ロンドン大会で約45時間だったNHKの放送時間は、リオでは120時間以上へ激増。過去、最も注目を集めるであろう、リオデジャネイロ・パラリンピックが開幕した。 開会式では、車いす選手が観客席に作られた巨大スロープから一気に滑り降り、そのままジャンプ。ど派手なパフォーマンスが、さっそく話題を呼んでいる。 ただ、そのパフォーマンス以上に開会式でうならされたことがある。NHKの現地リポーターを務める俳優、風間俊介のコメント力だ。 「パラリンピックを見るたびに“障害を持った方は助けてあげなさい”という常識が覆される。僕ができないことを軽々とやってのける超人たち。もちろん、何か手助けできることがあれば手を差し伸べたいのですが、“手助けさせていただく”、そんな気持ちにすらなる、尊敬する存在です」 また、過去にパラスポーツの取材に行った際のエピソードとして、こんな発言もしている。 「お前は手がないんだ。その義手、カッコいいね。 お前は車椅子なんだ。その車椅子カッコいいね。 お前は……ノーマルなんだ。その空気が悔しかった。 みんながあまりにカッコ良くて、自分だけ個性がないような感覚に襲われたんです。多くの人に経験してほしい、不思議な感覚でした」 ここで挙げたのは、ほんの一例。入場行進で各国代表選手が入場すると、その国に合わせたコメント、過去の取材経験に基づくエピソードを披露してくれた。 風間のコメントが響くのは、付け焼き刃ではないからだ。風間は2014年から、障害や病を抱える人、支える人々に向けたNHK Eテレの情報番組『ハートネットTV』でMCとナレーションを担当。またこの番組の企画で、昨年カタール・ドーハで開催された障害者陸上の世界選手権も現地取材をするなど、経験を重ねてきた。 NHKとしても今回、風間を現地リポーターとして起用しているのは、決してジャニーズ所属だから、といった話題性だけでないのだ。 風間といえば、TBS系『3年B組金八先生』(第5シーズン~)での問題児・兼末健次郎役、フジテレビ系『それでも、生きてゆく』では殺人犯の雨宮健二役、NHK朝ドラ『純と愛』での待田愛役など、ダークな面のある役を演じることが多かった。これまで培ってきた俳優としての二面性も、パラリンピックという画一化しにくいテーマを扱うのに功を奏しているのではないだろうか。 パラリンピック期間中、風間はNHKで毎日放送される「パラリンピックタイム」に出演し、現地から生の声を届ける。彼が何を目撃し、どう語るのか、引き続き注目してほしい。 これまで培った経験でパラスポーツを語る人間がほかにもいる。マツコ・デラックスがその一人だ。 パラリンピック開幕前の2日、『リオ2016パラリンピック開幕直前SP~マツコが全力応援宣言!みんな凄いじゃないのDX~』(フジテレビ系)でスポーツ番組初MCを担当。番組冒頭、「パラリンピックを盛り上げようとしてるのに、中継が1本もないんでしょ? フジテレビ」といじり、番組中何度も、「でも、フジじゃ競技見られないんでしょ。NHKの番組表出したほうがいいわよ」と、いつものマツコ節を披露していた。 もっとも、これまで培ってきた経験が生きた、というのは、マツコ節だけではない。あまり知られてはいないが、マツコは2020年東京パラリンピックに向けて設立された「日本財団パラリンピックサポートセンター」において、タレントとして唯一、「顧問」に名を連ねている。また、今年6月からは朝日新聞紙上で、パラアスリートの対談企画もスタート。すでに多くのパラアスリートや、その関係者らと密接な関係性を築いているのだ。 だからこそ、障害者であってもその容姿やキャラクターをいじり、スポーツバラエティとしての質の高い笑いに変えることができる。 今回の特番でも、選手の勝負下着の話で盛り上がり、「義足はヌーブラみたいなもの」といった発言を引き出し、アスリート特有の野心やエゴイスティックな側面を明け透けにしていた。そういった、人間としての生々しい側面がこれまでのパラスポーツ報道に足りなかった部分ではないだろうか? マツコは常々、「自分は常軌を逸した人間だ」といった趣旨の発言を繰り返している。そんな「常軌を逸した人間」だからこそ、パラアスリートの外見よりも内面を客観視でき、いかに人間くさく、愛らしい存在かに迫っていく。 パラアスリートを「超人」として語る風間俊介。「普通の人々」として扱うマツコ・デラックス。接し方はそれぞれ違うが、「障害者=大変そう」「障害者番組=感動、家族愛」となりがちな従来の番組作りと比較しても、視聴者に新たな視点を投げかけてくれるのは間違いない。 (文=オグマナオト)NHKリオデジャネイロパラリンピックより
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リオは一味違う? 「パラリンピック報道」に新たな視点を作る、風間俊介とマツコ・デラックス
ロンドン大会で約45時間だったNHKの放送時間は、リオでは120時間以上へ激増。過去、最も注目を集めるであろう、リオデジャネイロ・パラリンピックが開幕した。 開会式では、車いす選手が観客席に作られた巨大スロープから一気に滑り降り、そのままジャンプ。ど派手なパフォーマンスが、さっそく話題を呼んでいる。 ただ、そのパフォーマンス以上に開会式でうならされたことがある。NHKの現地リポーターを務める俳優、風間俊介のコメント力だ。 「パラリンピックを見るたびに“障害を持った方は助けてあげなさい”という常識が覆される。僕ができないことを軽々とやってのける超人たち。もちろん、何か手助けできることがあれば手を差し伸べたいのですが、“手助けさせていただく”、そんな気持ちにすらなる、尊敬する存在です」 また、過去にパラスポーツの取材に行った際のエピソードとして、こんな発言もしている。 「お前は手がないんだ。その義手、カッコいいね。 お前は車椅子なんだ。その車椅子カッコいいね。 お前は……ノーマルなんだ。その空気が悔しかった。 みんながあまりにカッコ良くて、自分だけ個性がないような感覚に襲われたんです。多くの人に経験してほしい、不思議な感覚でした」 ここで挙げたのは、ほんの一例。入場行進で各国代表選手が入場すると、その国に合わせたコメント、過去の取材経験に基づくエピソードを披露してくれた。 風間のコメントが響くのは、付け焼き刃ではないからだ。風間は2014年から、障害や病を抱える人、支える人々に向けたNHK Eテレの情報番組『ハートネットTV』でMCとナレーションを担当。またこの番組の企画で、昨年カタール・ドーハで開催された障害者陸上の世界選手権も現地取材をするなど、経験を重ねてきた。 NHKとしても今回、風間を現地リポーターとして起用しているのは、決してジャニーズ所属だから、といった話題性だけでないのだ。 風間といえば、TBS系『3年B組金八先生』(第5シーズン~)での問題児・兼末健次郎役、フジテレビ系『それでも、生きてゆく』では殺人犯の雨宮健二役、NHK朝ドラ『純と愛』での待田愛役など、ダークな面のある役を演じることが多かった。これまで培ってきた俳優としての二面性も、パラリンピックという画一化しにくいテーマを扱うのに功を奏しているのではないだろうか。 パラリンピック期間中、風間はNHKで毎日放送される「パラリンピックタイム」に出演し、現地から生の声を届ける。彼が何を目撃し、どう語るのか、引き続き注目してほしい。 これまで培った経験でパラスポーツを語る人間がほかにもいる。マツコ・デラックスがその一人だ。 パラリンピック開幕前の2日、『リオ2016パラリンピック開幕直前SP~マツコが全力応援宣言!みんな凄いじゃないのDX~』(フジテレビ系)でスポーツ番組初MCを担当。番組冒頭、「パラリンピックを盛り上げようとしてるのに、中継が1本もないんでしょ? フジテレビ」といじり、番組中何度も、「でも、フジじゃ競技見られないんでしょ。NHKの番組表出したほうがいいわよ」と、いつものマツコ節を披露していた。 もっとも、これまで培ってきた経験が生きた、というのは、マツコ節だけではない。あまり知られてはいないが、マツコは2020年東京パラリンピックに向けて設立された「日本財団パラリンピックサポートセンター」において、タレントとして唯一、「顧問」に名を連ねている。また、今年6月からは朝日新聞紙上で、パラアスリートの対談企画もスタート。すでに多くのパラアスリートや、その関係者らと密接な関係性を築いているのだ。 だからこそ、障害者であってもその容姿やキャラクターをいじり、スポーツバラエティとしての質の高い笑いに変えることができる。 今回の特番でも、選手の勝負下着の話で盛り上がり、「義足はヌーブラみたいなもの」といった発言を引き出し、アスリート特有の野心やエゴイスティックな側面を明け透けにしていた。そういった、人間としての生々しい側面がこれまでのパラスポーツ報道に足りなかった部分ではないだろうか? マツコは常々、「自分は常軌を逸した人間だ」といった趣旨の発言を繰り返している。そんな「常軌を逸した人間」だからこそ、パラアスリートの外見よりも内面を客観視でき、いかに人間くさく、愛らしい存在かに迫っていく。 パラアスリートを「超人」として語る風間俊介。「普通の人々」として扱うマツコ・デラックス。接し方はそれぞれ違うが、「障害者=大変そう」「障害者番組=感動、家族愛」となりがちな従来の番組作りと比較しても、視聴者に新たな視点を投げかけてくれるのは間違いない。 (文=オグマナオト)NHKリオデジャネイロパラリンピックより
ラップは賢くないとできない――『マツコ会議』でマツコが壊す先入観
「お前、うますぎるわ!」 マツコ・デラックスは、黒人ラッパーの流暢すぎる進行に驚愕しながらツッコんだ。 その男の名はACE。彼は、ヒップホップ界隈ではすでに有名な存在だ。『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)では「ラスボス」般若の“通訳”役を務めているのをはじめ、多くのバラエティ番組に出演。CSでは『ラッパー“ACE”の世界をねらえ』(MONDO TV)という冠番組まで持っている。ちなみに『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)にも“終電を逃したラッパー”として密着されたことがある。 マツコは、そんなバラエティ慣れしたACEの、ユーモアを挟みながらわかりやすくラップを解説する姿に舌を巻いていたのだ。 これは、気になるスポットに中継をつなぎ、それを見ながら企画会議を行う『マツコ会議』(日本テレビ系)での一幕。中継先とやりとりをしていく中で、“総合演出”のマツコがテーマを決め、VTRを作り、ホームページで公開するというコンセプトの番組だ。 7月2日放送の回で、下北沢で開催されている「ラップサークル」にカメラが潜入すると、そこで講師を務めていたのがACEだった。 教室のホワイトボードには、こんなふうに書かれている。 今日のご飯は“炊きたて” これが母の□□□□ でも毎日カレーは□□□□ たまには食べたい□□□□ この3つの□□□□に、「炊きたて」の母音「aiae」で韻を踏んだ言葉を穴埋めしていこうという授業である。 ひとりの女生徒は、それを上から順に「愛だね」「飽きたね」「まいたけ」と韻を踏んでいく。「ほかにないか?」とACEが振ると、手を挙げたのは「長老」と呼ばれる生徒。彼が「さじ加減」「なしだぜ」「闇鍋」と答えると、ACEは「ありきたりなのは嫌なんですね。いったい、人生に何があったのか?」と笑わせる。 「やってることは、ほぼ『笑点』よね?」というマツコに、「そうですね、座布団のない『笑点』」とACE。 「なんでそんなにしゃべりうまくなったの?」 「反省文書きすぎたからですかね」 ACEはラップで鍛えられたであろう瞬発力で、よどみなく答えて、芸人顔負けに笑わせていく。 授業は山手線ゲーム形式で韻を踏んでいく課題を経て、フリースタイルのMCバトルへ。ACEは、即興で相手をディスり合うMCバトルは「パンチライン」が大切だと解説。たとえば「でしゃばりすぎ」と相手にディスられたら、それを受けて「お前うるせえよ、“ペチャパイ好き”」と、相手のディスに対し韻を踏んで返すと高評価につながる、と。 番組でもラップの基本授業の光景から見せていたため、ラップをよく知らない番組視聴者でも、授業を受けるように、ラップの仕組みを理解でき、その何がすごいのかがとてもわかりやすい。これまでラップに接する機会があまりなかったというマツコも、感心しながら言う。 「ラッパーって、賢くなきゃできないね」 『BAZOOKA!!!』(BSスカパー!)の「高校生RAP選手権」や『フリースタイルダンジョン』をきっかけに今、ヒップホップが注目されている。雑誌では「サイゾー」、「ユリイカ」(青土社)、「クイック・ジャパン」(太田出版)、「TV Bros.」(東京ニュース通信社)などが相次いでフリースタイルを中心としたヒップホップの特集を組んだ。 たとえば『クイック・ジャパン』(Vol.126)では、いとうせいこうがお笑い芸人との類似性を指摘している。 「お笑いで上に上がるためには、ネタが面白いにはこしたことがないけど、その場その場でなにを言えるかという能力が必要」 それは、まさに「フリースタイル」だ。だから「芸人はそのことに焦って学ばなければいけないし、勝たなければいけない」と、いとうは言うのだ。 確かに、90年代以降、文化系で表現欲のある若者の最大の受け皿はお笑いだったが、それがヒップホップに変わりつつあるイメージがある。事実、このスクールに集まる生徒の多くはごく普通の人たちだ。 かつて「お笑いの学校なんて」と嘲笑されていたお笑い養成所が今では当たり前になったように、ラップの学校にもそんな日が来るのかもしれないし、ラッパーがテレビの世界を席巻する日も近いのかもしれない。 実際、このところさまざまなバラエティ番組で、ラッパーを使った企画を見かけるようになった。とはいえ、まだまだラッパーをうまく生かせず、持て余しているように見える番組が多いが、この企画はそうした番組の中でもラップを知らない人にラップの楽しさを伝えるという点で珠玉の回だった。その大きな要因は、マツコの柔軟さにある。 『マツコ会議』が取り上げるスポットの多くは、若者の流行の最先端だ。そういった目新しいものに対し、僕らは先入観で警戒してしまいがちだ。マツコも一見偏屈に見えるが、その実、自分の先入観を破られることに抵抗があまりない。むしろ、それを楽しんでいるフシがある。そうした場面は『マツコ会議』の中でよく出てくる。もちろん、今回もそうだった。 番組冒頭で、ラップは「反体制的な人たちがやっているイメージ」と語っていたマツコが、素直に「イメージが変わった」と言う。 「高尚なお遊びよね。ものすごく頭使うし、でもやってることは遊びなんだよ。そこがカッコいいと思った」 マツコの柔軟さが、僕らの先入観をも壊してくれるのだ。 なお、現在番組ホームページには、マツコが「なかなかの仕上がり」と評するACEを密着したVTRが公開されている(http://www.ntv.co.jp/matsukokaigi/)。まさに「なかなかの仕上がり」だ。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから日本テレビ『マツコ会議』
テレ朝『マツコ&有吉 怒り新党』で意表突く人事 夏目三久の後任に局アナ起用で大丈夫?
まさに、意表を突く人事となった。 テレビ朝日系のバラエティ番組『マツコ&有吉 怒り新党』(水曜午後11時15分~)で、“総裁秘書”だった夏目三久アナ(フリー)が3月30日の放送をもって降板したが、その後任に、『報道ステーション』を卒業したばかりの青山愛アナ(設定は“庶務”)が起用されたのだ。青山アナは4月13日放送回から登場する。 青山アナは父親の仕事の関係で、幼少期と中学から高校の5年間を米国で過ごした帰国子女で、京都大学経済学部を卒業した高学歴の持ち主。2011年4月にテレ朝に入社し、同年8月より、『報ステ』の天気担当となる。その名の通り、愛くるしいルックスで人気急上昇。14年3月末より、スポーツ担当に昇格したが、今春の番組リニューアルにあたり『報ステ』を卒業した。 これまで、入社当初に『速報!甲子園への道』を担当した以外は、『ゴーちゃん。GIRL’S TV』くらいしか出演経験がなく、報道一筋で、バラエティはほぼ初体験となる。 『怒り新党』は11年4月、深夜1時台でスタート。マツコ・デラックスが“幹事長”、有吉弘行が“政調会長”との設定でトークを繰り広げ、進行役として夏目が番組を仕切ってきた。好視聴率のため、番組はわずか半年で現在の枠に昇格。入れ替わりの激しい深夜のバラエティ番組の中では、異例ともいえる6年目に突入したが、夏目アナの貢献度は高かった。 その夏目アナが最後の出演となった3月30日の視聴率は11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。同9日には12.4%をマークしており、午後11時台の番組としては、高い数字を維持してきた。それも、夏目アナの存在があってのものといえただけに、今回の降板劇には異を唱える視聴者も少なくない。 「夏目アナを切って、バラエティ初挑戦となる青山アナが、その後任に起用されたことについては賛否両論が渦巻いているようです。ただ、テレ朝としては、フリーアナから局アナへの変更でコスト削減のメリットもありますから、一概にいいとも悪いとも言えません。『出来レース的に、マツコ御用達の上田まりえ(元日本テレビアナウンサー)が出てくるよりはマシ』といった声もあるようです」(芸能ライター) ルックス的には申し分ない青山アナだが、バラエティ番組を仕切る能力があるかどうかは未知数で、これからの判断となる。まずは様子見といったところか……。 (文=森田英雄)テレビ朝日系『マツコと有吉 怒り新党』番組サイトより
“極めて異例”なフリーアナ・夏目三久の『怒り新党』降板が意味すること
フリーアナウンサーの夏目三久が、3月30日放送のバラエティ番組『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で、初回から5年間務めてきたレギュラーを卒業した。だが、この卒業は夏目にとっても、同番組の視聴率的にとっても、メリットがないとの声がもっぱらだ。 日本テレビの局アナ時代は清純キャラで人気を博していた夏目だが、2009年に週刊誌「FLASH」(光文社)に、満面の笑みでコンドームの箱を手に持った写真&彼氏との2ショット写真が流出したことで、半ば追われるように退社に至った。あまりのイメージダウンに、フリー転身後の活動が危ぶまれた中、初のレギュラーとなったのが『怒り新党』だった。 「有吉弘行もマツコ・デラックスも当時は勢いこそあれ、現在のように評価が定まっていたわけではなかったので、スタート時は深夜1時台の枠で、それほど期待された番組ではありませんでした。夏目の起用も、キワモノ扱いだった有吉とマツコの相手にふさわしい、という役回りでしたしね。現在はともかく、当時の有吉とマツコの深夜番組の出演なんて、マトモなフリーアナだったら引き受けない類いの仕事でした。しかし、番組内でアクの強い有吉とマツコをうまく転がしていくうちに、“コンドームアナ”という一度は地に堕ちた夏目のイメージが、上品なそれに回復するまでになりました」(テレビ情報誌編集者) ORICON STYLEが毎年行っている“好きな女子アナランキング”でも、栄枯盛衰の激しいフリーアナとしては例外的にベスト10にこ数年常にランクインするなど、安定した人気を誇っている。同番組で復活した人気を足がかりに、13年には『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)のメインキャスターに就任し、古巣を見返す格好となった。14年からは、帯番組の『あさチャン!』(TBS系)のメインキャスターを務めている。 「フリーアナで、ここまで長期にわたって安定した人気を維持しているのも珍しい。あれほど人気を誇ったアヤパン(高島彩)ですら、失速気味ですからね。極めて異例なことです。しかも、最近のフリーアナにありがちなバラエティ的な展開ではなく、王道のキャスターの仕事をちゃんとこなしているのも素晴らしい。日テレを退社した経緯を考えれば、まさにV字回復といっていいでしょう。しかし、そんな彼女の人気の源泉は、やはり『怒り新党』にあったわけです。『あさチャン!』が視聴率的に苦戦しているだけに、今後の彼女の人気を危ぶむ声もないわけではありません。また、『怒り新党』という番組にとっても、彼女のポジションをこなせる後継者はそう簡単に見つからないでしょうから、双方にとって今回の卒業がメリットがあるとは思えません」(同) 夏目の『怒り新党』卒業は、女子アナの勢力図を変えるターニングポイントとなるかもしれない。テレビ朝日系『マツコ&有吉の怒り新党』
モノマネはNG!? “独り勝ち”マツコ・デラックスの裏の顔とは――
入れ替わりの早い芸能界において、現在不動のNo.1タレントといっていいのが、マツコ・デラックスだ。 4月スタートの深夜番組『マツコとマツコ』(日本テレビ系)は先日放送終了したものの、出演番組は週に8本以上。オファーも絶えず殺到している。 CM部門でもアイドルや人気女優に混ざって、起用社数ランキングの常連。その影響力はすさまじく、番組での発言はすぐにネットに反映され、絶賛のコメントが並ぶ。 人気の秘訣について、テレビウォッチャーは「毒舌なんですが、ほとんどが正論なんですよね。空気を読むのが抜群にうまく、弱い者に優しい部分も好感度が高い理由でしょう」と話す。 テレビ各局では、マツコ担当と呼ばれるイケメン男性を配置しているというウワサも……。一方で“裏の顔”もある。週刊誌記者は「人のことは舌鋒鋭く突っ込むのに、自分のことを笑いものにされると、ブチ切れる傾向にある。ある雑誌社では近影を撮ったくらいで、本人から猛抗議が来たそうです。電話越しの声は完全にオッサンで、『掲載したら許さねーからな!』とまくし立てられたそうです」と明かす。 芸能界でも、雛形あきこが“地雷”を踏んだといわれる。2010年7月の『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で雛形は、マツコをモデルにした「アキコ・デラックス」に変装。あまりの激似ぶりに、視聴者の中でも雛形だと気付かない人が多かったが……。 「マツコさんは自分のモノマネをされるのが大嫌いで、それを見てブチ切れたそうです。それ以来、各局でマツコさんの“モノマネNG”が通達されました」とはテレビ関係者。 前出の週刊誌記者は「今のテレビ業界は、マツコで持っているといっていい。誰も文句は言えませんよ」と話す。マツコの天下は、当分続きそうだ。
マツコ・デラックスの“警察批判”で愛宕署に苦情電話殺到!? 現役警察官が真っ向反論へ
タレントのマツコ・デラックスが、マネジャーがスピード違反で罰せられたとして愛宕警察署を番組で批判。これに対して署の警察官が、非公式に「ひどい逆ギレだ」と反論している。 マツコは10月12日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、当日の朝「マネジャーが速度超過で(交通違反)切符を切られた」と告白。 「マッカーサー道路のトンネルあるじゃない。あそこってさ、下り坂になってて、すごい速度出ちゃうじゃない。あそこで隠れてやがったのよ。汚い手を使うぞ、愛宕警察は」 マッカーサー道路というのは東京・有明から新橋、四谷、神田を走る環状2号線のことで、かつてアメリカ占領軍が計画したとする都市伝説から、誤った呼び名が付けられたもの。ここで取り締まりに遭ったことで、マツコは現場の警察官に対し「ほかの人もみんな速く走ってんじゃないのよ! と散々ぶちまけた」とし、愛宕署の取り締まりを批判した。 しかし、これに反論したのが愛宕署の警察官で、今回の取り締まりにはまったく関与していないため「あくまで個人的な見解だが」と前置きしつつも「隠れていようが下り坂であろうが、速度超過していい理由になりません」とマツコに反論した。 「交通課の“待ち伏せ”による取り締まりは、過去にも賛否両論の議論になっていることは承知しています。警視庁が国家公安委員長から『国民から“ズルい”と言われないような取り締まりを』と苦言を呈されたこともありますが、警察官の取り締まりが一目瞭然だと『取り締まりが見えるところでだけ違反しなければいい』という認識になってしまい、根本的に違反者の減少にはならないのです。それに、見える場所に警察官を配置させることが取り締まりの前提になると、全国で無数にある重点箇所に人員を配置しなければならず、現実的に無理です。そもそもマツコさんのマネジャーが速度超過をしなければいい話で、『下り坂になってて、すごい速度出ちゃう』と、速度が出やすいということを知っているのなら、はなから低速で走らせるべきでは」 筆者の取材に対し、警察官が反論を漏らしたのは、マツコ発言後、愛宕署に「卑怯だぞ」という抗議電話もあったからだ。「影響力のあるタレントが違法行為への取り締まりを批判するのは、悪影響があると知ってほしい」と警察官。 環状2号線は現在、2020年東京オリンピックで競技場が集まる湾岸地区と、メインスタジアムの新国立競技場を結ぶ「オリンピック道路」に位置付けられ工事中で、関係者は「その意味もあって、取り締まりの重点箇所といえる」と、正当性を強調した。 また、マツコへの反論は警察官だけではない。「マッカーサー道路」と呼んだことについて、一昨年、その名称を公募によって「新虎(しんとら)通り」と定めた選定委員会のメンバー男性も憤る。 「古い通称を、わざわざテレビで言わないでほしかった。マッカーサー道路は石原慎太郎・前都知事も『バカなネーミング』と言ったもので、これを変えるのに長年の労力があったのです」(同) マツコの攻撃的なトークは芸風でもあるが、今回は不快に思う人々がいたようだ。 (文=李銀珠)TOKYO MX『5時に夢中!』公式サイトより
“AKB断固反対”のマツコ・デラックスが東京五輪開会式を提案「芸妓さん集めて……」賛同相次ぐ
マツコ・デラックスが、かねてより東京五輪への出演が濃厚といわれているAKB48グループに対し、「なんか嫌な予感がする」と待ったをかけた。 26日放送の『5時に夢中!』(TOKYO TX)では、2020年の東京五輪の開会式に、AKB48グループの選抜メンバーで結成された「JAPAN48」が出演するとの、東京スポーツの臆測記事を紹介。これに、マツコは「選抜メンバーでJAPAN48はやってくださって結構ですけど、絶対、開会式やってほしくないね! 開会式と閉会式は本当に恥ずかしくないものにして!」と力説。 続けて、北京五輪やロンドン五輪でのダイナミックな開会式を引き合いに出し、「日本は敵わないよ、たぶん」「壮大なものでは、太刀打ちできない」と指摘。「(日本は)さらっとやればいい」と提案した。 共演者から具体的なプロデュース案を問われると、「“東をどり”とか、“都をどり”とかに出る芸妓さん100人くらい集めて、黒のお引きずり(裾の長い着物)で、畳敷いてやらせる」と提案。「静寂でやるみたいなほうが、日本っぽい気がする」とした。 これを受け、ネット上では「さすがマツコ!」「私も芸妓さん見たい」「地味だけど、日本らしくていいと思う」「畳敷きは、外国人から見たら新しい」などと、賛同の声が相次いでいる。 「昨年3月に、秋元康氏が東京五輪組織委理事に選ばれ、開会式の演出を手掛けることが決定。AKB48の出演はほぼ確実とみられており、ネット上では、秋元の起用に反対する署名活動も行われています」(芸能ライター) 同様の騒ぎといえば、昨年6月、EXILEのリーダー・HIROが、東京五輪について「(開会式の)中心にいられるように準備していきたい」「(開会式は)日本のエンタテインメントを世界に発信できる機会。日本の音楽を海外に広めていきたい」などと発言し、たちまち炎上。ネット上では、「ダサイからやめてください」「日焼け男たちが日本の代表なんて、ウソだろ……」といった批判が殺到した。 「AKB48とEXILEは、政府関連の仕事を受ける機会が多く、おととし12月のASEAN加盟10カ国が集まった特別首脳会議の夕食会でも、ショーを行っている。政府が、“日本を代表するアーティスト”として、この2組を位置付けているのは明白です」(同) 全世界から注目される開会式だけに、今後も波紋が広がりそうだ。撮影=岡崎隆生
レギュラー8本! “超売れっ子”マツコ・デラックスが現場を悩ませる打ち合わせ癖「1回で済むのに……」
今やテレビで見ない日はないというくらいに引っ張りだこなのが、マツコデラックス。先日はマツコの等身大のアンドロイドが開発されるなど、その活躍はテレビ界にとどまっていない。 「レギュラーだけでも8本で、出演番組がないのは土曜日だけ、という超売れっ子です。それに特番やイベント、CMなどがあって、この年末もほとんど休みがない状態だとか。といっても、特に趣味があったり休みの日にすることもないようなので、不満があるわけではないでしょうね」(芸能事務所関係者) 確かに、バラエティ番組でも無趣味であることを公表したり、食事もテレビ局で出る弁当とコンビニの弁当で満足だと語っていた。 「その分、スタッフとの打ち合わせはかなり念入りにしてますね。ほかの人は一度で済む打ち合わせを、日を分けたりして3~4回行うこともあるようです。マツコさんいわく『お気に入りのスタッフと話すだけでも幸せなのよ!』だそうです(苦笑)。ただ、1回で済むのに3~4回も時間を取られるスタッフも、気の毒ですけどね。大みそかに放送される『笑ってはいけない』(日本テレビ系)の打ち合わせも、3回やったそうですよ。どれだけマツコさんが映るのか楽しみですよ」(日本テレビ関係者) 念入りに打ち合わせされた、今年の『笑ってはいけない』が楽しみだ。「M2 デラックスなマスク」
『マツコの日本ボカシ話』休止に『半沢直樹』の影響も……TBSを襲う“負の連鎖”とは
先月22日にスタートしたばかりの、タレントのマツコ・デラックスがMCを務める業界内部暴露番組『マツコの日本ボカシ話』(TBS系)が第2回の放送を前に突如、休止となった。30日、同局の石原俊爾社長が定例会見でその経緯を説明し、局内外から“品がない”などの批判が殺到したことを明かした。 同番組は金融や医療、不動産などの業界で働く現役社員や元関係者が顔にボカシをかけて出演。「顔出しなら絶対に話せない」をテーマに、業界の裏事情や、生々しい体験談などをマツコが聞き出すという形式の画期的な番組だった。 TBSでは、顔にボカシを入れるケースは「報道番組で必要不可欠な場合にのみ認める」という内規があったが、会見で佐々木卓編成局長は「深夜バラエティなので意識していなかった」と説明。その上で指摘を受け入れ、演出を再検討するとした。 だが、同局内部では早い段階から、「この内容はヤバすぎる」と番組の存続を危惧する声が上がっていたという。 「22日の放送初回のゲストは保険のセールスレディーで、内容は『契約を取るための夜のテクニック!?』『2ちゃんねるで分かる生保レディの秘密』など、かなり下世話なもの。29日の放送は銀行員をゲストに『本当の人事事情』『外回りで見た! 老人の金欲・性欲・孤独死』『ノルマに困った時の達成裏マニュアル』など、『“銀行業界”の禁断の裏話』と題した内容だった。ところが、いまや不況で大広告主が減っているテレビ各局にとって、保険会社や銀行は大スポンサー。1回目の放送内容に対してある保険会社から猛クレームが入り、2回目についても、ある銀行からやんわりと放送内容に対する探りが入ったりしたようだ」(テレビ関係者) また、今回の素早い対応には大ヒットドラマ『半沢直樹』の影響もあるという。 「『半沢直樹』に対して、ある銀行の幹部が『あれじゃ、銀行員のイメージが悪くなる!』とTBSに対して激怒していたことが伝わっていた。そんなこともあって、今回の放送休止は避けられなくなってしまった。仮に番組が再開されたとしても、スポンサーの意向に逆らえない限り“骨抜き”になってしまうでしょうね」(テレビ関係者) 『半沢』のヒットで、ようやく巻き返しを図っていた同局だが、みのの降板騒動といい、たちまち“負の連鎖”に陥ってしまったようだ。『マツコの日本ボカシ話』 | TBSテレビ








