
テレビ朝日『ストライクTV』公式サイトより
10月から放送開始した『ストライクTV』(テレビ朝日系)。番組の元となったのは、「ストライク♪ミュージック」という、同局の深夜の情報バラエティー『お願い!ランキング』の人気コーナー。これは、同じ年に生まれたゲストがハマッた音楽を紹介するもの。
また、同じく10月から日本テレビ系でスタートした『1番ソングSHOW』も、デビュー曲が一番売れた人や、ヒットメーカーの一番売れた曲など、さまざまな角度から切り取った「1番」の曲を紹介していくもの。
その一方で、『HEY!HEY!HEY!』(フジテレビ系)や『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)など既存の人気歌番組でも、依然として過去のVTRで構成する企画の比率が高く、「少し懐かしい曲で盛り上がる」傾向がどんどん強まっている気がする。
その理由はどこにあるのだろうか。ある放送作家はこう言う。
「まず言えるのは、今はヒット曲が何もないといっていい状況がありますね」
新曲で構成した歌番組を流しても、知らない曲ばかりになってしまい、視聴者に興味を持たれないおそれがある。
「分からない曲が流れると、その間は別の番組にチャンネルを変えてしまうということはありますね」(同作家)
VTRをサビだけの短いバージョンで次々つないで構成するのも、飽きさせないための防止策といっていいかもしれない。
これらの「ちょい懐かし」音楽番組は、1980~90年代の曲を扱う傾向が強く、コメントを語るゲストも30代が多い印象があるが、これは、対象とする視聴者にこの世代が多いのだろうか。前出の作家は言う。
「実際のところ、テレビを一番見ているのはその上の層なんですが」
その層にドストライクな曲にすると、それはそれで「古すぎるんですよ」(同)。完全な懐メロ番組になってしまう。
「作り手側が、ちょうどその世代が多くなっていることはありますね。また、CDの売り上げなど、音楽が一番流行っていた時期、音楽が一番元気だった時期ということもあります」
ところで、テレビ界全体も不況が続いているといわれるが、このVTR中心の番組の構成は、豪華なゲストやセットにお金がかかってしまうということもあるのだろうか。
「実のところ、アーティスト側はプロモーションで来ているので、ギャラという意味ではほとんどかかっていないんですよ。場合によっては、VTRを何本も流す方が、お金がかかることもあるかもしれないです」(前出放送作家)
映像の使用料が、モノによっては結構高額になるものもあるとのこと。
「本当に高いものはありますからね。これにコメントしてくれるゲストのギャラなども考えると、映像流すだけの方がお金がかかってしまうこともあります」
今後も、少し懐かしい曲で盛り上がる番組は増えていくのだろうか。
「『ストライクTV』は人気がありますが、音楽番組の全体の流れを変えるほどの影響力はまだないという気はします。どちらかといえば、プレゼン的なトークの面白さがメーンに考えられていると思います」
10年、20年たって、現在のヒット曲を同じように振り返ったとき、「懐かしい~」「あったね~」と、みんなで盛り上がることのできる曲が、どんどん生まれてくることを願いたいものだ。
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もう貧乏人なんていない!? 『ボンビーガール』『銭金』……貧乏番組が行き詰まりのナゼ

テレビ朝日『銭形金太郎』公式サイトより
『幸せ! ボンビーガール』(2011年4月20日~9月14日。9月28日にスペシャル放送/日本テレビ系)のほか、9月11日には『愛の貧乏脱出大作戦 特別編 愛の復興大作戦』(テレビ東京系)が放送され、さらに9月28日には、貧乏ブームの先駆けともいえるバラエティー番組『銭形金太郎』(テレビ朝日系)もスペシャルとして、約4年ぶりに復活。不況、震災と、日本経済の低迷が続く中、このところ、テレビでは貧乏番組が次々に放送されている。いま、テレビでの貧乏ネタ需要が増えているのだろうか。テレビ関係者に聞いた。
「震災以降、日本全体が元気になりたいと思っている雰囲気があり、『貧乏の中でもイキイキ暮らしている人』から元気をもらいたい、という需要は確かにあります。『銭形金太郎』も、深夜にやっていたころに『番組を見て自殺を踏みとどまった』なんて人がいましたし、貧乏な中で確固たる自分を持っている人は好感を持って見られるし、元気をもらえるということはありますね」
とはいえ、今回の『銭形金太郎SP』に関しては、「過去のVTR部分の方が面白かった」という声も多いし、『幸せ! ボンビーガール』も半年で終了している。
「おそらく『幸せ! ボンビーガール』も出発点は『"銭金"みたいなもの』ということだったのだと思いますし、それが意外と数字が良くて、そこから本家の『銭金』も復活したのではないかと思います。貧乏ネタは、需要はあるのですが、"貧乏な人"を探すのが難しいということはありますね」(同関係者)
たとえば、『銭形金太郎SP』は約4年ぶりの復活だったにもかかわらず、紹介されたケースは「月収8万円のうち5万円は父親からの仕送り&エアコンもある豊かそうな部屋暮らし」「お客さんからの貢物&綺麗なマンションに住むアイドル」など、あまり貧乏に思えないものばかり......。また、ほとんどが「芸人」「アイドル」など、非一般人というのも、特徴的だった。
「一般人に出演してもらう場合、承諾書を取るなどが必要ですが、そこまでしても、当日になって収録に来ないパターンもけっこうあります。そうすると、責任を負ってくれる人が必要になるので、芸人などを探す番組が多いんですよ」(テレビリサーチャー)
さらに、"貧乏"そのものが減っていることもあると言う。
「いまは、『築何十年でトイレ共同、家賃2~3万円』みたいな物件自体がどんどん取り壊されてなくなっていますし、携帯でいくらでも情報が調べられるので、バイトで収入が少しはある人がほとんどなんです」(同リサーチャー)
確かに、情報がたくさんあるだけに、収入も何らかの形でそこそこ得られる現代。さらに、昔はPCやエアコンを持っているだけで豊かな暮らしに見えていたが、いまは家電そのものも安くなっているため、「いかにも貧乏暮し」の人は少なそうではある。
「それに、昔は情報がないから、なんとかオリジナリティーで工夫するのが面白かったんですが、いまはヘンに情報が溢れて賢くなってしまっているので、『あれ、俺、ヘンなことやってる?』と途中で気付いてしまう。突っ走りにくくなっているので、オリジナリティーが生まれにくいという面はありますね」(同リサーチャー)
「貧乏でも明るくイキイキ生きる人」から勇気・元気をもらいたいという需要はあるものの、現実的には、貧乏番組もさまざまな難しさがある時代になってしまったようだ。
TOKYO MXのキラーコンテンツ!? 『ごはんかいじゅうパップ』って一体なに?

TOKYO MX『ごはんかいじゅうパップ』
公式サイトより
TOKYO MXで時々流れてくる番組が、やたら気になる。
そこで流れる、「♪パッパッパッパップパップ〜」という曲のフレーズがまた、耳にこびりついて離れなくなる。
これは、TOKYO MXはじめ、テレビュー福島、テレビ山口、テレビ高知、北陸放送で不定期で放送されている『ごはんかいじゅうパップ』というアニメ番組。複数の社で構成される製作委員会方式で製作されている。テレビ番組ではあるが、不定期放送であることと、時間が30秒、60秒、90秒と短いため、CMのような印象も受ける。
放送がスタートしたのが今年5月で、8月からは第2弾のシリーズが放送されている。この番組にメーンで登場するキャラクターは作品名と同じ、ごはんをモチーフにした全身真っ白の怪獣「パップ」。公式プロフィールによれば、
<いつもホカホカぼくらのみかた。やさしいごはんかいじゅう。どんな怪獣とも仲良く戦って、みんなをおいしい気持ちにするよ!>
というキャラクター。このパップが戦う「おかずかいじゅう」たちは、梅干しがモチーフの「ウメボシーン」や、納豆の「ナットーン」、「メンタイン」に「ハンバーグー」など、基本的にご飯のおいしいおかずばかり。
このパップ、いったい何者なのか。アニメ制作は『秘密結社 鷹の爪』や『ファイテンション☆テレビ』など、フラッシュアニメをメーンにCMやキャラクタービジネスを展開するDLE。『パップ』のプロデューサー・遠藤純一さんに聞いたところ、実際かなり好評のようで、
「最近はMXさんのHPでのPV数が、2位、3位になっていて、『5時に夢中!』と争うぐらいになっています。アニメポータルに限って言えば、『るろうに剣心』を抜いて1位になりました」
とのこと。キャラクターのモチーフがごはんとおかずということから、かつて「ドデスカ? ごはん」や「ハラヘリヘリハラ」のフレーズで人気だった、ごはん食推進委員会のキャンペーンのようなものだったりするのかとも思ったが、そういった意図は特に含まれていないという。
「ただ、未就学児など小さいお子さんたちが、特に好きになってくれればと思っています。お母さんが『ほら、パップ残ってるよ。パップに怒られちゃうよ』と言ってくれるような、生活の中に入ってくるようなキャラクターになるといいですね」
パップの相手役である、おかずかいじゅうたち。当初は梅干し、納豆、卵などシンプルな物がモチーフだったが、第2段は、ハンバーグ、イクラ、唐揚げ、ウインナーなど、ラインナップがグレードアップ(?)しているのは、好評が反映されたのであろうか。遠藤プロデューサーは言う。
「ごま塩なんていうのもありまして、気づいたら子ども向けにしては質素になっていたので、第2弾ではもう少し幅を広げてお子さんに人気のあるおかずを登場させました。この先も新キャラクターがいろいろ控えていて、身近な食べ物をモチーフにしているアンパンマンを目標にいつか追いつき、超えたいですね」
ところで、この『パップ』という名前。ビビンパ(ビビンパプ)の「パ」のように、韓国語でご飯を表す「パプ」が由来になっている。ここだけ韓国語になっているのがちょっと不思議だったが、これにはこんな理由があった。
「例えば"ライスドン"など、他にも名前の候補があったんです。ただ、『パンパカパンツ』『ぬいぐるみのラパン』『プッとべ! プーデル』など、これまでに手がけてきてヒットしたキャラクターの名前には、パ行が入っているというジンクスがあったんです。それで、どこかにパピプペポを入れようといろいろアイデアを出し合っていたところ、あるスタッフが、韓国語でご飯のことをパプというということに気づいたんです」
「歌モノ」にこだわり、『みんなのうた』のような長く愛されるコンテンツにしていきたいと語る遠藤さん。「♪パッパッパッパップパップ〜」は、一度聞いたらつい口にしてしまうほどの中毒性はあるかと思います。
スタッフは大慌て! 紳助なきバラエティー番組は今後どうなる?

あとのことは我関せず?
島田紳助突然の引退により、紳助がメーンMCを務める多くの番組が急きょ、放送予定の番組の差し替えや、MCを変更しての継続を発表するなど対応に追われた。
秋の改編時期も間近に迫る時期だけに、そのバタバタ感は相当なものがあるかと思われるが、新しい番組を立ち上げるときには、通常どのぐらい前から準備に入るものなのだろうか。あるテレビ関係者は言う。
「もちろん、ドラマ、バラエティー、報道系でも違いますし、ケースによってとしか言えないのですが、だいたい何カ月も前から企画は出していきますよね。ドラマなんかは特に、脚本や企画よりも先に出演者を押さえたりする場合もありますし、年単位で動く場合もありますね。たとえばNHKの大河や朝ドラなんかでも、主演とテーマは相当前に発表されますよね」
8月下旬現在、ある放送作家は、年末年始の特番向けの準備に追われているという。
「年末年始のものは、他の時期より少し早めに動き出す傾向はあります。動き出す時期に関しては、局によって、時期によって、深夜番組だったり特番だったりでも違ってきますし、それぞれとしか言いようがないのですが、発表されてなくてもだいたい何カ月か前から進んでいることが多いですね」
そういう事情からも、今回の紳助引退による急な変更は、異例中の異例の出来事と言える。
「その通りですね。まったく何も用意していないところで急に引退というわけですからね。準備期間だけの話だけではなく、新しいものを急にやれと言われても、収録や編集する時間も必要ですし、秋の改編直前という時期的にも苦しい時期ですし、本当に難しいです」(同作家)
今回の紳助の件に限らず、低視聴率や不祥事などを理由に打ち切りとなる番組の後番組にも、同様のことが言える。前出の作家は続ける。
「次の改編の時期まで、特番や別番組で『つなぐ』ということが多いですね。打ち切りの場合には、もう少し前から新番組の準備に動いていますので、そのスタート予定の改編時期までつなぐ感じですね」
紳助の番組は人気番組が多いだけに、まったく違う番組にした場合、これまでの視聴者が一気に離れてしまうというリスクが予想される。
「これまで見ていた層をそのまま引っ張ることができて、内容も新しい番組をイチから考えるというのは相当厳しいですね。紳助さんともなると、それがいくつもあるわけですからね。そうなると、内容をあまりいじらずに司会者を交替してという判断をした番組が多いのは、妥当なところじゃないかと思います」
新たなセットの制作はじめ、新番組には立ち上げの予算も相当かかる。内容を詰めたり、出演者やスポンサーとの交渉など、やはり新番組を立ち上げるには、ある程度の準備期間は必要になってくる。手間や予算をかけて失敗するよりは、多少視聴率が下がるようなことがあっても続行したほうがリスクは少ないといえる。そういう意味では今回、司会者を交替させて番組続行という判断をした番組が多いことに納得がいく。
紳助抜きの人気番組の数々、この先も変わらず人気を保つことができるものは、いくつあるだろうか。
アルパカ、パンダ、ハシビロコウ……動物モノ映像番組が増えたワケ

『ひとことパンダ リーリーと
シンシン at 上野動物園』
(朝日新聞出版)
一時、テレビで乱発されていた「衝撃映像●連発!」などの「衝撃動画」「オモシロ動画」の番組の数々。それが最近はずいぶん減っている。その一方で、動画・映像系では動物モノばかりをたびたび目にするようになった気がする。
たとえば、アルパカをテレビ(ときにはスタジオ内!)で見る機会はずいぶんあるし、警戒すると体が細くなるフクロウや、「動かない鳥」として知られるハシビロコウ、ハダカデバネズミなど、いつの間にかお茶の間でメジャーになっている動物は数多い。
なぜいま、動物モノばかり? ある放送作家は言う。
「震災以降、刺激の強い映像など、心に負担がかかるので良くないとされる傾向はありますね。9.11以降、映画などでも衝撃的なものが受け入れられなくなったのと同じく、現実の津波の映像の方がはるかに衝撃的であり、あれを超えるものはない。そもそも楽しくもないという見方はあります」
『爆問パニックフェイス!』(TBS系)が打ち切られ、4月から『爆問パワフルフェイス!』となったように、震災を思い浮かべるものが避けられる中、「衝撃」という言葉自体が配慮によって使われなくなっていることもあるそう。
当然、竜巻や事故などの映像はNGとなっているようだが、そんな中、動物ネタはやっぱり「ホッとするもの」として、見られやすいという面はあるだろう。
「昔から動物モノは安定して数字が取れるコンテンツでしたが、近年は視聴者のテレビ離れが進んでいる中、『動物関係をやると視聴率が取れる』という流れができていると思います」(前述の放送作家)
また、動物の生態に関しても「野生最強の生物はカバ」「パンダの尻尾は白」「馬は指1本で走ってる」などなど、本来は雑学として語られていたことが近年はテレビなどでしばしば紹介されすぎて、半ば「常識」のようになってしまっているもの、さらに「ちょっと古い常識」になっているものすらある。
「こうした動物雑学も、近年新たに発見されたわけではなく、昔からあったものを紹介するようになってきているだけだと思います。旭山動物園の行動展示がきっかけとなって動物園が変わり、入園客が増えたように、本も映画も、動物に関して『見せ方を工夫すれば、人は見る』ということに気づき、面白い見せ方をいろいろ工夫するようになっています。テレビは後追いなので、そうした流れの影響ではないでしょうか」(前出の放送作家)
かつては写真と文字が淡々と並んでいた生き物の図鑑も、今ではさまざまな切り口によって見せる工夫がされ、大いに売り上げを伸ばしている。
お金をかけず、ちょっとした工夫でそこそこ視聴率が取れる「安定株」として、動物モノの需要はまだまだ続きそうだ。
新しいタイアップ? 『ちい散歩』磯山さやかの"茨城限定散歩"って何!?

YouTubeより
今や街歩き番組の代表格にもなっている『ちい散歩』(テレビ朝日系)。地井武男の他に、曜日によって、東幹久やラッシャー板前、土井善晴などの散歩が行われているが、いつの間にか、磯山さやかの散歩も登場していた。その名も「磯山さやかの旬刊! いばらき」。なんと「茨城」限定散歩! しかも、気になるのは、「茨城県提供ミニいばらき番組」ということ。確かにタイトルも、内容も、ローカル色満載だけど......一体どういうこと?
『ちい散歩』と言えば、放送枠の半分ぐらいが通販になっているけれど、そういった意味合いなのだろうか。にしても、ローカル局の番組ならいざ知らず、テレ朝で、「県提供の散歩番組」とは、ずいぶん積極的かつ本気ではないか。一体いつから放送されているのか。きっかけなどを茨城県知事公室広報広聴課に聞いた。
「『磯山さやかの旬刊! いばらき』は今年の4月から放送されています。『ちい散歩』の中で流れてはいますが、番組のコーナーというより、2分30秒というCM枠の形で対応させていただいています」
厳密には『ちい散歩』ではなく、同番組の1コーナーでもない。実際、番組の公式サイトにも載っていない。また、関東ローカルの放送だという。でも、『ちい散歩』の放送の中で、同じく「街歩き」という性質のものが流れるため、同番組の1コーナーに見える「タイアップ」ということらしい。
それにしても、なぜ『ちい散歩』の中で放送されるようになったのだろうか。
「もともとフジテレビの日曜朝6時15分から、『おはよう茨城』という茨城県広報番組をやっていました。これは32年間も続いていたのですが、どうしても視聴者層が固定化してしまっているという問題意識があり、『より広く関東圏にPRしていくにはどうしたらよいか』と、見直しを図りました。その中で、昨年から今年にかけて企画提案募集を行ったところ、茨城県は魅力的な食べ物も観光地もたくさんあるということから、茨城県出身で『いばらき大使』の磯山さやかさんに、PRしてもらおうという案が出てきたんです」
32年間放送された『おはよう茨城』は終了。新たに、テレ朝の『ちい散歩』というメジャー番組内で、茨城県の観光地や食べ物・特産品などを積極的にPRすることになったということだ。
ちなみに、毎週金曜日『ちい散歩』内(10時50分ごろから)の2分30秒の放送の他、30秒のダイジェスト版は『ANNニュース』内(金曜日から木曜日5時50分~6時)、『やじうまテレビ!・マルごと生活情報局~』内(土曜日午前6時30分~8時)でも放送されているなど、テレビ事業にかなり本気な茨城県。
『磯山さやかの旬刊! いばらき』は4月に始まったばかりで、認知度はまだまだだが、この放送を見て、「その手があったか!」と思った地方自治体もあるのではないだろうか。
06年から続いている『ちい散歩』はメジャーになる一方で、最近は散歩コースが「行き尽くした感がある」などという指摘も一部でなされている。だが、テレ朝のキラーコンテンツになっているだけに、今後もタイアップを希望する企業はもちろん、地方自治体などもまだまだ登場しそうだ。
(文=田幸和歌子)
「ある意味、ひな壇芸人!?」多様化するおネエタレントたち

『尾木ママの黙ってられない! 』
(ベストセラーズ)
近ごろ、再び「おネエ系」タレントをたびたびテレビで見るようになった。
思えば、2006年から放送されていた『おネエ★MANS』(日本テレビ系)が09年3月に終了し、一時は終息したかに見えた「おネエブーム」。同番組終了頃には、「さすがにもう、おネエはおなかいっぱい」と感じていた人も少なくなかったのではないだろうか。
だが、4月13日放送分『さんまのホントの恋のかま騒ぎ』(TBS系)でIKKO、KABA.ちゃん、クリス松村、楽しんご、はるな愛、マツコ・デラックス、マロン、ミッツ・マングローブなどが勢ぞろいしたのを皮切りに、おネエタレントが「チーム」のように集められる番組が次々に放送されている。
5月9日放送分『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の「ビストロスマップ~最強おネエ軍団出演」では、おすぎ、ピーコ、ミッツ・マングローブ、尾木直樹、楽しんごの5人が登場。
5月10日放送分『ロンドンハーツ2時間SP 格付しあうおネエたち』(テレビ朝日系)では、IKKO、小椋ケンイチ、KABA.ちゃん、クリス松村、楽しんご、はるな愛、前田健、真島茂樹、ミッツ・マングローブ、山咲トオルなどが集合。
その好評を受けてか、6月7日には再び『ロンドンハーツ』に5月出演のおネエたちが集結し、おネエ&男芸人のカップル成立を目指す恋愛シミュレーション「オネマゲドン」が放送されていた。
ネットなどの反響を受け、評判の良いものはすかさず取り入れてくる対応の早さは、さすがの『ロンドンハーツ』だが、それにしても、なぜ再びオネエキャラブームが?
これについて、あるテレビ関係者は言う。
「もともとおネエキャラの人たちは、メイク、ファッション、料理、華道、振付、整体などなど、一芸に秀でた人が多いので、間が持ちやすいですよね。ただ、それは以前からのおネエキャラブームと同じですが、さらに最近は楽しんごなど、"毒舌キャラ"以外のキャラクターも出てきて、おネエの多様化が進んだことはあると思いますよ」
そういえば、楽しんご以外にも、実際には"おネエ"ではないのに"おネエ系"とされる教育評論家・尾木ママなども、最近、テレビで重宝されている。
おネエ言葉を使っておネエキャラとして売りつつも、自ら「ホントは女が好き」と異性愛者であることを公言した山咲トオルにいたっては、一時はテレビでの露出がなくなっていたにもかかわらず、最近再びフツウに「おネエキャラ」としてテレビに戻ってきている。
ある構成作家は言う。
「おネエキャラの多様化にともなって、『空気が読めるおネエ』『チームプレイができるおネエ』が増えているということはありますね。おネエキャラが増えたことで、誰と誰が仲良いとか、おネエ同士は仲が悪いとかも言われますが、お互いに自分の与えられた役割・期待されているポジションに応じて、きっちり仕事をしているということではないかと思います。本当のおネエかどうかはともかく、キャラクター性の強い、空気の読める、一種の『ひな壇芸人』ということですよ」
確かに、おすぎとピーコなど、昔からの本物おネエタレントと違い、横並びで押したり引いたりできる近年のおネエタレントたち。モメてみせるのも、仲が悪そうに見せるのも、予定調和の集団劇ということなのかも。
「私のブームはあと2年」マツコ・デラックスが語ったテレビという"怪物"

テレビ朝日 『マツコ&有吉の怒り新党』
公式サイトより
春の新番組が続々始まる中、有吉弘行、マツコ・デラックスの毒舌家二人と、日本テレビを退社しフリーアナウンサーとなった夏目三久の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)が4月6日にスタートした。マツコが幹事長、有吉が政調会長として、有権者(視聴者)から寄せられた苦情をジャッジするという異色のバラエティー番組だ。初回の放送では、両者が「『怒れ』と言われても怒れない」と番組の企画自体を批判する意外な展開となったが、さらにマツコは現在の自らの立ち位置についてこう語った。
「私は分かってるの。(自分のブームは)あと2年ぐらいだって。でも、ここまでどっぷりテレビに漬かると(逆に)負けないって思う。テレビは一番巨大なメディアで、(テレビに出ていた人が)テレビに出なくなった時点で何もかも終わったかのように思われてしまう。私が主戦場としている物書きの世界でも、私がこれだけテレビに出てたのに、いなくなったら『あいつはダメなやつだ』と思うはず。そんな危険なことを始めてしまったと思って、週に1回でもいいから、出ていないとすべて失うと思う。怖いわよ、テレビ」
昨年10月にフジテレビの改編イメージキャラに選ばれ、妊婦に扮したポスターが話題をさらったマツコ。だが、そのタイミングで始まった『(株)世界衝撃映像社』(同局系)と、09年10月から放送の『マツコの部屋』(同局)は3月で終了。4月からは『スター☆ドラフト会議』(日本テレビ系)と『怒り新党』がスタートしたが、現在レギュラー番組を4本抱える彼女について、あるスポーツ紙記者は次のように明かした。
「マツコはゲイ雑誌『Badi』(テラ出版)の編集者やコラムニストを経て、現在のポジションを確立。くりぃむしちゅーの事務所であるナチュラルエイトに所属しており、くりぃむとは『有田とマツコと男と女』(TBS系)、『スター☆ドラフト会議』でも共演。『5時に夢中!』(東京MXテレビ)での歯に衣着せない発言が話題となりましたが、あまりにも世間の注目を集めすぎたため、最近は歯切れが悪くなってきていますね。有名になり、多くのタレントや著名人と関わるうちに、噛み付ける人間が少なくなってきています」
異形の風体と舌鋒鋭いコメントで注目されたマツコだが、『しゃべくり007』(日本テレビ系)では、くりぃむらと相撲のぶつかり稽古を行い、『お試しかっ!』(テレビ朝日系)の「帰れま10」ではフライドチキンを食べまくるなど、テレビタレントとしても定番化。見慣れたものには飽きてしまうのが人間の性だろうが、この世で一番の怪物は、常に新たな刺激を求めてしまう人間の欲望なのかもしれない。
本家からクレームか!? 「きたなシュラン」が不可解なタイトルリニューアル

フジテレビ『とんねるずのみなさんのおかげでした』
公式ページより
店構えは汚いけれど、その味は抜群に美味い店を紹介する、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気コーナー「きたなシュラン」。
その11月4日の放送回を見ていたところ、なぜかそのタイトルが、「きたな美味い店」というものに変わっていた。
言うまでもなく、このコーナーは、レストランの評価を行う、フランスのミシュランガイドが元ネタである。とんねるずとゲストがきたな美味い店で食事をした後、採点を☆の数でつけるのも、そう。また、通称"ダーイシ"こと石田弘エグゼクティブプロデューサーの顔がついたマスコットキャラ(?)も、ボディはミシュランのキャラクター「ミシュランマン/ビバンダム」を彷彿とさせるもの。だが、そのキャラクターも、顔はそのままでボディはコック服のものに変わっていた。
タイトルリニューアルに関して、コーナー冒頭に、「今回からプロデューサー一平の希望で、コーナータイトルも衣替え」という謎のナレーションでの説明が入ったものの、ロケ本編ではそのことについて、とんねるずからも一言の説明もない。あるテレビ関係者は言う。
「ものすごく不自然でしたよね。ロケVTRが間に合っていないので、たぶんかなり急に決めたことなんじゃないでしょうか」
というのも、VTR中で店主に渡す認定証のコーナーの名称が入っている部分と、一緒に渡す、上記のミシュランマン風キャラクター人形にぼかしが入って流されるという、なんとも不思議な絵面になっていた。ダーイシ人形が、ぼかさないといけないような、わいせつな見た目なのかとも思ってしまったり。そんなところからも、ロケの段階ではまだ「きたなシュラン」のままで、「衣替え」が結構急に決まったことがうかがえる。
翌週11日の放送ではもう大丈夫になっていたようで、認定証はちゃんと「衣替え」後の新しいものになっていた。ただし、コーナー名はまだ流動的なのか、冒頭に今回は、
「プロデューサーがどうしても名前をつけたいということで、本日からこうなりました」
というナレーションが入り、
「きたないけど美味い店、そしてレストランを紹介する、『きたなトラン』! きたなトラン......きたなトラン......(エコーで小さくなっていく)」
......本当に今後これでいくのか、「きたなトラン」。
今回はぼかしなし。しかし、名前が変更されたことに対しての出演者のコメントも、やっぱりなし。
「紹介された店に行列ができたりもしているようですし、コーナー人気はあるみたいなんですよ。『きたなシュラン』という名称も定着してきたところなのに、不自然ですよね」(前出・テレビ関係者)
どうしてこのタイミングで急に変更することになったのだろうか。フジテレビ視聴者総合センターに、視聴者として問い合わせてみたところ、
「理由については特にお答えしていません」
ということだった。ぼかし映像と突然の名称変更、もしかしたらミシュランサイドから何らかの要望が出されてのものという可能性も考えられなくはない。これについて、ミシュランガイドを発行する日本ミシュランタイヤに問い合わせをしてみたが、担当者が多忙らしく、残念ながら回答をもらうことはできなかった。
前出の関係者は言う。
「先日も、サンリオのウサギのキャラクターがミッフィーの著作権を管理する会社に訴えられたことがありましたよね。著作権に関して海外はけっこう厳しいですからね。もしかしたら、コーナー名よりもパロディ的なキャラクターのほうがダメだったという可能性はありますね」
何かしらの意見があったのか、自主規制なのか分からないが、こんな見方もある。
「コーナーが今のところ人気ありますから、もしかしたら本にするとかの企画が出ているかもしれませんね。そうなった場合、ガイドブックを『きたなシュラン』の名前で出すのもいろいろ都合が悪そうな気がしますしね」(同関係者)
「きたなトラン」、定着するでしょうか。
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)
ミシュランガイド東京 2010 日本語版 シャレが通じないのかしらん?
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通販かコントか!? TOKYO MXの新番組『スイーツドリーマー』に注目!

TOKYO MX 『「スイーツドリーマー』公式ページより
たまたまつけたテレビで、少し加賀まりこ似(?)のきらびやかでゴージャスなキャラの濃い美人のおばさんが、コテコテの関西弁で喋り、MCもまたコテコテの関西弁で応じて、おかしな掛け合いをしていた。
これ、何かの通販番組!? それとも、コント!?
実は関西弁の女性は、関西の人気洋菓子店「マダムシンコ」の川村信子会長。その番組は、TOKYO MXで10月6日にスタートした『スイーツドリーマー』(毎週水曜 午後8時30分~9時)といって、素人が自作スイーツを持参し、審査員が点数をつける番組らしい。
しかも、斬新なのは、「自作スイーツの挑戦者」が、そば屋の店主や、酒類アドバイザー、レーシングドライバー、主婦など本職の人ではないということ!
オマケに、コテコテの関西カラーの番組なのに、関西制作の番組を買い取ったわけではなく、TOKYO MX、つまり東京ローカルのオリジナル番組という。一体どうなってるの!?
この番組の制作にあたるエム・ティ・プランニングの担当者に聞いてみた。
「番組MCの元関西テレビアナウンサー・梅田淳さんが、マダムシンコさんと親しくされていて、『スイーツの素晴らしさ、美味しさを知ってもらう番組を作りたい』と話していたところ、梅田さんとウチの制作会社のお付き合いがあったことから、TOKYO MXでやろうということになったんです」
それにしても、なぜコテコテの関西カラーに?
「マダムシンコさんは、これまでバラエティーやトーク番組をやっていたわけではないのですが、元銀座のホステスなど接客業をされてきた、喋りがお上手な方です。また、MCの梅田さんは標準語もできるんですが、マダムシンコさんのあのキャラがそのまま出るように、二人の掛け合いを関西弁にしました。現場でもずっとこってりトークで、冗談は放送されてる2倍くらい飛び交ってますよ(笑)」
挑戦者は、厳しい審査員たちの舌を唸らせることができれば、賞金30万円。優秀な作品には「商品化」もあるという。今のところ、プロのパティシエだけは参加不可だが、なぜ「素人参加」にこだわったのか。
「マダムシンコさんは、『ハートでもてなす』ということを大切にしている方で、挑戦者たちのスイーツに対する愛情を見たいということがまず1つ。また、スイーツのアイデア・見た目・味は無限で、誰でも気軽に挑戦してほしいということがあります」
ところで、スイーツの素人挑戦番組でありながら、合間には「お悩み解決コーナー」として、「モテない」「仕事を辞めたい」など、視聴者からのスイーツと全く何の関係のない悩み相談も行われていて、30分の枠の中は「ごった煮」状態だ。
また、「現在の参加条件は『パティシエだけはNG』となってますが、今後は多少パティシエもOKになるかもしれませんし、そのうちパティシエ同士で『料理の鉄人』みたいなこともできたら面白いかもしれませんね」と、貪欲かつ、ノールール!!
「マダムシンコ」を運営する「カウカウフードシステム」の一社提供だからできる、やりたい放題&何でもアリの進化系バラエティー番組。今後もどこまで化けるのか、ひそかに注目したい。
(「サイゾー裏チャンネル」より)
的場スイーツ ~本気の113品~ 浩司はだめ?
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