エボラ出血熱の国内流入を阻止するためという名目で、昨年10月より外国人観光客の入国を事実上禁止している北朝鮮。4月12日に開かれる平壌国際マラソンまでには入国制限措置を解くのか注目が集まっていたが、北朝鮮当局者が「マラソンへの外国人参加を禁止する」と語ったとAP通信が伝えた。 北京で北朝鮮専門旅行会社「コリョ・ツアーズ」を経営するニック・ボンナー氏は、23日に北朝鮮当局から、平壌国際マラソンには北朝鮮国民のみの参加を許可するとの通知を受けたと明らかにした。 ボンナー氏によると、コリョ・ツアーズだけでも外国人の参加申し込みは400人を超えているが、マラソン主催者は、大量の外国人入国が北朝鮮国内へエボラウイルスを流入させる恐れがあると、過剰に警戒しているようだ。 「平壌国際マラソン」の開催に当たって各旅行会社は、北京からの定期便に加えて、上海からのチャーター便も利用して多くの観光客を誘致しようと計画。そんな矢先の今回の決定は、まさに青天の霹靂だ。 4月は国際マラソンだけでなく故金日成氏の生誕祝いや「テコンドー創設60周年記念式典」など、大きなイベントがめじろ押しで、旅行会社にとってはいわば「書き入れ時」。さらに、8月のアリラン祭(マス・ゲーム)まで中止されるという情報もある。 北朝鮮はここ数年、観光産業に力を入れている。2013年12月には馬息嶺(マシンリョン)スキー場をオープンさせ、外国人観光客の訪問が許されていなかった中朝国境の新義州市や東林郡、平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)市などを開放した。 また、各旅行会社でも朝鮮国際旅行社と共同で全国縦断自転車ツアー、サッカー北朝鮮リーグ観戦ツアー、サーフィンツアー、平壌地下鉄乗り倒しツアーなどユニークな商品を開発している。 そんな努力のかいもあってか、北朝鮮のキム・ドジュン国家観光総局局長は昨年8月の共同通信とのインタビューで、13年の外国人観光客数は過去最高の10万人に達したと明らかにしている。 また、中国国家旅遊総局の資料によると、中国人の北朝鮮訪問者数は09年の6,000人から10年13万人、11年13万人、12年には23万7000人を記録した。23万人のうち5~6万人が観光客と推測されている。 韓国の対外経済政策研究院の資料によると、観光収入は2,100~3,400万ドル(約25~40億円)、開城工業団地から得られる収入の20~40%に相当する。 この数字に基づき単純計算すると、昨年10月からの観光客入国制限により失われた観光収入は700万ドル(約8億3,000万円)になる。そればかりか、長期間の鎖国による国の信用度低下は金銭に代えがたいものがある。 現在のような「鎖国状態」がこのまま続けば、旅行会社はもちろん、北朝鮮経済にも大きな損害を与えることは間違いなさそうだ。 (「デイリーNKジャパン」<http://dailynk.jp>より)北朝鮮専門旅行会社コリョツアーズはHPで、平壌国際マラソン外国人出場不許可の一報を伝えている。
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活動再開に日本のファンも歓喜! 北朝鮮「モランボン楽団」が東南アジアツアーを準備中
金正恩時代を象徴する北朝鮮の音楽ユニット「モランボン楽団」が、東南アジアツアーを企画していることがわかった。 韓国紙の毎日経済は26日、対北朝鮮消息筋を通じて、モランボン楽団がシンガポール、マレーシア、インドネシアなど東南アジア4~5カ国のライブツアーを準備していると報じた。消息筋は「ツアー日程はまだ確定されていないが、現地の大使館などを通じて準備中だ」としている。 2012年に結成された「モランボン楽団」は、北朝鮮のみならず、日本や韓国、そして欧州にもマニアックなファンを持つ。今回のニュースを受け、日本のファンは、 「今まではYouTubeでしか見られなかったので、もしツアーが実現すれば、ぜひ現地まで行って見てみたい。可能なら、ツアーにくっつく“おっかけ”もしてみたい」(20代日本人女性) 「メンバーの写真をプリントした“アイドルうちわ”を作って、黄色い声援を送りたい。もちろん写真は、日本でも人気急上昇中のキム・ソルミ同志よ」(30代在日コリアン女性) 「北朝鮮では見たことがあるが、外国公演ともなればまた違った内容になるのでは。海外の人がモランボン楽団を見てどんな反応を示すのか興味津々ですが、きっと歓喜の声で迎えられることでしょう」(30代日本人男性) モランボン楽団は、一昨年から昨年にかけて、当時北朝鮮ナンバー2だった張成沢の粛清や北朝鮮の芸能界スキャンダルの余波を受け、活動が停滞したことがある。楽団長、いわゆるバンマスのソヌ・ヒャンヒが一時期姿を見せなくなったが、現在は復帰している。 モランボン楽団の前身であるポチョンボ電子楽団から北朝鮮音楽をウォッチしている日本人のファンは、次のように語る。 「昨年の9月以後、公演は行われていなかったので、また何かあったんじゃないかと不安でいっぱいでしたが、このニュースが本当なら一安心ですね。元気に歌って踊る姿を、早く見てみたいです」 一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は先月29日、リ・ギルソン次官を団長とする朝鮮外務省代表団がベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマー、シンガポール、インドネシア、マレーシアを歴訪するために平壌を出発したことを伝えた。 北朝鮮の音楽公演は、単なる文化交流だけでなく水面下で行われる政治活動が本来の目的である。北朝鮮外務省の動きとモランボン楽団ツアー情報との関連性に、今後も注目だ。 (「デイリーNKジャパン」<http://dailynk.jp>より)
モランボン楽団だけじゃない! 北朝鮮のイケメン芸能人予備軍を直撃
こんにちは。
北朝鮮の芸能人といえば、とかく話題に上るのがモランボン楽団の姉ちゃんたちですが、男性若手スターの存在も忘れてはなりません。
特に男性芸能人は「若ければいいってもんじゃない」(平壌市23歳女性)、「わかりやすいイケメンが好まれるわけではない」(同20歳女性)といい、実力や醸し出す雰囲気が重視される傾向があります。
でも、やはり若いイケメンは全女性と一部男性の宝。北朝鮮はもったいぶってないで、どんどん世に出してほしいですね! そんなわけで、私の乏しいストックの中から何人かピックアップしてみました。
10年ほど前、平壌映画撮影所のセットで見かけた俳優。北朝鮮の加勢大周(古っ!)と呼ばれているとかいないとか。
個性派俳優ともいうべき若手実力派、リ・リョンフン。そのソフトな佇まいは、まるで“北朝鮮初”のオネエ系タレント?小さい写真しかなくてすいません。
そんな中でもイチオシなのが、北朝鮮のイケメン芸能人予備軍。芸術、芸能、科学技術などに特化した英才教育機関「金星学院」の舞踏家養成コースに通う、チェ・インソン君(仮名)です。
ウホッ いい男!
金星学院は、北朝鮮では誰もがその名を聞いてのけぞるほどの名門校。才能と実力を兼ね備えた人材の中でもさらに一部の者しか入学が許されず、東大よりも入学が難しいとされる、東京芸術大学さながらの狭き門です。 インソン君の場合、中学校の授業中、男子生徒の視察に訪れたスカウトマンがそのイケメンぶりに惚れ込み、「You、ちょっと立ってみて」とご指名。その場で「明日から金星学院に来ちゃいなよ」と命じたという、まさにシンデレラボーイなのです。 しかしいくらなんでも、国を挙げたエリート養成機関に顔だけでぶち込むほど無茶が利くわけでありません。インソン君の場合は、事前にしっかり選考過程を経た上での「You、来ちゃいなよ」だったか、その後に認められたかのいずれかだと思われます。いずれにしろ、なかなかアクロバティックな話です。後者の場合、たまたま居合わせただけで沖縄アクターズスクール校長にスカウトされて特待生になった安室奈美恵のようですね。 インソン君の夢は、国立芸術団に入団することだといいます。 「国立芸術団に入れば海外公演でロシアやヨーロッパにも行けるというので……特に行ってみたい国はフランスですね。フランスでは同性婚が合法だというから、ちょっと見てみたいんです」 なぜ彼が同性婚にこだわるのかはさておき、たくさんの才能がしのぎを削る群雄割拠の金星学院。ギルドホール(英国の名門演劇学院)で「顔だけ」と言われて腐ったオーランド・ブルームを見習わないよう、頑張ってほしいと思います!インソン君(当時14歳)と、私の顔のデカさの対比をご覧ください。
選ばれし男性芸能人予備軍たちの貴重なオフショット。さすが芸能人の卵、美意識が高いのか人民服は着ません。しかしこの路線をやりすぎると、韓国ヤクザ映画のようになるので気をつけていただきたいです。
ちなみに北朝鮮では、17歳から飲酒OK。マイクを持ってる君、顔赤いぞ! ●やす・やどろく ライター、編集者。元朝鮮青年同盟中央委員。政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>
『ザ・インタビュー』を見たら厳罰、流布させたら銃殺!? 北朝鮮人民を震え上がらせる「DVD検閲の死神」とは
北朝鮮当局が、金正恩氏暗殺を描いたコメディ米映画『ザ・インタビュー』の自国への流入を懸命に防ごうとしていることがわかった。わざわざ同作を見てはならないと人民に伝えるための講演会も行われているという。 咸鏡北道の内部情報筋は、次のように語る。 「今年の初めに講演会があった。『今まで韓流ドラマを見ていたことは水に流してやるから、今後外国から入ってきた映像は絶対に見ないこと』『特に米国の映像を見た者は絶対に許さない』との内容だった。また、『今までは賄賂を受け取って見逃したりしていたが、今後はいくら賄賂を渡しても無駄だ』「『最高尊厳(金正恩氏)をけなす映像は絶対に見るな』とも言われた」 さらに、今後米国の映像を見ていることが発覚したら見せしめのために収容所送りにしたり、映像の持ち込みや流布を行った者は銃殺に処すと伝えている。 一部では「DVDプレーヤーのバッテリーも充電するな」と言われるほど、取り締まりは強化されている。 北朝鮮当局は、韓流をはじめとする海外コンテンツを集中的に取り締まる「109常務」という特別部隊を組織している。この部隊は保衛部、検察所、保安署、党機関合同の組織であり、「DVD検閲の死神」と恐れられている。 彼らは真夜中でも構わず家に押し入って捜査し、VCD(映像を記録したCD)とプレーヤーを見つけ出す。また、バッテリーが少しでも残っていたら、プレーヤーごと没収されるという。 さらに国内への流入を遮断するため、国交があるミャンマーやカンボジア政府に対して同作の上映禁止を求めているが、内部情報筋は当局の統制は失敗に終わるとみている。 なぜなら、北朝鮮に映像ソフトが持ち込まれるルートは非常に多様で、すべてを防ぐのは事実上不可能。さらに、講演会で「米国の映像」と言及したことが、逆に人民の好奇心を煽る逆効果を生み出しているという。 「処罰が怖いのであからさまには話せないが、外国が最高尊厳をどうやって誹謗するのか見たがっている人もいる。中国の貿易業者にコネがある人民は、早速取り寄せようとしている」(内部情報筋) 当局と人民のイタチごっことなりそうな様相だが、果たして冒涜されている金正恩本人は『ザ・インタビュー』をすでに見たのだろうか? 気になるところだ。 (「デイリーNKジャパン」<http://dailynk.jp>より)映画『ザ・インタビュー』海賊版DVD
総連ビル“買い戻し”の一方で閉店! 北朝鮮マニアに愛された「コリセン」ってなんだ!?
事実上、本部ビルの買い戻しが実現しそうな朝鮮総連中央本部ビル(東京都千代田区)売却問題。本部ビルは維持する一方で、東京都文京区にある「朝鮮出版会館」は1月23日に大阪市内の不動産会社に約23億円で売却され、解体される見込みとなった。北朝鮮研究者やマニアからは「コリセンがなくなる……」と、惜しむ声がTwitterなどで相次いでいる。日本の好事家に愛された「コリセン」とは……。 朝鮮出版会館は白山通り沿いにあり、地上13階、地下1階建ての巨大なビル。屋上には北朝鮮からの通信やラジオを受信するためなのか、ワイヤーアンテナが張りめぐらされている。 総連系機関紙や出版の会社のほか、ミサイルや核関連の技術を北に“輸出”しているという指摘がある「在日本朝鮮人科学技術協会」など、総連傘下の団体がこのビルに住所を置いているが、実際には人の出入りは少ない。 1階の一角には「コリア・ブックセンター」(通称・コリセン)と看板のかかる書店がある。営業時間は月曜から土曜の午後1~5時までと、すさまじく短いが、北朝鮮マニアらは「コリセンがなくなると寂しくなる」と口をそろえる。 それもそのはず、日本で数少ない、北朝鮮が発行する書籍を扱う書店だからだ。「北朝鮮の書籍はまれに新刊が入る程度で代わり映えしないが、在日朝鮮人や親北朝鮮の日本人が出版した訪朝記をはじめとする自費出版や総連系の雑誌のバックナンバー、映像ソフトを手に取って購入できるのがうれしい」とは、常連客の一人。 そもそも在日同胞のために開設された書店のようだが、朝鮮語の書籍は平均2,000円以上と結構な値段で、今は全国に400人程度いると推測される北朝鮮マニアか、研究者が時折足を運ぶ程度だ。朝鮮出版会館とコリア・ブックセンター
「定価5,000円だった記録映画のVHSテープが昨年12月ごろからいきなり500~1,000円セールとなった。数十年間、強気な価格だったので、『閉店も近いのでは……』と、マニアの間で臆測が流れていた。会館売却の報道が出て『やっぱり!』と思いましたよ」とは、前述のマニア氏だ。マニア氏が閉店セールでゲットした、金正日総書記の記録映画
ビデオには在りし日の姿が!
マニア氏は「いや~、こういう事態が起きると思って金正日総書記の現地指導をまとめた記録映画を買いだめしておきましたよ。『世界で歌われる金正日将軍の歌』というテーマで、全世界の歌手が『金正日将軍の歌』を歌いまくっているという、かなり無理のあるストーリーのドキュメンタリーは、なかなかYouTubeでも見つからないですね」と熱っぽく語る。ビデオに出てきた、貴重な元帥服のご真影
金正日総書記の歌を歌うアジア人
さらにマニア氏が「貴重」と断言するのは「ワンジェサン軽音楽団」のCDだ。韓国の報道によると、同楽団の団員が自作AVをコッソリ制作していたことが判明。2013年12月に金正恩第1書記により解散が命令され、実行犯は処刑された。 「北朝鮮ではすべてCDが回収されて、ラジオでもワンジェサンは流れないのに、なぜかコリセンでは現在も1枚3,000円で販売が続いている」(同)というのだ。 とはいえ、そっち系の趣味がない大多数の日本人にとって、「コリセン閉店」は、やはりなんの関係もない話だ。 (文=金正太郎)金正日総書記の歌を歌う西洋人
無慈悲な料理本『有名な平壌料理』のメニューを作ってみた【牛足の煮こごり】編
冷麺を「粉から打て」と指示するなどでおなじみ、無慈悲な北朝鮮料理本『有名な平壌料理』から作ってみた! シリーズ第2弾です。 今回は、「牛足の煮こごり」に挑戦してみたいと思います。 この料理は韓国ではあまり食べたことがなく、北朝鮮の宴会でしばしば見かけます。出てくること自体が珍しいので、おそらく主に祝いの席や慶事の料理ではないかと思われます。 ゼリーの中にいろいろな薬味が入っていて、健康に良さそうですが、本によると「味が素朴で栄養価が高く、さまざまな薬効成分が入っているため健康長寿に良いです」とのこと。そ、そんなにすごい料理なのか……? 材料は以下の通り。 牛足 1kg テール肉 400g アキレス 100g すね肉 500g タン 300g ネギ 3g ニンニク 15g 塩 10g こしょう 2g 錦糸卵 10g しいたけ 10g 糸唐辛子 2g 松の実の粉 5g 辛酢味噌 60g 多いよ! 調理はとりあえず、肉を煮込むところから始めます。
まず、肉を全種類用意するのに骨が折れました。意外と一つの店で買うことができない。アキレスと牛足はハナ◯サにもなかったので、わざわざ韓国食材店まで行って調達しました。分量は適当です。 「1. 牛足は割り、テールは切ってタン、すね肉、アキレスとともにさっと湯搔いてよく洗った後に強火で煮込む」 「割る」とかサラッと書いてありますが、硬ッ!! 真ん中に骨があるので、包丁がまったく入りません。早速、無慈悲な指示に応えることはできませんでした。
全部ぶち込み、サッと湯通し。
茹で汁を捨てます。
「2. 煮え始めたら火を弱め、ゆっくりと煮立てながら脂と泡を取り除き、フタを閉めてやわらかくなるまで煮込む」 アクや脂を取り除きながら、さらに3時間ほどコトコトと煮込みます。圧力鍋なら、もっと短縮できるんでしょうが……。
「3.肉が煮えた順に取り出し、骨を取り除いたら、刻みネギとニンニク、塩、こしょうで味付けをし、茹で汁は布でこして味付けをする」 煮立った肉を引き上げ、骨を取り除きます。あんなに硬かった肉がゼラチン状になり、骨がスルッと抜けるのが気持ちよいです。
茹で汁の味付けの仕方がよくわからないので、とりあえずしょうゆとだし汁を混ぜておきました。適当……。 「4.鍋の中に、切った肉と味付けした茹で汁を6:4の比率で入れ、もう一煮立ちさせてから冷ます」 「5.ほぼ冷めたところに錦糸卵、しいたけ、糸唐辛子、ネギ、松の実の粉を混ぜて容器に入れ、冷蔵庫で6時間ほど冷まし固めた後、長方形に切って皿に置き、辛酢味噌と一緒に出す」
この時、煮こごり素人の私は失敗しました。 「これ、ほとんど水だけど、後で本当に固まるのかな……?」と不安になり、ダッシュで粉ゼラチンを買ってきて5袋すべてをザシャーーーッ! とブチ込んだのです。ざっくりすぎるレシピの説明からして、アキレス100gで固まると主張している点に疑心暗鬼となった私。それが後に弊害を生むとは……。 とりあえず、プラスチック容器に詰めて冷やすこと数時間。それらしい物体が誕生!
できたぜ!
なんだかんだで、形にはなりました。しかし、なんか見本と比べて、身が詰まりすぎじゃね? という感じも否めません。もうちょっと見本みたいに透明感がほしかったんですが。
食べてみると、「硬っ! なんじゃこりゃ!」。 そう、あの時ビビッて入れた粉ゼラチンが、ガチガチの大仕事をしてらっしゃったのです。そりゃもう、グミキャンディ並みの硬さでございました。ゼラチンを加えた分、相応の水を加えていれば、程よい硬さと透明感を醸し出すことができていたでしょう。ついでに、脂分も凝縮されたせいか、一切れ食べただけで胃もたれがしてしまいました。 しかし、味は決してマズくはなく、先輩に差し入れたところ、いつもはケチを付けられるはずが、今回はそこまでボロクソに言われませんでした。 それにしても、日本でもこれだけ手間がかかるなら、北朝鮮ではなおさら、機会を逃したら一生食えないというレベルのレア料理なのかもしれません。そのほか、これを上回る無慈悲な料理がめじろ押しなので、今後も無理のない範囲でチャレンジしていきたいと思います。 ●やす・やどろく ライター、編集者。元朝鮮青年同盟中央委員。政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>
平壌に“北朝鮮版コンビニ”登場 輸入品排除宣言も「中国製品なしで大丈夫か!?」の声
朝鮮新報によれば、北朝鮮の首都・平壌に昨年12月20日、「新しい形態の商店」がオープンしたという。営業時間は朝6時から夜12時までで、韓国メディアは「北朝鮮式コンビニが登場」と伝えている。 店名は「ファングムポル(黄金原)商店」で、チェーン店の形態を備えたサービス網である」としている。 店舗展開の第1弾として、平壌市中心部の中(チュン)区域と普通江(ポトンガン)区域の3カ所でオープン。金正日総書記の誕生日に当たる2月16日に数店舗が第2弾オープンするなど、春までに20店舗の開店を目指し、将来的には平壌で100店舗を展開するという。 また、運営主体は国営の貿易会社で、各商店も国営。在日朝鮮人や外国人がチェーンに加盟できるかは言及されていない。 一方、北朝鮮の官営メディアは最近、「創造と建設で国産化の比重を高め、輸入病を大胆に打ち捨てなければならない」(労働新聞1月11日付)などとして、輸入品依存を「病(やまい)」であると規定。国産品の利用を促している。 北朝鮮の商業事情に詳しい在日コリアンの会社経営者は「北朝鮮のマーケットは、中国から流入するモノなしには回らない。国営商店が国産品にこだわるなら、コンビニを100店舗も展開するのは難しいのではないか」と分析。 まさか、商品棚がガラガラなんてことにならなければよいが……。 (「デイリーNKジャパン」<http://dailynk.jp>より)イメージ画像
厚底靴にハイヒール、ミニスカートまで! 北朝鮮“ファッションの自由化”が加速中!?
北朝鮮はまだまだエボラによる鎖国が続く状況ですが、今回は北朝鮮における、特に女性のファッションの流行についてお話ししたいと思います。 昨今、北朝鮮の男子大学生は全員、金正恩第一書記と同じ髪形にしなければならないといった報道があるなど、北朝鮮では人民の髪形や服装から、何から何まで当局が口を出すというイメージがあると思いますが、それは事実ではありません。 確かに過去、美容院に「女性はパーマをあてなければならない」という金正日総書記の「教示集」が置いてあったり、90年代には女性はズボンをはいてはならないなどの決まりがありましたが、昨今では自然発生的に流行が生まれては廃れるのを繰り返しているようです。ここ数年では、中国製品の影響も多く受けているようです。 ここ数年は「アムラー」のような厚底靴がはやりましたが、昨夏にはすでに消え去り、ハイヒールが主流となっていました。また、膝丈のミニスカートも容認され始めました。ただ、あまりに露出が多かったり、「風紀を乱すような」場合は当局より指導が入り、以後禁止されます。平壌で見かけた女性。中国のファストファッションのような雰囲気
やはり流行の発信源には「ファッションリーダー」がいるようで、第一書記の夫人である李雪主氏を筆頭に、モランボン楽団のスター歌手や映画女優、世界大会で好成績を残しているスポーツ選手のファッションを真似しているようです。昨年9月に行われた「年度ファッションショー」では、そのような最先端のテイストが集約されていましたが、高麗航空の中で見かけた女性もこのような感じでした。 こうした女性たちの目まぐるしいファッションの変遷は、意識の変化と関係しています。北朝鮮の婚姻率は日本に比べると断然高く、女性は基本的に20代前半、遅くとも30歳までには結婚しますが、昨今では晩婚化が進んでおり、「男の世話で苦労させられるくらいなら、独身でいたほうがいい」と娘に助言する母親も増えています。というのも、“国民総共働き”で専業主婦が存在しないにもかかわらず、家事育児のほとんどを女性に課せられる風潮が根強いため、自分と同じ苦労をさせたくないという親心のようです。 「家事育児は、“慈しむ性”である女性が担当すべき」と話す女性幹部もいましたが、本音はツラそうでした。そのような古き女性性からの解放を目指す動きと、ファッションの開放が比例しているのかもしれません。 ちなみに私も結婚適齢期に差し掛かっているため、訪朝するたびに人民たち(赤の他人含む)から「その年で未婚とはこれいかに」などと無理問答を食らっており、そろそろ発狂しそうなので、次回までには結婚しておかなければと思っています。 ●やす・やどろく ライター、編集者。元朝鮮青年同盟中央委員。政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>ヘビ皮模様(右)のような思い切ったアイテムも
中国・北朝鮮国境に風雲急! 脱北者による強盗・殺人事件続発で“弱腰”中国政府に国民ブチ切れ
昨年12月27日夜、北朝鮮との国境沿いに位置する吉林省延辺朝鮮族自治州の村で、越境してやって来た北朝鮮の脱走兵に4人の住民が射殺される事件が発生した。脱走兵は中国側の軍や警察と銃撃戦となり死亡したが、動機や詳細については「現在も調査中」(地元公安)とされている。中朝両国は、事件処理に関する協議を行っているとみられるが、中国側は「刑事事件として処理する」と、外交問題として扱わないことを示している。 しかし実は、この村では同様の事件が昨年9月にも発生している。「新京報」によると、9月3日深夜1時半、北朝鮮から来た男が民家に押し入り、3人を殺害。金品を奪い、再び北朝鮮国内に逃亡したところを、国境を警備していた北朝鮮兵士に逮捕された。 被害者遺族によると、北朝鮮当局経由で中国当局に金品の返還があったが、犯人のその後の処遇については何も知らされていないという。同紙もこの件について、地元当局と警察に取材を申し入れたが、返答は得られなかったようだ。 この村以外でも、中朝国境地帯では、越境してきた北朝鮮の兵士や住民による、窃盗や強盗などの事件が頻発している。 北からの越境者による相次ぐ凶悪事件に、中国のネット住民たちは、怒り心頭の様子。中国版Twitter「微博」では、 「北朝鮮はごろつき国家。朝鮮戦争時代の恩を仇で返すとは」 「昔は日本が一番嫌いだったけど、今は北朝鮮が一番嫌い!」 といった書き込みが相次ぎ、北朝鮮に対する反感が高まっていることがうかがえる。 しかし、それ以上に高まっているのは、自国政府に対する弱腰批判。同じく微博上には 「あんな小国を相手に、政府は何を遠慮しているのだ?」 「遺憾の意を表明して終わりだね。いつものパターンだ」 「政府は中国国民には虚勢を張ってるくせに、外国に対してはビビってて、挙げ句には自国民も守れないなんて恥ずかしくないのか?」 といった辛辣な発言も見られる。 中国丹東市と北朝鮮新義州市では、2013年12月、中朝を結ぶ3本目の橋となる新鴨緑江大橋の建設も進められていたが、中国との太いパイプを持っていた張成沢が処刑されて以降、頓挫している。かつては「血の盟約」と呼ばれた両国の関係だが、中国としてもこれ以上、問題児に付き合いきれない!? (文=牧野源)
正月から北朝鮮人民を悩ませる、金正恩演説“丸暗記”の苦行 できないと反省会!?
2012年に執権して以降、今年で3度目となる金正恩第1書記の肉声による「新年の辞」。父・金正日総書記が公開の場で演説を行わなかったため、2年前の「新年の辞」は祖父の金日成主席以来、実に19年ぶりのことだった。 再開した当初、北朝鮮人民は好奇心と期待をもってそれを見守ったが、昨年からは「期待するほどではない」といった雰囲気が漂っており、それは今年も変わっていない。 咸鏡北道の消息筋は1日、デイリーNKの電話取材に対し、「『新年の辞』を読む正恩の目つきと動作は、昨年よりも不自然だった。原稿を見ずに演説していると見せようとしたのだろうが、それがむしろ不自然で、不安な印象を与えた」話した。 「こちらの人間は皆、正恩が金日成の『新年の辞』を真似ているのを知っているので、昔の『新年の辞』と比べて評価している。金日成は洗練された自然な様子で演説していたが、正恩はまるで、討論の準備もせず演壇に立った学生を見るようだった。それに正恩の今年の『新年の辞』は昨年と同様、人民が期待する内容にまったく言及しなかった。単なる(今年の)党創建70周年の宣伝文みたいだった。人民は『新年の辞』を通してのみ、1年間の(体制の)事業方針を知ることができるのに、理解しにくい部分が多々あった」(同) 内容より気になるのは、原稿の長さだ。というのも、人民は毎年、「新年の辞」の全文を丸暗記するよう体制から強要されるからだ。暗記したかどうかは党幹部などによってチェックされ、不十分と見なされると、「組織生活総和」と呼ばれる職場や学校、地域単位での「反省会」で批判の対象とされる。 両江道の消息筋によれば「人民の多くは『新年の辞』を聞く際、その内容よりも長さを測ることに集中する。今年は原文が約9000字もあるとされており、長すぎて心配だ。テレビで25分以上もの演説を聞く間中、ずっと不安な気持ちだった。内容も不明瞭なため、余計大変そうだ」と、深いため息をついた。 (「デイリーNKジャパン」<http://dailynk.jp>より)「新年の辞」の演説を行う金正恩氏。ちょっと不安げ?


















