他社製品を排除!? iPhone 5で使えなくなるモノ続出

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iPhone 5を発売するAppleのHPより
 iPhone 5が登場したことで、売れるものはたくさんありそうだ。単純にケースや保護フィルムはかなり売れるだろう。マニュアル本のたぐいも求める人が多いかもしれない。しかし、これはiPhone 4Sに至るまでの新機種発表のたびにあった動きだ。ところがiPhone 5では、これまでは買い替えないなど考えてもみなかったものを、買い換える人が増えそうだ。  特に大きな市場となりそうなのは、「Dockコネクタ」を採用していた機器類だろう。充電やデータのやりとりをするためのコネクタとしてiPhone 4Sまでで採用されていた「Dockコネクタ」が廃止され、iPhone 5ではまったく形状の違う「Lightningコネクタ」が搭載された。形状が違うということは、もちろんそのままでは接続できない。  一応別売りのアダプタを利用すればDockコネクタにも接続はできるのだが、これまでの全機能が利用できるのかは不明だ。例えば、Dockコネクタに接続して利用できるワンセグチューナーなどは、おそらくアップルの想定した使い方ではないわけで、こういうものが使い続けられるのかどうかは謎だ。  また、Dockコネクタ採用の周辺機器の多くは、アダプタでつながればよいというものではない、という形に見える。
iPhone 5で採用された「Lightningコネクタ」
iPhone対応オーディオ類が全滅?  例えば、最も積極的にDockコネクタを採用してきたのはオーディオ類だ。外出先でも利用できるコンパクトなスピーカーから、大型のシステムまで、Dockコネクタを採用したことでiPhoneを置けばすぐにiPhone内の音楽が再生できる、ということをウリにしている機器は多い。  この手の製品はたいてい、iPhoneがちょうどよく収まる形のくぼみがつけられていて、iPhoneを設置するとまるで機器の一部のように見えるようデザインも整えてある。仮にアダプタに対応したとしても、ここにアダプタを取り付けて、iPhone本体が飛び出す形で設置するというのはどうだろうか。  ただでさえiPhone 5はそれまでのiPhoneに比べて縦長なのだから、飛び出す部分がかなり多くなる。スマートにiPhoneを使って外でも家でも音楽を楽しもうというユーザーの間では、スピーカーやオーディオごと買い換えるケースが増えるかもしれない。 充電ケーブルは買い換え推奨  もっと単純なところでは、充電ケーブルの問題がある。多くのユーザーは家庭での充電だけでなく、オフィスでも充電できるようにケーブルを置いていたり、外出先で利用する外部バッテリー用のケーブルを持ち歩いていたりするだろう。このケーブルがすべて置き換わるかもしれない。  もちろん、先に挙げたようにアダプタがあるのだから、アダプタを利用してもよい。しかし価格が問題だ。純正のアダプタは2800円もする。これに対して、USBコネクタと直接Lightningコネクタを接続するケーブルは1880円だ。  これも、アダプタで対応するよりも丸ごと買い換えてしまったほうがよい、と考えるユーザーが大半だろう。
「Lightningコネクタ」と「Dockコネクタ」を接続するアダプタ(2800円)
商業施設はどう対応する?  実はこのDockコネクタの問題というのはけっこう大きなもので、ホテル等の施設で顧客サービスとして対応オーディオや充電器を備え付けていたところは、対応を迫られている。  一気に買い換えるとなれば出費は大きすぎる。ではアダプタで対応するのかといえば、アダプタもそれなりの価格だ。さらに、簡単につけ外しできる小型のアダプタともなれば、盗難や紛失にも気を使わなければならない。  もちろんiPhone 4S等を使い続けるユーザーもいるわけだから、完全にLightningコネクタ対応機器に切り替えてしまうことにも問題があるだろう。今まで提供してきたサービスをやめてしまうというのにも少々勇気がいる。どう対応するのか、悩ましいところだ。 イヤフォンプラグの位置も問題?  アクセサリに影響しそうな変化としては、イヤフォンプラグの位置がある。従来はホームボタンを下にした普通の縦持ち状態で、上側にあったプラグが下側へ移動した。  これの影響を受けそうなのは、一部のスタンド類と、イヤフォンプラグに取り付けるアクセサリだ。特にジャックピアス、スマートフォンピアスなどと呼ばれているイヤフォンプラグ用のアクセサリは、イヤフォン不使用時の埃侵入防止と、見た目を楽しむものとして人気だが、これを買い換える人も増えそうだ。  これまでのアクセサリは、iPhoneに合わせて上向きに取り付けることを前提としたデザインが多い。例えば動物がiPhoneのフレームに乗って眠っている形や、ぶら下がっている形をしているものを下側のプラグに取り付けると、だいぶおかしな形になる。  Dockコネクタの変更についてはサードパーティ(他社)の締め出しではないかというような声も方々から聞こえるが、アップルは果たしてこの変更でこれほど多くの人々が買い換えについて考え、各メーカーが新製品を作る事態になることまで考えていたのだろうか。 (文=エースラッシュ) ■おすすめ記事 古舘、嫌いなキャスター1位でも『報道ステ』高視聴率のワケ 楽天の三木谷浩史がぶち上げた世界ネットサミットは大丈夫? 炎上は成功?小沢一郎、GACKT…有名人たちが始めたブロマガって何? 1面記事に4面ぶち抜き広告…日経は読者に投資推進中? リクルート元社員が語る「リクルートはAKB48である」

iPhoneのデザインは、ソニーのケータイをマネしていた?

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『スティーブ・ジョブス』
(講談社/ウォルター・アイザックソン著)
  朝日新聞記者、ソフトバンク広報室長を経て、現在はシンクタンク・麻布調査研究機構代表理事を務める田部康喜氏が、気になる書籍やメディア報道の紹介を通じて、ホットなあの話題の真相に迫る!   東京・銀座のアップルストアに、開店前から並ぶ長い人の列ができ、銀座通りに沿ってほど近いソフトバンクモバイルの旗艦店にも同様の光景が。それを、報道陣のカメラの放列が取り囲む。 「iPhone 狂騒曲」は、再びメディアによって奏でられた。  アップルは9月21日、最新機種である「iPhone 5」を日本で売り出した。「iPhone 3G」が登場したのは、2008年7月である。そして、10年6月の「4」、11年10月の「4S」。さらに、「5」に至ってもなお、その人気は衰えずに加熱している。  アメリカの調査会社のIDCによると、12年上期の世界のスマートフォンのシェアは、サムスンが31%、iPhoneが21%、ノキアが7%である。ちなみに、タブレットでは、アップルのiPadが71%、サムスン9%である。  他の調査会社の推定によると、スマートフォン市場で生み出される利益のうち、アップルがその70%以上を占め、サムスンは26%にすぎないという。ましてや他のメーカーはほとんど利益を出していない。  アップルの一人勝ちである。  日本のメディアの「iPhone 狂騒曲」も、投入された機種の数を模していうなら、アップルの戦略やその新製品の機能の分析をする主旋律から、日本のメーカーのふがいなさを嘆く哀調を帯びた旋律を奏で始めたようにみえる。  スマートフォンの大きな潮流を、日本メーカーは見逃したという、批判の強い調子も 加わって、「失われた20年」の記憶が蘇り、読者にはいささか耐えがたいのではないか。 「今日を記録する」という意味である「ジャーナリズム」は、日々の出来事を追いながら、その一方で歴史的な潮流をみなければならない。日本のメディアは、「ウチ」を攻撃するに際して「ソト」をもってする傾向が強い。それは、日本が過去の歴史のなかで、「ソト」からの衝撃によって、「ウチ」の変化を遂げてきたことと無縁ではない。黒船の来襲によって、近代化を成し遂げた列島の現実である。  しかし、日本のメディアのそうした視点は、時として動揺をきたして対応ができない事態が発生する。 アップルとサムスンの訴訟で表面化した、衝撃の証拠  例えば、アップルとサムスンのスマートフォンをめぐる訴訟合戦のなかで、アップルのオリジナリティを否定する証拠として、サムスンが提出した衝撃の証拠である。  サムスンによれば、 「iPhoneのデザインの発想は、ソニーが極力ボタンを少なくした携帯電話の開発を参考にしている」 という記事が発端だった、とする。アップルはこれをきっかけとして、社内の日本人デザイナーに対して「ソニーが(iPhoneを)つくるとしたら、どのようなデザインになるか」と、試作させたとしている。しかも、その試作機にソニーのロゴを入れていた、という。  日本のメディアは、この事実をどのように「消化」したであろうか? 「日本メーカーはその当時はモデルにされるほどに優れていたが、今ではすっかりその勢いを失ってしまった」  あるいは逆に、 「日本メーカーも捨てたものではない」 という解説を行った。  それは、アップルもソニーもまた、「ソト」と「ウチ」という思考の国境線などない、国際企業であることを忘れたかのようであった。 ジョブズが抱いた、日本に対する憧れ  ピューリツァー賞受賞者であり、ジャーナリストとして名高いウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』(講談社/訳:井口耕二)は、日本でもベストセラーになった。  ジョブズが死を覚悟して、アイザックソンを筆者に選んで、幾度となくインタビューに応じ、しかも「自分の悪いところも書いてもらいたい」といっさい原稿に口をはさまなかったという。 「ソト」をもって「ウチ」を批判する、日本のメディアの宿痾(しゅくあ・治らない病)を考えるうえで、よい教科書である。  本書が綴る、ジョブズの東洋ことに日本に対する憧れと傾倒ぶりは、その宿命とともに胸を打つ。  ジョブズは、青年のときにインドに憧れて放浪し、舞い戻ったカリフォルニアで日本の禅僧に出会い、禅に取り組んだ。京都はジョブズの愛した町である。死を悟ったジョブズが、家族と最後の旅行先として選んだ町でもある(彼の体調が悪化して、家族はその実現が一時は困難であると考えていた)。 シンプルなデザインの源とは?  ジョブズが起業したばかりのころ、近所にあったソニーショップに行っては、新製品のカタログを繰り返し見たエピソードも書かれている。  アップル復活の大きなきっかけとなったiPodの記録媒体として、最小のものを捜し求めていたジョブズに朗報をもたらしたのは、日本メーカーであった。そのときの興奮ぶりもまた、筆者のアイザックソンはていねいに描いている。  アップルの製品を貫く、ジョブズのムダをぎりぎりまで省いたシンプルなデザインは、日本文明の簡素をもって尊しとする精神に富んでいるのではないか?  実際にジョブズは豪邸に住まず、室内も簡素なものである。どんな家具を入れるかに迷い続けて、ほとんどがらんどうの部屋で撮影された自画像を、ジョブズは愛した。  菜食主義を貫き、それががんの手術後の回復を妨げたのみならず、自然治癒を優先したために、最後の手術の時期が遅れることになったのではないか、とアイザックソンは記している。ひょっとすると、ジョブズはいまも生きていた可能性があるとも読める。  ある企業について書くならば、その社史と、創業者の伝記を読まなければならないと考える。そこには、国境の「ウチ」と「ソト」を超えた思想がみえてくる。それは、アップルを筆頭とする欧米の企業に限らない。日本の企業もしかりである。日本の経済ジャーナリズムの成熟を期待したい。(敬称略) (文=田部康喜) ■おすすめ記事 内定ゼロ東大生が増殖中 勘違い、バカ正直に、企業も辟易... 性犯罪者を野に放った流通大手イオンの企業責任とは? 富士ゼロックス「障がい者は用済み」解雇の実態 ドトールで座席を確保するのは会計の前?それとも後? 人事採用担当者覆面“本音”座談会「こうやって採用は決まる」

iPhoneのデザインは、ソニーのケータイをマネしていた?

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『スティーブ・ジョブス』
(講談社/ウォルター・アイザックソン著)
  朝日新聞記者、ソフトバンク広報室長を経て、現在はシンクタンク・麻布調査研究機構代表理事を務める田部康喜氏が、気になる書籍やメディア報道の紹介を通じて、ホットなあの話題の真相に迫る!   東京・銀座のアップルストアに、開店前から並ぶ長い人の列ができ、銀座通りに沿ってほど近いソフトバンクモバイルの旗艦店にも同様の光景が。それを、報道陣のカメラの放列が取り囲む。 「iPhone 狂騒曲」は、再びメディアによって奏でられた。  アップルは9月21日、最新機種である「iPhone 5」を日本で売り出した。「iPhone 3G」が登場したのは、2008年7月である。そして、10年6月の「4」、11年10月の「4S」。さらに、「5」に至ってもなお、その人気は衰えずに加熱している。  アメリカの調査会社のIDCによると、12年上期の世界のスマートフォンのシェアは、サムスンが31%、iPhoneが21%、ノキアが7%である。ちなみに、タブレットでは、アップルのiPadが71%、サムスン9%である。  他の調査会社の推定によると、スマートフォン市場で生み出される利益のうち、アップルがその70%以上を占め、サムスンは26%にすぎないという。ましてや他のメーカーはほとんど利益を出していない。  アップルの一人勝ちである。  日本のメディアの「iPhone 狂騒曲」も、投入された機種の数を模していうなら、アップルの戦略やその新製品の機能の分析をする主旋律から、日本のメーカーのふがいなさを嘆く哀調を帯びた旋律を奏で始めたようにみえる。  スマートフォンの大きな潮流を、日本メーカーは見逃したという、批判の強い調子も 加わって、「失われた20年」の記憶が蘇り、読者にはいささか耐えがたいのではないか。 「今日を記録する」という意味である「ジャーナリズム」は、日々の出来事を追いながら、その一方で歴史的な潮流をみなければならない。日本のメディアは、「ウチ」を攻撃するに際して「ソト」をもってする傾向が強い。それは、日本が過去の歴史のなかで、「ソト」からの衝撃によって、「ウチ」の変化を遂げてきたことと無縁ではない。黒船の来襲によって、近代化を成し遂げた列島の現実である。  しかし、日本のメディアのそうした視点は、時として動揺をきたして対応ができない事態が発生する。 アップルとサムスンの訴訟で表面化した、衝撃の証拠  例えば、アップルとサムスンのスマートフォンをめぐる訴訟合戦のなかで、アップルのオリジナリティを否定する証拠として、サムスンが提出した衝撃の証拠である。  サムスンによれば、 「iPhoneのデザインの発想は、ソニーが極力ボタンを少なくした携帯電話の開発を参考にしている」 という記事が発端だった、とする。アップルはこれをきっかけとして、社内の日本人デザイナーに対して「ソニーが(iPhoneを)つくるとしたら、どのようなデザインになるか」と、試作させたとしている。しかも、その試作機にソニーのロゴを入れていた、という。  日本のメディアは、この事実をどのように「消化」したであろうか? 「日本メーカーはその当時はモデルにされるほどに優れていたが、今ではすっかりその勢いを失ってしまった」  あるいは逆に、 「日本メーカーも捨てたものではない」 という解説を行った。  それは、アップルもソニーもまた、「ソト」と「ウチ」という思考の国境線などない、国際企業であることを忘れたかのようであった。 ジョブズが抱いた、日本に対する憧れ  ピューリツァー賞受賞者であり、ジャーナリストとして名高いウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』(講談社/訳:井口耕二)は、日本でもベストセラーになった。  ジョブズが死を覚悟して、アイザックソンを筆者に選んで、幾度となくインタビューに応じ、しかも「自分の悪いところも書いてもらいたい」といっさい原稿に口をはさまなかったという。 「ソト」をもって「ウチ」を批判する、日本のメディアの宿痾(しゅくあ・治らない病)を考えるうえで、よい教科書である。  本書が綴る、ジョブズの東洋ことに日本に対する憧れと傾倒ぶりは、その宿命とともに胸を打つ。  ジョブズは、青年のときにインドに憧れて放浪し、舞い戻ったカリフォルニアで日本の禅僧に出会い、禅に取り組んだ。京都はジョブズの愛した町である。死を悟ったジョブズが、家族と最後の旅行先として選んだ町でもある(彼の体調が悪化して、家族はその実現が一時は困難であると考えていた)。 シンプルなデザインの源とは?  ジョブズが起業したばかりのころ、近所にあったソニーショップに行っては、新製品のカタログを繰り返し見たエピソードも書かれている。  アップル復活の大きなきっかけとなったiPodの記録媒体として、最小のものを捜し求めていたジョブズに朗報をもたらしたのは、日本メーカーであった。そのときの興奮ぶりもまた、筆者のアイザックソンはていねいに描いている。  アップルの製品を貫く、ジョブズのムダをぎりぎりまで省いたシンプルなデザインは、日本文明の簡素をもって尊しとする精神に富んでいるのではないか?  実際にジョブズは豪邸に住まず、室内も簡素なものである。どんな家具を入れるかに迷い続けて、ほとんどがらんどうの部屋で撮影された自画像を、ジョブズは愛した。  菜食主義を貫き、それががんの手術後の回復を妨げたのみならず、自然治癒を優先したために、最後の手術の時期が遅れることになったのではないか、とアイザックソンは記している。ひょっとすると、ジョブズはいまも生きていた可能性があるとも読める。  ある企業について書くならば、その社史と、創業者の伝記を読まなければならないと考える。そこには、国境の「ウチ」と「ソト」を超えた思想がみえてくる。それは、アップルを筆頭とする欧米の企業に限らない。日本の企業もしかりである。日本の経済ジャーナリズムの成熟を期待したい。(敬称略) (文=田部康喜) ■おすすめ記事 内定ゼロ東大生が増殖中 勘違い、バカ正直に、企業も辟易... 性犯罪者を野に放った流通大手イオンの企業責任とは? 富士ゼロックス「障がい者は用済み」解雇の実態 ドトールで座席を確保するのは会計の前?それとも後? 人事採用担当者覆面“本音”座談会「こうやって採用は決まる」

アップルとサムスンの訴訟合戦で、iPhoneが使えなくなる?

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アップルとサムスンの裁判について、東京地裁の
判決を報じる8月31日付日経新聞。
 アップルとサムスンが、スマートフォンやタブレットに関する特許訴訟を互いに仕掛け合っている。もともと、アップルはサムスンだけをターゲットにしていたわけではない。当初はGoogleのAndroidがiOSに似ているということで、代表的な端末メーカーであるサムスンを相手取ったといわれている。つまり、サムスンがGoogleの代理戦争をしていたという見方だ。  しかし、いつのまにか「vs.サムスン」色が強くなっている。 「新しいiPhoneを構成する部品として、今までサムスン製品を使っていたものを他社製に切り替えた」 「アップル製のパーツをサムスンに供給しなかった」 というような話も流れている。  これらは、サムスンやアップル自身が発表したわけではない。過去にもiPadの液晶パネルはサムスン単独供給だという話がまことしやかに流れていたのに、実はシャープも供給していたことが後からわかったりしている例もある(http://ggsoku.com/2012/03/isuppli-lcd-new-ipad/)。内部パーツの詳細な供給具合を外から推し量ることは難しいが、そういう話が出てくるほどに、2社の対立が深刻なのは確かなようだ。 ビジネスパートナーと泥沼の争い  部品供給の話からもわかるように、両社はもともとビジネスパートナーだった。ところが、サムスンの一部製品があまりにもiPhoneに似ているということで、アップルがサムスンを訴えた。そして最初の提訴からわずか1週間ほどで、サムスンは報復するようにアップルが自社の特許を侵害しているとして提訴した。この後は、各国で互いが互いを訴える泥沼の争いとなっている。  特許というのは国ごとに取得するものなので、日本で取得すれば世界で通用するというものではない。そのため、ある特許を数カ国で保持している企業が、同じく数カ国でビジネスを展開する企業に特許侵害をされていると考えた時、各国で訴訟を行わなくてはならない。  だから、世界的なビジネスを展開している2社が争っている今、世界各国で多数の訴訟があるという状態は、それほどおかしいことではない。それでも話題になるのは、その泥沼ぶりがすごいからかもしれない。  権利関係を主張する訴訟では、利用料金を払うことを前提に和解というケースも少なくないのに、サムスンはアメリカやオーストラリア、EUなどで端末の販売停止や販売差し止めという判決を受けている。そしてその後、どちらが嘘をついただとか、資料に不備があっただとかいう話も出てきて、話題には事欠かない。  実は2012年春には、一度両社間で和解が成立しそうだという話もあった。しかし和解交渉の合意に達した後にサムスンがアップルを提訴したりしたこともあり、決裂した(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0400M_U2A600C1000000/)。こういう流れは、他人事として見ればおもしろい。だから、話題になるという部分もあるのだろう。 訴訟の争点と判決のおもしろさを見守ろう  彼らはこの戦いで何を得ようとしているのだろうか?  一連の訴訟自体は11年上旬から続いているものなのだが、ここ数カ月で突然大きく話題になった。新型iPhoneやGalaxyシリーズの新機種発売のこの時期に話題を盛り上げるとは、デキレースなのでは? という推測もある(http://wpb.shueisha.co.jp/2012/09/03/13770/)。 「世界的に大きく広告を出すコストよりも、訴訟を起こして話題になっておいて賠償金を支払うほうが、安価で効率がよい宣伝かもしれない」 という考え方だ。  何を考えてやっていることなのか、どういう決着がつくのかを見守りたい人は、争点に注目しよう。今回の一連の訴訟は、同じ内容のものを各国で行っているわけではない。大きく、 「見た目が似ているかどうか」 という話と、 「他社に権利のある技術を使っているかどうか」 という話に分けられる。  例えば、東京地裁ではサムスンが勝訴したが、ここで争われていたのはPCとスマートフォンのデータ同期という技術的な部分だった。一方、アメリカでアップルが勝利した訴訟の内容は、端末の外見や使い方が似ているというものだ。争点が違うのだから、判決も違ってくる。  中にはおもしろい判決もある。イギリスでは「似ているかどうか」を争点にした判決で、サムスンが勝訴した。つまり「似ていない」とされたわけだ。ところがその理由が、「サムスンの端末はアップルほどクールではない」というもの。「格好悪いからiPadと見間違えることなんてないよ」と言われたわけで、サムスンもアップルも苦笑いするしかないような結果が出ている(http://www.j-cast.com/2012/07/10138899.html?p=all)。 Windows Phoneは漁夫の利を得られるか?  さて、今後注目したいのは、私たちエンドユーザーがiPhoneやiPad、Galaxyシリーズを購入できなくなったり、購入したことで不利益を被ったりしないのか、ということだ。  結論からいってしまえば、これまでの流れから考えてアップル側が大きく負けることはあまり考えられない。つまりiPhoneやiPadが突然購入できなくなるということはなさそうだ。  ではGalaxyシリーズはどうなのか?  これは訴訟にかかる時間と商品開発の速度の関係上、もし現行機種が販売停止になっても、すぐに新機種が登場するという流れで、市場にGalaxy製品がなくなるということもなさそうだ。とりあえず一般消費者としては、ニヤニヤと見守ればいいらしい。  もしアプリや周辺機器を開発する側として先行きを見極めたいならば、一応視野に入れておいてほしいのが、マイクロソフトのWindows Phoneだ。今はすっかりサムスンとアップルの争いになっているものの、訴訟内容には「サムスンが使っているAndroidのここがiPhoneと似ている」というようなものも含まれている。  Androidの外見はいくらでも変えられるが、アイコンが四角いことまで突っ込まれている状態なので、今後Androidはリスキーだという見方も出てくるだろう。そこで、今のところそういうリスクがないものとしてWindows Phoneが今後伸びるのではないだろうか、と予測している人もいるのだ(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35996)。  日本ではほとんど個人で購入している人を見かけないWindows Phoneが、この機に乗じて躍進するのか? ということも含めて、今後の展開を見守っていこう。 (文=エースラッシュ) ■おすすめ記事 裏市場の規模は700億円!中国でも裏社会のフロントにされるIT企業 ルネサス社員語る「社員をもっとクビにしないと会社潰れる」 伊藤喜之「iPhone 5、ぶっちゃけインパクトなくない?」 リクルート上場で、億万長者の社員が続出は吉と出るか? 急増する借金まみれ弁護士、オリコの取り立てに戦々恐々!?

アップルとサムスンの訴訟合戦で、iPhoneが使えなくなる?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 裏市場の規模は700億円!中国でも裏社会のフロントにされるIT企業 ルネサス社員語る「社員をもっとクビにしないと会社潰れる」 伊藤喜之「iPhone 5、ぶっちゃけインパクトなくない?」 ■特にオススメ記事はこちら! アップルとサムスンの訴訟合戦で、iPhoneが使えなくなる? - Business Journal(9月24日)
アップルとサムスンの裁判について、東京地裁の
判決を報じる8月31日付日経新聞。
 アップルとサムスンが、スマートフォンやタブレットに関する特許訴訟を互いに仕掛け合っている。もともと、アップルはサムスンだけをターゲットにしていたわけではない。当初はGoogleのAndroidがiOSに似ているということで、代表的な端末メーカーであるサムスンを相手取ったといわれている。つまり、サムスンがGoogleの代理戦争をしていたという見方だ。  しかし、いつのまにか「vs.サムスン」色が強くなっている。 「新しいiPhoneを構成する部品として、今までサムスン製品を使っていたものを他社製に切り替えた」 「アップル製のパーツをサムスンに供給しなかった」 というような話も流れている。  これらは、サムスンやアップル自身が発表したわけではない。過去にもiPadの液晶パネルはサムスン単独供給だという話がまことしやかに流れていたのに、実はシャープも供給していたことが後からわかったりしている例もある(http://ggsoku.com/2012/03/isuppli-lcd-new-ipad/)。内部パーツの詳細な供給具合を外から推し量ることは難しいが、そういう話が出てくるほどに、2社の対立が深刻なのは確かなようだ。 ビジネスパートナーと泥沼の争い  部品供給の話からもわかるように、両社はもともとビジネスパートナーだった。ところが、サムスンの一部製品があまりにもiPhoneに似ているということで、アップルがサムスンを訴えた。そして最初の提訴からわずか1週間ほどで、サムスンは報復するようにアップルが自社の特許を侵害しているとして提訴した。この後は、各国で互いが互いを訴える泥沼の争いとなっている。  特許というのは国ごとに取得するものなので、日本で取得すれば世界で通用するというものではない。そのため、ある特許を数カ国で保持している企業が、同じく数カ国でビジネスを展開する企業に特許侵害をされていると考えた時、各国で訴訟を行わなくてはならない。  だから、世界的なビジネスを展開している2社が争っている今、世界各国で多数の訴訟があるという状態は、それほどおかしいことではない。それでも話題になるのは、その泥沼ぶりがすごいからかもしれない。  権利関係を主張する訴訟では、利用料金を払うことを前提に和解というケースも少なくないのに、サムスンはアメリカやオーストラリア、EUなどで端末の販売停止や販売差し止めという判決を受けている。そしてその後、どちらが嘘をついただとか、資料に不備があっただとかいう話も出てきて、話題には事欠かない。  実は2012年春には、一度両社間で和解が成立しそうだという話もあった。しかし和解交渉の合意に達した後にサムスンがアップルを提訴したりしたこともあり、決裂した(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0400M_U2A600C1000000/)。こういう流れは、他人事として見ればおもしろい。だから、話題になるという部分もあるのだろう。 訴訟の争点と判決のおもしろさを見守ろう  彼らはこの戦いで何を得ようとしているのだろうか?  一連の訴訟自体は11年上旬から続いているものなのだが、ここ数カ月で突然大きく話題になった。新型iPhoneやGalaxyシリーズの新機種発売のこの時期に話題を盛り上げるとは、デキレースなのでは? という推測もある(http://wpb.shueisha.co.jp/2012/09/03/13770/)。 「世界的に大きく広告を出すコストよりも、訴訟を起こして話題になっておいて賠償金を支払うほうが、安価で効率がよい宣伝かもしれない」 という考え方だ。  何を考えてやっていることなのか、どういう決着がつくのかを見守りたい人は、争点に注目しよう。今回の一連の訴訟は、同じ内容のものを各国で行っているわけではない。大きく、 「見た目が似ているかどうか」 という話と、 「他社に権利のある技術を使っているかどうか」 という話に分けられる。  例えば、東京地裁ではサムスンが勝訴したが、ここで争われていたのはPCとスマートフォンのデータ同期という技術的な部分だった。一方、アメリカでアップルが勝利した訴訟の内容は、端末の外見や使い方が似ているというものだ。争点が違うのだから、判決も違ってくる。  中にはおもしろい判決もある。イギリスでは「似ているかどうか」を争点にした判決で、サムスンが勝訴した。つまり「似ていない」とされたわけだ。ところがその理由が、「サムスンの端末はアップルほどクールではない」というもの。「格好悪いからiPadと見間違えることなんてないよ」と言われたわけで、サムスンもアップルも苦笑いするしかないような結果が出ている(http://www.j-cast.com/2012/07/10138899.html?p=all)。 Windows Phoneは漁夫の利を得られるか?  さて、今後注目したいのは、私たちエンドユーザーがiPhoneやiPad、Galaxyシリーズを購入できなくなったり、購入したことで不利益を被ったりしないのか、ということだ。  結論からいってしまえば、これまでの流れから考えてアップル側が大きく負けることはあまり考えられない。つまりiPhoneやiPadが突然購入できなくなるということはなさそうだ。  ではGalaxyシリーズはどうなのか?  これは訴訟にかかる時間と商品開発の速度の関係上、もし現行機種が販売停止になっても、すぐに新機種が登場するという流れで、市場にGalaxy製品がなくなるということもなさそうだ。とりあえず一般消費者としては、ニヤニヤと見守ればいいらしい。  もしアプリや周辺機器を開発する側として先行きを見極めたいならば、一応視野に入れておいてほしいのが、マイクロソフトのWindows Phoneだ。今はすっかりサムスンとアップルの争いになっているものの、訴訟内容には「サムスンが使っているAndroidのここがiPhoneと似ている」というようなものも含まれている。  Androidの外見はいくらでも変えられるが、アイコンが四角いことまで突っ込まれている状態なので、今後Androidはリスキーだという見方も出てくるだろう。そこで、今のところそういうリスクがないものとしてWindows Phoneが今後伸びるのではないだろうか、と予測している人もいるのだ(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35996)。  日本ではほとんど個人で購入している人を見かけないWindows Phoneが、この機に乗じて躍進するのか? ということも含めて、今後の展開を見守っていこう。 (文=エースラッシュ) ■おすすめ記事 裏市場の規模は700億円!中国でも裏社会のフロントにされるIT企業 ルネサス社員語る「社員をもっとクビにしないと会社潰れる」 伊藤喜之「iPhone 5、ぶっちゃけインパクトなくない?」 リクルート上場で、億万長者の社員が続出は吉と出るか? 急増する借金まみれ弁護士、オリコの取り立てに戦々恐々!?

アップルの大量発注と値切り…iPhone部品メーカーの嘆き

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 結局、iPhone 5は買うべきか否か? アップルから大量の個人情報が流出!? というデマの真相 楽天から10年は遅れているセブンネットショッピング ■特にオススメ記事はこちら! アップルの大量発注と値切り…iPhone部品メーカーの嘆き - Business Journal(9月21日)
iPhone 5を発売するAppleのHPより
 さまざまなテレビ番組や雑誌などでもお馴染みの購買/調達コンサルタント・坂口孝則。いま、大手中小問わず企業から引く手あまたのコスト削減のプロが、アイドル、牛丼から最新の企業動向まで、硬軟問わずあの「儲けのカラクリ」を暴露! そこにはある共通点が見えてくる!? 「1200万台分のオーダーが入っているんですよ。ビビりました」  数カ月前、iPhone 5に部品を納入する部品メーカーと話していたとき、そんな驚きの声を聞いた。 「ほう、なるほど。年間1200万台とは、抑え気味な数字ですねえ。アップルもスマホの減速を予想しているのかも」といった私に、「1カ月ですよ」と教えてくれた。たしかにiPhone 4Sも発売3日で400万台を売り切った。むしろ、1カ月1200万台とは、そう考えればまだ少なめなのかもしれない。  先日、iPhone 5発売日にあわせて、六本木近くのソフトバンクショップに予約にいってきた。創業者のスティーブ・ジョブズなきあとの同社の先行きを不安視する声もあったけれど、それが要らぬ心配だったことは、100人以上の行列を見たときに明らかだった。となりのauショップも100人近く並んでいた。  スティーブ・ジョブズは、ソニーを尊敬し、禅にも興味を持っていた。とくにソニーへの愛情は深く、ソニーの工場作業者が着ていた制服を模倣しようとした(デザインは三宅一生氏。結局はアップル社員から反対され、ジョブズは制服導入を断念した)。スティーブ・ジョブズのあのタートルネックシャツは、同じく三宅一生氏によるもので、ジョブズは自分自身のために750枚も(!)オーダーした。あまり語られないことだけれど、ジョブズは三宅一生氏が追求した、美と機能性の両立に共感していた。  しかしそこから幾星霜。  多くのメディアが報じるように、アップルは日本メーカーを抜き、はるか先に行っているように見える。もちろん、iPhoneのすぐれたコンセプト、機能の卓越性、デザインの秀逸さ、そしてスティーブ・ジョブズやティム・クック(現アップルCEO)のカリスマ性抜きに同社の独走は語り得ない。  ただ、ここでは、別観点からも同社の“執念”を述べてみたい。 凄いのはジョブズだけじゃない  アップルに製品を納入している業者が驚くのが、そのコストへの情熱だという。複数の関係者から聞くに、アップルのサプライチェーン部門(日本でいうところの調達・購買・仕入れ部門)は、製品コストが1セントでもあわなければ、すぐさま本国アメリカから飛んでくる。そして、1セントを下げるために交渉を行う。あるいは、1セントを下げるための作戦を練る。その情熱は感動的ですらあるという。  概算で1セント=1円としてみる。1円でも目標コストを超過していれば、それがアップルの利益を数億円単位で左右するから、当然といえば当然かもしれない。  私がかつて自動車メーカーに勤務していたとき、1円の違いは100万円の違いといわれた。1円でも高く部品を購入してしまったら、100万台生産すると、100万円の利益悪化になるというわけだ。それがアップルほどの台数を生産していれば、ものすごい。  さらに、調達先も考え抜いている。かつてiPhone 3Gでは、日本部品メーカーは3割程度を占めていた。それがマイナーチェンジしたときには1割程度に下がっていた。残りは他のアジアメーカーなどが奪取した。どのモジュール単位でシェアを計算するかは専門的な話だけれど、ここでの主旨は、アップルがそのシェアを意図的に変更していることだ。  つまり、先端技術は日本メーカーから購入し、その後、技術力が追いついたところで安価なメーカーに切り替える。ちなみに、さらにモデルチェンジしたときは、ふたたび日本メーカーのシェアが増える。 常に進化を強いられる部品メーカー  日本メーカーとしても、スマートフォンに携わらないと食っていけない。しかし、やっと受注したと思っても、次のモデル(あるいはマイナーチェンジモデル)で受注継続するかはわからない。アップルに納入するメーカーは、常に価格進化を遂げなければいけない。この緊張感のなかで、アップルはiPhoneを高機能にし、そしてコストは抑え続けた。  私は日本自動車メーカーが採用するケイレツ発注が悪いこととは思っていない。長短がある。ただし、モデルごとに都度、最安価な部品を探すことでコストを抑えるメリットは計り知れない。アップルの凄さは、こういうところにも表れている。  そして、部品の組立は、有名なフォックスコンに委託している。同社はシャープ資本提携でも有名になった台湾の電子機器受託生産グループで、従業員は数十万人を抱える。ジョブズは生前にオバマ大統領からアメリカへの工場設立を依頼されても断り、安価な同フォックスコンに委託し続けている。これも、自社から製造部門を切り離し、コストを抑える手段の一つだ。 アップルの栄華はどこまで続く?  もちろん、アップルの独走がどこまで続くかはわからない。誰もが賛美するとき、その対象はほころび始めているといわれる。私は冒頭で、「スティーブ・ジョブズなきあとの同社の先行きを不安視する声もあったけれど、それが要らぬ心配だった」と書いた。もちろん、現時点ではそうだけれど、今後もこのままかはわからない。  私が繰り返すまでもなく、IT・スマートフォンの業界は、立ち止まることが許されない。常に新商品を発売し続け、技術的に他社優位性を発揮し続ける必要がある。私がさきほど書いた部品交渉も、メーカーの切り替えも、フォックスコンに委託しコストメリットを享受することも、なにより圧倒的台数に支えられている。  回転し続ける歯車が止まったとき、たとえば利点が欠点になることもあるだろう。もしかすると逆に、癒着構造と揶揄されてきたケイレツ発注が、その連結の硬さゆえに再評価されることもあるかもしれない。また、フォックスコンはつねに労働問題が取り上げられている。アップルがもし減速したとき、この問題が噴出しないとも限らない(ちなみに、公平にいうのであれば、フォックスコンが従業員に超長時間労働を課し、給料は信じられぬほど低く、自殺者が爆発的に多いのかどうか、ほんとうの実態はつかめず、同社の責任か、私はまだ確信がない)。  まあ、iPhone 5の紹介を見るかぎり、期待は裏切らないと思うんだけれど。  ジョブズなきあとの、大型新商品第一弾。  本当の評価はこれからだ。 (文=坂口孝則/アジルアソシエイツ取締役、物流コンサルタント) ※Business Journal(9月20日) ■おすすめ記事 結局、iPhone 5は買うべきか否か? アップルから大量の個人情報が流出!? というデマの真相 楽天から10年は遅れているセブンネットショッピング 「韓国メーカーは追従できない」デジカメ市場を日本が圧倒 朝日新聞、消費増税翼賛で読者離れが止まらない!? 小泉・竹中政権が産んだ負の遺産 銀行利権・日本振興銀行解散

本日発売! 結局、iPhone 5は買うべきか否か?

iPhone5の発売について報じる9月20日付日経新聞
 9月13日午前2時、アップルが「iPhone 5」を中心とした新製品発表を行った。ネットで生中継され、多くの人が期待を寄せて見守った発表会の内容は、IT系以外の一般メディアでも大々的に報道された。  さて、満を持して登場したiPhone 5とは一体どんなものなのだろう。主に直前モデルであるiPhone 4Sと比較しながら、iPhone 5について紹介しよう。 (1)少し軽くなった!  iPhone 4Sが140gだったのに対して、iPhone 5は112g。わずか28gではあるが、軽くなっている。ちなみに厚さもiPhone 4Sより1.7mm薄くなっている。 (2)画面が大きくなった!  iPhone 4Sは3.5インチディスプレイを搭載していたが、iPhone 5は4インチに拡大。ただし単純に大画面化したわけではなく、より縦長になっている。実は左右幅は640ピクセル同士で変わっていないのだ。だから漫画コンテンツなど1P単位の画像を表示するものの見やすさはそれほど変わらないが、画面に合わせて文字組みが変わるタイプの電子書籍やウェブは、見やすくなるだろう。 (3)全体的に動作が軽快に!  iPhone 4Sで搭載していたプロセッサ「A5」に対して、iPhone 5では「A6」という新世代プロセッサを採用している。これについて詳細な情報は発表されていないが、処理速度、グラフィックス性能の両方が2倍になっているという。メモリも512MBから1GBと倍増しており、かなり快適な動作が期待できそうだ。 (4)カメラもちょっと高機能化!  メインカメラは8Mピクセルのままだが、暗いところでの撮影が上手になった。フロントカメラの性能がよくなったり、動画撮影時の手ぶれ補正機能が強化されたり、パノラマ写真撮影機能がついたりと、高機能化している。 (5)電池の持ちが少しよくなった!  iPhone 4Sは連続待ち受け200時間、3Gでのデータ通信6時間、無線LANでのデータ通信9時間だったが、iPhone 5では連続待ち受け225時間、3Gデータ通信8時間、無線LAN通信10時間と、それぞれ少しずつ延びている。ただし電話の通話時間や音楽再生時間などは延びていないから、通信関係の電池の使い方が上手になったという感じだろう。 (6)OSは「iOS 6」  搭載OSは最新の「iOS 6」だ。すでにiPhone 4S等を利用しているユーザー向けには先行で提供されるものと同じで、ブラウザやメール機能等がいろいろ強化されている。しかし最も大きな違いとして注目されているのは地図だろう。これまでGoogleマップを利用していた地図機能が、アップルオリジナルのものとなる。各国で地図データを提供している企業から基礎データを購入し、オリジナルの地図として描き直しているようだ。日本の場合は「MapFan」を提供しているインクリメントPが基礎データを提供している。 (7)高速な「LTE」に対応!  3Gの高速データ通信規格「LTE」に対応した。日本でiPhone 5を販売するソフトバンクもauもLTEサービスを提供しているから、エリア内では高速な通信が楽しめそうだ。 (8)無線LANが2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンド対応に!  いわゆる普通の無線LANだけでなく、最近使われることが増えてきている5GHz帯にも対応した。これは一般家庭ではあまり意味がないかもしれないが、オフィスで無線LAN環境を構築している場合、使いやすくなる可能性もある。 (9)充電用コネクタの形が変わった!  これまでは30ピンの「Dockコネクタ」と呼ばれるコネクタだったが、iPhone 5からは「Lightningコネクタ」という新しいコネクタになった。コネクタの上下がないため簡単に差し込めるあたりはよいのだが、Dockコネクタとの直接の互換性はない。手持ちのDockコネクタ搭載周辺機器を利用するには、別売りのアダプタが必要だ。また、イヤフォンジャックの位置も、(縦持ちした際)上部から下部へと移動している。 「テザリング」は魅力的?  iPhone 5において、最も大きなトピックスはLTE対応だろう。少々画面が大きくなり、少々軽くなり、少々電池の持ちがよくなった、という程度では購買欲につながらないかもしれないが、LTE対応なら使いたいという人は割といそうだ。  それでも、すでにiPhone 4Sを持っているユーザーが乗り換える対象として考えると、弱いようにも思える。LTE網も整備されきっていないため、これは今までのものとまったく違う! と飛びつくほどのインパクトはないのだ。  ただし魅力的な機能として「テザリング」がある。これはiPhone 5の通信機能を、ゲーム機やPCなどからも無線LAN接続して利用できるというものだ。機能自体は目新しいものではないのだが、日本ではこの機能を停止させている端末が多く、iPhone 5についても発表時点ではau版でのみ可能と言われていた。しかし、19日にソフトバンクが緊急記者会見を実施。テザリング機能を解放することが発表された。    外出先でのPC利用のために、WiMAX等の回線を別途契約している場合には、そちらの回線契約をやめることができる。また、iPadなどのタブレットデバイスも利用しようという場合に、Wi-Fiモデルを選択して、月次で料金がかからないようにすることもできる。さまざまなガジェットを使いこなしている人には、ありがたい話だろう。  auもソフトバンクも特別な料金プランやキャンペーンを用意し、iPhone 5の売り出し準備をしている。手持ちのiPhone 4Sを売ってまで購入する必要があるかは疑問だが、ガラケーからの乗り換えや、iPhone 4から2年縛り解禁後の機種変更対象としては悪くない。  購入を考えているならば、生活圏のLTE整備状況をチェックした上で、auとソフトバンクの料金プラン比較をしつつ、検討するとよさそうだ。 (文=エースラッシュ) ※Business Journal(9月20日) ■おすすめ記事 アップルから大量の個人情報が流出!? というデマの真相 朝日新聞、消費増税翼賛で読者離れが止まらない!? シャープ、ホンハイとの出資交渉迷走の背景にある「傀儡経営」 小泉・竹中政権が産んだ負の遺産 銀行利権・日本振興銀行解散 「韓国メーカーは追従できない」デジカメ市場を日本が圧倒 4時間半も空港に足止め……格安旅行パックでハワイに行ってみた

日本時間9月13日午前2時にiPhone 5がお目見え!  サムスン製パーツが大幅減、ディスプレイはシャープ製?

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9月12日にiPhone5がお目見えする!
しかし、日本時間では13日午前2時。
プレスイベントは午前10時から行われる予定だ。
 Appleからは公式アナウンスはないものの、9月12日にiPhone 5の発表が予定されていることは周知の事実。iPhone 5を購入するかどうか悩んでいる人は、どう進化するのかが気になるところ。そこで、一足先にリーク情報からiPhone 5の姿を読み解いてみよう。  発表は9月12日、発売は翌週金曜日の21日からという線が濃厚だ。アメリカの通信会社VerizonはiPhoneを扱っているが、9月21日から9月30日までの休暇を禁止しており、これはiPhone 5の発売に合わせた処置と考えられている。しかし、残念ながら、日本を含むアメリカ以外での発売は10月5日になる可能性が高い。予約は12日から受け付けられるだろう。  iPhone 5もこれまでと同様、さまざまなところから情報がリークされてきた。中にはよくできた偽情報まであり、盛り上がっている。その中から、信憑性の高いリークを見ていくと、iPhone 5は画面が縦に長くなるようだ。横幅はiPhone 4Sと変わらず、縦方向の解像度が960ドットから1136ドットになるという情報もある。横幅は変わらないので、ホールド感も同じだ。最近、Androidスマートフォンは大画面化が進み、特に女性などから大きすぎて持ちにくいという意見が出ているが、3.95インチという画面サイズなら問題はないだろう。
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左がiPhone 5、右が4S。情報元は「MacRumors」。
 iOSもバージョン6にグレードアップする。地図アプリは、Appleが地図関連の企業を買収して手がけるオリジナルのものになる。Googleマップの制限から解放され、さまざまな活用提案が出てくるに違いない。渋滞情報をサポートし、車での移動をスムーズに行える。ただ、この機能はアメリカで先行し、日本ではすぐに利用できないかもしれない。FacebookがOSに内蔵され、音声認識アプリのSiriが賢くなっている。電話機能も強化され、かかってきた電話に対してワンタッチでテキストメッセージを返信したり、かけ直しのためのリマインダーを設定できる。昼寝の時は「おやすみモード」にして居留守を使う。しかし、上司からの電話は音を鳴らすといった柔軟な設定が可能。これは便利だ。  内部のパーツでいうと、まずサムスンのパーツをあまり使わなくなった。これまでのiPhoneやiPadはサムスン製の部品を多用していたのだが、サムスンとAppleの訴訟合戦による影響が出てきたのだ。そのため、東芝やシャープなどのパーツを採用することになった。しかし、アメリカのウォールストリートジャーナルによれば、シャープが担当しているディスプレイの製造が遅れているとのこと。これが原因で、アメリカで先行販売し、他の国の販売は10月にずれ込むのかもしれない。
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設計図とみられる写真までリークされている。
 ウォール街では、iPhone 5が登場した最初の1週間で1,000万台が販売されると予想している。iPhone 4Sは最初の3日間で400万台を売り上げたが、それ以上のペースが見込まれているのだ。日本でも同様の人気を集めるはず。発売するキャリアはソフトバンクモバイルとauの2社だろう。ドコモは6月に開かれた株主総会で、「iPhoneの導入は難しい」と明言している。その後、戦略を見直すという報道が流れたが、さすがにiPhone参入という大転換にはならないと思う。  iPhone 5は、iPhone 3Gもしくは4が登場したときのようなインパクトはないかもしれない。それでもハードウェアは確実に進化し、新しいディスプレイにより画面の小ささも解消されている。高速な4G通信にも対応し、次世代のスマートフォンとしての機能も備えている。間違いなく、注目の的になることは間違いない。iPhoneデビューをしようと考えているなら最高のタイミングだ。iPhone 4以前のユーザーでも機種変すべし。筆者は、iPhone 4Sのユーザーだが、発売日に迷うことなく乗り換えようと思っている。 (文=柳谷智宣)

「1万元出してもいい!?」女子中学生がiPhone4Sを密輸 驚くべき手段とは?

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 4月20日、香港との境界線上にある中国広東省深セン市羅湖の税関で、香港国籍の女子中学生が密輸の疑いで逮捕された。彼女は、30台に及ぶiPhone4Sを中学校の制服のスカートの内部に隠し、香港から中国大陸に持ち込もうとしたのだ。彼女は制服姿だったにもかかわらずカバンを持たず、挙動も不振だったことから税関職員による身体検査を受け、密輸が発覚したという。  その後の調べで彼女は、母親に指示されて犯行に及んだことが明らかとなった。さらに母親は、中国国内の販売業者から1台につき約250円の報酬で、“運び屋”となることを持ちかけられていたという。 gdehigaa.jpg  中国では、iPhone4Sをはじめとするアップル社製品は品薄状態が続いており、さらに課せられる税率も高いことから、税関をすり抜けて持ち込まれた密輸品が多数販売されている。  ちなみに、彼女が密輸しようとしたiPhone4Sは、すべて当局に没収されることとなった。ところが、報道された彼女の写真が美少女風であったことや、ス カートの内部に隠してという密輸手段がネット上で話題となり、没収品を熱望する声も上がっている。  中国版Twitterの「微博」に書き込まれたツイートを見ると、「われら人民のために、iPhone4Sを持ち込もうとしてくれた彼女は女神だ!」と、彼女を賞賛するものもあるが、「あそこのボーダーは混雑するから、1時間近くは彼女のスカートの中にあったに違いない。当局は没収品を放出すべき」といった不埒ものがほとんど。さらに「1万元(約13万円)出してもいい」などと、“プレミア価格”まで付き始める始末である……。 (文=牧野源)

「1万元出してもいい!?」女子中学生がiPhone4Sを密輸 驚くべき手段とは?

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 4月20日、香港との境界線上にある中国広東省深セン市羅湖の税関で、香港国籍の女子中学生が密輸の疑いで逮捕された。彼女は、30台に及ぶiPhone4Sを中学校の制服のスカートの内部に隠し、香港から中国大陸に持ち込もうとしたのだ。彼女は制服姿だったにもかかわらずカバンを持たず、挙動も不振だったことから税関職員による身体検査を受け、密輸が発覚したという。  その後の調べで彼女は、母親に指示されて犯行に及んだことが明らかとなった。さらに母親は、中国国内の販売業者から1台につき約250円の報酬で、“運び屋”となることを持ちかけられていたという。 gdehigaa.jpg  中国では、iPhone4Sをはじめとするアップル社製品は品薄状態が続いており、さらに課せられる税率も高いことから、税関をすり抜けて持ち込まれた密輸品が多数販売されている。  ちなみに、彼女が密輸しようとしたiPhone4Sは、すべて当局に没収されることとなった。ところが、報道された彼女の写真が美少女風であったことや、ス カートの内部に隠してという密輸手段がネット上で話題となり、没収品を熱望する声も上がっている。  中国版Twitterの「微博」に書き込まれたツイートを見ると、「われら人民のために、iPhone4Sを持ち込もうとしてくれた彼女は女神だ!」と、彼女を賞賛するものもあるが、「あそこのボーダーは混雑するから、1時間近くは彼女のスカートの中にあったに違いない。当局は没収品を放出すべき」といった不埒ものがほとんど。さらに「1万元(約13万円)出してもいい」などと、“プレミア価格”まで付き始める始末である……。 (文=牧野源)