プロマイドの殿堂・マルベル堂で俺プロマイドを作る

趣味を押しだし過ぎですよ、店長さん!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第14回は、プロマイドの殿堂・マルベル堂に行ってきました。 ■ちょっと変なことになっている最近のプロマイド  アイドルにまつわるグッズは数あれど、ファンにとって最もうれしいグッズといえば、やはりアイドルの姿をバッチリ拝むことができる、いわゆる「生写真」ってヤツだろう。飾ってよし、眺めてよし、持ち歩いたってバッチグー。中にはペロペロハムハムしちゃっているファンもいるんじゃないだろうか。  まあ、それくらいファンが狂喜乱舞するグッズだけに、近年では非常にビジネス臭プンプンなアイテムと化しており「全144種類の生写真がランダム封入!」みたいな売られ方をしているケースも少なくないんだけど。「そんなのコンプするためにはいくら銭ッコをつぎ込めばいいんだ!」ということで、「生写真は麻薬。一度手を出したら後戻りできない!」などという裏・スローガンがアイドルファンの間で口伝されているほどなのだ。それでもやっぱ、他のファンがナイスな生写真を持っているのを見るとうらやましいやら欲しいやらでねぇ……。レアな生写真はリアルに麻薬級のプライスで取引されているとかいないとか。
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プロマイドといえばココ! マルベル堂。
 最近ではそんな殺伐としちゃっている生写真界隈だが、芸能界がもうちょっと牧歌的だった昭和時代、アイドルグッズの代表格だったのがいわゆる「プロマイド」と呼ばれる生写真。もちろん当時はランダム封入なんてことはなく、好きな写真を好きな枚数買えるというよい子のお財布にも優しい親切システムで、プロマイドの売上枚数がそのままアイドル人気のバロメーターとなっていたらしい。  そんなプロマイドの元祖といえば「マルベル堂」。名前くらいは聞いたことがあるんじゃないかと思うけど、昭和の頃から自社でプロマイドを撮影・製造しているマルベル堂は今でも浅草で店舗を営業していて、8万種類以上もの懐かしいスターたちのプロマイドを買うことができる。
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スターのプロマイドが所狭しと……
 しかし、こんな伝統あるマルベル堂が、最近ちょっとどーかしちゃってるみたいなのだ。だって、店頭にズラッと並んだ昭和スターたちに混じって、なぜか掟ポルシェ、杉作J太郎、吉田豪といった、ロフトプラスワン、新宿歌舞伎町地下2階感のただようサブカル者たちのプロマイドが置かれているんだもん。しかも掟さん、杉作さんにいたっては尻丸出し状態の写真まである始末!
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真ん中へんに明らかに昭和スターじゃない人が……。
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アラカンや秀樹に混じって掟ポルシェ、杉作J太郎、吉田豪
のプロマイドが……どーなってるの!?
 従来のプロマイドといえば、スターがキッチリポーズをつけてニコパチ……というのが常識だったが、平成のプロマイド業界はこんな方向に進化を遂げていたとは。  こりゃあ取材しておかなきゃなるまい、ということでマルベル堂の店長・武田さんと、30年間スターのプロマイドを撮り続けてきたカメラマンの中村さんに話を伺った。 ■新旧プロマイド事情を訊く ――あの、明らかに昭和スターという枠から外れているイカれたプロマイドはどうして作ることになったんですか。 武田さん 偶然、掟ポルシェさんを電車でお見かけしまして、その場で「プロマイドを作りませんか?」と声をかけて……まあナンパですね(笑)。実は以前からロマンポルシェ。のライブに行ったりするくらいファンだったので。 ――あ、やっぱり店長さんの趣味なんだ……。 武田さん ちょうど、方向性を模索している時期でもあったんですよね。昔は各芸能事務所からデビューする新人アイドルさんはウチでプロマイドを作るというのが恒例になっていたんですけど、ある頃から事務所さん自身で生写真を作って売るようになってしまって、マルベル堂で新たにプロマイドを作ることってなくなってしまったんです。 中村さん 昭和のアイドルはみんなプロマイドを作ってたんだけどね。俺も、山口百恵ちゃんから、キャンディーズ、ピンク・レディー、郷ひろみ、西城秀樹……ジャニーズ系もかなり撮ってきたけど、最後は男闘呼組くらいかな? 光GENJI以降は作らなくなっちゃったんだよ。 武田さん なので、新たにプロマイドを作らせてくれる人はいないかな……と考えていたときに、人を通じてDDTプロレスリングの高木三四郎さんと知り合って、DDTのレスラーさんのプロマイドを作ることになったんです。アイドルだけじゃなく、そういうサブカル路線っていうのもアリかなと思い、掟さんたちのプロマイドも作らせてもらったんですが、バカ売れってほどではないですけど、コンスタントに売れ続けていますよ。 中村さん でもあの撮影はまいったよね。男の尻を撮ったのなんて初めてだからさぁ。 ――サブカル寄りな人以外だと、やはり昭和スターのプロマイドが中心ですけど、今でも売れているのはどなたですか。 武田さん やっぱりジュリーこと沢田研二さんが圧倒的に強いですね。キャンディーズあたりの人気も根強いですが、それは「キャンディーズのプロマイドが欲しくて」と狙ってウチに来てくださるお客さんがメインなんですね。でもジュリーの場合、通りがかりの観光客の方がフラッと見かけて買っていくことも多いんですよ。やっぱり今見てもカッコイイですし、スター性が違うんですかね? ――やっぱりジュリーは永遠のスターですねぇ。昭和のプロマイド全盛期にもやはりジュリーが売れていたんでしょうか。 武田さん 昔もジュリーはすごく売れていたらしいですけど、ピンク・レディーが出てきた頃はもっとすごかったみたいですね。 中村さん あの頃、マルベル堂のプロマイドを扱っているお店が全国で2,000店舗以上あったんだけど、生産が全然追いつかなかったから。当時は一枚しかないネガを使って手作業で写真を焼いていたんで、大量生産するのは本当に大変だったんだよ。 ――いろんなスターを撮ってきた中でもとくに印象に残っている人は。 中村さん みんなそれぞれ印象に残ってるけど……、西城秀樹なんかは自分をプロデュースする能力がすごくあったね。普通の新人アイドルだったらこっちの指示するポーズを取るので精一杯なのに、秀樹は「こういうポーズはどうですか?」って自分から提案してくるんだよ。それがまたファンの心理をちゃんとつかんでるポーズで、よく売れたんだ。 ――最近の生写真とプロマイドの違いってなんだと思いますか。 中村さん 完全に別物だと思ってるよ。プロマイドと生写真の一番の違いって、ポーズを取っているかどうか。今の生写真って、まあ言っちゃえばスナップ写真みたいなものだけど、プロマイドはキッチリとポーズを決めて作られたものだから、頭の先から爪先まで神経を配って撮っているからね。昔、ジャニー(喜多川)さんから「ユー、ただの写真を撮ってほしいんじゃない、プロマイドを撮って欲しいんだ!」って言われたのはよく覚えている。ファンがほしがっているのはただの写真じゃなくて、キッチリ作り込まれたプロマイドなんだってことだよね。……それを言われたとき、ジャニーさんと夜中に部屋でふたりっきりだったからいろいろと緊張したけどねぇ(笑)。 ――最近のアイドルでプロマイドを作れるとしたら誰のものを撮りたいですか。 中村さん やっぱり嵐かな。それはオレが撮りたいかどうかっていう話じゃなくて、子どもたちが喜んでくれるプロマイドを作りたいんだよ。今だったら嵐のがあったらうれしいでしょ。 武田さん せっかくお店に来てくれたお客さんに「嵐のはないんですか?」って聞かれるのはやっぱりつらいですよね。 中村さん ジャニーさんも、その辺のところを考えてくれて、プロマイドを作らせてくれればいいんだけどね。 ■ついに俺プロマイドの撮影……そして販売開始!?  ……と、こんな感じで今昔のプロマイド事情を聞かせてもらったのだが、なんとマルベル堂では最近、スターのプロマイドを販売するだけではなく、「あなたのプロマイド撮影します」というサービスもやっているそうなのだ。  その名の通り、数々のスターを撮影してきた中村カメラマンがオリジナルのプロマイドを撮影してくれるというこのサービス。プロのカメラマンさんに撮影してもらう機会なんて滅多にないし、ましてやプロマイドを作ってもらうことなんてこのチャンスを逃したら二度となさそう! ……ということで、取材のついでにこのサービスも体験させてもらった。
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スタジオにはこんな年代物のカメラまで。
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ここがスターたちもやって来たスタジオ……。
 幾多のスターたちがプロマイドを撮影してきたスタジオにドキドキしながら足を踏み入れると、ものすごいゴツいカメラが。さすがに最近では予備でデジカメも用意されてはいるらしいが、やはりプロマイドを撮影するのはフィルム。しかもポスターサイズまで引き伸ばしても粒子が粗くならないほどの巨大なフィルムを使用しているんだとか。
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この巨大なフィルムがプロマイドの美しさの秘密!
 デジカメが主流になってからはとくに、シャッターをバシバシ切るカメラマンが多くなったけど、この道30年以上の中村さんは一枚入魂!(フィルムも高いし)「もうちょっと身体をひねって……指は伸ばして」などと細かくポーズや衣装を指示して、なかなかシャッターを切らないのだ。
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細かいポーズ指導が……
ホントにコレでいいの!? バカみたいじゃない?
 あまり写真を撮られ慣れてないモンで、ボクも言われるがまま、カウボーイハットをかぶらされ、ギターを持たされ、椅子に足を乗せられ……こんなヤツが道を歩いていたら大バカ丸出しとしか形容しようのない珍妙な格好&ポーズを決めた状態で撮られてしまったのだが、出来上がりを見ると……確かに顔はともかくとして、昭和スター感がちゃんと出ていてプロマイドっぽい!
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おおっ、格好よ……くはないけど、それっぽい!
「こういうポーズのパターンっていっぱいあるんだけど、ワイルド系、ブリッ子系、女優系……と相手に合わせたポーズを選んで撮っていくんだよ。じゃあ次はブリッ子っぽいので撮ってみようか」  「なんで俺がブリッ子!?」と文句を言う間もなく、持ってこられた椅子がまたすごかった。かつて、キャンディーズや近藤真彦、吉永小百合も座ったという、まさにスターのみが座ることを許された(!?)椅子なのだという。
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こ……この椅子にキャンディーズがッ!?
 この椅子にまたがって、またしても中村さんの言われるがままにブリッ子っぽいポーズを取っていく。 「あーカワイイ! そうそうカワイイ!」  ……中村さんも、30代男を前にしてどんな気持ちでそんなことを言っていたのかは分からないが、意外とうれし恥ずかしいモンで「いやいや、何言ってんですかー」と言いつつも顔はニヤニヤしてしまい、先ほどよりも自然な笑顔を作ることができたような気がする。おお、コレが数々のスターを撮ってきたプロフェッショナルの技か。
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またしてもポーズ指導。この左手がかわいさのポイント。
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「最後に店長さんたちの写真も……」と言ったら、パッとこの
ポーズを。さすがです! 左から武田店長と中村カメラマン。
 約一週間ほどで完成した俺プロマイドは、どれも撮影の腕もさることながら、やはりポーズの指示が的確で実に昭和感あふれる、プロマイドらしい出来栄えに。いやぁ、なかなかイイものができたんじゃないの!?  そこで調子に乗って、店長の武田さんに「あのー……せっかくなんでボクのプロマイドも店頭に置いて売ってくれませんかねぇ……スターたちの中にシレッと紛れ込ませて」とダメ元で頼んでみたところ、「いいですよー!」と快諾!  ……というわけで、浅草・マルベル堂さんの店頭でしばらくボクのプロマイドが販売されているようです。30代半ばの男が必死にアイドルポーズを決めている写真が欲しい、バカなプロマイドが欲しいという方は、ぜひお買い求めを!(一枚くらい売れないとさすがにマルベル堂さんに申し訳ないんで……) (取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
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店頭でバッチリ販売されていました。
掟さん、杉作さん、豪さんという思いっきりサブカルゾーンですが……(妥当)。
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しかも、まさかの全3種類販売中!
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みなさん、よろしくお願いしまーす!
■マルベル堂 新仲見世店 住所:東京都台東区浅草1-30-6 電話・FAX:03-3844-1445 営業時間:平日11:00~19:00  土日祝10:30~19:00 年中無休 <http://marubell.co.jp/> i01maruberu.jpg
アイドル生ブロマイド ARASHI 15パック入1箱 ジャニさん、どうっすか? amazon_associate_logo.jpg
●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第13回】名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

プロマイドの殿堂・マルベル堂で俺プロマイドを作る

趣味を押しだし過ぎですよ、店長さん!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第14回は、プロマイドの殿堂・マルベル堂に行ってきました。 ■ちょっと変なことになっている最近のプロマイド  アイドルにまつわるグッズは数あれど、ファンにとって最もうれしいグッズといえば、やはりアイドルの姿をバッチリ拝むことができる、いわゆる「生写真」ってヤツだろう。飾ってよし、眺めてよし、持ち歩いたってバッチグー。中にはペロペロハムハムしちゃっているファンもいるんじゃないだろうか。  まあ、それくらいファンが狂喜乱舞するグッズだけに、近年では非常にビジネス臭プンプンなアイテムと化しており「全144種類の生写真がランダム封入!」みたいな売られ方をしているケースも少なくないんだけど。「そんなのコンプするためにはいくら銭ッコをつぎ込めばいいんだ!」ということで、「生写真は麻薬。一度手を出したら後戻りできない!」などという裏・スローガンがアイドルファンの間で口伝されているほどなのだ。それでもやっぱ、他のファンがナイスな生写真を持っているのを見るとうらやましいやら欲しいやらでねぇ……。レアな生写真はリアルに麻薬級のプライスで取引されているとかいないとか。
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プロマイドといえばココ! マルベル堂。
 最近ではそんな殺伐としちゃっている生写真界隈だが、芸能界がもうちょっと牧歌的だった昭和時代、アイドルグッズの代表格だったのがいわゆる「プロマイド」と呼ばれる生写真。もちろん当時はランダム封入なんてことはなく、好きな写真を好きな枚数買えるというよい子のお財布にも優しい親切システムで、プロマイドの売上枚数がそのままアイドル人気のバロメーターとなっていたらしい。  そんなプロマイドの元祖といえば「マルベル堂」。名前くらいは聞いたことがあるんじゃないかと思うけど、昭和の頃から自社でプロマイドを撮影・製造しているマルベル堂は今でも浅草で店舗を営業していて、8万種類以上もの懐かしいスターたちのプロマイドを買うことができる。
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スターのプロマイドが所狭しと……
 しかし、こんな伝統あるマルベル堂が、最近ちょっとどーかしちゃってるみたいなのだ。だって、店頭にズラッと並んだ昭和スターたちに混じって、なぜか掟ポルシェ、杉作J太郎、吉田豪といった、ロフトプラスワン、新宿歌舞伎町地下2階感のただようサブカル者たちのプロマイドが置かれているんだもん。しかも掟さん、杉作さんにいたっては尻丸出し状態の写真まである始末!
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真ん中へんに明らかに昭和スターじゃない人が……。
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アラカンや秀樹に混じって掟ポルシェ、杉作J太郎、吉田豪
のプロマイドが……どーなってるの!?
 従来のプロマイドといえば、スターがキッチリポーズをつけてニコパチ……というのが常識だったが、平成のプロマイド業界はこんな方向に進化を遂げていたとは。  こりゃあ取材しておかなきゃなるまい、ということでマルベル堂の店長・武田さんと、30年間スターのプロマイドを撮り続けてきたカメラマンの中村さんに話を伺った。 ■新旧プロマイド事情を訊く ――あの、明らかに昭和スターという枠から外れているイカれたプロマイドはどうして作ることになったんですか。 武田さん 偶然、掟ポルシェさんを電車でお見かけしまして、その場で「プロマイドを作りませんか?」と声をかけて……まあナンパですね(笑)。実は以前からロマンポルシェ。のライブに行ったりするくらいファンだったので。 ――あ、やっぱり店長さんの趣味なんだ……。 武田さん ちょうど、方向性を模索している時期でもあったんですよね。昔は各芸能事務所からデビューする新人アイドルさんはウチでプロマイドを作るというのが恒例になっていたんですけど、ある頃から事務所さん自身で生写真を作って売るようになってしまって、マルベル堂で新たにプロマイドを作ることってなくなってしまったんです。 中村さん 昭和のアイドルはみんなプロマイドを作ってたんだけどね。俺も、山口百恵ちゃんから、キャンディーズ、ピンク・レディー、郷ひろみ、西城秀樹……ジャニーズ系もかなり撮ってきたけど、最後は男闘呼組くらいかな? 光GENJI以降は作らなくなっちゃったんだよ。 武田さん なので、新たにプロマイドを作らせてくれる人はいないかな……と考えていたときに、人を通じてDDTプロレスリングの高木三四郎さんと知り合って、DDTのレスラーさんのプロマイドを作ることになったんです。アイドルだけじゃなく、そういうサブカル路線っていうのもアリかなと思い、掟さんたちのプロマイドも作らせてもらったんですが、バカ売れってほどではないですけど、コンスタントに売れ続けていますよ。 中村さん でもあの撮影はまいったよね。男の尻を撮ったのなんて初めてだからさぁ。 ――サブカル寄りな人以外だと、やはり昭和スターのプロマイドが中心ですけど、今でも売れているのはどなたですか。 武田さん やっぱりジュリーこと沢田研二さんが圧倒的に強いですね。キャンディーズあたりの人気も根強いですが、それは「キャンディーズのプロマイドが欲しくて」と狙ってウチに来てくださるお客さんがメインなんですね。でもジュリーの場合、通りがかりの観光客の方がフラッと見かけて買っていくことも多いんですよ。やっぱり今見てもカッコイイですし、スター性が違うんですかね? ――やっぱりジュリーは永遠のスターですねぇ。昭和のプロマイド全盛期にもやはりジュリーが売れていたんでしょうか。 武田さん 昔もジュリーはすごく売れていたらしいですけど、ピンク・レディーが出てきた頃はもっとすごかったみたいですね。 中村さん あの頃、マルベル堂のプロマイドを扱っているお店が全国で2,000店舗以上あったんだけど、生産が全然追いつかなかったから。当時は一枚しかないネガを使って手作業で写真を焼いていたんで、大量生産するのは本当に大変だったんだよ。 ――いろんなスターを撮ってきた中でもとくに印象に残っている人は。 中村さん みんなそれぞれ印象に残ってるけど……、西城秀樹なんかは自分をプロデュースする能力がすごくあったね。普通の新人アイドルだったらこっちの指示するポーズを取るので精一杯なのに、秀樹は「こういうポーズはどうですか?」って自分から提案してくるんだよ。それがまたファンの心理をちゃんとつかんでるポーズで、よく売れたんだ。 ――最近の生写真とプロマイドの違いってなんだと思いますか。 中村さん 完全に別物だと思ってるよ。プロマイドと生写真の一番の違いって、ポーズを取っているかどうか。今の生写真って、まあ言っちゃえばスナップ写真みたいなものだけど、プロマイドはキッチリとポーズを決めて作られたものだから、頭の先から爪先まで神経を配って撮っているからね。昔、ジャニー(喜多川)さんから「ユー、ただの写真を撮ってほしいんじゃない、プロマイドを撮って欲しいんだ!」って言われたのはよく覚えている。ファンがほしがっているのはただの写真じゃなくて、キッチリ作り込まれたプロマイドなんだってことだよね。……それを言われたとき、ジャニーさんと夜中に部屋でふたりっきりだったからいろいろと緊張したけどねぇ(笑)。 ――最近のアイドルでプロマイドを作れるとしたら誰のものを撮りたいですか。 中村さん やっぱり嵐かな。それはオレが撮りたいかどうかっていう話じゃなくて、子どもたちが喜んでくれるプロマイドを作りたいんだよ。今だったら嵐のがあったらうれしいでしょ。 武田さん せっかくお店に来てくれたお客さんに「嵐のはないんですか?」って聞かれるのはやっぱりつらいですよね。 中村さん ジャニーさんも、その辺のところを考えてくれて、プロマイドを作らせてくれればいいんだけどね。 ■ついに俺プロマイドの撮影……そして販売開始!?  ……と、こんな感じで今昔のプロマイド事情を聞かせてもらったのだが、なんとマルベル堂では最近、スターのプロマイドを販売するだけではなく、「あなたのプロマイド撮影します」というサービスもやっているそうなのだ。  その名の通り、数々のスターを撮影してきた中村カメラマンがオリジナルのプロマイドを撮影してくれるというこのサービス。プロのカメラマンさんに撮影してもらう機会なんて滅多にないし、ましてやプロマイドを作ってもらうことなんてこのチャンスを逃したら二度となさそう! ……ということで、取材のついでにこのサービスも体験させてもらった。
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スタジオにはこんな年代物のカメラまで。
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ここがスターたちもやって来たスタジオ……。
 幾多のスターたちがプロマイドを撮影してきたスタジオにドキドキしながら足を踏み入れると、ものすごいゴツいカメラが。さすがに最近では予備でデジカメも用意されてはいるらしいが、やはりプロマイドを撮影するのはフィルム。しかもポスターサイズまで引き伸ばしても粒子が粗くならないほどの巨大なフィルムを使用しているんだとか。
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この巨大なフィルムがプロマイドの美しさの秘密!
 デジカメが主流になってからはとくに、シャッターをバシバシ切るカメラマンが多くなったけど、この道30年以上の中村さんは一枚入魂!(フィルムも高いし)「もうちょっと身体をひねって……指は伸ばして」などと細かくポーズや衣装を指示して、なかなかシャッターを切らないのだ。
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細かいポーズ指導が……
ホントにコレでいいの!? バカみたいじゃない?
 あまり写真を撮られ慣れてないモンで、ボクも言われるがまま、カウボーイハットをかぶらされ、ギターを持たされ、椅子に足を乗せられ……こんなヤツが道を歩いていたら大バカ丸出しとしか形容しようのない珍妙な格好&ポーズを決めた状態で撮られてしまったのだが、出来上がりを見ると……確かに顔はともかくとして、昭和スター感がちゃんと出ていてプロマイドっぽい!
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おおっ、格好よ……くはないけど、それっぽい!
「こういうポーズのパターンっていっぱいあるんだけど、ワイルド系、ブリッ子系、女優系……と相手に合わせたポーズを選んで撮っていくんだよ。じゃあ次はブリッ子っぽいので撮ってみようか」  「なんで俺がブリッ子!?」と文句を言う間もなく、持ってこられた椅子がまたすごかった。かつて、キャンディーズや近藤真彦、吉永小百合も座ったという、まさにスターのみが座ることを許された(!?)椅子なのだという。
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こ……この椅子にキャンディーズがッ!?
 この椅子にまたがって、またしても中村さんの言われるがままにブリッ子っぽいポーズを取っていく。 「あーカワイイ! そうそうカワイイ!」  ……中村さんも、30代男を前にしてどんな気持ちでそんなことを言っていたのかは分からないが、意外とうれし恥ずかしいモンで「いやいや、何言ってんですかー」と言いつつも顔はニヤニヤしてしまい、先ほどよりも自然な笑顔を作ることができたような気がする。おお、コレが数々のスターを撮ってきたプロフェッショナルの技か。
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またしてもポーズ指導。この左手がかわいさのポイント。
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「最後に店長さんたちの写真も……」と言ったら、パッとこの
ポーズを。さすがです! 左から武田店長と中村カメラマン。
 約一週間ほどで完成した俺プロマイドは、どれも撮影の腕もさることながら、やはりポーズの指示が的確で実に昭和感あふれる、プロマイドらしい出来栄えに。いやぁ、なかなかイイものができたんじゃないの!?  そこで調子に乗って、店長の武田さんに「あのー……せっかくなんでボクのプロマイドも店頭に置いて売ってくれませんかねぇ……スターたちの中にシレッと紛れ込ませて」とダメ元で頼んでみたところ、「いいですよー!」と快諾!  ……というわけで、浅草・マルベル堂さんの店頭でしばらくボクのプロマイドが販売されているようです。30代半ばの男が必死にアイドルポーズを決めている写真が欲しい、バカなプロマイドが欲しいという方は、ぜひお買い求めを!(一枚くらい売れないとさすがにマルベル堂さんに申し訳ないんで……) (取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
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店頭でバッチリ販売されていました。
掟さん、杉作さん、豪さんという思いっきりサブカルゾーンですが……(妥当)。
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しかも、まさかの全3種類販売中!
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みなさん、よろしくお願いしまーす!
■マルベル堂 新仲見世店 住所:東京都台東区浅草1-30-6 電話・FAX:03-3844-1445 営業時間:平日11:00~19:00  土日祝10:30~19:00 年中無休 <http://marubell.co.jp/> i01maruberu.jpg
アイドル生ブロマイド ARASHI 15パック入1箱 ジャニさん、どうっすか? amazon_associate_logo.jpg
●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第13回】名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(後編)

DPP_0022.jpg前編はこちらから ──あはは! でも、さすがに『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)新レギュラーに合格してからは、かなり変わられたんじゃないですか? 福徳 それはやっぱりそうですね。いろんな人が、「あ、『めちゃイケ』の~」ってなりますからね。いつも「『めちゃイケ』の~」って。 ──ずっとやってきたのに印象が一新される寂しさはありますよね。 福徳 あはは。でも、よかったな、とは思います。言うても僕らもうすぐ10年目ですからね、早くはない。 ──『めちゃイケ』では生意気な後輩キャラでやられてますけど、そういうキャラ作りの案は番組側から出されるんですか? 福徳 いや? もう自然になりましたね、たぶん、ほんまにちょっと生意気やったんやと思います(笑)。 ──えっ! てっきりやらされているのかと......。でも、そういう度胸がないと『めちゃイケ』レギュラーにはなれないということかも......。ところで、ちょっと相談なんですが、お二人はインタビューでしょっちゅうウソをつくらしいじゃないですか。私も、悪気は一切なく変なウソをほいほいついてしまって、人間関係がうまく築けない節があるんです。お二人はどういう流れでウソをついてるんですか? 福徳 あはは! 同じ質問をいっぱいされた時に即興でウソをついて、それがだんだん「今回は後藤、どんなウソつくんやろな」ってエスカレートしたというか。 後藤 最初はもともとの話をちょっと大げさにするくらいにしてたんですけど、気いついたらもうゼロからウソついてました。でも、『ヒーローショー』の時とかは、一日中取材日でも『ヒーローショー』に関してはウソつけないじゃないですか、監督が作ったものやし。だから、めっちゃおっきい声でやるとか、声ちょっと変えるとか、そういう遊び方みたいのしてましたね。 ──わぁ、ライター殺し! また、ウソも「学生時代に起業していた」とか、「実はバツ1」とか、微妙にあり得ることを言うんですよね。普通に信じてしまいますよ! 福徳 たまたまウソをつきまくった時、紙面になったのを見て、読んでめっちゃ面白かったんです。 後藤 大学生が初めて取材します、みたいな女の子やって、何言っても信じてくれるんでこっちもちょっとエンジンかかってしまって......そうしたら、それがまんま文章になって(笑)。それでクセになってしまいましたね。でも、こういうのに関してはウソつかないですよ! 福徳 ついてもしゃーない。そん時はクセになってたけど、今はほんまに意味ないことに気づいたんで。なんにも生み出さない。 後藤 後々にまた会った時に「あれどうなったんですか?」とか言われて、「なんだっけ? なんか言ったっけ?」ってなるし。 ──ウソをつくクセは、どのへんでスパッとやめられたんですか? 福徳 番組で取り上げられたし、インタビュアーの方が「ウソつかないでくださいね(笑)」とか言うてきたら、もうウソつけないですよね。それでもしぶとくウソついてる時期ありましたけど、向こうも疑ってるんで、もうおもんなくなってやめました。 後藤 オバハンのコントとかもそうですけど、意味ないことがおもろかったりしますもんね。「なんでウソつくねん?」て、理由ないですもん。 ――なるほど~。ちなみにお二人は、芸人さんを志されてから、自分が『めちゃイケ』のレギュラーになったり、人気監督の映画の主演をやったり......っていう未来は想像できましたか? 福徳 いやー、始めたときはピンピンに尖ってて、もう1年目2年目ですぐ売れて、すぐゴールデンの冠もって......みたいなイメージをしてたんで、それ考えると逆に遅すぎるって感じですね。 後藤 僕はそこまで具体的にイメージしてないですけど、そんとき思ってたことよりは、やっぱ遅いですね。なんも知らんまま、「1年目で東京いって番組もって......」って簡単に思ってましたけど、そらその通りはいかんわ(笑)。 ──今後の野望はありますか? 福徳 野望は、武道館でいつかライブをしたいですね! 後藤 ロンドンも、まあ定期的にやってますんで、ロンドンの空港にハッピで降り立って、ロンドンの人たちに「ワー!」って言われたい(笑)。 ――ありがとうございました! (取材・文=小明) ●ジャルジャル 福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中 ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/
ジャルジャルのいじゃら 爆笑必至。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第31回】 オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」 【第30回】 大槻ケンヂさんの至言「ネガティブを売りにすると自家中毒に陥るんです」 【第29回】 辛酸なめ子さんの至言「なんか、つい交尾の話とかしちゃうんです」 【第28回】 みうらじゅんさんの至言「アイドルライターってなんなの?」 【第27回】 山路徹さんの至言「バラエティーが怖いようでは戦場に行けないですよ」 【第26回】 浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(後編)

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DPP_0022.jpg前編はこちらから ──あはは! でも、さすがに『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)新レギュラーに合格してからは、かなり変わられたんじゃないですか? 福徳 それはやっぱりそうですね。いろんな人が、「あ、『めちゃイケ』の~」ってなりますからね。いつも「『めちゃイケ』の~」って。 ──ずっとやってきたのに印象が一新される寂しさはありますよね。 福徳 あはは。でも、よかったな、とは思います。言うても僕らもうすぐ10年目ですからね、早くはない。 ──『めちゃイケ』では生意気な後輩キャラでやられてますけど、そういうキャラ作りの案は番組側から出されるんですか? 福徳 いや? もう自然になりましたね、たぶん、ほんまにちょっと生意気やったんやと思います(笑)。 ──えっ! てっきりやらされているのかと......。でも、そういう度胸がないと『めちゃイケ』レギュラーにはなれないということかも......。ところで、ちょっと相談なんですが、お二人はインタビューでしょっちゅうウソをつくらしいじゃないですか。私も、悪気は一切なく変なウソをほいほいついてしまって、人間関係がうまく築けない節があるんです。お二人はどういう流れでウソをついてるんですか? 福徳 あはは! 同じ質問をいっぱいされた時に即興でウソをついて、それがだんだん「今回は後藤、どんなウソつくんやろな」ってエスカレートしたというか。 後藤 最初はもともとの話をちょっと大げさにするくらいにしてたんですけど、気いついたらもうゼロからウソついてました。でも、『ヒーローショー』の時とかは、一日中取材日でも『ヒーローショー』に関してはウソつけないじゃないですか、監督が作ったものやし。だから、めっちゃおっきい声でやるとか、声ちょっと変えるとか、そういう遊び方みたいのしてましたね。 ──わぁ、ライター殺し! また、ウソも「学生時代に起業していた」とか、「実はバツ1」とか、微妙にあり得ることを言うんですよね。普通に信じてしまいますよ! 福徳 たまたまウソをつきまくった時、紙面になったのを見て、読んでめっちゃ面白かったんです。 後藤 大学生が初めて取材します、みたいな女の子やって、何言っても信じてくれるんでこっちもちょっとエンジンかかってしまって......そうしたら、それがまんま文章になって(笑)。それでクセになってしまいましたね。でも、こういうのに関してはウソつかないですよ! 福徳 ついてもしゃーない。そん時はクセになってたけど、今はほんまに意味ないことに気づいたんで。なんにも生み出さない。 後藤 後々にまた会った時に「あれどうなったんですか?」とか言われて、「なんだっけ? なんか言ったっけ?」ってなるし。 ──ウソをつくクセは、どのへんでスパッとやめられたんですか? 福徳 番組で取り上げられたし、インタビュアーの方が「ウソつかないでくださいね(笑)」とか言うてきたら、もうウソつけないですよね。それでもしぶとくウソついてる時期ありましたけど、向こうも疑ってるんで、もうおもんなくなってやめました。 後藤 オバハンのコントとかもそうですけど、意味ないことがおもろかったりしますもんね。「なんでウソつくねん?」て、理由ないですもん。 ――なるほど~。ちなみにお二人は、芸人さんを志されてから、自分が『めちゃイケ』のレギュラーになったり、人気監督の映画の主演をやったり......っていう未来は想像できましたか? 福徳 いやー、始めたときはピンピンに尖ってて、もう1年目2年目ですぐ売れて、すぐゴールデンの冠もって......みたいなイメージをしてたんで、それ考えると逆に遅すぎるって感じですね。 後藤 僕はそこまで具体的にイメージしてないですけど、そんとき思ってたことよりは、やっぱ遅いですね。なんも知らんまま、「1年目で東京いって番組もって......」って簡単に思ってましたけど、そらその通りはいかんわ(笑)。 ──今後の野望はありますか? 福徳 野望は、武道館でいつかライブをしたいですね! 後藤 ロンドンも、まあ定期的にやってますんで、ロンドンの空港にハッピで降り立って、ロンドンの人たちに「ワー!」って言われたい(笑)。 ――ありがとうございました! (取材・文=小明) ●ジャルジャル 福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中 ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/

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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第31回】 オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」 【第30回】 大槻ケンヂさんの至言「ネガティブを売りにすると自家中毒に陥るんです」 【第29回】 辛酸なめ子さんの至言「なんか、つい交尾の話とかしちゃうんです」 【第28回】 みうらじゅんさんの至言「アイドルライターってなんなの?」 【第27回】 山路徹さんの至言「バラエティーが怖いようでは戦場に行けないですよ」 【第26回】 浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(前編)

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DPP_0032.jpg モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第33回のゲストは、ジャルジャルさんです! [今回のお悩み] 「ウソばかりついてしまいます......」 ──DVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)発売おめでとうございます! 本編から特典映像に至るまで、すごい回数のおならを聞きました。おならの音源にあんなにバリエーションがあったことにも驚きですよ。 福徳 いや、とんでもない! あれは全部その場で、口でやってるんですよ! ──え! 全部口で!? すごい肺活量! 福徳 そうですね、おならネタを作りすぎて、感覚が麻痺してきます。何発くらいが楽しいのか、わからなくなってきましたね。 ――そんなに真剣なまなざしでおならを語るっていうのも、なんだかシュールです......。シュールいえば、ジャルジャルさんのコントで、福徳さんがオバハンに扮した後藤さんに「オバハーン!」ってからみ続けるだけのコントには狂気を感じました。あの怖いコントは、一体どんな心境で書かれたんですか? 福徳 シュールというか、むしろわかりやすいはずなんですけど。 後藤 ほんまに頭おかしいやつですもんね。きっかけは別になんもなかったんです。深読みすれば怖いかもしれないんですけど、ほんとに表面だけ見たらしつこいだけなんで、絶対笑えるはずですよ。 福徳 これ以上ないシンプルなベタ中のベタなんですよ。僕らのネタに深い意味なんかないんですよ。表面だけ見てくれたらいいんです。 ──そうなんですね......。ひねくれているので、つい「何か裏があるはず!」と疑ってしまって......。DVDの特典映像では、ロンドン公演の様子もたっぷり入ってましたね。昨年に続いて2度目のロンドン公演はどうでしたか? 後藤 ネタに関しては、去年は字幕を一切出さずにやったんですけど、今年は出したりして、けっこう幅も広がって、去年よりもウケたような感じしますよ。 ――ウケていたのが映像からも伝わってきました! まれに海外公演と言いつつ、客層の様子がおかしいライブもありますし! 福徳 それに対する違和感はありましたね。「誰々が海外ライブしました~」って言って、チラッと客席が映ったら「えっ、日本人ばっかりやん!」ってこと、ぜんぜんありました。あれ、笑ってしまいますもんね。 ──客席でパツキン美女がげらげら笑っているを見ると、やっぱりうれしいですよね。 後藤 そうですね(笑)。 福徳 たしかにね(笑)。 ――それに、DVD副音声では後藤さんの奥様も登場されるんですよね。後藤さんのお家で奥様がカレーを運んできてくれたときに、チラッと見えたカレーのお皿がハート型で......ラッブラブ! 後藤 いやいや! 自分では買わないです、ハートのお皿は! やっぱ新婚ってね、いろんなものをいただくんです。それに、収録は声だけでも、やっぱ嫁は恥ずかしいっすね。 ――でも、私は『ヒーローショー』(井筒和幸監督)の後藤さんがかっこよすぎて、結婚の事実もうまく受け止められてなかったんですけど、実際の奥様の存在を目の当たりにすることで、小さな恋心が無事に成仏していきましたよ。実は私、あまりお笑いに詳しくなくて、『ヒーローショー』で初めてお二人を見たんです。あれは本当に名作でした! 後藤 ありがとうございます! 『ヒーローショー』、もっといろんな人に見てほしかったっすね~......。 ――ちょっ、なんで過去形なんですか? 後藤 興行成績が振るわなかったんですよ......。 ──え~、私が見たときにはほぼ満員でしたよ。 福徳 ウソ!? 初日とかですか? どこですか? 後藤 基本的にはスカスカでしたよ! ──口コミで広がってからなので、わりと後のほうだと思いますが......ご自分でも見に行かれました? 福徳 行きましたよ~! 日曜の夕方に行って5人でしたよ! ──一番混む曜日と時間帯に5人!? 後藤 いやー、ほんまに、撮る前に監督が「これが公開されたら、君らの人生変わるから。収入も倍以上になると思うし、役者の仕事もバンバン来ると思うけど、頑張って」みたいなことを言われましたけど、一切来ないです。人生なんも変わらないです。そこらへんもう一回聞きたいですね、監督に。 福徳 「どうなってんねん、なんにも変わってないけど」って。 (後編に続く/取材・文=小明) ●ジャルジャル 福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中 ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/

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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第31回】 オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」 【第30回】 大槻ケンヂさんの至言「ネガティブを売りにすると自家中毒に陥るんです」 【第29回】 辛酸なめ子さんの至言「なんか、つい交尾の話とかしちゃうんです」 【第28回】 みうらじゅんさんの至言「アイドルライターってなんなの?」 【第27回】 山路徹さんの至言「バラエティーが怖いようでは戦場に行けないですよ」 【第26回】 浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(前編)

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DPP_0032.jpg モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第33回のゲストは、ジャルジャルさんです! [今回のお悩み] 「ウソばかりついてしまいます......」 ──DVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)発売おめでとうございます! 本編から特典映像に至るまで、すごい回数のおならを聞きました。おならの音源にあんなにバリエーションがあったことにも驚きですよ。 福徳 いや、とんでもない! あれは全部その場で、口でやってるんですよ! ──え! 全部口で!? すごい肺活量! 福徳 そうですね、おならネタを作りすぎて、感覚が麻痺してきます。何発くらいが楽しいのか、わからなくなってきましたね。 ――そんなに真剣なまなざしでおならを語るっていうのも、なんだかシュールです......。シュールいえば、ジャルジャルさんのコントで、福徳さんがオバハンに扮した後藤さんに「オバハーン!」ってからみ続けるだけのコントには狂気を感じました。あの怖いコントは、一体どんな心境で書かれたんですか? 福徳 シュールというか、むしろわかりやすいはずなんですけど。 後藤 ほんまに頭おかしいやつですもんね。きっかけは別になんもなかったんです。深読みすれば怖いかもしれないんですけど、ほんとに表面だけ見たらしつこいだけなんで、絶対笑えるはずですよ。 福徳 これ以上ないシンプルなベタ中のベタなんですよ。僕らのネタに深い意味なんかないんですよ。表面だけ見てくれたらいいんです。 ──そうなんですね......。ひねくれているので、つい「何か裏があるはず!」と疑ってしまって......。DVDの特典映像では、ロンドン公演の様子もたっぷり入ってましたね。昨年に続いて2度目のロンドン公演はどうでしたか? 後藤 ネタに関しては、去年は字幕を一切出さずにやったんですけど、今年は出したりして、けっこう幅も広がって、去年よりもウケたような感じしますよ。 ――ウケていたのが映像からも伝わってきました! まれに海外公演と言いつつ、客層の様子がおかしいライブもありますし! 福徳 それに対する違和感はありましたね。「誰々が海外ライブしました~」って言って、チラッと客席が映ったら「えっ、日本人ばっかりやん!」ってこと、ぜんぜんありました。あれ、笑ってしまいますもんね。 ──客席でパツキン美女がげらげら笑っているを見ると、やっぱりうれしいですよね。 後藤 そうですね(笑)。 福徳 たしかにね(笑)。 ――それに、DVD副音声では後藤さんの奥様も登場されるんですよね。後藤さんのお家で奥様がカレーを運んできてくれたときに、チラッと見えたカレーのお皿がハート型で......ラッブラブ! 後藤 いやいや! 自分では買わないです、ハートのお皿は! やっぱ新婚ってね、いろんなものをいただくんです。それに、収録は声だけでも、やっぱ嫁は恥ずかしいっすね。 ――でも、私は『ヒーローショー』(井筒和幸監督)の後藤さんがかっこよすぎて、結婚の事実もうまく受け止められてなかったんですけど、実際の奥様の存在を目の当たりにすることで、小さな恋心が無事に成仏していきましたよ。実は私、あまりお笑いに詳しくなくて、『ヒーローショー』で初めてお二人を見たんです。あれは本当に名作でした! 後藤 ありがとうございます! 『ヒーローショー』、もっといろんな人に見てほしかったっすね~......。 ――ちょっ、なんで過去形なんですか? 後藤 興行成績が振るわなかったんですよ......。 ──え~、私が見たときにはほぼ満員でしたよ。 福徳 ウソ!? 初日とかですか? どこですか? 後藤 基本的にはスカスカでしたよ! ──口コミで広がってからなので、わりと後のほうだと思いますが......ご自分でも見に行かれました? 福徳 行きましたよ~! 日曜の夕方に行って5人でしたよ! ──一番混む曜日と時間帯に5人!? 後藤 いやー、ほんまに、撮る前に監督が「これが公開されたら、君らの人生変わるから。収入も倍以上になると思うし、役者の仕事もバンバン来ると思うけど、頑張って」みたいなことを言われましたけど、一切来ないです。人生なんも変わらないです。そこらへんもう一回聞きたいですね、監督に。 福徳 「どうなってんねん、なんにも変わってないけど」って。 (後編に続く/取材・文=小明) ●ジャルジャル 福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中 ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/

ジャルジャルのいじゃら 爆笑必至。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第31回】 オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」 【第30回】 大槻ケンヂさんの至言「ネガティブを売りにすると自家中毒に陥るんです」 【第29回】 辛酸なめ子さんの至言「なんか、つい交尾の話とかしちゃうんです」 【第28回】 みうらじゅんさんの至言「アイドルライターってなんなの?」 【第27回】 山路徹さんの至言「バラエティーが怖いようでは戦場に行けないですよ」 【第26回】 浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

ドレスコードはバンドT! ROCKにキメる『ジャケ弁講座』に潜入

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私の作ったジャケ弁、
『季節のナスとこだわりカマボコの高級梅肉和え ~お茶の葉を添えて~』
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  私のコンプレックスのひとつに、"かわいいものを生み出せない"というのがある。昔、図工の授業で作った妖精の置き物は「宇宙人にしか見えない」と評され、今年の年賀状に描いた辰のイラストは「鬼の妖怪かと思った」と散々な言われようだった。かわいい辰を描いたつもりだったのに。  そんなコンプレックスゆえ、近頃続々とママデビューしている同級生たちが、Facebookなどで愛らしいキャラ弁の腕前を披露するのを目にするたびに、胸がキュッと締め付けられるったらない。どうせ私が作っても、ピ○チュウは猫の幽霊に、アンパ○マンはただの顔付きまんじゅうになるだろうしね。そこで今回行ってきたのが、「オトトイの学校」で開講された『オバッチ先生のジャケ弁講座 ~ジャケ弁の半分は愛情でできている~』。CDジャケットをお弁当で再現する技を伝授してくれる人気講座で、2012年4月からも新規講座の開講が予定されている。オバッチ先生は、「オバッチのJacket Lunch Box」(http://jakeben.blog111.fc2.com/)というブログで日々ジャケ弁を公開しており、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)にも出演するなど、その道の達人! 同じお弁当アートといえど、キャラ弁よりもジャケ弁のほうが、かわいく作れなくても許されそう!
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講座のドレスコードはバンドT(任意。着用しなくても可)。
作るCDジャケットとバンドTを同じアーティストでそろえている人ほど、
ジャケ弁の完成度が高かった。愛ゆえか。
 まずは、ジャケ弁にするCDジャケットを選定。悩んだ末、「色がシンプルなほうが簡単そう」「人が写ってるほうができあがりが面白そう」「思い入れのあるCD」の3つの基準から、初めて買ったCDであるSPEEDの『ALL MY TRUE LOVE』にすることに。
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ジャケ弁作りに必要な道具とCD。私はその昔、女の子4人で、
「私、絵理子ちゃん!」などとSPEEDごっこをした世代。
思い出すと小っ恥ずかしいですが。
 使う食材は、基本的には持参。生で使えないものは、事前に家で調理して持っていくのだが、面倒なのですべてそのまま食べられる食材のみを使うことにした。『ALL MY TRUE LOVE』のジャケットを見るに、必要な色は、白バックにメンバーが並び、その服装は紺、白、緑。顔の部分は、黒髪に赤い唇、肌色、といったところ。そこで、バックの白は白米、紺はナスの漬物、緑はお茶っ葉、黒は海苔、赤は梅肉、肌色はちょうどいい食材が思い付かなかったため、白いカマボコで代用することにした。少々、色白すぎるSPEEDに仕上がるかもしれないが致し方ない......。  ジャケ弁講座の授業が開始し、講師のオバッチ先生から簡単な説明を受けたのち、各々自由に作り始める。まずは、ジャケットサイズの四角いお弁当箱に入れた白米を押し潰し、できる限り平らにする。こうすることで、食材を上からのせやすくするのだそう。そして、ジャケ写をトレースし、トレースした紙と海苔を重ねてカットしていく。ちなみに、海苔はジャケ弁ではほぼ必ず使う材料で、海苔に慣れるのが第一の関門。思った以上に切りづらく、ジャケ弁作り初心者が最初につまずくポイントなのだ。
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使っているのは眉切りハサミ。
今朝、まさに眉をカットしてきたばかりのハサミで海苔を切ったため、
不思議な気持ちになった。
 トレースした紙からはみ出ないように、美しく、そして細かく海苔を切っていたら、「そんな細かく切らなくていいのいいのー!」と各テーブルを巡回していたオバッチ先生が登場。細かく切っても、海苔が徐々にフヤフヤになり、白米の上にのせる際にはヨレて結局汚くなってしまうため、ざっくりとしたシルエットが再現できていればいいのだそう。
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細部まできっちりとトレースしたのに、無駄だったようです......。
 またポイントは、上の写真のように、最初の段階で海苔で全身の形を作っておく点。そうすれば、この海苔がガイドとなり、あとはCDを見ながら対応する箇所に色付きの食材を海苔の上にのせるだけでよく、失敗が少ないとのこと。つい、色のパーツごとに切って組み合わせたくなるが、そうすると全体の大きさのバランスが崩れ、このジャケットの場合だと、大きさが合わず4人全員入らない、という事態になる。  ともかく、先生の「適当でいいよ!」に開き直り、丁寧さゼロでカマボコを顔型にくりぬき、海苔を小さく切って目や眉をつけ、薄く切ったナスの漬物を貼りつけて、口元に梅肉を塗った。やはり、カマボコが白すぎて、メンバー全員、故・鈴木その子みたくなったけど、気にしない。
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海苔で顔の個性を出すには限界が。メンバー中、上原多香子のみ眉毛が
釣り上がっていないため、海苔の角度にこだわってみた。
 ほぼ完成したところで、ふと周りを見ると、チキンライスや卵焼き、茹でたほうれん草など、当たり前のようにおいしそうな調理済み食材を使っている人がほとんど。ほうれん草を茹でるのが面倒だからと、緑色の代用品としてお茶っ葉を持ってきた人など私くらいのものだった。調理ナシで簡単にできることにばかりこだわっていて、お弁当になった際の味は度外視していたことに今頃気付いた。何しろ、使用食材は米、海苔、ナスの漬物、梅肉、カマボコ、お茶っ葉。しまった......このジャケ弁、全然おいしくないかもしれない。そんなことを思って落ち込み始めているうちに作業時間は終了。生徒ひとりひとりの作品をみんなで見て回りつつの講評タイムが始まった。  結果からいうと、他の人々のジャケ弁を見れば見るほど、己の不器用さ加減にしゅんとするのだった。  本物とは色が多少違っていても、しっかり特徴を捉えた力作。
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何より、どう見ても他の人々のジャケ弁のほうが色とりどりでおいしそう......。
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こちらは、海苔で作られたPerfume。特に、かしゆかの再現度はお見事。
近くにCDがなくても、Perfumeだと一目で分かる。
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DSソフトのジャケ弁を作っていた子どもですらこのクオリティー。
 対して、私の作ったジャケ弁、タイトル『季節のナスとこだわりカマボコの高級梅肉和え ~お茶の葉を添えて~』は冒頭の写真。そもそも今はナスの季節じゃないし、カマボコにこだわってもいなければ、梅肉も特に高級ではないし......。  先生からの評は、「アヴァンギャルドなジャケ弁ができあがりましたね!」。  帰宅後、すっかりご飯の冷えたジャケ弁『季節のナスとこだわりカマボコの高級梅肉和え ~お茶の葉を添えて~』を晩御飯代わりに食べたところ、これでもかと激しく主張するナスの漬物の味の合間に、ときどき、お茶っ葉のジワッとくる苦みが口いっぱいに広がった。見た目通り前衛的な味だったのは言うまでもない。  ......もう、ナスの漬物は一生食べたくない。 ●アヴァンギャル度 ★★★★★ 筆者の作ったジャケ弁がアヴァンギャルドだったのはさることながら、大勢でCDを見つめながら海苔を眉用ハサミで切る様子はちょっと異様な光景だった。講師のオバッチ先生は、さぞ料理が得意なのかと思いきや、「私は料理上手なわけでは全然ないんですよ。ただもう、音楽が好きすぎてライブ代でいつも金欠。節約のために楽しくお弁当を作る方法を模索したらこうなりました」と語る。料理下手でも音楽狂なら、ジャケ弁作りで隠れた才能が開花するかもしれない。 (取材・文=朝井麻由美) ●『オバッチ先生のジャケ弁講座 ~フジロック編!ジャケ弁の半分は愛情でできている~』 < http://ototoy.jp/school/event/info/41 > 次回講座は4月8日、5月20日、6月10日の全3回、いずれも14時~16時。「IID世田谷ものづくり学校」にて開催される。3回通しての参加のほうが、よりジャケ弁作りをマスターしやすいが、単発の参加でも可。受講料は8,500円(全3回分/1回のみの場合は3,000円/世田谷区民割引あり)。現在、『オトトイの学校』HPにて申込み受付中。
ROCK! ジャケ弁スタイル ROCK!  amazon_associate_logo.jpg
【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.10】かわいいメイドさんの正体はガンマニア!? シューティングメイドカフェ 【vol.9】ドヤ顔からてへぺろまで!? 自分にそっくりな石像が見つかる「五百羅漢」 【vol.8】ドラクエ好き女子ライターが教える、ドラゴンクエスト展のマニアな楽しみ方 【vol.7】麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる! 【vol.6】「舌の上でプチプチと......」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる

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駐車場に一晩停めるのより安いよ!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第13回は、名古屋駅からすぐのところにあるバカ安ホテルに行ってきました。 ■ビジネスホテルならぬサラリーマンホテルとは!?  旅行をする楽しみのひとつに、ゴージャスなホテルで非日常の世界を味わう......なーんてのもあるのは分かるけど、ボクのようなザ・貧民の場合、旅行の目的はあくまで観光、ホテルは寝るだけ! と認識しているので、部屋や設備が多少ボロくてもいいから宿泊費は安けりゃ安いほうがうれしいというタイプだ。どうせ寝ちゃうんだから、別に部屋や設備が立派でもねぇ......。  とはいえ、いくら宿泊費を節約したくても、どんなボロいビジネスホテルだって最低4,000〜5,000円くらいはかかってしまうものだ。ところが先日、名古屋駅のすぐ近くでミラクル・プライスなホテルを発見してしまった。お値段なんと一泊1,500円から。漫画喫茶やビデオボックスで一泊するよりも安いよ!  まあ東京でも、いわゆる山谷のようなドヤ街まで行けばそれくらいの値段で泊まれる宿も見つかるが、さすがにメインステーションから徒歩5分圏内でこの値段というのはかなり衝撃的。  しかし、コレだけ激安だとさすがに少々不安が......果たしてどんなホテルなのだろうか?
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コレがホテルのエントランスです。
■激安だけど、ものすごい数のルールが  ホテルの入口というよりは、歯医者さん感が漂う無機質な雰囲気の入口からおそるおそる中へ入ると、いきなり壁に注意書きの数々が。
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ちょっと読む気にならない数。
 パッと見では何が書かれているのか把握しきれないほどミッチミチに書き込まれた貼り紙を読むと、どうやらこのホテル、トイレ・風呂は共同。さらにジェンダーフリーのこの時代に女人禁制とのこと。......まあ、好き好んで激安ホテルに泊まる女性もいないだろうけど。  さらに受付のおばちゃんからも「ウチはすごく部屋が狭いですよ?」「門限がありますからね、午後11時厳守です」「貴重品は自分で管理して下さい。紛失事故があっても一切責任は負えませんので」などと矢継ぎ早に注意事項が説明される。
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チェックアウト時には、この「かぎ入れ口」に鍵を突っ込んで帰るという
おおざっぱなシステム。
 居住性や便利さ等はどうでもいいからとにかく値段! という感じのホテルなので、後になってトラブルにならないようにチェックイン前にいろいろと説明しておこうという事なのだと思うけど、トイレ・風呂共同ということや門限があったりというのは確かに不便ではあるものの、値段を考えれば全然許容範囲! ......ところが、そんなボクの心をモッキリ折りそうになるショッキングな一言が。 「あ、今日は日曜日なんでお風呂には入れませんから」  共同であっても風呂に入れるならば漫画喫茶とかに泊まるよりは遙かにマシと思っていたら、日曜は風呂に入れないんだって。唯一の入浴手段である共同風呂がお休みになっちゃうホテルって一体......。さらに追い打ちをかけるように、 「それと、お部屋での電化製品の使用は禁止です。全館が停電になってしまうんで」  ええーっ! 電気使っちゃダメなの!?
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貼り紙にもやっぱり「停電になります」って書いてあるよ......。
 ホテルに着いてまずやるのは携帯電話やパソコン、ゲーム機などの充電、というくらい手持ちのデジタル・ガジェットの充電は重要な作業なのに、それを禁じられてしまうとは。そもそも、電化製品を使ったら停電になるホテルってどんなだよ。エアコンと電子レンジを同時に使ったら確実にヒューズが飛んじゃうオレん家かよ! 「ほほほ、ホントにダメなんですか?」 「万一、停電になったら責任とれないでしょ」 「あ......はい......(半泣)」 ■ホントに寝るだけならアリだと思う  ......まあいいや、布団があって寒さと雨露をしのげれば。必死でそんなポジティブ・シンキングを試みながら客室に向かうと。まあ、予想はしていたことではあるものの、これがまたスゴイのだ。
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ビックリするほど狭い通路の先には、ビックリするほど細い客室のドアが。
デブは入れそうにありません
 まず、ちょっと肩幅が広い人だったら身体を横にしなければ入れないんじゃないかというほど狭いドア。そこを入ると、だいぶ小ぶりなシングルベッド+α程度のスペースしかないザ・狭小ルーム。
06nagoya_hotel.jpg
ここに写っているのが客室のすべて。
左上に写り込んでいる黒いヒモは電灯を消すヒモね。
 電化製品使用禁止とはいえ、部屋備え付けのテレビは使用オッケーらしい。もちろん100円入れないと映らないタイプ。右端に灰皿が写ってるけど......こんだけいろいろと厳しいルールがあるのに、普通のホテルが絶対に禁じている寝タバコはオッケーなの!?
07nagoya_hotel.jpg
枕カバーがしわしわなのも気になりますが......。
08nagoya_hotel.jpg
中身がものすごい色なのにも度肝を抜かれます。
 でも、ホントに寝るだけの部屋と考えたら布団一枚分のスペースさえあれば問題はないし、お風呂に入れなかったことと、充電ができなかったこと以外は特に不便を感じなかった。とにかく旅費を安くあげたい、という人にとって選択肢のひとつとしてアリじゃないだろうか。それに、意外とこうキュッと凝縮された部屋って落ち着くのだ。  ただ、ひとつだけビックリしたのは、門限が午後11時ということだったので、外で食事&ちょいと飲酒をした後、ギリギリの10時50分にホテルへ戻ったところ、ドアが完全に閉じられていたこと。  わーっ、なんで? 門限11時じゃないの!? と、泣きそうになりながら扉をガチャガチャやっていたら、 「あらービックリした、もう誰も来ないかと思って閉めちゃったわよ」  と中からおばちゃんが出てきてくれて、なんとか入ることができたんだけど。もう「あらービックリした」じゃないわよ、ホントに。こっちのほうこそ閉め出されたかと思ってビックリしすぎて泣きそうになっちゃったじゃないの!
09nagoya_hotel.jpg
窓から「水やジュウスなど」を捨てるなという注意書き。
人として最低限のルールですよ。
10nagoya_hotel.jpg
部屋で携帯電話を使うと全部屋に話し声が聞こえてしまうらしい。
壁、信じられないくらい薄いですからね。
■サラリーマンホテル・株式会社松竹梅 <http://2st.jp/syoutikubai/>
11nagoya_hotel.jpg
サラリーマンホテルの公式サイト。今時ちょっとお目にかかれないデザイン!
第3と第5があるのに第1、2、4は潰れちゃってもうないらしいです。
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(取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
秘密の隠れ宿厳選80軒 ある意味。 amazon_associate_logo.jpg
●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる

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駐車場に一晩停めるのより安いよ!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第13回は、名古屋駅からすぐのところにあるバカ安ホテルに行ってきました。 ■ビジネスホテルならぬサラリーマンホテルとは!?  旅行をする楽しみのひとつに、ゴージャスなホテルで非日常の世界を味わう......なーんてのもあるのは分かるけど、ボクのようなザ・貧民の場合、旅行の目的はあくまで観光、ホテルは寝るだけ! と認識しているので、部屋や設備が多少ボロくてもいいから宿泊費は安けりゃ安いほうがうれしいというタイプだ。どうせ寝ちゃうんだから、別に部屋や設備が立派でもねぇ......。  とはいえ、いくら宿泊費を節約したくても、どんなボロいビジネスホテルだって最低4,000〜5,000円くらいはかかってしまうものだ。ところが先日、名古屋駅のすぐ近くでミラクル・プライスなホテルを発見してしまった。お値段なんと一泊1,500円から。漫画喫茶やビデオボックスで一泊するよりも安いよ!  まあ東京でも、いわゆる山谷のようなドヤ街まで行けばそれくらいの値段で泊まれる宿も見つかるが、さすがにメインステーションから徒歩5分圏内でこの値段というのはかなり衝撃的。  しかし、コレだけ激安だとさすがに少々不安が......果たしてどんなホテルなのだろうか?
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コレがホテルのエントランスです。
■激安だけど、ものすごい数のルールが  ホテルの入口というよりは、歯医者さん感が漂う無機質な雰囲気の入口からおそるおそる中へ入ると、いきなり壁に注意書きの数々が。
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ちょっと読む気にならない数。
 パッと見では何が書かれているのか把握しきれないほどミッチミチに書き込まれた貼り紙を読むと、どうやらこのホテル、トイレ・風呂は共同。さらにジェンダーフリーのこの時代に女人禁制とのこと。......まあ、好き好んで激安ホテルに泊まる女性もいないだろうけど。  さらに受付のおばちゃんからも「ウチはすごく部屋が狭いですよ?」「門限がありますからね、午後11時厳守です」「貴重品は自分で管理して下さい。紛失事故があっても一切責任は負えませんので」などと矢継ぎ早に注意事項が説明される。
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チェックアウト時には、この「かぎ入れ口」に鍵を突っ込んで帰るという
おおざっぱなシステム。
 居住性や便利さ等はどうでもいいからとにかく値段! という感じのホテルなので、後になってトラブルにならないようにチェックイン前にいろいろと説明しておこうという事なのだと思うけど、トイレ・風呂共同ということや門限があったりというのは確かに不便ではあるものの、値段を考えれば全然許容範囲! ......ところが、そんなボクの心をモッキリ折りそうになるショッキングな一言が。 「あ、今日は日曜日なんでお風呂には入れませんから」  共同であっても風呂に入れるならば漫画喫茶とかに泊まるよりは遙かにマシと思っていたら、日曜は風呂に入れないんだって。唯一の入浴手段である共同風呂がお休みになっちゃうホテルって一体......。さらに追い打ちをかけるように、 「それと、お部屋での電化製品の使用は禁止です。全館が停電になってしまうんで」  ええーっ! 電気使っちゃダメなの!?
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貼り紙にもやっぱり「停電になります」って書いてあるよ......。
 ホテルに着いてまずやるのは携帯電話やパソコン、ゲーム機などの充電、というくらい手持ちのデジタル・ガジェットの充電は重要な作業なのに、それを禁じられてしまうとは。そもそも、電化製品を使ったら停電になるホテルってどんなだよ。エアコンと電子レンジを同時に使ったら確実にヒューズが飛んじゃうオレん家かよ! 「ほほほ、ホントにダメなんですか?」 「万一、停電になったら責任とれないでしょ」 「あ......はい......(半泣)」 ■ホントに寝るだけならアリだと思う  ......まあいいや、布団があって寒さと雨露をしのげれば。必死でそんなポジティブ・シンキングを試みながら客室に向かうと。まあ、予想はしていたことではあるものの、これがまたスゴイのだ。
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ビックリするほど狭い通路の先には、ビックリするほど細い客室のドアが。
デブは入れそうにありません
 まず、ちょっと肩幅が広い人だったら身体を横にしなければ入れないんじゃないかというほど狭いドア。そこを入ると、だいぶ小ぶりなシングルベッド+α程度のスペースしかないザ・狭小ルーム。
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ここに写っているのが客室のすべて。
左上に写り込んでいる黒いヒモは電灯を消すヒモね。
 電化製品使用禁止とはいえ、部屋備え付けのテレビは使用オッケーらしい。もちろん100円入れないと映らないタイプ。右端に灰皿が写ってるけど......こんだけいろいろと厳しいルールがあるのに、普通のホテルが絶対に禁じている寝タバコはオッケーなの!?
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枕カバーがしわしわなのも気になりますが......。
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中身がものすごい色なのにも度肝を抜かれます。
 でも、ホントに寝るだけの部屋と考えたら布団一枚分のスペースさえあれば問題はないし、お風呂に入れなかったことと、充電ができなかったこと以外は特に不便を感じなかった。とにかく旅費を安くあげたい、という人にとって選択肢のひとつとしてアリじゃないだろうか。それに、意外とこうキュッと凝縮された部屋って落ち着くのだ。  ただ、ひとつだけビックリしたのは、門限が午後11時ということだったので、外で食事&ちょいと飲酒をした後、ギリギリの10時50分にホテルへ戻ったところ、ドアが完全に閉じられていたこと。  わーっ、なんで? 門限11時じゃないの!? と、泣きそうになりながら扉をガチャガチャやっていたら、 「あらービックリした、もう誰も来ないかと思って閉めちゃったわよ」  と中からおばちゃんが出てきてくれて、なんとか入ることができたんだけど。もう「あらービックリした」じゃないわよ、ホントに。こっちのほうこそ閉め出されたかと思ってビックリしすぎて泣きそうになっちゃったじゃないの!
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窓から「水やジュウスなど」を捨てるなという注意書き。
人として最低限のルールですよ。
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部屋で携帯電話を使うと全部屋に話し声が聞こえてしまうらしい。
壁、信じられないくらい薄いですからね。
■サラリーマンホテル・株式会社松竹梅 <http://2st.jp/syoutikubai/>
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サラリーマンホテルの公式サイト。今時ちょっとお目にかかれないデザイン!
第3と第5があるのに第1、2、4は潰れちゃってもうないらしいです。
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(取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
秘密の隠れ宿厳選80軒 ある意味。 amazon_associate_logo.jpg
●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」(後編)

akari_oriradi03_s.jpg前編中編はこちらから ――えー......えっと、あの、すみません、唐突に相談なんですが、私、グラビアアイドルでデビューして、売れないまま今年でちょうど10年目。売れないまま10年続けるのは辛いんです! そこでメディアに出続けてるおふたりに相談なんですが、なんか......こう......どうしたらいいですかね? 最近は水着すらやらせてもらえなくて、たまに写真の仕事だと思うとゾンビとか......。 藤森 ゾンビ!? ゾンビ界ではブレークしてるの!? ――していないです。その業界もないです。 中田 あはは! すごい興味ありますけどね。女性のタレントさんがどこを目指して走っているのか、みんな口にしないし、女性のすごろくと男性のすごろくは違うので。 ――27歳っていったら、同年代はどんどん家庭を築いていって、すごろくでいったら第一ステージくらいはあがってたりします。恐いです。 中田 今はどうしたいんですか? ――恐れながら、自分はグラビアアイドルになりたいです。 中田 なるほど......。分かりました(ニヤリ)。グラビアに関していうと、僕はいろいろ思うところがあって。グラドルの人たちって、グラビアではあんまりお金がもらえないじゃないですか。ということはお金じゃなくて、グラビアをやったという達成感がほしいということですよね。 ――達成した人から辞めていくんですよ。野球選手と結婚したり、IT社長とかと結婚したり、次は女子アナを目指してみたり......。私はどこにも行き着けず、変な立ち位置になってしまった。 中田 27歳ですもんね。この歳でグラビアをするとなるとなにかフックが必要となってくると思う。僕はコンセプトのある写真集がすごく好きなんです。最近だと、『SCHOOL GIRL COMPLEX』(イースト・プレス)とか、ちょっと前だと『妄撮』(講談社)とか。フェチ系に訴えたもの。そういうコンセプトから切り崩すっていうことだと思うんですよね。エロいようでエロくない、哲学的なエロ。やっぱり、"はつらつとした水着姿でビーチ"というのは王道ではあるけど、そこに食傷気味になっている人達も多いし、やっぱりグラビアは10代のものじゃないですか。ほしのあきさんなどのレアケースをのぞいて、10代~20代前半のものですよね。なので、一個、インリン的なものを乗せるか、ヒットネタみたいなのを出さなきゃいけないのではと思うんですよね。素材のままっていうのは、年齢的にできないと思うし、露出度を高める方向に行ってしまったらその先はガケですから。......でも、グラビアがゴールというのは非常に興味深いですね。僕の中では、グラビアって通過点なのかなって思っていたので。 ――たいていのグラドルは通過点にしてるんですけど、その通過点にも行き着けない人が結構いるもんなんですよ。私、トークも芝居も一通りできないらしいことにも気づきまして。えへへ。 藤森 具体的にあっちゃんのフェチはないの? 中田 僕が今温めてるコンセプトは、場所とのギャップで行くしかないと思っていて。例えば区、役所前だけで撮るとか。 ――えっ。 中田 区役所前で、それもパンツスーツがいいと思うんですよ。パンツスーツのズボンをずり下げて白い水着が見える。それをすごい真面目な顔で23区撮ったらいい! 藤森 なるほど! ――ドエロじゃないですか。ド変態じゃないですか。あの、もしや中田さんはずいぶん鬱屈した性癖をお持ちの方ですか? 中田 (無視して)そこのニッチな層に訴えるしかないと思います。3ページくらいまではちゃんと役所で受付をしている写真があって、4ページ目で必ず直立不動で水着を出す。 藤森 それなら見たいね! 中田 これ、23区ありますから。60~70ページくらいの厚みで売れます。間違いなく売れます。5,000部は売れます。 ――5,000!! 自費出版で5,000部売れたとしたら、えーと、えーと、ヒー! 家賃10年分くらい払える!! 中田 男の性欲が何か、ということを究極まで分析している研究熱心な人が勝つと思います。そこを研究するか、自分の体をどう見せればいいのかですよ。年齢的にも、構図的にも、必ず勝つ方法はあるんです。必要なのは才能ではなく工夫だと、僕は思います。 ――名言! 少し元気が出ました、今日はどうもありが...... 中田 では、別案なんですけど、次は教卓です。これもギャップなので、まず教室を借りまして、できれば小学生の男女20人くらいを座らせておきます。そしてそこで、スーツ姿の女教師が授業をしている風景なんです。正面からは子どもたちの顔がワーって見えていて、サイドのカットになった時に......下だけ水着なんですよ! でも、子どもたちには見えていない。「子どもたちは純朴に授業を受けているが、この先生は教壇で勝手に脱ぎ始め、そのスリルを味わっている変態」っていうのがほんのり分かるのがいい。子どもの顔が無邪気であればあるほど、そのギャップで興奮します......! ――中田さん、目が充血しています! でも参考になりました、今日は本当にありが...... 中田 あと、露出度は高めないほうがいいです。それでもいかにエロくできるのかが、エロへの近道だと思います。例えば、社長室の椅子がありますよね。服を着て、この椅子の前に座っているだけでいいんですよ。ちょっと来て、ここに。 ――ここですか? これでいいんですか? 私エロいですか? 藤森 見たわ~。こういうのAVのシーンで見たわ~。 中田 服を着てて、男との絡んでいないのにもうエロい。これがエロスなんです......! 男の中には補完する脳みそがいっぱいあるんです。だから、ベタなところでいうとバナナを食べたりするじゃないですか。あれは象徴的なんですけど、社長室のソファーの下に座っているっていうのは...... 藤森 (腕時計を見ながら)ねぇ、もういいかな? 俺飽きちゃったんだけど......。やっぱりあっちゃん変態じゃん。 中田 だから、変態は5,000人は絶対いるんです! 藤森 僕、女の子の裸は好きですけど、グラビアを買おうという人間ではないんです。でも、買いたいと思う人は今みたいなことをやらないと手に取って買わないんでしょ。だから僕は5,000人にカウントされてないね。 ――あの、できれば5,000人にカウントされてない藤森さんにこそ伺いたいことがあるんですが、今、チャラ男をやられてるじゃないですか? 私はチャラ男にチャラチャラされないんですよ。プレイボーイにプレイされないし、ヤリチンにスルーされます。 中田 だから、チャラ男のターゲットからは外れているんですよ! ――どうすればターゲットに入るんですか! どうすれば! 中田 完全にニッチな層に強い需要のある人なんですって! 影が! あるから! 藤森 それは、ちょっと感じますね。僕もそういう人には、あまりいかないかもですね(興味なさそうに)。 ――チャラ男の人はいろんな女を見ているので、「これは違うな」というふうに地雷を見分けるのでしょうか......。 中田 そこら辺の層を一手に担っているのが僕ですよ! 僕は暗い女の子に関しては、非常に得意としている。 藤森 何が怖いかって、中田さんが、結構ガチで狙ってる可能性があるんですよ。 中田 藤森くん、語弊がありますよ。 藤森 本当にダメだね、相方やってると分かるから。あっちゃんはこういう目の奥が怯えたような女が大好きだ。ガチのタイプなんですよ。 中田 僕がこれ以上かかわると、ガチで抱いてしまう。 ――......!!!! こんなにステキな対談があるんですね......!!!! 中田 Twitterとかもされているみたいですから、ま、フォローしあってみたらいいのではないかな。 藤森 そこからかよ! 知り合いになろうとしやがって! ――あ、ありがとうございました......(完全に目を潤ませながら退場)! (中田さんの暖かいお言葉のおかげで、夜更かしや酒などの不健康な生活の影響で止まっていた生理が再開! ヨッシャー! と歓喜感涙でオリラジさんの活動を見守っていたら、中田さんと福田萌さんがまさかの熱愛......ちょっと気持ちの持っていきどことがわかりませんが、一時の夢をありがとうございます。藤森さんはお体に気をつけてください/取材・文=小明) ●おりえんたるらじお 中田敦彦と藤森慎吾からなるお笑いコンビ。2004年結成。翌年、「武勇伝」ネタで大ブレーク。以降、数々のテレビレギュラーをこなしつつ、トークライブ活動なども精力的に行っている。11年11月より『おまかせ!アニマックスNAVI』放送中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
オリエンタルラジオ 全国漫才ライブツアー 才(ザイ) 武勇伝だけじゃないんす。 amazon_associate_logo.jpg
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