「かつては強引に擁護していたが……」ボクシング亀田三兄弟とデイリースポーツ“完全決裂”のワケ

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 事実上の追放処分となっているプロボクシングの亀田ジムが、デイリースポーツ紙の記事に対し、抗議の内容証明を送っていたことが分かった。  同紙の関係者によると「どの記事に対して抗議が来たかは明かせませんが、今回の処分を含めて、亀田兄弟の問題行動を指摘したもの」だという。同紙は、長く亀田兄弟の興行を後援してきた、いわばスポンサーのような立ち位置にあった新聞だけに、驚かされる事態だ。  2006~07年には週1で亀田兄弟の特集ページ「週刊亀田新聞」を連載、07年10月に次男・大毅が内藤大助との試合で度重なる反則を行った騒動では、他紙の亀田批判記事とは真逆のトーンで「内藤のクリンチとバッティングに序盤からいらだちを隠せず、何度もレフェリーにアピールした」と、まるで内藤が反則を繰り返したから大毅が反則し返したかのような、強引な亀田擁護を展開していたほどだ。  亀田兄弟に対するバックアップ姿勢は長男・興毅のデビュー当時からで、興毅がタイで修行したときには「チャンピオンクラスの選手とのスパーリングで圧倒していた」という記事を掲載。だが、これは後に現地のタイ選手たちから「まったくのウソだ」と否定する声が上がった。 「あくまで練習なのに、興毅が試合さながらのムキになった姿勢でやるものだから、タイ人が怒って本気でやり返した結果、興毅がかなりやられてしまった、と多くの人が証言していました」と前出関係者。当時、こうした記事を書いていたのはアマボクシング経験を持つ木村直樹記者だったというが「彼は個人的に亀田兄弟に入れ込んでいて、反則騒動で亀田に処分が下った際も、『内藤に処分はないのか?』という質問をして周囲のひんしゅくを買ったり、亀田批判を書いたフリーライターをにらみつけたりしていた」という。  このように、当時のデイリーは会社としてだけでなく、熱狂的な亀田ファンとなった記者による過剰なまでの入れ込みぶりだったようだが、前出関係者によると「その後、木村記者は亀田兄弟への傾倒から、ついには会社を辞めて亀田ジムのスタッフに転身した」という。 「一時は試合でもセコンドについていたほどですが、実は少し前に辞めてしまったんですよ。木村記者が親しくしていた別の記者から聞いたところでは、自分よりずっと年下の三男・和毅から『ヨーグルト買ってこい』などと、使い走りのようなことをさせられていたことに我慢できなくなったそうです」(同)  蜜月関係が終わってしまったのか、ここ最近のデイリースポーツは一転して亀田兄弟への厳しい記事が見られるようになり、昨年12月には「問題を起こすのは決まって亀田兄弟 来年こそ健全な話題提供を」というタイトルで、亀田兄弟を「試合の数だけ問題が起こる」とし、試合中継の視聴率が以前より急落したことなども伝えている。その結果、内容証明までも届けられたわけだが、前出関係者によると「いま亀田兄弟に一番入れ込んでいるのは、TBSの北村公一郎プロデューサー」だという。  現在、TBSは亀田兄弟の中継を継続するかどうか協議中だが、北村プロデューサーは継続を猛プッシュしているといわれる。亀田ジムは木村記者のみならず前会長や現マネジャーらもテレビ界から引き抜かれた者たちで、こうしたメディア関係者の抱き込みは亀田家特有の戦術なのかもしれない。 (文=和田修二)

「トラブルあれば視聴率上がる」それでもTBSは、ボクシング亀田戦中継を“継続”決断か

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亀田三兄弟 公式サイトより
 プロボクシングの亀田兄弟の所属ジムが、日本ボクシングコミッション(JBC)からライセンス失効処分を受けた一件。これまで試合を放送してきたTBSは、今後の中継について「協議する」としているが、こんな状況でも局内には「放送継続」を強く推す一派がいるという。 「何度トラブルがあっても亀田と一蓮托生でやってきたボクシング番組の制作班は、“自分たちだけが亀田と率直に交渉できる絆がある”という自負があって、今後も放送継続を強く主張している。過去の視聴率では、亀田がリング外でトラブルを起こせば起こすほど数字が上がったという事実もあって、今こそ放送すべきだと言っている人もいますね」(TBS関係者)  今回、亀田ジムが処分された問題は、世界タイトルマッチで「負けても防衛」となることを亀田側が知っていながら周知させなかったことの責任が問われた。TBSでもフリップを表示させて「負けたら王座は空位になる」としていたが、実際には「負けても防衛」だったため、TBSも騒動の被害者になった。だが「それでもボクシング班の“亀田寄り”は変わっていない」と前出関係者。 「ほかの部署からは正直『もう亀田なんて切ればいいじゃないか』という声も多いんですが、当のボクシング班は『まだ数字は取れる』という話を盾に、放送継続の姿勢を変えていないですね」(同)  現時点では、亀田兄弟は国内では試合ができず、海外に出るしかない状況だが「ボクシング班は昨年、フィリピンや韓国で亀田の試合を中継している実績がある。今年は三男・和毅が次のタイトル防衛戦について、開催地を「日本かアメリカ」と発表しており、その中継は絶対にTBSでやるべきだと意気込んでいた」と同関係者。  ただ、亀田兄弟の放送継続には、CMスポンサーが難色を示すのではないかと危惧する声もある。広告代理店の関係者によると「もしいま厳しい処分を受けた亀田ジムをTBSがバックアップした形になると、世間の反発があるのは間違いなく、それがもしスポンサーに向くことがあれば一大事」だとする。  それでも亀田側には策があるというのが、前出TBS関係者の見立てだ。 「実は、亀田兄弟の父、史郎さんと親しい関係にある芸能プロダクションの会長が、亀田兄弟のタレント活動を活発化させようと業務提携を検討中なんです。この芸能プロはタレントのゴリ押しも得意ですし、妹の姫月をAKB48関連メンバーに入れようというプランもささやかれています。この芸能プロは大物タレントも所属していますし、亀田の売り出しに動くとなれば、表立って反対の声を上げにくくなるTBS役員も少なくないですよ」  実は最近のテレビ界では、この芸能プロが各局の情報番組などに非公式ながら「亀田兄弟のゴシップを扱うな」という通達をしたというウワサもある。ボクシング界から追放された亀田兄弟だが、いまだ商品価値は高く見込まれているのだろうか? (文=和田修二)

反則指示・罵声・恫喝で追放中だった亀田三兄弟の父・史郎氏、ボクシング界復帰熱望も……

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亀田史郎オフィシャルブログより
「これで史郎さんの業界復帰は絶望的になった……」  プロボクシングの亀田兄弟が所属する亀田ジムが2月7日、日本ボクシングコミッション(JBC)からライセンス失効の処分を受けたことで、兄弟は日本国内で活動の場を失った形となっている。これについて、ある首都圏のボクシングジム会長は「永久追放されている父親・亀田史郎氏の復帰の道が完全に閉ざされた」と話す。  昨年12月、次男・大毅が試合に負けても王座防衛となった問題で、史郎氏はマスコミの取材を受けた際「JBCは日本の恥」などとJBC批判を展開。前出ジム会長は「復帰を後押ししていたジム会長は数名いたが、これでもう不可能になった」と話す。 聞けば、史郎氏は指導者として表舞台に復帰することを切望していたという。 「史郎さんはあの一家の中で一番の目立ちたがり屋だから、裏方でいるのは我慢ならないんだよ。それで親しい関係者に『俺の復帰を認めさせろ』と指示しており、水面下で動いていた」(同)  史郎氏は2007年、大毅の世界タイトルマッチでセコンドについていたが、リング上で相手陣営に罵声を浴びせたり、反則行為を指示するなどの問題行動で、セコンドライセンスの無期限停止処分を受けた。その後、JBCにライセンス復帰を嘆願していたが、4年前に長男・興毅が世界タイトルマッチに負けたことに腹を立て、試合の裁定とは直接無関係のJBC関係者に八つ当たり。「おどれのクビをとったる。オレを怒らせたら、もう終わりじゃ!」などと恫喝したことでJBCから資格取り消しの処分を受け、事実上の永久追放となった。  どう見ても自業自得の追放ではあるのだが、前出ジム関係者によると「自分で頭を下げられる人ではないから、親しいジム会長に、定期的にJBCに足を運ばせては復帰要求を続けさせていた。もちろん、JBCはそれにまったく応じなかったが、史郎さんは『三兄弟を同時世界王者にすればギネスブックにも載るし、世間の評価も高くなって復帰の声が集まるやろ』と期待していた様子だった」という。  実際に三兄弟は昨年、同時世界王者を達成し、これはギネスブックに登録されたが、史郎氏の思惑は大ハズレ。復帰の機運は高まるどころか、その逆だった。というのも、史郎氏は日本の処分が及ばないのをいいことに、海外の試合で三男・和毅のセコンドについてしまったからだ。 「ルールには違反していないが、JBC関係者が快く思わないのは当然。JBCに根回しを続けていた親しいジム会長も、さすがにさじを投げてしまった」(同)  そしてダメ押しとなったのが、今回のJBC批判だったというわけだ。 「ただ、目立ちたがり屋の性分だから、なんとかしてまた脚光を浴びたい様子。東京五輪に向けて、アマ選手を育成する計画があるという話は聞いた」(同)  プロとアマでは組織が違うため、アマチュアボクシング界の指導者としてやり直すことは不可能ではないが、ただ当のアマ関係者からは「揉めごとを起こすのは、時間の問題では?」と不安な声が早くも上がっている。 (文=和田修二)

【追記アリ】亀田興毅・和毅らに「監禁・暴行受けた」提訴会見直後に“ケイダッシュ関係者”名乗る人物から抗議も……

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JBC職員を監禁・暴行したとして提訴された亀田興毅
 7日正午ごろ、司法記者クラブがある東京地裁の廊下で、その場にそぐわない怒号が響いた。 「てめえ、何やってんだ!」  同クラブの部屋から出てきた一行の記者ひとりを2人組の男が取り囲み、威圧した態度でこう言った。 「俺は、亀田兄弟と業務提携しているケイダッシュのもんだ。こんなことやめろ。おまえ、どうなるか教えてやろうか」  男らはしばらく何やら言葉を発し続け、異変を感じた一行の別の人間が割って入るなど周囲は騒然となった。絡まれた一行は直前、プロボクシングの亀田兄弟を監禁などで民事提訴する記者会見を開いており、男らはそのことで相手側の関係者を名乗り、抗議をしたとみられる。  会見は、日本ボクシングコミッション(JBC)の職員が昨年9月の亀田大毅の世界戦会見後、亀田兄弟らに監禁されて精神的苦痛を受けたとして、損害賠償訴訟を起こしたもの。訴えられたのは亀田興毅、和毅とマネジャーらの計4名。訴状によると、興毅らは職員に権限がないにもかかわらず、使用グローブの変更を強く求め、嫌がる職員をビデオ撮影し、さらに部屋から出ようとしたところ腕を引っ張ったり、首や肩、胸などを数発小突くなど暴行があったという。  これに対し亀田側は、代理人の北村晴男弁護士が「JBC職員の退室を妨害したり、脅迫行為や暴行行為に及んだ事実は一切ない」と全面否定している。  男らに絡まれた記者は、この会見に同席したジャーナリストの片岡亮氏。前出の監禁騒動をブログに書いていたことで、亀田兄弟から名誉毀損だとして、2,000万円の損害賠償を請求する訴訟を起こされており、JBC職員はその片岡氏の記事が事実であったと裏付けるために提訴したとしている。しかし、現場は思わぬ乱入者に危険な空気に包まれた。  現場にいたジャーナリストの山田厚俊氏は、この暴挙を目撃。自身のブログに「誰かに頼まれたことなのか、本人の独断なのか。いずれにせよ、許せない行為」と記した。  山田氏は、片岡氏が起こされた訴訟に関してもいち早く報じた記者で、その訴訟自体が“恫喝訴訟”の異名を持つ「スラップ訴訟」だとしている。スラップ訴訟というのは、経済的に優位にある者がそれに劣る弱者に対して、言論を封じるなど報復的な目的で起こす恫喝的な訴訟で、高額な裁判費用を相手にかけさせるため、請求額が高いことで知られる。海外では、これを法律で禁じたところもあるほどだ。  実際、弁護士のホームページではおおよその費用相場が掲載されており、複数のサイトをチェックしたところ、名誉毀損の被告に対する報酬の相場は、着手金が請求額の5%で、成功報酬が10%とされている。仮にその通り算出すれば、2,000万円の訴訟に対して、弁護士に支払う着手金は100万円。勝訴した場合は200万円の報酬となるため、ほか実費などを含めると、片岡氏はたとえ訴えを退けたとしても300万円以上の出費があり、敗訴すればそれ以上の支払いをすることになる。また、控訴審ではさらに費用が上乗せされる。  山田氏によると、片岡氏が書いた監禁騒動は東京スポーツでも先に報じられており、こちら新聞記事には訴えがなかったことで「片岡氏を狙い撃ちにしたものだ」としている。  ただ、その圧力めいたものが訴訟だけではなく実力行使にも及んだとするなら大問題。片岡氏やJBC職員からは「身の危険を感じる」という声も上がっているが、目撃者らによると、片岡氏を威圧したのは30~40代の体格のいい男。その後も地裁から出る片岡氏を追い、腕をあげてにらみつけるなどしていたという。一部の記者からは彼らを「見たことがある」という声が上がっており、特定されそうな気配がある。 (文=和田修二) 【編集部追記】 本記事掲載後、当日現場で片岡氏らに語りかけた本人から連絡を受け「脅迫はしていない」との指摘がありましたので、見出しおよび本文から「脅迫まがい」という記述を削除いたしました。また、以下に事実関係について、その本人の主張を記載させていただきます。 「自分は、ケイダッシュの川村会長に亀田興毅を紹介した関係で、今回亀田兄弟らが訴えを起こされた監禁・暴行事件について事実関係を確かめるために裁判所を訪れ、会見場から出てきた片岡氏に質問をした。その際、片岡氏を『おまえ』などと呼んでしまったため、小競り合いが起きたような形になってしまったが、脅迫はしていない。その証拠もある」

プロボクシング亀田大毅“負けても防衛”問題がドロ沼化……月末にも「厳しい処分」か

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亀田三兄弟公式サイトより
 亀田大毅が昨年12月、IBF世界タイトルマッチで“負けても王座防衛”となった問題で、亀田ジムが弁護士同伴でJBC(日本ボクシングコミッション)と真っ向対立したことから、関係者間では「亀田ジムに厳しい処分が出るのではないか」という見方が飛び交っている。  そのためか、亀田ジムとかなり親しかったジム関係者も、今回ばかりはこの問題に触れず、おとなしい様子だという。 「以前から亀田が問題を起こすたびにJBCに詰め寄っては、亀田側の代弁者みたいにクレームを入れていたジム会長がいたんですが、今回はそれがないそうですよ。亀田側が弁護士を起用して対応していることも理由にあるのでしょうが、おそらく亀田側が不利なのを見て、火の粉が自分に降りかかるのを怖がったのでは」(業界関係者)  今回の問題は、対戦相手のメキシコ人選手が体重契約を守らなかったのにタイトルマッチとして試合が強行されたことに始まる。海外ではこうした場合、チャンピオンが負けても王座防衛となるケースはあるのだが、今回の試合に至っては王座を管理するIBFの立会人が「大毅が負けたら王座は空位になる」とマスコミの前で発言。さらに、亀田兄弟もそれぞれのブログで「負けたら王座は空位になる」と書いており、放送局のTBSまでがフリップを用意して視聴者にそのように説明をしていた。  しかし、大毅が負けた途端、亀田ジムはそのIBF立会人と約10分間の協議。すると一転して、立会人は前言を「記憶にない」として「王座は移動しない。大毅の防衛だ」と言い出した。さらに亀田ジムも翌日の記者会見で「実は試合前、王座の移動はないと聞いていた」と主張。そして、亀田興毅はブログで「しっかり試合前に確認して報道するのが当たり前やと思う」とマスコミに責任があるとし、父親の亀田史郎氏は「JBCは恥さらし」と矛先をJBCに向けた。  これに対し、JBCは裁定が覆ったこと以上に「事前に知っていた」としながら、興行の主催者として訂正の発表をしなかった亀田ジムを問題視。倫理委員会を開いて亀田側の聴聞を行ったが、両者の主張は真っ向対立したまま、月末にも結論を出す見通しとなった。 「亀田をかばっていたのがジム関係者だった頃は、業界内の内輪モメだったから、まだよかったんです。亀田ジムが弁護士に任せてしまうと法廷闘争になるので、和解が難しくなってしまいます。そうなって困るのは、実は亀田ジムなんですけどね……」(同)  亀田ジムでは近日、一般会員を募集する新ジムを都内にオープン予定だが、仮にJBCからライセンスの取り消しなどの処分があるとプロ選手を輩出できず、自主興行の開催もできなくなってしまうため、その経営プランに大きな影響が出ることは必至だ。  また、プロ興行に関われないとなれば、テレビ局との関係も厳しくなり、亀田兄弟が日本で大金を稼ぐのも難しくなる。業界のトラブルメーカーに対し、JBCの決断が注目される。 (文=鈴木雅久)

亀田大毅“負けても王者”問題「ルールミーティング映像」を隠ぺいするTBSの意図とは

daiki_sing1225.jpg  プロボクシングIBFスーパーフライ級王者、亀田大毅が12月3日の王座統一戦で負けながら王座保持となった問題で、TBSがこの問題の重要な証拠となる「ルールミーティングの映像」を撮っていたことが分かった。 「この映像が出れば、どちらがウソをついているかハッキリしてしまうのですが、ボクシング中継をやっている局としては、どちらかがウソつきになってしまうのは避けたい。上層部から、映像の公開はきつく止められているんです」(TBS関係者)    TBSが撮影したルールミーティングの映像は、この問題で極めて重要なものだ。現在、日本ボクシングコミッション(以下、JBC)が主催者の亀田ジム関係者を事情聴取して事実確認を行っているところだが、争点は試合前と後で発表されたルールが違った原因にある。  WBAとIBFの統一戦開催にあたって、それぞれのベルトの扱いなどについて話し合うルールミーティングは、試合前日2日に開かれた。その場で、大毅が負けた場合は王座が空位になることが確認され、そのまま報道陣にも伝わっていたという話だったが、これが一転したのは試合直後。スポーツ紙記者によると「王座を管理するIBFのスーパーバイザー、リンゼイ・タッカー氏が亀田側の控え室に入って、10分ほどで出てきた途端、いきなり記者会見を開いて“大毅の王座防衛”とだけ発表した」という。 「ここでタッカー氏が前日までの発言を“記憶にない”とまで言いだしたのを見れば、明らかに意図的に前言を翻したとしか思えないんですが……」(同)  これだけならIBF側の不可解な行動という問題にとどまったが、話がさらにこじれたのは、亀田ジムが「負けても王座防衛となる話を試合前から知っていた」と主張し始めたことだ。亀田側はこの世界戦の主催者であり、こうしたルールの周知には責任が生じる。しかし、大毅の兄でプロモーターでもある亀田興毅はブログで「しっかり確認をして報道してたら、こんな混乱を招くような事にはなってない」とマスコミに責任転嫁。事後の変化も否定してしまった。これに怒ったのがJBCで、亀田ジムに対し「虚偽を並べ事実を湾曲しようとしている人物がいる」と事情聴取を開始。興毅は出席を拒み、代わりに出た代理人の北村晴男弁護士は「当ジム又はJBC担当者のいずれかが、なんらかの意図をもって事実に反する主張をしているものと考える外ありません」と見解を出した。  密室で行われていたものであるため、世間から見ればどちらがウソをついているか確かな判断は難しいが、問題のルールミーティングにはTBSがカメラを持って入っていた。「この映像を見れば、試合前にどんな話になっているかはハッキリわかる」とTBS関係者。ただ「上層部が公開を止めている以上、私の口からはその答えは言えない」と、その中身については語ってはもらえなかった。  この問題を解決する重要な証拠を封印するというのであれば、局の姿勢に批判も飛びそうな話だが、TBSといえば異様なまでに亀田兄弟をプッシュしてきた局でもある。このまま表にしないのであれば、どちらにとって映像の存在が都合悪いかは、感じ取れるものではある。

「クレーム殺到、混乱の責任転嫁……」大失態のボクシング中継 TBSに“亀田離れ”の動きも

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 お粗末な世界タイトルマッチに、放送局のTBSがさすがに不快感を示したようだ。  3日、大阪で行われたIBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、IBF王者の亀田大毅が判定負けしたにもかかわらず王座防衛となったことに、TBSは異例の釈明を行った。番組内では大毅が負けた場合、王座が空位になるとフリップまで使って報道していたからだ。 「局には、ちゃんと確認して報道していないのかと抗議の電話が殺到していて、上層部からは“一体どうなっているんだ”と、責任者が呼び出される始末です。何しろ先月は兄・興毅の韓国でのタイトルマッチで、判定結果が番組終了までに間に合わず、それも明らかに興毅が負けていたように見える内容だったため、視聴者からその結果へのクレームがあったばかりで……」(TBS関係者)  亀田兄弟の試合中継にまつわるトラブルは、過去にもたくさんあった。タイトルマッチの“疑惑の採点”は日常茶飯事。観客からの抗議におびえた番組関係者がリングアナウンサーに「採点を読み上げなくていい」と圧力をかけたことや、反則を指示するセコンドの声が流れて大問題となったり、解説者が「亀田への批判を口にした」と降板させられたこともあった。相次ぐトラブルには局内からも「いいかげん、亀田兄弟のタイトルマッチはやめたほうがいい」という声も聞かれるほど。かつてのような高視聴率は期待できないものの、そこそこの数字をとることだけが首の皮をつなげている状況だったが、立て続けの不祥事を受けて、さすがに“亀田離れ”の動きも出てくる。  TBSが番組ホームページに掲載した釈明によると、同局は事前のルールミーティングで「王座統一戦使用ルール」として適用されたものを報じたと説明。問題は試合後になって、IBFの立会人であるリンゼイ・タッカー氏が一転して「IBFルールでは大毅は王座防衛となる」としたことだが、試合前日にタッカー氏は記者からの質問に「統一戦ルールとして空位になる」と答えていた。この発言をタッカー氏は「記憶にない」と言いだしたことが騒動の発端だ。  ただ、問題をさらにややこしくしたのは亀田側の態度で、試合翌日の会見で亀田ジムのマネージャーが「負けても防衛になるというルールは事前に知っていた」と話し、興毅もブログで「報道する側も、しっかり試合前に確認して報道するのが当たり前や」とマスコミの確認ミスだとしたことだった。  これにはさすがのTBS関係者も「ルールミーティングは、主催者である亀田ジムの仕切り。そこで一言も訂正せず、亀田兄弟のオフィシャルサイトにも“負けたら空位になる”と明記していた。その記事は試合後になって削除されているし、後出しじゃんけんで報道に責任を転嫁するのはおかしい」と不満を漏らした。  亀田兄弟のオフィシャルサイトには、確かに2日の記事として「大毅が勝てば、統一チャンピオンとなります! ソリス選手が勝利した場合はIBF、WBA共に王座が空位という状態になります」と書いてあったが、6日になってその一文だけが削除された。 「何もやましいところがなかったら、そんなことをするはずがないでしょう。それでも放送局としては、表立って亀田を批判するわけにはいかないのがつらいところ。ただ、局には視聴者からクレームが来ているのは事実で、もしスポンサーにまで影響するようなことがあれば今後の放送は難しくなるのでは」(同)  また、兄弟の父親である亀田史郎氏が発言を翻したタッカー氏ではなく、日本ボクシングコミッションを「世界の恥」と糾弾したことも、関係者の心証を最悪のものとしているようで、ある有力ジムの関係者は「亀田は近く世田谷にジムをオープンして一般会員を募集するらしいけど、関係者と揉めている人たちと付き合いたくないというジムは多い。生徒が育っても、国内での活動は制限されるんじゃないか」と話している。  TBSや国内の関係者に背を向けられたら、困るのは本人たちのはずだが……。

プロボクシング亀田大毅“英断”統一戦の裏にあるTBSの姑息な「長男・興毅4階級制覇」策略

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兄貴のために歌うで~
 プロボクシングIBF世界スーパーフライ級王者の亀田大毅が、WBA同王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)と団体王座統一戦を行うことが発表された。試合は12月3日、亀田の地元・大阪で開催される。  この発表にネット上の掲示板などでは、「これは英断、大歓迎」「次男だけはガチ路線だな」などと、ランキング下位選手との防衛戦を選択しなかった陣営を評価する声が上がっている。だが、このマッチメイクの裏側には、亀田陣営とTBSの姑息な算段があるのだという。 「このマッチメイクでもっとも得をするのが、長男の興毅ですよ。WBAバンタム級王者の興毅は、過去にライトフライ級とフライ級も制覇していますが、フライ級とバンタム級の間にあるスーパーフライ級は“飛び級”しているんです」(スポーツ紙記者)  つまり、興毅が今後スーパーフライ級の世界王座を獲得すれば、「世界4階級制覇」となり、往年のスーパースターであるロベルト・デュラン(パナマ)やパーネル・ウィテカー(米国)らと肩を並べることになる。だが、大毅の統一戦と興毅の4階級制覇に、どんな関連があるのだろうか。 「減量苦のある大毅は同王座獲得時から、“初防衛したら返上”を公言してきました。実質この統一戦が初防衛戦になりますから、勝ったら返上は既定路線でしょう。逆にソリスが勝った場合、WBAは他団体との統一王者を“スーパー王者”に格上げして正規王座を空けるシステムを採用している。つまり、どちらが勝っても同王座は“空位”になるんです。あとは興毅がバンタム級王座を返上してスーパーフライに落として王座決定戦を行えば、“日本初の4階級制覇王者”誕生ですよ。亀田陣営とWBAとのこれまでの癒着ぶりを見れば、興毅が好きな時期に好きな相手と決定戦を行える状況にあることは明らかです」(同)  こうした動きには、試合を放送するTBSの意向も色濃く反映されているという。かつては視聴率40%超えを記録したこともある興毅の試合だが、7月に行われた7度目の防衛戦では11.8%まで落ち込んでいる。 「最近の亀田人気の低下は明らか。TBSとしては“4階級制覇”という文言で煽れるだけ煽って、視聴率を稼ごうということです」(同)  かつては威厳の象徴だったはずのボクシング世界チャンピオンベルトが、テレビ局の“テコ入れ”に使われてしまう時代になったということか……。

ボクシング井岡一翔、強敵との試合を避ける“亀田システム”の複数階級制覇に意味はあるのか

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『井岡伝説2階級制覇への道』(TCエンタテインメント)
 11日、プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔が2度目の防衛戦を行い、同級5位のタイ選手を7ラウンドでノックアウト。同級での世界戦3試合連続KO勝利を記録するとともに、同王座の防衛に成功した。  井岡は試合後のリング上で「僕がライトフライ級にいる限り、僕のスペースしか空いてない。この座は誰にも譲らない」と堂々宣言。過去にWBAミニマム級王者だったこともある井岡陣営は、年内にもフライ級にウエイトを上げて3階級制覇を目指す方針を明かした。日本史上最速のデビュー7戦目で世界のベルトを巻き、以降も順風満帆に見える井岡のプロキャリアだが、ファンの視線は意外にも冷ややかだという。 「試合後のインタビューには、思わず笑ってしまいましたよ。同じ階級にローマン・ゴンザレスがいることは、もう忘れたんですかね」(観戦したファン男性)  ローマン・ゴンザレスとは、現在「WBA世界ライトフライ級スーパー王者」という地位にあるニカラグア出身の選手。実は、井岡が現在保持しているベルトには、このゴンザレスに関係する“いわく”がある。 「昨年12月に、WBAは突如、当時チャンピオンだったゴンザレスを、この“スーパー王座”に認定したんです。“スーパー王座”とは、いちおう『WBA王座を5度、もしくは10度連続で防衛に成功した選手』または『他団体との王座を統一した選手』という基準があるものの、実情はWBAが恣意的に運用できる制度です」(専門誌記者)  このゴンザレスの“スーパー”認定によって、WBAの正規王座は空位に。その空位をランキング5位の選手と争って獲得したのが、現在井岡が保持しているタイトルである。事実上、井岡はゴンザレスに“スペースを空けてもらった”形になったのだ。 「WBAはこの決定戦から90日以内に、井岡とゴンザレスとの指名試合を行うよう通達を出しました。今年2月には試合の入札が予定されていましたが、なぜか延期され、そのままうやむやになっています。統括団体の意思決定さえ反故にして押し通す陣営の手際には恐れ入りますが、井岡が年内に階級を上げて3階級制覇を狙うということは、このままゴンザレスから逃げるということですよ」(同)  過去に日本のボクシング界で3階級制覇を達成しているのは、現WBA世界バンタム級王者の亀田興毅ただ1人。だが、関係者・ファンの間で、興毅が日本ボクシング史上最も偉大な選手だという認識は皆無だ。 「興毅は、徹底的に強い相手を避け、統括団体に手を回し、効率的に各階級のベルトをコレクションしていっています。その過程には、もちろん放送局であるTBSも重要な役割を果たしている。今回の井岡陣営の動きは、TBSが得意とする“亀田システム”そのものです。とてもファンに理解が得られるものではない」(同)  複数階級制覇といえば耳触りはいいが、過去に6階級制覇を達成したオスカー・デ・ラ・ホーヤ(米国)やマニー・パッキャオ(比国)、5階級のシュガー・レイ・レナードやトーマス・ハーンズ(ともに米国)らが国際的な尊敬を集めているのは、決してその数字のためではない。その時代のトップ選手たちと臆することなく対戦し、しのぎを削り合ったからにほかならない。  前出のファン男性が言う。 「井岡の試合はデビューから全部、生で見てます。実力は、間違いなく本物なんですよ。本物だから、亀田みたいな路線で行こうとするのが、たまらないんです……」  ゴンザレス自身も今後フライ級への転向を明言していることから、近い将来、一階級上で井岡対ゴンザレスが実現する可能性もゼロではないだろう。  当然だが、現在、客観的な地位としてライトフライ級で井岡より上にいるローマン・ゴンザレスの存在が、TBSの試合中継で触れられることは一度もなかった。  このまま、パチンコメーカーからのスポンサーマネーに浴してご自慢のランボルギーニを乗り回すのか、本当に強い男と戦って己の人生を証明するか──井岡一翔の、明日はどっちだ。 (文=編集部)

ボクシング業界に自浄作用なし! 亀田三兄弟が無関係のJBC職員を軟禁恫喝も、関係者・マスコミが完全スルーで……

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亀田三兄弟 公式サイト
 プロボクシングの亀田兄弟がまた問題を起こしたようだが、ごく一部で報じられている以外、大半の記者や関係者は見て見ぬフリをしているようだ。  9月3日、サンメッセ香川で行われたIBF世界スーパーフライ級王座決定戦、亀田大毅が勝利した裏で、関係者を騒然とさせる事件があったが、現時点でこれを大きく報じたメディアは東京スポーツほか、フリーライターの片岡亮氏がブログで言及したのみだった。  東スポによると試合当日、亀田陣営は対戦相手の使用するグローブに難クセをつけ、思い通りにならないと、試合を取り仕切るJBC(日本ボクシングコミッション)の関係者を監禁し「何で自分たちのためにIBFと戦ってくれないんだ!」と恫喝するという暴挙に出たとされる。これについては片岡氏がブログで「現場には複数の目撃者がいた」と書いており、実際にあるスポーツ紙の記者に聞いてみると、たしかに「JBCの職員が亀田兄弟に軟禁され、大声で怒鳴り散らされているのを見た」と話した。 「職員の方が閉じ込められている様子でドアが閉められ、部屋の中から『なんとかせんかい!』というような怒鳴り声がしていました。声の主は興毅と和毅のように思えましたが……」(同)  亀田兄弟がJBC職員を恫喝したのは、当日の試合で使用するグローブが契約上、どちらの陣営も自由に選べるという条件になっていたことに不満を持ったのが原因だとされる。ただ、グローブの選択は両陣営の契約で決められるもので、JBCには無関係。 「職員は『そんなこと言われても……』と必死に説明していたようですが、あの一家にそういう理屈は通用しませんからね」(同)  東スポの取材では、亀田側はこうした言動は一切なかったと否定したというが、この暴挙を多くのメディアは無視。前出記者は、追って取材をしなかった理由を明かした。 「実はコワモテの人たちが会場を取り囲むように来ていたので、関わりたくなかったんですよ。亀田と関係ある連中かは分かりませんが、興行の主催者は亀田ジムですし、亀田にとって不都合な動きをして睨まれては厄介なことになるかもしれない怖さがあったんです」(同)  記者が“コワモテの人たち”と表現したのは、おそらく暴力団関係者と見られるが、近年、JBCの方針でボクシング会場からは暴力団関係者の姿が見られなくなっていたはずではなかったか。 「いや、それは都市部だけの話。いまだ地方興行ではそうした光景は残っています。なぜ世界タイトルマッチをわざわざ大都市ではない香川でやるのかと疑問でしたが、そういう圧力をかけられるからだったのかと邪推してしまいました。ただ、接待上手な亀田史郎氏と良好な関係を築いておけば、興行の後で美味しい思いをすることもあるので……」(同)  なんとも弱腰な報道姿勢には呆れるが、兄弟の父親、史郎氏は以前JBC関係者を恫喝した行為で永久追放処分を受けている。今回もそうした厳しい処分が予想されるのではないか。 「いや、現役の世界チャンピオンが関わっていたなら処分はできないでしょう。みんな見なかったことで終わらせるんじゃないですかね」(同)  もはやボクシング界の風物詩になりつつある亀田家がらみのトラブルだが、臭いものにフタをして終わるのなら、今後も同じようなトラブルを繰り返しそうだ。 (文=小林俊之)