サイゾーなのに……! 嵐・相葉雅紀主演の月9『貴族探偵』を初回から絶賛し続けた「たったひとつの理由」

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フジテレビ系『貴族探偵』番組サイトより
 なんだか大仰な見出しをつけてしまいましたが、面白かったから面白かったと書いていただけなんです。この3カ月、読者のみなさんの「サイゾーなのに……!」という反応が楽しかったので、つい、すみません。 (過去のレビューはこちらから)  さて、『貴族探偵』(フジテレビ系)の最終回ですが、まあ正直、震えたし、痺れました。テレビを見ていて「画面に飲まれる」という感覚を、久しぶりに味わったような気がします。見終わった瞬間は、原稿やべえな、どうしようかなと、ちょっとこれは言葉にならんぞという気分で。原作者の麻耶雄嵩さん風にいえば「ハレルヤ!」の一言です。はい。  それにしても、この足腰の強靭さというか、ブレなさはなんなのでしょう。最後の最後まで、きっちり本格ミステリーでありながら、とびきり楽しいエンタメ作品でした。おまけに、鮮やかな月9でもあった。もうね、ヒーローですよ。このドラマを作った人たちは、完全無欠の比類なきヒーローです。どうしよう、ホントに書くことないくらい総決算で、いいところが全部出た最終回でした。  もう、せっかく「初回から絶賛し続けた」と見出しを立てたことですし、第1話から自分が書いたレビューの一部を抜粋して、終わってみてどうだったかを考えてみることにします。手抜きじゃないよ。 【第1話】麻耶さんによる事件設計なので、どれだけ演出面で弾けても根幹がブレないのです。原作の段階で、「謎を作る」「謎を解く」という作業そのものに、作家の魂が込められているからです。記事参照)  やっぱりまず、このドラマを底支えしたのは「謎の設計」そのものの強さ・安定性だったと思います。でも、回を追うごとに感じたのは、このドラマの作り手の方々が、ただ原作をなぞればいいとは、全然思ってないなということで。麻耶さんの作る事件って、飛距離が長くて破壊力がある反面、余白もけっこう存在していたんだと思うんです。そういう余白を「映像ならでは」「連ドラならでは」で埋めていく、ある意味で原作の事件推理に対する批評的な創作が行われているな、と感じていました。なかなか、相当な自信と決意がないとできることじゃないと思います。 【第2話】もともと当代きっての推理作家が脳汁を噴出させながら組み上げた精緻な事件設計を一度解体し、その本質を変容させないまま再構築するという作業にフジテレビが挑み、成功させているのです。記事参照)  第2話の段階で、すでに「これは大変なことをやってるぞ」という感触だった『貴族探偵』でしたが、全話終わった今考えると、これを単話でやりつつ、全11話を通じてもやってた、多重のレイヤーでやってたわけですから、とんでもないと思います。同じ第2話のレビューでは「最後までうまくいったら偉業だと思う」とも書いてましたが、ハイハイ、軽々と偉業達成です。おめでとうございます。偉そうに言ってすみません。 【第3話】私が原作を読んで「足りない」と感じていたものが、ドラマではありありと画面に現れているからです。精巧な骨格標本が、血肉をまとってイキイキと疾走し始めた。その興奮にヤラれてしまっているんです。記事参照)  こういう疾走感というか、人物の血肉感を大きく引っ張っていたのが、今考えれば鼻さん(生瀬勝久)なんですよね。このころはまだ貴族も使用人ズもぶっきらぼうだし、愛香(武井咲)は無能で頼りないし、ほかの人はだいたい死ぬか殺してるかだし、いわゆる視聴者から見て「乗れる」キャラクターとして、鼻さんが躍動していたからこそ、推理が始まるまでの捜査パートを、動的なものとして楽しむことができたのだと思います。何しろ、鼻さんが出てる間は相葉ちゃんが出ないわけですので、課せられたハードルは高かったはずです。 【第4話】松重豊を風呂に入れたり座敷わらしを映り込ませて話題作りも怠らない。そういうわけで、今回の『貴族探偵』って、かなり全方位的に全力で頑張ってると思うんですけど記事参照)  松重豊を裸にするとか、幽霊映り込み騒ぎを誘発するとか、本来ならあんまり歓迎したくない無駄な演出である反面、最近の連ドラではむしろこうした話題作りの挿入こそがセオリーになりつつあるような気がしてるんです。見慣れた話題作り、よくある奇をてらった演出……普段なら「そんなことやってるからフジはダメなんだよ」とか書き殴るところですが、ここまで見てきて全然ダメじゃないから仕方がないよね。好意的に受け取っちゃうよね。という話。 【第5話】別に原作通り作ったって面白いだろうに、こうした複雑なシナリオの改編・拡張を、オリジナルで構築することを、フジテレビの現場の人たちは選んだんです。実に誇り高き創作行為だと思いますよ。記事参照【第6話】それはフジテレビが、この『貴族探偵』を単に原作モノの翻訳ドラマとして作るのではなく、あくまで「1クールの連続ドラマ」として成立させようとした結果なのだと思います。記事参照)  この第5~6話から、『貴族探偵』は原作を離れて、本格的なチャレンジを始めることになりました。愛香の師匠である喜多見切子(井川遥)が「死んでいる」と明示されることで、貴族探偵に対する愛香の心情に明確な変更が与えられることになります。  あ、今気付いたんですが、このレビューで武井咲のお芝居について一度も触れてませんでした。最終回まで見た今も、特に何も語るべき印象がないんです。基本的にこの作品の語り手は愛香なので、視聴者の目線は愛香を通すことになる。そこに違和感があっては、視聴者の没入を妨げることになります。  武井咲には、まるで妨げられた感じがしない。  これが武井さんのキャラによるものか、演技スキルによるものかわかりませんが、そういう意味で完璧な仕事だったのだと思います。お顔もけっこう好きよ。 【第7話】ところが今回、貴族探偵の秘書・鈴木として仲間由紀恵が実際に画面に登場しました。そして、この鈴木が貴族の命令によって「Giri」のアップデートに介入し、アプリをハッキングしたことが明かされました。記事参照)  これ、ホントにびっくりしましたよね。この回のレビューにも書いていますが、「Giri」の声が仲間由紀恵なのって、いかにもフジテレビ的な賑やかしだと思ってたんです。そういう自局のパブリックイメージを逆手に取っていたこともまた批評的だなと感じた次第ですし、何しろミステリーに触れていて「騙されて痛快」という感触を得られるというのは、これは最高のギミックですからね。 【第8話】小さなパズルの精巧さにばかり気を取られていましたが、それは、全話を通じたとてつもなく巨大なクリエイティブのごく一部だったんです。記事参照)  しかも、たぶんホントに撮影しながらシナリオ作ってたわけでしょう。ちょっと想像できないんです。どこまで準備がしてあって、どこを撮影中に作ったのか、とか。  自分に刺さるか刺さらないか、好みかどうかは別として、「巨大だ」と感じる作品ってあると思うんです。映画でいえば最近のジェームズ・キャメロンだったりクリストファー・ノーランだったり。そういう大作然とした作品に感じる畏怖のようなものが芽生え始めたのが、このころでした。  でも、そういう畏怖も、最終回で「みんなスッキリ!」しちゃった。「完全なる月9」に鮮やかな着地を決めたもんで、「あ、月9だった!」と。長い旅から帰ってきたような、心地よい解放感というか、そういうやつです。 【第9話】ここのスタッフは、原作の推理劇としての強度を信じ切ることはもちろん、自分たちが勝手に構築した「『貴族探偵』は一方で楽しいバカドラマですよ」という映像作家としての主張と技量も、とことん信じ切っている。記事参照)  それもそうなんですが、バカドラマとして成立した要素として、すごく大きいのは、やっぱり「30周年の月9だった」ってことなんだと思うんです。どれだけ能力が優れていても、予算がなかったらここまでバカ騒ぎできなかったと思う。第2話の謎解きで使われた数分間のストップモーションアニメなんて、あれを作る予算だけで裏番組の『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS)が何本撮れるのかと。  このドラマに批判的な意見の一部として「麻耶だし、地味に深夜でやるべきだった」というのがあって、それはそれで一理あると思うんですが、やっぱりこの楽しさというのは、麻耶なのに予算を投下したフジテレビ上層部の英断(蛮勇?)によるものだったと思います。ありがとう蛮勇。 【第10話】相葉ちゃんにも新たな演技プランが与えられることになりました。少し、変えただけだと思うんです。少し変えただけなのに、格段に華やかな人物として「貴族探偵」が浮き立ってくる。記事参照)  最終回も冴えてましたね、相葉ちゃん。言うことないっす。おつかれさまでした。ありがとう相葉ちゃん。 ■というわけで、まとめです。  視聴率はよくなかったし、記事のPVもあんまりよくなかったけど、楽しい3カ月間でした。  いろいろあるけど、テレビドラマって、やっぱり面白くあるべきだと思うんです。なぜかといえば、面白いドラマは人と人をつないで、世界を平和にするからです。私もTwitterとか見てましたけど、『貴族探偵』界隈、すごく平和だった。美しい光景だったと思う。必然的に多くの人の目に触れることになるテレビドラマを作る仕事というのは、世界を平和にする仕事なんだと、強く思いました。  そんなところでしょうか。そろそろ、編集長などという雑事に戻る時間がきたようです。ではまた夏クール、どこかのドラマで~。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

サイゾーなのに……! 嵐・相葉雅紀主演の月9『貴族探偵』を初回から絶賛し続けた「たったひとつの理由」

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フジテレビ系『貴族探偵』番組サイトより
 なんだか大仰な見出しをつけてしまいましたが、面白かったから面白かったと書いていただけなんです。この3カ月、読者のみなさんの「サイゾーなのに……!」という反応が楽しかったので、つい、すみません。 (過去のレビューはこちらから)  さて、『貴族探偵』(フジテレビ系)の最終回ですが、まあ正直、震えたし、痺れました。テレビを見ていて「画面に飲まれる」という感覚を、久しぶりに味わったような気がします。見終わった瞬間は、原稿やべえな、どうしようかなと、ちょっとこれは言葉にならんぞという気分で。原作者の麻耶雄嵩さん風にいえば「ハレルヤ!」の一言です。はい。  それにしても、この足腰の強靭さというか、ブレなさはなんなのでしょう。最後の最後まで、きっちり本格ミステリーでありながら、とびきり楽しいエンタメ作品でした。おまけに、鮮やかな月9でもあった。もうね、ヒーローですよ。このドラマを作った人たちは、完全無欠の比類なきヒーローです。どうしよう、ホントに書くことないくらい総決算で、いいところが全部出た最終回でした。  もう、せっかく「初回から絶賛し続けた」と見出しを立てたことですし、第1話から自分が書いたレビューの一部を抜粋して、終わってみてどうだったかを考えてみることにします。手抜きじゃないよ。 【第1話】麻耶さんによる事件設計なので、どれだけ演出面で弾けても根幹がブレないのです。原作の段階で、「謎を作る」「謎を解く」という作業そのものに、作家の魂が込められているからです。記事参照)  やっぱりまず、このドラマを底支えしたのは「謎の設計」そのものの強さ・安定性だったと思います。でも、回を追うごとに感じたのは、このドラマの作り手の方々が、ただ原作をなぞればいいとは、全然思ってないなということで。麻耶さんの作る事件って、飛距離が長くて破壊力がある反面、余白もけっこう存在していたんだと思うんです。そういう余白を「映像ならでは」「連ドラならでは」で埋めていく、ある意味で原作の事件推理に対する批評的な創作が行われているな、と感じていました。なかなか、相当な自信と決意がないとできることじゃないと思います。 【第2話】もともと当代きっての推理作家が脳汁を噴出させながら組み上げた精緻な事件設計を一度解体し、その本質を変容させないまま再構築するという作業にフジテレビが挑み、成功させているのです。記事参照)  第2話の段階で、すでに「これは大変なことをやってるぞ」という感触だった『貴族探偵』でしたが、全話終わった今考えると、これを単話でやりつつ、全11話を通じてもやってた、多重のレイヤーでやってたわけですから、とんでもないと思います。同じ第2話のレビューでは「最後までうまくいったら偉業だと思う」とも書いてましたが、ハイハイ、軽々と偉業達成です。おめでとうございます。偉そうに言ってすみません。 【第3話】私が原作を読んで「足りない」と感じていたものが、ドラマではありありと画面に現れているからです。精巧な骨格標本が、血肉をまとってイキイキと疾走し始めた。その興奮にヤラれてしまっているんです。記事参照)  こういう疾走感というか、人物の血肉感を大きく引っ張っていたのが、今考えれば鼻さん(生瀬勝久)なんですよね。このころはまだ貴族も使用人ズもぶっきらぼうだし、愛香(武井咲)は無能で頼りないし、ほかの人はだいたい死ぬか殺してるかだし、いわゆる視聴者から見て「乗れる」キャラクターとして、鼻さんが躍動していたからこそ、推理が始まるまでの捜査パートを、動的なものとして楽しむことができたのだと思います。何しろ、鼻さんが出てる間は相葉ちゃんが出ないわけですので、課せられたハードルは高かったはずです。 【第4話】松重豊を風呂に入れたり座敷わらしを映り込ませて話題作りも怠らない。そういうわけで、今回の『貴族探偵』って、かなり全方位的に全力で頑張ってると思うんですけど記事参照)  松重豊を裸にするとか、幽霊映り込み騒ぎを誘発するとか、本来ならあんまり歓迎したくない無駄な演出である反面、最近の連ドラではむしろこうした話題作りの挿入こそがセオリーになりつつあるような気がしてるんです。見慣れた話題作り、よくある奇をてらった演出……普段なら「そんなことやってるからフジはダメなんだよ」とか書き殴るところですが、ここまで見てきて全然ダメじゃないから仕方がないよね。好意的に受け取っちゃうよね。という話。 【第5話】別に原作通り作ったって面白いだろうに、こうした複雑なシナリオの改編・拡張を、オリジナルで構築することを、フジテレビの現場の人たちは選んだんです。実に誇り高き創作行為だと思いますよ。記事参照【第6話】それはフジテレビが、この『貴族探偵』を単に原作モノの翻訳ドラマとして作るのではなく、あくまで「1クールの連続ドラマ」として成立させようとした結果なのだと思います。記事参照)  この第5~6話から、『貴族探偵』は原作を離れて、本格的なチャレンジを始めることになりました。愛香の師匠である喜多見切子(井川遥)が「死んでいる」と明示されることで、貴族探偵に対する愛香の心情に明確な変更が与えられることになります。  あ、今気付いたんですが、このレビューで武井咲のお芝居について一度も触れてませんでした。最終回まで見た今も、特に何も語るべき印象がないんです。基本的にこの作品の語り手は愛香なので、視聴者の目線は愛香を通すことになる。そこに違和感があっては、視聴者の没入を妨げることになります。  武井咲には、まるで妨げられた感じがしない。  これが武井さんのキャラによるものか、演技スキルによるものかわかりませんが、そういう意味で完璧な仕事だったのだと思います。お顔もけっこう好きよ。 【第7話】ところが今回、貴族探偵の秘書・鈴木として仲間由紀恵が実際に画面に登場しました。そして、この鈴木が貴族の命令によって「Giri」のアップデートに介入し、アプリをハッキングしたことが明かされました。記事参照)  これ、ホントにびっくりしましたよね。この回のレビューにも書いていますが、「Giri」の声が仲間由紀恵なのって、いかにもフジテレビ的な賑やかしだと思ってたんです。そういう自局のパブリックイメージを逆手に取っていたこともまた批評的だなと感じた次第ですし、何しろミステリーに触れていて「騙されて痛快」という感触を得られるというのは、これは最高のギミックですからね。 【第8話】小さなパズルの精巧さにばかり気を取られていましたが、それは、全話を通じたとてつもなく巨大なクリエイティブのごく一部だったんです。記事参照)  しかも、たぶんホントに撮影しながらシナリオ作ってたわけでしょう。ちょっと想像できないんです。どこまで準備がしてあって、どこを撮影中に作ったのか、とか。  自分に刺さるか刺さらないか、好みかどうかは別として、「巨大だ」と感じる作品ってあると思うんです。映画でいえば最近のジェームズ・キャメロンだったりクリストファー・ノーランだったり。そういう大作然とした作品に感じる畏怖のようなものが芽生え始めたのが、このころでした。  でも、そういう畏怖も、最終回で「みんなスッキリ!」しちゃった。「完全なる月9」に鮮やかな着地を決めたもんで、「あ、月9だった!」と。長い旅から帰ってきたような、心地よい解放感というか、そういうやつです。 【第9話】ここのスタッフは、原作の推理劇としての強度を信じ切ることはもちろん、自分たちが勝手に構築した「『貴族探偵』は一方で楽しいバカドラマですよ」という映像作家としての主張と技量も、とことん信じ切っている。記事参照)  それもそうなんですが、バカドラマとして成立した要素として、すごく大きいのは、やっぱり「30周年の月9だった」ってことなんだと思うんです。どれだけ能力が優れていても、予算がなかったらここまでバカ騒ぎできなかったと思う。第2話の謎解きで使われた数分間のストップモーションアニメなんて、あれを作る予算だけで裏番組の『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS)が何本撮れるのかと。  このドラマに批判的な意見の一部として「麻耶だし、地味に深夜でやるべきだった」というのがあって、それはそれで一理あると思うんですが、やっぱりこの楽しさというのは、麻耶なのに予算を投下したフジテレビ上層部の英断(蛮勇?)によるものだったと思います。ありがとう蛮勇。 【第10話】相葉ちゃんにも新たな演技プランが与えられることになりました。少し、変えただけだと思うんです。少し変えただけなのに、格段に華やかな人物として「貴族探偵」が浮き立ってくる。記事参照)  最終回も冴えてましたね、相葉ちゃん。言うことないっす。おつかれさまでした。ありがとう相葉ちゃん。 ■というわけで、まとめです。  視聴率はよくなかったし、記事のPVもあんまりよくなかったけど、楽しい3カ月間でした。  いろいろあるけど、テレビドラマって、やっぱり面白くあるべきだと思うんです。なぜかといえば、面白いドラマは人と人をつないで、世界を平和にするからです。私もTwitterとか見てましたけど、『貴族探偵』界隈、すごく平和だった。美しい光景だったと思う。必然的に多くの人の目に触れることになるテレビドラマを作る仕事というのは、世界を平和にする仕事なんだと、強く思いました。  そんなところでしょうか。そろそろ、編集長などという雑事に戻る時間がきたようです。ではまた夏クール、どこかのドラマで~。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調!『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキング

 続々と最終回を迎えた春ドラマ。視聴率をランキング形式で振り返ります。

上位がテレ朝だらけ

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調!『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキングの画像1
テレビ朝日公式サイトより
 まず、平均視聴率のトップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールまたぎの連ドラは除く)。 1位『緊急取調室』(テレビ朝日系)13.9% 2位『小さな巨人』(TBS系)13.5% 3位『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)12.2% 4位『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)11.5% 5位『あなたのことはそれほど』(TBS系)11.2% 6位『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)10.5% 7位『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)9.5% 8位『母になる』(日本テレビ系)9.2% 9位『リバース』(TBS系)8.8% 10位『貴族探偵』(フジテレビ系)8.6%  トップは、天海祐希主演『緊急取調室』のシーズン2。脚本は『白い巨塔』(フジテレビ系)の井上由美子。田中哲司、でんでん、大杉漣といったベテラン俳優陣の演技は安定感抜群。数字はシーズン1を上回り、視聴者満足度も今期トップと言えそうです。  昨年10月クールのフジの主演ドラマ『Chef~三ツ星の給食~』が大コケし、株が暴落していた天海ですが、同作であっさり復活。やっぱり、大物役者がフジに出るのって、リスキーですね……。  また、“妻と離婚協議中の管理官”という役どころを演じた田中ですが、私生活では不倫現場が報じられました。もし、水面下で妻・仲間由紀恵との離婚話が出ていたとしたら、絶妙にドラマとリンクしていたことになりそうです。  2位は長谷川博己主演の日曜劇場『小さな巨人』。ネット上では、「話の辻褄が合わない」「女性たちの扱いが雑過ぎ」「和田アキ子の演技が下手すぎ」「須藤課長役の神野三鈴の演技が酷い」などと、何かと批判的な意見も多かった同作ですが、結局は『半沢直樹』同様に香川照之の“顔芸”が全部持っていった感がありました。  ちなみに、同枠前クールで「キムタクにしては悪い」「TBSとしては失敗」などと散々揶揄された木村拓哉主演『A LIFE~愛しき人~』は、全話平均14.5%。『小さな巨人』の数字はこれを下回るものの、「好調」「人気」と報じられてますから、なんだかキムタクがかわいそうになってしまいました。そりゃあ、車で考え事もしちゃいますよ……。

『あなそれ』爆上げも、波瑠が炎上

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調!『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキングの画像2
TBS公式サイトより
 3位と4位は、テレ朝の内藤剛志主演『警視庁・捜査一課長』と、渡瀬恒彦&V6・井ノ原快彦主演『警視庁捜査一課9係』。タイトルがとっても似ている同作ですが、仲良く並んでランクインしました。  12年間に渡り渡瀬と井ノ原がコンビを組んできた『警視庁捜査一課9係』ですが、撮影中の3月に渡瀬が多臓器不全のため死去。渡瀬の代役は立てず、第2話からは井ノ原に主演が移りました。  最終回の歯切れの悪い終わり方に、ネット上で賛否両論が巻き起こったほか、「渡瀬さんの存在感は大きすぎた」「大黒柱を失った家みたい」という声も。次のシーズンが正念場となりそうです。  5位は、最終回で平均視聴率14.8%まで急上昇した波瑠主演の不倫ドラマ『あなたのことはそれほど』。ラブホテルにホイホイついていく主人公の“お花畑不倫”が話題となりました。  また、最終回前日、波瑠がブログで「(美都)に天罰が下る? なんだかうまく収まる? どっちでもいいかな。自分とは関係ない夫婦のことだもの」と、まるで他人事のように綴ったため、視聴者が興醒め。「見ている人の気持ちを考えて」「プロ意識はないの?」「好きで見てたけど、一気に醒めた」といった批判が相次ぎました。

日テレは全作1ケタ

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調!『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキングの画像3
 今期は、6位の小栗旬主演『CRISIS』までが全話平均で2ケタを記録。ここに日テレは入ることができませんでした。  日テレといえば、北川景子主演『家売るオンナ』や、石原さとみ主演『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』を放送してきた水曜ドラマ枠の好調ぶりが話題ですが、今期の沢尻エリカ主演『母になる』は、数字・評判共に微妙。  開始当初は、誘拐された子どもを保護したOL(小池栄子)が、自分の子どもと偽って育て続ける、という衝撃的な設定が話題を呼びましたが、進めど進めど視聴者が期待するような展開は見られず。後半にいくにつれ「え? これ、なんのドラマなの?」と視聴者が混乱する事態となりました。  また、最終回では、主人公が育ての親に「育ててくれてありがとう」と感謝を伝えるシーンも。いやいや、犯罪を許しちゃダメでしょ……。  10位は、嵐・相葉雅紀主演の“月9ドラマ30周年記念作品”『貴族探偵』。フジテレビのドラマ班が全力で挑んだ意欲作ですが、月9ブランドの崩壊、視聴者の“嫌フジ”意識、「月9は若者が見る枠」というイメージ、「どうせジャニーズでしょ?」という意識……などが邪魔して、数字は伴いませんでした。ああ、もう見てられないよ。月9やめちゃえよ……。  とはいえ、トップ10に入っただけマシといえるかもしれません。下には、「面白かったんだか、面白くなかったんだかわからない」と評判の綾野剛主演『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)や、「女性らしさの押し付け」という意味でかなりフジらしい桐谷美玲主演『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)、そして、全話平均5.3%という地獄のような数字を叩き出し、観月ありさの足下が埋まってしまいそうな『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(同)など、大コケ作がひしめき合っています。  というわけで、日テレの不調が目立った今クール。日刊サイゾーでは、7月クールも“芸能プロやテレビ局との癒着一切なし!”のもぎたてレビューを毎週お届けします。お楽しみに! (文=どらまっ子TAMOちゃん)

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調! 『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキング

 続々と最終回を迎えた春ドラマ。視聴率をランキング形式で振り返ります。

上位がテレ朝だらけ

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調!『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキングの画像1
テレビ朝日公式サイトより
 まず、平均視聴率のトップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールまたぎの連ドラは除く)。 1位『緊急取調室』(テレビ朝日系)13.9% 2位『小さな巨人』(TBS系)13.5% 3位『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)12.2% 4位『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)11.5% 5位『あなたのことはそれほど』(TBS系)11.2% 6位『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)10.5% 7位『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)9.5% 8位『母になる』(日本テレビ系)9.2% 9位『リバース』(TBS系)8.8% 10位『貴族探偵』(フジテレビ系)8.6%  トップは、天海祐希主演『緊急取調室』のシーズン2。脚本は『白い巨塔』(フジテレビ系)の井上由美子。田中哲司、でんでん、大杉漣といったベテラン俳優陣の演技は安定感抜群。数字はシーズン1を上回り、視聴者満足度も今期トップと言えそうです。  昨年10月クールのフジの主演ドラマ『Chef~三ツ星の給食~』が大コケし、株が暴落していた天海ですが、同作であっさり復活。やっぱり、大物役者がフジに出るのって、リスキーですね……。  また、“妻と離婚協議中の管理官”という役どころを演じた田中ですが、私生活では不倫現場が報じられました。もし、水面下で妻・仲間由紀恵との離婚話が出ていたとしたら、絶妙にドラマとリンクしていたことになりそうです。  2位は長谷川博己主演の日曜劇場『小さな巨人』。ネット上では、「話の辻褄が合わない」「女性たちの扱いが雑過ぎ」「和田アキ子の演技が下手すぎ」「須藤課長役の神野三鈴の演技が酷い」などと、何かと批判的な意見も多かった同作ですが、結局は『半沢直樹』同様に香川照之の“顔芸”が全部持っていった感がありました。  ちなみに、同枠前クールで「キムタクにしては悪い」「TBSとしては失敗」などと散々揶揄された木村拓哉主演『A LIFE~愛しき人~』は、全話平均14.5%。『小さな巨人』の数字はこれを下回るものの、「好調」「人気」と報じられてますから、なんだかキムタクがかわいそうになってしまいました。そりゃあ、車で考え事もしちゃいますよ……。

『あなそれ』爆上げも、波瑠が炎上

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調!『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキングの画像2
TBS公式サイトより
 3位と4位は、テレ朝の内藤剛志主演『警視庁・捜査一課長』と、渡瀬恒彦&V6・井ノ原快彦主演『警視庁捜査一課9係』。タイトルがとっても似ている同作ですが、仲良く並んでランクインしました。  12年間に渡り渡瀬と井ノ原がコンビを組んできた『警視庁捜査一課9係』ですが、撮影中の3月に渡瀬が多臓器不全のため死去。渡瀬の代役は立てず、第2話からは井ノ原に主演が移りました。  最終回の歯切れの悪い終わり方に、ネット上で賛否両論が巻き起こったほか、「渡瀬さんの存在感は大きすぎた」「大黒柱を失った家みたい」という声も。次のシーズンが正念場となりそうです。  5位は、最終回で平均視聴率14.8%まで急上昇した波瑠主演の不倫ドラマ『あなたのことはそれほど』。ラブホテルにホイホイついていく主人公の“お花畑不倫”が話題となりました。  また、最終回前日、波瑠がブログで「(美都)に天罰が下る? なんだかうまく収まる? どっちでもいいかな。自分とは関係ない夫婦のことだもの」と、まるで他人事のように綴ったため、視聴者が興醒め。「見ている人の気持ちを考えて」「プロ意識はないの?」「好きで見てたけど、一気に醒めた」といった批判が相次ぎました。

日テレは全作1ケタ

『母になる』『フラ恋』失敗の日テレが絶不調!『あなそれ』波瑠は他人事! フジ月9は再起不能……春ドラマランキングの画像3
 今期は、6位の小栗旬主演『CRISIS』までが全話平均で2ケタを記録。ここに日テレは入ることができませんでした。  日テレといえば、北川景子主演『家売るオンナ』や、石原さとみ主演『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』を放送してきた水曜ドラマ枠の好調ぶりが話題ですが、今期の沢尻エリカ主演『母になる』は、数字・評判共に微妙。  開始当初は、誘拐された子どもを保護したOL(小池栄子)が、自分の子どもと偽って育て続ける、という衝撃的な設定が話題を呼びましたが、進めど進めど視聴者が期待するような展開は見られず。後半にいくにつれ「え? これ、なんのドラマなの?」と視聴者が混乱する事態となりました。  また、最終回では、主人公が育ての親に「育ててくれてありがとう」と感謝を伝えるシーンも。いやいや、犯罪を許しちゃダメでしょ……。  10位は、嵐・相葉雅紀主演の“月9ドラマ30周年記念作品”『貴族探偵』。フジテレビのドラマ班が全力で挑んだ意欲作ですが、月9ブランドの崩壊、視聴者の“嫌フジ”意識、「月9は若者が見る枠」というイメージ、「どうせジャニーズでしょ?」という意識……などが邪魔して、数字は伴いませんでした。ああ、もう見てられないよ。月9やめちゃえよ……。  とはいえ、トップ10に入っただけマシといえるかもしれません。下には、「面白かったんだか、面白くなかったんだかわからない」と評判の綾野剛主演『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)や、「女性らしさの押し付け」という意味でかなりフジらしい桐谷美玲主演『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)、そして、全話平均5.3%という地獄のような数字を叩き出し、観月ありさの足下が埋まってしまいそうな『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(同)など、大コケ作がひしめき合っています。  というわけで、日テレの不調が目立った今クール。日刊サイゾーでは、7月クールも“芸能プロやテレビ局との癒着一切なし!”のもぎたてレビューを毎週お届けします。お楽しみに! (文=どらまっ子TAMOちゃん)

最終回までズルズル7.3%の『フランケンシュタインの恋』綾野剛、川栄李奈ら役者陣の奮闘むなしく……

最終回までズルズル7.3%の『フランケンシュタインの恋』綾野剛、川栄李奈ら役者陣の奮闘むなしく……の画像1
日本テレビ系『フランケンシュタインの恋』番組サイトより
 日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)も最終回。視聴率は7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となりました。初回こそ11.2%と、それなりの好スタートでしたが、2話目で一気に7.3%まで下げると、あとはそのままズルズルといった感じです。第6話のレビューで「魅力的なのに全然面白くない」と書きましたが(記事参照)、その印象は最後まで変わりませんでした。そんなわけで、振り返りです。 ■脚本家が主人公に寄り添ってないのです。  さて、この最終回は、第1話で森から街へ降りた怪物が、森に帰る話でした。  120年を森で孤独に生きてきた怪物(綾野剛)は、人間社会に降りることによって変容を与えられ、自らの菌を培養・研究することで人間の役に立つという役割を与えられました。そうして不老不死の命を生きていく理由を与えられました。  与えられました。  というのが、このドラマ全話に通底する「怪物の描き方」でした。怪物は、何かを自らの決意や努力によって勝ち取ったわけではありません。街へ降りたのもラジオに出演したのも、誰かにそそのかされただけですし、最終的な役割もあくまで環境の変化や別の登場人物たちの積極的な働きかけによって「与えられた」にすぎない。ここに、このドラマの特徴があるように思います。  常に制作サイドが「与える側」であるという立ち位置が、そのまま画面から伝わってくるんです。脚本が、主人公である怪物に、まるで寄り添ってない。継実ちゃんには、もっと寄り添ってない。「不治の病」で悲劇を与えて、その後に「奇跡の治癒」を与える段取りの大雑把さを見るにつけ、命そのものさえ軽視しているように見える。  そうしてキャラクターたちを上位の立場から俯瞰して描いているうちに、私たち視聴者もいつの間にか「与えられる側」として扱われている気がしてきます。話が頭に入ってこないし、「貴様は神になったつもりか!?」と言いたくなる。  その象徴が、前半に多くの時間を割いて描かれたラジオパートです。怪物をラジオに呼んで、そのたびに「人間とは何か」みたいなことが、脚本家の言葉によって定義づけられてきました。  ラジオには、とことん寄り添ってるんですよね。ラジオでの天草(新井浩史)の言葉や行動には、もはや寄り添っているというより、寄りかかっていると言ってもいいくらいです。最終回にも天草の説教がたっぷり挿入されたあたり、この作り手たちが言いたいことは結局ラジオにすべて託されていたと感じます。そう考えれば、ヘビーリスナーだった怪物はまだしも、ラジオと一切関係のないヒロイン継実についての描写がおざなりなのも、むべなるかなといったところです。  それにしても継実ちゃん、見せ場なさすぎでしょ……。初回と120年前のサキを演じた第9話以外は、困り顔で立ち尽くして、たまに「深志さんが好き」とか言うだけ。それしか仕事がなかった二階堂ふみは、「これでギャラもらっていいのかいな?」とか思ってるんじゃないでしょうかね。変な服もたくさん着させられたし、ギャラもらっていいと思いますけど。 ■SFについてはもういいや、それより川栄李奈でしょう  このレビューでは、さんざんSF的な設定ゴケがひどいという話をしてきましたが、最終的に「未知の菌によって遺伝性疾患が根治する」「そして、それが恋の力」みたいな、とんでもないトンデモをブッ込んできたので、もう特に意見はないです。SFはSFに情熱のある人だけがやってほしいなと思う限りです。  それより、川栄李奈です。まあ、すごくよかった。かわいかったし、カッコよかった。  最終回で山に入っていく怪物を見送ったときの「これは仲間の挨拶だ」と言いながらのハグなんてね、最高じゃないですか。このセリフには、魂こもってるじゃないですか。  川栄の演技スキルが確かなことはもちろんですが、所属する工務店が唯一、この作品でリアリティを保てていた舞台であったことも功を奏したと思います。脚本家が得意なスケール感というのが、この工務店内くらいなんだろうな、と感じるんです。現代の8人くらいの集合体、という規模であれば、濃密な人間を描ける。個性も関係性も描ける。  川栄が演じたのは室園美琴という家出少女でした。町で工務店の社長(光石研)に拾われて雇われた美琴は、この工務店にとって怪物より先に来た“異物”だったのです。美琴をフックにすることで工務店と怪物をつなぐという脚本のプランは冴えていたと思うし、川栄も要求によく応えたと思います。怪物も、継実と話しているときより美琴と接しているときのほうが、よほど生き生きして見えました。  重ね重ね、不憫なのは二階堂ふみです。 「私は、津軽継実であり、サキさんです。あなたが好きです、120年前から」  なんてセリフ、どんな顔で言えばいいというのか。快活で好奇心旺盛で積極的だった第1話の継実はなんだったのか。ああ不憫。これでテレビドラマに愛想を尽かさないといいなと願うばかりです。 ■何をおいても綾野剛  正直、開始前から企画とキャスティングを見て「おもしろそう!」と思っていたんです。綾野剛がフランケンシュタインの怪物で、二階堂ふみと恋するラブコメだと聞いていましたし、第1話も完全にそのような出来でしたので、「これはいいぞ~」と書いたのが(記事参照)ずいぶん昔のように感じられます。  以降、ぶーぶー言いながらも見放せなかったのは、やはり綾野剛の存在感によるものでした。  ダークヒーロー然とした登場から始まり、キュートだったり悲しそうだったり、困惑したり堂々としたり、最終回の「僕は人間の役に立てるんですね」という泣きのシーンでは、こちらまで涙きちゃう感じ。物語の整合性についての疑問を、「綾野がこういう芝居をするということは、ここはこういうことで納得してほしいんだな」と納得させてしまう強度の高い演技だったように思います。すごいと思う。もともと好きなんでひいき目はあると思いますが、いやーホントにすごいよ。すごいよね。  そういうわけで、なんか全体的にモヤっとしたレビューになってしまいました。「魅力的だけど面白くない」と感じたドラマについて、なんで「魅力的だけど面白くない」と感じたのかを考えるのは、すごく難しいと思いました。今後はぜひとも「魅力的で面白い」ドラマをよろしくお願いいたします。はい。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

宮脇咲良と松井珠理奈、次世代を担うのはどっち!? 最終回直前『豆腐プロレス』

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テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
 NMB48須藤凛々花の壇上での結婚宣言が大きな話題となった、総選挙翌週の『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)第23話。タイトルは「思えば豆腐に来たもんだ」。  待ちに待った「OVER THE TOP」の決勝戦。勝ち上がったのは、主人公のチェリー宮脇(HKT48宮脇咲良)と、WIP(ワールド・アイドル・プロレスリング)のスター選手・ハリウッドJURINA(SKE48松井珠理奈)である。  チャンピオンベルトを持ち帰ったチェリー宮脇が父親のもとに優勝を報告しようと家に入ると、いつもあったはずの練習用のリングがなくなっている。そこにロングスピーチ横山(AKB48横山由依)が「朝ごはんやで」とおからを差し出してくる。横山にベルトを見せて優勝を報告しようとするが、なぜかベルトが腹巻きになっている。そのあと携帯電話の着信音が鳴る。横山は、その携帯電話を差し出そうとするが、宮脇が受け取ろうとするとその手をかわし、宮脇に取らせまいと動き回る。  しかし、これは宮脇の夢。起きて携帯電話の着信に出ると、横山が。「入り口がわかりにくいから迎えに行こうか。いまどこ?」「家……!」この日は決勝戦の調印式だったのだが、宮脇は寝坊してしまっていたのだ。ギリギリで会場へやってきた汗だくの宮脇に、ハリウッドJURINAは「やっとここまで来たね」と声をかける。  伝説のプロレスラー・ウロボロス洋平(菅原大吉)の娘の宮脇は、プロレスが大嫌いだったが、父の死をきっかけにプロレスをやることを決意。もともとは、WIPの矢崎英一郎(渡辺いっけい)に自宅でもある錦糸町道場を奪われないようにするためのプロレスであったが、もうここまで来るとそんなことは忘れるほどに、宮脇はプロレスにのめり込んでいく。特にハリウッドJURINAに憧れ、いずれリング上で戦いたいと口にしていたが、デビュー戦からわずか半年でその憧れのハリウッドJURINAと対戦することになったのである。  21話で、同門の錦糸町道場メンバー・ロングスピーチ横山に勝利し決勝に駒を進め、リングでは「本当のことだけがプロレスなんだ!」と言ってのけたチェリー宮脇。この言葉に呼応するように、「嘘も本当も飲み込んだ、私がプロレスだ!」と叫んだハリウッドJURINAだったが、一回戦でイケメン百花(NMB48木下百花)にまさかの敗北。敗者復活戦で、7人のレスラーたちを蹴落としてここまで上り詰めた。  チェリー宮脇を演じる宮脇と、ハリウッドJURINAを演じる松井は、先の『AKB48 49thシングル選抜総選挙~まずは戦おう!話はそれからだ~』の投票券がついた48thシングル「願いごとの持ち腐れ」(キングレコード)でダブルセンターを務めているが、劇中での2人は対照的だ。  宮脇は決戦前夜、錦糸町道場のメンバーたちと湯豆腐の鍋を囲む。そこではメンバーたちから寄せ書きの入ったマントのプレゼントが。しかもそこにはメンバーたちだけでなく、かつて錦糸町道場で寝食をともにした、今はヒール役に徹するブラックベリー向井地(AKB48向井地美音)の「地獄に堕ちやがれ!」という寄せ書きも。同じ高校で親友だった2人だが、向井地がヒールに転向した理由も「ヒールが居るからこそスターが輝く」ということに気づいたからであった。宮脇と向井地の関係がプロレスらしい形で表現されたシーンだといえるだろう。  そのマントを羽織って決勝のリングに上がる宮脇だったが、その足取りは緊張で震え、試合が始まっても本領発揮とは程遠い動きだ。容赦ないハリウッドJURINAの徹底的な攻撃に、チェリー宮脇は失神してしまうというところで今回は終了する。  今回は、過去のシーンなども数多く登場し、いままでのお話の流れをまとめたダイジェスト。それ故、毎回一回の放送で試合が完結していたここ最近の放送と比べると盛り上がりに欠けていたというのが率直な感想だ。さらに言えば、チェリー宮脇が決勝の調印式に遅刻するくだりよりも、試合そのものを長く観ていたかったなとも思った。あくまで最終回へ向けての“フリ”という感じだろうか。  しかし、いいニュースもある。豆腐プロレスが実際に興行を行うことが報道された。しかも「豆腐プロレス」に出場したメンバーだけでなく、新規メンバーも興行に参加するとのこと。北海道出身でグラビアにもよく登場するスタイルの持ち主のAKB48川本紗矢は、そんな本人のキャラクターからか「モーモー川本」、『くりぃむクイズ ミラクル9』(同)で準レギュラー出演中のAKB48大家志津香は「ミラクルしづか」というリングネーム。ほかにも、チーム8メンバーからはAKB48小田えりな、台湾オーディションで合格したAKB48馬嘉伶など、ベテランから若手まで、14人のメンバーが新たにこの興行に参加することが発表されている。  興行が行われるのは8月29日。同ドラマでユンボ島田を演じた島田晴香は9月をメドに卒業する予定だとしていたが、おそらくこの興行のためだろう。  アイドル×プロレスという意外な組み合わせに賛否はあったものの、ついにプロレスイベントを開催するに至った『豆腐プロレス』。この興行ももちろん楽しみだが、果たしてどんな試合が最終回を飾るのか。楽しみにして次回を待とう。 (文=MC内郷丸)

『フランケンシュタインの恋』爆死の綾野剛 『コウノドリ』続編決定で“評価暴落”の危機回避なるか

『フラ恋』爆死の綾野剛 評価暴落の危機回避となった『コウノドリ』続編の決定の画像1
 2015年10月期に放送された綾野剛主演ドラマ『コウノドリ』(TBS系)の続編が、今年10月期に放送されることがわかった。  同ドラマは、冷静な判断力と患者に寄り添うことをポリシーとする産婦人科医、天才ピアニストという2つの顔を持つ鴻鳥サクラ(綾野)が主人公。「生まれてきたことの意味」「命を授かる奇跡」をテーマに、生まれてくる赤ちゃんとその家族の出産後の未来、それに取り組む医療者たちの「未来」を見据えたエピソードを描いた作品だ。  シーズン2は前作から2年後の設定で、綾野以下、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋、浅野和之、江口のりこらのメンバーが再集結する。綾野はかなり早い段階で続編オファーを受けており、満を持して撮影に臨むことになる。  綾野は、14年10月期の『すべてがFになる』(フジテレビ系)で、武井咲とのW主演の形で、連ドラ(ローカル局は除く)初主演したが、視聴率は平均8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と惨敗。だが、連ドラ単独初主演となった『コウノドリ』は平均11.5%の高視聴率をマークし、汚名返上を果たした。  しかし、今期主演した『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)は初回こそ11.2%を記録して2ケタに乗せたが、第2話で7.3%と急降下。その後は、6~8%台をウロウロする状況で、完全な爆死となった。 「テレビ業界では、綾野が数字を持っている俳優なのかどうか疑問符がついていて、どの局も連ドラの主演に据えることには慎重になっていたようです。案の定、『フラ恋』は惨敗を喫し、『やっぱり綾野では数字は取れない』『脇役向きでは?』との声が出ていました。そんな中『コウノドリ』の続編が決まり、悪評を覆すチャンスが早々に到来したといえそうです」(テレビ誌関係者)  果たして綾野は、『フラ恋』で暴落しかけた評価を払拭することができるだろうか? (文=田中七男)

『フランケンシュタインの恋』爆死の綾野剛 『コウノドリ』続編決定で“評価暴落”の危機回避なるか

『フラ恋』爆死の綾野剛 評価暴落の危機回避となった『コウノドリ』続編の決定の画像1
 2015年10月期に放送された綾野剛主演ドラマ『コウノドリ』(TBS系)の続編が、今年10月期に放送されることがわかった。  同ドラマは、冷静な判断力と患者に寄り添うことをポリシーとする産婦人科医、天才ピアニストという2つの顔を持つ鴻鳥サクラ(綾野)が主人公。「生まれてきたことの意味」「命を授かる奇跡」をテーマに、生まれてくる赤ちゃんとその家族の出産後の未来、それに取り組む医療者たちの「未来」を見据えたエピソードを描いた作品だ。  シーズン2は前作から2年後の設定で、綾野以下、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋、浅野和之、江口のりこらのメンバーが再集結する。綾野はかなり早い段階で続編オファーを受けており、満を持して撮影に臨むことになる。  綾野は、14年10月期の『すべてがFになる』(フジテレビ系)で、武井咲とのW主演の形で、連ドラ(ローカル局は除く)初主演したが、視聴率は平均8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と惨敗。だが、連ドラ単独初主演となった『コウノドリ』は平均11.5%の高視聴率をマークし、汚名返上を果たした。  しかし、今期主演した『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)は初回こそ11.2%を記録して2ケタに乗せたが、第2話で7.3%と急降下。その後は、6~8%台をウロウロする状況で、完全な爆死となった。 「テレビ業界では、綾野が数字を持っている俳優なのかどうか疑問符がついていて、どの局も連ドラの主演に据えることには慎重になっていたようです。案の定、『フラ恋』は惨敗を喫し、『やっぱり綾野では数字は取れない』『脇役向きでは?』との声が出ていました。そんな中『コウノドリ』の続編が決まり、悪評を覆すチャンスが早々に到来したといえそうです」(テレビ誌関係者)  果たして綾野は、『フラ恋』で暴落しかけた評価を払拭することができるだろうか? (文=田中七男)

NHK『みをつくし料理帖』続編ほぼ決定も、出演者が難色?「何回も同じセリフを最初から……」

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NHK『みをつくし料理帖』番組サイトより
「放送はまだ残っているのですが、すでに打ち上げは行われました。和食の話だったのですが、打ち上げ会場はイタリアンでしたね(笑)」(NHK関係者)  黒木華がNHKで初主演を務めたドラマ『みをつくし料理帖』。役柄が料理人ということで、黒木は昨年から料理教室に通っていたという。 「魚をさばいたりするシーンも吹き替えなしで、本人が演じています。最初は料理があまり得意ではなかったようですが、今では作れない物はないっていうくらいに腕を上げたそうです。局としても、数字も評判も良かったので続編をやりたいのですが、どうも監督と出演者の人たちの反りが合わなかったみたいなんですよね」(ドラマスタッフ)  実際、ドラマを見ていると時代劇には珍しく要所要所に音楽が挿入されており、あまりにも多いという意見がネット上でも見受けられる。 「また、スタジオには4台カメラがあるのですが、監督がとにかく何回もいろんな角度から撮りたがるんです。しかも、その都度、芝居は最初からなんです。特に黒木さんは長セリフが多いので、明らかに『またですか』という表情をしてましたね。共演の安田成美さんや森山未來さんもイライラしているのが伝わってきました。スタッフの間では続編に向けて動いてはいるのですが、今の状態では、演者の人たちがすんなり首を縦に振るとは思えませんね」(芸能事務所関係者)  無事、続編の制作なるか――。

NHK『みをつくし料理帖』続編ほぼ決定も、出演者が難色?「何回も同じセリフを最初から……」

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NHK『みをつくし料理帖』番組サイトより
「放送はまだ残っているのですが、すでに打ち上げは行われました。和食の話だったのですが、打ち上げ会場はイタリアンでしたね(笑)」(NHK関係者)  黒木華がNHKで初主演を務めたドラマ『みをつくし料理帖』。役柄が料理人ということで、黒木は昨年から料理教室に通っていたという。 「魚をさばいたりするシーンも吹き替えなしで、本人が演じています。最初は料理があまり得意ではなかったようですが、今では作れない物はないっていうくらいに腕を上げたそうです。局としても、数字も評判も良かったので続編をやりたいのですが、どうも監督と出演者の人たちの反りが合わなかったみたいなんですよね」(ドラマスタッフ)  実際、ドラマを見ていると時代劇には珍しく要所要所に音楽が挿入されており、あまりにも多いという意見がネット上でも見受けられる。 「また、スタジオには4台カメラがあるのですが、監督がとにかく何回もいろんな角度から撮りたがるんです。しかも、その都度、芝居は最初からなんです。特に黒木さんは長セリフが多いので、明らかに『またですか』という表情をしてましたね。共演の安田成美さんや森山未來さんもイライラしているのが伝わってきました。スタッフの間では続編に向けて動いてはいるのですが、今の状態では、演者の人たちがすんなり首を縦に振るとは思えませんね」(芸能事務所関係者)  無事、続編の制作なるか――。