注目株、多数出演! AKB48『豆腐プロレス』今、推すべき“あのメンバー”

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テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
 AKB48グループのメンバーがプロレスに挑戦するということで話題の『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)。第1話では、まだプロレスシーンもあまりなかったが、好評だったようだ。先週は、「週刊プレイボーイ」(集英社)にて本ドラマと連動し、出演メンバーのグラビアが掲載され話題を呼んだ。さて、今回放送された第2話ではどうだったのだろう。  主人公の宮脇咲良(役名同じ)は、死んだ父のウロボロス洋平(菅原大吉)が残した「錦糸町道場」を残すべく、プロレスを始めることを決意する。しかし、道場をWIP(ワールドアイドルプロレス)に登録するためには、6人の選手と、トレーナーが必要だと発覚。宮脇と、その友人の向井地美音は人集めに奔走することになる。そういえば、「大声ダイヤモンド」のMVも、渡辺麻友や松井珠理奈が文化祭でダンスを踊る人を集める、というところから物語が始まるものだった。この頃の松井珠理奈、本ドラマのハリウッドJURINAと同一人物とはまったく思えない……時の流れってすごい……。  今回の第2話も大きな動きはない。なんだかんだ言って、アイドルのドラマであり、何よりAKB48のドラマである。『マジすか学園』がそうであったように、AKB48のドラマの面白さのひとつに、演じるメンバーのアイドルとしての“キャラ”が反映されているというところがある。ファンにとっては「自分の推しの魅力が活かされたドラマだ!」と思えるところが、やはり楽しい。今回は宮脇咲良、松井珠理奈といった主要メンバー以外の出演者が明らかになってきたので紹介していこう。  ドラマ冒頭のWIPのプロレスシーン。道頓堀白間(白間美瑠)と、須田亜香里演じるオクトパス須田の対決から始まる。白間美瑠は大阪を拠点にする姉妹グループ・NMB48のメンバーだからか、第1話から「なんでやねん!」とやたら叫ぶ。「さあ、出ました! 白間の『なんでやねん!』」という実況が入るのだが、これからに期待がかかる。  一方の「オクトパス須田」。演じる須田亜香里といえばファンサービスがかなり過剰で「釣り師」と呼ばれるイメージが強い名古屋拠点のSKE48のメンバーだが、このドラマでは、クラシックバレエをやっていたため、とても体が柔軟な須田本人のキャラクターが活かされている。なんでも全力な彼女は、役名の「オクトパス」からとったものなのか、技をキメるときには全力でタコのように口をすぼめる変顔を披露している。  そのあとで登場する「コマネチ湯本」は、AKB48グループでバク転ができる数少ないメンバー、湯本亜美。リング上でも、さっそくそのバク転を活かした技を披露している。2014年以来まだ総選挙でもランクインしたことのない湯本。メンバーがあまりに多く、知名度は指原莉乃、渡辺麻友といった“大物”メンバー以外はなかなか名前を覚えてもらえないAKBグループの中でも、とりわけ知名度が低いメンバーのひとりだ。今回の出演がきっかけとなってブレイクすることを期待。  主人公の宮脇と、その親友、向井地がプロレスを一緒にやるメンバーを募集するシーンでは、古畑奈和、加藤玲奈、横山由依といった、今後「錦糸町道場」に所属するメンバーが少しずつ登場。一瞬登場した古畑奈和は、サックスが吹けるメンバーということでバラエティ番組などでもたびたびその腕を披露していたが、今回も吹奏楽部の所属ということで、学校でサックスを練習するシーンが登場する。  また、前回注目のメンバーにあげた加藤玲奈は、雑誌のモデルもこなす、スクールカースト上位の女子高生として登場。手下を従え廊下を闊歩するキャラクターは、アイドルとしての加藤玲奈のキャラクターそのもの。あまりにそのものすぎて少しドラマのなかでは埋もれているような気もするが……うーん、やっぱりかわいい。  すでに「錦糸町道場」に所属していた唯一のメンバー横山由依は、現在24歳の本人と同じ年齢設定。WIPは女子高生限定のプロレスということで、参加できないのでは……? と思われたが、なんと作中では通信制高校に再入学している。アイドルをキャストとして女子高生のドラマをやると、もう女子高生とはし難い年齢のメンバーは、先生役になったり姉役になったり、留年させてみたり……と、秋元康も設定を取り入れるのに苦労をしているのかもしれないが、今度は通信制高校ときた。もはやなんでもアリである。  演技の面では、他のメンバーに比べ出演経験が多いおかげもあってか、なかなかの貫禄。また、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で、すでに卒業した川栄李奈、そして今回の『豆腐プロレス』に出演している島田晴香とともにプロレスに挑戦した経験もある。リング上ではどのようなパフォーマンスをしてくれるのか楽しみだ。  メンバー以外では、俳優として躍進著しい今野浩喜が出演。柏木由紀主演の『ミエリーノ柏木』、欅坂46メンバーが出演した『徳山大五郎を誰が殺したか?』(共にテレビ東京系)などでは、コント芸人らしいコミカルさを取り入れた演技でアイドルドラマに独特の味を出す好演を見せていた。  ただ、まだ第2話とはいえ、ごく普通の連続ドラマとして楽しめるものではないな……というのが正直な感想。どうやら、20分程度のドラマで一回一回に大きな動きをつくるのは難しいらしいが、プロレスシーンも、まだダイジェストが連続する程度で、ドラマとしての面白さはまだないなというところ。第1話で父親・ウロボロス洋平が急逝し、宮脇が今まで大嫌いだったプロレスにのめり込んでいくという「お約束」も、あまりに急な心境の変化すぎて正直ついていけない。  当時ブレークしはじめの乃木坂46メンバーが出演し期待されていた『初森ベマーズ』(テレビ東京)は、ドラマの内容がファンの間でさえも評判が悪くほとんど黒歴史状態になってしまったが、そんな風にならないように、これからさらに面白くなることを期待したい。 (文=MC内郷丸)

『山田孝之のカンヌ映画祭』第4話 理不尽な要求が「大手映画会社・東宝」の“本音”をあぶり出す!?

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テレビ東京『山田孝之のカンヌ映画祭』番組サイトより
 どこまでが本気なのか、俳優・山田孝之が突如プロデューサーとなりカンヌ映画祭受賞をめざすと言いだした。  モデルとなる実在の猟奇殺人鬼役に、いきなり芦田愛菜を連れてきて度肝を抜き、監督を任せたはずの山下敦弘を振り回す。  前回、映画製作資金を確保するためにパイロットフィルムを撮影したものの、なんでも一人で決定し突き進む山田と、監督としての仕事をほとんど山田に奪われ、立つ瀬のない山下。  完成したそのフィルムを、とある映画イベントで披露すると、映画評論家の有村昆から、カンヌに「寄せている」ことに対し「あざとさ」が見えてしまうとの指摘を受ける。  何かに「寄せている」ことは誰でもしていると反論するものの、山田の心中がはっきりとせぬまま前回は終わった。  そんな、なんかおかしくなっちゃった山田周辺に密着したドキュメンタリー風な番組。  山田らの思惑はともかく、フィルムを観た観客や有村の素と思える反応など、山田と対峙した一部の人々らの対応は、まぎれもない「ドキュメンタリー」なのだろう。今回も巻き込まれたさまざまな人々の様子が記録されている。  そんな語るも野暮なこの番組の、「第4話 山田孝之 お金を集める」を振り返りたい。  どうやら山下はまだ、完成したそのパイロットフィルムを観せてもらっていないらしい。  その旨を山田に伝えると、「(これから)もう観れますから」と言われてしまい、あっさり引き下がる。改めて言わせてもらうが、山下はその映画の監督である。  そのパイロットフィルムを携え、今回、山田カンヌ一行が向かったのは東宝。黒澤明の時代から名を馳せる、誰もが知る大手老舗映画会社である。  昨年、『シン・ゴジラ』『君の名は。』と立て続けにヒットを飛ばしたのも記憶に新しい。ここでプレゼンをして、映画の資金を引っ張ってこようとの目論見らしい。 「あの映画の東宝だよね?」  今回も、こんなことを逐一確認せねばならない、監督であるはずの男・山下。「蚊帳の外」への置かれっぷりが板に付いている。 「山田一人が何かを決め、その目的地に向かう道中、呼び出された山下と芦田が直前で知らされる」という流れが、お決まりになりつつある。  そして、主演とはいえ一役者なのに、毎回芦田が同行するのも決まりのようだ。彼女がいることで、どこへ行くにも若干の社会科見学感が醸しだされるのが、親切といえば親切だ。  車内で、芦田愛菜にプレゼンの経験の有無を問う山下。芦田をなんだと思っているのかはわからないが、彼の中で芦田は、山田よりは自分のガワにいる「唯一の味方」という認識に見える。  学校の「調べ学習」とかで発表をしたことはあると言う芦田に対し、「じゃあ大丈夫か」とあっさり安堵する山下。大丈夫なのか。  日比谷の東宝本社ビルで山田らを出迎える山内章弘プロデューサー。『電車男』(2005)や『何者』(16)など山田出演作品もそうだが、昨年は『シン・ゴジラ』のエグゼクティブプロデューサーとして取材など多数受けていたので、目にした方も多いはずだ。  きっちりとした髪型にメガネにスーツ。  ハットにリュックにTシャツというバックパッカーのような山田山下コンビとは、同じ業種とはいえ一線を画す出で立ちだ。  穏やかな会社員という大人の表情を見せつつも、一行の得体の知れぬ訪問に警戒の色をにじませているように見える山内。おおまかに「映画の企画がある」という話しか聞いていないらしい。  すぐさま、「カンヌを目指す映画を作りたい」との旨を伝える山田。  第2話の日本映画学校教授で映画プロデューサーの安岡卓治にしても、第3話の有村昆にしてもそうだが、ここでもまず、山田が出演するのかどうか? ということを気にされる。これは山田が今回、裏方のようなアプローチをしてきている以上、誰しもがひっかかる部分なのだろう。そして、山田が出演しないと聞くと、質問した人は一様に手がかりを失ったような表情を見せる。  芦田が主演であると聞いた瞬間に、もはや処理できないからなのか、笑みを浮かべる東宝・山内。いきなり困惑した顔を見せないためには、そうするしかないのだろう。 「山田は既成の映画作りに縛られたくないため、現時点でプロット(大まかな話の設計図のようなもの)や脚本を作るつもりは」ない(テロップ)らしく、今現在、唯一提示できるものであるパイロットフィルムを見せる。  当然これが初見である東宝・山内の後ろで、見守るようでいながら、同じように初見でフィルムを観る監督・山下。  内容は、前回イベントで上映したのと同じ、殺されかけて目覚めたらしき芦田が森の中で絶叫し、その後ろに父親らしき男性が首を吊っているという、ごくごく短い映像だ。『穢の森』というフランス語のタイトルと、若干のスタッフ名以外、なんの説明もない。 「これ……笑」  主演が芦田だと聞いた時と同じ種類の笑みを見せる山内。  やはり脚本がないのが気になるらしく、「脚本はこれから?」「ジャンルは?」と、とにかく手がかりが欲しい東宝・山内に対し、「ある程度のことは固まってはいるんですけど」「ジャンルはあまり考えないからな……」と答えにならない回答を返す山田。  山田ではらちが明かないと思ったのか、山下に、今までの作風と違うことに触れつつ、「(山下が)これもデレクション(演出)されてるんですよね?」と問う山内。 「はい、山下さんが監督です」と、すかさず返答する山田。  そして正直に「これを見て、こういうことをやりたいんだと初めて知った」と言ってしまう山下。まるで噛み合っていない。  この矛盾に対する山内の反応はわからなかったが、まさか、その映画の監督が、外部である自分(山内)と一緒に初めてパイロットフィルムを観ていたとは、夢にも思うまい。  山下監督がここで初めて映像を見たということは、つまり編集にもまったく関わっていないということである。  役者はカメラ前で演じたら、その作業としては終わりだが、監督はその撮影した素材をどう切り張りし、つなぎあわせるかが、撮影時以上に意味のある作業だ。そこがすべてだという人もいるくらい。  前回、山田が演出をし、今回も山田が編集し、完成したものを、外部の人間と一緒に観せられている。  もはや山下は、山田の前でオロオロするという役割のためだけに画面内に存在しているかのようだ。  そんな中、山田が1億円の資金を求めていることを告げる。  それを聞き、とりあえず今できることに注力しようと決めたのか、「雨降っててね? 大変な撮影だったけど頑張ったもんね?」と芦田を巻き込む山下。まるで仮装大賞の萩本欽一のような援護射撃。  何かを察したのか「1億円、よろしくお願いします!」と頭を下げる、勘のいい芦田。たちの悪いチームワーク。  途中、山内は、できたてだという『穢の森』のポスター(芦田の顔がアップになった幻想的なもの)を見せられるのだが、正直、今どうでもいいことだろう。  あげく、できればプロットなり脚本が欲しいという、まっとうな要求を述べる山内に対し、山田は自分が今まで関わった東宝作品の興行収入累計が500億に達すると、自作のリスト(エクセル)を見ながら告げる。  つまり、こんなに貢献してるんだから1億くらいいいじゃないかということだが、あからさまな論理に、素直に爆笑するしかない東宝・山内。山田に対して笑ってくれる山内に、ついホッとしてしまうほど、山田の言うことはイカれている。 「それは、また別じゃない?」「数字を出すのは……」  すぐさま保身を優先する山下の姿も、ある意味いつもの光景だ。  しかし山田の「単純に即決はできないということですか?」という発言に、山内がはっきりと顔を曇らせる。 「それは、私だけで出資なり企画なりのゴーサインを、今この瞬間にって、君、それは難しいですよ」  聞き取りにくかったが、途中「キミ」という言葉が出た。大人の対応を続けてきた山内の心理が、少し見えた瞬間だ。  もう無理だと思ったのか、それとも撮れ高を確信したのか、東宝を後にする一行。  めげることなく次のアポを取り付け、すぐさまソニー・インタラクティブエンタテインメントへ向かう。山田がCMを務めるPS4の会社だ。  社風なのか、東宝・山内に比べると、浅黒く、薄っすらとあごヒゲを蓄えた、ライフセーバーのような、テニスサークルのような社員(マーケティング部チーフ・的場敬紀)が出迎える。  映画の資金の趣旨を伝えるやいなや、ゲームに展開できそうな映画かと問われ、脊髄反射のごとく「できそうだよね?」と山田を促す山下。山田も「できると思います」と返す。この移動中に、すっかりチームワークが補強されている。  ここでもパイロットフィルムを見せられた「資金源」は、困惑しているように見える。 「最悪ゲーム版の方だけ(自分が)出ることは不可能ではない」(山田) 「ゲームになったら面白いよね?」(山下) 「面白そうですね!」(芦田) 「ねー、そうだよね!」(山下) 「そこは(山田が)さすがだなーと思って」(山下) 「お父さんがプレステ持ってます」(芦田)  目の前で、金目当ての糞茶番を見せつけられる的場の顔は、自慰を終えた直後のように暗い。 「もうちょっと全体の概要が見えるといいんですけど」と、またしてももっともな意見を言われるが、それには答えず、このプレゼンしている3人の映像を、後日会社の会議で公開してもらい、熱意を届けて欲しいと図々しくものたまう山下。  途中、勝手に言っていた「具体的にゲーム化まで進んだということを含めて」というフレーズはもう、嘘だ。  最後に「1億円よろしくお願いします」という芦田のキメフレーズまで流れるようにコンボを炸裂させ、検討してくれる運びに無理やり持ち込むも、後日あっさりと丁重なお断りの連絡をくらわされる一行。後半、ソニー的場のその顔は死んでいた。  行き詰まったかのように思えたが、後日、出資してくれそうな者を見つけたという山田と共に、六本木に集まる一行。  その人物のことを「なんか俺のファンで、Twitterで見つけたんですけど、割と羽振りのよさそうな」と語る山田の説明は、もはや詐欺師のカモに対するソレだ。彼のTwitterには山田の出演する映画『クローズ』を月に一回見ると書いてある。どうやら、山田は自力でこの鍵の掛かったアカウントを「見つけちゃったので」アポを取り付けたらしい。急展開だ。  実物の山田を見るなり力なく「ほんもんだ……」とつぶやくその姿は、まさにカモ! いや、ファンだ。  髪をジェダイのように後ろで縛り、側頭部にミステリーサークルのラインのような刈り込みを走らせ、ピアスを装着した彼は、主に池袋でガールズバーなどを経営し、他にも不動産や投資仲介を手がける若き経営者・稲垣歩駿さん(24)。  東宝→ソニー→ファンと、宝箱を求めダンジョンの奥地に進むたび、敵のヒゲがのび、チャラさが増す。  そこで現れた中身はカモ、外見はヒモの稲垣さんは、最近観た映画が『SAW』、泣いた映画が『ワイルドスピード』という、ただの金ヅルだ。  山下が山田に、こんな人から金をせしめていいのかと、こっそり揉めている最中に、稲垣にガールズバーのシステムを説明をされるという、四次元のような時間を体験する芦田。  これだけで100万円くらいもらってもいいような仕事の気もするが、1ファンから1億出させようとする山田の倫理観がどうなっているのか戸惑う間もなく、稲垣さんの方から「お願い」を聞いて欲しいとの申し出が。  1億の代償としてのお願い……そこそこのことは覚悟しないといけないだろう。  そこで提示されたのは、「サインと、写真と、あとクローズのワンシーンをやりたいんですけど」という、まさかの願い。  最後がなんなのか説明をしてる途中で、金がちらつき面倒くさくなったのか、「とりあえずサインします」と即行動に移す山田。既成事実を作ることで、カモを逃すまいとする心情だろう。  写真を撮る直前に、「これは一緒にやってくれることになったんですよね?」と絶妙なタイミングで確認する、悪党・山下。しかもワンシーンのくだりはうやむやだ。  しかしはっきりと「出します」との確約を取り付ける(現実的には2,000万円はすぐに出せるし、他にも起業している友人を誘ってくれるらしい)。  ただ視聴しているだけなのに、なぜか気まずい気持ちになるほど、とち狂った資金調達。クラウドファンディングもある意味、こういうことなのかもしれないが、金額も生々しさも、ずいぶん違う。  次回、「山田孝之、カンヌを下見する」  どうやら、せしめた金でカンヌを下見しに行ったらしき映像が。第1回の冒頭で観た映像は、まさかファンの金で行ったものなのか。そもそも、カンヌに下見する必要があるものなのか。疑問は尽きない。  そして、今回気になったのは、東宝でのあるやりとりだ。  山田は「東宝作品もなんかあんまカンヌのイメージがない」ので自身を含め「みんなにとって挑戦になる」のでは? と語った。いくら東宝で多く主演を張っている山田とはいえ、お節介というか心配になる発言だ。  これに対し、「幅広い世代に向けてのエンターテイメントという作品が多い」からだと東宝・山内は返す。  しかし、結果的に大ヒットとなった『シン・ゴジラ』のインタビューにおいて、総監督である庵野秀明は「人間ドラマを入れて欲しい」など、プロデューサーからの要求がストレスであったと正直に述べている。また、山内は当初、時間の都合で映画のメインともいえる「ヤシオリ作戦」の部分を、すべてやめる提案をしていたという。  結果、今回あのような「成功」になったものの、山内側の要求により「失敗」として世に出された可能性もあったし、事実そうなってしまった作品もあっただろう。山内は、酷評された実写版『進撃の巨人』の(15)プロデューサーも務めている。  今回の山田の発言は、ほとんどが理不尽なものかもしれないが、これに対峙することで山内側、東宝側、「大手映画会社」側の本音があぶり出されてこないか、期待してしまったのも事実だ。 「幅広い世代」とは誰なのか。「エンターテイメント」とは何なのか。果たしてそれは本当に届いているのものなのか?  むちゃくちゃなやりとりに笑わされながらも考えさせられてしまうのは、この番組の手口なのだろう。次回も期待したい。 (文=柿田太郎)

過去最低の13.9%……木村拓哉『A LIFE~愛しき人~』ドラマの根幹を揺るがす、院長の“キャラ変更”

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TBS系『A LIFE~愛しき人~』番組サイトより
 木村拓哉が、手術の腕に絶対の自信を持つ“職人外科医”を演じている日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)。キムタクにとってSMAP解散後初のピン仕事ということもあって注目が集まっていますが、第3話の視聴率は13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、過去最低に。ガッツリ予算をつぎ込んでいるTBSさんの心中お察しするばかりであります。  今回のゲスト患者は、謎の腹痛に苦しむ小学生・友梨佳ちゃん(石井小咲)。お母さんの実家に預けられているときだけお腹が痛くなるので、どうやら原因は心因性らしいということでしたが、その診断に納得ができないお母さんがセカンドオピニオンを取りに来院しました。  何を隠そう、沖田(木村)の専門は小児外科。今回も、院長の娘である小児科医・深冬(竹内結子)とともにサクっと原因を突き止め、さっそく手術の準備を進めます。  しかし、ここで問題が。  友梨佳ちゃんの腹痛を「心因性」と判断した以前の担当医が、小児外科治療学会の重鎮である蒲生教授なる人物だったのです。この病院で友梨佳ちゃんのお腹を開くということは、蒲生教授に逆らうということ。蒲生教授に逆らうと小児外科治療学会に居場所がなくなるのだそうです。深冬が小児科の指導医を目指していることもあって、沖田が所属する壇上記念病院では、友梨佳ちゃんの手術ができないという結論に。ひどい話です。  ひどい話なので、沖田は「だったら俺はここを辞める」と言い出しました。別の病院で、自分が友梨佳ちゃんの手術をすると。  しかし、沖田が病院を辞めると困るのが、副院長で深冬の入り婿でもある壮大(浅野忠信)です。深冬の脳には腫瘍があり、その手術ができるのは沖田しかいない。院長の娘であり副院長の妻である深冬を、壇上以外の病院で手術させるわけにもいきません。  そこで、副院長・壮大は独断で、沖田に友梨佳ちゃんの手術を許可します。ただし、小児科医としての将来がある深冬を手術に参加させないことを条件としました。  一度は深冬自身、「手術ができない」という結論を飲みこんでいましたので、沖田にとっては、なんの問題もない条件です。しかし、一本気な沖田の医師魂に心を打たれた深冬は直前になって翻意。「医者として一番大切なこと忘れてた」「目の前の命を救うことに一生懸命の医者でありたい」と言って手術への参加を沖田に直訴し、メスを握ります。ちなみにここまで、深冬が脳腫瘍による激しい頭痛に襲われて動きが鈍くなるシーンがたびたび描かれていますが、術中はなぜか大丈夫なようです。脳内麻薬が出てるとか、そういう理屈なんでしょうか。わかりません。  ところでこの病院の院長室と副院長室には、外科手術を生中継しているモニターがあります。院長・虎之介(柄本明)と副院長・壮大はそれぞれの部屋でモニターを眺めていましたが、友梨佳ちゃんの手術が行われていることを知らされていなかった院長は、沖田が執刀している姿を見て激昂! しかも…… 「深冬までいるじゃないかー!」  勢い込んで手術室に乗り込み「すぐに(腹を)閉じるんだ!」と怒鳴りつけるのでした。  今回、最初から最後まで蒲生教授に気を使って、友梨佳ちゃんの命を危険にさらしたのは、院長・虎之介でした。もともと「ビジネスよりも医療の本質を追及せよ」というキャラクターとして登場した院長でしたが、3話にして、もう「人の命」を蔑ろにしてしまった。これ、ドラマの根幹を揺るがすキャラ変更だと思うんですよね。  結果、友梨佳ちゃんの手術は成功します。院長が小学生の命を犠牲にしてまで守ろうとした「小児外科治療学会での娘・深冬の立場」も、電話一本でどうにでもなる問題でした。 「目の前の命を救う」ことが絶対的信念の沖田にとって、今回の院長の判断は、心の底から軽蔑すべきものだったはずです。今後、どれだけこの院長がいいことを言おうが、医師として正しい判断をしようが、「あのとき、友梨佳ちゃんを見殺しにしようとした」という事実は消えません。つまり、この序盤の段階で『A LIFE』は、院長という“理想の医師”を1人、殺してしまったということです。  まともに辻褄を合わせていくなら、もうこの病院の経営陣に沖田が信頼すべき人物はひとりもいません。院長と副院長のソリが合わないことも語られましたが、どちらも「患者の命が最優先」の医者ではないので、沖田が同調すれば矛盾が生じることになります。よって、ひとつの大きな流れになるはずだった「院内の派閥争い」に、沖田が積極的に関係することはできなくなったわけです。まあ、今回の院長のアレを気の迷いだったことにして、強引に進めるのかもしれませんが。  一方、もうひとつの流れである「深冬の脳腫瘍」については、壮大の沖田に対する嫉妬に火が付き始めていて、苦虫をかみ潰しながら「まだ好きなのか、深冬のこと……」とか言い出しました。もう絵に描いたようなメロドラマですが、こちらは浅野忠信のテンション芝居に見応えがあるので、まだまだ楽しめそうです。今回はそんなところで! (文=どらまっ子AKIちゃん)

過去最低の13.9%……木村拓哉『A LIFE~愛しき人~』ドラマの根幹を揺るがす、院長の“キャラ変更”

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TBS系『A LIFE~愛しき人~』番組サイトより
 木村拓哉が、手術の腕に絶対の自信を持つ“職人外科医”を演じている日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)。キムタクにとってSMAP解散後初のピン仕事ということもあって注目が集まっていますが、第3話の視聴率は13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、過去最低に。ガッツリ予算をつぎ込んでいるTBSさんの心中お察しするばかりであります。  今回のゲスト患者は、謎の腹痛に苦しむ小学生・友梨佳ちゃん(石井小咲)。お母さんの実家に預けられているときだけお腹が痛くなるので、どうやら原因は心因性らしいということでしたが、その診断に納得ができないお母さんがセカンドオピニオンを取りに来院しました。  何を隠そう、沖田(木村)の専門は小児外科。今回も、院長の娘である小児科医・深冬(竹内結子)とともにサクっと原因を突き止め、さっそく手術の準備を進めます。  しかし、ここで問題が。  友梨佳ちゃんの腹痛を「心因性」と判断した以前の担当医が、小児外科治療学会の重鎮である蒲生教授なる人物だったのです。この病院で友梨佳ちゃんのお腹を開くということは、蒲生教授に逆らうということ。蒲生教授に逆らうと小児外科治療学会に居場所がなくなるのだそうです。深冬が小児科の指導医を目指していることもあって、沖田が所属する壇上記念病院では、友梨佳ちゃんの手術ができないという結論に。ひどい話です。  ひどい話なので、沖田は「だったら俺はここを辞める」と言い出しました。別の病院で、自分が友梨佳ちゃんの手術をすると。  しかし、沖田が病院を辞めると困るのが、副院長で深冬の入り婿でもある壮大(浅野忠信)です。深冬の脳には腫瘍があり、その手術ができるのは沖田しかいない。院長の娘であり副院長の妻である深冬を、壇上以外の病院で手術させるわけにもいきません。  そこで、副院長・壮大は独断で、沖田に友梨佳ちゃんの手術を許可します。ただし、小児科医としての将来がある深冬を手術に参加させないことを条件としました。  一度は深冬自身、「手術ができない」という結論を飲みこんでいましたので、沖田にとっては、なんの問題もない条件です。しかし、一本気な沖田の医師魂に心を打たれた深冬は直前になって翻意。「医者として一番大切なこと忘れてた」「目の前の命を救うことに一生懸命の医者でありたい」と言って手術への参加を沖田に直訴し、メスを握ります。ちなみにここまで、深冬が脳腫瘍による激しい頭痛に襲われて動きが鈍くなるシーンがたびたび描かれていますが、術中はなぜか大丈夫なようです。脳内麻薬が出てるとか、そういう理屈なんでしょうか。わかりません。  ところでこの病院の院長室と副院長室には、外科手術を生中継しているモニターがあります。院長・虎之介(柄本明)と副院長・壮大はそれぞれの部屋でモニターを眺めていましたが、友梨佳ちゃんの手術が行われていることを知らされていなかった院長は、沖田が執刀している姿を見て激昂! しかも…… 「深冬までいるじゃないかー!」  勢い込んで手術室に乗り込み「すぐに(腹を)閉じるんだ!」と怒鳴りつけるのでした。  今回、最初から最後まで蒲生教授に気を使って、友梨佳ちゃんの命を危険にさらしたのは、院長・虎之介でした。もともと「ビジネスよりも医療の本質を追及せよ」というキャラクターとして登場した院長でしたが、3話にして、もう「人の命」を蔑ろにしてしまった。これ、ドラマの根幹を揺るがすキャラ変更だと思うんですよね。  結果、友梨佳ちゃんの手術は成功します。院長が小学生の命を犠牲にしてまで守ろうとした「小児外科治療学会での娘・深冬の立場」も、電話一本でどうにでもなる問題でした。 「目の前の命を救う」ことが絶対的信念の沖田にとって、今回の院長の判断は、心の底から軽蔑すべきものだったはずです。今後、どれだけこの院長がいいことを言おうが、医師として正しい判断をしようが、「あのとき、友梨佳ちゃんを見殺しにしようとした」という事実は消えません。つまり、この序盤の段階で『A LIFE』は、院長という“理想の医師”を1人、殺してしまったということです。  まともに辻褄を合わせていくなら、もうこの病院の経営陣に沖田が信頼すべき人物はひとりもいません。院長と副院長のソリが合わないことも語られましたが、どちらも「患者の命が最優先」の医者ではないので、沖田が同調すれば矛盾が生じることになります。よって、ひとつの大きな流れになるはずだった「院内の派閥争い」に、沖田が積極的に関係することはできなくなったわけです。まあ、今回の院長のアレを気の迷いだったことにして、強引に進めるのかもしれませんが。  一方、もうひとつの流れである「深冬の脳腫瘍」については、壮大の沖田に対する嫉妬に火が付き始めていて、苦虫をかみ潰しながら「まだ好きなのか、深冬のこと……」とか言い出しました。もう絵に描いたようなメロドラマですが、こちらは浅野忠信のテンション芝居に見応えがあるので、まだまだ楽しめそうです。今回はそんなところで! (文=どらまっ子AKIちゃん)

歴史は繰り返す……! 『就活家族 きっと、うまくいく』はゾッとするドラマだ!?

歴史は繰り返す……! 『就活家族 きっと、うまくいく』はゾッとするドラマだ!?の画像1
『就活家族 ~きっと、うまくいく~|テレビ朝日』より
 26日放送の『就活家族 きっと、うまくいく』の視聴率は9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。  さて、3話となる今回は、見事に家族の心が離れていく回でした。同僚の奸計によって、役員昇格どころか職を失った父親の富川洋輔(三浦友和)。後輩社員で洋輔に思いを寄せる川村優子(木村多江)の叔父の経営するコンサル系の会社「C&E総研」に、コネで入社することに。これで、とりあえず無職を脱したわけです。  しかしこのドラマ、そんなトントン拍子にはいきません。以前勤めていた超一流企業を超える報酬という破格の待遇でしたが、入社までの間に洋輔は問題を起こしてしまいます。  その問題というのが、息子・光(工藤阿須加)に内定をもたらした、国原就活塾の国原耕太(新井浩文)とのいざこざ。洋輔は、光の就活の行く末を案じるがあまり、国原が光に紹介した企業を調べ上げます。すると、その企業はいわゆる“ブラック企業”であることが判明。洋輔の頭の中は「悪徳就活塾、めちゃ許せんよなあ」でいっぱいになり、就活塾に殴り込み。  国原の正体が悪人かどうかは、まだ筆者はなんとも言えないところですが、この国原、めちゃくちゃ頭が切れるようで、殴り込みに来た洋輔の鞄にあった「C&E総研」のクライアント先の企業の情報をゲット。  翌日、C&E総研に国原が逆に殴り込みをかけ、洋輔はクライアントの情報を外部に漏らしたという、会社の信用にかかわる事態を引き寄せてしまいました。  ああ……! 歴史は繰り返す! 結局、この国原との問題に片がつくまで自宅で待機していてほしいと言われてしまった洋輔、新たなスタートは切れそうにありません。  娘の栞(前田敦子)は、上司の中原綾子(山本未來)の指示に従い、商品を売りつけるカモを探すために婚活パーティーに潜入。真壁雄斗(渡辺大)という恋人(?)がいる栞は、ふてくされた顔。  しかし、運良く医師の男性と知り合うことに成功。後日、ドライブデートで医師から「商品を売りつける相手を探していたんでしょ?」と言われます。渋る栞に「500万ぐらい買えばいいかな?」と、まさに渡りに船。栞の新しい仕事は、好転していくのかと思いきや、キスを迫る医師を押し返して、栞は逃亡。  真壁が栞に「おもしろい。本当に栞ちゃんって人生ナメてるんだね」と冗談ぽく言うシーンがあるんですけど、本当にナメてる。しかも、その真壁との関係が中原にバレてしまい、真壁は栞とセットで職を失いそうな感じがビンビンします。  内申書を取り違えたという、考えただけでゾッとするようなミスを犯し、その謝罪対応に追われている、中学校教師で母の水希(黒木瞳)。しかし、もちろんうまくいくわけなく、引きこもりになった生徒の父親(松澤一之)は「聖職者のつもりか」激おこ。水希もまた、窮地に追い込まれます。  水希なりの誠意だとは思うんですけど、生徒へ差し入れた詩集のタイトルが『孤独と闇の中から』だったり、机に突っ伏す生徒に向かって「乗り越えなきゃ何も始まらないじゃないですか!」と逆撫でしまくり。挙げ句に、校長に「学校にも責任があるんじゃないでしょうか!?」と逆ギレ。とにかく、このオンナの身勝手さがひしひしと伝わってきます。  生徒が進学先の高校で受けた、全裸にさせられ晒し者になるというイジメを、水希が同じく全裸になることで収めようとしますが、見かねた生徒が「もういいよ先生」と言ったことで一件落着。……したのか? してない感じがする。すごく不安。  家長の洋輔は、昔ながらの父親像として描かれています。かわいさ余って憎さ百倍よろしく、光・栞の立ち居振る舞いが逐一気になり、ああだこうだと小言を垂れ流します。  子どもから見れば、それはいわば単なる“老害”にしか映らないので、いつも以上に意思の疎通が難しくなり、光にとっては国原に対する糾弾が、栞にとっては「水商売のつもりか」という一言が決定的なものとなり、2人の子どもたちの心は、完全に洋輔から離れていきました。  一方、水希は、川村と一緒に出社する洋輔を目撃。互いが互いに隠し事を持っている夫婦の会話は、以前のようにはいきません。勘繰るように、遠回しの会話が夫婦間を冷ややかなものにしていくでしょう。  というのが、今回のお話。それにしても、脚本がすばらしい。このドラマ、各々の職場パートと家庭パートに分かれるんですが、今のところ光以外の3人は、職場の出来事を家庭に持ち込んでいないんですね。それぞれが自分の胸の中にしまっているだけ。  だけれど、洋輔と光と国原の件みたいに、それぞれの職場パートの小さな要素が数珠つなぎになっている。3話でこの展開。これから先に、富川一家は間違いなく4人仲良く路頭に迷うでしょうが、一体何がどのようにフックするのか、目を皿のようにしてウォッチしていきたいです。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)

逃れられない母娘関係の呪縛……『お母さん、娘をやめていいですか?』が描く、“愛情”という名の暴力

逃れられない母娘関係の呪縛……『お母さん、娘をやめていいですか?』が描く、愛情という名の暴力の画像1
『お母さん、娘をやめていいですか?』|NHK ドラマ10
「ママには超能力があるんだと思う。だって、離れていても、私が困っているのがわかる」  時に親友のように、時に恋人のように仲がよい母娘。  娘は、仕事や恋愛の状況、悩みを逐一報告し、母はそれに丁寧に答えていく。母も娘も、お互いが誰よりも相手が自分をわかってくれる存在だと認め、誰よりも自分が相手のことをわかると自負している。  そんな蜜月の関係の危うさを描いたのが『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)だ。  娘・美月を波瑠が、母・顕子を斉藤由貴が演じている。親子役がとてもしっくりくる2人だ。  斉藤は『はね駒』(1986年)、波瑠は『あさが来た』(2015年)と、ともに朝ドラの主演を演じた2人が同じNHKドラマで母娘を演じているという関係性も面白い。  この母娘は、ともに朝ドラヒロインのように「善良」な人だ。基本的に明るく前向きで、相手のことを思いやっている。この2人の関係性を、ドラマでは繰り返し描いている。  たとえば、新築する家の壁紙とフローリングを画像で確認するシーンだ。 「これって、お願いした色?」 と聞き返す母は、頬に手を当て、何やら考えあぐねている。何か不服なことがあるときのクセらしい。  そんな様子の母を見て、娘は言う。 「思ったより、濃くない?」 「そう、ママもそう思う」  2人の意向を受け、業者が少し薄い色に替えると、母が満足げな顔をする。  それを見た娘は、すかさず言うのだ。 「うん、いい! 私、こっちのほうが好き!」 「そう? みっちゃんがそう言うのなら、そうしようか」  母は、娘を思いやって自分の意見を主張せず、娘の好みに合わせようとする。娘は、母を思いやって母の意見を先回りしてくみ取り、自分の意見のように主張する。そうして母は、娘の意見として、自分の思い通りに事を運んでいく。そこに、娘の本当の好みは入っていない。母の好みをくんだ上での好みだ。  ここでのポイントは、どちらもまったく悪気がないことだ。むしろ、お互いにお互いを思いやり尊重し、“共犯関係”が成立している。  そんな2人がひとりの男性と出会うことによって、その関係性に歪みが生じてくる。  彼女たちが家を新築する際、担当となった現場監督・松島(柳楽優弥)である。  母が人形作りのアシスタントをしているのも、子どもを自分の分身=人形のように扱うメタファーだろうし、この家族が家の新築を始めたのも、これから彼女たちの関係性を再構築するメタファーだろう。それを“指揮”することになるのが、松島なのだ。  彼は、持ち前の人懐っこさと積極性で、2人の間に入り込んでいく。  最初に彼に好感を持った母は、「なんかお似合いね」「(松島を)デートに誘っていいわよ」と美月に提案する。  娘は困惑するが、母に勧められたから渋々了承するのだ。  母娘の関係性に亀裂が入ったのは、このデートが発端だった。  そこで娘は、母が2人を尾行している姿を見てしまう。 「超能力がある」みたいに自分のことをわかってくれるのは、実は母が彼女を尾行したり、日記を盗み見たりして監視していたからだったのだ。動揺する娘に、彼は「もっと自分の好みを主張したほうがいい」と諭す。「自分の好みを言っている」と反論する彼女に、彼はこう返す。 「僕も母の顔色ばっかり見る子どもだったんで、君のことが全部わかる」  お互いがお互いを「全部わかる」と思い合う関係。それは一見、幸福だが、一皮むけば恐怖にほかならない。気持ちなんて、自分にだってわからない。にもかかわらず、愛情さえあれば相手の気持がわかる、と錯覚してしまう。 「全部わかる」は、「そんなはずじゃない」に一瞬で変容する。自分が思っている相手の像とは違う言動を目にしてしまったら、「そんなの、本当のあなたではない」と思ってしまう。  それは愛情の暴力だ。そこに「愛しているから」とか「思いやっているから」という“正義”が入っているから、たちが悪い。  悪気のない正義ほど、強く、怖いものはないのだ。お互いがお互いを好きすぎることから生じる歪み。それはあまりにも切なく、恐ろしい。ホームドラマであり、母娘の“ラブ”ストーリーであり、サイコ・ホラーかのようでもある。  母娘は、ついにぶつかり叫び合う。 「あなたの気持ちをこの世で一番大事に思っているのは、ママなのよ!」 「それ、私の気持ちじゃない!」  彼女たちの大きな目が、震えている。  そう、このドラマは目が印象的なドラマだ。みんな目が強い。斉藤由貴の常に狂気をはらんだ目と、波瑠の常に何かに戸惑っているような目、そして、柳楽優弥の力強く見据えているようで、どこかくすんでいる目。  第3話以降、母の「暴走」が本格化していくという。そのとき、彼女たちの目は、どのように変化していくのだろうか? (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

逃れられない母娘関係の呪縛……『お母さん、娘をやめていいですか?』が描く、“愛情”という名の暴力

逃れられない母娘関係の呪縛……『お母さん、娘をやめていいですか?』が描く、愛情という名の暴力の画像1
『お母さん、娘をやめていいですか?』|NHK ドラマ10
「ママには超能力があるんだと思う。だって、離れていても、私が困っているのがわかる」  時に親友のように、時に恋人のように仲がよい母娘。  娘は、仕事や恋愛の状況、悩みを逐一報告し、母はそれに丁寧に答えていく。母も娘も、お互いが誰よりも相手が自分をわかってくれる存在だと認め、誰よりも自分が相手のことをわかると自負している。  そんな蜜月の関係の危うさを描いたのが『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)だ。  娘・美月を波瑠が、母・顕子を斉藤由貴が演じている。親子役がとてもしっくりくる2人だ。  斉藤は『はね駒』(1986年)、波瑠は『あさが来た』(2015年)と、ともに朝ドラの主演を演じた2人が同じNHKドラマで母娘を演じているという関係性も面白い。  この母娘は、ともに朝ドラヒロインのように「善良」な人だ。基本的に明るく前向きで、相手のことを思いやっている。この2人の関係性を、ドラマでは繰り返し描いている。  たとえば、新築する家の壁紙とフローリングを画像で確認するシーンだ。 「これって、お願いした色?」 と聞き返す母は、頬に手を当て、何やら考えあぐねている。何か不服なことがあるときのクセらしい。  そんな様子の母を見て、娘は言う。 「思ったより、濃くない?」 「そう、ママもそう思う」  2人の意向を受け、業者が少し薄い色に替えると、母が満足げな顔をする。  それを見た娘は、すかさず言うのだ。 「うん、いい! 私、こっちのほうが好き!」 「そう? みっちゃんがそう言うのなら、そうしようか」  母は、娘を思いやって自分の意見を主張せず、娘の好みに合わせようとする。娘は、母を思いやって母の意見を先回りしてくみ取り、自分の意見のように主張する。そうして母は、娘の意見として、自分の思い通りに事を運んでいく。そこに、娘の本当の好みは入っていない。母の好みをくんだ上での好みだ。  ここでのポイントは、どちらもまったく悪気がないことだ。むしろ、お互いにお互いを思いやり尊重し、“共犯関係”が成立している。  そんな2人がひとりの男性と出会うことによって、その関係性に歪みが生じてくる。  彼女たちが家を新築する際、担当となった現場監督・松島(柳楽優弥)である。  母が人形作りのアシスタントをしているのも、子どもを自分の分身=人形のように扱うメタファーだろうし、この家族が家の新築を始めたのも、これから彼女たちの関係性を再構築するメタファーだろう。それを“指揮”することになるのが、松島なのだ。  彼は、持ち前の人懐っこさと積極性で、2人の間に入り込んでいく。  最初に彼に好感を持った母は、「なんかお似合いね」「(松島を)デートに誘っていいわよ」と美月に提案する。  娘は困惑するが、母に勧められたから渋々了承するのだ。  母娘の関係性に亀裂が入ったのは、このデートが発端だった。  そこで娘は、母が2人を尾行している姿を見てしまう。 「超能力がある」みたいに自分のことをわかってくれるのは、実は母が彼女を尾行したり、日記を盗み見たりして監視していたからだったのだ。動揺する娘に、彼は「もっと自分の好みを主張したほうがいい」と諭す。「自分の好みを言っている」と反論する彼女に、彼はこう返す。 「僕も母の顔色ばっかり見る子どもだったんで、君のことが全部わかる」  お互いがお互いを「全部わかる」と思い合う関係。それは一見、幸福だが、一皮むけば恐怖にほかならない。気持ちなんて、自分にだってわからない。にもかかわらず、愛情さえあれば相手の気持がわかる、と錯覚してしまう。 「全部わかる」は、「そんなはずじゃない」に一瞬で変容する。自分が思っている相手の像とは違う言動を目にしてしまったら、「そんなの、本当のあなたではない」と思ってしまう。  それは愛情の暴力だ。そこに「愛しているから」とか「思いやっているから」という“正義”が入っているから、たちが悪い。  悪気のない正義ほど、強く、怖いものはないのだ。お互いがお互いを好きすぎることから生じる歪み。それはあまりにも切なく、恐ろしい。ホームドラマであり、母娘の“ラブ”ストーリーであり、サイコ・ホラーかのようでもある。  母娘は、ついにぶつかり叫び合う。 「あなたの気持ちをこの世で一番大事に思っているのは、ママなのよ!」 「それ、私の気持ちじゃない!」  彼女たちの大きな目が、震えている。  そう、このドラマは目が印象的なドラマだ。みんな目が強い。斉藤由貴の常に狂気をはらんだ目と、波瑠の常に何かに戸惑っているような目、そして、柳楽優弥の力強く見据えているようで、どこかくすんでいる目。  第3話以降、母の「暴走」が本格化していくという。そのとき、彼女たちの目は、どのように変化していくのだろうか? (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

『東京タラレバ娘』日テレ“枕営業シーン”全カット! “彼シャツ”姿の榮倉奈々にネット歓喜

『東京タラレバ娘』日テレ枕営業シーン全カット!彼シャツ姿の榮倉奈々にネット歓喜の画像1
 30歳を迎えた女性3人が、「男作らなきゃ!」と焦る様を描く『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)。25日放送の第2話は、初回から2.3%ダウンの11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。 「40歳までに結婚しなきゃ!」いう原作コミックを、「33歳までに結婚しなきゃ!」という設定に変更したドラマ版。焦り度合いに大きな差が生じているだけに、初回放送後には、「原作のシビアさがまるでない」「結婚適齢期の女が、キャッキャしてるだけ」と酷評も目立ちました。  その辺、第2話で挽回できるでしょうか? あらすじを振り返ります。

男日照りで、急に“おさせ”に……

 回転寿司屋で「あ~あ、どこ行った、運命のいい男~」「胸が張り裂けるような恋愛がした~い」とぼやく香(榮倉奈々)。挙げ句、「いい男が皿に乗って回ってくればいいのに」と妄想し始め、その中で「一番年収の高い男」を取ると宣言します。香は“3人の中で一番美人”なのに、2年半も彼氏がいないのだそうです。  そんな中、脚本家の倫子(吉高由里子)が手掛けるネットドラマの主題歌を担当する人気バンドのライブに、みんなで行くことに。ライブが始まると、香はギタリストの涼(平岡祐太)を見てびっくり。昔、同棲していたものの、経済力のなさに嫌気がさし、捨てた男でした。  終演後、楽屋へ挨拶に行くと、「香にまた会えた!」と香を抱きしめ、再会を喜ぶ涼。しかし、すかさずモデルの“今カノ”が登場します。  いつもの飲み屋で「抱きしめられて、舞い上がったのにぃー!」と荒れる香。再び恋愛を回転寿司になぞらえ、「涼ちゃんの皿がもう一度回ってきたと思ったら、もう別の人のものだった……」と、皿を取り逃したことを悔います。  しかし、そんな香の気も知らず、「会いたい」「待ってる」と迫ってくる涼。結局、香は会いに行ってしまい、「香に見せたかったものがあるんだ」と家に連れ込まれ、窓の前にそびえ立つ東京タワーを前に、「約束したよな。あのボロイアパートから見える東京タワーより、何倍もでかい東京タワー見せてやるからって」と口説かれ、そのままヤられちゃいました。  一方、ドラマプロデューサーの早坂(鈴木亮平)をギャルのマミ(石川恋)に取られて落ち込む倫子は、さらに仕事まで若い脚本家・まりか(筧美和子)に取られ、大荒れ。恋愛にブランクがあるせいで、イマドキ女子の恋愛観が書けなくなっていたことに気付いた倫子は、ひとり酒を煽り、酔いつぶれてしまいます。  そんな倫子に、普段は「一生、タラレバつまみに酒飲んでろよ」と毒づいているモデルのKEY(坂口健太郎)ですが、この日は倫子をおんぶして家まで送り届けることに。家に着いても、「男日照りで仕事もない、からっからに乾いた女、終わってるでしょ」「こっから挽回できる気がしない」と弱音を吐き続ける倫子に、KEYは突然「じゃあ、試してみる? 俺とヤッてみる?」とキスをかまし、こちらもヤッちゃいました。

枕営業のくだりは、やっぱり全カット

 第2話は、「バンドマンの女関係はクソ」の一言に尽きるますね。最近、バンドマンの“ゲス不倫”報道が続いていますが、この「バンドマンの女関係はクソ」が、真面目な恋愛を求める世の若い女性に広まるだけでも、このドラマの意味があったと言えそう。さらに、平岡の少年のような笑顔が、そのクソッぷりを最大限に表現しています。すばらしい演技です。  また、なんだか唐突に倫子をセックスに誘った感じのKEYですが、原作の誘い方は全く異なります。そもそも、原作のまりかは、プロデューサーに枕営業をしています。  倫子は、まりかを尾行して、枕営業の現場を押さえますが、KEYに「そんなの、どこでもフツーにある話」「たかがセックスだろ。そんなの、この業界じゃただのスキンシップだろうが」と説教された挙げ句、「俺に枕営業してみろよ」と迫られ、おセックスへと進むわけです。  なるほど。これ絶対、日テレでは放送できませんね。業界に枕営業が蔓延していることを認めるようなもんですから。しかも、まりか役は、『テラスハウス』(フジテレビ系)スタッフからのセクハラ被害疑惑が報じられたことのある筧ですし、いろいろ生々しくなりそう……(関連記事)。

白T姿の榮倉奈々に、ネットがお祭り状態

 そういえば、初回に比べ、「結婚」「出産」というワードがあまり出てこなかったせいか、原作との年齢設定の差はさほど感じませんでした。女のシビアさなどは考えず、妙齢女性の恋愛模様として、ぼんやり眺めるべきドラマなのかもしれません。  一方、ネットの評判を見ると、「榮倉奈々がかわいくなった」という声がかなり目立ちます。特に今回、香が涼の家にお泊りするシーン。男物の白Tシャツを1枚着た榮倉が登場すると、「これは、可愛すぎてヤバイ!」「榮倉奈々の彼シャツシーンに爆死」「榮倉奈々様の御御足」とお祭状態に。賀来賢人との結婚を発表し、新妻となった榮倉ですが、ここに来て、世の男性の心をわしづかみにしたようです。  恋愛に切羽詰った挙げ句、香と倫子のお股がユルくなってしまった第2話。次回は、いよいよ小雪(大島優子)がメーンのお話のようです。最近、演技が自然になってきたと評判の大島ですから、お手並み拝見をいきましょう。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

『東京タラレバ娘』日テレ“枕営業シーン”全カット! “彼シャツ”姿の榮倉奈々にネット歓喜

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 30歳を迎えた女性3人が、「男作らなきゃ!」と焦る様を描く『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)。25日放送の第2話は、初回から2.3%ダウンの11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。 「40歳までに結婚しなきゃ!」いう原作コミックを、「33歳までに結婚しなきゃ!」という設定に変更したドラマ版。焦り度合いに大きな差が生じているだけに、初回放送後には、「原作のシビアさがまるでない」「結婚適齢期の女が、キャッキャしてるだけ」と酷評も目立ちました。  その辺、第2話で挽回できるでしょうか? あらすじを振り返ります。

男日照りで、急に“おさせ”に……

 回転寿司屋で「あ~あ、どこ行った、運命のいい男~」「胸が張り裂けるような恋愛がした~い」とぼやく香(榮倉奈々)。挙げ句、「いい男が皿に乗って回ってくればいいのに」と妄想し始め、その中で「一番年収の高い男」を取ると宣言します。香は“3人の中で一番美人”なのに、2年半も彼氏がいないのだそうです。  そんな中、脚本家の倫子(吉高由里子)が手掛けるネットドラマの主題歌を担当する人気バンドのライブに、みんなで行くことに。ライブが始まると、香はギタリストの涼(平岡祐太)を見てびっくり。昔、同棲していたものの、経済力のなさに嫌気がさし、捨てた男でした。  終演後、楽屋へ挨拶に行くと、「香にまた会えた!」と香を抱きしめ、再会を喜ぶ涼。しかし、すかさずモデルの“今カノ”が登場します。  いつもの飲み屋で「抱きしめられて、舞い上がったのにぃー!」と荒れる香。再び恋愛を回転寿司になぞらえ、「涼ちゃんの皿がもう一度回ってきたと思ったら、もう別の人のものだった……」と、皿を取り逃したことを悔います。  しかし、そんな香の気も知らず、「会いたい」「待ってる」と迫ってくる涼。結局、香は会いに行ってしまい、「香に見せたかったものがあるんだ」と家に連れ込まれ、窓の前にそびえ立つ東京タワーを前に、「約束したよな。あのボロイアパートから見える東京タワーより、何倍もでかい東京タワー見せてやるからって」と口説かれ、そのままヤられちゃいました。  一方、ドラマプロデューサーの早坂(鈴木亮平)をギャルのマミ(石川恋)に取られて落ち込む倫子は、さらに仕事まで若い脚本家・まりか(筧美和子)に取られ、大荒れ。恋愛にブランクがあるせいで、イマドキ女子の恋愛観が書けなくなっていたことに気付いた倫子は、ひとり酒を煽り、酔いつぶれてしまいます。  そんな倫子に、普段は「一生、タラレバつまみに酒飲んでろよ」と毒づいているモデルのKEY(坂口健太郎)ですが、この日は倫子をおんぶして家まで送り届けることに。家に着いても、「男日照りで仕事もない、からっからに乾いた女、終わってるでしょ」「こっから挽回できる気がしない」と弱音を吐き続ける倫子に、KEYは突然「じゃあ、試してみる? 俺とヤッてみる?」とキスをかまし、こちらもヤッちゃいました。

枕営業のくだりは、やっぱり全カット

 第2話は、「バンドマンの女関係はクソ」の一言に尽きるますね。最近、バンドマンの“ゲス不倫”報道が続いていますが、この「バンドマンの女関係はクソ」が、真面目な恋愛を求める世の若い女性に広まるだけでも、このドラマの意味があったと言えそう。さらに、平岡の少年のような笑顔が、そのクソッぷりを最大限に表現しています。すばらしい演技です。  また、なんだか唐突に倫子をセックスに誘った感じのKEYですが、原作の誘い方は全く異なります。そもそも、原作のまりかは、プロデューサーに枕営業をしています。  倫子は、まりかを尾行して、枕営業の現場を押さえますが、KEYに「そんなの、どこでもフツーにある話」「たかがセックスだろ。そんなの、この業界じゃただのスキンシップだろうが」と説教された挙げ句、「俺に枕営業してみろよ」と迫られ、おセックスへと進むわけです。  なるほど。これ絶対、日テレでは放送できませんね。業界に枕営業が蔓延していることを認めるようなもんですから。しかも、まりか役は、『テラスハウス』(フジテレビ系)スタッフからのセクハラ被害疑惑が報じられたことのある筧ですし、いろいろ生々しくなりそう……(関連記事)。

白T姿の榮倉奈々に、ネットがお祭り状態

 そういえば、初回に比べ、「結婚」「出産」というワードがあまり出てこなかったせいか、原作との年齢設定の差はさほど感じませんでした。女のシビアさなどは考えず、妙齢女性の恋愛模様として、ぼんやり眺めるべきドラマなのかもしれません。  一方、ネットの評判を見ると、「榮倉奈々がかわいくなった」という声がかなり目立ちます。特に今回、香が涼の家にお泊りするシーン。男物の白Tシャツを1枚着た榮倉が登場すると、「これは、可愛すぎてヤバイ!」「榮倉奈々の彼シャツシーンに爆死」「榮倉奈々様の御御足」とお祭状態に。賀来賢人との結婚を発表し、新妻となった榮倉ですが、ここに来て、世の男性の心をわしづかみにしたようです。  恋愛に切羽詰った挙げ句、香と倫子のお股がユルくなってしまった第2話。次回は、いよいよ小雪(大島優子)がメーンのお話のようです。最近、演技が自然になってきたと評判の大島ですから、お手並み拝見といきましょう。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

桐谷美玲がフジ4月期「木10」ドラマで主演決定! “爆死濃厚”でもオファーを断れないワケ

桐谷美玲がフジ4月期「木10」ドラマで主演決定! 爆死濃厚でもオファーを断れないワケの画像1
 桐谷美玲が4月期にフジテレビ系でオンエアされる連続ドラマ『人は見た目が100パーセント』(木曜午後10時~)で主演を務めることがわかった。  同ドラマの原作は、2014年から女性コミック誌「BE・LOVE」(講談社)で連載され、昨年までに単行本が4巻出されている大久保ヒロミ氏の同名漫画。作中で主人公たちは「女子モドキ(JSM)」と称され、10~40代の女性から多くの支持を集めている。  桐谷が演じる主人公・城之内純は、製紙会社に勤務するマジメで、見た目は冴えない“リケジョ”の研究員。研究に没頭し、「女子力」や「美」に背を向けた人生を歩んできたばかりに、おしゃれ偏差値が最底辺になってしまった。しかし仕事の都合から、自分は「女子」ではなく、「女子モドキ」なのかもしれないことに気がつき、研究室の同僚女子2人と一緒に流行のメイク、ファッション、美容など「美の特別研究」を始めることになる。彼女たちは女性たちが求める「美」を自分たちのものにして、「ステキ女子」になれるのか、イケメン男子との素敵な恋の機会は訪れるのか、といったところが見せ場となるラブコメディーだという。  桐谷はフジでは、15年9月から11月に放送されたNetflixとのネット連動ドラマ『アンダーウエア』で主演するも、ゴールデン帯で放送されていた再編集版は、最終話が土曜日の日中へとスライドしたこともあり3%台を記録するなど大爆死。昨年7月期には、看板枠の“月9”『好きな人がいること』で主演したが、全話平均8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、これまた爆死している。テレビ朝日系では、昨年1月期に金曜ナイトドラマ『スミカスミレ 45歳若返った女』で主役を務めたが、平均6.5%とイマイチで、すっかり“低視聴率女優”のレッテルを貼られてしまった感がある。  近年、フジはドラマの視聴率低迷で、大物俳優・女優を次々に潰してしまい、オファーをかけても、主役級の俳優・女優から断られまくっているともいわれている。そんな背景もあり、フジは数字を取れないのがわかっていても、ネームバリューはそれなりにある桐谷に声をかけたものと思われる。  今回、桐谷が主演する「木10」枠は、「日9」ドラマほどではないものの、まるで数字が取れていない。この枠で最後に視聴率2ケタ台に乗ったのは、14年10月期『ディア・シスター』(石原さとみ&松下奈緒主演)までさかのぼらなければならない。15年1月期から前クールまで、8期連続で1ケタ台が続いており、その間には北川景子、篠原涼子、松嶋菜々子、天海祐希らの大物に、ことごどく赤っ恥をかかせてきた。今クールの『嫌われる勇気』(香里奈主演)も、初回=8.1%、第2話=6.4%と低調で、まさに“鬼門”となっており、同枠での主演は役者側に大きなリスクがある状況だ。  ほとんど爆死濃厚ともいえるフジのオファーを桐谷が断れないのは、なぜなのか? 「そもそも数字を持っていない桐谷が爆死したところで、そんなに大きなダメージはありません。『フジだから視聴率が悪かった』との言い訳もできます。松嶋や天海らの超大物とは、置かれている立場も違います。それだったら、オファーを受けた方が得策なのです。所属事務所スウィートパワーからしてみれば、エースの堀北真希が妊娠・出産で休業状態にあるため、桐谷と黒木メイサには稼いでもらうしかありません。その黒木も第2子の妊娠が判明し、桐谷は“頼みの綱”なのです。そういったこともあり、せっかくの主役オファーを桐谷が断れるような状況にはないのでしょう」(テレビ制作関係者)  今回のドラマで、桐谷は「女子力ゼロのリケジョ」役に挑むわけだが、昨年12月には、美容雑誌「VOCE」(講談社)が選ぶ「2016年最も美しい顔」を受賞するなど、ルックスだけは多くの同性、異性から好まれているだけに、視聴者から「桐谷が女子力ゼロとかリアリティがなく、感情移入できない」「フェリス女学院文学部出身の桐谷がリケジョ役って、イメージできない」などと揶揄されそう。まだ相手役も発表されていない段階だが、今度こそは悲願の視聴率2ケタ獲得はなるか、注目されるところだ。 (文=田中七男)