
内緒ってこと?


“お笑い怪獣”もドンに救われた一人。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
5月初めにハワイのゴルフ場で不慮の事故死を遂げた“演歌界のドン”「長良プロダクション」会長の長良じゅん氏の葬儀が同22日、港区の青山斎場で行われた。本葬に出席したビートたけしは、26日に放送されたc『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)の中で、長良会長との生前のエピソードを紹介した。テレビ番組で長良会長のヘアスタイルを「カブトムシ」と言って怒られたことや、たけしが名付け親ということになっている氷川きよしの名前は、最初から長良会長が付けていたことを暴露した。
氷川がデビューする前、長良プロは赤坂の氷川神社の近くにあったことから、長良会長が考えたのが「氷川きよし」という名前だった。それを、長良会長が「たけし、お前が付けたことにしてくれ」と承諾させて、宣伝活動にまで協力させたのだ。超多忙なたけしもそれに付き合ったのだから、長良会長は尊敬に値する人物だったのだろう。
たけしだけではない。笑福亭鶴瓶や明石家さんまも、長良会長には頭が上がらなかった。
長良会長は、正月とゴールデンウィーク、それに夏休みをハワイで過ごすことが恒例になっていた。鶴瓶も年末年始を家族とハワイで過ごしていたことから、長良会長とは自然と顔なじみになった。ある時、鶴瓶が子どもを連れてワイキキを散歩していると、バッタリ長良会長と会って長話を始めたことがあった。すると、一緒にいた鶴瓶の子どもは貫禄ある長良会長の風貌を勘違いして、「パパが怖いおじさんに捕まった」と、周囲に助けを求めてしまったという。
長良会長はその後、筆者に「俺は鶴瓶の子どもに、誘拐犯か何かに間違えられた」と、笑えるエピソードとして語ったのを覚えている。この子どもの誤解がキッカケで、鶴瓶との関係は深まったともいうから、鶴瓶も家族の非礼を寛容に受け入れてくれた長良会長の懐の深さに惚れたのかもしれない。
長良会長とさんまとの関係は、さんまの“東京妻スキャンダル”がキッカケだった。さんまが東京でブレークしたての頃、銀座のホステスだった女性が、“東京妻”として週刊誌に登場し、さんまとの関係を暴露。慰謝料を取ろうとしたスキャンダルがあった。
この女性はさんまの名前を利用して、北海道で競走馬を購入しようとした。この時、競走馬の売り主A氏も女性とグルだと思い込んださんまは、生番組で「北海道からAさんが攻めてくる」と口走ってしまったのだ。さもA氏が、さんまを陥れようとしているかのような発言に事が大きくなりかけたが、たまたま売り主と長良会長が知り合いだったことから、さんまを呼んで、売り主も女性の被害者であることを説明。さんまに謝罪させた上で、長良会長は親しいマスコミ関係者に「これ以上、さんまをいじめるな」とくぎを刺し、さんまをスキャンダルから救ったのだ。それ以来、さんまとも良好な関係を保ってきた。これ以外にも、長良会長に救われた芸能人は数知れない。
その長良会長が亡くなった日、長良プロを継いだ長男の神林義弘社長から「何かあったら、親父が本多圭に連絡しろと言われていたんです」と、訃報を知らせてくれた。筆者は微力で何もできないが、長良会長が骨身を削って作り上げた長良プロの米びつに手を入れる不届き者がいないか、その監視だけは続けるつもりだ。日本の芸能界を支えてきた長良会長に、改めて合掌!
(文=本多圭)

やはり両者の一騎打ちになるのか。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
4月10日に投開票を迎える東京都知事選だが、現職の石原慎太郎都知事の対抗馬であった東国原英夫はすでに相当の危機感を持っているようだ。
彼のお笑いの師匠のビートたけしも、先日こう語っていた。
「石原都知事は"天罰発言"でバッシングを受けた。『これなら当選するかもしれない』と出馬したけど、石原都知事がレスキュー隊の前で涙を流したことで、東はかなりの危機感を持ったみたいだね」
そもそも石原都知事の4選出馬はあり得ないはずだった。急転直下、出馬に翻った背景には、自民党幹事長で党の都連会長を務める息子の石原伸晃からの猛烈な懇願があったことが、筆者の取材で分かっている。都知事選に自民党が候補者を擁立できなければ、幹事長や都連会長としてのクビが飛ぶかもしれないと、追い詰められた本人が母親で石原都知事の妻の典子さんに「親父を説得してくれ」と泣きついたというのだ。結果、石原都知事は出馬を決意、ハシゴを外された松沢成文・神奈川県知事は出馬を断念することになってしまった。だが、その裏では石原都知事は4選後、任期半ばの2年で辞任し、後継者には松沢氏を指名するなどという密約説も流れている。
一方、東国原も石原都知事の出馬表明後、自身の出馬を断念したはずだった。ところが、3月11日に東日本大震災が発生。それを受けて、石原都知事が「天罰だ」と発言した。さらに同知事は「水力、火力では限界もある。原発を欠いては日本の経済は成り立たない」と原発推進論者であることを公言するなど都民感情を刺激した。この発言に気を良くした東国原は、これなら勝算ありと踏んで出馬を決意したというのが真相だったようだ。
ところが、3月21日に石原都知事が、福島原発に乗り込み放水活動を行った東京都消防庁のハイパーレスキュー隊を前に涙の謝辞。風向きは一変し、石原都知事は株を上げてしまった。これを見てから、東国原は周囲に「負けるかもしれない」と弱音を吐いているという。
たけしは弟子の東国原を「応援しない」と言っているが、やはり、かわいい弟子には変わりがない。先日会った時には、何らかの形で東国原を応援するようなニュアンスの発言をしていた。だが、いまだその姿は見られない。被災者のことを思い、彼らを支援する一方、自身の映画の撮影を無期延期にしたことを考えれば、今、都知事候補の応援をする気にならないのだろう。
石原の涙に押された東国原だが、自転車やジョギングで"省エネ"選挙活動をするなどパフォーマンスは相変わらずうまい。そこで都民を納得させる政策を、どれだけ訴えることができたのか。2007年の宮崎県知事選でも決して下馬評は高くなかったことを考えると、今回も期待できるのではないかという声もあるが果たして......。
(文=本多圭)

石原プロモーション公式サイトより
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
東日本大震災の影響で、芸能界も自粛ムードに覆われている。銀座や六本木、それに西麻布界隈などでは、芸能人が遊んでいるという目撃情報が聞こえない。
そんな中、プライベートでビートたけしに会う機会があった。たけしは開口一番、「この非常時に、ゴルフや豪華なレストランで食事をする心境にはならないよ。見つかったら何を言われるか分からないし」とジョークを飛ばしながら、筆者に「オイラのディレクターズチェアを被災地のためのチャリティーオークションに出品したんだ」と打ち明けてくれた。
ものまねタレントのコロッケが、被災地を慰問。被災者を芸で励ましたが、たけしは震災直後、「被災地に笑いを届けたいという人たちもいるが、それは妄言だ。安心して食べて寝られるようになってから、人はやっと心から笑えるんだ」と語っていた。被災地支援に関しては、たけし流のスタンスを持っている。思い入れが大きいはずのディレクターズチェアをオークションに出すというのも、彼なりのスタンスの表れだろう。
北野武監督としての作品は、1989年の初監督を務めた『その男、凶暴につき』から、昨年6月に公開されて『座頭市』(03年)に続く興業配収を記録した『アウトレイジ』まで15作品。作品ごとにディレクターズチェアがあり、それぞれに作品名が刻まれているという。中でも、97年にベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『HANA-BI』で使用した記念すべきディレクターズチェアは、ファン垂涎の品と言えるだろう。すべてが高額な値段で落札されて、被災地の一助になることを期待したい。
そのほか、ミュージシャンや俳優、タレントのチャリティー活動も活発化している。そんな中、震災の影響でゴーストタウン化している夜の銀座で神田正輝と長谷川理恵のデートが目撃されたと聞いて、耳を疑った。2人は、昨年5月に番組共演がキッカケで交際に発展。11月には、長谷川が神田の自宅マンションに泊まったことが女性誌に報じられて熱愛が発覚した。明けて1月の石原プロモーションの新年会で舘ひろしにからかわれながらも、神田は長谷川との交際を認めた。一方、長谷川が報道陣の「プロポーズされたら?」という質問に、「すてきです」と答えたことで、結婚秒読みと言われている。
昨年12月に還暦を迎えた神田にとっては、わが世の春のような毎日で浮かれた気分なのは理解できるが、まさかこのご時世に人目につきやすい銀座で長谷川とデートとは耳を疑ってしまう。自分たちを見てくれとアピールしているようなものだ。ましてや、神田は銀座では"隠れた夜の帝王"と呼ばれている有名人。銀座の老舗クラブ「T」のJ子ママとは夫婦同然の関係だと言われ、銀座のクラブ関係者の間では「まだ、2人は切れていない」という二股疑惑もくすぶっている。
そんな神田と長谷川のデート情報は、3月24日に筆者行きつけの銀座の飲食店の従業員からもたらされた。目撃時間は朝6時ごろだという。知り合いのポーターにも確認したが「確かに24日の12時ごろに、神田は女性と歩いてましたよ。相手が長谷川理恵だということは、すぐ分かりましたよ」と言う。
もちろん、デートがいけないのではない。堂々とデートしてくれるなんて、芸能マスコミとしてはありがたいくらいだろう。だが、老婆心ながら、タレントはイメージ商売だし、社会への影響力も小さくない。他のタレントが社会の先頭に立ってチャリティー活動にいそしむ中、2人は銀座で楽しくデートなんてところを写真誌にでも報じられれば、少なからず世間の反発を買うのは必至。社会全体の行き過ぎた自粛ムードは正直いかがなものかと思うが、注目される存在だからこその"わきまえ"が、有名タレントには求めらているはずだ。
(文=本多圭)

デート資金はいったいどこから出て
くるの?
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
銀座のホステス・田中香織さんに対する保護責任者遺棄罪などで、懲役2年6カ月の実刑判決を受けた元俳優の押尾学被告。その控訴審第1回公判が3月22日、東京高裁で開かれた。押尾被告本人は出廷しない中、弁護側はあらためて無罪を主張した。
控訴審前に発売された女性週刊誌によると、押尾被告は3月上旬に銀座の高級アクセサリーショップで一般女性とデートしているところが目撃されている。そんな押尾被告に代わり証人として出廷した彼の母親が、涙ながらに情状酌量を訴えたが、筆者には茶番にしか映らなかった。4月18日に判決が言い渡されるが、筆者は一審判決の破棄、地裁への差し戻しの判決を切望する。田中さんを死に追いやった押尾被告の罪として、懲役2年6カ月は軽すぎるし、いまだ事件の真相が明らかになっていないからだ。田中さんの遺族の思いも同じだろう。
田中さんの遺族は、押尾被告に損害賠償を求める民事訴訟を起こして、刑事裁判では明らかにならなかった、押尾の行動と田中さんの死の因果関係を徹底的に追及しようという意思を持っていた。にもかかわらず、控訴審前に民事訴訟を断念すると言い出したという。
遺族と今も連絡を取り合っている、田中さんが生前勤めていた銀座のクラブの関係者から「(田中さんの)お母さんは『何をやっても押尾の判決は覆らない』と周囲から言われたみたいで、『民事で訴えてみても、あの子は帰らない。もう忘れたい』と言って、民事訴訟を起こさないことを決めたようなんです」という報告があったのだ。
2009年8月2日、田中さんは押尾被告に口説かれて、合成麻薬MDMAを飲まされたことが原因で変死体で発見された。ところが、所轄の警視庁麻布署は当初「事件性がない」ということで、事件を闇に葬り去ろうとした。しかも、遺族が遺体と対面したのは、まるで犬猫でも扱うように麻布署の前の道路だった。遺族が警察に不信感を持ったのは当然だ。押尾被告が1度目に保釈されたときは、泣き寝入りするしかないと思ったという。そのときに、銀座の仲間たちが「民事で押尾を訴えよう」と遺族を励ました。しかし、捜査一課が捜査に乗り出して、押尾被告は昨年1月に田中さんに対する保護責任者遺棄致死罪で再逮捕された。捜査一課は「押尾を10年以上ぶち込む」と遺族を元気づけた。
起訴後、検察も10年以上の刑を求刑すると遺族に言ったという。ところが、求刑は6年。判決は保護責任者遺棄致死罪が認められず、2年6カ月の実刑判決だった。しかも検察は控訴を断念。押尾側が控訴したが、高裁判決では地裁への差し戻しでもない限り、一審以上に罪が重くなる可能性は低い。遺族は麻布署に次いで、検察にも裏切られたのだ。
田中さんの死と押尾の行動に、本当に因果関係はないのか? MDMAを押尾が積極的に飲ませたとしたら、彼の問われるべき罪はこの程度では済まされないのではないのか? 部屋を提供した下着通販会社「ピーチ・ジョン」の野口美佳社長にも責任はないのか? ......そういった点をさらに明らかにすべく、遺族は民事訴訟に打って出る予定だったが、この間、遺族側の顧問弁護士とのゴタゴタもあり、なかなか提訴には至らず、前述のように断念する方向だという。一方で、銀座の田中さんの仲間たちは「押尾が微罪で銀座の街を女と歩いているなんて、アゲハ(田中さんの源氏名)は浮かばれません。民事で提訴することを遺族に説得し続けますよ」と言っている。だが、遺族の意向を第三者が強制的に変えることもできない。
それだけに、可能性は低いかもしれないが、控訴審の判決が地裁への差し戻しとなり、再度審理が行われることを期待したい。
(文=本多圭)

吉本興業東京本社。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
漫才コンビ「コメディNo.1」の元メンバーである前田五郎が、吉本興業に1億2,000万円の損害賠償を求めた裁判で、大阪地裁が2月4日に両者に和解勧告をしていたという。これを受けて、吉本も和解の方向に向かって動いていることが、吉本関係者への取材で明らかになった。
和解が成立すれば、前田が事実上、勝利を勝ち取ったことになる。しかし、筆者と親しいお笑い関係者は「和解が成立したとしても、前田が戻る場所はありませんよ。前田自身にも問題があったからです」と言う。
この裁判に至るまでの騒動を振り返ってみよう。
2009年4月3日、吉本の元特別顧問だった漫才師の中田カウスの自宅に脅迫状が届いた。それより約3カ月前の1月9日には、カウスが何者かに金属バットで襲撃されるというショッキングな事件が起こっていた。
脅迫状を受けて、カウスは所轄の大阪府警南署に被害届を出しに行った際に、同府警捜査4課(暴力団担当)のT警部補がふらりと現われたという。このT警部補はいわくつきの人物だった。かつて、カウスが横領疑惑をネタに吉本元会長の中邨秀雄氏を恐喝したという情報が流れた際、カウスを事情聴取したのがT警部補で、同警部補にカウスの恐喝情報を流したのが、元暴力団幹部の実業家で、吉本の"お家騒動"の黒幕ともいわれるM氏だったのだ。
南署に現われたT警部補は、カウスに事件とは関係ない嫌味を言い続けたという。これにキレたカウスは「Tさん、前にあんた、私にこう言いはりましたな。『おう、カウスよ。お前ヤクザに狙われとるぞ。けど、お前がやられても警察がほっとくからな』と。今回、Tさんのおっしゃる通りにほっとかれて、やられましたわ」と、憤ったという。こう言われてバツが悪くなったのか、T警部補はすごすごと帰っていったそうだ。
このエピソードだけ聞くと、T警部補はカウスを襲った犯人に心当たりがあったように思えてならない。T警部補は、"お家騒動"においては、吉本経営陣やカウスと対立する勢力だった前出のM氏とつながりが深く、カウスに恨みを持つ人物を知り得る立場にあったからだ。
この殴打事件が解決せぬ間に、カウスの自宅に脅迫状は届いた。この脅迫状の筆跡と、以前カウスの自宅に届いた前田の年賀状にある筆跡が酷似しているということで、吉本は独自のルートで筆跡鑑定を行い、その結果を南署に提出する一方、世間を騒がせたという理由で前田を休養させた。
前田の休養の裏には、カウス事件への関与が疑われることに加えて、彼の普段からの粗行が関係していたようだ。前田は、芸人仲間に度が過ぎたイタズラを行ない、元相方の坂田利夫の悪口を吹聴し、吉本の経営陣に対する批判を展開していたという。吉本は、この不満分子を"切る"ための格好の理由を見つけたわけだ。
その後、前田は南署の参考人として呼ばれ、事情聴取を受けたが、脅迫事件への関与については、一貫して否定し続けた。しかし、吉本は8月末に「コメディNo.1」の解散を発表。同時に前田との契約を解除した。前田は犯人扱いされ、仕事を奪われた。吉本としては、かなり強引に"前田切り"を行ったわけだ。
これに対して、前田が「契約解除は不当だ」と、吉本に対して、損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。さらに、犯人扱いの記事を掲載したとしてスポーツ紙の「デイリースポーツ」、それに「週刊朝日」に対しても損害賠償請求を提起、すでに「デイリー」には280万円、「週刊朝日」には550万円の支払い命令(両者とも控訴)が出ている。
2つの判決を受けて、大阪地裁は2月4日に吉本と前田の弁護人に和解を勧告。吉本は和解の方向で動いているというが、前田にとっては今後も茨の道が続きそうだ。
吉本が和解金をいくら払うかは分からないが、前田は吉本から契約解除になった直後に自己破産の危機に陥って、生活がひっ迫中。しかも、和解金の多くが弁護料として消えていくだろう。今後の生活を考えたら、お笑い界に復帰して働くしかない。だが、吉本とここまでこじれては、それも楽な道ではないだろう。
筆者の親しい友人に元「B&B」の島田洋七がいる。ご存知の通り、2006~07年にかけて、洋七は自叙伝『佐賀のがばいばあちゃん』シリーズで再ブレーク。出版だけではなく映画、舞台、ドラマと原作を提供して、稼ぎまくった。ところが、今では仕事がない状態が続いている。原因は、吉本の辞め方に問題があったといわざるを得ない。
洋七は80年代の漫才ブームで大ブレーク。一度は吉本を辞めているが、その後、吉本に出戻り、芸人活動を続けていた。ところが、『がばい』がベストセラーになると、吉本が「他の芸人たちへのシメシがつかないから、形だけでも印税を事務所に入れてくれ」と、洋七に要求。これに対して洋七は、「この本は俺の力で売ったんだ」と頑なに拒否。これにより関係が悪化して、07年8月に契約切れで吉本を去った。
洋七は悪い男ではないが、金銭に関しては異常に執着が強く、これまでも、金銭がらみのトラブルを起こしてきた。そもそもは自費出版だった『がばい』が売れたのは洋七の力も大きいが、実際には吉本がマネジメントした仕事の場で本をプロモーションしてきた影響も大きかったわけだから、洋七の言い分は筋が通らない。
吉本退社以降、洋七の姿をメディアで見ることはめっきり減った。洋七によると、テレビ局の下請けの製作会社から仕事の依頼が来て、「ハイ、分かりました」と引き受けても、しばらく経つと依頼主から「企画が潰れました」と言ってくるという繰り返しだという。その裏に吉本の力が関係しているかどうかは不明だが、洋七からしてそうなだけに、前田の本格復帰は絶望的と言わざるを得ない。
それにしても、前田がカウス事件とは無関係となれば、なおさら犯人についての謎は残る。身内に、カウスと敵対する勢力と癒着した"疑惑刑事"がいるために、事件の捜査に深入りできていない大阪府警の怠慢にも、責任の一端があると言わざる得ないだろう。
(文=本多圭)

ザ・ビッグマウス。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
元俳優・押尾学被告の控訴審が3月22日に決定しているが、いまだに押尾被告は被害者である故・田中香織さんの墓参りどころか、遺族への説明、謝罪も行っていないことが、遺族に近い関係者への取材で明らかになった。
昨年9月、押尾被告は田中さんに対する保護責任者遺棄罪で懲役2年6月の実刑判決を受け、1,000万円の保釈金を積んで10月に保釈された。保釈前に押尾被告は弁護士を通じて、保釈されたら田中さんの遺族に説明と謝罪、そして、田中さんの墓参りをしたいと語っていた。
その後、約1カ月が経過。写真誌「フライデー」(講談社)が押尾被告の姿をとらえて、直撃インタビューした際に「会って、謝罪したい気持ちがあるし、道義的にね。でも、弁護士を通じて何度も言っているけど、向こうが会ってくれないのよ。なぜだか分からないけど」とコメントした。
その時、筆者は遺族に近い関係者に即確認したが、押尾被告はもちろんのこと、弁護士からも一切コンタクトがないことが判明。押尾被告が嘘をついているのではないかと、この連載でも報告した。
さらに今年に入って、控訴審の日程が3月22日に決定。今度こそは遺族に連絡を取っているだろうと思って、前述の関係者に確認したが、田中さんの実弟からは「いまだに何の連絡もない」という答えが返ってきたという。
押尾被告は1審の判決を不服として控訴。無罪を主張し、最低でも控訴審で執行猶予を勝ち取りたいというのが本音だと思う。そんな押尾被告に対して、遺族は示談に応じるつもりはないが、押尾被告からしてみれば、たとえ拒絶されても、弁護士を同伴して飛騨高山の実家まで謝罪に出向くのが人の道だ思う。それを平気で「向こうが会ってくれない」と嘘をついたまま。こんな誠意の欠片もない男、心情的には、保護責任者遺棄致死罪を適用せずに、保護責任者遺棄罪のみの判決を出した裁判に改めて納得がいかない。
パフォーマンスがお得意な押尾被告のこと、控訴審間近になったら、んな手を使って世間の同情を買おうとするか分からないだけに、彼の言動には一日たりとも目が離せないのも事実だ。
同時に、昨年末に芸能界を激震させた歌舞伎俳優の市川海老蔵への"殴打事件"の初公判が2月18日から始まる。海老蔵の酒乱もさることながら、事件で浮かび上がった、押尾被告ともリンクする六本木、西麻布の元暴走族を中心にした"闇人脈"。その闇と芸能人との黒い交際の究明も忘れてはならない。
(文=本多圭)

『フジテレビ開局50周年記念DVD
オレたちひょうきん族 THE DVD 1981-1989 』
(ポニーキャニオン)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
今月8日、肺炎のために急死した元フジテレビのゼネラルプロデューサーの横澤彪さんの葬儀が15日に東京の池上本門寺で営まれたが、弔問客の中にビートたけし、タモリ、明石家さんまの姿がなかったことに違和感を覚えた読者は多いかもしれない。
横澤さんは1980年代の"漫才ブーム"のキッカケになったフジテレビ系の『THE MANZAI』や『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』などのプロデューサーを務めたことでお笑いの仕掛人と言われ、たけし、タモリ、さんまの"お笑いBIG3"の育ての親と、訃報と共に報道された。
だが、横澤さんによって初めてテレビ番組に起用してもらった元B&Bの島田洋七は「たけし、タモリさん、さんまの3人は、横澤さんの力ではなく、実力でのし上がったんですよ」と報道を否定した。
昔、『ひょうきん族』のディレクターだったY氏と六本木のスナックで飲んだことがあった。Y氏は「横澤さんはたまたま、視聴率が良かった番組のプロデューサーだっただけだよ。ディレクターたちが優秀だったから、視聴率が取れたんだよ」と言っていたのを記憶している。
確かに『ひょうきん族』は、たけしが構成まで買って出て作り出した番組だった。漫才ブームにしても、『THE MANZAI』がスタートする前に日本テレビ系の『お笑いスター誕生』でブームの火はついていた。横澤さんの力が関係していたのは間違いないだろうが、どれだけ影響したかは未知数だ。洋七は「『THE MANZAI』と、番組名を横文字にしたのは、わいのアイデアですよ」とも言う。
筆者が記憶する限り、当時、たけしが所属していた太田プロは"営業の太田プロ"と言われて、地方興行やイベントなどの営業に強かったが、女副社長が横澤さんに積極的に接触して、たけしだけではなく、片岡鶴太郎や山田邦子を『ひょうきん族』に出演させて、"東の吉本興業"と言われるまでに急成長した。太田プロが大きくなったのは、同プロを贔屓にした横澤さんの実績といっていいだろう。
前出のY氏は「横澤さんは、お笑いタレントのギャグが面白くないと、耳元で『このギャラ泥棒』と罵るんですよ。冷酷な男だとお笑いタレントからは嫌われてましたね」と言っていた。横澤さんのお笑いに対する厳しさの一面がうかがえるエピソードだが、通夜や告別式に訪れたお笑いタレントが少なかったのも、その厳しさが関係していたのかもしれない。
横澤さんはフジを退社後、吉本興業に"天下り"した。吉本としては横澤さんを入社させることで、フジとのパイプを太くしようと思ったのだが、横澤さんにはそんな力はなく、思惑は見事外れた。
そんな横澤さんの素顔を「死者に鞭打つべきじゃない」とお笑い関係者の誰一人として語らなかったのが、せめても救いかもしれない。改めて合掌!
(文=本多圭)
フジテレビ開局50周年記念DVD オレたちひょうきん族 THE DVD 1981-1989 ターケちゃんマーン!

今年の授賞式ではどんなハプニングが
待っている?
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
1月16日、筆者も運営に関わっている「第20回東京スポーツ映画大賞」の最終選考が行われた。
映画祭発足当時、審査委員長のビートたけしは「おいらの独断と偏見で選ぶ」と言っていたが、現在は日本全国の映画祭のディレクターたちがノミネートしてきた作品から、たけしが受賞作を最終決定するというシステムを取っている。
今回の審査に当たっても、たけしは「年々、作品の質が下がっているね」と嘆きながら、「世代を超えて楽しめる映画がなくなった。映画じゃなきゃダメなの? みたいな作品が多くなった。テレビ局(主導で製作した映画)なんかは、質でなく、機動力で客を呼ぶ。興行だけの映画になったよ」と言う。
昨年、SMAPの香取慎吾が主演した『座頭市 THE LAST』はフジテレビが総力を挙げて宣伝したが、見るも無残な大惨敗に終わった。自身が主演し、『座頭市』を撮ったたけしは「見事に、(『座頭市』を)終わらせていただきました」と皮肉を込めて言う。
その香取の『座頭市』は、今回の東スポ映画大賞の特別作品賞を受賞した。と言っても、東スポ映画大賞での特別作品賞は、ワースト映画大賞と同義。前回は、上島竜兵主演の『上島ジェーン』。ちなみに、第16回では、同じSMAPの草なぎ剛主演の『日本沈没』が受賞する予定だったが、ジャニーズ事務所はこれを無視。表向きはスケジュールの都合による受賞辞退ということとなり、たけしは機転を利かせて、急遽『日本以外全部沈没』を受賞作に選ぶという"茶番劇"をやってみせた。
もちろん、今回の『座頭市』も無視されることを前提として選んでいる。
詳しい受賞内容については東スポを見てほしいが、やはり気になったのは北野武監督の『アウトレイジ』だ。この作品は、作品賞と監督賞を受賞した。たけしは「暴力映画としては、楽しめる映画が作れたと思う。これまでのおいらの映画と違って、セリフのやり取りを入れた芝居が多かった。エンタテインメントに徹したのがよかった」と言い、次回作の『アウトレイジ2』に関しては「実に映画らしい、もっと面白いストリーになると思うよ」と自信のほどをのぞかせた。
年末にたけしは、筆者に「椎名桔平に主演男優賞をあげたいね」と言っていたが、『アウトレイジ』は全員が主役と言ってもおかしくない映画だっただけに、椎名は助演男優賞に落ち着いた。もう一人、『アウトレイジ』に出演した石橋蓮司も、『今度は愛妻家』で『アウトレイジ』でのヤクザ役とは真逆なオカマ役を演じたということで助演男優賞に選ばれた。新人賞にはベテラン俳優の北村総一郎。『踊る大捜査線』では人がいい警察署長を演じていた北村が、『アウトレイジ』ではヤクザの大親分を演じ、新境地を開拓したという意味で新人賞に選ばれた。いずれも、東スポ映画大賞ならではの選考だ。
合わせて、テレビなどで話題を振りまいた人を表彰する第11回ビートたけしのエンタテインメント賞の選考も行われた。これも、詳しいことは東スポを読んでほしいが、特別賞には「沢尻エリカのお母さん」が選ばれた。理由は、お母さんのほうがマスコミに露出していたから。
他に、特別賞は戦場カメラマンの渡部陽一。準特別賞にマツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ。大桃美代子、麻木久美子、山路徹が選ばれた。たけしは「最近の芸能人は、芸能というよりも異形が注目される。どんな生き物? と思わせるようなインパクトのある形や言動をしてなきゃダメ。芸能界も"妖怪ブーム"」と、まさに言い得て妙の評価をしていた。
授賞式は2月27日都内のホテルで催される。筆者は東スポ映画大賞に1991年の初回から関わっているが、今回で20回目を迎える。たけしではないが「よく、ここまで来た」というのが偽らざる感想だ。
(文=本多圭)
座頭市 THE LAST 豪華版(2枚組) 黙殺。
Ad Plugin made by Free Wordpress Themes