いつの頃から、雑誌でヤバいネタを書きにくくなったような気がする。かれこれ30年くらい雑誌好きとして人生を送っていると、“雑誌=ちょっとくらい人の悪口を書いても平気なもの”というのが常識だと思っていた。読者はそれを求めているはずだし、ターゲットにされたほうも笑って許してくれる……。でも、もうそんな時代は終わっていた。先日、ある雑誌で筆が滑って、看板作家を喰って嫁にした某編集長の話とか、挨拶代わりに女性編集者のおっぱい揉んでも怒られなかった某編集部(すでに廃刊)の話とか書いて入稿したら「やめてください!」と速攻怒られた。う~ん、もう時代は変わってしまったのか。 そんな昔を懐かしみながら、今回紹介するのは『パソパラチャット』(メディアックス)1998年12月号である。この雑誌は、91年に日本初のエロゲー専門誌として創刊された『パソコンパラダイス』の姉妹誌である。エロゲーを扱う本誌に対して、こちらのメインになっていたのがエロライトノベルとエロアニメである。 思えば、当時はオタク向けのエロコンテンツが伸びまくっていた時代だった。今でもエロアニメの一大レーベルとして知られる「ピンクパイナップル」が誕生したのは94年(最初のリリース作は『同級生』『マジカルトワイライト』『美しき性の伝道師麗々』……時代を感じます)のこと。90年代の後半には、当時の親会社だったKSSは西五反田に自社ビルを建てて、1、2階にはCD・ビデオ・ゲーム販売店ソフトガレージを出店。当時、筆者は東急池上線沿いに住んでいて「エロアニメってのは、随分と儲かるんだな……」と思ったモノだ。もっとも、あんまり客は入っていなくて、近隣の大学生の遊び場と化していたのだが。『パソパラチャット』1998年12月号
(メディアックス)
そうした時代背景もあって成立していた本書。今読み返すと「『殻の中の小鳥』からメイドブームがこうなるとは、思わなかったなあ……」とか「『AKITE』はフツーに面白いアニメじゃったよ……(原作・脚本・キャラクターデザイン・監督すべてが梅津泰臣)」とか、懐古厨な感覚に陥っていく。梅津泰臣版のキャシャーンは今でも名作だと思っています。
乳揺れが……。
かかしあさひろの名を聞いて思い出すのは、出版社の在庫処分の場だったコミケの企業ブースで
嫌そうな顔してサイン会していた姿。昔の企業ブースは面白かったなあ、
新声社が潰れた後とか。
でも当時、この雑誌の購買意欲をそそっていたのは、そこではなかった。この雑誌、エロアニメの情報を看板にしながら、モノクロページはやりたい放題だったのである。中でも際立っていたのが、この号にも掲載されているシリーズ連載「ヲタク国勢調査」である。この企画は、ヲタクの自虐趣味を全開にしながら人の悪口も書きまくるという、今だったら絶対に編集者がビビってやらない企画である。 クレジットには「文カいたヤツ:ヨッシーアイランド/絵カいたヤツ:かかしあさひろ」とある。 今じゃ、代表作は『暴れん坊少納言』になっているかかしだけど、当時はエロマンガ家で、更科修一郎とかと一緒にマンガ・雑誌批評同人の形態でヤバげなことばっかり書いてコミケの評論スペースを賑わしていた頃。 そんな人脈によって生まれたとおぼしき企画ゆえ、「夏の思い出し」のタイトルでコミケについて語るのかと思いきや、冒頭から「もう現役復帰不可能な事、萩原○至のごとしじゃよ~」と、仕事するのがイヤだというボヤきを延々と綴る。そんな調子で始まる企画でまずネタにされているのが、「ヤバい印刷所」。このネタ、印刷所の会社名を伏せ字にしながらも、まったく隠す気なんてない。 せっかくだから引用してみるが「(ヤバい印刷所の)栄光の一位に輝いたのはなんと栄○印刷」として「とりあえず印刷屋の親父のくせに愛人3人も囲うの禁止」と、こんなところでライター生命を削らなくても……と思ってしまうような無茶な「批評」を。まあ、愛人ネタならまだいいだろうけど、ほかの印刷所への言及はほとんど営業妨害のレベル。「○○○○館」には「名簿転売の元祖。本が上がらなかったり、原稿が帰ってこないくらいならまだ良いが、借金のかたに名簿の転売は勘弁」だし、「○陽社」には「乱丁、落丁、が多いのは愛嬌で済まされるが、払った金より安い紙になってんのは許せん」……過去の事情を知らない人が読んだら「そうだったのか!」と半ば信じてしまうこと請け合いである。当時からインターネットの記事が掲載されているなんて考えてみれば最先端だね。
ページをめくるごとに思うのは、こーゆーものばっかり見てたら、
こんなオッサンになっちまったという自省だよ。
以前、印刷機マニアな某印刷所の人に「印刷所の歴史って誰かまとめないんですかねえ」と話したら「みんなしゃべりたがらないんだよね」と返された体験がある筆者も半ば信じてしまったぞ(あくまで印刷所ネタは引用ですからね!) さて、1998年のコミケの際にちょっと騒ぎになったのが、「某イ○○エ○大使館」が「○チスのコスプレ」に抗議したとかしなかったとかいう一件。一応、夏のコミケの総括企画ということもあってか、その点にも触れているのだが「2日目のミリタリーブースは、まるでA○DS患者の寄り合い所帯みたいな雰囲気だった」とか書いてある。いやいや、散々「炎上」している筆者であるが、もし「日刊サイゾー」にこんなこと書いたら、炎上じゃなくて出禁は間違いないよ(おそらく、校閲でストップだけどね)。 冒頭に、人の悪口が書きにくくなった現在について記したわけだが、この企画が清々しいのは基本的に噂と悪口をネタに昇華しきっていることにある。ゆえに「よく、こんなこと書けるな」と思うネタはまだまだ止まらない。「オールジャンルとは名ばかりのエロゲー専門即売会コミックキ○ッ○ル」が、悪名高い○ロッコ○ーから運営母体を変えた件に触れた部分では「○ロッコ○ーのK社長にしてみれば自社で安く買い叩いた版権グッズを高く売るための格付け用イベントだったはずなんじゃが、やり方を真似する会社が出てきてうまみが減って」云々とかと、まったく伏せ字の意味がない。そして、やり方を真似した会社に対しても「○-BOOKSは、経営者がガ○タンク君から変わった途端に攻めの経営姿勢ですな」とか。いや、文章がよっぽど攻めの姿勢なわけですが……。ほかにも本文で「最近トンと噂に上らぬプリンス黒メガネ」と書きつつ、挿絵で「RED」って王冠つけた王子が書いてあるしサ。 やっぱり、雑誌の価値はほかのメディアでは躊躇することをガッツリと文字にできることにあると再認識させてくれるこの記事。もう、こんな時代ってこないんだろうなあ。 (文=昼間たかし/文中敬称略)この頃から、こんな同人誌ばっかり買っていたら、人生がこうなったでござるよ……自省。


















普段、メンズファッション誌なんて読みそうもない(というか読まない)ボクが無理矢理メンズファッション誌を読まされて気になった企画を紹介するというこの連載。最初は右も左も分からないまま読んでましたが、さすがに何回かやってると気付くことがあります。それはメンズファッション誌には月刊のものと隔月刊のものがあるということ。
隔月刊のものはシレッと2カ月間本棚に並べられ続けてるので、いつもダブッて買いそうになっちゃうんですよ。で、今月は隔月刊の雑誌が出ない月なので、月刊で出ている定番メンズファッション誌ばかりがランクインしています。
【2月のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】
1位「神マンアーカイブス」(「men's egg」4月号)
2位「成人式Japan2013」(「SOUL Japan」4月号)
3位「女子ウケNo.1の“ジャニ系ヘア”最強説!」(「MEN'S KNUCKLE」4月号)
■ボクもジャニーズ系になれるんでしょうか?
まずは、恒例の「MEN'S KNUCKLE」のイカしたキャッチコピーから。
「優しさと前衛の合間にあるモーテーフィールド」(たぶんA.T.フィールドのパロディ)
「漢の黒肌は七難隠すって昔から言うだろ?」(コレ、顔はブサイクっていわれてるんじゃないの?)
「俗世のルールなどに縛られない美の王子」(この人、プロフィール見ると「職業不明」とのこと。王子だったらいいなぁー!)
うん、メンナクは今月も平常運転!
企画ページも「もしも彼女がオナラをしたら、どうするぅ!!」「ガールズトーク・うちらはこんな男が好き」など、ファッションに興味がない人間でも読みどころが満載。中でも、うだつの上がらない中学時代を過ごしてしまった人がこの春、高校デビューするための特集「目指せ一軍!春デビューしようぜ!!新生活応援白書」で紹介されていた「入学前にmixi(こういう層がいまだにmixi使ってるんだねぇ)で『○○高校25年度新入学組』というコミュニティを作る」なるテクニックには思わず「ほほーう」と唸ってしまいました。新入学生が注目するコミュニティをいち早く作ってコミュ主となることで、入学前から主導権を握れるらしいのだ。うーん、ボクも学生時代にこのテクニックを知りたかった! ……mixiどころかインターネットすらなかったけどね。
そんな今月号の「MEN'S KNUCKLE」で、本誌&別冊付録にわたって総力特集されているのが「ジャニ男」。ここで言う「ジャニ男」とは、ジャニーズ系サワヤカ男子のこと。いくらサワヤカであってもジャニーズ事務所に所属していないヤツは、ただの野良サワヤカ男子だという気もするのですが……。まあ細かいことは置いといて、「2013年すべての女子が求めている」という「ジャニ男」になるためのさまざまなテクニックを見ていこう。コレさえ読めば、オシャレビギナーでも簡単にモテ男デビューできるらしいぞ!
まずは「女子ウケNo.1の“ジャニ系ヘア”最強説!」。メンナク調べによると、ほとんどの女子が初対面時の髪型で「彼氏にすることがアリかナシか」を決めているという……(ホント!?)。髪を切るのは4カ月に1回1000円カットで、と決めているボク的には衝撃的すぎる情報ですが、そんな女子たち100人にアンケートした結果、最もウケがいいと判明した「ジャニ系ヘア」(100人にアンケートしたというわりに、内訳も、2位以下の髪型もまったく紹介されていないが)。
誌面では、「櫻井翔風」「松潤風」「山田涼介風」さらには「赤西仁×山ピーMIX」など、さまざまなジャニ系ヘアが詳細な写真入りで紹介されており、美容院に持ってってページを見せるだけで即座にジャニ男ヘアになれてしまうという実用性ありまくりな特集です。うーん、コレを真に受けてボクが1000円カットで「赤西×山ピーMIX!」とか注文した日にゃあ、美容師に抱腹絶倒されること必至だと思うけど……。
さらに、ただのジャニ男から一歩進んで(もう進んじゃうの!? フツーのジャニ男にもなれてないのに……)サワヤカな中にメンナク流の黒系ファッションを取り入れた「ジャニーズ系黒男子の組み立て方」。この特集、読めども読めども、どこまでがフツーのジャニ男で、どこからがジャニーズ系黒男子なのか、そしてジャニーズ系でない黒男子とはなんなのか、まったく理解できませんでした。
結局、イケメンが「オレがジャニーズ系だ!」と言い切れば、どんな服着てようがどんな髪型してようがジャニーズ系だってことなんでしょ? ボクらデニーズに男だけで集まっておかわり自由ドリンクのみで6時間粘ってる系童貞男子は、どんなに背伸びしてもジャニーズ系にゃあなれませんよ。
■バカすぎてヤバすぎる新成人大集合
さて、久々にランクインしたのは悪羅悪羅(オラオラ)系メンズファッション誌「SOUL Japan」。
他のチャラチャラしたファッション誌たちとは一線を画した、街を歩いていたらヤクザかオレオレ詐欺師にしか見えない強面すぎるオニーサンたちが続々登場し、「首をアイスピックで刺された」「『喧嘩が強い』のにも、腕っ節が強いタイプとキ○ガイタイプの2通りいる」「中学の時の髪型は角刈りかアイパー」「20才までほとんど塀の中で過ごした」さらには喉元に「悪」「鬼」と刺青を入れた兄弟が「やっぱり『魔』って刺して合わせて『悪魔』と読めるようにすればよかったね」とか語り合ったりと、チョイ悪……どころではない、極悪なカミングアウトを繰り広げております。
そんな、読んでると金玉袋が縮み上がってくるような企画目白押しな「SOUL Japan」ですが、今月号ではちょっと微笑ましい特集も。それが「成人式Japan2013」!
まあタイトルそのまんま、今年の成人式レポートなんですが、もちろん「SOUL Japan」なので、ももクロとAKBを熱唱した阿蘇市のクレイジー市長とかが紹介されているワケではありません。要は、ワイドショーなどで毎年問題として取り上げられている、成人式に調子に乗ってアホな格好をしちゃってるバカ新成人の大特集。……こういうメディアが持ち上げるから、いつまでたってもバカ新成人って減らないのね。
ボクも毎年、バカ新成人の珍奇っぷりを見るのを楽しみにしているんですが、最近は各テレビ局自粛しちゃってるのか、映像にぼかし入れすぎてて今ひとつエンジョイできないんですよ。その点、「SOUL Japan」の特集では、ぼかしなんて一切ナシ! クリアーな画像でバカ新成人たちの珍妙ファッションを堪能することができます。
それにしても、平成も25年目になるというのに、バカ新成人たちはどいつもこいつも昭和のヤンキーファッションのまんま。羽織袴に色とりどりのリーゼント、角刈りスーツにグラサン、刺繍入れまくりな特攻服、さらには20歳だっつーのにいまだに変型学ラン着てるヤツまでいる始末。今年新成人ってことは、こういうファッションがはやった当時、まだ精子にもなってなかったハズなのに! 基本的に、「SOUL Japan」のモデルたちってガラは悪いものの、B系やギャング系のオシャレな格好をしてるもんですが、こちらのバカ新成人たちにはスタイリッシュさはゼロです。
興味深いのは、よーく見ていくと、同じバカ新成人でも地域ごとに特徴があるということ。たとえば横浜ではチームごとに集まって集合写真を撮っているところ、埼玉は暴走族ごとに集まり、北九州ではなぜか出身中学ごとに集合してるのだ。
「リーゼントの盛りっぷりは当代一!八児中軍団」「リーゼントでキメた吉田中&沼中連合」「拡声器片手に騒ぎまくりだった若松中&向洋中連合」「紅白に染め上げた袴で目出度さ満点!湯川中軍団」等々……いっくら怖い顔でキメていても「○○中軍団」って言われちゃったら、どーしても微笑ましい気持ちになってしまいます。中でもグッときたのは「グリーン袴の緑丘中軍団」全員緑の羽織袴で揃えているんですが「緑丘はやっぱ緑!」じゃないだろ。
さらに福井県には全員ウド鈴木、もしくはダンス甲子園の頃のLLブラザーズ的な(伝わるかなぁー?)、頭頂部のみ残した髪を日章旗に染め上げたスゴイ軍団もおりました。この手のヤンキー文化圏の人たちって、どーしてやたらと愛校心や愛国心が強いんですかね? 学校なんてロクに通ってなかったでしょうに。
■5年で3000人と……最強ヤリマン登場
毎度毎度、読モたちがオナニーやAVの話で盛り上がる企画を掲載して、結局イケメン読モもモテない童貞男子も頭の中は同じエロバカでいっぱいなんだな……と思わせてくれる「men’s egg」ですが、今月号ではさらにサブカル童貞寄りの特集が。それが、各界の注目女子を紹介する「2013このコがすごい!大賞」。なんといっても、アイドル部門でのっけから東京女子流が登場してますからね。メイン読者層がチャラ男&ギャル男というメンエグで、女子流ちゃんを目にする日がやって来るなんて……。
で、東京女子流や台湾からやって来た話題のウェザーガールズくらいなら一般誌でも紹介されそうですが、これらと同列にBiSやアリス十番、放課後プリンセスなど、結構マニアックなアイドルを紹介しているのがメンエグのスゴイところ。ちょっとしたサブカル誌でも、なかなかあり得ない組み合わせですよ。しかも扱い方も、武道館ライブを即完した女子流ちゃんも、キャパ100くらいのライブハウスで活動している放課後プリンセスも同じ1ページ枠。アイドルに対して平等に愛をふりそそいでいるのか、よく分かってないだけなのか……?
そんな今注目のアイドルちゃんたちが載ってるかと思えば、メンエグ本領発揮のエロバカ特集も全開です。特にヤバイ内容だったのが、神のマンコを持つ女子を紹介する(最低のコンセプトだなぁー)「神マンアーカイブス」のリニューアル第1回。
今回は「トンデモネーくらいのヤリマン」が登場している。ボクも時々、ヤリマンたちが語り合うトークイベントを主催しているんですが、そんなに有名な人(ヤリマン)が出演しなくても、なぜか毎回満員になるんですよね。それくらい男子たちに夢を抱かせてくれるヤリマンですが、メンエグの連れてきたヤリマンはハンパなかった。なんと20歳にして経験人数3000人超え!
初体験年齢こそ15歳という常識の範囲内であるものの(それでも早いけどね)いきなり4Pデビューということで、初めての男が誰だかわからないという始末。そんで16歳でデリヘルデビュー、17歳で童貞喰いにハマり、19歳で「○○(地名)のファーストフード」という通り名をつけられ、20歳にして3000人斬り達成。……つーか、15~20歳で3000人て、年間600人、1日約1.6人ペースじゃないか! どんなヤリマンだ。「私、酔っぱらっちゃうと誰とでもヤッちゃうんだよねー」くらいの、ちょっとしたヤリマンだと夢も股間も膨らむけど、ここまで過剰なヤリマンは恐怖心しか感じませんな。なにやら、かなりの相手とハメ撮りをし、男の名前ごとにフォルダ分けして画像を保存しているとのこと。
彼女の他、中学3年生にしてすでにガンガンのヤリマンという4人組「中3セックスマシーンカルテット」も登場。「体を売って小遣い稼ぎ」「いかなるブサイク相手でも股を開いてしまう鬼のヤリマン」「13歳の時、先輩にデリヘルに売られた」「段ボールハウス生活をしながら80人と」というすさまじすぎるエピソードを持つ4人組。……というか、中学生のこんなヤバイ話、載せていいんでしょうか。
イヤー、マニアックなアイドル特集で思わず仲間意識を持っちゃったけど、やっぱりこういう文化圏で暮らしてる人たちとは、お友達になれそうにありません。お願いだからアイドル現場に来ないでッ!(……というか、東京女子流もよく取材オッケーしたな)
ところで、メンエグといえば気になるのが「マンカスを食うのがだーい好き」という最強変態読モ・たあはむなんですが、今月号ではギャルに金玉を蹴り飛ばされている写真がチョロッと載っている程度でほとんど登場していません。「読モ情報」によると、ポーズや表情の引き出しが切れてしまい、最近では撮影のたびにカメラマンに説教されているとのこと。えーっ、このまま消えてしまうのか!? 頑張れ、たあはむ! 日刊サイゾーでは、今後もたあはむの動向に注目していきますぞっ。
(文・イラスト=北村ヂン)





メンズファッション誌のスゴイ企画を紹介するというコンセプトなのに、ファッションに関する記事は完全スルー。毎回、ウンコチンチンな話題ばかり取り上げてお贈りしているこの連載。
この間、サイゾー編集部に行ったら、編集のK女史から「ネタ切れになったら言ってくださいね(はーと)」って言われたんだけど、アレは「もうちょっとファッション的な面に触れろよな」というプレッシャーだったのかも……とビクビクしている今日この頃。でも、ファッション用語なんて、リーゼントとアイパーしか知らないもん! そんなボクがチョイスした今月のランキング。
【1月発売のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】
1位「モテる! イバれる! メンエグ的HOW TO SEX 2013」(「men’s egg」2月号)
2位「萎えない下半身をもう一度手に入れる!」(「BODiVO」Vol.2)
3位「ボクと彼女の保健室・左手でスマホ右手でオナニー」(「キラリ!」2月号)
■サワヤカ好青年が楽しむスマホ時代のエロ
『仮面ライダーフォーゼ』に主演して注目を集めたサワヤカ若手イケメン俳優・福士蒼汰くんを表紙に起用しているところからも分かるように、狂おしいまでにサワヤカなオーラをビンビンに放っている髪&服マガジン「キラリ!」。どのページを開いても「サイゾー」なんて一度も読んだことなさそうなサワヤカ好青年たちが勢揃いで、メンナク、メンエグなどのチャラ男&ギャル男系メンズ誌とはまた違った意味で、ボクとは縁遠そうな雑誌です。
記事の内容も、女の子にウケるヘアスタイルから始まり、スキンケア、香水などなど……。髪を切る時はいつも1000円カットに直行して「3センチ!」(全体的に3センチくらい切って)と注文し、牛乳石けんでワシワシ洗顔、加齢臭も気にせず放出されるがままにしているボク的には、ほとんど興味の持てそうにないものばかり。
こんなサワヤカな「キラリ!」ですが、ラスト数ページに全然サワヤカじゃない特集がギュギュッと詰まっていました。それが「ボクと彼女の保健室・左手でスマホ右手でオナニー」。タイトルからしてサワヤカ系ファッション誌にあるまじきエロス漂うものですが、内容はもっとすごい。
要は「スマホ時代におけるエロの楽しみ方」みたいな特集なんですけど、のっけから「みんなスマホを使ってハメ撮りしてるよね?」とばかりに、彼女とのハメ撮り方法を紹介しております。ハメ撮りに適したスマホの設置方法、ライティング、マンコの撮り方など、撮影面でのノウハウ紹介もさることながら、「ハメ撮りに持ち込むまでにどうやって女の子を説得するか?」という口説きテクニックが興味深い。
「コスプレしたイキオイで」(これはなんとなく分かる)、「好きな人のオカズになりたい女心を利用する」(そーゆーものか!?)くらいはまだ想定の範囲内ですけど、中には「縛っちゃえばこっちのもの」なんていう意見も。「目隠し&手首拘束されてる時に撮影されても抵抗できません」って。だ、ダメだろそれは……。
ハメ撮りのほかにも、スマホで使える出会い系アプリや、スマホで検索してすぐに見られる女優さんのオナニー写真(映画の中などでオナニーしている画像)、スマホ内にたくわえたエロ画像の隠し方、さらにスマホとはもはや関係のない電マやオナホールの紹介まで、エンジョイ・エロスな情報が盛りだくさんでした。
しかし、なんでサワヤカ系ファッション誌なのに、最後の数ページでドエロ本に変貌してしまったのか……。サワヤカ好青年も、エロの誘惑に勝てないということでしょうかね。
■「LEON」世代はツライ……深刻なED問題
もはやメンズファッション誌じゃないので恐縮ですが、オヤジ向けファッション誌「LEON」の臨時増刊「BODiVO」がなかなか面白かった。
全体のテーマとして、「ファッションだけじゃなくて体型も気にしなきゃモテねーぞ」ということで体を鍛えたり、ダイエットしたりし、モテる体を手に入れようという雑誌なんですが、とにかく「腹筋くらい割れてなきゃ人にあらず」くらいのイキオイで、モデルから素人まで、誌面に登場するメンズはみんなシャツを全面開襟して腹を見せつけまくりで、ブヨブヨメンズを威嚇。
バーッと目次を見ても「体脂肪」「腹」「胸筋&腹筋」「ヤセる」「太らない」「脂肪太り」「ジム」……などの言葉が頻出しまくり。うーん、やっぱりおっさんになると服や髪型云々以前の問題として、中年太りと戦わないとモテないんだなぁ。
そんな「BODiVO」でボクが最も気になったのが、モテるためにこういう雑誌を読んで一生懸命にジムなんかに通っているオヤジたちを絶望の淵に追い詰める企画「萎えない下半身をもう一度手に入れる!」。
ここでいう「下半身」とはもちろん、足や腰のことではなく、ズバリ……チンコ! 「いっくら体がムキムキでも、チンポがフニャフニャじゃ意味ねーだろ!?」っていうことなのだ。……コレは男的にはツライ。中年太りとかは努力次第で解消できるかもしれないけど、インポは自分ではどーにもならない部分もあるじゃない、そうじゃない!?
特集の中では、EDや中折れをしないためのさまざまな対策を紹介している。牡蠣やウナギなどの精力を向上させる食べ物からサプリメント、さらには勃起力をUPするツボやトレーニング、そしてもちろんバイアグラまで……。ジムに通ったりマラソンした上に、チンポのケアまで考えなきゃならないなんて……「LEON」世代もタイヘンですなぁ(あんま人ごとではないが)。
ED対策の中でも印象的だったのが「SEXYヨガ」。「古代インドで生まれたヨガには男性力アップに効果のあるポーズもある」ということで紹介されているのが、勃起力が高まるポーズ、中折れを防止するポーズ、早漏を防ぐポーズ、回復力が高まるポーズ……などなど、ヨガはここまで万能なのか!?
でもね、体調の問題もあるし、チンコが勃たなくても仕方がない時もあるでしょ。別に悪いことしてるわけでもないし、EDだって女の子も許してくれるんじゃ……。そんなスイートな考えを粉々に打ち砕く、怖ろしい「女性のホンネ座談会」も掲載されています。「女のコをイカせれば、自分は射精しなくても大丈夫だというのは勘違い」「射精してもらわないと終わった気がしない」「大きさよりも硬さが重要」「硬さは男の身だしなみです(笑)」と、インポ男をズバズバとぶった切りまくり。……こんな特集読んだら、プレッシャーかかりすぎて逆にチンポが勃たなくなっちゃいそうですよ。
ジムに通って腹筋をバキバキに割り、SEXYヨガでチンポもカチンカチン。「これでオレもモテモテだ!」……と思いきや、巻末に「口臭オトコは誰からも愛されない」という特集が。うーん、モテ男への道は果てしなく遠い。
■指先を褒めたら「手マンして」のサイン!?
そして、今月の1位は、やはり不動の王者「men’s egg」! 今月号もバカ企画ページは飛ばしまくりです。
まず、読モたちが宅飲み感覚でまったりと本音トークを繰り広げる「宅飲み!」は赤フン祭り。参加読モ全員赤フンを着用し、朝日が昇る厳寒の海岸で半裸の宅飲みを開催しています。「……というかそれ、宅飲みじゃねーだろ!」と誰もがツッコミたくなるシチュエーションですが「オレらは地球という家に住んでんだよ」とのこと。……あ、そーっすか。
そして今月の最ヤバ企画は、全21ページにわたる総力特集「モテる! イバれる! メンエグ的HOW TO SEX 2013」。マンコの構造から始まり、女の性感帯、セックスの進行マニュアル、セックストラブルQ&A、48手マスター道場など、コレさえ読めば、いつ何時セックスをすることになっても困ることがないというセックス特集の決定版!
しかし、チャラ男・ギャル男のためのファッション誌におけるセックス特集だけに、童貞気質の文化系男が読むには少々敷居の高い内容です。「ヤレメン・モテメン・ヤレないメン」という企画では、自分がヤレメンなのか、モテメンなのか、ヤレないメンなのか、はたまたキモメンなのか判定できる「キミは何メン? チェックシート」が掲載されているのですが、そのチェック項目がハイレベル過ぎ。
「エッチの経験人数が100人オーバーである」「常に香水を持ち歩いている」「眼力だけで女を濡らせる自信がある」「出会って30分以内の女をホテルや部屋に連れ込んだコトがある」……等々。ちなみに「YES」の数が5つ以下だと「ヤレないメン」、さらに0だと「キモメン」と判定されてしまうんですけど、ボクの結果は……キモメンですよ。こんな質問で5つ以上「YES」といえるヤツなんているのかよ!?
続いて、メンエグ読モのヤリチン神5が監修したという「ヤレる女発見トリビア」も、ボクらにはほとんど役に立ちそうにありません。「目の前に指を差し出して、すぐに指ナメ(もしくは指かじり)してくる女はヤレる」って、そんな女、今までの人生で会ったことないですよ! 女性側からのヤリたいサインも「指先を見ながらキレイだねって褒めたら『手マンしてもらいたいの』というサイン」とのこと……そんなサイン、受信できないって。
さて、メンエグの特集といえばイケメン読モたちのぶっちゃけすぎなトークも見どころのひとつですが、今月号ではゲスト・ギャルたちのセックス座談会のほうが暴走しています。「複数プレイ好きだから、経験人数が一度に8人とか増えちゃう」「複数プレイ中にチンコの争奪戦になって友情にヒビが入った」「ちっちゃいチンコの人に限って必死に奥まで突こうとするから笑っちゃう」、しまいにゃ「潮を吹くためにSEX前に水を飲んでる」……もう、ピュアな男子中高生が読んだら3年引きこもっちゃうような衝撃的なトークが続出。
さらに彼女たちはメンモ(メンズナックルの読モ)たちともヤリまくっているようで「アイツは手マンが上手い」「チンコでイカせるのが上手い」「チンコが細くて長かった」などとトップレベルの個人情報を名指しで次々に暴露。……自分がモデルとして載っている雑誌で、こんなこと言われて、読モたちはどう思ってるんだろ。女子だけの座談会に途中乱入した、メンナクの誇る変態読モ・たあはむ(マンカス好き)も押されっぱなしで、今月はほとんど活躍できていませんでした。もっと頑張れ、たあはむ!
こんな感じで、今月もチンチンの話題ばかりになってしまいました……。ちょっと気になったのは、これだけエロバカで押している「メンナク」ですら、女子の乳首は載せていないのに、サワヤカ系ファッション誌である「キラリ!」のほうは平気でビーチク丸出しにしているということ。サワヤカな顔して、さらっとハードなことをやっている「キラリ!」。「メンナク」の牙城を崩すことはできるんでしょうか!?
(文=北村ヂン)







