最終回を迎えた日テレ系『黒い十人の女』。1日放送の視聴率は、4.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前回から微減ですが、堂々の数字。同ドラマは大団円を迎えることができたといえます。 前回、憎き風松吉(船越英一郎)を殺害することに成功した9人の愛人たち。地獄のような不倫からあっさりと抜け出せたのですが、愛人の1人で脚本家の皐山夏希(MEGUMI)から「風が生きてる」との一報が入ったことで、愛人たちの平和な日常は、またもや壊れてしまいました。 松吉亡きあと、2週間の時間が流れます。しかし、ドラマのプロデューサーである松吉が亡くなったというのに、松吉や9人の愛人たちが出入りするテレビ局では、大きな混乱もありません。いつもの通りの日常に違和感を持った皐山は、松吉の本妻で殺害にも関与した、風睦(若村麻由美)に電話しますが、その番号はすでに使われていませんでした。皐山は、真相を確かめるために松吉と睦の自宅兼レストランへ。そこへ、レストランから出てくる松吉を目撃するのでした。 事の真相は、睦が最後の殺害用の薬を飲ませなかったようです。睦の口から語られる殺害計画の全貌を知り、松吉は初めて自分がどんなに憎まれているかを認識。睦は松吉に指示し、松吉の死を偽装。ほとぼりが覚めるまで、仕事を休んで家から出るなという睦の計画に、松吉は難色を示しますが「養ってあげる」と睦は押し切ります。睦が初登場のシーンで言っていた「私が養ってあげる」というセリフは、伏線になっていたんですね。 一方で、松吉の生存を知った9人の愛人たちは、緊急集合。松吉殺害の首謀者で、舞台女優の如野佳代(水野美紀)の自宅で、2週間ぶりの「風の会」が開かれます。そこで、やれ「あんたが裏切った」とか「ちゃんと薬を飲ませたのか?」と醜い言い争いになりますが、結局は満場一致で、睦が裏切ったに違いないということに。 黒い衣装に揃えた9人は、睦のレストランへ。薄暗い闇夜に溶け、レストランの閉店を今か今かと待つ立ち姿は、まるで殺し屋集団のよう。店から出てきた睦は、思わず動揺しますが、性豪松吉を乗りこなすこの女、やっぱりただ者じゃなかった。ここから、睦の大立ち回りが披露されます。 店に通された9人。飲み物はいるか? という睦の問いかけに、如野は「アイスカフェラテ」と。あれ、これデジャヴなんじゃないか……? 如野の「裏切ったの?」をきっかけに、堰を切ったように、睦に憎しみをぶつける9人の愛人。「とにかく謝れ」と無理やり土下座させますが、睦はそれを振り切って、ケラケラと笑いだします。 「今まで散々人の夫と不倫しておいて、どの面下げて謝れとか言ってんの!?」睦の一言に、愛人たちは、圧倒され黙り込んでしまいます。如野は「全く売れない5流のくせに! 大根!」とプライドをコテンパンにされ、若手女優の相葉志乃(トリンドル玲奈)は顔を鷲掴みにされ、潰される寸前に。「おたくのタレントが悪いことしないように、潰しちゃおうか?」隣にいる相葉のマネジャー・長谷川沙英(ちすん)は、あまりの怖さに何も言い返せません。 9人が土下座しても、睦の怒りは収まりません。特に、8年もふてぶてしく関係を続けた挙句、殺害を計画した如野が憎くてたまりません。振る舞うはずだったアイスカフェラテを、如野に11杯も頭から食らわせて睦の怒りは収まったようです。カフェラテ、あんかけと汁男優ならぬ汁女優というところでしょうか。 結局、睦は松吉と離婚することにしたそう。久しぶりに松吉と暮らしたことで、松吉を疎ましく感じるようになったことが理由だと睦は語ります。「あの人と暮らしたいんじゃなくて、あの人を独り占めしたかっただけ」。睦は、愛人たちが手にすることができなかったものを手にしたわけですが、あっさりそれを手放したんですね。 さらに、睦には若くて妻がいる彼氏ができたということでした。そろそろ妻と別れるので、これは不倫じゃないと言いますが、睦も自分たちと同じような“クズ女”なのだということを悟り、愛人たちはあ然とするのでした。 睦にやられっぱなしだった一行は帰路、偶然にも松吉と遭遇。松吉は、もう新しい女を連れていました。睦には正論で撃退されてしまった一行の怒りの矛先は、当然松吉に向きます。 松吉を廃工場に連れ出し、それぞれの怒りが爆発。「私は風さんを許さない」と如野は、予備で取っておいた10錠の薬を飲ませようとします。如野は、前回とは違い病死に偽装することはない、松吉を殺したあと自首すると言います。そんな人生を投げ出した如野の手を止めたのは、神田久未(成海璃子)でした。 なんやかんやあって、「幸せになることが、この人への復讐」ということで、如野と愛人たちは松吉殺害にふたたび失敗しました。 その後、松吉は、関連会社に飛ばされました。9人は、それぞれの日常を謳歌しつつも友人として関係を続けている様子。気になる睦の新恋人は、相葉と関係を持っていた浦上紀章(水上剣星)でした。 最後のカットは、神田が初めて9人の愛人の存在を知ったカフェで睦が、女性と話しています。女性は「そういう男なの、浦上は」と。そうです……相葉を松吉と奪い合ったり、その相葉相手に正論を繰り広げた浦上は、しっかりと松吉の後継者として成長したようです。めでたしめでたし! 深夜帯としては高視聴率を維持した『黒い十人の女』。バカリズムが脚本を執筆することで話題になりましたがコントっぽくもなく、見応えのあるドラマに仕上がりました。名作として知られる原作に果敢に挑み、脚本家としての確かな能力を示したバカリズムの、自信たっぷりの顔がテレビから透けて見えてきそうです。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)日本テレビ系『黒い十人の女』番組サイトより
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船越英一郎は2度死ぬ!? “クズ”総出演の『黒い十人の女』最終回の視聴率は……!?
最終回を迎えた日テレ系『黒い十人の女』。1日放送の視聴率は、4.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前回から微減ですが、堂々の数字。同ドラマは大団円を迎えることができたといえます。 前回、憎き風松吉(船越英一郎)を殺害することに成功した9人の愛人たち。地獄のような不倫からあっさりと抜け出せたのですが、愛人の1人で脚本家の皐山夏希(MEGUMI)から「風が生きてる」との一報が入ったことで、愛人たちの平和な日常は、またもや壊れてしまいました。 松吉亡きあと、2週間の時間が流れます。しかし、ドラマのプロデューサーである松吉が亡くなったというのに、松吉や9人の愛人たちが出入りするテレビ局では、大きな混乱もありません。いつもの通りの日常に違和感を持った皐山は、松吉の本妻で殺害にも関与した、風睦(若村麻由美)に電話しますが、その番号はすでに使われていませんでした。皐山は、真相を確かめるために松吉と睦の自宅兼レストランへ。そこへ、レストランから出てくる松吉を目撃するのでした。 事の真相は、睦が最後の殺害用の薬を飲ませなかったようです。睦の口から語られる殺害計画の全貌を知り、松吉は初めて自分がどんなに憎まれているかを認識。睦は松吉に指示し、松吉の死を偽装。ほとぼりが覚めるまで、仕事を休んで家から出るなという睦の計画に、松吉は難色を示しますが「養ってあげる」と睦は押し切ります。睦が初登場のシーンで言っていた「私が養ってあげる」というセリフは、伏線になっていたんですね。 一方で、松吉の生存を知った9人の愛人たちは、緊急集合。松吉殺害の首謀者で、舞台女優の如野佳代(水野美紀)の自宅で、2週間ぶりの「風の会」が開かれます。そこで、やれ「あんたが裏切った」とか「ちゃんと薬を飲ませたのか?」と醜い言い争いになりますが、結局は満場一致で、睦が裏切ったに違いないということに。 黒い衣装に揃えた9人は、睦のレストランへ。薄暗い闇夜に溶け、レストランの閉店を今か今かと待つ立ち姿は、まるで殺し屋集団のよう。店から出てきた睦は、思わず動揺しますが、性豪松吉を乗りこなすこの女、やっぱりただ者じゃなかった。ここから、睦の大立ち回りが披露されます。 店に通された9人。飲み物はいるか? という睦の問いかけに、如野は「アイスカフェラテ」と。あれ、これデジャヴなんじゃないか……? 如野の「裏切ったの?」をきっかけに、堰を切ったように、睦に憎しみをぶつける9人の愛人。「とにかく謝れ」と無理やり土下座させますが、睦はそれを振り切って、ケラケラと笑いだします。 「今まで散々人の夫と不倫しておいて、どの面下げて謝れとか言ってんの!?」睦の一言に、愛人たちは、圧倒され黙り込んでしまいます。如野は「全く売れない5流のくせに! 大根!」とプライドをコテンパンにされ、若手女優の相葉志乃(トリンドル玲奈)は顔を鷲掴みにされ、潰される寸前に。「おたくのタレントが悪いことしないように、潰しちゃおうか?」隣にいる相葉のマネジャー・長谷川沙英(ちすん)は、あまりの怖さに何も言い返せません。 9人が土下座しても、睦の怒りは収まりません。特に、8年もふてぶてしく関係を続けた挙句、殺害を計画した如野が憎くてたまりません。振る舞うはずだったアイスカフェラテを、如野に11杯も頭から食らわせて睦の怒りは収まったようです。カフェラテ、あんかけと汁男優ならぬ汁女優というところでしょうか。 結局、睦は松吉と離婚することにしたそう。久しぶりに松吉と暮らしたことで、松吉を疎ましく感じるようになったことが理由だと睦は語ります。「あの人と暮らしたいんじゃなくて、あの人を独り占めしたかっただけ」。睦は、愛人たちが手にすることができなかったものを手にしたわけですが、あっさりそれを手放したんですね。 さらに、睦には若くて妻がいる彼氏ができたということでした。そろそろ妻と別れるので、これは不倫じゃないと言いますが、睦も自分たちと同じような“クズ女”なのだということを悟り、愛人たちはあ然とするのでした。 睦にやられっぱなしだった一行は帰路、偶然にも松吉と遭遇。松吉は、もう新しい女を連れていました。睦には正論で撃退されてしまった一行の怒りの矛先は、当然松吉に向きます。 松吉を廃工場に連れ出し、それぞれの怒りが爆発。「私は風さんを許さない」と如野は、予備で取っておいた10錠の薬を飲ませようとします。如野は、前回とは違い病死に偽装することはない、松吉を殺したあと自首すると言います。そんな人生を投げ出した如野の手を止めたのは、神田久未(成海璃子)でした。 なんやかんやあって、「幸せになることが、この人への復讐」ということで、如野と愛人たちは松吉殺害にふたたび失敗しました。 その後、松吉は、関連会社に飛ばされました。9人は、それぞれの日常を謳歌しつつも友人として関係を続けている様子。気になる睦の新恋人は、相葉と関係を持っていた浦上紀章(水上剣星)でした。 最後のカットは、神田が初めて9人の愛人の存在を知ったカフェで睦が、女性と話しています。女性は「そういう男なの、浦上は」と。そうです……相葉を松吉と奪い合ったり、その相葉相手に正論を繰り広げた浦上は、しっかりと松吉の後継者として成長したようです。めでたしめでたし! 深夜帯としては高視聴率を維持した『黒い十人の女』。バカリズムが脚本を執筆することで話題になりましたがコントっぽくもなく、見応えのあるドラマに仕上がりました。名作として知られる原作に果敢に挑み、脚本家としての確かな能力を示したバカリズムの、自信たっぷりの顔がテレビから透けて見えてきそうです。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)日本テレビ系『黒い十人の女』番組サイトより
ミスターちんはお払い箱!? 菅田将暉にイライラしなかった『地味にスゴイ』自己最高13.2%
ここ最近、おでん屋の常連客役のミスターちんを見てない気がする『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)。11月30日放送の第9話は、平均視聴率13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、第6話と並ぶ自己最高タイを記録しました。 今回の悦子(石原さとみ)は、世間に校閲部の存在が知られていないことを「むなしい」と悲観。さらに、憧れのファッション誌「Lassy」の校閲を担当し、いつも通り“指摘出し”するも、副編集長(伊勢佳世)から「そんなダメ出しいらないから」「そもそもこれは編集の仕事で、校閲の仕事じゃないでしょう?」と足蹴にされ、悦子もカッチーン。「何今の……、私が気になることは、読者も気になると思ったから、言ったんでしょ?」と納得がいきません。この副編集長は、完全なるヒールとして登場していますが、実際に悦子みたいに仕事を増やしてくる校閲者がいたら、雑誌編集者はイラつくでしょうね~。想像しただけで、ゾッとします。 なお、「Lassy」という雑誌は、「かわいい」「カワイイ」「可愛い」が混在するなど、固有名詞以外の文字統一はおざなりなようです。ちなみに、実際、ここまで統一に無頓着な雑誌は、少なくとも大手出版社ではないと思います。この辺はファンタジーな感じ。 そんな中、「森尾(本田翼)が幸人のことを好きらしい」とのウワサを耳にし、大ショックを受ける悦子。そこへ追い討ちをかけるように、悦子の校閲にミスが発覚。悦子がブランド名の誤りを見落としてしまったせいで、副編集長が先方に謝罪に出向く事態に発展してしまいます。 通常、派手な洋服で出社する悦子ですが、次の日は、ショックのあまり、地味な服装で出社。年齢にしてはババ臭く感じる、いつものスカーフ使いも、どこにも見当たりません。 その夜、悦子をデートに連れ出した幸人(菅田将暉)は、遊具や線路、高圧線の点検をする人たちなど、日の当たらない職業を取材したノートを悦子に見せ、「当たり前を作ってる人たちはすごい!」と絶賛。それを教えてくれた悦子に「生まれてきてくれてありがとー!」と叫び、「えっちゃん、俺と……」と告白しようとします。 前回までの幸人といえば、「えっちゃんのこと好きだよ」などと思わせぶりな態度を取りながらも、どこかはっきりしない態度にイライラさせられっぱなしでしたが、今回は急に積極的! しかし、森尾との友情が捨てられない悦子は、「待って! ちょっとだけ時間がほしいの!」とその場から逃げ出し、その足で森尾の家へ。「私、幸人くんと付き合ってもいいかな?」と確認すると、森尾は「幸人より、先輩(悦子)のほうが好きなんだよ」とあっさりOK。悦子は「ごめんね~」と涙を流します。この2人って、こんなに深い友情で結ばれていたんですね。学生時代からの付き合いという設定ですが、イマイチ仲良さそうに見えないのは、なぜでしょう? 映画『余命1ヶ月の花嫁』で、榮倉奈々と安田美沙子が全く親友に見えなかったことを思い出しました。 元気を取り戻した悦子は、「Lassy」編集部で「もしかして電気がつくの、当たり前だと思ってませんか? 校閲も当たり前を作る仕事をしています」と校閲のありがたみを仁王立ちで自ら説き、勝手にすっきり。さらに、幸人を呼び出し、「私、初めて会ったときから、あなたのことが好きです」と告白。「あたしでよかったら、お付き合い……」と言いかけたところで、森尾から電話が。念願だった「Lassy」編集部への異動のチャンスが舞い込んできたようです。 今回は“校閲って目立たないけど、大事な仕事ですよ”という内容でしたが、初回から見続けている身としては、少々今さら感も。お仕事ドラマとしては地味な話が続いているので、初期のハチャメチャ具合がそろそろ恋しい……といっても、残すは最終回のみ。悦子らしい、華やかなラストを期待しましょう! (文=どらまっ子TAMOちゃん)
月9史上最低視聴率ドラマ『カインとアベル』が“挽回”するために必要なこととは
このところ、弟・優くん(山田涼介)への嫉妬に悶える兄・隆一(桐谷健太)の「のたうち顔」だけが見どころとなっていたフジテレビ月9『カインとアベル』は第7話。そんな見どころだけで視聴率を稼げるわけもなく、数字は前週から0.2ポイント下げて8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となりました。月9史上最低視聴率ドラマになることが濃厚となっております。 今回はそんな隆一の「ギギギ成分」が少な目だったので、フツーにストーリーを振り返ってみたいと思います。 アメリカの有名ホテルチェーン「ドレイモンド」と新規リゾートを共同開発するプロジェクトのリーダーを任されることになった高田総合地所の次男坊・優くんは、今日も元気にお仕事中。ドレイモンドのボス・スティーブンを建設候補地に呼んで、社運を賭けた交渉を一手に引き受けることになりました。 聞けば、このホテル予定地は東京から2時間の好立地。43ヘクタールの土地に27室のスイートを構え、全室に天然温泉かけ流しの露天風呂を備えるそうです。集客の目算は年間20万人とか。単純に、20万人を集客するとなると1日548人の計算となり、その人数を27室に振り分けると約20人。仮に年間客室稼働率を100%としても(ありえない)、スイート1室に毎日20人ずつが宿泊することになります。修学旅行かな? しかも、まだ舗装道路も通じていない未開の断崖にですよ……。 でも、そんな無茶な計画も、優くんなら、優くんなら……きっとなんとかしてくれる! そう思わせるだけのカリスマ性というか、ファンタジー性をイヤというほど見せつけてくるのが、このドラマです。 今回の交渉の要点は2つ。 まず、この土地で共同開発をやるのかどうかをスティーブンに納得させること。それと、ドレイモンドの取り分を総売り上げの20%に抑えることでした。「総売り上げの20%」って、なんだかモノポリーみたいに簡素な契約内容ですが、お互いが了承すれば、まあいいんでしょう。 交渉内容は、ホテルのブランディングから支配人はじめスタッフの派遣、デザインなどを含め、すべてドレイモンドが担うということになっていましたが、優くんは予定地にベッドを置いてスティーブンに「ここに寝ころべ」と指示。さらに「風が通るから壁は作らない、全部ガラスで、障子みたいに開け閉めできるようにする」と、前夜に考えたオリジナルの設計案を披露します。すると、スティーブンが感動。場所については、さくっとOKもらえました。 続いて、取り分の交渉です。この日に先んじて、優くんは父・貴行社長(高嶋政伸)から交渉のテクニックを教えてもらっていました。いわく「相手は30%って言ってくるから、こっちは最初に15%って言って、そしたら相手は20%まで下げてくるから、そこで手を打って」と。そんなにうまくいくかいな、と思っていましたが、またも優くんの神通力が発揮されます。 社長の言うとおり「30%」を要求したスティーブンでしたが、優くんが「15%」と返すと、自動的に「25%……」と言い出しました。さらに優くんが睨みをきかせると、「20%……」と、ものの十数秒で妥結ラインに到達。全盛期の天才棋士・羽生善治は“羽生睨み”をきかせるだけで相手のミスを誘ったといいますが、“優睨み”はそれ以上の効力を発揮するようです。何しろ、自動的に下がるんですから。 しかし優くん、ここで社長からの言いつけを無視し「15%、ノーモア!」宣言。交渉は決裂しましたが、後にスティーブンが高田の本社を訪れ「やっぱり15%でいいよ」と、もはや驚きませんけど、なんだか見ていて恥ずかしくなるような展開でした。 ちなみに優くんが「15%」を譲らなかったのは、「チームのみんなが汗をかいて頑張ってくれたから」。頑張ってプレゼン映像を作ったり、開発許可を取ったり、資料を完璧に作ったりしたから、「報われるべき」だと思ったんだそうです。「トータルで考えて、それ以上渡す必要はない」とか「5%の差が高田の未来を作っていく」とか、急にトータルで考え始めた優くん。つい前日まで、ホテル近辺にヘリポートがあるかどうかも知らなくて梓さん(倉科カナ)にフォローされてた人とは思えません。 と、いつも通り、山田涼介に対してだけ甘々な『カインとアベル』でしたが、今回は山田くんのアップショットが多く、その美しい顔面だけで画面が「もつ」シーンも多々あったんですよね。ラストショット、役員に抜擢された優くんが隆一に無視され、何か覚悟を決めたようなおっかない顔をしていたシーンなど、なかなか迫力と説得力のあるカットだったと思います。 さて、ドラマも中盤を過ぎ、優くんのステータスは上がるところまで上がりきりました。ようやく、ジェットコースターの頂点にたどりついたといったところでしょう。ここまでジリジリジリジリとクソ甘いダラダラ展開で上昇させた優くんを、このドラマはどこまで、どう落とすのか。どう汚すのか。そして原典の『カインとアベル』になぞらえるなら、どう殺すのか。ジャニーズアイドルを相手に、フジテレビ月9は、どこまでやれるのか。 今後、制作側が試されるのはストーリーの展開力や演出のケレン味といった表面的なところでなく、胆力のようなものなのかもしれません。まだまだ、挽回もあると思いますよ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『カインとアベル』番組サイトより
月9史上最低視聴率ドラマ『カインとアベル』が“挽回”するために必要なこととは
このところ、弟・優くん(山田涼介)への嫉妬に悶える兄・隆一(桐谷健太)の「のたうち顔」だけが見どころとなっていたフジテレビ月9『カインとアベル』は第7話。そんな見どころだけで視聴率を稼げるわけもなく、数字は前週から0.2ポイント下げて8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となりました。月9史上最低視聴率ドラマになることが濃厚となっております。 今回はそんな隆一の「ギギギ成分」が少な目だったので、フツーにストーリーを振り返ってみたいと思います。 アメリカの有名ホテルチェーン「ドレイモンド」と新規リゾートを共同開発するプロジェクトのリーダーを任されることになった高田総合地所の次男坊・優くんは、今日も元気にお仕事中。ドレイモンドのボス・スティーブンを建設候補地に呼んで、社運を賭けた交渉を一手に引き受けることになりました。 聞けば、このホテル予定地は東京から2時間の好立地。43ヘクタールの土地に27室のスイートを構え、全室に天然温泉かけ流しの露天風呂を備えるそうです。集客の目算は年間20万人とか。単純に、20万人を集客するとなると1日548人の計算となり、その人数を27室に振り分けると約20人。仮に年間客室稼働率を100%としても(ありえない)、スイート1室に毎日20人ずつが宿泊することになります。修学旅行かな? しかも、まだ舗装道路も通じていない未開の断崖にですよ……。 でも、そんな無茶な計画も、優くんなら、優くんなら……きっとなんとかしてくれる! そう思わせるだけのカリスマ性というか、ファンタジー性をイヤというほど見せつけてくるのが、このドラマです。 今回の交渉の要点は2つ。 まず、この土地で共同開発をやるのかどうかをスティーブンに納得させること。それと、ドレイモンドの取り分を総売り上げの20%に抑えることでした。「総売り上げの20%」って、なんだかモノポリーみたいに簡素な契約内容ですが、お互いが了承すれば、まあいいんでしょう。 交渉内容は、ホテルのブランディングから支配人はじめスタッフの派遣、デザインなどを含め、すべてドレイモンドが担うということになっていましたが、優くんは予定地にベッドを置いてスティーブンに「ここに寝ころべ」と指示。さらに「風が通るから壁は作らない、全部ガラスで、障子みたいに開け閉めできるようにする」と、前夜に考えたオリジナルの設計案を披露します。すると、スティーブンが感動。場所については、さくっとOKもらえました。 続いて、取り分の交渉です。この日に先んじて、優くんは父・貴行社長(高嶋政伸)から交渉のテクニックを教えてもらっていました。いわく「相手は30%って言ってくるから、こっちは最初に15%って言って、そしたら相手は20%まで下げてくるから、そこで手を打って」と。そんなにうまくいくかいな、と思っていましたが、またも優くんの神通力が発揮されます。 社長の言うとおり「30%」を要求したスティーブンでしたが、優くんが「15%」と返すと、自動的に「25%……」と言い出しました。さらに優くんが睨みをきかせると、「20%……」と、ものの十数秒で妥結ラインに到達。全盛期の天才棋士・羽生善治は“羽生睨み”をきかせるだけで相手のミスを誘ったといいますが、“優睨み”はそれ以上の効力を発揮するようです。何しろ、自動的に下がるんですから。 しかし優くん、ここで社長からの言いつけを無視し「15%、ノーモア!」宣言。交渉は決裂しましたが、後にスティーブンが高田の本社を訪れ「やっぱり15%でいいよ」と、もはや驚きませんけど、なんだか見ていて恥ずかしくなるような展開でした。 ちなみに優くんが「15%」を譲らなかったのは、「チームのみんなが汗をかいて頑張ってくれたから」。頑張ってプレゼン映像を作ったり、開発許可を取ったり、資料を完璧に作ったりしたから、「報われるべき」だと思ったんだそうです。「トータルで考えて、それ以上渡す必要はない」とか「5%の差が高田の未来を作っていく」とか、急にトータルで考え始めた優くん。つい前日まで、ホテル近辺にヘリポートがあるかどうかも知らなくて梓さん(倉科カナ)にフォローされてた人とは思えません。 と、いつも通り、山田涼介に対してだけ甘々な『カインとアベル』でしたが、今回は山田くんのアップショットが多く、その美しい顔面だけで画面が「もつ」シーンも多々あったんですよね。ラストショット、役員に抜擢された優くんが隆一に無視され、何か覚悟を決めたようなおっかない顔をしていたシーンなど、なかなか迫力と説得力のあるカットだったと思います。 さて、ドラマも中盤を過ぎ、優くんのステータスは上がるところまで上がりきりました。ようやく、ジェットコースターの頂点にたどりついたといったところでしょう。ここまでジリジリジリジリとクソ甘いダラダラ展開で上昇させた優くんを、このドラマはどこまで、どう落とすのか。どう汚すのか。そして原典の『カインとアベル』になぞらえるなら、どう殺すのか。ジャニーズアイドルを相手に、フジテレビ月9は、どこまでやれるのか。 今後、制作側が試されるのはストーリーの展開力や演出のケレン味といった表面的なところでなく、胆力のようなものなのかもしれません。まだまだ、挽回もあると思いますよ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『カインとアベル』番組サイトより
“おっぴろげ騒動”から2年半……香里奈がフジ『嫌われる勇気』でリベンジも「大コケ確実」な理由
モデルで女優の香里奈が1月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『嫌われる勇気』(木曜22時~)で主演することが29日、発表された。 同作は、心理学者のアルフレッド・アドラーによるベストセラー『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)を原案とし、大胆なアレンジを加えて刑事ドラマ化。香里奈が演じるのは、他者からの評価や評判を一切気にしない“アドラー女子”の刑事・庵堂蘭子。ほかに、蘭子とバディを組む刑事役のNEWS・加藤シゲアキ、犯罪心理学科の大学教授役の椎名桔平らが脇を固める。 香里奈といえば、2014年3月に「フライデー」(講談社)が“大股おっぴろげ写真”を掲載。これを境にCMを全て失い、メディア露出が激減。芸能界引退もウワサされた。 また、タレントの岡本夏生が3月に情報番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)のコメンテーターを突如降板。原因は、香里奈の騒動に臆測で言及したからと言われており、以降、「香里奈の悪口を言うと、バーニングに干される」というイメージも定着してしまった。 「騒動後初の連ドラ主演となった昨年10月期の『結婚式の前日に』(TBS系)は、結婚式100日前に脳腫瘍が見つかる主人公を熱演するも、プライム帯ながら全話平均視聴率5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と惨敗。その後、女優としては休業状態だっただけに、『嫌われる勇気』でリベンジを図りたいところ」(テレビ誌記者) 他人に媚びない性格の主人公は、香里奈側が打ち出してきたイメージにぴったりとも言えるが、ネット上では「また大コケするのでは?」と心配する声が相次いでいる。 「『嫌われる勇気』が放送される『木曜劇場』枠は、今年、『ナオミとカナコ』『早子先生、結婚するって本当ですか?』『営業部長 吉良奈津子』『Chef~三ツ星の給食~』と、全て惨敗。主演の松嶋菜々子や、天海祐希といった大女優が株を下げたことで、『フジに出ると大物がつぶされる』と悪評がささやかれるようになってしまった。そのせいもあってか、最近のフジはキャスティングに難航。人気俳優はフジを敬遠し、なかなか主演が決まらない。今回、“あの人は今”状態と化している香里奈が起用されたのも、そんな事情があってのことでしょう」(同) 絶大なインパクトを残した“おっぴろげ騒動”から約2年半。32歳となった香里奈は、“アドラー女子”ブームを起こし、完全復活を遂げられるだろうか?
“おっぴろげ騒動”から2年半……香里奈がフジ『嫌われる勇気』でリベンジも「大コケ確実」な理由
モデルで女優の香里奈が1月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『嫌われる勇気』(木曜22時~)で主演することが29日、発表された。 同作は、心理学者のアルフレッド・アドラーによるベストセラー『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)を原案とし、大胆なアレンジを加えて刑事ドラマ化。香里奈が演じるのは、他者からの評価や評判を一切気にしない“アドラー女子”の刑事・庵堂蘭子。ほかに、蘭子とバディを組む刑事役のNEWS・加藤シゲアキ、犯罪心理学科の大学教授役の椎名桔平らが脇を固める。 香里奈といえば、2014年3月に「フライデー」(講談社)が“大股おっぴろげ写真”を掲載。これを境にCMを全て失い、メディア露出が激減。芸能界引退もウワサされた。 また、タレントの岡本夏生が3月に情報番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)のコメンテーターを突如降板。原因は、香里奈の騒動に臆測で言及したからと言われており、以降、「香里奈の悪口を言うと、バーニングに干される」というイメージも定着してしまった。 「騒動後初の連ドラ主演となった昨年10月期の『結婚式の前日に』(TBS系)は、結婚式100日前に脳腫瘍が見つかる主人公を熱演するも、プライム帯ながら全話平均視聴率5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と惨敗。その後、女優としては休業状態だっただけに、『嫌われる勇気』でリベンジを図りたいところ」(テレビ誌記者) 他人に媚びない性格の主人公は、香里奈側が打ち出してきたイメージにぴったりとも言えるが、ネット上では「また大コケするのでは?」と心配する声が相次いでいる。 「『嫌われる勇気』が放送される『木曜劇場』枠は、今年、『ナオミとカナコ』『早子先生、結婚するって本当ですか?』『営業部長 吉良奈津子』『Chef~三ツ星の給食~』と、全て惨敗。主演の松嶋菜々子や、天海祐希といった大女優が株を下げたことで、『フジに出ると大物がつぶされる』と悪評がささやかれるようになってしまった。そのせいもあってか、最近のフジはキャスティングに難航。人気俳優はフジを敬遠し、なかなか主演が決まらない。今回、“あの人は今”状態と化している香里奈が起用されたのも、そんな事情があってのことでしょう」(同) 絶大なインパクトを残した“おっぴろげ騒動”から約2年半。32歳となった香里奈は、“アドラー女子”ブームを起こし、完全復活を遂げられるだろうか?
菅野美穂と三代目・岩田が不倫ラブシーンも……『砂の塔』1ケタに逆戻り
菅野美穂演じる亜紀と、松嶋菜々子演じる弓子の対決が急展開を見せている『砂の塔~知りすぎた隣人~』(TBS系)。25日放送の第7話は、前回から微減の平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。あと一歩という感じですね。 前回、自宅から弓子が仕掛けた盗聴器を発見し、怒りに震えるも、警察に届ける気配ゼロという謎行動を見せた亜紀ですが、今回は、中学でイジメを受けていた和樹(佐野勇斗)が「学校に行きたくない」と亜紀に訴えるも、ロクに取り合わなかったという過去が判明。亜紀に毒親フラグが立ちましたよ。 さらに今回は、健一(ココリコ・田中直樹)がバツイチなうえに、和樹は健一の連れ子で、しかも和樹の実母が弓子であることがあっさり判明。健一から「和樹の母親は死んだ」と聞かされていた亜紀は、弓子と健一の結婚写真を見て驚愕。健一いわく、弓子は和樹が1歳のとき、理由も告げずに家を出て行ってしまったそうです。開始15分しか経ってないのに、今回はやたらと新情報が多いですね。これまで、「ハーメルン事件」の犯人を真面目に予想していたのがバカらしくなるほどの、どんでん返しです。 弓子の数々の嫌がらせは「和樹を取り戻すためだわ」と気づいた亜紀は、和樹の育児日記を持って弓子の家へ。「一度、和樹を捨てたあなたには、絶対負けません」と凄むも、弓子に「母親って、苦労の数でなるものなの? 算数みたいね」「あなたは和樹のこと、何も見えていない」と言い返されてしまいます。 その後、亜紀は道で航平(三代目J Soul Brothers・岩田剛典)とばったり。航平は「亜紀さんのこと、ちゃんと支えたいんだよ!」と力になろうとしますが、亜紀は1人で解決するから大丈夫と、航平に別れを告げます。亜紀はアホですが、マジメですね。 一方、やっと亜紀に心を開いた和樹は、前の中学の不良たちから万引きを強要されていたことを告白。和樹はこれまで万引きしたフリをして、貯金をはたいて買ったスマホなどを彼らに提供していたといい、亜紀に「あいつらとは、縁切ることにしたから」と告げます。 しかし、あくる日、亜紀の居ぬ間に家の中から金をかき集める和樹。その金を持って不良たちの元へ行きますが、ノルマの10万円には足りず、倉庫でリンチに遭ってしまいます。 和樹が瀕死のところで、おもむろに弓子が登場。リンチの様子をスマホで撮っていた弓子は、これをネット上で公開すると脅したうえ、「これから先、彼に指1本でも触れたら、私があなたたちを殺す。こう見えて私、もう1人殺してるのよ。何人か増えたってなんてことないわ。もし今、殺し損ねて捕まったとしても、刑務所を出ても殺しに行く」とニヤリ。弓子の底知れないヤバさを感じ取った不良たちは、その場から走り去っていきます。弓子ってば、いったい誰を殺したんでしょうかね? まったく分かりません。 和樹が救急車で搬送される頃、亜紀がようやく到着。弓子は、「これでわかったでしょう? 和樹のためなら地獄にだって落ちる覚悟はある」と言い残し、救急隊員に母親のフリをして一緒に病院に行ってしまいました。 自分が助けられなかったことにショックを受け、雨の中フラフラと街を彷徨う亜紀。案の定、航平とばったり(2度目)。航平は「なんで結婚なんかするんだって。俺が奪ってやりたいって」と亜紀をギュッと抱きしめちゃいました。これまでのパターンなら、誰かに目撃されてるんでしょうけど、今回はどうでしょう? ここにきて、「産みの親か? 育ての親か?」という『はじめまして、愛しています』(テレビ朝日系)的なドラマに転じつつある『砂の塔』。さらに、伊藤英明主演『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)を彷彿とさせるような、スピード感あふれる展開を見せました。あら、大味なサスペンスと割り切った途端、亜紀のアホさ加減も、亜紀と航平のあり得ないほどの“ばったり”シーンも、さほど気にならなくなってきました。正直、もっと早くこんなドラマになってくれたらなあ……。 また、多くの視聴者が気になっている「ハーメルン事件」ですが、現段階では全く犯人がわかりません。この事件が今後、弓子や亜紀とどう繋がってくるかで、『砂の塔』が秀作であるか否か、決まってくるような気がします。なお、次回は久々に50階のボスママ・寛子(横山めぐみ)が登場。夫(津田寛治)と離婚しちゃうんでしょうかねえ? いろいろ大変だわ~。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)
菅野美穂と三代目・岩田が不倫ラブシーンも……『砂の塔』1ケタに逆戻り
菅野美穂演じる亜紀と、松嶋菜々子演じる弓子の対決が急展開を見せている『砂の塔~知りすぎた隣人~』(TBS系)。25日放送の第7話は、前回から微減の平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。あと一歩という感じですね。 前回、自宅から弓子が仕掛けた盗聴器を発見し、怒りに震えるも、警察に届ける気配ゼロという謎行動を見せた亜紀ですが、今回は、中学でイジメを受けていた和樹(佐野勇斗)が「学校に行きたくない」と亜紀に訴えるも、ロクに取り合わなかったという過去が判明。亜紀に毒親フラグが立ちましたよ。 さらに今回は、健一(ココリコ・田中直樹)がバツイチなうえに、和樹は健一の連れ子で、しかも和樹の実母が弓子であることがあっさり判明。健一から「和樹の母親は死んだ」と聞かされていた亜紀は、弓子と健一の結婚写真を見て驚愕。健一いわく、弓子は和樹が1歳のとき、理由も告げずに家を出て行ってしまったそうです。開始15分しか経ってないのに、今回はやたらと新情報が多いですね。これまで、「ハーメルン事件」の犯人を真面目に予想していたのがバカらしくなるほどの、どんでん返しです。 弓子の数々の嫌がらせは「和樹を取り戻すためだわ」と気づいた亜紀は、和樹の育児日記を持って弓子の家へ。「一度、和樹を捨てたあなたには、絶対負けません」と凄むも、弓子に「母親って、苦労の数でなるものなの? 算数みたいね」「あなたは和樹のこと、何も見えていない」と言い返されてしまいます。 その後、亜紀は道で航平(三代目J Soul Brothers・岩田剛典)とばったり。航平は「亜紀さんのこと、ちゃんと支えたいんだよ!」と力になろうとしますが、亜紀は1人で解決するから大丈夫と、航平に別れを告げます。亜紀はアホですが、マジメですね。 一方、やっと亜紀に心を開いた和樹は、前の中学の不良たちから万引きを強要されていたことを告白。和樹はこれまで万引きしたフリをして、貯金をはたいて買ったスマホなどを彼らに提供していたといい、亜紀に「あいつらとは、縁切ることにしたから」と告げます。 しかし、あくる日、亜紀の居ぬ間に家の中から金をかき集める和樹。その金を持って不良たちの元へ行きますが、ノルマの10万円には足りず、倉庫でリンチに遭ってしまいます。 和樹が瀕死のところで、おもむろに弓子が登場。リンチの様子をスマホで撮っていた弓子は、これをネット上で公開すると脅したうえ、「これから先、彼に指1本でも触れたら、私があなたたちを殺す。こう見えて私、もう1人殺してるのよ。何人か増えたってなんてことないわ。もし今、殺し損ねて捕まったとしても、刑務所を出ても殺しに行く」とニヤリ。弓子の底知れないヤバさを感じ取った不良たちは、その場から走り去っていきます。弓子ってば、いったい誰を殺したんでしょうかね? まったく分かりません。 和樹が救急車で搬送される頃、亜紀がようやく到着。弓子は、「これでわかったでしょう? 和樹のためなら地獄にだって落ちる覚悟はある」と言い残し、救急隊員に母親のフリをして一緒に病院に行ってしまいました。 自分が助けられなかったことにショックを受け、雨の中フラフラと街を彷徨う亜紀。案の定、航平とばったり(2度目)。航平は「なんで結婚なんかするんだって。俺が奪ってやりたいって」と亜紀をギュッと抱きしめちゃいました。これまでのパターンなら、誰かに目撃されてるんでしょうけど、今回はどうでしょう? ここにきて、「産みの親か? 育ての親か?」という『はじめまして、愛しています』(テレビ朝日系)的なドラマに転じつつある『砂の塔』。さらに、伊藤英明主演『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)を彷彿とさせるような、スピード感あふれる展開を見せました。あら、大味なサスペンスと割り切った途端、亜紀のアホさ加減も、亜紀と航平のあり得ないほどの“ばったり”シーンも、さほど気にならなくなってきました。正直、もっと早くこんなドラマになってくれたらなあ……。 また、多くの視聴者が気になっている「ハーメルン事件」ですが、現段階では全く犯人がわかりません。この事件が今後、弓子や亜紀とどう繋がってくるかで、『砂の塔』が秀作であるか否か、決まってくるような気がします。なお、次回は久々に50階のボスママ・寛子(横山めぐみ)が登場。夫(津田寛治)と離婚しちゃうんでしょうかねえ? いろいろ大変だわ~。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)
本当に“醜悪至極”なのは誰だ? 楽しさを失った『IQ246~華麗なる事件簿~』を見続けるのが、もうキツイ
日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は、佳境となる第7話を迎えました。視聴率も10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、依然2ケタキープ。それなりに好調のように見えますが、このまま追いかけるのが「そろそろキツイ」というのが正直なところです。 まず、ここにきて主役である法門寺沙羅駆(織田裕二)のキャラ芝居が、だいぶおとなしくなってしまいました。思えばこのドラマが発表された際、あまりに素っ頓狂なしゃべり方だった織田裕二に「『相棒』の水谷豊のパクリじゃねーか!」などと盛り上がったのが懐かしいです。もうね、完全にフツーですよ。フツーの織田裕二。顔が黒いだけ。ここまで織田裕二が完全におかしかったので、細かいカット割やしつこく挟み込まれる小ネタが緩和されていましたが、今回、そのうるささがすごく目立ちました。 また、当初からさんざん引っ張ってきた“すべての事件の黒幕”マリア・Tが、死体マニアの監察医・森本(中谷美紀)であることが明らかになりましたが、この種明かしが実に中途半端。毎回「森本かも」「森本っぽくね?」「森本なんじゃないの?」と、ほのめかして、ほのめかして、そのままなんのヒネリもなく「森本でしたー」って言われても、ねえ。そりゃそうでしょうよとしか言えないよね。 肝心の事件についても今回は、いつにも増してアレでした。ストーカーからの脅迫状に悩むベテラン女優が、若いだけが取り柄のバカ大根女優に男と役を奪われて殺すわけですが、実はベテラン女優にはストーカーなどおらず、自分で自分に脅迫状を送っていたことが明らかになり、しかし本当にストーカーがいたので解決できたという、そういう事件です。ちょっと何を言ってるかわからないと思いますが、実際にそういう脚本だったので、これはもう仕方がない。 マリア・TのIQは300だそうです。沙羅駆はタイトル通りIQ246です。そういう、誰の想像も及ばないような知的な戦いが行われているようには、どうしても見えないんですよね。ドラマ開始以降、一事件、一推理たりとも、そう感じさせないんです。レイザーラモンHGの腰振りが速すぎてゆっくり見えるみたいに、高度すぎてバカ事件に見えてるんですかね。 ちなみにマリア・Tは犯罪コンサルタントで、全身整形して森本に成りすましていたんだそうです。「本当の森本」というのが他にいるのか、あるいはマリア・Tが最初から「森本」という人物を偽装して警察に入り込んだのか、そのへんはよくわかりません。ともあれ、沙羅駆は森本がマリア・Tであることは気づいていたそうです。証拠がないから言い出さなかったんだって。これ、大問題ですよ。この「沙羅駆は森本が黒幕だと知っていた」という事実を持ち出したことは、このドラマにとって致命的な瑕疵だと思います。 ここまで、ドラマの中で起こった事件はすべてマリア・Tの差し金によるものでした。マリア・Tが犯人に接触しなければ、誰ひとり死ぬことはなかった。つまり沙羅駆は、すべての殺人事件を事前に止めることができる立場にいながら、見過ごしてきていたわけです。で、人が死んだらノコノコ現場に出て行って「ヒマ潰しだ」とか言って捜査ごっこをしていたと。最悪です。完全に人格が(というか、ドラマの設定が)破たんしてる。 実際、前回のラストでマリア・Tに毒ガスを吸わされた沙羅駆は、死にませんでした。その毒ガスが、森本が解剖室で生成していた新種のウイルスであることを知っていて、すでにワクチンを開発・摂取済だったんだそうです。自分が殺されることを予知し、自分の命を守る準備だけは着々と進めていた。でも他人が殺されたら「ヒマ潰し」なんだって。この男、醜悪至極ですよ。 このドラマを、ここまでなんとか持たせていたのは、なんとなくの「楽しさ」だったように思うんですよね。実際、土屋太鳳と織田裕二の軽妙な会話も、ディーン・フジオカの鮮やかすぎる格闘技も、今回だって見てる分には楽しかった。 次回以降も、上記のようないろんなことをさらっと流しながら推理ごっこが続いていくことでしょう。また、人も死ぬみたいです。いったいそれを、どんな顔で眺めればいいというのでしょうね。あーあ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより





