大人気ユーチューバーのジョーが総合格闘技へ! 亀田興毅戦、プロテスト挑戦に続き『THE OUTSIDER』参戦

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前田氏の激しい言葉に少々腰が引け気味だったジョー。ジョーを『THE OUTSIDER』に誘ったのは、かつて同リングで活躍していたユウタ(写真中央)。彼も『亀田に勝ったら1000万円』の挑戦者だった。
 AbemaTVの特別企画『亀田興毅に勝ったら1000万円』に登場して話題になり、現在70万人以上のチャンネル登録者数を誇る人気ユーチューバー「ジョー」が、今度は総合格闘技に挑戦だ。  リングス・前田日明代表が主催する、競技を通じて不良たちを更生させ、現代版「あしたのジョー」を送り出すためのアマチュア格闘技イベント『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』への参戦を表明したのである。  7月24日、都内にあるリングスの事務所。THE OUTSIDERを運営する前田のもとへ、ジョーは参戦表明をすべく姿を現した。「恐れを知らない破天荒男」との異名を持つジョーだが、その顔には隠しきれない緊張が見える。“格闘王”前田日明を前にし、完全に萎縮している様子だった。  現在、亀田興毅のバックアップを受けつつ、わずか3カ月でボクシングのプロテストに合格するという目標を掲げて注目を集めているジョーだが、テスト前に『THE OUTSIDER』へ出場することが大きな経験になることは間違いない。“度胸試し”という面でも、これ以上の舞台はないだろう。  また、“腕試し”という面でも、意味のあるものになるはずだ。ジョーは、過去にボクシング経験はあるために完全な素人ではない。今回の『THE OUTSIDER』のリングでも、相応の戦いが期待できるのではないか。  しかし、そのジョーの挑戦を聞いた前田は「OUTSIDERはパンチだけじゃないよ。蹴りもあるし、投げもあるし、関節あるし、絞められて落とされることもある」と、総合格闘技の厳しさを淡々と、そして野太い声で語るのだった。  その言葉に一瞬ひるんだジョーだが、即座に「大丈夫です」と返答する。しかし、さらに前田は過去にあった事例を用いて格闘技の危険さを続けて説明。「命を落とす可能性があること」を、真剣な眼差しで伝えていた。その眼光は「お前にその覚悟があるのか?」と問いただしていることに他ならない。  前田の言葉を聞いても、ジョーの決意が変わることはなかった。準備を万全に行ったうえで、試合に臨むことを誓ったのだ。
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最後は、気合みなぎるファイティングポーズ。どんな戦いを見せるのか?
■準備期間はわずか6日!  しかし次の瞬間、状況は一変することになる。 「7月30日だから、あと6日しかないけど大丈夫か?」  前田の言葉に、室内が笑いに満たされる。「え? これ今日初めて知ったんですけど……30って、あと6日後ですよね?」と、うろたえるジョー。彼は試合の日時を知らされていなかったようだ。  プロに比べれば安全性が保たれている部分はあるが、腕自慢の喧嘩屋など“ヤンチャ”なメンバーが集まる『THE OUTSIDER』。隠れてエグい攻撃をする者や、デビュー戦から突出した“化け物”もいると前田は語った。さらに使用する薄いグローブは、ボクシングとは異なる危険性を秘めていることも強調される。  なんの準備もなしに上がれる甘いリングではない。しかし『THE OUTSIDER』に出場すれば、プロテストに対する緊張や不安など微塵もなくなることだろう。自信もつくはずだ。場の雰囲気は“その方向”へ向かっている。すべてを悟ったジョーは「これ出るしかないやつや!」と、絶叫とも悲鳴とも取れる声を張り上げるのだった。  結果としてジョーは「クレイジーチャレンジャーという肩書でやらせてもらってるんで!」と出場の決意を固める。そんなジョーに対し、前田はいきなり強烈なボディーブローをお見舞い。激励の意味もあるのだろう。悶絶するジョーに対し「もうちょっと鍛えなあかんな」とアドバイスを送った。  その後も前田の、先ほどより“どぎつい”3発のボディーブローと、力強いビンタが炸裂。さすがのジョーもフラフラだったが、気合いは注入されたのだろう。「何でも来いっ! やるぞっ!!」と、アピールするのだった。  さらに前田の口から「OUTSIDERの会場には超絶ベッピンがいっぱいいる」という、ジョーのやる気を高める言葉が飛び出す。勝てばモテる……。「これやるしかないっすね! がんばります!!」。ジョーの気合が、最高潮にまで達したことは間違いなさそうだった。  ジョーの対戦相手は、両肩にどっしりとした入れ墨が入る、鹿児島の猛者・森田興希選手。総合格闘技経験は3年を超えるという。  初めての総合格闘技、圧倒的に足りない練習時間。この挑戦は不安要素だらけといえる。しかし「それらを吹き飛ばすのではないか」と感じさせる魅力を、このジョーという男は持っている。元世界チャンピオン亀田興毅と死闘を繰り広げた「破天荒男」が、どのような戦いを見せてくれるかに注目だ。  他にも腕に覚えのある猛者たちが集結する『THE OUTSIDER 第47戦』は、7月30日ディファ有明で開催。今回は、インターネット生中継も予定されている。他では味わえない衝撃・感動を味わわせてくれる開催になりそうだ。 (文=編集部) 『THE OUTSIDER 第47戦』 7月30日、東京・ディファ有明で開催 14時開場、15時開始予定 チケット情報 http://www.rings.co.jp/archives/23593 インターネット中継 http://live.nicovideo.jp/watch/lv303439155

「もう、彼には興味ないんで」とピシャリ! 波乱が予想される『RINGS/THE OUTSIDER』開幕目前!

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左から、坂巻魁斗、宮田和幸、前田日明、樋口武大、伊澤寿人
 20日、リングスを主催する前田日明が都内で会見を行い、12月11日に開催を控えた“不良の格闘技大会”『RINGS/THE OUTSIDER ~横浜文化体育館SPECIAL~』の対決カードを発表した。  今回は、自らを前田の弟子だと語る宮田和幸率いる『BRAVE』との対抗戦が目玉。宮田は予定していた大会を取りやめてまで、リングスとの対決に臨みBRAVEの全トップ選手が出場するという。
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 まさに、師弟対決ともいえるこの対抗戦では、リングスから、渡辺竜也、伊澤寿人、朝倉海、Ryo、樋口武大が出場。対するBRAVEは、坂巻魁斗、加藤貴大、竿本樹生、エドモンド金子、辻真弘という顔ぶれ。BRAVEの若手、坂巻は「試合は個人じゃなく、チームで、みんなでやって勝っていくものだと思っているので、対抗戦でそれを見せられるなと思っています」と語り、リングスの伊澤は「負けっぱなしだったんで、年末スカッと勝てるように頑張りたい」と語っていた。  また、恒例のスペシャルマッチでは、BRAVEより芦田崇宏が参戦。芦田のマッチは、当初リングスより朝倉未来が登板する予定だったが、本人がこれを断固拒否。しかし、朝倉の「RIZINに出場したい」という声が関係者から伝わっており、前田は「彼が何をしたいのかよくわからない」と困惑。さらに、芦田は朝倉を「そんなに『RIZIN』に出たいなら、僕を倒してから出ればいいのに。……もう、彼には興味ないんで」と切り捨てた。  
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芦田崇宏
 芦田の対戦相手は、P’sLAB所属の渡慶次幸平が引き受けることに。BRAVEの宮田は「どっちにしろ、芦田はいい試合するんで。楽しみにしていてください」と前向きに語っていた。

「もう、彼には興味ないんで」とピシャリ! 波乱が予想される『RINGS/THE OUTSIDER』開幕目前!

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左から、坂巻魁斗、宮田和幸、前田日明、樋口武大、伊澤寿人
 20日、リングスを主催する前田日明が都内で会見を行い、12月11日に開催を控えた“不良の格闘技大会”『RINGS/THE OUTSIDER ~横浜文化体育館SPECIAL~』の対決カードを発表した。  今回は、自らを前田の弟子だと語る宮田和幸率いる『BRAVE』との対抗戦が目玉。宮田は予定していた大会を取りやめてまで、リングスとの対決に臨みBRAVEの全トップ選手が出場するという。
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 まさに、師弟対決ともいえるこの対抗戦では、リングスから、渡辺竜也、伊澤寿人、朝倉海、Ryo、樋口武大が出場。対するBRAVEは、坂巻魁斗、加藤貴大、竿本樹生、エドモンド金子、辻真弘という顔ぶれ。BRAVEの若手、坂巻は「試合は個人じゃなく、チームで、みんなでやって勝っていくものだと思っているので、対抗戦でそれを見せられるなと思っています」と語り、リングスの伊澤は「負けっぱなしだったんで、年末スカッと勝てるように頑張りたい」と語っていた。  また、恒例のスペシャルマッチでは、BRAVEより芦田崇宏が参戦。芦田のマッチは、当初リングスより朝倉未来が登板する予定だったが、本人がこれを断固拒否。しかし、朝倉の「RIZINに出場したい」という声が関係者から伝わっており、前田は「彼が何をしたいのかよくわからない」と困惑。さらに、芦田は朝倉を「そんなに『RIZIN』に出たいなら、僕を倒してから出ればいいのに。……もう、彼には興味ないんで」と切り捨てた。  
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芦田崇宏
 芦田の対戦相手は、P’sLAB所属の渡慶次幸平が引き受けることに。BRAVEの宮田は「どっちにしろ、芦田はいい試合するんで。楽しみにしていてください」と前向きに語っていた。

『THE OUTSIDER』から世界へ!5対5対抗戦に注目せよ!!

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左から渡辺竜也、RYO、前田日明代表、堀鉄平
 22日、リングスを主催する前田日明が都内で会見を行い、12月13日に開催される“不良の格闘技大会”『THE OUTSIDER~大田区総合体育館SPECIAL~』の追加カードを発表した。  数々の伝説を残してきた同大会。第38回となる今回の目玉は、韓国の総合格闘技団体「ROAD FC」Young Guns選手を迎えての5対5対抗戦だ。  不良少年の更生を目的としてきた『THE OUTSIDER』だが、自身も18歳の新日本プロレス入門寸前まで保護観察処分が4年間付いていたという前田は「あのまま大阪にいたらどうなっていたかわからない」と語り、プロスポーツとの出会いが人生に及ぼした影響に言及。2008年のスタートから7年間にわたる大会の意義を振り返ると共に、海外進出目覚ましい「ROAD FC」の選手とマッチメークすることで、今後同大会出身の選手たちを世界に向けて輩出していきたい意向を明かした。  今回の対抗戦に参戦する『THE OUTSIDER』側の選手は、Ryo、渡辺竜也、伊澤寿人、朝倉海、堀鉄平の5人。大会に向け、Ryoの呼びかけで5人で合宿を行うといい、その費用を現役弁護士でもある堀が一手に引き受ける男気を見せた。
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今回はガンバレ☆プロレスの今成夢人も参戦する
 さらにもうひとつの追加カードとして、ガンバレ☆プロレスの今成夢人の参戦も発表。現役プロレスラーとして『THE OUTSIDER』に参戦する今成には前田からも厳しい視線が向けられたが、「今のプロレス界で生きている人間として、プロレスを背負いたい。(今のガンバレ☆プロレスは)前田代表のおっしゃっているプロレスとは違ったプロレスになっていると思うが、今のプロレスにきちっと“闘い”があるかどうか、僕の戦いに現れると思うので、全身全霊で戦いたい」と決意を述べた。 ●THE OUTSIDER 大田区総合体育館 SPECIAL 開催日時 2015年12月13日(日) 開場/13:00(予定) 開始/14:00(予定) http://www.rings.co.jp/ 開催会場 大田区総合体育館

前田日明激白!「警察は地下格闘技を潰す方針」7年目の苦悩と不変の理念

maedaakira0618.jpg  リングス・前田日明が主催するアマチュア総合格闘技大会『THE OUTSIDER』(以下、アウトサイダー)。暴走族、チーマー、ギャングなどの「不良」をリングで戦わせ、格闘技を通じた更生を促すイベントとして人気を集めているが、7年目に突入した今、前田は何を思うのか? 昨年起きた乱入事件の顛末と余波、大会維持の苦労と今後の展望、そして多くの不良と接することで学んだ子育ての神髄などを、格闘王が語り尽くす! ──2008年3月に産声を上げたアウトサイダーも、いよいよ7年目に突入。安定期に入ったと言えるのでは? 前田日明(以下、前田) 全然安定期に入ってないですね。やはり世間の目ですよね。以前から何も変わってなくて……。昨年9月の大阪大会で事件【編注:大阪の地下格闘技団体『強者』の関係者がアウトサイダーの会場に乱入し暴れた事件】があって、世間が我々をどういうふうに見ていたのかということを、強く再確認しましたね。選手から一銭も取らずに、安いチケット料金で応援団も入りやすくして、選手のやる気を出すために賞金まで出して……。ランニングコストを入れると、ディファ有明なんかでは満員になっても赤字ですよ。そういう大会をコツコツ真面目にやってきたつもりなんですけど、世間はそうは見てくれていなかった。 ──と申しますと? 前田 事件のあと、スポンサーが3分の2、いなくなりました。放映権料も減額です。正直言って、興行を維持するのが苦しい状態ですよ。だから今、スポンサー探しに孤軍奮闘してますけど、これがなかなか……。 ──スポンサーを降りた人たちの声は? 前田 みな、コンプライアンスの問題だと言いますね。格闘技を通じた不良更生という大会趣旨を重々承知の上で協賛してくれていたはずなのに、今さらなんで? とビックリですよ。 ──前田さんは一貫して、コンプライアンスを徹底していますよね? 前田 徹底してますよ。今回の事件についても完全に対処しました。事情聴取のために大阪府警の方々が東京まで何度も来てくれたし、自分らも大阪まで何度も足を運びました。 ──昨年12月の大阪大会は厳戒態勢でしたね。 前田 アウトサイダーが用意したセキュリティーは110名。全員プロです。警察も90名ほど来て、機動隊のバスも2台。警察からも「サミットができる」と言われましたよ(笑)。 ──結局、あの乱入事件の犯人たちは、何が目的だったのでしょう? 前田 俺を挑発して、暴れさせたかったんでしょう。俺が問題を起こせば、アウトサイダーが興行を打てなくなる。彼らは自分たちの団体から、アウトサイダーに選手が流れるのを恐れて、アウトサイダーを潰しにかかった。やり方が用意周到でしたね。ある一班が外で不法駐車して警察を巻き込んで暴れる、別の一班が近くのマンションから消化器を盗んで会場でぶちまける、そして別の一班が消防署に「火事です」と通報する……といった感じに、分担して計画的にやったみたいですね。 ──事件後も、彼らから嫌がらせは? 前田 ありましたよ、いっぱい。昨年12月の大会前には、地元・大阪の選手全員や、うちの中心選手に、「(アウトサイダーには)出るな」という脅しが入りました。結果、地元の選手も出ない、地元選手の応援団のチケットも売れない、さらには警備上の問題で2階席も使えないという三重苦で、アウトサイダーの資金を全部吐き出しちゃった感じですね。今はなんとか存続させるために必死でやってます。俺、今年の1月から給料を取ってないんですよ。本当に。
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選手からの信頼も厚い
■アウトサイダーにはヤクザのヤの字もない ──今回の事件を踏まえて、地下格闘技とアウトサイダーの違いをあらためて教えてください。 前田 地下格(闘技)は結局、金儲けじゃないですか。リングサイド、いくらですか? 3万とか5万円とかで売ってるでしょう? アウトサイダーは1万円ですよ。地下格で賞金、いったいいくらですか? 出ないでしょう。そのくせ彼らは選手たちに切符を売るノルマを課して、売りに行っても売れないから暴れたりする。うち、そんなことしませんよ。リングスのほうから何枚売ってくれとか一度もない。あり得ない。 ──その他、違うポイントは? 前田 少なくとも、人から感謝されることはあっても、非難されることはないですね。過去にいろんな親御さんから感謝の手紙をもらったこともありますし。それに、地下格はほぼ例外なくヤクザとつながってるけど、うちはそういうつながりは一切ない。なんなら自分の身辺調査をすればいいですよ。ヤクザのヤの字も出てきませんから。うち、選手に弁護士もいるんですよ。弁護士が、黒い大会に出るわけがないでしょう。 ──アウトサイダーで名を売ったあと、各分野で活躍している選手も多いですね。 前田 黒石(高大)は俳優として頑張って前田敦子のPVにまで出るようになったし、武井(勇輝)なんかはアパレルの世界で成功してる。そういう選手が、地下格にいますか? 選手に正当な道を歩ませるような大会が、ありますか? ないでしょ。せいぜいヤクザの言いなりになって暴力振るって、逮捕される子が出るぐらいのもんでしょう。 ──乱入事件の実行犯らも続々と逮捕されていますね。 前田 警察は地下格を全部潰していく方針らしいですね。うちでも使ってるあるレフェリーは、いろんな地下格でもレフェリーをやってたらしいんですけど、先日とうとう彼にも警察から指導が入りました。「もし今後も地下格でレフェリーをするなら、暴力団と利益を共有する密接交際者と認定する」と。そうなると、銀行取引や保険取引が一切できなくなるんですよ。 ──警察はそこまで来てますか。 前田 来てます。 ──そんな中、アウトサイダーにもゲスト来場し、前田さんとも親しかった出版プロデューサーの高須基仁さんが、地下格闘技の興行に乗り出すという話があります。 前田 あれも結局、警察に潰された連中が、自分たちでは興行を打てないから、高須さんに目を付けて、担ぎ上げただけのことでしょう。高須さん、わかってないんですよ。一度そういう(密接交際者の)認定を受けちゃうと、彼が経営するモッツ出版も終わりますよ。本当にヤバい。軽い気持ちでやると、えげつないことになりますよ。それぐらい暴力団排除条例はハンパじゃないです。それをみんな、わかってない。わかってるのはヤクザだけです。だからヤクザは半グレの子たちを手先として使うんです。そこへノコノコ、高須さんのようなノリのいいおひとよしが来たら、まさに飛んで火に入る夏の虫ですよ。 ──高須さんの主催大会は8月に開催予定らしいです。 前田 やったところで大赤字ですよ。そのへんのガキンチョの集まりに、誰が3万や5万出します? 1万円でさえ、チケットを売るのは大変なのに。アウトサイダーがこうして何年も続いてるのは、利益を度外視してやってるからですよ。金がなくなれば、身銭を切ってるからですよ。 ──そうまでして続けたいと思う動機は? 前田 動機もクソもないですよ。アウトサイダーをやるまでは、平成の満ち足りた世の中で何をグレることがあるんだろうと不思議だったんですけど、よくよく話を聞くと、本当に不幸な連中も大勢いるんですよね。例えば宮永(一輝)っていう選手は、生まれてこの方、父親の顔も母親の顔も知らない。そのくせ彼は「若いときは両親を恨んだが、今は元気で幸せでいてほしい」なんてことを、リング上でスピーチしたんですよ。彼は以前、実家らしき場所を探して訪ねていったら門前払いされたこともあるのに、そういうけなげなことを言う。これは不幸の闇が深いな、と。なんとかしてやんないといけないな、と。アウトサイダーを通じて、そういう子たちに寄り添ってやりたいんです。 ──アウトサイダーの出場者に話を聞くと、前田さんのことを「心の父」と思っている選手が多いです。 前田 確かに、親に反抗するみたいな感じで突っ張ってくる子が多いですよね(笑)。彼らと付き合って、ひとつわかったことがあってね。子どもを育てるときに一番大事なことは何かというと、その子の反抗期に親が真摯に受け止めてあげることなんですよ。あとは、幼児期のスキンシップ。幼児期の深い傷は、人格的なトラウマになる。そして反抗期の受け止め方を間違えると、その子はもう価値観がひっくり返ってしまって、あらぬ方向に行ってしまうんですよね。 ──具体的に、どう受け止めるべきだと考えますか? 前田 ダメなことはダメだということを、はっきり教えてやるべきですよ。親はね、特に父親は、自分の子どもに対して、これを言ったら嫌われるだとか、これをしたら嫌われるだとか、そんなことはどうでもいいんですよ。父親の言うことを理解してもらうのは、父親が死んだあとでいいんです。でも言わなきゃいけないし、やらなきゃいけないんですよ。言って聞かなきゃ、殴らなきゃいけないんです。 ■6月22日大会の見どころは? ──選手に説教したことは? 前田 しょっちゅうです。このあいだも、ある選手の応援団がリングに椅子を投げ込んで、それがラウンドエンジェルに当たった事件があったんです。で、ラウンドエンジェルの所属事務所から、賠償だなんだで100万200万請求される事態になって……。だから、椅子を投げた奴と、その友人の選手を呼びつけて土下座させて、2時間みっちり説教しました。 ──一件落着しましたか? 前田 一件落着させました。ちゃんと金も出させました。何百万ではないけどね。二人とも猛省してましたよ。椅子を投げた奴は26歳。小2で父親を亡くすなど複雑な家庭で育ってはいるんだけど、それにしたって26歳にもなって何をやってるんだ、と。女手ひとつでお前を育ててきた母親の気持ちを考えたことがあるのか、と。思いっきり怒りましたよ。 ──いろいろと大変ですね……。 前田 昔は構われすぎて反抗して一時的に不良になるけど、ある程度の年齢になったら親の言ってることの意味がわかって、「あ、俺、格好わりーな」と気付いて更生するパターンが多かった気がするんです。それが今は、放任主義の名の下の無関心なんですよね。子どもに対して。精神的な捨て子が多いんですよ。だからみんな、根を下ろす場所を探してる。だけど根を下ろせない。だから不安定なんです。自分の好きなことをやりたいけど、それさえもわからない。それを見つけたところで、根を下ろせるかどうか不安なんです。 ──不良の質が昔と変わってきている、と。 前田 昔の不良には帰る場所があった。「家」ですよ。頑固オヤジに5~6発ドツかれるけど、謝れば家に入れてくれる。今はそれさえもない。家に帰っても真っ暗で誰もいない、っていうケースが多いんですよ。 ──そういう若者たちにとって、アウトサイダーが「家」になっているのかもしれませんね。父親役ともいえる前田さんが2時間本気で説教すると、人の心は変わるものですか? 前田 変わると思いますよ。俺ははっきり言いますからね。ダメなもんはダメ、ならぬことはなりませぬ、と。椅子を投げた奴も刺青入った不良でしたけど、俺に叱られて泣いてましたよ。きっとこれまで真摯に向き合ってくれる大人がいなかったんでしょう。子どもって、ムキになって向き合ってほしいんですよ。生の感情でね。怒ったなら怒った感情で怒ってほしいし、褒めるなら褒める感情で褒めてほしい。怒ってるのに褒めるとかのウソは俺も嫌だし、子どもたちにも逆効果ですよ。 ──そんなアウトサイダーですが、6月22日にディファ有明で行われる次回大会では、初めて女子選手が出場しますね? 前田 更生はいいけど、なんで男女差別するのか? と言われて、それもそうだな、と(笑)。俺は感覚が古い部分もあって、女の子が殴り合って顔が腫れるのはどうなんかな、見てられないな、と最初は思ったんだけど、いろんな人に話を聞いたら、今は女性モデルがボクシングをやるような時代ですよ、と言われて。ああ、そういう時代なのか、と。 ──女子選手は、どこで探したんですか? 前田 公募しました。一人は武井(勇輝)の道場からのエントリーです。女子の試合は初めてなんで、危険要素をなるべく減らして、とりあえず1試合、様子見でやってみます。で、回を追うごとに女子の試合を増やしていって、応募者が増えてきたら女の子だけの大会をやっても面白いかもね。 ──そのほか、近未来のビジョンは? 前田 不良だけに限定せず、まだ見ぬ才能を発掘して世に送り出す場として定着させていって、やがてアウトサイダーという大会を海外にも広めていけたらいいですね。 (取材・文=岡林敬太) 【次回大会告知】 『THE OUTSIDER第31戦』 2014年6月22日(日曜日)東京・ディファ有明 14:00開場(予定)15:00開始(予定) SRS席/10,000円 RS席/7,000円 S席/6,000円 リングス公式サイト http://www.rings.co.jp

今回もヤバい奴らが勢ぞろい!“不良の格闘技大会”『RINGS × THE OUTSIDER』舞台裏レポ!

outsider-yokohama_4352.jpg  横浜にケンカ自慢が大集結!──前田日明主催の格闘技イベント『RINGS × THE OUTSIDER』が9日、横浜文化体育館で行われた。因縁の再戦、自爆チョップ、あわや番狂わせ、海外対抗戦などなど、見どころの多かった今大会。ひときわ目立っていた試合と選手をクローズアップ! ●“横濱義道会初代総長濱の狂犬”  黒石高大(神奈川・27歳)      VS  “リアル刃牙”  渋谷莉孔(東京・28歳)  アウトサイダーの看板選手である両者。前回の対戦は互いに慎重になりすぎて、お見合いに終始。ファンの失望を買った。そこで主催者の前田日明は今回、再戦の舞台を用意した。  試合前の両者にインタビュー。まずは控え室に横たわり、無表情でストレッチをしていた渋谷から。 ──体調はいかがでしょう? 「普通。全然、なんも用意してない」 ──再戦を控えた今の心境は? 「仕方ないからやる、みたいな感じ」 ──あまりこの試合には乗り気でない? 「ぶっちゃけ、キャンセルしてもよかったんですよ。カネがないから俺の階級のベルトを作る気がないって(主催者の前田日明に)言われて、一気にやる気がなくなっちゃった。(リングスは)ちょっとカネの使い方、間違ってるんじゃないか。あんな外人ばっかにカネ使ってるようじゃ、ダメでしょ」 ──そんな中、今日の試合に向けて、どのように気持ちを奮い立たせてきたんですか? 「まだ全然奮い立ってない。試合30分前になってから、どうにかします」 ──今回勝ったらどうするつもり? 「他んとこ行くかも。名古屋とか沖縄とかから、いっぱい声がかかってるんですよ。『ベルト作るから、来てくれ』と。ワンマッチでタイトルマッチやってくれるところもあるみたいだし、カネも出るし旅費も出るから、他行ったほうがいいのかな、と」 ──ということは、勝っても負けてもアウトサイダーは今回で最後? 「試合後に何を言われるかによりますね。(ベルトを)作るって言われたら残るかもしれないけど」  ……といった感じで、終始テンション低めの渋谷。「トレーニングは全然してない。ここ最近はずっと不摂生してた」と言うが、体は前回よりも鍛え上げられているように見える。
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言葉とは裏腹に仕上がりはよさそう
 一方の黒石の様子はどうか。控え室を覗くと、ひとりで何やら思案中だった。普段は陽気な彼なのに、この日は非常に恐ろしい顔で取材に応じた。 ──地元横浜での再戦。今、どういう気持ちですか? 「もうやること決まってるんで。殴り合い。突っ込むしかない」 ──1ラウンドのしょっぱなから? 「2ラウンドフルで戦うことは考えてないっす」 ──今日のために、どのような練習を? 「フィジカル。組み合ったときの対処と、あとは6分間で600~700発ぐらいはフルで殴れるように」 ──寝技もある程度想定している? 「2~3発いいパンチが効いたら、渋谷君は絶対タックルに来るから」 ──もしそうなっても大丈夫? 「土橋(政春)君といつも練習やってるから大丈夫です。渋谷君は土橋君よりは強くないんで」
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人気者・黒石のコールに風船が舞う
 そんな両者の対決は、前回とは打って変わって終始アグレッシブな展開に。まず開始早々、渋谷がハイキックで黒石からダウンを奪う。立ち上がった黒石はひるまず猛進するが、力みすぎてスリップする場面もたびたび。そうした隙を見逃さず、渋谷は黒石を打撃と寝技でジワジワ追い詰め、最後はスピニングチョークで締め落とした。
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終始積極的に攻めた黒石だったが……

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渋谷の冷静さが光った
 勝った渋谷は勝利者マイクで「おい黒石、いろいろあったけど、俺おまえのこと嫌いじゃないぜ。おまえのまっすぐなとこ俺は好きだぜ。ありがとう! あともう一個言わせて。今、前田さんが俺のためにベルト作ると言ったんで、チャンピオンは俺しかいないっしょ! 見とけー!」と継続参戦の意思表示。  敗れた黒石は「完璧な負け。途中で心が折れた。また一から出直します」とさっぱりした表情で再起を誓った。
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試合後は健闘を称え合った
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時は来た!?
●“リアル アマプロレスラー”  橋本シバター(神奈川・27歳)  毎回、有名プロレスラーをモチーフにしたファイトで賛否両論を巻き起こすシバター。今回は橋本真也になりきって戦ったはいいが、試合後に医務室へ直行した。いったい何があったのか? 診察を終えたシバターを直撃! ──ケガをしたんですか? 「袈裟斬りチョップを打ったときに、右手の骨を折ってしまった……。チョップの威力が強すぎて、自分を破壊してしまうとは皮肉だな」 ──折ったのはいつ? 「1ラウンドの序盤だ。折れた後もしばらく我慢してチョップを打ち続けていたんだが、そのうち痛みに耐え切れなくなってしまった。右手が使えないから試合を決める力がなくて、2ラウンドフルのドロー判定にまでもつれ込んでしまった」
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痛そうにする橋本シバター
──しかしそんな中、水面蹴りを披露したのはすごい! 「だな。もう右手は使えないから、あれしかなかったんだ。だが俺と違って、本物の橋本は、骨を折った後に勝っている。まだまだ俺も練習不足だな」 ──ところでその黒いパンタロン、かなり忠実に再現してありますね。 「いつも特注で作ってもらうんだよ。お抱えのデザイナーがいるんだ」 ──おいくらですか? 「イチゴーだね」 ──1万5,000円? 15万円? 「150万だ」 ──今後の抱負を。 「実は会社を辞めて本物のプロレスラーになろうと思っている。もう会社にも辞表を出しており、腹を決めている」 ──どこのプロレス団体に行くつもりですか? 「このあいだ『大改造!!劇的ビフォーアフター』を見て知ったんだけど、新日本プロレスの選手寮が新しくなったそうだから、まずは新日からだな」 ──アウトサイダーにはもう戻って来ない? 「安心しろ。上から降りて行くつもりだ。新日で活躍してから、アウトサイダーに戻って来る。だから今後も見守ってくれよ」  骨は折れても心はまったく折れていないシバターであった。
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●“埼玉のリアルバイキンマン”  齊藤勇駿(埼玉・24歳)  “キング・オブ・アウトサイダー”こと吉永啓之輔を追い詰め、会場を大いに沸かせたのが、この齊藤だ。結果は判定負けだったが、「金的攻撃の減点がなければ勝っていたかも」という声もチラホラ。「畜生!」と連呼しながら引き上げて来た齋藤に話を聞く。 ──もうちょっとで大金星でした。 「判定じゃダメなんだよ! いつも俺、判定で負けたりしちゃうから、ブッ倒さなきゃ意味がないって思ってたんだけど……。あぁ、畜生! 時間無制限のケンカなら、勝てたんじゃないかな」 ──試合中、相手の吉永選手の表情は? 「苦しがってたね。明らかにイヤそうな顔してた」 ──吉永選手がダウンっぽく倒れた場面もありました。あそこに一気に畳み込むかと思いきや、様子見をしましたね。
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“ミスターアウトサイダー”吉永を追い込んでいく
「みんなに今日は冷静になれって言われてたから、いつものガツガツした感じを、ちょっと抑えたんだよね」 ──ともあれ、ナイスファイトでした。今後の目標は? 「今回、仕事が忙しくてあんま練習できなかったから、今後はぜってえ猛練習するよ。そんで吉永と、現チャンピオンのハゲ(Ryo)と、G-STEPのRYO、この3人をまとめてブッ倒してやるよ!」
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落ち着き払った表情
●“朝倉兄 神と魂”  朝倉未来(愛知・20歳)  弱冠ハタチながら、非凡な打撃センスと抜群の勝負度胸を見せる朝倉。この日は海外対抗戦に参加し、イギリス人ファイターをパンチでKO。これでアウトサイダーでの戦績が3戦3勝になった。  この朝倉、見た目が優しそうなので真面目な格闘家なのかと思いきや、実は根っからのケンカ屋であることが試合後のインタビューで判明した。 ──外国人と戦ったのは初めてですか? 「ケンカはありますけど、試合は初めてかな」 ──いつどこで、外国人とケンカしたんですか? 「2~3年前、暴走族の副総長をやってるときに、公園でやりました。向こうからケンカを売って来たから、じゃあやってやろうってことで。そのときの相手は確かブラジル人だったと思います」 ──なぜケンカを売られたのでしょう? 「俺、ケンカが大好きで、暇さえあればケンカしてたんで、きっとそいつの目に止まったんでしょう。そういうのはしょっちゅうでした。ちなみに暴走族に入った理由は、ケンカをしたかったからです。ただし、今どきの若い奴らみたいに、集団でボコリとかは絶対にやりませんよ。俺はどんなときもどんな相手でも、素手のタイマンしかやらないし、タイマンで負けた記憶はないです」 ──ケンカは何連勝? 「数え切れない。これは自信を持って言えることですけど、ケンカはこの世代では日本一……とまでは言わないですけど、それぐらいやってます」 ──相手はどこで探すのでしょう? 「地元でやればやるほど、どんどん強いのがやって来る。で、ある程度やっちゃうと、そのうち地元には相手がいなくなるから、今度は名前も知らない街にバイクで遠征に行くんです。そうすると俺は弱そうに見えるからか、よくケンカを売られるんですよ。で、『待ってました』とばかりにケンカを買って、ブッ倒す。楽しかったなぁ(笑)」
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思い切り振りぬかれた右
──今はもうやってませんよね? 「少年院に入ってから、落ち着きましたね。でも時が流れて、あるときふと思ったんです。やっぱケンカがないと寂しいな、と。それで1年半ぐらい前に、総合格闘技を始めました。それ以前から空手はやってましたけどね」 ──今日は押される場面もありましたが、最後は見事にKO勝ち。 「今日の相手は外人だけあって、パワーが強かったし、今までで一番パンチも重かった。殴られて記憶が飛びかけたのも今日が初めてでした。でも最後まで、落ち着いて戦えましたね」 ──落ち着いて戦えるのは、ケンカの場数が多いから? 「というより、自分のパンチに自信があるんですよ。当たれば誰でも倒せるという自信がある。左右どっちのパンチでも」 ──試合後のマイクでは、吉永選手との対戦希望をアピールしていましたが。 「DVDを見て、格好いい男だなと。憧れの存在ですね」 ──その吉永選手ですが、今日の試合ではヒヤッとする場面もありました。 「へえ、そうなんだ。じゃあ、たいしたことないっすね、たぶん」 ──今後の目標を? 「あのねえ、最近ねえ、チャンピオンがつまんないじゃないですか。だから俺が、強くて面白い試合ができるチャンピンになりたいですね」 ──面白い試合とは? 「打撃の試合に決まってるじゃないですか。俺、寝技もできますよ。でも、客が見たいのはそれじゃないでしょ? 本当にヤバいときには寝技も使いますけど、スタイルとしてはやっぱケンカですね。俺が次世代のミスター・アウトサイダーになるんで、期待しといてください」 outsider-yokohama_5481.jpg  5周年を迎えたアウトサイダー。世代交代の波が、徐々にではあるが確実に押し寄せているようだ。  次回アウトサイダーは、9月8日(日)に大阪市中央体育館にて開催。初の関西進出なので、注目度の高い大会になりそうだ。チケット情報、選手募集情報などは、リングス公式サイト(http://www.rings.co.jp/)でご確認を! (取材・文=岡林敬太/撮影=オカザキタカオ)

今回もヤバい奴らが勢ぞろい!“不良の格闘技大会”「THE OUTSIDER第25戦」

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熱いぜ!
 前田日明が、王者にダメ出し!──不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第25戦』が先月21日、東京・ディファ有明で開催された。70-75kg級王者決定トーナメントでは、元チーマーのソルジャーボーイ一樹が無敗のまま優勝したが、主催者の前田日明から試合内容を酷評されて、王者はションボリ。その他、海外対抗戦の出場権を賭けたセレクションマッチでは、久々の勝利に涙ぐむ者もいれば、破竹の3連勝にほくそ笑む者も。悲喜こもごもの舞台裏、そして前田日明の記者会見の様子をお届けしよう。 ●“平成生まれの火の玉小僧 弾丸野郎”  比夏瑠(静岡・21歳)
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 第6回大会でMVPを受賞するも、以後、負けが込んでいた比夏瑠。とりわけ前回の金太郎戦(http://www.cyzo.com/2012/05/post_10646.html)は、尾を引きそうな敗北だった。だがこの日は、忌まわしい過去を振り切るような気迫を見せて、久々の勝利。6月に行われる海外対抗戦の日本代表メンバーに選出された比夏瑠が、涙目でインタビューに応じた。 ──おめでとうございます。 「ありがとうございます。ようやく勝ちましたよ! 勝ったのは、後楽園のリングス(2012年3月)ぶりかな。マジ、この試合のために頑張ってきたんで、超うれしいっす! 捨てるもの捨てて頑張ってきたんで」
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強烈なミドルが突き刺さる
──何を捨てたのでしょう? 「言えないけど、いろいろ捨てました。ずっと負けてたんで、もう絶対に負けられないって思いで」 ──最近はどのような練習を? 「キックボクシングのジムに通って、ずっとキックやってました。おかげで打撃の調子が上がってきた。あとはやっぱり、勝てば次は外人との対抗戦というのもあって、気持ちがいつもとは違いましたね」 ──外国人との対抗戦も楽しみですが、金太郎選手との再戦を望む声も多いです。 「やりたいですね、是非。今年、大阪大会があるじゃないですか。彼のホームで、僕にとってはアウェーですけど、そこで是非やりたいですね。次、6月に外人に勝ったら、そこで(金太郎との再戦要求を)言えるじゃないですか。そのためにも今日は絶対に負けられなかった」 ──金太郎選手に負けたのがよっぽど悔しかった? 「あんな秒殺でやられて、黙ってられないっすよ。しかも今、デカい顔してるじゃないですか。やってやるしかないですね」  比夏瑠の逆襲に注目だ。
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●“NOスタンド NO試合”  高橋“ルガー”大毅(静岡・24歳)
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この面構え
 “NOスタンド NO試合”という看板に偽りナシ! この日は、65-70kg級ランキング2位の浦野貴之を相手に迎えたが、まったくひるむことなく打撃オンリーで真っ向勝負。最後は強烈な右フックで浦野をマットに沈めた。  これでアウトサイダー3戦3勝となり、海外対抗戦の日本代表メンバーにも選出された高橋ルガー。試合後のインタビューも強気一辺倒。巻き舌で、時には不敵な笑みを浮かべながら、ルガーが吠える! ──強いですね。 「でしょ? 強いんすよ、オレ。強いからやってるんすよね」 ──パンチもいいが、目もよさそう。相手のパンチをことごとく見切っていましたね。 「そうっすね。普通にスタンドでやってれば、殴られない自信ありますね」 ──格闘技を始めたきっかけを教えてください。 「高校のときに山本“KID”を見て、すげー格好いいなと思って。オレもやったらできるんじゃねーか、オレつえーからやろうかな、みたいな」
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スピードのあるブローで圧倒した
──格闘技は何を? 「最初は総合っす。ボクシングはここ1年ぐらい。ちなみに総合でも、スタンドしか練習したことない。寝技の練習なんてしたことないっすね」 ──今後もし寝技の選手と当たったら? 「倒される前に、殴り倒しますね。相手が寝技だからってこっちも寝技の練習するのって、ダサいじゃないすか? 自分のスタイルは変えないっすね」 ──これでアウトサイダー3連勝。次はイギリス人との対抗戦ですが。 「うん。でも、オレの目標はそこじゃないんすよ」 ──と申しますと? 「ロシア人とやりたいんすよね。そこだけっすね、オレは。だってロシア人、強いんでしょ? アウトサイダーで負けたことないんでしょ? だったら、オレが倒してやるよ。そしたらオレが一番になるんでしょ?」 ──階級別のベルトに興味は? 「ないっすね。ベルトなんか代わる代わる、いろんな奴が取ってるじゃないですか。しかもそのチャンピオンだって、ロシア人に負けたりしてるんでしょ? そんなべルト、要らないっすね。そんなもんになんの価値があるのかと」  ビッグマウスのハードパンチャー。このまま出場を重ねて行けば、人気が出そうな選手である。 _HAS1201.jpg  以下は、大会終了後の前田日明の記者会見から。 ──大会の総括を。 前田「年々いろんな意味でレベルが上がってますね。今日は、ま~さ君なんかがそうなんですけど、彼、聞いたら今35で、格闘技始めたのが32らしいんですけど、打撃見たらすごい上手で。いやぁ、もうちょっと早くに始めてくれたらな、と思うような選手ですね。あと、若手で注目してるのが朝倉兄弟ね。19とハタチ。リングの上でも言ったんですけど、欲望や誘惑に負けずにちゃんと練習してほしいね。『センズリ、マ×コはほどほどにしとけよ』と言っときました」 ──朝倉兄弟のどこが優れている? 前田「生まれつき持ってるリズムというか、スピード感というか。たぶん相当ちっちゃいときからやってたんでしょうね、いろんなことを」 ──確か空手の経験者ですね。 前田「空手をやってるとしたらたぶん、フルコンタクト系じゃなくて寸止め系かな? 足の使い方がすごくいいんですよね。下半身の使い方がね。弟の海君は渋谷莉孔とやって、イケイケで前に出たところを渋谷にカウンター狙われたら危ないなと思っていたら、あにはからんや、決めかねましたからね。いやいや、楽しみですね。褒めちゃって練習しなくなるのが心配だけど、有望っちゃ有望ですよね。その他にも何人かいますけどね」 ──高橋ルガー選手は3連勝ですが。 前田「すごくいい選手ですね。打撃も上手いですよね。ただ、まだグラウンドの奴と1回も当たってないんですよ。 で、今日リング上でね、『グラウンドはできる?』って聞いたら『できません』って(笑)。『全然できないんで(次の海外対抗戦は)打撃だけで行きます』って。 こういう選手はグラウンドの選手と当たって1回痛い目を見て成長するんだよね。まあ彼に限らずパンチに関しては、アウトサイダーがボクシングのスカウトの場だったらボクシング関係者が目を丸くするようなダイヤモンドの原石がいっぱいいますよね。でもグラウンドはある程度経験がないとダメ。立ってなんかやる感覚って、みんなこの世に生まれついて歩けるようになってから磨いてるんですけど、寝てどうこうってのは、やっぱりどうしても訓練がいるんですよね。もちろん生まれながらにセンスを持ってる子もいますけどね」  ここで、70-75kg級王者決定トーナメント優勝のソルジャーボーイ一樹がインタビュールームへ到着。
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メインの舞台に立ったソルジャーボーイだったが……。
──今日の一樹選手の決勝戦は、前田さんから見ていかがでした? 前田「正直言って今日のタイトルマッチは、彼のワーストバウトだね。彼、チャンピオンに返り咲いたんだけど、彼のここ2、3試合を見て思うのは、だんだん雑になってきてるよね、いろんな技術が。彼ね、基礎体力というかパワーやトータルのもんが他の選手の平均と比べるとダンチで上回ってるもんで、そっちからワッと行けば割とラクに戦えるんですね。それで結構雑なことしても通用しちゃうんですよ。土台があるから。それに慣れちゃってるから、ちょっとマズいなと。オレから見るとね。本当は毎回ハラハラしながら、今度はヤバいぞ、明日はヤバいぞ、次はヤバいぞ、っていうような試合を続けてやっていくほうがどんどん伸びるんですよね、技術もね。選手の生活っていうか長いキャリアの中の時期として見ると、今の彼はダメだね。自分で自分のいろんな芽を摘んでるような試合の仕方だよね」  ションボリ頷くソルジャーボーイに、さらに前田が愛のムチ。 前田「もっとメリハリよく正確に。やっぱり綺麗な技なり、見て美しい、見て正しいものは、伸びしろがあるんですよ。雑なもんはダメ。よく昔、梶原一騎の漫画とかで、野生児がどうのこうの、技術はグチャグチャなんだけどいいんだみたいなこと言う人いたけど、あんなの大嘘でね。そんなんで勝っても1回か2回ですよ。そっちのほうに行っちゃいそうな感じがある。世界には上には上がいて、今70kgぐらい? これぐらいの身体で普通にね、ウエイトやらせたらベンチ200kgとか250kgとか上げる奴、普通にいるからね。上位にはね。そんなのにパーンとはたかれると、顎割られちゃってスタンディングダウンですよ。……っていう世界だからね、プロのトップは。それを目指すんだったら、このままだったらアカンぞと」 一樹「……はい」
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攻め込まれる場面も。
前田「武井いるだろ? 武井」 一樹「……武豊?」 前田「武井だよ、武井。アウトサイダーの武井勇輝だよ」 一樹「ああ、はい」 前田「あいつね、格闘技途中で辞めちゃったんだけど、実はめちゃめちゃウエイトの素質があって、ウエイト始めて1年なんだけど、ベンチプレス140kgを10発だって」 一樹「えっ……? 基準がわからないですけど。僕、100kgは上げられると思うんですよ」 前田「10発だよ?」 一樹「10回やるってことですか?」 前田「そう。ということは、たぶんフォームがバチッて決まったら、180kgは一発は上がるよね」 一樹「僕より体重下ですよね?」 前田「あいつ65。武井ぐらいのウエイトの素質っていうかポテンシャルがあるんだったら、磨いたら結構いいもんになるだろうね。でもあいつもなんかフラフラしててね、ファッション業界で自分のブランド作ったら売れちゃうもんだから、なんかもうモチベーション落ちてね」 ──今の前田さんの話を受けて、いかがですか? 一樹「今回の試合は僕の中でも、言われたとおりワーストバウト。これじゃあダメだと思うので、もっと精進して、本当に走りこみやるだけでも違うと思うので、ちょっと気を引き締めていきたいと思います」 ──練習をしないことで知られる一樹選手ですが、これからは頑張りますか? 一樹「頑張ります。今回は、2回目(の王座を)取らせていただいたんですけど、危機が迫ってるんで。今日の試合見てもらうとわかったと思うんですけど、本当にパンチが雑で、当たったからいいんですけど、あれが当たらなかったら無駄に体力消耗して、もしかしたら後ろ取られてやられちゃうパターンも……」 前田「1回お前グラウンドでさ、足を伸ばされてこんな状態になっただろ? あれ相手が上手い奴だったらあそこで終わってるよ。あんときランボルギーニは『やった!』と思って焦っちゃったんだよ。パッと落ち着いてやったら、取れたよ。本当に。そんだけマズい試合だったね。でもランボルギーニも頑張ったね。前回と比べると体力もついてたし、相当練習したと思うね。随分お前、研究されてたよ。パンチまともに当てさせてもらえなかったし、がぶらせてももらえなかったし、クラッチも雑だったし」 ──今後の意気込みを。 一樹「次の試合までには、本当に少しでも時間あるときは走こみとか……」 前田「お前、外人とやる気あんの?」 一樹「あります、やる気は。はい、あの尖閣諸島を……」 前田「体重は?」 一樹「70kgです」 前田「落として70でしょ? 65は無理でしょ?」 一樹「65はきついですね」 前田「わかった。で、尖閣諸島がどうしたんだよ?」 一樹「尖閣諸島、ちょっと守りたいなと思って……」 前田「お前、中国人が弱そうだから中国人とやりたいとか思ってるの?」 一樹「え? そうなんですか? 知らないです。どっちが強いかわからないです」 前田「やってみないとわかんないよ。全然わかんかいからマジで。中国人選手はスポンサーがいて、もう朝から晩まで練習してるような環境なんだよ。ブラジルからコーチ呼んでやってるんだって」 一樹「守ります」 前田「やってみないことにはわかんないけど、弱くはないと思うよ」 一樹「未知の領域……」 前田「そう、未知の領域。肌合わせて試合しないとね」 一樹「ありがとうございました」  ソルジャーボーイ一樹はここで退席。引き続き前田に話を聞く。 ──次回大会の海外対抗戦については? 前田「中国から5人、イギリスから5人呼びます。まあとりあえず怖いのは尖閣諸島でなんかあった場合に、国からパッと中止って言われて出れなくなっちゃう可能性があること。でもたぶんオレの読みでは、安倍さんは参議院選挙終わるまでは尖閣諸島には手を付けないだろうと。だからその間にパッと呼んで、パッと試合して、パッと帰すっていうのはありかなと思って。中国の格闘技はレベル的にどうなんだ? っていう人もいるけど、良くも悪くも13億人もいる国なんで、中には『エッ!』っていう選手がいたりするんですよ。カネに飽かしてあっちこっちからコーチ呼んだりとかバンバンやってる国だから。中国は。あとイギリス人も、200%プロ志向の奴ばかり。リングスUKで大会を開いて、勝ち上がってきた奴らばかりですから。まあ、かといって各選手のビデオ見たわけでもないし、とりあえずお互い、なるべくいいレベルの選手を数多く揃えて、体重合わせて試合させてみようって話。イギリスはレベル的にどうなんだ? って思う人もいるだろうけど、まあ、これもやってみないとわからない。だってオレ、HERO'Sを初めて見たとき驚いたのが、宇野とやったあのハゲチャビン……」 ──ヨアキム・ハンセンですか? 前田「そう、ヨアキム・ハンセン。海外にはあんなのがいるからね。オタクになってコツコツ研究して、練習してっていうのがいっぱいいるからね」  海外対抗戦の他、黒石高大VS渋谷莉孔の再戦なども行われる次回大会は、6月9日(日曜)に横浜文化体育館で開催。対戦カードやチケット販売の情報は、リングスのホームページ(http://www.rings.co.jp/)でご確認あれ! (取材・文=岡林敬太/撮影=長谷英史)

不良 vs 中国! 不良 vs イギリスも!! 6.9「RINGS/THE OUTSIDER」記者会見

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黒石(左)と渋谷。火花バチバチ。
 総合格闘技「RINGS」および“不良の格闘技大会”として知られる「THE OUTSIDER」を主催するリングスの前田日明は1日、都内で会見を行い、6月9日に横浜文化体育館で行われる両大会の合同開催について概要を発表した。  メインイベントでは、ZSTのエース小谷直之とリングスロシアのクラット・ピターリが激突。4月7日の「ZST35」でセットされたもののピターリの怪我で一度は流れていた好カードは、“リングスの聖地”横浜文体で実現することになった。  小谷は会見で、破竹の連勝を続けるピターリの印象について「打撃が強い選手だが、組んで上になれば自分が勝つ。世界を目指したいので、通過点だと思っている」と語り、前田も「所(英男)がノゲイラに勝った時のように、小谷がZSTのレベルの高さを証明してくれると確信している」と期待を寄せた。  また、メインイベント以上に注目を集めそうなのが、「アウトサイダーシングルマッチ」として組まれた黒石高大 vs 渋谷莉孔。ともに“不良の格闘技”を象徴する存在として「THE OUTSIDER」を牽引してきたスター選手だ。両者は昨年12月に同じ横浜文体で対戦が組まれるも、互いに警戒しすぎて消化不良の判定決着に。 「あの試合は試合じゃない、ダンスですよ。顔に傷がつくのが嫌なのかな」と2人を目の前に前田が酷評すると、黒石・渋谷とも表情が引き締まり、 「この前は負けるのが怖くてびびっちゃって、あんな感じになったけど、今回は初心に戻ってガンガン行きたい」(黒石) 「(前戦は)2年ぶりの試合で感覚が分からなかった。前みたいな試合にはならない」(渋谷)  と熱戦を約束。さらに、 「渋谷クンのヘナチョコタックルでは俺は倒されない。足を止めて打ち合う」(黒石) 「黒石選手が俺にどうやって勝とうと思ってるのか疑問。勝つ手段はないと思う」(渋谷)  と挑発し合い、会見場に緊張が走る一幕もあった。  さらには、イギリス・中国選手とアウトサイダー選手との「5×5」対抗戦も行われることが発表された。  イギリス代表はかつてリングスのマットを彩った雄、リー・ハスデルが地元でトーナメントを行い選出、中国代表はCFP・岩熊宏幸氏が中国全土から募集をかけ、応募選手を厳選したという。 「中国のMMAは歴史はまだ浅いが、どの選手も胆力があり、骨格的には欧米に近い。今回の5名に裕福な選手はひとりもおらず、格闘技で名を売ってやるという野望を持った選手ばかり」(岩熊氏)  6月9日、熱い夜になりそうだ。 ●発表対戦カード 【リングスプロフェッショナルワンマッチ】 小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)対 クラット・ピターリ(リングス・ロシア) 【アウトサイダーシングルマッチ】 黒石高大 対 渋谷莉孔 【アウトサイダー中国対抗戦】 和田周作 対 ウー・フェイヤン(65kg契約) 安谷屋智弘 対 ジャン・ホイポン(65kg契約) ま~さ 対 チュー・グァンフー(65kg契約) YOSIKI 対 ティエン・ジェンシー(70kg契約) 沼尻和之 対 リュー・ヤン(70kg契約) 【アウトサイダーイギリス対抗戦】 カズ・ファーム 対 比夏瑠(65kg契約) 高橋ルガー大毅 対 ランジェット・バーリヤ(70kg契約) 佐野哲也 対 ジェイク・コンスタンチノ(70kg契約) 朝倉未来 対 ムサシ(70kg契約) 現在調整中 対 ジョシュ・ニール(65kg) ●FIGHTING NETWORK RINGS http://www.rings.co.jp/

エロカワイすぎ!『THE OUTSIDER 第24戦』ラウンドエンジェル大集合!

 10日に行われた“不良の格闘技大会”『THE OUTSIDER第24戦』。激戦の様子は昨日レポートしたが(記事参照)、本大会のもうひとつの見どころがラウンドエンジェルたち。今回はいつものメンバーに加えて、前田日明肝いりの人気AV女優・仁科百華も加わり、大会を盛り上げた。  ここでは、そんなラウンドエンジェルたちを一挙大公開! そのエロカワイすぎるワガママボディをとくと見よ! _HAS1795.jpg _HAS0051.jpg _HAS0924.jpg _HAS0942.jpg _HAS0963.jpg _HAS0983.jpg _HAS1485.jpg _HAS1606.jpg _HAS1799.jpg

キャバクラ通いの豪打が爆発!? 不良の格闘技大会『THE OUTSIDER第24戦』

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これぞOUTSIDERという個性を見せつけた松本
 前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第24戦』が10日、東京・ディファ有明で開催された。注目の70–75kg級王者決定トーナメントでは、ソルジャーボーイ一樹(愛知の元チーマー)と、ランボルギーニ・ヨシノリ(福岡の元ギャング)が勝ち上がり、4月21日に行われる決勝戦へコマを進めた。そのほかシングルマッチでも熱戦が相次ぎ、会場は大いに盛り上がった。サイゾー賞受賞選手の独占インタビューと、前田日明の大会総括コメントをお届けしよう。 ■“栃木真岡 夜の代表取締役”  松本峰周(栃木・32歳) ※サイゾー賞受賞
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ノーガードで手招きする松本に会場が沸く
 3年ぶりのアウトサイダー参戦。以前よりもふくよかになった松本が、まさに貫禄たっぷりの復活勝利を飾った。試合中は、笑顔で手招きしながら敵を挑発。ほぼノーガードゆえ敵の打撃を漏れなく浴び続けた松本だが、不敵な笑みを絶やすことなく大振りのパンチでビュンビュン応戦。2ラウンド開始直前にはラウンドエンジェルに“痴漢”をする余裕まで見せた。そして2ラウンド中盤、攻め疲れた敵がスリップダウンした隙に、ヒグマのように襲いかかって、パウンドアウトで逆転勝利。街の酔っ払いのケンカをリングで再現したような、フラフラながらも見応えのある重量級ファイトで客席を沸かせた。  セコンドに両脇を抱えられ、足を引きずりながら控え室に引き上げてきた松本に話を聞く。 ──3年ぶりの復活勝利、おめでとうございます。今回、試合に向けてトレーニングは? 「僕、3年前は72kgで試合してたんですよ。それが今では87kg。不摂生をトレーニングというのであれば、まあ(笑)」 ──足を相当蹴られましたね。真っ赤っ赤で痛そうですが。 「痛い、痛い、ものすごく痛い。『肉を切らせて骨を断つ』つもりだったのに、自分の骨にヒビが入っちゃったかも……(苦笑)」 ──それにしてもナイスファイトでした。 「勝てないからって体重を落とす人たちがいっぱいいますけど、そんな中、僕みたいに数年間な~んも練習せず、ただ飲んで食ってキャバクラ通って贅肉だけ15kg付けた人でも勝てるんだ、ってことをアピールできたのはうれしいですね(笑)。30歳以上のおじさんたちを勇気づけることができたんじゃないでしょうか」
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最後は重そうなパウンドを落としてストップに追い込んだ
──そういえばラウンド間の休憩中に、ラウンドエンジェルに触ってましたね。 「はい。触りたかったんですよ。だってこんだけ痛い思いしてるんですよ? 触っとかないと損じゃないですか。それに僕、あのランドエンジェルとデートしたいんですよ。だから触ってちょっと印象付けといて、試合終わったら電話番語を聞きに行こうと思ってたんですけど、足が痛くて、歩けないんですよ……(笑)」  そんな松本に足の治療代としてサイゾー賞を贈呈したが、キャバクラで使い果たしそうな予感が……。 ■前田日明の記者会見  以下は、大会終了後の前田日明の共同記者会見。70–75kg級王者決定トーナメントを中心とする各試合の戦評など。 ──堀鉄平(東京・36歳)vs 菱沼郷(栃木・34歳)は? 「菱沼君は藤原(喜明)さんに教わってるみたいなんですね。ただ、やり方がいまいちわかっていなかった。もうちょっと練習したほうがいいね。でも彼、すごいいろいろ勉強してるなぁと思って、面白かったですね。堀君はちょっと一時期負けが込んであれだったけど、またいつもの粘りが出て来たなという感じですかね。去年は散々負けて落ち込んでて、なんかドキュメンタリーを撮ってるときに、さめざめと泣いたらしいんですよ、あの堀が。へぇ、と思って。そんなに純で真剣にやってたんだなと思ってね。いいトシこいて泣くことないのにね(笑)」
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堀は、終始冷静に試合を運んだ。
──宮永一輝(静岡・31歳)vs ランボルギーニ・ヨシノリ(福岡・25歳)は? 「宮永君は調整不足なのか調整の失敗なのかわからないけど、ちょっとそれが出ましたね。今回の試合からリングが大きいんですよ。あれはK-1が一番リングの大きかったころのサイズ。リングが大きくなるとやっぱり、スタミナがね。今日はスタミナが上がっちゃって、ハアハアゼエゼエいってる人が多かった。それもあったのかわからないけど、宮永君はちょっと調整不足というか、いつものキレがなかったですね。ランボルギーニ君はまあ順調に伸びてきてるな、と。本来ならもっといい試合になったんじゃないかな。また見てみたい試合ですね」
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激しく打ち合った宮永とヨシノリ
──タナハシバター・ヒロシバター(神奈川・27歳)vs 久保昌弘(北海道・27歳)は? 「シバター君は、試合前に『真剣にやったら? 実力あるんだから』って声かけたら、『頑張ります』って言ってたんだけど……(笑)。リングでちょっと余裕があって、パッとノーガードで挑発した瞬間に、パコーンといかれて。そこからまた、ああもうダメだって、元に戻っちゃった感じがしましたね。久保君は、スコーンとタイミングよく決められるスキルが身に付いたなって思いますね。久保君もなかなか面白い男で、アウサイダーの申込書になんて書いてあったかというと『フランスの外人部隊に入りたい』と。尖閣諸島問題とかでいろいろ揉めてるから日本を守りたいということで最初は自衛隊に入ろう思ったらしいんだけど、刺青あるからダメだと言われて。じゃあ、もういつ戦争になっても大丈夫なように経験を積もうと思ってフランスの外人部隊に行こうとしたらしいんですよ。今日リングの上で聞いたら、実際にフランスまで受けに行ったらしいですよね。結果は落ちたらしいけど。まあでも、すごい純な子でね。今日の準決勝では飲まれて負けちゃったけど、『また頑張って練習して来ます!』と言ってましたよ」
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シバターの一瞬のスキを突いて久保の右が炸裂!
──ソルジャーボーイ一樹(愛知・25歳)vs 佐野哲也(静岡・30歳)は? 「佐野の動きが硬かったですね。もうちょっとできるかなと思いましたけど、彼が本来持っている柔らかさが出なかった。一樹は安定的でいつも通りだなという感じ。このまま今日の状態で決勝までいったら、まあ一樹がいっちゃうでしょうね。残る2カ月の間にランボルギーニがフィジカルとかをどう作るか。今の時点ではまだ、総合力という意味で、ソルジャーボーイ一樹が優位ですね」 ──佐野選手がちょっと悩んでいるかなと。 「自分の努力が結果に出ないから焦れてるみたいだね、この1~2年ね。いいとこまでいくんだけど肝心なところで負けたり結果が出なかったりで、焦れちゃってるみたいだね。本来はすごい動きが柔らかくて、頭脳戦のできる子なんですよ。それがちょっとこのごろなくなってきましたね。気軽にやればいいってわけじゃないけど、もうちょっと遊びが欲しいというか。そんなに思い詰めなくてもいいのになぁ、と思いますね」
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ハイレベルな攻防を繰り広げた佐野と一樹
──アウトサイダーも5年経って、レベルの高い選手が増えましたね。 「まあしょうもないプロの子たちもよりも、いい線いってる子もいますよね。このままプロの試合にポンと出せば、メインイベントまではいかないけど、中盤クラスだったらいけるんじゃないか、って子がいますよね。渡辺(竜也)みたいにノンタイトルでZSTのチャンピオンに勝っちゃう奴もいるし。やってみないとわかんないところもあるけど、間違いなく言えるのは、中盤クラスには勝てるだろうなという感じですね」 ──シングルマッチで印象に残った選手は? 「第15試合の雅哉君。今回初出場で、まだ格闘技経験10カ月ぐらいなんですが、アウトサイダーのドキュメンタリーを撮るにあたって、スタッフの人たちに“新人で注目の人いないですか?”と聞かれて、見てたら、雅哉の写真に目が止まってね。『あれ、変わった筋肉の付き方してるな』と思って、推薦して。で、撮影担当のウチの女房に聞いてみたら、彼は古タイヤを日本から輸出する仕事をしているらしく、ちっちゃいので20kg、大きいのだと60~70kgの古タイヤを、でかいコンテナめがけて1日中、3メートルぐらい放り投げてるんですよ。延々と。そのせいか体幹がすごい強いですね。今日やった相手の沼尻(和之)は10戦8勝でアウトサイダーでは上位クラス。いつチャンピオンになってもおかしくない選手だから、初戦でぶつけるのはどうかなと一瞬思ったけど、全然大丈夫でしたね(結果は雅哉が惜敗)。あれでしっかり技術を身に付けたら、ちょっと面白い存在になりそうですね」
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前田日明の目に止まった雅哉(写真左)
──渋谷莉孔選手はどうでした? 「ああいう首の決め方ってね、本当にグラウンドを熟知して、上手く体重を使う感覚がわかんないと、できないんですよ。それを渋谷がやったもんだからビックリしました。相変わらずの当てカンの良さもありますし、グラウンドは昔はタックル取られて結構アタフタしてたんだけど、今日はタックル来ても割と冷静に処理してましたから、その辺も成長しましたね。『練習してない、全然ダメです』と本人は言ってたけど、結構伸びてますね。驚きましたね。ただ、あいつは問題児でね(笑)。劇場型のウソっていうか、劇場型の担ぎをやるから、いつもオレ、やられちゃうんですよね。面白い問題児ですね、あいつは」
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あいかわらずのスター性を見せた渋谷
──アウトサイダーのドキュメンタリーって、映画ですか? 「劇場公開の映画です。まず劇場にかけて、最後にはNHKあたりに取り上げてもらおうって感じで動いてます。公開予定は、この冬ぐらい。いろんな選手の生活を細かく追いかけてるんですけど、まあ、みんなすごいですよ」 ──今年の展望を。 「9月と12月の大阪大会が楽しみですね。関西のほうでは今、『強者』とかがいろいろ問題になってて、地下格闘技は壊滅状態なんですよね。まあまあ、アウトサイダーが関西行くにはちょうどいい時期かなというのもありますね。こういう言い方は変ですけど、よくも悪くもヤーさんの本場は関西だし、それに繋がるやれ愚連隊だ不良だチンピラだっていうのはやはり関西独特のあれがありますから、どんな奴に出会えるのか楽しみですね」  次回アウトサイダーは、4月21日(日)に東京・ディファ有明で開催。70–75kg級王者決定トーナメント決勝戦のほか、海外対抗戦出場選手のセレクションマッチなどが行われる。チケット発売、選手募集の詳細は、リングスホームページ(http://www.rings.co.jp/)でご確認あれ! (取材・文=岡林敬太/撮影=長谷英史)