シャレにならない“出版不況” ファッション誌筆頭に、雑誌ドン底の「理由」が多すぎて悲しい……

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読む機会へったよねー
 ネット全盛のおかげで「出版不況、出版不況」とささやかれる昨今ではあるが、多くの人にはその実感がないかもしれない。「最近、雑誌読まないなあ」と思う程度ではないだろうか。確かに、いまだにコンビニには雑誌コーナーが設けられてはいるし、紙ベースの書籍に触れる機会も多いだろう。  ただ、やはり出版不況は現実に起こっている。とりわけ「雑誌」の落ち込みはシャレにならないレベルのようだ。2014年の雑誌売上は約8.9%減、雑誌全体は5%減で、全盛期である1996年の6割程度という惨状だ。  雑誌の中でも、特に深い悲しみに包まれているのが「ファッション誌」。「egg」(大洋図書)や「BLENDA」(角川春樹事務所)などの“ギャル雑誌”が14年に次々と休刊・廃刊となり、それと同時に「渋谷ギャル文化」もほぼ終焉を迎えた。文化の衰退が雑誌の終焉ということで、これは当然の淘汰といえるだろう。だが、これだけではない。  かつて蛯原友里と山田優、ならびに押切もえの3名が“OLのカリスマ”として君臨した「CanCam」(小学館)も、全盛期(06年)の80万部から、現在は11万部へと8分の1に大幅減。広告収入の面からいえば今のほうが儲かっているという話もあるが、これ以上減少するようだと広告を出す企業も減ってしまうのは避けられないだろう。 「ファッション誌は、特にネットの影響を強く受ける傾向にあります。ファッションモデル自体が自身のブログなどでコーディネートを披露することができる上に、ファッション好きの“素人”の提案も可能。さらに、雑誌は『雑誌を読む→店舗へ→購入』という面倒な手順を踏まねばならない場合が多く、『見る→買う』と過程をショートカットできるネット通販相手と比較しても不利です。最近でも『ZOZOTOWN』や、同じ発信元がリリースしたコーディネートアプリ『WEAR』の台頭で雑誌の需要はなくなる一方。必要性が極めてとぼしいジャンルといえるのでは」(記者)  ファッション誌の行く末は極めて暗い模様。しかし、これはわかりやすい例を挙げたに過ぎない。雑誌全体が凋落の傾向にあることは否定できないのだ。 「経済誌では知名度の高い『日経ビジネス』の発行部数は、他のビジネス誌よりも格段に減少しているそう。出版元である日経BPも、雑誌からネットへの移行を進めてはいるようですが、ピーク時には年間購読などで相当な額を売り上げた『ビジネス』『ウーマン』『トップリーダー』など多くの雑誌の発行減少分を補えているのかどうか……。最近では若手採用にも積極的ではなく、年齢層も上がってフレッシュで価値ある記事がないという評判も聞こえてきますよ。これに限らず、“経済・カルチャー情報”を扱ってきた雑誌の多くは疲弊しています。インターネットの速さと利便を兼ね備えた快適さには、とてもかないませんよ」(同)  実業家で「iモード」の立ち上げメンバーであった夏野剛氏や、元ライブドア社長の堀江貴文氏などは、「既存のメディアはすべてネットに敗北する」とも語っている。雑誌の未来が暗すぎる今、出版社は下がり幅がまた狭く、いまだ主流である“書籍”に活路を見出す他ないのか……。

背水の陣・香里奈の主演ドラマ“大惨敗”! TBSの「黒い計算」で、今度こそテレビから消えるかも……

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『香里奈公式サイト』
「大股開き写真」の流出で、表舞台から姿を消していた女優・香里奈の久々の主演ドラマ『結婚式の前日に』(TBS系)の初回視聴率が、7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)であることがわかった。  2014年、写真週刊誌に「下着で大開脚写真」を掲載された香里奈。あまりにもインパクトの大きかったこのスキャンダルを払拭すべく、今回のドラマに挑んだが、視聴率は文字通りの“大爆死”。復帰を華々しく飾るどころか自身の“オワコン”ぶりを露呈する結果となってしまった。 「遠藤憲一、美保純、原田美枝子、鈴木亮平など、キャスト陣は安心できるんですが、主演である香里奈の演技が今ひとつなのが残念ですね。内容も重病にかかってしまった女性の結婚式までの話ということで、同局が制作に関わった映画『余命1ヶ月の花嫁』を連想させます。彼女の“大開脚”イメージ以前に、ドラマとして『どこかで見た感』の強い作品です。しかも放送時間の“火10”は、最近結婚した堀北真希主演で評判も視聴率も最悪だった『まっしろ』の枠。もともと高視聴率の望めない“捨て枠”なんです。TBSとしては、すべての責任を香里奈に押し付けてこの枠を撤廃させる気なのかもしれません」(芸能記者)  雑誌『GINGER』(幻冬舎)で表紙を飾りモデル復帰したときは、応援の声が非常に多かったのだが、ドラマとなると話が違うようだ。ネット上ではすでに『打ち切り待ったなし』の声が散見されている。復帰作でいきなりミソがついてしまった今、彼女のお先は真っ暗では……。 「雑誌やドラマへの出演で問題となるのはやはりスポンサーです。イメージを地に落とした香里奈が主演でドラマに出るには、スポンサーを説得することが必要でした。『結婚式の前日に』は病と家族をテーマにした感動ストーリーで、お色気路線よりはスポンサーも納得しやすい企画だったことは間違いありません。ただ、肝心の数字がついてこないとなると、広告を出す側も『やはり香里奈出演ではプロモーションにならない』と手を引いてしまう可能性もあります。最悪の場合、今度こそ彼女をテレビで見る機会がなくなるかも……」(同)  ドラマを作るにも“カネ”は必要だ。金銭の集まらない企画を何度も出すわけにはいかないだろう。『結婚式の前日に』はまだ1話が終了したのみだが、近年のドラマの傾向を見ると、7.7%というスタートから視聴率を浮上させるのは至難の業だ。香里奈の苦難の道のりは、まだまだ果てしない。

リアル『ファースト・クラス』!? ファッション誌業界引っ張る「宝島社」の大混乱ぶり

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「オトナミューズ」(宝島社)
 沢尻エリカ主演のドラマ『ファースト・クラス』(フジテレビ系)の舞台になっているファッション誌業界。そのファッション誌業界で、独り勝ちを続けているのが宝島社だ。最近では雑誌不況と呼ばれる中でも、「オトナミューズ」や「大人のおしゃれ手帖」などの新ファッション誌を創刊している。 「どちらも創刊号が発売から1週間前後で完売になるなど、人気の高さを示しました。20万部以上刷っている雑誌で完売になるのは、いまや宝島社くらいだといわれています」(広告代理店関係者)  そんな好調な中でも、離職者が多いことで有名な同社。だが、ここにきて少し異変が生じているという。 「実は、ここ数カ月であまりにも人が辞めすぎたため、業務が回らなくなってきているんです。それを見かねた社長が『これ以上、人を辞めさせるな!』と、各局長に通達。それで、これまでは辞表を持って行ったらすんなり受け取ってくれていたのが、今はかなりしつこく慰留を受けるようになったんです」(宝島社関係者)  以前の社長の口癖は「辞めたいやつは辞めろ。替えはいくらでもいる」だったというが、背に腹は代えられなくなってきたということか。 「それに伴い、大幅な人事異動もあったんです。編集長クラスも辞めてしまったため、契約社員が突然『CUTiE』の編集長に就任するなど、現場は混乱しています。新雑誌創刊でスタッフが足りないので、数カ月であちらこちらたらい回しに遭っている編集もいます」(同)  ドラマほどではないが、華やかな世界の裏側はドタバタしているようだ。

版元事業停止の「小悪魔ageha」専属モデルに、AV業界からラブコール

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「小悪魔 ageha」2014年05月号(インフォレスト)
 版元であるインフォレスト株式会社の事業停止が発表され、休刊する見込みが高いギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」。“ageモ”として、読者から熱烈な支持を得ていた専属モデルたちも、同社の事業停止が発表された16日、ブログやTwitterで相次いで戸惑いの声を上げた。  ところが、そんなageモたちが、ある業界から熱いラブコールを受けているという。 「ピークからみれば凋落したとはいえ、地方に行けば『小悪魔ageha』ブランドは健在で、ageモは同世代の男女にとって憧れの存在。まだまだ話題性もある。現在、複数のレーベルが、彼女たちを口説くべく、本人や所属事務所と接触しています」  そう話すのは、AV業界関係者だ。彼によると「これまで元ageモたちへは、たびたびAV出演オファーが行われてきた」という。  しかし、人気のあるモデルたちは、専属契約期間終了後もその肩書を生かし、アパレルブランドを立ち上げたり、引き続き芸能活動を行って成功を収めるケースも多く、AV業界からの誘いになびく元ageモは少なかったという。 「ところが、同誌が消滅すれば、やがて“元ageモ”という肩書も価値がなくなってしまう。彼女たちの多くや所属事務所も『稼げるうちに稼ぐ』と考えており、利害は一致している。名前は言えませんが、すでに条件面での交渉に入っているageモもいます」(同)  今後、ageモからAV女優への集団転職もあり得るのか!? (文=牧野源)

版元事業停止の「小悪魔ageha」専属モデルに、AV業界からラブコール

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「小悪魔 ageha」2014年05月号(インフォレスト)
 版元であるインフォレスト株式会社の事業停止が発表され、休刊する見込みが高いギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」。“ageモ”として、読者から熱烈な支持を得ていた専属モデルたちも、同社の事業停止が発表された16日、ブログやTwitterで相次いで戸惑いの声を上げた。  ところが、そんなageモたちが、ある業界から熱いラブコールを受けているという。 「ピークからみれば凋落したとはいえ、地方に行けば『小悪魔ageha』ブランドは健在で、ageモは同世代の男女にとって憧れの存在。まだまだ話題性もある。現在、複数のレーベルが、彼女たちを口説くべく、本人や所属事務所と接触しています」  そう話すのは、AV業界関係者だ。彼によると「これまで元ageモたちへは、たびたびAV出演オファーが行われてきた」という。  しかし、人気のあるモデルたちは、専属契約期間終了後もその肩書を生かし、アパレルブランドを立ち上げたり、引き続き芸能活動を行って成功を収めるケースも多く、AV業界からの誘いになびく元ageモは少なかったという。 「ところが、同誌が消滅すれば、やがて“元ageモ”という肩書も価値がなくなってしまう。彼女たちの多くや所属事務所も『稼げるうちに稼ぐ』と考えており、利害は一致している。名前は言えませんが、すでに条件面での交渉に入っているageモもいます」(同)  今後、ageモからAV女優への集団転職もあり得るのか!? (文=牧野源)

未払いに「全額は無理」宣言も……「小悪魔ageha」インフォレスト全社員解雇・事業停止の裏側

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「小悪魔 ageha」2014年 05月号(インフォレスト)
 本日4月16日付で、「小悪魔ageha」や「サムライマガジン」などを発行する出版社、インフォレスト株式会社の事業停止が発表された。  最盛期には年売上高が約75億円ともいわれていた同社の負債総額は、30億円だという。 「15日の夕方、社員に解雇通知、自宅待機命令が出されました。同時に、ライターをはじめとした外部スタッフにも、インフォレストの経理部から『不渡りを出した』という報せがあったんです」(外部関係者)  また、ライターのSさんはこう漏らす。 「私は、数10万円ほど未払いが残っているままです。同じく外部で関わっていた編集プロダクションは、300万円も支払ってもらえていないと聞きました。まあ以前から不払いは問題になっていて、インフォレスト側に内容証明を送ったりもしていたんですけど。その頃から、少しずつは支払ってもらえるものの、向こうは『全額は無理』と主張していて……。『やっぱりね』という感じですよ(苦笑)」  こうした雑誌の原稿料・撮影料の不払い問題は、ファッション誌をはじめ、ほかからも聞こえてくる。 「知り合いのライターさんは、某雑貨系雑誌の版元さんに数十万円の未払いがあると話していました。『小悪魔ageha』同様、そこそこ知名度のある雑誌を出版している会社ですが、次はあそこが……という気がしてならないですよね」(同)  出版社の経営難は今に始まった話ではない。「小悪魔ageha」のように、最盛期には35万部の売り上げがあったとされる人気雑誌も消えていく今、雑誌業界の生き残り戦争は、ますます激化していくばかりだろう。 (文=編集部)

浜崎あゆみ(35)が「ViVi」表紙で“少女テイスト”に挑戦も「いったい誰なんだ!?」の声

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「ViVi」4月号(講談社)
 浜崎あゆみが表紙を務める女性ファッション誌「ViVi」4月号(22日発売/講談社)に、「誰か分からない」という声が相次いでいる。  先日、映画『BUDDHA2』のワールドプレミア出席のため訪れた、フランス・パリのホテルで撮影されたという同表紙。ミディアムボブのヘアに、フワッとしたスカートを合わせたガーリースタイルで、あゆは口元とおなかに手を置くポーズをとり、少女のような表情でこちらをボーッと見つめている。  これに、Twitterなどでは「表紙の人、誰?」「え、これあゆなの?」「別人じゃねーか」など、驚きのコメントが続出。コンビニや書店で同誌を見かけ、「誰だろう?」と立ち止まった人も多いようだ。  さらにあゆは、誌面でも、少女テイストのスタイルや、ピンク色でフワフワのシフォンドレス姿などを披露。35歳にして陶器のようにツルッとした肌は、あゆ特有の持ち味といえるだろう。  しかしあゆは、自身のTwitterで、「ViViの表紙みんなビックリしてるねー♪ 今年のテーマはイメチェンですかっ!?」というファンの投げかけに対し、「え、なんでなんで?なしてビックリ?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」と返信。世間の反応に戸惑っているようだ。 「あゆは最近、カッコいいテイストのスタイリングが多い。そのため、誰だか分からなかった人が相次いだのでしょう。あゆの表紙といえば、これまでもたびたび注目されてきました。昨年7月には、“ほぼすっぴん”とうたった『Scawaii!』(主婦の友社)の表紙に、『修正し過ぎてて、すっぴんもへったくれもない』『光当てすぎ』との声が上がり、物議を醸しました。また、9月に香港で発売された雑誌『Harper’s BAZAAR Hong Kong』の表紙は、『ウエストがありえないほど細い』『絵みたい』と大きな話題になりました」(芸能ライター)  時には賛否両論を巻き起こすこともある、あゆの表紙。これも、彼女への注目度の高さゆえといえそうだ。

新右翼団体代表の木村三浩氏推薦の雑誌とは? 出版不況の今こそ読むべき「雑誌」の価値

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「サイゾー 2014年 02月号」(サイゾー)
「出版不況と言われて久しい」なんていう言葉が常套句と化したくらい、実際に雑誌と書籍を合計した市場規模は1996年をピークに右肩下がりだという。  これは無料で情報を提供する多くのウェブメディアが台頭したためなのかはさておき、いま読者が目にしているウェブメディアを運営するサイゾーも「月刊誌サイゾー」を発行している。  その同誌上でよく見かけるキーワードが「タブー」や「タブー破り」。2月号の同誌でもこのキーワードは健在だ。1月18日発売「月刊サイゾー2月号」(サイゾー)の第1特集「雑誌の深層」では、雑誌が雑誌を特集している。なかでも「保守系雑誌、宗教、音楽誌……サイゾー的タブー破りの雑誌ガイド」では、猪瀬直樹前東京都知事の医療法人「徳洲会」グループ問題で、両者の間を取り持った人物として名前の挙がった新右翼団体「一水会」代表の木村三浩氏や、世間を騒がせている元関東連合幹部で、『いびつな絆』(宝島社)を上梓した工藤明男氏、さらには宗教学者の島田裕巳氏がおすすめの雑誌を紹介している。  木村氏は「『反中反韓』で気を引くな! 右派系雑誌を選定」という記事のなかで、右傾化していると言われる日本社会や、安倍晋三首相やヘイトスピーチを例に出し「彼らの行為は右翼とは似て非なるもの」「反韓反中を口汚く言挙げしていれば事が足りると考えるなら、それは本来の右翼とはまったく相いれない」と喝破。本来の右翼について「和をもって貴しとなす」の精神に尽きると語っている。そんな木村氏がおすすめする保守系雑誌が「月刊レコンキスタ」(一水会)、「月刊日本」(たちばな出版)、「表現者」(ジョルダン出版)だ。  また六本木のクラブ「フラワー」での撲殺事件や、芸能関連での話題でも多く登場する関東連合元幹部の工藤氏は、「『関東連合』記事の信憑性とタブー破りのアウトロー報道」という記事のなかで、自らのインタビュー記事や、「山口組元幹部・盛力健児氏の独占告白など、タブーにされがちな日本の闇社会の状況が網羅的に取材されている」として「実録! 激変する日本の闇社会」(宝島社)を挙げている。また関東連合についてきちんと記者が取材しているとのことで、「週刊文春」(文藝春秋)や「SPA!」(扶桑社)のウェブ版「日刊SPA!」の「関東連合撲殺事件に、"もう1人のキーマン"が緊急浮上」もすすめている。  さらに島田氏が「タブーなしの宗教誌では幸福の科学を批判してもOK!?」という記事で、オススメしているのが幸福の科学が出している「ザ・リバティ」。なかでも「ガチンコ対談」は、「文字通り"ガチンコ"で対談するという企画で、真正面から幸福の科学を批判してもOK」とのことで、「両者がまったく歩み寄らないまま終わるという、教団にとっては布教にもなんの得にもならなそうな対談」とのこと。また、死者や生者の守護霊を呼び出して本音を語らせる教祖・大川隆法氏の驚愕!? の霊言レポートも毎号掲載されているというから、いますぐ書店に走らなければ、という気になってくる。   「タブー」が大好きなサイゾーが、芸能界で大好きなのがジャニーズ。ジャニーズについては、宣伝以外ではなかなかマスメディアでは報じられないので貴重だ。「キムタクじゃもう売れない!?"ジャニーズ表紙"禁断の実売事情」という記事では、ジャニーズが表紙を飾った雑誌の実売部数を解明しちゃおうという内容。ジャニーズ事務所所属のタレントが「雑誌に出る一番の理由は"パブリシティ"、つまり宣伝が主である。CDのリリースや出演映画の公開、番組の放送など、宣伝事項ができたタイミングで雑誌出演を果たすことがほとんど」だという。  それではジャニーズのなかでもどのグループが人気があるのか。13年発行の雑誌の表紙への登場率がもっとも高いのが、いまや国民的グループに成長した嵐。メンバー全員が表紙を飾った「Hanako」(マガジンハウス)の売り上げ部数は平均の約3倍だったという。しかしメンバー単体で、表紙を飾るとそれほどでもないとも。やはり、嵐は5人揃って価値があるとのことなのか。  そして、かつてキムタクが表紙を飾れば雑誌が売れると言われたSMAPはどうなのか。昨年、木村拓哉が「UOMO」(集英社)や「婦人公論」(中央公論新社)の表紙に登場したが、売上は年間平均とさほど変わらずだったという。さらに、リーダーの中居正広が出演映画『ATARU』公開時に複数の雑誌に登場。しかし、「オトナファミ」(KADOKAWA)は売上で年間平均を上回ったものの、付録付きの前号に完敗したとも。  その他にも2月号のサイゾーの雑誌特集では、「ヤクザジャーナリズムのすべて」という記事があるかと思いきや、「ビジネス誌記者座談会」「カチコミに耐える音楽専門誌」「刺激的な世界のファッション誌」と幅広くカバー。これであなたも世界の雑誌がわかるかもしれない!? (本多カツヒロ)

文学は悪女とビッチと売春婦でできている──『萌える名作文学 ヒロイン・コレクション』

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『萌える名作文学 ヒロイン・コレクション』(コアマガジン)
 ひと昔前の雑誌と書籍を中心に取り上げているこの連載だが、たまには最近のものも取り上げなくては、と思った。「出版不況」といわれながらも、日本で年間に発行される書籍は7万点以上ある。つまり、多くの本は、読者が知らない間に消えていってしまうのだ。自分が関わった本も、発見されないままに消えていってしまう。それは、あまりに悲しいことである。  というわけで、筆者も携わった『萌える名作文学 ヒロイン・コレクション』(コアマガジン、2010年)を取り上げることにする。  この本の内容を一言で説明するならば、古今東西の文学作品に登場する女性を萌えキャラ化しつつ、真面目に作品を解説するというものである。  筆者の備忘録によれば、最初に企画に参加したのは2010年の4月初頭のこと。それは、一本の電話から始まった。 「昼間さん、文学って詳しいですか?」 と、尋ねてきたのは編集の伊藤氏。伊藤氏は日本刀を、美少女のイラストを添えてひたすら真面目に解説する『萌える日本刀大全』(コアマガジン、2009年)という、これまたマニアックな本を企画して、世間の注目を集めた編集者だ。そんな彼が、文学うんぬんを尋ねてくるとは何事か? 理由はわからないが、筆者も生まれた時から、雑誌と書籍のほかに友達のいない人生。本は山のように読んでいるわけで、「詳しいですよ」と返答する以外に選択肢はなかった。  こうして、企画への参加は電話一本で決まった。なんでも、企画は通ったけど、意外に文学に精通したライターがいなかったので、急遽連絡してきたそうだ(そういえば、この時まで伊藤氏からは2年余りまったく連絡はなかった……)。  筆者の仕事は、作品をセレクトして解説を書くだけ。イラストレーターとの打ち合わせはやらなくてもよいし、楽な仕事だと思っていたら甘かった。なぜなら、これは筆者の人生、人格、そのほかすべてのものを問われる戦いだったからだ。  「萌え」という言葉が日常的に使用されるようになって久しい。しかし、「萌え」とは本質的に、吉本隆明の分類するところの「自己幻想」にすぎない。個人がどのヒロインに萌えるかは、その個人が触れてきた文化によって決定される。どのヒロインに萌えるから無制約に自由であるが、他者がそれに共感するとは限らない。もちろん、自分が萌えているヒロインの魅力を「布教」することは誰も制約しないが、他者が誰に萌えるかをコントロールすることはできないのだ。  そうした中で、商業誌として成立させるために、「最大公約数」となるヒロインをセレクトしていかなければならない。それは、非常に困難な作業であった。当たり前だ、どんなに客観的になろうとしても、結局は自分が萌えることのできるヒロイン像に引きずられてしまうのだから。  かくして数度にわたった打ち合わせは、ほぼ死闘と化した。「こんな女に萌えるわけねえよ」「素人にはわからんのですよ」――。罵倒に激高、鉄拳の飛び合う打ち合わせは続いた。  今、冷静になって当時提出した取り上げるヒロインの案を見てみると「アンタの“萌え”ポイント、おかしいよ」と言われたことも、納得せざるを得ない気もする。ボツになったほうから、いくつか記してみよう(作者・タイトル・ヒロイン名の順である)。 ・安部公房『砂の女』砂の女 ・葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』少女 ・井伏鱒二『黒い雨』矢須子 ・金庸『笑傲江湖』東方不敗 ・作者不詳『ペピの体験』ペピ ・ヘルマン・ヘッセ『青春彷徨』エリーザベト  当時の記憶をたどると、『セメント樽の中の手紙』は「ホラーですよ!」と蹴られ、『笑傲江湖』は「ヒロインじゃねえ!」と怒られ、『ペピの体験』は「萌えとエロを勘違いするな」と、さらに怒られた。『青春彷徨』は、最後まで「ヘッセの作品は入れるべきである」と抵抗したが、一体どこが萌えるポイントかと問われて「エリーザベトは19世紀ドイツにおける最高のサークルクラッシャーである(主人公に気のあるフリをしてデートするが別の男と結婚してしまう)」と回答した結果、ボツになった。  激闘の末に、幾人かのヒロインが選ばれた。ここからが本番である。本文を執筆しつつ、イラストレーターに描いてもらう作中の場面を抜粋し、さらにヒロインの特徴も懇切丁寧に記さなければならない。ここで、大変なことに気づいてしまった。筆者の担当は十数人のヒロイン。つまり、すべての作品をいま一度じっくりと読み込んで、ここぞというシーンを見つけ出さなくてはならないのだ。尾崎紅葉の『金色夜叉』なんかは、熱海の海岸を散歩するところで決め打ちができる。でも、ダンテの『神曲』なんて文庫本で上中下巻もあるし、エミール・ゾラの『ナナ』も相当長い。自分で推しておいてなんだが、上田秋成『雨月物語』の一編「蛇精の淫」から萌えポイントを抽出するのは、ほとんど頓智である。  とはいっても、「危うく萌え殺されるところだったよ……」と言えるほど萌えてやる気で読み込めば、自ずと答えは見えてくるのだ。そもそも、自分が萌えているヒロインばかりなので、当然といえば当然でもあるが。  例えば、エミール・ゾラの『ナナ』のヒロイン・ナナは売春婦であるが、その生き様に萌え殺されそうだ。散々名声を得て金持ちになったかと思いきや、あっという間にカネがなくなって、ならばと街娼を始める。挙げ句に、学校時代の友人とは同性愛になるし、小間使いの女は散々こき使われているのに、女主人ラブ。この周囲を自分色に巻き込みっぷりは、スゲエよ! ゆえにナナが小間使いを「間抜け」と罵ったところ、「あたくし、こんなに奥様が好きで……」とさめざめと泣くシーンを推すしかなかったのだ。文豪・ゾラが「このシーンで萌えてくれ」と思って書いたかどうかは知らないが、萌える(もっとも、ゾラの『居酒屋』『ナナ』など20作品から成る「ルーゴン・マッカール叢書」は、主要登場人物がすべて血縁。まあ、19世紀フランスにおけるOverflowのエロゲーと考えてよい)。  日本では『三銃士』のタイトルで知られている『ダルタニャン物語』の悪女・ミレディーも、萌え要素が尽きないヒロインだ。みんなストーリーは知っていると思うので、ネタバレ気味に話すと、第一部の最後でミレディーは処刑されてしまうわけだが、最後まで逃げようとしたり往生際の悪さがまさに悪女の鏡である。「いずれ仇を討たれるんだから」という捨てゼリフが第二部『二十年後』で現実になるところも、まさに悪女の本領発揮といったところ。  つまり、本書を通して読者が知ることができるのは、現代の漫画・アニメで描かれるヒロインのほとんどの類型は、すでに20世紀前半までに発明されていたということだ。島崎藤村は『新生』でヤンデレヒロイン・節子を描いている。押川春浪『銀山王』は、薄幸と高慢の2つのタイプの令嬢ヒロインの織りなす物語だ。  その上で見えてくるのは、結局、魅力的なヒロインには「悪女・ビッチ・売春婦」の要素が不可欠ということだ。今さら「処女厨」でもあるまいに、黒髪ロングの一途な清純ヒロインのどこに魅力があろうか、と筆者は思う。本書が刊行されたとき、筆者の選んだヒロインを見て多くの人に「いったい、どんな人生を歩んできたら悪女・ビッチ・売春婦にばっか、萌えるようになるんですか?」と聞かれた。  そんなもの、自分でわかっていたら苦労はしない。畜生! 来年の今月今夜のこの月は、俺の涙で曇らせてやる! (文=昼間たかし)

「11歳衝撃のヌード」だって? 大宅壮一文庫で「児童ポルノ」を漁ってみるの巻

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 ヤツガレ、別の記事で執筆したように、国会図書館に対して閲覧禁止になっている「児童ポルノ」のリストを見せて、ついでに閲覧禁止になっている本を閲覧させてヨ! と要求したら蹴られてしまった次第(記事参照)。これじゃあ、何が「児童ポルノ」なのかまったくワカラナイじゃあないですか。ヤツガレ、しごくまっとうに閲覧禁止にしている本のタイトルすら教えてくれないことの不当性を訴えているのですが、世間様から見れば「そんなにロリコンをこじらせているのか……」と思われているに違いない。  いやいや、なんの因果か「児童ポルノ」をめぐる問題に足を突っ込んで随分と時間が流れてしまったが、この泥沼からはまだ抜け出せそうにもありませぬ。サテサテ、国会図書館が「児童ポルノ」を閲覧禁止にしているのは、何も国会図書館ばかりが悪いのではありませぬ。なにせ国会図書館も、そんなケシカラヌ人権侵害の疑いのある本を閲覧させておったら、お縄にするぞ! と、お上(いや、法務省だから同列くらい?)から脅されたのだから仕方ない。  でも、図書館の問題に詳しい人に聞けば「児童ポルノ」に対する図書館の対応は分かれていて、閲覧ができる図書館もあるのではないかという。そもそもサァ、閲覧もできなければ、ワレメがどのような理由でワイセツになり、「児童ポルノ」が法律で禁止すべき問題のあるシロモノになったか過程もわからぬではないか。そのあたりも踏まえて、閲覧禁止にしていない図書館があったら、エライ!  というわけで、現在さまざまな図書館の蔵書を調査中。その中で忘れてはならないのが、大宅壮一文庫である。ここは「一億総白痴化」とか「岡山は日本のユダヤ」という言葉を残したジャーナリスト・大宅壮一の蔵書をもとに始まった、雑誌専門図書館(なお、「岡山は日本のユダヤ」というのは正確には大宅壮一が言ったんじゃなくて、各県の県民性を調べていた大宅が、岡山県人を自宅に招いたら彼が自分で言いだしたのでビックリしたという)。  ここの利点は、さまざまな雑誌記事がキーワードで検索できるということ。近年は、かなり古い年代まですべてパソコンで検索できるようになったので便利なこと、この上ない。  京王線八幡山駅を降りて、左手に名所・都立松沢病院を眺めながらの徒歩5分。入館料を払って検索席についた筆者は、早速「少女ヌード」でキーワード検索を! ■これは……提供罪か?  もうネ、検索しただけで出るわ出るわ。「少女ヌード」が一種のブームになっていた70年代後半~80年代にかけての雑誌は、今では「児童ポルノ」として扱われるであろうシロモノが、アートなんだか興味本位なんだか、よくわからん視点で掲載されている。  中でも、ガンガングラビアを掲載しまくっているのは「週刊新潮」(新潮社)である。「少女ヌードも成人する」(83年11月3日号)、「犬と少女ヌード」(80年3月27日号)「ある少女の成熟を追って」(78年3月9日号)など、写真家・清岡純子の作品を中心に掲載し、ベタ褒めしておるのだ。しかもこれらのグラビアは、写真の横に「14歳」「16歳」とか、堂々と年齢も掲載。  この時期は、さまざまな週刊誌が少女ヌードをグラビアで取り上げている事例が多く「週刊現代」(80年6月19日号/講談社)には「ふたごの少女 11歳のメモリアル」として、やっぱり今では掲載したら「児童ポルノだ!」と逮捕されそうなグラビアも組まれている。  さらに、こうしたグラビアが掲載されているのは男性誌ばかりではない。「週刊女性」(79年11月13日号/主婦と生活社)には「11歳衝撃のヌード」というタイトルで当時話題になっていた山木隆夫の『リトル・プリテンダーズ』(ミリオン出版)からの借りポジを掲載しておるのである。この『リトル・プリンテンダー』であるが、発売当時はモデルの年齢もさることながら「完全無修正のヌード写真集」なんだそうである。  「週刊プレイボーイ」(79年10月16日号/集英社)の記事によれば、初版分は発売4日で完売。4版を重ねて在庫ゼロになっていることが記されている。さらに、この記事によれば「完全無修正」が話題になったためか、警視庁からもご招待を受けたことが記されている。ひっかけようと思えばひっかけられるんだぞ、ということだったらしい。何事もなくてすんだのは、山木さんや出版社側の周到さもあるが、最終的には「お毛がなくて何より」ということだったのだろう。  当時の客層については「週刊読売」(81年12月20日号/読売新聞東京本社)で書店に取材し、次のように記している。 「私どもでは、わりと学生から中年まで各年齢層の方がお買いになってます。若い人は本を隠しながらレジに来ますね」(紀伊國屋書店) 「三十歳代から五十過ぎのサラリーマンの人たちです。昼間より夜のほうが売れますね。それもレジが込んでいるときにサッと本を取り、サッと持っていかれます。素早いですよ」(銀座・旭屋書店)  また、この記事には、こうした少女ヌードのブームで業績を挙げている出版社への取材も豊富だ。当時のダイナミックセラーズの社長であった高浜宏次氏は、 「最初に企画を思いついたのは、ビニ本のかげりが見えてきた今年の初めでした。ビニ本はますますエログロ化し長続きしないだろう。この次は少女たちの、清純で自然なヌードが求められるのではないか、と……」 と、出版動機を語っている。同じく、少女ヌードで業績を挙げていた竹書房では、現社長の(当時は営業部長)高橋一平氏が客層について驚くべきセリフを。 「若い人が買うのは、一種の処女願望じゃないですか」  なるほど、当時から「処女厨」は存在していたのか!  とまあ、当時の雑誌のグラビア・記事ともに、少女ヌードはさまざまな形でまったく無修正で掲載されている。警視庁はワレメがワイセツであるとして摘発したのは、筆者が調べた限りでは85年の「ロリコンランド」(コアマガジン)が最初だと思われる。その後、87年に「プチトマト」(ダイナミックセラーズ)が摘発を受けて、ワレメはケシカランとなったわけである。ただ、この事件を報じている「週刊文春」(87年2月12号/文藝春秋)は、ワレメを黒塗りにした上で写真を引用しているのだが、「噂の眞相」(87年4月号/噂の眞相)は修正無しでバッチリと……。  さて、筆者の目指すところは別にワレメを拝むことが目的ではない。大宅壮一文庫は、閲覧を請求するときは用紙に雑誌のタイトルと号数を書くと出納してくれる形だ。で、これらのページの複写を申し込んだら、どうなるのか試してみた……。  複写を申し込んで待っていたら、係の人が筆者を呼ぶ声が。大宅壮一文庫でも、これは拒否するのか──と思ったら、 「このページ、コピーすると文字が潰れちゃうけど、どうします?」 であった。そのほかは、まったくなにも止められることなく複写完了後は精算してお持ち帰りに至った次第。  さて、この行為によって大宅壮一文庫は、児童ポルノ法で定めるところの「提供罪」を犯したことになるのだろうか? この記事に記した雑誌は国立国会図書館でも、問題なく閲覧することができる。さらに、東京大学図書館でも「週刊新潮」などは蔵書しておる。果たして、筆者がこれらの雑誌を閲覧し、さらに複写まで行ったら大宅壮一文庫も摘発。国会図書館も摘発。東京大学図書館も摘発ということになるのだろうか?  やはり、問題は「児童ポルノ」という定義のできない言葉が濫用されていることあると感じた。もちろん、この記事がもとで大宅壮一文庫にガサでも入ったら、全力で助けるヨ! (取材・文=昼間たかし)