オファー殺到中の古舘伊知郎『紅白歌合戦』司会の“大本命”に?「本人も乗り気で……」

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 今年3月、『報道ステーション』(テレビ朝日系)を降板した古舘伊知郎に、仕事のオファーが途絶えないという。11月からは、激戦区の日曜19時台にフジテレビでトーク番組『フルタチさん』、同局の水曜深夜にも『トーキングフルーツ』をスタートさせる。  そんな中、注目されているのは、大みそかの『NHK紅白歌合戦』の司会だ。古舘が8月に司会を務めた同局の『人名探究バラエティー古舘伊知郎の日本人のおなまえっ!』が平均10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずの視聴率で、これが布石になっているという見方がある。ある放送作家は「もともと古舘さんはバラエティ肌な人ですから、ニュースキャスターという堅苦しい状況から脱皮できて、本来の持ち味を発揮しまくっている印象。紅白は、その頂点みたいな仕事では?」と話す。 「古舘さん本人が『俺に(オファーが)来たら、大穴だよ』と周囲に話したことが、NHK関係者に伝わったのがきっかけだと聞きました。もともと、派手に別の舞台へ飛び込むのが大好きな人ですからね。昔、プロレスやF1のスポーツ実況で人気だったところからトーク番組主体になり、そこから『報ステ』に電撃就任でしょ?今回、単にトーク番組に戻るだけでは落ち着くのではなく、紅白司会みたいな花火が打ち上がるのは、最高の気分のはず」(同)  古舘は1994年から3年連続で『紅白』司会を務めた経験があり、実績もある。当初、『紅白』の司会には大物・タモリの名前がささやかれたが、近年、NHKは司会を何度打診しても、一貫して固辞されているといわれる。  一説には『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で長年共演していた中居正広らを気遣い、「SMAPが出るなら」という条件があったともいわれるが、そのSMAPは『紅白』出場に前向きではなく、ジャニーズ事務所が受けたくとも一部メンバーがグループ共演を嫌がっている状況だ。  これに対して古舘は本人が乗り気だというのだから、本命になりつつある。『報ステ』のような大仕事を終えると隠居気味になってもおかしくはないのだが、「逆にキャスター時代に抑えてきた飲み歩きも復活させ、ラテンダンスを楽しみながら『どんどん仕事持ってこいって気分だ』と言っていたなんてウワサも聞いた」(前出放送作家)というから、かなりエネルギッシュだ。 「もっとも、『報ステ』のときは政治的なしがらみで身動きが取れず、自分のアイデアですらことごとく潰されていたらしいので、そのストレス発散が勢いになっているのでは?」(同)  紅組の司会は連ドラ『とと姉ちゃん』に出演していた女優・高畑充希で確定とも伝えられるが、現時点では極秘事項で確かな話は聞こえてこない。古舘の『紅白』司会はあるのか、所属の古舘プロジェクトに聞いたところ「こちらでお答えできることはございません」とのことだった。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

古舘伊知郎がフジテレビと心中!? 新番組が爆死必至で、商品価値が暴落か

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古舘プロダクション 公式サイトより
 視聴率低迷が常態化しているフジテレビだが、10月から古舘伊知郎を日曜19時からの2時間枠『フルタチさん』と、火曜深夜30分枠の『トーキングフルーツ』の2番組のMCにレギュラー起用する。番組同士で有機的に連動する可能性もあるといい、まさに社運を賭けて臨むようだ。テレビ関係者が語る。 「1本300万円という古舘のギャラを『フルタチさん』だけでは賄えず、深夜番組と抱き合わせということになったようです。両番組が“連動する”と言っているのは、そういう裏事情があるから。逆にいえば、フジはそうまでして、古舘に番組を持たせたかったということでしょう」 『報道ステーション』(テレビ朝日系)の降板からそれほど間を置かず、いきなり「テレ朝の顔」だった男を「フジの顔」に据えることに“節操がない”との声も聞こえてくるが、他局のバラエティ番組スタッフは、「“毒まんじゅう”を食ったフジは、間違いなく自爆する」という。 「古舘は『報ステ』降板後に出演した『人名探究バラエティー 古舘伊知郎の日本人のおなまえっ!』(NHK)で視聴率10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出すなど、業界関係者を『さすが古舘!』と、うならせた。しかし、単発番組ならいざ知らず、レギュラーとなると話が変わってくる。古舘は性格が気難しい上に、演出にも口を出す。さらに、所属事務所が制作に介入してくるため、これまでどこの局も手を挙げようとしなかった。視聴率が取れなかった場合、スタッフとの軋轢を生みそうです」(同)  一方の古舘も、あらゆる番組が爆死中のフジテレビへの出演とあって、商品価値が暴落するリスクがある。前出のテレビ関係者が言う。 「『フルタチさん』が放送される日曜の19~20時台は『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)と、NHK大河『真田丸』の独占状態です。この2局だけで占有率が7割くらいありますから、いかに古舘とはいえ、視聴率3%以下となる可能性は高い。となると、今後、古舘へのオファーは激減するでしょうね」  果たして、フジテレビの救世主となるのか、それとも大きな傷を負うことになるのか……古舘の命運は?

フジ『フルタチさん』は失敗!? 『アメトーク』はネタ切れ!? 打倒『鉄腕DASH』日曜視聴率争いが激化!

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テレビ朝日公式サイトより
 テレビ朝日は5日、長らく『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)のひとり勝ち状態が続く“日曜夜7時台”で、雨上がり決死隊が司会を務めるバラエティ番組『日曜もアメトーーク!』を10月にスタートさせると発表した。  同番組は、木曜夜11時台で放送中の『アメトーーク!』のゴールデン版。同局にとって、バラエティ番組の週2回放送は、『シルシルミシル』を『シルシルミシルさんデー』としてゴールデンに進出させて以来、約6年ぶりの試み。『アメトーーク!』の担当プロデューサーは、「マニアックなテーマをポップに発信していくというスタンスは変わらず、子供から大人までゲラゲラ笑えるような番組にしていきたい」としている。  日曜の夜といえば、夕方5時台の『笑点』から、夜9時台の『行列のできる法律相談所』まで、日本テレビの人気番組が目白押し。特にTOKIOのバラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の裏は、TBS、テレビ朝日、フジテレビが試行錯誤を繰り返すも、歯が立たない状況が続いている。ただ、最近の『ザ!鉄腕!DASH!!』は、15%を切ることも増え、「視聴者が飽き始めている」との指摘も。  そんな夜7時台に関し、『モヤモヤさまぁ~ず2』を放送中のテレビ東京を除く民放キー局は、こぞって10月の改編を発表。TBSは、12年にロンドンブーツ1号2号・田村淳らが司会を務めた下世話なクイズ番組『クイズ☆タレント名鑑』を、『クイズ☆スター名鑑』として夜7時台で復活させると発表。また、フジテレビは、夜7時からの2時間枠で、古舘伊知郎がMCを務める新番組『フルタチさん』を開始する。  ネット上では、「どれを見ようか、本気で悩む」「面白そうな番組ばっかり!」「これは、ターゲット被りすぎだろ」「心がキレイな人は日テレを見て、そうじゃない人はTBSを見ればOK?」といった声が上がっている。 「各局が自信のあるバラエティをぶつけてきたことで、視聴率争いが激化するのは自明。特に、F1・M1層(20~34歳視聴者)あたりが取り合いになりそう。ただ、『アメトーーク!』は、ネタ切れ感や、マンネリ感が指摘されて久しいため、週2での放送に不安を覚える視聴者も多い模様」(テレビ誌記者)  さらに、フジテレビがスタートさせる『フルタチさん』に、ある不安材料が。 「若者向けの番組が多い中、古舘が司会なら、内容次第でF3・M3層(50歳以上の視聴者)を取り込めるため、今回の改編は、フジにとってはラッキーといえそう。しかし、そうなると心配なのは、『フルタチさん』というタイトル。この層は、内容が連想できるようなタイトルじゃないと、なかなかついてきません」(同)  日本テレビの独走を止める局は、現れるだろうか? 改編後の視聴率に注目したい。

福山雅治、松嶋菜々子に続き……古舘伊知郎も「フジテレビに殺される!?」 日曜激戦枠で冠番組は大丈夫?

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 フジテレビが日曜夜7時からの2時間枠「日曜ファミリア」を今期で廃止し、10月から古舘伊知郎の冠番組をスタートさせることがわかった。 「日曜ファミリア」といえば、競合ひしめく日曜ゴールデン帯で対抗するため、昨年10月期の改編で新設された大型バラエティ枠。毎回、異なる企画が放送されているが、裏番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)や『真田丸』(NHK)が平均視聴率15%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を超える中、フジは6%台の低調が続いている。 「裏番組に太刀打ちできないフジテレビは、奥の手として流動的な2時間枠で対抗しようとしたが、不発。先月放送された『日曜ファミリア・日本のお宝を取り戻せ! 日本のお宝が海外に流出!全世界で徹底捜索!!』は、平均視聴率3.4%と目を疑いたくなるような結果に。なお、前回放送された『日曜ファミリア・やっちまったTV』は、台湾人の日本語アフレコに“捏造疑惑”が浮上し、批判が殺到(関連記事)。そろそろ潮時だったと言えそう」(テレビ誌記者)  一方、古舘にとって、3月末に『報道ステーション』(テレビ朝日系)を卒業して以来、初めてのレギュラー番組になるという新番組は、得意のマシンガントークを十分に生かせるバラエティ番組になるとか。古舘は、「見た後に“そうだよなあ~”と噛み締めてもらえるような“壱岐島の剣先するめ”のような番組を目指す」と意欲を示しているが、ネット上では「フジで大丈夫?」との声が上がっている。 「フジでのレギュラー番組は16年ぶりとなる古舘ですが、『大物が、またフジにつぶされるのでは?』『バラエティ復帰の場として、判断を誤ったのでは?』との指摘も。数字を見れば、フジの“視聴者離れ”の深刻さは明らか。最近では、高視聴率が当たり前だった福山雅治や松嶋菜々子を起用した連ドラが立て続けに大コケし、『大物が殺される局』と悪評が立つ始末。もし、新番組が『日曜ファミリア』を下回る事態にでもなれば、古舘の今後の活動に影響が生じる可能性も」(同)  ここ数年、大規模な改編を繰り返しては、大失敗しているフジ。古舘は、そんなフジの救世主となれるのだろうか?

福山雅治、松嶋菜々子に続き……古舘伊知郎も「フジテレビに殺される!?」 日曜激戦枠で冠番組は大丈夫?

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 フジテレビが日曜夜7時からの2時間枠「日曜ファミリア」を今期で廃止し、10月から古舘伊知郎の冠番組をスタートさせることがわかった。 「日曜ファミリア」といえば、競合ひしめく日曜ゴールデン帯で対抗するため、昨年10月期の改編で新設された大型バラエティ枠。毎回、異なる企画が放送されているが、裏番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)や『真田丸』(NHK)が平均視聴率15%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を超える中、フジは6%台の低調が続いている。 「裏番組に太刀打ちできないフジテレビは、奥の手として流動的な2時間枠で対抗しようとしたが、不発。先月放送された『日曜ファミリア・日本のお宝を取り戻せ! 日本のお宝が海外に流出!全世界で徹底捜索!!』は、平均視聴率3.4%と目を疑いたくなるような結果に。なお、前回放送された『日曜ファミリア・やっちまったTV』は、台湾人の日本語アフレコに“捏造疑惑”が浮上し、批判が殺到(関連記事)。そろそろ潮時だったと言えそう」(テレビ誌記者)  一方、古舘にとって、3月末に『報道ステーション』(テレビ朝日系)を卒業して以来、初めてのレギュラー番組になるという新番組は、得意のマシンガントークを十分に生かせるバラエティ番組になるとか。古舘は、「見た後に“そうだよなあ~”と噛み締めてもらえるような“壱岐島の剣先するめ”のような番組を目指す」と意欲を示しているが、ネット上では「フジで大丈夫?」との声が上がっている。 「フジでのレギュラー番組は16年ぶりとなる古舘ですが、『大物が、またフジにつぶされるのでは?』『バラエティ復帰の場として、判断を誤ったのでは?』との指摘も。数字を見れば、フジの“視聴者離れ”の深刻さは明らか。最近では、高視聴率が当たり前だった福山雅治や松嶋菜々子を起用した連ドラが立て続けに大コケし、『大物が殺される局』と悪評が立つ始末。もし、新番組が『日曜ファミリア』を下回る事態にでもなれば、古舘の今後の活動に影響が生じる可能性も」(同)  ここ数年、大規模な改編を繰り返しては、大失敗しているフジ。古舘は、そんなフジの救世主となれるのだろうか?

これも『報ステ』古舘伊知郎切りの効果!? 米倉涼子“大幅ギャラアップ”で『ドクターX』25%超えへ

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「さすがに、スペシャルであれだけの数字を取られたら、他局も白旗を揚げるしかないでしょう。すでに、10月クールを担当する他局のドラマプロデューサーは、戦々恐々としているみたいですよ」(芸能事務所関係者)  7月3日に放送された主演ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~スペシャル』(テレビ朝日系)が平均視聴率22.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を叩き出し、大成功を収めた米倉涼子。 「現在も離婚問題が長引いてはいますが、まったく問題ありませんね。それを補って余りある数字でしたからね。この結果を受けて、テレ朝の上層部は『10月クールは、最低でも平均で25%は欲しい』と、現場にハッパをかけているようですよ」(テレビ局関係者)  第1期の平均視聴率が19.1%、第2期の平均視聴率が23.0%と、放送を追うごとに数字が上がっているだけに、25%も決して届かない数字ではなさそうだ。 「それだけに、テレ朝としては離婚して再婚されたり、産休にでも入られたら頭を抱えることになるんです。ほかのドラマで、これだけの数字を見込める作品は少ないですからね。ギャラも、前回より大幅にアップしていると、もっぱらですよ。何せ『報道ステーション』で古舘伊知郎さんに年間何億円も支払っていたお金が、浮いたわけですからね」(テレビ誌記者)  果たして、今作の数字はいかに――。

古舘伊知郎に学ぶ、3つのしゃべりの極意 日本テレビ『おしゃれイズム』(6月12日放送)を徹底検証!

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 12年間のブランクなど、みじんも感じさせない。むしろ、12年間の鬱憤を叩きつけるように言葉をまきちらしている。もちろん、古舘伊知郎のことだ。この3月で『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスターを降板し、最後の放送では7分46秒にわたって台本なしの一人しゃべりを展開。それを皮切りに、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)や『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)に立て続けに出演し、まさに立て板に水、これぞ古舘といえる真骨頂を発揮している。  くしくも、テレビ朝日でアントニオ猪木とモハメド・アリの死闘が繰り広げられた6月12日、その裏番組の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に出演した古舘が、またすごかった。おそらく番組史上、これほどしゃべったゲストはいないだろう。一人というにはあまりにもおしゃべりすぎるが、二人というには人口のつじつまが合わない、惚れ惚れするようなハイスパートトーク。トークバラエティ番組における古舘の強さを、まざまざと見せつけた30分間であった。  では具体的に、古舘の話術のどこがすごいのか? ここでは、3つのポイントに分けて紹介したい。もちろん古舘は天才であり、簡単に真似ができるような代物ではないが、そのエッセンスを盗むことは可能なのではないか? 普段、おしゃべりが苦手だと悩んでいる方にとっても、有益なものとなれば幸いである。 (1)上げて落とす、は基本である  おしゃべりの基本は、上げて落とす、である。あるいは、緊張と緩和といっていいかもしれない。特に年齢が上がると、人はしばしば自慢話をしがちだが、他人の自慢話ほどつまらないものはない。上げたら必ず落とすように心がけたい。たとえば『おしゃれイズム』の中では、ニュース番組を真面目に原稿を読むものではなくカジュアルなものにしたかった、という古舘は、こんな話をする。 <「(堅苦しく)国会対策委員長会談が開かれました」っていうのは読んでる感じになるから、そうじゃなくて。「(カジュアルなしゃべり方で)いやね。国会の中も広いですけど、皆さん。その中でね、一室ですけど、こういう会議が開かれた。これたいへん、消費税をアップするのか据え置くのかに関して重要な会議なんですよ。今日の午前中からあったって言うんですけど、ご覧ください」とかやって、カジュアル化したつもりになってるんだけど。聞いてるほうは、僕が流暢にしゃべるもんだから、やっぱり、読んでる(って思われる)……つまり、俺がうますぎるんですよ>  特にこのカジュアルなしゃべり方の部分は、古舘の話術の巧みさもあって、それだけで客席からは感心したような声が起こる。これで終わると、ある意味で自慢話で終わってしまうわけだが、最後の「つまり、俺がうますぎるんですよ」で自画自賛している自分を演出することで落としている。自分を上げたままで終わるのは確かに気持ちいいかもしれないが、聞いているほうはたまったものではない。上げたあとは落とす、というのは鉄則である。 (2)鉄板のエピソードにつなげる  おしゃべり上手な人は、必ず鉄板のエピソードをいくつも持っている。そして、そのエピソードを会話の流れの中で、さりげなく入れてくる巧みさがある。話をしながらたまたま思い出すのではなく、自分の中に鉄板のエピソードを隠し持っているのだ。『おしゃれイズム』で最後の『報道ステーション』での挨拶の話になった際、時間読みが大変だったのではないかと振られた古舘はこんな話をする。 <……そうすると、早口になっちゃったりするじゃないですか。『紅白歌合戦』の司会をやらさせていただいたときなんか、大変だったんですよ。たとえば五木ひろしさんで、あの演歌の素晴らしいあの曲のイントロが28秒ある。28秒で、俺の大好きなあの前説イントロづけ。「常に演歌の王道を歩んでまいりました、五木ひろし。いま歌いますのは、あの二十年前の……」ってやりたいわけですよ>  このあとも紅白の裏話がしばらく続くのだが、当然のように興味深いし、面白い。このエピソードを古舘は、ちゃんと持っているのだ。そもそも、このときの流れはあくまでも『報道ステーション』の最後の挨拶に対しての質問なのだが、時間読みという共通項から、この隠し持ったエピソードを取り出している。話をしながら自分の面白い話を偶然思い出すことができる天才は、ほとんどいない。だが、自分ができる鉄板のエピソードをいくつも鍛え上げ、場合に応じてそれを取り出すというのは努力でできる。人は努力で、おしゃべり上手になることは可能なのだ。 (3)他人から聞いた話を忘れない  他人から聞いた話を忘れないというのは、特に対人でのおしゃべりにおいては重要だ。自分が昔した話を相手が覚えているというのはそれだけでうれしいし、自分が特別な存在であるという気にさせてくれる。『おしゃれイズム』では、女性を口説くという話の流れで、古舘はこうしゃべり始める。 <前、『おしゃれカンケイ』だったかな? 上田さんが来てくれたときに、口説くときにわざとなんだかめっちゃめちゃキザなことを耳元でささやく。そうするとキザすぎて、バカみたいって笑ってほぐれて、そこから口説き始めるっていうのを聞いて。耳元で、花束のこと言うの、なんでしたっけ?>  この記憶力ったらない。一人のゲストのこんな些細なトークを覚えているのだ。おそらく本人でも、そんな話をしたことを忘れているだろうが、相手がそれを覚えていると知ったら、少し感動さえ覚えるだろう。もちろん、すべての人のすべての話を記憶するというのは無理があるが、重要な相手と話した際はメモに取っておいて、あとで思い出すなどしてもよい。きっとその人にとって、あなたは特別な人として認識されるだろう。 【検証結果】  古舘伊知郎がバラエティに帰ってきた。まずはそのことを喜びたい。そしてもちろん、今後が楽しみで仕方ない。12年間の報道経験は、現在のバラエティとどんな化学反応を起こすのだろうか? 『報道ステーション』での最後の挨拶で、古舘は「つるんつるんの無難な言葉で固めた番組など、ちっとも面白くありません!」と叫んだ。ほとんどほえるように。宣戦布告である。その過激な才能は、間違いなく、テレビの新しい景色を見せてくれることだろう。 (文=相沢直) ◆「タレント解体新書」過去記事はこちらから◆ ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

古舘伊知郎に学ぶ、3つのしゃべりの極意 日本テレビ『おしゃれイズム』(6月12日放送)を徹底検証!

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 12年間のブランクなど、みじんも感じさせない。むしろ、12年間の鬱憤を叩きつけるように言葉をまきちらしている。もちろん、古舘伊知郎のことだ。この3月で『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスターを降板し、最後の放送では7分46秒にわたって台本なしの一人しゃべりを展開。それを皮切りに、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)や『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)に立て続けに出演し、まさに立て板に水、これぞ古舘といえる真骨頂を発揮している。  くしくも、テレビ朝日でアントニオ猪木とモハメド・アリの死闘が繰り広げられた6月12日、その裏番組の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に出演した古舘が、またすごかった。おそらく番組史上、これほどしゃべったゲストはいないだろう。一人というにはあまりにもおしゃべりすぎるが、二人というには人口のつじつまが合わない、惚れ惚れするようなハイスパートトーク。トークバラエティ番組における古舘の強さを、まざまざと見せつけた30分間であった。  では具体的に、古舘の話術のどこがすごいのか? ここでは、3つのポイントに分けて紹介したい。もちろん古舘は天才であり、簡単に真似ができるような代物ではないが、そのエッセンスを盗むことは可能なのではないか? 普段、おしゃべりが苦手だと悩んでいる方にとっても、有益なものとなれば幸いである。 (1)上げて落とす、は基本である  おしゃべりの基本は、上げて落とす、である。あるいは、緊張と緩和といっていいかもしれない。特に年齢が上がると、人はしばしば自慢話をしがちだが、他人の自慢話ほどつまらないものはない。上げたら必ず落とすように心がけたい。たとえば『おしゃれイズム』の中では、ニュース番組を真面目に原稿を読むものではなくカジュアルなものにしたかった、という古舘は、こんな話をする。 <「(堅苦しく)国会対策委員長会談が開かれました」っていうのは読んでる感じになるから、そうじゃなくて。「(カジュアルなしゃべり方で)いやね。国会の中も広いですけど、皆さん。その中でね、一室ですけど、こういう会議が開かれた。これたいへん、消費税をアップするのか据え置くのかに関して重要な会議なんですよ。今日の午前中からあったって言うんですけど、ご覧ください」とかやって、カジュアル化したつもりになってるんだけど。聞いてるほうは、僕が流暢にしゃべるもんだから、やっぱり、読んでる(って思われる)……つまり、俺がうますぎるんですよ>  特にこのカジュアルなしゃべり方の部分は、古舘の話術の巧みさもあって、それだけで客席からは感心したような声が起こる。これで終わると、ある意味で自慢話で終わってしまうわけだが、最後の「つまり、俺がうますぎるんですよ」で自画自賛している自分を演出することで落としている。自分を上げたままで終わるのは確かに気持ちいいかもしれないが、聞いているほうはたまったものではない。上げたあとは落とす、というのは鉄則である。 (2)鉄板のエピソードにつなげる  おしゃべり上手な人は、必ず鉄板のエピソードをいくつも持っている。そして、そのエピソードを会話の流れの中で、さりげなく入れてくる巧みさがある。話をしながらたまたま思い出すのではなく、自分の中に鉄板のエピソードを隠し持っているのだ。『おしゃれイズム』で最後の『報道ステーション』での挨拶の話になった際、時間読みが大変だったのではないかと振られた古舘はこんな話をする。 <……そうすると、早口になっちゃったりするじゃないですか。『紅白歌合戦』の司会をやらさせていただいたときなんか、大変だったんですよ。たとえば五木ひろしさんで、あの演歌の素晴らしいあの曲のイントロが28秒ある。28秒で、俺の大好きなあの前説イントロづけ。「常に演歌の王道を歩んでまいりました、五木ひろし。いま歌いますのは、あの二十年前の……」ってやりたいわけですよ>  このあとも紅白の裏話がしばらく続くのだが、当然のように興味深いし、面白い。このエピソードを古舘は、ちゃんと持っているのだ。そもそも、このときの流れはあくまでも『報道ステーション』の最後の挨拶に対しての質問なのだが、時間読みという共通項から、この隠し持ったエピソードを取り出している。話をしながら自分の面白い話を偶然思い出すことができる天才は、ほとんどいない。だが、自分ができる鉄板のエピソードをいくつも鍛え上げ、場合に応じてそれを取り出すというのは努力でできる。人は努力で、おしゃべり上手になることは可能なのだ。 (3)他人から聞いた話を忘れない  他人から聞いた話を忘れないというのは、特に対人でのおしゃべりにおいては重要だ。自分が昔した話を相手が覚えているというのはそれだけでうれしいし、自分が特別な存在であるという気にさせてくれる。『おしゃれイズム』では、女性を口説くという話の流れで、古舘はこうしゃべり始める。 <前、『おしゃれカンケイ』だったかな? 上田さんが来てくれたときに、口説くときにわざとなんだかめっちゃめちゃキザなことを耳元でささやく。そうするとキザすぎて、バカみたいって笑ってほぐれて、そこから口説き始めるっていうのを聞いて。耳元で、花束のこと言うの、なんでしたっけ?>  この記憶力ったらない。一人のゲストのこんな些細なトークを覚えているのだ。おそらく本人でも、そんな話をしたことを忘れているだろうが、相手がそれを覚えていると知ったら、少し感動さえ覚えるだろう。もちろん、すべての人のすべての話を記憶するというのは無理があるが、重要な相手と話した際はメモに取っておいて、あとで思い出すなどしてもよい。きっとその人にとって、あなたは特別な人として認識されるだろう。 【検証結果】  古舘伊知郎がバラエティに帰ってきた。まずはそのことを喜びたい。そしてもちろん、今後が楽しみで仕方ない。12年間の報道経験は、現在のバラエティとどんな化学反応を起こすのだろうか? 『報道ステーション』での最後の挨拶で、古舘は「つるんつるんの無難な言葉で固めた番組など、ちっとも面白くありません!」と叫んだ。ほとんどほえるように。宣戦布告である。その過激な才能は、間違いなく、テレビの新しい景色を見せてくれることだろう。 (文=相沢直) ◆「タレント解体新書」過去記事はこちらから◆ ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

古舘伊知郎時代を上回る視聴率! 富川悠太の新『報ステ』絶好調の秘密とは

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テレビ朝日系『報道ステーション』番組サイトより
 テレビ朝日の看板報道番組『報道ステーション』(月~金曜午後9時54分~)の新MCとなった富川悠太アナウンサーの評判が、すこぶるいい。同番組は3月いっぱいで、12年に及ぶ古舘伊知郎による支配に終止符を打ち、4月11日より、新体制に変わった。MCに選ばれたのは、これまで同番組のフィールドキャスター、『報道ステーションSUNDAY』の司会を務めてきた富川アナ。  当初は、“大物”古舘の後任とあって、格の違いをとやかくいう向きも少なくなかったが、始まってみると、富川アナの大健闘ぶりが目立っている。  視聴率で見ると、古舘時代の最後の4週の平均が11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。これに対し、富川体制になってからの2週間の平均視聴率は12.6%を記録。12日と20日には、14.1%の高い視聴率をマークした。古舘アナの降板で、数字が下がることが懸念されたが、逆にアップしたのだから、テレ朝上層部は上機嫌だという。  14日に熊本地震が発生し、視聴者の報道番組への関心が高まったことも多少は要因としてあろうが、2週間好視聴率をキープできているのは、やはり富川アナの人気によるところが大きい。それでは、好評の秘密は何なのか? 「言うまでもないのですが、古舘時代は彼が番組を仕切り、その意見を押しつける部分がありました。それに閉口していた視聴者も多かったのです。その点、富川アナは爽やかなイメージで、客観的な報道。長年、番組を見ていた人は、富川アナが全国の災害、事件現場を飛び回り、真摯な姿勢でリポートしてきたことを知っていますから、知名度はなくても、固定視聴者からの“好感度”は抜群なのです」(テレビ制作関係者)  富川アナは熊本地震が起きた翌15日、早々に熊本に入り、現地の様子を伝えた。この行動は、まさに富川アナの真骨頂。まして、14日深夜2時頃まで報道特番のMCを務めた上で、熊本入りした姿には賛辞の声も聞かれた。古舘であれば、そんなことはしなかっただろうからだ。なかには、「そんな仕事はMCじゃなく、フィールドキャスターがすること」との批判もあったようだが、MCになっても、“現場主義”との富川アナの明確な意思を知らしめた形になった。 「テレ朝は古舘及び、番組を仕切っていた古舘プロジェクトに対し、年間数十億円ともいわれる莫大なギャラを支払ってきました。局アナの富川アナに切り替えたことで、その経費が浮いたわけです。それでいて、視聴率が上向いたとなれば、上層部の富川アナへの評価は大きく上がります。局内外には、富川アナのショートリリーフ説が流れ、半年後、あるいは1年後に、MCをフリーの大物に替える案があります。しかし、このまま好視聴率が続けば、その必要もなくなり、ショートリリーフ案は、どこかに消えてしまうのでは?」(同)  新『報ステ』の視聴率がいいのは今だけなのか、はたまた今後も続くのか? その視聴率推移に注目が集まる。 (文=森田英雄)

富川悠太の新『報ステ』好発進も、消えぬ“ショートリリーフ”説「次は羽鳥か橋下徹か」

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テレビ朝日系『報道ステーション』番組サイトより
 古舘伊知郎氏の降板を受けて、4月11日より新体制でスタートした『報道ステーション』(テレビ朝日系/月~金曜午後9時54分~)が上々の発進ぶりを見せている。  リニューアル初日の視聴率は12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマーク。古舘体制時代の前4週の平均が11.6%だったが、それを上回った。ただ、初日は“ご祝儀”もあるため、高くて当然との見方もあろうが、翌12日は初日を超える14.1%の好視聴率を記録した。視聴者側にも視聴習慣があるだけに、当面は急激に下がることはなさそうだ。  予想以上の好スタートを切った新『報ステ』だが、依然として消えないのがMC・富川悠太アナの“ショートリリーフ”説だ。  富川アナはこれまで、同番組でフィールドキャスターとして全国を飛び回り、現場から真摯な姿勢でリポートしてきたのは視聴者ならご承知の通り。イケメンかつソフトな雰囲気を持ち合わせていることから、性別問わず、好感度は非常に高い。ただ、“華”がなく、小物感が漂ってしまうのも事実だ。  そこで、テレ朝が後任として虎視眈々と狙っている候補が、前大阪市長の橋下徹と羽鳥慎一アナ。折しも2人がMCを務める新番組『橋下×羽鳥の新番組(仮)』(月曜午後11時15分~)が11日に同局でスタートしたが、同番組はそのための布石ともみられている。 「昨年末、古舘アナの降板が明らかになり、当然、羽鳥アナも後任候補のひとりとして名が挙がりました。ただ、9月末にMCを務める『モーニングバード』が『モーニングショー』にリニューアルしたばかりで、声を掛けづらい状況でした。橋下は大阪市長を退任し、今のところ、今夏の参議院選挙への出馬を否定しているだけに、魅力的な人材でもあるわけです。『ビートたけしのTVタックル』を日曜昼に追いやってまで『橋下×羽鳥の新番組(仮)』を月曜深夜に組み込んだのには当然、テレ朝の思惑があります。これで2人の同局での認知度をさらに高め、視聴者の反応を見たいのではないでは? 脈があれば、どちらかに『報ステ』新MCのオファーが舞い込むかもしれません」(テレビ関係者) 『橋下×羽鳥の新番組(仮)』に先駆け、3月23日にゴールデン帯で3時間スペシャルが放送されたプレ番組『橋下×羽鳥の新番組始めます!』は、視聴率9.9%と2ケタ割れ。新番組の初回は、東国原英夫、小島慶子、尾木直樹、テリー伊藤、加藤沙里をゲストに招いたが、7.9%とイマイチだった。  現状、数字的には結果が出ていない同番組だが、今後もテレ朝の様子見は続くことが予想される。新『報ステ』の視聴率が低迷するようなことがあれば、羽鳥アナか橋下のどちらかに白羽の矢が立つ可能性もありそうだ。 (文=森田英雄)