
映画『今日、恋をはじめます』で共演し、現場での仲むつまじい様子から熱愛のウワサも流れた女優の武井咲とイケメン俳優の松坂桃李が2日、シャングリラ・ホテル東京で行われた「第22回日本映画批評家大賞」に出席。武井が新人賞を、松坂が映画『ツナグ』で主演男優賞をそれぞれ受賞した。
映画『今日、恋をはじめます』は累計発行部数800万部を突破した水波風南の人気恋愛コミックが原作で、武井、松坂のほかに、やはりこの日同作で新人賞を受賞した青柳翔らが出演して大ヒットを記録。「第36回日本アカデミー賞」や「2013年エランドール賞」でも評価され、武井、松坂とも、新人賞を受賞していた。
この日、大人っぽいドレス姿で登壇した武井は「初主演映画でこのような賞をいただけたことを大変光栄に思います」とスピーチ。昨年の暮れから日本アカデミー賞をはじめ、さまざまな映画賞での受賞ラッシュが続いたことに感激の様子で、「撮影が始まったのは昨年の1月。1年の初めを初主演作の撮影で始められるなんていいスタートが切れたなと思っていましたが、今年も早々、こんなふうにいろんな映画祭で賞をいただけて、本当に感謝しています」と喜びのコメントを述べた。

松坂らの受賞については「共演者と久しぶりに会えてうれしいです」とだけ話し、それ以上は触れなかった武井だが、受賞後の会見では「あの現場にまた戻れるなら戻りたいです。演じてて毎日ハッピーでした。(役として共演者に恋するような錯覚が)撮影時はありました。恋愛のパワーというのを感じられましたし、その人に会うために学校に行くみたいな感覚でした。女優としても、ああいう王道のラブストーリーを世に残せてうれしいです」と意味ありげなコメントを残した。
実生活での恋愛については「大人になったらしたいです。私はまだ十代なんで、それが通るでしょ?」と武井。「役に入りきっても、結構さらっと抜け出して次にいけるタイプです」と役者としての自分を語ると、「実際の恋愛でもそうですか?」と質問を受けたが、照れくさそうに「そうかもしれませんね」と答え、プライベートへの質問はどれも笑顔でかわしていた。

対して松坂は、『今日、恋をはじめます』ではなく、樹木希林と共演の映画『ツナグ』での主演男優賞受賞。この日は出演していた蜷川幸雄演出の舞台『ヘンリー四世』の千秋楽があり、終了間際ギリギリに会場に姿を現したが、トロフィーを受け取ると笑みがこぼれ、批評家が選ぶ映画賞という特殊な映画賞の主演男優賞受賞を心から喜んだ。
会場へ向かう際、蜷川から「賞を重荷にするのも励みにするのもおまえ次第」と声をかけられたというエピソードを紹介し、さらに「希林さんにも受賞を伝えたいけど、連絡手段がまったくわかりません」と笑いを取るなど、終始ご機嫌の様子。武井へのコメントなどは特になかったが、「感謝の気持ちを忘れずに、俳優としてこれからも変化していきたい」と述べ、役者としての今後に強い意欲を見せていた。
日本映画批評家大賞の受賞者は下記のとおり。
作品賞 内田けんじ監督『鍵泥棒のメソッド』
監督賞 北野武『アウトレイジ ビヨンド』
主演男優賞 松坂桃李『ツナグ』
主演女優賞 安藤さくら『かぞくのくに』
助演男優賞 大沢たかお『終の信託』
助演女優賞 松原智恵子『トテチータ・チキチータ』
新人賞(小森和子賞) 武井咲『今日、恋をはじめます』
(南俊子賞) 青柳翔『今日、恋をはじめます』/チャンミン『黄金を抱いて翔べ』
新人監督賞 ヤン・ヨンヒ『かぞくのくに』
新人監督賞 古勝敬『トテチータ・チキチータ』
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞) 石濱朗/林与一/夏八木勲/久保明
ダイヤモンド大賞(淀川長治賞) 小林旭
ドキュメンタリー監督賞 すずきじゅんいち監督『二つの祖国で』
アニメーション部門作品賞 細田守監督『おおかみこどもの雨と雷』
アニメーション部門監督賞 庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
など
(取材・文・写真=名鹿祥史)