールなどは、パソコンのメールのほうでチェックしています。
――ちなみに、苦手なタイプの同級生はいますか?

大変身!
栗原 男性でいうと、わざわざ日焼けしたり、髪を茶色に染めたりする“ギャル男もどき”みたいな人たちが苦手です。
――その“ギャル男もどき”に絡まれたりしませんか?
栗原 もし絡まれそうになっても、自分は逃げるだけです。ヘンなのに関わったら、いろんな人に迷惑かけちゃうと思うので……。
――先ほどから、人に迷惑をかけることをとても気にされてますよね。ブログでも、「ブログをさぼってしまい、非常に申し訳ありませんでした」などと頻繁に謝ってますし。
栗原 なるべく一週間に一回はブログを書こうと思ってるんですけど、その日程を越してしまうことがよくあるので、いろいろ反省しています。
――自分に厳しいですね(笑)。モデルの仕事は楽しいですか?
栗原 はい、とても楽しいです。カメラマンさんやスタッフさんと話ができたり、自分じゃ買えなさそうな服を着られたり。それに、雑誌に自分が載ることがなんとなくうれしいです。最初に仕事をしたのは5歳くらいなんですが、中学3年生頃まではあまり仕事がなかったので、最近は「ああ、仕事ができるっていいなあ」とよく思います。
――モデルさんは食生活に気を使っているイメージがありますが、普段は何をよく食べていますか?
栗原 主にグミ。あとは果物、野菜、スイーツなどですね。
――モデル仲間から、遊びに誘われたりすることはないですか? 例えば合コンとか。
栗原 ないです。連絡先すら知りませんし、休日も一人でいることが多いので。それに合コンには誘われても行きません。以前、一人でお店に入った時、僕の後ろで合コンをしていて。何が起きているのかと聞きながらお茶を飲んでいたんです……はい、盗み聞きです、悪い趣味です(ニヤリ)。
――あ、今日初めて笑いましたね!
栗原 そうですか……で、その合コンの雰囲気が嫌いでしたし、「場の雰囲気を壊す恐れがあるので、僕は行かないほうがいい」と思いました。それ以前に、僕は別に恋人はいらないので……。
――え、恋人いらないんですか?
栗原 いらないですし、この先も多分ないと思います。恋人はいないほうが、一人でいろいろ考える時間も増えるので楽しいんです。それに、僕は「相手を傷つけないためにどうすればいいか」ということを常に考えてしまうと思います。
――確か『芸能★BANG+』では、過去に4回告白して4回ともフラれたとおっしゃってましたよね。
栗原 若い頃は好きになりやすかったんだと思います。成長した今は、好きな人もいませんし、別になんとも思わないです。
――今まで彼女がいた経験は?
栗原 ないです。
――モテたいという欲求もないんですか?
栗原 ありません。モテるといろいろ大変なことにもなりますし、僕は一人で静かに考え事をしていたいと思うケースが多いので、モテたいと思うことはないです。それに自分は一生モテないと思うので……。
――女性に対してそのような考えであることを、親御さんはご存じですか?
栗原 はい、知ってます。自分はこういう性格ですし、「世の中的にはこれでいいんだ」と普段から話していますから。
――常にテンションが一定ですが、幸せを感じる瞬間はありますか?
栗原 最近は、ベランダで洗濯物を干しながら音楽を聴くことが楽しいです。みんなからしたらとくに面白いことではないと思いますけど、自分の“孤独な人生”の中では幸せな時間です。
――“孤独”は感じていらっしゃるんですね。「明るい性格になりたい」と思ったことは?
栗原 ないですね。仕事もプライベートも含めて、今ととくに変わりたいと思いませんし、自分は自分でいたいですし、それをいろんな人にも受け止めていただきたいです。それに明るくなるってことは、まず髪を切って爽やか系になることだと思いますから。髪の長いモデルはそんなにいないので、髪を短くすると仕事がもらいにくくなるんです……。
――髪型はあまり関係ないと思いますが(笑)。最後に、今後の目標を教えてください。
栗原 まだモデルとしても駆け出しですが、これからはモデルだけでなくトークもやっていきたいと思っています。“モデルの栗原類”として多くの方に認識されたいので、やらせていただける仕事があれば、期待に沿えるよう努力したいと思います。
(取材・文=林タモツ/撮影=後藤秀二)
●くりはら・るい
1994年、東京生まれ。幼少時から現モデル事務所に所属し、中学3年生頃から「MEN'S
NON-NO」(集英社)、「POPEYE」(マガジンハウス)などで、本格的にモデル活動を始める。 趣味は掃除、映画鑑賞、ゲーム。
公式ブログ <http://ameblo.jp/921614359632/>
「一生モテないと思います……」“ネガティブすぎるイケメンモデル”栗原類の素顔

イ……イケメン!!
雑誌「MEN'S NON-NO」(集英社)や「POPEYE」(マガジンハウス)をはじめ、数々の雑誌やショー、広告などに出演。17歳の現役高校生にしてファッション業界の第一線で活躍する、日本人とイギリス人のハーフモデル・栗原類。
誰もがうらやむ端正な顔立ちと、抜群のスタイルは、彼がそこにたたずむだけで一流ブランドの広告ヴィジュアルの世界に入り込んでしまったような、ラグジュアリーな感覚に誘ってくれる。
さぞかし女の子にモテモテだろうと思いきや、先日、バラエティ番組『芸能★BANG+』(日本テレビ系)で「ネガティブすぎるイケメンモデル」として、その特異な性格を披露し一躍話題に。また、このインタビュー中も、ホットコーヒーをマドラーで激しくかき混ぜながら、独特の静かな口調で「僕はおそらく一生モテないと思います……」などと後ろ向きな発言を連発。
普通の高校生とは明らかに異なる彼に、ロングヘアーの下に隠された素顔を覗かせてもらった。
――キレイな顔立ちですね。みんなから「カッコいいね」とか……。
栗原類(以下、栗原) (質問を遮って)言われません。
――え、言われるでしょ?

栗原 言われませんし、言われたいとも思いません。自分自身をカッコいいとか、イケメンだと思ったこともありませんし、人からそう言われても喜ぶべきなのか分からないので、別にイケメンと呼ばれなくてもいいです。なぜなら僕はイケメンではないので……。
――なんてもったいない性格! 『芸能★BANG+』放送後、すごい反響だったそうですね。
栗原 もうすごかったです。Twitterでも「この子、ツボだわ」とか「え、マジ?」というようなツイートが続いて、放送前日は300人くらいだったフォロワーが、一気に3,000人になって、今でも増えまくっています。2ちゃんねるでも「これはガチだ、俺には分かる」などと、ヘンなスレッドまで立てられてしまいました。まあ、僕は別にいいんですけど……。
――放送をご覧になって、ご自身の感想は?
栗原 今もそうですが、声が小さかったり、答えが矛盾したりと、“ちゃんとしゃべれない”という反省点もありましたし、皆さんとのカラミを見て“こういうのが面白いんだ”と教わりました。僕は普段、自分のポジティブな面とネガティブな面をノートに書き出して、自分を研究して、私生活で何に注意するべきか、何をしなければ周りに迷惑がかからないかということを考えているのですが、番組に出たことで、自分の知らなかった自分や不注意に話している自分を知りました。
――「ネガティブすぎる」というイジられ方をするのは、平気ですか?
栗原 別に構いません。僕は、生活で大きなことがあっても、人形のように気にしないタイプなので。
――17歳とは思えない冷静さですね。
栗原 おそらく本格的に「MEN'S NON-NO」の仕事が増えた2009年頃から、周りの年上の方々に失礼のないようにするために、より消極的で冷静な性格になったんだと思います。
――現在、高校3年生ですが、学校ではどんなポジションですか?
栗原 基本的に、一匹狼として一人でいることが多いですね。休み時間も常に隅っこのほうで考え事をしたり、本を読んだりしています。最近は、スティーヴン・キングの『ミザリー』や『シャイニング』、ロアルド・ダールの、『ジャイアント・ピーチ』などを読みました。今はとくに、暗い話が好きです。
――携帯メールはどのくらいしますか?
栗原 知人に連絡すること自体がないです。仕事のメールなどは、パソコンのメールのほうでチェックしています。
――ちなみに、苦手なタイプの同級生はいますか?

大変身!
栗原 男性でいうと、わざわざ日焼けしたり、髪を茶色に染めたりする“ギャル男もどき”みたいな人たちが苦手です。
――その“ギャル男もどき”に絡まれたりしませんか?
栗原 もし絡まれそうになっても、自分は逃げるだけです。ヘンなのに関わったら、いろんな人に迷惑かけちゃうと思うので……。
――先ほどから、人に迷惑をかけることをとても気にされてますよね。ブログでも、「ブログをさぼってしまい、非常に申し訳ありませんでした」などと頻繁に謝ってますし。
栗原 なるべく一週間に一回はブログを書こうと思ってるんですけど、その日程を越してしまうことがよくあるので、いろいろ反省しています。
――自分に厳しいですね(笑)。モデルの仕事は楽しいですか?
栗原 はい、とても楽しいです。カメラマンさんやスタッフさんと話ができたり、自分じゃ買えなさそうな服を着られたり。それに、雑誌に自分が載ることがなんとなくうれしいです。最初に仕事をしたのは5歳くらいなんですが、中学3年生頃まではあまり仕事がなかったので、最近は「ああ、仕事ができるっていいなあ」とよく思います。
――モデルさんは食生活に気を使っているイメージがありますが、普段は何をよく食べていますか?
栗原 主にグミ。あとは果物、野菜、スイーツなどですね。
――モデル仲間から、遊びに誘われたりすることはないですか? 例えば合コンとか。
栗原 ないです。連絡先すら知りませんし、休日も一人でいることが多いので。それに合コンには誘われても行きません。以前、一人でお店に入った時、僕の後ろで合コンをしていて。何が起きているのかと聞きながらお茶を飲んでいたんです……はい、盗み聞きです、悪い趣味です(ニヤリ)。
――あ、今日初めて笑いましたね!
栗原 そうですか……で、その合コンの雰囲気が嫌いでしたし、「場の雰囲気を壊す恐れがあるので、僕は行かないほうがいい」と思いました。それ以前に、僕は別に恋人はいらないので……。
――え、恋人いらないんですか?
栗原 いらないですし、この先も多分ないと思います。恋人はいないほうが、一人でいろいろ考える時間も増えるので楽しいんです。それに、僕は「相手を傷つけないためにどうすればいいか」ということを常に考えてしまうと思います。
――確か『芸能★BANG+』では、過去に4回告白して4回ともフラれたとおっしゃってましたよね。
栗原 若い頃は好きになりやすかったんだと思います。成長した今は、好きな人もいませんし、別になんとも思わないです。
――今まで彼女がいた経験は?
栗原 ないです。
――モテたいという欲求もないんですか?
栗原 ありません。モテるといろいろ大変なことにもなりますし、僕は一人で静かに考え事をしていたいと思うケースが多いので、モテたいと思うことはないです。それに自分は一生モテないと思うので……。
――女性に対してそのような考えであることを、親御さんはご存じですか?
栗原 はい、知ってます。自分はこういう性格ですし、「世の中的にはこれでいいんだ」と普段から話していますから。
――常にテンションが一定ですが、幸せを感じる瞬間はありますか?
栗原 最近は、ベランダで洗濯物を干しながら音楽を聴くことが楽しいです。みんなからしたらとくに面白いことではないと思いますけど、自分の“孤独な人生”の中では幸せな時間です。
――“孤独”は感じていらっしゃるんですね。「明るい性格になりたい」と思ったことは?
栗原 ないですね。仕事もプライベートも含めて、今ととくに変わりたいと思いませんし、自分は自分でいたいですし、それをいろんな人にも受け止めていただきたいです。それに明るくなるってことは、まず髪を切って爽やか系になることだと思いますから。髪の長いモデルはそんなにいないので、髪を短くすると仕事がもらいにくくなるんです……。
――髪型はあまり関係ないと思いますが(笑)。最後に、今後の目標を教えてください。
栗原 まだモデルとしても駆け出しですが、これからはモデルだけでなくトークもやっていきたいと思っています。“モデルの栗原類”として多くの方に認識されたいので、やらせていただける仕事があれば、期待に沿えるよう努力したいと思います。
(取材・文=林タモツ/撮影=後藤秀二)
●くりはら・るい
1994年、東京生まれ。幼少時から現モデル事務所に所属し、中学3年生頃から「MEN'S
NON-NO」(集英社)、「POPEYE」(マガジンハウス)などで、本格的にモデル活動を始める。 趣味は掃除、映画鑑賞、ゲーム。
公式ブログ <http://ameblo.jp/921614359632/>
本当はみんな亡命したい!? 中国ネット上で広がる「亡命マニュアル」に当局も警戒

中国のネット上で、「亡命マニュアル」ともいえる情報がひそかに話題となっている。
そのマニュアルとは、香港のウェブマガジン「陽光時務」で5月3日に掲載された「米領事館駆け込み安全手帳」という記事である。
4月には、中国の人権活動家、陳光誠氏が軟禁状態にあった自宅から脱出し、北京のアメリカ大使館に保護されたほか、2月には重慶市で、同市元公安局長・副市長だった王立軍氏が米総領事館に駆け込んだばかり。また、天安門事件の際にも、複数の活動家が保護を求めて命からがら駆け込んだアメリカ大使館・領事館について、 同記事では「中国で最も安全な場所」と称し、亡命を申請する方法を紹介しているのだ。
記事中では、「母国に帰れない、もしくは帰りたくない」「迫害を受けているか、迫害を受ける心配がある」「迫害を受ける明確な理由が存在する」などといった、アメリカの難民および政治亡命受け入れ条件について説明。さらに北京のアメリカ大使館ほか、全国に5つある領事館と台湾に所在する米国在台湾協会の電話番号と住所も記載した、実用的なガイドとなっている。
この記事は、中国版Twitter「微博」で広がると、「有用な情報に感謝」「ほとんどの中国人は受け入れ条件クリアだな」などといった書き込みが数多く見られた。
ところが、亡命を肯定するような世論が形成されることを当局が危険視したためか、5月10日現在、亡命マニュアルに関する書き込みは検閲対象となっている模様。過去に投稿されたものも多くが削除されており、マニュアル通りに行動したとしても、そう簡単に亡命させてはくれなさそうだ……。
(文=牧野源)
本当はみんな亡命したい!? 中国ネット上で広がる「亡命マニュアル」に当局も警戒

中国のネット上で、「亡命マニュアル」ともいえる情報がひそかに話題となっている。
そのマニュアルとは、香港のウェブマガジン「陽光時務」で5月3日に掲載された「米領事館駆け込み安全手帳」という記事である。
4月には、中国の人権活動家、陳光誠氏が軟禁状態にあった自宅から脱出し、北京のアメリカ大使館に保護されたほか、2月には重慶市で、同市元公安局長・副市長だった王立軍氏が米総領事館に駆け込んだばかり。また、天安門事件の際にも、複数の活動家が保護を求めて命からがら駆け込んだアメリカ大使館・領事館について、 同記事では「中国で最も安全な場所」と称し、亡命を申請する方法を紹介しているのだ。
記事中では、「母国に帰れない、もしくは帰りたくない」「迫害を受けているか、迫害を受ける心配がある」「迫害を受ける明確な理由が存在する」などといった、アメリカの難民および政治亡命受け入れ条件について説明。さらに北京のアメリカ大使館ほか、全国に5つある領事館と台湾に所在する米国在台湾協会の電話番号と住所も記載した、実用的なガイドとなっている。
この記事は、中国版Twitter「微博」で広がると、「有用な情報に感謝」「ほとんどの中国人は受け入れ条件クリアだな」などといった書き込みが数多く見られた。
ところが、亡命を肯定するような世論が形成されることを当局が危険視したためか、5月10日現在、亡命マニュアルに関する書き込みは検閲対象となっている模様。過去に投稿されたものも多くが削除されており、マニュアル通りに行動したとしても、そう簡単に亡命させてはくれなさそうだ……。
(文=牧野源)
"まとめマイスター"で信頼性を認定!? ますます進化する「Togetter」の気になる今後

Twitterのつぶやきをまとめるサービス「Togetter」(トゥギャッター)。2009年9月のサービス開始以降、Twitterの広がりとともに発展してきた同サービスは、昨年3月11日に発生した東日本大震災時にも活躍。現在では月間2, 500万PVを誇るサービスに成長した。
今月25日に開催されたリアルイベント「つぶやきメディアサミット2012」では、2011年に注目されたまとめを「メディア」「エンターテインメント」「ドキュメンタリー」「コラムニスト」の4部門で選出。年間大賞である「ゴールデントゥギャり大賞」には、有名人に自身のメルマガの宣伝をお願いするという「公開ステマ」をまとめた「【これはひどい】Twitterで繰り広げられるステマの決定的な証拠」が選ばれ、ツイートした黒田勇樹氏にトロフィーが渡された。
また、東京都の表現規制について子どもの視点で意見をツイートした『ピラメキーノ』(テレビ東京系)出演子役のはるかぜちゃんこと春名風花さんも来場し、おおいに盛り上がった(http://togetter.com/li/79397)。
同イベントでは、「Togetter」の新機能お披露目会も行われ、グループ公開や特定ユーザーのブロック、そして優れたまとめ技術を持つユーザーを対象にした「まとめマイスター」制度などが発表された。
ますます進化する「Togetter」。今後の展開について、開発者・代表の吉田俊明氏にお話を伺った。
――「Togetter」の誕生から2年が経過し、Twitterユーザーの多くが利用するサービスに成長しました。
吉田俊明氏(以下、吉俊) やはり、Twitterのユーザーが増え、一般化しているということが大きいですね。昨年の東日本大震災ではPVが約1.5倍伸びましたが、これもTwitterの成長に伴っての数字だと認識しています。
――今回ノミネートされたまとめには、個人が遭遇した面白い事件もありますね。
吉俊 電車に忘れたリュックを、偶然同じ電車に乗り合わせた人が見つける「ツイッタースゲェー」などもそうですし、まとめを使って就職した人もいらっしゃいます。個人が上手に使ってくれているサービスだということがもっと広く認知されてほしいですね。特に企業の方々には、「Togetter」でのPRも想像以上に効果的だとアピールしていきたいと考えています。
――2010年に宮崎県で起きた口蹄疫のまとめで、Togetterの「メディア」としての価値に気付かれたとのことですが。
吉俊 当時の東国原英夫宮崎県知事や農家の方などが直接Twitterで情報を発信していたため、既存のメディアではなかなか取り上げられない情報がTogetterにまとめられました。そのときに、単に便利なツールとしてだけでなく、ひとつのメディアとしての役割を担っているのではないかと感じました。
――その一方で「メディア」となると、"信頼性の担保"という問題が出てくると思います。
吉俊 基本的にはそれぞれのコンテンツはまとめた人の判断に拠ることになります。確かに全幅の信頼を置くには心もとないかもしれませんが、かといって無視することもできない。そういった立ち位置が望ましいかな、と考えています。現在では、既存のメディアも2ちゃんねるやTwitterでの情報をソースにしていますし。ただ個人的には、ユーザーには自由にサービスを使ってもらいたいという思いが強いですね。
――「Togetter」と似たようなサービスとして、「NARVERまとめ」や「Yahoo!くくる」といったサービスも登場しています。差異化をどうお考えでしょうか。
吉俊 「Togetter」はあくまでTwitterのまとめです。それに対し、『NARVERまとめ』などはお役立ち情報が人気を集めている印象がありますね。TIPS(ソフトウエアやハードウエアをうまく使うためのコツや小技のこと)はこれまでもありましたが、「Togetter」は個人がプライベートで自由に使っていけるサービスにしたいと考えています。そして、面白いまとめがあればピックアップして、よりパブリックな情報として引き上げていく、というのが理想的ですね。
――今回で2回目となるリアルイベントですが、どういった経緯で始まったんですか?
吉俊 まとめた人やまとめられた人に、私が実際に会って話をしてみたい、というのが最大の動機です(笑)。今回で2回目ですが、できれば毎月開催したいですね。私たち運営側とユーザーの皆様との交流をすることによって、より身近なサービスに感じてもらいたいと思っています。
――新機能も発表されて、「Togetter」を利用するネットメディアも増えています。今後の展開について教えてください。
吉俊 新機能は、ユーザーからのリクエストが多かったので、よりユーザーにとって使いやすいサービスになったのではないかな、と思います。一方で、メディアとしての存在感も大きくなってきているので、「Togetter」から「Yahoo!トピックス」に記事を配信したいですね(笑)。放射線と放射能についてまとめた「うんち・おならで例える原発解説」はマンガ化され、YouTubeに動画が上がり、英語版や中国語版ができるまで広がっていきました。これからもそういった有益な情報の発信元になっていきたいと考えています。
(取材・文=ふじいりょう)
「誰が動画を消せるのか」ニコニコ動画"丸ごと1本アップ"を巡る権利問題の行方
インターネット上には「共有」の名のもとに各種のコンテンツをアップロードするサイトが多数存在する。動画を例に取れば、その代表は世界的にはYouTubeであり、日本ではニコニコ動画が相当する。
これらのサイトは一歩運営を間違うと「海賊版の巣」になりかねない。実際両サイトともに海賊版サイトとしか言いようのない時期があった。その後権利者の通報により削除するシステムを導入して、アニメ丸ごと一本アップロードなどといった違法性の高い動画は駆逐されるようになった。
ただ、完全に違法ファイルが一掃されたかと言うとそうでもなく、どちらのサイトにもまだかなりの著作権者に無断でアップロードされた動画が多数存在する。ニコニコ動画だけでも、その数は1,000本に迫るという勢いなのだ。
共有サイトは基本的に「権利者からの通報」によって違法動画の削除を決定する。第三者の通報には対応しない。というのは、第三者の場合当該のコンテンツが、正当な権利者によってアップロードされたものである可能性を否定できないからだ。
さらに、権利者の方にもいろいろある。簡単に説明すると、アニメや映画などのコンテンツの場合、それを商品として流通させるかどうかの権利は制作会社や配信会社などが持っている。実際に製作に関与した監督やアニメーターなどは、コンテンツが完成した時にそれらの権利を制作会社に譲渡するなどしているため、権利を喪失している。上で書いた「権利者からの通報」は通常制作会社や配信会社によってなされるもので、監督やアニメーターからされるものではない。
では、監督やアニメーターは完全な無権利かというとそうでもなく、著作者人格権というものを保持している。これには、未公開のコンテンツを公開するか否かを決める権利(公開権)、コンテンツに自分の名前をクレジットする(あるいは非表示にする)権利(氏名表示権)、コンテンツを勝手に改変されない権利(同一性保持権)、コンテンツの製作意図とあまりにかけ離れた使い方に異議を唱える権利(名誉声望保持権)などが含まれる。ただ実際に、現場の製作者がこうした権利を盾に海賊版の削除を申し入れたことはほとんどないと考えられていた。
だが今月3日の未明、Twitterでニコニコ動画を運営するニワンゴの取締役K氏を名乗るユーザーが、他の多くのユーザーから同社の違法動画の削除基準について質問を受けていた。K氏は当初「削除するかどうかは著作権侵害が明らかになった後、つまり裁判所で判決が下った後」としていた。
しかし会話の途中にアニメ監督の北久保弘之さんを名乗るユーザーが「自分の作品がニコニコ動画に不法にアップロードされている。自分は著作者人格権しか持たない。当該ファイルは改変なしの丸ごと一本アップなのでそれらのうち同一性保持権を盾に取ることはできないが、それでも通報すれば削除に応ずるのか」という旨の質問をしてきた。するとK氏は、これまでの態度を一変させ、削除すると言ったばかりか、名誉声望保持権に基づく削除要請に対しても応ずるかのような発言をしたのだ。
これは要するに、一作品あたりでもかなりの数がいるアニメスタッフのひとりひとりに、「お前のサイトは自分の作品を公開するのにふさわしい場所ではないから削除せよ」と言われたらその通りにする、と宣言したのに等しい。
もちろんK氏を名乗る人物のTwitterでの発言を同社の公的なコメントであるとすることもできない。ただ、コンテンツを扱う企業の取締役の地位にある人物の著作権法に対する知識・認識がこの程度であると思われることは、たとえ噂レベルであっても同サイトの利用者やコンテンツの各種権利者に不安を抱かせるのに十分であろう。
ニコニコ動画は、ネット時代の新しい著作権のあり方を模索すると称して、「ニコニ・コモンズ」というサイトを立ち上げ、二次創作を広く認める素材コンテンツの収拾を行なっている。「盗品」の管理がきちんとできないと、こちらの崇高な理念も根元から崩れてしまいかねないだろう。

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ニコニコ動画ファンブック Vol.1 いたちごっこ。



