ヘッドロックから“拝み渡り”まで! エロ漫画家が描く「JKにかけてもらいたいプロレス技」

ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。
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師走の翁氏のTwitterより
■女子高生がプロレス技をかけるリフレ店の摘発にネット騒然 ITライター・Dr.T 突然だけど、女子高生にプロレス技をかけてもらってお金を払うお店(http://togetter.com/li/656595)があるの、知ってた? 新米編集者・アキ なんですか、それ? まったく知らないです。 Dr.T デスヨネー。いや、僕も知らなかったんだけど、実際にそういう店が横浜にあったんだよ。世界は広いよね……。 アキ だてに人類も60億人いないですよね。で、そのお店がどうしたんですか? Dr.T つい先日、そのリフレ店が労基法違反で摘発されたんだよ。「危険有害業務の就業制限」に違反している疑いらしいんだけど、まぁ細かいことはいいや。ネットでは「お金を払って女子高生にプロレス技をかけてもらう店がある」ことに驚いている人が多いみたい。 アキ そりゃ驚きますよ……それが商売になるんですね。 Dr.T しかも、けっこう稼いでいたみたいだからね。ちなみに報道記事によると、1番人気は首4の字固めで、5秒間2,000円らしい。2番人気は腕ひしぎ十字固め、3番人気は三角絞め。 アキ これほどどうでもいい情報も、ほかにありませんね。 Dr.T で、早速ブログやTwitterではこのニュースをもとにしたネタが出回っているんだけど、特に注目されているのが、マンガ家の「師走の翁」さんがTwitterで披露した「JKにかけてもらいたいプロレス技」のイラスト。 アキ どれどれ……うわっ、さすがプロ、アングルとかすごくうまいですね! でも、なぜ男性が全裸……。 Dr.T 趣味かな?(笑) 師走の翁さんといえば、エロ漫画家として絶大な人気を誇る作家さんだけど、さすがにこの手のネタではツボを押さえてくるよね。特に僕のお気に入りは「拝み渡り」。これはしばらく笑いが止まらなかった。 アキ ……プロレス技に、こんなのあるんですか? Dr.T 検索したら出てきたから、あるみたいだよ。アキちゃんも僕も、まだまだ世間知らずだったねえ。 アキ 今回のは、知らないままでもまったく困らないネタでしたけどね……。
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「WIRED」より
■インターネット史上最悪のバグ発生! 世界中のネットユーザーに影響 Dr.T 日本だとなぜかあまり騒がれてないんだけど、今インターネットがちょっとヤバイことになってるよ。 アキ 小保方さん以上にヤバイことですか? Dr.T 比較にならないよ! というか、小保方さんのニュースは直接的な被害はないでしょ。こっちのは直接影響があるかもしれない事件だよ。というのも、インターネット史上最悪のバグが見つかったんだ。世界中で使われている暗号化技術にね。 アキ 暗号? わたし、別にネットで暗号なんて使ってませんけど。 Dr.T いやいや。アキちゃんだってGmailとかFacebookとか使うのに、アカウントとパスワード使ってるでしょ? それがバレたら大変じゃない? アキ そりゃ大変ですけど……えっ、もしかしてパスワードが漏れたんですか!? Dr.T ざっくり言うと、いろんなネットサービスではパスワードを読み取られないために「暗号化」という“鍵”をかけているんだ。鍵にもいろいろあるんだけど、世界の7割くらいのウェブサイトが「OpenSSL」という技術を使っているんだよ。ところが、今回この「OpenSSL」に致命的なバグが発見されたんだ。例えるなら、鍵の開け方が判明してしまったようなもの。しかもそれと同じ鍵が、世界中の家の7割で使われている――と言えば、恐ろしさが伝わるかな。 アキ たたた、大変じゃないですか! どうしたらいいんですか!? Dr.T 僕らができることは、ひとまずパスワードを変更することくらいかなあ。あとは各企業の対策を待つしかないね。 アキ 信じない! もう何も信じない! 人間だけじゃなく、ネットにまで裏切られるなんて! Dr.T な、何かあったの……?
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「そうすけブログ」より
■「ブログで食っていく」と宣言したブロガーがフルボッコに アキ ……何があったのか聞くんですか。 Dr.T う……い、いや、アキちゃん、顔が怖い。 アキ 簡単にいうと、振られたわけですが。 Dr.T あ、ああー……そうなんだ。そっち系の話題はちょっと……あ、そうだ! 恋愛も大変だけど、「ブログ飯宣言」をして奥さんを固まらせてしまったブロガーが最近話題になってたよ。 アキ なんですか、その露骨な話題転換は。まぁいいですけど。どういうことですか? Dr.T 「そうすけブログ」(http://sosukeblog.com/)というブログがあるんだけど、「一昨日のことなんだけど、嫁に『会社を辞めてブログで食べていく』と告げました」という記事がネットユーザーから批判を浴びてしまったんだ。ちなみにブログの内容によると、「仕事をやめてブログで食っていく」と告げられた奥さんは、驚きのあまりフリーズしてしまったらしい。 アキ そりゃ固まりますよ……そもそもブログでお金なんて儲かるんですか? Dr.T 儲けている人もいるみたいだね。だからこそ彼も「ブログで食っていきたい」と思ったわけだし。ただし、それは本当に一握りの人だけだし、サラリーマンに比べると当然保障もない。「プロ野球選手になる」くらい難しい夢だと思う。家族を養わないといけない立場だと、ちょっと無謀な挑戦かな。 アキ でもまぁ、可能性がゼロじゃないなら挑戦してもいいんじゃないですか? Dr.T 自分に無関係の人の背中は、なんのためらいもなしに押すよね、アキちゃんは。でも残念ながら、同じように批判を浴びてしまったことで、彼はやる気を失ってしまったらしいよ。2日後の記事では「ちょっと疲れたので、更新はしばらくサボると思います」と休止宣言をしてしまってる。 アキ 早! 2日間ですか! Dr.T 人生いろいろってことで。これに懲りず、また戻ってきてゆっくりブログを再開してほしいね。 (構成=Dr.T) ●Dr.T 24時間ネットをウォッチするヲタ系ITライター。チキンなのでネットの揉め事には参加しない。好きな食べ物はガリ。 ●アキ ネットのコアなニュースに疎い新米編集者。よく天然といわれるが自覚はない。ちょっぴり辛口で、BLが好きな腐女子。

ネット騒然!? なんだかミョ~に楽しそうな相撲部屋「式秀部屋」の秘密に迫る

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ただいま新弟子募集中!(撮影=大木正人)
 アイドルグループ・Berryz工房の「ももち」こと嗣永桃子のファンだから「桃智桜(ももちざくら)」。ウルトラマンタロウにちなんだ角界最軽量力士の「宇瑠虎(うるとら)」といったキラキラ四股名の力士や、ニコニコ動画で朝稽古の模様を生中継したり、FacebookやTwitterを通じて部屋の広報活動を展開するなど、何かとお堅いイメージの相撲業界の中で異彩を放っているのが、式守秀五郎親方(元・北桜)率いる式秀部屋だ。  親方自身もプロテクターを装着してぶつかり稽古に参加し、「いいよ!」「強くなっちゃうよ!」と、やたらとポジティブに力士を煽りまくったり、動画編集ソフトを使って力士の活躍をYouTubeにアップしたりと、なかなかキャラが立っている。  そこで今回は、そんな親方に独特の指導哲学を尋ねてみた! 「明るく、楽しく、元気よく」をモットーとする式秀部屋は、いかにして作られたのか。そこには意外と真面目で、合理的な理由が潜んでいた……。 ──ニコニコ動画やFacebookを通じて、親方のコミカルなキャラや、個性的な四股名の力士たち。はたまた式秀部屋の和気あいあいとした力士たちの日常や、稽古の風景が多くの人々に話題を振りまいていますね。 親方 「明るく、楽しく、元気よく」をモットーに、部屋を運営させていただいています。自分は明るい性格で、ちょっと変わり者ということもあって、楽しいことが好きなんです。相撲部屋っていうと、稽古がきついとか上下関係が厳しいというようなイメージが強いですが、本当はどの力士もめちゃめちゃ明るくて無邪気なんです。  相撲というのは古くから続く伝統がある世界ですので、力士もメディアに出るときはまげを結って、ちゃんと着物を着てなきゃいけないという側面があります。土俵に立てばしっかりと礼をして、きちっとした姿を見てもらう必要もあります。  でも、力士といえども一人の人間です。それぞれ性格も違いますし、その個性を生かした相撲を取れるような力士になってほしいんです。やはり土俵に上がるとプレッシャーを感じてしまいます。そこで、力士たちが大事な場面で自分の力を最大限に出し切るにはどうしたらいいかということを考えますと、普段の生活が大切ではないかなと思いまして。部屋は、自分の家にいるようなリラックスした感覚でいられるほうがいいのではないかなと考えています。 ──家にいる感覚ですか! 世間一般の相撲部屋に対するイメージと、真反対ですね。 親方 私の師匠の北の湖親方は、力士の持つ個性、才能、素質というのはそれぞれ違うので、一人ひとりちゃんと伸ばしてあげることが大事だと指導してくださいました。個性を伸ばすということは、力士の取る一番にも性格が出るということ。そう考えると、普段の生活も重要なんです。だからこそ、相撲という世界は規律と伝統が重んじられているとも思います。  現役引退後に、少し人間の体のメカニズムについて勉強をしたんですが、どんなに体を鍛えても、やっぱり精神も強くないと相撲に限らずスポーツって勝てないし、実力を発揮できないんですよね。脳みそというのは喜びを感じると喜びのホルモンを出して、ストレスを感じるとネガティブなホルモンを出す。ストレスのホルモンって免疫力が低下したり、体にいい影響がない一方、喜びのホルモンは免疫力を上昇させたり記憶力を上げたりする効果がある。じゃあ力士には、怒りのホルモンと喜びのホルモンのどちらを与えたらいいのかというと、私としては喜びホルモンのほうがいいと思うんです。普段から力士たちが喜ぶホルモンを出すようにしておけば、病気もケガも少なくなる。ひいては、相撲の結果も良くなるんじゃないかと。
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現役時代は大量の塩を撒くパフォーマンスから“ソルトシェーカー”の異名を取った式秀親方。とにかくアツい男です。
──ニコニコ動画で公開された、朝稽古前のウォーミングアップ風景も意外でした。まず、リンゴをみんなで食べてからストレッチ。その後、ようやくぶつかり稽古という、ゆったりした雰囲気に驚きのコメントが上がっていました。 親方 これが私の腕です(笑)。うちには毎朝「頭が痛いっす」「やる気が出ないっす」っていうところから始まる現代っ子力士がいるんです。その子は無呼吸症候群で、寝てる時に呼吸が止まっちゃうんですが、そうすると朝起きた時にあんまりすっきりと目覚めることができないわけです。だから、まずうちの部屋ではみんなでリンゴを食べるところから始めます。リンゴというのは一日の始まりにぴったりな、いろいろな栄養分が含まれています。それをまず補給してから、時間をかけてストレッチをします。そのうちに脳がだんだんと目を覚まして、腸の動きも活発になる。そうするとトイレに行きたくなって、大も小も全部出る。それからまわしをつけて稽古を始めると、2時間くらいトイレに行かなくても平気なんですね。結果的に、集中した稽古ができるようになるわけです。 ──なるほど! 親方 そうすると、さっきまでやる気がなさそうだった子が、ギラギラした顔つきになってくるわけです。それを見て、今度は「やれちゃうよ!」「できちゃってるよ!」「できる子だよ!」って言ってあげられるわけです。 ──実は非常に合理的な考えのもとに、式秀部屋の空気は作られていたんですね。 親方 私見ですが、今の日本の子どもたちの環境って、50年前とは全然違うと思うんです。かつては戦争があり、食べる物があまりないような環境で育ってきた子どもたちは、もともとハングリー精神を持っていたのではないのでしょうか。あらゆる環境が厳しいので、「なにくそ!」という気持ちで結果を出すことができていた。でも今は、そういうハングリーさが必要な環境というのは日本では見られなくなった。少なくとも、食べる物がなくて飢え死にする心配はそうそうない。でも、よくないニュースや社会に対する不安から、子どもたちは漠然としたプレッシャーを受け続けている。そんな今の世代の力士たちに、かつての時代と同じように厳しく接するのは、あまりよろしくないのではないか。ストレスホルモンが出てしまうのではないかと思うわけです。 ──「褒めて育てる」のメカニズムですね。 親方 そうです。稽古の一例を挙げると、四股を100回踏むのって大変ですよね。だんだんきつくなってくる。そうすると、人間は同じ動きをしているようで、本来鍛えないといけない筋肉以外を使って負担を逃がそうとするわけです。でも、それは悪い癖の原因にもなります。だから、うちでは1セット10回を数セットやるようにしています。それでもだんだんと体はきつくなってくるわけですが、そこで私が「もう無理するなよ!」「それ以上やると強くなっちゃうよ!」と声をかけると、「もう一回お願いします!」ってみんな頑張っちゃうんですよね。なぜかというと、みんな強くなりたくて力士をやっているからです。  正しい選択肢、やりたい選択肢を与えてあげれば、誰でも自分の力を十分に発揮できるようになる。スポーツで強くなる人というのは、そのスポーツが好きで、自分が練習しようと思えるメニューが勝手に出てくる人です。一方で伸び悩んでいる子というのは、次の選択肢に迷っている子なんです。そこで、弟子たちに次の選択肢を示してあげて、彼らの力をうまくアウトプットさせてあげることが、指導者である私の仕事だと思っています。これがなかなか難しいんですが、褒めて育てるということと選択肢を示してあげるということをかみ合わせることを日々意識しています。
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Berryz工房・ももちファンの桃智桜(ももちざくら)。「いつも部屋にいるので、『どっか外に遊びに行ってきなよ』って言ったら、Berry工房にハマっちゃって……」
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“ものまね侍”こと若戸桜(わかとざくら)。この1年で体重が30kgも増えたとか。
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角界最軽量力士・宇瑠虎(うるとら)。「この四股名にしてからテレビなどでも取り上げてもらって、本人もやる気になってます」
──お話を伺っていると、スポーツ指導だけではなく、教育全体に対する考え方にも通じるように感じます。 親方 それを言っちゃいますか! その言葉は、私にとって今日一番のご褒美です(笑)。実は、自分は小学校の頃、勉強が嫌いで挫折した経験があるんです。それで、自分は当時やっていた柔道で生きていこうと決めたわけです。結局、その後、相撲に移行したわけですが、もし自分が勉強好きだったら、どんどん自分で勉強をするという選択肢を選べたはずなんです。柔道もきつかったんですけど、好きだったから続けることができました。そう考えると、小学校の時にもっと勉強を好きにさせてくれていたら、それを努力と思っていなかったかもしれないですよね。小学校の授業って、今日はここからここまで、明日はここからここまでと、みんな同じ進度じゃないですか。だからついていけなくなった瞬間に、面白くなくなってしまうんです。 ──指導者自身が、子どもたちの可能性を潰していた可能性もあるのかもしれないですね。 親方 だから私が相撲を指導する時は、みんなに相撲を好きになってもらいたいんです。もちろんプレッシャーや苦しみもあるかもしれないけど、相撲が好きなら、みんな自分から稽古をするようになります。ただ、あまり厳しいと、やらされている感が強くなってしまうわけですが。そう考えると、小学校における教育の仕方について、もうちょっと子どもたちを勉強に引き込む環境って作れるんじゃないかなと思うんです。今は教師があふれていると聞いたことがあります。さすがに子ども一人に教師一人、というのは厳しいとは思うのですが、教師の側がもっと子ども一人ひとりの学力を分かってあげて、その子ならではの教育の仕方を提示してあげることもできるんじゃないかと、期待もしているんです。そういう具合に、子どもたちにもう少し選択肢を与えてあげるべきじゃないかなと。私は、それが教育じゃないかなと思います。そういう考えをもって挑戦させてもらっているから、うちが新しい変わった感じの部屋になっているのかもしれませんね。 (取材・文=有田シュン) ●式秀部屋Twitter <https://twitter.com/shikihidebeya> ●ニコニコ超会議3 大相撲特別巡業「大相撲超会議場所」 日時:4/26(土)、27(日)※式秀親方は27日の解説を担当 場所:幕張メッセ <http://www.chokaigi.jp/2014/booth/sumo_chokaigi.html>

ソフトバンクユーザーは要注意! 新料金プランは落とし穴あり

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ソフトバンク公式サイトより
 ソフトバンクモバイルは4月21日から、スマホ向けの新料金プランをスタートする。「VoLTE時代の新定額サービス」とうたっているが、落とし穴がいくつかあるので注意が必要だ。  新しい料金プランは、S/M/Lパックの3種類から選べる。大きな特徴としては、音声通話を一定回数追加料金なしでかけられるという点。Sパックなら、3分以内の通話を月に50回までかけ放題。M/Lパックなら、5分以内の通話を月に1000回までかけられる。パケット通信も含まれており、Sパックが2GBまで、Mパックが7GBまで、Lパックが15GBまでとなる。  価格は、Sパックが5,980円、Mパックが6,980円、Lパックが9,980円。パックと言っている割には、それに加えて月額利用料がかかる。通常契約で1,960円/月、2年契約でも980円だ。さらに、通話時間が3分もしくは5分を超えた場合は、30円/30秒の超過料金がかかる。パケット利用量も超過分は100MB当たり、100~250円の料金が発生する。  孫正義社長は、通話のリミットを超えそうな場合はかけ直せばいいと言っているが、用件のある電話の場合、そんなわけにもいかない。長電話をする人にとっては、明らかな値上げとなる。場合によっては、SkypeやLINEなどの無料通話サービスの検討も必要になるだろう。  また、パケット料金も要チェック。Mパックは従来のiPhone料金プラン通り7GBまで利用できるが、Sパックは2GBと少ない。動画を見たら、あっという間に到達してしまう量だ。しかも怖いのが、超過分に自動で課金されてしまう点。Sパックなら100MBごとに250円かかってしまう。通常は、容量オーバーを認識して利用する人はいないはず。Wi-Fiを使っているつもりで、LTEに接続してしまい、ニコニコ動画やYouTubeを見まくってしまうことのほうが多いだろう。そんな時に、青天井で課金されてしまうのは危険だ。  従来は、容量制限をオーバーすると、接続速度が128kbpsに制限されていた。これはこれで厳しいが、少なくとも料金が加算されることはなかった。新しいプランでもこの機能は用意されているのだが、なんと月額300円の有料オプションになっている。  試しに、料金をシミュレーションしてみよう。Mパックの場合、6,980円+基本料980円+ネット接続料300円+オプション300円=8,560円となる。iPhoneの従来プランでは6,434円と、明らかに高くなっている。5分までの通話が無料でできるとはいえ、あまり電話をかけない人にとっては2,000円もの値上げになる。この上げ幅は無視できないレベルだ。  Sパックの場合でも値上げになるのに、パケット通信料2GBは少なすぎる。Lパックならデータ通信量に余裕があるが、パック料金だけで9,980円は高すぎる。しかも、現在直近3日間に通信量が1GBを超えると、速度制限がかけられる。今のままの制限だと、計算して使いまくっても、15GBに到達しない可能性があるのだ。  ソフトバンクらしからぬ強気の値上げプランだが、一体どうしたのだろうか? KDDIの田中孝司社長は、類似プランを出す予定はなく、ソフトバンクの新プランについては「あれ高いよね」と言っていた。ドコモに至っては、6月からスマホの利用料金を値下げすると発表している。SIMフリー端末と組み合わせて超低価格で運用できるMVNOの人気も高まっている。ソフトバンクは4月21にまでに詳細をホームページで発表するとしているが、このままであれば大規模なユーザーの流出が発生しかねない。パックとうたうなら基本料も含め、危険度が大きい青天井システムではなく、速度制限オプションを無料で標準設定にした上、料金据え置きくらいのことをしていただきたいところだ。

「ネタなのかマジなのか……」“自称”ひろゆき登場で、2ch転載禁止騒動が新たな局面へ

mmi_uso_07.jpg ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。 ■4月1日は、ネット全体がエイプリルフールネタで大盛り上がり ITライター・Dr.T 春ですな~花粉の季節ですな~。 新米編集者・アキ いきなりうれしそうな顔で、嫌なこと言わないでくださいよ……Dr.Tは元気そうですね……。 Dr.T 僕は春になるといつも、鼻毛が伸びるスピードが3倍になるよう自己暗示をかけているからね! アキ キモい! Dr.T ……そのツッコミは愛を感じないからやめて。さぁ、そんなこんなで4月。4月といえばエイプリルフールだよ。 アキ ウソをついてもいい日ですよね。でも学生ならともかく、社会人には関係なくないですか? Dr.T いやいや、リアル社会はそうかもしれないけど、ネットの世界は毎年エイプリルフールネタで大盛り上がりしているんだよ。特に近年増えているのは、企業同士がコラボレーションするネタだね。たとえば、auはデアゴスティーニとコラボして「週刊『スマホを作る』を創刊」というネタを実施。スマホの部品が毎号ひとつずつ届いて、10年で完成するんだってさ。 アキ 面白いですね! でもデアゴスティーニって、たまにエイプリルフール並みの付録をつけてくるような……。 Dr.T ま、まあそこはおいといて。ほかにもリクルートの求人誌「フロム・エー」は、何かと話題のファッション誌「メンズナックル」(ミリオン出版)をパロった「パン田ナックル」を創刊! メンズナックルといえば「黒」に関するファッションが中心なので、そこをフロム・エーのCMでおなじみのパンダと組み合わせた形だね。ほら、パンダといえば白と黒だし。 アキ ものすごく細いつながりですね……。 Dr.T ほかにも、女性用TENGAの「iroha」が昨年に引き続き今年も和菓子屋の「倉田屋」とコラボしたり、「週刊少年ジャンプ」(集英社)が「セブンティーン」(同)をパロって「週刊ジャンプティーン」になったり、全部見ていたら一日終わってしまうくらいのネタが各企業からわんさか、4月1日限定でリリースされたんだ。アキちゃんが好きなBL出版社のリブレ出版も、最強の攻めキャラを決める「BL-1 GRAND PRIX 2014」を開催していたよ。 アキ わー! それは見たかった……。にしても、なんかエイプリルフールって、すっかりネットのお祭りになっちゃいましたね。別に儲かるわけでもないのにサイトを作り込んだりしてお金もかかっているみたいだし、なんでそんなに必死なんですか? Dr.T こら! 必死とか言わないであげて! 生々しい話をすると、エイプリルフールにネタサイトを公開すると、それだけでメディアやブログが取り上げてくれるからね。国内の主要なメディアをぜんぶカバーできることを考えると、広告宣伝費としては安いもんだと思うよ。もちろん、担当者が楽しんでやっているだけってところもあるだろうけどね。 アキ なるほど……でも個人的には、4月1日に届いたプレスリリースが本当かどうかややこしくなるんで、ほどほどにしてほしいです! Dr.T た、たしかに4月1日に重要なお知らせを出したい企業にとっては、迷惑な話かもね……。
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■2ch転載禁止騒動にひろゆき氏を名乗る人物が介入、新たな展開を迎える Dr.T ちょっと前から話題になっている2chまとめサイト転載禁止騒動だけど、ここへきて、さらにややこしい事態になっているみたい。 アキ 何かあったんですか? ……というか、今までの経緯を忘れちゃったんですけど、私。 Dr.T えっと、簡単にいうと、2chの書き込みを転載して編集していた「2chまとめ」と呼ばれるブログがネットにはたくさんあるんだけど、今まで転載を容認していた2ch側が書き込みの転載を禁止したことで波紋が広がっていたんだ。転載できなければ2chまとめブログは成り立たないからね。 アキ そういえばそうでしたね。もう騒動が始まってから1カ月以上たつし、そろそろ落ち着いたのかと思っていました。 Dr.T 結局、2chはほぼ全面的に転載が禁止されたんだ。これを受けて、2chまとめブログはそれぞれ方針を変更しているみたいだよ。たとえばTwitterをまとめたり、オープン2ちゃんねるという2chライクな掲示板の書き込みをまとめたりね。ところが、4月1日になって、本家2chの元管理人であるひろゆき氏を名乗る人物から不穏な文書が発表されたんだ。 アキ これ以上ややこしい話になると、私がついていけなくなるんですけど……。 Dr.T まあ聞いてよ。それによると、現在の2chはレンタルサーバ会社に“乗っ取られた”状態だというんだ。ひろゆき氏を名乗る人物はこの事態に対して法的措置を取る可能性があるとしているんだけど、この文書が発表されたのが4月1日だったこともあって、そもそも「ネタなのかマジなのか」もわからなかったし、「本当にひろゆき氏なのか」もわからない状態なんだ。 アキ うーん……もう何が本当で、何がウソなのかもわからないですね。「ウソはウソであると見抜ける人でないと掲示板を使うのは難しい」ってやつですね! Dr.T それも、ひろゆき氏の言葉だよね。この2chの動きに対して、ひろゆき氏を名乗る人物は「2ch.sc」という新サイトを6日頃立ち上げると予告していたんだけど、一瞬だけオープンして、すぐに閲覧不可状態になっているよ。いったい裏で何が起きているのか、表に出てくる情報だけでは判断できないのがもどかしいね。 アキ 早く決着してくれないと、次のコミケに間に合わないんですよねえ……。 Dr.T えっ!? 描こうとしていたの? この流れでBLを!?
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ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログより
■ライフネット生命の岩瀬社長のブログが炎上 Dr.T 火事と喧嘩は江戸の華、ウソと炎上はネットの華ってことで、この春も新しい炎上案件がやってきましたよ。 アキ もう炎上は、おなかいっぱいです……またTwitterですか? Dr.T いや、今度は企業の社長ブログ、それもライフネット生命の岩瀬社長のブログが炎上したんだ。 アキ ライフネット生命って、TVCMもやってる生命保険会社ですよね。 Dr.T うん、ライフネット生命はうまくネットを使いこなしている企業という印象だったから、今回の炎上には驚いたよ。発端になったのは、岩瀬社長が4月1日に自分のブログに掲載した「入社2日目の明日から試して欲しいこと」という記事だよ。その中で岩瀬社長は、「毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい」と新入社員にアドバイスしたんだ。 アキ アドバイス自体は、そんなに珍しい内容ではないような……。 Dr.T 別にしょうゆ瓶を鼻に入れたわけじゃないし、これ自体は個人の考えということなら別に非難されることではないと思う。ただし、岩瀬社長の場合はライフネット生命という会社の社長という立場があるから、ちょっと話がややこしくなるんだよね。ネットでは「ブラック企業寄りの考え」として批判の声も上がっていたよ。 アキ うーん、ブラックとまでは思わないけど、サービス残業を奨めているようには見えるかもですね……。 Dr.T これだけならまだよかったんだけど、実はこの2日後、岩瀬社長は「あれはエイプリルフールネタでした!」と後付けで種明かしをしたんだよね。ネットではこういう行動を“釣り宣言”と呼ぶんだけど、これが火に油を注ぐ結果になってしまったみたい。で、結局岩瀬社長はさらにその後、この“釣り宣言”のほうの記事を丸ごと消して謝罪する羽目になったんだ。 アキ なんか、やっていることが全部裏目に出ちゃった感じですね。 Dr.T まさにそうなんだよね。ネットの扱い方に長けたライフネット生命という企業の、それも社長でも、こうやって炎上することがあるんだから怖いよね。 アキ Dr.Tが炎上しそうになったら、お知らせしてくださいね。私、巻き込まれないように連絡を断ちますから! Dr.T いや、そこは助けてよ! (構成=Dr.T) ●Dr.T 24時間ネットをウォッチするヲタ系ITライター。チキンなのでネットの揉め事には参加しない。好きな食べ物はガリ。 ●アキ ネットのコアなニュースに疎い新米編集者。よく天然といわれるが自覚はない。ちょっぴり辛口で、BLが好きな腐女子。

MNPのキャッシュバックが終了! 今後のキャリア選びは長期契約が基本になる!?

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ドコモオンラインショップのキャッシュバックキャンペーン
 3月16日、携帯キャリア各社が行っているMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の高額キャッシュバックキャンペーンが終了した。一時期は、MNPを利用して契約キャリアを変更すると4万円前後もらえ、条件によっては1台当たり10万円という店も登場。本来であれば、新規の契約が増える3月に終了せざるを得なかったのは、政府の指導が入ったためだ。  総務省は2007年に「1円携帯」を規制した。本来であれば5~10万円する端末を、販売店がキャリアからの報奨金を原資に、割り引いて販売していたためだ。当然、報奨金は通信料金に上乗せされ、長期利用者ほど損をするため不公平感が出ていた。とはいえ、この規制により、各キャリアはキャッシュバックを採用。意味がないどころか、状況を悪化させてしまったという背景がある。  16日までは、MNPをうまく活用すると、毎年最新端末を購入してもほとんどコストがかからないといった状況が発生していた。複数回線を使い回し、利益を出している人さえいたのだ。一般ユーザーの多くは、端末を購入したら2年以上は使い続ける。これでは、長期契約ユーザーから不満が出るのは当たり前だ。キャリア側も当然、この事態を把握していたが、ライバルキャリアがサービスを行っている以上でやめるわけにはいかず、チキンレースが続いていたのだ。総務省からの指導は、キャリアにとってもほっとするところだったことだろう。  現在、超高額のキャッシュバックは中止されているようだが、31日までは各キャリアともに2万円前後のキャッシュサービスを続行している。買い替えを考えている人は、やはりこの時期は見逃せないのだろう。とはいえ、その後は一段落するはずだ。  今後は、長期契約ユーザーへのサービスが徐々に充実していくと予想されている。端末や料金プラン、企業イメージなどで、お気に入りのキャリアを選べばいいだろう。その際、有力候補になりそうなのが、MVNOだ。  MVNO(仮想移動体通信事業者)とは大手キャリアの通信回線を利用し、独自ブランドで通信サービスを提供する事業者のこと。自社で大規模な設備や人員を抱える必要がないため、料金設定が格安になっているのだ。今のところは、ITに詳しい人の2台目といった用途で利用されており、それほど普及していない。しかし、これからは状況が変わりそうだ。MNPのキャッシュバックに規制が入れば、毎月のコストに目が行くようになる。すると、大手キャリアの半額以下、プランによっては3分の1程度のコストに抑えられるMVNOの人気が高まることは確実。もちろん、大手キャリアほどのサポートはないので、通信プランの速度制限や利用端末といった情報は自分でチェックする必要がある。今後は今まで以上に、キャリア選びに悩むことになりそうだ。 (文=柳谷智宣)

「“不謹慎”のボーダーラインが、どんどん下がってきている」虚構新聞社主が語る、ネット社会10年の変化

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虚構新聞
「現実と虚構の区別をあいまいにするような報道」をモットーに、架空のニュースを配信している「虚構新聞」(http://kyoko-np.net/)が、4月で10周年を迎える。“99%がウソの情報”と公言しているにもかかわらず、昨年11月には日本ユニセフ協会の寄付金をネタにした記事が削除依頼を受けたり、食品偽装をネタにした風刺記事が現実になってしまったりと、ここ数年はネット上だけでなく社会を騒がすことも少なくない。そこで社主のUK氏に、ネット社会の変化も含め、この10年を振り返ってもらった。 ――4月で10周年を迎えますが、現在の心境は? 「『気がつけば10年』という感じです。もともと凝り性なので、日課のように自分の妄想を書き続けていたら、こんなに時間がたっていたという……。過去2度ほど批判の集中砲火を浴びてやめたくなったこともありますが、それと同じくらい応援や励ましの声を頂いたので、ここまで持ちこたえることができました」 ――現在の更新頻度は、どれくらいなんですか?  「最近は週2本程度です。毎日更新もできなくはないですが、記事を粗製乱造したくないのと、そこまでPV稼ぎをしたいわけでもないので……。月間PVは、平均して150万くらいでしょうか」 ――これまで、ネタとして書いた風刺記事が現実となってしまったケースも少なくありませんが、その中でも特に印象深いのは?  「なんといっても、昨年7月の『森永グロス』の一件です(「森永チョコレート『ダース』144個入りの『グロス』発売へ」と報じたところ、森永の社員が実際に『グロス』を作り、12個限定で販売した/http://kyoko-np.net/special06.html)。いまだに出来レースと言われますが、まったくそんなことはなく、急遽発売が決まったので、慌てて謝罪記事を準備し、お台場で行われる『グロス』販売会場までの交通宿泊の手配や本業の調整など、本当に忙しかったです。滋賀からお台場まで行って帰って5万円使って、手元に残ったのは1500円のグロス1箱だけでした……。でも、この件がきっかけで、一皮むけたような気はします」 ――こういったケースとは別に、橋下徹市長のTwitter義務化騒動(「橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化」と報じたところ、騙される人が続出)や日本ユニセフ協会からの猛抗議(「日本ユニセフ、寄付金の流れ透明化へ」という記事が日本ユニセフ協会の逆鱗に触れ、削除させられた)など、ネット上だけでなく社会を騒がすケースも出てきています。趣味で始めたサイトがここまで発言力を持ってしまったことについて、どう思いますか? また、ご自身としては「メディアを運営している」という意識はあるのでしょうか? 「メディアという意識は、特にないです。たまたま『新聞』を名乗ったので、そう思われるかもしれませんが、本質的にはかつて隆盛を極めた個人テキストサイトの生き残りです。読者が増えたから言える/言えないというより、現実化する/しないのほうが深刻な悩みです。『森永グロス事件』のように記事が本当のことになってしまうたびに、読者からの信頼がどんどん失われてしまうので……」 ――最近では、こういった“シャレ”が通じないユーザーや、ネットに対する警戒心やリテラシーが低いユーザーも散見されます。虚構を売りにするサイトの運営者として、何か気を使っていることはありますか? 「“記事をちゃんと最後まで読めば、おかしなところに気がつく”というのが、まず基本ですね。企業の業績や株価に影響を及ぼすような記事は、絶対に書かないですし。ただ、そういったユーザーに対して、今以上に何か配慮しようとは考えていません。すでに全ページに『虚構新聞』とロゴを入れていますし、ファビコンにも『虚』の文字を入れています。リンクを踏まなくても、ドメインを見れば判別できます。最近は他の新聞サイトと同様、ヘッダーに『虚構新聞』と入れるべきだという声も耳にしますが、逆に言えば、ちゃんとしたメディアはヘッダーにサイト名を入れているのですから、ヘッダーに情報元を記載していないようなサイトは信ぴょう性に欠けると、最初から疑ってかかったほうがいいでしょう。もちろん騙されて怒る方がいらっしゃるのは承知しています。でも、それと同時に、騙されるのを楽しんでいる方もいらっしゃることもご理解いただければありがたいです」 ――こういったユーザーの出現のほか、この10年間でネット上の雰囲気に何か変化を感じますか? 「いわゆる“不謹慎”のボーダーラインがどんどん下がっている気はしますね。例えば、事故死に関する記事を書けば、それが架空の人物であっても『ウソでも誰かが死ぬなど書いてはいけない』という声は上がりますし……。それだけ、ネットというメディアが、テレビをはじめとしたメディアと同様に一般化してきた証拠でもあるんでしょうけれど」 ――確かに「ネトウヨ」や「マスゴミ」「情弱」など、ネット上のスラングがテレビなどでも頻繁に聞かれるようになりましたね。虚構新聞は右寄りといわれることもありますが、どういったスタンスで記事を作っているんですか? 「確かに、長らく民主党政権をネタにしてきた経緯もあって、そう言われた時期もあったのですが、右だろうが左だろうが、変なことをやっていたらネタにしています。『女性手帳』(http://kyoko-np.net/2013051401.html)とか、ブラックな某議員とか、面白そうな記事になるのであれば、政治的スタンスなどはどうでもいいです。表現上の注意を挙げるなら、そういう政治的に極端に偏った勢力が喜んで飛びついてくるような記事は書かないです。逆に見出しで飛びつかせて、内容は真逆にするような仕掛けを入れたりはしますが」 ――虚構新聞の「風刺」に、タブーはあるんですか? 「『この話題はタブーだから避けよう』と思ったことはないです。ただ、タブーだからあえて踏み込むというわけではなく、まずは記事として面白くなるかどうかが最優先事項です。『タブーを破るから面白い』というのは安易すぎるかなと。そう思っていた時期もありましたが、年を取って多少考え方にも変化が出てきましたね」 ――少し話しが変わりますが、ここ最近、2chまとめサイトへの転載禁止が波紋を広げています。虚構新聞の記事も、こういったまとめサイトにたびたび転載されていますが、今回の騒動をどう見ていますか? 「いろいろまとめサイトを見て回っていますが、どこも苦労しているなあという印象です。もともと管理人のキャラを売りにしていたところは、そのままその個性を生かして別の道を歩んでいけそうですが、単に転載と編集だけで煽っていたようなところは、それまで名前すら明かされていなかった管理人が急に表に出てこざるを得なくなって、しかもコメント欄に『お前誰だよ』的なことが書かれているのを見て、なんだか哀愁のようなものを感じましたね。このまま転載禁止が続くなら、無個性なまとめサイトは淘汰されていくのではないでしょうか」 ――そもそも、彼らキュレーター(管理人)と虚構新聞のようなクリエーターとの間に、幸せな関係はありえるのでしょうか? 「本紙の記事の中にも、そういうキュレーターの目に留まって広まったものが少なくないので、多くの人に読まれたい/見られたいというクリエーター視点からすれば、ポジティブな方向での共生関係は十分あり得ると思います。ただ一方で、それが負の方向に働くと、私人を晒し上げ、ネットリンチになるので、そのあたりはキュレーターの倫理観に依存するしかないでしょうね。ただ、今まで見てきた中では、ネット社会においてもなお“因果応報”“人を呪わば穴二つ”という言葉は生きているように思います。“明日は我が身”かもしれませんが……」 ――虚構新聞として、今後やりたいことはありますか? 「私としては、読者に楽しんでもらえればそれで十分です。ただ、サイトを通じた収入があることも確かなので、これを元手に2020年の東京五輪までに東京支局を作って、五輪の観光がてら見に来てもらえるような場所が提供できればいいなとは思っています。どこかビルの一室から電光パネルで『速報:男子やり投げの槍が、投てき中、場外まで飛び出たので頭上に注意!』とか、どんどん流していければ楽しいですね」 (構成=編集部)

鳥山明は狙ってた!? 『ドラゴンボール』、「イマジナリーライン」解説ブログが大賑わい

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ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。 ■Googleの検索結果ページのデザインが変更され、大混乱 ITライター・Dr.T 前回、佐村河内守氏の件を取り上げたけど、今はもうネットも世間一般的にも小保方晴子さんのコピペ問題一色になっちゃったね。 新米編集者・アキ 話題性的にはすっかり食われちゃいましたね、佐村河内さん。本人的には、話が早めに流れて「ラッキー!」なんでしょうか。それとも「話題を横取りしやがって!」って気分なんでしょうか。 Dr.T それは、本人のみぞ知るところだけど……記者会見でも逆ギレしていたみたいだし、小保方さんの件が落ち着いた頃に、また何か話題が出てくるかもね。 アキ 佐村河内さんと小保方さんの話題を交互に食べていくだけで、今年はおなかいっぱいになれそうですね! 佐村河内さん、小保方さん、佐村河内さん、小保方さん……ご飯と漬物みたいな関係ですね! Dr.T どんな例えだよ! だからまぁ、小保方さんの話はあえてやめておこう。ここでは、もっとネットに限定した話を取り上げていくよ。まずはネットといえばこれ! 「Googleの検索結果ページのデザインが変更されちゃった問題」(http://wakarukoto.com/?p=8880)だ! アキ 長いですよ! つぶやきだって140文字制限の時代ですよ! 短縮してくださいよ! Dr.T ……スマン。ええと、もうそのままの内容なんだけど、Googleで検索した結果を表示するページが、超久しぶりに変更されたんだよね。文字サイズが大きくなって、リンクのアンダーラインが消えたのが主な変更点かな。 アキ なんでまた変更したんですか? 飽きた? Dr.T そんな理由でホイホイ変えられたら困るんだけどね。どうやら、スマホでの検索結果表示とデザインを統一していくのが狙いみたいだね。確かに、いまやネットはスマホからアクセスする人のほうが多い時代だから。 アキ じゃあ今回の変更は、良いことじゃないですか。何が混乱したんですか? Dr.T ところがどっこい。検索結果で出てきたページのタイトル表示が「…」だけになるとか、みたいなHTMLタグが表示されてしまうとか、Googleにしては珍しいバグが発生してしまったんだ。一般社会的にはどうでもいい話だけど、ネットで商売をやっている人にとっては死活問題にもなりかねないからね。 アキ うわー……大変なんですね。確かに、私もお気に入りのBL本のタイトルで検索して「…」とか出てきたら、「何か強い圧力で消されたの!?」ってなると思います。 Dr.T ま、今はそのバグも修正されて落ち着いてきたみたいだけど、今回の出来事でGoogleだってネットのいち企業にすぎないんだってことを、あらためて実感したね。もはや、空気みたいな存在になりつつあったから。 アキ ネットメディアもGoogleに首根っこ押さえられているみたいなところありますもんね! Dr.T それは言わないで!
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■ニュースアプリ「Gunosy」がリニューアルでユーザーから酷評される Dr.T 「Gunosy」って知ってる? アキ ぐのしー? なんですかそれ。新しいゆるキャラですか? Dr.T 違うよ! スマホアプリで、毎日ニュース記事を届けてくれるんだ。2011年からスタートしたサービスなんだけど、つい最近大きなリニューアルを行って、これが大不評なんだよ(http://appllio.com/20140308-4953-reasons-gunosy-changing)。 アキ リニューアル後の画面に、ユーザーが慣れてないだけじゃなくて? Dr.T それくらいならよかったんだけど、Gunosyはコンセプトも大きく変えてしまったんだ。元はユーザーの興味に合わせてチョイスしたニュースを配信するアプリだったんだけど、今は「一般ニュース」のほうを充実させてきているんだ。 アキ つまり、「僕だけのぐのしー」が「みんなのぐのしー」になってみんな激怒! ってことですか? Dr.T 合ってるような違ってるような……。ま、とにかく、一般ニュースを配信するアプリなんて腐るほどあるわけだから、Gunosyの強みが薄れてしまったのは事実かもしれないね。ただ、GunosyにはGunosyの狙いがあるわけだから、今後の展開に注目といったところかな。 アキ ユーザーを納得させるようなサービスになるといいですね! Dr.T なんか他人事だなぁ。
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■漫画関連のニュースやブログがバズる Dr.T この2週間くらいは、やたらと漫画関連のニュースやブログがバズっていたね。たとえば一般的なニュースだと、『黒子のバスケ』脅迫事件の初公判が行われて、渡辺博史被告が犯行動機を語ったみたい(http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140313-00033522/)。 アキ 長く続いていた脅迫問題ですね。 Dr.T そっちの話は暗くなるのと、まだ決着がついていないのとで、なんとも言えないかな。あとは創作寄りの話だと、『ドラゴンボール』の読みやすさについて書かれたブログ記事がバズっていたよ(http://nikaidorenji.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html)。 アキ 確かに、『ドラゴンボール』って読みやすいんですよね。 Dr.T 鳥山明が狙って描いていたのかどうかは別にして、「左が未来で右が過去」という意見にはハッとさせられたね。詳しくは該当のブログ記事を参照してほしいな。あと、読みやすさといえば、イマジナリーラインの解説記事もバズってた(http://iharadaisuke.hatenablog.com/entry/2014/03/12/200406)。 アキ コマ割りひとつでこれだけ奥が深いのが、漫画のすごさですよね~。そういえば、私の好きなBL漫画でも……。 Dr.T (無視しよう……)最後は漫画とはちょっと違うけど、イラストレーターの中村佑介さんによるイラスト講座(http://togetter.com/li/641475)。Twitterでイラストレーターを目指す人たちに講座を開いていたんだけど、これがめちゃくちゃ詳しくて参考になると評判になっていたよ。はっきり言って、お金を取っていいレベルだと思う。 アキ へ~どれどれ……ホントだ! これすごいですね! めっちゃわかりやすいです! 次はぜひ、裸体の男性の描き方について講座を開いてほしいです! Dr.T……それはちょっと無理なんじゃないかな。 (構成=Dr.T) ●Dr.T 24時間ネットをウォッチするヲタ系ITライター。チキンなのでネットの揉め事には参加しない。好きな食べ物はガリ。 ●アキ ネットのコアなニュースに疎い新米編集者。よく天然といわれるが自覚はない。ちょっぴり辛口で、BLが好きな腐女子。

被害者が続出! 欺しアダルトサイトの計略にはまって、個人情報がダダ漏れに

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 アダルトサイトを見ていて、再生ボタンを押した途端に「会員登録されました! ○万円払ってください」などと表示されることがある。初めて見た人は驚くのではないだろうか。つい最近も、知人の女性から相談を受けた。  「iPhone エロ」といったキーワードで検索し、見つかったサイトで動画を再生しようとすると、いきなり「有料会員登録完了」と表示されて、3~10万円ほどの請求金額が表示されたのだ。さらに、目立つところにクーリングオフや契約抹消、退会希望といったリンクが用意されている。アダルトサイトを見ていたことを誰にも知られたくない人は焦ってしまい、退会手続きを始めてしまう。実は、これが相手の思うツボなのだ。  ウェブを閲覧しているだけで、個人情報を引き出されることはない。IPアドレスという、ネットワーク上の電話番号のようなものは記録されるが、IPアドレスから個人情報を引き出せるのは警察経由のみ。詐欺をする輩がアクセスできる情報ではないのだ。そこで、彼らはなんらかの方法で個人情報を得ようとする。この手口が、またよく練られているのだ。 「誤操作で登録してしまった人は23時間以内に連絡をください」 「登録から3日までは解約料金は○円ですが、4日目以降は○十万円かかります」 「滞納者は、規約に則って訴えます」 といった文言が並んでいる。ご丁寧に「このウェブページは違法サイトではありません」と書いてあることも。そして、極めつきの脅し文句が、金を払わないなら「自宅」や「勤務先」に連絡する、というもの。恋人や親にバレたくないとか、会社に言われたら恥ずかしいなどと考えて、金額はともかく、なんとかしようとして連絡してしまう人がいるのだ。  相談してきた女性も、すぐにメールでキャンセルを申し込んだ。そうすると、「メールの情報だけでは解約できないので、電話をかけてくれ」という返信が届く。一刻も早く安心したい女性は電話をかけたが、そこで「○○さんですね」と本名を言われて、恐怖でパニックになり電話を切った。そして、筆者に相談の連絡をよこしてきたのだ。  前述の通り、ウェブページが表示されただけでは、そこにどんな脅し文句が書かれていようと、相手は何もできない。しかし、メールを送ってしまうと、メールアドレスと、その発信元として登録している名前が相手に表示される。電話をかけたときに名前を呼ばれたのは、これが理由。そして、電話をかければ、電話番号も渡ってしまう。しかも、リンクから電話をかけると、ご丁寧に「186」が付けられ、電話番号が相手に強制表示されてしまうのだ。本名と電話番号、メールアドレスがそろうと、やる気になれば本人特定は可能になる。そのため、できれば最初から無視するのが正解だ。  もし、メールや電話をしてしまっても対処は同じ。まずは無視すること。相手からのメールや電話番号はすべて拒否する。見知らぬ電話番号からかかってきても出ない、といった具合だ。もちろん、女性にも同じアドバイスをした。すると、相手からすぐにメールが届いた。  文面には、この女性の名前が書かれており、「強制執行の手続き」に移行するという。すでに住所をはじめとする個人情報は入手済み、という脅し付きだ。繰り返しになるが、もちろんこれはウソ。住所は直接伝えない限り、相手にわかるわけがない。そうこうしていると、もう1通メールが届く。相手は毎回送信アドレスを変えているので、着信拒否が効かないのだ。今度のメールは、女性名を名乗り、打って変わって丁寧な口調になっている。その上で、「ユーザー登録されたので、お金を払ってくれ」と説得してくる。文章の隅々まで気が配られており、悪知恵の働かせぶりにはほとほと感心する。  女性はこれ以上メールを受け取りたくないようなので、アドレスを変更することを薦めた。これで、迷惑メールは来なくなる。電話が来るようならまた別の対処をすべきだが、結局これで終了した。電話が来るようなら着信拒否。それでも別番号でかけてくるなら警察に相談すればいい。  ネット詐欺は、とにかく無視するに限る。少々ひっかかっても、無視でOK。詐欺師は、数万人に一人でも手間をかけずに振り込んでもらえれば御の字なのだ。失敗した! と思ったら、脊髄反射で傷口を広げるようなことをせず、深呼吸して落ち着くことが肝心だ。 (文=柳谷智宣)

佐村河内氏のネタ動画が大フィーバー! ネットユーザーの関心は、世間一般とは微妙にズレている!?

ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです
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■2chまとめブログ転載禁止騒動 ITライター・Dr.T 2月から3月にかけてネットで話題になった騒動といえば、2chまとめブログ転載禁止騒動だろうね。3月2日から3日にかけて「ニュース速報(VIP)」「なんでも実況J」という2大人気板の内容が転載禁止になり、その後もほかの板に次々と波及していったんだ。 新米編集者・アキ 2chまとめブログって、2chの書き込みをまとめているブログですよね? よく見ます。えっ、転載禁止になったんですか? ていうか、そもそも許可をもらっていたんじゃないんですか? Dr.T まだ騒動は収束していないから、なんとも言えないかなぁ。まとめブログのファンと2chのユーザー自体は必ずしもイコールではなかったし、まとめブログが広告で儲けていることをよく思っていなかった2chユーザーも多かったんだ。実際、これまでにも、2chユーザーとまとめブログとの間には大きな衝突が何度もあったし、1年前には5大大手サイトが元管理人のひろゆき氏から名指しで転載禁止を言い渡された事件も起きてる。2chまとめブログと2chの関係は、今まですごく微妙なバランスの上に成り立っていたものだったんだよ。 アキ 切っても切れない深い関係にありながら、時に憎しみ合う……複雑ですね。いいBLが描けそうです! Dr.T (……スルーしよう)で、それと関連があるのかないのかは不明だけど、2chまとめブログを手軽に更新するためのツール「2chまとめビルダー2」が「諸般の事情で販売を終了」したみたい。 アキ え、じゃあ本当にこのまま2chまとめブログはなくなってしまうんですか? Dr.T まだわからないよ。というのも3月7日に、2chの新管理人とされるジム・ワトキンスさんが「まとめブログを停止させるつもりはなく、協力していきたい」というコメントを出しているんだ。これには反発する2chユーザーも多くて、この騒動はまだ当分続きそうだね。 アキ 私の妄想のネタも、まだ当分はなくならないってことですね!
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「佐村河内裁判 前半(1/2)」ニコニコ動画:GINZA
■佐村河内守氏の記者会見がニコニコ動画で動画のネタに Dr.T ここ数週間で世間を一番騒がせたのは、佐村河内守氏のゴーストライター騒動だよね。ネットでも彼の話題で持ち切りだったけど、ニコニコ動画ではほかと少し違う盛り上がり方をしているみたいだよ。 アキ 違う盛り上がり方? Dr.T たとえば「佐村河内裁判 前半(1/2)」という動画では、人気裁判ゲーム『逆転裁判』の証言台に佐村河内氏が立ったら……というネタで盛り上がっていて、再生数は50万件を超えているほどなんだ。投稿タイミングが記者会見の直後で絶妙だったからか、ランキングでも1位を取っているね。 アキ 佐村河内氏にナルホドくんが「異議あり!」とかやるわけですか! 私、二次元×三次元もいけますよ! Dr.T いや、そのセリフは出てこないけど……後半の動画を楽しみにしている人も多いみたい。ほかにも『進撃の巨人』の主題歌「紅蓮の弓矢」を替え歌にした「【進撃の聾人】 聞けんの耳や 【オープニングテーマ】」なんて動画も投稿されていて、佐村河内氏はすっかり動画の“素材”になってしまっているね。 アキ っていうか、「佐村河内守」でタグ検索すると、250件以上も動画が出てくるんですけど……えっ、もしかしてこれぜんぶ『真夏の夜の淫夢』!? Dr.T なんでだよ! いや、確かにそっち系の動画もあるけど……ってかアキちゃん見てるのかよ! アキ ……って思ったら記者会見の動画が多いんですね。なーんだ。 Dr.T 記者会見はニコニコ生放送でも生中継されたからね。今はテレビで放送するような会見現場にもたいていニコニコ生放送が入るから、一般ユーザーでもノーカットで会見を聞けるのは便利だよね。 アキ あーあ。髪切ってサングラス取ったら、すっかりそれっぽさがなくなっちゃいましたね佐村河内さん。 Dr.T 世間一般的にもそうだけど、佐村河内氏の件は新情報が出てくればネットでももうひと盛り上がりしそうだね。
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LINE公式サイトより
■LINEが3つの新サービスで事業展開。早くもスタンプ作りに取りかかる人も…… Dr.T 2月26日に開催されたLINEの新サービス発表会が、IT業界を中心に話題になっているね。 アキ LINEって、あのスタンプとかのLINEですか? Dr.T そう、そのLINE。……って、“スタンプとかの”って何よ。もっとほかに適切な表現があるでしょ。 アキ でも、LINEっていえば、やっぱりスタンプですもん。私もたくさん買ってますよ。 Dr.T まぁ確かに、LINEのスタンプは人気だよね。そのスタンプ、これまでは公式のものしかなかったんだけど、今後は一般ユーザーもスタンプを作って販売することができるようになったんだ。取り分は、LINE株式会社とユーザーで50:50だね。 アキ えっ、50%も持っていくんですか!? Dr.T ……まあ、Amazonの個人出版サービス「ダイレクト・パブリッシング」のロイヤリティが条件付きとはいえ70%であることを考えると、そこそこ持っていくなぁとは思うけどね。LINEというプラットフォームは圧倒的にユーザーが多いわけで、ほかのメッセンジャー系アプリがたとえ同じことをもっと安くやり始めても、売上数を考えたら結局は50%の取り分だろうとLINEでスタンプを販売するほうが儲かるだろうからね。逆に80%くらいLINEが持っていくって言われても、僕は驚かなかったよ。 アキ うーん……でも、イラストレーターさんとかデザイナーさんとか、クリエイターにお金が入る仕組みができるのはいいことですよね。 Dr.T うん。受付は4月からだから、もうスタンプの作成に入っているクリエイターもいっぱいいるね。Twitterなんかを見ていると、一人でのんびり作っている人もいれば、チームを組んでアイデアを出し合っている人もいるし、4月からはもしかしたら“スタンプ長者”が生まれるかもしれないね。 アキ 私は濃厚なBLスタンプが欲しいな~。48手全バージョン入りの! Dr.T どこで使うんだよ! あと公序良俗に反するスタンプは、審査で落とされるから! (構成=Dr.T) ●Dr.T 24時間ネットをウォッチするヲタ系ITライター。チキンなのでネットの揉め事には参加しない。好きな食べ物はガリ。 ●アキ ネットのコアなニュースに疎い新米編集者。よく天然といわれるが自覚はない。ちょっぴり辛口で、BLが好きな腐女子。

なんの落ち度がなくてもSNSアカウントを強奪される!? さらに求められるITリテラシー

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Naoki Hiroshima (N) on Twitter
 1月20日、ある日本人のTwitterアカウントが強奪された。とはいえ、ぬるいパスワードを使っていて不正アクセスされたのではない。犯人はさまざまなソーシャルハッキング手法を使い、脅迫して奪取したのだ。その手口の巧妙さは感心するほど。  被害に遭ったのは、Twitterアプリなどを開発しているNaoki Hiroshima氏。当然、ITリテラシーは高く、英語も堪能だ。それなのに被害に遭ってしまった経緯は「My $50,000 Twitter Username Was Stolen Thanks to PayPal and GoDaddy」(私の5万ドルの価値のあるTwitterユーザー名が盗まれた。PayPalとGoDaddy、ありがとう)というブログエントリーで書かれている。とはいえ、英語な上、難しい内容なので、カンタンに紹介しよう。  Hiroshima氏は、「@N」という、とても珍しいTwitterアカウントを所有している。アカウント名は早い者勝ちなので、いち早く獲得したおかげだ。当然、垂涎の的となり、普段から攻撃を受けたり、勝手にパスワードをリセットしようとしたりされている。中には、5万ドルでオファーが来ることもあるという。Hiroshima氏にとっては日常の光景なので、慣れたもの。すべてスルーしていた。  しかし、1月20日は様子が違った。ランチ中にオンライン決済サービス「PayPal」から、パスワード再発行のメッセージが届く。また、誰かが不正アクセスしようとしているようだが、パスワードがわからなければ被害もない、と放置した。その後、レジストラの「GoDaddy」から「Account Settings Change Confirmation(アカウント設定の変更確認)」というメールが届く。レジストラとは、@xxxx.comのようなドメインを管理するサービス。Hiroshima氏は独自ドメインを取得し、メールやホームページの運用にGoogle Appsを利用しているのだ。  当然、変更した覚えはないので、GoDaddyにログインを試みると、すでに不正アクセス者にパスワードを変更されてしまっている。電話をして対処しようとすると、GoDaddyはクレジットカードの下6桁を尋ねる。しかし、その情報も書き換えられており、本人確認ができず。身分証明書によって本人確認をするように手配すると、確認に48時間かかると言われてしまう。  多くのウェブサービスは、本人確認やパスワードリセットにメールを利用する。メールで利用している独自ドメインを奪取されてしまったので、これらのリセットが可能になったのだ。しかし、ここで犯人がミスをする。ドメインの設定を変更しても、新しい設定でメールを受信するには少し時間がかかるのだ。そのため、いつも使っているメールに、Twitterのリセットメールが届く。Hiroshima氏は犯人の思惑に気がつき、Twitterに登録しているメールアドレスを変更する。その間、犯人はTwitterのサポートページに「パスワードのメールが届かないので、手動で送ってくれ」とあつかましくも投稿した。しかしこれは、Twitter側がさらなる情報を求めたために失敗に終わる。  続いて、Hiroshima氏のFacebookに犯人からメッセージが届く。独自ドメインを奪取したことや、@NのTwitterアカウントを求めていること。今のところはHiroshima氏が運営しているホームページは無事だけど、交換しないか?という内容だ。要は独自ドメインを誘拐し、Twitterアカウントという身代金を要求しているのだ。  GoDaddyからの返信は、登録者ではないので対応できないというもの。ひどい対応だ。そして、犯人からは催促のメールが届く。もうあきらめるしかない。Hiroshima氏はアカウント名を@N_is_stolenに変更し、犯人は@Nアカウントを奪取した。その後、GoDaddyの変えられたパスワードが届き、独自ドメインのコントロールは取り戻された。さらに、犯人は「GoDaddyのアカウントを奪取した経緯を知りたいか?」と聞いてきた。  犯人は、PayPalに電話して、Hiroshima氏のクレジットカードの末尾4桁を入手したという。続けて、GoDaddyに電話し、カードは紛失したが末尾4桁は覚えていると伝える。GoDaddyは本人確認に下6桁を求めたが、電話に出た担当者は何度も残りの2桁を推測させてくれたという。これはもう、ユーザーとしては打つ手がない。お金を扱う決済サービスや資産を管理するドメインサービスの担当者が、たかが電話でうまいことを言われただけで、個人情報をダダ漏れにしてしまうのは想定できない。  この事件の教訓としては、ウェブサービスのアカウントに独自ドメインは使わないほうがいいということ。Gmailアカウントであれば、このような事態は起きなかった。また、どんなアカウントであれ、不正アクセスの可能性はあることを肝に銘じておき、致命的な事態にならないように分散するなり対策を講じておこう。ネットは怖いところ。ITが苦手であれ、詳しいと自負しているのであれ、再確認するべし。  ちなみにブログの投稿が多数の人に読まれたためTwitterが動き、2月26日に特別な計らいでHiroshima氏へアカウントが戻された。ハッピーエンドでほっとした。 (文=柳谷智宣)