『星守る犬』村上たかしが大健闘! 『第4回ギャグ漫画家大喜利サバイバル!!』リポート

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本戦へのチケットは誰の手に!?
 ギャグ漫画家・おおひなたごうの呼び掛けで始まった『ギャグ漫画家大喜利バトル!!』が、今年で4回目を迎える。過去にはとり・みき、うすた京介、江口寿史ら大物作家たちが参戦し、知名度もスケールも広がりつつあるイベントだ。  7月9日、阿佐ヶ谷ロフトAにて、優勝者1名のみが本戦バトルの出場枠をゲットできる『第4回ギャグ漫画家大喜利サバイバル!!』が開催された。  今回は初めて「公開審査」のスタイルが取られる。  客席の前方に審判席が設けられており、ジャッジする様子はまる見え。これにより判の不透明さが払しょくされ、バトルがヤラセなしのガチンコ対決であることを証明付ける。大会側の大喜利への本気度をうかがわせるシステムだ。  審判員を務めるのは「サイゾー」本誌記者とライターの3人。スタート前から、客席から無言のプレッシャーがかかってくるよう。大喜利の勝敗を決めるのは審判員でも、観客からはその判断をジャッジされる立場でもある。3人とも熱戦を期待しながら、選手たちとは別の意味の緊張を感じていた。 『~サバイバル!!』のエントリー選手は8名。ピョコタン、村上たかし、古泉智浩、堀道広、イクタケマコト、浦田☆カズヒロ、森繁拓真、宮下拓也という、若手とベテランが入り混じった濃い顔ぶれ。  立ち見も出る大盛況の中、熱いバトルが始まった。  まず注目は、森繁拓真。東村アキコの実弟であり、もし優勝すれば、本戦バトルで夢の姉弟対決が実現する可能性もあった。しかし、一回戦であっさり浦田☆カズヒロに敗れ、会場の笑いを誘った。
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解説を務めたおおひなたごう氏(左)と
「ヤングジャンプ」編集者。
 当イベントのプロデューサーであるピョコタンは、定評(?)のあるゲスい下ネタで畳みかける。女性器の潮吹きをもじった回答で、「エクセレント!」(最高得点)をゲットすると、審判席へ大ブーイングが巻き起こった。  審判の女性記者は「こ、こわい......」と苦笑い。主審を務める記者は「ジャッジを任された以上、会場の同調圧力に屈したらダメだ!」と、骨のある発言をして、自己判断を貫くことを決意した。  会場の空気と審判員の評価が必ずしも一致しないのが大喜利ライブの醍醐味。選手と客と審判員、三つ巴のリアルファイトの様相となったバトルが以後も続く。  解説のおおひなたごうが「今回は手数が多いですね」と感心したように、1回戦から爆笑回答がマシンガンのように繰り出さた。動物デッサンで手がピタリと止まる堀。妙に怖い暗黒ワールドを開花させた宮下など、若手たちの新たなキャラの誕生も楽しめた。  そんな中決勝に勝ち進んだのは、村上たかしと浦田☆カズヒロ。  「ヤングジャンプ」(集英社)の新人賞でデビューした3年目の新人と、「ヤングジャンプ」出身の大ベテラン。集英社が育てた才能の、新旧決戦となった。  決勝戦は1問目から、村上・浦田とも画力を生かした回答で、真っ向からぶつかり合う。今回のイベントは映像化されないので、スタジオジブリ作品など、権利的にアンタッチャブルなパロディーもやり放題。村上と浦田の持つ、毒っ気とギャグセンスがフルに発揮された。  開始10分を過ぎると、村上のファインプレーが続出。<「なぜそれを?」思わず首を傾げた、彼女が最後に残したルージュの 伝言とは>の問題の答え<あやまんJAPANに入ります>など「エクセレント!」回答を着実に重ねる。ベテランのキャリアに達しながら最新の芸能ネタをキャッチしているアンテナの鋭さに、誰もが驚嘆した。一方、浦田も画力を生かした回答で、着実にポイントを加える。決勝戦にふさわしい、追いつ追われつの接戦となった。  結果は14対13の僅差で、村上が勝利!  優勝候補筆頭の呼び声に応え、見事に本戦の出場枠を勝ち取った。  村上はバトルの前に「ギャグをまともに考えるのは何年かぶりで、どこまでやれるか挑戦者の気分です」と謙遜していたが、80~90年代にギャグの一時代を築いた才能は、まったく衰えていなかった。  エンディングは全出場者が壇上に上がって、互いの健闘を讃え合った。優勝者の村上には「本戦の台風の目になってください!」と、全員でエールを贈る。  そして今イベントの司会進行をつとめた歌手・千葉山貴公のムーディーな歌唱で、無事に閉幕。  公開審査の重責を担ったサイゾーの記者とライターは、へとへとになりながらも充実た気持ちで、本戦への期待を膨らませるのだった。 (取材・文=浅野智哉) ※原稿に誤りがありましたので、訂正いたしました。関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。謹んでお詫び申し上げます。 ●ギャグ漫画家大喜利バトル公式サイト <http://www.gagmanga.com/2011/
星守る犬 やっぱり犬の絵は上手でした。 amazon_associate_logo.jpg
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ギャグと言うより、下ネタ合戦!?『ギャグ漫画家大喜利バトル!!』予選大会に潜入!

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本選では万年初戦敗退のピョコタン氏(右)。
 ギャグ漫画家と言えば、あまり人前には出ず、家でシコシコとペンを動かして作品作り。同じ"ギャグ"でも、芸人と違って人前慣れはしていなさそう。そんなギャグ漫画家のイメージをくつがえすようなイベント『ギャグ漫画家大喜利バトル!!』が、2008年より毎年開催されている。  今年で三回目を迎える『ギャグ漫画家大喜利バトル!!』は、初回からギャグ漫画家のおおひなたごうさんが主催。日々、ギャグの腕を漫画に込めている漫画家たちが一堂に会し、1対1のトーナメント方式で大喜利バトルを繰り広げる大会だ。観客の前で、時間制限付きで秀逸なネタを思いつかなければならないため、出場者たちにかかるプレッシャーは最高潮。7月22日に行われる本選に先駆けて、6月末に執り行われた予選大会に潜入してきた。この大会で優勝すれば、大阪にて開催される『第三回ギャグ漫画家大喜利バトル!!』への出場権を獲得できるそうだ。  予選出場者は、主催のピョコタンの他に、ニシムラマコジ、町田とし子、宮下拓也、堀道広、曽山一寿、見ル野栄司、大ハシ正ヤの8名。  そして、実況・解説は、本選主催のおおひなたごう氏、漫画家の西原理恵子氏、高須クリニック院長の高須克弥氏。
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なぜか高須先生まで解説に加わった。
 出場者が入場し、それぞれ心境を問われると「もう早く終わらせて帰りたいです」、「僕が出場していいんでしょうか」などと皆一様に後ろ向き。ギャグ漫画家としてのプライドを疑いたくなる発言も、極度の緊張ゆえか。  ルールは、出されたお題に対し、いかに面白い回答ができるかを1対1で競う、というもの。回答は、用意されているスケッチブックにマジックペンで絵、または字を書いて発表。その回答を、審判員が0点~4点までで採点し、10分の制限時間内に10点先取した方が勝利(時間切れの場合は得点の多い方が勝利/決勝戦は15点先取)。高得点を狙って、時間をかけてヒネった回答を出すか、数打ちゃ当たる、と駄作覚悟でどんどん回答してコツコツ点を取るかが悩みどころだろう。  そしていよいよバトル開始。初戦はニシムラマコジvs.町田とし子。どちらも緊張しているのか、パンチの効いた回答がなかなか出ない。両者、地道に点数を重ね、制限時間も折り返し地点にやってきたところで、町田とし子が『秋ナスは嫁に食わすな、と言いますが、では、夏ミカンは?』というお題に対し、「夏ミカンはケツに挟むな」と回答。プリッとしたお尻に夏ミカンが埋まった絵で一気に会場を沸かす。実況の西原氏は、「やっぱり下ネタよね!」と俄然テンションが上がったようだ。とは言え、下ネタを言っておけばいい、という話でもないようで、ニシムラマコジの「夏ミカンは股間に入れてもすぐばれる」といういささか行き過ぎた回答に、会場はややシラけてしまう。このまま町田とし子が逃げ切り、一次予選を突破した。
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 その他の予選も、緊張なのか戦略なのか、少々パンチの足りない回答で細かく点を稼ぐ姿勢が目立つ。そして、決勝に残ったのは、下ネタの連発で這い上がってきたピョコタン、安定したネタで着実に上りつめた見ル野栄司の戦いだ。ピョコタンは本選で万年初戦敗退とは先述の通りだが、実は見ル野栄司もそのひとり。因縁の対決である。  「下ネタ期待してるよ~」と煽る西原氏に触発されてか、ピョコタンは『漫画が生まれた頃にはあったけど、結局使いづらいから使われなくなった効果線、それはどんな線?』というお題に対し、「チ○コを地面から引っこ抜くときに使う線」、「春になって、野生のチ○コが芽を出すときの線」などと決勝でも次々に下ネタを連発。しかし、相次ぐチ○コネタに審査員もウンザリしてきたのか、なかなか点数は伸びない。
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見事、本大会への切符を掴んだ見ル野栄司氏
(写真中央)。
 一方、見ル野栄司は『ジョージ・ワシントンが桜の木の枝を折る以外に働いていた悪事とは?』のお題に、「父の鼻をもぐ」、「授業中にフリスクを食べていた」など、淡々と点を稼いでいく。  ヒジをマジックの跡だらけにして描きまくり、焦るピョコタンだが、ついには見ル野に6対12とダブルスコアの差をつけられてしまった。その後も、目を回しながら矢継ぎ早に回答するも、『矢沢永吉のライブではタオルが定番ですが、矢沢B吉のライブでは何が定番?』のお題に、「タンポン」と答えるピョコタン。これにはさすがの西原氏も、「お前帰れよ(笑)」と辛辣なツッコミを入れていた。西原さん、あなたあれだけ下ネタにキャッキャしていたのに......。  そして、このままの流れで、バトルを制したのは見ル野栄司。個人的には、パニックになりながら小学生のごとく下ネタをかますピョコタンに、母性本能がくすぐられてしまったのだが、負けは負け。予選をしのぐ壮絶なバトルが期待できる本選『第三回 ギャグ漫画家大喜利バトル!!』は7月22日、大阪のワッハホールにて。チケット購入の詳細は公式HPをチェックされたし。 (取材・文=朝井麻由美) 「ギャグ漫画家大喜利バトル」公式HP<http://project-max.com/ogiri/>
ギャグ漫画家大喜利バトル!! 今年の"大喜利キング"の称号は誰の手に? amazon_associate_logo.jpg
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