
モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第15回のゲストは、『まな板の上の鯉、正論を吐く』(洋泉社)など多数の著書を持つ、ホリエモンこと堀江貴文さんです!
[今回のお悩み]
「ビジネスで人生を立て直せれば......」
──初めまして! 私こういう本(『アイドル墜落日記』をそっと出し)を出しているものでして......。
堀江貴文(以下、堀江) どうも。あ、洋泉社じゃないですか。僕の本(『まな板の上の鯉、正論を吐く』)と同じですね。
──そうなんです! あの、堀江さんのブログに載った本は話題になるって聞いたんですけど、別にこの本を宣伝してくれ、とかの圧力ではないんで! 本当に! でも、意外といい本みたいで、けっこう売れたんですぅー!
堀江 はぁ......(興味なさそうに)。
──......堀江さんも小説を書かれて、もうじき発売だと聞いたんですが、どうして小説を書こうと思われたんですか?
堀江 いや、なんか単純にノンフィクションで普通に書籍出して、1番売れても30万、40万部くらいしかいかないけど、小説は100万部いっちゃったりするから。100万部行くためには小説しかないかなぁ、と思って。
──ぐは! ......私の本と桁が違いすぎました。話盛ってすみませんでした。そんなには売れてないです。
堀江 こういうのは、いくら頑張って書いてもそんなもんですよね。
──はい......。あ、本と言えば、漫画なんですけど、鈴木みそさんの『限界集落温泉』(エンターブレイン)の帯を書かれていましたね。私も鈴木先生の漫画は前作の『銭』(同)から好きなんです! 面白いですよね!
堀江 僕は昔から好きだったわけじゃないよ。友達からたまたま『銭』っていうマンガを紹介されて、たまたまそれをブログに書いたら大ヒットしたっていうだけの話であって、『銭』は、正直そこまで面白いとは思わなかったんすよ。『限界集落温泉』は面白かったですけど。
──あ、そうなんですか......。私は『限界集落温泉』に出てくる、集落に自殺しに来た、ちょっと頭がイタタなネットアイドルが好きで......。ああいう病んだ人が回復していく話は、「なるほど、自分も持ち直さねば」と感情移入しちゃいます。
堀江 感情移入ね(笑)。
──なので、今日はダメなアイドルでもなんとか立て直せるビジネス的なものを伝授いただけないかと......。
堀江 えっ......1番ありがちなパターンなんですよ、その質問。そういう人が多すぎて。
──面倒くさいのは承知の上ですが、なんとか!
堀江 昔、よく、株とかFXとかそういう系統のギャラが良さそうな対談の仕事とか、そういうのがあれば行けば? ってアイドルの人には言ってたんですけど、僕の周りの人はあまりそういう方向性には行かなかったんです。まあ、僕がアドバイスした人たちじゃない人が既にそこに活路を見出して、あらかた狩り尽くされて、定番の人が一杯いますよね。みんながそこそこ興味を持つ、例えばゴルフが好きなアイドルとか、そういう一定のポジションをキープしながら、上手く食いつないでいくとか。あと、良くありがちなのは、化粧品を出す。でも、化粧品も相当狩り尽くされているかな。
──狩り場はどこも焼け野原ですね......。
堀江 僕の周りに来るちょっと可愛い女の子って、みんなビジネスに興味がある。「昔、ちょっと売れてて、今はビジネスやりたいんです」っていう人がたくさんいるんで。そういう人いるじゃないですか、いっぱい。
──います、というか今の私がまさにソレですかね。売れてはいないけど。堀江さんが見た中で、ビジネスに失敗してダメになる人って、どういうタイプですか?
堀江 金持ちに囲われているか、実家が金持ちの人じゃないですか?
──すでに生活に余裕があるからですかね。
堀江 余裕があるところでは努力をしないというか。親が金持ちだと努力する必要ないんで、何もやんないですよね。好きな仕事だけして、仕事がだんだん無くなっていって、ついには事務所を干されて、誰かと結婚しちゃったり、ずっとだらだらフリーターで親のスネ噛って生きてまーす、みたいな子。だけど、贅沢はずっとしてまーすって子はゴロゴロいますよ。
──なんですか、その羨ましい人生は!
堀江 ああ、そうですか?
──私みたいに貧乏でイジメられたり生活に困ったりを経験しないと、性格も大らかで人を妬んだりせずに生きて行けそうじゃないですか。羨ましいですよ!
堀江 家がお金持ちの子、僕いっぱい知り合いがいるけど、みんな、ブチブチ文句を言いながら、毎日高級レストランで食事をしたり、夜遅くまで飲んでいたりしていますよ。
──親にも愛されてたり、モテてたりもするんで不自由してなさそうですよね。
堀江 確かに親に愛されて、不自由してないですね。それか、彼氏がお金持ちとかそういう子もいっぱいいますよね。
──おお......。今のところ、お金持ちの彼氏も、金持ちの実家も、金持ちな愛人もいないんですけども......。
堀江 そういう人はもう、努力しかないですよ(キッパリ)。
──ですよねー......。現状、アイドル仕事もそんなにっていうか、ほとんどないので、ライターの仕事を頑張っているんですけれども......。
堀江 そもそも、ライターっていうのが伝統的に儲かる職業じゃないから。どちらかというと社会の最底辺(きっぱり)。
──私は社会の最底辺に夢を見ているの......?
堀江 中には派手にのし上がっている人がいるからじゃないですか?
──そうなのかな......こう......アイドルを始めた頃は、将来的なプランも全くなくて、こう、ほわわんほわわんって頭の上に雲が湧くようにイメージしてたのが、グラビアアイドルになって、いつかフォトエッセイとか出せたらいいなぁー、とか思ってて......あれ? 涙が。
堀江 それ、相当ほわほわですね。
──16~17歳の女子の頭の中なんてそんなもんですよ! そして気づいたらライターの修行を始めていました。私の人生これで良かったと思っていたけれど、おかしいな、堀江さんと話していたらなんだか悲しくなってきました!
(中編につづく/取材・文=小明)
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。実業家。株式会社ライブドア代表取締役社長CEO時代にプロ野球球団、ラジオ局の買収を表明するなどして脚光を浴びる。06年、証取法違反で逮捕・起訴され現在上告中。『まな板の上の鯉、正論を吐く』(洋泉社)ほか著書多数。
●小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
まな板の上の鯉、正論を吐く 「拝金」も絶好調。
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