「何でも出来るって、とりあえず言っちゃう」【矢野明日香】360度のワークフィールド

IMG_3639.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の5回目です! 今回のゲストは『ダーリンは外国人』やヨドバシカメラの街頭ビジョン「ヨドバシビジョン」のキャラクター「ヨドびちゃん」でお馴染みの声優・矢野明日香さんです! 小明 初めまして! 『ダーリンは外国人』のアニメーション見ましたよ! 『僕、オタリーマン』にも出演してらっしゃるし、話題作続きですね! 矢野 ありがとうございます。あれは知り合いが作っているアニメで......。 小明 いいなぁ、そのお知り合い! 私も紹介されたい! 矢野 いやぁ、人付き合いは大事だなぁって。 小明 人付き合いなんてつまずきっぱなしです。どうすれば良いんでしょう? 分かりやすいのだと飲みの席とかでしょうか? 矢野 ああ~、そういうのとはまた別ですね。その人たちと飲む機会はそんなにないので、現場と、mixiと......。以前はけっこう心を閉ざしがちだったんですけど、フリーになって「これじゃダメだ」と思ってから、いろんな人と仲良くなれるようになりましたね。 小明 確かに、フリーで人見知りすると失業しかねないですよね。でも、頑張って仲良くしようと歩み寄ると、うっかり口説かれちゃったりしませんか? 矢野 ありますよね......。飲みに行った席で仕事をもらうことも、結構あるじゃないですか? それもひとつの手段だと思うんですけど、時折、気持ち悪いなと思ってしまうんですよね。「あのエライ人から見たら体の良いキャバクラ扱いかなぁ」って。そういうのがうまく出来ればもっと変わるんだろうけど......。 小明 分かります。それで仕事もらって、後々になって何か要求されても対応できないし......難しいですよね。私はもう全然されなくなったけど! そういう点に置いては事務所にいた方が安全ですよね。矢野さんの事務所ホームページを見たんですけど、矢野さんの斜め上にオスマン・サンコンさんがいてびっくりしました。声優事務所ではないんですね! 矢野 怪しい人がいっぱい、みたいな(笑)。今はそこの事務所にお世話になっているんですけど、半分フリーみたいな感じです。 IMG_3469.jpg 小明 今まではけっこういろんな事務所を転々とされてたんですよね。 矢野 いろんなところにいたんですけど、事務所にいると、余計なことを気にしがちじゃないですか。マネジャーとか、先輩とか。芝居だったら芝居のことだけ考えていたいのに、そうじゃなくて、「マネジャーに嫌われていないかな?」とか、そういう余計なことを考えちゃうので、フリーになった時は、「楽だなー!」って(笑)。 小明 分かります! マネジャーや先輩も、辞めると意外と仲良くなれるんですけどね。 矢野 そうですね。中にいると、どうしても上下関係で区切られちゃうから。 小明 フリーはフリーで不安ばっかりだし、どうやったって安定できないですよねぇ......。この業界には、昔から入ろうと決めてたんですか? 矢野 日本語の持つリズムが好きで、将来は言葉に関係のある仕事につきたいと思ってたんですけど、そこからアニメが好きになって(笑)。それで友達に「声優学校のオーディションを受けよう」と誘われて......そのオーディションに受かると学費が無料になるんですよ。それに受かったのがきっかけで、高校卒業と同時に入りました。 IMG_3528.jpg 小明 あっ、友達と一緒に受けてひとりだけ受かっちゃった気まずいパターンですね。 矢野 はい、ありがちな。まず受かるものだとは思わないですし、高校ではESS部に入っていて、英語のミュージカルをやっていたし、お芝居って面白いなぁと思っていたから、あわよくばという気持ちはあったんですけど......。 小明 ESS......ECCみたいなやつですか? 矢野 えっ、いや、イングリッシュ・スピーキング・ソサエティだったかな? 英語のスピーチ練習をするか、会話を勉強するかっていうのがあるんですけど、うちの学校は、ミュージカルを通して英語を勉強しようっていうところでしたね。 小明 かっこいい! ミュージカルなんて学校の行事くらいでしか見たことなかったな......。 矢野 見るのも好きです! こないだちょっとNYに行ってきて、ブロードウェイで2本見ました! 小明 ちょっとNYに......ですって? 矢野 はい、『オペラ座の怪人』と『メリー・ポピンズ』、すっごく良かったですよ。劇場からして豪華なんです。パリのオペラ座みたいなのがそのまま劇場の中にあって。日本の劇場はわりと質素だから......。 IMG_3585.jpg 小明 おお、生活水準が高い......。私はブロードウェイって言ったら、中野の聖域しか浮かびません......。 矢野 いや、でも、普段何もしていない分、0か100かなんです。普段のお休みは寝てるかお風呂入っているかなのに、海外旅行が好きだから、たまにどかーんと行ってしまう。 小明 私もたまにどかーんと散財します。中野ブロードウェイで。矢野さんは国立大学出身の才女ですし、英語もペラペラですか? 矢野 いやいや、英語はもっと分かったら楽しいんだろうなっていう感じで、大学も田舎の、のんびりしたところでしたよ。そこではずっと合気道ばっかりやってましたし。 小明 意外と体育会系! 矢野 袴に憧れて......(笑)。合気道って袴を履くじゃないですか。道着と袴で、コスプレ的な要素を求めて......。『ぷりんせすARMY』とか『帯をギュッとね』を見て柔道を始めたいなと思ったこともありました。 小明 わー! 私も『酔拳』を観て通信教育のカンフー講座に申し込みましたー! 母親に阻止されましたけど! 矢野さんも活動的なオタクだったんですね! 他にはどんな漫画が好きでしたか? 矢野 昔は『らんま1/2』とか『魔法騎士レイアース』が大好きで、最近は『聖☆お兄さん』とか『もやしもん』とか『アカギ』とか面白いですよね~。 小明 わー! 漫画の趣味も合うー! じゃ、『萌え萌えジャパン』のイメージガールも天職だったんですね! 矢野 また懐かしいのを引っ張ってきましたね......もう、5年くらい前かな? 『萌え萌えジャパン』っていう、アニメやオタク文化の本が講談社から出ていて、その書店に出すPOPがあるじゃないですか。ああいうのにメイドでネコミミで......破廉恥な感じなんですけど(笑)。 小明 いいなぁ、そういう仕事がしたかった! オーディションで決まったんですか? 矢野 それは、本を書いた人が知り合いで......。 小明 また素敵なお知り合いが......紹介してください! あ、今、秋葉原とか梅田とかにあるヨドバシビジョンのイメージキャラの『ヨドビちゃん』もやってますよね、まさかそれも? 矢野 あっ、ヨドビちゃんは、今の事務所の人が送ってくれたボイスサンプルで決まりました。 小明 そうやって決まるのかー。どんなのサンプルを送るものなんですか? 矢野 その時は、「キター!」とか、萌え声で2ch用語満載のラジオCMみたいなのとか、相当テンションの高いやつを......。 小明 体育会系だったり才女だったりアキバ系だったり、すごい振り幅ですね......。ちなみに、声のお仕事を始められてから、今日みたいに外見がメインの、グラビア系のお仕事に抵抗ってなかったですか? 矢野 私で良いなら良いですよ~っていう感じで、特にないです。それは宍戸留美さんが初めて会ったときに、「なんでも出来ないって言っちゃダメ、なんでも出来るって言って、本当にその仕事が来る時までに出来るようにしておけば良いんだよ」って言ったからなんですよ。私、ずっとそれを信条にしているんです。 IMG_3766.jpg 小明 じゃあ、今まで「出来ます」って言って苦労したことってありますか? 矢野 歌(キッパリ)。 小明 歌は苦手ですか? 『WHITE ALBUM』(テレビ神奈川)のキャラソンの音源聴かせてもらいましたけど、うまかったですよ! 矢野 直し直し、うまいこと直していただいて、歌は本当に苦労していて......。音がズレても自分で直せないから、音がわかる子に横で聞いてもらって「はい、今ズレた」って1個ずつ直してもらわないとダメなんですよ。厳しい! 小明 うわぁ、心が折れないですか? 矢野 でも、歌が嫌いではないので、綺麗に歌えたら、楽しいだろうなって。 小明 分かります......うまい人のを聴いているとイケそうなんですけど、自分で歌うとイケないんですよね......。普段はどんな音楽を聴いてるんですか? 矢野 最近はもっぱらクラシックばかりですね。うちにたくさんあるので、それをループで流しています。 小明 やっぱり生活水準が高い! 今日はありがとうございました、今後ともいち知人としていつか素敵な仕事を紹介してもらえるよう、よろしくお願いします! (撮影=宍戸留美/取材・構成=小明) ●やの・あすか 10月21日生まれ。声優業の他、ナレーター、イベントMC、モデル、パーソナリティ、舞台など活動は多岐にわたる。現在は、ヨドバシビジョンのキャラクター「ヨドびちゃん」の声を担当中。 ・ブログ「矢野明日香のMY-log」http://asuka-yano.jugem.jp/ ・株式会社オフィスキイワード所属 http://www.keyword.co.jp/ ●ししど・るみ 1973年福岡生まれ。フランス語歌詞タイトル(フェール ラムール)「faire l' amour」を発表後、昨年、パリでのライブツアーも成功させる。同曲が今年秋公開の映画『死刑台のエレベーター』挿入歌に決定!! 先日「宍戸留美デビュー20周年記念スペシャルライブを開催!」 Ustream にて生中継~アクセス数世界1位にランクイン! 音楽情報 9月21日より 下北沢発インターネット音楽市場Majixにて新曲が独占ダウンロード販売スタート!! http://www.majix.jp/  9月26日(月)18時~下北沢風知空知。ゲスト:下田逸郎 電話予約03-5433-2191(17時~26時) USBメモリーをお持ちの方、曲をプレゼント!! 最新情報はブログをご覧ください。 http://ameblo.jp/sundaliru/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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【声優 on FINDER!】バックナンバー 「考えてると、寝ちゃうんです......」【窪田涼子】東経135度のモラトリアム 「いいものを出せば必ず返ってくる」【チャン・リーメイ】100%のプロレス・マインド 「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ 「Twitter始めるまで、いつも泣いてた」【宍戸留美】20年目のセルフポートレート