9月9日午前2時からAppleのイベントで、いろいろな発表があった。だいたい、先日お伝えした「即買いか、見送りか――いよいよ明後日発表! iPhone 6s/6s Plusはどうなる?」通りだが、間違っていた部分もあるので最新情報をチェックしてみたい。 iPhone 6s/6s Plusともにサイズはほぼ変わらず。ただ、0.2mmほど厚くなり、縦横も0.1~0.2mmと微妙に大きくなっている。ぴったりしたiPhone 6用ケースは流用できないだろう。カメラはメインが1,200万画素、インカメラが500万画素で4K撮影が可能。CPUはA9、もちろん、指紋認証機能は搭載している。容量ダウンしたバッテリーの駆動時間も予想通り同じだった。 カラーバリエーションはゴールドとスペースグレイ、シルバーの3色としていたが、ローズゴールドも登場した。うれしい誤算だった。 感圧タッチ機能は「3D Touch」と呼ばれており、楽しみ。ラインナップや価格もお伝えした通りで、少々高め。16GBモデルが安く感じるが、基本的なアプリを入れるともう空き容量がなくなり、OSのアップデートさえ難しくなる。たくさんのアプリを使ったり、写真を撮ったり、音楽を楽しむなら64GB以上を選ぶことをお勧めする。 なお、iPhone 6s/6s Plusの予約は9月12日から開始、発売は25日の予定。もちろん、日本は第1次販売国になっている。 そのほかにも、たくさんの新発表があった。Apple WatchのOSが新しくなり、新色も追加。iPadには12.9インチと大画面のiPad Proがお目見えした。iPad Pro専用のApple Pencilで細かい表現が可能とのことで、こちらも手に取るのが楽しみだ。注目度は低めだが、本日からiPad mini4もリリースされる。新型Apple TVも登場。新しくなったリモコンでゲームしたり、ショッピングしたりできるようになった。しばらくは、Appleの新製品情報が飛び交うことになりそうだ。 (文=柳谷智宣)『iphone 6s』製品ページより
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即買いか、見送りか――いよいよ明後日発表! iPhone 6S/6S Plusはどうなる?
9月9日、日本時間で10日にアップルがイベントを開催する。例のごとく内容は未公開だが、新型iPhoneが発表されるのは確実だ。アメリカのウェブサイトでは、さまざまな情報がリークされており、信ぴょう性が高いものも多い。次のiPhone、どうなるのよ? という方のために、最新情報をまとめてみよう。 まず、リリースされるのは7ではなく、iPhone 6S。大画面の6S PLUSも登場する。ディスプレイサイズはどちらも変わらず、4.7インチと5.5インチになる。ボディの強度は2倍になり、厚みは1mm以下の違いではあるが、若干厚くなる。かわいいデザインのiPhone 6S Cは登場しないようだ。 カメラはメインカメラ(iSight)が1,200万画素、フロントカメラ(FaceTimeカメラ)が500万画素。4K動画を撮影できたり、フロントカメラにもLEDフラッシュが搭載されるなど、大幅に強化されている。 CPUはA9プロセッサでクロック数は1.85GHz、OSはiOS 9。最大の特徴は、感圧タッチ技術の採用だ。筆者はiPhone 7から導入されると予想していたのだが、6Sから搭載されるという情報が出ている。これは、新しいMacBookに搭載されている技術で、画面を強く押し込むことで通常のタッチとは異なる操作を行えるようになる。アプリ側の対応が必要になるが、普及すれば新感覚の操作が増えることになる。新MacBookの感圧タッチレベルの体験ができるなら、とても面白いことになるだろう。 バッテリー容量は現行よりも小さくなるようだが、駆動時間が短くなるのを許すわけはない。とはいえ、OSの機能で少々数字を伸ばしたとしても、それほど改善もできないはず。駆動時間は現状維持というところだろう。 ストレージ容量と価格のラインナップは従来と同じで、iPhone 6Sが16GB・699ユーロ=8万6,800円、64GB・799ユーロ=9万8,800円、128GB・899ユーロ=11万800円、iPhone 6S PLUSが16GB・799ユーロ=9万8,800円、64GB・899ユーロ=11万800円、128GB・999ユーロ=12万2,800円となる。32GBモデルがないのは残念だ。カラーバリエーションはゴールドとスペースグレイ、シルバーの3色で、出る出るといわれていたローズゴールドの追加はないようだ。 ボジョレー・ヌーヴォーではないが、今回のiPhoneも史上最高売り上げが予測されている。ユーザーとしては買うべきか見送るべきか悩むところ。 まず、iPhone 4/4Sを何かのポリシーか修行で使い続けているユーザーは、問答無用で買い替えるべき。iPhone 5/5Sを持っており、自宅やオフィスに11acのWi-Fiが導入されていたり、高音質通話が可能なVoLTEを使いたい場合もiPhone 6Sへ移行する価値がある。iPhone 5のA6プロセッサから乗り換えると、処理性能の高さに驚くだろう。iPhone 6ユーザーの場合、割賦金が残っているなら、乗り換えは悩みどころ。カメラ命! もしくは、感圧タッチディスプレイに価値を見いだせればアリ。そこまででもないなら、来年のiPhone 7を待つのもいいだろう。 筆者はiPhone 6どころか5Sの分割支払いも終わっていないが、iPhone 6S 64GB ゴールドを速攻で購入する予定。iPhoneで撮影することが多いので、やっぱりカメラは高性能なほうがいいし、感圧タッチ機能も使ってみたい。通信速度も向上するという情報があるので、そちらも期待している。 (文=柳谷智宣)リークされているiPhone 6Sの画像(「9to5Mac」より)
超便利機能やゲームのチートが使える! 日本で嫌われる“iPhone脱獄”は違法なのか?
iPhoneはAndroidやPCと異なり、ユーザーがシステムをいじることができない。そのため、アップルが許可しない機能は一切利用できないのだ。もちろん初心者保護のため、直感的に操作できるようにするためには重要なポイントだ。しかし、デジタルに詳しいユーザーにとってはちょっと物足りないところもある。とはいえ、必要は発明の母と言う通り、ジェイルブレイクというものが登場した。iPhoneのシステムを自由にいじれるようにするプログラムのことで、日本語に訳して「脱獄」とも呼ばれている。 もちろん、アップルは脱獄を許可していない。2009年には、アメリカで著作権法違反ということで裁判も起こした。しかし、判決は合法というものだった。日本では今のところ裁判は行われていないので、グレーゾーンという扱いだ。ちなみに、現在のアメリカでは通信キャリアによるSIMロックの解除やiPadなどのタブレット端末の脱獄は違法なので覚えておこう。 脱獄に関する情報はネットに多数出回っており、脱獄ツールも無料でゲットできる。今ではさまざまなバージョンのiOS端末を脱獄させられるようになった。しかし、なぜか日本のネットでは、思いっきり叩かれている。前出のように違法ではないのだが、アップルが禁止していることからそう思い込み、「犯罪者」呼ばわりされる。脱獄すると便利だよ、といった書き込みに対しては、「貧乏人」「ガキ」「Android買えよ」といった罵詈雑言が殺到する。実際、日本で脱獄している人は少ない。ジェイルブレイクの情報を扱う海外サイトでは、ジェイルブレイクされた端末の割合を公開しているが、グラフに入っている15カ国の中で、日本はダントツの最下位、3%ほどとなっているのだ。 筆者は仕事柄、不要になった古い端末を脱獄させて、いろいろなツールを触ってはいる。確かに超絶便利なアプリも多数公開されており、感心させられる。しかし、メイン端末を脱獄させるつもりはさらさらない。デメリットが大きすぎるためだ。まず、当たり前だが、何かあった時にアップルのサポートを受けられなくなる。もともとが規約違反の行為なので、脱獄時やその後の脱獄アプリをインストールするときにウイルスやマルウェアを取り込んでしまう可能性も十分に考えられる。トラブルの時は自分で調べて対応するしかないが、最新情報は英語のみの上、情報量が乏しいのがネック。脱獄はハイリスク・ローリターンと感じている。その視点から「脱獄する必要はない」という意見には同意できる。 ただ、過剰反応の中には、情弱の嫉妬も多分に感じられる。デジタルに詳しい人がシステムをいじりたくて脱獄するなら問題ない。しかし、脱獄を望む多くはド素人で、ゲームでチート(ずる)をしたいというのが目的だ。自分で情報を調べることもできないユーザーが脱獄にチャレンジするのは危険極まりないし、チートツールを使いこなすことも難しい。チートできなかったり、脱獄に失敗したユーザーが、逆切れで絡んでいるように見える。今のところ日本でも脱獄は違法行為でないのだから、他人が自分の端末をどうしようと放っておけばいい。 ちなみに、脱獄を代行してくれる業者もあるが、自分で脱獄もできないならその後の運用も無理。気軽にチャレンジするのはお勧めできないので、脱獄するなら覚悟の上で作業してほしい。
予想出荷台数は過去最大! 9月発売がウワサされるiPhone 6s、目玉は「感圧タッチ機能」か!?
夏の恒例となったが、今年もiPhoneの次のモデルに関するリーク情報や予測が飛び交い始めた。信ぴょう性のある情報もいくつか出ているので、ここでざっくりとまとめてみよう。 まず、iPhone 6sのデザインは、現行のiPhone 6とほとんど同じとみられている。ちょっと残念だが、iPhone 4と4s、5と5sのことを思い出せば、当然ともいえる。そのため、ナンバリングも7にはならず、順当に6sとなることだろう。背面のダサいDラインも残っているのは残念だ。 製造元から出たとされる写真を見るに、カメラもほぼ同じ感じ。米Appleは今年、LinX Computational Imagingを買収している。LinXは複数のセンサーを利用して、3D画像を撮影する技術を持っていた。そこから、次のiPhoneでは2つのレンズを搭載するのでは、と予想されていたが、タイミング的にiPhone 6sに間に合わせるのは難しいだろう。来年のiPhone 7に搭載されることを期待したい。 外観は変わらないものの、内部はいろいろと変わっているようだ。リークされた写真によると、搭載されているチップはQualcommの「MDM9635M」。これは「LTE Advanced」に対応しており、iPhone 6と比べると2倍の速度で通信できる。電力消費が抑えられるうえ、チップの小型化により、バッテリー容量を増やせる可能性もある。そうすると、バッテリー駆動時間が延びる。 カメラも機能が向上する予定。開発者向けにリリースされているiOSベータを解析したユーザーがツイートした画像によると、1,080pixelでの動画撮影が可能になるようだ。現在は720pixel。さらに、フロントカメラでフラッシュがサポートされるようで、夜間の自撮りも可能になる。同じくフロントカメラに、スローモーションやパノラマといったオプションも見受けられ、活用法が一変しそうだ。解像度も1,200万画素に向上するといわれているが、センサーが変わるという情報はないので、いい話というわけでもない。センサーサイズが同じで解像度が向上すると、画質が落ちるからだ。夜間の撮影にも支障が出ることだろう。 ディスプレイは感圧タッチを採用するとみられている。Apple WatchやMacBook Pro Retinaのトラックパッドに導入された技術だ。ただし、この新しいディスプレイを製造するのは難しそうで、歩留まりによっては生産台数に影響が出かねない。iPhone 6sの予想出荷台数は過去最大規模なので、頑張って作りまくっていただきたい。ちなみに、iPhone 6S Plusのディスプレイサイズは変わらず5.5インチという説が有力だ。 7月中にはiPhone 6sの量産がスタートすると報道されており、その場合は例年通り9月上旬に発表、中旬に発売される可能性が高くなる。今から楽しみだ。 (文=柳谷智宣)リークされた画像(「9to5Mac」より)
“パチモン大国”中国に流通する「iPhone 5c→iPhone 5s」改造機って、ホントに使えるの!?
もうパチモンとは呼ばせない!? 中国のネット上で、iPhone 5cをiPhone 5sへ変身させる過程が写真付きで紹介され、話題となっている。投稿したのは、広東省深セン市の電気街、華強北路(ファーチャンペー)にある、スマホ改造工場で働く作業員だ。
彼によると、このチューンアップは、両モデルの共通部品はそのまま使用。もともとiPhone 5sだけに備えられている指紋センサーのホームボタンを追加し、プラスチック製のボディを金属製に取り替えるというものだ。主な手順は以下の通り。
これがiphoneの基板。これから組み立てが始まる。
ホームボタンはもちろん、指紋タッチ式のものを取り付けていく
次に、タッチパネルの装着に取り掛かる。完成までもう少しだ。
電池を入れて、最後に上下のフレームをドッキングさせて完成だ。
彼によると、一日に組み立てられる台数は10台ほどで、台数が多いときは家に持って帰って作業をすることもある。給与は出来高制で、1台当たり100元(約1,900円)ほど。単純計算で、日当約1万9,000円ということになる。現在は同業者が増え、競争が激しくなってきたが、かつてはもっと稼げたという。 また彼は、「中国市場で売られているiPhone 5sの多くが、iPhone 5cから改造されたものだ」と明かす。 このような改造品が出回る背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、こう話す。 「かつてはiPhoneの新製品が出るたびに山寨品(パチモン)が登場していましたが、このところは見かけません。『安くて見かけが似ていても、使えなかったら意味がない』ということに、ようやく気づいたのでしょう(笑)。そこで、ちゃんと使え、本物よりも安い改造iPhoneが登場している。複数のジャンク品から部品取りして1台に仕上げた、再生iPhoneも多数流通しています」 パチモン大国は、改造品大国に転身する!? (文=青山大樹)
Appleアンチの声に惑わされるな! iPhone 6は現状最高峰のスマホであることは間違いなし
9月19日に発売された、iPhone 6/6 Plus。売れ行きは過去最高で、最初の3日間で1,000万台を突破。すでに多数のユーザーが手にしていることだろう。筆者も6と6 Plusの両方を使っているが、どちらも不満なく活用できている。 しかし、Appleアンチも一定数存在し、iPhoneが売れれば売れるほど、難癖をつけたがる。一番多かったのは「iPhone 6 Plusが曲がる・折れる」というものだ。実際に何人ものユーザーが折れ曲がった写真や動画を投稿しており、海外ではAppleストアの店頭にあるiPhone 6 Plusを折り曲げるという、悪質ないたずらも発生している。 アメリカの非営利組織がテストしたところ、iPhone 5より強度は落ちていることは確かなようだが、とはいえ、iPhone 6以下の強度のスマホも存在する。そもそも堅牢スマホではないのだから、iPhoneを曲げようと思って故意に上に座れば、曲がってしまうかもしれない。しかし、それはグラスを床に落としたら割れたとか、車のドアをけって閉めたらへこんだ、というようなもの。普通に使えば問題ない。平均よりもだいぶ体重のある筆者だが、iPhoneは昔からズボンの後ろポケットに入れているが、問題が起きたことはない。iPhone 6も6 Plusも同様だ。 次に、「iPhone 6に髪の毛が挟まり、抜けてしまう」というもの。これは、“テストしたユーザーはハゲだったのでは”というツイートと共に広く拡散した。確かに、アルミボディとガラスの間にはごくわずかの隙間があり、シェーバーのようにこれでもかと髪の毛やひげをこすっていると、何回かに1回引っかかりを感じることがある。とはいえ、抜けるほどではないし、そもそも普段使いでひっかかることはない。実際に髪質が細い女性に試してもらったが、同意見だった。 一番厄介なのは、iPhone 6 Plusのサイズについて文句を言っているユーザー。ネットでは「大きすぎる」とか「片手で操作できない」といった文句がつらつらと見受けられる。確かに、割賦で購入し、使いにくいと感じるスマホを2年間利用するのは気が滅入るだろう。しかし、ディスプレイサイズはiPhone 6が4.7インチ、6 Plusが5.5インチと最初からわかっていたはず。ネットでは同寸のサイズをプリントできるデータが出回り、それでチェックしている人も多かったが、量販店に行けば5.4~5.6インチのライバル機種にも触れたはず。「車を買った後に車庫に入らなかった」と言う人はいないのに、スマホのサイズに難癖をつけるのはおかしい。 筆者も、確かにiPhone 6 Plusのサイズは、スマホとして使うには大きすぎると感じている。とはいえ、これは好みの問題。ファブレットを探している人にはベストな選択肢とも言える。iPadの購入を検討していたなら、買わずに済むかもしれない。一括支払いだと8~10万円もする製品なのだから、サイズは自己責任でチェックすべきだ。 iPhone 6は最高の端末に仕上がっている。カメラ機能はコンデジ顔負けだし、処理速度も向上している。iOS 8も何度かバージョンアップして、今は問題なく利用できる。サイズが気になるなら、店頭で実機を触ってみよう。ニーズに合うと思ったら、購入して問題なし。とはiいえ、iPhone 3Gや4などを使っているユーザーなら、安価なiPhone 5C/5Sという選択肢もあるだろう。高い買い物の前には、自分の目と耳で情報を収集し、判断を下していただきたい。 (文=柳谷智宣)左からiPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone 5
iPhone 6だけじゃない!? 「外国人免税対象拡充」「円安」で、中国人転売ヤーに新たなチャンス到来
純粋なアップルファンを辟易させた、中国人転売ヤーによる新型iPhone買い占め騒ぎ。しかし彼らの多くが、日本人より安い価格でiPhone 6を手にしていたことはあまり知られていない。 「中国人の転売ヤーたちは、目当てのiPhoneを購入する際、パスポートを店員に提示して免税手続きをしていた。手続きには書類の記入などが必要なので、そのせいで行列が進むスピードが遅くなっていた」 そう話すのは、発売日当日の9月19日、銀座のアップルストアでiPhone 6を手にした日本人だ。中国人転売ヤーが利用したのは、「外国人旅行者向け消費税免税制度」だ。1万円以上の商品を購入する際、国外のパスポートを提示することで、8%の消費税が免除になる。 外国人観光客の消費拡大を狙った制度だが、今回ばかりは中国人転売ヤーに悪用されたこととなる。利ざやの大きさから転売ヤーたちの注目を集めたiPhone 6 Plusをめぐっては、発売から2週間がたとうとする現在でも品薄状態が続いている。日本人が購入していれば、相当の消費税が国の税収となったわけだが、中国人転売ヤーによって免税手続きが取られたものに関しては機会損失以外の何ものでもない。 そんな一長一短の外国人旅行者向け消費税免税制度だが、10月1日よりこれまで対象となっていなかった消耗品が免税対象に追加された。これにより、転売ヤーの主力商品である日本製化粧品や、彼らの買い占めによって品薄に陥ったこともある紙おむつ(記事参照)も、すべての商品が免税対象となった。つまり、中国人転売ヤーにチャンスが広がったと言っても過言ではない。 さらに現政権では、消費税に関しては再増税への議論も進められており、実現すれば転売ヤーにとって免税制度の価値は高まりそうだ。加えて加速する円安も彼らにとっては追い風。こうして見ると、アベノミクスは転売ヤーに好都合なことばかり!? (文=牧野源)「Thinkstock」より
飛び降り自殺からたたき売りまで……iPhone 6供給過剰で大赤字に泣く中国転売業者たち
製品自体よりも、それに群がる中国系転売業者や彼らに雇われた並び屋たちのほうが話題となった感のあるアップルの新型スマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」だが、発売から2週間足らずの間に転売価格が大暴落している。日本やアメリカをはじめとする第1次発売国から転売品が流入し、供給過剰になっているものとみられる。 両モデルの合計販売台数は、発売から3日間で1000万台を突破したが、中国メディア「参考消息網」によると、その半数に当たる約500万台が中国に並行輸入されたというから、さもありなんである。 例えば、日本国内では9万9,800円で販売されているiPhone 6 Plusの128GBモデルには、一時約50万円の値段もついたが、ショッピングサイト「淘宝網」に出品された商品を見ると9月29日現在、12~14万円ほどに相場は落ち着いている。並び屋たちの人件費や輸送コストを考えれば、利ざやはほとんど残されていないといえる。 そんな中、大損したのは転売業者たちだ。中国版Twitter「微博」では、転売業者を名乗る人物が残した「3日間で50万元(約900万円)損した。明日飛び降ります。さようなら。来世で会おう」という書き込みが発見された。ちなみにこのアカウントは、その書き込みを最後に更新されていない。 また、深セン市の電気街、華強北路のビルの屋上から、iPhone転売で巨額の損失を抱えたとされる男性が、飛び降り自殺を図る一部始終を収めた動画がアップされている。さらに、現地在住の日本人男性によると、華強北路ではiPhone 6のたたき売りも始まっているようだ。 「発売からちょうど1週間がたったくらいの頃、華強北路を歩いていると『iPhone 6』買わないか?』と複数の業者が声をかけてきた。最初の言い値はiPhone 6 16GBモデルで約15万円でしたが、『不要』と言って立ち去ろうとすると、すぐに9万円くらいまで値段が下がった。本気で交渉すれば、値段はさらに下がったはず。アップルは中国でもまもなく正規品を発売するでしょうし、そうなると転売品は見向きもされなくなる。その前に、早々と損切りしたいのでしょう」 すべては、アップルのシナリオ通りだった!? (文=牧野源)アップルストア前に並ぶ、中国人転売ヤー集団の一員。
ボスは高級外車で乗り付け……新型iPhone、半数以上は中国人転売ヤー集団の手に!?
9月19日午前、アップルの新製品「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」が満を持して発売となった。東京・銀座、渋谷、表参道の各店では、いずれも用意されていた商品が瞬く間に完売した。ところが、それらを手にした者たちの多くは、アップル信奉者というわけではなかったようだ。 発売を翌朝に控えた18日午後11時の時点で、アップルストア銀座店から続く行列は、100メートル以上離れた明治屋銀座ビル近くまで達していた。 行列の中ほどで、トランプゲームやおしゃべりに興じていた20人ほどの団体に話しかけてみたところ、彼らはみな中国人なのであった。 昨今の急激な円安により、両モデルの価格は日本が世界最安となったことで、中国人転売ヤーが食指を動かしていることは、すでに報じられていた。また、香港にある携帯電話市場「先達広場」では、9万9,800円で販売されているiPhone 6 Plusの128GBモデルに対し、約50万円での買い取り希望が公示されたことも話題となった。 そこで「誰に頼まれたのか」と彼らに聞いてみたが、「知り合いだ」と答え、「いくらもらえるのか?」との質問にも「知らない」とお茶を濁すのみ。しかし筆者は、まさに5分ほど前、スーツ姿の男が彼らに何やら指示を出していたのを目撃している。そして今、その男は彼らの一団が座り込む歩道に横付けしたBMW Z4クーペの運転席で、携帯電話で誰かと話しているのだった。 さらにその前方には、中国人転売ヤーのものかどうかは不明だが、リンカーン・コンチネンタルも止まっていた。 彼らの一段の後にいた、日本人の2人組はこう話す。 「最初、私の前にいた中国人グループは3人ほどだったんですが、仲間を割り込ませ、あれよあれよという間に、この人数に膨れ上がった。アップルが雇った警備員も注意したんですが、日本語が分からないのか、分からないふりをしているのか、らちが明かない。たぶん、これからもっと増殖しますよ」 筆者が目視で確認したところ、行列に加わっていた人の数は約200人。彼らが話す言語から判断して、そのうち、半数以上が中国人であった。Twitterなどの情報によると、渋谷、表参道各店も同様の状況だったようだ。 純粋なファンを満足させるより先に、転売ヤーを肥やす結果となっているこの状況を、スティーブ・ジョブズは草葉の陰からどう見ているのだろうか……? (文=牧野源)アップルストア前で警備員と押し問答となる、中国人転売ヤー集団の一員。
MNPのキャッシュバックが終了! 今後のキャリア選びは長期契約が基本になる!?
3月16日、携帯キャリア各社が行っているMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の高額キャッシュバックキャンペーンが終了した。一時期は、MNPを利用して契約キャリアを変更すると4万円前後もらえ、条件によっては1台当たり10万円という店も登場。本来であれば、新規の契約が増える3月に終了せざるを得なかったのは、政府の指導が入ったためだ。 総務省は2007年に「1円携帯」を規制した。本来であれば5~10万円する端末を、販売店がキャリアからの報奨金を原資に、割り引いて販売していたためだ。当然、報奨金は通信料金に上乗せされ、長期利用者ほど損をするため不公平感が出ていた。とはいえ、この規制により、各キャリアはキャッシュバックを採用。意味がないどころか、状況を悪化させてしまったという背景がある。 16日までは、MNPをうまく活用すると、毎年最新端末を購入してもほとんどコストがかからないといった状況が発生していた。複数回線を使い回し、利益を出している人さえいたのだ。一般ユーザーの多くは、端末を購入したら2年以上は使い続ける。これでは、長期契約ユーザーから不満が出るのは当たり前だ。キャリア側も当然、この事態を把握していたが、ライバルキャリアがサービスを行っている以上でやめるわけにはいかず、チキンレースが続いていたのだ。総務省からの指導は、キャリアにとってもほっとするところだったことだろう。 現在、超高額のキャッシュバックは中止されているようだが、31日までは各キャリアともに2万円前後のキャッシュサービスを続行している。買い替えを考えている人は、やはりこの時期は見逃せないのだろう。とはいえ、その後は一段落するはずだ。 今後は、長期契約ユーザーへのサービスが徐々に充実していくと予想されている。端末や料金プラン、企業イメージなどで、お気に入りのキャリアを選べばいいだろう。その際、有力候補になりそうなのが、MVNOだ。 MVNO(仮想移動体通信事業者)とは大手キャリアの通信回線を利用し、独自ブランドで通信サービスを提供する事業者のこと。自社で大規模な設備や人員を抱える必要がないため、料金設定が格安になっているのだ。今のところは、ITに詳しい人の2台目といった用途で利用されており、それほど普及していない。しかし、これからは状況が変わりそうだ。MNPのキャッシュバックに規制が入れば、毎月のコストに目が行くようになる。すると、大手キャリアの半額以下、プランによっては3分の1程度のコストに抑えられるMVNOの人気が高まることは確実。もちろん、大手キャリアほどのサポートはないので、通信プランの速度制限や利用端末といった情報は自分でチェックする必要がある。今後は今まで以上に、キャリア選びに悩むことになりそうだ。 (文=柳谷智宣)ドコモオンラインショップのキャッシュバックキャンペーン












