優等生からヒールへ……舌禍事件で批判集中! 大相撲・横綱白鵬の知られざる素行不良

hakuhonomentarus.jpg
『白鵬のメンタル』(講談社)
 これまで“優等生横綱”といわれていた大相撲の横綱白鵬に一転、逆風が吹き荒れている。  原因は、優勝力士が行う一夜明け会見で公然と審判批判をしたことだ。白鵬は13日目の稀勢の里との取り直しについて「子どもの目でもわかるような相撲。もっと緊張感を持ってやってもらいたい」と審判部にダメ出しした上で「本当に肌の色は関係ないんだよね。土俵に上がって、まげを結っていることが日本の魂なんですよ。みんな同じ人間です」と、協会内の人種差別をにおわせた。  角界関係者は「審判部批判よりも問題なのは、差別発言したこと。協会には数百件の抗議電話があった」と話す。  確かに、ここ数年は白鵬が“強すぎる”あまり、番狂わせを期待し、相手力士を応援する観客が増えている。一昨年の九州場所では、白鵬が稀勢の里に負けた際に万歳三唱が巻き起こり、遠藤との取組時には遠藤コールが飛んだ。  「肌の色」発言は、そんな日頃のうっぷんが爆発してしまったことによるものだろうが、白鵬を知る人物いわく「かねてから素行面でも問題があった」という。“問題横綱”で同郷の朝青龍が引退してから、角界を1人で引っ張ってきたという自負が慢心に変わり「ちょっと勘違いするところがあった。記者の質問に機嫌が悪くなり、取材を早々に切り上げることも。彼に注意できる人が周囲にいないことも大きかった」(同)という。  別の関係者も、声を潜めて重大証言する。 「タニマチ付き合いも、どこかよそゆきなんですよね。過去にはある後援会がご祝儀を出したのに、横綱からお礼の言葉もなかったことに腹を立て、その後、後援会は解散している。角界は実力もそうだが、そういう人間関係が大事。白鵬が無敵の横綱になれたのも、周囲の資金的なバックアップがあったからこそ。単なる腕っぷしだけで、あそこまで上り詰めることはできない」  その白鵬は3日、千葉・成田市の成田山新勝寺の節分会(せつぶんえ)に参加したが、ここでも取材はNG。いまだ報道陣の前では、舌禍事件について釈明していない。このままでは、優等生横綱からヒール横綱になってしまいそうだ。

「おい、イスラム国!」“初のエジプト人力士”大砂嵐を悩ませた心ない野次……

oosunaarasshi0202.jpg
BBM2015大相撲カード【レギュラーカード】No.20大砂嵐金崇郎
「例のシリアの人質事件で肩身が狭くなっている。外出を控えさせた方がいいのではないだろうか」  角界から、こんな話が聞かれる。エジプト出身でイスラム教徒初の力士、大砂嵐金崇郎に心配の声が上がっている。関係者によると「大砂嵐にコメントを求めようと待ち構える記者の姿があった」という。  大砂嵐は多数の死者を出したエジプト混乱の際、たび重なる取材を受け、テレビ番組で「平和的解決が難しい」という見解を述べた際、それが誤解されて一部から批判を浴びたことがある。過敏になりがちなイスラム教がらみの問題でも、何か見解を出すのは危険だという周囲の不安がある。 「首相官邸の周辺では、日本の外交の脆弱さを非難する活動家がデモを繰り返しているんですが、中には右翼系の連中で“大相撲からイスラム教を追い出せ”と叫んでいる者もいて、国技館の千秋楽では遠藤に敗れ、8勝7敗と勝ち越したものの“おい、イスラム国!”と心ないヤジが飛びました」(関係者)  大砂嵐は大相撲への強い憧れから宗教の壁を乗り越えた人気力士だ。母国で相撲を始め、世界ジュニア選手権3位の実績を挙げた学生時代、日本の相撲部屋に何度も手紙を出したが、色よい返事はなかった。そこでエジプト革命後の11年に来日、体験入門に押しかけた。  当初はどこの部屋にも断られたが唯一、大嶽部屋から「宗教は関係ない」と迎え入れられ、翌年に晴れて初土俵を踏んだ。本名のシャーランにちなんだ砂と嵐の当て字を使ったシコ名で、同年5月場所は7戦全勝で序ノ口優勝。13年に幕下優勝で十両に昇進した。イスラム教徒初の力士とあって世界中からの注目を浴びたが、一方で文化の違いに苦しみ、断食を行うラマダーンの時期でも平常通りのスケジュールをこなし、体調を崩すこともあった。  スポーツ紙の担当記者は「今回の事件が影響したか、ラマダーンでもないのに体重を4キロほど減らしたらしい。ストレスがたまって、携帯電話のスイッチを切ったままにしていたとか」と話す。 「今回、見解を話すのは難しいから、取材は断っている状況。いつもなら観戦に来ているタレントにウキウキで興味を示すような陽気な男だが、今場所では、そういう雰囲気は感じられなかった。以前は出稽古によく出ていたのに、最近は人に会うこと自体を避けるようになっていて、親方によるとイスラム関係のことが気になるらしく、エジプトの友人とチャットしてばかりで、日本語の勉強もおろそかになっているほど」(同)  部屋にはイスラムをからかうイタズラ電話もあったと聞く。今年のラマダーンは6~7月で名古屋場所にも重なっているが、それ以前に、世界中を騒がすイスラム国による事件の悪影響が心配だ。 (文=ハイセーヤスダ)

幕内上位で失速した遠藤と、新入幕で13勝の逸ノ城……大相撲、日・蒙ホープの“明と暗”

endoichinojo.jpg
『遠藤(左)と逸ノ城(右)』日本相撲協会公式サイトより
 先に行われた大相撲の9月場所で話題を独り占めしたのが、新入幕で横綱・鶴竜から金星を奪うなど13勝を挙げたモンゴル出身の逸ノ城だ。 「今年の1月場所に幕下付け出しでデビュー。192センチ・199キロと他の力士を圧倒する巨体とパワーで幕下・十両をそれぞれ2場所ずつで通過。今場所、横綱・白鵬にこそ格の違いを見せつけられたが、間違いなく未来の横綱候補。モンゴル出身の力士の中でも、初の遊牧民出身でキャラも際立ち、来場所の活躍が大いに期待される」(相撲担当記者)  1場所にして、角界のスターに躍り出た逸ノ城だが、先場所まで話題を独り占めにしていたのが、名門・日大出身で、アマチュア横綱の肩書を引っさげ鳴り物入りでデビューした遠藤だった。 「昨年の3月場所でデビューすると、十両を1場所で通過。新入幕を果たすと、“遠藤フィーバー”が巻き起こり、“相撲ギャル”が激増。昨年はいきなり永谷園のCMに起用され、11勝4敗で敢闘賞を獲得した今年の1月場所では、平幕力士としては異例の懸賞本数を集めた」(同)  逸ノ城もそうだが、遠藤もあまりのスピード出世だったため、なかなかまげが結えず、初めてまげを結った姿をめぐり、メディア各社が“初出し”の争奪戦を繰り広げるなど、さらに人気が過熱したのだが……。 「先輩力士からは『たかが、まげぐらいでチヤホヤされやがって……』と、やっかみの声も聞こえてきていた。その声は、土俵上にもしっかりと反映され、遠藤と当たる各力士たちは目の色を変えて取り組みに臨むだけに、遠藤は鼻血を流したり、体のあちこちを負傷したり、もはや満身創痍」(角界関係者)  今年の3月場所以降で勝ち越したのは7月場所(8勝7敗)のみで、西前頭筆頭に番付を上げた9月場所は3勝12敗と大きく負け越してしまったが、どうやら遠藤には番付以上の大きな壁が立ちはだかっているようだ。 「大相撲といえば、一時期は八百長問題に大揺れで観客も激減していたが、いつの間にか騒動が収束してしまった。とはいえ、八百長撲滅は難しかったようで、特に外国人力士は手を染めやすい。逸ノ城は今や幕内での一大勢力となったモンゴル人力士。それに対して、遠藤は“ガチンコ力士”として知られ、さらに先輩力士たちのやっかみも加わり、実力以上に勝つのが難しくなってしまった」(同)  来場所には関脇への昇進も取り沙汰される逸ノ城に対し、遠藤は平幕下位が決定的。早くも番付を逆転されることになった。

相撲界の“超新星”逸ノ城に迫る魔の手! グラビアアイドルが抱きつく「売名未遂行為」も……

ichinojo.jpg
日本相撲協会公式サイトより
 今年初土俵を踏んだばかりの大相撲モンゴル力士、逸ノ城駿(いちのじょう・たかし)が5場所目で新入幕、大関・稀勢の里と豪栄道、横綱・鶴竜を破り13勝を挙げ、千秋楽まで優勝を争い注目の的となったが、これに便乗して、数名の女性タレントが強引に接触しようとした騒動があったという。  角界関係者によると、秋場所13日目となった9月26日、前頭10枚目の逸ノ城が横綱・鶴竜を破り41年ぶり3人目の快挙となる金星を挙げた後のフィーバーで、外で食事をした際に若い女性が抱きつき、それを撮影しようとした人間がいたため周囲が阻止。その後、同じ女性が深夜、逸ノ城を尾行していたことがあり、関係者が直接その女性に問いただしたところ、なんとグラビアアイドルだと名乗ったというのだ。 「売れていない二線級のタレントだったようですが、間違いなく逸ノ城とのツーショットを撮って交際疑惑をぶち上げるなどする売名行為を狙ったようです」(同)  逸ノ城は本名、アルタンホヤグ・イチンノロブ。21歳のモンゴル力士で、10年に鳥取城北高へ相撲留学し、卒業後に全日本実業団選手権優勝を経て大相撲入り。童顔で愛嬌もあり、女性人気は当初から高かった。  この躍進で後援者などから食事の誘いが殺到、中には美人コンパニオンをそろえた場もあるというが、所属の湊部屋は、そうした誘いを最小限に抑えているという。 「本人は真面目なので心配は少ないんですが、モンゴル力士はモンゴル人同士のネットワークがあって、携帯電話を片手にモンゴル語で話していても周囲には分からず、モンゴル人同士の動きはなかなかつかめないところがあるんです。実際、元横綱の朝青龍も接触してきたそうですから、部屋の管理できないところで変な女に絡まれなければいいけど、という心配も聞かれます」(同)  過去、躍進した外国人力士が、同国人との夜の外出で成績を落としたという前例もある。 「幸い、湊部屋は埼玉県の川口で都心からは距離がありますから、都内の部屋よりは誘惑も少ない」と関係者は話すが、一方で有力力士の少ない部屋とあってメディア対策に弱い点も不安視される。 「朝青龍に近いモンゴル人の後援者が、人を通じてマネジメントを名乗り出てきているそうですが、ちゃんと管理してやらないと将来に関わる」(同)  専門家からは192センチ、199キロの大型の体格から、ヒザや足首の慢性的な故障も心配されているが、それ以上にこの注目によって集まってくる輩への対策が肝心だ。 (文=ハイセーヤスダ)

白鵬、会見キャンセルのナゼ……原因は「家族に関すること」だった!?

51Dn4hszTWTL.jpg
『横綱白鵬 試練の山を越えて はるかなる頂へ』(学研教育出版)
 大相撲夏場所で2場所ぶり29回目の優勝を達成した横綱・白鵬が、千秋楽から一夜明けた26日の優勝力士の会見を行わなかった。  優勝力士の一夜明け会見は恒例行事で、白鵬は過去28回の優勝ではすべて応じてきただけに、異例の事態だ。関係者は千秋楽(25日)の深夜まで説得を試みたが、白鵬は拒否の姿勢を崩さず。相撲担当記者によれば「今場所、特に終盤は普段と少し様子が違った。14日目(24日)の取組後から、一切の問いかけに無言になった。NHKの優勝力士インタビューには応じたが、囲み取材では口数が極端に少なかった」という。  一体何があったのか――。  あるスポーツライターは「29回目の優勝は果たしたが、相撲は危ない場面もあり、内容に満足できなかったためかもしれない。また土俵下控えで白鵬自身が物言いをつけたことなど、土俵の内外でも何かと話題になった場所だった。心中穏やかではなく、冷静に受け答えできないと考えたのかもしれない」と推測する。  ネット上では、「週刊金曜日」に掲載された“舞の海発言”が影響しているという声も上がっている。これは、大相撲OBの舞の海秀平氏がある講演会で「外国人力士が強くなりすぎ、相撲を見なくなる人が多くなった。NHK解説では言えないが蒙古襲来だ。外国人力士を排除したらいいと言う人がいる」と、モンゴル人力士に対して否定的な発言をしたというもの。ただ、これに関しては同誌が舞の海発言を歪曲したという情報もあり「白鵬本人もまったく気にしていない」(同)という。  そんな中、会見拒否の真相についてテレビ関係者は次のように明かす。 「どうやら、家族のことを聞かれるのを嫌がったらしい。それがなんなのかは不明だが、一部マスコミがある情報をキャッチして、千秋楽前に白鵬サイドに当てたらしい。悪い話ではなく、オメデタい話のようだけど。そこから白鵬がピリピリしだしたそうだ」  悪い話でないのなら、堂々と受け答えしても良いと思うのだが……。

ネット騒然!? なんだかミョ~に楽しそうな相撲部屋「式秀部屋」の秘密に迫る

mmi_sikihide_01.jpg
ただいま新弟子募集中!(撮影=大木正人)
 アイドルグループ・Berryz工房の「ももち」こと嗣永桃子のファンだから「桃智桜(ももちざくら)」。ウルトラマンタロウにちなんだ角界最軽量力士の「宇瑠虎(うるとら)」といったキラキラ四股名の力士や、ニコニコ動画で朝稽古の模様を生中継したり、FacebookやTwitterを通じて部屋の広報活動を展開するなど、何かとお堅いイメージの相撲業界の中で異彩を放っているのが、式守秀五郎親方(元・北桜)率いる式秀部屋だ。  親方自身もプロテクターを装着してぶつかり稽古に参加し、「いいよ!」「強くなっちゃうよ!」と、やたらとポジティブに力士を煽りまくったり、動画編集ソフトを使って力士の活躍をYouTubeにアップしたりと、なかなかキャラが立っている。  そこで今回は、そんな親方に独特の指導哲学を尋ねてみた! 「明るく、楽しく、元気よく」をモットーとする式秀部屋は、いかにして作られたのか。そこには意外と真面目で、合理的な理由が潜んでいた……。 ──ニコニコ動画やFacebookを通じて、親方のコミカルなキャラや、個性的な四股名の力士たち。はたまた式秀部屋の和気あいあいとした力士たちの日常や、稽古の風景が多くの人々に話題を振りまいていますね。 親方 「明るく、楽しく、元気よく」をモットーに、部屋を運営させていただいています。自分は明るい性格で、ちょっと変わり者ということもあって、楽しいことが好きなんです。相撲部屋っていうと、稽古がきついとか上下関係が厳しいというようなイメージが強いですが、本当はどの力士もめちゃめちゃ明るくて無邪気なんです。  相撲というのは古くから続く伝統がある世界ですので、力士もメディアに出るときはまげを結って、ちゃんと着物を着てなきゃいけないという側面があります。土俵に立てばしっかりと礼をして、きちっとした姿を見てもらう必要もあります。  でも、力士といえども一人の人間です。それぞれ性格も違いますし、その個性を生かした相撲を取れるような力士になってほしいんです。やはり土俵に上がるとプレッシャーを感じてしまいます。そこで、力士たちが大事な場面で自分の力を最大限に出し切るにはどうしたらいいかということを考えますと、普段の生活が大切ではないかなと思いまして。部屋は、自分の家にいるようなリラックスした感覚でいられるほうがいいのではないかなと考えています。 ──家にいる感覚ですか! 世間一般の相撲部屋に対するイメージと、真反対ですね。 親方 私の師匠の北の湖親方は、力士の持つ個性、才能、素質というのはそれぞれ違うので、一人ひとりちゃんと伸ばしてあげることが大事だと指導してくださいました。個性を伸ばすということは、力士の取る一番にも性格が出るということ。そう考えると、普段の生活も重要なんです。だからこそ、相撲という世界は規律と伝統が重んじられているとも思います。  現役引退後に、少し人間の体のメカニズムについて勉強をしたんですが、どんなに体を鍛えても、やっぱり精神も強くないと相撲に限らずスポーツって勝てないし、実力を発揮できないんですよね。脳みそというのは喜びを感じると喜びのホルモンを出して、ストレスを感じるとネガティブなホルモンを出す。ストレスのホルモンって免疫力が低下したり、体にいい影響がない一方、喜びのホルモンは免疫力を上昇させたり記憶力を上げたりする効果がある。じゃあ力士には、怒りのホルモンと喜びのホルモンのどちらを与えたらいいのかというと、私としては喜びホルモンのほうがいいと思うんです。普段から力士たちが喜ぶホルモンを出すようにしておけば、病気もケガも少なくなる。ひいては、相撲の結果も良くなるんじゃないかと。
mmi_sikihide_00.jpg
現役時代は大量の塩を撒くパフォーマンスから“ソルトシェーカー”の異名を取った式秀親方。とにかくアツい男です。
──ニコニコ動画で公開された、朝稽古前のウォーミングアップ風景も意外でした。まず、リンゴをみんなで食べてからストレッチ。その後、ようやくぶつかり稽古という、ゆったりした雰囲気に驚きのコメントが上がっていました。 親方 これが私の腕です(笑)。うちには毎朝「頭が痛いっす」「やる気が出ないっす」っていうところから始まる現代っ子力士がいるんです。その子は無呼吸症候群で、寝てる時に呼吸が止まっちゃうんですが、そうすると朝起きた時にあんまりすっきりと目覚めることができないわけです。だから、まずうちの部屋ではみんなでリンゴを食べるところから始めます。リンゴというのは一日の始まりにぴったりな、いろいろな栄養分が含まれています。それをまず補給してから、時間をかけてストレッチをします。そのうちに脳がだんだんと目を覚まして、腸の動きも活発になる。そうするとトイレに行きたくなって、大も小も全部出る。それからまわしをつけて稽古を始めると、2時間くらいトイレに行かなくても平気なんですね。結果的に、集中した稽古ができるようになるわけです。 ──なるほど! 親方 そうすると、さっきまでやる気がなさそうだった子が、ギラギラした顔つきになってくるわけです。それを見て、今度は「やれちゃうよ!」「できちゃってるよ!」「できる子だよ!」って言ってあげられるわけです。 ──実は非常に合理的な考えのもとに、式秀部屋の空気は作られていたんですね。 親方 私見ですが、今の日本の子どもたちの環境って、50年前とは全然違うと思うんです。かつては戦争があり、食べる物があまりないような環境で育ってきた子どもたちは、もともとハングリー精神を持っていたのではないのでしょうか。あらゆる環境が厳しいので、「なにくそ!」という気持ちで結果を出すことができていた。でも今は、そういうハングリーさが必要な環境というのは日本では見られなくなった。少なくとも、食べる物がなくて飢え死にする心配はそうそうない。でも、よくないニュースや社会に対する不安から、子どもたちは漠然としたプレッシャーを受け続けている。そんな今の世代の力士たちに、かつての時代と同じように厳しく接するのは、あまりよろしくないのではないか。ストレスホルモンが出てしまうのではないかと思うわけです。 ──「褒めて育てる」のメカニズムですね。 親方 そうです。稽古の一例を挙げると、四股を100回踏むのって大変ですよね。だんだんきつくなってくる。そうすると、人間は同じ動きをしているようで、本来鍛えないといけない筋肉以外を使って負担を逃がそうとするわけです。でも、それは悪い癖の原因にもなります。だから、うちでは1セット10回を数セットやるようにしています。それでもだんだんと体はきつくなってくるわけですが、そこで私が「もう無理するなよ!」「それ以上やると強くなっちゃうよ!」と声をかけると、「もう一回お願いします!」ってみんな頑張っちゃうんですよね。なぜかというと、みんな強くなりたくて力士をやっているからです。  正しい選択肢、やりたい選択肢を与えてあげれば、誰でも自分の力を十分に発揮できるようになる。スポーツで強くなる人というのは、そのスポーツが好きで、自分が練習しようと思えるメニューが勝手に出てくる人です。一方で伸び悩んでいる子というのは、次の選択肢に迷っている子なんです。そこで、弟子たちに次の選択肢を示してあげて、彼らの力をうまくアウトプットさせてあげることが、指導者である私の仕事だと思っています。これがなかなか難しいんですが、褒めて育てるということと選択肢を示してあげるということをかみ合わせることを日々意識しています。
mmi_sikihide_06.jpg
Berryz工房・ももちファンの桃智桜(ももちざくら)。「いつも部屋にいるので、『どっか外に遊びに行ってきなよ』って言ったら、Berry工房にハマっちゃって……」
mmi_sikihide_05.jpg
“ものまね侍”こと若戸桜(わかとざくら)。この1年で体重が30kgも増えたとか。
mmi_sikihide_07.jpg
角界最軽量力士・宇瑠虎(うるとら)。「この四股名にしてからテレビなどでも取り上げてもらって、本人もやる気になってます」
──お話を伺っていると、スポーツ指導だけではなく、教育全体に対する考え方にも通じるように感じます。 親方 それを言っちゃいますか! その言葉は、私にとって今日一番のご褒美です(笑)。実は、自分は小学校の頃、勉強が嫌いで挫折した経験があるんです。それで、自分は当時やっていた柔道で生きていこうと決めたわけです。結局、その後、相撲に移行したわけですが、もし自分が勉強好きだったら、どんどん自分で勉強をするという選択肢を選べたはずなんです。柔道もきつかったんですけど、好きだったから続けることができました。そう考えると、小学校の時にもっと勉強を好きにさせてくれていたら、それを努力と思っていなかったかもしれないですよね。小学校の授業って、今日はここからここまで、明日はここからここまでと、みんな同じ進度じゃないですか。だからついていけなくなった瞬間に、面白くなくなってしまうんです。 ──指導者自身が、子どもたちの可能性を潰していた可能性もあるのかもしれないですね。 親方 だから私が相撲を指導する時は、みんなに相撲を好きになってもらいたいんです。もちろんプレッシャーや苦しみもあるかもしれないけど、相撲が好きなら、みんな自分から稽古をするようになります。ただ、あまり厳しいと、やらされている感が強くなってしまうわけですが。そう考えると、小学校における教育の仕方について、もうちょっと子どもたちを勉強に引き込む環境って作れるんじゃないかなと思うんです。今は教師があふれていると聞いたことがあります。さすがに子ども一人に教師一人、というのは厳しいとは思うのですが、教師の側がもっと子ども一人ひとりの学力を分かってあげて、その子ならではの教育の仕方を提示してあげることもできるんじゃないかと、期待もしているんです。そういう具合に、子どもたちにもう少し選択肢を与えてあげるべきじゃないかなと。私は、それが教育じゃないかなと思います。そういう考えをもって挑戦させてもらっているから、うちが新しい変わった感じの部屋になっているのかもしれませんね。 (取材・文=有田シュン) ●式秀部屋Twitter <https://twitter.com/shikihidebeya> ●ニコニコ超会議3 大相撲特別巡業「大相撲超会議場所」 日時:4/26(土)、27(日)※式秀親方は27日の解説を担当 場所:幕張メッセ <http://www.chokaigi.jp/2014/booth/sumo_chokaigi.html>

「もう からだ きもち げんかい」元大関・琴欧洲のブログが泣けると話題に

kosob0000.jpg
琴欧洲オフィシャルブログ|『ちゃんこ鍋とヨーグルトって意外と合うんです』
 大相撲春場所で負け越し、20日に引退を届け出た元関脇・琴欧洲が、25日付けのブログで感謝の言葉を記し、話題を呼んでいる。  ブルガリア出身の琴欧洲は、ひらがなで「がんばった から くい ない です」「もう からだ きもち げんかい」などとつづり、今後は親方として「だいすきな 日本 と 相撲 の ため がんばります」と決意表明している。  これにネット上の掲示板やTwitterなどでは、「泣ける」「人柄が出てる」「カロヤン(琴欧洲の本名=安藤カロヤン)ブログかわいくて好きだった これからも続けてね」と心温まるメッセージが次々に寄せられている。 「琴欧洲のブログは、相撲ファンの間では2011年くらいから“なんかかわいい”と話題になっていました。2メートル150kgの大男が花畑にたたずむ写真と一緒に『けいこ あと はな みに 行きました きれい です☆』と書いてあったりするので、琴光喜や琴富士が不祥事を起こすなど暗い話題が多かった佐渡ヶ嶽部屋の中で、“癒し”のオーラを放っていましたよ。私も20日の引退会見と25日の引退ブログには泣いてしまいました」(相撲ファン)  引退後は「自分を越える弟子を育てたい」と会見で語った琴欧洲。最高優勝1回、三賞5回のイケメン力士が土俵を去る。

現役時代からギャンブル狂……“偽装結婚”容疑で逮捕の元琴富士、平幕優勝からの転落人生

kotofuji.jpg
日本相撲協会公式サイトより
 韓国人女性に在留資格を得させるために偽装結婚をしたとして、焼肉店店長で元関脇琴富士の小林孝也と韓国籍の飲食店従業員・李基賢の両容疑者が、警視庁組織犯罪対策1課に公正証書原本不実記載・同行使容疑で逮捕された。  逮捕容疑は昨年2月、結婚する意思がないのに、台東区役所に李容疑者との婚姻届を提出し、戸籍にウソの記載をさせたとされている。  小林容疑者は「本当の結婚です」と容疑を否認。李容疑者は「(日本人配偶者として)一般永住者の資格を得るために偽装結婚した」と容疑を認めているというが、交際相手の別の日本人男性と同居していたにもかかわらず、小林容疑者に計125万円を送金しており、組対1課は偽装結婚の対価とみているという。 「背後には偽装結婚あっせんブローカーがいるとみられ、小林容疑者は徹底的に取り調べを受けている。彼にはある程度ネームバリューがあるので、今回は“みせしめ”的な意味もあって挙げられた」(全国紙社会部記者)  小林容疑者は中学時代にスカウトされ、高校には行かず角界入り。192センチ、150キロの恵まれた体格で時間をかけながら順調に出世を果たし、伸び悩んだ時期もあったが、91年7月場所で平幕優勝を果たした。その後、なかなか三役に定着できず95年9月場所で引退。以後、年寄株を取得し後進の指導に当たっていたが、99年に角界を離れ、その後、タレントとして活動。現在は、野球賭博への関与で角界を去った元大嶽親方(元関脇貴闘力)が経営する焼肉店「貴闘力」海浜幕張店の店長を務めていたが、相変わらず金には困っていたためか、犯罪に手を染めてしまったようだ。 「現役時代からギャンブル狂いで有名。初優勝後は期待されたが、ギャンブルで稽古に身が入らなくなった。借金もあったようで、仲間内では大手消費者金融としこ名に引っかけて『武富士』と呼ばれていた。その借金を聞きつけたメジャープロレス団体が、琴富士がプロレス好きということもありスカウトに動いたが、さすがにプロレス入りは決断できなかった。結局、今もギャンブル好きは変わらず、店長としての給料だけでは足りなかったのでは」(ベテラン相撲記者)  角界にとっては、またまたイメージダウンにつながるニュースになってしまった。

「国民的大スターの、父の名前を汚すことになる」落ちこぼれの青年が、横綱・白鵬になるまで

hakuho112.jpg
白鵬オフィシャルサイトより
アスリートの自伝・評伝から読み解く、本物の男の生き方――。  2000年、モンゴルから渡ってきた7人の青年たちは、大阪・大東市に連れてこられた。「いったい、これからどんなことが待ち受けているのだろうか……」。日本語も話すことができない彼らの胸は、期待と不安でいっぱいだった。  「摂津倉庫」そこは、アマチュア相撲では有名な実業団だ。彼らは、大相撲の力士になるためにやってきたのだった。この中にいた青年、ムンフバト・ダヴァジャルガルはおとなしく、色白で、か細い青年だった。とても、相撲なんか取れないだろう……誰もがそう思った。相撲部屋の親方やスカウトたちが稽古風景を見学し、モンゴルからやってきた青年たちは次々と入門部屋を決めていくのに、彼の元に近づく親方はいない。仕方なくモンゴルに帰国するためのチケットを取り、両親にも帰国することを電話で伝えた。だが、見るに見かねた同郷の大先輩・旭鷲山の計らいで、彼は宮城野部屋への入門が決まった。  白鵬の、横綱への第一歩はこうして始まった。  父、ジグジドゥ・ムンフバトはモンゴル相撲の横綱選手。モンゴルでは「長嶋茂雄や王貞治ぐらい知られている」という国民的な大スターだ。レスリングのモンゴル代表としても活躍し、メキシコ五輪でモンゴル人初となる銀メダルを獲得する快挙を成し遂げている。一方、母親の職業は医者。遡ればチンギス・ハーンにつながる家系の出身であり、親戚にも大臣や実業家などが多い。幼き日の白鵬は、サラブレッッドとして生まれ育ったのだ。  少年時代は、マイケル・ジョーダンを神様と仰ぎながら、バスケットボールに熱をあげていた白鵬青年。しかし、初めての海外旅行に行けるという軽い気持ちで、来日した。  宮城野部屋に入門すると、細身の青年は、同じモンゴル人の先輩・龍皇関の存在を支えに、厳しい稽古に文字通り歯を食いしばりながら耐えた。相手を指名して続ける「申し合い稽古」や、ひたすらに相手にぶつかっていく「ぶつかり稽古」などで身体を鍛えていく日々。新弟子の頃は、その厳しさについていけず、「兄弟子に髪の毛をつかまれ、引きずり回された」と振り返る。言葉の壁にもぶつかり、何度となく兄弟子から怒られた。 「いまシンドイからと相撲をやめてモンゴルに帰ったら、お父さんに恥をかかせることになる、名前を汚すことになる。それだけは避けなければならない。だったらどうするか。頑張って我慢して、一つでも上位の力士たちと戦って強くなることだ」(『相撲よ!』角川書店)  2001年3月の大阪場所で初土俵を踏んだ白鵬。しかし、デビュー直後の序の口、三段目で一度ずつ負け越している。横綱に昇進した関取で、序の口で負け越した者はいない。つまずきながら、一歩ずつ白鵬はステップを上がっていった。  そんな彼が、なぜ横綱になることができたか? 白鵬は、師匠・熊ヶ谷親方の言いつけを守り、入門した当時主流となっていた欧米式のウエイトトレーニングに手を出さず、四股やすり足などの伝統的な稽古を熱心に行った。そして、先代貴ノ花や、名横綱・双葉山などの相撲をDVDでひたすら研究する。真面目に、愚直に努力を重ね、横綱という最高級の栄誉をもぎ取ったのだ。  そして2007年、白鵬の横綱昇進を受けて誰よりも喜んだのは父だった。  「私は20世紀の横綱、ダヴァ(白鵬)は21世紀の横綱です。こんなことって世界に例がないでしょう」と喜びを爆発させた父。そして、息子に向けて、横綱の心得をこう語った。「大横綱になるには、心・技・体がそろい、常に自分を磨くことだ。国民に愛される横綱になりなさい」  横綱になって以降、白鵬は双葉山に続く連勝記録63勝や、7年連続最多勝記録を打ち立て、現代の名横綱に数えられる存在になった。モンゴル相撲で、そして日本の大相撲でと、親子2代にわたって国民的スターとなった白鵬は、父の教えを守り、父の存在を支えにしながら土俵へと上がっているのだ。今場所では、いったいどんな闘いを見せてくれるのか楽しみだ。 (文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●はくほう・しょう 本名は、ムンフバト・ダヴァジャルガル。1985年3月11日、モンゴル国ウランバートル市生まれ。姉3人兄1人の5人きょうだいの末っ子。15歳で来日。中学時代はバスケットボール選手として全国3位と活躍。宮城野部屋入門後、2007年に結婚した夫人との間に1男1女。初土俵:2001年3月場所。新十両:04年1月場所。新入幕:04年5月場所。

「すでに都内高級クラブにも顔を出し……」大相撲ホープ遠藤に忍び寄る“夜の誘惑”

endos.jpg
追手風部屋公式サイトより
 大相撲、東前頭13枚目で新入幕、9勝5敗1休の好成績を残した遠藤(追手風部屋)に、“夜の世界の誘惑”が忍び寄っている。 「地元後援者から飲みの誘いが相次いでいて、今は本人が『ケガで休んだので』と断っているそうですが、その時になれば断りきれないのでは」(相撲記者)  遠藤は9月26日、12日目の徳勝龍戦で左足首を痛め、翌日の小結・栃煌山戦でさらに悪化。日大医学部附属板橋病院で左足関節捻挫による約3週間の安静加療が必要と診断された。ただ、秋巡業は故郷の石川県でも開催され出場予定となっており、ここで“お誘い”が殺到するという話だ。  遠藤は高校、大学で全日本王者となり、岐阜国体、全日本大学選抜大会も連覇。休場した際は、会場内がどよめいたほど観客人気も高くなっている。まだマゲも結えない力士ながら、いまやスポーツ紙記者も多数集まる存在だ。稀勢の里が綱とりに足踏みしている現在、その期待が早くもこちらに向いているという感すらある。 「地元では、そんな遠藤としっかり絆を持っておこうとするタニマチが多数、待ち構えており、秋場所前後はかなりの接待を受けることになりそう。ある地元企業の会長は、今から『いずれウチの娘とお見合いさせたい。その前に、女の経験は積ませたい』なんて言っているんですからね」(同)  もともと遠藤は場所中でなければ酒好きで知られ、付き合いもいいタイプ。部屋の所属を問わず先輩力士からも声をかけられ、力士行きつけの都内高級クラブにもすでに顔を出したといわれる。 「期待の新人を“夜の遊び”に連れ回すのは、角界では恒例行事のようなものですからね」と前出記者。 「中には、飲みに連れ回されると対戦したときに恐縮してしまう新人もいるので、特に期待の大きい若い力士は連れ回される傾向があります」(同)  角界入りわずか3場所で入幕したスピード出世の象徴のような遠藤を先輩諸氏が無視するわけがなく、ある有力力士は、遠藤の学生時代の話を聞いて「あいつは相撲漬けで、ろくに女も知らないらしい」とニヤリ笑っていたという。 「こういう時、自分が肌を重ねた、腕のいい風俗嬢を紹介することもあります。追手風部屋には幕内がほかにいないので、そういうことをうまく止められる先輩もいないですし」(前出記者)  ただ、八百長や賭博などの大問題に見舞われた大相撲にせっかく現れた貴重なホープだけに、夜遊びで「勇み足」しないように祈るのみだ。 (文=ハイセーヤスダ)